(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これは、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
(第1実施形態)
<要請受付システム100の全体構成>
図1は、第1実施形態に係る要請受付システム100の全体構成を示す図である。
図2は、第1実施形態に係る携帯端末1の機能ブロックを示す図である。
図3は、第1実施形態に係る要請受付装置4の機能ブロックを示す図である。
図1に示す要請受付システム100は、ロードサービスの提供を受けようとする要請者からの要請を受け付けるシステムである。
要請受付システム100は、携帯端末1と、要請受付装置4と、PC(パーソナルコンピュータ)8(装置、コンピュータ)とを備える。そして、要請受付システム100は、データ通信網N1と、音声通信網N2とによって、携帯端末1と要請受付装置4との間及び要請受付装置4とPC8との間でデータ通信及び音声通信を行う。
【0010】
携帯端末1は、要請者がロードサービスの要請時に用いる端末である。携帯端末1は、例えば、スマートフォンに代表される携帯情報端末である。
要請受付装置4は、携帯端末1からの要請を受け付ける装置である。要請受付装置4は、PBX(Private Branch eXchange)及びCTI(Computer Telephony Integration)の機能を有する。また、要請受付装置4は、携帯端末1と、PC8との間を仲介する処理を行う。
PC8は、データ通信網N1を介して要請受付装置4に接続されている。また、PC8は、音声通信網N2を介して要請受付装置4に接続されている。
オペレータは、PC8の画面を見ながら、要請者との間で音声による通話をすることができる。音声による通話は、例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol)の技術を使用して、PC8に電話機の機能を有するようにすることで行うことができる。
なお、PCは、データ通信のみを行うようにし、音声通信は、電話機(装置)を使用することで要請受付業務を行ってもよい。
要請受付装置4と、PC8とは、ロードサービス提供会社に設けられる。
【0011】
なお、
図1には、携帯端末1、PC8を各々1つずつ示している。しかし、携帯端末1は、要請者ごとに異なる端末であり、複数の携帯端末1が同時に要請受付装置4に接続されていてもよい。また、PC8も、オペレータ単位で1つずつ存在するものであるため、複数のPC8が要請受付装置4に接続されている。さらに、要請受付装置4は、図には1つ示しているが、後述する機能ごとに複数有していてもよい。
【0012】
<携帯端末1>
図2に示すように、携帯端末1は、制御部10と、記憶部20と、USIM(Universal Subscriber Identity Module card)22と、タッチパネルディスプレイ31(操作部)と、マイク32(音声入力部)と、スピーカ33(音声出力部)と、カメラ34(撮影部)と、GPS(Global Positioning System)受信部35(位置情報受信部)と、電子コンパス36(方位検出部)と、音声通信I/F(インタフェース)38と、通信I/F39とを備える。
制御部10は、携帯端末1の全体を制御するCPU(中央処理装置)である。制御部10は、記憶部20に記憶されているOS(オペレーティングシステム)やアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
【0013】
制御部10は、要請受付部11(要請受付手段)と、通話部12(通話手段)と、位置情報取得部13(位置情報取得手段)と、画像取得部14(画像取得手段)と、撮影方位検出部15(撮影方位検出手段)と、情報送信部16(情報送信手段)とを備える。
要請受付部11は、タッチパネルディスプレイ31による要請操作を受け付ける。要請受付部11は、例えば、タッチパネルディスプレイ31に表示されている要請のための緊急通報プログラム20aのアイコンを、要請者がタッチすることで、要請操作を受け付ける。
通話部12は、PC8の電話番号に対して発呼をする。PC8の電話番号とは、要請先であるロードサービス提供会社の電話番号であり、緊急通報プログラム20aと共に予め電話番号記憶部20bに記憶されている。そして、通話部12は、携帯端末1を用いてマイク32とスピーカ33とを使用した音声通話を可能にする。
【0014】
位置情報取得部13は、GPS受信部35を介して携帯端末1の位置情報を取得する。
画像取得部14は、カメラ34を作動させて画像データを取得する。
撮影方位検出部15は、画像取得部14が画像データを取得する際に、電子コンパス36を作動させて撮影方位を検出する。
情報送信部16は、携帯端末1の電話番号である発信者番号と、位置情報取得部13が取得した位置情報と、画像取得部14が取得した画像データと、撮影方位検出部15が検出した撮影方位とを、要請受付装置4に対して送信する。
【0015】
記憶部20は、制御部10が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部20は、緊急通報プログラム20aと、電話番号記憶部20bとを備える。
緊急通報プログラム20aは、上述した制御部10が行う各種機能を実行するためのアプリケーションプログラム(以下、アプリともいう。)である。
電話番号記憶部20bは、緊急通報プログラム20aによって、発呼する要請先の電話番号を記憶する。
USIM22は、携帯端末1の利用者情報を記録したIC(Integrated Circuit)カードである。USIM22は、例えば、携帯端末1の差込口(図示せず)に差し込むことで、携帯端末1の利用者の識別に使う。USIM22は、利用者情報の一部として、この携帯端末1の発信者番号22aを記憶している。
【0016】
タッチパネルディスプレイ31は、LCD(液晶ディスプレイ)等で構成される表示部としての機能と、要請者からの指等によるタッチ入力を検出する入力部としての機能とを有する。
マイク32は、音声を入力するための装置である。
スピーカ33は、音声を出力するための装置である。
カメラ34は、画像を撮影するための装置である。
GPS受信部35は、例えば、衛星から受信した電波の強度を利用して、携帯端末1の現在の位置情報(緯度・経度)を計測するものである。
電子コンパス36は、携帯端末1の方位を検出するものである。
音声通信I/F38は、音声通信網N2との間のインタフェースである。
通信I/F39は、データ通信網N1との間のインタフェースである。
【0017】
<要請受付装置4>
図3に示すように、要請受付装置4は、制御部40と、記憶部50と、音声通信I/F58と、通信I/F59とを備える。
制御部40は、要請受付装置4の全体を制御するCPUである。制御部40は、記憶部50に記憶されているOSやアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
制御部40は、電話着信部41と、データ受信部42と、照合部43と、表示制御部45(情報表示部)とを備える。
【0018】
電話着信部41は、携帯端末1からの電話の着信を受け付ける。そして、電話着信部41は、PC8との間で音声データを送受信することで、PC8を用いてマイク52及びスピーカ53を使用した音声通話を可能にする。
データ受信部42は、携帯端末1から発信者番号と、位置情報と、画像データと、撮影方位とを受信する。
照合部43は、電話着信部41が受け付けた着信電話の発信者番号と、データ受信部42が受信した発信者番号とを照合(突合)する。
【0019】
表示制御部45は、電話着信部41が受け付けた着信電話の発信者番号を、PC8の表示部51aに表示させる。
また、表示制御部45は、照合部43による照合の結果、電話着信部41が受け付けた着信電話の発信者番号と、データ受信部42が受信した発信者番号とが一致した場合には、受信した位置情報と、撮影方位とを地図上に表示した地図情報を生成する。そして、表示制御部45は、生成した地図情報と、画像データとを、PC8の表示部51aに表示させる。
【0020】
記憶部50は、制御部40が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
音声通信I/F58は、音声通信網N2との間のインタフェースである。
通信I/F59は、データ通信網N1との間のインタフェースである。
【0021】
PC8は、一般的なパーソナルコンピュータであってよい。
表示部51aは、例えば、LCD等に代表される表示装置である。
操作部51bは、例えば、キーボード、マウス等に代表される入力装置である。
マイク52は、音声を入力するための装置である。
スピーカ53は、音声を出力するための装置である。
なお、マイク52及びスピーカ53は、例えば、オペレータがハンズフリーで通話するために、一体となった装置であってもよい。
【0022】
なお、本発明でいうコンピュータとは、制御部、記憶装置等を備えた情報処理装置をいい、携帯端末1、要請受付装置4は、各々制御部10,40、記憶部20,50等を備えた情報処理装置であり、本発明のコンピュータの概念に含まれる。
【0023】
<携帯端末1の処理>
次に、要請者による要請で行う携帯端末1での処理について説明する。
図4は、第1実施形態に係る携帯端末1の表示例を示す図である。
図5は、第1実施形態に係る携帯端末1でのメイン処理のフローチャートである。
図6は、第1実施形態に係る携帯端末1での撮影処理のフローチャートである。
図7は、第1実施形態に係る携帯端末1でのデータ通信処理のフローチャートである。
要請者は、車の事故や故障等ロードサービスを要請したい状態になった場合に、携帯端末1を用いて、以下の処理を行う。
【0024】
事前処理として、まず、ユーザ(要請者)は、携帯端末1を、データ通信網N1を介して予めアプリ配信サーバ(図示せず)に接続して、アプリ配信サーバから本サービスを受けるためのアプリである緊急通報プログラム20aを、携帯端末1にダウンロードしておく。ここで、アプリ配信サーバは、携帯端末1にダウンロードして使用するアプリを複数記憶したサーバである。この処理により、携帯端末1の記憶部20には、緊急通報プログラム20aが記憶された状態になっている。また、このダウンロードによって、携帯端末1の電話番号記憶部20bには、要請先の電話番号が記憶される。
図4(A)は、携帯端末1のタッチパネルディスプレイ31に表示された待受画面60を示す。待受画面60には、様々な機能を実行するためのアプリのアイコンが表示されている。そして、待受画面60には、緊急通報プログラム20aのアイコン60aも表示されている。
【0025】
図5のステップS(以下、単に「S」という。)10において、要請者が携帯端末1のアイコン60aをタップ(選択)することで、携帯端末1の制御部10(要請受付部11)は、緊急通報プログラム20aの起動を受け付ける。そして、制御部10は、タッチパネルディスプレイ31に選択画面61を表示させる。
図4(B)は、選択画面61を示す。選択画面61には、写真撮影の選択をするためのボタン61a及び61bが表示されている。
【0026】
図5に戻り、S11において、制御部10は、写真撮影する旨が選択されたか否かを判断する。
図4(B)において、要請者によってボタン61aが指定されることで、制御部10は、写真撮影する旨が選択されたと判断する。写真撮影する旨が選択された場合(S11:YES)には、制御部10は、処理をS12に移す。他方、写真撮影する旨が選択されなかった場合(S11:NO)には、制御部10は、処理をS13に移す。
S12において、制御部10は、撮影処理を行う。
【0027】
ここで、撮影処理について、
図6に基づき説明する。
図6のS20において、制御部10(画像取得部14)は、カメラ34を起動させる。制御部10は、カメラ34を起動させたことに応じて、タッチパネルディスプレイ31にカメラ34により取得された画像(スルー画像)を表示させる。また、制御部10は、タッチパネルディスプレイ31上に、撮影ボタン(図示せず)を表示させる。
S21において、制御部10(撮影方位検出部15)は、電子コンパス36を起動させる。
S22において、制御部10(画像取得部14)は、要請者による撮影ボタンの選択を受け付けたことに応じて、画像データを取得する。
S23において、制御部10(撮影方位検出部15)は、要請者による撮影ボタンの選択を受け付けたことに応じて、携帯端末1の向きである撮影方位を取得する。
【0028】
S24において、制御部10は、S22で取得した画像62aを含む画像表示画面62を、タッチパネルディスプレイ31に表示させる。
図4(C)は、画像表示画面62を示す。画像表示画面62には、画像62aと、ボタン62b及び62cとが表示されている。要請者は、画像62aを見て、その画像でよければボタン62bを選択し、再度撮影する場合には、ボタン62cを選択する。
図6に戻り、S25において、制御部10は、「確定」を受け付けたか否かを判断する。「確定」を受け付けた場合とは、
図4(C)において、ボタン62bが選択された場合をいう。「確定」を受け付けた場合(S25:YES)には、制御部10は、本処理を終了し、
図5に戻る。「確定」を受け付けていない場合(S25:NO)、つまり、「やり直し」を受け付けた場合には、制御部10は、処理をS22に移し、再度撮影を行う。
【0029】
図5に戻り、S13において、制御部10は、データ通信処理を行う。
ここで、データ通信処理について、
図7に基づき説明する。
図7のS30において、制御部10(位置情報取得部13)は、GPS受信部35を起動させる。
S31において、制御部10(位置情報取得部13)は、GPS受信部35を介して位置情報を取得する。
S32において、制御部10は、USIM22に記憶されているこの携帯端末1の発信者番号を取得する。
S33において、制御部10(情報送信部16)は、取得した各データを、要請受付装置4に対して送信する。取得した各データとは、この例では、画像データ、撮影方位、位置情報、発信者番号をいう。その後、制御部10は、本処理を終了し、
図5に戻る。
【0030】
図5に戻り、S14において、制御部10(通話部12)は、電話番号記憶部20bに記憶されている電話番号に対して発呼する音声発信処理を行う。これにより、要請者は、携帯端末1を使用して、ロードサービス提供会社のオペレータとの間で音声通話を行うことができる。
S15において、制御部10は、この緊急通報プログラム20aを終了するか否かを判断する。例えば、要請者が音声通話を終了する操作を行うことで、緊急通報プログラム20aを終了できる。緊急通報プログラム20aを終了する場合(S15:YES)には、制御部10は、本処理を終了する。他方、緊急通報プログラム20aを終了しない場合(S15:NO)には、制御部10は、緊急通報プログラム20aを終了するまで、待機する。
【0031】
なお、本実施形態では、データ通信処理の後に音声発信処理を行う場合について説明したが、このデータ通信処理と音声発信処理とは、ほぼ同時に行われるようにすればよく、データ通信処理と音声発信処理とは、同時に行ってもよいし、音声発信処理の後にデータ通信処理を行ってもよい。
【0032】
<要請受付装置4の処理>
次に、携帯端末1からの要請を受け付ける要請受付装置4での処理について説明する。
図8は、第1実施形態に係る要請受付装置4での要請受付処理のフローチャートである。
図9は、第1実施形態に係る要請受付装置4の表示例を示す図である。
図8のS50において、制御部40(データ受信部42)は、携帯端末1から各データとして、画像データ、撮影方位、位置情報、発信者番号を受信する。
S51において、制御部40(電話着信部41)は、携帯端末1からの電話を着呼する音声受信処理を行う。
S52において、制御部40(照合部43)は、照合処理を行う。照合処理では、S51で着呼した発信者番号と、S50で受信した発信者番号とを照合する。
【0033】
S53において、制御部40(照合部43)は、照合した結果、S51で着呼した発信者番号に一致する発信者番号が、S50で受信したデータに含まれるか否かを判断する。音声受信処理で着呼した発信者番号と同じ発信者番号を、データ受信している場合(S53:YES)には、制御部40は、処理をS54に移す。他方、音声受信処理で着呼した発信者番号と同じ発信者番号を、データ受信していない場合(S53:NO)には、制御部40は、処理をS60に移す。
S54において、制御部40は、発信者番号と共にデータ受信した位置情報に基づき、地図情報を生成する。
S55において、制御部40は、発信者番号と共にデータ受信した撮影方位を、地図情報に追加する。
【0034】
S56において、制御部40(表示制御部45)は、表示部51aに要請者情報70を表示させる。その後、制御部40は、本処理を終了する。
図9(A)は、
図8のS56において表示部51aに表示された要請者情報70を示す。要請者情報70は、発信者番号表示部70aと、画像表示部70bと、地図表示部70cとを備える。発信者番号表示部70aには、音声受信処理(S51)で着呼した発信者番号を表示する。画像表示部70bには、発信者番号と共にデータ受信した画像データを表示する。地図表示部70cには、生成した地図情報を表示する。方位70dは、画像表示部70bに表示された画像を取得した方位を示す。よって、オペレータは、画像表示部70bに表示された画像と、地図表示部70cに表示された方位70dを見ながら、現場の位置を特定できる。
【0035】
図8に戻り、他方、S60において、制御部40(表示制御部45)は、表示部51aに要請者情報71を表示させる。この場合には、音声受信処理で着呼した発信者番号に一致するデータを受信していないので、
図9(B)に示すように、要請者情報71には、発信者番号71aのみが表示される。発信者番号71aには、音声受信処理(S51)で着呼した発信者番号を表示する。
S61において、制御部40は、音声受信処理をしてから所定時間(例えば、1分)が経過したか否かを判断する。所定時間が経過した場合(S61:YES)には、制御部40は、本処理を終了する。他方、所定時間が経過していない場合(S61:NO)には、制御部40は、処理をS52に移し、照合処理を行う。これは、データ受信が音声受信処理よりも後の場合であっても、照合を可能にすることで、音声受信処理の発信者番号と一致するデータを受信した場合には、地図情報等を表示部51aに表示させるためである。
【0036】
このように、第1実施形態の要請受付システム100によれば、以下のような効果がある。
(1)要請者は、携帯端末1を使用して緊急通報プログラム20aのアイコン60aをタップする、という簡易な操作によって、要請先であるロードサービス提供会社の電話番号に発呼して音声通話ができ、また、通話先での照合のための情報を送信できる。しかも、タップ操作を1回(又は確認のために再度タップする場合には、2回)すれば一連の要請を行うことができるので、要請者が慌てている場合であっても簡易に操作ができる。
(2)要請操作を受け付けた際に位置情報を取得して送信するので、要請者の位置をより正確に把握できる。しかも、要請操作を受け付けた際にGPS受信部35を機能させればよいので、常にGPS受信部35を有効な状態にせずともよく、携帯端末1の消費電力を抑えることができる。
【0037】
(3)要請者は、緊急通報プログラム20aによる案内にしたがって画像を取得できるので、操作が簡易である。また、取得した画像を要請先に送信するので、オペレータは、画像によって、現場のトラブル内容や、トラブルの程度(例えば、脱輪の場合であれば、脱輪場所に関する情報や、脱輪の程度)等の状況を容易に把握できる。これによって、その後の対処に必要な装備等を把握できるので、適切な対応をとることが可能になる。さらに、画像取得時の方位を取得して送信し、地図上に方位を表示させるので、オペレータは、画像の取得した方位を確認できる。これは、特に、高速道路のように、上り車線と下り車線とがあるために容易に行き来ができない場合等での場所の特定に有用である。
(4)電話の着呼と、照合のための発信者番号とが一致している場合に、電話の着呼を受けたオペレータが視認可能な表示部51aに情報を表示できるので、オペレータは、情報を見ながら要請者と通話ができる。
(5)電話の着呼とほぼ同時に受信した発信者番号との照合を行うことで、照合を行う件数を絞ることができ、照合処理の時間を短縮にできる。結果として、情報表示までの時間を短縮できる。
(6)緊急通報プログラム20aの処理に沿って取得した画像データを送信するので、他の画像データを送信することがない。よって、その画像データは、信頼性の高いものとして、例えば、事故現場の証拠情報としても使用できる。
【0038】
(第2実施形態)
第2実施形態では、要請受付装置に顧客情報を備えるものについて説明する。なお、以降の説明において、上述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
<要請受付システム200>
図10は、第2実施形態に係る携帯端末201の機能ブロックを示す図である。
図11zは、第2実施形態に係る要請受付装置204の機能ブロックを示す図である。
図10に示す要請受付システム200の携帯端末201は、制御部210と、記憶部220と、USIM22と、タッチパネルディスプレイ31と、マイク32と、スピーカ33と、カメラ34と、GPS受信部35と、電子コンパス36と、音声通信I/F38と、通信I/F39とを備える。
【0039】
制御部210は、要請受付部11と、通話部12と、位置情報取得部13と、画像取得部14と、撮影方位検出部15と、情報送信部216とを備える。
情報送信部216は、さらに、ユーザ情報を、要請受付装置204に対して送信する。ここで、ユーザ情報とは、要請受付装置204からダウンロードした情報であり、例えば、車両番号を含む。
記憶部220は、緊急通報プログラム220aと、電話番号記憶部20bと、ユーザ情報記憶部220cとを備える。
緊急通報プログラム220aは、制御部210が行う各種機能を実行するためのプログラムである。
ユーザ情報記憶部220cは、要請受付装置204からダウンロードしたユーザ情報を記憶する。
【0040】
図11に示す要請受付システム200の要請受付装置204は、制御部240と、記憶部250と、音声通信I/F58と、通信I/F59とを備える。
要請受付装置204の制御部240は、電話着信部41と、データ受信部242と、照合部243と、個人情報取得部244と、表示制御部45とを備える。
データ受信部242は、携帯端末201から発信者番号と、位置情報と、画像データと、撮影方位との他に、ユーザ情報を受信する。
照合部243は、電話着信部41が受け付けた着信電話の発信者番号と、データ受信部242が受信した発信者番号とを照合する。また、照合部243は、データ受信部242が受信したユーザ情報に含まれる車両情報と、個人情報DB(データベース)250aとを照合する。
個人情報取得部244は、個人情報DB250aから個人情報を取得する。
記憶部250は、個人情報DB250aを備える。個人情報DB250aは、要請者であるロードサービス契約者の個人情報を記憶する。
【0041】
<携帯端末201の処理>
次に、要請者によって、緊急通報プログラム220aをダウンロードした際に行う携帯端末201での処理について説明する。
図12は、第2実施形態に係る携帯端末201での事前処理のフローチャートである。
図13は、第2実施形態に係る携帯端末201の表示例を示す図である。
図12のS201において、要請者が携帯端末201に表示された緊急通報プログラムを起動させるためのアイコン60a(
図4(A)参照)をタップすることで、携帯端末201の制御部210(要請受付部11)は、緊急通報プログラム220aの起動を受け付ける。
S202において、制御部210は、タッチパネルディスプレイ31に初期選択画面265を表示させる。
図13(A)は、携帯端末201の初期選択画面265を示す。初期選択画面265には、初期設定をするためのボタン265aと、緊急通報をするためのボタン265bとが表示されている。
【0042】
図12に戻り、S203において、制御部210は、「初期設定」が選択されたか否かを判断する。
図13(A)において、ユーザによりボタン265aが選択されることにより、制御部210は、「初期設定」が選択されたと判断する。「初期設定」が選択された場合(S203:YES)には、制御部210は、処理をS204に移す。他方、「初期設定」が選択されていない場合(S203:NO)には、制御部210は、処理をS209に移す。なお、「初期設定」が選択されていない場合とは、既に初期設定が済んでおり、
図13(A)において、ユーザによりボタン265bが選択された場合であり、「緊急通報」が選択された場合である。
【0043】
S204において、制御部210は、要請受付装置204に対してアクセスし、USIM22の発信者番号22aを送信する。そこで、要請受付装置204では、発信者番号をキーにして個人情報DB250aを検索し、発信者番号が一致するユーザ情報を抽出する。その間、制御部210は、
図13(B)に示すような待ち画面266を、タッチパネルディスプレイ31に表示させる。
S205において、制御部210は、要請受付装置204からユーザ情報をダウンロード(受信)する。
S206において、制御部210は、ユーザ情報を、ユーザ情報記憶部220cに記憶させる。その後、制御部210は、タッチパネルディスプレイ31に完了画面267を表示させ、本処理を終了する。
【0044】
他方、S209において、制御部210は、緊急通報処理を行う。
ここで、要請者が要請する際に行う緊急通報処理につい説明する。
図14は、第2実施形態に係る携帯端末201でのデータ通信処理のフローチャートである。
緊急通報処理は、
図5(第1実施形態)のS11以降と同様である。
図5のS13のデータ通信処理は、
図14に示す処理である。
図14のS230からS232までは、
図7(第1実施形態)のS30からS32までと同様である。
S233において、制御部210は、ユーザ情報記憶部220cからユーザ情報を取得する。
S234において、制御部210(情報送信部216)は、取得した各データを、要請受付装置204に対して送信する。取得した各データとは、この例では、画像データ、撮影方位、位置情報、発信者番号の他、車両情報を含んだユーザ情報をいう。その後、制御部210は、本処理を終了し、
図5に戻る。
【0045】
<要請受付装置204の処理>
次に、携帯端末201からの要請を受け付ける要請受付装置204での処理について説明する。
図15は、第2実施形態に係る要請受付装置204での要請受付処理のフローチャートである。
図16は、第2実施形態に係る要請受付装置204の表示例を示す図である。
図15のS250において、制御部240は、(データ受信部242)は、携帯端末201から各データを受信する。各データとは、画像データ、撮影方位、位置情報、発信者番号の他、ユーザ情報を含む。
S251からS255まで及びS261からS262までは、
図8(第1実施形態)のS51からS55まで及びS60からS61までと同様である。
S256において、制御部240(個人情報取得部244)は、個人情報DB250aを参照して、個人情報を抽出する。S253でYESの場合には、制御部240は、発信者番号をキーに抽出すればよい。また、S260でYESの場合には、制御部240は、車両情報をキーに抽出すればよい。
【0046】
S257において、制御部240(表示制御部45)は、表示部51aに要請者情報270を表示させる。
図16(A)は、
図15のS257において表示部51aに表示された要請者情報270を示す。要請者情報270は、発信者番号表示部70aと、画像表示部70bと、地図表示部70cと、詳細情報部270eとを備える。オペレータが詳細情報部270eを選択することで、制御部240(表示制御部45)は、
図16(B)に示す詳細情報表示部272を、要請者情報270上に表示させる。このようにすることで、制御部240は、要請受付装置204が備える個人情報DB250aの内容を表示できるので、オペレータは、迅速に対応できる。
なお、車両番号で一致を判断した場合には、制御部240は、例えば
図16(C)に示すように警告表示部273を表示部51aに表示してもよい。
【0047】
図15に戻り、他方、S260において、制御部240(照合部243)は、個人情報DB250aを参照して、受信したユーザ情報に含む車両番号に一致するデータが存在するか否かを判断する。車両情報に一致するデータが存在する場合(S260:YES)には、制御部240は、処理をS254に移す。他方、車両情報に一致するデータが存在しない場合(S260:NO)には、制御部240は、処理をS261に移す。
【0048】
このように、第2実施形態の要請受付システム200によれば、以下のような効果がある。
(1)個人情報DB250aを備えるので、より詳細な情報をオペレータに提示できる。個人情報DB250aには、初期設定時に携帯端末201に送信したユーザ情報を含む様々な情報が記憶されている。個人情報DB250aに、例えば、契約情報として、契約期間や、契約内容(サービスの有償、無償等)の情報を有している場合に、それらの情報を、オペレータに提示できるので、通話中に、要請サービスの内容を確定させたりできる。
(2)例えば、携帯電話の番号が変更になり、ロードサービス提供会社に連絡していない場合であっても、車両番号を携帯端末に有することによって、一致を判断でき、オペレータに詳細な情報を提供できる。
【0049】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
【0050】
(変形形態)
(1)第1実施形態では、携帯端末1が取得した各データとして、画像データ、撮影方位、位置情報、発信者番号を、要請受付装置4に対して送信するものを説明した。しかし、携帯端末1は、要請者に関する情報として、基本情報を要請受付装置に送信してもよい。
例えば、携帯端末は、緊急通報プログラムをダウンロードした際に、基本情報の入力を受け付けて、記憶部に記憶させる。基本情報とは、例えば、ユーザ(要請者)の氏名、ディーラに関する情報、車両番号、車種等をいい、ユーザが手入力することで、携帯端末1が入力を受け付ける。そして、要請受付装置では、受け付けた基本情報を、要請者情報として表示部に表示させる。このようにすることで、要請受付装置では、何らの処理をすることなく、基本情報を表示させることができ、オペレータに、要請者に関する情報を提供できる。
【0051】
(2)第1実施形態では、画像データを1つ取得して送信するものを説明した。しかし、画像データを複数取得してから送信するものであってもよい。その場合には、オペレータが様々な角度からの画像をみて状況を確認できるので、より状況を正確に把握できる。また、画像データを取得する際に位置情報を取得してもよい。そうすることで、複数の画像データの位置情報を、各々地図上に表示できる。
(3)第1実施形態では、音声通話の前に画像データを取得して送信するものとして説明した。しかし、通話中に画像データを取得して送信してもよい。そのようにすることで、オペレータの指示にしたがって取得した画像を見ることができるので、有用な画像を取得できる。
(4)第1実施形態では、取得した画像データには、特段の属性情報を有していないものとして説明した。しかし、画像データに、撮影日時データ及び撮影位置情報等の属性情報を含んでもよい。そうした場合には、画像データ自体が、有用な証拠データとして利用できる。
【0052】
(5)第1実施形態では、音声通話を行うものを説明した。しかし、ビデオ通話であってもよい。その場合には、携帯端末では、音声通話かビデオ通話かを選択する通話選択画面を新たに設け、緊急通報プログラムのアイコンを指定後に、通話選択画面を表示させ、ビデオ通話が選択された場合には、画像と共に音声を送信するようにすればよい。そのようにすることで、要請受付装置は、オペレータからの指示にしたがった画像を、携帯端末からリアルタイムに取得できるので、オペレータは、より現場の状況を把握できる。また、PCにカメラを備えてオペレータの顔画像を取得して、携帯端末に送信してもよい。そうすることで、携帯端末を操作する要請者は、オペレータの顔画像を見ながら通話ができ、要請者に安心感を与えることができる。
【0053】
(6)各実施形態では、ロードサービスの要請について使用する例を説明した。しかし、緊急時にサービスを要請するような様々なサービスに適用できる。例えば、水漏れ等が発生した場合に、業者を呼び出すものや、高齢者や子供が道に迷ったりした際に、予め登録した連絡先に通知する場合等に適用できる。
【解決手段】携帯端末1で実行する緊急通報プログラム20aは、携帯端末1を、タッチパネルディスプレイ31による要請操作を受け付ける要請受付手段と、予め指定された要請先の電話番号に対して音声通信網N2を介して発呼をして、マイク32及びスピーカ33を使用した音声通話を可能にする通話手段と、この携帯端末1の位置情報と、この携帯端末1の発信者番号とを、携帯端末1に対してデータ通信網N1を介して接続され音声通話と照合する要請受付装置4に対して送信する情報送信手段と、して機能させ、通話手段による処理と、情報送信手段による処理とを、要請受付手段により要請操作を受け付けたことに応じて行うように機能させること、を特徴とする。