(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、添付の図面を参照して説明され、この図面においては同様の参照番号は同様のフィーチャーを示す。
本発明の例示的な形態が
図1A〜Hを参照して説明され、
図1A〜Hは本発明に従ったフォトリソグラフィ縮小プロセスについての例示的なプロセスフローを示す。この例示されたプロセスはコンタクトホール縮小プロセスについてのものであるが、このプロセスが電子デバイス製造における他の縮小用途に適用されうることは明らかである。本明細書において使用される場合、用語「コンタクトホール」はビアホールも包含する。典型的には、コンタクトホールは、1以上の酸化物層、例えば、ドープされたもしくはドープされていない酸化ケイ素層をはじめとする誘電体物質の1以上の層内に形成され、コンタクトホールの底を形成する下にあるフィーチャーは、金属もしくは半導体層もしくは領域のような、導電性または半導電性である。コンタクトホールは、例えば、2つの金属層を、または金属層と半導体基体の活性領域とを結合することができる。
【0011】
図1Aは、その表面上に形成された様々な層およびフィーチャーを含むことができる基体100を示す。基体は、半導体、例えばケイ素、または化合物半導体(例えば、III−VまたはII−VI)、ガラス、石英、セラミック、銅などの物質からなることができる。典型的には、基体は半導体ウェハ、例えば、単結晶シリコン、または化合物半導体ウェハであり、基体はその表面上に形成された1以上の層およびパターン形成されたフィーチャーを有することができる。パターン形成される1以上の層102が基体100上に提供されうる。場合によっては、例えば、基体物質に溝を形成することが望まれる場合には、下にあるベース基体物質自体がパターン形成されてよい。ベース基体物質自体をパターン形成する場合には、このパターンは基体の層に形成されると見なされる。
【0012】
この層には、例えば、1以上の導電層、例えば、アルミニウム、銅、モリブデン、タンタル、チタン、タングステン、このような金属の合金、窒化物もしくはケイ化物、ドープされた非晶質ケイ素、またはドープされたポリシリコン、1以上の誘電層、例えば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、もしくは金属酸化物の層、半導体層、例えば、単結晶シリコン、並びにこれらの組み合わせが挙げられ得る。エッチングされる層は様々な技術、例えば、化学蒸着(CVD)、例えば、プラズマ援用CVD、低圧CVDもしくはエピタキシャル成長;物理蒸着(PVD)、例えばスパッタリングもしくは蒸発;または電気めっきによって形成されうる。エッチングされる1以上の層102の具体的な厚みは、物質および形成される具体的なデバイスに応じて変化しうる。
【0013】
エッチングされる具体的な層、膜厚および使用されるフォトリソグラフィ物質およびプロセスに応じて、層102上に、フォトレジスト層がこの上にコーティングされる反射防止塗膜(bottom antireflective coating;BARC)104および/またはハードマスク層103を配置することが望まれる場合がある。例えば、エッチングされる層がかなりのエッチング深さを必要とし、および/または具体的なエッチング剤がレジスト選択性に劣り、非常に薄いレジスト層を使用する場合には、ハードマスク層の使用が望まれる場合がある。ハードマスク層が使用される場合には、形成されるレジストパターンはハードマスク層に写されることができ、これは次いで、下にある層102をエッチングするためのマスクとして使用されうる。好適なハードマスク物質および形成方法は当該技術分野において知られている。典型的な物質には、例えば、タングステン、チタン、窒化チタン、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸窒化アルミニウム、酸化ハフニウム、非晶質炭素、酸窒化ケイ素および窒化ケイ素が挙げられる。ハードマスク層103は単一層を構成するか、または異なる物質の複数の層を含むことができる。ハードマスク層は、例えば、化学または物理蒸着技術によって形成されうる。
【0014】
反射防止塗膜がなければ基体および/または下にある層が、フォトレジスト露光中に有意な量の入射放射線を反射し、その結果、形成されたパターンの品質が悪影響を受けるであろう場合には、反射防止塗膜104が望まれる場合がある。このような塗膜は焦点深度、露光寛容度、ライン幅均一性およびCD制御を向上させうる。レジストが深紫外光(300nm以下)、例えば、KrFエキシマレーザー光(248nm)、ArFエキシマレーザー光(193nm)、電子ビームおよび軟x−線に露光される場合には、反射防止塗膜が典型的に使用される。反射防止塗膜104は単一層を構成するか、または複数の異なる層を含むことができる。好適な反射防止物質および形成方法は当該技術分野において知られている。反射防止物質は市販されており、例えば、ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズエルエルシー(米国、マサチューセッツ州、マルボロ)により、AR
商標40AおよびAR
商標124反射防止剤などのAR商標の下で販売されているものがある。
【0015】
第1の感光性組成物が基体上に、(存在する場合には)反射防止層104上に適用されて、第1の感光層106を形成する。本明細書において使用される場合、用語「感光性物質」、「感光性組成物」および「フォトレジスト」は交換可能に使用される。好適なフォトレジスト物質は当該技術分野において知られており、例えば、アクリラートベースのもの、ノボラックベースのもの、およびケイ素化学物質ベースのものが挙げられる。好適なレジストは、例えば、米国特許出願公開第20090117489A1号、第20080193872A1号、第20060246373A1号、第20090117489A1号、第20090123869A1号および米国特許第7,332,616号に記載されている。本発明の方法に有用なフォトレジスト物質には、ポジ型物質およびネガ型物質の双方が挙げられる。好適なポジ型物質には、ポジ型化学増幅型フォトレジストが挙げられ、これは組成物の1種以上の成分の酸不安定基の、光酸で促進される脱保護反応を受けて、このレジストの塗膜層の露光領域を、未露光領域よりも水性現像剤中でより可溶性にする。フォトレジスト樹脂の典型的な光酸不安定基(photoacid−labile groups)には、エステルのカルボキシル酸素に共有結合した第三級非環式アルキル炭素(例えば、t−ブチル)または第三級脂環式炭素(例えば、メチルアダマンチル)を含むエステル基が挙げられる。アセタール光酸不安定基も典型的である。
【0016】
感光性組成物は樹脂成分と光活性成分とを含む。樹脂は好ましくは、レジスト組成物に水性アルカリ現像可能性を付与する官能基を有する。例えば、典型的なものは、ヒドロキシルまたはカルボキシラートのような極性官能基を含む樹脂バインダーである。樹脂成分は、その組成物の露光された層を現像剤溶液、例えば、アルカリ水溶液中で現像可能にするのに充分な量で、組成物中で使用される。樹脂成分は典型的には、レジストの全固形分の約70〜約97重量%を構成することができる。
【0017】
感光性組成物は、活性化放射線への露光の際に組成物の塗膜層に潜像を生じさせるのに充分な量で使用される光活性成分をさらに含む。例えば、光活性成分はレジストの全固形分の約1〜20重量%の量で好ましくは存在することができる。レジスト組成物中の典型的な光活性成分は光酸発生剤である。好適なPAGは化学増幅フォトレジストの技術分野において知られており、例えば、オニウム塩、例えば、トリフェニルスルホニウム塩、ニトロベンジル誘導体、スルホン酸エステル、ジアゾメタン誘導体、グリオキシム誘導体、N−ヒドロキシイミド化合物のスルホン酸エステル誘導体、およびハロゲン含有トリアジン化合物が挙げられる。このようなPAGの1種以上が使用されうる。
【0018】
レジストの典型的な任意の添加剤は追加塩基、特にテトラブチルアンモニウムヒドロキシド(TBAH)またはテトラブチルアンモニウムラクタートであり、これは現像されたレジストレリーフ像の解像度を向上させることができる。193nmで像形成されるレジストについては、典型的な追加塩基はヒンダードアミン、例えば、ジアザビシクロウンデセンまたはジアザビシクロノネンである。追加塩基は比較的少量で、例えば、全固形分に対して約0.03〜5重量%で好適に使用される。
【0019】
本発明に従って使用されるフォトレジストは他の任意の物質を含むこともできる。例えば、他の任意の添加剤には、ストリエーション防止剤(anti−striation agents)、可塑剤、速度向上剤などが挙げられる。この様な任意の添加剤は、典型的には、比較的高濃度、例えば、レジストの乾燥成分の合計重量を基準にして約0.1〜10重量%の量で存在することができる充填剤および染料を除いて、フォトレジスト組成物中に低濃度で存在する。
【0020】
好適なネガ型レジストは典型的には架橋性成分を含みうる。架橋性成分は典型的には別のレジスト成分として存在する。メラミンのようなアミンベースの架橋剤、例えば、サイメル(Cymel)メラミン樹脂が典型的である。本発明において有用なネガ型フォトレジスト組成物は、酸への曝露により硬化し、架橋しまたは固化しうる物質と、本発明の光活性成分との混合物を含む。特に有用なネガ型組成物はフェノール系樹脂のような樹脂バインダー、架橋剤成分および光活性成分を含む。このような組成物およびその使用は欧州特許第0164248B1号および第0232972B1号、並びに米国特許第5,128,232号に開示されている。樹脂バインダー成分として使用するのに典型的なフェノール系樹脂には、上述のもののようなノボラックおよびポリ(ビニルフェノール)が挙げられる。典型的な架橋剤には、アミンベースの物質、例えば、メラミン、グリコールウリル、ベンゾグアナミン−ベースの物質および尿素ベースの物質が挙げられる。メラミン−ホルムアルデヒド樹脂は、一般的に最も典型的である。このような架橋剤は商業的に入手可能であり、例えば、サイメル(Cymel)300、301および303の商品名で、サイテックインダストリーズ(Cytec Industries)により販売されているメラミン樹脂;サイメル1170、1171、1172の商品名でサイテックインダストリーズにより販売されているグリコールウリル樹脂;ビートル(Beetle)60、65および80の商品名でテクノールアペックスカンパニー(Teknor Apex Company)によって販売されている尿素ベースの樹脂;並びに、サイメル1123および1125の商品名でサイテックインダストリーズにより販売されているベンゾグアナミン樹脂が挙げられる。サブ200nmの波長、例えば、193nmでの像形成のために、典型的なネガ型フォトレジストは国際公開第03077029号に開示されている。
【0021】
本発明において有用なフォトレジストは一般的には、公知の手順に従って製造される。例えば、レジストは、フォトレジストの成分を好適な溶媒に溶解することによりコーティング組成物として製造されることができ、この好適な溶媒には、例えば、グリコールエーテル、例えば、2−メトキシエチルエーテル(ジグライム)、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセタート;乳酸エステル、例えば、乳酸エチルまたは乳酸メチル;プロピオン酸エステル、特にプロピオン酸メチル、プロピオン酸エチルおよびエチルエトキシプロピオナート;セロソルブエステル、例えば、メチルセロソルブアセタート;芳香族炭化水素、例えば、トルエンもしくはキシレン;またはケトン、例えば、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンおよび2−ヘプタノンが挙げられる。フォトレジストの固形分量は、典型的には、フォトレジスト組成物の全重量を基準にして2〜25重量%で変化する。このような溶媒のブレンドも好適である。
【0022】
本発明の方法は様々な像形成波長、例えば、サブ(sub)400nm、サブ300nmまたはサブ200nmの露光波長の波長を有する放射線と共に使用されることができ、EUVおよび157nm、並びに、I線(365nm)、248nmおよび193nmが典型的な露光波長である。典型的な形態においては、フォトレジストはサブ200の波長、例えば193nmを用いて像形成されるのに好適である。このような波長において、ドライ処理が使用されうるが、液浸リソグラフィの使用が典型的である。液浸リソグラフィにおいては、約1〜約2の屈折率を有する流体(すなわち、液浸流体)は、露光中に、露光ツールとフォトレジスト層との間に維持される。トップコート層が典型的にはフォトレジスト層上に配置され、液浸流体とフォトレジスト層との直接の接触を妨げ、フォトレジストの成分の液浸流体への漏出を回避する。
【0023】
感光性組成物は、スピンコーティング、ディッピング、ローラーコーティング、または他の従来のコーティング技術によって基体に適用されうる。もちろん、スピンコーティングが典型的である。スピンコーティングについては、コーティング溶液の固形分量は、所望の膜厚を提供するために、使用される具体的なコーティング装置、溶液の粘度、コーティングツールの速度および回転の時間量に基づいて調節されうる。第1の感光層106の典型的な厚みは約500〜1500Åである。第1の感光層は、次いで、ソフトベークされることができ、層内の溶媒含量を最小限にすることができ、それにより、粘着性のない塗膜を形成し、この層の基体に対する接着性を向上させることができる。ソフトベークはホットプレート上でまたはオーブン内で行われることができ、ホットプレートが典型的である。ソフトベーク温度および時間は、例えば、感光層の具体的な物質および厚みに応じて変動しうる。典型的なソフトベークは約90〜150℃の温度で、約30〜90秒の時間で行われる。
【0024】
第1の感光層106が液浸リソグラフィツール、例えば、193nmの液浸スキャナーを用いて露光されるものである場合には、トップコート層(示されない)が感光層106上に配置されうる。このようなトップコート層の使用は、液浸流体と下にある感光層との間のバリアとして機能しうる。この方法において、場合によっては、結果的に、光学レンズの汚染、並びに液浸流体の有効屈折率および透過性の変化をもたらす、感光性組成物の成分の液浸流体への漏出は最小化されまたは回避されうる。好適なトップコート組成物は市販されており、例えば、OPTICOAT
商標トップコート物質、例えば、OC
商標2000(ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズ)および当該技術分野で知られた他のもの、例えば、米国特許出願公開第2006/0246373A1号および米国仮出願第61/204,007号(出願日、2008年12月31日)に記載されているものがある。このような組成物は、感光性組成物について上述したような任意の好適な方法によって、感光層上に適用されることができ、スピンコーティングが典型的である。トップコート層の厚みは典型的にはλ/4n(またはその奇数倍)であり、ここでλは露光放射線の波長であり、nはトップコート層の屈折率である。トップコート層が存在する場合には、トップコート適用の前よりもむしろ、トップコート層組成物が適用された後に、第1の感光層106はソフトベークされうる。この方法において、双方の層からの溶媒は単一の熱処理工程において除去されうる。
【0025】
第1の感光層106は次いで、第1のフォトマスク110を通した活性化放射線108に露光されて、露光領域と未露光領域との間に溶解度の差を作り出す。
図6Aにおいて示される露光プロセスにおいて使用されるマスク110には、(示されるような)円形パターンまたは交差線パターンの形をとるコンタクトホールパターンを含む。ポジ型物質については、示されるように、フォトマスクは光学的に透明な領域および光学的に不透明な領域を有し、光学的に透明な領域は、その後の現像工程において除去される感光層の領域に対応する。ネガ型物質については、光学的に不透明な領域は、現像して除去されるレジスト層の部分に対応する。露光エネルギーは典型的には約1〜100mJ/cm
2であり、露光ツールおよび感光性組成物の成分に応じて変動する。本明細書において、組成物を活性化する放射線に感光性組成物を露光することについての言及は、光活性成分の反応を生じさせることにより、例えば、光酸発生剤化合物から光酸を生じさせることによるなどして、放射線が感光性組成物中に潜像を形成することができることを示す。感光性組成物は典型的には短い露光波長、特にサブ400nm、サブ300nm、またはサブ200nmの露光波長によって典型的に光活性化され、EUVおよび157nm、並びに、I線(365nm)、248nmおよび193nmが典型的な露光波長である。
【0026】
第1の感光層106の露光に続いて、この層の軟化点より高い温度で、感光層の露光後ベーク(PEB)が行われる。PEBは、例えば、ホットプレート上でまたはオーブン内でおこなわれうる。PEBの条件は、例えば、感光層の具体的な物質および厚みに応じて変化しうる。PEBは典型的には、約80〜150℃の温度で、約30〜90秒の時間で行われる。
【0027】
露光された感光層106は、次いで、現像されて、
図1Bに示されるように、第1のレジストパターン106’を形成する。現像剤物質は感光層106の具体的な物質に依存しうるが、好適な現像剤および現像技術は当該技術分野において知られている。典型的な現像剤には、例えば、水性塩基現像剤、例えば、第四級アンモニウムヒドロキシド溶液、例えば、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシド溶液、例えば、0.26Nのテトラメチルアンモニウムヒドロキシドが挙げられる。
【0028】
現像に続いて、第1のレジストパターン106’は第1のハードベークプロセスにおいて熱処理されて、レジストから溶媒をさらに除去して、
図1Cに示されるように硬化したレジストパターン106’’を形成する。このハードベークは典型的にはホットプレートまたはオーブンを用いて行われ、典型的には、約150℃以上、例えば、約170〜180℃の温度で、約30〜120秒の時間で行われる。
【0029】
図1Dを参照すると、ハードベークされた第1のレジストパターン106’’は、第1のレジストパターンの表面をアルカリ性にするのに有効な物質で処理される。このアルカリ性の表面は、後にレジストパターン上に適用される感光層の露光中の反応を妨げる。例えば、ポジ型感光層の場合には、下にあるアルカリ性に処理されたレジストパターンのごく近傍の領域において、酸触媒脱保護反応が妨げられる。その結果、感光層の部分は現像後にその領域内に留まる。
【0030】
これらに限定されないが、特に好適な物質はアルカリ性物質およびこのアルカリ性物質とは異なる界面活性剤を含む。界面活性剤は、アルカリ性物質で処理されたレジストパターン上に実質的に均一な第2のレジストの塗膜層を形成するのを促進することが考えられる。
【0031】
アルカリ性物質は様々な形態をとることができ、固体成分を好適な溶媒に溶解して形成される溶液の形態であることができる。レジストパターン処理に好適なアルカリ性物質には、例えば、水性塩基現像剤、例えば、第四級アンモニウムヒドロキシド溶液、例えば、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシド溶液、例えば、0.26規定(N)(2.38重量%)のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)が挙げられる。アルカリ性物質のために、およびそうでなければ組成物中に使用される溶媒物質は、下にあるフォトレジストを溶解するべきではなく、またはその溶解を最小限にするべきである。アルカリ性物質(何ら溶媒、例えば、水、アルコールなどが存在しない)は典型的には組成物中に、全組成物を基準にして約1〜10重量%の量で存在する。
【0032】
レジストパターン処理組成物に好適な界面活性剤には、両親媒性を示す界面活性剤が挙げられ、両親媒性とは、界面活性剤が同時に親水性および疎水性であり得ることを意味する。両親媒性界面活性剤は、水に強い親和性を有する親水性ヘッド基と、有機物親和性で水をはじく長鎖疎水性テイルを有する。好適な界面活性剤はイオン性(すなわち、アニオン性、カチオン性)または非イオン性であることができる。界面活性剤のさらなる例としては、シリコーン界面活性剤、ポリ(アルキレンオキシド)界面活性剤およびフルオロケミカル界面活性剤が挙げられる。水溶液に使用するのに好適な非イオン性界面活性剤には、これらに限定されないが、オクチルおよびノニルフェノールエトキシラート、例えば、トライトン(TRITON
登録商標)X−114、X−100、X−45、X−15、並びに分岐第二級アルコールエトキシラート、例えば、テルジトル(TERGITOL
商標)TMN−6(ザダウケミカルカンパニー、米国、ミシガン州、ミッドランド)が挙げられる。さらに典型的な界面活性剤には、アルコール(第一級および第二級)エトキシラート、アミンエトキシラート、グルコシド、グルカミン、ポリエチレングリコール、ポリ(エチレングリコール−コ−プロピレングリコール)、またはニュージャージー州、グレンロックのマニュファクチャーズコンフェクショナーズパブリシングカンパニー(Manufacturers Confectioners Publishing Co.)によって出版されたマカッチャンの乳化剤および洗浄剤(McCutcheon’s Emulsifiers and Detergents)2000年北米版に開示される他の界面活性剤が挙げられる。
【0033】
アセチレンジオール誘導体である非イオン性界面活性剤も好適であることができ、例えば、下記式の界面活性剤が挙げられる:
【化1】
式中、R
1およびR
4は、3〜10の炭素原子を有する直鎖または分岐アルキル鎖であり;R
2およびR
3は、Hまたは1〜5の炭素原子を好適に有するアルキル鎖であり;m、n、p、およびqは0〜20の範囲の数である。このような界面活性剤はアレンタウン、ペンシルバニア州のエアプロダクツアンドケミカルズインコポレーテッド(Air Products and Chemicals,Inc.)から商品名サーフィノール(SURFYNOL
登録商標)およびダイノール(DYNOL
登録商標)で市販されている。
【0034】
本発明のコーティング組成物において使用するのに好適なさらなる界面活性剤には、他のポリマー系化合物、例えば、トリブロックEO−PO−EOコポリマーである、プルロニック(PLURONIC
登録商標)25R2、L121、L123、L31、L81、L101およびP123(BASF、Inc.)が挙げられる。
【0035】
特に好適な界面活性剤には、アミン、典型的には第一級および第二級アミン、すなわち、それぞれ、1以上の第一級アミン基および1以上の第二級アミン基を含むアミン、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。第一級および/または第二級アミン基に加えて、第三級アミン基が存在することができる。典型的には、アミンは多官能性アミンである。アミンはポリアミン、例えば、ジアミン、トリアミンまたはテトラアミンであることができる。好適な第一級アミンには、下記式(I)の化合物が挙げられる:
【化2】
式中、Rは場合によって置換されたアルキル、例えば、場合によって置換されたC1〜C6アルキル、例えば、メチル、エチルまたはプロピルから選択され、エチルが典型的である。
【0036】
他の好適な第一級アミンには、下記式(II)で表されるポリ(アリルアミン)が挙げられる:
【化3】
式中、R
1は水素および場合によって置換されたアルキル、例えば、C1〜C3アルキルから選択され;R
2は場合によって置換されたアルキレン、例えばC1〜C6アルキレン、典型的にはメチレンまたはエチレンから選択され;nは3以上の整数である。式(N−II)の典型的な第一級アミンにおいては、R
1は水素であり、R
2はメチレンである。
【0037】
他の好適なアミンには、下記一般式(III)、(IV)および(V)で表されるものが挙げられる:
【化4】
式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して、水素原子または1〜10の炭素原子を有するアルキル基であり、nは1〜10の整数である。
【0038】
他の好適なアミンには次のものが挙げられる:
【化5】
これらのなかで、トリス(2−アミノエチル)アミン(TAEA)が特に好ましい。
【0039】
界面活性剤は典型的には、組成物中に比較的少量で、例えば、組成物中の全固形分(全固形分は溶媒キャリアを除いた全組成物成分である)の重量を基準にして0.01〜5重量%、例えば、0.01〜1重量%で存在する。
【0040】
レジストパターン処理組成物は、アルカリ性物質および界面活性剤成分に加えて、1種以上の任意成分を含むことができる。例えば、この組成物は、アルカリ性物質および界面活性剤のために使用されるあらゆる溶媒に加えて、1種以上の溶媒を含むことができる。上述のように、アルカリ性物質および組成物中のほかのもののために使用される溶媒物質は、下にあるフォトレジストを溶解すべきではないし、またはその溶解を最小限にすべきである。よって、好適な溶媒は下にある具体的なレジスト物質に応じて変化することができ、例えば、水およびn−ブタノールのようなアルコールが挙げられ得る。任意成分には、1種以上の塩基発生剤化合物、例えば、熱塩基発生剤化合物および/または光塩基発生剤化合物も挙げられる。
【0041】
フォトレジストパターン処理組成物は、アルカリ性物質および界面活性剤成分、並びに、追加の成分、例えば、溶媒および塩基発生剤化合物を任意の順序で混合することにより製造されうる。成分の1種以上は、固体として、または好適な溶媒を用いてあらかじめ混合された溶液として添加されうる。
【0042】
好ましくは、アルカリ性処理には、第四級アンモニウムヒドロキシドおよびアミンでの処理が挙げられる。第四級アンモニウムヒドロキシド物質およびアミンは、例えば、あらかじめ混合された組成物から、または物質を同時ではあるが互いに別々に適用することにより(この場合、その場で組成物が形成される)、基体に同時に適用されることができる。好ましくは、第四級アンモニウムヒドロキシド物質およびアミンはその順で逐次的に適用される。第四級アンモニウムヒドロキシドおよびアミン物質は液体、気体または蒸気として適用されることができ、かつ、例えば、スピンコーティング、ディッピング、蒸気コーティング、化学蒸着(CVD)または他の従来のコーティング技術によって適用されうる。もちろん、液体物質のスピンコーティングが典型的である。典型的には、第四級アンモニウムヒドロキシドおよびアミン物質は水溶液として適用されうる。第四級アンモニウムヒドロキシドおよびアミンが同時に適用される場合には、表面処理された基体は、例えば、脱イオン水ですすがれることができる。第四級アンモニウムヒドロキシドおよびアミン物質が逐次的に適用される場合には、このアミンは、水すすぎとしても機能する水溶液として適用されることができる。表面処理された基体は場合によっては、例えば、脱イオン水ですすがれることができ、過剰な組成物を除去する。
【0043】
第1のレジストパターン106’’の臨界寸法(critical dimension;CD)は、表面処理の結果として、レジストパターン106’の元のCDと比較してわずかに小さくなる。このCD損失は、表面処理中の第1のレジストパターンのさらなる現像に起因すると考えられる。この表面処理は、改変された第1のレジストパターン表面112を形成し、このレジストパターン表面はアルカリ性であり、かつ処理前表面のよりも小さいライン幅ラフネスを有する。
【0044】
表面処理に続いて、基体は、場合によっては、第2のハードベークプロセスにおいて熱処理されうる。このプロセスから生じる第1のレジストパターンの寸法は第2のハードベークの好適な条件の選択によって、精密に調節されおよび制御されうる。この熱処理プロセスは典型的にはホットプレート上でまたはオーブン内で行われ、条件は例えば、レジストパターンの具体的な物質および厚み、並びにパターンの望まれるCD変化に応じて変化しうる。任意の熱処理に典型的な条件には、約120〜200℃の温度および約60〜120秒の時間が挙げられる。
【0045】
図1Eに示されるように、上述のような第2の感光性組成物が、第1のレジストパターン106’’およびBARC層104上にコーティングされ、第2の感光層114を形成する。第2の感光性組成物は第1の感光性組成物と同じであってもよいし、異なっていてもよく、他に示される場合を除いて、第1の感光層に関連して上述した物質および条件をはじめとする同じ方法で適用され、処理されることができる。第1の感光性組成物がポジ型またはネガ型物質であることができるが、第2の感光性組成物のトーンはポジ型である。この組成物の選択は、伴われる具体的な用途および形状に依存しうる。図示された方法においては、第1および第2の感光性組成物は双方ともポジ型である。第2の感光層114は次いでソフトベークされうる。第2の感光層114が液浸リソグラフィツールを用いて露光されるものである場合には、上述のようなトップコート層(示されていない)が第2の感光層114上に配置されうる。トップコート層が使用される場合には、トップコート層組成物の適用前よりもむしろ、トップコート層組成物が適用された後に、第2の感光層114がソフトベークされうる。
【0046】
第2の感光層114はフラッド(flood)露光工程において活性化放射線108に露光される。露光された第2の感光層は露光後ベークにおいて熱処理され、現像される。第1のレジストパターン106’’のアルカリ性に改変された表面領域112は、その表面領域の近傍において、第2のレジスト層114における光反応を妨げる。その結果、未反応の第2の感光性組成物の層114’が第1のレジストパターン106’’上に残る。得られる現像された像は、第1のフォトレジスト層の現像後のレジストパターンのと比較して向上した(すなわち、低減された)表面ラフネスを有する。
図1Fに示されるような第2の感光層の現像に続いて、パターン幅を調節すること、例えば、小さくされるコンタクトホール直径に対応して、第1のレジストパターン106’’上の第2の感光層114’のパターン形成された厚みを増大させることが望まれる場合には、一点鎖線矢印により示されるように、第1のハードベークに始まり、第2の感光性組成物の追加の感光層の現像に至る一連の工程を、プロセスにおいて1回以上繰り返すことができる。
【0047】
第2の感光層の現像に続いて、改変された第1のレジストパターン106’’をエッチングマスクとして用いてBARC層104が選択的にエッチングされて、下にあるハードマスク層103を露出させる。このハードマスク層は、次いで、改変された第1のレジストパターン106’’を再びエッチングマスクとして使用して、選択的にエッチングされて、結果として、
図1Gに示されるように、パターン形成されたBARCおよびハードマスク層104’、103’を生じさせる。BARC層およびハードマスク層をエッチングするのに好適なエッチング技術および化学物質は、当該技術分野において知られており、かつ、例えば、これらの層の具体的な物質に応じて変化する。反応性イオンエッチングのようなドライエッチングプロセスが典型的である。改変された第1のレジストパターン106’’およびパターン形成されたBARC層104’は、次いで、公知の技術、例えば、酸素プラズマアッシングを用いて、基体から除去される。
【0048】
ハードマスクパターン103’をエッチングマスクとして使用して、1以上の層102が選択的にエッチングされる。下にある層102をエッチングするのに好適なエッチング技術および化学物質は当該技術分野において知られており、反応性イオンエッチングのようなドライエッチングプロセスが典型的である。パターン形成されたハードマスク層103’は、次いで、公知の技術、例えば、反応性イオンエッチングのようなドライエッチングプロセスを用いて、基体表面から除去されうる。得られる構造は
図1Hに断面図および上面図で示される、エッチングされたコンタクトホールフィーチャー116のパターンである。
【0049】
別の典型的な方法においては、ハードマスク層103を使用することなく、改変された第1のフォトレジストパターン106’’を用いて直接に、層102をパターン形成することが望まれる場合がある。レジストパターンを用いた直接パターニングが使用されうるかどうかは、関連する物質、レジスト選択性、レジストパターン厚みおよびパターン寸法などの要因に依存しうる。
【0050】
別の典型的な方法においては、特定の例において、第2の層114のための感光性組成物の代わりに、光像形成性でない感熱組成物が使用されうる。感熱物質は、例えば、第2の感光層114のためのフラッド露光を使用するプロセスにおいて光像形成性物質と置き換えられることができる。光活性成分の代わりに熱酸発生剤(TAG)のような感熱成分が使用されることを除いて、感熱組成物は、第1の感光性組成物に関して上述したとおりである。好適なTAGは当該技術分野において知られている。例えば、脱保護反応をベースにする物質の場合には、好適なTAGには、感熱層114の酸不安定基の結合を切断することができる酸、特にスルホン酸のような強酸を、加熱の際に発生する任意のものが挙げられる。典型的には、熱酸発生剤は90℃超、例えば、120℃超、または150℃超で活性化される。感熱層は、熱酸発生剤が組成物の樹脂成分と反応するのに充分な長さの時間で加熱される。熱酸発生剤の例としては、ニトロベンジルトシラート、例えば、2−ニトロベンジルトシラート、2,4−ジニトロベンジルトシラート、2,6−ジニトロベンジルトシラート、4−ニトロベンジルトシラート;ベンゼンスルホナート、例えば、2−トリフルオロメチル−6−ニトロベンジル4−クロロベンゼンスルホナート、2−トリフルオロメチル−6−ニトロベンジル4−ニトロベンゼンスルホナート;フェノールスルホン酸エステル、例えば4−メトキシベンゼンスルホン酸フェニル;有機酸のアルキルアンモニウム塩、例えば、10−カンフルスルホン酸のトリエチルアンモニウム塩が挙げられる。様々な芳香族(アントラセン、ナフタレンまたはベンゼン誘導体)スルホン酸アミン塩がTAGとして使用されることができ、米国特許第3,474,054号、第4,200,729号、第4,251,665号、および第5,187,019号に開示されるものが挙げられる。典型的には、TAGは170〜220℃の温度で非常に低い揮発性を有しうる。TAGの例としては、米国、コネチカット州、ノルウォークのキングインダストリーズ(King Industries)によって、NACURE
商標、CDX
商標およびK−PURE
商標の名称で販売されているもの、例えば、NACURE5225、CDX−2168E、K−PURE
商標2678およびK−PURE
商標2700が挙げられる。感熱成分は、典型的には、組成物の全固形分を基準にして約1〜20重量%の量で組成物中に存在する。
【0051】
本発明は電子デバイスの製造における様々な状況に適用されうる。例えば、本発明は、コンタクトホールおよび溝の形成に有用であり、および向上したレジストパターンライン幅ラフネスを提供することもできるような縮小プロセスのための基礎としての具体的な用途を見いだす。
【0052】
図2は、
図1を参照して概して上述したコンタクトホール形成のためのプロセスフローである。
図2Aは、第1の感光層のパターニングおよびハードベーク並びに露光後ベークの後の、コンタクトホールパターンを有するレジストパターン106’を形成した基体の上面図である。
図2Bは、アルカリ性表面処理後の、アルカリ性表面112を形成した基体を示す。
図2Cは、第2の感光層114の形成後の基体を示す。第2の感光ソフトベーク、フラッド露光および現像後の基体が
図2Dに示される。
図2Eは
図2Dにおける一点鎖線F−Fに沿った断面図である。ソフトベークはアルカリ性物質の拡散を生じさせ、アルカリ性領域112’を形成する。領域112’における第2のレジスト層の改変のせいで、コンタクトホールの開口は元のコンタクトパターンと比較して小さくなる。この例示的なプロセスにおいて、レジストパターン106’を形成するために使用される第1の感光性組成物は第2の感光層114に使用される第2の感光性組成物のよりも高い特有の露光後ベーク温度を有する。フラッド露光後に、より低い第2の組成物の露光後ベーク温度を使用することにより、コンタクトホールの臨界寸法は、そのコンタクトにおける改変された領域112’の結果として小さくなる。第2の感光層の露光後に使用されるのよりも高い特有の露光後ベーク温度のせいで、レジストパターン106’は除去されない。
【0053】
図3は、格子間のコンタクトホール117が形成される、本発明に従ったコンタクトホールピッチ分割(pitch−splitting)プロセスのためのプロセスフローを示す。
図3A〜Cのプロセスは、
図2A〜Cに関して上述したのと同じであり、第1の感光パターニング、第2の感光層コーティング、フラッド露光、露光後ベークおよび現像を含む。この場合、フラッド露光後に、第1のレジストパターンに典型的な、より高い露光後ベーク温度が使用される。その結果、
図3D〜Eに示されるように、元のコンタクトホール116が小さくなり、格子間のコンタクトホール117が形成されうる。格子間のホールは、典型的には、レジストパターンコンタクトホールの高密度パターン、例えば、76nm直径/140nmピッチのホールを生じさせる。
【0054】
図4は、ドーナツ型パターン118を形成するために使用されうるプロセスについてのプロセスフローを示す。
図4A〜Cについてのプロセスは、
図2A〜Cに関して上述したのと同じであり、第1の感光パターニング、第2の感光層コーティング、フラッド露光、露光後ベークおよび現像を含む。この場合、フラッド露光後に、第1のレジストパターンに特有のよりも高い露光後ベーク温度が使用される。その結果、元のコンタクトホール116は縮小し、第1のレジストパターン106’は
図4D〜Eに示されるように除去されることができ、結果的にドーナツ型パターン118を生じさせる。ドーナツ型パターンは典型的には、半密集または孤立コンタクトホール、例えば、88nm直径/250nmピッチ、および84nm直径/700nmピッチのホールで形成される。
【0055】
図5に示されるように、本発明の方法は柱型パターンを形成するために使用されることもできる。第2の感光層114がアルカリ性物質で完全に改変されるようにプロセス条件が選択されることを除いて、このプロセスは概して
図4に関して上述したのと同じである。これは、例えば、アルカリ性処理プロセスにおいて多量のアルカリ性物質を適用することによって、および/またはより高い第2の感光層のソフトベーク温度を使用することによって達成されうる。この方法において、第2の感光層はフラッド露光および現像の後に除去されないであろう。
【0056】
次の非限定的な実施例は本発明の例示である。
【実施例】
【0057】
実施例1:二重露光により支援される接触縮小プロセス(SPADE)
L1レジストポリマー(ポリ(IAM/α−GBLMA/ODOTMA/HAMA))合成
10.51gの2−メチル−アクリル酸1−イソプロピル−アダマンタニルエステル(IAM)、6.82gの2−メチル−アクリル酸2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イルエステル(α−GBLMA)、6.36gの2−メチル−アクリル酸3−オキソ−4,10−ジオキサ−トリシクロ[5.2.1.0
2,6]デセ−8−イルエステル(ODOTMA)および6.31gの2−メチル−アクリル酸3−ヒドロキシ−アダマンタニルエステル(HAMA)を27gのテトラヒドロフラン(THF)に溶解した。この混合物を窒素で20分間バブリングすることにより脱ガスした。凝縮器、窒素入口、および機械式攪拌機を備えた500mlのフラスコに11gのTHFを入れ、溶液を67℃の温度にした。5.23gのジメチル−2,2−アゾジイソブチラート(全モノマーを基準にして17mol%)を5gのTHFに溶解し、フラスコに入れた。モノマー溶液を反応器に、1時間あたり16.0ミリリットル(mL/時)の割合で3時間30分間供給した。次いで、重合混合物をさらに30分間67℃で攪拌した。次いで、反応器に5gのTHFを添加し、重合混合物を室温まで冷却した。1.0Lのイソプロピルアルコール中で沈殿を行った。ろ過後、ポリマーを乾燥させ、50gのTHFに再溶解させ、1.1Lのイソプロピルアルコール中で再沈殿させ、ろ過し、真空オーブン中45℃で48時間乾燥させて、25.4gの以下に示されるポリ(IAM/α−GBLMA/ODOTMA/HAMA)ポリマー(Mw=7,934およびMw/Mn=〜1.46)を得た:
【化6】
【0058】
L1レジスト配合
3.169gの上述のように形成されたポリマーを、70重量%のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセタート(PGMEA)と30重量%のシクロヘキサノンとの溶媒混合物96.38gに溶解した。この混合物に、0.405gのトリフェニルスルホニウム(アダマンタン−1−イルメトキシカルボニル)−ジフルオロ−メタンスルホナート、0.041gの1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ヒドロキシピペリジンおよび0.005gのポリフォックス(POLYFOX
登録商標)PF−656界面活性剤(オムノバソリューションズインコーポレーテッド;Omnova Solutions Inc.)を添加した。得られた混合物をローラー上で6時間延ばして、次いで、0.2ミクロン孔サイズのテフロン
登録商標フィルターを通して、それによりポジ型フォトレジスト組成物を形成した。
【0059】
表面処理溶液配合
表面処理溶液は、0.01gの(TAEA)(シグマ−アルドリッチ)を99.99gの界面活性剤溶液(オプティパターン(OptiPattern
商標)クリア−I、エアプロダクツアンドケミカルズインコーポレーテッド、米国、ペンシルベニア州、アレンタウン)に添加することにより調製された。得られた溶液を0.1ミクロン孔サイズのナイロンフィルターを通してろ過した。
【0060】
第1のリソグラフィ(L1)コンタクトホールのパターニング
TEL CLEAN TRACK
商標LITHIUS
商標i+コータ/デベロッパにおいて、300mmのシリコンウェハにAR
商標40A反射防止剤(ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズ)をスピンコートし、第1の反射防止塗膜(BARC)を形成した。このウェハを215℃で60秒間ベークし、75nm厚の第1のBARC膜を生じさせた。次いで、この第1のBARC上にAR
商標124反射防止剤(ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズ)を用いて、第2のBARC層がコーティングされ、205℃で60秒間ベークされ、23nmの上部BARC層を生じさせた。
前記コータ/デベロッパを用いて、L1レジスト配合物が前記二層BARCの上にコーティングされ、110℃で60秒間ソフトベークされ、1000Åの厚みのレジスト膜を生じさせた。第1のレジスト層はトップコート層(OC
商標2000トップコート物質、ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズ)でコーティングされ、12.5〜87.5mJ/cm
2の様々な線量で、様々なCDおよびピッチのコンタクトホールパターンを有するバイナリレチクルを通して、開口数1.35を有するASML TWINSCAN
商標XT:1900i液浸スキャナーおよびXY−偏光の環状照明(0.8アウターシグマ/0.6インナーシグマ)を用いて露光された。このウェハは、次いで、100℃で60秒間露光後ベーク(PEB)され、マイクロポジット(Microposit
商標)MF CD−26現像剤(ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズ)を用いて12秒間現像され、様々なCDを様々なピッチで有するコンタクトホール(C/H)パターンを像形成した。C/H像のフルフォーカス(full focus)露光マトリックス(FEM)は、フォーカスオフセット(focus offset)をX方向に、そして露光線量をY方向に変化させることにより得られた。C/H直径は日立CG4000SEMを用いて測定され、その結果は表1に示される。
【0061】
硬化および表面処理
ウェハは180℃で60秒間ハードベークされた。ウェハは次いで、ウェハがまず、TEL GPノズルを用いて、2.38重量%のTMAH水溶液で12秒間すすがれ、次いで表面処理溶液配合物ですすがれるという逐次的な方法で、表面処理化学物質に曝露された。
【0062】
L2レジスト処理
裸のシリコンウェハ上に650Åの膜厚を提供するであろうスピン速度で、EPIC
商標2098フォトレジスト(ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズ)を、表面処理されたコンタクトホールパターンを含むウェハ上にコーティングした。このウェハは、前記コータ/デベロッパにおいて120℃で60秒間ソフトベークされた。次いで、このウェハをOC
商標2000トップコート物質(ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズ)でコーティングし、第1のリソグラフィプロセスにおけるのと同じスキャナセッティングであるが、固定焦点で28.7mJ/cm
2、20.5mJ/cm
2、および12.3mJ/cm
2の露光線量でマスクなしでフラッド露光を使用して露光した。次いで、ウェハは90℃で60秒間露光後ベーク(PEB)され、マイクロポジット(Microposit
商標)MF CD−26現像剤(ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズ)を用いて12秒間現像された。コンタクトホール直径が再び測定された。結果は以下の表1に示される。元のパターンと比較して低減したCDを有するコンタクトホールパターンが、L1レジストパターンのCD成長から得られたことが認められた。さらに、コンタクトホールのさらなる縮小は、第2(L2)レジスト露光線量の減少によって得られた。
【0063】
【表1】
【0064】
実施例2:コンタクトホールピッチ分割
表面処理溶液配合
脱イオン水中のTAEAの1重量%溶液2.5gおよび脱イオン水中のTergitol
商標TMN−6の10%溶液0.5gを97gの脱イオン水に添加することにより、表面処理溶液を調製した。この溶液を0.1ミクロン孔サイズのナイロンフィルターを通してろ過した。
【0065】
第1のリソグラフィ(L1)ラインアンドスペースのパターニング
TEL CLEAN TRACK
商標LITHIUS
商標i+コーター/現像機において、300mmのシリコンウェハにAR
商標40A反射防止剤(ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズ)をスピンコートし、第1の反射防止塗膜(BARC)を形成した。このウェハを215℃で60秒間ベークし、75nm厚の第1のBARC膜を生じさせた。次いで、この第1のBARC上にAR
商標124反射防止剤(ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズ)を用いて、第2のBARC層がコーティングされ、205℃で60秒間ベークされ、23nmの上部BARC層を生じさせた。
実施例1において記載されるL1フォトレジスト組成物が前記二層BARCの上にコーティングされ、110℃で60秒間ソフトベークされ、1000Åの厚みのレジスト膜を得た。第1のレジスト層はトップコート層(OC
商標2000トップコート物質、ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズ)でコーティングされ、16〜46mJ/cm
2の様々な線量で、様々な臨界寸法を有するバイナリレチクルを通して、開口数1.35を有するASML TWINSCAN
商標XT:1900i液浸スキャナーおよびXY−偏光の環状照明(0.8アウターシグマ/0.6インナーシグマ)を用いて露光された。このウェハは、次いで、100℃で60秒間露光後ベーク(PEB)され、マイクロポジット(Microposit
商標)MF CD−26現像剤(ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズ)を用いて12秒間現像され、第1のリソグラフィ(L1)パターンを像形成した。CDは日立CG4000SEMを用いて測定され、この測定において使用されたマスクCDは76nmホール、140nmピッチであり、37mJ/cm
2で78.8nmのホールCDをもたらした。
【0066】
硬化および表面処理
ウェハは180℃で60秒間ハードベークされた。ウェハは次いで、ウェハがまず、回転しつつ、TEL GPノズルを用いて、2.38重量%のTMAH水溶液で12秒間すすがれ、次いで上記表面処理溶液配合物ですすがれるという逐次的な方法で、表面処理された。
【0067】
第2のリソグラフィ(L2)
前記コータ/デベロッパにおいて、裸のシリコンウェハ上に650Åの膜厚を提供するであろうスピン速度で、EPIC
商標2098ポジ型フォトレジスト(ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズ)を、表面処理されたL1パターン上にコーティングした。このウェハは、120℃で60秒間ソフトベークされ、次いで、OC
商標2000トップコート物質(ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズ)でコーティングされた。第1のリソグラフィプロセスにおけるのと同じスキャナセッティングを使用するが、21mJ/cm
2でマスクなしでフラッド露光を使用して、第2のリソグラフィ(L2)が行われた。次いで、ウェハは3つの温度(90、100および110℃)で60秒間露光後ベークされ、マイクロポジット(Microposit
商標)MF CD−26現像剤(ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズ)を用いて12秒間現像された。日立CG4000SEMを用いて、90nmの元のコンタクトホールCDにおける変化が測定された。L2プロセスにおいてより高いPEB温度(110℃)が使用された場合には、
図3に示されるような元のL1コンタクトホールの間に格子間ホールが形成されたことが認められた。また、より低いL2PEB温度(90および100℃)が使用された場合には、元のコンタクトホールはこのプロセスにおいて小さくなった。