【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係るトレーニング装置は、
フレーム本体と、
前記フレーム本体に移動可能に支持される少なくとも一つの操作部と、
前記少なくとも一つの操作部の操作に負荷を与える錘を、昇降可能に支持する負荷装置と、
前記少なくとも一つの操作部での操作に従って前記錘を連動させる連動部材と、
前記錘の昇降方向を鉛直方向に対して傾斜させる傾斜機構と、
を有することを特徴とする。
【0010】
本発明の一態様によれば、傾斜機構により鉛直方向に対して、荷重Wの錘の昇降方向を傾斜角θで傾けると、W×cosθが連動部材に作用することになり、傾斜角θが大きくなるほど負荷は低減される。こうして、錘を変更することなく、負荷の大きさを変更することができる。また、傾斜角θに従って荷重を変更できるので、必ずしも錘の種類や個数を増やすことなく荷重を微調整することができる。
【0011】
本発明の一態様では、前記連動部材は、一端が前記錘に接続される紐状部材を含み、前記負荷装置は、前記錘を昇降案内する案内部と、前記錘の上方に配置されて前記紐状部材を方向転換する上部プーリーと、をさらに含み、前記傾斜機構は、揺動中心の廻りに前記案内部、前記錘及び前記上部プーリーを一体で揺動可能に支持することができる。
【0012】
こうすると、傾斜機構は、錘の他に案内部及び上部プーリーを一体で、揺動中心の廻りに揺動可能に支持するだけでよく、構造が複雑化することはない。
【0013】
本発明の一態様では、前記負荷装置は、前記錘の下方に、前記上部プーリーにて方向転換された前記紐状部材をさらに方向転換する下部プーリーを含み、前記傾斜機構は、前記下部プーリーの軸と同心を前記揺動中心とすることができる。
【0014】
こうすると、傾斜角θが変更されても、上部プーリーと下部プーリーとの各回転中心間の距離が不変となる。よって、傾斜角θを変更したときに、紐状部材の全長を調整する必要がなくなる。
【0015】
本発明の一態様では、前記負荷装置は、前記上部プーリーを支持する上部プーリー支持部を有し、前記傾斜機構は、前記上部プーリー支持部の位置を前記フレーム本体に対して可変調整する第1位置調整装置を含むことができる。
【0016】
こうすると、上部プーリー支持部は上部に位置しているので、傾斜移動時の負荷が小さく、操作性が向上する。
【0017】
本発明の他の態様に係るトレーニング装置は、
フレーム本体と、
前記フレーム本体に移動可能に支持される第1,第2の操作部と、
前記第1,第2の操作部の操作に負荷を与える錘を、昇降可能に支持する負荷装置と、
前記第1,第2の操作部での操作に従って前記錘を連動させる連動部材と、
前記第1,第2操作部を同期移動させる第1,第2同期軸を有する同期機構と、
を有し、
前記連動部材は、前記第1同期軸と一体で回動され、前記紐状部材の他端が連結される連結端部を有する回動アームを含み、前記連結端部から前記第1同期軸までの距離は、前記連結端部から前記第2同期軸までの距離よりも長いことを有することを特徴とする。
【0018】
本発明の他の態様は、本発明の一態様の少なくとも一つの操作部が、両脚または両手等により操作される第1,第2の操作部を有する場合にも適用できる。両脚または両手等による第1,第2の操作部の操作移動量が実質的に等しくなるように、第1,第2操作部を同期移動させる第1,第2同期軸を有する同期機構を有することができる。この場合、第1,第2同期軸の一方の移動が紐状部材を介して錘に伝達されれば良い。ここで、同期機構は第1,第2同期軸を中心とする2つのプーリーや歯車とすることができる。本発明の一態様では、同期機構とは別個に、第1同期軸を中心として回動され、紐状部材の他端が連結される連結端部を有する回動アームを、連動部材が有している。しかも、連結端部から支点となる第1同期軸までの距離を、連結端部から第2同期軸までの距離よりも長くしている。この結果、回動アームが第2同期軸と一体で回動される場合よりも、回動アームの腕の長さを、第1,第2同期軸の中心軸間距離だけ長くできる。よって、第1,第2の操作部に作用する第1,第2同期軸廻りのモーメントは腕の長さが長い分だけ大きくなる。これにより、負荷を大きくすることができ、トレーニング装置を小型化できる。
【0019】
本発明の他の態様では、前記負荷装置から延びる前記紐状部材を方向転換して前記回動アームの前記連結端部に連結させるプーリーをさらに有し、前記プーリーの軸を、前記回動アームの前記連結端部の移動位置に基づき変位する前記紐状部材の動きに応じて可動とする可動機構をさらに有することができる。こうすると、回動アームの連結端部が移動しても、紐状部材がプーリーから脱落することを抑制できる。
【0020】
本発明の他の態様では、前記可動機構は、前記プーリーを支持する第1水平軸と、前記第1水平軸を支持する第1支持部と、前記第1水平軸と直交して配置される第2水平軸と、前記第2水平軸を中心として前記第1支持部を回動可能に支持する、前記フレーム本体に配置された第2支持部と、をさらに有することができる。この構造によって、プーリーの軸を、回動アームの連結端部の移動位置に基づき変位する紐状部材の動きに応じて可動とすることができる。
【0021】
本発明の他の態様では、前記回動レバーを前記第1同期軸の廻りに回動させる操作レバーをさらに有することがでる。こうすると、トレーニング時以外の時に、第1,第2の操作部を負荷に抗して閉じる操作を比較的容易に行なうことができる。
【0022】
本発明のさらに他の態様に係るトレーニング装置は、
フレーム本体と、
前記フレーム本体に移動可能に支持される第1,第2の操作部と、
使用者が前記第1,第2操作部に両脚の膝部を載置して着座する着座部と、
前記第1,第2の操作部の操作に負荷を与える錘を、昇降可能に支持する負荷装置と、
前記第1,第2の操作部での操作に従って前記錘を連動させる連動部材と、
前記着座部及び前記第1,第2操作部を、水平チルト軸の廻りに一体的に揺動可能に支持するチルト機構と、
をさらに有することを特徴とする。
【0023】
本発明のさらに他の態様は、本発明の一態様の少なくとも一つの操作部が、両脚または両手等により操作される第1,第2の操作部を有する場合にも適用できる。本発明のさらに他の態様によれば、チルト機構を用いることで、前傾または前屈みの姿勢を実現して負荷を軽減した状態や、それとは逆に両脚を持ち上げた姿勢を実現して負荷を増対させた状態に設定することができる。
【0024】
チルト機構は、本発明の他の態様にて説明した同期機構及び回動アームを、水平チルト軸の廻りに一体的に揺動可能に支持しても良い。こうすると、トレーニング時の駆動伝達に支障なくチルト動作を実現することができる。
【0025】
本発明のさらに他の態様では、前記着座部と一体で前記チルト機構により揺動される背もたれ部と、前記背もたれ部の位置を前記フレーム本体に対して可変調整する第2位置調整装置と、をさらに有することができる。第2位置調整装置を調整することで、チルト機構を作動させてトレーニング姿勢を調整することができる。
【0026】
本発明のさらに他の態様では、前記フレーム本体に固定され、前記着座部に着座した使用者により把持される把持部をさらに有することができる。チルト機構により上半身の直立姿勢が保てない時等に、把持部を把持することで特定の姿勢を容易に維持することが可能となる。