(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のリモートブラウザ経由で、情報の前記各項目を含む前記純水精製システムの利用インタフェースページを構成するための利用情報の少なくとも1つの前記項目を選択するステップで、利用情報の前記各項目の識別子が前記ページの記述に挿入されることと、
前記サーバ(125)により、収集された前記各物理量の値を含む前記ページを提供するステップで、前記サーバ(125)がページの前記記述を調べて情報の項目の選択された識別子にたどり着くと、前記識別子を第2のリモートブラウザに提供されるページ内の表示された物理量の値と置換することと
を特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
編集インタフェースを提供するステップで、純水精製システムに関連付けられた物理量を表す利用情報の項目を選択するための領域が、純水精製システムの水質の少なくとも1つの瞬間値を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
前記サーバにより収集された前記各物理量の値を含む前記ページを提供するステップで、前記ページが純水精製システムにおける概略フローを表すことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この技術的解決策は、多くの欠点を伴う。まず、純水精製システムと結合される装置のプリンタまたはコンピュータとの間の最大距離が約10mに制限される。さらに、データスループットが約10Kバイト/秒に制限される。また、特定のソフトウェアアプリケーションは、各々のタイプのオペレーティングシステム(例えば、Microsoft Windows(登録商標)、Linux、MacOs−登録商標)に対して、また各言語に対して開発され、実装されなければならない。さらに、限られた種類のプリンタが使用され得る、つまり、ASCII/RS232プロトコルに対応するプリンタが使用される。しかしながら、このタイプのプリンタは使用されなくなってきている。
【0005】
本発明は、これらの欠点を軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、本発明の第1の態様は少なくとも1つの純水精製システムのための検査制御方法に関する。方法は:
前記純水精製システムに組み込まれたサーバにより、第1のリモートブラウザにより表示するための編集インタフェースであって、純水精製システムに関連付けられた物理量を表す利用情報の項目を選択する領域を含む編集インタフェースを提供するステップと、
前記第1のリモートブラウザ経由で、情報の前記各項目を含む前記純水精製システムの少なくとも1つの利用情報インタフェースページを構成するための利用情報の少なくとも1つの前記項目を選択するステップと、
第2のリモートサーバにより、前記純水精製システムを選択するステップと、
前記第2のリモートブラウザにより、前記サーバに対して前記利用ページにアクセスする要求を送信するステップと、
前記サーバにより、前記要求に関連するページを構成するために情報の選択された項目によって表される各物理量の値を収集するステップと、
前記サーバにより、収集された前記各値を含む前記ページを提供するステップとを含むことを特徴とする。
【0007】
したがって、本発明の実施により、純水精製システムにおいて、システムの更新や変更を行わないで、交換ファイルのコンテンツおよびコンテンツが提示されるフォーマットに適応させることができる。本発明は、ユーザが自分の要求に従って可能な交換ファイルを構成できるように、種々の交換ファイルを構成するために設けられた使いやすく直観的なインタフェースを使用する。
【0008】
したがって、ウェブ技術を実装することによって、ユーザは、任意の地理的場所から純水精製システムにアクセスすることができる(すなわち、ユーザとシステムとの間の距離に制限はなくなる)。さらに、ユーザは、純水精製システムと通信するために自分のコンピュータに特定のソフトウェアアプリケーションをインストールする必要がなくなる。これは、この通信が、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯端末、または携帯電話上で標準ウェブブラウザによって可能になるためである。また、純水精製システムからのデータの印刷も、標準ウェブブラウザから実行され、このために市販の任意のプリンタが使用できる。さらに、ウェブ技術により使用される媒体は、RS232シリアルリンクの場合よりもきわだって速いデータ転送速度を有する。このことにより、かなり多くのデータ量をダウンロードおよび/または監視することが可能になる。本発明の実施は、特に、医薬品の研究、分析、治験の品質保証「QA」および/または「QC」品質管理「QC」の試験室で使用されるのを意図とする新規のサービスを提供する。また、本発明の実施により、ユーザが医薬品安全性試験実施基準に従って作業するのを支援することもできる。
【0009】
本発明の他の利点の中には:
通信メッセージ(広告、イベント、オンライン文書など)を遠隔で自動的に伝えるために純水精製システムのユーザインタフェースを使用することと、
純水精製システムが研究室情報管理システム(「LIMS」と呼ばれる)とインタフェースをとるのを容易にすることと、
純水精製システムをFDA(「食品医薬品局」の略語)の規制、特に、これらの規制のうち21CFR11に準拠させるのを支援することと、
「OEM」(「相手先商標製品の製造会社」の略)市場との関連で、独自のシステムを構成する場合に純水精製システムの変換や統合を容易にすることとがある。
【0010】
特定の特徴によれば:
編集インタフェースを提供するステップで、前記インタフェースは前記純水精製システムを操作するための設定値を表す利用情報の項目を選択する領域を含み、
第1のリモートブラウザ経由で選択するステップで、設定値を表す利用情報の少なくとも1つの前記項目は前記純水精製システムの利用インタフェースページを構成するために選択され、
簡単に上述したように、本発明の方法は:
前記第2のブラウザ経由で、前記利用インタフェースページ内の少なくとも1つの設定値を提供するステップと、
ウェブサーバに提供された各前記設定値を送信するステップと、
各前記設定値に基づいて、前記ウェブサーバにより純水精製システムを制御するステップとを含む。
【0011】
これらの条件により、純水精製システムの制御インタフェースを構成することも可能である。
【0012】
特定の特徴によれば:
前記第1のリモートブラウザ経由で、利用情報の各前記項目を含む前記純水精製システムの利用インタフェースページを構成するための利用情報の少なくとも1つの前記項目を選択するステップで、利用情報の各前記項目の識別子が前記ページの記述に挿入され、
前記サーバにより、収集された各前記値を含む前記ページを提供するステップで、サーバがページの前記記述を調べて情報の項目の選択された識別子にたどり着くと、前記識別子を第2のリモートブラウザに提供されるページ内の表示された物理量の値と置換する。
【0013】
したがって、本発明の実施は容易であり、物理量の値の表示が迅速である。
【0014】
特定の特徴によれば、編集インタフェースを提供するステップで、純水精製システムに関連付けられた物理量を表す利用情報の項目を選択するための領域は、純水精製システムの水質の少なくとも1つの瞬間値を含む。
【0015】
例えば、そのウェブページは、リアルタイムで主要な水質パラメータを示す。これらの値は、ファイルに印刷され、または保存されてスプレッドシートで分析され得る。
【0016】
特定の特徴によれば、編集インタフェースを提供するステップで、純水精製システムに関連付けられた物理量を表す利用情報の項目を選択するための領域は:
予防保全の動作を表す情報の少なくとも1つの項目、
前記純水精製システム内に残っている消費量を表す情報の少なくとも1つの項目、
純水精製システムの適格性および有効性を表す情報の少なくとも1つの項目、
純水精製システムの情報を表す動作診断の少なくとも1つの項目、
純水精製システムを操作するためのソフトウェアアプリケーションの更新を表す情報の少なくとも1つの項目、
純水精製システムで発生するイベントに関連付けられた電子メールを表す情報の少なくとも1つの項目、および/または
純水精製システムの過去の使用量を表す情報の少なくとも1つの項目を含む。
【0017】
したがって、本発明は、純水精製システムに関連付けられた複数のアプリケーションの管理を可能にする。したがって、純水精製プロセスに関連するデータの全てがリアルタイムで表示され得る。
【0018】
同様に、自動コマンドが実行され、純水精製システムのローカルユーザは使用中の消費量が使い尽くされる前に新しい消費量を受信することができる。
【0019】
さらに、例えば、遠隔で試験手順を開始するのに、リアルタイムで純水精製システムと対話可能であるので、診断を支援することができる。
【0020】
特定の特徴によれば、前記サーバにより、収集された前記各値を含む前記ページを提供するステップで、前記ページは純水精製システムにおける概略フローを表す。
【0021】
したがって、純水精製システムの監視は、より直観的でより容易になる。
【0022】
特定の特徴によれば、前記ユーザによる前記要求に関するページを構成するために選択された情報の項目で表される各物理量の値を収集するステップで、少なくとも1つのSSIコマンドが実行される(SSIは、「Server Side Include」の略)。これらの条件により、ページを構成する時に更新された値を含むページが容易に構成される。
【0023】
第2の態様によれば、本発明は、少なくとも1つの純水精製システムのための検査制御装置に関し、装置は:
前記純水精製システムに組み込まれたサーバにより、第1のリモートブラウザにより表示するための編集インタフェースであって、純水精製システムに関連付けられた物理量を表す利用情報の項目を選択する領域を含む編集インタフェースを提供するための手段と、
前記第1のリモートブラウザ経由で行われた利用情報の少なくとも1つの前記項目の選択を受信し、情報の前記各項目を含む前記純水精製システムの少なくとも1つの利用インタフェースページを構成するための手段と、
第2のリモートブラウザから、前記利用ページにアクセスする要求を受信するための手段と、
前記要求に関するページを構成するために、情報の選択項目で表される各物理量の値を収集するための手段と、
収集された前記各値を含む前記ページを提供するための手段とを備えることを特徴とする。
【0024】
特有の利点として、この装置の目的および特徴は、簡単に上述したような本発明の方法の目的および特徴と同様であり、ここではあらためて説明しない。
【0025】
本発明の他の利点、目的、特徴は、添付図面を参照して例示のために挙げられた以下の説明(これに限定されない)により明らかになる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
説明全体にわたって、純水精製システムに近い要素は「ローカル」とし、純水精製システムの必ずしも近くない要素は「リモート」とされる。
【0028】
図1には純水精製システム105が示されており、純水精製システム105はローカルネットワーク110を介してプリンタ115、端末120、ネットワークサーバ125に関連付けられる。広域エリアコンピュータネットワーク130、例えば、インターネットネットワークがこれらの要素を、ローカルネットワーク150を介して、データベースサーバ160、電子メールサーバ165、ウェブサーバ170、端末175に接続されているリモートネットワークサーバ155に接続する。さらに広域エリアコンピュータネットワーク130は、ネットワーク上にない端末180によりアクセス可能である。端末175、180は、標準ブラウザを実装し、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯端末または携帯電話で構成される。
【0029】
図1では、明確にするために、純水精製システム105の1つの利用サイトのみが示されているが、本発明は純水精製システム105を実装する多数のサイトと対話するように構成されることに留意されたい。
【0030】
同様に、
図1では、1つの純水精製システム105のみがローカルネットワークサーバ125に関連付けられて示されている。しかしながら、本発明は、ネットワークサーバ125による純水精製システム105の検査制御に限定されるわけではない。
【0031】
一変形例としては、ネットワークサーバ125は純水精製システム105内に組み込まれる。
【0032】
純水精製システム105は:
純水精製システム105の動作、特に、精製水の質および量を表す物理量のセンサ106と、
特に、純水精製システム105で発生するイベントを検出する純水精製システム105を操作するためのソフトウェアの少なくとも1つの項目の命令を実行するマイクロプロセッサ107と、
そのソフトウェアの最新の更新を記憶するメモリ108と、
純水精製システム105を操作するためのソフトウェアのアイテムを更新するためのソフトウェアの少なくとも1つのアイテムとを備える。
【0033】
ネットワークサーバ125と純水精製システム105とは、通信インタフェース135を介して通信する。知られているタイプのこの通信インタフェース135は、純水精製システム105の動作を表すデータを前記システム105から前記サーバ125に伝えるだけでなく、純水精製システム105の動作を変更するためのデータをサーバ125から前記システム105に伝えるように構成されている。
【0034】
さらに、ローカルネットワーク125は:
純水精製システム105上で実行する予防保全動作の自動管理および計画のためのアプリケーション141と、
純水精製システム105の消費量の自動管理のためのアプリケーション142と、
純水精製システム105の適格性および有効性の自動管理および計画のためのアプリケーション143と、
前記純水精製システム105の動作診断アプリケーション144と、
純水精製システム105を操作するためのソフトウェアアプリケーションを更新するためのアプリケーション145と、
純水精製システム105上で発生するイベントを表す電子メールを遠隔送信するように構成された電子メール自動送信のためのアプリケーション146と、
純水精製システム105の使用を遠隔で自動的に監視するためのアプリケーション147とをホストする。
【0035】
ローカルネットワークサーバ125は、知られているタイプのウェブサーバアプリケーション140をホストする。ウェブサーバアプリケーション140は、例えば、端末175、180上で動作する標準ウェブブラウザに対して、広域エリアネットワーク130経由で、純水精製システムのために前記サーバにより受信されたデータを表す少なくとも1つのページと、リモート端末により前記純水精製システムに伝送するためのデータを提供するための少なくとも1つのページとを遠隔提供するように構成されている。
【0036】
また、ウェブサーバアプリケーション140は、純水精製システム105の水質の瞬間値を表す少なくとも1つのページと、純水精製システム105の動作パラメータを表す少なくとも1つのページとを提供するように構成されている。
【0037】
さらに、ウェブサーバアプリケーション140は、純水精製システム105の概略フローを表す少なくとも1つのページを提供するように構成されている。監視に関しては、ウェブサーバアプリケーション140は、状態、センサ106から送られるデータ、および/または構成パラメータ値の表示は純水精製システム105の概略フローの形式で使用する。純水精製プロセスに関連付けられたデータの全ては、リアルタイムで表示される。この表示によって、ハードウェアの問題の診断がとても容易になる。さらに、このインタフェースを介して、システムの動作モードを変更することが可能である。このインタフェースについては、他の段落で説明する。
【0038】
また、ウェブサーバアプリケーション140は、純水精製システム105のセンサ140の較正を表す少なくとも1つのページを提供するように構成されている。
【0039】
また、ウェブサーバアプリケーション140は、異なる他のコンピュータアプリケーションにリンクされたデータ、特に:
予防保全動作の自動管理および計画のためのアプリケーションにより提供される前記保全動作を表す少なくとも1つのページと、
消費量の自動管理のためのアプリケーションにより提供される消費必要量を表す少なくとも1つのページと、
純水精製システムの適格性および有効性の自動管理および計画のためのアプリケーションにより提供される適格性および有効性を表す少なくとも1つのページと、
診断アプリケーションにより提供される少なくとも1つの診断を表す少なくとも1つのページと、
更新ソフトウェアによって実装される純水精製システムを操作するためのソフトウェアの更新アイテムをリモート端末により提供するための少なくとも1つのページとを提供するように構成されている。
【0040】
図2に示されるように、
図1に示された装置は設置されると、センサ106により提供される値の取得を含む純水精製システム105を操作するステップ205を実施する。次に、ステップ210で、純水精製システム105は、前記システム105のイベントの発生を検出するイベント処理動作を実行する。
【0041】
ステップ215で、収集されたデータおよびイベントが純水精製システム105のメモリに入れられ、ローカルネットワークサーバ125に送信され、ローカルネットワークサーバ125は同じように前記データおよびイベントをメモリ内に配置する。この場合、変形例として、ネットワークサーバ125が純水精製システム105内に組み込まれることを思い出すべきである。
【0042】
イベントが検出された場合、サーバ125は電子メールの自動送信の動作を実行して、純水精製システム105で発生するイベントを表す電子メールを遠隔伝送する。
【0043】
ステップ220で、システム105の動作を変更するためのデータ、例えば、新規構成パラメータ値またはシステム105を操作するためのソフトウェア106の更新のための要素がローカルサーバ125から受信される。
【0044】
純水精製システムに伝えられるメッセージのうち、サーバ125は通信メッセージ(広告、イベント、オンライン文書など)を遠隔および自動で伝送することもできることに留意されたい。この通信メッセージはその後、純水精製システム105のユーザインタフェースによってユーザに提示される。
【0045】
ステップ225で、純水精製システム105を操作するためのソフトウェアの更新がサーバ125に必要であるか否かが判断される。必要である場合、ステップ230で、ローカル端末120によってまたはサーバ125経由でリモートコンピュータシステムによって提供された更新を実施することによって、更新ソフトウェアがシステム105のメモリ108内でオペレーティングソフトウェアの更新を実行し、その後システム105は再び開始される。
【0046】
ステップ225で必要でないとの結果である場合、またはステップ230に続いて、ステップ235で、新規構成パラメータ値が受信されたか否かが判断される。受信された場合、ステップ240で、これらのパラメータの値がシステム105のメモリ108内で変更される。
【0047】
ステップ240に続いて、またはステップ235で受信されていないとの結果の場合、ステップ245で、純水精製システム105上で実行する予防保全動作の自動計画および管理の動作が実行され、これらの動作の結果がサーバ125に伝送される。
【0048】
次に、ステップ250で、純水精製システム105の消費量の自動管理の動作が実行され、これらの動作の結果がサーバ125に伝送される。
【0049】
ステップ255では、純水精製システム105の適格性および有効性の自動管理および計画の動作が実行され、これらの動作の結果がサーバ125に伝送される。
【0050】
ステップ260で、前記純水精製システム105の動作の診断動作が実行され、これらの動作の結果がサーバ125に伝送される。
【0051】
ステップ265で、考慮された端末のうちの1つで動作する標準ウェブブラウザの要求時に、または静的に、サーバは
図1に関して詳細に説明されたページを作成する。サーバが受信する全てのデータを記憶するので、リモートユーザがMicrosoft ExcelまたはAccess(登録商標)などのソフトウェアアプリケーションを使用してこれらのデータを分析または利用するために、これらのデータを調べてXMLファイルに保存することが可能である。
【0053】
上述の内容から理解できるように、
図1および
図2に示された装置の実装により、ユーザがどんな地理的位置であっても、特定のソフトウェアアプリケーションをインストールしなくても任意の装置(コンピュータ、携帯電話、PDA)から、純水精製システムに組み込まれたまたは関連付けられたウェブインタフェースを介して純水精製システムにアクセスすることが可能になる。
【0054】
この装置は、例えば、医薬品の研究、分析、治験の品質保証「QA」および/または治験の品質管理「QC」の試験室で使用される。この装置は、さらに、ユーザが医薬品安全性試験実施基準に従って作業するのを支援することもできる。
【0055】
純水精製システムからのデータの印刷は標準ウェブブラウザから実行され、したがって、市販の任意のタイプのプリンタが使用可能である。
【0056】
ウェブ技術により使用される媒体(wifi、Ethernet(登録商標))は、RS232シリアルリンクの場合よりも非常に速いデータ転送速度(最大1ギガビット/秒)を有する。このことにより、かなり多くのデータ量をダウンロードおよび/または監視することが可能になる。
【0057】
一変形例として、上述した機能141から147は、ローカライズされていない、またはローカルサーバ125によりホストされていないが、リモートサーバ155またはデータベースサーバ160によりホストされている。
【0058】
図3から
図5は、ソフトウェアパッケージ(LIMS(「Laboratory Information Management System」の略)、SCADA(「Supervisory Control and Data Acquisition」の略)や通信基盤としてhttp(ハイパーテキスト転送プロトコルの略)および交換ファイルを使用する他のソフトウェアアプリケーションなどの他のコンピュータ制御システム、およびOEM(OEMは相手先商標製品の製造会社の略)タイプの状況で純水精製システムを統合する必要のある臨床分析機器や他のシステムなどの組み込みシステムとの純水精製システムの構成可能なインタフェースに関する。
【0059】
このインタフェースの目的は、純水精製システムにおいて、システムの更新や変更を行わないで交換ファイルのコンテンツおよびコンテンツが提示されるフォーマットに適応可能にすることである。このインタフェースは、ユーザが自分の要求に従って可能な交換ファイルを構成できるように、種々の交換ファイルを構成するために設けられた
図3に示されたような使いやすく直観的なインタフェースに基づいている。
【0060】
リスト308に示された利用可能なコンテンツは、以下のさまざま種類のコンテンツである:
システムのセンサから送られる物理的測定値(温度、圧力、抵抗力、導電率、全有機体炭素成分「TOC」、水位、および純水精製プロセスに必要な他の測定値)、
純水精製システムを構成する電気装置に関する測定値(電圧、電流、紫外線放射、および純水精製システムを構成する電気装置の監視に関連する他の測定値)、
システム内に組み込まれるソフトウェアに付随する任意の他の情報、例えば、較正データ、構成データ、警報、警告、エラー、履歴、オーディットトレイル情報(すなわち、コンピュータのシステムリソースの使用の記録)、消費量とプロセスの状態とに関する情報、消費量とハードウェアとに関する情報。
【0061】
利用可能なコマンド(図示せず)、状態制御フィールド、または設定値入力フィールドのリストから選択することによって(ドラッグアンドドロップによって)、この同じ方法でシステムを制御することも可能である。
【0062】
種々の交換ファイルを構成する機能の
図3に示されたユーザインタフェースは、純水精製システムに組み込まれたウェブサーバに接続された任意のウェブブラウザからアクセス可能なウェブページにすぎない。
【0063】
このインタフェース300によって、ユーザはリスト308から利用可能な純水精製システムのデータおよび/またはコマンドを、307でリストアップされた交換ファイルのうちの1つのコンテンツを表すテキスト領域306にドラッグアンドドロップすることができる。
図3では、マウスなどのポインティングデバイスによって、ユーザは用語「温度」を領域308から領域306に移動させて、領域304で識別されたファイルのコンテンツ309に挿入する。データの項目が領域306に置かれると、識別子が代わりに交換ファイルのコンテンツの位置309に挿入され、後でその識別子はウェブサーバがデータの項目の実値と置換する。ユーザは、リスト307から交換ファイルを選択した後で、「削除」ボタン301を押すことで、交換ファイルを削除することができる。ユーザは、領域306に基づいて交換ファイルのデータの提示を整理する。従来からのテキストエディタと同じ方法で、テキストの「カットアンドペースト」などの機能も領域303から利用可能である。ユーザは、次に、フィールド305により自分の交換ファイルに最も適したMIMEのタイプを選択して、最後に、URL(「Uniform Resource Locator」の略)を定義してテキスト領域304にそのURLを入力して交換ファイルにアクセスすることができる。
【0064】
交換ファイルは、バイナリ、テキスト、CSVファイル(CSVは、「カンマ区切りフォーマット」の略)などの独自仕様のフォーマットとするか、またはXML(拡張マークアップ言語の略)、HTML(「ハイパーテキストマークアップ言語の略」、JSON(「Java(登録商標)Script Object Notation」の略)などの標準フォーマット他に基づくことができる。リスト308は、純水精製システムの全てのデータおよびそのコマンドを、さまざまなフォーマット(テキスト、utf8、バイナリなど)で表示する。値に関しては、16進、8進、2進、10進)などのさまざまなフォーマットで示され得る。
【0065】
図4に示されるように、交換ファイル404の処理が終了されると、1つ以上の外部システム407によって利用可能になる。外部システム407は、ウェブサーバ402経由でhttp408を使用して1つ以上の交換ファイル404を取得する。サーバ402が交換ファイル404を送信する時、交換ファイル404内にある種々の識別子を識別するためにウェブサーバ402のSSI(Server Side Include)により分析される。
【0066】
この場合、SSIは通常はサーバの管理のために設けられたものであることを思い出すべきである。SSIは、ウェブサイトの全てのページにわたって同一のウェブページの一部を1つのファイル内に保存できるようにすることによって、ウェブサイトの保守を容易にする。これらは、ページのヘッダおよびフッタである場合が多く、サイト名、その作者の詳細な連絡先などの情報を含む。
【0067】
本発明のいくつかの実施形態において、このSSIは、独自の方法で、実行されるファイルを管理するのに使用されている(
図4参照)。SSIコマンドは、ページが訪問者に送信される前にサーバによって実行される。SSIを使用して、動的情報が交換ファイル内に直接組み込まれ得る。このようにして、CGIプログラムが起動され、その出力がHTMLファイルに組み込まれる、または、別のCGIスクリプトを経由しなくても、さまざまなCGI環境変数の現在のコンテンツがHTMLで直接表示され得る。
【0068】
HTMLファイルがSSI命令を含むとウェブサーバが認識するためには、そのファイルは優先的に特別なファイル拡張子、「shtml」、「shtm」、または「sht」の拡張子をつけられる。
【0069】
SSI(Server Side Include)は、HTTPサーバにより実行される小さいスクリプト言語が構成されるようにするコマンドのセットである。SSIにより、特に、クライアントによってロードされたウェブページ内にファイルを動的に含め、ページのロード時の条件を設定することができる。したがって、サーバはクライアントに送信されるHTMLページをオンザフライで構成する。クライアントから見ると、ページは単なるHTML(すなわち、SSI処理されていないHTML)で現れる。
【0070】
ウェブサーバ402が識別子を見つけると、その識別子を識別されたデータの項目の実値と置換する。データのその項目は種々の種類の項目(上述したように、特に、システムのセンサから送られた物理的測定値、純水精製システムを構成する電気装置に関する測定値、システムに組み込まれたソフトウェアに関連する他の情報の利用可能なコンテンツ)とすることが可能である。
【0071】
ウェブサーバ402は、純水精製システムの一体部分をなし、以下の方法では、理解しやすくするために、ウェブサーバは純水精製システムを構成する要素405(電機装置、センサ、電子カード、ソフトウェアアプリケーションなど)から切り離されている。
【0072】
ユーザは自分の交換ファイルを任意のウェブブラウザ406から構成することができる。
【0073】
さらに外部システムによる要求に対して、コマンドの実行、例えば、システムの動作モードは同様に機能し、ウェブサーバは交換ファイルを送信し、同時に交換ファイルを分析する。ウェブサーバがコマンドの識別子に達すると、コマンドが実行され、その後、識別子はその結果と置換される。例えば、モード変更の場合、コマンドが実際に実行された場合、識別子は「真」で置換され、コマンドが実行されなかった場合、識別子は「偽」で置換され、このようにして、外部システムはコマンドが実際に実行されたか否かがわかる。
【0074】
図5を参照すると、特定の実施形態で、本発明の方法は、最初に、知られている技術に従って第1のリモートブラウザによってウェブサーバにアクセスするステップ502を含むことが分かる。
【0075】
次に、ステップ504では、第1のリモートブラウザ経由で、ユーザが利用インタフェースの編集を選択する。
【0076】
ステップ506では、サーバは、知られている技術に従ってユーザ名およびパスワードを第1のブラウザから要求し、第1のブラウザから受信し、検証する。
【0077】
ステップ508では、サーバは第1のリモートブラウザにより表示するための編集インタフェースを提供する。前記編集インタフェースは、純水精製システムに関連付けられた物理量を表す利用情報を選択するための領域を含む。
【0078】
純水精製システムに関連付けられた物理量を表す利用情報を選択するためのこの領域は:
純水精製システムの水量の少なくとも1つの瞬間値、
予防保全の動作を表す情報の少なくとも1つの項目、
前記純水精製システムに残っている消費量を表す情報の少なくとも1つの項目、
純水精製システムの適格性および有効性を表す情報の少なくとも1つの項目、
純水精製システムの情報を表す動作診断の少なくとも1つの項目、
純水精製システムを操作するためのソフトウェアアプリケーションの更新を表す情報の少なくとも1つの項目、
純水精製システムで発生するイベントに関連付けられた電子メールを表す情報の少なくとも1つの項目、および/または
純水精製システムの過去の使用量を表す情報の少なくとも1つの項目を含む。
【0079】
ステップ510で、ユーザは、第1のリモートブラウザ経由で、利用情報の少なくとも1つの前記項目を選択する。
図3では、この選択は、リスト308から利用情報のこの項目の表示を領域306にドラッグすることを含む。
【0080】
ステップ512では、サーバは前記純水精製システムの少なくとも1つの利用インタフェースページを構成し、その利用インタフェースページは、ステップ510で選択された情報の各項目を含む。
【0081】
ステップ514で、第1のブラウザによって制御インタフェースを選択する時に、サーバは第1のリモートブラウザにより表示するための編集インタフェースを提供する。前記編集インタフェースは、純水精製システムのための設定値を表す利用情報を選択する領域を含む。
【0082】
ステップ516で、ユーザは第1のリモートブラウザ経由で少なくとも1つの前記設定値を選択する。
【0083】
ステップ518で、サーバは前記純水精製システムの少なくとも1つの利用インタフェースページを構成する。その利用インタフェースページは、ステップ516で選択された情報の各項目を含む。
【0084】
ステップ512、518で、サーバは、編集中に利用情報の前記各項目の識別子をページの記述に挿入する。
【0085】
このように構成されたページは、ステップ510で選択された利用情報と、ステップ516で選択された設定値を入力するフィールドとの両方を含むことができることに留意されたい。
【0086】
ステップ520で、第1のリモートブラウザと同じである可能性がある第2のリモートブラウザ経由で、ユーザまたはコンピュータアプリケーションが純水精製システムを選択する。
【0087】
ステップ522で、第2のリモートブラウザは、組み込まれたサーバに対して利用ページにアクセスする要求を送信する。
【0088】
ステップ524で、サーバはその要求を受信する。
【0089】
ステップ526で、サーバは、前記要求、表示する各状態、ページ内に表される任意の情報に関連するページを構成するために選択された情報の項目により表される各物理量の値を収集する。ステップ526で、サーバは、要求されたページの記述を調べ、選択された情報の識別子を見つけるたびに、第2のリモートブラウザに提供するために、その識別子をページ内に表されている物理量の値と置換する。
【0090】
ステップ528で、組み込まれたサーバは、収集された前記各値を含む前記ページを提供する。優先的に、この提供は交換ファイル404を介して行われる(
図4を参照)。優先的に、ステップ528で、提供されたページは純水精製システムの概略フローを表す。
【0091】
ステップ530で、第2のブラウザはサーバにステップ518で生成されたフィールドの設定値を提供する。
【0092】
ステップ532で、サーバは、前記各設定値に基づいて、純水精製システムのコンピュータアプリケーション経由で純水精製システムを制御する。
【0093】
図6には、ブラウザにより表示される利用インタフェースを見ることができる。このインタフェースでは、純水精製システムの水流回路で表示されるシステムおよびセンサが表されている。
【0094】
導電率計602は、その下に測定された導電率の値が示されている。同様に、温度計604は、その下に測定された温度の値が示されている。再循環バルブ606の状態は、バルブの表示の下に記載されている。ポンプ608については、ポンプに印加される電流と電圧とがその表示の下に記載されている。最後に、紫外線浄化システム610については、使用される波長とシステムを通る電流とが図の表示の上に示されている。
【0095】
例えば、ダブルクリックでコンポーネントまたはシステムの1つを選択することによって、ユーザは、例えば、その状態を制御し、測定値の履歴および保全動作の履歴を調べ、値を設定し、または処理される水量または利用可能な消費量の量を読みだす。
【0096】
上述の説明を読めば理解できるように、
図6に示された純水精製システムの監視は容易であり、標準ウェブブラウザを有する端末により遠隔設定され、遠隔で実行され得る。