特許第5700304号(P5700304)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5700304
(24)【登録日】2015年2月27日
(45)【発行日】2015年4月15日
(54)【発明の名称】前方方向確認ドアミラー
(51)【国際特許分類】
   B60R 1/06 20060101AFI20150326BHJP
   B60R 1/074 20060101ALI20150326BHJP
【FI】
   B60R1/06 G
   B60R1/074
【請求項の数】5
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-199869(P2012-199869)
(22)【出願日】2012年8月23日
(65)【公開番号】特開2014-40229(P2014-40229A)
(43)【公開日】2014年3月6日
【審査請求日】2012年8月23日
【審判番号】不服2013-12034(P2013-12034/J1)
【審判請求日】2013年6月9日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507416001
【氏名又は名称】平岩 隆治
(72)【発明者】
【氏名】平岩 隆治
【合議体】
【審判長】 鳥居 稔
【審判官】 丸山 英行
【審判官】 大熊 雄治
(56)【参考文献】
【文献】 特表2006−317489(JP,A)
【文献】 特開2009−184652(JP,A)
【文献】 実開昭54−157346(JP,U)
【文献】 特開平5−301540(JP,A)
【文献】 実開昭53−166245(JP,U)
【文献】 実開平5−80884(JP,U)
【文献】 特開平5−286394(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 1/00- 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアミラーの車体側に反射鏡をドアミラー側と車体側に2枚を相対して固定し、前記車体側の反射鏡は反射面が縦の曲線も有する凸面であり、車後部側下部は縦曲面をきつくし、上部は曲面を少なくし、又前部と下部が解放されて、車の側面前方・前輪タイヤの下部が視認可能に構成されていることを特徴とする前方方向確認ドアミラー。
【請求項2】
前記ドアミラーは本体のドアミラー側に取り付ける反射鏡として凸面鏡を使用出来る事を特徴とする請求項1に記載の前方方向確認ドアミラー。
【請求項3】
前記ドアミラーに使用する反射鏡は、凸面鏡の縦の曲面を運転手が前輪を視認出来るほどにきつくする事を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の前方方向確認ドアミラー。
【請求項4】
前記ドアミラーに使用する反射鏡は、相対する2枚の鏡の下部の縦間隔の幅を運転手が前輪を視認出来るほどに広くする事を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の前方方向確認ドアミラー。
【請求項5】
前記ドアミラーが取付けてあるドアミラーベースに設けられる格納モーター及び格納ベースは、車後部側に取付けることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の前方方向確認ドアミラー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車用ドアミラーにおいて側面前方及び車左前方が確認出来る様、ドアミラー車体側に前方確認用ミラーを設ける前方方向確認ドアミラーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
車を運転する際、左右前輪附近は目視できず運転手の感だけでハンドル操作を行っている、又前方を走行している車の左側は確認できない。
【0003】
ドアミラーにプリズム、鏡等を取り付けた物があるが左右反対の像が写ると共に写る写像が小さい。
【0004】
車種によってはドアミラーは取付ベースの中央に格納モーターで取り付けてある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−301073
【特許文献2】特開平11−99882
【特許文献3】実用新案登録第3114065号
【特許文献4】特開2009−184652
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
車を運転する時、左右前輪タイヤ附近は目で確認できず感だけで運転している、又前方を走行しているトラック等で視界が遮られている場合トラック等の左前方が確認出来ないので、ドアミラーの車体側に前方方向確認用ミラーを取り付ける事により、左右前輪タイヤ附近、又前を走行しているトラック等の左前方附近が確認でき前途の欠点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明はドアミラーの車体側に曲面鏡2枚を相対して固定し、運転手の視線は覗き窓を通り第2鏡を反射し第1鏡を反射、前部視認用窓を通り前方が視認出来る、第2鏡は車種によって構造が違うので凸面鏡に変更する事が出来る、第1鏡は車体前輪付近と車前方の視認を必要とするので第1鏡は凸面鏡を使用し、凸面鏡の車後部側下部は縦曲面をきつくして車前輪タイヤ附近が、上部は曲面を少なくする事で車前方が視認出来る、又右側の前方方向確認ドアミラーについては車前輪附近の視認が主に必要なので、第1鏡の凸面鏡の曲面をきつくするか、相対する第1鏡と第2鏡下部の間隔の幅を広くする事により右側前輪附近が視認出来る。
【発明の効果】
【0008】
本発明はドアミラーの車体側に取り付ける事でドアミラーとの確認が目の移動だけで楽にでき、又写る像も見た状態と同じ実像で写り、前輪タイヤ附近そして前方確認用ミラーの位置での前方トラック等の左前方附近の状態が確認出来る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】 本発明の自動車上部から見た運転手の視線・視認位置を示す図
図2】 本発明の自動車左側面から見た運転手の視線・視認位置を示す図
図3】 本発明の自動車右側面から見た運転手の視線・視認位置を示す図
図4】 本発明の自動車左側前方方向確認ドアミラー上部から見た内部の構成図
図5】 本発明の自動車左側前方方向確認ドアミラー上部から見た内部の下部図
図6】 本発明の自動車左側前方方向確認ドアミラーを後部から見た図
図7】 本発明の自動車右側前方方向確認ドアミラーを後部から見た図
図8】 本発明自動車左側の前方確認用ドアミラーの上部から見た視線、視認構成図
図9】 本発明自動車左側の前方確認用ドアミラーの側面から見た視線、視認構成斜向図
図10】 本発明自動車右側の前方確認用ドアミラーの側面から見た視線、視認構成斜向図
図11】 本発明自動車の前方確認用ドアミラーの鏡配置図
【発明を実施するための形態】
【0010】
自動車用ドアミラーの車体側に覗き窓を作り、内部に鏡を2枚相対して固定することで運転手の確認もドアミラーとの目の移動だけででき、写像も正像に写る、又ドアミラー側の鏡は平面鏡が倍率ではっきり良く見え望ましいが、覗き窓が構造上狭くなる場合等は凸面鏡を使用することで見える写像を広く写す、又車体側の鏡は凸面鏡を使用し、鏡の下側は縦の曲線をきつくすることで前輪タイヤ附近が視認でき、鏡の上側は縦、横の曲線を少なくすることで車左側前方方向が良く視認できる、そして前輪附近だけ視認が必要な場合は車体側の鏡の縦の曲面をきつくするか、2枚の鏡の下部間隔の幅を広くすることで前輪タイヤ附近が視認できる、又ドアミラーの取付けで格納モーター及び格納ベースを車後部側に取り付ける事により2枚の鏡の取付けスペースが広くなり取付けが容易となる。
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図1図11に基づいて説明する。
【0012】
図1は運転手から見た視線A、Dでドアミラー本体1の車体側に取り付けた前方方向確認ドアミラーで見る車前方左右の視認B、Eである。
【0013】
図2は運転手左側視線Aから見た左側前方方向確認ドアミラーの車前方左側側面上下の視認Cである。
【0014】
図3は運転手右側視線Dから見た右側前方方向確認ドアミラーの車前方右側側面上下の視認Fである。
【0015】
図4は自動車左側の前方方向確認ドアミラーの上部から見た内部構成図で運転手左側視線Aはドアミラー本体1の車体側にある覗き窓10を通り固定してある第2鏡8で反射しそれが相対して固定で取り付けてある第1鏡7で反射し前部視認用窓9を通り車前方左側左右の視認Bと車前方左側側面上下の視認Cが出来る、又前部視認用窓9は第1鏡7の前部と下部を覆うと伴に、覗き窓10と同じ歪みのない透明度の良いガラス等を使用する。
【0016】
図5は自動車左側前方方向確認ドアミラーの上部から見た内部の下部図でドアミラーベース6は第1鏡7の曲面に合わせて車前方左側側面上下の視認Cを妨げない様作成する又、取付けベース3に取付けてあるドアミラーベース6の取付けは格納モーター5及び格納ベース4を車後部側に取付ける、又取付けベース3は、格納モーター5等を車後部側に取付けるので合わせて車後部側に取付ける事により覗き窓10の広さが広くとれる、又第1遮へい板11及び第2鏡遮へい板12はゴミ等が前方方向確認ドアミラー内に入らない様にする為である。
【0017】
図6は自動車左側の前方方向確認ドアミラーを車後部から見た図で自動車本体に取り付ける取付ベース3に格納用モーター5でドアミラーベース6は制御固定される又、格納ベース4は動作を安定さす。
【0018】
図7は自動車右側の前方方向確認ドアミラーを車後部から見た目で内部構造は図6の逆である。
【0019】
図8は自動車左側の前方確認用ドアミラーの第2鏡8と第1鏡7の上部から見た視線・視認図で、Aは覗き窓が広くとれる場合で第2鏡8は平面鏡を使用、第1鏡7は凸面鏡を使用する、又車前方側の横の曲線を少なくするか又は無くす、Bは覗き窓が広くとれない場合で第2鏡8は凸面鏡を使用し覗き窓が狭い分だけ写像を広く写す、A・B共第2鏡8に視線Aが入り反射し第1鏡7に反射して車前方左側左右及び車左前方の視認Bとなる。
【0020】
図9は自動車左側の前方確認用ドアミラーの第2鏡8と第1鏡7の横から見た視線・視認構成斜向図で、運転手左側視線Aは第2鏡8に反射され第1鏡7で反射し車前方左側面上下の視認Cとなる、第2鏡8は構造上上下の寸法を短くするときは下部の縦の曲線をきつくし、又車前方左側面上下の視認Cは第1鏡7の縦の曲線をきつくする事でタイヤ下部迄で視認できる、又前方視認を必要とするならば第2鏡8及び第1鏡7の上部は縦・横共曲線を入れない様に、又構造的に覗き窓が広くとれる場合は第2鏡8は平面鏡を使用する。
【0021】
図10は自動車右側の前方確認用ドアミラーの運転手右側視線Dは第2鏡8に反射され第1鏡7で反射し車右側面前方上下の視認Fとなる、但し車右側面前方上下視認Fについてはタイヤ廻りが重要視されるので第1鏡7の縦の曲面をきつくするか、第2鏡8と第1鏡7の下部の縦の間隔の幅を広くする事でタイヤ下部迄視認できる。
【0022】
図11aは自動車左側の前方方向確認ドアミラーで車後部から見た鏡の縦の図で第2鏡8に相対する第1鏡7はfが縦の下側の曲線が小さい時、gは縦の下側の曲線をきつくした時の曲線図、同じくbは第2鏡8が構造上縦の長さがとれない時は第2鏡の下部の曲線をきつくした時の曲線図、cは自動車右側の前方確認ドアミラーで第2鏡8に相対する第1鏡7の縦の図でiは第1鏡の縦の曲線がきつい時、hは第2鏡8と第1鏡の下部の縦の間隔の幅を広げた図である、dは自動車左側の前方方向確認ドアミラーの上部から見た鏡の横の図で覗き窓が広くとれる時は第2鏡8は平面鏡を第1鏡7は曲面鏡を使用する、eはdと同じ方向から見た図で覗き窓が広くとれない時は第2鏡8は曲面鏡を使用し写像を広く写す、又d、e共通で第1鏡7の車前部側の曲線は小さくする事で車の前方方向をはっきりと写す事が出来る。
【産業上の利用性能】
【0023】
1 車線変更は前方にトラック等が走行していたら運転手の目では直接確認出来ないが前方方向確認ドアミラーの位置で確認出来る。
2 車で左右幅寄せの時目で直接確認出来る。
【符号の説明】
【0024】
A 運転手左側視線
B 車前方左側左右の視認
C 車前方左側側面上下の視認
D 運転手右側視認
E 車前方左右の視認
F 車右側面前方上下の視認
1 ドアミラー本体
2 ミラー
3 取付ベース
4 格納ベース
5 格納モーター
6 ドアミラーベース
7 第1鏡
8 第2鏡
9 前部視認用窓
10 覗き窓
11 第1遮へい板
12 第2遮へい板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11