(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5700932
(24)【登録日】2015年2月27日
(45)【発行日】2015年4月15日
(54)【発明の名称】膜バイオリアクタ性能の改善方法
(51)【国際特許分類】
C02F 3/12 20060101AFI20150326BHJP
B01D 21/01 20060101ALI20150326BHJP
C02F 1/44 20060101ALI20150326BHJP
C02F 1/56 20060101ALI20150326BHJP
C02F 3/30 20060101ALI20150326BHJP
【FI】
C02F3/12 S
C02F3/12 D
B01D21/01 105
B01D21/01 107A
B01D21/01 108
B01D21/01 111
C02F1/44 F
C02F1/56 K
C02F3/30 Z
【請求項の数】1
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2009-528396(P2009-528396)
(86)(22)【出願日】2007年9月5日
(65)【公表番号】特表2010-503527(P2010-503527A)
(43)【公表日】2010年2月4日
(86)【国際出願番号】US2007077601
(87)【国際公開番号】WO2008033703
(87)【国際公開日】20080320
【審査請求日】2010年7月16日
【審判番号】不服2013-23743(P2013-23743/J1)
【審判請求日】2013年12月3日
(31)【優先権主張番号】11/520,543
(32)【優先日】2006年9月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507248837
【氏名又は名称】ナルコ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユン,ソン−フン
(72)【発明者】
【氏名】コリンズ,ジョン,エイチ.
【合議体】
【審判長】
真々田 忠博
【審判官】
中澤 登
【審判官】
河原 英雄
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−835(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2003/0159990(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C02F 3/12
C02F 3/28- 3/34
B01D53/22,61/00-71/82
C02F 1/44
B01D21/00-21/34
C02F 1/52- 1/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
CODが500mg/Lより大きい工業廃水を処理するMBR中で活性汚泥を調整する方法において:
a.前記活性汚泥に200,000ダルトン以上の分子量をもつ1又はそれ以上のカチオン性ポリマを添加するステップ
を具え、
前記MBRは、無酸素タンクと、前記無酸素タンクの後のエアレーションタンクとを備え、
前記ステップにおいて、前記MBRの無酸素タンクに前記カチオン性ポリマを添加することにより、前記ポリマを前記活性汚泥に添加する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、MBR中の活性化した汚泥に1又はそれ以上の高分子量カチオン性ポリマを添加することによる工業廃水処理に用いる膜バイオリアクタ(「MBR」)の性能向上に関する。
【背景技術】
【0002】
MBRのプロセスでは、膜の目詰まりは、そのプロセスの水理学的挙動を制限する常に重要な課題である。膜の目詰まりのために、MBRの処理能力はしばしば減少し、処理能力の喪失を補うためにより多くの膜がしばしば必要である。
【0003】
最近、研究結果(Nagaokaら、1996,1998;Leeら、2002)は、膜の詰まりの主要な原因の1つは、バイオポリマであることを示しており、バイオポリマは、MBRの活性化した汚泥中で成長したバイオマスにより分泌される多糖やタンパク質を含んでいる。
【0004】
その結果、活性化汚泥と接触して負に帯電した膜と反応しないカチオン性ポリマを用いる方法が開発された(Collins及びSalmen、2004;Collinsら2005)。この方法では、様々なポリマを直接、MBR活性汚泥に添加して、バイオポリマと反応させる。その結果得られた粒子は、バイオポリマ(生体高分子)及び合成カチオン性ポリマからなり、膜表面を目詰りさせない。
【0005】
このような方法は、多くのMBRにうまく実装されているが、低分子量水可溶性カチオン性ポリマを用いた場合、ある種の汚泥、特に工業汚泥は、常には、よく凝固しないことがわかっている。
【0006】
したがって、工業汚泥を凝固させるより効果のある方法が求められている。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、工業汚水を処理するMBR中の活性汚泥を調整する方法を提供し:この方法は、約200,000ダルトン以上の分子量をもつ1以上の有効量のカチオン性ポリマをMBRの活性汚泥に添加するステップを具える。
【0008】
本発明は、工業汚水を処理するMBR中の膜を透過する流束を改善する方法を提供し:この方法は、約200,000ダルトン以上の分子量をもつ1以上の有効量のカチオン性ポリマをMBRの活性汚泥に添加するステップを具える。
【0009】
本発明は、また、MBR中の発泡を減少させる方法を提供し:この方法は約200,000ダルトン以上の分子量をもつ1以上の有効量のカチオン性ポリマをMBRの活性汚泥に添加するステップを具える。
【0010】
本発明は、MBRの膜の目詰まりを減少させる方法を提供し:この方法は、約200,000ダルトン以上の分子量をもつ1以上の有効量のカチオン性ポリマをMBRの活性汚泥に添加するステップを具える。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、水中に膜を具える膜バイオリアクタの概略図である。
【
図2】
図2は、外部膜を具える膜バイオリアクタの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
用語の定義:
「MBR」は、膜バイオリアクタを意味する。
【0013】
「混合液(mixed liquor)」又は「活性汚泥(activated sludge)」は、汚水、汚水中の有機物を分解するために用いる微生物、細胞種に由来する有機物含有物質、副産物及び/又は廃棄物、細胞残骸、の混合物を意味する。混合液は、コロイド状又は粒状物質(即ち、バイオマス/バイオソリッド)、及び/又は可溶性分子又はバイオポリマ(即ち、多糖、タンパク質など)をも含む。
【0014】
「混合液浮遊固体」(「MLSS」)は、混合液中の有機物質を処理するバイオマスの集積を意味する。
【0015】
「COD」は、化学的酸素要求量を意味する。
【0016】
「調整」は、可溶性バイオポリマを沈殿させ、混合液中の微粒子やコロイド状有機物を凝集させて塊にして、より大きい粒子の凝集体を形成し、その結果、膜バイオリアクタろ過膜を透過する流束を増加させて、膜の目詰まりを減少させることを意味する。
【0017】
「工業廃水」は、次のカテゴリの1以上を意味する:CODに関係のない、食料、化学物質、薬剤、パルプ/紙、精油所(refinery)、機械類、エレクトロニクスなどの生産プラントで生じる汚水;浮遊固体の影響を含む平均全CODが500mg/Lより大きいもの;アンモニア性窒素及び有機窒素を含むTKN(トータル、キエルダール性窒素)が、生廃水中の全COD値の5%以下であること;TP(全リン酸含量)が、CODの1%以下であること;埋め立て地からの侵出液;都市下水含有物が50%より小さいもの;COD/BOD
5比が1.5倍以上のもの;伝導性が1000μS/cm以上のもの。
【0018】
本明細書で用いたように、次の略語と用語は、以下の意味である:「DADMAC」は、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド;DMAEA/MCQは、ジメチルアミノエチルアクリレートメチルクロライド第4級塩;DMAEA/BCQは、ジメチルアミノエチルアクリレートベンジルクロライド第4級塩;DMAEM/MCQは、ジメチルアミノエチルメタクリレートメチルクロライド第4級塩;及び、DMAEM/BCQは、ジメチルアミノエチルメタクリレートベンジルクロライド第4級塩である。
【0019】
「カチオン性ポリマ」は、全体が陽電荷をもつポリマである。本発明のカチオン性ポリマは、全てカチオン性モノマで構成されているポリマと、カチオン性と非イオン性モノマで構成されているポリマ、及びカチオン性モノマとアニオン性モノマで構成されているポリマを含む。カチオン性ポリマは、エピクロルヒドリンとジアルキルモノアミン又はポリアミンとの縮合ポリマ、並びに、エチレンジクロライドとアンモニア又はホルムアルデヒト及びアミン塩との縮合ポリマを含む。本発明のカチオン性ポリマは、溶液ポリマ、エマルジョンポリマ、分散ポリマ、及び特許文献1に記載の構造的に修飾したポリマを含む。
【特許文献1】PCT US01/10867
【0020】
「カチオン性モノマ」は、正味の正電荷をもつモノマを意味する。代表的なカチオン性モノマは、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、メタクリレート、及びこれらの4級塩又は酸塩を含み、限定されないが、ジメチルアミノエチルアクリレートメチルクロライド4級塩、ジメチルアミノエチルアクリレートメチルサルフェート4級塩、ジメチルアミノエチルアクリレートベンジルクロリド4級塩、ジメチルアミノエチルアクリレート硫酸塩、ジメチルアミノエチルアクリレート塩酸塩、ジメチルアミノエチルメタクリレートメチルクロライド4級塩、ジメチルアミノエチルメタクリレートメチルサルフェート4級塩、ジメチルアミノエチルメタクリレートベンジルクロリド4級塩、ジメチルアミノエチルメタクリレート硫酸塩、ジメチルアミノエチルメタクリレート塩酸塩;アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルサルフェート4級塩、ジメチルアミノプロプルアクリルアミド硫酸塩、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド塩酸塩、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、ジメチルアミノプロピル、メタクリルアミドメチルサルフェート4級塩、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド硫酸塩、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド塩酸塩、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジアリルジエチルアンモニウムクロリド、およびジアリルジメチルアンモニウムクロリドなどの、ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド又はメタクリルアミドおよびそれらの4級塩あるいは酸塩を含む。アルキル基は、一般には、C数1〜4のアルキル基で置換されている。
【0021】
「非イオン性ポリマ」は、電気的に中性であるモノマを意味する。代表的な非イオン性モノマには、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−(2)−ヒドロキシプロピルメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−ビニルホルミアミド、N−ビニルアセタミド、N−ビニル−N−メチルアセタミド、ポリ(エチレングリコール)(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール)モノメチルエーテルモノ(メタ)アクリレート、N−ビニル−2−ピロリジン、グリセロールモノ((メタ)アクリレート)、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ビニルメチルスルホン、ビニルアセテート、グリシジル(メタ)アクリレート、及びそれと同等物を挙げることができる。
【0022】
「アニオン性モノマ」は、所定のpH域以上で負の電荷をもつ、本明細書で定義したモノマを意味する。代表的なアニオン性モノマは、アクリル酸、及びその塩を含み、前記代表的なアニオン性モノマは、限定されないが、アクリル酸ナトリウム塩、及びアクリル酸アンモニウム、メタアクリル酸、及びその塩を含み、前記代表的なアニオン性モノマは、限定されないが、メタクリル酸ナトリウム、及び、メタクリル酸アンモニウム、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)、AMPSのナトリウム塩、ビニルスルホネイトナトリウム塩、スチレンスルホネイト、マレイン酸、及び、その塩を含み、更に、代表的なアニオン性モノマは、限定されないが、これらのナトリウム塩、及びアンモニウム塩、スルホネイト、イタコネイト、スルホプロピルアクリレイト、又はメタクリレイト、又はこれらのその他の水に可溶な形態、又はその他の重合可能なカルボキシル基をもつもの、又はその他のスルホン酸基をもつものを含む。スルホメチル化アクリルアミド、アリルスルホネイト、ビニルスルホネイトナトリウム塩、イタコン酸、アクリルアミドメチル酪酸、フマル酸、ビニルホスホン酸、ビニルスルホン酸、アリルホスホン酸、スルホメチル化アクリルアミド、ホスホノメチル化アクリルアミド、及びその同等物。
【0023】
好適な態様:
上述のように、200,000以上の分子量をもつカチオン性ポリマを、工業廃液処理用のMBRの活性汚泥中に添加することができるが:それは、活性汚泥を調整する;MBR中の膜を透過する流束を改善する;MBR中の膜の目詰りの減少させる;及び、MBR中の活性汚泥の発泡の減少させるという、理由による。
【0024】
様々な量とタイプのカチオン性ポリマを活性汚泥に添加することができる。
【0025】
1つの態様では、カチオン性ポリマの有効量は、活性体として約3〜約500mg/Lである。
【0026】
別の態様では、カチオン性ポリマは、ジメチルアミノエチルアクリレートメチルクロリド4級塩、ジメチルアミノエチルアクリレートメチルサルフェート4級塩、ジメチルアミノエチルアクリレートベンジルクロリド4級塩、ジメチルアミノエチルアクリレート硫酸塩、ジメチルアミノエチルアクリレート塩酸塩、ジメチルアミノエチルメタクリレートメチルクロリド4級塩、ジメチルアミノエチルメタクリレートメチルサルフェート4級塩、ジメチルアミノエチルメタクリレートベンジルクロリド4級塩、ジメチルアミノエチルメタクリレート硫酸塩、ジメチルアミノエチルメタクリレート塩酸塩;並びに、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルサルフェート4級塩、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド硫酸塩、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド塩酸塩、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、ジメチルアミノプロピル、メタクリルアミドメチルサルフェート4級塩、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド硫酸塩、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド塩酸塩、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジアリルジエチルアンモニウムクロリド、およびジアリルジメチルアンモニウムクロリドなどの、ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド又はメタクリルアミドおよびそれらの4級塩又は酸塩、からなる群から選択されるモノマを含んでいる。
【0027】
別の態様では、カチオン性ポリマは、DMAEA/MCQ;DMAEA/BCQ;DMAEM/MCQ;DMAEM/BCQ;及びマンニッシュ反応を用いるポリマからなる群から選択される。
【0028】
工業廃水を処理するために用いるこのカチオン性ポリマは、様々なカチオン電荷をもつ。1つの態様では、カチオン電荷は、前記カチオン性ポリマ中のモノマ数に基づき約5%〜約100%の範囲の正味のカチオン電荷をもつ。
【0029】
このMBRは、有効量の1又はそれ以上の2価イオン、1又はそれ以上の3価イオン、又はその組み合わせをMBR中の活性汚泥に添加して更に処理することもできる。このイオンは、様々な化学的形態で汚泥へ添加することができる。典型的には、これらのイオンは、pH約6から約8の活性汚泥へ添加する。pHがこの範囲から外れる場合は、苛性、及び又は、石灰を用いて、この範囲にpHを戻すよう調整することができる。
【0030】
1つの態様では、2価イオンは、Ca;及びMgからなる群から選択される。更なる態様では、Caイオンは、CaCl
2;Ca(OH)
2;Ca(C
2H
3O
2)
2;CaO;及びその水和物からなる群から選択される化合物として添加する。
【0031】
別の態様では、Mgイオンは、MgCl
2;Mg(OH)
2;Mg(C
2H
3O
2)
2;MgSO
4;MgO;及びその水和物からなる群から選択される化合物として添加する。
【0032】
さらなる態様では、2価イオンの有効量は、約10〜約500mg/lである。
【0033】
別の態様では、3価イオンは、Al;及びFeからなる群から選択される。さらなる態様では、3価イオンの有効量は、約50から約1000mg/lである。
【0034】
カチオン性ポリマ、2価イオン、及び3価イオンは、様々なルートで活性汚泥へ添加することができる。
【0035】
1つの態様では、このカチオン性ポリマは、前記MBRへ入る浸入流へ前記カチオン性ポリマを添加することにより活性汚泥へ添加する。
【0036】
別の態様では、このカチオン性ポリマは、前記MBRの無酸素タンクに前記カチオン性ポリマを添加することにより活性汚泥へ添加する。
【0037】
更なる態様では、このカチオン性ポリマは、前記MBRのエアレーションタンクに、又は前記MBRのメンブランタンクへ、前記カチオン性ポリマを添加することにより活性汚泥へ添加する。メンブランタンクは、水中へ沈めた膜と通気装置をもつタンクを意味する。エアレーションタンクは、通気装置をもつが、タンク内に膜を持たない。エアレーションタンクのMBRは、外付けの膜をもつ。
【0038】
2価イオン、3価イオン又はその組み合わせは、連続的に、又はカチオン性ポリマと組み合わせて、同じ場所で添加することができる。
【0039】
このようなポリマやイオンをMBRへ添加するの仕組みについては、当業者が利用できる多くの技術がある。例えば、カチオン性ポリマをドラム缶に入れ、次いで、MBR中へ注ぎ込む。
【0040】
本発明の手順は、外付けの膜又は水に沈めた膜をもつMBRのいずれにも適用できる。
【0041】
MBRは、様々な構成をとることができる。
図1に示すように、MBRは、水に沈めた膜を備えていてもよい。無酸素タンク(3)、及び、水に沈めた膜(5)をもつエアレーションタンク/メンブランタンク(4)を具えるMBR浸入流(1)が入る。エアレーションタンク/メンブランタンクは、通気装置をもつ(図示せず)。この膜ろ過液又は廃水(7)は、膜(5)から出る。通気/メンブランタンク(4)中に残っている活性汚泥は、戻して更なる処理(6)を行うことができる。1又はそれ以上のカチオン性ポリマ及び/又は2価/3価イオン(2)を、浸入流(1)、無酸素タンク(3)、及び通気/メンブランタンク(4)へ添加することができる。
【0042】
図2に示すように、MBRは、外付けの膜(5)を設けることができる。無酸素タンク(3)及び通気タンク(4)を含むMBRへ浸入流(1)が入る。エアレーションタンクは、通気装置を持っている(図示せず)。汚泥循環ポンプ(8)を用いて、外付けの膜(5)へ活性汚泥を引き入れる。膜ろ過液又は廃水(7)は、膜(5)から出る。メンブランタンク(4)内に残っている活性汚泥は、戻して更なる処理を行うことができる(6)。1又はそれ以上のカチオン性ポリマ、及び/又は2価/3価イオン(2)を、浸入流(1)、無酸素タンク(3)、及びエアレーションタンク(4)へ添加することができる。