【課題を解決するための手段】
【0011】
  本発明の実施形態例は、組織の圧縮を制御するための装置および方法を提供する。
【0012】
  本発明の実施形態例によると、方法は、クランプ部材のうちの少なくとも1つを、クランプ部材間の所定の組織ギャップに向かって電気モータにより駆動することによって、第1のクランプ部材と第2のクランプ部材との間の組織をクランプすることを含む。方法は、また、クランプの間、クランプ部材によって組織に及ぼされるクランプ力を示す電気モータのパラメータを監視する。方法は、また、クランプの間、監視されたパラメータに基づいて、電気モータを制御することによって、クランプ力を所定の最大限界までに制限することを含む。
【0013】
  所定の最大限界は、クランプされるべき組織の所定の特性に基づいて、選択され得る。
【0014】
  所定の最大限界は、外傷をクランプされた組織に、また、受け入れ可能なレベルに制限するように選択され得る。
【0015】
  所定の最大限界は、クランプ部材のうちの少なくとも1つの所定の屈折限界より下であり得る。
【0016】
  制御することは、電気モータに加えられる電圧を調節することを含み得る。制御することは、電気モータを駆動する電流を、例えば、所定の最大値に制限することを含み得る。
【0017】
  監視することは、電気モータを駆動する電流を測定することを含み得る。
【0018】
  方法は、クランプの前に、クランプ部材を動かすことに関連する摩擦損失が原因の電流を測定することと、摩擦損失をクランプの間に測定された電流から減算することとを含み得る。
【0019】
  方法は、クランプの前に、電流オフセットを測定することを含み得る。
【0020】
  方法は、電流オフセットを、クランプの間に測定された電流から減算することを含み得る。
【0021】
  所定の最大限界は、力が降伏力に到達することを防ぐように選択され得る。
【0022】
  所定の最大限界は、クランプ部材が広がることを防ぐように選択され得る。
【0023】
  方法は、監視されたパラメータのプロファイルを使用することによって、クランプ部材のうちの少なくとも1つにおける構造疲労を監視し追跡することを含み得る。プロファイルは、通常のパラメータ識別特性と比較され得る。
【0024】
  外科用器具は、外科用ステープラであり得、クランプ部材のうちの1つは、外科用ステープルを形成するように配置されたアンビルであり得る。
【0025】
  方法は、監視されたパラメータのプロファイルを使用することによって、ステープルカートリッジのすべてのステープルが発射されたかを識別する。
【0026】
  方法は、監視されたパラメータのプロファイルを使用することによって、ステープルの誤発射、ステープルカートリッジ内のステープルの不在、およびステープルの混雑のうちの少なくとも1つを識別する。
【0027】
  制御することは、例えば、モータ速度を決定すること、モータ位置を決定すること、および、電流オフセットおよび摩擦損失に起因する電流を減算することによって圧縮に寄与可能な正味のモータ電流を決定することを含み得る。制御することは、また、決定された速度に基づいて速度駆動を決定することと、決定された位置に基づいて位置駆動を決定することと、決定された正味電流に基づいて電流駆動を決定することとを含み得る。制御することは、また、速度駆動、位置駆動、および電流駆動のうちの最小の駆動を、モータに適用することを含み得る。
【0028】
  方法は、モータ速度に基づいて、圧縮されない物体の存在を検出することを含み得る。
【0029】
  制御することは、モータの駆動スピードを調節することによって、クランプ力を所定の最大限界までに制限することを含み得る。
【0030】
  本発明の実施形態の例によると、外科用装置は、第1のクランプ部材と、第2のクランプ部材と、第1のクランプ部材と第2のクランプ部材とのうちの少なくとも1つを、クランプ部材の間の所定の組織ギャップに向けて駆動するように構成されている電気モータとを含む。装置は、また、制御システムを含むことによって、クランプ部材によって組織に及ぼされるクランプ力を示す電気モータのパラメータを監視し、監視されたパラメータに基づいて電気モータを制御することによってクランプ力を所定の最大限界までに制限する。
【0031】
  所定の最大限界は、クランプされるべき組織の所定の特性に基づいて選択され得る。
【0032】
  所定の最大限界は、外傷をクランプされた組織に、また、受け入れ可能なレベルに制限するように選択され得る。
【0033】
  所定の最大限界は、クランプ部材のうちの少なくとも1つの所定のたわみ限界より下であり得る。
【0034】
  外科用装置は、(a)直線状の外科用ステープラ、(b)円形の外科用ステープラ、および(c)直角の直線状の切断器のうちの少なくとも1つとして配置され得る。外科用装置が、ステープラ、結紮器等を含むクランプ構成部品を含む外科用装置として配置され得ることは容易に理解されるべきである。
【0035】
  外科用装置は、電気モータを駆動する電流を判断する電流センサ、電気モータの回転速度を判断する速度センサ、およびモータの出力の位置と、第1および第2のクランプ部材の相対位置とのうちの少なくとも1つを判断する位置センサを含み得る。
【0036】
  制御システムは、モータの駆動スピードの調節によって、電気モータを制御するように適合されることによって、クランプ力を所定の最大限界までに制限する。
【0037】
  本発明の実施形態の例によると、外科用装置は、クランプされている組織上に及ぼされるクランプ力を示す電気モータのパラメータを監視し、クランプ力に対する所定の最大限界が到達されたか否かを判断して電気モータのパラメータを制限するように電気モータを制御して、クランプ力を監視することによってクランプ力における変動を判断して、ひとたび組織に及ぼされるクランプ力が所定の最大限界より下に落ち込んだ場合、電気モータが再起動することを可能にするように構成されている。
【0038】
  本発明の実施形態の例によると、外科用装置は、第1のクランプ部材および第2のクランプ部材の圧縮力を所定の組織ギャップに向けて制御するように構成され、ひとたび該組織ギャップが達成されると、組織ファスナ、エネルギ、および接着流体のうちの少なくとも1つを展開することによって、該組織は治癒プロセスの間、近接した状態で残るように構成されている。
【0039】
  本発明の実施形態の例によると、外科用装置は、組織をクランプするように構成されたクランプ機構、クランプ機構を駆動するように構成された電気モータ、および制御システムを含む。制御システムは、クランプされている組織上に及ぼされるクランプ力を示す電気モータのパラメータを監視し、クランプ力に対する所定の最大限界が到達されたかを判断して電気モータのパラメータを制限することによって、電気モータを制御し、クランプ力を監視することによって、ひとたび組織に及ぼされるクランプ力が所定の最大限界より下に落ち込んだ場合、クランプ力における変動を判断して電気モータが再起動することを可能にするように構成されている。
【0040】
  本発明の実施形態の例によると、外科用装置は、第1のクランプ部材、第2のクランプ部材、および制御システムを含む。制御システムは、第1のクランプ部材および第2のクランプ部材の圧縮力を所定の組織ギャップに向けて制御し、ひとたび該組織ギャップが達成されると、組織ファスナ、エネルギ、および接着流体のうちの少なくとも1つを展開することによって、該組織は治癒プロセスの間、近接した状態で残るように構成されている。
【0041】
  本発明に従った組織の圧縮を制御するための方法の例は、組織を組織圧縮機構の中に(例えば、直線状切断器の顎)位置決めすることと、ステープリング装置あるいはアンビルと、円形切断の基部と、ステープリング装置とを含む。方法は、また、閉じる速さに従って組織を圧縮することを含む。
【0042】
  方法は、圧縮の間に組織に加えられる瞬間のエネルギまたはパワー、および/または累積エネルギまたはパワーを判断することをさらに含む。方法は、与えられるパワーが、例えば所定のレベルに上昇する場合、閉じる速さを減少することをさらに含む。測定することは、直流モータに加えられる電流を測定することを含む。電流は、例えば固定の間隔で、圧縮の治療単位にわたって連続的に測定され得る。閉じる速さは、組織内に与えられるパワーが、圧縮の部分にわたって一定のままに残るように、調節され得る。
【0043】
  本発明に従った組織の圧縮を制御するための装置の例は、クランプ機構あるいは圧縮機構を含み得る。圧縮機構は、任意の適切な機構(例えば、回転あるいは平行な顎、円形のステープリングおよび切断機構のアンビルおよび基部等)であり得る。圧縮機構は、アクチュエータによって作動され、アクチュエータは、1つ以上の電気モータを含み得、電気モータは、遠隔操作卓および/または装置のハウジングに配置され得る。パワーは、アクチュエータから圧縮機構に任意の適切な構造(例えば、回転力を伝送するように配置された1つ以上の回転シャフト)によって伝達され得る。アクチュエータが直流モータを含む場合、制御システム(例えば、デジタルおよび/またはアナログ制御システム)は、モータに加えられる電圧を変えることによって、アクチュエータに流れ込む電流を制御し得る。制御システムは、モータに流れ込む電流を制限するように構成されおよび/またはプログラムされ得る。制御システムは、電流センサによって示される、モータに流れ込む測定された電流に基づいて、組織に加えられるパワーを計算するようにプログラムされ得る。制御システムは、電圧入力に基づいて、圧縮機構の閉じる速さを計算するようにプログラムされ得る。
【0044】
  さらに、制御装置は、組織に流れ込むパワーを制限するために、および/または組織に流れ込むパワーを一定のレベルに維持するために、アクチュエータへの電圧入力を変えること(例えば、下げること)によって、閉じる速さを減少するようにプログラムされ得る。
【0045】
  本発明の実施形態例のさらなる詳細および局面が、添付の図面を参照して、より詳細に下に記述される。
【0046】
  本発明は、さらに以下の手段を提供する。
(項目1)
  外科用装置であって、
  第1のクランプ部材と、
  第2のクランプ部材と、
  該第1のクランプ部材および該第2のクランプ部材のうちの少なくとも1つを、該クランプ部材の間の所定の組織ギャップに向けて駆動するように構成されている電気モータと、
  該クランプ部材によって該組織に及ぼされるクランプ力を示す該電気モータのパラメータを監視し、かつ、該監視されたパラメータに基づいて、該電気モータを制御することによって該クランプ力を所定の最大限界までに制限するように構成されている制御システムと
  を含む、外科用装置。
(項目2)
  前記所定の最大限界は、クランプされるべき前記組織の所定の特性に基づいて選択される、項目1に記載の外科用装置。
(項目3)
  前記所定の最大限界は、前記クランプされた組織への外傷を所定の受け入れ可能なレベルに制限するように選択される、項目1−2のいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目4)
  前記所定の最大限界は、前記クランプ部材のうちの前記少なくとも1つの所定のたわみ限界より下である、項目1−3のいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目5)
  前記外科用装置は、(a)直線状の外科用ステープラ、(b)円形の外科用ステープラ、および(c)直角の直線状切断器のうちの少なくとも1つとして配列されている、項目1−4のいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目6)
  前記電気モータを駆動する電流を判断するように構成された電流センサと、
  該電気モータの回転速度を判断するように構成された速度センサと、
  該モータの出力の位置、および前記第1のクランプ部材と第該2のクランプ部材との相対的位置のうちの少なくとも1つを判断するように構成された位置センサと
  をさらに含む、項目1−5のいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目7)
  前記制御システムは、前記電気モータの駆動速さの調節によって、前記電気モータを制御して、前記クランプ力を前記所定の最大限界までに制限するように適合されている、項目1−6のいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目8)
  前記クランプ部材を動かすことに関連する摩擦損失が原因の電流を測定するための手段をさらに含む、項目1−7のいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目9)
  前記所定の最大限界は、前記力が降伏力に到達することを防ぐ、項目1−8のいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目10)
  前記所定の最大限界は、前記クランプ部材が広がることを防ぐ、項目1−9のいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目11)
  前記制御システムは、前記監視されたパラメータのプロファイルを使用して、前記クランプ部材のうちの少なくとも1つの構造疲労を監視し追跡するようにさらに構成されている、項目1−10のいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目12)
  前記制御システムは、前記プロファイルを正常なパラメータ特徴と比較する手段を含む、項目1−11のいずれか1項に外科用装置。
(項目13)
  前記外科用装置は、外科用ステープラであり、前記クランプ部材のうちの1つは、外科用ステープラを形成するように構成されたアンビルである、項目1−12のいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目14)
  前記制御システムは、前記監視されたパラメータのプロファイルを使用して、ステープルカートリッジのすべての前記ステープルが発射されたか否かを識別するようにさらに構成されている、項目1−13のいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目15)
  前記制御システムは、前記監視されたパラメータのプロファイルを使用して、ステープルの誤発射、ステープルカートリッジ内のステープルの不在、およびステープルの妨害のうちの少なくとも1つを識別するようにさらに構成されている、項目1−14のいずれか1項に記載外科用装置。
(項目16)
  前記制御システムは、
  モータ速度を決定し、
  モータ位置を決定し、
  電流オフセットおよび摩擦損失が原因の電流を減ずることによって、前記圧縮に寄与可能な正味のモータ電流を決定する
  ように構成されている、項目1−15のいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目17)
  前記制御システムは、
  前記決定された速度に基づいて、速度駆動を決定し、
  前記決定された位置に基づいて、位置駆動を決定し、
  前記決定された正味のモータ電流に基づいて、電流駆動を決定する
  ようにさらに構成されている、項目1−16のいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目18)
  前記制御システムは、前記モータに対する前記速度駆動、前記位置駆動、および前記電流駆動のうちの最小の駆動を適用するようにさらに構成されている、項目1−17のいずれか1項に記載外科用装置。
(項目19)
  前記モータ速度に基づいて、圧縮不可能な物体の存在を検出するための手段をさらに含む、項目1−18のいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目20)
  クランプされている組織上に及ぼされるクランプ力を示す電気モータのパラメータを監視し、該クランプ力に対する所定の最大限界が到達されたか否かを判断して該電気モータのパラメータを制限するように該電気モータを制御し、該クランプ力を監視することによって該クランプ力における変動を判断して、ひとたび該組織に及ぼされる該クランプ力が該所定の最大限界より下に落ち込んだ場合、該電気モータが再起動することを可能にするように構成されている外科用装置。
(項目21)
  第1のクランプ部材および第2のクランプ部材の圧縮力を所定の組織ギャップに向けて制御し、ひとたび該組織ギャップが達成された場合、組織ファスナ、エネルギ、および接着流体のうちの少なくとも1つを展開することによって、該組織が治癒プロセスの間、近接したままであるように構成されている外科用装置。
(項目22)
  外科用装置であって、
  組織をクランプするように構成されたクランプ機構と、
  該クランプ機構を駆動するように構成された電気モータと、
  制御システムであって、
    クランプされている組織上に及ぼされるクランプ力を示す該電気モータのパラメータを監視し、
    該クランプ力に対する所定の最大限界が到達されたか否かを判断して該電気モータの該パラメータを制限することによって、該電気モータを制御し、
    該クランプ力を監視することによって該クランプ力における変動を判断して、ひとたび該クランプ力が該所定の最大限界より下に落ち込んだ場合、該電気モータが再起動することを可能にする
  ように構成されている制御システムと
を含む、外科用装置。
(項目23)
  外科用装置であって、
  第1のクランプ部材と、
  第2のクランプ部材と、
  制御システムであって、
    該第1のクランプ部材および該第2のクランプ部材の圧縮力を、該第1のクランプ部材と該第2のクランプ部材との間の所定の組織ギャップに向けて制御し、
    ひとたび該組織ギャップが達成されると、組織ファスナ、エネルギ、および接着流体のうちの少なくとも1つを展開することによって、該組織は治癒プロセスの間、近接したままである
  ように構成されている、制御システムと
  を含む、外科用装置。
(項目1A)
  方法であって、
  第1のクランプ部材と第2のクランプ部材との間の組織をクランプすることであって、該クランプ部材のうちの少なくとも1つを、電気モータにより該クランプ部材の間の所定の組織ギャップに向けて駆動することによってクランプする、ことと、
  該クランプの間、該クランプ部材によって該組織に及ぼされたクランプ力を示す該電気モータのパラメータを監視することと、
  該クランプの間、該監視されたパラメータに基づいて、該クランプ力を所定の最大限界までに制限するように、該電気モータを制御することと
  を含む、方法。
(項目2A)
  前記所定の最大限界は、クランプされるべき前記組織の所定の特性に基づいて、選択される、項目1Aに記載の方法。
(項目3A)
  前記所定の最大限界は、前記クランプされた組織への外傷を所定の受け入れ可能なレベルに制限する、項目1A−2Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目4A)
  前記所定の最大限界は、前記クランプ部材のうちの少なくとも1つの所定のたわみ限界より下である、項目1A−3Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目5A)
  前記制御することは、前記モータに加えられる電圧を調節することを含む、項目1A−4Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目6A)
  前記制御することは、前記電気モータを駆動する前記電流を制限することを含む、項目1A−5Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目7A)
  前記監視することは、前記電気モータを駆動する電流を測定することを含む、項目1A−6Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目8A)
  前記クランプの前に、前記クランプ部材を動かすことに関連する摩擦損失が原因の電流を測定することと、
  前記クランプの間に、該摩擦損失を測定された前記電流から減ずることと
  をさらに含む、項目1A−7Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目9A)
  前記クランプの前に、電流オフセットを測定することをさらに含む、項目1A−8Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目10A)
  前記クランプの間に、前記電流オフセットを測定された前記電流から減ずることをさらに含む、項目1A−9Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目11A)
  前記所定の最大限界は、前記力が降伏力に到達することを防ぐように選択される、項目1A−10Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目12A)
  前記所定の最大限界は、前記クランプ部材が広がることを防ぐように選択される、項目1A−11Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目13A)
  前記監視されたパラメータのプロファイルを使用して、前記クランプ部材のうちの少なくとも1つの構造疲労を監視し追跡することをさらに含む、項目1A−12Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目14A)
  前記プロファイルは、正常なパラメータ特徴と比較される、項目1A−13Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目15A)
  外科用器具は、外科用ステープラであり、前記クランプ部材のうちの1つは、外科用ステープルを形成するように構成されたアンビルである、項目1A−14Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目16A)
  前記監視されたパラメータのプロファイルを使用して、ステープルカートリッジのすべての前記ステープルが発射されたか否かを識別する、項目1A−15Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目17A)
  前記監視されたパラメータのプロファイルを使用して、ステープルの誤発射、ステープルカートリッジ内のステープルの不在、およびステープルの妨害のうちの少なくとも1つを識別することをさらに含む、項目1A−16Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目18A)
  前記制御することは、
  モータ測度を決定することと、
  モータ位置を決定することと、
  電流オフセットおよび摩擦損失が原因の電流を減ずることによって、前記圧縮に寄与可能な正味のモータ電流を決定することと
  を含む、項目1A−17Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目19A)
  前記制御することは、
  前記決定された速度に基づいて、速度駆動を決定することと、
  前記決定された位置に基づいて、位置駆動を決定することと、
  前記決定された正味のモータ電流に基づいて、電流駆動を決定することと
をさらに含む、項目1A−18Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目20A)
  前記制御することは、前記モータに対する前記速度駆動、前記位置駆動、および前記電流駆動のうちの最小の駆動を適用することをさらに含む、項目1A−19Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目21A)
  前記モータ速度に基づいて、圧縮不可能な物体の存在を検出することをさらに含む、項目1A−20Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目22A)
  前記制御することは、前記モータの駆動速さを調節して、クランプ力を前記所定の最大限界に制限することを含む、項目1A−21Aのいずれか1項に記載の方法。
(項目23A)
  外科用装置であって、
  第1のクランプ部材と、
  第2のクランプ部材と、
  該第1のクランプ部材および該第2のクランプ部材のうちの少なくとも1つを、該クランプ部材の間の所定の組織ギャップに向けて駆動するように構成されている電気モータと、
  該クランプ部材によって該組織に及ぼされるクランプ力を示す該電気モータのパラメータを監視し、かつ、該監視されたパラメータに基づいて、該電気モータを制御することによって該クランプ力を所定の最大限界までに制限するように構成されている制御システムと
  を含む、外科用装置。
(項目24A)
  前記所定の最大限界は、クランプされるべき前記組織の所定の特性に基づいて選択される、項目1A−23Aのいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目25A)
  前記所定の最大限界は、前記クランプされた組織への外傷を所定の受け入れ可能なレベルに制限するように選択される、項目1A−24Aのいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目26A)
  前記所定の最大限界は、前記クランプ部材のうちの前記少なくとも1つの所定のたわみ限界より下である、項目1A−25Aのいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目27A)
  前記外科用装置は、(a)直線状の外科用ステープラ、(b)円形の外科用ステープラ、および(c)直角の直線状切断器のうちの少なくとも1つとして配列されている、項目1A−26Aのいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目28A)
  前記電気モータを駆動する電流を判断するように構成された電流センサと、
  該電気モータの回転速度を判断するように構成された速度センサと、
  該モータの出力の位置、および前記第1と第2のクランプ部材のうちの少なくとも1つを判断するように構成された位置センサと
  をさらに含む、項目1A−27Aのいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目29A)
  前記制御システムは、前記電気モータの駆動速さの調節によって、前記電気モータを制御して、前記クランプ力を前記所定の最大限界までに制限するように適合されている、項目1A−28Aのいずれか1項に記載の外科用装置。
(項目30A)
  クランプされている組織上に及ぼされるクランプ力を示す電気モータのパラメータを監視し、該クランプ力に対する所定の最大限界が到達されたか否かを判断して該電気モータのパラメータを制限するように該電気モータを制御し、該クランプ力を監視することによって該クランプ力における変動を判断して、ひとたび該組織に及ぼされる該クランプ力が該所定の最大限界より下に落ち込んだ場合、該電気モータが再起動することを可能にするように構成されている外科用装置。
(項目31A)
  第1のクランプ部材および第2のクランプ部材の圧縮力を所定の組織ギャップに向けて制御し、ひとたび該組織ギャップが達成された場合、組織ファスナ、エネルギ、および接着流体のうちの少なくとも1つを展開することによって、該組織が治癒プロセスの間、近接したままであるように構成されている外科用装置。
(項目32A)
  外科用装置であって、
  組織をクランプするように構成されたクランプ機構と、
  該クランプ機構を駆動するように構成された電気モータと、
  制御システムであって、
    クランプされている組織上に及ぼされるクランプ力を示す該電気モータのパラメータを監視し、
    該クランプ力に対する所定の最大限界が到達されたか否かを判断して該電気モータの該パラメータを制限することによって、該電気モータを制御し、
    該クランプ力を監視することによって該クランプ力における変動を判断して、ひとたび該クランプ力が該所定の最大限界より下に落ち込んだ場合、該電気モータが再起動することを可能にする
  ように構成されている、制御システムと
を含む、外科用装置。
(項目33A)
  外科用装置であって、
  第1のクランプ部材と、
  第2のクランプ部材と、
  制御システムであって、
    該第1のクランプ部材および該第2のクランプ部材の圧縮力を、該第1のクランプ部材と該第2のクランプ部材との間の所定の組織ギャップに向けて制御し、
    ひとたび該組織ギャップが達成されると、組織ファスナ、エネルギ、および接着流体のうちの少なくとも1つを展開することによって、該組織は治癒プロセスの間、近接したままである
  ように構成されている、制御システムと
  を含む、外科用装置。
(摘要)
  組織の圧縮を制御するための方法および装置は、クランプ部材のうちの少なくとも1つを、電気モータによりクランプ部材の間の所定の組織ギャップに向けて駆動することによって、第1のクランプ部材と第2のクランプ部材との間の組織をクランプし、クランプの間、クランプ部材によって組織に及ぼされたクランプ力を示す電気モータのパラメータを監視することを含む。方法および装置は、クランプの間、監視されたパラメータに基づいて、電気モータを制御することによってクランプ力を所定の最大限界までに制限することを含む。