特許第5701517号(P5701517)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5701517
(24)【登録日】2015年2月27日
(45)【発行日】2015年4月15日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/36 20060101AFI20150326BHJP
   G02F 1/1368 20060101ALI20150326BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20150326BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20150326BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20150326BHJP
【FI】
   G09G3/36
   G02F1/1368
   G02F1/133 550
   G09G3/20 621B
   G09G3/20 621M
   G09G3/20 622G
   G09G3/20 642A
   G09F9/00 338
   G09G3/20 680H
【請求項の数】6
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2010-96775(P2010-96775)
(22)【出願日】2010年4月20日
(65)【公開番号】特開2010-250323(P2010-250323A)
(43)【公開日】2010年11月4日
【審査請求日】2013年4月2日
(31)【優先権主張番号】10-2009-0034078
(32)【優先日】2009年4月20日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 在 訓
(72)【発明者】
【氏名】李 龍 淳
(72)【発明者】
【氏名】金 泳 秀
(72)【発明者】
【氏名】ベ 有 漢
【審査官】 中村 直行
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−128092(JP,A)
【文献】 特開2006−178461(JP,A)
【文献】 特開2006−079104(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00 − 3/38
G09F 9/00
G02F 1/133
G02F 1/1368
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
データ駆動部と、
ゲート駆動部とを有する表示装置であって、
前記表示パネルは、それぞれが2本のゲートラインで挟まれ第1の方向に順に配列された少なくとも第1〜第4画素列を有し、
前記ゲートラインは第1画素列側から第4画素列側に向かって第(8n−6)(nは自然数)、第(8n−7)、第(8n−4)、第(8n−5)、第(8n−2)、第(8n−3)、第8n、第(8n−1)ゲートラインの順に配列され、
前記第1画素列は前記第(8n−6)ゲートラインと第(3m−1)データライン(mは自然数)に接続された第1画素と、前記第(8n−7)ゲートラインと第3mデータラインに接続された第2画素とを含み、
前記第2画素列は前記第(8n−5)ゲートラインと第(3m−2)データラインに接続された第3画素と、前記第(8n−4)ゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第4画素とを含み、
前記第3画素列は前記第(8n−3)ゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第5画素と、前記第(8n−2)ゲートラインと前記第3mデータラインに接続された第6画素とを含み、
前記第4画素列は前記第8nゲートラインと前記第(3m−2)データラインに接続された第7画素と、前記第(8n−1)ゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第8画素とを含み、
前記データ駆動部は前記第(3m−2)データラインに基準電圧に対して第2極性のデータ電圧を印加し、前記第(3m−1)データラインに前記基準電圧に対して第1極性のデータ電圧を印加し、前記第3mデータラインに前記基準電圧に対して前記第2極性のデータ電圧を印加し、
前記ゲート駆動部はゲート信号を前記第1〜第4画素列のいずれもゲートライン番号の小さい方から順に印加することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
表示パネルと、
データ駆動部と、
ゲート駆動部とを有する表示装置であって、
前記表示パネルは、それぞれが2本のゲートラインで挟まれ第1の方向に順に配列された少なくとも第1〜第4画素列を有し、
前記ゲートラインは第1画素列側から第4画素列側に向かって第(8n−6)(nは自然数)、第(8n−7)、第(8n−4)、第(8n−5)、第(8n−2)、第(8n−3)、第8n、第(8n−1)ゲートラインの順に配列され、
前記第1画素列は前記第(8n−6)ゲートラインと第(3m−1)データライン(mは自然数)に接続された第1画素と、前記第(8n−7)ゲートラインと第3mデータラインに接続された第2画素とを含み、
前記第2画素列は前記第(8n−4)ゲートラインと第(3m−2)データラインに接続された第3画素と、前記第(8n−5)ゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第4画素とを含み、
前記第3画素列は前記第(8n−3)ゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第5画素と、前記第(8n−2)ゲートラインと前記第3mデータラインに接続された第6画素とを含み、
前記第4画素列は前記第(8n−1)ゲートラインと前記第(3m−2)データラインに接続された第7画素と、前記第8nゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第8画素とを含み、
前記データ駆動部は前記第(3m−2)データラインに基準電圧に対して第2極性のデータ電圧を印加し、前記第(3m−1)データラインに前記基準電圧に対して第1極性のデータ電圧を印加し、前記第3mデータラインに前記基準電圧に対して前記第2極性のデータ電圧を印加し、
前記ゲート駆動部はゲート信号を前記第1〜第4画素列のいずれもゲートライン番号の小さい方から順に印加することを特徴とする表示装置。
【請求項3】
表示パネルと、
データ駆動部と、
ゲート駆動部とを有する表示装置であって、
前記表示パネルは、それぞれが2本のゲートラインで挟まれ第1の方向に順に配列された少なくとも第1〜第4画素列を有し、
前記ゲートラインは第1画素列側から第4画素列側に向かって第(8n−6)(nは自然数)、第(8n−7)、第(8n−4)、第(8n−5)、第(8n−2)、第(8n−3)、第8n、第(8n−1)ゲートラインの順に配列され、
前記第1画素列は前記第(8n−6)ゲートラインと第(4m−2)データライン(mは自然数)に接続された第1画素と、該第1画素に接続されたゲートラインと第(4m−1)データラインに接続された第2画素と、前記第(8n−7)ゲートラインと前記第(4m−1)データラインに接続された第3画素と、第4mデータラインと前記第3画素に接続されたゲートラインに接続された第4画素とを含み、
前記第2画素列は前記第(8n−4)ゲートラインと第(4m−3)データラインに接続された第5画素と、前記第(8n−4)ゲートラインと前記第(4m−2)データラインに接続された第6画素と、前記第(8n−5)ゲートラインと前記第(4m−2)データラインに接続された第7画素と、前記第(8n−5)ゲートラインと前記第(4m−1)データラインに接続された第8画素とを含み、
前記第3画素列は前記第(8n−3)ゲートラインと前記第(4m−2)データラインに接続された第9画素と、前記第(8n−3)ゲートラインと前記第(4m−1)データラインに接続された第10画素と、前記第(8n−2)ゲートラインと前記第(4m−1)データラインに接続された第11画素と、前記第(8n−2)ゲートラインと前記第4mデータラインに接続された第12画素とを含み、
前記第4画素列は前記第(8n−1)ゲートラインと前記第(4m−3)データラインに接続された第13画素と、前記第(8n−1)ゲートラインと前記第(4m−2)データラインに接続された第14画素と、前記第8nゲートラインと前記第(4m−2)データラインに接続された第15画素と、前記第8nゲートラインと前記第(4m−1)データラインに接続された第16画素とを含み、
前記データ駆動部は前記第(4m−3)データラインに基準電圧に対して第2極性のデータ電圧を印加し、前記第(4m−2)データラインに前記基準電圧に対して第1極性のデータ電圧を印加し、前記第(4m−1)データラインに前記基準電圧に対して前記第2極性のデータ電圧を印加し、前記第4mデータラインに前記第1極性のデータ電圧を印加し、
前記ゲート駆動部はゲート信号を前記第1〜第4画素列のいずれもゲートライン番号の小さい方から順に印加することを特徴とする表示装置。
【請求項4】
前記データ駆動部は、前記第(4m−3)、第(4m−2)、4m−1及び第4mデータラインに印加されるデータ電圧の極性をフレーム単位で反転させることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
表示パネルと、
データ駆動部と、
ゲート駆動部とを有する表示装置であって、
前記表示パネルは、それぞれが2本のゲートラインで挟まれ第1の方向に順に配列された少なくとも第1〜第4画素列を有し、
前記ゲートラインは第1画素列側から第4画素列側に向かって第(8n−6)(nは自然数)、第(8n−7)、第(8n−4)、第(8n−5)、第(8n−2)、第(8n−3)、第8n、第(8n−1)ゲートラインの順に配列され、
前記第1画素列は前記第(8n−6)ゲートラインと第(3m−1)データライン(mは自然数)に接続された第1画素と、前記第(8n−7)ゲートラインと第3mデータラインに接続された第2画素とを含み、
前記第2画素列は前記第(8n−5)ゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第3画素と、前記第(8n−4)ゲートラインと前記第3mデータラインに接続された第4画素とを含み、
前記第3画素列は前記第(8n−2)ゲートラインと第(3m−2)データラインに接続された第5画素と、前記第(8n−3)ゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第6画素とを含み、
前記第4画素列は前記第(8n−1)ゲートラインと前記第(3m−2)データラインに接続された第7画素と、前記第8nゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第8画素とを含み、
前記データ駆動部は前記第(3m−2)データラインに基準電圧に対して第2極性のデータ電圧を印加し、前記第(3m−1)データラインに前記基準電圧に対して第1極性のデータ電圧を印加し、前記第3mデータラインに前記基準電圧に対して前記第2極性のデータ電圧を印加し、
前記ゲート駆動部はゲート信号を前記第1〜第4画素列のいずれもゲートライン番号の小さい方から順に印加することを特徴とする表示装置。
【請求項6】
前記データ駆動部は、前記第(3m−2)、第(3m−1)、及び第3mデータラインに印加されるデータ電圧の極性をフレーム単位で反転させることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、より詳しくは、表示品質を改善することができる表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、液晶表示装置は、液晶表示パネルと、液晶表示パネルを駆動させる駆動装置を含む。液晶表示パネルは、複数のデータライン及びデータラインと交差する複数のゲートラインを含む。データラインとゲートラインによって複数の画素部が定義される。
【0003】
駆動装置は、ゲートラインにゲート信号を出力するゲート駆動回路及びデータラインにデータ信号を出力するデータ駆動回路を含む。
【0004】
近年、全体的なサイズを減少させながら、製造原価を節減するためにデータ駆動回路の個数を減らす画素構造の採用が試みられている。例えば、1つのデータラインに互いに異なる色画素が接続される第1の画素構造、又は1つのゲートラインに互いに異なる色画素が接続される第2の画素構造がある。
【0005】
第1の画素構造は、データラインを1/2に減らすことができ、これによってデータ駆動回路の個数もやはり1/2に減らすことができる。また、第2の画素構造は、表示パネルの第1辺にゲート駆動回路を配置し、第2辺にデータ駆動回路を配置して、データ駆動回路の個数を著しく減らすことができる。
【0006】
しかしながら、データライン及びゲートラインに接続された画素間には充電タイミングによってキックバック(kickback)偏差が発生する。これによって、表示パネル上には残像及び縦縞パターンが発生するという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国特許出願公開第2006−0029352号明細書
【特許文献2】韓国特許出願公開第2008−0044397号明細書
【特許文献3】韓国特許出願公開第2008−0047882号明細書
【特許文献4】韓国特許第0518407号明細書
【特許文献5】韓国特許出願公開第2008−0049215号明細書
【特許文献6】韓国特許出願公開第2008−0002331号明細書
【特許文献7】韓国特許出願公開第2007−0079994号明細書
【特許文献8】特開2008−249895号公報
【特許文献9】特開2007−121767号公報
【特許文献10】米国特許出願公開第2008−284776号明細書
【特許文献11】米国特許出願公開第2005−231455号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は上記従来の表示装置における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、画素のキックバック電圧偏差を除去することのできる表示装置を提供することにある
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明による表示装置は、表示パネルと、データ駆動部と、ゲート駆動部とを有する表示装置であって、前記表示パネルは、それぞれが2本のゲートラインで挟まれ第1の方向に順に配列された少なくとも第1〜第4画素列を有し、前記ゲートラインは第1画素列側から第4画素列側に向かって第(8n−6)(nは自然数)、第(8n−7)、第(8n−4)、第(8n−5)、第(8n−2)、第(8n−3)、第8n、第(8n−1)ゲートラインの順に配列され、前記第1画素列は前記第(8n−6)ゲートラインと第(3m−1)データライン(mは自然数)に接続された第1画素と、前記第(8n−7)ゲートラインと第3mデータラインに接続された第2画素とを含み、前記第2画素列は前記第(8n−5)ゲートラインと第(3m−2)データラインに接続された第3画素と、前記第(8n−4)ゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第4画素とを含み、前記第3画素列は前記第(8n−3)ゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第5画素と、前記第(8n−2)ゲートラインと前記第3mデータラインに接続された第6画素とを含み、前記第4画素列は前記第8nゲートラインと前記第(3m−2)データラインに接続された第7画素と、前記第(8n−1)ゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第8画素とを含み、前記データ駆動部は前記第(3m−2)データラインに基準電圧に対して第2極性のデータ電圧を印加し、前記第(3m−1)データラインに前記基準電圧に対して第1極性のデータ電圧を印加し、前記第3mデータラインに前記基準電圧に対して前記第2極性のデータ電圧を印加し、前記ゲート駆動部はゲート信号を前記第1〜第4画素列のいずれもゲートライン番号の小さい方から順に印加することを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するためになされた本発明による表示装置は、表示パネルと、データ駆動部と、ゲート駆動部とを有する表示装置であって、前記表示パネルは、それぞれが2本のゲートラインで挟まれ第1の方向に順に配列された少なくとも第1〜第4画素列を有し、前記ゲートラインは第1画素列側から第4画素列側に向かって第(8n−6)(nは自然数)、第(8n−7)、第(8n−4)、第(8n−5)、第(8n−2)、第(8n−3)、第8n、第(8n−1)ゲートラインの順に配列され、前記第1画素列は前記第(8n−6)ゲートラインと第(3m−1)データライン(mは自然数)に接続された第1画素と、前記第(8n−7)ゲートラインと第3mデータラインに接続された第2画素とを含み、
前記第2画素列は前記第(8n−4)ゲートラインと第(3m−2)データラインに接続された第3画素と、前記第(8n−5)ゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第4画素とを含み、前記第3画素列は前記第(8n−3)ゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第5画素と、前記第(8n−2)ゲートラインと前記第3mデータラインに接続された第6画素とを含み、前記第4画素列は前記第(8n−1)ゲートラインと前記第(3m−2)データラインに接続された第7画素と、前記第8nゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第8画素とを含み、前記データ駆動部は前記第(3m−2)データラインに基準電圧に対して第2極性のデータ電圧を印加し、前記第(3m−1)データラインに前記基準電圧に対して第1極性のデータ電圧を印加し、前記第3mデータラインに前記基準電圧に対して前記第2極性のデータ電圧を印加し、前記ゲート駆動部はゲート信号を前記第1〜第4画素列のいずれもゲートライン番号の小さい方から順に印加することを特徴とする。
【0011】
また、上記目的を達成するためになされた本発明による表示装置は、表示パネルと、データ駆動部と、ゲート駆動部とを有する表示装置であって、前記表示パネルは、それぞれが2本のゲートラインで挟まれ第1の方向に順に配列された少なくとも第1〜第4画素列を有し、前記ゲートラインは第1画素列側から第4画素列側に向かって第(8n−6)(nは自然数)、第(8n−7)、第(8n−4)、第(8n−5)、第(8n−2)、第(8n−3)、第8n、第(8n−1)ゲートラインの順に配列され、前記第1画素列は前記第(8n−6)ゲートラインと第(4m−2)データライン(mは自然数)に接続された第1画素と、該第1画素に接続されたゲートラインと第(4m−1)データラインに接続された第2画素と、前記第(8n−7)ゲートラインと前記第(4m−1)データラインに接続された第3画素と、第4mデータラインと前記第3画素に接続されたゲートラインに接続された第4画素とを含み、前記第2画素列は前記第(8n−4)ゲートラインと第(4m−3)データラインに接続された第5画素と、前記第(8n−4)ゲートラインと前記第(4m−2)データラインに接続された第6画素と、前記第(8n−5)ゲートラインと前記第(4m−2)データラインに接続された第7画素と、前記第(8n−5)ゲートラインと前記第(4m−1)データラインに接続された第8画素とを含み、前記第3画素列は前記第(8n−3)ゲートラインと前記第(4m−2)データラインに接続された第9画素と、前記第(8n−3)ゲートラインと前記第(4m−1)データラインに接続された第10画素と、前記第(8n−2)ゲートラインと前記第(4m−1)データラインに接続された第11画素と、前記第(8n−2)ゲートラインと前記第4mデータラインに接続された第12画素とを含み、前記第4画素列は前記第(8n−1)ゲートラインと前記第(4m−3)データラインに接続された第13画素と、前記第(8n−1)ゲートラインと前記第(4m−2)データラインに接続された第14画素と、前記第8nゲートラインと前記第(4m−2)データラインに接続された第15画素と、前記第8nゲートラインと前記第(4m−1)データラインに接続された第16画素とを含み、前記データ駆動部は前記第(4m−3)データラインに基準電圧に対して第2極性のデータ電圧を印加し、前記第(4m−2)データラインに前記基準電圧に対して第1極性のデータ電圧を印加し、前記第(4m−1)データラインに前記基準電圧に対して前記第2極性のデータ電圧を印加し、前記第4mデータラインに前記第1極性のデータ電圧を印加し、前記ゲート駆動部はゲート信号を前記第1〜第4画素列のいずれもゲートライン番号の小さい方から順に印加することを特徴とする。
【0012】
前記データ駆動部は、前記第(4m−3)、第(4m−2)、4m−1及び第4mデータラインに印加されるデータ電圧の極性をフレーム単位で反転させることが好ましい。
【0013】
また、上記目的を達成するためになされた本発明による表示装置は、表示パネルと、データ駆動部と、ゲート駆動部とを有する表示装置であって、前記表示パネルは、それぞれが2本のゲートラインで挟まれ第1の方向に順に配列された少なくとも第1〜第4画素列を有し、前記ゲートラインは第1画素列側から第4画素列側に向かって第(8n−6)(nは自然数)、第(8n−7)、第(8n−4)、第(8n−5)、第(8n−2)、第(8n−3)、第8n、第(8n−1)ゲートラインの順に配列され、前記第1画素列は前記第(8n−6)ゲートラインと第(3m−1)データライン(mは自然数)に接続された第1画素と、前記第(8n−7)ゲートラインと第3mデータラインに接続された第2画素とを含み、前記第2画素列は前記第(8n−5)ゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第3画素と、前記第(8n−4)ゲートラインと前記第3mデータラインに接続された第4画素とを含み、前記第3画素列は前記第(8n−2)ゲートラインと第(3m−2)データラインに接続された第5画素と、前記第(8n−3)ゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第6画素とを含み、前記第4画素列は前記第(8n−1)ゲートラインと前記第(3m−2)データラインに接続された第7画素と、前記第8nゲートラインと前記第(3m−1)データラインに接続された第8画素とを含み、前記データ駆動部は前記第(3m−2)データラインに基準電圧に対して第2極性のデータ電圧を印加し、前記第(3m−1)データラインに前記基準電圧に対して第1極性のデータ電圧を印加し、前記第3mデータラインに前記基準電圧に対して前記第2極性のデータ電圧を印加し、前記ゲート駆動部はゲート信号を前記第1〜第4画素列のいずれもゲートライン番号の小さい方から順に印加することを特徴とする。
【0014】
前記データ駆動部は、前記第m、第(m+1)、及び第(m+2)データラインに印加されるデータ電圧の極性をフレーム単位で反転させることが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る表示装置によれば、表示パネルに形成された全ての画素に対してキックバック電圧偏差を補償することによって除去することができるため、縦縞パターンのような表示不良が発生することを防ぐことができるという効果を有する。従って、表示装置の表示品質を向上させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1の実施形態による表示装置のブロック図である。
図2図1に示す表示パネルの画素構造を示す概念図である。
図3図2に示す表示パネルの部分平面図である。
図4図2の画素に充電される画素電圧の電圧対時間を示すグラフである。
図5】本発明の第2の実施形態による表示パネルの画素構造を説明するために示す概念図である。
図6図5の画素に充電される画素電圧の電圧対時間を示すグラフである。
図7】本発明の第3の実施形態による表示パネルの画素構造を説明するために示す概念図である。
図8図7の画素に充電される画素電圧の電圧対時間を示すグラフである。
図9】本発明の第4の実施形態による表示パネルの画素構造を説明するために示す概念図である。
図10図9の画素に充電される画素電圧の電圧対時間を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明に係る表示装置を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0020】
本発明は多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるため、特定実施形態を図面に例示し、本明細書にて詳しく説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に対して限定しようとすることではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物、ないしは代替物を含むことと理解されるべきである。
各図面を説明しながら、類似する構成要素に対して同様の参照符号を使用した。添付図面において、構造物のサイズは本発明の明確性に基づくために実際より拡大して示した。
【0021】
第1、第2などの用語は多様な構成要素を説明するにあたって使用することができるが、各構成要素は使用される用語によって限定されるものではない。各用語は1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的で使用されるものであって、例えば、明細書中において、第1構成要素を第2構成要素に書き換えることも可能であり、同様に第2構成要素を第1構成要素とすることができる。単数表現は文脈上、明白に異なる意味を有しない限り、複数の表現を含む。
【0022】
本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであって、1つまたはそれ以上の別の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品、またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないことと理解されるべきである。また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上に」あるとする場合、これは他の部分の「すぐ上に」ある場合のみでなく、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。反対に、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「下に」あるとする場合、これは他の部分の「すぐ下に」ある場合のみでなく、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。
【0023】
〈第1の実施形態〉
図1は、本発明の第1の実施形態による表示装置のブロック図である。
図1を参照すると、表示装置は表示パネル100及び表示パネル100を駆動するパネル駆動部200を含む。
【0024】
表示パネル100は、第1方向D1に延伸する第1辺及び第1方向D1と直交する第2方向D2に延伸する第2辺からなるフレーム形状を有する。表示パネル100には複数のゲートライン(GL1〜GLq)及びゲートライン(GL1〜GLq)と交差する複数のデータライン(DL1〜DLp)が形成される。
【0025】
ゲートライン(GL1〜GLq)は、表示パネル100の第1辺方向である第1方向D1に延伸し、第2辺方向に配列される。データライン(DL1〜DLp)は表示パネル100の第2辺方向である第2方向D2に延伸し、第1方向D1に配列される。
【0026】
表示パネル100は、第1方向D1と第1方向D1と直交する第2方向D2に配列された複数の画素を含む。複数の画素は、赤色R、緑色G、及び青色Bの画素を含む。これら画素は周期的に配置される。
【0027】
パネル駆動部200は、タイミング制御部210、データ駆動部230、及びゲート駆動部250を含む。
タイミング制御部210は、外部からのデータ信号DATA及び制御信号CONTを受信する。制御信号CONTは、メインクロック信号MCLK、垂直同期信号VSYNC、水平同期信号HSYNC、データイネーブル信号DEなどを含むことができる。
【0028】
タイミング制御部210は、制御信号CONTを利用してデータ駆動部230の駆動タイミングを制御するための第1制御信号CONT1及びゲート駆動部250の駆動タイミングを制御するための第2制御信号CONT2を生成する。第1制御信号CONT1は、水平開始信号STH、ロード信号TP、データクロック信号DCLK、及び反転信号POLを含むことができる。第2制御信号CONT2は、垂直開始信号CTV、ゲートクロック信号GCLK、及び出力イネーブル信号OEなどを含むことができる。
【0029】
データ駆動部230は、表示パネル100の第1辺側に配置されて、データライン(DL1〜DLp)にデータ電圧を出力する。データ駆動部230は、タイミング制御部210から提供されたデジタルデータ信号DATAをアナログのデータ電圧に変換してデータライン(DL1〜DLp)に出力する。また、データ駆動部230は、タイミング制御部210から提供される反転信号POLに応答してデータ電圧の極性を反転させてデータライン(DL1〜DLp)に出力する。
【0030】
ゲート駆動部250は、表示パネル100の第2辺側に配置されて、ゲートライン(GL1〜GLq)にゲート信号を順に出力する。ゲート駆動部250は、タイミング制御部210から提供される第2制御信号CONT2及び電圧発生部(図示せず)から提供されるゲートオン/オフ電圧を利用してゲート信号を生成する。ゲート信号は、1/2H(水平周期)のパルス幅を有するパルス信号である。
【0031】
パネル駆動部200は、表示パネル100を反転方式に従って駆動させる。例えば、図2に示すように、パネル駆動部200は、隣接するデータライン間で反転されたデータ信号を表示パネル100に提供することができる。表示パネル100は、第1辺方向に2ドット反転し、第2辺方向に1ドット反転する2×1ドット反転方式で駆動することができる。
【0032】
図2は、図1に示す表示パネルの画素構造を示す概念図である。
図2を参照すると、表示パネル100は、第1方向D1に配列された複数の画素列を含む。
【0033】
例えば、表示パネル100は、第nゲートラインGLnと第(n+1)ゲートラインGLn+1との間に配置された第1画素列H1、第(n+2)ゲートラインGLn+2と第(n+3)ゲートラインGLn+3との間に配置された第2画素列H2、第(n+4)ゲートラインGLn+4と第(n+5)ゲートラインGLn+5との間に配置された第3画素列H3、及び第(n+6)ゲートラインGLn+6と第(n+7)ゲートラインGLn+7との間に配置された第4画素列H4を含む。隣接する2つのデータラインの間には2つの画素が配置される。
【0034】
第1画素列H1は、第(n+1)ゲートラインGLn+1及び第(m+1)データラインDLm+1に接続された第1画素P1と、第nゲートラインGLn及び第(m+2)データラインDLm+2に接続された第2画素P2とを含む。第1画素列H1で、第1画素P1及び第2画素P2の接続構造は繰り返される。
第2画素列H2は、第(n+2)ゲートラインGLn+2及び第mデータラインDLmに接続された第3画素P3と、第(n+3)ゲートラインGLn+3及び第(m+1)データラインDLm+1に接続された第4画素P4とを含む。第2画素列H2で、第3画素P3及び第4画素P4の接続構造は繰り返される。
【0035】
第3画素列H3は、第(n+4)ゲートラインGLn+4及び第(m+1)データラインDLm+1に接続された第5画素P5と、第(n+5)ゲートラインGLn+5及び第(m+2)データラインDLm+2に接続された第6画素P6とを含む。第3画素列H3で、第5画素P5及び第6画素P6の接続構造は繰り返される。
第4画素列H4は、第(n+7)ゲートラインGLn+7及び第mデータラインDLmに接続された第7画素P7と、第(n+6)ゲートラインGLn+6及び第(m+1)データラインDLm+1に接続された第8画素P8とを含む。第4画素列H4で、第7画素P7及び第8画素P8の接続構造は繰り返される。
【0036】
第1画素P1、第3画素P3、第5画素P5、及び第7画素P7は、互いに同一列上に配置されて、第1色を有し、第2、第4、第6、第8画素(P2、P4、P6、P8)は互いに同一列上に配置されて第1色と異なる第2色を有する。第1、第3、第5、第7画素(P1、P3、P5、P7)及び、第2、第4、第6、第8画素(P2、P4、P6、P8)は、第(m+1)番目データラインDLm+1を中心に両側に互いに対称となるように配置される。
【0037】
各データライン(DLm〜DLm+6)には互いに反対の極性のデータ電圧が印加される。詳しくは、各データライン(DLm〜DLm+6)にはフレーム単位で反転される極性のデータ電圧が印加される。例えば、一番目のフレームの間、第m〜第(m+6)データライン(DLm〜DLm+6)に、(−、+、−、+、−、+、−)のデータ電圧が受信される場合、2番目のフレームの間には、第m〜第(m+6)データライン(DLm〜DLm+6)には、(+、−、+、−、+、−、+)のデータ電圧が受信される。
【0038】
図2において、第(n+1)ゲートラインGLn+1、第nゲートラインGLn、第(n+3)ゲートラインGLn+3、第(n+2)ゲートラインGLn+2などが第2方向D2に沿って順次に配置することを説明したが、他の実施形態も可能である。例えば、第nゲートラインGLn、第(n+1)ゲートラインGLn+1、第(n+2)ゲートラインGLn+2、第(n+3)ゲートラインGLn+3などが第2方向D2に沿って順次に配置することもできる。
【0039】
図3は、図2に示す表示パネルの部分平面図である。
図2及び図3を参照すると、表示パネル100は、第(m+1)データラインDLm+1を基準に両側に配置された第1画素P1、第2画素P2、第3画素P3、及び第4画素P4を含む。
【0040】
第1画素P1及び第2画素P2は、第nゲートラインGLnと第(n+1)ゲートラインGLn+1との間に配置される。
第1画素P1は、第(n+1)ゲートラインGLn+1と第(m+1)データラインDLm+1に電気的に接続された第1スイッチング素子SW1及び第1スイッチング素子SW1に電気的に接続された第1画素電極110を含む。
第1スイッチング素子SW1は、第(n+1)ゲートラインGLn+1と接続されたゲート電極GE1、第(m+1)データラインDLm+1と接続されたソース電極SE1、及びソース電極SE1と離隔されたドレイン電極DE1を含む。第1画素電極110は、第1コンタクト部CNT1を通じて第1スイッチング素子SW1のドレイン電極DE1と電気的に接続される。
【0041】
第2画素P2は、第nゲートラインGLnと第(m+2)データラインGLm+2に電気的に接続された第2スイッチング素子SW2及び第2スイッチング素子SW2に電気的に接続された第2画素電極120を含む。
第2スイッチング素子SW2は、第nゲートラインGLnと接続されたゲート電極GE2、第(m+2)データラインDLm+2と接続されたソース電極SE2、及びソース電極SE2と離隔されたドレイン電極DE2を含む。第2画素電極120は、第2コンタクト部CNT2を通じて第2スイッチング素子SW2のドレイン電極DE2と電気的に接続される。
【0042】
第3画素P3及び第4画素P4は、第(n+2)ゲートラインGLn+2と第(n+3)ゲートラインGLn+3との間に配置される。
第3画素P3は、第(n+2)ゲートラインGLn+2と第mデータラインDLmに電気的に接続された第3スイッチング素子SW3及び第3スイッチング素子SW3に電気的に接続された第3画素電極130を含む。
第3スイッチング素子SW3は、第(n+2)ゲートラインGLn+2と接続されたゲート電極GE3、第mデータラインDLmと接続されたソース電圧SE3、及びソース電極SE3と離隔されたドレイン電極DE3を含む。第3画素電極130は、第3コンタクト部CNT3を通じて第3スイッチング素子SW3のドレイン電圧DE3と電気的に接続される。
【0043】
第4画素P4は、第(n+3)ゲートラインGLn+3と第(m+1)データラインGLm+1に電気的に接続された第4スイッチング素子SW4及び第4スイッチング素子SW4に電気的に接続された第4画素電極140を含む。
第4スイッチング素子SW4は、第(n+3)ゲートラインGLn+3と接続されたゲート電極GE4、第(m+1)データラインDLm+1と接続されたソース電極SE4、及びソース電極SE4と離隔されたドレイン電極DE4を含む。第4画素電極140は、第4コンタクト部CNT4を通じて第4スイッチング素子SW4のドレイン電圧DE4と電気的に接続される。
【0044】
第nゲートラインGLnがターンオンすると、第2画素P2には第(m+2)データラインDLm+2から伝送される第1極性のデータ電圧が充電される。その後、第(n+1)ゲートラインGLn+1がターンオンすると第1画素P1には第(m+1)データラインDLm+1から伝送される第1極性と位相が反転する第2極性のデータ電圧が充電される。
第(n+2)ゲートラインGLn+2がターンオンすると第3画素P3には第mデータラインDLmから伝送される第1極性のデータ電圧が充電され、第(n+3)ゲートラインGLn+3がターンオンすると第4画素P4には第(m+1)データラインDLm+1から伝送される第2極性のデータ電圧が充電される。第1極性は負極性であり、第2極性は正極性であることができる。
【0045】
本実施形態による画素構造及び反転駆動方式によって、第1画素列H1の画素(例えば、第1画素P1、第2画素P2)のキックバック電圧偏差は第3画素列H3の画素(例えば、第5画素P5、第6画素P6)によって補償され、第2画素列H2の画素(例えば、第3画素P3、第4画素P4)のキックバック電圧偏差は第4画像列H4の画素(例えば、第7画素P7、第8画素P8)によって補償される。
【0046】
図4は、図2の画素に充電される画素電圧の電圧対時間を示すグラフである。
図4を参照すると、本実施形態による画素構造及び反転駆動方式によってキックバック電圧偏差が除去される原理を以下に説明する。
一例として、図2において、一番目縦画素列に配置された緑色G画素のキックバック電圧偏差が除去される原理を例として説明する。
【0047】
図2及び図4を参照すると、第1緑色画素は、第nゲートラインGLn及び第(m+1)データラインDLm+1と電気的に接続する。第1緑色画素は、第nゲートラインGLnに印加されるゲート信号がハイからローに転換するとき、ゲート電極とソース電極との間のカップリングキャパシタンスによるキックバック電圧の影響を受ける、加えて、第(n+1)ゲートラインGLn+1に印加されるゲート信号がハイからローに転換するとき、ゲートラインと画素電極との間のカップリングキャパシタンスによるキックバック電圧の影響を受ける。
【0048】
第2緑色画素は、第(n+2)ゲートラインGLn+2と第(n+3)ゲートラインGLn+3との間に配置されて、第(n+3)ゲートラインGLn+3及び第mデータラインDLmと電気的に接続する。第2緑色画素は、第(n+3)ゲートラインGLn+3に印加されるゲート信号がハイからローに転換するとき、ゲート電極とソース電極との間のカップリングキャパシタンスによるキックバック電圧の影響のみを受ける。
これによって、第1緑色画素には正(共通電圧Vcomとの関係で)基準電圧+PVより低い第1画素電圧PV1が充電され、第2緑色画素には負(共通電圧Vcomとの関係で)基準電圧−PVより高い第2画素電圧PV2が充電される。
【0049】
上述のような原理で、第(n+4)ゲートラインGLn+4と第(n+5)ゲートラインGLn+5との間に配置された第3緑色画素は、後にターンオンする第(n+5)ゲートラインGLn+5に接続されて、キックバック電圧の影響を1回のみ受ける。
一方、第(n+6)ゲートラインGLn+6と第(n+7)ゲートラインGLn+7との間に配置された第4緑色画素は、まず先にターンオンする第(n+6)ゲートラインGLn+6に接続されて、キックバック電圧の影響を2回受ける。従って、第3緑色画素には正基準電圧+PVより高い第3画素電圧PV3が充電され、第4緑色画素には、負基準電圧−PVより低い第4画素電圧PV4が充電される。
【0050】
先ず、正極性のデータ電圧が充電される第1及び第3緑色画素を比較すると、第1緑色画素には、正基準電圧+PVと対比して低い画素電圧PV1が充電され、第3緑色画素には正基準電圧+PVと対比して高い画素電極PV3が充電される。第1緑色画素の不足画素電圧が第3緑色画素によって補償される。
負極性のデータ電圧が充電される第2及び第4緑色画素も上記と同様に、第4緑色画素の不足画素電圧が第2緑色画素によって補償される。
このような原理で赤色R及び青色B画素間のキックバック電圧偏差も補償される。
【0051】
本実施形態によれば、赤色R、緑色G、及び青色Bの全ての画素のキックバック電圧による偏差は、隣接する画素によって補償されるため、縦縞パターンのような不良が発生することを防ぐことができる。
【0052】
〈第2の実施形態〉
図5は、本発明の第2の実施形態による表示パネルの画素構造を説明するために示す概念図である。
本実施形態による表示パネル100Aは、図2を参照して説明した第1の実施形態による表示パネル100の反転駆動方式と実質的に同一であるが、画素とゲートライン間の接続構造が異なる。
【0053】
図5を参照すると、表示パネル100Aに複数のゲートライン(GLn〜GLn+7)及びゲートライン(GLn〜GLn+7)と交差する複数のデータライン(DLm〜DLm+6)が形成される。
【0054】
ゲートライン(GLn〜GLn+7)は、表示パネル100Aの第1辺方向である第1方向D1に延伸し、第1方向D1と直交する第2方向D2に配列される。データライン(DLm〜DLm+6)は表示パネル100Aの第2辺方向である第2方向D2に延伸し、第1方向D1に配列される。
【0055】
表示パネル100Aは、第1方向D1に配列された複数の画素列を含む。例えば、表示パネル100Aは、第nゲートラインGLnと第(n+1)ゲートラインGLn+1との間に配置された第1画素列H1、第(n+2)ゲートラインGLn+2と第(n+3)ゲートラインGLn+3との間に配置された第2画素列H2、第(n+4)ゲートラインGLn+4と第(n+5)ゲートラインGLn+5との間に配置された第3画素列H3、及び第(n+6)ゲートラインGLn+6と第(n+7)ゲートラインGLn+7との間に配置された第4画素列H4を含む。
【0056】
第1画素列H1は、第(n+1)ゲートラインGLn+1と第(m+1)データラインDLm+1に接続された第1画素P1及び第nゲートラインGLnと第(m+2)データラインDLm+2に接続された第2画素P2を含む。第1画素列H1で第1画素P1及び第2画素P2の接続構造は繰り返される。
第2画素列H2は、第(n+3)ゲートラインGLn+3と第mデータラインDLmに接続された第3画素P3及び第(n+2)ゲートラインGLn+2と第(m+1)データラインDLm+1に接続された第4画素P4を含む。第2画素列H2で第3画素P3及び第4画素P4の接続構造は繰り返される。
【0057】
第3画素列H3は、第(n+4)ゲートラインGLn+4と第(m+1)データラインDLm+1に接続された第5画素P5及び第(n+5)ゲートラインGLn+5と第(m+2)データラインDLm+2に接続された第6画素P6を含む。第3画素列H3で第5画素P5及び第6画素P6の接続構造は繰り返される。
第4画素列H4は、第(n+6)ゲートラインGLn+6と第mデータラインDLmに接続された第7画素P7及び第(n+7)ゲートラインGLn+7と第(m+1)データラインDLm+1に接続された第8画素P8を含む。第4画素列H4で第7画素P7及び第8画素P8の接続構造は繰り返される。
【0058】
各データライン(DLm〜DLm+6)には互いに反対の極性のデータ電圧が印加される。詳しくは、各データライン(DLm〜DLm+6)にはフレーム単位で反転された極性のデータ電圧が印加される。
例えば、一番目のフレームの間、第mデータラインDLm〜第(m+6)データラインDLm+6に(−、+、−、+、−、+、−)のデータ電圧が受信される場合、2番目のフレームの間には第mデータラインDLm〜第(m+6)データラインDLm+6には(+、−、+、−、+、−、+)のデータ電圧が受信される。表示パネル100Aは、上記のような画素構造によって表示パネル100Aの第1辺方向に2ドット反転され、第2辺方向に1ドット反転されて、2×1のドット反転方式で駆動される。
【0059】
本実施形態による画素構造及び反転駆動方式によって第1画素列H1の画素のキックバック電圧偏差は、第3画素列H3の画素によって補償され、第2画素列H2の画素のキックバック電圧偏差は、第4画素列H4の画素によって補償される。
【0060】
図5において、第(n+1)ゲートラインGLn+1、第nゲートラインGLn、第(n+3)ゲートラインGLn+3、第(n+2)ゲートラインGLn+2などが第2方向D2に沿って順次に配置することを説明したが、他の実施形態も可能である。例えば、第nゲートラインGLn、第(n+1)ゲートラインGLn+1、第(n+2)ゲートラインGLn+2、第(n+3)ゲートラインGLn+3などが第2方向D2に沿って順次に配置することもできる。
【0061】
図6は、図5の画素に充電される画素電圧の電圧対時間を示すグラフである。
本実施形態による画素構造及び反転駆動方式によってキックバック電圧偏差が除去される原理を以下に説明する。
図5において、一番目縦画素列に配置された緑色G画素のキックバック電圧偏差が除去される原理を例として説明する。
【0062】
図5及び図6を参照すると、第1緑色画素は、第nゲートラインGLn及び第(m+1)データラインDLm+1と電気的に接続する。第2緑色画素は、第(n+2)ゲートラインGLn+2及び第mデータラインDLmと電気的に接続する。第3緑色画素は、第(n+5)ゲートラインGLn+5及び第(m+1)データラインDLm+1と電気的に接続する。第4緑色画素は、第(n+7)ゲートラインGLn+7及び第mデータラインDLmと電気的に接続する。
【0063】
第1緑色画素は、第nゲートラインGLn及び第(n+1)ゲートラインGLn+1のうち、先にターンオンする第nゲートラインGLnに接続されてキックバック電圧の影響を2回受ける反面、第3緑色画素の場合、第(n+4)ゲートラインGLn+4及び第(n+5)ゲートラインGLn+5のうち、後にターンオンする第(n+5)ゲートラインGLn+5に接続されてキックバック電圧の影響を1回のみ受ける。
これによって第1緑色画素には正基準電圧+PVより低い第1画素電圧PV1が充電され、第3緑色画素には正基準電圧+PVより高い第3画素電圧PV3が充電される。つまり、第1緑色画素の不足画素電圧が第3緑色画素に充電された画素電圧によって補償される。
【0064】
同じ原理で、第2緑色画素は、第(n+2)ゲートラインGLn+2及び第(n+3)ゲートラインGLn+3のうち、先にターンオンする第(n+2)ゲートラインGLn+2に接続されてキックバック電圧の影響を2回受ける反面、第4緑色画素の場合、第(n+6)ゲートラインGLn+6及び第(n+7)ゲートラインGLn+7のうち、後にターンオンする第(n+7)ゲートラインGLn+7に接続されてキックバック電圧偏差の影響を1回のみ受ける。
これによって第2緑色画素には負基準電圧−PVより低い第2画素電圧PV2が充電され、第4緑色画素には負基準電圧−PVより高い第4画素電圧PV4が充電される。従って、第2緑色画素の不足画素電圧が第4緑色画素に充電された画素電圧によって補償される。このような原理で赤色R及び青色B画素間のキックバック電圧偏差も補償される。
【0065】
本実施形態によれば、赤色R、緑色G、及び青色Bの全ての画素のキックバック電圧による偏差は、隣接する画素によって補償されるため、縦縞パターンのような不良が発生することを防ぐことができる。
【0066】
〈第3の実施形態〉
図7は、本発明の第3の実施形態による表示パネルの画素構造を説明するために示す概念図である。
本実施形態による表示パネル100Bは、図2を参照して説明した第1の実施形態による表示パネル100の反転駆動方式と実質的に同一であるが、画素とゲートライン間の接続構造が異なる。
【0067】
図7を参照すると、表示パネル100Bに複数のゲートライン(GLn〜GLn+7)及びゲートライン(GLn〜GLn+7)と交差する複数のデータライン(DLm〜DLm+6)が形成される。ゲートライン(GLn〜GLn+7)は、表示パネル100Bの第1辺方向である第1方向D1に延伸し、第1方向D1と直交する第2方向D2に配列される。データライン(DLm〜DLm+6)は表示パネル100Bの第2辺方向である第2方向D2に延伸し、第1方向D1に配列される。
【0068】
表示パネル100Bは、第1方向D1に配列された複数の画素列を含む。例えば、表示パネル100Bは、第nゲートラインGLnと第(n+1)ゲートラインGLn+1との間に配置された第1画素列H1、第(n+2)ゲートラインGLn+2と第(n+3)ゲートラインGLn+3との間に配置された第2画素列H2、第(n+4)ゲートラインGLn+4と第(n+5)ゲートラインGLn+5との間に配置された第3画素列H3、及び第(n+6)ゲートラインGLn+6と第(n+7)ゲートラインGLn+7との間に配置された第4画素列H4を含む。
【0069】
第1画素列H1は、第(n+1)ゲートラインGLn+1と第(m+1)データラインDLm+1に接続された第1画素P1、第(n+1)ゲートラインGLn+1と第(m+2)データラインDLm+2に接続された第2画素P2、第nゲートラインGLnと第(m+2)データラインDLm+2に接続された第3画素P3、及び第nゲートラインGLnと第(m+3)データラインDLm+3に接続された第4画素P4を含む。第1画素列H1で第1画素P1〜第4画素P4の接続構造は繰り返される。
【0070】
第2画素列H2は、第(n+3)ゲートラインGLn+3と第mデータラインDLmに接続された第5画素P5、第(n+3)ゲートラインGLn+3と第(m+1)データラインDLm+1に接続された第6画素P6、第(n+2)ゲートラインGLn+2と第(m+1)データラインDLm+1に接続された第7画素P7、及び第(n+2)ゲートラインGLn+2と第(m+2)データラインDLm+2に接続された第8画素P8を含む。第2画素列H2で第5画素P5〜第8画素P8の接続構造は繰り返される。
【0071】
第3画素列H3は、第(n+4)ゲートラインGLn+4と第(m+1)データラインDLm+1に接続された第9画素P9、第(n+4)ゲートラインGLn+4と第(m+2)データラインDLm+2に接続された第10画素P10、第(n+5)ゲートラインGLn+5と第(m+2)データラインDLm+2に接続された第11画素P11、及び第(n+5)ゲートラインGLn+5と第(m+3)データラインDLm+3に接続された第12画素P12を含む。第3画素列H3で第9画素P9〜第12画素P12の接続構造は繰り返される。
【0072】
第4画素列H4は、第(n+6)ゲートラインGLn+6と第mデータラインDLmに接続された第13画素P13、第(n+6)ゲートラインGLn+6と第(m+1)データラインDLm+1に接続された第14画素P14、第(n+7)ゲートラインGLn+7と第(m+1)データラインDLm+1に接続された第15画素P15、及び第(n+7)ゲートラインGLn+7と第(m+2)データラインDLm+2に接続された第16画素P16を含む。第4画素列H4で第13画素P13〜第16画素P16の接続構造は繰り返される。
【0073】
第1画素P1、第5画素P5、第9画素P9、及び第13画素P13は、互いに同一列上に配置されて同一の第1色を有し、第2画素P2、第6画素P6、第10画素P10、及び第14画素P14は、互いに同一列上に配置されて第1色と異なる第2色を有する。第3画素P3、第7画素P7、第11画素P11、及び第15画素P15は、互いに同一列上に配置されて第1、第2色と異なる第3色を有し、第4画素P4、第8画素P8、第12画素P12、及び第16画素P16は、互いに同一列上に配置されて第1色を有する。ここで、第1色は青色Bであり、第2色は赤色Rであり、第3色は緑色Gであることができる。
【0074】
第1画素P1、第5画素P5、第9画素P9、及び第13画素P13、並びに第2画素P2、第6画素P6、第10画素P10、及び第14画素P14は、第(m+1)データラインDLm+1を中心に両側に互いに対称して配置され、第3画素P3、第7画素P7、第11画素P11、及び第15画素P15、並びに第4画素P4、第8画素P8、第12画素P12、及び第16画素P16は、第(m+2)データラインDLm+2を中心に両側に互いに対称して配置される。
【0075】
各データライン(DLm〜DLm+6)には互いに反対の極性のデータ電圧が印加される。詳しくは、各データライン(DLm〜DLm+6)にはフレーム単位で反転された極性のデータ電圧が印加される。例えば、一番目のフレームの間、第mデータラインDLm〜第(m+6)データラインDLm+6に(−、+、−、+、−、+、−)のデータ電圧が受信される場合、2番目のフレームの間には第mデータラインDLm〜第(m+6)データラインDLm+6には(+、−、+、−、+、−、+)のデータ電圧が受信される。表示パネル100Bは、上記のような画素構造によって表示パネル100Bの第1辺方向に2ドット反転され、第2辺方向に1ドット反転されて、2×1のドット反転方式で駆動される。
【0076】
本実施形態による画素構造及び反転駆動方式によって第1画素列H1の画素のキックバック電圧偏差は、第3画素列H3の画素によって補償され、第2画素列H2の画素のキックバック電圧偏差は、第4画素列H4の画素によって補償される。
【0077】
図7において、第(n+1)ゲートラインGLn+1、第nゲートラインGLn、第(n+3)ゲートラインGLn+3、第(n+2)ゲートラインGLn+2などが第2方向D2に沿って順次に配置することを説明したが、他の実施形態も可能である。例えば、第nゲートラインGLn、第(n+1)ゲートラインGLn+1、第(n+2)ゲートラインGLn+2、第(n+3)ゲートラインGLn+3などが第2方向D2に沿って順次に配置することもできる。
【0078】
図8は、図7の画素に充電される画素電圧の電圧対時間を示すグラフである。
本実施形態による画素構造及び反転駆動方式によってキックバック電圧偏差が除去される原理を以下に説明する。
図7において、2番目縦画素列に配置された青色B画素のキックバック電圧偏差が除去される原理を例として説明する。
【0079】
図7及び図8を参照すると、第1青色画素は、第nゲートラインGLn及び第(n+1)データラインGLn+1とのうち、後にターンオンする第(n+1)ゲートラインGLn+1に接続されてキックバック電圧の影響を1回受ける反面、第3青色画素は、第(n+4)ゲートラインGLn+4及び第(n+5)ゲートラインGLn+5のうち、先にターンオンする第(n+4)ゲートラインGLn+4に接続されてキックバック電圧の影響を2回受ける。
これによって、第1青色画素には正基準電圧+PVより高い第1画素電圧PV1が充電され、第3青色画素には正基準電圧+PVより低い第3画素電圧PV3が充電される。つまり、第1青色画素の不足画素電圧が第3青色画素に充電された画素電圧によって補償される。
【0080】
このような原理で、第2青色画素は、第(n+2)ゲートラインGLn+2及び第(n+3)ゲートラインGLn+3のうち、後にターンオンする第(n+3)ゲートラインGLn+3に接続されてキックバック電圧の影響を1回受ける反面、第4青色画素の場合、第(n+6)ゲートラインGLn+6及び第(n+7)ゲートラインGLn+7のうち、先にターンオンする第(n+6)ゲートラインGLn+6に接続されてキックバック電圧の影響を2回受ける。
これによって第2青色画素には負基準電圧−PVより高い第2画素電圧PV2が充電され、第4青色画素には負基準電圧−PVより低い第4画素電圧PV4が充電される。従って、第2青色画素の不足画素電圧が第4緑色画素に充電された画素電圧によって補償される。このような原理で赤色R及び緑色G画素間のキックバック電圧偏差も補償される。
【0081】
本実施形態によれば、赤色R、緑色G、及び青色Bの全ての画素のキックバック電圧による偏差は、隣接する画素によって補償されるため、縦縞パターンのような不良が発生することを防ぐことができる。
【0082】
〈第4の実施形態〉
図9は、本発明の第4の実施形態による表示パネルの画素構造を説明するために示す概念図である。
図9を参照すると、表示パネル100Cに複数のゲートライン(GLn〜GLn+7)及びゲートライン(GLn〜GLn+7)と交差する複数のデータライン(DLm〜DLm+6)が形成される。
【0083】
ゲートライン(GLn〜GLn+7)は、表示パネル100Cの第1辺方向である第1方向D1に延伸し、第1方向D1と直交する第2方向D2に配列される。データライン(DLm〜DLm+6)は表示パネル100Cの第2辺方向である第2方向D2に延伸し、第1方向D1に配列される。
【0084】
表示パネル100Cは、第1方向D1に配列された複数の画素列を含む。例えば、表示パネル100Cは、第nゲートラインGLnと第(n+1)ゲートラインGLn+1との間に配置された第1画素列H1、第(n+2)ゲートラインGLn+2と第(n+3)ゲートラインGLn+3との間に配置された第2画素列H2、第(n+4)ゲートラインGLn+4と第(n+5)ゲートラインGLn+5との間に配置された第3画素列H3、及び第(n+6)ゲートラインGLn+6と第(n+7)ゲートラインGLn+7との間に配置された第4画素列H4を含む。
【0085】
第1画素列H1は、第(n+1)ゲートラインGLn+1と第(m+1)データラインDLm+1に接続された第1画素P1及び第nゲートラインGLnと第(m+2)データラインDLm+2に接続された第2画素P2を含む。第1画素列H1で第1画素P1及び第2画素P2の接続構造は繰り返される。
【0086】
第2画素列H2は、第(n+2)ゲートラインGLn+2と第(m+1)データラインDLm+1に接続された第3画素P3及び第(n+3)ゲートラインGLn+3と第m+2データラインDLm+2に接続された第4画素P4を含む。第2画素列H2で第3画素P3及び第4画素P4の接続構造は繰り返される。
【0087】
第3画素列H3は、第(n+5)ゲートラインGLn+5と第mデータラインDLmに接続された第5画素P5及び第(n+4)ゲートラインGLn+4と第(m+1)データラインDLm+1に接続された第6画素P6を含む。第3画素列H3で第5画素P5及び第6画素P6の接続構造は繰り返される。
【0088】
第4画素列H4は、第(n+6)ゲートラインGLn+6と第mデータラインDLmに接続された第7画素P7及び第(n+7)ゲートラインGLn+7と第(m+1)データラインDLm+1に接続された第8画素P8を含む。第4画素列H4で第7画素P7及び第8画素P8の接続構造は繰り返される。
【0089】
各データライン(DLm〜DLm+6)には互いに反対の極性のデータ電圧が印加される。詳しくは、各データライン(DLm〜DLm+6)にはフレーム単位で反転された極性のデータ電圧が印加される。例えば、一番目のフレームの間、第mデータラインDLm〜第(m+6)データラインDLm+6に(−、+、−、+、−、+、−)のデータ電圧が受信される場合、2番目のフレームの間には第mデータラインDLm〜第(m+6)データラインDLm+6には(+、−、+、−、+、−、+)のデータ電圧が受信される。表示パネル100Cは、上記のような画素構造によって表示パネル100Cの第1辺方向に2ドット反転され、第2辺方向に2ドット反転されて、2×2のドット反転方式で駆動される。
【0090】
本実施形態による画素構造及び反転駆動方式によって第1画素列H1の画素のキックバック電圧偏差は、第3画素列H3の画素によって補償され、第2画素列H2の画素のキックバック電圧偏差は、第4画素列H4の画素によって補償される。
【0091】
図9において、第(n+1)ゲートラインGLn+1、第nゲートラインGLn、第(n+3)ゲートラインGLn+3、第(n+2)ゲートラインGLn+2などが第2方向D2に沿って順次に配置することを説明したが、他の実施形態も可能である。例えば、第nゲートラインGLn、第(n+1)ゲートラインGLn+1、第(n+2)ゲートラインGLn+2、第(n+3)ゲートラインGLn+3などが第2方向D2に沿って順次に配置することもできる。
【0092】
図10は、図9の画素に充電される画素電圧の電圧対時間を示すグラフである。
本実施形態による画素構造及び反転駆動方式によってキックバック電圧偏差が除去される原理を以下に説明する。
図9において、3番目縦画素列に配置された赤色画素(R)のキックバック電圧偏差が除去される原理を例として説明する。
【0093】
図9及び図10を参照すると、第1赤色画素は、第nゲートラインGLn及び第(n+1)デゲートラインGLn+1とのうち、先にターンオンする第nゲートラインGLnに接続されてキックバック電圧の影響を2回受ける反面、第2赤色画素は、第(n+2)ゲートラインGLn+2及び第(n+3)ゲートラインGLn+3のうち、後にターンオンする第(n+3)ゲートラインGLn+3に接続されてキックバック電圧の影響を1回受ける。
これによって、第1赤色画素には負基準電圧−PVより低い第1画素電圧PV1が充電され、第2赤色画素には負基準電圧−PVより高い第2画素電圧PV2が充電される。つまり、第1赤色画素の不足画素電圧が第2赤色画素に充電された画素電圧によって補償される。
【0094】
このような原理で、第3赤色画素は、第(n+4)ゲートラインGLn+4及び第(n+5ゲートラインGLn+5のうち、先にターンオンする第(n+4)ゲートラインGLn+4に接続されてキックバック電圧の影響を2回受ける反面、第4赤色画素は、第(n+6)ゲートラインGLn+6及び第(n+7)ゲートラインGLn+7のうち、後にターンオンする第(n+7)ゲートラインGLn+7に接続されてキックバック電圧の影響を1回受ける。
これによって、第3赤色画素には正基準電圧+PVより低い第3画素電圧PV3が充電され、第4赤色画素には正基準電圧+PVより高い第4画素電圧PV4が充電される。従って、第3赤色画素の不足画素電圧が第4赤色画素に充電された画素電圧によって補償される。このような原理で緑色G及び青色B画素間のキックバック電圧偏差も補償される。
【0095】
本実施形態によれば、赤色R、緑色G、及び青色Bの全ての画素のキックバック電圧による偏差は、隣接する画素によって補償されるため、縦縞パターンのような不良が発生することを防ぐことができる。
【0096】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明は、液晶表示装置を使用する種々の電子機器に好適に使用される。
【符号の説明】
【0098】
100、100A、100B、100C 表示パネル
110、120、130、140 (第1〜第4)画素電極
200 パネル駆動部
210 タイミング制御部
230 データ駆動部
250 ゲート駆動部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10