(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記演算制御部は、被計量物が供給されていないと判定される供給部が存在しないときには、前記適量組合せとして選択されて被計量物を排出し、かつ、零点補正を行なうべきタイミングである計量部について零点補正を行なう、
請求項1に記載の組合せ秤。
前記演算制御部は、前記適量組合せとして選択されて被計量物を排出し、かつ、零点補正を行なうべきタイミングである計量部が複数存在するときには、いずれか1つの計量部を選択して零点補正を行なう、
請求項2に記載の組合せ秤。
前記演算制御部は、被計量物が供給されていないと判定した供給ホッパの投入用のゲートの開閉を禁止し、被計量物が供給されていないと判定した供給ホッパに対応する計量ホッパであって、前記適量組合せとして選択されて被計量物を排出し、かつ、零点補正を行なうべきタイミングである計量ホッパについて零点補正を行なう、
請求項4に記載の組合せ秤。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
組合せ秤では、計量ホッパに投入された被計量物を計量する重量センサの出力信号は、信号処理回路において、増幅およびA/D変換等の処理が行われて計量値とされるのであるが、例えば、重量センサ自体の温度変化や信号処理回路の温度変化によって、あるいは、計量ホッパに付着した被計量物の残渣等によって、零点のドリフト(変動)が生じ、計量値の誤差となって現れる。
【0008】
このため、計量値の正確性を期すために、計量ホッパの零点補正を定期的に行う必要がある。
【0009】
計量ホッパの零点補正を行う場合、その計量ホッパへの被計量物の供給を1計量サイクル禁止して空の状態にし、この空の状態の計量ホッパを計量して新たな零点とすることで、零点補正を行なう。この零点補正は、計量ホッパを1個ずつ順次、空の状態にして行なうようにしている。
【0010】
かかる零点補正を行なうと、計量精度は向上するものの、零点補正中の計量ホッパは、組合せ演算に参加することができず、組合せ演算に参加できる計量ホッパの数が減るために、組合せ精度が低下する。
【0011】
ところで、組合せ秤において、例えば、ピーマンのような表面の摩擦抵抗が大きい被計量物の組合せ計量を行って数個入りのパック製品を製造するような場合には、メインフィーダから各リニアフィーダに供給される被計量物の供給に滞留やバラツキがあると、リニアフィーダ上の被計量物が非連続になり、一時的あるいは周期的に被計量物を供給ホッパに供給できない状態が生じ、したがって、供給ホッパから計量ホッパに被計量物が投入されないことがある。
【0012】
このように被計量物が投入されない空の計量ホッパが生じている場合に、定期的に行なわれる零点補正のタイミングが重なって、零点補正のために、被計量物を投入しない空の計量ホッパが更に加わると、組合せ演算に参加できる有効ホッパの数が極端に少なくなり、組合せ精度が低下して歩留まりが悪くなる。
【0013】
本発明は、上述のような点に鑑みて為されたものであって、組合せ演算に参加できない計量部の数が減って組合せ精度が低下するのを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成すべく、本発明では、次のように構成している。
【0015】
(1)本発明の組合せ秤は、被計量物をそれぞれ搬送して搬送端から排出する複数の搬送部と、各搬送部に対応して配置されると共に、前記搬送端から排出される被計量物を保持し、保持した被計量物を下方へ供給する複数の供給部と、各供給部に対応して配置されると共に、各供給部から供給される被計量物を保持し、該保持した被計量物の重量を計量する複数の計量部と、前記計量部の零点補正を行なうと共に、前記計量部で計量される被計量物の計量値に基づいて組合せ演算を行って適量組合せの計量部を選択し、選択した計量部の被計量物を排出させる演算制御部とを備える組合せ秤であって、
前記各搬送部の各搬送端における被計量物をそれぞれ検出して検出出力を前記演算制御部に与える被計量物センサを設け、
前記演算制御部は、前記搬送部の駆動を制御すると共に、前記被計量物センサの検出出力に基づいて、前記搬送端から前記供給部に被計量物が供給されていないと判定したときには、該判定した供給部に対応する計量部であって、前記適量組合せとして選択されて被計量物を排出し、かつ、零点補正を行なうべきタイミングである計量部について零点補正を行なうものである。
【0016】
演算制御部は、各搬送部の駆動を制御すると共に、各搬送部の各搬送端における被計量物をそれぞれ検出する被計量物センサの検出出力が与えられるので、例えば、搬送部の駆動前あるいは駆動中に、搬送端における被計量物が被計量物センサによって検出されない、すなわち、搬送端に被計量物が無いときには、搬送部を駆動しても、搬送端から供給部に被計量物が供給されないと判定し、あるいは逆に、搬送部の駆動前あるいは駆動中に、搬送端における被計量物が被計量物センサによって検出される、すなわち、搬送端に被計量物が有るときには、搬送部の駆動によって、搬送端から供給部に被計量物が供給されると判定するといったことが可能となる。
【0017】
零点補正を行なうべきタイミングである計量部とは、零点補正の時間間隔である所定時間が経過した計量部、あるいは、所定回数の計量を行った計量部をいう。
【0018】
被計量物を搬送する搬送部への被計量物の供給に滞留やバラツキがあると、搬送部によって搬送される被計量物が非連続になり、一時的あるいは周期的に被計量物を搬送端へ搬送することができず、したがって、搬送端から供給部に被計量物を供給できない状態が生じる。
【0019】
このように搬送端から供給部へ被計量物が供給されないと、該供給部から対応する計量部に被計量物を投入できなくなり、当該計量部が、組合せ演算によって適量組合せに選択されて被計量物を排出すると、当該計量部は、空の状態となる。
【0020】
本発明によると、各搬送部の駆動を制御する演算制御部は、各搬送部の各搬送端における被計量物を検出する被計量物センサの検出出力に基づいて、各搬送端における被計量物が各供給部に供給されたか否かを判定することができるので、被計量物が供給されない供給部が生じた場合には、その供給部に対応する計量部が、組合せ演算によって適量組合せに選択されて被計量物を排出し、かつ、零点補正を行なうべきタイミングの計量部であるときには、当該計量部について零点補正を行なうようにしている。このように、被計量物が供給されない供給部が生じ、該供給部から被計量物が投入されない空の計量部が生じるときには、当該計量部について零点補正を優先して行うので、供給部から計量部への被計量物の供給を強制的に禁止して、計量部を空の状態にして零点補正を行なう頻度を少なくすることができ、組合せ演算に参加できない空の状態の計量部の数を減らして、組合せ精度の低下を抑制することができる。
【0021】
(2)本発明の組合せ秤の好ましい実施態様では、前記演算制御部は、被計量物が供給されていないと判定される供給部が存在しないときには、前記適量組合せとして選択されて被計量物を排出し、かつ、零点補正を行なうべきタイミングである計量部について零点補正を行なう。
【0022】
この実施態様によると、被計量物が供給されていないと判定される供給部が存在しないときには、従来と同様に、適量組合せとして選択されて被計量物を排出し、かつ、零点補正を行なうべきタイミングである計量部について零点補正を行なうことができる。
【0023】
(3)上記(2)の実施態様では、前記演算制御部は、前記適量組合せとして選択されて被計量物を排出し、かつ、零点補正を行なうべきタイミングである計量部が複数存在するときには、いずれか1つの計量部を選択して零点補正を行なうようにしてもよい。
【0024】
いずれか1つの計量部は、予め定めた順序で選択するのが好ましい。
【0025】
この実施形態では、零点補正を行なう場合には、1つの計量部を選択して行うので、零点補正のために組合せ演算に参加できない計量部の数を1つに制限することができ、組合せ精度の低下を抑制することができる。
【0026】
(4)本発明の組合せ秤の他の実施態様では、前記複数の搬送部は、被計量物を振動によって搬送する複数の振動フィーダであり、前記複数の供給部は、保持した被計量物を前記計量部に供給する複数の供給ホッパであり、前記複数の計量部は、重量センサによって被計量物の重量を計量する複数の計量ホッパであり、前記演算制御部は、前記振動フィーダの駆動を制御すると共に、前記供給ホッパの投入用のゲートおよび前記計量ホッパの排出用のゲートの開閉を制御するものである。
【0027】
この実施態様によると、演算制御部は、振動フィーダの駆動によって、該振動フィーダの搬送端の被計量物が供給ホッパに供給されたか否かを、被計量物センサの検出出力に基づいて、判定することができ、被計量物が供給されていないと判定された供給ホッパに対応する計量ホッパであって、組合せ演算によって適量組合せに選択されて被計量物を排出し、かつ、零点補正のタイミングの計量ホッパについて、零点補正を行なうことができる。
【0028】
(5)上記(4)の実施態様では、前記演算制御部は、被計量物が供給されていないと判定した供給ホッパの投入用のゲートの開閉を禁止し、被計量物が供給されていないと判定した供給ホッパに対応する計量ホッパであって、前記適量組合せとして選択されて被計量物を排出し、かつ、零点補正を行なうべきタイミングである計量ホッパについて零点補正を行なうようにしてもよい。
【0029】
この実施態様によると、被計量物が供給されていないと判定した供給ホッパの投入用のゲートの開閉を禁止して計量ホッパへ被計量物を供給できないようにするので、被計量物が供給されていないと判定した供給ホッパに、仮に被計量物が供給されていたとしても、対応する計量ホッパに被計量物が投入されることがないので、当該計量ホッパを空の状態にして零点補正を行なうことができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によると、被計量物を搬送する搬送部への被計量物の供給に滞留やバラツキなどがあるために、搬送部の搬送端へ被計量物が搬送されず、搬送端から被計量物が供給されない供給部が生じたときには、該供給部に対応する計量部が、組合せ演算によって選択されて被計量物を排出し、かつ、零点補正のタイミングであるときには、当該計量部について零点補正を行なうようにしているので、被計量物が供給されない供給部が生じ、該供給部から被計量物が投入されない空の計量部が生じるときには、当該計量部についての零点補正が優先して行われることになり、これによって、供給部から計量部への被計量物の供給を強制的に禁止して、計量部を空の状態にして零点補正を行なう頻度を少なくすることができ、組合せ演算に参加できない空の状態の計量部の数を減らして、組合せ精度の低下を抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】
図1は、本発明の実施の形態の組合せ秤の概略構成を示す模式図である。この実施形態の組合せ秤は、その装置上部の中央に、供給装置1から落下供給される被計量物20を振動によって放射状に分散させる円錐形のトップコーン3と、このトップコーン3を振動させるメインフィーダ(分散フィーダ)4が設けられている。
【0034】
被計量物20は、限定されないが、例えば、ピーマン、トマト、ジャガイモ等の野菜類、オレンジ、リンゴ等の果物類、あるいは、擦れ合って多量の残渣(屑)が生じやすい比較的大きな「割れおかき」やピロー包装された菓子類などの計量に好適であり、特に、組合せ計量を行って数個入りのネット包装品等を製造するのに好適である。
【0035】
供給装置1は、図示しないベルトコンベアから供給されるピーマン等の被計量物20を振動によって搬送してトップコーン3の中央部へ落下させて供給する。トップコーン3では、供給装置1からその中央部に供給される被計量物20を振動によってその周縁部方向へ搬送する。トップコーン3の周辺には、トップコーン3から送られてきた被計量物20を複数の各供給ホッパ12に搬送する複数のリニアフィーダパン6と、このリニアフィーダパン6をそれぞれ振動させる複数のリニアフィーダ8とが放射状に設けられている。リニアフィーダパン6の周縁部下方には、供給部としての複数の供給ホッパ12が設けられ、供給ホッパ12の下方には、計量部としての計量ホッパ13が設けられ、両ホッパ12,13は、円周状に配置されている。
【0036】
供給ホッパ12及び計量ホッパ13の下部には、開閉可能な投入用のゲート12a及び排出用のゲート13aがそれぞれ設けられている。供給ホッパ12は、リニアフィーダパン6によって搬送されてその先端である搬送端6aから落下排出される被計量物20を受け取り、その下方に配置された計量ホッパ13が空になると、投入用のゲート12aを開放して被計量物20を落下排出して計量ホッパ13へ投入する。また、各計量ホッパ13には、計量ホッパ13内の被計量物20の重量を計測するロードセル等の重量センサ10が連結され、各重量センサ10による計量値は制御装置9へ出力される。
【0037】
複数のリニアフィーダパン6及び各リニアフィーダパン6をそれぞれ振動させる複数のリニアフィーダ8によって、対応する各供給ホッパ12に被計量物20を搬送する複数の搬送部が構成される。
【0038】
計量ホッパ13は、被計量物20を集合シュート14へ排出可能である。制御装置9による組合せ演算によって複数の計量ホッパ13の中から被計量物20を排出すべき計量ホッパ13の組合せが求められ、包装機15から排出要求信号の入力があると、その組合せに該当する計量ホッパ13から被計量物20が集合シュート14へ排出され、更にその下方の包装機15へと排出される。
【0039】
この実施形態では、供給装置1からトップコーン3に供給される被計量物20の量は、トップコーン3及びメインフィーダ4を支持しているトップコーン用重量センサ5によって計量され、その計量値が制御装置9に与えられる。制御装置9では、トップコーン用重量センサ5によって計量されるトップコーン3上の被計量物20の重量に基づいて、トップコーン3上の被計量物20の量を、予め設定した範囲内に保つように供給装置1を制御する。
【0040】
操作設定表示部11は、例えばタッチパネル等を用いて構成され、組合せ秤の操作およびその動作パラメータの設定等を行うと共に、運転速度、組合せ計量値等を画面に表示する。
【0041】
制御装置9では、供給装置1の動作制御および組合せ秤の全体の動作制御を行うと共に、組合せ演算及び計量ホッパ13の零点補正を行う。組合せ演算では、計量ホッパ13内の被計量物20の重量が重量センサ10によって計量され、計量値を、計量ホッパ13の被計量物20の重量とする。複数の計量ホッパ13の中から、被計量物20の重量値の合計である組合せ重量が、組合せ目標重量に等しいあるいは許容範囲内の最も近い重量となる適量組合せが1つ求められる。
【0042】
被計量物20が、例えば、ピーマンのような表面の摩擦抵抗が大きく、滑りにくい物である場合には、トップコーン3から各リニアフィーダパン6に供給される被計量物20の供給に滞留やバラツキがあると、リニアフィーパン6上の被計量物20が非連続になり、一時的あるいは周期的に被計量物20を搬送端6aに搬送できず、該搬送端6aから供給ホッパ12に被計量物20を供給できない状態になる。被計量物20が供給されない供給ホッパ12は、計量ホッパ13に被計量物20を投入することができず、空の状態の計量ホッパ13が生じることになる。
【0043】
このように被計量物20が投入されない空の計量ホッパ13が生じている場合に、定期的に行なわれる零点補正のタイミングが重なって、零点補正のために、被計量物20が投入されない空の計量ホッパ13が更に加わると、組合せ演算に参加できる有効ホッパの数が極端に少なくなり、組合せ精度が低下して歩留まりが悪くなる。
【0044】
そこで、この実施形態では、リニアフィーダパン6から被計量物20を供給できない供給ホッパ12が生じたときには、該供給ホッパ12の下方の対応する計量ホッパ13には、被計量物20を投入できないので、当該計量ホッパ13が、組合せ演算で適量組合せに選択されて被計量物20を排出し、かつ、零点補正を行なうタイミングであるときには、当該計量ホッパ13について零点補正を行なうようにしている。
【0045】
すなわち、トップコーン3から各リニアフィーダパン6に供給される被計量物20の供給の滞留やバラツキなどに起因して、リニアフィーダパン6の搬送端6aから供給ホッパ12に被計量物20を供給できず、対応する計量ホッパ13に被計量物20を投入できないときには、当該計量ホッパ13について、零点補正を優先的に行なうので、供給ホッパ12から計量ホッパ13への被計量物20の供給を強制的に禁止して計量ホッパ13を空の状態にして零点補正を行なう頻度を少なくすることができる。これによって、組合せ演算に参加できない空の状態の計量ホッパ13の数を減らし、組合せ精度が低下するのを抑制することができる。
【0046】
この実施形態では、供給ホッパ12に被計量物20が供給されたか否かを判定するために、
図1に示すように、複数の各リニアフィーダパン6の先端である搬送端6aにおける被計量物20をそれぞれ検出する複数の被計量物センサ7を設け、制御装置9は、被計量物センサ7の検出出力に基づいて、リニアフィーダパン6の前記搬送端6aから供給ホッパ12に被計量物20が供給されたか否かを判定している。
【0047】
リニアフィーダパン6の搬送端6aから供給ホッパ12に被計量物20が供給されたか否かの判定は、例えば、次のようにして行うことができる。
【0048】
すなわち、リニアフィーダ8の駆動前あるいは駆動中に、対応するリニアフィーダパン6の搬送端6aにおける被計量物20が被計量物センサ7によって検出されない、すなわち、搬送端6aに被計量物20が無いときには、リニアフィーダ8を駆動しても、搬送端6aから供給ホッパ12に被計量物20が供給されないと判定する。あるいは、逆に、リニアフィーダ8の駆動前あるいは駆動中に、対応するリニアフィーダパン6の搬送端6aにおける被計量物20が被計量物センサ7によって検出される、すなわち、搬送端6aに被計量物20が有るときには、リニアフィーダ8の駆動によって、搬送端6aから供給ホッパ12に被計量物20が供給されると判定する。なお、この場合、リニアフィーダ8の駆動時間は、ピーマン等の被計量物20を、例えば、1個分の距離を搬送できる時間、すなわち、1個の被計量物20を、供給ホッパ12に供給できる時間としてもよい。
【0049】
上記判定では、リニアフィーダ8の駆動前あるいは駆動中における被計量物センサ7のオンまたはオフの検出出力に基づいて行ったけれども、被計量物センサ7の検出出力の変化に基づいて行ってもよい。例えば、リニアフィーダ8の駆動前は、対応するリニアフィーダパン6の搬送端6aの被計量物20を検出する被計量物センサ7の検出出力がオン(検出状態)であって、リニアフィーダ8の駆動を開始することによって、前記被計量物センサ7の検出出力がオフ(非検出状態)に変化したときには、搬送端6aに有った被計量物20が、リニアフィーダ8の駆動によって、供給ホッパ12に供給されて搬送端6aから無くなったと判定するようにしてもよい。
【0050】
この実施形態では、被計量物20を検出する被計量物センサ7として、例えば、光電センサを用いているが、光電センサに限らず、ロードセル等の重量センサ、リミットスイッチ、カメラで撮像した画像を処理する画像センサなどの他のセンサを用いてもよい。
【0051】
図2は、この実施形態における組合せ秤の制御系統の概略構成を示すブロック図であり、
図1に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0052】
図2に示すように、制御装置9は、演算制御部としてのCPU部16と、メモリ部17と、A/D変換回路部18と、ゲート駆動回路部19と、振動制御回路部21と、包装機15に接続されたI/O回路部22と、被計量物センサ7の検出出力が与えられるI/O回路部25とを備えている。
【0053】
演算制御部としてのCPU部16は、各部を制御すると共に、組合せ演算及び計量ホッパ13の零点補正を行う。メモリ部17は、組合せ秤の動作プログラム及び設定される動作パラメータ等を記憶しており、CPU部16に対する演算などの作業領域となる。A/D変換回路部18は、トップコーン3上の被計量物20の重量を検出するトップコーン用重量センサ5及び各計量ホッパ13の被計量物20の重量を検出する各重量センサ10からのアナログ信号をデジタル信号に変換してCPU部16へ出力する。また、CPU部16には、I/O回路部25を介して各リニアフィーダパン6の搬送端6aにおける被計量物20をそれぞれ検出する上述の被計量物センサ7からの検出出力が与えられる。
【0054】
ゲート駆動回路部19は、CPU部16からの制御信号に基づいて、供給ホッパ12の投入用のゲート12a及び計量ホッパ13の排出用のゲート13aの開閉を制御する。振動制御回路部21は、CPU部16からの制御信号に基づいて、供給装置1、メインフィーダ4及び各リニアフィーダ8のそれぞれの振動動作を制御する。また、CPU部16は、操作設定表示部11と相互に通信できるように接続されている。
【0055】
制御装置9は、CPU部16がメモリ部17に記憶されている動作プログラムを実行することにより、供給装置1及び組合せ秤全体の動作を制御する。
【0056】
組合せ秤では、上述のような動作を行うための多数の動作パラメータの設定が必要であり、その設定は操作者が操作設定表示部11を用いて行い、設定された動作パラメータの値はCPU部16へ送られ、メモリ部17に記憶される。動作パラメータには、組合せ演算における目標値である組合せ目標重量及びそれに対する許容範囲、各フィーダ4,8の振動の振幅や駆動時間(1回の振動継続時間)等がある。
【0057】
図3は、この実施形態の組合せ秤の全体の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【0058】
先ず、制御装置9は、トップコーン用重量センサ5の検出出力に基づいて、供給装置1をON/OFF制御して、トップコーン3上への被計量物20の供給量を制御する供給装置制御を行う(ステップs1)。
【0059】
次に、トップコーン3を振動させるメインフィーダ4の駆動を制御してトップコーン3上の被計量物20を周囲へ分散させてリニアフィーダパン6に被計量物20を供給するメインフィーダ制御を行う(ステップs2)。
【0060】
次に、リニアフィーダパン6を振動させるリニアフィーダ8の駆動を制御して、空の供給ホッパ12に対応するリニアフィーダパン6を振動させてリニアフィーダパン6上の被計量物20を当該空の供給ホッパ12に供給するリニアフィーダ制御を行う(ステップs3)。
【0061】
次に、ステップs4の供給ホッパ制御に移る。この供給ホッパ制御では、空の計量ホッパ13に対応する供給ホッパ12の投入用のゲート12aを開放して、被計量物20を当該空の計量ホッパ13へ投入し、ステップs5へ移る。
【0062】
ステップs5では、計量ホッパ13に被計量物20が投入されると、対応する重量センサ10によって、前記計量ホッパ13に投入された被計量物20の重量を計量し、計量値を制御装置9に取込む計量制御を行う。
【0063】
次に、計量ホッパ13に投入されている被計量物20の重量に基づいて、組合せ演算を行い、被計量物20の重量を種々組合せた合計重量である組合せ重量が、組合せ目標重量に等しいか、あるいは、組合せ目標重量よりも重く、かつ、組合せ目標重量に近い計量ホッパ13の組合せである適量組合せの選択を行う(ステップs6)。
【0064】
その後、包装機15からの排出命令信号の入力があるか否かを判断し(ステップs7)、排出命令信号の入力があると、組合せ演算で選択された適量組合せの計量ホッパ13の排出用のゲート13aを開放して被計量物20を排出する計量ホッパ制御を行い(ステップs8)、ステップs1に戻る。以下、上述と同様の計量サイクルを繰り返すことによって、適量組合せの被計量物20が包装機15へと排出される。
【0065】
図4は、零点補正を行なうタイミングを決定するための処理を示すフローチャートであり、かかる処理は、一定時間毎に起動されるプログラムによって実行される。
【0066】
先ず、零点補正のタイミングであることを示す零点補正タイミングフラグがオンしているか否かを判断し(ステップs10)、オンしているときには、終了し、オンしていないときには、零点補正のタイミングを計測するための零点補正タイマの計測値を増加し(ステップs11)、零点補正タイマの計測値が、定期的に行なわれる零点補正の時間間隔に一致したか否かを判断する(ステップs12)。この零点補正の時間間隔は、予め設定されている。
【0067】
ステップs12において、零点補正タイマの計測値が、零点補正の時間間隔に一致したときには、零点補正を行なうべきタイミングであるとして、零点補正タイミングフラグをオンして(ステップs13)、1〜nの複数の計量ホッパ13の全てについて、零点補正を行なうべき計量ホッパ13の候補であることを示す零点補正フラグをそれぞれオンして終了する(ステップs14)。
【0068】
図5は、
図3のステップs3のリニアフィーダ制御の詳細を示すフローチャートである。
【0069】
先ず、1〜nの複数のリニアフィーダ8を特定するための番号kを、初期値「1」に設定する(ステップs301)。次に、リニアフィーダ8(k)の駆動フラグがオンしているか否かを判断する(ステップs302)。このリニアフィーダ8の駆動フラグは、上述の
図3の供給ホッパ制御(ステップs4)において、被計量物20を計量ホッパ13に投入して空になった供給ホッパ12に対応するリニアフィーダ8についてセットされる。このリニアフィーダ8(k)の駆動フラグがオンしているときには、リニアフィーダ8(k)の駆動時間タイマをセットして駆動時間の計測を開始し(ステップs303)、リニアフィーダ8(k)の駆動中フラグをオンし(ステップs304)、リニアフィーダ8(k)の駆動を開始してステップs306に移る(ステップs305)。
【0070】
ステップs306では、リニアフィーダ8(k)に対応するリニアフィーダパン6(k)の搬送端6aの被計量物20を検出する被計量物センサ7(k)が被計量物を検出しているか否かを判断する。このステップs306において、被計量物センサ7(k)が被計量物20を検出しているときには、リニアフィーダパン6(k)の搬送端6aに被計量物20が有るので、リニアフィーダ8(k)の駆動によって該搬送端6aから供給ホッパ12(k)に被計量物20が投入されるとして、供給ホッパ12(k)についての投入フラグをオンしてステップs317に移る。このステップs306において、被計量物センサ7(k)が被計量物20を検出していないときには、リニアフィーダパン6(k)の搬送端6aに被計量物20が無く、リニアフィーダ8(k)を駆動しても供給ホッパ12(k)に被計量物20を投入できないとして、供給ホッパ12(k)についての投入フラグをオフしてステップs317に移る。したがって、このステップs308において、投入フラグがオフされた供給ホッパ12(k)は、リニアフィーダ8(k)の駆動開始の直後において、被計量物20が投入されていない、すなわち、被計量物20が供給されていないと判定されたことになる。
【0071】
ステップs302において、リニアフィーダ8(k)の駆動フラグがオンしていないときには、リニアフィーダ8(k)を駆動中であることを示す駆動中フラグがオンしているか否かを判断し(ステップs309)、オンしていないときには、ステップs317に移る。
【0072】
ステップs309において、リニアフィーダ8(k)の駆動中フラグがオンしているときには、リニアフィーダ8(k)の駆動中において、リニアフィーダ8(k)に対応する供給ホッパ12(k)の投入フラグがオンしているか否かを判断し(ステップs310)、投入フラグがオンしているときには、供給ホッパ12(k)には、被計量物20が既に投入されているとして、ステップs313に移る。
【0073】
ステップs310において、供給ホッパ12(k)の投入フラグがオンしていない、すなわち、投入フラグがオフしているときには、この供給ホッパ12(k)に対応するリニアフィーダパン6(k)の搬送端6aの被計量物20を検出する被計量物センサ7(k)が被計量物を検出しているか否かを判断する(ステップs311)。
【0074】
このステップs311において、被計量物センサ7(k)が被計量物20を検出していないときには、リニアフィーダパン6(k)の搬送端6aに被計量物20が無いので、駆動中のリニアフィーダ8(k)によっても該搬送端6aから供給ホッパ12(k)に被計量物20を投入できないとして、ステップs313に移る。
【0075】
ステップs311において、被計量物センサ7(k)が被計量物20を検出しているときには、リニアフィーダパン6(k)の搬送端6aに被計量物20が有るので、駆動中のリニアフィーダ8(k)によって該搬送端6aから供給ホッパ12(k)に被計量物20が投入されるとして、供給ホッパ12(k)についての投入フラグをオンしてステップs313に移る(ステップs312)。
【0076】
ステップs313では、リニアフィーダ8(k)の駆動時間を計測する駆動時間タイマを減算し、タイムアップしたか否かを判断し(ステップ314)、タイムアップしていないときには、ステップs317に移り、タイムアップしたときには、リニアフィーダ8(k)の駆動中フラグをオフし(ステップs315)、リニアフィーダ8(k)の駆動を停止してステップs317に移る。
【0077】
ステップs317では、番号kを1つ増加し、番号kがn+1になったか否かを判断し(ステップs318)、n+1になっていないときには、ステップs302に戻って次のリニアフィーダ8について同様の処理を行なう。ステップs318において、n+1になったときには、終了する。
【0078】
このようにリニアフィーダ制御において、リニアフィーダ8の駆動によって、リニアフィーダパン6の搬送端6aから被計量物20が供給ホッパ12に供給されたか否かに対応する投入フラグのオンオフを行う。
【0079】
図6は、
図3のステップs4の供給ホッパ制御の詳細を示すフローチャートである。
【0080】
先ず、1〜nの複数の供給ホッパ12を特定するための番号kを、初期値「1」に設定する(ステップs401)。次に、供給ホッパ12(k)の投入用のゲート12aを駆動する投入用ゲート駆動フラグがオンしているか否かを判断する(ステップ402)。このステップs402において、供給ホッパ12(k)の投入用ゲート駆動フラグがオンしていないときには、対応する計量ホッパ13(k)が被計量物20を排出しておらず、被計量物20を投入する必要がないとして、ステップs406に移る。
【0081】
ステップs402において、供給ホッパ12(k)の投入用ゲート駆動フラグがオンしているときには、対応する計量ホッパ13(k)が被計量物20を排出して空の状態になっているので、供給ホッパ12(k)の投入用ゲート12aを駆動して該投入用ゲート12aを開放して被計量物20を、対応する計量ホッパ13(k)に投入し(ステップs403)、計量ホッパ13(k)に被計量物20の投入を完了したことを示す投入完了フラグをオンしてステップs405に移る(ステップs404)。
【0082】
ステップs405では、被計量物20を計量ホッパ13(k)に投入して空になった供給ホッパ12(k)に被計量物20を供給するために、対応するリニアフィーダ8(k)の駆動フラグをオンしてステップs406に移る。
【0083】
ステップs406では、番号kを1つ増加し、番号kがn+1になったか否かを判断し(ステップs407)、n+1になっていないときには、ステップs402に戻って次の供給ホッパ12等について同様の処理を行なう。ステップs407において、n+1になったときには、終了する。
【0084】
図7は、
図3のステップs5の計量制御の詳細を示すフローチャートである。
【0085】
先ず、1〜nの複数の計量ホッパ13を特定するための番号kを、初期値「1」に設定する(ステップs501)。次に、計量ホッパ13(k)の投入完了フラグがオンしているか否かを判断し(ステップs502)、投入完了フラグがオンしているときには、計量ホッパ13(k)の秤の安定期間中であることを示す安定中フラグをオンし(ステップs503)、計量値が安定するまでの安定時間を計測する計量安定タイマをセットし(ステップs504)、計量ホッパ13(k)の投入完了フラグをオフしてステップs521に移る(ステップs505)。
【0086】
ステップs502において、計量ホッパ13(k)の投入完了フラグがオンしていないときには、計量ホッパ13(k)の安定中フラグがオンしているか否かを判断し(ステップs506)、安定中フラグがオンしているときには、計量安定タイマを減算し(ステップs507)、安定時間が経過したか否か、すなわち、タイムアップしたか否かを判断し(ステップs508)、タイムアップしていないときには、ステップs521に移る。ステップs508において、タイムアップしたときには、計量ホッパ13(k)の計量値を読み込み、計量が完了したことを示す計量完了フラグをオンし(ステップs509)、計量ホッパ13(k)の安定中フラグをオフしてステップs521へ移る(ステップs510)。
【0087】
ステップs506において、計量ホッパ13(k)の安定中フラグがオンしていないときには、計量ホッパ13(k)について零点補正を実施するか否かを示す零点補正実施フラグがオンしているか否かを判断し(ステップ511)、オンしているときには、計量ホッパ13(k)についての零点補正のための秤の安定期間中であることを示す零点補正安定中フラグをオンし(ステップs512)、零点補正の安定時間を計測する零点補正安定タイマをセットし(ステップs513)、計量ホッパ13(k)の零点補正実施フラグをオフしてステップs521に移る(ステップs514)。
【0088】
ステップs511において、計量ホッパ13(k)の零点補正実施フラグがオンしていないときには、計量ホッパ13(k)の零点補正安定中フラグがオンしているか否かを判断し(ステップs515)、オンしているときには、零点補正安定タイマを減算し(ステップs)、零点補正の安定時間が経過したか否か、すなわち、タイムアップしたか否かを判断する(ステップs517)。
【0089】
ステップs517において、タイムアップしたときには、計量ホッパ13(k)の零点補正安定中フラグをオフし(ステップs518)、計量ホッパ13(k)の計量値を読み込んで、新たな零点とする零点補正を行ない(ステップs519)、ステップs520に移る。ステップs520では、計量ホッパ13(k)について零点補正を実施中であることを示す零点補正実施中フラグをオフしてステップs521に移る(ステップs520)。
【0090】
ステップs515において、計量ホッパ13(k)の零点補正安定中フラグがオンしていないとき、及び、ステップs517において、タイムアップしていないときには、ステップs521に移る。
【0091】
ステップs521では、番号kを1つ増加し、番号kがn+1になったか否かを判断し(ステップs522)、n+1になっていないときには、ステップs502に戻って次の計量ホッパ13について同様の処理を行なう。ステップs522において、n+1になったときには、終了する。
【0092】
図8は、
図3のステップs8の計量ホッパ制御の詳細を示すフローチャートである。
【0093】
先ず、1〜nの複数の計量ホッパ13を特定するための番号kを、初期値「1」に設定する(ステップs801)。次に、計量ホッパ13(k)が、組合せ演算によって適量組合せに選ばれているか否かを判断し(ステップs802)、選ばれていないときには、ステップs811に移る。適量組合せに選ばれているときには、被計量物20を排出するために、計量ホッパ13(k)の排出用のゲート13aの駆動をセットし(ステップs803)、零点補正を実施中であることを示す零点補正実施中フラグがオンしているか否かを判断し(ステップs804)、零点補正実施中フラグがオンしているときには、ステップs811に移る。
【0094】
ステップs804において、零点補正実施中フラグがオンしていないときには、供給ホッパ12(k)の投入フラグがオンしているか否かを判断し(ステップs805)、投入フラグがオンしているときには、供給ホッパ(k)に被計量物20が投入されているとしてステップs811に移る。
【0095】
ステップs805において、投入フラグがオンしていないときには、供給ホッパ12(k)には被計量物20が投入されていないので、対応する計量ホッパ13(k)の零点補正フラグがオンしているか否かを判断する(ステップs806)。
【0096】
ステップs806において、計量ホッパ13(k)の零点補正フラグがオンしていないときには、その計量ホッパ13(k)は、零点補正を行なう候補ではないので、ステップs811に移る。ステップs806において、計量ホッパ13(k)の零点補正フラグがオンしているときには、その計量ホッパ13(k)は、零点補正を行なう候補であるとしてステップs807に移る。
【0097】
ステップs807では、他の計量ホッパ13の零点補正実施フラグがオンになっているか否かを判断し、オンになっているときには、他の計量ホッパ13について零点補正を行なうとして、ステップs811に移る。ステップs807において、他の計量ホッパ13の零点補正実施フラグがオンになっていないときには、他の計量ホッパ13について零点補正を行なわないので、計量ホッパ13(k)について零点補正を実施するとして、当該計量ホッパ13(k)の零点補正実施フラグをオンし(ステップs808)、零点補正を実施中であることを示す零点補正実施中フラグをオンし(ステップs809)、零点補正フラグをオフしてステップs811に移る(ステップs810)。
【0098】
ステップs811では、番号kを1つ増加し、番号kがn+1になったか否かを判断し(ステップs812)、n+1になっていないときには、ステップs802に戻って次の計量ホッパ13について同様の処理を行なう。ステップs812において、n+1になったときには、終了する。
【0099】
なお、全ての供給ホッパ12の投入フラグがオンしている場合、すなわち、被計量物20が投入されていない供給ホッパ12が存在しない場合には、従来と同様に、順番に供給ホッパ12から計量ホッパ13への被計量物の投入を強制的禁止して計量ホッパ13の零点補正を行なう。
【0100】
以上のように、リニアフィーダパン6から被計量物20を供給できなかった供給ホッパ12が生じた場合には、その下方の対応する計量ホッパ13が、組合せ演算で適量組合せに選択されて被計量物20を排出し、かつ、零点補正のタイミングであるときには、当該計量ホッパ13について、零点補正を行なうので、他の計量ホッパ13について零点補正を行なうために、供給ホッパ12から前記他の計量ホッパ13への被計量物20の投入を強制的に禁止して当該他の計量ホッパ13を空の状態にする必要がない。
【0101】
このように、リニアフィーダパン6の搬送端6aから供給ホッパ12に被計量物20を供給できず、対応する計量ホッパ13に被計量物20を投入できないときには、当該計量ホッパ13について、零点補正を優先的に行なうので、供給ホッパ12から計量ホッパ13への被計量物20の供給を強制的に禁止して計量ホッパ13を空の状態にして零点補正を行なう頻度を少なくすることができる。これによって、組合せ演算に参加できない空の状態の計量ホッパ13の数を減らし、組合せ精度が低下するのを抑制することができる。
【0102】
(他の実施形態)
リニアフィーダパン6から被計量物20を供給できなかった供給ホッパ12が複数生じ、その下方の対応する複数の計量ホッパ13が、組合せ演算で適量組合せに選択されて被計量物20をそれぞれ排出し、かつ、零点補正のタイミングであるときには、前記複数の計量ホッパ13について、零点補正を行なうようにしてもよい。
【0103】
上述の実施形態では、トップコーン3上の被計量物20の量を、トップコーン用重量センサ5によって検出したけれども、本発明の他の実施形態として、重量センサに代えて、トップコーン3の上方に、例えば超音波式などのレベル検出器を設け、このレベル検出器によって、トップコーン3上の被計量物20の量を検出し、トップコーン3上の被計量物20の量を制御してもよい。
【0104】
上述のようにトップコーン3から各リニアフィーダパン6への被計量物20の供給に、滞留やバラツキがあると、リニアフィーダパン6の搬送端6aから供給ホッパ12に被計量物20を供給できない状態が生じるのであるが、上記滞留やバラツキが生じる原因として、例えば、ピーマンのような表面の摩擦抵抗が大きく、滑りにくい被計量物20の場合には、トップコーン3と或るリニアフィーダパン6の境界部分の近傍で、被計量物20が滞留して重なり合い、いわゆるブリッジを形成し、或るリニアフィーダ6への被計量物20の供給ができなくなることがある。したがって、リニアフィーダパン6の搬送端6aから供給ホッパ12に被計量物20を供給できない状態が繰り返されるような場合には、供給装置1からトップコーン3への被計量物20の落下供給を強制的に行うようにし、この被計量物20の落下の際の衝撃によって、ブリッジを崩してトップコーン3から前記或るリニアフィーダパン6への被計量物の供給を可能とするようにしてもよい。