(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
幹事が参加者を募って実施するイベントにおいて、前記イベントを実施するための枠であって少なくとも日時に関する情報を含む枠の、幹事による決定をアシストするスケジュール調整装置であって、
イベントを実施するための枠に対する予約の受け付けを行う予約システムとの通信により予約が受け付けられた枠に関する予約情報を前記予約システムから取得する取得手段と、
前記幹事が利用する幹事端末により設定された、イベントを実施する複数の候補枠が所定の実施不可能条件を満たした場合に、スケジュールの再調整が必要なことを前記幹事端末に通知する通知手段と、を備え、
前記実施不可能条件は、前記取得手段により取得された予約情報において予約がされていない前記候補枠である予約可能枠の数が、イベントの実施のために予約する必要がある枠数を示す必要枠数未満になった場合である、
スケジュール調整装置。
前記通知手段は、前記受付手段が、前記参加可否情報が未登録であった参加者端末からの参加可否情報の登録を受け付けたときに、前記実施不可能条件が満たされたか否かの判定を実施する、
請求項2又は3に記載のスケジュール調整装置。
前記通知手段は、前記提示手段により候補枠を提示された全ての参加者端末からの参加可否情報の登録が受け付け済みである場合に、前記取得手段が前記予約システムからの前記予約情報を取得したときに、前記実施不可能条件が満たされたか否かの判定を実施する、
請求項3に記載のスケジュール調整装置。
幹事が参加者を募って実施するイベントにおいて、前記イベントを実施するための枠であって少なくとも日時に関する情報を含む枠の、幹事による決定をアシストするスケジュール調整装置におけるスケジュール調整方法であって、
イベントを実施するための枠に対する予約の受け付けを行う予約システムとの通信により予約が受け付けられた枠に関する予約情報を前記予約システムから取得する取得ステップと、
前記幹事が利用する幹事端末により設定された、イベントを実施する複数の候補枠が所定の実施不可能条件を満たした場合に、スケジュールの再調整が必要なことを前記幹事端末に通知する通知ステップと、を有し、
前記実施不可能条件は、前記取得ステップにおいて取得された予約情報において予約がされていない前記候補枠である予約可能枠の数が、イベントの実施のために予約する必要がある枠数を示す必要枠数未満になった場合である、
スケジュール調整方法。
コンピュータを、幹事が参加者を募って実施するイベントにおいて、前記イベントを実施するための枠であって少なくとも日時に関する情報を含む枠の、幹事による決定をアシストするスケジュール調整装置として機能させるためのスケジュール調整プログラムであって、
前記コンピュータに、
イベントを実施するための枠に対する予約の受け付けを行う予約システムとの通信により予約が受け付けられた枠に関する予約情報を前記予約システムから取得する取得機能と、
前記幹事が利用する幹事端末により設定された、イベントを実施する複数の候補枠が所定の実施不可能条件を満たした場合に、スケジュールの再調整が必要なことを前記幹事端末に通知する通知機能と、を実現させ、
前記実施不可能条件は、前記取得機能により取得された予約情報において予約がされていない前記候補枠である予約可能枠の数が、イベントの実施のために予約する必要がある枠数を示す必要枠数未満になった場合である、
スケジュール調整プログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、参加者に対して候補日時の提示をしてから、全ての参加者からの回答が得られるまでには時間がかかる。そのため、幹事が提示をした時点ではいずれの候補日時も予約可能であったとしても、その後に得られる参加者からの回答及び予約の状況の変化等により、全ての候補日時の予約が不可能になってしまうことがあった。全ての候補日時の予約が不可能になった場合には、幹事は、スケジュールの再調整のために、新たな候補日時を決定して、参加者に対して速やかに再度提示しなければならなかった。
【0005】
そこで本発明は、イベントのスケジュールの調整に際して、参加者に対して新たな候補日時を提示する必要が生じていることを、幹事に早く認識させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一側面に係るスケジュール調整装置は、幹事が参加者を募って実施するイベントにおいて、イベントを実施するための枠であって少なくとも日時に関する情報を含む枠の、幹事による決定をアシストするスケジュール調整装置であって、幹事が利用する幹事端末により設定された、イベントを実施する複数の候補枠が所定の実施不可能条件を満たした場合に、
スケジュールの再調整が必要なことを幹事端末に通知する通知手段、を備える。
【0007】
本発明の一側面に係るスケジュール調整方法は、幹事が参加者を募って実施するイベントにおいて、イベントを実施するための枠であって少なくとも日時に関する情報を含む枠の、幹事による決定をアシストするスケジュール調整装置におけるスケジュール調整方法であって、幹事が利用する幹事端末により設定された、イベントを実施する複数の候補枠が所定の実施不可能条件を満たした場合に、
スケジュールの再調整が必要なことを幹事端末に通知する通知ステップ、を有する。
【0008】
本発明の一側面に係るスケジュール調整プログラムは、コンピュータを、幹事が参加者を募って実施するイベントにおいて、イベントを実施するための枠であって少なくとも日時に関する情報を含む枠の、幹事による決定をアシストするスケジュール調整装置として機能させるためのスケジュール調整プログラムであって、コンピュータに、幹事が利用する幹事端末により設定された、イベントを実施する複数の候補枠が所定の実施不可能条件を満たした場合に、
スケジュールの再調整が必要なことを幹事端末に通知する通知機能、を実現させる。
【0009】
上記側面によれば、イベントを実施する複数の候補枠に関する所定の実施不可能条件が満たされた場合に、その旨が幹事端末に通知される。これにより、幹事は設定した候補枠によるイベントの実施が不可能になったことを知ることができる。従って、スケジュールを再調整する必要が生じていることを、幹事に早期に認識することが可能となる。
【0010】
別の側面に係るスケジュール調整装置では、イベントを実施するための枠に対する予約の受け付けを行う予約システムとの通信により予約が受け付けられた枠に関する予約情報を取得可能であり、予約が受け付けられた枠に関する予約情報を予約システムから取得する取得手段を更に備え、実施不可能条件は、取得手段により取得された予約情報において予約がされていない候補枠である予約可能枠の数が、イベントの実施のために予約する必要がある枠数を示す必要枠数未満になった場合であることとしてもよい。
【0011】
上記側面によれば、予約システムにおいて他の者により候補枠に対する予約がされたことに基づき、イベントの実施が不可能になったことを、イベントの幹事が認識できる。
【0012】
別の側面に係るスケジュール調整装置では、イベントの参加者が利用する参加者端末に、候補枠を提示する提示手段と、候補枠において実施されるイベントに対する参加の可否を示す参加可否情報の登録を候補枠ごとに参加者端末から受け付ける受付手段と、を更に備え、実施不可能条件は、イベントの実施のために予約する必要がある枠数を示す必要枠数に対して参加者が参加可能な最大の人数である最大開催人数を超える人数の参加者からの、参加可能であることを示す参加可否情報を受け付けた場合、または、参加可能であることを示す参加可否情報が受け付けられた参加者の数が、必要枠数に対してイベントの実施が可能な最低の人数である最低開催人数未満であった場合であることとしてもよい。
【0013】
上記側面によれば、参加者数が最大開催人数を超えたこと又は最低開催人数未満であったことに基づき、イベントの実施が不可能になったことを、イベントの幹事が認識できる。
【0014】
別の側面に係るスケジュール調整装置では、イベントを実施するための枠に対する予約の受け付けを行う予約システムとの通信により予約が受け付けられた枠に関する予約情報を取得可能であり、予約が受け付けられた枠に関する予約情報を予約システムから取得する取得手段と、イベントの参加者が利用する参加者端末に、候補枠を提示する提示手段と、候補枠において実施されるイベントに対する参加の可否を示す参加可否情報の登録を候補枠ごとに参加者端末から受け付ける受付手段と、を更に備え、実施不可能条件は、候補枠において、参加不可を示す参加可否情報の登録がされておらず且つ取得手段により取得された予約情報において予約がされていない候補枠である予約可能枠の数が、イベントの実施のために予約する必要がある枠数を示し幹事端末又は当該スケジュール調整装置により設定された必要枠数未満になった場合であることとしてもよい。
【0015】
上記側面によれば、幹事端末により設定された候補枠に対する参加者からの参加可否情報及び予約システムからの候補枠に関する予約情報が取得され、取得されたこれらの情報に基づき予約可能枠が必要枠数未満になったと判定された場合に、その旨が幹事端末に通知される。これにより、幹事は設定した候補枠の予約が不可能になったことを知ることができる。従って、新たな候補日時を参加者に提示してスケジュールを再調整する必要が生じていることを、幹事に早期に認識することが可能となる。
【0016】
別の側面に係るスケジュール調整装置では、通知手段は、取得手段が、予約システムからの予約情報を取得したときに、実施不可能条件が満たされたか否かの判定を実施することとしてもよい。
【0017】
予約システムからの予約情報を受け付けたときは、状況の変化により実施不可能条件が満たされる可能性がある時である。この側面によれば、そのようなタイミングで判定を実施することにより、スケジュールを再調整する必要が生じていることを、適切なタイミングで幹事に認識させることができる。
【0018】
別の側面に係るスケジュール調整装置では、通知手段は、受付手段が、参加者端末からの参加可否情報の登録を受け付けたときに、実施不可能条件が満たされたか否かの判定を実施することとしてもよい。
【0019】
参加可否情報の登録を受け付けたときは、状況の変化により実施不可能条件が満たされる可能性がある時である。この側面によれば、そのようなタイミングで判定を実施することにより、スケジュールを再調整する必要が生じていることを、適切なタイミングで幹事に認識させることができる。
【0020】
さらに別の側面に係るスケジュール調整装置では、通知手段は、受付手段が、参加可否情報が未登録であった参加者端末からの参加可否情報の登録を受け付けたときに、実施不可能条件が満たされたか否かの判定を実施することとしてもよい。
【0021】
参加可否情報が未登録であった参加者端末からの参加可否情報の登録を受け付けたときは、その登録により実施不可能条件が満たされる可能性がある時である。上記側面によれば、そのようなタイミングで判定を実施することにより、スケジュールを再調整する必要が生じていることを、適切なタイミングで幹事に認識させることができる。
【0022】
さらに別の側面に係るスケジュール調整装置では、通知手段は、提示手段により候補枠を提示された全ての参加者端末からの参加可否情報の登録が受け付け済みである場合に、取得手段が予約システムからの予約情報を取得したときに、実施不可能条件が満たされたか否かの判定を実施することとしてもよい。
【0023】
全ての参加者からの参加可否情報を受け付けた後の期間は、幹事が候補枠のいずれかの予約を行うことが可能な期間である。上記側面によれば、そのような期間中において予約システムからの予約情報を受け付けたときに、実施不可能条件が満たされたか否かの判定が実施されるので、当該判定処理に係る処理負荷を軽減しつつ、スケジュールを再調整する必要が生じていることを、適切なタイミングで幹事に認識させることができる。
【0024】
さらに別の側面に係るスケジュール調整装置では、候補枠は、時間的な属性及び地理的な属性を有し、当該スケジュール調整装置は、通知手段により実施不可能条件が満たされたと判定された場合に、イベントを実施するための枠に対する予約の受け付けを行う予約システムにおいて予約が可能な枠のうち、候補枠のうちのいずれかの候補枠と、時間的又は地理的に最も近い属性を有する枠を1以上抽出する抽出手段をさらに備え、通知手段は、抽出手段により抽出された枠を候補枠として含むレコメンド情報を幹事端末に通知することとしてもよい。
【0025】
上記側面によれば、実施不可能条件が満たされた後に、幹事により設定された候補枠のいずれかと時間的又は地理的に近い属性を有する予約可能な候補枠が幹事に通知されるので、参加者が参加可能な蓋然性が高い候補枠を、幹事は容易に認識できる。
【0026】
さらに別の側面に係るスケジュール調整装置では、イベントの参加者が利用する参加者端末に、候補枠を提示する提示手段と、候補枠において実施されるイベントに対する参加の可否を示す参加可否情報の登録を候補枠ごとに参加者端末から受け付ける受付手段と、を更に備え、通知手段により、実施不可能条件が満たされた旨が幹事端末に通知された後に、幹事端末からの候補枠の追加の設定を受け付けた場合に、提示手段は、受付手段により参加可否情報の登録を受け付けた参加者端末に、追加の設定に係る候補枠を提示することとしてもよい。
【0027】
上記側面によれば、実施不可能条件が満たされた後に幹事端末からの候補枠情報の追加の設定を受け付けた場合に、参加可否情報の登録を受け付けた参加者端末に、追加の設定に係る候補枠情報が提示される。即ち、追加された候補枠に関する情報は、候補枠が変更されたことを知らせる必要がある参加者のみに知らされることとなる。従って、候補枠の提示のためのトラフィックの軽減が可能となる。
【発明の効果】
【0028】
本発明の一側面によれば、イベントのスケジュールの調整に際して、参加者に対して新たな候補日時を提示する必要が生じていることを、幹事により早く認識させることが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0031】
図1は、本実施形態に係るスケジュール調整装置1を含むスケジュール調整システム100の構成を示す図である。
図1に示すように、スケジュール調整システム100は、スケジュール調整装置1、ユーザ端末T
S,T及び予約システムRを含む。ユーザ端末T
S,Tとスケジュール調整装置1とはインターネットなどのネットワークNを介して接続されている。また、予約システムRは、イベントを実施するための日時及び場所といった属性を有する候補枠に対する予約の受け付けを行うシステムである。なお、
図1では3台のユーザ端末Tを示しているが、ユーザ端末Tの台数は限定されない。
【0032】
ユーザ端末Tの種類は限定されず、例えば据置型又は携帯型のパーソナルコンピュータでもよいし、高機能携帯電話機(スマートフォン)や携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末でもよい。
【0033】
図2は、本実施形態に係るスケジュール調整装置1の機能的構成を示すブロック図である。スケジュール調整装置1は、イベントの実施に際して、インターネット等を介して、幹事が他の参加者にイベントを実施する候補日時を提示し、参加者からの回答を取得して、スケジュールを調整する装置であって、例えばサーバといったコンピュータにより構成される。本実施形態では、複数人からなる組でのゴルフをイベントとして、ゴルフ場の予約に際してのスケジュール調整を例に本発明を説明する。なお、本発明は、ゴルフ及びゴルフ場の予約に限定されない。
【0034】
本実施形態のスケジュール調整装置1は、
図2に示すように、機能的には、設定部11、提示部12(提示手段)、受付部13(受付手段)、取得部14(取得手段)、判定部15(通知手段)、通知部16(通知手段)及び抽出部17(抽出手段)を含む。また、スケジュール調整装置1は、候補枠情報記憶部21にアクセス可能である。また、スケジュール調整装置1の各機能部11〜17は、候補枠情報記憶部21及び予約システムRにアクセス可能である。
【0035】
図3は、スケジュール調整装置1のハードウェア構成図である。スケジュール調整装置1は、物理的には、
図3に示すように、CPU101、RAM及びROMといったメモリにより構成される主記憶装置102、ハードディスク等で構成される補助記憶装置103、ネットワークカード等で構成される通信制御装置104、入力デバイスであるキーボード、マウス等の入力装置105、ディスプレイ等の出力装置106などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
【0036】
図2に示した各機能は、
図3に示すCPU101、主記憶装置102等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェア(スケジュール調整プログラム)を読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで通信制御装置104、入力装置105、出力装置106を動作させるとともに、主記憶装置102や補助記憶装置103におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。処理に必要なデータやデータベースは主記憶装置102や補助記憶装置103内に格納される。
【0037】
続いて、スケジュール調整装置1の機能部を説明する。設定部11は、イベントの幹事が利用するユーザ端末T
S(幹事端末)から、候補枠情報の設定を受け付ける部分である。候補枠情報は、イベントが実施されるための候補枠の情報であって、少なくとも日時に関する情報を含み、さらに地理的な属性を含むことができる。また、設定部11は、予約する必要がある枠数を示す必要枠数と共に、候補枠情報を受け付ける。なお、本実施形態では、設定部11がユーザ端末T
Sから必要枠数を受け付けることとしているが、必要枠数がスケジュール調整装置1において規定値として設定されていることとしてもよい。
【0038】
設定部11は、受け付けた候補枠情報及び必要枠数を候補枠情報記憶部21に記憶させる。
図4は、候補枠情報記憶部21の構成及び記憶されているデータの例を示す図である。設定部11からの候補枠情報及び必要枠数の例は、
図4(a)のテーブルの1行目に例示される。候補枠情報記憶部21は、例えば、「コース1,2013/9/7,8:00」といった候補枠情報を記憶している。この候補枠情報のうち、「コース1」はあるゴルフ場のコースを示す地理的情報である。また、この候補枠情報のうち、「2013/9/7,8:00」は、ゴルフのプレー開始の日時を示す時間的な情報である。
【0039】
候補枠情報記憶部21は、上記候補枠情報の他に、「コース1,2013/9/7,7:00」、「コース2,2013/9/14,9:00」及び「コース3,2013/9/5,7:00」といった候補枠情報を複数記憶している。また、候補枠情報記憶部21は、必要枠数として「1」といった情報を記憶している。
【0040】
なお、設定部11は、取得部14により予約システムRから取得される予約情報において、幹事のユーザ端末T
Sから設定が試みられた候補枠情報に示される候補枠が予約済の枠である場合に、当該候補枠に対する候補枠情報の設定を受け付けない。これにより、候補枠情報記憶部21には、予約可能な枠のみに対する候補枠情報が設定されることとなる。従って、既に予約不可能となっている候補枠に関して、参加者に対する参加可否の回答を求めるといった冗長な手順が実施されることが防止される。
【0041】
提示部12は、イベントの参加者が利用するユーザ端末T(参加者端末)に、候補枠情報を提示する部分である。具体的には、提示部12は、設定部11がユーザ端末T
Sから受け付けて、候補枠情報記憶部21に記憶させた候補枠情報を、ユーザ端末Tに提示する。即ち、本実地携帯では、提示部12は、複数の候補枠情報1〜4(「コース1,2013/9/7,8:00」、「コース1,2013/9/7,7:00」、「コース2,2013/9/14,9:00」及び「コース3,2013/9/5,7:00」)を、参加者A,B,Cのそれぞれのユーザ端末T
A,T
B,T
Cに提示する。候補枠情報を提示するユーザ端末Tは、例えば、ユーザ端末Tsを介して幹事により設定されることとしてもよい。
【0042】
受付部13は、候補枠情報に示される候補枠のイベントに対する参加の可否を示す参加可否情報の登録を候補枠情報ごとに参加者のユーザ端末Tから受け付ける部分である。そして、受付部13は、ユーザ端末Tから受け付けた参加可否情報を候補枠情報記憶部21に登録する。登録された参加可否情報は、
図4(a)のテーブルの2行目以下に例示される。このテーブルにおいて、イベントへの参加が可能であることを示す参加可否情報は「1」で表され、イベントへの参加が不可能であることを示す参加可否情報は「0」で表される。
【0043】
図4(a)に示される候補枠情報記憶部21には、例えば、候補枠情報1,3,4のイベントには参加可能であり、候補枠情報2のイベントには参加不可能であることを示す、参加者Aの参加可否情報が記憶されている。また、候補枠情報2,4のイベントには参加可能であり、候補枠情報1,3のイベントには参加不可能であることを示す、参加者Bの参加可否情報が記憶されている。また、参加者Cの参加可否情報は未登録である。
【0044】
取得部14は、イベントの候補枠に対する予約の受け付けを行う予約システムRから、予約が受け付けられた候補枠に関する予約情報を取得する部分である。予約情報は、候補枠情報に示される候補枠に対する全ての利用者からの予約の状況を示す情報である。取得部14は、予約システムRから取得した予約情報を候補枠情報記憶部21に記憶させる。
図4(a)に示す例では、候補枠情報に示されるイベントの予約枠が未予約であることを示す予約情報は「1」で表され、予約済であることを示す予約情報は「0」で表される。
図4(a)に示されるように、現時点において、登録された全ての候補枠は未予約である。
【0045】
判定部15は、イベントを実施するための複数の候補枠が所定の実施不可能条件を満たしたか否かを判定する部分である。本実施形態では、判定部15は、候補枠情報に示される候補枠において、予約可能枠の数が必要枠数未満になったか否かを判定する。予約可能枠は、参加不可を示す参加可否情報の登録がされておらず且つ予約システムにおいて利用者からの予約がされていない候補枠である。
【0046】
通知部16は、判定部15により実施不可能条件が満たされたと判定された場合に、その旨を幹事のユーザ端末T
Sに通知する部分である。本実施形態では、通知部16は、判定部15により候補枠情報に示される候補枠において予約可能枠の数が必要枠数未満になったと判定されたときに、その旨を幹事のユーザ端末T
Sに通知する。
【0047】
判定部15は、受付部13が参加者端末からの参加可否情報の登録を受け付けたとき、又は、取得部14が予約システムRからの予約情報を取得したときを、判定処理を実施するタイミングとしてもよい。参加可否情報の登録を受け付けたとき又は予約システムRからの予約情報を受け付けたときは、状況の変化により予約可能枠の数が必要枠数未満になる可能性が生じる時である。本実施形態では、そのようなタイミングで予約可能枠の数が必要枠数未満になったか否かの判定を実施することにより、参加者に対して新たな候補日時を提示する必要が生じていることを、適切なタイミングで幹事に認識させることができる。
【0048】
また、判定部15は、受付部13が、参加可否情報が未登録であった参加者のユーザ端末Tからの参加可否情報の登録を受け付けたときを、判定処理を実施するタイミングとしてもよい。参加可否情報が未登録であった参加者からの参加可否情報の登録を受け付けたときは、その登録により予約可能枠の数が必要枠数未満になる可能性があるタイミングである。そのようなタイミングで予約可能枠の数が必要枠数未満になったか否かの判定を実施することにより、参加者に対して新たな候補日時を提示する必要が生じていることを、適切なタイミングで幹事に認識させることができる。
【0049】
図4(b)は、
図4(a)では参加可否情報が未登録であった参加者Cからの参加可否情報が登録された候補枠情報記憶部21を示す図である。
図4(b)に示すように、受付部13は、参加者Cのユーザ端末T
Cから受け付けた参加可否情報を候補枠情報ごとに候補枠情報記憶部21に記憶させる。この例では、参加者Cからの参加可否情報は、候補枠情報1〜3のイベントには参加可能であり、候補枠情報4のイベントには参加不可能であることを示している。
【0050】
判定部15は、参加者Cのユーザ端末T
Cからの参加可否情報の登録を受け付けたので、候補枠情報に示される候補枠において予約可能枠の数が必要枠数である1未満になったか否かを判定する。
図4(a)に示す例では、参加可否情報が登録済みの全ての参加者が参加可能であって、且つ予約システムRにおいて未予約である予約可能枠は候補枠情報4のみである。そして、参加者Cから候補枠情報4のイベントに参加不可能である旨の参加可否情報の登録が受け付けられたので、判定部15は、候補枠情報に示される候補枠において予約可能枠の数が必要枠数未満になったことを判定する。そして、通知部16は、その旨を幹事のユーザ端末T
Sに通知する。
【0051】
さらに、判定部15は、提示部12により候補枠情報を提示された全ての参加者端末からの参加可否情報の登録が受け付け済みである場合に、取得部14が予約システムからの予約情報を取得したときを、判定処理を実施するタイミングとしてもよい。全ての参加者からの参加可否情報を受け付けた後の期間は、幹事が候補枠のいずれかの予約を行うことが可能な期間である。そのような期間中において予約システムからの予約情報を受け付けたときを判定の実施のタイミングとすることにより、当該判定処理に係る処理負荷を軽減しつつ、参加者に対して新たな候補日時を提示する必要が生じていることを、適切なタイミングで幹事に認識させることができる。
【0052】
図5は、全ての参加者のユーザ端末Tからの参加可否情報の登録が受け付け済みである場合において、取得部14により予約システムRからの予約情報が取得され、取得された予約情報によりデータが更新された候補枠情報記憶部21を示す図である。
図5(a)に示す例では、全ての参加者が参加可能な候補枠は候補枠情報4のみであり、予約システムRでは全ての候補枠が未予約であるので、予約可能枠は、候補枠情報4のみである。そして、取得部14が予約システムRからの予約情報を取得すると、判定部15は、候補枠情報に示される候補枠において予約可能枠の数が必要枠数未満になったか否かを判定する。
図5(b)に示す例では、予約システムRからの予約情報により、候補枠情報4に示される候補枠が予約済となったので、判定部15は、候補枠情報に示される候補枠において予約可能枠の数が必要枠数未満になったことを判定する。そして、通知部16は、その旨を幹事のユーザ端末T
Sに通知する。
【0053】
図6及び
図7は、必要枠数として「2」が設定された場合の判定部15による判定処理を説明するための候補枠情報記憶部21の例を示す図である。
図6に示されるように、候補枠情報記憶部21には、候補枠情報1〜6及び必要枠数として「2」が設定されており、これらの候補枠情報に対する参加者A〜Gからの参加可否情報が登録される。現時点では、幹事及び参加者A〜Fの参加可否情報が登録されており、候補枠情報1,2,5,6に対しては、参加不可を示す参加可否情報が登録されていない。また、予約システムRからの予約情報によると、候補枠情報5,6の候補枠は予約済である。従って、現時点における予約可能枠は、候補枠情報1,2の2枠である。
【0054】
ここで、
図7(a)に示されるように、参加者Gからの参加可否情報が登録されると、判定部15は、候補枠情報に示される候補枠において、予約可能枠の数が必要枠数未満になったか否かの判定を実施する。参加者Gからの参加可否情報によれば、候補枠情報2に対して参加不可である旨が示されているので、予約可能枠は、候補枠情報1の1枠のみである。従って、判定部15は、予約可能枠の数が必要枠数である「2」未満になったことを判定する。そして、通知部16は、その旨を幹事のユーザ端末T
Sに通知する。
【0055】
一方、
図7(b)に示されるように、取得部14により予約システムRからの予約情報が取得され、候補枠情報記憶部21の予約情報が更新されると、判定部15は、候補枠情報に示される候補枠において、予約可能枠の数が必要枠数未満になったか否かの判定を実施する。予約情報によれば、候補枠情報1の候補枠が予約済である旨が示されているので、予約可能枠は、候補枠情報2の1枠のみである。従って、判定部15は、予約可能枠の数が必要枠数である「2」未満になったことを判定する。そして、通知部16は、その旨を幹事のユーザ端末T
Sに通知する。
【0056】
次に、
図8を参照して、判定部15による実施不可能条件の判定における他の例を説明する。
図8は、必要枠数として「1」が設定された場合の判定処理を説明するための候補枠情報記憶部21の例を示す図である。この例では、必要枠に対して参加者が参加可能な最大の人数である最大開催人数が4人、必要枠数に対してイベントの実施が可能な最低の人数である最低開催人数が3人といった設定がされている。この設定は、例えば幹事端末により行われる。これらの設定により、1つの候補枠に対する参加者の数が4人を超えた場合、または、1つの候補枠に対する参加者の数が3人未満である場合に、判定部15は、その候補枠によるイベントの実施が不可能であると判定する。
【0057】
図8に示す例では、候補枠1に関して、予約システムからの予約情報において既に予約がされてしまったことが示されているので、判定部15は、候補枠1によるイベントの実施が不可能であると判定する。候補枠2に関して、参加可能な参加者数が5人であって、最大開催人数の4人を超えているので、判定部15は、候補枠2によるイベントの実施が不可能であると判定する。候補枠3に関して、参加可能な参加者数が2人であって、最低開催人数の3人未満であるので、判定部15は、候補枠3によるイベントの実施が不可能であると判定する。従って、通知部16は、設定された候補枠によるイベントの実施が不可能である旨を幹事端末に通知する。
【0058】
再び
図2を参照して、抽出部17は、判定部15により候補枠情報に示される候補枠において予約可能枠の数が必要枠数未満になったと判定された場合に、予約システムRにおいて予約が可能な候補枠のうち、設定部11により受け付けられた候補枠情報に示される候補枠のうちのいずれかの候補枠と、時間的又は地理的に最も近い属性を有する候補枠を1以上抽出する部分である。なお、抽出部17は、スケジュール調整装置1における必須の構成要素ではない。
【0059】
具体的には、例えば、抽出部17は、判定部15により予約可能枠の数が必要枠数未満になったと判定されたときに、候補枠情報記憶部21において一定数以上又は一定割合以上の参加可能であることを示す参加可否情報が登録されている候補枠情報を抽出する。そして、抽出部17は、抽出した候補枠情報が有する日時に関する属性(例えば、ゴルフのプレー開始の日時)に時間的に最も近い属性を有する候補枠を、予約システムRにおいて予約が可能な候補枠から抽出する。または、抽出部17は、抽出した候補枠情報が有する場所に関する属性(例えば、ゴルフ場のコース)に地理的に最も近い属性を有する候補枠を、予約システムRにおいて予約が可能な候補枠から抽出する。
【0060】
そして、通知部16は、抽出部17により抽出された候補枠を含むレコメンド情報を幹事のユーザ端末T
Sに通知する。これにより、参加者からの参加可否情報の登録及び予約システムRにおける予約の状況の変換により予約可能枠の数が必要枠数未満になった場合に、幹事は、参加者が参加可能な蓋然性が高い候補枠を容易に認識できる。従って、幹事は、ユーザ端末T
Sを介して候補枠を再設定できる。
【0061】
さらに、設定部11が幹事のユーザ端末T
Sから候補枠情報の追加の設定を受け付けた場合に、提示部12は、追加設定された候補枠情報を参加者のユーザ端末Tに提示する。これにより、参加者は、追加設定された候補枠情報を認識できる。さらに、追加設定された候補枠情報を参加者のユーザ端末Tに提示する際に、提示先のユーザ端末Tを、候補枠情報が追加設定される以前に設定されていた候補枠情報に対する参加可否情報を受け付けたユーザ端末Tに限定することとしてもよい。このように提示先を限定することにより、追加された候補枠に関する情報は、候補枠が変更されたことを知らせる必要がある参加者のみに知らされることとなる。従って、候補枠の提示のためのトラフィックの軽減が可能となる。
【0062】
次に、
図9を参照して、本実施形態のスケジュール調整方法について説明する。
図8は、
図2に示したスケジュール調整装置1におけるスケジュール調整方法の処理内容の例を示すフローチャートである。
【0063】
まず、設定部11は、イベントの幹事が利用するユーザ端末T
Sから、候補枠情報の設定を受け付ける(S1)。続いて、提示部12は、イベントの参加者が利用するユーザ端末Tに、ステップS1において設定された候補枠情報を提示する(S2)。
【0064】
次に、ステップS3において、ユーザ端末Tからの候補枠情報に対する参加可否情報の登録が受付部13により受け付けられた場合には、処理手順はステップS5に進められる。一方、ユーザ端末Tからの候補枠情報に対する参加可否情報の登録が受け付けらなかった場合には、処理手順はステップS4に進められる。
【0065】
ステップS4において、予約システムRからの予約情報が取得部14により取得された場合には、処理手順はステップS5に進められる。一方、予約システムRからの予約情報が取得されなかった場合には、処理手順はステップS3に戻り、ステップS3〜S4の判定処理が繰り返される。なお、ステップS4の処理は、候補枠情報が提示された全ての参加者のユーザ端末Tからの参加可否情報の登録が受け付け済みである場合に限り実施されることとしてもよい。これにより、判定処理の係る処理負荷が軽減される。
【0066】
ステップS5において、判定部15は、候補枠情報に示される候補枠において、予約可能枠の数が必要枠数未満になったか否かを判定する(S5)。予約可能枠の数が必要枠数未満になったと判定された場合には、処理手順はステップS6に進められる。一方、予約可能枠の数が必要枠数未満になったと判定されなかった場合には、処理手順はステップS3に戻る。
【0067】
そして、通知部16は、候補枠情報に示される候補枠において予約可能枠の数が必要枠数未満になったことを幹事のユーザ端末T
Sに通知する(S6)。なお、通知部16は、この通知に際して、抽出部17により抽出された候補枠を含むレコメンド情報を幹事のユーザ端末T
Sに併せて通知してもよい。
【0068】
次に、
図10を参照して、コンピュータをスケジュール調整装置1として機能させるためのスケジュール調整プログラムを説明する。スケジュール調整プログラム1pは、メインモジュール10m、設定モジュール11m、提示モジュール12m、受付モジュール13m、取得モジュール14m、判定モジュール15m、通知モジュール16m及び抽出モジュール17mを備える。
【0069】
メインモジュール10mは、スケジュール調整処理を統括的に制御する部分である。設定モジュール11m、提示モジュール12m、受付モジュール13m、取得モジュール14m、判定モジュール15m、通知モジュール16m及び抽出モジュール17mを実行することにより実現される機能はそれぞれ、
図2に示されるスケジュール調整装置1の設定部11、提示部12、受付部13、取得部14、判定部15、通知部16及び抽出部17の機能と同様である。
【0070】
スケジュール調整プログラム1pは、例えば、CD−ROMやDVD、ROM等の記憶媒体1dまたは半導体メモリによって提供される。また、スケジュール調整プログラム1pは、搬送波に重畳されたコンピュータデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
【0071】
以上説明した本実施形態のスケジュール調整装置1、スケジュール調整方法、スケジュール調整プログラム1pによれば、幹事のユーザ端末T
Sにより設定された候補枠に対する参加者からの参加可否情報及び予約システムRからの候補枠に関する予約情報が取得され、取得されたこれらの情報に基づき予約可能枠が必要枠数未満になったと判定された場合に、その旨が幹事のユーザ端末T
Sに通知される。これにより、幹事は設定した候補枠の予約が不可能になったことを知ることができる。従って、新たな候補日時を参加者に提示してスケジュールを再調整する必要が生じていることを、幹事に早期に認識することが可能となる。
【0072】
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。本実施形態では、複数人からなる組でのゴルフをイベントとして、ゴルフ場の予約に際してのスケジュール調整を例に本発明を説明したが、本発明は、宿泊施設での宿泊の予約、フットサルの試合の実施及びそのコートの予約、並びに会議室及びホールの予約に際してのスケジュール調整にも適用できる。
スケジュール調整装置は、幹事が参加者を募って実施するイベントにおいて、イベントを実施するための枠であって少なくとも日時に関する情報を含む枠の、幹事による決定をアシストするスケジュール調整装置であって、幹事が利用する幹事端末により設定された、イベントを実施する複数の候補枠が所定の実施不可能条件を満たした場合に、その旨を前記幹事端末に通知する通知手段、を備える。