特許第5703307号(P5703307)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5703307
(24)【登録日】2015年2月27日
(45)【発行日】2015年4月15日
(54)【発明の名称】脊髄不整を処置するための減捻器具
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/58 20060101AFI20150326BHJP
【FI】
   A61B17/58
【請求項の数】11
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2012-543191(P2012-543191)
(86)(22)【出願日】2010年12月7日
(65)【公表番号】特表2013-512762(P2013-512762A)
(43)【公表日】2013年4月18日
(86)【国際出願番号】US2010059189
(87)【国際公開番号】WO2011071852
(87)【国際公開日】20110616
【審査請求日】2013年10月4日
(31)【優先権主張番号】12/632,445
(32)【優先日】2009年12月7日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507400686
【氏名又は名称】グローバス メディカル インコーポレイティッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】マニネン,キャサリン
【審査官】 石川 薫
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2009/114422(WO,A1)
【文献】 特表2011−514830(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
脊髄不整を処置するための器具であって、
内部スリーブと、前記内部スリーブ上に配置される外部スリーブを含むチューブアセンブリであって、前記内部スリーブは、インプラントへの取り付けのために遠位末端を持つ、チューブアセンブリと、
ハンドルアセンブリと、および
チューブアセンブリとハンドルアセンブリ間に配置されるボールジョイントアセンブリであって、連結ロッドへの取り付けのために配置されたボールジョイントを含むボールジョイントアセンブリと、を含む減捻器具を含む器具であって、
上記ボールジョイントは、互いにマッチして、回転可能ボールを形成する上部分と下部分を含み、前記上部分が、放射状に伸長する上タブを含み、前記下部分が、放射状に伸長する下タブを含み、前記上タブと前記下タブが、連結ロッドを受け取るためのクランプを形成しており、
上記ボールジョイントは、鋸歯状表面を持つ外部ワッシャーで、前記鋸歯状表面が、ボールジョイントがロックされた位置である場合に、ボールの外部表面をかみ合わせることによってボールの回転を防止するために配置された、外部ワッシャーと、
外部ワッシャー内に適合し、なめらかな表面を持つ、隆起型リムを持つ内部ワッシャーであって、前記隆起型リムが、なめらかな表面と噛み合わさる内部ワッシャーを通して伸長するように構成され、そしてボールジョイントがロックされていない位置である場合に、ボールの回転を防止することなく、ボールの外部表面と噛み合わさる内部ワッシャーを通して伸長するために構成される、内部ワッシャーと、を含む、スプリング充填ボールジョイントである
ことを特徴とする器具
【請求項2】
内部スリーブをかみ合わせ、インプラント上に遠位末端を固定するために、前記外部スリーブが、内部スリーブの遠位末端上に滑り降りることが可能である、請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記減捻器具が、インプラント上でチューブアセンブリを固定可能なロック機構であって、内部スリーブから放射状に伸長し、終点、作動装置、および前記終点と前記作動装置間に伸長するガイドを含むロック機構を含む、請求項1に記載の器具。
【請求項4】
前記外部スリーブが、第一開口部、第一開口部より外部スリーブの近位末端により近く位置する第二開口部、および第一開口部と第二開口部を連結しているチャネルを含み、
前記チューブアセンブリが、ロックされていない位置である時に、前記ロック機構が、外部スリーブをかみ合わせている終点を持つ外部スリーブ中の第一開口部を通して伸長するように設定されており、
前記チューブアセンブリがロックされた位置である時に、前記ロック機構が、外部スリーブをかみ合わせている終点を持つ、第二開口部を通して伸長するように設定されている、請求項3に記載の器具。
【請求項5】
前記ハンドルアセンブリが、ハンドルを含み、クランプが、ボールジョイントアセンブリ上へハンドルを締め付けることにおいて、連結ロッド上に閉鎖するように配置される、請求項に記載の器具。
【請求項6】
前記ボールジョイントアセンブリが、第二連結ロッドへの取り付けのために配置される第二ボールジョイントを含む、請求項1に記載の器具。
【請求項7】
前記ハンドルアセンブリが、ボールジョイントをロックするために、ボールジョイントアセンブリ上に締め付けることが可能なハンドルを含む、請求項1に記載の器具。
【請求項8】
前記器具が、
内部スリーブと、前記内部スリーブ上に配置される外部スリーブを含むチューブアセンブリであって、前記内部スリーブが、第二インプラントへの取り付けのために遠位末端を持つ、チューブアセンブリと、
ハンドルアセンブリと、および
チューブアセンブリとハンドルアセンブリ間に配置されるボールジョイントアセンブリであって、連結ロッドによって、第一減捻器具のボールジョイントに連結するボールジョイントを含むボールジョイントアセンブリと、
を含む第二減捻器具を含む、請求項1に記載の器具。
【請求項9】
前記器具が、
内部スリーブと、前記内部スリーブ上に配置される外部スリーブを含むチューブアセンブリであって、前記内部スリーブが、第三インプラントへの取り付けのために遠位末端を持つ、チューブアセンブリと、
ハンドルアセンブリと、および
チューブアセンブリとハンドルアセンブリ間に配置されるボールジョイントアセンブリであって、連結ロッドに連結するボールジョイントを含むボールジョイントアセンブリと、
を含む第三減捻器具を含む、請求項に記載の器具。
【請求項10】
前記第一減捻器具のボールジョイントアセンブリが、第二ボールジョイントを含み、前記器具が、
内部スリーブと、前記内部スリーブ上に配置される外部スリーブを含むチューブアセンブリであって、前記内部スリーブが、第三インプラントへの取り付けのために遠位末端を持つ、チューブアセンブリと、
ハンドルアセンブリと、および
チューブアセンブリとハンドルアセンブリ間に配置されるボールジョイントアセンブリであって、第二連結ロッドによって、第一減捻器具の第二ボールジョイントに連結するボールジョイントを含むボールジョイントアセンブリと、
を含む第三減捻器具を含む、請求項に記載の器具。
【請求項11】
内部スリーブと、前記内部スリーブ上に配置される外部スリーブと、前記外部スリーブの近位末端から伸長しているシャフトを含み、ここで前記内部スリーブが、インプラントへの取り付けのために遠位末端を含み、インプラントに内部スリーブの遠位末端を固定することが可能なロック機構、を含むチューブアセンブリと、
チューブアセンブリのシャフトに連結するハンドルアセンブリと、
前記ハンドルアセンブリと前記チューブアセンブリ間のシャフト上に配置されるボールジョイントアセンブリであって、前記ボールジョイントアセンブリが、
ハウジングと、
放射状に伸長している上タブを持つ上部分、および放射状に伸長している下タブを含む別個の下部分を含むハウジング内のボールであって、前記上タブと前記下タブは、連結ロッドを受け取るためのクランプを形成する、ボールと、
前記ボールに圧力を加え、ボールをロックさせ、クランプ中に連結ロッドを固定することが可能なスプリングと、
を含む第一ボールジョイントと、
ハウジングと、
放射状に伸長している上タブを持つ上部分、および放射状に伸長している下タブを含む別個の下部分を含むハウジング内のボールであって、前記上タブと前記下タブは、連結ロッドを受け取るためのクランプを形成する、ボールと、
前記ボールに圧力を加え、ボールをロックさせ、クランプ中に連結ロッドを固定することが可能なスプリングと、
を含む第二ボールジョイントと
を含む減捻器具。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
本発明は、一般的に脊髄不整の処置に関する。とりわけ、1つまたはそれ以上の実施様態において、本発明は、脊椎体の回転を減少させるために利用可能な減捻器具およびシステムに関する。
【0002】
〔背景技術〕
多くの型の脊髄不整は、痛みを引き起こし、動きの幅を制限し、または脊柱内の神経系を傷つけうる。これらの不整は、外傷、腫瘍、ディスク変性症および疾患に起因しうるが、限定はされない。例として、脊柱側湾症や脊柱後湾症は結果として、脊柱の側湾および部分脊椎回転をともなう、複合的な三次元の問題となり得る不整である。医療と工学の発展により、これらの奇形または不整に対する多数の器具および技術が医師に提供されてきた。
【0003】
脊柱側湾症を処置するための1つの技術がハリントンロッドである。ハリントンロッドは、伸延した時に、脊髄中の屈曲を伸長させる、脊髄に対するフックによって接続するディストラクションシステム上で機能する。1970年代まで、ハリントンロッドは、脊柱側湾症を処置するための好適な方法であった。これらのロッドの追跡研究によって、脊髄奇形の矯正のためにディストラクションロッドのみを用いることの負の効果が示唆され、それらには「フラットバック症候群」と、結果としておこる下部腰椎中の退行性変化が含まれる。部分ワイヤ、ホック、ロッドおよび/または骨留め具(たとえば茎スクリュー)を含む、骨髄固定システムを含む他のマネジメント方法が、脊髄奇形の処置に革命を起こした。より小さく、より強い骨留め具の出現と利用が可能になることで、さらなる高度な処置となり、上胸部脊柱中への後部システムに対する矯正力の効果的な適用を可能とする。
【0004】
最近まで、骨留め具およびロッドを含む脊髄固定システムが、ほぼ例外なく脊柱の側湾を矯正するために使用されてきているが、主に、骨留め具の器具使用により、個々の脊椎体を回転させる手段は提供されなかったことから、部分脊椎減捻には注意がほとんど払われてこなかった。矢状および前頭面骨留め具へのロッドを縮小させること、およびロッドグリップおよび/またはin situベンダーを用いることに重点的に取り組んだ。これらの患者は、A−Pまたは側部X線において矯正されると思われる一方で、しばしば、明らかな肋骨こぶ、または骨髄の軸上ねじりを示し、これらは結果として、明らかな肺の支障、さらには脊髄の変性変化となりうる。
【0005】
脊柱側湾症のような不整によって引き起こされる部位脊椎回転に対処するためにまた技術が発達してきた。たとえば、減捻システムが、部位脊椎回転の処置のために使用されてきた。現在の減捻システムには、典型的に、逆トルクに類似のインプラント(茎スクリュー)上にスロットを入れる1つのチューブまたは連続するチューブが含まれる。これらのチューブによって、外科医は、器具類から離れて、脊椎体を推し進め、回転させることができ、奇形の頂部に適用した場合に、側湾を伸ばし、体の間の個々の回転のいくつかを減少可能である。しかしながら、この手順はしばしば、フラットバック症候群を引き起こし、より重要なことには、個々のスクリューに非常に高い力が適用され、この力は、骨留め具まで伝わり、茎の中間または側部壁を破損しうる。このことにより、これらのレベルでの固定が失われ、結果として、破損したスクリューが脊髄に衝撃を与える場合、麻痺状態となる。任意の1つのスクリューへ適用する力を減少させるために、減捻システムを多数のスクリューに一緒につなげてもよく、それによって矯正力が多数のスクリュー上に適用される。しかしながら、外科医は典型的には、2つ以上のチューブを連結することは出来ず、チューブを接続する工程は時間がかかり、混乱を招き、しばしばシステムを一緒に組み立て、締め付けるために別の器具を必要とする。すでに長期で、複雑な奇形の場合におけるこれらの要因により、脊椎後方固定術に対する減捻システムの効果が制限されてきた。
【0006】
したがって、多数のインプラントに効果的に結合して、インプラントにしっかりと連結可能な改良減捻システムに対する必要性が存在する。
【0007】
〔発明の概要〕
〔課題を解決するための手段〕
本発明の実施形態には、減捻器具が含まれる。減捻器具は、内部スリーブと、当該内部スリーブ上に配置される外部スリーブを含む、チューブアセンブリを含んでよい。内部スリーブは、インプラントへの取り付けのために、遠位末端を含んでよい。チューブアセンブリはさらに、ハンドルアセンブリを含んでよい。チューブアセンブリはさらに、チューブアセンブリとハンドルアセンブリ間に配置されるボールジョイントアセンブリを含んでよい。ボールジョイントアセンブリには、連結ロッドへの取り付けのために配置されたボールジョイントが含まれてもよい。
【0008】
本発明の特徴および利点は、当業者に対して容易に理解されるであろう。当業者によって変更がなされうる一方で、そのような変更は、本発明の精神の範囲内である。
【0009】
〔発明を実施するための形態〕
図1および2は本発明の実施形態にしたがった減捻器具10を図示している。図示したように、減捻器具10には、チューブアセンブリ20、ボールジョイントアセンブリ30およびハンドルアセンブリ40が含まれる。チューブアセンブリ20は、内部スリーブ50と、内部スリーブ50上に配置された外部スリーブ60を含んでよく、内部スリーブ50は、インプラントへの取り付けのために構成され、適合された遠位末端70を持つ(図示していない)。一つの実施形態において、インプラントを脊椎体に取り付けてよい。ボールジョイントアセンブリ30は、少なくとも1つのボールジョイント80を含んでよい。図示したように、ボールジョイントアセンブリは、2つのボールジョイント80を含む。より詳細に以下で議論するように、力がハンドルアセンブリ40に適用されて、インプラントが取り付けられた脊椎体を減捻する。これによって、患者脊髄中の脊椎体間の回転が減少する。さらに脊椎体の回転はまた、脊髄の屈曲をまっすぐにしうる。
【0010】
ここで図1〜5を引用して、減捻器具10のチューブアセンブリ20を、本発明の1つの実施形態に従って、より詳細に記述する。図3は、ボールジョイントアセンブリ30と、ハンドルアセンブリ40を取り除いた、チューブアセンブリ20を図示している。一般的には、チューブアセンブリ20が、減捻器具10をインプラントに取り付ける(図示していない)。先に述べたように、チューブアセンブリ20には、内部スリーブ50と、内部スリーブ50上に配置された外部スリーブ60が含まれる。
【0011】
内部スリーブ50は、インプラントへの取り付けのために構成され、適合された遠位末端70を含む(図示していない)。1つの実施形態(図示していない)において、遠位末端70は、インプラントの少なくとも1つの部分にわたって適合している。例えば、図示していないが、遠位末端70の内部表面には、インプラントへの取り付けのために構成され、適合された特徴が含まれてよい。例えば、遠位末端70は、力を加えることによって内部スリーブ50をインプラントに連結することを可能にする接続を含んでよい。他の実施形態において、回転しながらインプラント上の遠位末端70の配置が、内部スリーブ50をインプラントに連結すべきであり、したがって分離が抑制されるようなダブテール型接続である。他の好適な機構を、インプラントからの遠位末端70の分離を防ぐために使用してよい。インプラントは、たとえばロッドに連結した骨留め具(たとえば茎スクリュー)を含む脊髄安定化システムを含む、脊椎体に固定されうる任意の多数の手術インプラントを含んでよい。例として、遠位末端70は、骨留め具の頭部上に適合しうる。遠位末端70は、たとえば遠位末端70が骨留め具上に適合する場合、それを通してロットが伸長するスロット90を含んでよい。遠位末端70はさらに、傾斜表面100を含んでよい。
【0012】
内部スリーブ50はさらに、遠位末端70の反対の内部スリーブ50から放射状に伸びるロック機構110を含んでよい。ロック機構110にはそれぞれ、終点120、作動装置130およびガイド140が含まれてよい。図示したように、終点120と作動装置130は、ガイド140の両端に存在してよく、ガイド140はたとえば、終点120と作動装置130間に伸長しているピンまたはロッドである。作動装置130を押し下げることによって、ロック機構110が内部スリーブ50へ押圧される。
【0013】
ここで図1〜5を参照して、外部スリーブ60を、本発明の1つの実施形態にしたがってより詳細に記載する。すでに言及したように、外部スリーブ60は、内部スリーブ50上に配置されうる。外部スリーブ60は、チャネル170によって接続された第一開口部150と第二開口部160を含んでよい。図示していないが、外部スリーブ60にはさらに、外部スリーブの反対の側面上に、第一開口部150、第二開口部160およびチャネル170に対して相当する開口部が含まれてよい。第一開口部150と第二開口部160はそれぞれ、チャネル170より幅が広いべきである。第二開口部160は、第一開口部150よりも、外部スリーブ60の近位末端175に近いべきである。チャネル170は一般的に、ロック機構110のガイド140の通過を許容する寸法であるべきであるが、しかしチューブアセンブリ20が組み立てられる時に、終点120の通過に対して十分な大きさであるべきでない。第一開口部150と第二開口部160は、終点120の貫通を許容する寸法であるべきである。外部スリーブ60はさらに、第三開口部180および第四開口部190のような、さらなる開口部を含んでよい。これらのさらなる開口部は、たとえばチューブアセンブリ20の組み立ての後、内部スリーブ50への接近を提供すべきであり、それによって、チューブアセンブリ20の内部要素が、望むように検査され、および/または清掃されてよい。1つの実施形態において、外部スリーブはさらに、面取り遠位末端210を含む。
【0014】
図2および3にて図示したように、シャフト200は、本発明の1つの実施形態にしたがって、外部スリーブ60に連結してよい。一般的に、シャフト200は、外部スリーブ60の近位末端175から軸方向に伸長してよい。1つの実施形態において、シャフト200と外部スリーブ60は単一体であってよい。他の実施形態において(図示していない)、シャフト200は、ボルトおよび/またはねじ式接続のような、任意の好適な機構によって、外部スリーブに取り付けられてよい。図示したように、シャフトは、四角形型近位末端430を持ちうる。シャフト200の近位末端430が一般的に四角形態で図示されるが、他の形(たとえば円)もまた本発明の実施形態にしたがって好適である。
【0015】
図4および5は、本発明の1つの実施形態にしたがって、チューブアセンブリ20のロック機構110の操作を図示している。以下で記述するように、ロック機構110は、減捻器具10をインプラントに連結するために使用されうる(図示していない)。以下の記述は、ロックされていない位置からロックされている位置まで、1つのロック機構110の移動に関してのものである。しかしながら、図示した実施形態が、2つのロック機構110を含み、両方のロック機構110が同様の様式にて機能して、チューブアセンブリ20のロックおよびロック解除をもたらすことが理解されるべきである。
【0016】
図4は、本発明の1つの実施形態にしたがって、ロックされていない位置での、ロック機構110をもつチューブアセンブリ20を図示している。図示したように、チューブアセンブリ20がロックされていない場合、外部スリーブ60が内部スリーブ50上に配置され、内部スリーブ50の遠位末端70は覆われていない。1つの実施形態において、ロックされていない場合、ロック機構110は、外部スリーブ60中、第一開口部150を通して伸長すべきである。ブロック120が第一開口部150中に位置してよく、それによってロック機構110が、第一開口部150とかみ合い、ロック機構110の動きを防止する。これにより、外部スリーブ60に対して内部スリーブ50の位置が固定されるべきである。ロックされていない位置である場合、内部スリーブ50の遠位末端70は、インプラントの少なくとも1つの部位上に位置しうる(図示していない)。減捻器具10が、インプラントの遠位末端70から分離されることを防ぐために、種々の機構を適用してよい。
【0017】
図5は、本発明の1つの実施形態にしたがって、ロックされた位置でロック機構110を含むチューブアセンブリ20を図示している。インプラント上に内部スリーブ50をさらに固定するために、チューブアセンブリ20を、ロックされた位置で配置してよい。1つの実施形態にしたがって、ロックされた位置にロック機構110を配置するために、作動装置130が押され、ロック機構110が内部スリーブ50へ押下げられるべきである。終点120は、第一開口部150を通して完全に移動してよく、それによって終点120が、第一開口部150と離れる。ロック機構110が押下げられた時、圧力がチューブアセンブリ20に適用され、内部スリーブ50上へ、外部スリーブ60がさらに下に向かうべきである。外部スリーブ60が内部スリーブ50上に下に押されるため、ロック機構110が第二開口部160に到達するまで、ガイド140がチャネル170を通して移動すべきである。作動装置130はついで解除され、ロック機構110が立ち上がり、終点120を含む第二開口部160とかみ合い、移動が防止される。外部スリーブ60が、第一スリーブ50上まで押されるため、外部スリーブ60の面取り遠位末端210が、傾斜表面100上を通過する。これにより、内部スリーブ50の遠位末端70に対して外部スリーブ60が押し進められ、インプラントに対して、遠位末端70がきつく押される(図示していない)。この締め付け力が、遠位末端70をインプラント上に固定し、インプラントからの遠位末端70の分離を防止する。したがって、本様式において、減捻器具10は、インプラントにしっかりと接続可能である。減捻器具10をインプラント上に固定するための他の好適な機構をまた、本発明の実施形態にしたがって使用してもよい。
【0018】
減捻器具10はさらにボールジョイントアセンブリ30を含んでよい。一般的に、ボールジョイントアセンブリ30は、減捻器具10を、少なくとも1つのさらなる減捻器具10に連結させるように構成され、適合されるべきである。図12〜14に関して以下で議論するように、2つまたはそれ以上の減捻器具10が、少なくとも1つの連結ロッド220によって結びつけられ、連結減捻システム225を形成する。ここで図1および2を参照して、ボールジョイントアセンブリ30は、少なくとも1つのボールジョイント80を含んでよい。1つの実施形態において、少なくとも1つのボールジョイント80は、スプリング装填ボールジョイントであってよい。一般的に、少なくとも1つのボールジョイント80のそれぞれが回転可能であってよい。たとえば、少なくとも1つのボールジョイント80のそれぞれが、少なくとも1つの軸で、好ましくは少なくとも2つの軸で回転可能であるべきである。図6によって図示した実施形態において、少なくとも1つのボールジョイント80それぞれが、z−軸230で回転してよい。例として、少なくとも1つのボールジョイント80は、約360°までの角度によってz−軸230で回転してよい。図示したように、2つのボールジョイント80は、それぞれに対して約90°の回転角度を持ちうる。図7によって図示した実施形態において、少なくとも1つのボールジョイント80は、本図に対して垂直方向に伸長しうるy−軸(図示していない)に対して回転してよい。たとえば、少なくとも1つのボールジョイント80が、約360°までの角度(θ)まで、y−軸で回転してよい。図示したように、1つのボールジョイント80が、少なくとも約20°の角度(θ)までy−軸で回転してよい。
【0019】
ここで図2、8および9を参照して、ボールジョイントアセンブリ30を、本発明の1つの実施形態にしたがってより詳細に記述する。図示するように、ボールジョイントアセンブリ30は、少なくとも1つのボールジョイント80を含む。それぞれのボールジョイント80は、ハウジング250内に含まれるボール240を含んでよく、ボール240とハウジング250はシャフト200上に配置される。一つの実施形態において、ボール240は、一緒にマッチしたときにボール240を形成する、上部分260と下部分270によって形成される。上部分260と下部分270はそれぞれ、一般的に環状になって成型され、それによって各部位がシャフト200上に適合可能である。図示したように、上部分260は、ボール240の上部半分を形成する別個の部分であり、一方で下部分270は、ボール240の下半分を形成する別個の部分であってよい。1つの実施形態において(図示していない)、上部分260と下部分270は、単一の部分であるか、あるいはある様式で連結する。上部分260と下部分270のそれぞれが、たとえば、シャフト200上での少なくとも1つのボールジョイント80の回転を促進するための、テーパースルー穴275のような、穴を含んでよい。一つの実施形態において、各ボールジョイント80の上部分260と下部分270には、それぞれのボール240の外部表面を形成しているそれぞれの外側表面の少なくとも一部分上に、鋸歯状ボールエッジ285を含んでよい。
【0020】
図示した実施形態において、上部分260と下部分270それぞれは、たとえば上タブ280と下タブ290のようなタブを含む。上タブ280と下タブ290は、それぞれ上部分260および下部分270から放射状かつ外向きに伸長してよい。上タブ280と下タブ290は一緒に、連結ロッド220をしっかりつかむクランプ300を形成するために構成され、適合される(図12〜14で図示した)。この様式において、各ボールジョイント80は、相当する連結ロッド220を維持してよい。一つの実施形態において、上タブ280と下タブ290によって形成されるクランプ300は、たとえば、連結ロッド220の挿入を促進するために、開いている。一つの実施形態において、クランプ300は一般的にu−型である。図示するように、上タブ280と下タブ290の対面表面310が丸みを帯び、それによって上タブ280と下タブ290が、連結ロッド220を受け取るためにロット開口部315を形成する。
【0021】
図2、8および9によって図示するように、それぞれ1つのボールジョイント80は、本発明の1つの実施形態にしたがって、シャフト200上にそれぞれ配置される、内部ワッシャー320と外部ワッシャー330を含んでよい。内部ワッシャー320および外部ワッシャー330はそれぞれ、辛うじて通り抜けるためにシャフト200に対して寸法を合わせた中央開口部(図示していない)を含んでよい。内部ワッシャー320はそれぞれ、丸みを帯びた表面350を持つ隆起型リム340を含んでよい。一つの実施形態において、丸みを帯びた表面350は、ボール240の回転を可能とするようになめらかであってよい。内部ワッシャー320はまた、それぞれ外部ショルダー360を含んでよい。図示するように、それぞれの内部ワッシャー320の外部ショルダー360は、内部で対向であってよく、そこで、外部ショルダー360は、それぞれのボールジョイント80のボール240に向かい合ってよい。内部ワッシャー320はさらに、それぞれ、外部ショルダー360と反対の方向で向き合っている、内部スプリングショルダー370を含んでよい。外部ワッシャー330は、内部ショルダー380をそれぞれ含んでよい。この内部ショルダー380は、ボール240からみて外方を向くので、外側に面する。一つの実施形態において、1つまたはそれ以上の外部ワッシャー330は、ハウジング250と一体であってよい。図8によって図示するように、外部ワッシャー330のこの一体ワッシャーは、1つの実施形態にしたがって、外部ワッシャー330の最上部であってよい。他の実施形態(図示していない)において、それぞれの外部ワッシャー330は、ハウジング250から別々になった部分でよい。図9によって図示するように、外部ワッシャー330の最下部は、1つの実施形態にしたがって、ハウジング250から分離していてよい。1つの実施形態にしたがって、1つまたはそれ以上の外部ワッシャー330は、それぞれ1つまたはそれ以上の鋸歯状のエッジを含んでよい。例示した実施形態において、それぞれの外部ワッシャー330は、内部鋸歯状エッジ390と、外部鋸歯状エッジ400を含んでよい。図示したように、内部鋸歯状エッジ390は、ボール240と結合するために丸みを帯びていてよい。
【0022】
それぞれのボールジョイント80はさらに、スプリング405を含んでよい。図示したように、スプリング405は、内部ワッシャー320の両側の、シャフト200上に配置されてよい。一つの実施形態において、スプリング405は圧縮スプリングである。一つの実施形態において、各ボールジョイント80は、1つのスプリング405を共有してよい。図示した実施形態において、各ボールジョイント80は、それぞれのボールジョイントが、1つのスプリング80を共有している、2つのスプリング80を含む。他の実施形態(図示していない)において、各少なくとも1つのボールジョイント80は、1つの圧縮スプリングを含んでよい。
【0023】
ここで図1および2を参照して、ハンドルアセンブリ40を、本発明の1つの実施形態にしたがって、より詳細に記述する。図示した実施形態において、ハンドルアセンブリ40は、ハンドル410とキャップ420を含む。ハンドル410は一般的に、それを通して縦方向に伸長する通路をもつ、チューブ状の形態であり得る。図示したように、ハンドル410は、下チューブ区画440と上チューブ区画450を含んでよい。一つの実施様態において、下チューブ区画440は、上チューブ区画450の内径より小さな内径をもってよい。一つの実施形態(図示していない)において、下チューブ区画440は、内部スレッドを持ってよい。減捻器具10を組み立てる時、シャフト200は、下チューブ区画440内に受領されうる。1つまたはそれ以上の穴460が、上チューブ区画440内に形成されてよい。ハンドル410はさらに、たとえば下チューブ区画440と上チューブ区画450の交点において、内部キャップショルダー470を含んでよい。図示したように、内部キャップショルダー470は、上方に向いていてよい。
【0024】
一つの実施形態において、キャップ420は、減捻器具10上のハンドル410をロックするために構成され、適合される。図示したように、キャップ420は、ヘッド480、伸長シャフト490および外部スレッド500を含んでよい。減捻器具10が組み立てられる時、たとえば、キャップ420は、ハンドル410の内部に配置されてよく、キャップ420は、ハンドル410の内部キャップショルダー470と、下チューブ区画440内に下方に広がる伸長シャフト490をかみ合わせる。図示してはいないが、キャップ420には、ハンドル410内にロックする特徴が含まれてよい。一つの実施形態において(図示していない)、キャップ420は、ハンドル410の下チューブ区画440内に装着されてよい。たとえば、キャップ420の外部スレッド500が、下チューブ区画440中の内部スレッド(図示していない)内に装着されてよい。さらに、キャップ420はまた、シャフト200上にハンドル410とボールジョイントアセンブリ30を固定するための特徴を含んでもよい。たとえば、キャップ420は、シャフト200をかみ合わせるために、キャップ420の装着穴510内へ挿入されたスクリュー520を含むシャフト200の近位末端430上に配置されてよい。図示するように、装着穴510は、キャップ420のヘッド480中でよい。一つの実施形態において、伸長シャフト490は、その中に、シャフト200の四角型近位末端430が挿入されうる、長方形型開口部505を持ってもよい。伸長シャフト490内の他の型の開口部もまた、本発明の実施形態における利用に対して好適でありうることが理解されるべきである。シャフト200上に固定されたキャップ420によって、ハンドル410は、たとえばシャフト200上へ下にハンドル410を締め付け、したがってハンドル410を、ボールジョイントアセンブリ30上へ下に締め付けるために、回転してよい。以上の記述は、本発明の実施形態にしたがって使用可能なハンドルアセンブリ40を記述している。しかしながら、ボールジョイントアセンブリ30上に下に締め付けるための他の好適なアセンブリが、本発明の実施形態において使用可能であることが理解されるべきである。
【0025】
ここで図10を参照して、ボールジョイント80を、本発明の1つの実施形態にしたがって、ロックされていない位置で図示している。図示したよぅに、外部ワッシャー330が、ボール240の両側に配置されうる。先に記述したように、ボール240は、一緒にマッチして、ボール240を形成する、上部分260と下部分270によって形成されうる。図示した実施形態において、外部ワッシャー330の最上部は、ハウジング250と一体であり、外部ワッシャー330の最下部は、ハウジング250内にスライドして配置される。内部ワッシャー320はまた、ボール240の両側に位置してよい。各内部ワッシャー320の外部ショルダー360は、外部ワッシャー330の相当する内部ショルダー380をかみ合わせるべきである。図示するように、各内部ワッシャー320の隆起型リム340は、外部ワッシャー330の相当する一つを通して伸長してよい。各内部ワッシャー320の隆起型リム340の丸みを帯びた表面350がボール240に接触してよい。先に言及したように、丸みを帯びた表面350は、ボール240の回転を許容するためになめらかであってよい。図示したように、スプリング405は、内部ワッシャー320の両側に配置されてよい。図示した実施形態において、スプリング405は、内部ワッシャー320の内部スプリングショルダー370をかみ合わせる。一つの実施形態において、スプリング405は、各内部ワッシャー320の外部ショルダー360を、各外部ワッシャー330の内部ショルダー380と噛み合わしてよい。
【0026】
ここで図11を参照して、ボールジョイント80を、本発明の1つの実施形態において、ロックされた位置で図示している。ボールジョイント80は、(図12〜14にて図示した)クランプ300中の連結ロッド220を固定するために、ロックされた位置に配置されてよい。1つの実施形態にしたがって、ロックされた位置にボールジョイント80を配置するために、ハンドルアセンブリ40が、たとえば、ボールジョイントアセンブリ30上へ下に締め付けられてよい。ハンドルアセンブリ40が締め付けられるため、内部ワッシャー320が、外部ワッシャー330の内部に押し出され、したがって、隆起型リム340は、外部ワッシャー330を通してもはや伸長しない。外部ワッシャー330がついで、上部分260と下部分270を一緒に推し進めるスプリング405で、ボール240を噛みあわせてよい。上部分260と下部分270を一緒に推し進めることによって、(図12〜14上で図示する)クランプ300が連結ロッド220上に閉められてよい。さらに、外部ワッシャー330のボール240との噛みあわせはまた、ボール240の回転を防止してよい。先に言及したように、外部ワッシャー330および/またはボール240の外部表面240を鋸歯状にしてよい。一つの実施形態において、各外部ワッシャー330の内部鋸歯状エッジ390が、鋸歯状ボールエッジ285を噛みあわせ、ボール240の回転を防止する。先の記述は、ボール240の回転を防止し、クランプ300内に連結ロッド220を固定するために、ボールジョイント80をロックするための1つの好適な技術を記載している。しかしながら、ボール240の回転を防止するため、そしてクランプ300中に連結ロッド220を固定するための、他の好適な技術を、本発明の実施形態にしたがって使用可能であることが理解されるべきである。
【0027】
1つまたはそれ以上の減捻器具10は、本発明の実施形態にしたがって、骨髄不整の処置に使用されてよい。たとえば、減捻器具10は、脊椎体を減捻するために使用してよく、したがって、患者脊髄中の脊椎体間の回転を減少させる。減捻器具10での脊椎体の減捻はまた、脊髄の屈曲を伸長させてよい。一つの実施形態において、減捻器具10は、脊髄の屈曲にまた対処するために、インプラントと連結して(たとえばロッドに連結した骨締め具)使用してよい。骨髄不整を処置する実施形態には、減捻器具10をインプラントに連結することが含まれてよい。一つの実施形態において、インプラントは、脊椎体に取り付けられてよい。インプラントへの減捻器具10の連結には、たとえば、インプラント上の内部スリーブ50の遠位末端70の配置が含まれてよい。一つの実施形態において、遠位末端70は、インプラント上に配置され、インプラントからの内部スリーブの分離が防止されてよい。減捻器具10のインプラントへの連結にはさらに、チューブアセンブリ20を、ロックされた位置内へ配置し、さらにインプラント上に内部スリーブ50を固定することが含まれてよい。一つの実施形態において、ロックされた位置で、外部スリーブ60が、内部スリーブ50の遠位末端70上に配置され、遠位末端70をインプラント上に固定してよい。インプラント上に内部スリーブ50を固定した後、ハンドルアセンブリ40に力が適用され、インプラントが取り付けられる脊椎体を減捻してよい。
【0028】
脊髄不整を処置するための実施形態にはさらに、減捻器具10を、少なくとも1つのさらなる減捻器具10に連結し、連結減捻システム225を形成することが含まれてよい。たとえば、別個の減捻器具10中のボールジョイント80を一列に並べ、それによって連結ロッド220が、一列にならんだボールジョイント80の相当するクランプ300内に配置されてよい。適所に連結ロッド220をロックするために、一列に並んだボールジョイント80をついで例えば、相当するハンドルアセンブリ40を締め付けることによって、ロックされた位置に配置してよい。連結減捻システム225中の各減捻器具10が、相当するインプラントに連結してよいことが理解されるべきである。連結減捻システム225中の少なくとも1つの減捻器具10中のハンドルアセンブリ40に力が適用されうる。一つの実施形態において、力は、連結減捻システム225中の各減捻器具10のハンドルアセンブリ40に適用されてよい。ハンドルアセンブリ40への力の適用は、連結減捻器具225が取り付けられた脊椎体を減捻すべきである。
【0029】
ここで図12を参照して、脊髄不整の処置のための連結減捻システム225が、本発明の1つの実施形態にしたがって図示されている。図示したように、連結減捻システム225には、連結ロッド220によって相互に連結した2つの減捻器具10が含まれる。図示した実施形態において、減捻器具10は、脊椎体540の両側で、骨留め具530に連結する。脊椎体540に適用された回転力が、骨留め具530間に分配される。図示したように、骨留め具530は、単一のロッドまたは一組の平行ロッド570を含んでよい、脊髄560を結合させるための、骨固定システム550の一要素であってよい。
【0030】
ここで図13を参照して、脊髄不整の処置のための連結減捻システム225の一実施形態が図示されており、連結ロッド220によって相互に連結した3つの減捻器具10が、脊髄560の同一の側上で、骨留め具530に連結している。一つの実施形態において、減捻器具10は、脊髄560の屈曲の頂点において、脊椎体540に連結してよい。減捻器具10のこの配置は、脊髄560の多重レベルにわたって力を分配すべきである。
【0031】
ここで図14を参照して、骨髄不整の処置のための連結減捻器具225の一実施形態が図示されており、多数の減捻器具10が、連結ロッド220によって相互に連結されている。図示するように、減捻器具10は、脊髄560の多重レベルにわたって、そして脊髄560の両方の側上で、骨留め具530に連結してよい。減捻器具10のこの配置は、脊椎体540の減捻のために、脊髄560の多重レベルにわたって力を分配すべきである。
【0032】
本明細書で記述されている発明は、以上で言及した目的を満たすためによく計算されていることが明確である一方で、多数の改変および実施形態が、当業者によって考案されてよいことが認められる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の1つの実施形態にしたがった減捻器具を示す図である。
図2】本発明の1つの実施形態にしたがった減捻器具の分解図を示す図である。
図3】減捻器具のチューブアセンブリの実施形態を示す図である。
図4】ロックされていない位置でチューブアセンブリを含む減捻器具の実施形態を示す図である。
図5】本発明の1つの実施形態にしたがった、ロックされた位置でチューブアセンブリを含む減捻器具の実施形態を示す図である。
図6】異なる回転角度でボールジョイントを含む減捻器具の実施形態を示す図である。
図7】減捻器具に対して角度が付いた方向をむく、ボールジョイントの1つを含む減捻器具の実施形態を示す図である。
図8】本発明の1つの実施形態にしたがったボールジョイントの分解正面図を示す図である。
図9】本発明の1つの実施形態にしたがったボールジョイントの分解側面図を示す図である。
図10】本発明の1つの実施形態にしたがった、ロックされていない位置でのボールジョイントの実施形態を示す図である。
図11】本発明の1つの実施形態にしたがった、ロックされた位置でのボールジョイントの実施形態を示す図である。
図12】同一の脊椎体の両側に取り付けた2つの減捻器具が連結した減捻システムの実施形態を示す図である。
図13】直列配列中に3つの減捻器具が連結した減捻システムの実施形態を示す図である。
図14】多数の減捻器具が連結した減捻システムの実施形態を示す図である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14