特許第5703398号(P5703398)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5703398制御チャネルを復調するためのプライマリセル指示方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5703398
(24)【登録日】2015年2月27日
(45)【発行日】2015年4月15日
(54)【発明の名称】制御チャネルを復調するためのプライマリセル指示方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04J 11/00 20060101AFI20150326BHJP
   H04J 99/00 20090101ALI20150326BHJP
【FI】
   H04J11/00 Z
   H04J15/00
【請求項の数】8
【全頁数】50
(21)【出願番号】特願2013-555378(P2013-555378)
(86)(22)【出願日】2012年10月12日
(65)【公表番号】特表2014-511610(P2014-511610A)
(43)【公表日】2014年5月15日
(86)【国際出願番号】KR2012008303
(87)【国際公開番号】WO2013058502
(87)【国際公開日】20130425
【審査請求日】2013年8月23日
(31)【優先権主張番号】61/548,233
(32)【優先日】2011年10月18日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】カン, ジ ウォン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ジン ヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム, キ テ
(72)【発明者】
【氏名】キム, ス ナム
(72)【発明者】
【氏名】イム, ビン チョル
(72)【発明者】
【氏名】パク, スン ホ
【審査官】 長谷川 篤男
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−517259(JP,A)
【文献】 特表2013−518502(JP,A)
【文献】 Motorola Mobility,Enhanced control channels for LTE Rel-11, 3GPP TSG-RAN WG1#66b R1-113261,2011年10月 4日
【文献】 LG-Ericsson,Consideration on E-PDCCH multiplexing and signalling[online], 3GPP TSG-RAN WG1#66b R1-113372,2011年10月 4日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04J 11/00
H04J 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおけるダウンリンク制御チャネルを受信する方法であって、前記方法は、ユーザー機器により実行され、前記方法は、
サービングセルから同期化信号を受信することと、
前記同期化信号に基づいて前記サービングセルの物理的セル識別子を決定することと、
第1のPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を探すために第1の探索空間でブラインドデコーディングを実行することと、
前記サービングセルから設定情報を含むRRC(Radio Resource Control)メッセージを受信することであって、前記設定情報は、第2の探索空間及び第1の識別子情報を示す、ことと、
第2のPDCCHを探すために前記第2の探索空間でブラインドデコーディングを実行することと
を含み、
前記第1のPDCCHは、前記物理的セル識別子に基づいて復調され、
前記第2のPDCCHは、前記第1の識別子情報に基づいて復調され、
前記物理的セル識別子は、前記サービングセルを識別し、
前記第1の識別子情報は、前記ユーザー機器に対する制御情報を受信するために使用され、
前記物理的セル識別子は、前記RRCメッセージがCSI(channel state information)−RS(reference signal)を復調するための第2の識別子情報をさらに含まない場合には、前記CSI−RSを復調するために使用され、
前記物理的セル識別子は、前記RRCメッセージが前記CSI−RSを復調するための前記第2の識別子情報をさらに含む場合には、前記CSI−RSを復調するために使用されない、方法。
【請求項2】
前記第1の探索空間及び前記第2の探索空間は、複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含む一つのサブフレームで定義される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記同期化信号は、プライマリ同期化信号とセカンダリ同期化信号を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の識別子情報は、仮想セル識別子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
無線通信システムにおけるダウンリング制御チャネルを受信するように構成された無線装置であって、前記無線装置は、
無線信号を受信するように構成されたトランシーバと、
前記トランシーバと作用可能に連結されたプロセッサと
を含み、
前記プロセッサは、
サービングセルから同期化信号を受信するように前記トランシーバに命令することと、
前記同期化信号に基づいて前記サービングセルの物理的セル識別子を決定することと、
第1のPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を探すために第1の探索空間に対してブラインドデコーディングを実行することと、
前記サービングセルから設定情報を含むRRC(Radio Resource Control)メッセージを受信するように前記トランシーバに命令することであって、前記設定情報は、第2の探索空間及び第1の識別子情報を示す、ことと、
第2のPDCCHを探すために前記第2の探索空間でブラインドデコーディングを実行することと
を実行するように構成され、
前記第1のPDCCHは、前記物理的セル識別子に基づいて復調され、
前記第2のPDCCHは、前記第1の識別子情報に基づいて復調され、
前記物理的セル識別子は、前記サービングセルを識別し、
前記第1の識別子情報は、前記ユーザー機器に対する制御情報を受信するために使用され、
前記物理的セル識別子は、前記RRCメッセージがCSI(channel state information)−RS(reference signal)を復調するための第2の識別子情報をさらに含まない場合には、前記CSI−RSを復調するために使用され、
前記物理的セル識別子は、前記RRCメッセージが前記CSI−RSを復調するための前記第2の識別子情報をさらに含む場合には、前記CSI−RSを復調するために使用されない、無線装置。
【請求項6】
前記第1の探索空間及び前記第2の探索空間は、複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含む一つのサブフレームで定義される、請求項5に記載の無線装置。
【請求項7】
前記同期化信号は、プライマリ同期化信号とセカンダリ同期化信号を含む、請求項5に記載の無線装置。
【請求項8】
前記第1の識別子情報は、仮想セル識別子を含む、請求項5に記載の無線装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関し、より詳しくは、制御情報を復調するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、無線通信ネットワークのデータ送信量が益々増加している。その理由は、マシンツーマシン(Machine−to−Machine;M2M)通信及び高いデータ送信量を要求するスマートフォン、タブレットPCなど、多様なデバイスの出現及び普及のためである。要求される高いデータ送信量を満たすために、より多くの周波数帯域を効率的に使用する搬送波集約(carrier aggregation)技術、コグニティブ無線(cognitive radio)技術などと、限定された周波数内でデータ容量を高めるために、多重アンテナ技術、多重基地局協力技術などが最近浮かび上がっている。
【0003】
また、無線ネットワークは、ユーザ周辺にアクセスすることができるノード(node)の密度が高まる方向に進化している。ここで、ノードとは、分散アンテナシステム(distributed antenna system;DAS)から一定間隔以上離れたアンテナ又はアンテナグループを意味するが、このような意味に限定されるものではなく、さらに広い意味で使われることができる。即ち、ノードは、ピコセル基地局(PeNB)、ホーム基地局(HeNB)、RRH(remote radio head)、RRU(remote radio unit)、中継器などになることもできる。このような高い密度のノードを備えた無線通信システムは、ノード間の協力により高いシステム性能を示すことができる。
【0004】
即ち、各ノードが独立的な基地局(Base Station(BS)、Advanced BS(ABS)、Node−B(NB)、eNode−B(eNB)、Access Point(AP)等)として動作することで、互いに協力しない時より各ノードが一つの制御局により送受信の管理を受けて一つのセルに対するアンテナ又はアンテナグループのように動作すると、優れたシステム性能を示すことができる。以下、複数のノードを含む無線通信システムを多重ノードシステムという。
【0005】
ノードは、通常一定間隔以上離れたアンテナグループだけでなく、間隔に関係なしに任意のアンテナグループと定義しても適用することができる。例えば、クロス偏波アンテナ(closs polarized antenna)で構成された基地局をH−偏波アンテナ(H−pol antenna)で構成されたノードとV−偏波アンテナ(V−pol antenna)で構成されたノードで構成されていると見ることができる。
【0006】
多重ノードシステムでは端末に信号を送信するノードが端末別に異なり、複数個設定されることができる。このとき、各ノード別に互いに異なる参照信号(reference signal)を送信することができる。この場合、端末は、複数の参照信号を利用して各ノードと端末との間に対するチャネル状態を測定し、チャネル状態情報を周期的又は非周期的にフィードバックすることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、セル識別子(cell ID(identification))を利用して制御情報を復調するための方法を提供することである。
【0008】
本発明の他の目的は、セル識別子(cell ID(identification))を利用して制御情報を復調するための方法を実行する装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施例によると、多重分散ノードシステムにおける制御情報受信方法は、同期化信号(synchronization signal;SS)に基づいて第1のセル識別子を復調するステップ、RRC(radio resource control)メッセージに基づいて第2のセル識別子を指示する情報を復調するステップ、及び前記第2のセル識別子に基づいてe−PDCCH(enhanced physical downlink control channel)を復調するステップを含み、前記第1のセル識別子は、複数の隣接ノードが共有する指示子であり、前記第2のセル識別子は、前記複数の隣接ノードを指示する指示子である。第2のセル識別子を指示する情報は、前記e−PDCCHの設定情報に含まれる。前記第2のセル識別子を指示する情報を復調するステップは、前記RRCメッセージに基づいて受信されたCSI(channel state information)−RS(reference signal)のセル識別子を復調するステップ、前記RRCメッセージに基づいて前記CSI−RSのPPCI(primary physical cell identifier)指示子を復調するステップ、及び前記第2のセル識別子を前記CSI−RSの前記セル識別子と同じに設定するステップを含み、前記CSI−RSの前記セル識別子は、前記CSI−RSを送信するノードを指示し、前記PPCI指示子は、前記第2のセル識別子が前記CSI−RSの前記セル識別子と同じかどうかを指示する。前記制御情報受信方法は、前記CSI−RSに基づいてPDSCH(physical downlink shared channel)を復調するステップをさらに含み、前記PDSCHは、前記CSI−RSの前記セル識別子と同じセル識別子で生成される。前記第2のセル識別子を指示する情報を復調するステップは、前記RRCメッセージに基づいて予め決定されたリソース要素に位置したCSI−RSのセル識別子を復調するステップ及び前記第2のセルIDを前記CSI−RSの前記セル識別子と同じに設定するステップを含み、前記CSI−RSの前記セル識別子は、前記CSI−RSを送信するノードを指示する。前記制御情報受信方法は、前記CSI−RSに基づいてPDSCH(physical downlink shared channel)を復調するステップをさらに含み、前記PDSCHは、前記CSI−RSの前記セル識別子と同じセル識別子で生成される。
【0010】
また、本発明の実施例によると、多重分散ノードシステムにおける制御情報を受信する端末において、前記端末は、同期化信号(synchronization signal;SS)に基づいて第1のセル識別子を復調し、RRC(radio resource control)メッセージに基づいて第2のセル識別子を指示する情報を復調するように具現されるプロセッサ及び前記第2のセル識別子に基づいてe−PDCCH(enhanced physical downlink control channel)を復調するように具現されるトランシーバを含み、前記第1のセル識別子は、複数の隣接ノードが共有する指示子であり、前記第2のセル識別子は、前記複数の隣接ノードを指示する指示子である。前記第2のセル識別子を指示する情報は、前記e−PDCCHの設定情報に含まれて送信される。前記プロセッサは、前記RRCメッセージに基づいて受信されたCSI(channel state information)−RS(reference signal)のセル識別子を復調し、前記RRCメッセージに基づいて前記CSI−RSのPPCI(primary physical cell identifier)指示子を復調し、前記第2のセル識別子を前記CSI−RSの前記セル識別子と同じに設定するように具現され、前記CSI−RSの前記セル識別子は、前記CSI−RSを送信するノードを指示し、前記PPCI指示子は、前記第2のセル識別子が前記CSI−RSの前記セル識別子と同じかどうかを指示する。前記プロセッサは、前記CSI−RSに基づいてPDSCH(physical downlink shared channel)を復調するように具現され、前記PDSCHは、前記CSI−RSの前記セル識別子と同じセル識別子で生成される。前記プロセッサは、前記RRCメッセージに基づいて予め決定されたリソース要素に位置したCSI−RSのセル識別子を復調し、前記第2のセルIDを前記CSI−RSの前記セル識別子と同じに設定するように具現され、前記CSI−RSの前記セル識別子は、前記CSI−RSを送信するノードを指示する。前記プロセッサは、前記CSI−RSに基づいてPDSCH(physical downlink shared channel)を復調するように具現され、前記PDSCHは、前記CSI−RSの前記セル識別子と同じセル識別子で生成される。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
多重分散ノードシステムにおける制御情報受信方法において、
同期化信号(synchronization signal;SS)に基づいて第1のセル識別子を復調するステップ;
RRC(radio resource control)メッセージに基づいて第2のセル識別子を指示する情報を復調するステップ;及び、
前記第2のセル識別子に基づいてe−PDCCH(enhanced physical downlink control channel)を復調するステップ;を含み、
前記第1のセル識別子は、複数の隣接ノードが共有する指示子であり、
前記第2のセル識別子は、前記複数の隣接ノードを指示する指示子である制御情報受信方法。
(項目2)
前記第2のセル識別子を指示する情報は、前記e−PDCCHの設定情報に含まれる項目1に記載の制御情報受信方法。
(項目3)
前記第2のセル識別子を指示する情報を復調するステップは、前記RRCメッセージに基づいて受信されたCSI(channel state information)−RS(reference signal)のセル識別子を復調するステップ;前記RRCメッセージに基づいて前記CSI−RSのPPCI(primary physical cell identifier)指示子を復調するステップ;及び、前記第2のセル識別子を前記CSI−RSの前記セル識別子と同じに設定するステップ;を含み、前記CSI−RSの前記セル識別子は、前記CSI−RSを送信するノードを指示し、前記PPCI指示子は、前記第2のセル識別子が前記CSI−RSの前記セル識別子と同じかどうかを指示する項目1に記載の制御情報受信方法。
(項目4)
前記CSI−RSに基づいてPDSCH(physical downlink shared channel)を復調するステップをさらに含み、前記PDSCHは、前記CSI−RSの前記セル識別子と同じセル識別子で生成される項目3に記載の制御情報受信方法。
(項目5)
前記第2のセル識別子を指示する情報を復調するステップは、前記RRCメッセージに基づいて予め決定されたリソース要素に位置したCSI−RSのセル識別子を復調するステップ;及び、前記第2のセルIDを前記CSI−RSの前記セル識別子と同じに設定するステップ;を含み、前記CSI−RSの前記セル識別子は、前記CSI−RSを送信するノードを指示する項目1に記載の制御情報受信方法。
(項目6)
前記CSI−RSに基づいてPDSCH(physical downlink shared channel)を復調するステップをさらに含み、前記PDSCHは、前記CSI−RSの前記セル識別子と同じセル識別子で生成される項目5に記載の制御情報受信方法。
(項目7)
多重分散ノードシステムにおける制御情報を受信する端末において、前記端末は、
同期化信号(synchronization signal;SS)に基づいて第1のセル識別子を復調し、RRC(radio resource control)メッセージに基づいて第2のセル識別子を指示する情報を復調するように具現されるプロセッサ;及び、
前記第2のセル識別子に基づいてe−PDCCH(enhanced physical downlink control channel)を復調するように具現されるトランシーバ;を含み、
前記第1のセル識別子は、複数の隣接ノードが共有する指示子であり、
前記第2のセル識別子は、前記複数の隣接ノードを指示する指示子である端末。
(項目8)
前記第2のセル識別子を指示する情報は、前記e−PDCCHの設定情報に含まれて送信される情報である項目7に端末。
(項目9)
前記プロセッサは、前記RRCメッセージに基づいて受信されたCSI(channel state information)−RS(reference signal)のセル識別子を復調し、前記RRCメッセージに基づいて前記CSI−RSのPPCI(primary physical cell identifier)指示子を復調し、前記第2のセル識別子を前記CSI−RSの前記セル識別子と同じに設定するように具現され、前記CSI−RSの前記セル識別子は、前記CSI−RSを送信するノードを指示し、前記PPCI指示子は、前記第2のセル識別子が前記CSI−RSの前記セル識別子と同じかどうかを指示する項目7に端末。
(項目10)
前記プロセッサは、前記CSI−RSに基づいてPDSCH(physical downlink shared channel)を復調するように具現され、前記PDSCHは、前記CSI−RSの前記セル識別子と同じセル識別子で生成される項目9に端末。
(項目11)
前記プロセッサは、前記RRCメッセージに基づいて予め決定されたリソース要素に位置したCSI−RSのセル識別子を復調し、前記第2のセルIDを前記CSI−RSの前記セル識別子と同じに設定するように具現され、前記CSI−RSの前記セル識別子は、前記CSI−RSを送信するノードを指示する項目7に端末。
(項目12)
前記プロセッサは、前記CSI−RSに基づいてPDSCH(physical downlink shared channel)を復調するように具現され、前記PDSCHは、前記CSI−RSの前記セル識別子と同じセル識別子で生成される項目11に端末。
【発明の効果】
【0011】
前述したような本発明の実施例に係るプライマリセル識別子(primary cell ID)を利用した制御チャネル復調方法及び装置によると、プライマリセル識別子と同じセル識別子を有する少なくとも一つのノードから送信された制御情報を受信することができる。したがって、多重分散ノードシステムで送信される制御情報を選択的に受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】単一セル多重分散ノードシステムを示す概念図である。
図2】CSI−RSの送信と端末で測定されたCSIのフィードバック(feedback)を示す概念図である。
図3】CSI−RSの個数によるリソースブロックペア(resource block pair)においてCSI−RSの位置を示す概念図である。
図4】リソースブロックペア(resource block pair)でCSI−RSがマッピングされる複数の構造(structure)を示す概念図である。
図5】CoMP(coordinated multipoint transmission)を利用したデータ送信方法を示す概念図である。
図6】新たに導入された制御チャネルであるe−PDCCH(enhanced physical downlink control channel)を示す概念図である。
図7】LTEで提案されたリレイ方法(relay scheme)を示す概念図である。
図8】relayのためのR−PDCCHの割当構造を示す概念図である。
図9】サブフレームでe−PDCCHを割り当てる方法を示す概念図である。
図10】サブフレームでe−PDCCHを割り当てる方法を示す概念図である。
図11】ネスティド仮想セルシステム(nested virtual cell system)を示す概念図である。
図12】本発明の実施例に係るCSI−RS情報要素(CSI−RS information element)を介して仮想セル識別子(virtual cell ID)を送信する方法を示す概念図である。
図13】本発明の実施例に係るe−PDCCHを送信する仮想セル識別子(virtual cell ID)を情報を送信する方法を示す概念図である。
図14】本発明の実施例に係る潜在的(implicit)に仮想セル識別子に対する情報を端末が推定するようにする方法を説明するための概念図である。
図15】本発明の実施例に係るPPCIを使用してノードの動作を制御する方法を示す概念図である。
図16】本発明の実施例が適用されることができる無線装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier−frequency division multiple access)などのような多様な多重接続方式(multiple access scheme)に使われることができる。
【0014】
CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radiotechnology)で具現されることができる。TDMAはGSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM(登録商標) Evolution)のような無線技術で具現されることができる。OFDMAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術で具現されることができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E−UTRAを使用するE−UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(Advanced)は、LTEの進化である。
【0015】
図1は、単一セル多重分散ノードシステムを示す概念図である。
【0016】
図1を参照すると、単一セル多重分散ノードシステムでは各々のノード110、120、130、140、150、160が一つの基地局コントローラ100により送受信の管理を受けて一つのセル(Cell)の一部のように動作することができる。
【0017】
以下、本発明の実施例におけるノード(node)は、通常DAS(distributed antenna system)から一定間隔以上離れたアンテナグループ(物理的にはRRH(remote radio head)、RRU(remote radio unit)などに該当)という。しかし、本発明において、ノードは、物理的な間隔に関係なしに任意のアンテナグループと解釈されることができる。例えば、本発明の実施例において、クロス偏波アンテナ(cross polarized antenna)で構成された基地局は、各々のノードであるH−偏波アンテナ(H−pol antenna)で構成されたノードとV−偏波アンテナ(V−pol antenna)で構成されたノードで構成されていると見ることができる。ノードは、アンテナグループでないピコセル基地局(PeNB)、ホーム基地局(HeNB)などのような基地局になることもできる。
【0018】
また、本発明における‘ノード’は、‘物理的観点でのノード’に限定されずに‘論理的観点でのノード’に拡張されて解釈されることができる。‘論理的観点でのノード’とは、端末の立場でノードと認知される送信パイロット信号を意味する。例えば、LTE端末は、ノードの構成情報をCRS(cell−specific reference signal)又はCSI−RS(channel state information reference signal)port(s)を介して認知することができる。したがって、端末に論理的には認知されるノードと実際物理的ノードとは異なる。例えば、N個のCRSポート(ports)が送信されるセルで、LTE端末は、このセルがN個の送信アンテナを有する一つのノードで構成されていると認知することができる。しかし、このセルの物理的ノード構成は多様である。例えば、セル内に二つのノードがN/2個のCRSポートずつ送信することもできる。他の例として、N個の送信アンテナを有する複数のノードがN個のCRSポートをSFN(single frequency network)styleで送信することもできる。
【0019】
結局、物理的ノードと論理的ノードとの関係は、端末の観点でトランスペアレント(transparent)することができるため、端末は、論理的観点でのノードを認知して送受信プロセスを実行することができる。LTE−Aシステムで、論理的ノードは、一つのCSI−RSリソース(又は、パターン)と認知されることができる。例えば、端末に複数のCSI−RSリソースが設定される場合、端末は、各CSI−RSリソースを一つの論理的ノードと認知して送受信プロセスを実行することができる。
【0020】
以下、本発明の実施例で記述するアンテナは、物理的なアンテナだけでなく、アンテナポート、仮想アンテナ、アンテナグループと呼ばれることができる。
【0021】
多重分散マルチノードシステムにおいて、端末は、多様なダウンリンク物理チャネルに対してコヒーレント復調(coherent demodulation)を実行しなければならない。端末でコヒーレント復調を実行するためにはダウンリンクチャネルの推定が必要である。端末がダウンリンクチャネルを推定するためにはODFMの時間−周波数グリッド(又は、リソースグリッド(resource grid))に端末が知っている参照シンボル(reference symbol)を挿入してチャネルを推定することができる。このような参照シンボルをダウンリンク参照シンボル又は参照シンボルということができる。参照シンボルには下記のような参照シンボルが使われることができる。
【0022】
(1)CRS(cell−specific reference signal)は、各ダウンリンクサブフレームと全てのリソースブロック(resource block)で送信され、全てのセル帯域幅(cell bandwidth)をカバーすることができる。CRSは、送信モード(transmission modes)が7、8又は9の場合、PMCH(physical multicast channel)とPDSCH(physical downlink shared channel)を除いた物理チャネルを介して送信された信号のコヒーレント復調のための参照信号として使われることができる。送信モードが7、8又は9は、コードブックに基づいていないプリコーディング(non−codebook−based precoding)を実行する場合を意味する。
【0023】
また、CRSは、端末がCSI(channel−state information)を得るために使われることもでき、端末は、CRSに基づいてセル選択及びハンドオーバ可否に対する決定をすることができる。
【0024】
(2)DM−RS(demodulation reference signals)は、端末特定参照信号(UE−specific reference signal)という用語で定義されることもできる。DM−RSは、送信モードが7、8又は9の場合、端末がPDSCH(physical downlink shared channel)に対するチャネル測定をするために使われることができる。端末−特定(UE−specific)という用語は、各々のDM−RSが一つの端末によるチャネル測定に使われることを意味する。即ち、DM−RSは、PDSCHチャネルを介して特定の端末に送信されるリソースブロックを介して送信されることができる。
【0025】
(3)CSI−RS(CSI reference signal)は、channel−state information(CSI)を得るために使われる参照信号を意味する。CSI−RSは、あまりにも低い時間/周波数密度を有しているため、前述したCRSに比べて低いオーバーヘッドを有する。
【0026】
(4)MBSFN reference signalは、MBSFN(multicast−broadcast single frequency network)を使用するMCH(multicast channel)送信でコヒーレント復調(coherent demodulation)のためのチャネル測定で使われる。
【0027】
(5)位置参照信号(positioning reference signal)は、LTE位置機能(LTE positioning functionality)を向上させるために使われる参照信号である。端末の地政学的位置を測定するために複数のLTEセルで端末測定を実行するために使用することができる。特定のセルにおいて、位置参照信号は、隣接セルの空のリソース要素(empty resource element)位置で使用することで、高いSIR(signal to interference ratio)を得ることができる。
【0028】
以下、本発明の実施例では多重ノード分散システムでCSI−RSを利用してチャネル推定を実行する方法に対して開示する。
【0029】
図2は、CSI−RSの送信と端末で測定されたCSIのフィードバックを示す概念図である。
【0030】
図2を参照すると、受信機210では送信機200で送信したCSI−RSに基づいて算出されたチャネル情報をRI(rank index)、PMI(precoding matrix index)、CQI(channel quality indicator)のようなパラメータを利用して送信機200にフィードバックすることができる。RI、PMI、CQIのようにチャネル情報を示すパラメータをCSI(channel state information)ということができる。
【0031】
(1)RI(rank index)は、使われる送信ランク(transmission rank)に対する勧告(recommendation)を送信機200に提供する。即ち、送信機にダウンリンク送信に使われる階層(layer)の個数に対する情報を提供することができる。
【0032】
(2)PMI(precoding matrix index)は、ダウンリンク送信に使われるプリコーダ行列(precoder matrix)を指示する値として使われることができる。プリコーダ行列(precoder matrix)は、RIにより指示された階層(layer)の個数を推定して決定されることができる。
【0033】
(3)CQI(channel−quality indication)は、最も高い変調コーディング方法(modualtion coding scheme;MCS)に対する情報を送信機200に提供することができる。
【0034】
受信機210では送信機200で送信されたCSI−RSに対するフィードバック情報として前記のようにチャネル状態を示す情報であるRI、PMI、CQIを送信することでチャネル状態をリポートすることができる。
【0035】
前述したCRSもチャネル状態情報を得るために使われることができる参照信号であるため、CRSの役割とCSI−RSの役割が重複することができる。CSI−RSは、下記のような二つの理由のため、既に存在する参照信号であるCRSに対して補完するために使われることができる。
【0036】
(1)LTEリリース8では一つのセルに最大4個の参照信号が存在した。しかし、LTEリリース10では一つの基地局で8個の送信アンテナをサポートするため、ダウンリンク空間多重化(downlink spatial multiplexing)が8階層まで可能である。このような理由のためLTEリリース8で既存に使われた参照信号であるCRSよりCSIケイパビリティー(capability)を拡張させるための参照信号としてCSI−RSが使われることができる。
【0037】
(2)既存に使われるCRSの時間−周波数(time−frequency)密度は、あまりにも速く変わるチャネル状況でチャネル測定が実行可能のように設定されるため高い。したがって、CRSは、高いオーバーヘッドとして作用するようになる。反面、CSI−RSは、単にCSIのみをターゲッティング(targeting)する参照信号であるため、低い時間−周波数密度でCRSに比べて相対的に低いオーバーヘッドを有する。したがって、既存の参照信号であるCRSを拡張するより新たなタイプの参照信号として低い時間−周波数密度及び低いオーバーヘッドを有するCSI−RSを定義して使用することができる。
【0038】
一つのセルは、リソースブロックペア(resource block pair)単位に、1、2、4又は8個のCSI−RSを使用することができる。リソースグリッドでCSI−RSを配置した構造を示すCSI−RS structure(又は、CSI−RS configuration)は、一つのcellで使われるCSI−RSの個数によって互いに異なるCSI−RS構造(structure)を有することができる。例えば、リソースブロックペアで一つのCSI−RSを使用する場合、CSI−RSは、40個の他の組合せを有することができる。
【0039】
リソースブロックペアは、二つのリソースブロックを含むリソース単位であり、一つのリソースブロックは、周波数軸に12個のサブキャリア、時間軸に7個のOFDMシンボルを含むリソース単位になることができる。
【0040】
図3は、CSI−RSの個数によるリソースブロックにおいてCSI−RSの位置を示す概念図である。
【0041】
図3を参照すると、リソースブロックペア300、310は、二つのCSI−RSが使われる場合を示す。陰影表示された部分は、リソースグリッド上でCSI−RSが位置することができる部分を示す。
【0042】
例えば、二つのCSI−RS300−2−1、300−2−2は、一つのリソースブロック300−2から時間軸上に二つの連続的な参照要素(reference element)に位置することができる。二つのCSI−RS300−2−1、300−2−2は、各々、OCC(orthogonal cover codes)を使用して互いに対する干渉が無いようにすることができる。陰影で表示されたリソース要素に二つのCSI−RSが位置することができ、一つのリソースブロックペアで二つのCSI−RSを使用する場合、リソースブロックペアで20個の組合せを有することができる。
【0043】
また、図3を参照すると、1)一つのリソースブロックペアで4個のCSI−RSを使用する場合340、345、及び2)一つのリソースブロックペアで8個のCSI−RSを使用する場合360、365が開示されている。
【0044】
4個のCSI−RSを使用する場合は、リソースブロックペアで10個の互いに異なるCSI−RS構造組合せが存在することができ、8個のCSI−RSを使用する場合は、リソースブロックペアで5個の互いに異なるCSI−RS構造組合せが存在することができる。
【0045】
リソースブロックペアで一つのCSI−RSを使用する場合、図1のリソースブロックペア300、310のように二つのCSI−RSを使用する場合と同じCSI−RS構造を有することができる。
【0046】
時間ドメインの観点でCSI−RSが送信される周期は、5ms(5番目のサブフレーム毎に)から80ms(8番目のフレーム毎に)までの多様な周期に送信されることができる。一つのCSI−RSを使用して5ms毎に送信される場合、CSI−RSを使用することによって発生されるオーバーヘッドは0.12%になることができる。周辺セルとの干渉をなくすためにCSI−RSが送信されるサブフレームが時間ドメイン上でも周辺セルと互いに異なる値を有するようにすることができる。
【0047】
図3では周波数ドメインで一つのリソースブロックでCSI−RSが送信されることを示したが、CSI−RSは、周波数ドメイン上の全てのリソースブロックで送信されることができるため、全体セル帯域幅を介してCSI−RSが送信されることができる。
【0048】
また、図3を参照すると、前述したように、現在CSI−RSの位置でない異なるリソース要素の位置にもCSI−RSが使われることができる。このような潜在的なCSI−RS位置に該当するリソース要素のうち、CSI−RSに使われないリソース要素は、データシンボルの送信に使われることができる。
【0049】
しかし、他の方法として、潜在的なCSI−RS位置に該当するリソース要素をミュートCSI−RS(muted CSI−RS(又は、ゼロパワー(zero power CSI−RS)))として使用することもできる。ミュートCSI−RSは、一般的なCSI−RS構造と同じであるが、該当リソース要素の位置で何も送信されないという点で差がある。
【0050】
他の周辺セルでCSI−RSを送信する場合、現在セルのミュートCSI−RSは、送信ホール(transmission hole)になり、送信ホールは、下記のような二つの目的で使われることができる。
【0051】
(1)端末が自分のセル(cell)での送信に影響を受けずに周辺セルのCSI−RSを受信することができるようにする。周辺セルのCSI−RSを受信することによって周辺セルのチャネル情報を得ることができる。周辺セルのCSI−RSに基づいたチャネル情報は、CoMP(cooperative multi point)のような複数−セル送信(multi−cell transmission)技術で活用されることができる。
【0052】
(2)他のセルでCSI−RS送信に 対する干渉を減少させる。異種ネットワーク(heterogeneous network)のようにセルがオーバーラッピング(overlapping)されているネットワークでは他のセルからCSI−RSが送信されるリソース要素(resource element)位置にエネルギーをなくすことで、現在セルで送信される信号により他のセルの信号が干渉を受けることを防止することができる。
【0053】
(1)の場合のように周辺セルのCSI−RSを受信するための場合、周辺セルで使用するCSI−RS集合に対してミュートCSI−RSを使用するため、複数個の集合で構成されたミュートCSI−RSを使用することができる。(2)の場合のように自分のセルとオーバーラッピングされたセルのCSI−RSと干渉が発生されないようにするために一つの集合で構成されたミュートCSI−RSを使用することができる。
【0054】
図4は、リソースブロックペアでCSI−RSがマッピングされる複数の構造を示す概念図である。
【0055】
下記の実施例では、説明の便宜上、二つのCSI−RSがリソースブロックペアに含まれる場合を仮定して説明するが、前述したように、1個、4個又は8個のCSI−RSがリソースブロックペアに含まれることができる。
【0056】
図4を参照すると、HetNetのようなマルチ−セル環境でセル間干渉(inter−cell interference)を減らすために、CSI−RSは、リソースブロックペアで互いに異なる設定(又は、構造)を有することができる。
【0057】
リソースブロックペア内でCSI−RS設定(configuration)は、セル内のアンテナポート数によって互いに変わることができ、隣接セル間で最大限異なるCSI−RS設定を有するように構成されることができる。
【0058】
また、リソースブロックペア内でCSI−RSの設定は、CP(cyclic prefix)のタイプによって区分されることができ、また、フレーム構造1(frame structure 1)とフレーム構造2(frame structure 2)の両方ともに適用される場合とフレーム構造2にのみ適用される場合に分けられることができる(フレーム構造1とフレーム構造2は、送信方式がTDD(time division duplex)か、FDD(frequency division duplex)かを示す)。
【0059】
また、CSI−RSは、CRSと違って最大8ポート(P=15、P=15,16、P=15,...,18、及びP=15,...,22)までサポートし、△f=15kHzに対して定義されることができる。
【0060】
CSI−RS設定は、下記のような方法により算出されることができる。
【0061】
CSI−RSに対するシーケンスrl,ns(m)は、以下の数式のように生成される。
【0062】
【数1】
【0063】
以上の数式において、nは、一無線フレーム(radio frame)内のスロット番号(slot number)であり、lは、そのスロット内のOFDMシンボル番号である。c(i)は、疑似ランダムシーケンス(pseudo random sequence)であり、cinitとして各OFDMシンボルで始まる。
【化1】
は、物理階層セルIDを意味する。
【0064】
セルIDに基づくシード(seed)値で生成された疑似ランダムシーケンス(pseudo−random sequence)rl,ns(m)を複素値変調シンボル(complexed−valued modualtion symbol)
【化2】
でリソースマッピング(resource mapping)することができる。以下の数式2は、CSI−RSを送信するように設定されたサブフレームで、参照信号シーケンスrl,ns(m)をアンテナポートpに対する参照シンボルとして使われる複素値変調シンボル
【化3】
でマッピングする式である。
【0065】
【数2】
【0066】
前記数式2において、(k′,l′)とnは、後述する表1及び表2で与えられる。CSI−RSは(n mod 2)が後述する表1及び表2の条件を満たすダウンリンクスロットで送信されることができる。
【0067】
以下の表1は、ノーマルCPに対するCSI−RS設定を示す。
【0068】
【表1】
【0069】
以下の表2は、拡張CPに対するCSI−RS設定を示す。
【0070】
【表2】
【0071】
一セルで複数個のCSI−RS設定が使われることができ、ノンゼロパワーCSI−RS(non−zero power CSI−RS)は、0又は1個の設定(configuration)を使用し、ゼロパワーCSI−RS(zero−power CSI−RS)は、0又は複数個の設定を使用することができる。
【0072】
ゼロパワー(zero−power)CSI−RSの場合、表1で、4ポートの16個を16−ビットビットマップ(16−bit bitmap)で表し、各ビットを‘1’にして多様に設定することができる。そのビットマップ(bitmap)は、上位階層のZeroPowerCSI−RSで指示される。ただし、ノンゼロパワーCSI−RS(non−zero powerCSI−RS)で設定されたリソース要素は除外される。MSB(most significant bit)が最低CSI−RS設定インデックス(lowest CSI−RS configuration index)であり、ビットの順に昇順の設定インデックス(configuration index)を示す。
【0073】
下記の場合、端末は、CSI−RSが送信されないと仮定する。
【0074】
−FSタイプ2(FS type 2)でのスペシャルサブフレーム(special subframe)内で
【0075】
−CSI−RSが同期化信号(synchronization signals)、PBCH、SystemInformationBlockType1メッセージと衝突するサブフレーム内で
【0076】
−ページングメッセージ(paging message)が送信されるサブフレーム内で
【0077】
S={15}、S={15,16}、S={17,18}、S={19,20}又はS={21,22}である集合Sで、一アンテナポート(antenna port)のCSI−RSが送信されるRE(Resource Element)は、PDSCHや他のアンテナポートのCSI−RSの送信に使われない。
【0078】
CSI−RSのサブフレーム設定ICSI−RSは、上位階層で指示され、表3のようにCSI−RSのサブフレーム設定とサブフレームオフセット値を知らせる。
【0079】
【表3】
【0080】
以下の表4は、CSI−RS設定IE(information element)を示す。
【0081】
【表4】
【0082】
CSI−RS設定IE(information element)にはCSI−RS−Config−r10情報であり、参照信号であるCSI−RSを構成するためのパラメータとしてantennaPortsCount、resourceConfig、subframeConfig、p−C−r10に対する情報が含まれることができる。また、CSI−RS設定IEにはミュートCSI−RS(muted CSI−RS(ゼロパワーCSI−RS(zero−power CSI−RS)))を構成するためのパラメータとして複数のパラメータがzeroTxPower−RS−r10に含まれることができる。
【0083】
即ち、CSI−RS設定IE(information element)にはCSI−RSとゼロパワー(zero−power CSI−RS)の構成に対する情報が含まれることができる。
【0084】
設定IEに含まれるパラメータは、以下の表5で開示された情報を含むことができる。
【0085】
【表5】
【0086】
図5は、CoMP(coordinated multipoint transmission)を利用したデータ送信方法を示す概念図である。
【0087】
CoMPは、ノード(point)間協力通信技法を意味する。多重セル多重分散ノードシステムではCoMPを適用してセル間干渉(Inter−cell interference)を減らすことができ、単一セル多重分散ノードシステムではセル内の多重ノード間干渉(Intra−cell inter−point interference)を減らすことができる。CoMPを利用すると、端末は、多重ノードから共同にデータのサポートを受けることができる。CoMPを使用する場合、各々の基地局は、システムの性能を向上させるために、同じ周波数リソース(Same Radio Frequency Resource)を利用して一つ以上の端末を同時にサポートすることができる。また、CoMPを使用する場合、基地局は、基地局と端末との間のチャネルに対する状態情報に基づいて空間分割多重接続(SDMA;Space Division Multiple Access)方法を実行することもできる。
【0088】
CoMPの主要目的は、セル境界又はノード境界端末の通信性能改善である。LTEではCoMP方法を一般的にデータ送信方法によって下記のように二つに分けられることができる。
【0089】
(1)ジョイントプロセッシング(joint processing;JP)
【0090】
図5(A)は、ジョイントプロセッシング(JP)を示す。図5(A)を参照すると、ジョイントプロセッシング(JP)は、端末500に対するデータを一つ以上のノード510、520で共有しながら送信する方法をいう。
【0091】
ジョイントプロセッシングは、送信方法によって三つの形態(コヒーレントジョイント送信(coherent Joint Transmission)、ノンコヒーレントジョイント送信(Non−Coherent Joint Transmission)、及びダイナミックポイント(セル)選択(Dynamic Point(Cell) Selection))に分類されることができる。コヒーレントジョイント送信(Coherent joint transmission)は、セル間にプリコーディング(precoding)を使用して端末500が受信を受けたデータを同時に処理する方法を意味する。ノンコヒーレントジョイント送信(Non−Coherent joint transmission)は、端末500がソフト−コンバイニング(soft−combining)を利用してOFDM信号を受けて処理する方法を示す。
【0092】
DPS(dynamic point selection)は、複数のセルのうち、一つのセル(又は、ノード510)でPDSCH(physical downlink shared channel)を介してデータの送信を担当し、他のセル(又は、他のノード520)は、ミューティング(muting)をして干渉をなくす方法を使用して端末にデータを送信することができる。DPSを使用する場合、送信/ミューティングポイント(ノード)(transmitting/muting point(node))が一つのサブフレームで他のサブフレームを送信する時に変わったり、一つのフレーム内でリソースブロックペアを基準に変わったりすることもできる。
【0093】
(2)コーディネーションスケジューリング(Coordination Scheduling(CS))/コーディネーションビーム形成(Coordination Beamforming(CB))
【0094】
図5(B)は、コーディネーションスケジューリング/コーディネーションビーム形成を示す。図5(B)を参照すると、CS/CBは、一つのノード(サービングポイント(serving point))560でのみ端末550に送信可能であるが、他のノード570でスケジューリング又は送信ビームの干渉を減らす方向にサービングポイントに協力する方法を意味する。また、CS/CB技法は、SSPS(Semi−static point selection)技法を使用することができ、SSPSは、特定の端末550が一つのポイント(又はnode又はcell)560から送信を受け、端末にデータを送信する送信ポイント(transmission point)が半静的に(semi static)変わることを意味する。
【0095】
図6は、新たに導入された制御チャネルであるe−PDCCH(enhanced physical downlink control channel)を示す概念図である。
【0096】
RRH(radio remote head)のような多重分散ノードシステムの導入によって端末/基地局別又は協力方式など、多様な通信技法の適用が可能になってリンク品質(link quality)の改善が可能である。MIMO(multiple−input multiple−output)技法及び協力通信技法(例えば、CoMP(Coordinated Multi−Point transmission/reception))などのような多様な通信技法を複数のノードを含む多重分散ノード環境に適用するには現在制御チャネルでは限界がある。
【0097】
したがって、多重分散ノード環境に適用するための新たな制御チャネルの導入が要求されている。このような必要により定義された新たな制御チャネルがe−PDCCH(RRH−PDCCH、x−PDCCHなどを通称して以下e−PDCCHという)である。サブフレームでe−PDCCH600の割当位置に既存の制御領域(以下、PDCCH領域という)がでないデータ送信(以下、PDSCH(physical downlink shared channel)領域という)領域を使用することができる。
【0098】
e−PDCCH600を介して各端末別に多重分散ノードシステムのノードに対する制御情報を送信が可能になって制御領域の不足により発生した問題点を解決することができる。端末は、サブフレームでe−PDCCH600の有無を検出するためにブラインドデコーディング(blind decoding)過程を実行しなければならない。e−PDCCH600は、既存のPDCCHと同じスケジューリング動作(PDSCH、PUSCH制御)を実行するが、ノード(例えば、RRH(remote radio head))に接続した端末の数が増加すると、PDSCH領域内により多い数のe−PDCCH600が割り当てられて端末が実行しなければならないブラインドデコーディング数が増加して複雑度が高まることができるとう短所が存在する。
【0099】
e−PDCCH600の具体的な割当方式においては既存にリレイを利用した送信のために新たに定義された制御領域であるR−PDCCH構造に基づいて割当方式を定義することができる。
【0100】
図7は、LTEで提案されたリレイ方法(relay scheme)を示す概念図である。
【0101】
図7を参照すると、リレイ750を利用したデコード及びフォワードリレイ方法(decode−and−forward relaying scheme)のためにR−PDCCH(relay physical downlink control channel)を新たに定義して使用することができる。
【0102】
リレイ750と基地局700との間のリンクであるバックホールリンク(backhaul link)と、リレイ750と端末730との間のアクセスリンク(access link)と、が同じ周波数スペクトラムで形成されることができる。バックホールリンク(backhaul link)とアクセスリンク(access link)が同じ周波数スペクトラムで形成される場合、もし、リレイ750がバックホールリンク(backhaul link)を介して基地局700からデータを受信している時はアクセスリンクを介してリレイ750が端末730にデータを送信する動作が同時に発生することができない。したがって、バックホールリンクとアクセスリンクで同時に送信又は受信が発生しないように二つのリンクの動作を分離するための方法が必要である。
【0103】
バックホールリンクとアクセスリンクでの動作を分離するために、アクセスリンクを介してリレイ750から端末730にフレームを送信する時、サブフレームとサブフレームとの間に送信ギャップ(transmission gap)を生成し、このような送信ギャップでバックホールリンクを介して基地局700からリレイ750にフレームが送信されるようにすることができる。
【0104】
送信ギャップを介して基地局700からリレイ750に送信されるフレームの場合、送信デュレーション(duration)が全体サブフレームデュレーション(full subframe duration)より短いため、一般的なPDCCHを使用してL1/L2制御信号が基地局700からリレイ750に送信されることができない。このような理由のため既存の制御チャネルでリレイ特定(relay−specific)制御チャネルであるR−PDCCHが新たに定義されて使われる。
【0105】
図8は、relayのためのR−PDCCHの割当構造を示す概念図である。
【0106】
図8を参照すると、R−PDCCHは、PDCCHで使用するDCIフォーマットと同じフォーマットを使用してダウンリンクスケジューリング割当(downlink scheduling assignment)800とアップリンクスケジューリング承認(uplink scheduling grants)850を送信することができる。一般的にフレームを制御領域(control region)とデータ領域(data region)に分割する方法によりレイテンシ(latency)の観点で制御領域(control region)を可能なサブフレームの一番先に送信する必要がある。
【0107】
同じ理由により、R−PDCCHのダウンリンクスケジューリング割当(downlink scheduling assignment)800を優先的にサブフレームの1番目のスロットに割り当てることができる。相対的にレイテンシ観点が大きく考慮されないアップリンクスケジューリング承認(uplink scheduling grant)850は、サブフレームの2番目のスロットに割り当てることができる。また、R−PDCCHは、オーバーヘッドとスケジューリング柔軟性(flexibility)観点でR−PDCCHが使用するリソース要素(resource element)が周波数軸上で小さい範囲にスパン(span)され、時間軸上で広い範囲にスパンされるように設定される。
【0108】
このようなR−PDCCHの構造を使用すると、端末は、時間−クリティカル(time−critical)なダウンリンクスケジューリング割当(downlink scheduling assignment)800を先にデコーディングすることができる。もし、アップリンクスケジューリング承認(uplink scheduling grant)850が存在しない場合、アップリンクスケジューリング承認850が位置したリソース要素をPDSCHの送信に使用することができる。
【0109】
R−PDCCH、CRS(cell−specific reference signal)、DMRS(demodulation reference signal)を除いた領域は、PDSCH(physical downlink shared channel)を送信するために使用することができる。PDSCHの送信方法は、送信モード、DCIフォーマット、及びR−PDCCHがいずれの参照信号を介して復調されるかによって決定されることができる。
【0110】
以下の表6は、送信モード、DCIフォーマット、及びR−PDCCHによるPDSCHの送信方法を示す。
【0111】
【表6】
【0112】
表6を参照すると、送信モード(transmission mode)、DCIフォーマット、及びR−PDCCH復調にDM−RS又はCRSが使われたかどうかによってPDSCHの送信方法が決定されることができる。
【0113】
送信モード(transmission mode)は、いずれのマルチ−アンテナ送信方法(multi−antenna transmission scheme)を使用するかに対することであり、各送信モード(transmission mode)による送信方式は、例えば、下記のような方式になることができる。
【0114】
送信モード1(Transmission mode1):単一−アンテナ送信(Single−antenna transmission)
【0115】
送信モード2(Transmission mode2):送信ダイバーシティ(Transmit diversity)
【0116】
送信モード3(Transmission mode3):一つのレイヤ以上である場合に開ループコードブックベースのプリコーディング、ランク1送信である場合に送信ダイバーシティ(Open−loop codebook−based precoding in the case of more than one layer、transmit diversity in the case of rank−on etransmission)
【0117】
送信モード4(Transmission mode4):閉ループコードブックベースのプリコーディング(Closed−loop codebook−based precoding)
【0118】
送信モード5(Transmission mode5):送信モード4のマルチユーザーMIMOバージョン(Multi−user−MIMO version of transmission mode4)
【0119】
送信モード6(Transmission mode6):単一レイヤ送信に制限された閉ループコードブック−ベースのプリコーディングの特別ケース(Special case of closed−loop codebook−based precoding limited to single−layer transmission)
【0120】
送信モード7(Transmission mode7):リリース8の単一レイヤ送信のみをサポートするノンコードブックベースのプリコーディング(Release−8 non−codebook−based precoding supporting only single−layer transmission)
【0121】
送信モード8(Transmission mode8):リリース9の二つのレイヤをサポートするノンコードブック−ベースのプリコーディング(Release−9 non−codebook−based precoding supporting up to two layers)
【0122】
送信モード9(Transmission mode9):リリース10の8個のレイヤをサポートするノンコードブックベースのプリコーディング(Release−10 non−codebook−based precoding supporting up to eight layers)
【0123】
R−PDCCHを送信するための送信モードとして、送信モード8と送信モード9が使われることができる。
【0124】
DCI(downlink control information)は、複数のフォーマットを有することができ、複数のDCIフォーマットのうち、PDSCHの送信に使われるDCIフォーマットは、送信モードが8の場合、DCIフォーマット1AとDCIフォーマット2Bを有することができ、送信モードが9の場合、DCIフォーマット1AとDCIフォーマット2Cを有することができる。多様なDCIフォーマットDの詳細な内容は、3GPP TS 36.213 V10.3.0“3rd Generation Partnership Project Technical Specification Group Radio Access Network;Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical layer procedures(Release 10)”に詳細に説明されている。
【0125】
例えば、送信モードが8であり、DCIフォーマットが1Aであり、R−PDCCHの復調に使われた参照信号が端末−特定参照信号(UE−specific reference signal、DM−RS)である場合、PDSCHの送信に単一アンテナ(ポート7)を使用し、スクランブリングID(SCID)は0を使用する。反面、R−PDCCHの復調に使われた参照信号がCRSであると、PBCH(physical broadcast channel)送信アンテナが1個である場合にのみポート0を使用し、PBCH送信アンテナが2個、4個である場合には送信(Tx)ダイバーシティモードに転換してポート0〜1、ポート0〜3の両方ともが使われる。
【0126】
図9及び図10は、サブフレームでe−PDCCHを割り当てる方法を示す概念図である。
【0127】
e−PDCCHは、e−PDCCHが送信されるリソース領域内で送信されるDM(demodulation)−RS(reference signal)により復調される制御情報を送信するチャネルになることができる。
【0128】
図9を参照すると、e−PDCCHがサブフレーム内の1番目のスロット910と2番目のスロット920の両方ともに構成されることができ、サブフレームの1番目のスロット910にDL割当(downlink scheduling assignment)950を割り当て、2番目のスロット920にUL承認(uplink scheduling grant)960を割り当てることができる。ここで、DL割当950は、端末のダウンリンク制御情報を送信するDCIフォーマット(例:DCIフォーマット1、1A、1B、1C、1D、2、2A等)を意味し、UL承認960は、端末のアップリンク制御情報であるDCIフォーマット(例:DCIフォーマット0、4)を意味する。
【0129】
サブフレーム内のスロット別910、920にDL割当950とUL承認960が分かれて送信されるため、端末は、サブフレームの1番目のスロット910内で探索領域を構成してDL割当950を探すためのブラインドデコーディングを実行し、サブフレームの2番目のスロット920内で構成された探索領域でUL承認960を探すためのブラインドデコーディングを実行することで、DL割当950とUL承認960を復調することができる。
【0130】
図10を参照すると、e−PDCCHを割り当てるとき、e−PDCCHがサブフレーム内の1番目のスロット1010にのみ構成される場合を仮定すると、サブフレームの1番目のスロット1010にDL割当(downlink scheduling assignment)1050とUL承認(uplink scheduling grant)1060を同時に割り当てることができる。したがって、1番目のスロット1010のe−PDCCHにはDL割当1050とUL承認1060が同時に存在するようになり、端末は、サブフレームの1番目のスロット1010でのみDL割当1050とUL承認1060を探すためのブラインドデコーディングを実行することができる。
【0131】
一般的な無線通信規格では基地局で同期化信号(SS)を端末に送信することで、現在端末がいずれのセルにあるかに対する情報である物理的セル識別子(physical cell ID、PCI)を端末に伝達することができる。このように端末に伝達されたPCIは、端末が多様なPHYチャネル又は信号(例えば、PBCH、PDCCH、PCFICH、downlink RS(CRS、CSI−RS、DM−RS、PRS) in LTE−A)を受信し、又はPHYチャネル又は信号を送信(例えば、PUCCHやuplink RS(SRS、DM−RS) in LTE−A)するために使用するように規定されている(IEEE802.16mではDRUパーミュテイション規則(DRU permutation rule)がPCIにより決定される)。
【0132】
ネスティド仮想セルシステム(nested virtual cell system;NVCS)は、単一セル多重分散ノードシステムでセル内の一部ノードが送信/受信に利用する一部物理信号の生成に関与するセル識別子(又は、仮想セル識別子(virtual cell ID;VCI)をセル内の全てのノードが共通的に使用するPCI(又は、プライマリ及びセカンダリSS(primary&secondary SS)で使用するPCI)と異なって設定するシステムを意味する。
【0133】
以下、本発明の実施例では単一セル多重分散ノードシステムでセル内の一部ノードが送信/受信に利用する一部物理信号の生成に関与するセル識別子(cell ID)を仮想セル識別子(virtual cell ID)と定義して使用する。
【0134】
図11は、ネスティド仮想セルシステム(nested virtual cell system)を示す概念図である。
【0135】
図11を参照すると、全ての6個のノード1110、1120、1130、1140、1150、1160は、セル(cell)A1100に位置する。各ノードは、セルA1100の物理的セル識別子(physical cell ID;PCI)である共通のPCI‘A’で生成したプライマリSS(primary synchronization signal)とセカンダリSS(secondary SS)を使用する。したがって、端末がネスティド仮想セルシステム(nested virtual cell system)に入った時、端末とノードの相対的な位置に関係なしに端末1180、1190は、自分が現在セルA1100の位置にあると認識するようになる。このような場合、端末1180、1190は、セルA1100内に含まれているノードとノードとの間では既存のセル間で定義された動作であるセル選択/再選択、ハンドオーバ(cell selection/re−selection、handover)などのような動作が不可能である。
【0136】
しかし、多重分散ノードシステムでは一つのセル内に含まれている各ノード間でもセル間に定義された動作がノード間に新たに定義されて使われる必要がある。したがって、同じセルA1100に含まれている6個のノード1110、1120、1130、1140、1150、1160が互いに異なる仮想セル識別子(virtual cell ID)を使用することによって、セル間に実行される動作がノード1110、1120、1130、1140、1150、1160間でも実行されるようにすることができる。
【0137】
図11のようにセルA1100にはノード6個(ノードB〜ノードG)1110、1120、1130、1140、1150、1160が含まれており、各々のノードは、仮想セル識別子を使用して一部物理信号(例えば、CSI−RS)を生成し、生成された物理信号を端末1180、1190に送信することができる。例えば、CSI−RS生成に関与するノードを指示するために仮想セル識別子を使用する場合、基地局は、端末1180に特定ノードに対するCSI(channel state information)フィードバックを要求しながら該当ノードが使用する仮想セル識別子を知らせる。基地局が端末とノード‘B’1110間のチャネル状態を知りたい場合、基地局は、端末1180に仮想セル識別子‘B’を有するノード1110に対するCSI(channel state infotmation)フィードバックを要求することができる。
【0138】
同様に、端末1190に対してCoMP送信をするために端末1190にCoMPに参加するノード1140、1150に対するCSIフィードバックを要求する時、CoMPに参加するノード(CoMP measurement set or CoMP reporting set)1140、1150に対する仮想セル識別子E、Fを端末1190に特定して知らせることができる。
【0139】
例えば、端末1190に対してノード1140、ノード1150がCoMPを実行する場合、基地局は、RRCメッセージを介してCoMPを実行するノードに対する指示情報である仮想セル識別子‘E’、仮想セル識別子‘F’を端末1190に送信することができる。CoMPを利用した送信だけでなく、多様なノードベースの動作が各ノードの仮想セル識別子に基づいて実行されることができる。
【0140】
例えば、端末1180、1190がいずれのノード1110、1120、1130、1140、1150、1160近くにあるかを把握するために、基地局が端末にノード別1110、1120、1130、1140、1150、1160に区分された特定信号を送信し、それによる測定値のフィードバックを受けようとする時も各ノード1110、1120、1130、1140、1150、1160が使用する仮想セル識別子を端末1180、1190に知らせる必要がある。
【0141】
即ち、多重分散ノードシステムでノードを基準に定義された仮想セル識別子に基づいて各ノードと端末との間の動作を定義することができる。本発明の実施例では下記のような仮想セル識別子に基づく端末とノードとの間の動作に対して開示する。
【0142】
(1)CSI−RS情報要素に仮想セル識別子情報を追加することで、多重分散ノードシステムでCSI−RSの生成に使われたノード情報を送信する方法
【0143】
(2)多重分散ノードシステムの基地局で端末にRRCメッセージを介してe−PDCCH設定情報を送信時、設定情報にPPCI(primary physical cell ID)を含んで送信する方法
【0144】
(3)多重分散ノードシステムのノードで端末に送信されるCSI−RSの設定情報要素(configuration information element)を介してプライマリ物理的セル識別子(primary physical cell ID)を潜在的(implicit)又は明示的(explicit)に送信する方法。
【0145】
(4)多重分散ノードシステムの基地局で設定され、ノードを介して送信されたプライマリCSI−RSの仮想セル識別子情報に基づいてe−PDCCH復調、PDSCH復調、UE−特定RS復調、CoMPに対するサービングポイント指示(serving point indication for CoMP)などを実行する方法などに対して開示する。
【0146】
以下、本発明の実施例では、説明の便宜上、多重分散ノードシステムを仮定して説明する。しかし、本発明の実施例は、多重セルシステムのCoMPのように複数のノード又は複数の基地局から端末がデータを受信する場合にも適用されることができ、このような実施例も本発明の権利範囲に含まれる。
【0147】
以下、本発明の実施例では基地局が端末にノードの仮想セル識別子、プライマリ物理的セル識別子、プライマリCSI−RSを送信するために、CSI−RS設定要素又はe−PDCCH設定情報、PhysicalConfigDedicated IEのようなRRCメッセージを使用する方法に対して開示する。しかし、基地局が端末にノードの仮想セル識別子、プライマリ物理的セル識別子、プライマリCSI−RSを送信するために、RRCメッセージでない他の送信フォーマットを使用することができ、このような実施例も本発明の権利範囲に含まれる。
【0148】
図12は、本発明の実施例に係るCSI−RS情報要素を介して仮想セル識別子を送信する方法を示す概念図である。
【0149】
図12を参照すると、多重分散ノードシステムでは一つの基地局1200に複数個のノード1210、1220、1230、1240、1250、1260が存在することができる。端末1280は、多重分散ノードシステムに存在する少なくとも一つのノードからCSI−RSを受信することができる。
【0150】
例えば、端末1280は、ノード1210とノード1220のうち少なくとも一つのノードからCSI−RSを受信することができる。端末は、受信したCSI−RS設定情報要素(CSI情報要素、CSI−RSIE又はCSI−RS設定情報も同じ意味で使用)に含まれている仮想セル識別子情報に基づいて受信されたCSI−RSがノード1210とノード1220のうちいずれのノードから送信されたCSI−RSであるかを知ることができる。
【0151】
以下の表7は、仮想セル識別子情報を含むCSI−RS設定情報要素を示す。
【0152】
【表7】
【0153】
表7を参照すると、仮想セル識別子情報を含むセル識別子フィールドをCSI−RS設定情報要素(又は、CSI情報要素、CSI IE)に追加することができる。端末1280は、セル識別子フィールドに基づいて受信したCSI−RSがノード1210とノード1220のうちいずれのノードから送信されたCSI−RSであるかに対する情報を知ることができる。例えば、CSI−RS情報要素のセル識別子フィールドに基づいて端末1280は、受信したCSI−RSがノード1220から送信されたものであることを知ることができる。このような場合、端末1280は、仮想セル識別子情報に基づいてノード1220に端末1280とノード1220との間のチャネル情報をフィードバックすることができる。他の例として、端末がCoMPを実行する時、ノードから送信された仮想セル識別子情報に基づいて各ノード別チャネル情報を取得することができる。
【0154】
表1で示すセル識別子フィールドは、ノードの仮想セル識別子を送信するためのフィールドの例示に過ぎず、他の方式により定義されてもよい。例えば、“3GPP TS 36.331 V10.2.0:Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Radio Resource Control(RRC);Protocol specification(Release 10)”で定義されたPhysCellId IEに代替し、又は新たなセル識別子IE(cell id IE)を定義(例えば、仮想セル識別子(virtual cellid))することができる。
【0155】
もし、セル識別子を介して送信された仮想セル識別子が既存に使用した同期化信号を介して物理的セル識別子(PCI)と同じ場合、セル識別子フィールドを介して送信される仮想セル識別子情報は送信されない。このとき、既存のPCIに該当する値を利用して前述した仮想セル識別子に基づく動作を実行することができる。
【0156】
図13は、本発明の実施例に係るe−PDCCHを送信する仮想セル識別子を情報を送信する方法を示す概念図である。
【0157】
単一セル多重分散ノードシステムでは制御チャネルの不足によりe−PDCCHの導入が考慮されている。e−PDCCHには端末特定制御情報が含まれることができ、既存PDCCHと違ってe−PDCCHを介して送信される制御情報は、セル−特定RS(cell−specific RS)の代わりに端末−特定RS(UE−specific RS(又は、DM(demodulation)−RS)を復調のための参照信号(reference signal)として使われることができる。
【0158】
単一セル多重分散ノードシステムにおいて、e−PDCCHを介して各ノード別に互いに異なる端末に制御情報を送信することができる。即ち、多重分散ノードシステムをNVCS(nested virtual cell system)で動作させる場合、セル内に複数のノード1310、1320、1330、1340、1350、1360の動作が各ノードの仮想セル識別子に基づいて区分されることができる。各ノードでは仮想セル識別子に基づいてe−PDCCHを介して端末1380に個別的な制御情報を送信することができる。
【0159】
基地局1300は、端末1380にRRCメッセージのような送信フォーマットを使用してPPCI(primary physical cell ID)を送信することができる。PPCI(primary physical cell ID)は、端末1380が受信しなければならないデータを送信するノードを指示する情報であり、端末が受信しなければならない制御情報をe−PDCCHを介して送信するノードを区分するために使われることができる。
【0160】
端末1380は、PPCIに基づいて受信しなければならない制御情報をいずれのノードから受信するかに対して情報を知ることができる。以下、本発明の実施例では、基地局1300から送信されたe−PDCCHの設定情報に基づいて、特定のノードが送信したe−PDDCHを介した制御情報を端末が受信する方法に対して開示する。
【0161】
基地局1300でプライマリ物理的セル識別子を送信するためには、例えば、RRCメッセージを使用することができる。以下、本発明の実施例では、RRCメッセージとしてCSI−RS設定要素又はe−PDCCH設定情報、PhysicalConfigDedicated IEを使用する方法に対して開示するが、これに限定されるものではなく、他のRRCメッセージを使用することができる。また、プライマリ物理的セル識別子(primary physical cell ID)を送信するために使われるRRCメッセージも例示に過ぎず、他の送信方法を介してプライマリ物理的セル識別子(primary physical cell ID)を送信することも可能である。
【0162】
図13を参照すると、多重分散ノードシステムでは一つの基地局1300に複数個のノード1310、1320、1330、1340、1350、1360が存在することができる。端末1380は、多重分散ノードシステムに存在する少なくとも一つのノードからe−PDCCHを介して制御情報を受信することができる。
【0163】
端末1380は、ノードが送信する少なくとも一つのe−PDCCHを介した制御情報のうちいずれのノードが送信するe−PDCCHを介した制御情報を受信するかに対して決定するために、PPCIを使用することができる。端末は、PPCIに該当するノードが送信するe−PDCCHを介した制御情報を受信することができる。
【0164】
基地局1300は、下記のような方法を利用してPPCI(primary physical cell ID)を端末1380に送信することができる。
【0165】
1)基地局1300が端末1380にe−PDCCH設定のための所定のメッセージ(例えば、RRC message)にPPCIを含ませて送信する方法
【0166】
2)ノードで送信されるCSI−RSを介して端末に明示的又は潜在的にPPCIを指示する方法
【0167】
まず、基地局1300が端末1380にe−PDCCH設定のための所定のメッセージ(例えば、RRCメッセージ)にPPCIを含ませて送信する方法に対して開示する。互いに異なる仮想セル識別子を有する複数個のノード1310、1320、1330から端末1380にe−PDCCHを介して制御情報が各々送信されることができる。このような場合、端末1380は、いずれのノードが送信したe−PDCCHを介した制御情報を受信するかどうかに対してPPCIに基づいて決定することができる。端末1380は、PPCI(primary physical cell ID)と同じ仮想セル識別子を有するノードで送信された制御情報を受信することができる。
【0168】
このようなPPCIは、基地局1300から端末1380に送信されることができる。例えば、基地局1300は、e−PDCCHのインターリービング可否、探索領域位置情報、探索領域大きさ情報などのようなe−PDCCH設定情報を端末1380に送信する時に使用するRRCメッセージを利用して端末1380にPPCIを送信することができる。即ち、e−PDCCHの設定情報にノード情報であるPPCIフィールドが含まれて端末に送信されることができる。
【0169】
次に、ノードで送信されるCSI−RSを介して端末に明示的又は潜在的にPPCIを指示する方法を使用することができ、下記のように二つの方法を使用することができる。PPCIを指示するために使われるCSI−RSをプライマリCSI−RSということができる。
【0170】
−CSI−RS設定情報要素に新たなフィールド(例えば、プライマリPCIの指示子(indication of primary PCI))を追加して端末に明示的にPPCIと同じ仮想セル識別子を有するCSI−RSを指示する方法
【0171】
−端末が受信した複数個のCSI−RSのうち特定の順序に位置したCSI−RSに基づいて潜在的に端末が該当CSI−RSの仮想セル識別子をPPCIで推定する方法。
【0172】
CSI−RS設定情報要素に新たなフィールド(例えば、プライマリPCIの指示子)を追加して端末に明示的にPPCIと同じ仮想セル識別子を有するCSI−RSを指示する方法は、例えば、以下の表2のようなCSI−RS設定情報要素を介してRRCメッセージで送信されることができる。
【0173】
以下の表8は、CSI−RS設定情報要素を介して複数の端末にPPCIを送信する方法を示す。
【0174】
【表8】
【0175】
表8を参照すると、基地局1300は、CSI−RS設定情報要素を介して複数のCSI−RSパターンに対する情報を端末1380に送信することができる。CSI−RSパターンは、互いに異なるvirtual cell IDから送信されるCSI−RSを区分するために使われることができ、各々のCSI−RSパターンに対してCSI−RS設定情報要素が設定されることができる。
【0176】
例えば、ノード1310とノード1320から各々CSI−RSが送信される場合、送信されたCSI−RS設定情報要素のセル識別子フィールドに基づいてCSI−RSを送信した各々のノード情報を指示することができる。また、プライマリPCIの指示子を介していずれのノードがプライマリ物理的セル識別子(primary physical cell ID)に該当するノードであるかを知ることができる。例えば、ノード1310とノード1320から各々CSI−RS設定情報要素を受信し、ノード1310から送信されたCSI−RS設定情報要素のプライマリPCIの指示子フィールドがオン(on)した場合、端末1380のPPCIは、ノード1310ということができ、端末1380は、ノード1310が送信するe−PDCCHを介した制御情報を受信することができる。
【0177】
他の例として、ノード1310とノード1320がCoMPを利用した送信を実行する場合、互いに異なるノードで利用される参照信号として互いに異なる仮想セル識別子を有する複数のCSI−RSが一つのサブフレームで送信されることができる。このような場合、RRCメッセージのCSI−RS設定情報を介して複数のCSI−RSパターンを設定することができる。
【0178】
端末1380は、CSI−RS設定情報に基づいて受信した複数のCSI−RSの仮想セル識別子情報を知ることができる。即ち、表2のCSI−RS設定IEに含まれているセル識別子フィールドに基づいて受信したCSI−RSの仮想セル識別子情報を知ることができる。また、CSI−RS設定情報に含まれているプライマリPCIの指示子に基づいていずれのCSI−RSの仮想セル識別子がプライマリ物理的セル識別子と同じかどうかを端末1380に提供することができる。
【0179】
端末1380は、受信したCSI−RS設定情報要素に基づいてe−PDCCHを受信するためのPPCIを決定するために、以下のような動作のうち一つを実行することができる。
【0180】
(1)CSI−RS設定情報要素に複数のセル識別子フィールドが存在する場合、プライマリ物理的セル識別子の指示によりPPCIとして指示された仮想セル識別子の値を有するノードからe−PDCCHを受信することができる。
【0181】
(2)CSI−RS設定情報要素に一つのセル識別子フィールドのみが存在する場合、該当仮想セル識別子を有するノードからe−PDCCHを受信することができる。このような場合、いずれのセル識別子がPPCIであるかどうかを示すプライマリ物理的セル識別子の指示子フィールドは存在しなくてもよい。
【0182】
(3)CSI−RS設定情報要素にセル識別子フィールドの両方ともが省略された場合、SSを介して取得した物理的セル識別子(physical cell ID;PCI)に基づいてe−PDCCHを受信することができる。
【0183】
例えば、端末1380が互いに異なる仮想セル識別子を有する複数のCSI−RSを受信した場合、端末は、RRCメッセージであるCSI−RSの設定情報要素のプライマリ物理的セル識別子の指示子に基づいていずれの仮想セル識別子がプライマリ物理的セル識別子であるかどうかを判断することができる。端末1380は、CSI−RSの設定情報要素により算出されたプライマリ物理的セル識別子に該当する仮想セル識別子を有するノードが送信するe−PDCCHを介した制御情報を受信することができる。
【0184】
本発明の他の実施例によると、表2のようにRRCメッセージに新たに定義されたフィールド(プライマリ物理的セル識別子、indication of primary PCI)を介して明示的に仮想セル識別子に対する情報を送信せずに潜在的(implicit)に仮想セル識別子に対する情報を端末が推定するようにすることができる。
【0185】
図14は、本発明の実施例に係る潜在的に仮想セル識別子に対する情報を端末が推定するようにする方法を説明するための概念図である。
【0186】
図14を参照すると、端末1480は、互いに異なる仮想セル識別子を有する複数個のCSI−RSを受信することができる。
【0187】
例えば、端末1480は、第1のノード1410から送信された第1のCSI−RSパターンと第2のノード1420から送信された第2のCSI−RSパターンが含まれているサブフレームを受信することができる。CSI−RSパターンは、特定の仮想セル識別子を有するCSI−RSの集合を意味する。
【0188】
端末1480は、第1のノード1410と第2のノード1420のうちいずれのCSI−RSパターンを送信したノードがPPCIに該当するノードであるかを判断しなければならない。本発明の実施例によると、端末1480が受信したCSI−RSのうち特定順序に送信されたCSI−RS又は特定位置に存在するCSI−RSの仮想セル識別子を端末のプライマリ物理的セル識別子として決定することができる。
【0189】
例えば、端末1480が受信したCSI−RSは、設定番号(configuration number)とサブフレーム設定番号(subframe configuration number)のようなパラメータに基づいてサブフレーム内で特定の時間特定位置に送信されるCSI−RSを特定することができる。特定されたCSI−RSの仮想セル識別子は、プライマリ物理的セル識別子(primary physical cell ID)になることができ、該当CSI−RSを送信したノードがPPCIになることができる。即ち、端末1480は、特定順序に送信される又は特定位置に存在するCSI−RSの仮想セル識別子をPPCI(primary physical cell ID)で潜在的に判断し、同じ仮想セル識別子(virtual cell ID)を有するノードがe−PDCCHを介して送信した制御情報を受信することができる。
【0190】
このような方法を使用することで、別にプライマリ物理的セル識別子の指示子フィールドのようなCSI−RSを送信した仮想セル識別子がPPCIであるかどうかを判断するフィールドを送信しなくても特定ノンゼロパワーCSI−RSリソース要素(ら)(non−zero−power CSI−RS resource element(s))に基づいてe−PDCCHを介して制御情報を送信するプライマリ物理的セル識別子を潜在的に推定することができる。このとき、端末の動作は、下記のような動作を実行することができる。
【0191】
(1)CSI−RS設定に複数のノンゼロパワーCSI−RSリソース(non−zero−power CSI−RS resource)が存在する場合、端末は、特定CSI−RSリソースの仮想セル識別子(virtual cell ID)をプライマリ物理的セル識別子と判断し、プライマリ物理的セル識別子に該当するノードがe−PDCCHを介して送信する制御情報を受信することができる。
【0192】
(2)特定CSI−RSのセル識別子フィールドが省略された場合、端末は、SSを介して取得した物理的セル識別子に基づいてe−PDCCHを介して制御情報を受信することができる。
【0193】
(3)CSI−RS設定に一つのノンゼロパワーCSI−SRリソース(non−zero−power CSI−RS resource)のみが存在する場合、端末は、受信された一つのノンゼロパワーCSI−RS(non−zero power CSI−RS)に基づいて算出された仮想セル識別子(virtual cell ID)に基づいてe−PDCCHを介して送信する制御情報を受信することができる。
【0194】
もし、受信された一つのノンゼロパワーCSI−RS(non−zero power CSI−RS)のセル識別子フィールド(cell ID field)が省略された場合、SSを介して取得した物理的セル識別子(physical cell ID)に基づいてe−PDCCHを受信することができる。
【0195】
本発明の実施例によると、基地局が端末に送信するCSI−RSを設定する時、PPCI(primary physical cell ID)を算出するためのプライマリCSI−RSリソースを指示することができる。
【0196】
図15は、本発明の実施例に係るPPCIを使用してノードの動作を制御する方法を示す概念図である。
【0197】
プライマリPCI(PPCI)は、前述したようなe−PDCCHの復調のための用途だけでなく、他の用途で使われることができる。
【0198】
例えば、表2のように互いに異なる仮想セル識別子を有する複数のCSI−RSパターンを端末が受信する場合を仮定することができる。基地局1500が端末1580に送信するCSI−RSを設定する時、PPCIを算出するプライマリCSI−RSを指示することができる。
【0199】
端末1580は、基地局1500から指示されたプライマリPCIに基づいて多様な情報を得ることができる。例えば、
【0200】
1)プライマリCSI−RSがCoMP動作におけるサービングポイント(serving point)を指示する用途で使われることができる。例えば、端末1580は、プライマリCSI−RSに基づいてCoMP動作を実行する時、プライマリCSI−RSのセル識別子が示す仮想セル識別子を有するノード1510がサービングポイントという情報の提供を受けることができる。CoMPフィードバックにおいてプライマリCSI−RSのセル識別子が示す仮想セル識別子情報に基づいてサービングポイントと残りのコーディネーションポイント(coordinating point(s))を区分することができる。例えば、CS/CB(coordinated scheduling/beamforming)動作をサポートするためにはいずれのノードがデータを送信するノード(serving point)1510であり、いずれのノードが干渉の被害を減らすためのノード(coordinating points)1520であるかに対する区分が必要である。このとき、端末1580は、PPCIとして指示されたCSI−RSリソースがサービングポイント1510からのCSI−RS送信であると仮定してフィードバックを構成することができる。
【0201】
2)PPCIが端末のPDSCH復調に使われることができる。PPCIが端末のPDSCH復調に使われる場合、基地局1500は、実際データを送信するノードに関係なしに該当端末1580にPPCIでPDSCHを生成(シーケンス生成に利用)して送信し、端末1580は、PPCIでPDSCH復調(UE−特定RS復調を含む)を実行することができる。プライマリCSI−RSに対する特定パラメータ(例えば、セル識別子フィールド)は、CSI−RS−設定情報要素だけでなく、他の情報要素にも適用されることができるため、CSI−RS−設定情報要素より上位メッセージフォーマットで定義されて送信されることができる。
【0202】
以下の表9は、UE特定物理的チャネル設定を実行するIE(information element)であるPhysicalConfigDedicated IEにプライマリセル識別子フィールド(primary cell ID field)が追加されたことを示す。
【0203】
【表9】
【0204】
表9を参照すると、プライマリセル識別子フィールド(primary cell ID field)は、特定目的(例えば、e−PDCCH設定、PDSCH設定、UE−特定RS設定、CoMPでサービングポイント指示(serving point indication for CoMP))において、既存の物理的セル識別子を代えるパラメータとして使われることができる。
【0205】
即ち、本発明の実施例によると、PhysicalConfigDedicated IEに特定目的(例えば、e−PDCCH設定、PDSCH設定、UE−特定RS設定、CoMPからサービングポイント指示)のために使用されるプライマリセル識別子フィールド及び/又はプライマリセル指示子(primary cell ID field and/or primary cell indicator)を追加する方法を使用することで、プライマリ物理的セル識別子(primary physical cell ID)に対する情報を端末に送信することができる。
【0206】
表10は、本発明の他の実施例としてプライマリセル識別子フィールド(primary cell ID field)の代わりに複数個のCSI−RSリソースを設定しながら、そのうち何番目がプライマリCSI−RSリソースに該当するかを示すプライマリセル指示子を追加することもできる。このとき、プライマリCSI−RSリソースに該当するセル識別子がPPCIである。
【0207】
【表10】
【0208】
図16は、本発明の実施例が適用されることができる無線装置を示すブロック図である。
【0209】
無線装置70は、前述した実施例を具現することができる端末であり、AP又は非APSTA(non−AP station)である。
【0210】
無線装置70は、プロセッサ72、メモリ74、及びトランシーバ(transceiver)76を含む。トランシーバ76は、無線信号を送信/受信し、IEEE802.11の物理階層が具現される。プロセッサ72は、トランシーバ76と機能的に連結され、IEEE802.11のMAC階層及び物理階層を具現する。プロセッサ72は、本発明の実施例にトランシーバ76を介して受信されたRRC(radio resource control)メッセージを介して取得されたprimary physical cell ID(identification)を指示する情報に基づいていずれのノードからe−PDCCH(enhanced physical downlink control channel)上に制御情報を受信するかを決定することができる。また、プロセッサ72は、primary physical cell IDを算出するための動作のような前述した本発明の実施例を具現するように設定されることができる。
【0211】
プロセッサ72及び/又はトランシーバ76は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含むことができる。メモリ74は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納装置を含むことができる。実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリ74に格納され、プロセッサ72により実行されることができる。メモリ74は、プロセッサ72の内部又は外部にあり、よく知られた多様な手段によりプロセッサ72と連結されることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16