(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記非表示手段は、前記子記事の表示部分の上端が前記画面の表示領域の中心より上に達すると前記親記事を非表示とすることを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
前記非表示手段は、前記子記事の表示部分の上端が前記画面の表示領域の上端に達すると前記親記事を非表示とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
予め定められた操作に応じ、前記非表示となった前記親記事を表示させる再表示手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この場合、親記事が長いと、最初に読むときは親記事のある上部から下部までページをスクロールして読んだ後、画面更新のために引き下げる操作は、ページ上部まで再び逆にスクロールして行い、その結果新たなコメントが画面に現れたか否かは、親記事の下まで三度目のスクロールをして確認することになる。
【0006】
このように、従来では、ページ上部を引き下げる更新操作と、新たな子記事の確認とを効率よく行うことが困難であった。
【0007】
本発明の目的は、ページの更新操作と更新内容の確認を効率的に行うことである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的をふまえ、本発明の一態様(1)である情報処理装置は、上部に親記事、その下方に子記事の表示部分を含むページを、画面の表示領域に表示する表示手段と、前記ページが前記上部から、予め定められた部分までスクロール操作されたことを検出して、前記ページを、前記親記事を含まないページに変化させる非表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明の他の態様(6)である情報処理方法は、上記態様を方法のカテゴリで捉えたもので、上部に親記事、その下方に子記事の表示部分を含むページを、画面の表示領域に表示する表示処理と、前記ページが前記上部から、予め定められた部分までスクロール操作されたことを検出して、前記ページを、前記親記事を含まないページに変化させる非表示処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0010】
本発明の他の態様(7)である情報処理プログラムは、上記態様をコンピュータ・プログラムのカテゴリで捉えたもので、コンピュータを制御することにより、上部に親記事、その下方に子記事の表示部分を含むページを、画面の表示領域に表示させ、前記ページが前記上部から、予め定められた部分までスクロール操作されたことを検出して、前記ページを、前記親記事を含まないページに変化させることを特徴とする。
【0011】
本発明の他の態様(8)であるサーバ装置は、上記態様をサーバ装置のカテゴリで捉えたもので、上記態様における情報処理プログラムを、前記コンピュータを備えた端末へ送信することを特徴とする。
【0012】
本発明の他の態様(2)は、上記いずれかの態様において、前記表示手段は、前記子記事を新しく更新されたものほどページの上方に表示することを特徴とする。
【0013】
本発明の他の態様(3)は、上記いずれかの態様において、前記非表示手段は、前記子記事の表示部分の上端が前記画面の表示領域の中心より上に達すると前記親記事を非表示とすることを特徴とする。
【0014】
本発明の他の態様(4)は、上記いずれかの態様において、前記非表示手段は、前記子記事の表示部分の上端が前記画面の表示領域の上端に達すると前記親記事を非表示とすることを特徴とする。
【0015】
本発明の他の態様(5)は、上記いずれかの態様において、予め定められた操作に応じ、前記非表示となった前記親記事を表示させる再表示手段をさらに備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ページの更新操作と更新内容の確認を効率的に行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」と呼ぶ)について図に沿って例示する。なお、背景技術や課題などで既に述べた内容と共通の前提事項は適宜省略する。
【0019】
〔1.構成〕
図1の構成図は、本実施形態における端末Tと、通信ネットワークN(インターネット、携帯電話網など)を介して端末Tへページのデータを提供するサーバ1と、を示す。サーバ1は、コンピュータの構成として、CPUなどの演算制御部6と、主メモリや補助記憶装置等の記憶装置7と、通信ネットワークNとの通信装置8(通信機器や通信アダプタなど)と、を有する。
【0020】
端末Tは、実際は多数存在し、スマートフォン、タブレットPCや携帯電話端末など、コンピュータを用いた携帯情報端末である。端末Tは、コンピュータの構成(演算制御部66、記憶装置77及び通信手段88)に加え、タッチパネル機能を備えた画面Gと、内蔵充電池を制御する充電池制御部3と、通話の制御を行う通話制御部4と、GPSなどによる測位処理を行う測位部5と、を備える。
【0021】
端末Tでは、記憶装置7に記憶されているコンピュータプログラムを演算制御部6が実行することで、
図1に示す各要素を実現する。このコンピュータプログラムは、端末Tに予めインストールされ又はサーバ1もしくは他のサーバが送信するもので、専用のアプリケーションプログラム(以下「アプリ」と呼ぶこととする)でもよいし、ウェブブラウザで実行するスクリプトなどでもよい。
【0022】
このうち、記事記憶手段25は、サーバ1から提供されるページのデータとして、ページに含まれるトピックの親記事および子記事などの情報を記憶する手段である。本実施形態で例示するページ(例えば
図3)は、特定のグループ(「3年4組保護者会」とする)の参加者間において電子掲示板形式で出欠確認等の情報交換を行うためのものとする。
【0023】
グループに属するページは複数設けることができ、個々のページは、ブログ(ウェブログ)のように、投稿記事など単一の親記事に対し、グループのメンバーが子記事であるコメントを投稿することにより、親記事に子記事が関連付けられるトピックやスレッドと呼ばれる記事の単位を形成できる形式であるものとする。
【0024】
サーバ1では、端末Tからのページ表示要求や記事の投稿などに基き、ページ毎の記事等の情報をCGI表示手段10が、トピック記憶手段15に記憶させたり読み出して端末Tへ送信する。
【0025】
サーバ1や端末Tで実現される記憶手段は、いわゆるローカル記憶に限らず、ネットワーク・コンピューティング(クラウド)によるリモート記憶でもよい。また、記憶手段は、データの格納領域だけでなく、データの入出力や管理などの機能を含んでもよい。また、本出願に示す記憶手段の単位は説明上の便宜によるもので、適宜、構成を分けたり一体化できる。また、明示する記憶手段以外にも、処理の対象、ワークエリアや結果などの記憶手段を適宜用いる。
【0026】
なお、図中(例えば
図1)の矢印は、データや制御などの流れについて主要な方向を補助的に示すもので、他の流れの否定や方向の限定を意味するものではない。例えばある方向のデータ取得の前後に、データ要求や確認応答(ACK)が逆方向に発生し得る。
【0027】
また、記憶手段以外の各手段は、以下に説明するような情報処理の機能・作用(例えば
図1)を実現・実行する処理手段であるが、これらは説明のために整理した機能単位であり、実際のハードウェア要素やソフトウェアモジュールとの一致は問わない。
【0028】
〔2.作用〕
図2は、上記のように構成された端末Tの動作手順のうち、特に本発明に関する部分を示すフローチャートである。まず、ユーザが、端末Tで所定のアプリを立ち上げ又はサーバ1により提供される所定のウェブページにアクセスすると、端末Tの表示手段20は、サーバ1から送信されるデータに基づくページを画面の表示領域に表示する(ステップS11)。
【0029】
画面Gの表示領域は、画面の最上部や最下部にしばしば設けられるシステム領域や通知領域などを除いた正味の表示領域でもよいが、本実施形態では、画面Gの全体が表示領域であるため画面と表示領域が等しいものとし、表示領域についても同じ符号Gで表すものとする。
【0030】
図3は、端末Tで表示するページPの一例について、全体を示す概念図(下部は省略)で、ページPは、上部に親記事Y、その下方に子記事の表示部分Kを含む。
図4は、ページPの全体のうち、上端部を含む範囲が端末Tの画面Gに表示されている状態を示す。
【0031】
なお、表示手段20は、子記事を、新しく更新されたものほどページの上方に表示する。例えば、
図3に示すページPにおいて、子記事C5は子記事C4より新しく更新されたものである。更新は、新規投稿に限らず修正や削除などでもよい。
【0032】
ここで、
図4〜
図9では、端末Tの上下に薄く示すページの部分は、ページPのうち実際には表示されない部分を説明的に示している。また、ページPにおいて、二重の山形であるマークM1を含む「トピック詳細」バーBは、タップ操作により親記事Yを非表示に手動で切り換える画面要素である。
【0033】
また、表示手段20は、ドラッグやフリックなどのスクロール操作に応じ(ステップS12:「YES」)ページPを上下にスクロールする(ステップS13)。そして、非表示手段30は、ページPが上部から所定部分までスクロール操作されたことを検出して(ステップS14:「YES」)親記事の領域を折り畳むなどにより非表示とする(ステップS15)。
【0034】
「非表示とする」とは、ページPを、親記事Yを含まないページに変化させることであり、この結果、
図7に示すように(後述)、子記事の表示部分Kがページ上端に近い位置となる。親記事を非表示とするトリガーすなわち基準となる所定部分は、例えば次のように定める。
【0035】
第一の例として(
図5)、非表示手段30は、子記事の表示部分Kの上端が画面の表示領域の中心Cより上に達すると(例えば
図5の状態)、親記事Yを、折り畳まれるアニメーション表示などを経て非表示とする。
【0036】
この場合、基準となる所定部分において、親記事Yの一部が画面Gに表示されているので、親記事Yが非表示に変化することが、ユーザは見て把握できる。なお、ここで基準とする中心Cは、面の中心でも、上下方向の中心線でもよいし、厳密な中心に限らず略中心でよい。
【0037】
第二の例では(
図6)、非表示手段30は、子記事の表示部分Kの上端が画面の表示領域Gの上端に達すると(例えば
図6の状態)画面外で親記事Yを非表示とする。この場合、ページを上に送るスクロールによって、子記事の表示部分Kの上端が画面の表示領域Gの上端に達した後、逆方向すなわちページを下へ送るスクロールを考える。
【0038】
このときは、子記事の表示部分Kの上端が画面の表示領域Gの上端に達したことで、親記事は画面外で非表示に変化する。このため、逆方向すなわちページを下へスクロールしても、親記事が非表示となっているので、直ちにページの上端に達する(例えば
図7)。親記事を非表示にする基準として、第一の例(
図5)と第二の例(
図6)のどちらにするかは、ユーザからの設定を受け付けてもよい。
【0039】
図7は、親記事が非表示となったページを端末Tで表示している状態を示す例である。
図3で「トピック詳細」バーBと子記事の表示部分Kの間に示していた親記事Yが、
図7では表示されていない。また、
図7では、「トピック詳細」バーBのマークが、
図4で示した山形のマークM1とは上下逆の形状である谷型のマークM2となっている。このマークM2が表示されているとき「トピック詳細」バーBをタップすれば親記事が再表示される。
【0040】
再表示にあたっては、再表示手段50が、予め定められた操作(ここでは「トピック詳細」バーBのタップであるが、機能メニューからの選択など他の操作でもよく、再表示操作と呼んでおく)に応じ(ステップS18:「YES」)、非表示となった親記事を表示させるので(ステップS19)、
図4のように親記事Yが見える状態に戻る。
【0041】
また、更新手段40は、所定の更新操作を検出すると(ステップS16:「YES」)、サーバ1にアクセスして画面の表示内容を更新する(ステップS17)。ここで、所定の更新操作は、画面上端に既に表示されているページの上部ないし上端をさらに画面上端から引き離すように引き下げて放す(リリースする)操作である。
【0042】
例えば、
図7のように表示されているページの上部(例えば「3年4組保護者会」というグループ名付近など)を指Fでタッチしたまま下方向へドラッグすると(例えば
図8)、画面G上端とページの間に離間部Rが表示され、この状態で指Fを放すとページの上部が画面G上端まで戻って離間部Rは無くなり、ページ全体の表示内容が更新される。
【0043】
図9は、端末Tに表示されているページが更新された直後の例で、最新のコメントC6(図中、実線の枠囲いで示す)が現れているが、最新のこのコメントC6はページ上端に近い位置に表示されているため、ユーザはスクロール操作なしで、新たなコメントC6の存在を知ることができる。
【0044】
親記事の表示または非表示の別はクッキー情報などで管理され、その後、ユーザが、トピック一覧など他のページを表示後、再びページを表示すると、表示手段20は、ページを最後に表示していたときと同じ状態で、例えば親記事を含まないページとして表示する。
【0045】
〔3.効果〕
(1) 以上のように、本実施形態では、ページが所定部分までスクロールされたことを検出し(
図2のステップS14)、見終わった親記事を非表示にする(
図7)。このため、子記事の表示部分Kがページ上部に近くなり(
図7)、ページ上部を引き下げる更新操作(
図8)に続いて、大きなスクロールなしで子記事の更新を効率的に確認できる(
図9)。
【0046】
(2) また、本実施形態では、新しい子記事ほどページ上方に位置するので(
図3)、ページ上部を引き下げる更新操作に続いて(
図8)、ゼロ又は最小限のスクロールで子記事の更新を確認できる(
図9)。
【0047】
(3) また、本実施形態では、親記事をまだ画面上部に見える間に非表示に変化させることができる(
図5の例の場合)。このため、親記事が非表示に変化したことをユーザは見てわかり、ページをスクロールしたり次回表示したときに親記事が無いことをいぶかるなどの混乱を回避できる。
【0048】
(4) また、本実施形態では、親記事を画面上方に隠れた時点で非表示に変化させることができる(
図6の例の場合)。このため、親記事を非表示に変化させる際の折り畳むアニメーション表示などで画面全体が急激に動いて画面が見にくくなったりユーザを驚かすことがない。
【0049】
(5) また、本実施形態では、いったん非表示となった親記事を所定操作で(
図2のステップS18:「YES」)再表示できるので(ステップS19)、必要に応じて親記事の内容を再確認できる。
【0050】
〔4.他の実施形態〕
なお、上記実施形態や図の内容は例示に過ぎず、各要素の有無や配置、処理の順序や内容などは適宜変更可能である。このため、本発明は、以下に例示する変形例やそれ以外の他の実施態様も含むものである。例えば、親記事と子記事は、ユーザ投稿とコメントには限られず、報道やニュースなどの記事と関連記事、商品情報と関連商品の情報など、他の情報でもよい。
【0051】
また、親記事を非表示にする基準とする所定部分は、第一の例(
図5)や第二の例(
図6)に限られず、子記事の表示部分の上端が画面の上から1/3や2/3に達したときなど、他の部分や基準を用いてもよい。
【0052】
また、各図の表示例(例えば
図3から
図9)は単純化した例示に過ぎず、画面にはシステム領域や情報の通知欄などがあってもよいし、ページ内には、参加不参加などのアンケートに回答するための「参加する」「参加しない」ボタン、コメント記入欄を表示するための「コメントする」ボタン、アンケートの結果や結果へのリンクの表示欄などがあってもよい。
【0053】
また、本発明の各態様は、明記しない他のカテゴリ(方法、プログラム、端末を含むシステムなど)としても把握できる。方法やプログラムのカテゴリでは、装置のカテゴリで示した「手段」を「処理」や「ステップ」のように適宜読み替えるものとする。また、「手段」の全部又は任意の一部を「部」(ユニット、セクション、モジュール等)と読み替えることができる。
【0054】
また、実施形態に示した処理やステップについても、順序を変更したり、いくつかをまとめて実行しもしくは一部分ずつ分けて実行するなど変更可能である。また、個々の手段、処理やステップを実現、実行するCPU、コア、スレッドなどは共通でもよいし、手段、処理やステップごとにもしくはタイミングごとに異なってもよい。
【0055】
また、本出願で示す個々の手段は、外部のサーバが提供している機能をAPI(アプリケーションプログラムインタフェース)やネットワーク・コンピューティング(いわゆるクラウドなど)で呼び出して実現してもよい。さらに、本発明に関する手段などの各要素は、コンピュータの演算制御部に限らず物理的な電子回路など他の情報処理機構で実現してもよい。