【実施例1】
【0009】
図1は、本発明の実施例により実現される碁ゲームの全体を示したイメージ図である。
碁盤1001を挟んで、第1のリアルプレイヤー1002と第2のリアルプレイヤー1003が対局している。ここで碁盤1001は、ネットワーク1004を介してオンラインプレイヤー1005が対局可能に構成されている。オンラインプレイヤーは、通信端末1006のよる通信接続を介して指し手指示情報を送信することにより対局する。
第1のリアルプレイヤーは、自らのプロフィール情報を書き込んだRFIDタグ内蔵の碁石1007を用いて指し手を打つ。第2のリアルプレイヤーも、自らのプロフィール情報を書き込んだRFIDタグ内蔵の碁石1008を用いて指し手を打つ。
1009は、碁盤の入出力パネルであり、液晶画面1010、スピーカー1011及び選択レバーとボタンとからなる入力デバイス1012から構成される。
ここで入力デバイスとして選択レバーとボタンが採用されているが、本発明に係る入力デバイスは、これに限定されるものではなく、キーボード、マウス、タッチパネル等が適宜採用されうる。
また、15路盤の碁盤が採用されているが、本発明の碁盤は、これに限定されるものではなく、19路盤、13路盤、9路盤等適宜採用されうる。
【0010】
図2は、本実施例のシステムに係る碁盤の構成図である。プレイヤーが対局において碁石を打てる目2001を備えた盤面ディスプレーシート2002、ディスプレーシートの目の位置毎に対応させて設けられたLED2003が配置された表示パネル2004、各目の位置に毎にRFIDリーダ/ライタ2005が配置された感知パネル2006、中央処理装置2007、記憶装置2008、入出力装置2009、通信装置という構成である。ここで上記LED及びRFIDリーダ/ライタは、それぞれと配線により、中央処理装置2007と電気的に接続されている。また、目2001は、盤面を構成する複数の目の一つを代表として示したものであって、19路盤、15路盤、13路盤、9路盤等、盤面の種類に応じた数から構成される。さらに、LEDという用語は、light emitting diodeの略で、発光ダイオードを示す。
【0011】
図3は、ディスプレイシート2002の目2001を上から俯瞰して観た拡大平面図である。目周囲3001において、目の部位3002は透光性の部材から構成されており、盤面上から見て重なり合う位置に配置されたLED2003の光で発色点灯する。
【0012】
図2の説明に戻る。LED2003は、複数色に点灯するものが採用されており、対局する各プレイヤーの指し手及び無着手を区別する色で発色するように、中央処理装置2007によって、制御される。RFIDリーダ/ライタ2005は、それぞれが対応する目に置かれた碁石に内蔵されたRFIDタグだけを検知するように、読取範囲が設定されている。この内蔵RFIDタグからRFIDリーダ/ライタ2005が読み取ったデータは、中央処理装置2007に送信される。 中央処理装置2007は、入出力装置2009、RFIDリーダ/ライタ2005等からの信号入力を受けて、所定の演算処理を行い、記憶装置、LED、入出力装置、RFIDリーダ/ライタ、読取範囲に存在するRFIDタグ等に所定の動作を指示する信号を出力する。 記憶装置2008は、対局するプレイヤーのプロフィール情報を記憶する。入出力装置2009は、対局に係るプレイヤー等のプロフィール情報を表示したり、入力を促す入力画面等を表示し、リアルプレイヤーが碁ゲームを開始や碁盤1001に棋譜を再現するための設定入力をする支援を行う。また、スピーカー1011より、オンラインプレイヤーの指し手が入力されたタイミングで碁石を指す擬音を出力することにより、リアルな対局の状況をシミュレートする。さらには、リアルプレイヤーが碁石を指す代わりに、 通信装置2010は、ネットワーク接続機能を備えており、ネットワーク接続したオンラインプレイヤーの通信端末と接続し、オンラインプレイヤーのログインを受け付け、リアルプレイヤーとの対局を実現する。
【0013】
図4は、本実施例の碁石の構成を示した構成図である。外装部材4001と、内蔵されたRFIDタグ4002とから構成されている。ここで外装部材には、透光性を有する強化ガラスが採用されており、着手済みの目に対応するLEDが点灯したとき、LEDの発光色に発色するように設けられている。RFIDタグは、直径7mm以下の円型RFIDタグが採用されている。本発明のRFIDタグは、ここで示した円型RFIDタグに限定されるものではない。直径7mmの円内に納まるサイズであって、標準的な碁石が内蔵可能となRFIDタグであれば、適宜変更されうる。
【0014】
図5は、本実施例の碁石の機能構成を示したブロック図である。ユーザのプロフィール情報を格納するプロフィール情報格納部5001、ログイン要求コマンドを格納するコマンド格納部5002、短距離無線制御部5003という機能構成部から構成される。
登録要求コマンド格納部には、プロフィール情報を登録するように要求するコマンドが格納されており、本実施例のシステムに互換性のある碁盤のRFIDリーダ/ライタに検知されたとき、プロフィール情報を登録するように要求する命令信号が送信される。この命令信号に従って、互換性のある碁盤にプロフィール情報が登録され、このプロフィールに係るプレイヤーのログインが完了する。
【0015】
図6は、RFIDタグ4002のプロフィール情報格納部5001に格納されるプロィール情報のデータ構造を示したブロック図である。RFIDタグの識別子でもある碁石識別子6001、プレイヤー識別子6002、碁盤の入出力装置やオンラインユーザの通信端末に表示するプレイヤーの名前である表示名6003、所定の碁協会におけるランクを示す協会ランク6004、碁ゲームにおける勝敗の記録である勝敗記録6005、プレイヤーの所在を示す居所6006、対局相手等に伝えるメッセージであるキャッチフレーズ6007という構成である。本発明で採用可能なプロフィール情報は、ここで示したプロフィール情報に限定されるものではない、対局の性質や便宜等のため適宜変更されうる。
【0016】
図7は、本実施例のシステムの機能構成を示したブロック図である。 モード選択部7001は、本実施例のシステムを利用するに当たって、プレイヤー等による入出力装置1011の操作による入力を受けて、動作モードの選択が行われる。モードは、リアル対局モード、オンライン対局モード、棋譜再現モードの3つであるログイン部7002では、対局に係るプレイヤーの認証及び登録が行われる。ここで、リアルプレイヤーの場合は、自らのプロフィールが書き込まれた碁石を碁盤の目に置くことにより行われる。その目に対応するRFIDリーダ/ライタによって読取られたプロィール情報と記憶装置2008に記憶されたプロフィール情報との照合が行われ、登録ユーザは対局を行うことができる。プロフィールが登録されていないプレイヤーの場合、碁石が置かれると、碁石に格納されたプロフィール情報が記憶装置2008に登録され、プレイヤーとして認証され、対局に参加を行うことができる。記憶部7003は、対局に係るプレイヤーのプロフィール情報、対局の指し手等を記憶装置2008に記憶する動作を実行する。指し手表示部7004は、指された目のRFIDリーダ/ライタ2005が検知したRFIDタグ4002から読み取ったプロフィール情報とその位置により、当該プレイヤーに関連付けた色に、指された目のLED2003を点灯させる。ここでプレイヤーへの色の関連付けは、ゲームのスタートにおいて、先に置かれた碁石に書き込まれたプロフィール情報と青色とを関連付けし、後に置かれた碁石のプロフィール情報と白色とを関連付けする。尚、本発明のプロフィール情報と色との関連付けは、これに限定されるものではない。プレイヤーが自らの入出力装置2009の操作により、自らのプロフィール情報と色と関連付けを設定する方式などが適宜採用されうる。
【0017】
代理表示部7005は、オンラインプレイヤーの通信端末1006から送信された指し手指示情報を受信して、指し手指示情報に含まれる目の位置において、当該オンラインプレイヤーに関連付けした色に、指し手指示の目のLED2003を点灯させる。
図8は、指し手指示情報のデータ構造を示したブロック図である。オンラインプレイヤーを認証し、識別するためのプレイヤー識別子8001と指し手位置を示す座標8002という構造である。
【0018】
表示維持部7006は、予め設定したプレイヤーの指し手の確定条件が満たされると、当該指し手に係るRFIDタグの検知を無効化し、LEDの点灯を固定する。ここで指し手確定の条件として、相手プレイヤーの碁石のRFIDタグの検知が次の指し手の着手、又は、指し手に係るRFIDタグ検知後の時間経過(ここでは3秒以上とする)とする。尚、本発明に係る指し手確定の条件はこれに限定されるものではなく、適宜変更されうる。このように構成することにより、ゲーム途中において事故的に碁石が動いてしまっても、指し手表示が動かないので、事故で動いてしまった碁石を元に戻してゲームを続行することが容易になる。
【0019】
未着手表示部7007は、指されていない未着手の目について、予め設定した未着手色に点灯させる。ここでは、未着手色としてブラウンを採用する。尚、未着手色の設定は、対局するプレイヤーに関連付ける色等の対局状況に応じて、適宜変更されうる。
ここで、ゲーム開始に先立って、未着手色で点灯する領域を変えることにより、碁盤のゲームサイズを可変とする構成を採用する。未指しに関連付けした色の表示領域を変えることにより、15路盤、13路盤、9路盤のいずれかに変更して、プレイヤーは対局することが可能となる。
【0020】
生成部7008は、プレイヤーの指し手を記録し、棋譜データを生成する。ここで棋譜データは、所定の印刷もしくは表示フォーマットによって、紙にプリント又は画面表示され、可視化される。登録部7009は、碁盤の目に置かれた碁石にプロフィール情報を記録する。プロフィール情報は、入出力装置1009による入力やオンラインプレイヤーの通信端末からのデータ送信によって取得される。再現部7010は、記憶装置2008に記録された棋譜データを碁盤1001のLEDをゲーム進行の順番に点灯させることにより、棋譜をリアルに再現する。
【0021】
図9は、本実施例のシステムの動作モードの設定を示したフローチャートである。
モード選択ステップ9001において、プレイヤー等によるモード選択操作の入力を受けて、リアル対局モード9002、オンライン対局モード9003、棋譜再現モード9004が選択的に開始される。
【0022】
(リアルプレイヤー同士の対局)
図10は、リアル対局モード9002におけるシステムの動作を示したフローチャートである。
プレイヤーログインステップ10001において、まず先手プレイヤーによって、碁石が目に置かれる。碁石内蔵のRFIDタグに書き込まれたプロフィール情報が碁盤のRFIDリーダ/ライタによって読取られ、プレイヤー認証が行われ、先手として設定される。ここで初めてのプレイヤーの場合、本システムに互換の碁石であれば、碁石内蔵のRFIDタグに格納された登録要求コマンドが実行されて、RFIDタグに格納されたプロフィール情報が登録され、対局の先手プレイヤーとして設定される。
後手プレイヤーのログインも同様に、碁石が置かれることによって、行われる。
このとき、碁盤により先手プレイヤーのプロフィール情報と青色とが関連付けられ、後手プレイヤーのプロフィール情報は白色と関連付けられる。
【0023】
先手計測ステップ10002において、ゲーム開始後又は後手の指し手後の時間経過が考慮時間として測定される。
指し手検知ステップ10003において、指し手が検知されない場合、先手の考慮時間の測定が続けられる。指し手が検知されると、システムの動作は、指し手位置読取ステップ10004に移る。
指し手読取ステップ10004において、指し手の位置が検知したRFIDリーダ/ライタ2005に対応する目の座標として読み取られ、LEDがプロフィール情報に関連付けられた色で点灯し、記憶装置2008に先手プレイヤーの指し手として(着手番号、プレイヤー識別子、座標)の形式で記録される。ここで、着手番号は、この対局における着手の順番を示す通し番号である。
【0024】
対局終了判断ステップ10005において、プレイヤー等による入出力装置1011の所定の操作による対局終局指示入力の有無により、終局かどうかの判断が、システムによって行われる。ここで碁盤は、対局終局指示入力があると、記憶装置2008に設けられた終了フラグがオンとなるように設けられている。このフラグのオン/オフが参照され、オンのとき終局と、システムによって、判断される。
ここで終局と判断されれば、対局は終了となり、システムの動作は、棋譜生成ステップ10006に移り、ここまでの指し手が棋譜データとして、記憶装置2008に記録される。終局でないと判断されると、システムの動作は、後手計測ステップ10007に移る。
【0025】
後手計測ステップ10007において、先手の指し手後の時間経過が考慮時間として測定される。
指し手検知ステップ10008において、指し手が検知されない場合、後手の考慮時間の測定が続けられる。指し手が検知されると、システムの動作は、指し手位置読取ステップ10009に移る。
指し手読取ステップ10009において、指し手の位置が検知したRFIDリーダ/ライタ2005に対応する目の座標として読み取られ、LEDがプロフィール情報に関連付けられた色で点灯し、記憶装置2008に後手プレイヤーの指し手として(着手番号、プレイヤー識別子、座標)の形式で記録される。
【0026】
対局終了判断ステップ10010において、プレイヤー等による入出力装置1011の所定の操作により、対局終局指示入力がされているか、どうかの判断が、ステップ10005と同様に、システムによって行われる。
ここで終局と判断されれば、対局は終了となり、システムの動作は、棋譜生成ステップ1011に移り、ここまでの指し手が棋譜データとして、記憶装置2008に記録される。終局でないと判断されると、システムの動作は、先手計測ステップ10002に戻る。
【0027】
(オンラインプレイヤーとリアルプレイヤーとの対局)
図11は、オンライン対局モード9003におけるシステムの動作を示したフローチャートである。
リアルプレイヤーログインステップ11001において、リアルプレイヤーによって、碁石が目に置かれる。碁石内蔵のRFIDタグに書き込まれたプロフィール情報が碁盤のRFIDリーダ/ライタによって読取られ、プレイヤー認証が行われ、リアルプレイヤーとして設定される。ここで初めてのプレイヤーの場合、本システムに互換の碁石であれば、碁石内蔵のRFIDタグに格納された登録要求コマンドが実行されて、RFIDタグに格納されたプロフィール情報が登録され、対局のリアルプレイヤーとして認証される。
オンラインプレイヤーログインステップ11002において、オンラインプレイヤーは、当該碁盤に通信接続し、プロフィール情報を送信する。この碁盤に受信されたプロフィール情報は、プレイヤー認証が行われ、オンラインプレイヤーとして設定される。ここで初めてのプレイヤーの場合、オンラインプレイヤーの通信端末により登録要求コマンドを送信し、実行されて、プロフィール情報が登録され、対局のオンラインプレイヤーとして認証される。
【0028】
次に、先手後手設定ステップ11003において、予め設定した碁盤の動作により、先手/後手の設定が行われる。ここでは、プロフィール情報における協会ランクが低いものが、先手となるように設定が実行される。このとき、碁盤により先手プレイヤーのプロフィール情報と青色とが関連付けられ、後手プレイヤーのプロフィール情報は白色と関連付けられる。
本発明の先手後手の設定は、ここで示した先手後手の設定に限定されるものではなく、プレイヤーによる入力で行うなど適宜変更されうる。
【0029】
先手がリアルプレイヤーで設定されると、システムの動作は、先手リアルプレイヤーで開始ステップ11004に移り、ゲームが開始される。
先手計測ステップ11005において、ゲーム開始後又は後手の指し手後の時間経過が考慮時間として測定される。
指し手検知ステップ11006において、指し手が検知されない場合、先手の考慮時間の測定が続けられる。指し手が検知されると、システムの動作は、指し手位置読取ステップ11007に移る。
指し手読取ステップ11007において、指し手の位置が検知したRFIDリーダ/ライタ2005に対応する目の座標として読み取られ、LEDがプロフィール情報に関連付けられた色で点灯し、記憶装置2008に先手プレイヤーの指し手として(着手番号、プレイヤー識別子、座標)の形式で記録される。ここで、着手番号は、この対局における着手の順番を示す通し番号である。
【0030】
対局終了判断ステップ11008において、リアルプレイヤーによる入出力装置1011の所定の操作又はオンラインプレイヤーからの終局指示情報の送信により、対局終局指示入力がされているか、どうかの判断が、碁盤によって、行われる。
ここで碁盤は、対局終局指示入力があると、記憶装置2008に設けられた終了フラグがオンとなるように設けられている。このフラグのオン/オフを参照され、オンのとき終局と、システムによって、判断される。
ここで終局と判断されれば、対局は終了となり、システムの動作は、棋譜生成ステップ11009に移り、ここまでの指し手が棋譜データとして、記憶装置2008に記録される。終局でないと判断されると、システムの動作は、後手計測ステップ11010に移る。対局終局指示入力があると、記憶装置2008に設けられた終了フラグがオンとなるように設けられており、このフラグのオン/オフを参照することにより、判断が実行される。
【0031】
後手計測ステップ11010において、先手の指し手後の時間経過が考慮時間として測定される。
指し手検知ステップ11011において、オンラインプレイヤーからの指し手の送信が検知されない場合、後手の考慮時間の測定が続けられる。指し手が検知されると、システムの動作は、指し手受信ステップ11012に移る。
指し手受信ステップ11012において、オンラインプレイヤーが送信した指し手情報の座標が読み取られ、LEDがオンラインプレイヤーのプロフィール情報に関連付けられた色で点灯し、記憶装置2008に後手プレイヤーの指し手として(着手番号、プレイヤー識別子、座標)の形式で記録される。
【0032】
対局終了判断ステップ11013において、プレイヤー等による入出力装置1011の所定の操作により、対局終局指示入力がされているか、どうかの判断が、ステップ11008と同様に、システムによって行われる。
ここで終局と判断されれば、対局は終了となり、システムの動作は、棋譜生成ステップ11014に移り、ここまでの指し手が棋譜データとして、記憶装置2008に記録される。終局でないと判断されると、システムの動作は、先手計測ステップ11005に戻る。
【0033】
先手がオンラインプレイヤーで設定されると、システムの動作は、先手オンラインプレイヤーで開始ステップ11015に移り、ゲームが開始される。
先手計測ステップ11016において、ゲーム開始後又は後手の指し手後の時間経過が考慮時間として測定される。
指し手検知ステップ11017において、オンラインプレイヤーからの指し手の送信が検知されない場合、後手の考慮時間の測定が続けられる。指し手が検知されると、システムの動作は、指し手受信ステップ11018に移る。
指し手受信ステップ11018において、オンラインプレイヤーが送信した指し手情報の座標が読み取られ、LEDがオンラインプレイヤーのプロフィール情報に関連付けられた色で点灯し、記憶装置2008に後手プレイヤーの指し手として(着手番号、プレイヤー識別子、座標)の形式で記録される。
【0034】
対局終了判断ステップ11019において、対局終局指示入力がされているか、どうかの判断が、ステップ11008と同様に、碁盤によって行われる。
ここで終局と判断されれば、対局は終了となり、システムの動作は、棋譜生成ステップ11020に移り、ここまでの指し手が棋譜データとして、記憶装置2008に記録される。終局でないと判断されると、システムの動作は、後手計測ステップ11021に移る。
【0035】
後手計測ステップ11021において、後手の指し手後の時間経過が考慮時間として測定される。
指し手検知ステップ11022において、リアルプレイヤーの指し手が検知されない場合、後手の考慮時間の測定が続けられる。指し手が検知されると、システムの動作は、指し手位置読取ステップ11023に移る。
指し手読取ステップ11023において、指し手の位置が検知したRFIDリーダ/ライタ2005に対応する目の座標として読み取られ、LEDがプロフィール情報に関連付けられた色で点灯し、記憶装置2008に先手プレイヤーの指し手として(着手番号、プレイヤー識別子、座標)の形式で記録される。
【0036】
対局終了判断ステップ11024において、対局終局指示入力がされているか、どうかの判断が、ステップ11008と同様に、碁盤によって行われる。
ここで終局と判断されれば、対局は終了となり、システムの動作は、棋譜生成ステップ11025に移り、ここまでの指し手が棋譜データとして、記憶装置2008に記録される。終局でないと判断されると、システムの動作は、先手計測ステップ11016に戻る。
【0037】
図12は、棋譜再生モード9004におけるシステムの動作を示したフローチャートである。
棋譜データ選択ステップ12001において、プレイヤー等による予め設定した棋譜選択操作の入力を受けて、棋譜データが選択的される。
表示指示ステップ12002において、入出力装置2009に対して、プレイヤー等によって、先手表示に関連付けた所定操作が行われる。
先手表示ステップ12003において、未表示の指し手における最先手の座標のLEDが先手プレイヤーに関連付けた点灯がされる。
指し手検索ステップ12004において、未表示の指し手記録における最先手の検索が選択された棋譜データに対して行われ、未表示の指し手記録が無ければ、棋譜再現の終了となる。未表示の指し手記録における最先手が有れば、システムの動作は、表示指示ステップ12005に移る。
【0038】
表示指示ステップ12005において、入出力装置2009に対して、プレイヤー等によって、後手表示に関連付けた所定操作が行われる。
後手表示ステップ12006において、未表示の指し手における最先手の座標のLEDが後手プレイヤーに関連付けた点灯がされる。
指し手検索ステップ12007において、未表示の指し手記録における最先手の検索が選択された棋譜データに対して行われ、未表示の指し手記録が無ければ、棋譜再現の終了となる。未表示の指し手記録における最先の手が有れば、システムの動作は、表示指示ステップ12002に移る。
【0039】
このようにプレイヤー等によって、棋譜を碁盤上に時系列的に再現することにより、生成された棋譜を実際のゲームに近い形で再現することができる。