(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記装置は、RFIDリーダ、RFIDライタ、RFIDプリンタ、リーダ、ライタ、RFID送信機、アンテナ、センサ、リアルタイム装置、RFID受信機、リアルタイムセンサ、ウェブサービスに拡張可能な装置、リアルタイムイベント生成システムのうちの1つであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
前記ビジネスアプリケーションは、バックエンドアプリケーション、既存のビジネスアプリケーション、LOBアプリケーション、会計アプリケーション、供給チェーン管理アプリケーション、資源計画アプリケーション、ビジネス活動監視(BAM)アプリケーションのうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
前記ビジネスアプリケーションが、統合ビジネスプロセスおよび言語ベースのウェブサービスの開発、配置、および管理のうち少なくとも1つを可能にするビジネスネットワークと関連付けられていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
前記ビジネスアプリケーションは、前記RFIDネットワーク内のプロセスの操作と、前記RFIDネットワーク内のプロセスの作成の少なくとも一方を提供することができることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【背景技術】
【0002】
小売、製造、および流通の多くの会社は、効率を向上させるために様々な革新的な運営方法を適用している。これらの会社は、倉庫の在庫を監視して、消費者に関する需要と供給の最適化を容易にすることができる。利益の最大化の一側面は、商品および/または製品が無くなるのと連動して補充が行われるように、在庫を適切に仕入れることにかかっている。例えば、コンピュータおよび/またはVCR(video cartridge [cassette] recorder)を販売している小売店は、その消費者売上に応じたコンピュータ、および消費者売上に応じたVCRを仕入れる必要がある。したがって、VCRよりコンピュータの需要が多い(例えばより多くのユニットが売られている)場合、小売店は、より頻繁にコンピュータを仕入れて、需要と供給、および利益を最適化することができる。在庫および関連の売上の監視は複雑な業務であり、内部の仕組みがわからないため、製品の動きはブラックボックスに匹敵するが、製品の監視は、在庫/製品効率において非常に重要な要素である。
【0003】
自動識別およびデータ取得(Automatic identification and data capture:AIDC)技術、特に無線周波数識別(RFID)は、少なくとも一般の監視システムおよび/または方法(例えばバーコードリーダ、バーコード、および/またはUPC(universal product code))の不完全性を解決する必要性に基づいて開発された。RFIDは、RFIDタグを使用してデータをリモートで格納し、取り出す技術である。RFIDシステムは無線周波数および関連の信号に基づいているため、製品の監視では、多数のメリットおよび/または利点は従来の技術に先行する。RFID技術は、製品を監視し、かつ/またはRFIDタグからの信号を受信するために、見通しは必要ない。したがって、スキャナが対象物(例えば製品)のすぐそばにある必要がある手動走査は必要ない。しかしながら、RFIDでは、無線周波数、RFIDタグサイズ、および関連の電源によって範囲が制限される。さらに、RFIDシステムによって、数秒以内に複数の読み取りが可能であり、迅速な走査および識別を提供することができる。言い換えれば、RFIDシステムによって、タグがRFIDリーダの範囲内にあるとき、複数のタグを読み取り、かつ/または識別することができる。RFIDシステムにおいて複数読み取ることができる能力は、一意の識別コードを含む情報タグを個々の製品に提供する機能で補足される。
【0004】
さらに、RFIDシステムおよび/または方法は、タグ付けされた項目に関連付けられたリアルタイムデータを提供する。リアルタイムデータストリームによって、小売店、流通業者、および/または製造業者は、在庫および/または製品を正確に監視することができる。RFIDの使用によって、さらに、フロントエンドの配送(front−end distribution)(例えば小売店から消費者へ)、およびバックエンドの配送(back−end distribution)(例えば流通業者/製造業者から小売店へ)での製品の供給を容易にすることができる。流通業者および/または製造業者は、製品の出荷、品質、量、出荷時間などを監視することができる。さらに、小売店は、受け取った在庫の量、こうした在庫の場所、品質、保存期間などを追跡することができる。上記のメリットは、フロントエンドの供給、バックエンドの供給、流通網、製造、小売、オートメーションなど、複数の領域にわたって機能するRFID技術の柔軟性を示している。
【0005】
RFIDシステムは、少なくともRFIDタグおよびRFIDトランシーバからなる。RFIDタグは、RFIDトランシーバからの無線周波数のクエリに対する受信および/または送信を提供するアンテナを含むことができる。RFIDタグは、例えば接着ステッカー、柔軟なラベル、および内蔵型チップなどの小さい物とすることができる。一般に、RFIDタグが使用する異なる4つの周波数がある。それらは、低周波タグ(約125から134キロヘルツ)、高周波タグ(約13.56メガヘルツ)、UHFタグ(約868から956メガヘルツ)、およびマイクロ波タグ(約2.45ギガヘルツ)である。
【0006】
一般に、RFIDシステムは、タグ、タグリーダ(例えばタグトランシーバ)、タグライタ、タグプログラミングステーション、循環リーダ(circulation reader)、ソート設備、タグ在庫ワンド(tag inventory wand)など、複数のコンポーネントを含むことができる。そのようなRFIDシステムは、大量のデータを収集および/または蓄積することができる。そのようなデータの統計分析は有用であるが、収集したデータは、既存のバックエンドアプリケーションに統合し、かつ/またはリアルタイムおよび/またはほぼリアルタイムで処理し、判定を起動するときに、より有用であり、強力である。さらに、そのようなシステム内の変化に対応するために、収集したデータを使用して、そのようなバックエンドアプリケーションで行われた判定を組み込むことができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した従来のシステムには、さらなる改善の余地が有る。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、既存のビジネスアプリケーションをRFIDネットワークに統合することを容易にすることができる、RFIDネットワーク内のデータをビジネスアプリケーションに拡張するのを容易にするシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以下に、本発明の一部の態様を基本的に理解できるようにするために、本発明の簡略化された要約を提示する。この要約は、本発明の広範な概要を示すものではない。これは、本発明の主な要素または重要な要素を特定するものでも、本発明の範囲を画定するものでもない。単に、後で提示するより詳細な説明の前置きとして、本発明の一部の概念を簡略化した形式で提示するためのものである。
【0010】
本発明は、少なくとも1つの既存のビジネスアプリケーションをRFIDネットワークに統合することを容易にするシステムおよび/または方法に関する。RFIDネットワークは、プロセス、位置、イベント、および/または機能に少なくとも部分的に基づいてサブシステムを形成する装置の集合でよい。ビジネスアプリケーションをRFIDネットワークに統合することにより、リアルタイムデータをそのようなアプリケーションに対して公開して、リアルタイムでビジネス機能および/または出力を達成することができる。ビジネスアプリケーションは、限定はしないが、バックエンドアプリケーション、既存のビジネスアプリケーション、line of business(LOB)アプリケーション(例えば会計、供給チェーン管理、資源計画など)、ビジネス活動監視(BAM)アプリケーションなどでよい。リアルタイムデータは、RFIDネットワーク内の装置で収集することができる。例えばその装置は、RFIDリーダ、RFIDライタ、RFIDプリンタ、プリンタ、リーダ、ライタ、RFID送信機、アンテナ、センサ、リアルタイム装置、RFID受信機、リアルタイムセンサ、ウェブサービスに拡張可能な装置、リアルタイムイベント生成システムでよい。
【0011】
リアルタイムデータを公開して、ビジネスアプリケーションからのリアルタイム出力を達成することに加えて、統合コンポーネントは、ビジネスネットワークをそのようなリアルタイムデータに公開することができる。ビジネスネットワークは、単一組織内のアプリケーションを接続することによって、かつ/または異なる組織内のアプリケーションを接続することによって異なるアプリケーションをコヒーレントホール(coherent whole)として統合するためのアプリケーション統合製品でよい。さらに、ビジネスネットワークは、複数のビジネスアプリケーションを含むことができ、そのようなリアルタイムデータを公開して、正確なリアルタイムのビジネス機能および/または出力を提供することができる。
【0012】
統合コンポーネントはさらに、リアルタイム出力および/またはビジネス機能に少なくとも部分的に基づくRFIDネットワーク内のプロセスの操作および/または作成を実現する。そのようなビジネスアプリケーションおよび/またはビジネスネットワーク内のリアルタイムデータを使用することにより、リアルタイム出力は、操作および/または作成を起動するための正確なデータをRFIDネットワークおよび/またはRFIDネットワーク内のプロセスに提供することができる。例えば操作は、RFIDネットワーク、プロセス、および/またはそれに伴う何らかのエンティティに対する編集、修正、削除、移動などでよい。
【0013】
本発明の一態様によれば、統合コンポーネントは、RFIDネットワーク、ビジネスネットワーク、および/またはビジネスアプリケーションに関連するデータを分析して対象の宛先との特定の関連を判定するアナライザコンポーネントを含むことができる。その分析に少なくとも部分的に基づいて、ルータコンポーネントは、そのようなデータを対象の宛先に向けて送ることができる。例えば、リアルタイムデータが特定のビジネスネットワーク上の特定のビジネスアプリケーションと関連すると分析することができ、ルータコンポーネントは、それに応じてそのようなデータを送ることができる。
【0014】
本発明の別の態様によれば、変換コンポーネントは、データを対象の宛先に適した特定のフォーマットにフォーマットすることができる。言い換えれば、変換コンポーネントは、RFIDネットワークおよび/またはビジネスネットワークに関連する任意のデータを、RFIDネットワーク304および/またはビジネスネットワーク内の対象の宛先に適したフォーマットおよび/または互換のフォーマットに変換することができる。さらに、変換コンポーネントは、限定はしないが、C#、XML(extensible markup language)、SQL(Structured Query Language)などの任意の適切なコンピュータ言語に変換することができ、それらのコンピュータ言語から変換することができる。
【0015】
さらに別の態様によれば、統合コンポーネントは、入力メッセージおよび/または出力メッセージに関するプリインストール済みスキーマを使用することができるスキーマコンポーネントをさらに含むことができる。さらに、スキーマコンポーネントは、ビジネスネットワークが送出することができ、RFIDネットワークが認識および/または適用するメッセージの1タイプとすることができるメッセージスキーマを使用することができる。スキーマコンポーネントは、そのような認識およびアプリケーションに対するスキーマの使用を実現するが、任意の適切なプロトコルを使用できることを理解されたい。スキーマコンポーネントはさらに、統合コンポーネントによって使用されるスキーマを作成することができる。
【0016】
本発明の別の態様によれば、統合コンポーネントは、ストレートスルーメッセージタイプシナリオを可能にするRFIDマッパコンポーネントを含むことができる。RFIDマッパコンポーネントは、入力スキーマおよび/または出力スキーマを使用して、ビジネスアプリケーションでの要求−応答タイプオペレーションに関するストレートスルーメッセージ交換シナリオを起動することができる(例えばバックエンドline of business(LOB)システム、ビジネス活動監視など)。さらに、RFIDマッパは、ビジネスネットワークおよび/またはRFIDネットワークに関するデータに関連する任意の適切なマッピング技法を起動することができる。例えばRFIDマッパコンポーネントは、RFIDタグイベント(例えば、タグの読取り、タグの読取りエラー、デバイスアップイベント、デバイスダウンイベント、管理イベントなど)を取って、プロセスに関するメッセージを作成することができる(例えば出荷および/または受領)。本発明の別の態様では、少なくとも1つの既存のビジネスアプリケーションをRFIDネットワークに統合することを容易にする方法が提供される。
【0017】
以下の説明および添付の図面は、本発明の詳細ないくつかの例示的態様を記載している。しかし、これらの態様は、本発明の原理を使用することができる様々な方法のほんの一部を示しているにすぎず、本発明は、こうしたすべての態様およびその均等物を含むものとする。本発明の他の利点および新規の特徴は、本発明の以下の詳細な説明を図面と共に読むことにより明らかになるであろう。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、既存のビジネスアプリケーションをRFIDネットワークに統合することを容易にすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明を適用できる実施形態を詳細に説明する。
【0021】
本明細書では、「コンポーネント」、「システム」、「インタフェース」などの用語は、ハードウェア、ソフトウェア(例えば実行中の)、および/またはファームウェアのいずれかのコンピュータ関連エンティティを指すものとする。例えば、コンポーネントは、
プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、プログラム、および/またはコンピュータでよい。例えば、サーバ上で動作するアプリケーションとサーバはいずれもコンポーネントでよい。1つまたは複数のコンポーネントが1つのプロセス内に存在する可能性があり、1つのコンポーネントを1つのコンピュータ上に配置し、かつ/または2つ以上のコンピュータ間に分散させることができる。
【0022】
図面を参照して本発明を説明する。各図面全体を通して、同様の要素を指すのに同様の参照番号を使用する。以下の説明では、説明上、本発明を完全に理解できるようにするために多数の特定の詳細を記載している。しかし、こうした特定の詳細なしに本発明を実施できることは明らかである。他の例では、本発明を説明しやすくするために、周知の構造および装置をブロック図形式で示す。
【0023】
次に図を参照すると、
図1は、RFIDネットワークへの少なくとも1つの既存のビジネスアプリケーションの統合を容易にするシステム100を示す。統合コンポーネント102は、少なくとも1つのビジネスアプリケーションをRFIDネットワーク104にシームレスに統合することができ、ビジネスアプリケーションは、そのようなRFIDネットワーク104に関連するデータをリアルタイムで使用することができる。統合コンポーネント102は、RFIDネットワーク104内の少なくとも1つの装置に関する生データを受け取ることができる。例えば、RFIDネットワーク104内の装置は、限定はしないが、RFIDリーダ、RFIDライタ、RFIDプリンタ、プリンタ、リーダ、ライタ、RFID送信機、アンテナ、センサ、リアルタイム装置、RFID受信機、リアルタイムセンサ、ウェブサービスに拡張可能な装置、およびリアルタイムイベント生成システムでよい。統合コンポーネント102は、少なくとも1つのビジネスアプリケーションとのRFIDネットワーク104内のプロセスからのデータのシームレスな統合を可能にする。例えば、ビジネスアプリケーションは、限定はしないが、需要計画、予測、在庫管理などの重要なビジネス機能を達成する任意の既存のバックエンドアプリケーションでよい。
【0024】
一例として、RFIDネットワーク104は、少なくとも1つのRFIDプロセスに関連する少なくとも1つのRFID装置を含むことができる。RFIDプロセスはRFIDネットワーク104内の任意の適切な数のRFID装置を使用できることを理解されたい。RFIDプロセスは、共に様々なエンティティを形成して意味のある実行単位を生成する、上位の、または高レベルのオブジェクトである特定のRFIDサブシステム(例えばRFIDサーバ、RFIDネットワークなど)に関係付けることができる。RFIDプロセスは、発送プロセス(例えば、ピック、パック、出荷シナリオなど)、製造プロセス、出荷プロセス、受領プロセス、追跡、データ表現、データ操作、データアプリケーション、セキュリティなどでよい。さらに、RFIDプロセスは、RFID装置サービス、タグの読取り、イベント、タグ書込み、装置構成、位置追跡、数カウントなどを含むことができる。プロセスは、RFIDネットワーク104に関連する少なくとも1つの装置を介して収集された生データを有することができ、そのような生データを統合コンポーネント102で受け取ることができ、ビジネスアプリケーションがそのようなデータを組み込み、重要なビジネス機能を達成することが可能となることを理解されたい。
【0025】
統合コンポーネント102は、任意の適切なビジネスアプリケーションを統合して、少なくとも1つの装置によって収集されるRFIDネットワーク104に関連するデータをシームレスに使用することができる。ビジネスアプリケーションは、限定はしないが、バックエンドアプリケーション、既存のビジネスアプリケーション、line of business(LOB)アプリケーション(例えば会計、供給チェーン管理、資源計画など)、ビジネス活動監視(BAM)アプリケーションなどでよい。統合コンポーネント102はさらに、ビジネスネットワーク(図示せず)を組み込むことができ、ビジネスネットワークは、別々のビジネスアプリケーションをコヒーレントホールとして統合することができることを理解されたい。
【0026】
さらに別の例では、統合コンポーネント102により、ビジネスアプリケーションが、ビジネスアプリケーションおよび/またはビジネスネットワークに関連する分析および/またはビジネス機能に少なくとも部分的に基づいてRFIDネットワーク104内のプロセスを操作および/または生成することが可能となる。例えば、リアルタイム生データを使用することにより、ビジネスアプリケーションは、RFIDネットワーク104内の既存のプロセスを編集して、生産性を高め、かつ/またはRFIDネットワーク104内の新しいプロセスを作成することができる。一例として、ビジネスアプリケーションを在庫管理に関係付けることができ、RFIDネットワーク104から受信される生データが、在庫データをリアルタイムで提供することができる。ビジネスアプリケーションがリアルタイムデータを使用して欠陥品を判定する場合、そのような製品を回収する新しいプロセスを起動することができる。
【0027】
システム100はインタフェースコンポーネント106をさらに含み、インタフェースコンポーネント106は、様々なアダプタ、コネクタ、チャネル、通信経路などを提供して、統合コンポーネント102をほぼどんなオペレーティングシステムおよび/またはデータベースにも統合する。さらに、インタフェースコンポーネント106は、統合コンポーネント102およびRFIDネットワーク104との対話を実現する様々なアダプタ、コネクタ、チャネル、通信経路などを提供することができる。インタフェースコンポーネント106が統合コンポーネント102に組み込まれるが、そのような実装はそのように限定されないことを理解されたい。例えば、インタフェースコンポーネント106は、システムに関してデータを送信または受信するためのスタンドアロンコンポーネントでよい。具体的には、インタフェースコンポーネント106は、RFIDネットワーク104中のRFIDプロセスに関連する装置に関する任意のデータを受け取ることができる。例えば、インタフェースコンポーネント106は、生収集データ、RFIDプロセス関連データ、および/または装置から収集された任意のデータを受け取ることができる。
【0028】
図2に、RFIDネットワークと共にビジネスアプリケーションを使用して重要なビジネス機能を達成することを容易にするシステム200を示す。統合コンポーネント202は、ビジネスネットワーク208内でインスタンス化された少なくとも1つのアプリケーション210の、RFIDネットワーク204内のプロセス206とのシームレスな対話を実現することができる。ビジネスネットワーク208およびRFIDネットワーク204は、それぞれ複数のアプリケーションおよびプロセスを含むことができ、本発明は、アプリケーション210およびプロセス206のそのような描写に限定されないことを理解されたい。アプリケーションは、限定はしないが、バックエンドビジネスアプリケーション、既存のビジネスアプリケーション、line of business(LOB)アプリケーション(例えば会計、供給チェーン管理、資源計画など)、ビジネス活動監視(BAM)アプリケーションなどでよい。アプリケーション210のプロセス206との統合により、プロセス206で収集され、かつ/またはプロセス206に関係する任意のデータを使用して、少なくとも1つのビジネス機能をリアルタイムで実行することが可能となる。言い換えれば、統合コンポーネント202により、アプリケーション210が、プロセス206に関するデータをシームレスに統合して、ビジネスネットワーク208内のアプリケーション210に関するビジネス機能出力の提供を容易にすることが可能となる。
【0029】
RFIDネットワーク204は、少なくとも1つのRFIDプロセスに関連する少なくとも1つの装置(例えば、RFIDリーダ、RFIDライタ、RFIDプリンタ、プリンタ、リーダ、ライタ、RFID送信機、アンテナ、センサ、リアルタイム装置、RFID受信機、リアルタイムセンサ、ウェブサービスに拡張可能な装置、リアルタイムイベント生成など)を含むことができる。RFIDネットワーク204は、位置、機能、および/またはプロセスに少なくとも部分的に基づく様々なサブシステムを含むことができる。例えば、RFIDネットワーク204は、2つのグループ、および/または一方が出荷ドアで他方が受領ドアである装置の集合でよい。そのようなRFIDネットワーク204は、グループおよび/または集合の名前、位置、および/またはプロセス名に少なくとも部分的に基づく各グループおよび/または装置の集合に関連するプロセスをさらに含むことができる。例えば、プロセスは、出荷ドアの装置に関係する出荷プロセスでよく、その装置は、そのような位置でデータを収集することができる。同様に、別のプロセスは、受領ドアの装置に関係する受領プロセスでよく、その装置は、そのような位置でデータを収集することができる。したがって、統合コンポーネント202は、RFIDネットワーク204内のプロセスからのそのようなリアルタイムデータを使用してアプリケーション210出力を生成することのできる任意の適切なアプリケーション210を自動的に統合することができる。
【0030】
プロセス206は、意味のある実行単位を与えることのできる上位の、かつ/または高レベルのオブジェクトである。例えば、プロセス206は、共に働いてタグの読取り、フィルタリング、読み取りの増加、警告評価、およびホストアプリケーションが取り出す/処理するためのシンクへのデータの格納を実行するように協働する様々なドックドアにある複数の装置を表す出荷プロセスでよい。別の例では、プロセス206は製造プロセスを実行することができ、装置は、位置に依存して読み取り、書き込むように構成される。さらに、フィルタリング、増加などの追加の機能をその位置で実施することができる。さらに別の例では、プロセス206はタグプロセスに書き込むことができ、入力に少なくとも部分的に基づいてタグをリアルタイムに書き込むことができる。書き込みプロセスは、データを読み取り、ホストに渡すことによって書き込みが成功したかどうかをチェックすることもできる。
【0031】
ビジネスネットワーク208は、統合ビジネスプロセスおよび/またはXML(extensible markup language)ベースのウェブサービスの開発、配置、および/または管理を可能にする統合サーバ製品でよい。ビジネスネットワーク208は、別々のアプリケーションをコヒーレントホールとして統合することができ、メッセージ交換、オーケストレーション、セキュリティ、および業界標準のサポートの間の深い統合を実現することができる。さらに、ビジネスネットワーク208は、提供することに限定されないが、ビジネス活動サービス、ヒューマンワークフローサービス、および/またはビジネスプロセスとの対話を可能にするビジネス活動監視フレームワークを提供することができる。ビジネスネットワーク208はさらに、単一の組織(例えば、一般にエンタープライズアプリケーション統合(EAI)と呼ばれる)内のアプリケーションを接続することができ、かつ/または異なる組織(例えば、企業間(B2B)統合と呼ばれる)内のアプリケーションを接続することができる。
【0032】
一例として、ビジネスネットワーク208は、1)ビジネスプロセスを指定する方式、および2)そのようなビジネスプロセスが使用するアプリケーション間で通信する技法を提供することにより、複数のアプリケーションに及ぶビジネスプロセスの作成を可能にすることができる。この例では、ビジネスネットワーク208は、実行可能コードからなる1つまたは複数のオーケストレーションを含むビジネスプロセスを実装することができる。例えば、オーケストレーションは、ビジネスプロセスの状態、ループ、その他の挙動を表現する形状の定義済みグループをグラフィカルに編成することによって作成することができる。別の例では、ビジネスネットワーク208は、ビジネスルールエンジンを使用してビジネスプロセスでのルールの表現を与えることができる。各オーケストレーションは、受信したメッセージの種類を示すためにサブスクリプションを作成することを理解されたい。アダプタでメッセージを受信することができ、パイプラインは、メッセージを特定のフォーマット(例えばXML)に変換することができる。そのようなフォーマット後のメッセージをデータベースに格納することができ、そのようなメッセージをターゲットオーケストレーションにディスパッチし、ビジネスプロセスに対するアクションに参加することができる。そのようなプロセスの結果は、通常はデータベースに保存される別のメッセージでよい。次いで得られたメッセージを、内部フォーマット(例えばXML)から宛先に特有のフォーマットにメッセージを変換および/またはフォーマットすることのできる送信パイプライン処理で処理し、アダプタを介してそのような宛先に送ることができる。上記はビジネスネットワーク208の一例であり、本発明に関する制限と見るべきではない。
【0033】
さらに、統合コンポーネント202により、アプリケーション210が、そのようなアプリケーション210に関連する出力に少なくとも部分的に基づいてプロセス206を操作することが可能となる(
図2の点線で表す)。言い換えれば、データを様々なアプリケーション210によって使用されるビジネスネットワーク208に組み込み、特定のビジネス機能および/または出力を生成することができる。そのようなビジネス機能および/または出力に少なくとも部分的に基づいて、アプリケーション210は、RFIDネットワーク204内のプロセス206を操作することができる。操作は、限定はしないが、既存のプロセス206の編集、RFIDネットワーク204内の新しいプロセスの作成、および/またはそれらの組合せでよいことを理解されたい。例えば、アプリケーション210は、回収すべき製品のリストを判定することができ、そのような出力に基づいて、プロセス206を操作して、回収する製品のリスト上で識別される製品を識別することができる。
【0034】
図3に、ビジネスネットワークと共にRFIDネットワークに関連する収集データを使用および/または管理することを容易にするシステム300を示す。統合コンポーネント302は、ビジネスネットワーク308および/またはアプリケーション310を、データを収集する少なくとも1つのプロセス306を含むRFIDネットワーク304に統合することができる。ビジネスネットワーク308は、ビジネスネットワーク308および/またはアプリケーション310に関連するビジネス機能の実行を容易にするようにそのような収集データを実装することができる。さらに、統合コンポーネント302は、ビジネスネットワーク308および/またはアプリケーション310を提供して、ビジネスネットワーク308および/またはアプリケーション310と共に組み込まれたデータの使用から生成される出力に少なくとも部分的に基づいて、RFIDネットワーク304および/またはプロセス306を操作することができる。統合コンポーネント302、RFIDネットワーク304、ビジネスネットワーク308は、それぞれ
図2および
図1の統合コンポーネント202、102、ビジネスネットワーク208、およびRFIDネットワーク204、104とほぼ同様でよいことを理解されたい。
【0035】
統合コンポーネント302は、RFIDネットワーク304、ビジネスネットワーク308からRFIDネットワーク304、ビジネスネットワーク308へ受信したデータを分析することができるアナライザコンポーネント312を含むことができる。アナライザコンポーネント312は、インタフェース106を介してRFIDネットワークで受信されたデータを解析することができ、そのようなデータが特定のビジネスネットワーク308および/またはアプリケーション310と関連すると判定することができる。例えば、プロセス306は、様々な装置に関連するデータを収集することができ、アナライザコンポーネント312は、そのようなデータを分析して、ビジネスネットワーク308および/またはアプリケーション310が存在する場合にどのビジネスネットワーク308および/またはアプリケーション310がデータを使用してそれに関連する重要なビジネス機能を達成するのを容易にすることができるかを判定することができる。別の例では、アナライザコンポーネント312は、ビジネスネットワーク308および/またはアプリケーション310からのメッセージおよび/または操作を分析して、RFIDネットワーク304および/またはプロセス306を起動することができる。
【0036】
統合コンポーネント302は、対象の宛先に応じてデータを送るルータコンポーネント314をさらに含むことができる。言い換えれば、ルータコンポーネント314は、データ、メッセージなどの配布の際に案内を与える。RFIDネットワーク304から受信したデータを、ビジネスネットワーク308および/またはアプリケーション310内の対象の宛先に経路指定および/または配布することができる。さらに、ルータコンポーネント314は、RFIDネットワーク304および/またはプロセス306内の対象の宛先に向けてメッセージ、操作、データなどを送ることができる。ルータコンポーネント314は、アナライザコンポーネント312に少なくとも部分的に基づいてデータ、メッセージ、コマンドなどを配布することができるが、本発明はそのように限定されないことを理解されたい。
【0037】
統合コンポーネント302は、データを対象の宛先に適した特定のフォーマットにフォーマットすることのできる変換コンポーネント316を起動することができる。言い換えれば、変換コンポーネント316は、RFIDネットワーク304および/またはビジネスネットワーク308に関連する任意のデータを、RFIDネットワーク304および/またはビジネスネットワーク308内の対象の宛先に適したフォーマットおよび/または互換のフォーマットに変換することができる。例えば、変換コンポーネントは、限定はしないが、C#、XML(extensible markup language)、SQL(Structured Query Language)、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)などの任意の適切なコンピュータ言語にデータを変換することができ、それらのコンピュータ言語から変換することができる。一例として、変換コンポーネント316は、データストア(図示せず)を使用して、ビジネスネットワーク308および/またはRFIDネットワーク304の少なくとも一方と互換の様々なデータ、コマンド、メッセージなどのためのストレージを提供することができる。変換コンポーネント316に組み込まれるが、変換コンポーネント316はスタンドアロンコンポーネントでよく変換コンポーネント316を統合コンポーネント302に組み込むことができ、かつ/またはそれらの任意の組合せでよい。
【0038】
図4に、RFIDネットワーク内のデータをビジネスネットワークアプリケーションにシームレスに拡張するのを容易にするシステム400を示す。統合コンポーネント402は、ビジネスネットワーク408内の少なくとも1つのビジネスアプリケーション410をRFIDネットワーク404に統合することができ、少なくとも1つのプロセス406に関係するデータを、そのようなビジネスネットワーク408および/またはビジネスアプリケーション410(例えばバックエンドビジネスアプリケーション、既存のビジネスアプリケーション、line of business(LOB)アプリケーション(例えば会計、供給チェーン管理、資源計画など)、ビジネス活動監視(BAM)アプリケーションなど)で使用することができる。例えば、プロセス406は、少なくとも1つの装置を介してデータを収集することができ、そのようなデータをビジネスネットワーク408で実装して様々なビジネスを達成することができ、ビジネス機能は、需要計画、予測、在庫管理などでよい。言い換えれば、統合コンポーネント402は、プロセス406のエンドポイントをビジネスネットワークエンドポイントに拡張することができ、浄化/エンリッチド/関連リアルタイムRFIDデータが、ビジネスネットワーク408内のワークフローによる消費のためにネイティブに利用可能となる。統合コンポーネント402、RFIDネットワーク404、およびビジネスネットワーク408は、先の図で説明した各コンポーネント/ネットワークとほぼ同様でよいことを理解されたい。
【0039】
統合コンポーネント402は、システム400でのデータ配布および/またはデータ経路指定を管理することができるマネージャコンポーネント412を含むことができる。マネージャコンポーネント412は、RFIDネットワーク404から生データを受信することができ、アプリケーション410でさらに使用するために、ビジネスネットワーク408内の適切な対象の宛先にデータを配布することができる。一例として、マネージャコンポーネントは、インタフェース106を介してデータを受信することができ、データストア420(以下で解説する)にデータを格納することができ、それに応じてそのようなデータがアクセスされる。例えば、RFIDネットワーク404内の装置は、プロセス406に少なくとも部分的に基づいて生データを収集することができ、マネージャコンポーネント412は、データストア420にデータを格納することができ、かつ/またはビジネスネットワーク408内の対象の宛先にデータを配布することができる。マネージャは、ビジネスネットワーク408によって使用中のデータをデータストア420内に格納でき、ならびにビジネスネットワーク408によってまだ使用されていないデータを格納して、それに関連する将来のビジネス機能の拡張の可能性を実現できることを理解されたい。さらに、マネージャコンポーネント412は、ビジネスネットワーク408から受信したデータを配布することができる。
【0040】
統合コンポーネント402は、入力メッセージおよび/または出力メッセージに関するプリインストール済みスキーマを使用することのできるスキーマコンポーネント414を含むことができる。例えば、スキーマコンポーネント414は、限定はしないが出荷、受領、在庫、およびその他の入力スキーマなどのオブジェクトを含むことができる入力メッセージスキーマを使用することができる。さらに、スキーマコンポーネント414は、先送り通知、警告(サービス不能、盗難、回収など)、およびその他の出力スキーマなどのオブジェクトを含むことができる出力メッセージスキーマを使用することができる。さらに、スキーマコンポーネント414は、システムで使用することができるスキーマを作成することができる。一例として、RFIDネットワーク404からインタフェース106を介して受信したデータと共にそのようなスキーマを使用して、特定のデータベースを作成することができる。さらに、アダプタ418は、関連データを変形および/または変換し、必要なときにビジネスネットワーク408にプッシュすることができる。スキーマ、アダプタコンポーネント418、およびデータストア420を使用することにより、RFIDネットワーク404からの生データは、ビジネスネットワーク408、メッセージ交換シナリオ、オーケストレーションなどに対する入力データとなることができる。例えば、これにより、ユーザは、適応層(例えばネイティブビジネスネットワーク408メッセージタイプ)に書き込み、シナリオの観点から必要なデータ(例えば出荷データ、受領データ、在庫データなど)を与える必要なしに、メッセージの使用を直接開始することが可能となる。シナリオの観点は、ビジネスネットワーク408内のメッセージタイプとなるようにシステム400によって公開することができる。さらに、メッセージスキーマは、ビジネスネットワーク408が送出し、RFIDネットワーク404が認識および/または適用することのできるタイプのメッセージでよいことを理解されたい。スキーマコンポーネント414は、そのような認識および適用のためのスキーマの使用を実現するが、任意の適切なプロトコルを利用できることを理解されたい。
【0041】
例えば、ビジネス機能および/またはアプリケーションがRFIDネットワーク404を操作することを可能にするビジネスネットワーク408に関するデータストアに出力スキーマを格納することができる。出力スキーマは、RFIDネットワーク404に、強制的にRFIDリーダおよび/またはRFIDタグに出力メッセージを書き込ませることができる(例えば、RFIDネットワーク404が装置に対する適切な命令を取得してテーブルからのタグに送信することのできるネイティブメッセージタイプとしてこうしたテーブルおよび「out」メッセージを作成し、ビジネスネットワーク408テーブルからの転送は、RFIDネットワーク404に対して開始することができる)。outメッセージは、ビジネスネットワーク408内のビジネスアプリケーション410に関するビジネス機能の実行後に構成および/または決定することができる。
【0042】
データストア420は、システム400に関する様々なデータを格納することができる。データストアは、RFIDネットワークに関するデータ、変形および/または変換されるデータ、スキーマ、メッセージ、オーケストレーションなどを格納できることを理解されたい。例えばデータストア420は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリでよく、あるいは揮発性と不揮発性のメモリを共に含むことができる。例えば、限定はしないが、不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができ、これは外部キャッシュメモリとして働く。例えば、限定はしないが、RAMは、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、ラムバスダイレクトRAM(RDRAM)、ダイレクトラムバスダイナミックRAM(DRDRAM)、ラムバスダイナミックRAM(RDRAM)など多くの形態で入手可能である。このシステムおよび方法のデータストア420は、限定はしないが、上記およびその他の任意の適切なタイプのメモリを含むものとする。さらに、データストア420は、サーバ、データベース、および/またはハードドライブでよいことを理解されたい。
【0043】
統合コンポーネント402は、ストレートスルーメッセージタイプシナリオを可能にするRFIDマッパコンポーネント416を含むことができる。RFIDマッパコンポーネント416は、入力スキーマおよび/または出力スキーマを使用して、アプリケーション410に伴う要求−応答タイプオペレーションに関するストレートスルーメッセージ交換シナリオを起動することができる(例えばバックエンドline of business(LOB)システム、ビジネス活動監視など)。例えば、RFIDマッパコンポーネント416は、RFIDネットワーク404から収集したデータに少なくとも部分的に基づいて、在庫での会計アプリケーションの更新を可能にする。RFIDマッパコンポーネント416は統合コンポーネント402に組み込まれているが、そのような図示は本発明に関してそのように限定されないことを理解されたい。
【0044】
一例として、RFIDマッパコンポーネント416は、ビジネスネットワーク408および/またはRFIDネットワーク404に関するデータに関連する任意の適切なマッピング技法を起動することができる。例えばRFIDマッパコンポーネント416は、RFIDタグイベント(例えば、タグの読取り、タグの読取りエラー、デバイスアップイベント、デバイスダウンイベント、管理イベントなど)を取って、プロセス406に関するメッセージを作成することができる(例えば出荷および/または受領)。言い換えれば、RFIDマッパコンポーネント416は、システム400に関するデータに対するどんな変換も実現することができる。ビジネスネットワーク408は、スキーマに関連するマッピングを可能にするマッパを含むことができ、入力でメッセージスキーマを受信してそれにマップを適用し、変換メッセージを提供できることを理解されたい。
【0045】
図5に、RFIDネットワークと共にビジネスネットワークに関するビジネスアプリケーションを使用して重要なビジネス機能を達成することを容易にするシステム500を示す。統合コンポーネント502は、リアルタイムビジネス機能および/またはプロセスを達成するためにRFIDネットワーク504に関連する任意のリアルタイムデータをビジネスネットワーク516に公開することができる。さらに、統合コンポーネント502は、ビジネスネットワーク516が、そのようなリアルタイムビジネス機能および/またはプロセスの出力に少なくとも部分的に基づいて、RFIDネットワーク504内のプロセスを操作および/または作成することを可能にすることができる。統合コンポーネント502、RFIDネットワーク504、およびビジネスネットワーク516は、先の図に記載の各コンポーネント/ネットワークとほぼ同様でよいことを理解されたい。
【0046】
RFIDネットワーク504は、複数のユニバース(例えばサブシステム、RFIDネットワーク)を含むことができる。ユニバースはRFIDエンティティのサーバである。話を簡単にするために、RFIDネットワーク504は、装置の2つの集合(例えば装置コレクション)を含む単一のユニバースを示し、第1集合506を図示する。例えば、RFIDサブシステムは、関係するエンティティがほぼ同様のプロセスに関係する場所でよい。一例として、サブシステムは、関連する装置を備える複数の受領および/または出荷ドックドアを含む倉庫でよい。したがって第1集合506は、指定のサブシステム内の装置の集合でよい。装置の複数の集合を実装できることを理解されたい。装置の集合内で、装置508は、少なくとも1つのRFIDタグ510を含む品物のパレット512からRFID信号514を受信することができる。ユーザ指定に少なくとも部分的に基づいてパレットおよび/または品物をタグ付けできることを理解されたい(例えばタグ付けされた単一のパレット、タグ付けされた個々の品物、タグ付けされたパレットおよび品物など)。
【0047】
上記のRFIDネットワーク504に基づいて、ビジネスネットワーク516は、装置からの任意のリアルタイムデータを使用することができる。そのようなデータを公開することにより、RFIDネットワーク504から受信されるデータがリアルタイムで収集されるので、ビジネスネットワーク516は、任意のビジネス機能、アプリケーション、および/またはプロセスがリアルタイムで実行することを可能にすることができる。一例として、ビジネスネットワーク516は、在庫管理を実現するline of businessアプリケーションを使用することができる。RFIDネットワーク504からのリアルタイムデータをビジネスネットワーク516に公開することにより、本発明者の制御アプリケーションはリアルタイム結果を達成することができる。さらに、ビジネスネットワーク516は、何らかの結果がRFIDネットワーク内のプロセスに影響を及ぼし、かつ/またはRFIDネットワーク内のプロセスを作成する可能性のある機能、アプリケーション、および/またはプロセスを実行することができる。先の例に従って、在庫管理アプリケーションは、リアルタイムデータを使用した結果に基づいてプロセスを操作および/または作成することができる。
【0048】
図6に、RFIDネットワーク内で収集されたデータの使用およびそのようなRFIDネットワークの操作を可能にすることにより、インテリジェンスを使用してビジネスアプリケーションをRFIDネットワークに統合するのを容易にするシステム600を示す。システム600は、統合コンポーネント602、RFIDネットワーク604、ビジネスネットワーク606、およびインタフェース106を含むことができる。これらはすべて、先の図に記載の各コンポーネント/ネットワークとほぼ同様でよい。システム600は、インテリジェントコンポーネント608をさらに含む。インテリジェントコンポーネント608を統合コンポーネント602で使用して、ビジネスネットワーク606をRFIDネットワーク604に統合するのを容易にすることができる。統合は、ビジネスネットワーク606でのデータの使用および/またはビジネスネットワーク606の出力に少なくとも部分的に基づくRFIDネットワーク604の操作を実現することができる。
【0049】
インテリジェントコンポーネント608は、イベントおよび/またはデータを介して取り込まれた1組の観測から、システム、環境、および/またはユーザの状態を推理または推論することができることを理解されたい。推論を使用して、例えば、特定の状況またはアクションを識別することができ、または各状態にわたる確率分布を生成することができる。推論は、確率的、すなわち、データおよびイベントの考慮に基づく注目の各状態にわたる確率分布の計算である。推論は、1組のイベントおよび/またはデータからより高いレベルのイベントを構成するのに使用される技法も指すことがある。そのような推論の結果、イベントが時間的に近接する点で相関するかどうか、ならびにイベントおよびデータが1つまたはいくつかのイベントおよびデータ源から来るかどうかに関わらず、1組の観測イベントおよび/または格納イベントデータから新しいイベントまたはアクションが構成される。本発明に関連する自動および/または推論アクションを実施することに関連して、様々な分類(明示的かつ/または暗黙的にトレーニングされる)方式および/またはシステム(例えば、サポートベクトルマシン、ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、ベイズの信念ネットワーク(Bayesian belief network)、ファジィ論理、データ融合エンジン(data fusion engine)など)を使用することができる。
【0050】
分級機(classifier)は、入力属性ベクトルx=(x1,x2,x3,x4,xn)を、入力がクラスに属する信頼度に写像する関数である。すなわちf(x)=confidence(class)。このような分類は、確率および/または統計ベースの分析(例えば分析ユーティリティおよびコストへの分解)を使用して、ユーザが自動的に実施されることを望むアクションを予測または推論することができる。サポートベクトルマシン(SVM)は、使用することのできる分級機の一例である。SVMは、可能な入力の空間内の超曲面を見つけることによって動作する。その超曲面は、トリガリング基準を非トリガリングイベントから分けることを試みる。直感的に、これにより、分類は、近いテストデータについて正しくなるが、トレーニングデータと同一ではない。他の有向および無向モデル分類手法には、例えばnaiveベイズ、ベイズのネットワーク、デシジョンツリー、ニューラルネットワーク、ファジィ論理モデル、および独立の様々なパターンを与える確立分類モデルが含まれ用いられることができる。本明細書で使用する分類は、優先順位のモデルを開発するのに使用される統計回帰も含む。
【0051】
プレゼンテーションコンポーネント610は、ユーザと統合コンポーネント602に結合された任意のコンポーネントとの間の対話を容易にするのに様々なタイプのユーザインタフェースを提供することができる。図示するように、プレゼンテーションコンポーネント610は、統合コンポーネント602と共に使用することができる別々のエンティティである。しかし、プレゼンテーションコンポーネント610および/または同様のビューコンポーネントを統合コンポーネント602および/またはスタンドアロンユニットに組み込むことができることを理解されたい。プレゼンテーションコンポーネント610は、1つまたは複数のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)、コマンドラインインタフェースなどを提供することができる。例えば、データのロード、インポート、読取りなどを行うための領域または手段をユーザに提供するGUIをレンダリングすることができ、GUIは、その結果を提示するための領域を含むことができる。こうした領域は、ダイアログボックス、スタティック制御、ドロップダウンメニュー、リストボックス、ポップアップメニュー、編集制御、コンボボックス、ラジオボタン、チェックボックス、プッシュボタン、グラフィックボックスを含む周知のテキストおよび/またはグラフィック領域を含むことができる。さらに、ナビゲーション用のそのような垂直および/または水平スクロールバーと、領域が見ることがきるかどうかを判定するためのツールバーボタンの提示を容易にするためのユーティリティを使用することができる。例えば、ユーザは、統合コンポーネント602と結合されたコンポーネントの1つまたは複数と対話することができる。
【0052】
ユーザは、例えばマウス、ローラーボール、キーパッド、キーボード、ペン、および/または音声活動化などの様々な装置を介して、情報を選択および提供するために領域と対話することもできる。通常、検索を開始するために、情報の入力の後で、プッシュボタンやキーボード上のエンターキーなどの機構を使用することができる。しかし、本発明はそのように限定されないことを理解されたい。例えば、チェックボックスを単に強調表示するだけで情報伝達を開始することができる。別の例では、コマンドラインインタフェースを使用することができる。例えば、コマンドラインインタフェースは、テキストメッセージの提供を介してユーザに情報を促すことができる(例えば、ディスプレイ上のテキストメッセージやオーディオトーンを介して)。次いでユーザは、インタフェースプロンプトで与えられたオプションに対応する英数字入力や、プロンプトで提示された質問に対する回答などの適切な情報を与えることができる。GUIおよび/またはAPI(Application Programming Interface)と共にコマンドラインインタフェースを使用できることを理解されたい。さらに、ハードウェア(例えばビデオカード)、および/またはグラフィックサポートが限られたディスプレイ(例えば白黒およびEGA(Enhanced Graphics Adapter))、および/または低帯域幅通信チャネルと共にコマンドラインインタフェースを使用することができる。
【0053】
図7〜8に本発明による方法を示す。話を簡単にするため、方法を一連の動作として図示し、説明する。本発明は図示する動作および/または動作の順序に限定されず、例えば動作は様々な順序で、かつ/または同時に行うことができ、本明細書で提示および説明しない他の動作と共に行うことができる。さらに、すべての図示する動作が本発明による方法を実施する必要があるわけではない。さらに、別法として、状態図またはイベントを介して一連の相互に関係する状態として方法を表すことができることを当業者は理解されよう。
【0054】
図7に、少なくとも1つの既存のビジネスアプリケーションをRFIDネットワークに統合する方法700を示す。参照番号702では、RFIDネットワーク内の装置からリアルタイムデータを収集することができる。装置は、限定はしないが、RFIDリーダ、RFIDライタ、RFIDプリンタ、プリンタ、リーダ、ライタ、RFID送信機、アンテナ、センサ、リアルタイム装置、RFID受信機、リアルタイムセンサ、ウェブサービスに拡張可能な装置、リアルタイムイベント生成システムでよいことを理解されたい。
【0055】
さらに、RFIDネットワークは、位置、機能、および/またはプロセスに少なくとも部分的に基づいて様々なサブシステムを含む。RFIDネットワークは、少なくとも1つのRFIDプロセスに関連する少なくとも1つの装置を含むことができる。別の例では、RFIDネットワークは、複数のユニバース(例えばサブシステム、RFIDネットワーク)を含む。ユニバースはRFIDエンティティのサーバである。例えば、RFIDサブシステムは、関係するエンティティがほぼ同様のプロセスに関係する場所でよい。一例として、サブシステムは、関連する装置を備える複数の受領および/または出荷ドックドアを有する倉庫でよい。
【0056】
参照番号704では、収集したデータをビジネスアプリケーションに公開することができる。データを適切なフォーマットにフォーマットおよび/または変換することができ、ビジネスアプリケーションへのシームレスな統合が可能となる。ビジネスアプリケーションは、限定はしないが、バックエンドアプリケーション、既存のビジネスアプリケーション、line of business(LOB)アプリケーション(例えば会計、供給チェーン管理、資源計画など)、ビジネス活動監視(BAM)アプリケーションなどでよい。さらに、ビジネスアプリケーションをビジネスネットワークに関連付けることができ、ビジネスネットワークは、別々のビジネスのコヒーレントホールとしての統合を実現する。参照番号706では、ビジネスアプリケーションは、RFIDネットワークからのリアルタイムデータを使用して、そのようなビジネスアプリケーションからのリアルタイム出力を提供することができる。RFIDネットワークからビジネスアプリケーションへのリアルタイムデータを実装することにより、結果および/または機能は正確な解釈および/または分析をもたらす。
【0057】
図8に、RFIDネットワーク内のデータをビジネスネットワークアプリケーションにシームレスに拡張することを容易にする方法800を示す。参照番号802では、RFIDネットワーク内の装置から、収集されたRFIDデータを受信する。RFIDネットワークは、少なくとも1つのRFIDプロセスに関連する少なくとも1つの装置を含むことができる。装置は、限定はしないが、RFIDリーダ、RFIDライタ、RFIDプリンタ、プリンタ、リーダ、ライタ、RFID送信機、アンテナ、センサ、リアルタイム装置、RFID受信機、リアルタイムセンサ、ウェブサービスに拡張可能な装置、リアルタイムイベント生成システムでよい。
【0058】
参照番号804では、収集されたデータをビジネスアプリケーションおよび/またはビジネスネットワークに公開することができる。例えばビジネスアプリケーションは、バックエンドアプリケーション、既存のビジネスアプリケーション、line of business(LOB)アプリケーション(例えば会計、供給チェーン管理、資源計画など)、ビジネス活動監視(BAM)アプリケーションなどでよい。ビジネスネットワークは、統合ビジネスプロセスおよび/またはXML(extensible markup language)ベースのウェブサービスの開発、配置、および/または管理を可能にする統合サーバ製品でよい。ビジネスネットワークは、別々のアプリケーションをコヒーレントホールとして統合することができ、メッセージ交換、オーケストレーション、セキュリティ、および業界標準のサポートの間の深い統合を実現することができる。さらに、ビジネスネットワークは、1)ビジネスプロセスを指定する方法、および2)そのようなビジネスプロセスが使用するアプリケーション間で通信する技法を提供することにより、複数のアプリケーションにわたるビジネスプロセスの作成を可能にすることができる。
【0059】
参照番号806では、ビジネスアプリケーションおよび/またはビジネスネットワークは、公開されたデータを使用してリアルタイムビジネス機能および/または分析を達成することができる。リアルタイムデータを使用することにより、ビジネスアプリケーションおよび/またはビジネスネットワークは、入力データの精度に基づいてより意味のある結果を提供することができる。したがって、RFIDネットワーク内のプロセスに対するエンドポイントをビジネスネットワークおよび/またはビジネスアプリケーションに拡張することができ、浄化/エンリッチド/関連リアルタイムRFIDデータが、ビジネスネットワーク内のワークフローによる消費のためにネイティブに利用可能となる。RFIDネットワークからのデータのシームレス統合は、上記で示した様々な変換、スキーマ、アダプタ、ルータ、マッパ、メッセージなどを含むことができることを理解されたい。参照番号808では、判定/出力および/または結果を使用して、RFIDネットワーク内のプロセスの操作および/または作成の基礎とすることができる。例えば、リアルタイム分析および/またはビジネス機能(リアルタイムデータ公開を介して)に基づいて、RFIDネットワークおよび/またはプロセスを編集、修正、削除、および/または作成することができる。
【0060】
本発明の様々な態様を実施する状況をさらに提供するために、
図9〜10および以下の説明は、本発明の様々な態様を実施できる適切なコンピューティング環境の簡潔で一般的な説明を与えるものである。ローカルコンピュータおよび/またはリモートコンピュータ上で動作するコンピュータプログラムのコンピュータ実行可能命令の一般的状況で本発明を説明してきたが、本発明は他のプログラムモジュールと組み合わせて実施することもできることを当業者は理解されよう。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行し、かつ/または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造などを含む。
【0061】
さらに、発明の方法は、1つまたは複数の関連の装置と動作可能にそれぞれ通信することができるシングルプロセッサまたはマルチプロセッサのコンピュータシステム、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピューティング装置、マイクロプロセッサベースおよび/またはプログラム可能家庭用電化製品などを含む他のコンピュータシステム構成で実施できることを当業者は理解されよう。また、本発明の態様例は、いくつかのタスクが通信ネットワークによってリンクされるリモート処理装置によって実行される分散コンピューティング環境で実施することもできる。しかし、すべてではないにしても、本発明の一部の態様は、スタンドアロンコンピュータ上で実施することができる。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールを、ローカルおよび/またはリモートのメモリ記憶装置に配置することができる。
【0062】
図9は、本発明が対話することができるサンプルのコンピューティング環境900の概略ブロック図である。システム900は、1つまたは複数のクライアント910を含む。クライアント910は、ハードウェアおよび/またはソフトウェア(例えばスレッド、プロセス、コンピューティング装置)でよい。システム900は、1つまたは複数のサーバ920も含む。サーバ920は、ハードウェアおよび/またはソフトウェア(例えばスレッド、プロセス、コンピューティング装置)でよい。サーバ920は、例えば本発明を使用することによって変換を行うためのスレッドを収容することができる。
【0063】
クライアント910とサーバ920との間の1つの考え得る通信は、2つ以上のコンピュータプロセス間で伝送されるように適合されたデータパケットの形式でよい。システム900は、クライアント910とサーバ920との間の通信を容易にするために使用できる通信フレームワーク940を含む。クライアント910は、クライアント910にとってローカルな情報を格納するのに使用することができる1つまたは複数のクライアントデータストア950に動作可能に接続される。同様に、サーバ920は、サーバ920にとってローカルな情報を格納するのに使用することができる1つまたは複数のサーバデータストア930に動作可能に接続される。
【0064】
図10を参照すると、本発明の様々な態様を実施する環境例1000はコンピュータ1012を含む。コンピュータ1012は、プロセッサ1014、システムメモリ1016、およびシステムバス1018を含む。システムバス1018は、限定はしないが、システムメモリ1016を含むシステムコンポーネントをプロセッサ1014に結合する。プロセッサ1014は、使用可能な様々なプロセッサのうちのどんなものでもよい。デュアルマイクロプロセッサおよび他のマルチプロセッサアーキテクチャをプロセッサ1014として使用することもできる。
【0065】
システムバス1018は、限定はしないが、業界標準アーキテクチャ(ISA)、マイクロチャネルアーキテクチャ(MSA)、拡張ISA(EISA)、IDE(Intelligent Drive Electronics)、VESAローカルバス(VLB)、周辺部品相互接続(PCI)、カードバス、ユニバーサルシリアルバス(USB)、
AGP(Advanced Graphics Port)、パーソナルコンピュータメモリカード国際協会バス(PCMCIA)、Firewire(IEEE1394)および小型コンピュータシステムインタフェース(SCSI)を含む、使用可能な様々なバスアーキテクチャのうちの任意のものを使用するメモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バスまたは外部バス、および/またはローカルバスを含むいくつかのタイプのバス構造のうちどんなものでもよい。
【0066】
システムメモリ1016は、揮発性メモリ1020および不揮発性メモリ1022を含む。起動中などにコンピュータ1012内の要素間で情報を転送する基本ルーチンを含むBIOS(Basic Input/Output System)が不揮発性メモリ1022に格納される。例えば、限定はしないが、不揮発性メモリ1022は、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリ1020は、外部キャッシュメモリとして働くランダムアクセスメモリ(RAM)を含む。例えば、限定はしないが、RAMは、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、ラムバスダイレクトRAM(RDRAM)、ダイレクトラムバスダイナミックRAM(DRDRAM)、ラムバスダイナミックRAM(RDRAM)など多くの形態で入手可能である。
【0067】
コンピュータ1012は、リムーバブル/ノンリムーバブル、揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体も含む。
図10は、例えばディスク記憶装置1024を示す。ディスク記憶装置1024は、限定はしないが、磁気ディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、テープドライブ、Jazドライブ、Zipドライブ、LS−100ドライブ、フラッシュメモリカード、またはメモリスティックなどの装置を含む。さらに、ディスク記憶装置1024は、記憶媒体を別個に含むことができ、または、限定はしないが、コンパクトディスクROMデバイス(CD−ROM)、CDレコーダブルドライブ(CD−R Drive)、CDリライタブルドライブ(CD−RW Drive)、またはデジタル多用途ディスクROMドライブ(DVD−ROM)などの光ディスクドライブを含む他の記憶媒体と組み合わせて含むことができる。ディスク記憶装置1024のシステムバス1018への接続を容易にするために、一般に、インタフェース1026など、リムーバブルまたはノンリムーバブルのインタフェースが使用される。
【0068】
図10は、ユーザと適切な動作環境1000で説明した基本的なコンピュータリソースとの間の媒介として働くソフトウェアを記述することを理解されたい。こうしたソフトウェアには、オペレーティングシステム1028が含まれる。オペレーティングシステム1028は、ディスク記憶装置1024に格納することができ、コンピュータシステム1012のリソースを制御し、割り振るよう働く。システムアプリケーション1030は、システムメモリ1016またはディスク記憶装置1024のいずれかに格納されたプログラムモジュール1032およびプログラムデータ1034を介してオペレーティングシステム1028によるリソースの管理を利用する。本発明は、様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せで実施できることを理解されたい。
【0069】
ユーザは、入力装置1036を介してコマンドまたは情報をコンピュータ1012に入力する。入力装置1036には、限定はしないが、マウス、トラックボール、スタイラス、タッチパッドなどのポインティングデバイス、キーボード、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星パラボラアンテナ、スキャナ、TVチューナカード、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、Webカメラなどが含まれる。上記およびその他の入力装置は、インタフェースポート1038を介してシステムバス1018によってプロセッサ1014に接続される。インタフェースポート1038には、例えば、シリアルポート、パラレルポート、ゲームポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)などが含まれる。出力装置1040は、入力装置1036と同じタイプのポートのいくつかを使用する。したがって、例えばUSBポートを使用して、コンピュータ1012への入力を提供し、コンピュータ1012から出力装置1040に情報を出力することができる。出力アダプタ1042は、出力装置1040の中でも一部の出力装置1040にはモニタ、スピーカ、プリンタなど特殊なアダプタを必要とするものがあることを示すために与えられている。出力アダプタ1042には、例えば限定はしないが出力装置1040とシステムバス1018との間の接続手段を提供するビデオカードおよびサウンドカードが含まれる。リモートコンピュータ1044など、他の装置および/または装置のシステムは、入力機能と出力機能を共に提供することに留意されたい。
【0070】
コンピュータ1012は、リモートコンピュータ1044など1つまたは複数のリモートコンピュータへの論理接続を使用してネットワーク式環境で動作することができる。リモートコンピュータ1044は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ワークステーション、マイクロプロセッサベースのアプライアンス、ピア装置、または他の一般のネットワークノードなどでよく、一般にコンピュータ1012に関して説明した多数またはすべての要素を含む。簡潔にするために、リモートコンピュータ1044とともにメモリ記憶装置1046のみを図示する。リモートコンピュータ1044は、ネットワークインタフェース1048を介してコンピュータ1012に論理的に接続され、次いで通信接続1050を介して物理的に接続される。ネットワークインタフェース1048は、ローカルエリアネットワーク(LAN)や広域ネットワーク(WAN)など、有線および/または無線の通信ネットワークを含む。LAN技術には、光ファイバ分散データインタフェース(FDDI)、銅線分散データインタフェース(CDDI)、Ethernet(登録商標)、トークンリングなどが含まれる。WAN技術には、限定はしないが、ポイントツーポイントリンク、サービス総合デジタル網(ISDN)およびそのバリエーションなどの回線交換ネットワーク、パケット交換ネットワーク、デジタル加入者回線(DSL)などが含まれる。
【0071】
通信接続1050は、ネットワークインタフェース1048をバス1018に接続するのに使用されるハードウェア/ソフトウェアを指す。通信接続1050は、図がみやすいように、コンピュータ1012内に示しているが、コンピュータ1012の外部にあってもよい。ネットワークインタフェース1048への接続に必要なハードウェア/ソフトウェアには、例示の目的にすぎないが、通常の電話用モデム、ケーブルモデム、DSLモデムを含むモデム、ISDNアダプタ、Ethernet(登録商標)カードなど内部技術および外部技術が含まれる。
【0072】
上記で説明してきたことは、本発明の例を含む。当然、本発明を説明するためにコンポーネントまたは方法の考えられるすべての組合せについて説明することは不可能であるが、本発明の他の多くの組合せおよび置換えが可能であることを当業者は理解できよう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲の意図および範囲に含まれるこうしたすべての代替形態、変更形態、および変形形態を含むものとする。
【0073】
特に上述のコンポーネント、装置、回路、システムなどによって実行される様々な機能に関して、こうしたコンポーネントの説明に使用した用語(「手段」への言及を含む)は、本明細書で示した本発明の態様の例の機能を実行する開示した構造に構造上同じではない場合でも、別段の指定のない限り、説明したコンポーネントの指定した機能(機能上の同等物など)を実行する任意のコンポーネントに対応するものとする。この点で、本発明は、本発明の様々な方法の動作および/またはイベントを実行するコンピュータ実行可能命令を有するシステムおよびコンピュータ可読媒体を含むことも理解されたい。
【0074】
さらに、本発明の特定の特徴を、いくつかの実装形態のうちの1つのみを参照して開示してきたが、こうした特徴は、所与または特定の任意の応用例にとって望ましく有利である他の実装形態の1つまたは複数の他の特徴と組み合わせることができる。さらに、「含む(include)」および「含んでいる(including)」という用語およびその変形が詳細な説明または特許請求の範囲で使用されている範囲で、これらの用語は「備える(comprising)」という用語と同じように包括的なものとする。