(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5706616
(24)【登録日】2015年3月6日
(45)【発行日】2015年4月22日
(54)【発明の名称】脱毛組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/891 20060101AFI20150402BHJP
A61K 8/46 20060101ALI20150402BHJP
A61K 8/92 20060101ALI20150402BHJP
A61K 8/892 20060101ALI20150402BHJP
A61K 8/37 20060101ALI20150402BHJP
A61K 8/34 20060101ALI20150402BHJP
A61K 8/19 20060101ALI20150402BHJP
A61Q 9/04 20060101ALI20150402BHJP
【FI】
A61K8/891
A61K8/46
A61K8/92
A61K8/892
A61K8/37
A61K8/34
A61K8/19
A61Q9/04
【請求項の数】13
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2009-553197(P2009-553197)
(86)(22)【出願日】2008年3月3日
(65)【公表番号】特表2010-520920(P2010-520920A)
(43)【公表日】2010年6月17日
(86)【国際出願番号】GB2008000731
(87)【国際公開番号】WO2008110745
(87)【国際公開日】20080918
【審査請求日】2011年2月15日
(31)【優先権主張番号】0704599.0
(32)【優先日】2007年3月9日
(33)【優先権主張国】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】509134020
【氏名又は名称】レキット アンド コールマン (オーヴァーシーズ) リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100084009
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 信夫
(74)【代理人】
【識別番号】100084663
【弁理士】
【氏名又は名称】箱田 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100093300
【弁理士】
【氏名又は名称】浅井 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(72)【発明者】
【氏名】ティンダル アン
(72)【発明者】
【氏名】マンガシ オウモウ
【審査官】
池田 周士郎
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2006/045471(WO,A1)
【文献】
特開2004−359483(JP,A)
【文献】
特開2001−261538(JP,A)
【文献】
特開2002−293723(JP,A)
【文献】
特開2002−322019(JP,A)
【文献】
特開2003−321327(JP,A)
【文献】
特開2004−300094(JP,A)
【文献】
特開2005−145886(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00− 8/99
A61Q 1/00−90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱毛活性剤、
鉱油、シリコーン油及びエモリエントエステルの少なくとも一つより選ばれるエモリエント、及び
シリコーンワックス、
を含み、前記シリコーンワックスが、C30-C45アルキルメチコンであることを特徴とする脱毛クリーム組成物。
【請求項2】
前記シリコーン油が、シクロペンタシロキサン、ジメチコノール及びジメチコンの少なくとも一つより選ばれる、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記シリコーンワックスが、C30-C45アルキルメチコンである、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記エモリエントエステルが、ペンタエリスリチルテトライソステアレートを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
前記エモリエントが、鉱油、シリコーン油及びエモリエントエステルの少なくとも二つを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
前記エモリエントが、鉱油、シリコーン油及びエモリエントエステルを含む、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
湿潤剤を更に含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
前記湿潤剤が、グリセリンである、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
0.5〜5質量%のシリコーンワックス及び鉱物を含み、前記シリコーンワックスが、C30-C45アルキルメチコンである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
2〜20質量%の前記脱毛活性剤を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
1〜10質量%の前記エモリエントを含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の組成物の皮膚感触を改善するためのシリコーンワックスの使用。
【請求項13】
脱毛方法であって、
a. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の組成物を皮膚に適用する工程、
b. 皮膚の表面上の体毛を分解させるために組成物を皮膚上に滞留時間放置する工程、
c. 滞留時間の終了時に組成物と脱毛された体毛を皮膚から取り除く工程、及び
d. 皮膚をすすぐ工程、
を含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱毛クリーム組成物及びその使用方法に関する。本発明は、また、脱毛クリーム組成物の皮膚感触を改善するためのシリコーンワックス、ポリアミド樹脂及び/又は鉱物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
ムダ毛をなくすための脱毛クリームは既知である。このようなクリームは、典型的には、毛髪ケラチンを分解させる脱毛活性剤を含んでいる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
皮膚感触が改善された脱毛クリームがここに開発された。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第一態様によれば、
脱毛活性剤、
鉱油、シリコーン油及びエモリエントエステルの少なくとも一つより選ばれるエモリエント、及び
シリコーンワックス、タルク及び/又はポリアミド樹脂、
を含む脱毛クリーム組成物が提供される。
本発明の第二態様によれば、脱毛クリーム組成物の皮膚感触を改善するためのシリコーンワックス、ポリアミド樹脂及び/又はタルクの使用が提供される。
本発明の第三態様によれば、脱毛方法であって、
a. 上で定義した組成物を皮膚に適用する工程、
b. 皮膚の表面上の体毛を分解させるために組成物を皮膚上に滞留時間放置する工程、
c. 滞留時間の終了後、組成物と脱毛された体毛を皮膚から取り除く工程、及び
d. 皮膚をすすぐ工程、
を含む、前記方法が提供される。
【発明の効果】
【0005】
脱毛クリーム組成物にシリコーンワックス、タルク及びポリアミド樹脂の少なくとも一つより選ばれる皮膚感触向上剤を配合することによって組成物の皮膚感触が改善されることがわかった。特に、シリコーンワックス、タルク及び/又はポリアミド樹脂は、組成物の除毛特性に影響せずに脱毛クリーム組成物にソフトでビロードのような使用後感を与える。
【発明を実施するための形態】
【0006】
タルクは、望ましい粉末状の使用後感を与えるので化粧品に以前に用いられた他の鉱物より特に好ましい。更に、これは、組成物の色を変えない。
脱毛クリーム組成物は、更に湿潤剤を含んでもよい。適切な湿潤剤としては、ポリオール、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコールが挙げられる。グリセリンが好ましい。湿潤剤は、0〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%の量で存在してもよい。
好ましくは、組成物は、タルクを含む。
タルクは、0.1〜10質量%、好ましくは0.2〜5質量%、好ましくは、0.5〜3質量%の量で存在してもよい。一実施態様において、組成物は、1〜2質量%のタルクを含んでいる。
【0007】
組成物は、鉱物の代わりとして或いは鉱物に加えてポリアミド樹脂を含んでもよい。ポリアミド樹脂は、好ましくはナイロン-12である。
ポリアミド樹脂、好ましくはナイロン-12は、0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%、好ましくは1〜3質量%、例えば2質量%の量で存在してもよい。
組成物は、また、ポリアミド樹脂の代わりとして又は鉱物及び/又はポリアミド樹脂に加えてシリコーンワックスを含んでもよい。適切なシリコーンワックスとしては、C
30-C
45アルキルメチコン及びステアロキシトリメチルシランとステアリルアルコールから形成されるシリコーンワックスが挙げられる。シリコーンワックスは、好ましくはC
30-C
45アルキルメチコンである。
【0008】
シリコーンワックスが使われる場合、組成物は、好ましくは、組成物の皮膚感触特性を最適化するシリコーン油を含む。好ましくは、シリコーン油は、ジメチコン、シクロペンタシロキサン及びジメチコノールより選ばれる。好ましい実施態様において、組成物は、シリコーンワックス(好ましくはC
30-C
45アルキルメチコン)と組み合わせてジメチコン、シクロペンタシロキサン及びジメチコノールを含んでいる。
シリコーンワックスは、0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%、好ましくは1〜3質量%、例えば、1〜2質量%の量で存在してもよい。
エモリエントは、鉱油、シリコーン及びエモリエントエステルの少なくとも一つより選ばれる。シリコーンワックス、鉱物及び/又はポリアミド樹脂(及び選択できる湿潤剤)と一緒に、エモリエントは、脱毛クリーム組成物に所望の皮膚感触特性を与えるのに重要な役割を果たすものである。
【0009】
エモリエントは、組成物の1〜10質量%、好ましくは3〜7質量%の量で存在してもよい。
鉱油は、組成物の0〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%の量で存在してもよい。
シリコーン油は、組成物の0〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%、例えば、1〜4質量%の量で存在してもよい。
エモリエントエステルは、組成物の0〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%、例えば1〜3質量%の量で存在してもよい。
【0010】
エモリエントが本質的に鉱油からなることは可能である。例えば、一実施態様において、組成物は、タルク及び本質的に鉱油からなるエモリエントが含んでいる。この実施態様において、エモリエントは、3〜6質量%、好ましくは5質量%の量で存在する。タルクは、0.3〜1質量%、好ましくは0.5質量%の量で存在する。本質的に鉱油エモリエントからなるエモリエントが使われる場合、組成物は、好ましくは、湿潤剤、例えば、グリセリンを含んでいる。
【0011】
エモリエントがシリコーン油を含むか或いは本質的にシリコーン油からなることも可能である。好ましくは、シリコーン油の組み合わせが存在する。シリコーン油は、シクロペンタシロキサン、ジメチコノール及びジメチコンの少なくとも一つを含んでもよい。好ましくは、シリコーン油は、シクロペンタシロキサン、ジメチコノール及びジメチコンを含む。シリコーン油は、0.1〜5質量%、好ましくは1〜2質量%のジメチコン; 及び/又は1〜5質量%、例えば、1〜3質量%のシクロペンタシロキサン及びジメチコノールを含んでもよい。
エモリエントが本質的にエモリエントエステルからなることは可能である。しかしながら、エモリエントエステルは、好ましくは、鉱油及び/又はシリコーン油と組み合わせて用いられる。
【0012】
一実施態様において、エモリエントは、鉱油、シリコーン油及びエモリエントエステルの少なくとも二つを含んでいる。例えば、エモリエントは、鉱油とシリコーン油、又は鉱油とエモリエントエステル、又はシリコーン油とエモリエントエステルが含んでもよい。一実施態様において、エモリエントは、鉱油、シリコーン油及びエモリエントエステルを含んでいる。
任意の適切なシリコーン油が使われてもよい。例としては、シクロペンタシロキサン、ジメチコノール及びジメチコンが挙げられる。一実施態様において、シリコーン油は、シクロペンタシロキサン及びジメチコノールを含んでいる。他の実施態様において、シリコーン油は、ジメチコン、シクロペンタシロキサン及びジメチコノールを含んでいる。組成物におけるシリコーン油の合計量は、0.1〜10質量%、例えば、2〜5質量%であってもよい。ジメチコンが使われる場合、ジメチコンの量は0.1〜5質量%、例えば、1〜2質量%の範囲にあってもよい。シクロペンタシロキサンとジメチコノールが使われる場合、この組み合わせは、0.1〜5質量%、例えば、1〜3質量%の量で存在してもよい。
【0013】
任意の適切なエモリエントエステルが使われてもよい。適切な例としては、イソプロピルパルミテート、イソプロピルミリステート、ミリスチルラクテート、セチルエステル、イソトリデシルイソノナノエート、C
12-15アルキルベンゾエート、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド及びペンタエリスリチルテトライソステアレートが挙げられる。
【0014】
一実施態様において、エモリエントは、鉱油、ペンタエリスリチルテトライソステアレート、シクロペンタシロキサン及びジメチコノールを含んでいる。鉱油は、3〜6質量%、好ましくは5質量%の量で存在してもよい。ペンタエリスリチルテトライソステアレートは、1〜3質量%、好ましくは1質量%の量で存在してもよい。シクロペンタシロキサンとジメチコノールは、1〜3質量%、好ましくは1質量%の量で存在してもよい。好ましい実施態様において、エモリエントのこの組み合わせは、タルク及びポリアミド樹脂の少なくとも一つと一緒に用いられる。
【0015】
脱毛活性剤は、ケラチンを分解させることができる化合物であり、例えば、チオグリコール酸カリウム、ジチオエリトリトール、チオグリセロール、チオグリコール、チオキサンチン、チオサリチル酸、N-アセチル-L-システイン、リポ酸、NaHSO
3、Li
2S、Na
2S、K
2S、MgS、CaS、SrS、BaS、(NH
4)
2S、ジヒドロリポ酸ナトリウム6,8-ジチオオクタノエート、6,8-ジチオオクタン酸ナトリウム、硫化水素の塩、例えば、NaSH又はKSH、チオグリコール酸、チオグリセロール、2-メルカプトプロピオン酸、3-メルカプトプロピオン酸、チオリンゴ酸、チオグリコール酸アンモニウム、グリセリルモノチオグリコレート、モノエタノールアミンチオグリコレート、モノエタノールアミン、チオグリコール酸、ジチオジグリコール酸二アンモニウム、チオ乳酸アンモニウム、モノエタノールアミンチオラクテート、チオグリコールアミド、ホモシステイン、システイン、グルタチオン、ジチオトレイトール、ジヒドロリポ酸、1,3-ジチオプロパノール、チオグリコールアミド、グリセリルモノチオグリコレート、チオグリコールヒドラジン、ケラチナーゼ、硫酸ヒドラジン、ヒドラジンジスルフェートトリイソシアネート、グアニジンチオグリコレート、チオグリコール酸カルシウム及び/又はシステアミンのような硫黄化合物であってもよい。しかしながら、組成物は、組成物の熱力学的平衡或いは表面張力を破壊する脱毛剤を好ましくはほとんど含まないか又は好ましくは完全に含まない; このような脱毛剤の例としては、アルカリ金属硫化物が挙げられる。
【0016】
好ましい脱毛化合物は、チオグリコレート又はその前駆体チオグリコール酸である。チオグリコール酸カリウムが最も好ましく、これはチオグリコール酸と中和原料の水酸化カリウムとを混合することによって得ることができる(上で述べたように、中和を行うのに必要とされるより過剰量の水酸化カリウムを用いることはできない)。
脱毛活性剤は、2〜25質量%、好ましくは5〜20質量%、好ましくは10〜15質量%の量で存在してもよい。一実施態様において、組成物は、チオグリコール酸カリウムを2〜25質量%、好ましくは5〜20質量%、より好ましくは10〜15質量%の量で含んでいる。
【0017】
本発明の脱毛クリーム組成物は、好ましくは水を含んでいる。水は、少なくとも40質量%、好ましくは少なくとも50質量%の量で存在してもよい。水の適切な量は、40〜70質量%、好ましくは50〜65質量%、好ましくは55〜60質量%の範囲にある。
脱毛クリーム組成物は、油を含んでもよい。適切な油としては、甘扁桃油、イソヘキサン、ヒマワリ種子油、杏仁油及び/又はシアバターが挙げられる。好ましくは、甘扁桃油が使われる。油は、脱毛クリーム組成物の0.01〜5質量%、好ましくは0.1〜1質量%をなしてもよい。
【0018】
脱毛クリーム組成物は、必要により、一つ以上の界面活性剤を含んでもよい。界面活性剤は、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤又は非イオン性界面活性剤であってもよい。好ましくは非イオン性界面活性剤である。適切な界面活性剤の例としては、セテアリルホスフェート、セテアリルアルコール、セテアリルグルコシド、セトステアリルアルコール及び/又はセテアレス20が挙げられる。これは、脱毛クリーム組成物の質量に対して、好ましくは0.5〜15wt%、好ましくは1〜10wt%の量で存在する。
脱毛クリーム組成物は、必要により、アルカリ性原料を含んでもよい。これは、水酸化物、例えば、アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物を含んでもよい。適切な水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム及び水酸化マグネシウムが挙げられる。好ましくは、水酸化カルシウムが使われ、必要により水酸化カリウムと共に使われてもよい。アルカリ性原料(例えば、水酸化カルシウム)は、脱毛クリーム組成物の0.1〜10質量%、好ましくは1〜6質量%、例えば、2〜5質量%の量で存在してもよい。
【0019】
脱毛クリーム組成物のpHは、好ましくは7を超え、例えば9〜12.5である。
必要により、組成物は除毛反応を加速する促進剤を含んでもよい。このような促進剤の例としては、尿素、チオ尿素、ジメチル、イソソルビド(DMI)、エトキシジグリコール(Transcutol)又はメチルプロピルジオール(MPジオール)が挙げられる。好ましくは、促進剤は、尿素である。本発明の組成物は、好ましくは5%〜15wt%、好ましくは6〜10wt%の促進剤(例えば、尿素)を含む。
脱毛クリーム組成物は、選択できる他の成分、例えば、香料、顔料、充填剤、例えば、クレーを含んでもよい。適切なクレーの例としては、ナトリウムケイ酸マグネシウム、三ケイ酸マグネシウム及び二酸化チタンが挙げられる。クレー、好ましくはナトリウムケイ酸マグネシウムを、好ましくは脱毛組成物の質量に対して0.1〜10wt%、最も好ましくは0.1〜1wt%の量で含むことは、このことが緩衝系にナトリウムイオンとマグネシウムイオンを与えるとともには脱毛の効率を改善するので、特に有利である。
【0020】
脱毛クリーム組成物は、望ましくは、キレート化剤、例えば、グルコン酸ナトリウムを含んでいる。キレート化剤は、1質量%未満、好ましくは0.01〜0.5質量%、例えば、0.05〜0.1質量%の量で存在してもよい。
脱毛クリーム組成物は、また、相分離を防止する添加剤を含んでもよい。適切な添加剤としては、アクリル酸のポリマー又はコポリマー、例えば、アクリレートコポリマーが挙げられる。このような添加剤は、2質量%まで、好ましくは1質量%未満、好ましくは0.5質量%未満、例えば、0.1〜0.4質量%の量で存在してもよい。
脱毛クリーム組成物は、また、悪臭吸収剤、例えば、噴霧乾燥シリカを含んでもよい。このような吸収剤は、2質量%まで、好ましくは1質量%未満、好ましくは0.5質量%未満、例えば、0.001〜0.1質量%の量で存在してもよい。
必要により、アロエベラやビタミンEのような添加剤が組成物に含まれてもよい。このような添加剤は、組成物の1質量%未満、例えば、0.1〜0.5質量%の量で使われる。
【0021】
脱毛クリーム組成物は、最初に成分、例えば、エモリエント及びシリコーンワックス、ポリアミド樹脂及び/又はタルクを一緒に混合して、プレミックスを形成することにより、製造されてもよい。プレミックスは、85℃以下、好ましくは65℃〜80℃の範囲にある温度で製造されてもよい。プレミックスは、能動的に或いは受動的に冷却されてもよい。次に、脱毛化合物をプレミックスと混合してもよい。得られた混合物は、15℃〜40℃の範囲にある温度で混合されてもよい。
本発明の脱毛方法において、組成物を皮膚上に滞留時間放置する。滞留時間は、好ましくは10分未満、好ましくは6分以下である。非常に適切には、滞留時間は1〜5分間であり、約2〜3分間が特に好ましい。
【0022】
本発明の組成物を用いてわずか3分間の滞留時間の後の脱毛が優れている場合があり、更に、正常な皮膚を持った被検者においてほとんど皮膚刺激がないことがわかった。
任意の手段によって、例えば、スポンジ、ヘラ又はスクレーパーデバイスを用いて、組成物を皮膚から取り除いてもよい。
本発明の組成物の利点は、それがソフトで滑らかな皮膚感触を残すことである。本発明の組成物は、好ましくは、皮膚に適用されるときにも滑らかでソフトな感じがする。
以下の実施例は、更に本発明を具体的に説明するものである。
【実施例1】
【0023】
【0024】
“a”と表示された成分を約70℃の温度で一緒に混合した。次に、この混合物を冷却し、成分“b”を含有するプレミックスを約50℃の温度で添加した。得られた混合物を更に撹拌し、次に、冷却した。次に、成分“c”のプレミックスをチオグリコール酸カリウムと水酸化カリウムと共に約40℃の温度で添加した。
【実施例2】
【0025】
【0026】
“a”と表示された成分を約70℃の温度で一緒に混合した。次に、この混合物を冷却し、成分“b”を含有するプレミックスを約50℃の温度で添加した。得られた混合物を更に撹拌し、次に、冷却した。次に、成分“c”のプレミックスをチオグリコール酸カリウムと水酸化カリウムと共に約40℃の温度で添加した。
【実施例3】
【0027】
【0028】
“a”と表示された成分を約70℃の温度で一緒に混合した。次に、この混合物を冷却し、成分“b”を含有するプレミックスを約50℃の温度で添加した。得られた混合物を更に撹拌し、次に、冷却した。次に、成分“c”のプレミックスをチオグリコール酸カリウムと水酸化カリウムと共に約40℃の温度で添加した。
【実施例4】
【0029】
【0030】
“a”と表示された成分を約70℃の温度で一緒に混合した。次に、この混合物を冷却し、成分“b”を含有するプレミックスを約50℃の温度で添加した。得られた混合物を更に撹拌し、次に、冷却した。次に、成分“c”のプレミックスをチオグリコール酸カリウムと水酸化カリウムと共に約40℃の温度で添加した。
【実施例5】
【0031】
【0032】
“a”と表示された成分を約70℃の温度で一緒に混合した。次に、この混合物を冷却し、成分“b”を含有するプレミックスを約50℃の温度で添加した。得られた混合物を更に撹
拌し、次に、冷却した。次に、成分“c”のプレミックスをチオグリコール酸カリウムと水酸化カリウムと共に約40℃の温度で添加した。
本発明の好ましい態様は以下の通りである。
1.脱毛活性剤、
鉱油、シリコーン油及びエモリエントエステルの少なくとも一つより選ばれるエモリエント、及び
シリコーンワックス、タルク及び/又はポリアミド樹脂、
を含むことを特徴とする脱毛クリーム組成物。
2.ポリアミド樹脂が、ナイロン-12樹脂である、上記1に記載の組成物。
3.シリコーンワックスが、C30-C45アルキルメチコンである、上記1又は2に記載の組成物。
4.シリコーン油が、シクロペンタシロキサン、ジメチコノール及びジメチコンの少なくとも一つより選ばれる、上記1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
5.組成物が、シリコーンワックス、ジメチコン、シクロペンタシロキサン及びジメチコノールを含む、上記4に記載の組成物。
6.エモリエントエステルが、ペンタエリスリチルテトライソステアレートを含む、上記1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
7.エモリエントが、鉱油、シリコーン油及びエモリエントエステルの少なくとも二つを含む、上記1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
8.エモリエントが、鉱油、シリコーン油及びエモリエントエステルを含む、上記7に記載の組成物。
9.湿潤剤を更に含む、上記1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
10.湿潤剤が、グリセリンである、上記9に記載の組成物。
11.1〜5質量%のシリコーンワックス、鉱物及び/又はポリアミド樹脂を含む、上記1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
12.2〜20質量%の脱毛活性剤を含む、上記1〜11のいずれか1項に記載の組成物。
13.1〜10質量%のエモリエントを含む、上記1〜12のいずれか1項に記載の組成物。
14.脱毛クリーム組成物の皮膚感触を改善するためのシリコーンワックス、ポリアミド樹脂及び/又は鉱物の使用。
15.上記1〜15のいずれか1項に記載の組成物の皮膚感触を改善するための上記14に記載の使用。
16.脱毛方法であって、
a. 上記1〜13のいずれか1項に記載の組成物を皮膚に適用する工程、
b. 皮膚の表面上の体毛を分解させるために組成物を皮膚上に滞留時間放置する工程、
c. 滞留時間の終了時に組成物と脱毛された体毛を皮膚から取り除く工程、及び
d. 皮膚をすすぐ工程、
を含むことを特徴とする方法。