【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題は、本発明により、建造物外壁の開放型コーナー部の略水平壁面に位置する外装材端縁部に対して、
(A)建造物外壁に敷設された外装材と直接に接触して外装材端縁領域を建造物外壁に押圧することのできる押圧部材と、
(B)前記押圧部材及び前記外装材端縁領域を貫通して、前記押圧部材によって外装材端縁領域を建造物外壁に押圧固定することのできる締結具と、
(C)前記押圧部材との嵌合連結が可能な保護部材と
の組合せによって、外装材端縁領域を前記建造物外壁に固定すると共に、外装材端縁部を雨漏的露出から保護する固定防水構造であって;
前記押圧部材(A)は、(イ)一方の表面が前記外装材に直接に接触する押圧接触面であり、もう一方の反対側表面が固定作業面である押圧平板部、(ロ)前記固定作業面に設けた第1嵌合部、及び(ハ)前記固定作業面側から締結具を貫通させる平板領域を有すること;
前記保護部材(C)は、(イ)一方の端部に位置する第2嵌合部、(ロ)前記第2嵌合部の反対側の端部に位置するカバー部、及び(ハ)前記第2嵌合部と前記カバー部とを連結する連結部を有すること;
前記押圧部材(A)と前記保護部材(C)とは、前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部を前記保護部材(C)のカバー部によって覆うことができるように両者を嵌合連結させること;
前記押圧部材(A)は、押圧接触面側で前記外装材に直接に接触して保護対象の外装材端縁部に沿って、しかも、前記押圧部材(A)の保護端縁部が、保護対象の外装材端縁部及びコーナー部を越えて敷設されること;
前記押圧部材(A)と前記保護部材(C)とが嵌合連結され、しかも前記押圧部材(A)が締結具により建造物外壁に固定された状態で、押圧平板部の固定作業面と、カバー部の内側表面との間に形成される締結具保護空間は、奥の方に充填される内部シーリング材と、開口側に充填される開口部シーリング材によって保護されること;そして
保護対象の外装材端縁部は、押圧平板部の保護端縁部側の押圧接触面と建造物外壁との間に形成される端縁保護空間において、奥の方に充填される内部シーリング材と、開口側に充填される開口部シーリング材によって保護されるか、あるいは、押圧平板部の保護端縁部先端から押圧接触面側に突出させて設けたヒサシ部で覆われることによって保護されること;
を特徴とする、前記固定防水構造により解決することができる。
【0008】
本発明は、また、建造物外壁の開放型コーナー部の略水平壁面に位置する外装材端縁部に対して、
(A)建造物の外壁に敷設された外装材と直接に接触して外装材端縁領域を建造物外壁に押圧することのできる押圧部材と、
(B)前記押圧部材及び前記外装材端縁領域を貫通して、前記押圧部材によって外装材端縁領域を建造物外壁に押圧固定することのできる締結具と、
(C)前記押圧部材との嵌合連結が可能な保護部材と
の組合せによって、外装材端縁領域を前記建造物外壁に固定すると共に、外装材端縁部を雨漏的露出から保護する固定防水方法であって;
前記押圧部材(A)は、(イ)一方の表面が前記外装材に直接に接触する押圧接触面であり、もう一方の反対側表面が固定作業面である押圧平板部、(ロ)前記固定作業面に設けた第1嵌合部、及び(ハ)前記固定作業面側から締結具を貫通させる平板領域を有すること;
前記保護部材(C)は、(イ)一方の端部に位置する第2嵌合部、(ロ)前記第2嵌合部の反対側の端部に位置するカバー部、及び(ハ)前記第2嵌合部と前記カバー部とを連結する連結部を有すること;
前記押圧部材(A)と前記保護部材(C)とは、前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部を前記保護部材(C)のカバー部によって覆うことができるように両者を嵌合連結させること;
を特徴とし、前記固定防水方法が
(1)前記押圧部材(A)を、押圧接触面側で前記外装材に直接に接触させて保護対象の外装材端縁部に沿って、しかも、前記押圧部材(A)の保護端縁部が、保護対象の外装材端縁部及びコーナー部を越えて敷設し、押圧平板部の保護端縁部側の押圧接触面と建造物外壁との間に端縁保護空間を形成する工程;及び
(2)敷設された前記押圧部材(A)を、前記押圧部材(A)と建造物外壁との間に外装材を挟んで押圧した状態で、前記締結具(B)により、前記押圧部材(A)と前記外装材とを貫通させて建造物外壁に固定する工程;
を実施した後、
(3)前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部については、
(3−1a)前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部を内部シーリング材で被覆してから、前記保護部材(C)を前記押圧部材(A)に嵌合連結させることにより押圧平板部の固定作業面とカバー部の内側表面との間に締結具保護空間を形成した後;あるいは
(3−1b)前記保護部材(C)を前記押圧部材(A)に嵌合連結させることにより押圧平板部の固定作業面とカバー部の内側表面との間に締結具保護空間を形成させてから、その締結具保護空間の奥の方に内部シーリング材を充填した後、
(3−2)前記締結具保護空間の開口側に開口部シーリング材を充填する工程
を実施し、そして、
(4)前記端縁保護空間については、
(4−1)奥の方に内部シーリング材を充填した後、
(4−2)開口側に開口部シーリング材を充填する工程
を実施し、
前記工程(3)及び(4)をそれぞれ独立に任意の順序で実施することを特徴とする、前記固定防水方法にも関する。
【0009】
本発明は、また、建造物外壁の開放型コーナー部の略水平壁面に位置する外装材端縁部に対して、
(A)建造物の外壁に敷設された外装材と直接に接触して外装材端縁領域を建造物外壁に押圧することのできる押圧部材と、
(B)前記押圧部材及び前記外装材端縁領域を貫通して、前記押圧部材によって外装材端縁領域を建造物外壁に押圧固定することのできる締結具と、
(C)前記押圧部材との嵌合連結が可能な保護部材と
の組合せによって、外装材端縁領域を前記建造物外壁に固定すると共に、外装材端縁部を雨漏的露出から保護する固定防水方法であって;
前記押圧部材(A)は、(イ)一方の表面が前記外装材に直接に接触する押圧接触面であり、もう一方の反対側表面が固定作業面である押圧平板部、(ロ)前記固定作業面に設けた第1嵌合部、(ハ)前記固定作業面側から締結具を貫通させる平板領域、及び(ニ)押圧平板部の保護端縁部先端から押圧接触面側の方向に突出させて設けたヒサシ部を有すること;
前記保護部材(C)は、(イ)一方の端部に位置する第2嵌合部、(ロ)前記第2嵌合部の反対側の端部に位置するカバー部、及び(ハ)前記第2嵌合部と前記カバー部とを連結する連結部を有すること;
前記押圧部材(A)と前記保護部材(C)とは、前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部を前記保護部材(C)のカバー部によって覆うことができるように両者を嵌合連結させること;
を特徴とし、前記固定防水方法が
(1)前記押圧部材(A)を、押圧接触面側で前記外装材に直接に接触させて保護対象の外装材端縁部に沿って、しかも、前記押圧部材(A)のヒサシ部で保護対象の外装材端縁部を覆うように敷設する工程;
(2)敷設された前記押圧部材(A)を、前記押圧部材(A)と建造物外壁との間に外装材を挟んで押圧した状態で、前記締結具(B)により、前記押圧部材(A)と前記外装材とを貫通させて建造物外壁に固定する工程;
(3)前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部については、
(3−1a)前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部を内部シーリング材で被覆した後に、前記保護部材(C)を前記押圧部材(A)に嵌合連結させることにより押圧平板部の固定作業面とカバー部の内側表面との間に締結具保護空間を形成するか;あるいは
(3−1b)前記保護部材(C)を前記押圧部材(A)に嵌合連結させることにより押圧平板部の固定作業面とカバー部の内側表面との間に締結具保護空間を形成させた後に、その締結具保護空間の奥の方に内部シーリング材を充填した後、
(3−2)前記締結具保護空間の開口側に開口部シーリング材を充填する工程
を実施する
ことを特徴とする、前記固定防水方法にも関する。
【0010】
また、本発明は、建造物外壁の閉鎖型コーナー部の略水平壁面に位置する外装材端縁部に対して、
(A)建造物外壁に敷設された外装材と直接に接触して外装材端縁領域を建造物外壁に押圧することのできる押圧部材と、
(B)前記押圧部材及び前記外装材端縁領域を貫通して、前記押圧部材によって外装材端縁領域を建造物外壁に押圧固定することのできる締結具と、
(C)前記押圧部材との嵌合連結が可能な保護部材と
の組合せによって、外装材端縁領域を前記建造物外壁に固定すると共に、外装材端縁部を雨漏的露出から保護する固定防水構造であって;
前記押圧部材(A)は、(イ)一方の表面が前記外装材に直接に接触する押圧接触面であり、もう一方の反対側表面が固定作業面である押圧平板部、(ロ)前記固定作業面に設けた第1嵌合部、及び(ハ)前記固定作業面側から締結具を貫通させる平板領域を有すること;
前記保護部材(C)は、(イ)一方の端部に位置する第2嵌合部、(ロ)前記第2嵌合部の反対側の端部に位置するカバー部、及び(ハ)前記第2嵌合部と前記カバー部とを連結する連結部を有すること;
前記押圧部材(A)と前記保護部材(C)とは、前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部を前記保護部材(C)のカバー部によって覆うことができるように両者を嵌合連結させること;
前記押圧部材(A)は、押圧接触面側で前記外装材に直接に接触して保護対象の外装材端縁部に沿って、しかも、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の嵌合連結部と前記閉鎖型コーナー部の略立設壁面と間に、シーリング材が充填可能な端縁保護空間を形成するように敷設されること;
前記押圧部材(A)と前記保護部材(C)とが嵌合連結され、しかも前記押圧部材(A)が前記締結具(B)により建造物外壁に固定された状態で、押圧平板部の固定作業面と、カバー部の内側表面との間に形成される締結具保護空間は、奥の方に充填される内部シーリング材と、開口側に充填される開口部シーリング材によって保護されること;及び
前記端縁保護空間は、奥の方に充填される内部シーリング材と、開口側に充填される開口部シーリング材によって保護されること;
を特徴とする、前記固定防水構造にも関する。
【0011】
本発明は、また、建造物外壁の閉鎖型コーナー部の略水平壁面に位置する外装材端縁部に対して、
(A)建造物の外壁に敷設された外装材と直接に接触して外装材端縁領域を建造物外壁に押圧することのできる押圧部材と、
(B)前記押圧部材及び前記外装材端縁領域を貫通して、前記押圧部材によって外装材端縁領域を建造物外壁に押圧固定することのできる締結具と、
(C)前記押圧部材との嵌合連結が可能な保護部材と
の組合せによって、外装材端縁領域を前記建造物外壁に固定すると共に、外装材端縁部を雨漏的露出から保護する固定防水方法であって;
前記押圧部材(A)は、(イ)一方の表面が前記外装材に直接に接触する押圧接触面であり、もう一方の反対側表面が固定作業面である押圧平板部、(ロ)前記固定作業面に設けた第1嵌合部、及び(ハ)前記固定作業面側から締結具を貫通させる平板領域を有すること;
前記保護部材(C)は、(イ)一方の端部に位置する第2嵌合部、(ロ)前記第2嵌合部の反対側の端部に位置するカバー部、及び(ハ)前記第2嵌合部と前記カバー部とを連結する連結部を有すること;
前記押圧部材(A)と前記保護部材(C)とは、前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部を前記保護部材(C)のカバー部によって覆うことができるように両者を嵌合連結させること;
を特徴とし、前記固定防水方法が
(1)前記押圧部材(A)を、押圧接触面側で前記外装材に直接に接触させて保護対象の外装材端縁部に沿って、しかも、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部から形成される嵌合連結部と前記閉鎖型コーナー部の立設壁面と間に、シーリング材が充填可能な端縁保護空間を形成するように敷設する工程;及び
(2)敷設された前記押圧部材(A)を、前記押圧部材(A)と建造物外壁との間に外装材を挟んで押圧した状態で、前記締結具(B)により、前記押圧部材(A)と前記外装材とを貫通させて建造物外壁に固定する工程;
を実施した後、
(3)前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部については、
(3−1a)前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部を内部シーリング材で被覆した後に、前記保護部材(C)を前記押圧部材(A)に嵌合連結させることにより押圧平板部の固定作業面とカバー部の内側表面との間に締結具保護空間を形成するか;あるいは
(3−1b)前記保護部材(C)を前記押圧部材(A)に嵌合連結させることにより押圧平板部の固定作業面とカバー部の内側表面との間に締結具保護空間を形成させた後に、その締結具保護空間の奥の方に内部シーリング材を充填した後、
(3−2)前記締結具保護空間の開口側に開口部シーリング材を充填する工程
を実施し、
(4)前記端縁保護空間については、
(4−1)前記端縁保護空間の奥の方に内部シーリング材を充填した後、
(4−2)前記端縁保護空間の開口側に開口部シーリング材を充填する工程
を実施することを特徴とする、前記固定防水方法にも関する。
【0012】
本発明は、更に、建造物外壁の上方開放型コーナー部の略垂直壁面に位置する外装材端縁部に対して、
(A)建造物外壁に敷設された外装材と直接に接触して外装材端縁領域を建造物外壁に押圧することのできる押圧部材と、
(B)前記押圧部材及び前記外装材端縁領域を貫通して、前記押圧部材によって外装材端縁領域を建造物外壁に押圧固定することのできる締結具と、
(C)前記押圧部材との嵌合連結が可能な保護部材と
の組合せによって、外装材端縁領域を前記建造物外壁に固定すると共に、外装材端縁部を雨漏的露出から保護する固定防水構造であって;
前記押圧部材(A)は、(イ)一方の表面が前記外装材に直接に接触する押圧接触面であり、もう一方の反対側表面が固定作業面である押圧平板部、(ロ)前記固定作業面に設けた第1嵌合部、及び(ハ)前記固定作業面側から締結具を貫通させる平板領域を有すること;
前記保護部材(C)は、(イ)一方の端部に位置する第2嵌合部、(ロ)前記第2嵌合部の反対側の端部に位置するカバー部、及び(ハ)前記第2嵌合部と前記カバー部とを連結する連結部を有すること;
前記押圧部材(A)と前記保護部材(C)とは、前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部を前記保護部材(C)のカバー部によって覆うことができるように両者を嵌合連結させること;
前記押圧部材(A)は、押圧接触面側で前記外装材に直接に接触して保護対象の外装材端縁部に沿って、しかも、前記押圧部材(A)の保護端縁部が、保護対象の外装材端縁部及びコーナー部を越えて敷設されること;
保護対象の外装材端縁部は、押圧平板部の保護端縁部側の押圧接触面と建造物外壁との間に形成される端縁保護空間において、奥の方に充填される内部シーリング材と、開口側に充填される開口部シーリング材によって保護されるか、あるいは、押圧平板部の保護端縁部先端から押圧接触面側に突出させて設けたヒサシ部で覆われることによって保護されること;
を特徴とする、前記固定防水構造にも関する。
【0013】
本発明は、また、建造物外壁の上方開放型コーナー部の略垂直壁面に位置する外装材端縁部に対して、
(A)建造物の外壁に敷設された外装材と直接に接触して外装材端縁領域を建造物外壁に押圧することのできる押圧部材と、
(B)前記押圧部材及び前記外装材端縁領域を貫通して、前記押圧部材によって外装材端縁領域を建造物外壁に押圧固定することのできる締結具と、
(C)前記押圧部材との嵌合連結が可能な保護部材と
の組合せによって、外装材端縁領域を前記建造物外壁に固定すると共に、外装材端縁部を雨漏的露出から保護する固定防水方法であって;
前記押圧部材(A)は、(イ)一方の表面が前記外装材に直接に接触する押圧接触面であり、もう一方の反対側表面が固定作業面である押圧平板部、(ロ)前記固定作業面に設けた第1嵌合部、及び(ハ)前記固定作業面側から締結具を貫通させる平板領域を有すること;
前記保護部材(C)は、(イ)一方の端部に位置する第2嵌合部、(ロ)前記第2嵌合部の反対側の端部に位置するカバー部、及び(ハ)前記第2嵌合部と前記カバー部とを連結する連結部を有すること;
前記押圧部材(A)と前記保護部材(C)とは、前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部を前記保護部材(C)のカバー部によって覆うことができるように両者を嵌合連結させること;
を特徴とし、前記固定防水方法が
(1)前記押圧部材(A)を、押圧接触面側で前記外装材に直接に接触させて保護対象の外装材端縁部に沿って、しかも、前記押圧部材(A)の保護端縁部が、保護対象の外装材端縁部及びコーナー部を越えて敷設し、押圧平板部の保護端縁部側の押圧接触面と建造物外壁との間に端縁保護空間を形成する工程;及び
(2)敷設された前記押圧部材(A)を、前記押圧部材(A)と建造物外壁との間に外装材を挟んで押圧した状態で、前記締結具(B)により、前記押圧部材(A)と前記外装材とを貫通させて建造物外壁に固定する工程;
を実施した後、
(3a)前記保護部材(C)を前記押圧部材(A)に嵌合連結させる工程;及び
(3b)前記端縁保護空間の奥の方に内部シーリング材を充填した後、開口側に開口部シーリング材を充填する工程
を任意の順序で実施することを特徴とする、前記固定防水方法にも関する。
【0014】
本発明は、さらに、建造物外壁の上方開放型コーナー部の略垂直壁面に位置する外装材端縁部に対して、
(A)建造物の外壁に敷設された外装材と直接に接触して外装材端縁領域を建造物外壁に押圧することのできる押圧部材と、
(B)前記押圧部材及び前記外装材端縁領域を貫通して、前記押圧部材によって外装材端縁領域を建造物外壁に押圧固定することのできる締結具と、
(C)前記押圧部材との嵌合連結が可能な保護部材と
の組合せによって、外装材端縁領域を前記建造物外壁に固定すると共に、外装材端縁部を雨漏的露出から保護する固定防水方法であって;
前記押圧部材(A)は、(イ)一方の表面が前記外装材に直接に接触する押圧接触面であり、もう一方の反対側表面が固定作業面である押圧平板部、(ロ)前記固定作業面に設けた第1嵌合部、(ハ)前記固定作業面側から締結具を貫通させる平板領域、及び(ニ)押圧平板部の保護端縁部先端から押圧接触面側の方向に突出させて設けたヒサシ部を有すること;
前記保護部材(C)は、(イ)一方の端部に位置する第2嵌合部、(ロ)前記第2嵌合部の反対側の端部に位置するカバー部、及び(ハ)前記第2嵌合部と前記カバー部とを連結する連結部を有すること;
前記押圧部材(A)と前記保護部材(C)とは、前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部を前記保護部材(C)のカバー部によって覆うことができるように両者を嵌合連結させること;
を特徴とし、前記固定防水方法が
(1)前記押圧部材(A)を、押圧接触面側で前記外装材に直接に接触させて保護対象の外装材端縁部に沿って、しかも、前記押圧部材(A)のヒサシ部で保護対象の外装材端縁部を覆うように敷設する工程;及び
(2)敷設された前記押圧部材(A)を、前記押圧部材(A)と建造物外壁との間に外装材を挟んで押圧した状態で、前記締結具(B)により、前記押圧部材(A)と前記外装材とを貫通させて建造物外壁に固定する工程;
を実施した後、
(3a)前記保護部材(C)を前記押圧部材(A)に嵌合連結させる工程;及び
(3b)押圧平板部の保護端縁部側の押圧接触面と建造物外壁とヒサシ部との間に形成される端縁保護空間の奥の方に内部シーリング材を充填した後、開口側に開口部シーリング材を充填する
を任意の順序で実施することを特徴とする、前記固定防水方法にも関する。
【0015】
本発明は、更に、建造物外壁の上方閉鎖型コーナー部の略垂直壁面に位置する外装材端縁部に対して、
(A)建造物外壁に敷設された外装材と直接に接触して外装材端縁領域を建造物外壁に押圧することのできる押圧部材と、
(B)前記押圧部材及び前記外装材端縁領域を貫通して、前記押圧部材によって外装材端縁領域を建造物外壁に押圧固定することのできる締結具と、
(C)前記押圧部材との嵌合連結が可能な保護部材と
の組合せによって、外装材端縁領域を前記建造物外壁に固定すると共に、外装材端縁部を雨漏的露出から保護する固定防水構造であって;
前記押圧部材(A)は、(イ)一方の表面が前記外装材に直接に接触する押圧接触面であり、もう一方の反対側表面が固定作業面である押圧平板部、(ロ)前記固定作業面に設けた第1嵌合部、及び(ハ)前記固定作業面側から締結具を貫通させる平板領域を有すること;
前記保護部材(C)は、(イ)一方の端部に位置する第2嵌合部、(ロ)前記第2嵌合部の反対側の端部に位置するカバー部、及び(ハ)前記第2嵌合部と前記カバー部とを連結する連結部を有すること;
前記押圧部材(A)と前記保護部材(C)とは、前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部を前記保護部材(C)のカバー部によって覆うことができるように両者を嵌合連結させること;
前記押圧部材(A)は、押圧接触面側で前記外装材に直接に接触して保護対象の外装材端縁部に沿って、しかも、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の嵌合連結部と前記閉鎖型コーナー部の略水平壁面との間に、シーリング材が充填可能な端縁保護空間を形成するように敷設されること;及び
前記端縁保護空間は、奥の方に充填される内部シーリング材と、開口側に充填される開口部シーリング材によって保護されること;
を特徴とする、前記固定防水構造にも関する。
【0016】
本発明は、更に、建造物外壁の上方閉鎖型コーナー部の略垂直壁面に位置する外装材端縁部に対して、
(A)建造物の外壁に敷設された外装材と直接に接触して外装材端縁領域を建造物外壁に押圧することのできる押圧部材と、
(B)前記押圧部材及び前記外装材端縁領域を貫通して、前記押圧部材によって外装材端縁領域を建造物外壁に押圧固定することのできる締結具と、
(C)前記押圧部材との嵌合連結が可能な保護部材と
の組合せによって、外装材端縁領域を前記建造物外壁に固定すると共に、外装材端縁部を雨漏的露出から保護する固定防水方法であって;
前記押圧部材(A)は、(イ)一方の表面が前記外装材に直接に接触する押圧接触面であり、もう一方の反対側表面が固定作業面である押圧平板部、(ロ)前記固定作業面に設けた第1嵌合部、及び(ハ)前記固定作業面側から締結具を貫通させる平板領域を有すること;
前記保護部材(C)は、(イ)一方の端部に位置する第2嵌合部、(ロ)前記第2嵌合部の反対側の端部に位置するカバー部、及び(ハ)前記第2嵌合部と前記カバー部とを連結する連結部を有すること;
前記押圧部材(A)と前記保護部材(C)とは、前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部を前記保護部材(C)のカバー部によって覆うことができるように両者を嵌合連結させること;
を特徴とし、前記固定防水方法が
(1)前記押圧部材(A)を、押圧接触面側で前記外装材に直接に接触させて保護対象の外装材端縁部に沿って、しかも、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の嵌合連結部と前記閉鎖型コーナー部の略水平壁面と間に、シーリング材が充填可能な端縁保護空間を形成するように敷設する工程;及び
(2)敷設された前記押圧部材(A)を、前記押圧部材(A)と建造物外壁との間に外装材を挟んで押圧した状態で、前記締結具(B)により、前記押圧部材(A)と前記外装材とを貫通させて建造物外壁に固定する工程;
を実施した後、
(3−1a)前記第1嵌合部と前記閉鎖型コーナー部の略水平壁面と間に、内部シーリング材を充填してから、前記保護部材(C)を前記押圧部材(A)に嵌合連結させることにより前記端縁保護空間を形成した後;あるいは
(3−1b)前記保護部材(C)を前記押圧部材(A)に嵌合連結させることにより前記端縁保護空間を形成させてから、端縁保護空間の奥の方に内部シーリング材を充填した後、
(3−2)前記端縁保護空間の開口側に開口部シーリング材を充填する工程
を実施することを特徴とする、前記固定防水方法にも関する。
【0017】
本発明は、更に、建造物外壁の略垂直壁面に下方向きに位置する外装材端縁部に対して、
(A)建造物外壁に敷設された外装材と直接に接触して外装材端縁領域を建造物外壁に押圧することのできる押圧部材と、
(B)前記押圧部材及び前記外装材端縁領域を貫通して、前記押圧部材によって外装材端縁領域を建造物外壁に押圧固定することのできる締結具と、
(C)前記押圧部材との嵌合連結が可能な保護部材と
の組合せによって、外装材端縁領域を前記建造物外壁に固定すると共に、外装材端縁部を雨漏的露出から保護する固定防水構造であって;
前記押圧部材(A)は、(イ)一方の表面が前記外装材に直接に接触する押圧接触面であり、もう一方の反対側表面が固定作業面である押圧平板部、(ロ)前記固定作業面に設けた第1嵌合部、及び(ハ)前記固定作業面側から締結具を貫通させる平板領域を有すること;
前記保護部材(C)は、(イ)一方の端部に位置する第2嵌合部、(ロ)前記第2嵌合部の反対側の端部に位置するカバー部、及び(ハ)前記第2嵌合部と前記カバー部とを連結する連結部を有すること;
前記押圧部材(A)と前記保護部材(C)とは、前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部を前記保護部材(C)のカバー部によって覆うことができるように両者を嵌合連結させること;
前記押圧部材(A)は、押圧接触面側で前記外装材に直接に接触して保護対象の外装材端縁部に沿って、しかも、前記押圧部材(A)の保護端縁部が、保護対象の外装材端縁部を下方に越えて敷設されること;及び
前記押圧部材(A)と前記保護部材(C)とが嵌合連結され、しかも前記押圧部材(A)が締結具により建造物外壁に固定された状態で、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の嵌合連結部と略垂直壁面との間に形成される連結部保護空間は、奥の方に充填される内部シーリング材と、開口側に充填される開口部シーリング材によって保護されること;
を特徴とする、前記固定防水構造にも関する。
【0018】
本発明は、更に、建造物外壁の略垂直壁面に下方向きに位置する外装材端縁部に対して、
(A)建造物外壁に敷設された外装材と直接に接触して外装材端縁領域を建造物外壁に押圧することのできる押圧部材と、
(B)前記押圧部材及び前記外装材端縁領域を貫通して、前記押圧部材によって外装材端縁領域を建造物外壁に押圧固定することのできる締結具と、
(C)前記押圧部材との嵌合連結が可能な保護部材と
の組合せによって、外装材端縁領域を前記建造物外壁に固定すると共に、外装材端縁部を雨漏的露出から保護する固定防水方法であって;
前記押圧部材(A)は、(イ)一方の表面が前記外装材に直接に接触する押圧接触面であり、もう一方の反対側表面が固定作業面である押圧平板部、(ロ)前記固定作業面に設けた第1嵌合部、及び(ハ)前記固定作業面側から締結具を貫通させる平板領域を有すること;
前記保護部材(C)は、(イ)一方の端部に位置する第2嵌合部、(ロ)前記第2嵌合部の反対側の端部に位置するカバー部、及び(ハ)前記第2嵌合部と前記カバー部とを連結する連結部を有すること;
前記押圧部材(A)と前記保護部材(C)とは、前記締結具(B)が前記平板領域から露出した端部を前記保護部材(C)のカバー部によって覆うことができるように両者を嵌合連結させること;
を特徴とし、前記固定防水方法が
(1)前記押圧部材(A)を、押圧接触面側で前記外装材に直接に接触させて保護対象の外装材端縁部に沿って、しかも、前記押圧部材(A)の保護端縁部が、保護対象の外装材端縁部を下方向に越えるように敷設する工程;及び
(2)敷設された前記押圧部材(A)を、前記押圧部材(A)と建造物外壁との間に外装材を挟んで押圧した状態で、前記締結具(B)により、前記押圧部材(A)と前記外装材とを貫通させて建造物外壁に固定する工程;
を実施した後、
(3)前記第1嵌合部と前記略垂直壁面との間に形成される連結部保護空間の奥の方に内部シーリング材を充填する工程;及び
(4)前記連結部保護空間の開口側に開口部シーリング材を充填する工程;
を実施し、
前記工程(3)の前、前記工程(3)と前記工程(4)との間、又は前記工程(4)の後に、
(5)前記保護部材(C)を前記押圧部材(A)に嵌合連結させることにより締結具保護空間を形成工程;
を実施することを特徴とする、前記固定防水方法にも関する。
【0019】
更にまた、本発明は、
(A)建造物外壁に敷設された外装材と直接に接触して外装材端縁領域を建造物外壁に押圧することのできる押圧部材と、
(B)前記押圧部材を貫通して、前記押圧部材によって外装材端縁領域を建造物外壁に押圧固定することのできる締結具と、
(C)前記押圧部材との嵌合連結が可能な保護部材と、
(D)内部シーリング材と、
(E)開口部シーリング材と
の組合せを含み、
建造物外壁に敷設される外装材の端縁領域を前記建造物外壁に固定すると共に、外装材端縁部を雨漏的露出から保護するための固定防水具セットであって;
前記押圧部材(A)は、(イ)一方の表面が前記外装材に直接に接触する押圧接触面であり、もう一方の反対側表面が固定作業面である押圧平板部、(ロ)前記固定作業面に設けた第1嵌合部、及び(ハ)前記固定作業面側から締結具を貫通させる平板領域を有すること;
前記保護部材(C)は、(イ)一方の端部に位置する第2嵌合部、(ロ)前記第2嵌合部の反対側の端部に位置するカバー部、及び(ハ)前記第2嵌合部と前記カバー部とを連結する連結部を有すること;
前記押圧部材(A)と前記保護部材(C)とは、前記締結具(B)が前記前記平板領域から露出した端部を前記保護部材(C)のカバー部によって覆うことができるように両者を嵌合連結可能であること;
特徴とする、固定防水具セットにも関する。
【0020】
本明細書において、上下の位置関係(例えば、「上方」又は「下方」)は、本発明の固定防水構造や固定防水具セットが建造物外壁に適用された場合の上下関係(重力方向)のみを示しており、それ以外の状態(例えば、固定防水具セットの搬送時又は組み立て前の状態)での位置関係を限定するものではない。