(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
基準消去ブロックグループを含む複数の消去ブロックグループを有し、前記複数の消去ブロックグループのそれぞれは複数の消去ブロックを含み、各消去ブロックは、それぞれの消去ブロックグループ内において一意的な消去ブロック番号によって識別され、前記複数の消去ブロックのうち少なくとも1つの他の消去ブロックグループの中の対応する消去ブロックの消去ブロック番号と一致する、メモリデバイスと、
メモリデバイスのシステム領域に格納されるマッピングテーブルであって、前記基準消去ブロックグループのうち欠陥のない消去ブロックを識別する消去ブロック番号と、前記基準消去ブロックグループ以外の複数の消去ブロックグループの少なくとも1つにおける欠陥のない消去ブロックを識別する消去ブロック番号とを、グループアドレス番号に対応させて格納する、マッピングテーブルと、
前記グループアドレス番号の範囲のうちのそれぞれ1つに関連付けられ、前記マッピングテーブルへのオフセット値を含み、ターゲットグループアドレス番号を前記グループアドレス番号の範囲を示すスパンで割算したときの商の整数部分を前記オフセット値として検索されるインデックステーブルと、
を含み、
前記マッピングテーブルから前記ターゲットグループアドレス番号を検索するときに、前記オフセット値に基づいて検索する、装置。
前記メモリデバイスの前記複数の消去ブロックは複数の消去ブロックグループにグループ化され、前記消去ブロックグループは、第1の再マップグループと第2の再マップグループとを含み、
前記第1の再マップグループは、前記複数の消去ブロックグループの中の前記基準消去ブロックグループの欠陥ではない消去ブロックと第2の消去ブロックグループの欠陥ではない消去ブロックとを含み、前記基準消去ブロックグループの前記欠陥ではない消去ブロックと前記第2の消去ブロックグループの前記欠陥ではない消去ブロックとは異なる消去ブロック番号を有し、
前記第1の再マップグループは、前記第2の消去ブロックグループが欠陥消去ブロックを含み、且つ当該消去ブロックと前記基準消去ブロックグループの前記欠陥ではない消去ブロックとが同じ消去ブロック番号を有するかの判定に基づいて形成され、
前記第2の再マップグループは、前記複数の消去ブロックグループの中の前記基準消去ブロックグループの欠陥ではない消去ブロックと第2の消去ブロックグループの欠陥ではない消去ブロックとを含み、前記基準消去ブロックグループの前記欠陥ではない消去ブロックと前記第2の消去ブロックグループの前記欠陥ではない消去ブロックとは異なる消去ブロック番号を有し、
前記第2の再マップグループは、前記基準消去ブロックグループが欠陥消去ブロックを含み、且つ前記基準消去ブロックグループの前記欠陥消去ブロックと前記第2の消去ブロックグループの前記欠陥ではない消去ブロックとが同じ消去ブロック番号を有するかの判定に基づいて形成される、請求項1記載の装置。
前記複数の消去ブロックグループのそれぞれは、異なるダイに配置され、かつ、前記異なるダイのそれぞれは、前記メモリデバイスを形成するために物理的に堆積される、ことを特徴とする請求項1記載の装置。
ターゲットグループアドレスが、マッピングテーブルに格納されたグループアドレスに一致するかどうかを決定するときに、前記ターゲットグループアドレスの範囲のうちのそれぞれ1つに関連付けられ、前記マッピングテーブルへのオフセット値を含み前記ターゲットグループアドレスの番号を前記グループアドレスの番号の範囲を示すスパンで割算したときの商の整数部分を前記オフセット値としてインデックステーブルから検索し、前記オフセット値に基づいて決定し、
一致が見つかった場合、前記ターゲットグループアドレスに一致する第一のグループアドレスを有する、前記マッピングテーブルによって示される第一の複数の消去ブロックに対してメモリ動作を実施し、
前記第一の複数の消去ブロックは、基準消去ブロックグループを含む複数の消去ブロックグループから選択される複数の消去ブロックを含み、前記複数の消去ブロックグループのそれぞれは複数の消去ブロックを含み、前記複数の消去ブロックのそれぞれは、それぞれの消去ブロックグループ内において一意的な消去ブロック番号であり、且つ前記複数の消去ブロックグループの少なくとも1つの他の消去ブロックグループの中の対応する消去ブロックの消去ブロック番号と一致する消去ブロック番号によって識別され、
前記第一の複数の消去ブロックは、前記基準消去ブロックグループ由来の欠陥ではない消去ブロックの一つと、前記基準消去ブロックグループ以外の前記複数の消去ブロックグループのそれぞれ由来の欠陥ではない消去ブロックの一つとを含み、
前記基準消去ブロックグループ以外の前記複数の消去ブロックグループ由来の少なくとも1つの欠陥ではない消去ブロックは、前記基準消去ブロックグループにおける欠陥消去ブロックを識別する消去ブロック番号と一致する消去ブロック番号によって識別される、方法。
前記第一のグループアドレスは、前記第一の複数の消去ブロックに含まれる前記基準消去ブロックグループ由来の前記消去ブロックの消去ブロック番号と一致する、ことを特徴とする請求項7記載の方法。
一致が見つからない場合、前記ターゲットグループアドレスに一致する第二のグループアドレスを有する第二の複数の消去ブロックに対してメモリ動作を実施するステップを含み、前記第二の複数の消去ブロックは、前記基準消去ブロックグループを含む前記複数の消去ブロックグループから選択され、かつ、前記複数の消去ブロックグループのそれぞれ由来の、同一の消去ブロック番号を有する、欠陥ではない消去ブロックを一つ含む、ことを特徴とする請求項7記載の方法。
前記第二のグループアドレスは、前記第二の複数の消去ブロックに含まれる前記基準消去ブロックグループ由来の前記消去ブロックの消去ブロック番号と一致する、ことを特徴とする請求項10記載の方法。
基準消去ブロックグループを含む前記複数の消去ブロックグループに含まれる各消去ブロックのための状態指示を提供するステップを更に含み、前記状態指示は、欠陥を示す指示値、若しくは欠陥ではないことを示す指示値のどちらかを有する、ことを特徴とする請求項7記載の方法。
前記メモリデバイスの前記複数の消去ブロックは複数の消去ブロックグループにグループ化され、前記消去ブロックグループは、第1の再マップグループと第2の再マップグループとを含み、
前記第1の再マップグループは、前記複数の消去ブロックグループの中の前記基準消去ブロックグループの欠陥ではない消去ブロックと第2の消去ブロックグループの欠陥ではない消去ブロックとを含み、前記基準消去ブロックグループの前記欠陥ではない消去ブロックと前記第2の消去ブロックグループの前記欠陥ではない消去ブロックとは異なる消去ブロック番号を有し、
前記第1の再マップグループは、前記第2の消去ブロックグループが欠陥消去ブロックを含み、且つ当該消去ブロックと前記基準消去ブロックグループの前記欠陥ではない消去ブロックとが同じ消去ブロック番号を有するかの判定に基づいて形成され、
前記第2の再マップグループは、前記複数の消去ブロックグループの中の前記基準消去ブロックグループの欠陥ではない消去ブロックと第2の消去ブロックグループの欠陥ではない消去ブロックとを含み、前記基準消去ブロックグループの前記欠陥ではない消去ブロックと前記第2の消去ブロックグループの前記欠陥ではない消去ブロックとは異なる消去ブロック番号を有し、
前記第2の再マップグループは、前記基準消去ブロックグループが欠陥消去ブロックを含み、且つ前記基準消去ブロックグループの前記欠陥消去ブロックと前記第2の消去ブロックグループの前記欠陥ではない消去ブロックとが同じ消去ブロック番号を有するかの判定に基づいて形成される、請求項13記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0008】
種々の装置、方法、及びシステムは、一つ以上の欠陥消去ブロックが、フラッシュメモリデバイス、若しくはNANDフラッシュメモリデバイスのようなメモリデバイスにおいて存在する際、消去ブロックのグループ化を実施するための単純な方法を含むよう、本明細書に記述される。本明細書に記述される種々の実施形態の装置、方法、及びシステムは、消去ブロックの一つ以上のグループへと複数の消去ブロックを一体化するステップを備える。種々の実施形態においては、これらのグループ化は欠陥ではない消去ブロックのみを含む。種々の実施形態においては、全てのグループ化は同一サイズから成り、同数の消去ブロックを含む。このような消去ブロックのグループ化は、本明細書に記述されるような一つ以上の種々の実施形態を使用するメモリアレイにおいてメモリ動作を実施するために必要とされるオーバーヘッド管理を最小化しながら、いかに消去ブロックがグループ化されるかを決定するのに使用されるスキームの複雑性を最小化する。
【0009】
図1は、本発明の種々の実施形態に係るシステムのブロック図である。
図1は、本発明の種々の実施形態に係るシステム100のブロック図を含む。
【0010】
幾つかの実施形態においては、システム100は、プロセッサ116、及びメモリデバイス160を含む。プロセッサ116は、いかなる特定のタイプのプロセッサにも限定されない。プロセッサ116は、基板108において形成されうるが、実施形態は基板108において形成されるプロセッサ116に限定されることなく、及び/または、メモリデバイス160、若しくは画像センサ103を含む基板108において形成されるプロセッサ116に限定されることはない。プロセッサ116はメモリ117を含み、メモリ117は、いかなる特定のタイプのメモリにも限定されず、揮発性タイプのメモリ、及び不揮発性タイプのメモリを含み、かつ、キャッシュメモリを含みうる。種々の実施形態においては、メモリ117は、センサ101によって提供される電子信号を格納するために使用されうる。種々の実施形態においては、メモリ117は、本明細書に記述される種々の実施形態に含まれるように、マッピングテーブル、インデックステーブル、若しくは、マッピングテーブルとインデックステーブルの両方を格納しうる。種々の実施形態においては、プロセッサ116は、バスを含みうるインターコネクト134を含む、一つ以上のインターコネクトを介して、基板108における複数の電子回路へと接続されうる。
【0011】
幾つかの実施形態においては、メモリデバイス160は、インターコネクト163を介してメモリサポート回路164に接続されるメモリアレイ161を含む。メモリアレイ161は、いかなる特定のタイプのメモリアレイにも限定されず、かつ、NANDフラッシュメモリを含む不揮発性メモリを含みうる。種々の実施形態においては、メモリアレイ161は、複数の消去ブロックへと体系化されうる。種々の実施形態においては、これらの消去ブロックは更に、本明細書に記述されるように、複数の消去ブロックグループへと体系化されうる。サポート回路は、列アドレスデコーダ回路及び行アドレスデコーダ回路と、メモリアレイ161へデータを書き込み、メモリアレイ161からのデータ出力を提供するためのドライバ回路と、メモリサポート回路164が、インターコネクト134及び163において受信され、提供される信号を処理することを可能にするためのインターフェイス回路とを含む。メモリサポート回路164は、メモリ165をも含みうる。種々の実施形態においては、メモリ165は、本明細書に記述される種々の実施形態と併せて記述されるように、マッピングテーブル、インデックステーブル、若しくは、マッピングテーブルとインデックステーブルの両方を含む。
【0012】
システム100は、画像センサ103を含みうる。画像センサ103は、いかなる特定のタイプの画像センサにも限定されず、かつ、可視光を含むが、それに限定されることはない電磁気的放射を検知することが可能な、いかなるタイプの画像センサをも含みうる。種々の実施形態においては、画像センサは、センサ101、及びセンササポート回路144を含む。画像センサ103は、デジタルカメラ102、携帯電話104、若しくは、ビデオ画像を捕捉するために使用されうるビデオレコーダ106のような、デバイスの一部としてシステム100において含まれうる。種々の実施形態においては、システム100は、システム100内に、光152、若しくは他の波長の電磁気的放射の焦点を合わせるためのレンズ154を含む。システム100は、基板108において提供される一つ以上の電子回路を含みうる。種々の実施形態においては、レンズ154は、基板108において提供される電子回路の一部として形成される。
【0013】
種々の実施形態においては、センサ101は、一連の行、及び列に配列される、複数の相補性金属酸化膜半導体(CMOS)画像センサを含む。実施形態は、特定数のCMOS画像センサに限定されず、または、特定数の行、若しくは特定数の列のセンサにも限定されることはない。種々の実施形態においては、センサ101は、100万個を超えるCMOS画像センサを含みうる。
【0014】
種々の実施形態においては、システム100は、ディスプレイ112を含む。ディスプレイ112は、いかなる特定のタイプのディスプレイにも限定されない。種々の実施形態においては、ディスプレイ112は、プラズマディスプレイ、若しくは発光ダイオード(LED)ディスプレイを含みうる。種々の実施形態においては、ディスプレイ112は、タッチスクリーン、若しくは、使用者がシステム100へとデータを入力することを可能にする他のタイプのデバイスを含みうる。種々の実施形態においては、ディスプレイ112は、インターコネクト130を介して、基板108における少なくとも一つの回路へと接続されうる。種々の実施形態においては、ディスプレイ112は、インターコネクト130を介して、プロセッサ116へと接続されうる。
【0015】
幾つかの実施形態においては、システム100は、キーパッド114を含む。キーパッド114は、いかなる特定のタイプのキーパッドにも限定されない。種々の実施形態においては、キーパッド114は、キーパッド114に含まれる一つ以上のキーに含まれる、いかなる文字列、文字、若しくは符号をも光で照射するためのバックライトを有するキーパッドを含む。種々の実施形態においては、キーパッド114は、インターコネクト132を介して、基板108における少なくとも一つの回路へと接続されうる。種々の実施形態においては、キーパッド114は、インターコネクト132を介して、プロセッサ116へと接続されうる。
【0016】
種々の実施形態においては、システム100は、インターコネクト136を介して、プロセッサ116へと接続されるI/O接続118を含む。I/O接続118、及びインターコネクト136は、いかなる特定のタイプのデバイスにも限定されず、I/O接続118、及びインターコネクト136を介して、(示されていない)外部デバイスへとプロセッサ116を接続するために使用されるいかなるタイプのデバイスでもありうる。幾つかの実施形態においては、I/O接続118は、(示されていない)一つ以上の外部デバイス、若しくはインターネットのようなネットワークへと、システム100を通信可能なように接続するためのワイヤレス接続を含む。種々の実施形態においては、I/O接続118は、インターコネクト138を介して、ポート120へと接続される。ポート120は、いかなる特定のタイプのポートにも限定されず、(示されていない)一つ以上の外部デバイス、若しくはインターネットを含むネットワークへと、システム100を接続するために使用される、いかなるタイプのポートでもありうる。種々の実施形態においては、I/O接続118は、おそらくはトランシーバを使用して、システム100において信号を受信するため、システム100からの信号を伝送するため、若しくは、システム100からの信号を受信する、かつシステム100への信号を伝送する両方のため、アンテナ119へと接続される。
【0017】
動作においては、プロセッサ116は、メモリデバイス160に関する一つ以上のメモリ動作を実施するための命令を使用して動作しうる。これらのメモリ動作は、メモリアレイ161の一部を消去すること、メモリアレイ161の一つ以上の部分からデータを読み出すこと、メモリアレイ161へとデータを書き込むことを含みうる。種々の実施形態においては、一つ以上のこれらのメモリ動作、若しくは他のいかなるメモリ動作も、本明細書において含まれる種々の実施形態において記述されるように、ともにグループ化された消去ブロックのグループに実施される。種々の実施形態においては、メモリサポート回路164は、メモリアレイ161に実施されるメモリ動作を制御するため、プロセッサ116と併せて動作する。
【0018】
インターコネクト130、132、134、136、138、143、及び163は、いかなる特定のタイプのインターコネクトにも限定されない。インターコネクト130、132、134、143、及び163は、次のいかなるタイプのインターコネクトでもよい。それは、個々の配線、及びケーブル、基板上の導電性プリント配線、伝送回線、光学的伝送ケーブル、及びワイヤレス接続を含む物理的な導体を含むが、そのいずれにも限定されない。
【0019】
動作においては、システム100は、レンズ154を介して、一画像、若しくは一連の画像として、光、若しくは他の電磁気的放射を受信しうる。レンズ154は、センサ101へと入射画像を提供し、次に、センサ101によって記録される画像を表す電子信号を提供する。センサ101内の画素は、個別に読み出され、結果として生じる信号は、少なくとも一つの入射画像の電子的描写を生成するため、画像センサ103によって処理されうる。記録された一画像、若しくは複数画像の電子的描写の制御、及び処理は、画像センサ103に含まれるセンササポート回路144によって制御されうる。種々の実施形態においては、一画像、若しくは複数画像の制御、及び処理は、プロセッサ116によって提供される制御信号によって影響されうる。種々の実施形態においては、画像センサ103によって提供される一画像、若しくは複数画像は、メモリアレイ161において格納されうる。
【0020】
種々の実施形態においては、画像センサ103によって提供される少なくとも一つの画像は、ディスプレイ112において表示されうる。種々の実施形態においては、画像センサ103によって提供される少なくとも一つの画像は、I/O接続118を介して、(示されていない)他のデバイスへと伝送されうる。画像センサ103によって提供される画像の伝送は、それらを他のデバイスへと電子メールで送信することを含みうる。種々の実施形態においては、画像センサ103によって提供される画像は、画像センサ103によって提供される少なくとも一つの画像に重ね合わせられた、文字列情報、若しくは他の画像、若しくは符号、若しくはグラフィックスのような、画像に付加された追加の情報を有しうる。種々の実施形態においては、画像センサ103によって提供される画像に付加された文字列情報は、使用者によってキーパッド114を介して、若しくはディスプレイ112を介して入力される。種々の実施形態においては、画像センサ103によって提供される画像に付加された文字列情報は、電子メールとして受信される文字列のように、I/O接続118を介して受信される。
【0021】
図2は、本発明の種々の実施形態に係る、メモリデバイスの機能的なブロック図である。種々の実施形態においては、メモリデバイス200は、メモリアレイ202を含む。メモリデバイス200は、いかなる特定のタイプのメモリデバイスにも限定されない。種々の実施形態においては、メモリデバイス200は、NANDフラッシュメモリデバイスである。種々の実施形態においては、メモリデバイス200の一つ以上の部分は、各マルチレベルセルにおいて二つ以上のデータビットを格納するように動作可能なマルチレベルセルを含む、NANDフラッシュメモリセルを含むメモリセルを含む。種々の実施形態においては、メモリアレイ202は、メモリデバイス200の一部のみを表す。種々の実施形態においては、メモリアレイ202は、
図1のメモリアレイ161と類似する、若しくは同一のメモリアレイを含み、メモリアレイ202はメモリデバイス、若しくは他の何らかのデバイスにおいて含まれる。
【0022】
再度、
図2に関して、種々の実施形態においては、メモリアレイ202は、複数の消去ブロックグループを含み、例えば、消去ブロックグループ210、消去ブロックグループ250、及び消去ブロックグループ299であるが、それに限定はされない。メモリアレイ202における消去ブロックグループの数は、特定数の消去ブロックグループには限定されず、2つ、3つ、4つ若しくはそれ以上の消去ブロックグループを含みうる。消去ブロックグループ250と消去ブロックグループ299との間の点線298は、メモリアレイ202の一部として提供されうる、一つ以上の追加の消去ブロックグループを表す。種々の実施形態においては、消去ブロックグループ299、及び点線298によって表されるいかなる消去ブロックグループも、消去ブロックグループ210において、及び消去ブロックグループ250において示されるように、複数の消去ブロックを含みうる。
【0023】
図2に関する記述を簡略化するために、消去ブロックグループ210、及び消去ブロックグループ250のみが詳細に記述される。消去ブロックグループ210、及び消去ブロックグループ250の実施形態、及び特性は、消去ブロックグループ299、及び点線298によって表されるいかなる消去ブロックグループにも等しく適用可能でありうる。
【0024】
種々の実施形態においては、一つ以上の消去ブロックグループ210、250、299、及び点線298によって表されるいかなる消去ブロックグループも、一つ以上の個別のダイ(例えば、
図1におけるダイ166)において形成されうる。種々の実施形態においては、メモリアレイ202に含まれる、各消去ブロックグループ210、250、298、299は、個別のダイに設置される。種々の実施形態においては、一つ以上の個別のダイは、同一基板(例えば、
図1における基板168)において含まれうる。種々の実施形態においては、メモリアレイ202における各消去ブロックグループは、個別の基板上に形成され、メモリデバイスを形成するために、上下に物理的に堆積される。種々の実施形態においては、複数の消去ブロックグループのそれぞれは、異なるダイに配置され、異なるダイのそれぞれは、メモリデバイスを形成するために物理的に堆積される(
図1における堆積167、及びデバイス160を参照)。
【0025】
種々の実施形態においては、メモリデバイスは、
図1におけるプロセッサ116のようなプロセッサを含みうる。種々の実施形態においては、メモリデバイス200は、メモリアレイ202を含み、接続、若しくは
図1におけるポート120のようなポートを含みうる。それによってメモリデバイス200が、メモリスティック、若しくはメモリカードのような、携帯用メモリデバイスとして使用されることが可能になる。種々の実施形態においては、ポート120は、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポートを含む。
【0026】
再度、
図2に関して、消去ブロックグループ210は、消去ブロック212、214、216、218、220、222、及び230を含む、複数の消去ブロックを含む。消去ブロックグループ210は、消去ブロック222と消去ブロック230との間の点線296によって示されるように、特定数の消去ブロックには限定されない。種々の実施形態においては、各消去ブロック212、214、216、218、220、222、及び230は、消去ブロックグループ210内の各消去ブロックを一意的に識別する消去ブロック番号211を含む。例えば、
図2において示されるように、消去ブロック212は、消去ブロックグループ210に含まれる他の消去ブロックから、消去ブロックグループ210内の消去ブロック212を一意的に識別する、消去ブロック番号“0”を含む。
【0027】
種々の実施形態においては、消去ブロック214、216、218、220、及び222は、それぞれ消去ブロック番号“1”、“2”、“3”、“4”、及び“5”を含み、それによって、消去ブロックグループ210内の他の消去ブロックから、消去ブロックグループ210内のこれらの各消去ブロックを一意的に識別する。消去ブロック230は、消去ブロックグループ210に含まれるN番目の消去ブロックを表し、消去ブロック230は、消去ブロックグループ210に含まれる“N番目”の消去ブロックに対応する消去ブロック番号を含み、消去ブロック222と消去ブロック230との間の消去ブロックグループ210に含まれるいかなる消去ブロックも、消去ブロック222と消去ブロック230との間のこれらの消去ブロックを一意的に識別する、消去ブロック番号を含む。
【0028】
消去ブロックグループ250は、消去ブロック252、254、256、258、260、262、及び270を含む複数の消去ブロックを含む。消去ブロックグループ250は、消去ブロック262と消去ブロック270との間の点線297によって示されるように、特定数の消去ブロックには限定されない。種々の実施形態においては、各消去ブロック252、254、256、258、260、262、及び270は、消去ブロックグループ250内の各消去ブロックを、消去ブロックグループ250内の他の消去ブロックから一意的に識別する消去ブロック番号251を含む。例えば、
図2において示されるように、消去ブロック252は、消去ブロックグループ250に含まれる他の消去ブロックから、消去ブロック252を一意的に識別する、消去ブロック番号“0”を含む。
【0029】
種々の実施形態においては、消去ブロック254、256、258、260、及び262は、それぞれ消去ブロック番号“1”、“2”、“3”、“4”、及び“5”を含み、それによって、消去ブロックグループ250内の他の消去ブロックから、これらの各消去ブロックを一意的に識別する。消去ブロック270は、消去ブロックグループ250に含まれる“N番目”の消去ブロックを表し、消去ブロック270は、消去ブロックグループ250に含まれる“N番目”の消去ブロックに対応する消去ブロック番号を含み、消去ブロック262と消去ブロック270との間の消去ブロックグループ250に含まれるいかなる消去ブロックも、消去ブロック262と消去ブロック270との間の消去ブロックを一意的に識別する、消去ブロック番号を含む。
【0030】
消去ブロックグループ210、及び消去ブロックグループ250に含まれる消去ブロックは、いかなる特定のサイズの消去ブロックにも限定されない。種々の実施形態においては、消去ブロックグループ210、及び消去ブロックグループ250内の消去ブロックは、それぞれ、メモリアレイ202におけるメモリのページに対応する。種々の実施形態においては、消去ブロックグループ210、及び消去ブロックグループ250内の各消去ブロックは、それぞれ、メモリアレイ202におけるメモリの数ページに対応する。
【0031】
種々の実施形態においては、消去ブロックグループ210内の消去ブロックを一意的に識別する各消去ブロック番号211は、消去ブロックグループ250における消去ブロックを一意的に識別する消去ブロック番号251のうちの唯一つに一致する。種々の実施形態においては、メモリアレイ202は、複数の消去ブロックグループ210及び250を含み、複数の消去ブロックグループのそれぞれは、複数の消去ブロック212、214、216、218、220、222、230、及び、252、254、256、258、260、262、270を含み、そのそれぞれは、複数の消去ブロック内で一意的で、かつ、複数の消去ブロックグループ210、及び250にわたって一致する、一致する一意的な複数の消去ブロック番号211、及び251によって識別される。
【0032】
二つ以上の消去ブロックグループを含む実施形態においては、複数の消去ブロックグループは、複数の消去ブロックグループにおける各消去ブロックのための、一致する一意的な消去ブロック番号を含みうる。この一致する一意的な消去ブロック番号は、各複数の消去ブロックグループ内の消去ブロックを一意的に識別し、他の複数の消去ブロックグループのそれぞれにおける別の消去ブロック番号と、複数の消去ブロックグループのそれぞれにわたって一致する。
【0033】
種々の実施形態においては、消去ブロックグループ210に含まれる消去ブロックは、状態指示213と関連づけられ、消去ブロックグループ250に含まれる消去ブロックは、状態指示253と関連づけられうる。例示の目的のために、
図2に示されるように、消去ブロック212、214、216、及び222は、“良”の状態指示213を含み、消去ブロック218、及び220は、“不良”の状態指示213を含む。例示の目的のために、これも
図2に示されるように、消去ブロック252、256、及び258、及び260は、“良”の状態指示253を含み、消去ブロック254、及び262は、“不良”の状態指示253を含む。
【0034】
状態指示213、及び状態指示253は、消去ブロックのための状態指示として使用されるべき、いかなる特定のタイプの語句、若しくは、値にも限定されない。状態指示213、若しくは状態指示253における“良”の意味は、欠陥ではない消去ブロックを示し、状態指示213、若しくは状態指示253における“不良”の状態指示は、欠陥消去ブロックを示しうる。特定の消去ブロックが“良”か“不良”か、若しくは、欠陥でないか欠陥かについての判定は、メモリアレイ202が、メモリアレイ202を使用する任意のアプリケーションにおけるメモリ動作のために試験され、かつ使用される際に、メモリアレイ202にとって適切であるとみなされるいかなる基準に基づいてなされてもよい。
【0035】
消去ブロック230、及び消去ブロック222と消去ブロック230との間のいかなる消去ブロックも状態指示213を含み、消去ブロック270、及び消去ブロック262と消去ブロック270との間のいかなる消去ブロックも状態指示253を含みうることを理解されたい。
【0036】
種々の実施形態においては、消去ブロックグループ210、及び消去ブロックグループ250における消去ブロックに関連づけられる状態指示のための値は、状態指示に関連づけられる各消去ブロック内に格納されうる。種々の実施形態においては、消去ブロックに関連づけられる状態指示は、消去ブロックグループに関連づけられる消去ブロックには含まれないメモリ位置において格納される。種々の実施形態においては、状態指示に関連づけられ、消去ブロックが欠陥か、若しくは欠陥ではないかを示す値は、特定の消去ブロックの状態の指標として使用される値“1”、若しくは値“0”を含むバイナリビットでありうる。
【0037】
種々の実施形態においては、複数の消去ブロックは、グループアドレスに関連づけられるより大きなブロックのメモリを提供するために、ともにグループ化され、グループアドレスに関連づけられうる。種々の実施形態においては、グループアドレスはグループアドレス番号と関連づけられる。消去ブロックのグループ化は、グループアドレスに関連して動作しうる、より大きなメモリのブロックを生成する。メモリ動作がブロックレベルにおいて実施されるNANDフラッシュメモリのようなメモリにとって、例えばNANDフラッシュメモリのブロック消去であるがそれには限定されない、メモリのより大きなブロックへのメモリ内の消去ブロックのグループ化は、メモリにおいて実施される動作に関連するシステムレベル管理を軽減する。種々の実施形態においては、消去ブロックのより大きなグループへの消去ブロックのグループ化は、より大きな消去ブロックのグループを有するシステムによって管理され、かつ追跡されているグループアドレスの全体数を減少させうる。それによって、より大きな消去ブロックのグループを含むシステムにおいて実施されるメモリ動作を管理し、かつ追跡することに関連するオーバーヘッドを軽減する。
【0038】
種々の実施形態においては、ブロック消去、書き込み、若しくは読み出し機能の実施は、グループアドレスにおける所望のメモリ動作を実施するためのコマンドを提供することによって、ともにグループ化され、グループアドレスに関連付けられた複数の消去ブロックに含まれる全消去ブロックにおいて実施されうる。それによって、消去ブロックのより大きなグループを含むシステムにおけるメモリ動作を実施するために必要とされるコマンド数、及びアドレス数を減少させる。
【0039】
種々の実施形態においては、メモリアレイ202は、一つ以上の可能性のある消去ブロックのグループ280、282、284、286、288、及び290を含む。これらの一つ以上の可能性のある消去ブロックのグループのそれぞれは、グループアドレス番号を含むグループアドレス281に関連付けられる。種々の実施形態においては、かつ、例示の目的のために消去ブロックグループ210、及び消去ブロックグループ250のみが考慮されると仮定すると、一つ以上の可能性のある消去ブロックのグループ280、282、284、286、288、及び290のそれぞれは、複数の消去ブロックグループ210、及び消去ブロックグループ250のそれぞれから唯一つの消去ブロックを含むように意図される。したがって、実際に形成される、一つ以上の可能性のある消去ブロックのグループ280、282、284、及び290のそれぞれは、同じ合計数の消去ブロックを含む。
【0040】
例示の目的で、かつ限定する目的ではなく
図2に示されるように、消去ブロックの一つ以上のグループ280は、矢印203によって示されるように、消去ブロックグループ210から消去ブロック212を、かつ、消去ブロックグループ250から消去ブロック252を含む。例示の目的で、かつ、この例示に限定するわけではなく
図2に示されるように、消去ブロックの一つ以上のグループ282は、矢印204によって示されるように、消去ブロックグループ210から消去ブロック214を、かつ、消去ブロックグループ250から消去ブロック258を含み、消去ブロックの一つ以上のグループ284は、矢印205によって示されるように、消去ブロックグループ210から消去ブロック216を、かつ、消去ブロックグループ250から消去ブロック256を含み、消去ブロックの一つ以上のグループ290は、矢印206によって示されるように、消去ブロックグループ210から消去ブロック222を、かつ、消去ブロックグループ250から消去ブロック260を含む。
【0041】
図2に示されるように、消去ブロック218、220、254、及び262は、“不良”の状態指示を有し、したがって、実際に形成される、消去ブロックの一つ以上のグループ280、282、284、及び290のうちのいずれにも含まれない。
【0042】
図2に示されるように、実際に形成される、消去ブロックの一つ以上のグループ280、282、284、及び290のそれぞれは、複数の消去ブロックグループ210、及び消去ブロックグループ250のそれぞれから、一つの欠陥ではない(状態指示において“良”状態によって示されるような)消去ブロックを含む。したがって、それぞれが同一の合計数の消去ブロックを含む。この処置によって、全て欠陥ではない消去ブロックのみを有し、かつ、全て同一サイズである消去ブロックのグループを形成することが可能になり、各グループ化された消去ブロックはグループアドレスと関連付けられる。このような処置によって、グループアドレスを指定することによって、かつ、これらのグループアドレスのうちのいずれもが、全て欠陥ではない消去ブロックを有し既知の全体サイズを有するメモリアレイ202の一部に対応することがわかることによって、これらのグループ化された消去ブロックにおいてメモリ動作が実施されることが可能になる。このように、メモリ動作の実施に関連するオーバーヘッド、及び、メモリ動作中のこれらの消去ブロックの管理に関連するオーバーヘッドは軽減される。
【0043】
図2に示されるように、消去ブロックの一つ以上のグループ280、282、284、及び290のうちの少なくとも一つは、同一の一致する一意的な消去ブロック番号を有する消去ブロックのみのグループ化を含む。例えば、消去ブロックの一つ以上のグループ280は、消去ブロック212、及び消去ブロック252を含み、消去ブロック212、及び消去ブロック252の両者は、消去ブロック“0”である、同一の消去ブロック番号211、251を含む。他の実施例においては、消去ブロックの一つ以上のグループ284は、消去ブロック216、及び消去ブロック256を含み、これらの消去ブロックの両者は、消去ブロック番号“2”である、同一の消去ブロック番号211、251を含む。消去ブロックのこれらのグループ化は、一対一のグループ化と呼ばれうる。なぜなら、一対一のグループ化における各消去ブロックは、そのグループ化において含まれる、他の全ての消去ブロックと、同一の一致する一意的な消去ブロック番号を有するからである。
【0044】
これもまた
図2に示されるように、消去ブロックの一つ以上のグループ280、282、284、及び290のうちの少なくとも一つは、消去ブロックグループ210のグループにおいて、欠陥消去ブロック、若しくは“不良”消去ブロックとして指定された対応する消去ブロック番号211と同一の消去ブロック番号251を有する、消去ブロックグループ250由来の少なくとも一つの消去ブロックを有することを含む消去ブロックのグループ化を含む。例えば、消去ブロックの一つ以上のグループ282は、消去ブロックグループ210由来の消去ブロック214を含み、かつ、消去ブロックグループ250由来の消去ブロック258を含む。そこで、消去ブロック258は、消去ブロックグループ210における消去ブロック218の同一の消去ブロック番号“3”に対応する消去ブロック番号“3”を含む。また、消去ブロック218は、欠陥ブロックを示す“不良”の状態指示を含む。他の実施例においては、消去ブロックの一つ以上のグループ290は、消去ブロックグループ210由来の消去ブロック222を含み、かつ、消去ブロックグループ250由来の消去ブロック260を含む。そこで、消去ブロック260は、消去ブロックグループ210における消去ブロック220の同一の消去ブロック番号“4”に対応する消去ブロック番号“4”を含む。また、消去ブロック220は、欠陥ブロックを示す“不良”の状態指示を含む。
【0045】
消去ブロックのこれらのグループ化は、“再マップされた(re−mapped)”グループ化と呼ばれうる。なぜなら、グループ化における少なくとも一つの消去ブロックは、グループ化に含まれていない欠陥消去ブロックに対応する消去ブロック番号を有するからである。したがって、グループ化における全ての消去ブロックは、同一の一致する一意的な消去ブロック番号を有するとは限らない。このことは、グループ化に含まれる全ての消去ブロックに対して同一の一致する一意的な消去ブロック番号を有する一対一のグループ化とは対照的である。
【0046】
これもまた
図2に示されるように、消去ブロック286、及び消去ブロック288に関連づけられる一つ以上の可能性のある消去ブロックグループは、消去ブロックのグループとして形成されない。種々の実施形態においては、これは、基準消去ブロックグループとして指定される消去ブロックグループ(この実施例においては、例示の目的のために消去ブロックグループ210)における消去ブロックである、消去ブロック286、及び消去ブロック288の両方が“不良”の状態指示213を有し、ゆえに、これらの一つ以上の消去ブロックグループに関連づけられるグループ化は形成されないからである。したがって、一つ以上の可能性のある消去ブロックグループ286に関連づけられる消去ブロック218を含むように形成される消去ブロックのグループ化は存在しない。また、一つ以上の可能性のある消去ブロックグループ288に関連づけられる消去ブロック220を含むように形成される消去ブロックのグループ化は存在しない。
【0047】
しかしながら、上述されたように、基準消去ブロックグループ210において欠陥消去ブロックとして同一の一致する一意的な消去ブロック番号を有する一つ以上の消去ブロックは、指定された基準消去ブロックグループ由来の欠陥ではない消去ブロックを伴う消去ブロックの一つ以上のグループを形成するために、再マップされうる。種々の実施形態においては、基準消去ブロックグループにおける欠陥消去ブロックと同一の一致する一意的な消去ブロック番号を有する、基準消去ブロックグループ以外の消去ブロックグループ由来のこの消去ブロックの一致する一意的な消去ブロック番号は、基準消去ブロックグループ由来の欠陥ではない消去ブロックを含むための消去ブロックグループ化へと再マップされる。
【0048】
種々の実施形態においては、消去ブロックの一つ以上のグループに関連づけられる消去ブロックの一対一のグループ化、及び再マップされるグループ化の組み合わせは、以下のように形成されうる。消去ブロックグループに含まれる各消去ブロックのために、特定の消去ブロックが欠陥か、若しくは欠陥ではないかについての判定がなされる。いかなる複数の消去ブロックにとっても、複数の消去ブロックグループにわたって同一の一致する一意的な消去ブロック番号を有する各複数の消去ブロックが、全ての消去ブロックグループにわたって欠陥ではない場合、消去ブロックのグループ化は、複数の消去ブロックグループのそれぞれ由来の複数の消去ブロックのそれぞれ一つを含むように、かつ、同一の一致する一意的な消去ブロック番号を有するように形成される。この消去ブロックのグループ化は、一対一のグループ化と呼ばれうる。一対一のグループ化においては、グループアドレス番号が、一致する一意的な消去ブロック番号と同一である場合、どの消去ブロックが一対一のグループ化に含まれるかを決定するためのマッピングが必要ないように、一対一のグループ化における任意の消去ブロック、及び全ての消去ブロックのための消去ブロック番号は、グループアドレス番号と同一の番号である。
【0049】
消去ブロックグループのうちの一つは、基準消去ブロックグループとして指定される。この指定は、基準消去ブロックグループとして指定される複数の消去ブロックグループにおけるいかなる特定の消去ブロックグループにも限定されず、かつ、種々の実施形態においては、本明細書において記述されるように、最も多くの追加の消去可能なブロックのグループが形成されることを可能にするような、消去ブロックグループを選択することによって決定されうる。
【0050】
種々の実施形態においては、欠陥ではない消去ブロックの追加のグループ化がなされうるかについての判定がなされ、一対一のグループ化に含まれていない基準消去ブロックグループにおける欠陥ではない消去ブロックを見つけ出すことによって開始する。種々の実施形態においては、基準消去ブロックグループ由来のこれらの欠陥ではない消去ブロックは、一対一のグループ化には含まれていなかった。なぜなら、基準消去ブロックグループ由来の欠陥ではない消去ブロックと同一の消去ブロック番号を有する、基準消去ブロックグループ以外の消去ブロックグループのうちの少なくとも一つからの少なくとも一つの消去ブロックが、欠陥であると判定されたからである。基準消去ブロックグループにおけるこのような欠陥ではない消去ブロックのうちの任意の一つに対して、欠陥ではなく、かつ、複数の消去ブロックグループにわたって、消去ブロックのグループ化にまだ含まれていないような、少なくとも一つの消去ブロックが基準消去ブロックグループ以外の各消去ブロックグループにあるかどうかについての判定がなされる。これらの条件が満たされた場合、消去ブロックの追加のグループ化は、基準消去ブロックグループ由来の欠陥ではない消去ブロックを含むように、かつ、消去ブロックグループ化にまだ含まれていない基準消去ブロックグループ以外の各複数の消去ブロックグループ由来の欠陥ではない消去ブロックのそれぞれ一つを含むように、形成される。
【0051】
種々の実施形態においては、再マップされた消去ブロックのグループを形成するための上述されたプロセスは、一対一のグループ化、若しくは再マップされたグループ化のどちらかへとまだ形成されていない、基準消去ブロックグループにおける任意の欠陥ではない消去ブロックのために、更なるグループ化が形成されなくなるまで繰り返されうる。種々の実施形態においては、一対一のグループ化、若しくは再マップされたグループ化のどちらかへとまだ含まれていない、基準消去ブロックグループにおける欠陥ではない消去ブロックが、もはや存在しなくなると、もう更なるグループ化は形成されない。種々の実施形態においては、一対一のグループ化、若しくは再マップされたグループ化のどちらかへと含まれていない一つ以上の欠陥ではない消去ブロックが、基準消去ブロックグループにおいて存在しても、一対一のグループ化、若しくは再マップされたグループ化のどちらかへとまだ含まれていない少なくとも一つの欠陥ではない消去ブロックが、複数の消去ブロックグループにわたって、各複数の消去ブロックグループにおいて残存していない場合には、もう更なるグループ化は形成されない。
【0052】
種々の実施形態においては、消去ブロックの再マップされたグループ化は、その再マップされたグループ化に含まれる基準消去ブロックグループ由来の消去ブロックを識別する消去ブロック番号と同一のグループアドレス番号を有するグループアドレスに関連付けられる。例示の目的のため、消去ブロック214、及び消去ブロック258を含む消去ブロックの一つ以上のグループ282は、基準消去ブロックグループの消去ブロック214と関連づけられる消去ブロック番号に対応する、グループアドレス番号“1”に関連しうる。
【0053】
種々の実施形態においては、消去ブロックのこれらの追加のグループ化は、消去ブロックのこれらの追加のグループ化を形成するための必要条件に基づいて、消去ブロックの追加のグループがもう作られなくなるまで、形成される。
【0054】
いったん、一対一のグループ化、及び追加消去ブロックの一つ以上のグループが再マップされたグループ化に基づいて形成されると、メモリにおける動作はこれらの消去ブロックの一つ以上のグループに関連づけられたグループアドレスに基づいて実施されうる。
【0055】
本明細書に記述されるような消去ブロックのグループ化の種々の組み合わせのうちのいかなるものにおいても、これらの消去ブロックの複数のグループ化のうちの一つは、消去ブロック230を含み、かつ、消去ブロック222と消去ブロック230との間の一つ以上の消去ブロックを含み、かつ、消去ブロック270を含み、かつ、消去ブロック262と消去ブロック270との間の一つ以上の消去ブロックを含みうることが理解される。消去ブロックの一つ以上のグループ280、282、284、及び290を含む消去ブロックの記述されたグループ化は、例示の目的のために含まれる。
【0056】
実施形態は、二つの消去ブロックグループのみを使用して、一つ以上の可能性のある消去ブロックのグループを形成することに限定されない。一対一の消去ブロックグループと、再マップされた消去ブロックグループの両方は、複数の消去ブロックグループにおいて含まれる3つ以上の消去ブロックグループが存在するような、複数の消去ブロックグループのうちの各一つから一つの消去ブロックをそれぞれ含む、一対一の消去ブロックグループ、及び再マップされた消去ブロックグループを含む、複数の消去ブロックグループを使用して形成されうる。例えば、しかしながらこの実施例に限定されることはないが、消去ブロックグループ210、250、299由来の消去ブロックと、点線298によって表される、消去ブロックグループ250と消去ブロックグループ299との間のいかなる消去ブロックグループにも由来する消去ブロックを含むグループ化が、なされうる。更には、再マップされた消去ブロックグループは、できれば、上述されたように、かつ欠陥ではない消去ブロックの使用可能性に依存して、指定された基準消去ブロックグループからの消去ブロックを、消去ブロックグループ210、250、299、ならびに、点線298によって表される、消去ブロックグループ250及び299の間の任意の消去ブロックグループとを含む、指定された基準消去ブロックグループ以外のそれぞれの複数の消去ブロックグループ由来の消去ブロックのうちの一つと組み合わせることによって形成されうる。指定された基準消去ブロックグループ以外の複数の消去ブロックグループ由来の消去ブロックの少なくとも一つは、基準消去ブロックグループにおける欠陥消去ブロックを識別する、一致する一意的な消去ブロック番号を有する。
【0057】
種々の実施形態においては、再マップされた消去ブロックのグループ化を形成することは不可能であることがある。例えば、消去ブロックグループ化に含まれる複数の消去ブロックグループのいずれにおいても、一つの欠陥消去ブロックしか検出されない場合、再マップされた消去ブロックのグループ化を形成することができない。消去ブロックの再マップされたグループ化は、実際には、メモリデバイスにおいて本明細書で記述される実施形態を利用するために形成される必要があるとは限らない。
【0058】
実施形態は、全ての消去ブロックグループを形成するため、単一の組の消去ブロックグループ群を使用して一つ以上の可能性のある消去ブロックのグループを形成することには限定されない。例えば、消去ブロックグループの二つ以上の組が個別の複数の消去ブロックグループへと体系化されうる場合、ならびに、消去ブロックのグループ化が、それぞれ個別の複数の消去ブロックグループ内で個別になされうる場合、複数の消去ブロックグループが使用されてもよい。消去ブロックの個別のグループ化を含む、これらの個別の消去ブロックグループは、共通のグループアドレス番号を関連付けられ、それによって、共通のグループアドレス番号に関連付けられた複数の消去ブロックグループの関連付けられた組を生成する。
【0059】
当業者によって理解されうるように、複数の消去ブロックグループのこれらの関連付けられた組の更なるグループ化は、複数の消去ブロックグループの関連付けられた組の階層的な組を生成するために形成されうる。これらの階層的な組は、複数の消去ブロックグループの関連付けられた各組に関連付けられた、より高いレベルのグループアドレス番号に更に関連付けられうる。階層的組内のレベル数は、いかなる特定のレベル数にも限定されず、かつ、階層的組のスキームが適用されるアプリケーションにとって適切と見なされる、いかなるレベルの組み合わせにしたがってもなされうる。
【0060】
種々の実施形態においては、一対一ではないグループ化のマッピングはマッピングテーブルに格納されうる。
【0061】
図3は、本発明の種々の実施形態に係るマッピングテーブルである。種々の実施形態においては、マッピングテーブル300は、行310、及び一つ以上の列301、302、304、306、及び308を含む。種々の実施形態においては、列301は、マッピングテーブル300に含まれる行310の各々に対する行番号を含む。種々の実施形態においては、列301は、マッピングテーブル300に含まれる各行310を識別するために、ゼロから昇順に連続して配列された整数を含む。
【0062】
種々の実施形態においては、行310は、所定数の行を含み、所定数の行は、マッピングテーブル300に格納されうる消去ブロックの組み合わせに対するマッピングの最大数を設定する。種々の実施形態においては、マッピングテーブル300に含まれる列の数は、消去ブロックの組み合わせの形成において含まれる消去ブロックグループの数によって決定される。種々の実施形態においては、マッピングテーブル300は、基準消去ブロックグループと関連付けられた列302を含み、基準消去ブロックグループ以外の各消去ブロックグループのうちの一つに関連付けられた更なる列304、306、及び308を含む。列308は、“M番目”の消去ブロックグループに関連付けられた“M番目”の列に関連付けられる。列306は、列304に関連付けられた消去ブロックグループと、列308に関連付けられたM番目の消去ブロックグループとの間の、一つ以上の消去ブロックグループに関連付けられるように、列304と列308との間の一つ以上の列に関連付けられる。
【0063】
例示の目的のために、列302は、
図2由来の消去ブロックグループ210に関連付けられ、列304は
図2由来の消去ブロックグループ250に関連付けられ、列306、及び308はメモリアレイ202に含まれるいかなる追加の消去ブロックグループにも関連付けられる。
【0064】
図3に示されるように、行312は、列302において番号“1”を含み、列304において番号“3”を含む。列302における番号“1”は、
図2における消去ブロック214に関連付けられる、一致する一意的な消去ブロック番号を表し、列304における番号“3”は、
図2における消去ブロック260に関連付けられる、一致する一意的な消去ブロック番号を表す。したがって、マッピングテーブル300の行312、及び列302に含まれるように、行312における入力は、グループアドレス番号“1”に関連付けられた、消去ブロック282の一つ以上のグループのマッピングを表す。種々の実施形態は、二つ以上の消去ブロックグループを含み、グループアドレス“1”に関連付けられたそれぞれの追加の消去ブロックグループのマッピングは、マッピングを完成するために列306、及び列308の下で行312へと加えられうることを理解されたい。
【0065】
マッピングテーブル300においては、行314は、列302における番号“5”と、列304における番号“4”を含む。列302における番号“5”は、
図2における消去ブロック222に関連付けられる、一致する一意的な消去ブロック番号を表し、列304における番号“4”は、
図2における消去ブロック268 に関連付けられる、一致する一意的な消去ブロック番号を表す。したがって、マッピングテーブル300の行314、及び列302に含まれるように、行314における入力は、グループアドレス番号“5”に関連付けられた、消去ブロックの一つ以上のグループ290のマッピングを表す。種々の実施形態は、二つ以上の消去ブロックグループを含み、グループアドレス番号“5”に関連付けられたそれぞれの追加の消去ブロックグループのマッピングは、マッピングを完成するために列306、及び列308の下で行314へと加えられうることを理解されたい。
【0066】
行316、318、320、及び330は、マッピングテーブル300に含まれる一つ以上の追加の行を表す。行312、及び行314に示されるもの由来の消去ブロックと、他の各行由来の消去ブロックの異なる組み合わせを含むことを除いて、行316、318、320、及び330のうちの一つ以上は、行312、及び行314に示されるように、追加の消去ブロックのマッピングを含んでもよいし、含まなくてもよい。
【0067】
種々の実施形態においては、マッピングテーブル300は、複数の消去ブロックグループにわたって、消去ブロックの一対一ではないグループ化のマッピングを格納するための場所を提供する。これによって、これらの消去ブロックを、同一のメモリアレイもしくは同一のメモリデバイス上でのメモリ動作に使用されうる消去ブロックの一対一のグループ化のそれぞれと同一のサイズ、及び同一数の消去ブロックを有する消去ブロックのグループとして、メモリ動作で使用することが可能になる。種々の実施形態においては、マッピングテーブルはNANDフラッシュメモリデバイスのシステム領域に格納される。種々の実施形態においては、NANDフラッシュメモリのシステム領域は、例えば、
図1に示されるメモリサポート回路におけるメモリ165である。
【0068】
種々の実施形態においては、メモリ動作が実施される場合、ターゲットグループアドレス番号が決定される。ターゲットグループアドレス番号は、メモリ動作が実施される、メモリデバイス、若しくはメモリアレイの一部をマッピングするグループアドレスを表す。続いて、マッピングテーブルの検索が、ターゲットグループアドレス番号に一致するグループアドレス番号がマッピングテーブルに含まれるかどうかを決定するために実施されうる。種々の実施形態においては、例えば、列302、すなわち、マッピングテーブルの各行にマップされた各組み合わせに含まれる基準消去ブロックグループ由来の消去ブロックに関連付けられた、一致する一意的な消去ブロック番号を含むマッピングテーブルにおける列において、検索が実施される。列302における番号はグループアドレス番号に対応し、したがって、ターゲットグループアドレス番号は、これらのグループアドレス番号のいずれかがターゲットグループアドレス番号と一致するかどうかを決定するため、列302における各番号と比較されうる。
【0069】
ターゲットグループアドレス番号に対する一致がマッピングテーブルにおいて見つかった場合、ターゲットグループアドレス番号に一致するグループアドレス番号に関連付けられた消去ブロックのグループ化を含む消去ブロックのマッピングは、マッピングテーブルから読み出され、メモリ動作を実施する際に読み出しマッピングに含まれる消去ブロックを使用してメモリ動作を実施するために使用されうる。
【0070】
一致がマッピングテーブルに見つからなかった場合、グループアドレス番号に関連付けられた複数の消去ブロックは、全てが同一の一致する一意的な消去ブロック番号を有し、かつ、この同一の一致する一意的な消去ブロック番号と同一のグループアドレス番号を有する、消去ブロックの一対一のグループ化であると想定される。したがって、メモリ動作は、マッピングの読み出しに頼ることなく、ターゲット番号と同一の一致する一意的な消去ブロック番号を全てが有する消去ブロック番号を使用して実施されうる。
【0071】
ターゲットグループアドレス番号と一致するグループアドレス番号があるかどうかを決定するためのマッピングテーブルの検索は、いかなる特定のタイプの検索にも、若しくはいかなる特定の検索技術にも限定されない。いかなるタイプの検索でも、若しくはいかなるタイプの検索技術でも使用されうる。種々の実施形態は、マッピングテーブルの検索を加速させるために、グループアドレス番号の一つ以上の範囲、及びマッピングテーブルへの関連付けられたオフセットを含む、インデックステーブルを含む。
【0072】
図4は、本発明の種々の実施形態に係るインデックステーブルである。インデックステーブル400は、行412、414、416、418、420、422、及び430を含む複数の行410、及び、列401、402、及び404を含む。種々の実施形態においては、列401はインデックステーブル400に含まれる行410の各々に対する行番号を含む。種々の実施形態においては、列401は、インデックステーブル400に含まれる各行410を識別するために、ゼロから昇順に連続して配列された整数を含む。
【0073】
種々の実施形態においては、列402は、グループアドレス番号の範囲と関連付けられる。種々の実施形態においては、これらのグループアドレス番号の範囲は、マッピングテーブルの検索を加速させるために、インデックステーブルが併せて使用されるような、マッピングテーブルに関連付けられたグループアドレス番号の範囲と関連付けられる。
【0074】
種々の実施形態においては、列404は、グループアドレス番号の範囲のうちのそれぞれ一つに関連付けられた、マッピングテーブルへのオフセットを含む。行410のうちのどれがマッピングテーブルにおいて検索されるターゲットグループアドレス番号に関連付けられたグループアドレス番号を含むのかを決定することによって、マッピングテーブルの検索が開始する前に、インデックステーブルは、マッピングテーブルへのオフセット値を提供する。マッピングテーブルにおける開始点としてマッピングテーブルへのオフセットを使用することによって、例えば第一の行若しくはマッピングテーブルの開始行において検索が開始されるマッピングテーブルの検索と比較して、ターゲットグループアドレス番号がもしある場合に見つかるであろう、マッピング内の行に最も近い行において、マッピングテーブルの行の検索が開始されうる。
【0075】
例示の目的のために、列402は、行412においてグループアドレス番号0−1を含むグループアドレス番号の範囲を、行414においてグループアドレス番号2−3を含むグループアドレス番号の範囲を、行416においてグループアドレス番号4−5を含むグループアドレス番号の範囲を、行418においてグループアドレス番号6−7を含むグループアドレス番号の範囲を、及び、行420においてグループアドレス番号8−9を含むグループアドレス番号の範囲を含む。0と9の間の任意のあるターゲットアドレス番号に対して、ターゲットグループアドレス番号に一致する番号をグループアドレス番号の範囲において含む行をインデックステーブル400において見つけることによって、対応するオフセット値がインデックステーブル400の列404から決定されうる。
【0076】
対応するオフセット値は、続いて、マッピングテーブルを検索するため、かつ、マッピングテーブルにおける行、例えば、ターゲットグループアドレス番号に一致するグループアドレス番号の見込み位置より下にある行、を検索する必要性を解消するための入力点を決定するために使用されうる。種々の実施形態においては、マッピングテーブルへのオフセットは、マッピングテーブルの連続的な行番号に対応する。例示の目的のために、
図4におけるインデックステーブル400の列404におけるオフセット値は、
図3におけるマッピングテーブル300の列301における行番号に対応する。したがって、例示の目的のために、インデックステーブル400における行412、及び行414のためのオフセット値“0”は、マッピングテーブル300の検索が、列301におけるマッピングテーブルの行番号“0”に対応する、マッピングテーブル300の行312において開始されるべきであることを示す。他の実施例においては、インデックステーブル400における行416、418、及び420のためのオフセット値“1”は、マッピングテーブル300の検索がマッピングテーブル300の列301における行“1”に対応する行314において開始されるべきであることを示す。
【0077】
種々の実施形態においては、列404に含まれるオフセット値は、グループアドレス番号の範囲のスパンと、消去ブロックの可能性のある組み合わせがマップされたマッピングテーブルをマッピングテーブル300に投入する結果と、に基づいて、決定される。
【0078】
種々の実施形態においては、インデックステーブルの列404に含まれるオフセット値は、ターゲットアドレス番号を取得し、商を得るためにスパンによってそれを割算することによって計算される。スパンは、インデックステーブルの列402に含まれるグループアドレスの範囲のそれぞれに含まれるグループアドレスの数に等しい数と決定される。いったん商が決定されると、商はその整数部分のみを含むように切り捨てられ、結果として、ゼロ、若しくは正の整数となる。ゼロ、若しくは正の整数は、列404におけるオフセット値を含むインデックステーブル400における単一の行に対応する。
【0079】
列404由来のオフセット値は、インデックステーブルに関連付けられたマッピングテーブルへの入力点のための行番号を表す。グループアドレス番号のためのマッピングテーブルの検索は、マッピングテーブルの行において開始し、マッピングテーブルは、降順、若しくは昇順の配列において配列されたグループアドレス番号を含む。したがって、オフセット値によって示される行の前のいかなる行も、ターゲットアドレス番号に一致するグループアドレス番号を含まない。
【0080】
昇順で配列されたグループアドレス番号を有する実施形態においては、マッピングテーブルの検索は、一致する番号が見つけられた際、若しくは、ターゲットアドレス番号と比較される一致する番号がターゲットアドレス番号よりも高い際のどちらかの場合に終了しうる。第二の状況においては、ターゲットアドレス番号に一致するグループアドレス番号は、マッピングテーブルに格納されない。
【0081】
例示の目的のために、ターゲットアドレス“3”の場合、かつ、インデックステーブル400が、列402における各行に対して2つのグループアドレスの範囲に関連付けられた、スパン2を有する場合、スパン2によって割算されるターゲットアドレス“3”は3/2を表し、切り捨てられて、値1を提供する。インデックステーブル400における行1の指標として、切り捨てられた値1を使用して、マッピングテーブルへのオフセットは、インデックステーブル400の行414に対するゼロの値を有すると決定される。
【0082】
図3のマッピングテーブル300への入力点として、ゼロの値のオフセット値を使用して、ターゲットアドレス値“3”は、列302 における行314 (行1)においてグループアドレス番号“5”と比較される。ターゲットアドレス値“3”が、行1のためのグループアドレス番号“5”と一致せず、かつ、グループアドレス番号よりも小さいため、マッピングテーブルの検索は、ターゲットアドレス番号を、マッピングテーブルの行312、若しくは行316、318、320、及び330 のうちのいかなる行のグループアドレス値とも比較する必要なく完了する。したがって、グループアドレス番号がマッピングテーブルに含まれるかを決定するために必要とされる時間は、減少する。
【0083】
図5は、本発明の種々の実施形態に係る、幾つかの方法を示すフロー図である。方法500は、ブロック510において、ターゲットグループアドレスがマッピングテーブルに格納されたグループアドレスと一致するかどうかを決定するステップによって開始しうる。
【0084】
マッピングテーブルを含む方法500の種々の実施形態は、更に、基準消去ブロックグループを含む複数の消去ブロックグループに含まれる各消去ブロックのための状態指示を提供するステップを含み、状態指示は、欠陥を示す指示値、若しくは欠陥ではないことを示す指示値のどちらかを有する。種々の実施形態は、更に、グループアドレスを含む、マッピングテーブルに格納された複数のグループアドレスを、最大数に限定するステップを含む。
【0085】
方法500は、ブロック512において、メモリデバイスにおける複数の消去ブロックを識別する、グループアドレス番号に対応するターゲットグループアドレス番号を決定するステップを含みうる。種々の実施形態は、複数のグループアドレスの範囲を含むインデックステーブルを提供するステップを含み、それぞれのグループアドレスの範囲は、マッピングテーブルへの複数のオフセット値の一つに対応する。
【0086】
方法500は、ブロック514において、スパンによってターゲットグループアドレス番号を割算することによって第一のオフセット値を決定するステップを含みうる。
【0087】
方法500は、ブロック516において、第一のオフセット値に基づいてインデックステーブルから第二のオフセット値を検索するステップを含みうる。
【0088】
方法500は、ブロック518において、ターゲットグループアドレスがマッピングテーブルに含まれるかどうか決定するため、マッピングテーブルにおいて複数のグループアドレス番号間でグループアドレス番号を検索するステップを含みうる。種々の実施形態は、第二のオフセット値によって決定されるマッピングテーブルにおける点から開始して、グループアドレス番号を検索するステップを含みうる。ここで、マッピングテーブルにおける複数のグループアドレス番号のうちの任意のものは、基準消去ブロックグループを含む複数の消去ブロックグループのうちのそれぞれ一つに由来する複数の消去ブロックのうちのそれぞれ一つのマッピングに対応し、マッピングにおける複数の消去ブロック全てが欠陥ではなく、マッピングにおける複数の消去ブロックのうちの少なくとも一つは、基準消去ブロックグループにおける欠陥消去ブロックを識別する、一致する一意的な消去ブロック番号を有する。
【0089】
方法500の種々の実施形態は、基準消去ブロックグループを含む複数の消去ブロックグループのうちのそれぞれ一つから、複数の消去ブロックのうちのそれぞれ一つをそれぞれマッピングするステップを含み、任意の特定の一つのマッピングに対応するグループアドレス番号は、任意の特定の一つのマッピングに含まれる基準消去ブロックグループからの消去ブロックに対応する、一致する一意的な消去ブロック番号と同一の番号である。方法500の種々の実施形態は、スパンによってターゲットグループアドレスを割算することによって第一のオフセット値を決定するステップを含み、そのステップは、ゼロ、及びスパンによってターゲットグループアドレスを割算することによって生成される整数を含む、整数値に切り捨てるステップと、第一のオフセット値として整数値を使用するステップと、を含む。
【0090】
方法500の種々の実施形態は、第二のオフセット値を決定するステップが、インデックステーブルに整数値に対応する第二のオフセット値を配置するステップを含むことを含みうる。方法500の種々の実施形態は、ターゲットグループアドレスを決定するステップが、メモリ動作が実施されるべきグループアドレスを決定するステップを含むことを含みうる。方法500の種々の実施形態は、ターゲットグループアドレスがマッピングテーブルに含まれるかどうかを決定するステップが、ターゲットグループアドレスに一致するマッピングテーブルにおけるグループアドレスを見つけるステップを含むことを含みうる。
【0091】
方法500は、ブロック520において、一致が見つかった場合、マッピングテーブルによって示され、ターゲットグループアドレスに一致する第一のグループアドレスを有する第一の複数の消去ブロックに対するメモリ動作を実施するステップを含みうる。
【0092】
種々の実施形態は、第一の複数の消去ブロックが基準消去ブロックグループを含む複数の消去ブロックグループから選択されることを含みうる。
【0093】
方法500の種々の実施形態は、基準消去ブロックグループを含む複数の消去ブロックグループに含まれる各消去ブロックのための状態指示を提供するステップを更に含み、状態指示は、欠陥を示す指示値、若しくは欠陥ではないことを示す指示値のどちらかを有する。
【0094】
種々の実施形態は、複数の消去ブロックグループのそれぞれが複数の消去ブロックを含み、複数の消去ブロックはそれぞれ、複数の消去ブロック内において一意的で、かつ、複数の消去ブロックグループにわたって一致する、一致する一意的な複数の消去ブロック番号によってそれぞれ識別されることを含みうる。種々の実施形態は、第一の複数の消去ブロックが、基準消去ブロックグループ由来の欠陥ではない消去ブロック1つと、基準消去ブロックグループ以外のそれぞれの複数の消去ブロックグループ由来の欠陥ではない消去ブロック1つとを含むことを含みうる。種々の実施形態は、基準消去ブロックグループ以外の消去ブロックグループ由来の少なくとも一つの第一の複数の消去ブロックが、基準消去ブロックグループにおける欠陥消去ブロックを識別する、一致する一意的な消去ブロック番号と同一の、第一の一致する一意的な消去ブロック番号を含むことを含みうる。
【0095】
方法500の種々の実施形態は、第一のグループアドレスが、第一の複数の消去ブロックに含まれる、基準消去ブロックグループ由来の消去ブロックの一致する一意的な消去ブロック番号と一致することを含みうる。方法500の種々の実施形態は、ターゲットグループアドレスに一致するグループアドレス番号がマッピングテーブルに含まれる場合、ターゲットグループアドレスに一致するマッピングテーブルから再マップされるグループアドレスに含まれる消去ブロックを使用してメモリデバイスに対する動作を実施するステップを含みうる。
【0096】
方法500は、ブロック530において、一致が見つからない場合、ターゲットグループアドレスに一致する第二のグループアドレスを有する第二の複数の消去ブロックに対するメモリ動作を実施するステップを含みうる。
【0097】
種々の実施形態は、第二の複数の消去ブロックが、基準消去ブロックグループを含む複数の消去ブロックグループから選択され、複数の消去ブロックグループのそれぞれ由来の、同一の一致する一意的な消去ブロック番号を有する欠陥ではない消去ブロックを一つ含むことを含みうる。
【0098】
種々の実施形態は、第二のグループアドレスが、第二の複数の消去ブロックに含まれる、基準消去ブロックグループ由来の消去ブロックの一致する一意的な消去ブロック番号と一致することを含みうる。方法500の種々の実施形態は、ターゲットグループアドレスがマッピングテーブルに含まれない場合、ターゲットグループアドレスに一致する消去ブロック番号を有する、複数の消去ブロックグループのそれぞれ由来の消去ブロックを使用して、メモリデバイスに対する動作を実施するステップを含みうる。
【0099】
本明細書の一部を形成する、付随の図面は、例示の目的であって、限定する目的ではなく、本発明の主題が実施されうる特定の実施形態を示している。示された実施形態は、当業者にとって、本明細書において開示された教示を実施することが可能なように、十分詳細に説明される。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的、及び論理的な置換、及び変形がなされうるように、他の実施形態が、利用され、そこから派生されうる。したがって、「発明を実施するための形態」は、限定する意味でとらえられることなく、種々の実施形態の範囲は、付随する請求項、及び、それらの請求項が権利を与えられる均等物の全範囲によってのみ定義される。
【0100】
本発明の主題のこのような実施形態は、本明細書においては、単に簡便性のために個別に、若しくは集合的に“発明”という用語で言及されているが、実際には一つよりも多くのものが開示されている場合でも、この用途の範囲をいかなる単一の発明、若しくは発明的な概念へと任意に限定することを意図するものではない。このように、本明細書においては、特定の実施形態が示され、説明されてきたが、同一の目的を達成するよう計算されたいかなる装置が、示された特定の実施形態と置換されてもよい。本開示は、種々の実施形態のいかなる、及び全ての改作物、若しくは変形物をも包含するように意図される。上述の実施形態と、本明細書においては特に記述されていない他の実施形態との組み合わせは、上記の説明を再考することによって当業者にとって明らかになるであろう。
【0101】
“ロウ”論理信号、及び“ハイ”論理信号のための電圧の大きさは、通常定義されない。なぜなら、それらは負の電圧、及び正の電圧を含む、様々な相対的な値を有しうるからである。“ハイ”及び“ロウ”論理信号は、二進値を表すことにおいて、お互いに対するその関係によってのみ定義される。典型的には、“ハイ”論理信号は“ロウ”論理信号よりも高い電圧レベル、若しくは電位を有し、または、“ロウ”信号は、“ハイ”信号とは異なる極性、若しくは負の極性を有しうる。当業者にとって理解されるように、幾つかの論理システムにおいては、相対的な“ロウ”論理値が接地を基準として負の電位によって表される場合には、“ハイ”論理値は、接地電位によって表されることさえありうる。
【0102】
本開示の要約書は、読者が技術的な開示の特徴を直ちに確認することを可能にする要約書を必要とするという、37C.F.R.§1.72(b)に従うために提供される。要約書は、請求項の範囲、若しくは意味を解釈する、若しくは限定するためには使用されないことを理解したうえで提出される。前述の「発明を実施するための形態」においては、本開示を簡素化する目的のために、単一の実施形態において種々の特徴がともにグループ化されている。この開示の方法は、各請求項において明確に列挙されるよりも、より多くの特徴を必要とすると解釈されるべきではない。むしろ、本発明の主題は、開示された単一の実施形態の全特徴よりも少ない特徴において理解されうる。このように、付随する請求項は、これによって「発明を実施するための形態」に組み込まれ、各請求項は個々の実施形態として独立する。
【0103】
また、基準消去ブロックグループを含む複数の消去ブロックグループとして構成可能なメモリデバイスであって、前記複数の消去ブロックグループのそれぞれは複数の消去ブロックを含み、前記複数の消去ブロックのそれぞれは、前記複数の消去ブロック内において一意的で、かつ、前記複数の消去ブロックグループにわたって一致する、一致する一意的な複数の消去ブロック番号によって識別されることを特徴とする、メモリデバイスと、前記複数の消去ブロックグループに接続されるマッピングテーブルであって、前記マッピングテーブルは、前記基準消去ブロックグループにおける欠陥ではない消去ブロックを識別する、前記一致する一意的な複数の消去ブロック番号のうちの一つに対応する、かつ、前記基準消去ブロックグループ以外の前記複数の消去ブロックグループのそれぞれにおける単一の欠陥ではない消去ブロックを識別する、前記一致する一意的な複数の消去ブロック番号のうちの幾つかに対応する、少なくとも一つのグループアドレス番号を格納し、前記幾つかのうちの少なくとも一つは、前記基準消去ブロックグループにおける欠陥消去ブロックを識別する、前記一致する一意的な複数の消去ブロック番号のうちの一つを含む、ことを特徴とするマッピングテーブルと、を備え、前記メモリデバイスの前記複数の消去ブロックは複数の消去ブロックグループにグループ化され、少なくとも1つの消去ブロックグループは、第1の再マップグループと第2の再マップグループとを含み、前記グループアドレス番号の範囲のうちのそれぞれ1つに関連付けられ、前記マッピングテーブルへのオフセット値を含み、ターゲットグループアドレス番号を前記グループアドレス番号の範囲を示すスパンで割算したときの商の整数部分を前記オフセット値として検索されるインデックステーブルを含み、当該マッピングテーブルから前記ターゲットグループプアドレス番号を検索するときに、前記オフセット値に基づいて検索する、装置としてもよい。
【0104】
また、ターゲットグループアドレスが、マッピングテーブルに格納されたグループアドレスに一致するかどうかを決定するときに、前記ターゲットグループアドレスの範囲のうちのそれぞれ1つに関連付けられ、前記マッピングテーブルへのオフセット値を含み前記ターゲットアドレスの番号を前記グループアドレスの番号の範囲を示すスパンで割算したときの商の整数部分を前記オフセット値としてインデックステーブルから検索し、前記オフセット値に基づいて決定するステップと、一致が見つかった場合、前記ターゲットグループアドレスに一致する第一のグループアドレスを有する、前記マッピングテーブルによって示される第一の複数の消去ブロックに対してメモリ動作を実施するステップと、を含み、前記第一の複数の消去ブロックは、基準消去ブロックグループを含む複数の消去ブロックグループから選択され、前記複数の消去ブロックグループのそれぞれは複数の消去ブロックを含み、前記複数の消去ブロックのそれぞれは、前記複数の消去ブロック内において一意的で、かつ、前記複数の消去ブロックグループにわたって一致する、一致する一意的な複数の消去ブロック番号によって識別され、前記第一の複数の消去ブロックは、前記基準消去ブロックグループ由来の欠陥ではない消去ブロックの一つと、前記基準消去ブロックグループ以外の前記複数の消去ブロックグループのそれぞれ由来の欠陥ではない消去ブロックの一つとを含み、前記基準消去ブロックグループ以外の消去ブロックグループ由来の、少なくとも一つの第一の複数の消去ブロックは、前記基準消去ブロックグループにおける欠陥消去ブロックを識別する、一致する一意的な消去ブロック番号と同一の、第一の一致する一意的な消去ブロック番号を含む、方法としてもよい。
【0105】
また、携帯電話であって、前記携帯電話に含まれるセンサへ画像を提供するための画像化デバイス、及びレンズを含む、携帯電話と、前記画像を格納するためのフラッシュメモリデバイスであって、前記フラッシュメモリデバイスは、基準消去ブロックグループを含む複数の消去ブロックグループとして構成可能であり、前記複数の消去ブロックグループのそれぞれは複数の消去ブロックを含み、前記複数の消去ブロックのそれぞれは、前記複数の消去ブロック内において一意的で、かつ、前記複数の消去ブロックグループにわたって一致する、一致する一意的な複数の消去ブロック番号によって識別されることを特徴とする、フラッシュメモリデバイスと、前記複数の消去ブロックグループに接続されるマッピングテーブルであって、前記マッピングテーブルは、前記基準消去ブロックグループにおける欠陥ではない消去ブロックを識別する、前記一致する一意的な複数の消去ブロック番号のうちの一つに対応する、かつ、前記基準消去ブロックグループ以外の前記複数の消去ブロックグループのそれぞれにおける単一の欠陥ではない消去ブロックを識別する、前記一致する一意的な複数の消去ブロック番号のうちの幾つかに対応する、少なくとも一つのグループアドレス番号を格納し、前記幾つかのうちの少なくとも一つは、前記基準消去ブロックグループにおける欠陥消去ブロックを識別する、前記一致する一意的な複数の消去ブロック番号のうちの一つを含む、ことを特徴とするマッピングテーブルと、を含み、前記グループアドレス番号の範囲のうちのそれぞれ1つに関連付けられ、前記マッピングテーブルへのオフセット値を含み、ターゲットグループアドレス番号を前記グループアドレス番号の範囲を示すスパンで割算したときの商の整数部分を前記オフセット値として検索されるインデックステーブルを含み、当該マッピングテーブルから前記ターゲットグループプアドレス番号を検索するときに、前記オフセット値に基づいて検索する、システムとしてもよい。