(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記上下方向検出機構は、第1の反射体(17a)と、前記第1の反射体(17a)に対面し、発光ビームを放射するとともに反射ビームを受光する第1の反射型フォトセンサ(18a)と、を有し、
前記羽根(1)が、上下方向の前記所定の方向を向いたとき、前記第1の反射体(17a)は、前記第1の反射型フォトセンサ(18a)の発光ビームを前記第1の反射型フォトセンサ(18a)に反射し、
前記左右方向検出機構は、第2の反射体(27a)と、前記第2の反射体(27a)に対面し、発光ビームを放射するとともに反射ビームを受光する第2の反射型フォトセンサ(28a)と、を有し、
前記羽根(1)が、左右方向の前記所定の方向を向いたとき、前記第2の反射体(27a)は、前記第2の反射型フォトセンサ(28a)の発光ビームを前記第2の反射型フォトセンサ(28a)に反射する、
請求項1から3のいずれかに記載の扇風機(100)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、攪拌モードで使用中に入/切ボタンを押して扇風機を停止すると、入/切ボタンを押したときの羽根の方向で扇風機が停止してしまう。それゆえ、羽根の方向はその都度ばらばらになってしまう。次回も攪拌モードで使用する場合には問題ないが、次回は通常の扇風機モード(例えば、左右首振り運転)で使用する際には、上下首振り運転をしばらく行い、羽根を所定の上下方向に向けた後、上下首振り運転を停止してから、左右首振り運転を開始しなければならない。このような操作は、時間と手間を要し、使い勝手が悪いものである。また、羽根を好みの方向に向けるために、手動で羽根を動かすと、首振り運転用モータのギアに過度の力が加わり、ギアの破損が生じるおそれがあった。
【0005】
それゆえ、本発明の目的は、扇風機モードおよび攪拌モードの両方で使用可能な扇風機において、羽根が、上下方向および/または左右方向の所定の方向を向いた状態に調節される扇風機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨は、以下のとおりである。
羽根(1)と、
前記羽根(1)を回転させるための羽根用モータ(2)と、
前記羽根(1)を上下方向に首振りさせるための上下首振りモータ(12)と、
前記羽根(1)を左右方向に首振りさせるための左右首振りモータ(22)と、
前記羽根(1)が上下方向の所定の方向を向いていることを検出する上下方向検出機構と、
前記羽根(1)が左右方向の所定の方向を向いていることを検出する左右方向検出機構と、
を有する扇風機(100)であって、
前記上下方向検出機構および前記左右方向検出機構の少なくとも一方を用いることによって、前記羽根(1)が、上下方向の前記所定の方向および左右方向の前記所定の方向の少なくとも一方の方向を向くように、前記上下首振りモータ(12)および前記左右首振りモータ(22)の少なくとも一方が制御されることを特徴とする。
【0007】
前記羽根(1)が、上下方向の前記所定の方向を向き、かつ、左右方向の前記所定の方向を向いた状態で、前記羽根用モータ(2)が停止することが好ましい。
【0008】
上下方向の前記所定の方向は、上下方向正面位置であり、
左右方向の前記所定の方向は、左右方向正面位置であることが好ましい。
【0009】
前記上下方向検出機構は、第1のカム(17)と、前記第1のカム(17)に対面する第1のスイッチ(18)と、を有し、
前記羽根(1)が、上下方向の前記所定の方向を向いたとき、前記第1のカム(17)は前記第1のスイッチ(18)をONまたはOFFし、
前記左右方向検出機構は、第2のカム(27)と、前記第2のカム(27)に対面する第2のスイッチ(28)と、を有し、
前記羽根(1)が、左右方向の前記所定の方向を向いたとき、前記第2のカム(27)は前記第2のスイッチ(28)をONまたはOFFすることが好ましい。
【0010】
前記上下方向検出機構は、第1の反射体(17a)と、前記第1の反射体(17a)に対面し、発光ビームを放射するとともに反射ビームを受光する第1の反射型フォトセンサ(18a)と、を有し、
前記羽根(1)が、上下方向の前記所定の方向を向いたとき、前記第1の反射体(17a)は、前記第1の反射型フォトセンサ(18a)の発光ビームを前記第1の反射型フォトセンサ(18a)に反射し、
前記左右方向検出機構は、第2の反射体(27a)と、前記第2の反射体(27a)に対面し、発光ビームを放射するとともに反射ビームを受光する第2の反射型フォトセンサ(28a)と、を有し、
前記羽根(1)が、左右方向の前記所定の方向を向いたとき、前記第2の反射体(27a)は、前記第2の反射型フォトセンサ(28a)の発光ビームを前記第2の反射型フォトセンサ(28a)に反射することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る扇風機の正面図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係る扇風機の上下首振り運転を示す図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係る扇風機の上下方向検出機構の拡大図である。
【
図4】本発明の第1実施形態に係る扇風機の左右首振り運転を示す図である。
【
図5】本発明の第1実施形態に係る扇風機の左右方向検出機構の拡大図である。
【
図6】本発明の第1実施形態に係る扇風機の操作パネルを示す図である。
【
図7】本発明の第1実施形態に係る扇風機の制御回路である。
【
図8】本発明の第1実施形態に係る扇風機の動作のフローチャートである。
【
図9】本発明の第1実施形態に係る扇風機の動作のフローチャートである。
【
図10】本発明の第1実施形態に係る扇風機の動作のフローチャートである。
【
図11】本発明の第2実施形態に係る扇風機の上下方向検出機構の拡大図である。
【
図12】本発明の第2実施形態に係る扇風機の左右方向検出機構の拡大図である。
【
図13】従来の扇風機の上下首振り運転および左右首振り運転を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の扇風機を、その実施形態を例示して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る扇風機の正面図であり、Z軸に上下方向を表し、Y軸に左右方向を表す。
扇風機100は、羽根1(軌道が二点鎖線で図示)と、羽根1を回転させるための羽根用モータ2と、羽根1を上下(垂直)方向に首振りさせるための上下首振り機構と、羽根1を左右(水平)方向に首振りさせるための左右首振り機構と、羽根1の高さを調節するために上下にスライドするスライドパイプ30と、スライドパイプ30に接続された支柱31と、支柱31に接続されたベース40と、ベース40に設けられ、扇風機100の動作を制御するための操作パネル50と、を有する。羽根1は、羽根用モータ2の回転軸先端3に設けられている。
図1において、羽根1は、上下方向正面かつ左右方向正面、すなわちX方向を向いている。
【0013】
扇風機100は、上下首振り機構として、上下首振りモータ12と、上下首振りモータ12の駆動ギア13および従動ギア14と、支持軸15と、支持軸15を中心に回転し、羽根用モータ2が取り付けられたモータケース16と、を有する。上下首振りモータ12が回転すると、上下首振りモータ12に取り付けられた駆動ギア13と、駆動ギア13に連動する従動ギア14(支持軸15に回転自在に軸支されている)と、が回転し、従動ギア14に取り付けられたモータケース16が回転する。
上下首振りモータ12は、例えば、ステッピングモータであり、従来周知の自動反転機構(図示せず)を有し、一定角度回転したら自動的に反転することで、羽根1の上下首振り運動を可能としている。
なお、図示例では、支持軸15が支持体26に固定され、支持軸15は回転しないが、支持軸15がモータケース16に固定され、支持軸15およびモータケース16がともに回転する構造も可能である。また、図示例では、上下首振りモータ12の回転を、駆動ギア13および従動ギア14を用いてモータケース16に伝えているが、上下首振りモータ12をモータケース16に直接取り付けて、駆動ギア13および従動ギア14を省略することもできる。
【0014】
図2に側面図を示すように、扇風機100は、X方向に対して下方向に約10°、上方向に約90°首振り運転をすることができる。なお、上下方向の首振り運転の角度は、この角度に制限されるものではない。
【0015】
図1および
図3を参照して、上下方向検出機構を説明する。
扇風機100は、上下方向検出機構として、モータケース16に取り付けられたカム17と、カム17に対面し、支持体26に取り付けられたスイッチ18と、を有する。
図3(a)に示すように、羽根1が、上下方向正面(X方向)を向いている場合、カム17はスイッチ18を押すので、スイッチ18はONになっている。一方、羽根1が、上下方向正面以外を向いている場合、例えば、
図3(b)に示すように、羽根1が、Z方向を向いている場合、カム17はスイッチ18を押さないので、スイッチ18はOFFになっている。このような上下方向検出機構によって、羽根1が、上下方向正面を向いている場合を検出し、後述するように、羽根1が、上下方向正面を向いている状態で扇風機100を停止することができる。
なお、図示例では、カム17をモータケース16に取り付け、スイッチ18を支持体26に取り付けているが、カム17およびスイッチ18の取り付け位置は適宜変更可能である。また、図示例では、羽根1が上下方向正面を向いている場合に、スイッチ18がONになっているが、羽根1が、上下方向正面以外の所定角度を向いている場合に、スイッチ18がONになってもよい。また、スイッチ18のON/OFFが逆でもよい。
【0016】
図1を再度参照して、扇風機100の左右首振り機構を説明する。
扇風機100は、左右首振り機構として、左右首振りモータ22と、左右首振りモータ22の駆動ギア23および従動ギア24と、回転軸25と、回転軸25を中心に回転し、回転軸25に取り付けられた支持体26と、を有する。左右首振りモータ22が回転すると、左右首振りモータ22に取り付けられた駆動ギア23と、駆動ギア23に連動する従動ギア24(回転軸25に固定されている)と、が回転し、回転軸25に取り付けられた支持体26が回転する。支持体26および回転軸25は、スライドパイプ30に回転自在に軸支されている。
左右首振りモータ22は、例えば、ステッピングモータであり、従来周知の自動反転機構(図示せず)を有し、一定角度回転したら自動的に反転することで、羽根1の左右首振り運動を可能としている。
なお、図示例では、回転軸25が支持体26に固定され、回転軸25および支持体26がともに回転するが、回転軸25がスライドパイプ30に固定され、支持体26のみが回転し、回転軸25が回転しない構造も可能である。また、図示例では、左右首振りモータ22の回転を、駆動ギア23および従動ギア24を用いて支持体26に伝えているが、左右首振りモータ22を支持体26に直接取り付けて、駆動ギア23および従動ギア24を省略することもできる。
【0017】
図4に示すように、扇風機100は、左右に約70°の首振り運転をすることができる。なお、左右方向の首振り運転の角度は、この角度に制限されるものではない。
【0018】
図1および
図5を参照して、左右方向検出機構を説明する。
扇風機100は、左右方向検出機構として、支持体26に取り付けられたカム27と、カム27に対面し、支柱31から延在する支持板32に取り付けられたスイッチ28と、を有する。
図5(a)に示すように、羽根1が、左右方向正面(X方向)を向いている場合、支持体26に隠れて見えないが、カム27はスイッチ28を押すので、スイッチ28はONになっている。一方、羽根1が、左右方向正面以外を向いている場合、例えば、
図5(b)に示すように、羽根1が、左右方向正面に対して所定角度の方向を向いている場合、カム27はスイッチ28を押さないので、スイッチ28はOFFになっている。このような左右方向検出機構によって、羽根1が、左右方向正面を向いている場合を検出し、後述するように、羽根1が、左右方向正面を向いている状態で扇風機100を停止することができる。
なお、図示例では、カム27を支持体26に取り付け、スイッチ28を支持板32に取り付けているが、カム27およびスイッチ28の取り付け位置は適宜変更可能である。また、図示例では、羽根1が左右方向正面を向いている場合に、スイッチ28がONになっているが、羽根1が、左右方向正面に対して所定角度を向いている場合に、スイッチ28がONになってもよい。また、スイッチ28のON/OFFが逆でもよい。
【0019】
図6に、本発明の扇風機100の操作パネル50を示す。なお、図示例では、ベース40に設けられた操作パネル50について説明するが、操作パネルは、リモコンに設けることもできる。
操作パネル50は、扇風機100の電源をON/OFFするための入/切ボタン(A)、風量調節のための風量△ボタン(B)および風量▽ボタン(C)、タイマー調節のための切タイマーボタン(D)および入タイマーボタン(E)、羽根1を上下方向に首振り運動させる上下首振りボタン(F)、羽根1を左右方向に首振り運動させる左右首振りボタン(G)、羽根1を上下方向および左右方向に同時に首振り運動させる攪拌ボタン(H)を有する。
上下首振りボタン(F)および左右首振りボタン(G)は、扇風機100を通常の扇風機モードで使用する際に用いる。撹拌ボタン(H)は、主に部屋の空気を撹拌し、サーキュレーターとして攪拌モードで使用する際に用いる。攪拌モードでは、上下首振りモータ12および左右首振りモータ22の両方が用いられる。
【0020】
図7に、本発明の扇風機100の制御回路を示す。
操作パネル50のボタンA〜Hおよび羽根用モータ2は、コントローラに接続されている。
羽根1が上下方向正面を向いている場合にONとなるスイッチ18の信号は、L11を介してAND回路(AND1)に伝送され、コントローラからのON/OFF信号は、L12を介してAND回路(AND1)に伝送される。このAND回路(AND1)からの信号は、L13を介して上下首振りモータ12に伝送される。扇風機100の運転中、羽根1が上下方向正面を向くたびに、スイッチ18が押されるため、スイッチ18からON信号がAND回路(AND1)に伝送される。しかし、AND回路(AND1)には、コントローラからのOFF信号が伝送されないため、L13に伝送される信号は変化しない(すなわち、スイッチ18からON信号は無視される)。一方、扇風機100の運転中に、コントローラからのOFF信号がL12を介してAND回路(AND1)に伝送され、かつ、羽根1が上下方向正面を向き、スイッチ18からON信号がL11を介してAND回路(AND1)に伝送されると、L13に伝送される信号が変化して上下首振りモータ12が停止する。
左右首振りモータ22も同様の制御が行われる。
羽根1が左右方向正面を向いている場合にONとなるスイッチ28の信号は、L21を介してAND回路(AND2)に伝送され、コントローラからのON/OFF信号は、L22を介してAND回路(AND2)に伝送される。このAND回路(AND2)からの信号は、L23を介して左右首振りモータ22に伝送される。扇風機100の運転中、羽根1が左右方向正面を向くたびに、スイッチ28が押されるため、スイッチ28からON信号がAND回路(AND2)に伝送される。しかし、AND回路(AND2)には、コントローラからのOFF信号が伝送されないため、L23に伝送される信号は変化しない(すなわち、スイッチ28からON信号は無視される)。一方、扇風機100の運転中に、コントローラからのOFF信号がL22を介してAND回路(AND2)に伝送され、かつ、羽根1が左右方向正面を向き、スイッチ28からON信号がL21を介してAND回路(AND2)に伝送されると、L23に伝送される信号が変化して左右首振りモータ22が停止する。
【0021】
図8〜
図10に、本発明の扇風機100の動作のフローチャートを示す。
図8は、扇風機100が攪拌モードで運転している際に、入/切ボタン(A)が押された場合の動作を示す。
ステップS81において、入/切ボタン(A)が押され、「切」信号を認識すると、ステップS82において、羽根1が上下方向正面を向いている場合にONとなるスイッチ18の信号を監視する。ステップS82において、スイッチ18がONとなると、ステップS83において、上下首振りモータ12を停止する。このとき、羽根1は上下方向正面で、左右に首振り運転をしている。
次に、ステップS84において、羽根1が左右方向正面を向いている場合にONとなるスイッチ28の信号を監視する。ステップS84において、スイッチ28がONとなると、ステップS85において、左右首振りモータ22を停止する。このとき、羽根1が上下方向および左右方向の両方向で正面を向いている。次に、ステップS86において、羽根用モータ2を停止して、扇風機100を停止させる。
本発明によると、扇風機100が攪拌モードで運転している際に、入/切ボタン(A)が押された場合、すぐに扇風機100を停止させるのではなく、羽根1が上下方向正面かつ左右方向正面を向くまで運転を続けた後、扇風機100を停止させることができる。
【0022】
図8のステップS81において、入/切ボタン(A)の代わりに撹拌ボタン(H)が押されると、ステップS86の前で制御が終了する。すなわち、羽根1が上下方向および左右方向の両方向で正面を向いた(首振りをしない)状態で、扇風機100は運転する。
【0023】
図9は、扇風機100が上下首振りのみの扇風機モードで運転している際に、入/切ボタン(A)が押された場合の動作を示す。
ステップS91において、入/切ボタン(A)が押され、「切」信号を認識すると、ステップS92において、羽根1が上下方向正面を向いている場合にONとなるスイッチ18の信号を監視する。ステップS92において、スイッチ18がONとなると、ステップS93において、上下首振りモータ12を停止する。このとき、羽根1が上下方向正面を向いている。
次に、ステップS94において、羽根用モータ2を停止して、扇風機100を停止させる。
なお、扇風機100が左右首振りのみの扇風機モードで運転している際に、入/切ボタン(A)が押された場合の動作も同様である。
本発明によると、扇風機100が扇風機モードで運転している際に、入/切ボタン(A)が押された場合、すぐに扇風機100を停止させるのではなく、羽根1が上下方向正面または左右方向正面を向くまで運転を続けた後、扇風機100を停止させることができる。
ただし、常に扇風機モードで使用するユーザの場合、入/切ボタン(A)を押した後、扇風機100がすぐに停止しないと煩わしいと感じるおそれもある。それゆえ、扇風機100が扇風機モードで運転している際に、入/切ボタン(A)が押された場合、羽根1が上下方向正面を向くまで運転を続ける動作を省略することも可能である。
【0024】
図10は、扇風機100が攪拌モードで運転している際に、左右首振りボタン(G)が押された場合の動作を示す。
ステップS101において、左右首振りボタン(G)が押されると、ステップS102において、羽根1が上下方向正面を向いている場合にONとなるスイッチ18の信号を監視する。ステップS102において、スイッチ18がONとなると、ステップS103において、上下首振りモータ12を停止する。このとき、羽根1は上下方向正面で、左右に首振り運転をしている。
なお、扇風機100が攪拌モードで運転している際に、上下首振りボタン(F)が押された場合の動作も同様である。
本発明によると、扇風機100が攪拌モードで運転している際に、扇風機100を扇風機モードで運転させるために、上下首振りボタン(F)または左右首振りボタン(G)が押された場合、羽根1が上下方向正面または左右方向正面を向くまで扇風機100の運転を続けた後、扇風機モードに移行させることができる。
【0025】
図11および
図12は、それぞれ、本発明の第2実施形態に係る扇風機の上下方向検出機構および左右方向検出機構の拡大図である。
図11に示すように、上下方向検出機構として、反射体17aがモータケース16に取り付けられ、反射型フォトセンサ18aが反射体17aに対面して支持体26に取り付けられている。反射体17aの軌跡は、二点鎖線で示されている。反射型フォトセンサ18aは、発光部18a1および受光部18a2を有する。
羽根1(図示省略)が、上下方向正面(X方向)を向くと、発光部18a1の発光ビームを反射体17aが受光部18a2に反射する。すると、受光部18a2は、コントローラに信号を送り、第1実施形態におけるスイッチ18のONと同様の動作が発生する。
図12に示すように、左右方向検出機構として、反射体27aが支持体26に取り付けられ、反射型フォトセンサ28aが反射体27aに対面して支持板32に取り付けられている。反射型フォトセンサ28aは、発光部28a1および受光部28a2を有する。
羽根1(図示省略)が、左右方向正面(X方向)を向くと、発光部28a1の発光ビームを反射体27aが受光部28a2に反射する。すると、受光部28a2は、コントローラに信号を送り、第1実施形態におけるスイッチ28のONと同様の動作が発生する。
第2実施形態では、第1実施形態と異なり、羽根1が所定の方向を向いていることを非接触で検出することができる。これにより、駆動部分による摩擦や疲労などによる故障が少なく、耐久性の良い扇風機を提供することができる。
【解決手段】羽根(1)と、前記羽根(1)を回転させるための羽根用モータ(2)と、前記羽根(1)を上下方向に首振りさせるための上下首振りモータ(12)と、前記羽根(1)を左右方向に首振りさせるための左右首振りモータ(22)と、前記羽根(1)が上下方向の所定の方向を向いていることを検出する上下方向検出機構と、前記羽根(1)が左右方向の所定の方向を向いていることを検出する左右方向検出機構と、を有する扇風機(100)であって、
前記上下方向検出機構および前記左右方向検出機構の少なくとも一方を用いることによって、前記羽根(1)が、上下方向の前記所定の方向および左右方向の前記所定の方向の少なくとも一方の方向を向くように、前記上下首振りモータ(12)および前記左右首振りモータ(22)の少なくとも一方が制御される。