【実施例】
【0083】
実施例1(比較例)
図4に示されるような紡糸設備を使用して、固有粘度が1.02であり水分が50ppm未満であるバイオベースのポリトリメチレンテレフタレートポリマーから、トリローバル断面フィラメントに適した17孔紡糸口金を使用して紡糸した。28−mm Warner & Pfleidererツイン押出機の下流バレル、移送ライン、ポンプ、パック、およびダイの温度設定点は、268〜270℃の範囲内であった。紡糸処理量は60グラム/分であった。溶融フィラメントをチムニー中で冷却し、このチムニー中では、室内空気をフィラメントに吹きつけ、紡糸口金面からの距離の関数として21〜30フィート/分の範囲内の気流速度を使用し、紡糸口金付近でより高速となる分布のある冷却を使用した。60℃および表面速度600メートル/分の1組の供給ロールによって、フィラメントを冷却ゾーンから引き出した。供給ロールの直前で、フィラメントに潤滑剤をコーティングした。コーティングしたフィラメントは、延伸比3で延伸し、160℃に加熱された表面速度1800メートル/分の1組のロールによってアニールした。次にフィラメントを巻き取った。
【0084】
製造したフィラメントは以下の性質を有した:
フィラメント1本当たりのデニール数=約18
MR=2.1
アーム角度=22°
製造時の糸のテナシティは2.02g/デニールであった。
【0085】
260本のフィラメントを、約20gの張力下で糸束を実質的に全くねじることなく、前述の回転ボールミル試験室400に取り付けた。100個の9mmステンレス鋼ボールベアリングを試験室に入れた。試験は100rpmで16時間行った。
【0086】
Hardyプレートおよび光学顕微鏡を使用して、16時間の試験の前後の糸束の断面画像を撮影し、それぞれ
図7Aおよび7Bに示している。
【0087】
実施例2(比較例)
図4に示されるような紡糸設備を使用して、固有粘度が1.02であり水分が50ppm未満であるバイオベースのポリトリメチレンテレフタレートポリマーから、円形断面フィラメントに適した34孔紡糸口金を使用して紡糸した。28−mm Warner & Pfleidererツイン押出機の下流バレル、移送ライン、ポンプ、パック、およびダイの温度設定点は、268〜270℃の範囲内であった。紡糸処理量は88.1グラム/分であった。溶融フィラメントをチムニー中で冷却し、このチムニー中では、室内空気をフィラメントに吹きつけ、紡糸口金面からの距離の関数として21〜30フィート/分の範囲内の気流速度を使用し、紡糸口金付近でより高速となる分布のある冷却を使用した。60℃および表面速度415メートル/分の1組の供給ロールによって、フィラメントを冷却ゾーンから引き出した。供給ロールの直前で、フィラメントに潤滑剤をコーティングした。コーティングしたフィラメントは、延伸比3.25で延伸し、160℃に加熱された表面速度1350メートル/分の1組のロールによってアニールした。次にフィラメントを巻き取った。フィラメント1本当たりのデニール数は約18であった。製造時の糸のテナシティは2.75g/デニールであった。
【0088】
272本のフィラメントを、約20gの張力下で糸束を実質的に全くねじることなく、前述の回転ボールミル試験室400に取り付けた。100個の9mmステンレス鋼ボールベアリングを装置中に入れた。試験は100rpmで16時間行った。Hardyプレートおよび光学顕微鏡を使用して、16時間の試験の前後の糸束の断面画像を撮影し、それぞれ
図8Aおよび8Bに示している。
【0089】
実施例3
図4に示されるような紡糸設備を使用して、固有粘度が1.02であり水分が50ppm未満であるバイオベースのポリトリメチレンテレフタレートポリマーから、以下の寸法を有する本発明の10孔紡糸口金(
図3A)を使用して紡糸した:
A=0.066インチ、
B=0.0554インチ、
F=0.0028インチ、
G=0.0225インチ、
E=0.0047インチ、
A/B=1.19、
2F/G=0.249、
E/D=0.21、
変形比MR=2.6。
【0090】
28−mm Warner & Pfleidererツイン押出機の下流バレル、移送ライン、ポンプ、パック、およびダイの温度設定点は、268〜270℃の範囲内であった。紡糸処理量は30グラム/分であった。溶融フィラメントをチムニー中で冷却し、このチムニー中では、室内空気をフィラメントに吹きつけ、紡糸口金面からの距離の関数として21〜30フィート/分の範囲内の気流速度を使用し、紡糸口金付近でより高速となる分布のある冷却を使用した。60℃および表面速度500メートル/分の1組の供給ロールによって、フィラメントを冷却ゾーンから引き出した。供給ロールの直前で、フィラメントに潤滑剤をコーティングした。コーティングしたフィラメントは、延伸比3で延伸し、160℃に加熱された表面速度1500メートル/分の1組のロールによってアニールした。次にフィラメントを巻き取った。
【0091】
製造したフィラメントは以下の性質を有した:
フィラメント1本当たりのデニール数=約18
a=0.00083インチ
b=0.00025インチ
c=0.00077インチ
MR=1.406
製造時の糸のテナシティは1.99g/デニールであった。
【0092】
260本のフィラメントを、約20gの張力下で糸束を実質的に全くねじることなく、前述の回転ボールミル試験室400に取り付けた。100個の9mmステンレス鋼ボールベアリングを装置中に入れた。試験は100rpmで16時間行った。Hardyプレートおよび光学顕微鏡を使用して、16時間の試験の前後の糸束の断面画像を撮影し、それぞれ
図9Aおよび9Bに示している。
【0093】
本発明によるフィラメントの断面の耐フィブリル化挙動は、
図9Bの画像を、
図7Bおよび8Bに示される比較例の画像と比較することで容易に分かる。
図7Aおよび7Bを比較すると、ローブが曲がり切断されていることで示される過度のフィブリル化が容易に分かる。同様に、
図8Aおよび8Bから分かるように、円形断面を有するフィラメントは過度に変形している。対照的に、
図9Aに示されるボールミル試験前の製造時のフィラメントと比較すると、
図9Bに見られる変形は非常にわずかである。
【0094】
実施例4(比較例)
図4に示されるような紡糸設備を使用して、固有粘度が1.02であり水分が50ppm未満であるバイオベースのポリトリメチレンテレフタレートポリマーから、トリローバル断面用の68孔紡糸口金を使用して紡糸した。
【0095】
一軸スクリュー押出機の下流バレル、移送ライン、ポンプ、パック、およびダイの温度設定点は、230〜260℃の範囲内であった。紡糸処理量は466.7グラム/分であった。溶融フィラメントをチムニー中で冷却し、このチムニー中では、16℃の空気をフィラメントに吹きつけた。38℃および表面速度1900メートル/分の1組の供給ロールによって、フィラメントを冷却ゾーンから引き出した。供給ロールの直前で、フィラメントに潤滑剤をコーティングした。コーティングしたフィラメントは、50℃において表面速度1920メートル/分の1組のロールによって延伸比1.01で予備延伸した。次に、165℃に加熱され表面速度3800メートル/分で動く別の1組の延伸ロールによって、フィラメントを延伸比1.98で延伸しアニールした。ジェット空気温度225℃でスタファー−ジェットバルカー(stuffer−jet bulker)を使用してフィラメントを嵩高化し、交絡させ、3170メートル/分で巻き取った。
【0096】
製造したフィラメントは以下の性質を有した:
フィラメント1本当たりのデニール数=約19.5
MR=1.85のトリローバル断面
製造時の糸のテナシティは2.2g/デニールであった。
【0097】
両端を4.75回/インチで撚り、ヒートセットして撚糸構造を安定化させた後、タフティングおよび仕上げを行い、約24オンス/平方ヤードの坪量を有する10番ゲージでパイル高さ0.22インチのカーペットを製造した。摩耗試験を行ったカーペットは以下の評価を得た:
Hexapod(ASTM D5252)
4000サイクル後に4.0、および12000サイクル後に2.3
Vettermanドラム(ASTM D5417)
5000サイクル後に4.7、および22000サイクル後に2.8。
【0098】
実施例5
図2Bに示されるような紡糸設備を使用して、固有粘度が1.02であり水分が50ppm未満であるバイオベースのポリトリメチレンテレフタレートポリマーから、以下の寸法を有する本発明の70孔紡糸口金(
図2B)を使用して紡糸した:
C=0.0028インチ、
D=0.0222インチ、
H=0.0139インチ、
変形比MR=1.8
【0099】
一軸スクリュー押出機の下流バレル、移送ライン、ポンプ、パック、およびダイの温度設定点は、245〜260℃の範囲内であった。紡糸処理量は385グラム/分であった。溶融フィラメントをチムニー中で冷却し、このチムニー中では、17℃の空気をフィラメントに吹きつけた。50℃および表面速度1180メートル/分の1組の供給ロールによって、フィラメントを冷却ゾーンから引き出した。供給ロールの直前で、フィラメントに潤滑剤をコーティングした。コーティングしたフィラメントは、55℃において表面速度1190メートル/分の1組のロールによって延伸比1.008で予備延伸した。次に、160℃に加熱され表面速度3000メートル/分で動く別の1組の延伸ロールによって、フィラメントを延伸比2.52で延伸しアニールした。ジェット空気温度205℃でスタファー−ジェットバルカー(stuffer−jet bulker)を使用してフィラメントを嵩高化し、交絡させ、2435メートル/分で巻き取った。
【0100】
製造したフィラメントは以下の性質を有した:
フィラメント1本当たりのデニール数=約20
a=0.00085インチ
b=0.00029インチ
c=0.00091インチ
MR=1.41
【0101】
製造時の糸のテナシティは2.20g/デニールであった。両端を4.75回/インチで撚り、ヒートセットして撚糸構造を安定化させた後、タフティングおよび仕上げを行い、約24オンス/平方ヤードの坪量を有する10番ゲージでパイル高さ0.22インチのカーペットを製造した。摩耗試験を行ったカーペットは以下の評価を得た:
Hexapod(ASTM D5252)
4000サイクル後に4.5、および12000サイクル後に3.7
Vettermanドラム(ASTM D5417)
5000サイクル後に4.5、および22000サイクル後に3.5。
【0102】
実施例6
図2Bに示されるような紡糸設備を使用して、固有粘度が1.02であり水分が50ppm未満であるバイオベースのポリトリメチレンテレフタレートポリマーから、以下の寸法を有する本発明の70孔紡糸口金(
図2A)を使用して紡糸した:
A=0.0759インチ、
B=0.0637インチ、
C=0.0032インチ、
D=0.0222インチ、
変形比MR=2.4
【0103】
一軸スクリュー押出機の下流バレル、移送ライン、ポンプ、パック、およびダイの温度設定点は、245〜260℃の範囲内であった。紡糸処理量は385グラム/分であった。溶融フィラメントをチムニー中で冷却し、このチムニー中では、17℃の空気をフィラメントに吹きつけた。50℃および表面速度1180メートル/分の1組の供給ロールによって、フィラメントを冷却ゾーンから引き出した。供給ロールの直前で、フィラメントに潤滑剤をコーティングした。コーティングしたフィラメントは、55℃において表面速度1190メートル/分の1組のロールによって延伸比1.008で予備延伸した。次に、160℃に加熱され表面速度3000メートル/分で動く別の1組の延伸ロールによって、フィラメントを延伸比2.52で延伸しアニールした。ジェット空気温度205℃でスタファー−ジェットバルカー(stuffer−jet bulker)を使用してフィラメントを嵩高化し、交絡させ、2435メートル/分で巻き取った。
【0104】
製造したフィラメントは以下の性質を有した:
フィラメント1本当たりのデニール数=約20
a=0.00087インチ
b=0.00033インチ
c=0.00084インチ
MR=1.43
製造時の糸のテナシティは1.95g/デニールであった。
【0105】
両端を4.75回/インチで撚り、ヒートセットして撚糸構造を安定化させた後、タフティングおよび仕上げを行い、約24オンス/平方ヤードの坪量を有する10番ゲージでパイル高さ0.22インチのカーペットを製造した。摩耗試験を行ったカーペットは以下の評価を得た:
Hexapod(ASTM D5252)
4000サイクル後に4.5、および12000サイクル後に3.7
Vettermanドラム(ASTM D5417)
5000サイクル後に4.5、および22000サイクル後に3.8。
【0106】
本発明の実施例5および6のカーペットの摩耗性能を、実施例4に記載の典型的に使用されるトリローバル断面と比較することによって、本発明によるフィラメントの断面の耐フィブリル化挙動をさらに例示する。Hexapod試験およびVettermanドラム試験の両方で、本発明により作製したカーペットの優れた長期性能(それぞれ12000サイクルおよび22000サイクル)が示された。以下の表1に示されるように、12000サイクルおよび22000サイクルの試験の時点での本発明の実施例5および6のHexapod試験およびVettermanドラム試験の両方での値の間の「差」は、同じ12000サイクルおよび22000サイクルの試験の時点における実施例4(比較例)の「差」よりも大きかった。これらのデータは、実施例5および6が実施例4よりも耐フィブリル化性が優れていることを示している。
【表1】
【0107】
以上、本発明を要約すると下記のとおりである。
1.中を通って伸びる長手方向軸と、長手方向軸に対して直角をなす平面に3つの辺を持つ断面とを有する中実コアで耐フィブリル化性の合成ポリマーフィラメントであって、
辺は、長さが実質的に等しく、形が凸状であり、各辺は、それに沿って中点を有し、各中点は、フィラメントの中心軸に中心を有する内接円上にあり、内接円は長さ「c」に実質的に等しい半径を有し、
各辺は、それぞれの曲率円に中心を有する実質的に丸みを帯びた頂点を通って隣接する辺と接しており、各曲率円は長さ「b」に実質的に等しい半径を有し、各曲率円は、フィラメントの軸から距離「a」だけ間隔を開けており、フィラメントの各頂点は、長さ(a+b)に実質的に等しい半径を有する外接円上にあり、
ここでフィラメントは、外接円の半径(a+b)の、内接円の半径(c)に対する比によって定義される変形比(MR)を有し、
フィラメントは、10<「dpf」<35の範囲のフィラメント当たりのデニール数(「dpf」)を有し;
距離「a」は、0.00025インチ(6マイクロメートル)<「a」<0.004インチ(102マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「b」は、0.00008インチ(2マイクロメートル)<「b」<0.0010インチ(24マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「c」は、0.0003インチ(8マイクロメートル)<「c」<0.0025インチ(64マイクロメートル)の範囲にあり;そして
変形比(「MR」)が、約1.1<「MR」<約2.0の範囲にある、上記フィラメント。
2.フィラメントが1.5グラム/デニールを超えるテナシティを有する、上記1に記載のフィラメント。
3.フィラメントが、12<「dpf」<32の範囲のフィラメント当たりのデニール数(「dpf」)を有し;
距離「a」が、0.00035インチ(9マイクロメートル)<「a」<0.003インチ(76マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「b」は、0.00010インチ(3マイクロメートル)<「b」<0.00095インチ(25マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「c」が、0.0005インチ(10マイクロメートル)<「c」<0.002インチ(51マイクロメートル)の範囲にあり;
変形比(「MR」)が、約1.1<「MR」<約2.0の範囲にある、上記1に記載のフィラメント。
4.合成ポリマーがポリトリメチレンテレフタレートである、上記1に記載のフィラメント。
5.ポリトリメチレンテレフタレートがその中につや消し剤を有する、上記4に記載のフィラメント。
6.ポリトリメチレンテレフタレートが着色される、上記4に記載のフィラメント。
7.ポリトリメチレンテレフタレートが、生物学的に生産される1,3プロパンジオールを有する、上記4に記載のフィラメント。
8.合成ポリマーが、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレン、またはそれらのブレンドである、上記1に記載のフィラメント。
9.ポリトリメチレンテレフタレートがその中に難燃剤を有する、上記4に記載のフィラメント。
10.基布および基布に取り付けられた複数のタフトとを有するカーペットであって、
各タフトが、中を通って伸びる長手方向軸と、長手方向軸に対して直角をなす平面に3つの辺を持つ断面とを有する中実コアで耐フィブリル化性の合成ポリマーフィラメントを有し、
辺は、長さが実質的に等しく、形が凸状であり、各辺は、それに沿って中点を有し、各
中点は、フィラメントの中心軸に中心を有する内接円上にあり、内接円は長さ「c」に実質的に等しい半径を有し、
各辺は、それぞれの曲率円に中心を有する実質的に丸みを帯びた頂点を通って隣接する辺と接しており、各曲率円は長さ「b」に実質的に等しい半径を有し、各曲率円は、フィラメントの軸から距離「a」だけ間隔を開けており、フィラメントの各頂点は、長さ(a+b)に実質的に等しい半径を有する外接円上にあり、
ここでフィラメントは、外接円の半径(a+b)の、内接円の半径(c)に対する比によって定義される変形比(MR)を有し、
フィラメントは、10<「dpf」<35の範囲のフィラメント当たりのデニール数(「dpf」)を有し;
距離「a」は、0.00025インチ(6マイクロメートル)<「a」<0.004インチ(102マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「b」は、0.00008インチ(2マイクロメートル)<「b」<0.001インチ(24マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「c」は、0.0003インチ(8マイクロメートル)<「c」<0.0025インチ(64マイクロメートル)の範囲にあり;そして
変形比(「MR」)は、約1.1<「MR」<約2.0の範囲にある、上記カーペット。
11.フィラメントが1.5グラム/デニールを超えるテナシティを有する、上記10に記載のカーペット。
12.フィラメントが、12<「dpf」<32の範囲のフィラメント当たりのデニール数(「dpf」)を有し;
距離「a」が、0.00035インチ(9マイクロメートル)<「a」<0.003インチ(76マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「b」が、0.00010インチ(3マイクロメートル)<「b」<0.00095インチ(25マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「c」は、0.0005インチ(10マイクロメートル)<「c」<0.002インチ(51マイクロメートル)の範囲にあり;
変形比(「MR」)が、約1.1<「MR」<約2.0の範囲にある、上記10に記載のカーペット。
13.合成ポリマーがポリトリメチレンテレフタレートである、上記10に記載のカーペット。
14.ポリトリメチレンテレフタレートがその中につや消し剤を有する、上記13に記載のカーペット。
15.ポリトリメチレンテレフタレートが着色される、上記13に記載のフィラメント。16.ポリトリメチレンテレフタレートが、生物学的に生産される1,3プロパンジオールを有する、上記10に記載のカーペット。
17.合成ポリマーが、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレン、またはそれらのブレンドである、上記10に記載のカーペット。
18.ポリトリメチレンテレフタレートがその中に難燃剤を有する、上記13に記載のカーペット。
19.中を通って伸びる長手方向軸と、長手方向軸に対して直角をなす平面に3つの辺を持つ断面とを有する中実コアで耐フィブリル化性の合成ポリマーフィラメントを成形するための紡糸口金板であって、
紡糸口金板は、内部に複数のオリフィスが形成されており、各オリフィスは中心および3つの辺を有し、各辺は第1および第2の端点を末端とし、各辺は第1および第2の端点の間の中点を有し、
1つの辺の第1の端点は、円形端部輪郭によって、隣接する辺の第2の端点に連結され、円形端部輪郭は、オリフィスの中心から出る半径の線上にある中心点から測定して寸法「C」に等しい距離を有し、各端部輪郭の中心点は、オリフィスの中心から所定の距離「
D」に配置され、
各辺の第1の端点は、隣接する辺の端点の間に画成される弦に沿って、隣接する辺の第2の端点から間隔を開けており、
各円形端部輪郭上の点は、オリフィスの中心に中心を有する半径「(C+D)」の外接円上にあり、各辺の中点は、オリフィスの中心に中心を有する半径「H」の内接円上にあり、
ここで距離「C」は、0.0015インチ(38マイクロメートル)<「C」<0.0040インチ(102マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「D」は、0.0150インチ(381マイクロメートル)<「D」<0.0300インチ(762マイクロメートル)の範囲にある、上記紡糸口金板。
20.距離「C」が、0.0020インチ(51マイクロメートル)<「C」<0.0035インチ(89マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「D」が、0.0175インチ(445マイクロメートル)<「D」<0.0280インチ(711マイクロメートル)の範囲にある、上記19に記載の紡糸口金板。
21.各辺の各端点が、円形端部輪郭の接点となる、上記19に記載の紡糸口金板。
22.各オリフィスの各辺は実質的にくぼんでおり、各辺は、オリフィスの中心点から出て辺の中点を通過する基準半径上に位置する中心を有する基準円上にあり、
基準円の中心は、オリフィスの中心軸から基準半径に沿って所定の距離「A」で配置され、基準円が寸法「B」の半径を有し、
オリフィスは、外接円の半径(C+D)の、内接円の半径(A−B)に対する比によって定義される変形比(MR)を有し、したがって
「MR」=(C+D)/「H」であり、
ここで距離「A」は、0.0300インチ(762マイクロメートル)<「A」<0.0900インチ(2286マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「B」は、0.0200インチ(508マイクロメートル)<「B」<0.0700インチ(2032マイクロメートル)の範囲にあり;
比(A/B)は、約1.0<(A/B)<約1.6の範囲にあり;
変形比(「MR」)は、約1.5<「MR」<約4.5の範囲にある、上記19に記
載の紡糸口金板。
23.距離「A」が、0.0300インチ(762マイクロメートル)<「A」<0.0800インチ(2032マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「B」が、0.0200インチ(508マイクロメートル)<「B」<0.0800インチ(1778マイクロメートル)の範囲にあり;
比(A/B)が、約1.1<(A/B)<約1.5の範囲にあり;
変形比(「MR」)が、約1.8<「MR」<約3.5の範囲にある、上記22に記載の紡糸口金板。
24.各オリフィスの各辺が実質的に直線状であり、
各円形端部輪郭の点が、オリフィスの中心に中心を有する半径「(C+D)」の外接円上にあり、
各辺の中点が、オリフィスの中心に中心を有する半径「H」の内接円上にあり、
距離「H」が、0.0090インチ(229マイクロメートル)<「H」<0.0190インチ(483マイクロメートル)の範囲にあり、
オリフィスは、外接円の半径(C+D)の、内接円の半径「H」に対する比によって定義される変形比(「MR」)を有し、したがって
「MR」=(C+D)/「H」であり、
ここで変形比(「MR」)が、約1.6<「MR」<約2.5の範にある、上記19に記載の紡糸口金板。
25.距離「H」(すなわち、内接円の半径)が、0.0108インチ(274マイクロメートル)<「H」<0.0175インチ(445マイクロメートル)の範囲にあり、
変形比(「MR」)が、約1.7<「MR」<約2.3の範囲にある、上記24に記載
の紡糸口金板。
26.中を通って伸びる長手方向軸と、長手方向軸に対して直角をなす平面に3つの辺を持つ断面とを有する中実コアで耐フィブリル化性の合成ポリマーフィラメントを成形するための紡糸口金板であって、
紡糸口金板は、内部に複数のオリフィスが形成されており、各オリフィスは中心および3つの辺を有し、各辺は第1および第2の端点を末端とし、各辺は第1および第2の端点の間の中点を有し、
各辺の第1の端点は、隣接する辺の端点の間に画成される基準線によって、隣接する辺の第2の端点から間隔を開けており、基準線は、中心点から出る基準半径と交差しており、基準線と基準半径との間の交点は、オリフィスの中心から基準半径に沿って距離「G」にあり、基準線は所定の長さ「2F」を有し、
1つの辺の第1の端点は、少なくとも2つの直線状縁端部を有する端部輪郭によって隣接する辺の第2の端点に連結され、直線状縁端部は頂点において交差し、頂点は、基準線と基準半径との交点から寸法「E」だけ間隔を開けており、
ここで距離「E」は、0.0025インチ(64マイクロメートル)<「E」<0.0150インチ(381マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「F」は、0.0015インチ(38マイクロメートル)<「F」<0.0040インチ(102マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「G」は、0.0150インチ(381マイクロメートル)<「G」<0.0300インチ(762マイクロメートル)の範囲にある、紡糸口金板。
27.距離「E」が、0.0030インチ(76マイクロメートル)<「E」<0.0100インチ(254マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「F」が、0.0020インチ(51マイクロメートル)<「F」<0.0035インチ(89マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「G」が、0.0175インチ(445マイクロメートル)<「G」<0.0280インチ(711マイクロメートル)の範囲にある、上記26に記載の紡糸口金板。
28.各オリフィスの各辺が実質的にくぼんでおり、各辺は、オリフィスの中心点から出て辺の中点を通過する基準半径上に位置する中心を有する基準円上にあり、
基準円の中心が、オリフィスの中心軸から基準半径に沿って所定の距離「A」で配置され、基準円が寸法「B」の半径を有し、
オリフィスは、外接円の半径(E+G)の内接円の半径「(E+G)」に対する比によって定義される変形比(「MR」)を有し、したがって
「MR」=(C+D)/「(A−B)」であり、
ここで距離「A」は、0.0300インチ(762マイクロメートル)<「A」<0.0900インチ(2286マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「B」は、0.0200インチ(508マイクロメートル)<「B」<0.0800インチ(2032マイクロメートル)の範囲にあり;
比(A/B)は、約1.0<(A/B)<約1.6の範囲にあり;
変形比(「MR」)は、約1.5<「MR」<約4.5の範囲にある、上記26に記載の紡糸口金板。
29.距離「A」が、0.0300インチ(762マイクロメートル)<「A」<0.0800インチ(2032マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「B」が、0.0200インチ(508マイクロメートル)<「B」<0.0800インチ(1778マイクロメートル)の範囲にあり;
比(A/B)が、約1.1<(A/B)<約1.5の範囲にあり;
変形比(「MR」)が約1.8<「MR」<約3.5の範囲にある、上記28に記載の紡糸口金板。
30.各オリフィスの各辺が実質的に直線状であり、
各端部輪郭の頂点が、オリフィスの中心に中心を有する半径「(G+E)」の外接円上にあり、
各辺の中点が、オリフィスの中心に中心を有する半径「H」の内接円上にあり、
各辺の中点が、オリフィスの中心に中心を有する半径「H」の内接円上にあり、
ここで距離「H」は、0.0088インチ(224マイクロメートル)<「H」<0.0185インチ(470マイクロメートル)の範囲にあり、
オリフィスは、外接円の半径(G+E)の、内接円の半径「H」に対する比として定義される変形比(「MR」)を有し、したがって
「MR」=(G+E)/「H」であり、
ここで変形比(「MR」)は、約1.6<「MR」<約2.5の範囲にある、上記26に記載の紡糸口金板。
31.距離「H」(すなわち、内接円の半径)が、0.0105インチ(267マイクロメートル)<「H」<0.0170インチ(432マイクロメートル)の範囲にあり、
変形比(「MR」)が、約1.7<「MR」<約2.3の範囲にある、上記30に記載の紡糸口金板。
32.中を通って伸びる長手方向軸と、長手方向軸に対して直角をなす平面に3つの辺を持つ断面とを有する中実コアで耐フィブリル化性の合成ポリマーフィラメントで、
辺は、長さが実質的に等しく、形が凸状であり、各辺は、それに沿って中点を有し、各中点は、フィラメントの中心軸に中心を有する内接円上にあり、内接円は長さ「c」に実質的に等しい半径を有し、
各辺は、それぞれの曲率円に中心を有する実質的に丸みを帯びた頂点を通って隣接する辺と接しており、各曲率円は長さ「b」に実質的に等しい半径を有し、各曲率円は、フィラメントの軸から距離「a」だけ間隔を開けており、フィラメントの各頂点は、長さ(a+b)に実質的に等しい半径を有する外接円上にあり、
ここでフィラメントは、外接円の半径(a+b)の、内接円の半径(c)に対する比によって定義される変形比(MR)を有し、
フィラメントは、10<「dpf」<35の範囲のフィラメント当たりのデニール数(「dpf」)を有し;
距離「a」は、0.00025インチ(6マイクロメートル)<「a」<0.004インチ(102マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「b」は、0.00008インチ(2マイクロメートル)<「b」<0.0010インチ(24マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「c」は、0.0003インチ(8マイクロメートル)<「c」<0.0025インチ(64マイクロメートル)の範囲にあり;
変形比(「MR」)が、約1.1<「MR」<約2.0の範囲にあるポリマーフィラメントの製造方法であって:
a)溶融合成ポリマーを、複数のオリフィスを有する紡糸口金板を通してポンプで送り出して、フィラメントを形成するステップと;
b)フィラメントを冷却するステップと;
c)フィラメントに仕上げ剤を塗布するステップと;
d)フィラメントの延伸およびアニーリングを行うステップと;および
e)フィラメントをバルキー出しして、ランダムな3次元の曲線の捲縮をフィラメントに付与するステップとを含む、方法
33.紡糸口金板の各オリフィスが中心および3つの辺を有し、各辺は第1および第2の端点を末端とし、各辺は第1および第2の端点の間の中点を有し、
1つの辺の第1の端点は、円形端部輪郭によって、隣接する辺の第2の端点に連結され、円形端部輪郭は、オリフィスの中心から出る半径の線上にある中心点から測定して寸法「C」に等しい距離を有し、各端部輪郭の中心点は、オリフィスの中心から所定の距離「D」に配置され、
各辺の第1の端点は、隣接する辺の端点の間に画定される弦に沿って、隣接する辺の第2の端点から間隔を開けており、
各円形端部輪郭上の点は、オリフィスの中心に中心を有する半径「(C+D)」の外接
円上にあり、各辺の中点は、オリフィスの中心に中心を有する半径「H」の内接円上にあり、
ここで距離「C」は、0.0015インチ(38マイクロメートル)<「C」<0.0040インチ(102マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「D」は、0.0150インチ(381マイクロメートル)<「D」<0.0300インチ(762マイクロメートル)の範囲にある、上記32に記載の方法。
34.紡糸口金板の各オリフィスは中心および3つの辺を有し、各辺は第1および第2の端点を末端とし、各辺は第1および第2の端点の間の中点を有し、
各辺の第1の端点は、隣接する辺の端点の間に画定される基準線によって、隣接する辺の第2の端点から間隔を開けており、基準線は、中心点から出る基準半径と交差しており、基準線と基準半径との間の交点は、オリフィスの中心から基準半径に沿って距離「G」にあり、基準線は所定の長さ「2F」を有し、
1つの辺の第1の端点は、少なくとも2つの直線状縁端部を有する端部輪郭によって隣接する辺の第2の端点に連結され、直線状縁端部は頂点において交差し、頂点は、基準線と基準半径との交点から寸法「E」だけ間隔を開けており、
ここで距離「E」は、0.0025インチ(64マイクロメートル)<「E」<0.0150インチ(381マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「F」は、0.0015インチ(38マイクロメートル)<「F」<0.0040インチ(102マイクロメートル)の範囲にあり;
距離「G」は、0.0150インチ(381マイクロメートル)<「G」<0.0300インチ(762マイクロメートル)の範囲にある、上記32に記載の方法。
35.合成ポリマーがポリトリメチレンテレフタレートである、上記32に記載の方法。36.ポリトリメチレンテレフタレートが、生物学的に生成される1,3プロパンジオールを有する、上記32に記載の方法。