特許第5709871号(P5709871)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5709871
(24)【登録日】2015年3月13日
(45)【発行日】2015年4月30日
(54)【発明の名称】タッチスクリーンユーザインターフェース
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/048 20130101AFI20150409BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20150409BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20150409BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20150409BHJP
【FI】
   G06F3/048 656A
   G06F3/048 620
   G06F3/041 595
   G06F3/16 330C
【請求項の数】16
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2012-528062(P2012-528062)
(86)(22)【出願日】2010年9月2日
(65)【公表番号】特表2013-504128(P2013-504128A)
(43)【公表日】2013年2月4日
(86)【国際出願番号】US2010047733
(87)【国際公開番号】WO2011028944
(87)【国際公開日】20110310
【審査請求日】2013年9月2日
(31)【優先権主張番号】12/553,076
(32)【優先日】2009年9月2日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/553,071
(32)【優先日】2009年9月2日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/553,078
(32)【優先日】2009年9月2日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/553,080
(32)【優先日】2009年9月2日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506329306
【氏名又は名称】アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ティー.キム
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ ジェイ.ヘーベンストライト
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー グリーン
(72)【発明者】
【氏名】ケヴィン イー.ケラー
【審査官】 若林 治男
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−163193(JP,A)
【文献】 特開2004−288208(JP,A)
【文献】 特開2008−217254(JP,A)
【文献】 特開2002−202786(JP,A)
【文献】 特開平11−282866(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01−3/048
G06F 3/14−3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに実装された方法であって、
実行可能な命令で構成される電子ブックリーダデバイスの制御下で、
コンテンツを前記電子ブックリーダデバイスのタッチスクリーンディスプレイ上に表示することと、
前記電子ブックリーダデバイスの前記タッチスクリーンディスプレイ上の物体の圧力を検出することと、
前記物体と、前記電子ブックリーダデバイスの前記タッチスクリーンディスプレイとの接触の持続時間を検出することと、
前記物体によって前記タッチスクリーンディスプレイに印加される圧力の量および前記物体と前記タッチスクリーンディスプレイとの前記接触の持続時間に応答して、前記圧力の量および前記接触の持続時間の種々の組合せにそれぞれ対応する2つ以上の動作の少なくとも1つを開始することと、
前記動作の結果を前記電子ブックリーダデバイスの前記タッチスクリーンディスプレイ上に表示することと、
を実行することを含むことを特徴とするコンピュータに実装された方法。
【請求項2】
前記検出は、前記タッチスクリーンディスプレイのある領域内の圧力を感知すること、または前記タッチスクリーンディスプレイを横断するスワイプ動作として圧力を感知することを含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータに実装された方法。
【請求項3】
前記動作は、1つ以上のページをめくることを含み、前記タッチスクリーンディスプレイに印加された圧力の増加に比例して、さらに多くのページがめくられることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータに実装された方法。
【請求項4】
前記動作は、前記圧力が印加されている間に第1のページから第2のページまで1つ以上のページをめくること、および前記物体からの前記圧力の除去に応じて前記第1のページを再表示することとを含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータに実装された方法。
【請求項5】
前記動作は、
電子文書のリストから電子文書を選択することと、
ブックのサイズに従って、電子文書のリストを絞り込むことと、
時間ベースのパラメータに従って、電子文書のリストを絞り込むことと
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータに実装された方法。
【請求項6】
前記検出は、テキストのある領域上の圧力を感知することを含み、前記動作は、前記領域の中の前記テキストをスピーチに変換することを含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータに実装された方法。
【請求項7】
前記物体は、指またはスタイラスのうちの1つで構成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のコンピュータに実装された方法。
【請求項8】
電子デバイスであって、
電子文書の可視的な表現を提示するための、タッチスクリーンディスプレイと、
プロセッサと、
前記プロセッサがアクセス可能な、メモリと、
前記メモリに記憶され、かつ前記プロセッサによって実行されるように構成される、1つ以上のプログラムであって、
前記電子文書の第1のページを前記タッチスクリーンディスプレイ上に表示すること、
前記タッチスクリーンディスプレイ上の物体の圧力を検出すること、
前記物体と、前記タッチスクリーンディスプレイとの接触の持続時間を検出することと、
前記物体によって前記タッチスクリーンディスプレイに印加される圧力の量および前記物体と前記タッチスクリーンディスプレイとの前記接触の持続時間に応答して、前記圧力の量および前記接触の持続時間の種々の組合せにそれぞれ対応する2つ以上の動作の少なくとも1つを開始することと、
前記動作の結果を表示すること、のための命令を含む、1つ以上のプログラムと、
を備えることを特徴とする電子デバイス。
【請求項9】
前記1つ以上のプログラムは、前記物体が前記タッチスクリーンディスプレイ上のある領域に印加されている間、前記圧力を検出すること、または前記物体が前記タッチスクリーンディスプレイを横断してスワイプされている間、前記圧力を検出することを特徴とする請求項8に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記動作は前記電子文書の1つ以上のページをめくることを含むことを特徴とする請求項8に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記圧力の増加に比例して、さらに多くのページがめくられることを特徴とする請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記圧力の増加に比例して、前記ページのめくられる速度が増加することを特徴とする請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記圧力に比例する前記ページのめくられる速度またはページの数は、ユーザによって調整可能であることを特徴とする請求項11または12のいずれかに記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記圧力に比例した前記電子文書の前記1つ以上のページのめくりは、自動ページめくり速度で自動的にページをめくることを特徴とする請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記自動ページめくり速度は、以前の手動ページめくり速度の平均に基づくことを特徴とする請求項14に記載の電子デバイス。
【請求項16】
前記電子デバイスは、専用のハンドヘルド電子ブックリーダを備えることを特徴とする請求項8乃至15のいずれかに記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチスクリーンユーザインターフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
音楽、映画、画像、電子ブック等のデジタルメディアアイテムの消費を通してエンターテイメントを楽しむユーザたちが、ますます増加している。ユーザは、そのようなメディアアイテムを消費するために、種々の電子デバイスを用いる。これらの電子デバイスには、電子ブックリーダ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ポータブルメディアプレーヤ、タブレットコンピュータ、ネットブックなどが挙げられる。人気を集めている1つの特定のデバイスは、専用の電子ブック(「eBook」)リーダデバイスであり、これは、電子情報の表示を1つ以上の電子ディスプレイ上に表示することを通して、従来のブックを読むという経験を模倣しようとしたものである。そのメディアコンテンツを消費するためのそのような専用のデバイスのさらなる拡散とともに、利用可能なメディアコンテンツの量も増え続けているので、ユーザエクスペリエンスを高める方法を見出すことが引き続き優先事項である。eBookリーダが進化を続けるにつれて、リーダを保持して相互作用するリーダの能力を改善するという必要性が残る。
【発明の概要】
【0003】
専用のハンドヘルド電子ブックリーダデバイスのタッチスクリーンディスプレイのためのユーザインターフェースを記載する。ユーザインターフェースは、指またはスタイラスによってタッチスクリーンディスプレイ上の領域に印加されている圧力として現れる、人間のジェスチャを検出する。タッチスクリーンユーザインターフェースは、ユーザが、力または圧力をタッチスクリーンディスプレイに印加することに応答して、1つ以上のページをめくることを可能にする。代替として、タッチスクリーンユーザインターフェースは、ディスプレイに圧力を印加することによって、ページを一時的にブックマークし、ユーザが、新しいページにページをめくることを可能にするが、圧力が取り除かれた時に、以前に表示されていたページに逆戻りするように構成される。別の実装例において、タッチスクリーンユーザインターフェースは、ブックのサイズおよび/またはブックを読むために利用可能な時間に基づいて、電子ブックを識別して絞り込む。別の実装例において、タッチスクリーンユーザインターフェースは、タッチスクリーンディスプレイにタッチしているユーザに応答して、テキストをスピーチに変換する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
詳細な説明は、添付の図面を参照して記載される。図面において、参照番号の左端の数字は、参照番号が最初に現れる図面を識別する。異なる図面における同一の参照番号の使用は、同様または同一の構成要素または特徴を示す。
【0005】
図1】eBookリーダデバイスに実装されてもよい例示的な構成要素を示す、ハンドヘルド電子ブック(「eBook」)リーダデバイスおよびブロック図の1つの例示的な実装を示す図である。
図2】種々の動作を開始するためにタッチスクリーンユーザインターフェースを使用する、例示的なプロセスを示すフロー図である。
図3】ディスプレイの近くに位置付けられる複数のマイクロホンを示す、eBookリーダデバイスの正面平面図である。
図4】タッチスクリーンディスプレイのページめくり機構を示す、eBookリーダデバイスの正面平面図である。
図5】タッチスクリーンディスプレイのページめくり機構の別のビューを示す図である。
図6】eBookリーダデバイスのタッチスクリーンディスプレイを使用してページをめくる例示的なプロセスを示すフロー図である。
図7】別のページめくり機構およびページをブックマークするための機構を示す図である。
図8】ページめくり後のタッチスクリーンディスプレイを示す図である。
図9】触覚指示が付随するブックマーク済みページへの戻りを示す図である。
図10】ページをめくる、およびブックマーク済みページに戻る例示的なプロセスを示すフロー図である。
図11】eBookリーダデバイス上に表示されるブックリストを示す図である。
図12図11のブックリストのサブセットを表示するeBookリーダデバイスを示す図である。
図13】ブックリストを絞り込む例示的なプロセスを示すフロー図である。
図14】読書時間の量を選択するための機構を示す図である。
図15図14において選択された読書時間の量に基づいて、ブックリストを示す図である。
図16】eBookリーダデバイスがタッチスクリーンディスプレイ上に表示されるテキストを読み上げるための機構を示す図である。
図17】eBookリーダデバイスがタッチスクリーンディスプレイ上に表示されるテキストを読み上げるための機構を示す図である。
図18】表示されたテキストの抜粋について、テキストのスピーチへの変換を促進するためにタッチスクリーンディスプレイを使用する、例示的なプロセスを示すフロー図である。
図19図1のeBookリーダデバイスのサブシステムに実装されてもよい、例示的な構成要素を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
この開示は、ユーザが、電子ブック、雑誌、RSS配信、新聞等に見られるような電子コンテンツ(例えば、テキスト、グラフィックス、マルチメディア等)の読書を可能にするように設計された、ハンドヘルド電子ブック(「eBook」)リーダデバイスのためのユーザインターフェースを対象とする。ユーザ対話を改善するために、eBookリーダデバイスに載置されるディスプレイは、入力および出力デバイスとして機能することが可能な、タッチスクリーンディスプレイである。
【0007】
「ブック」および/または「eBook」という用語は、本明細書で使用される場合、印刷された著作物の電子またはデジタル表現、ならびにテキスト、マルチメディア、ハイパーテキスト、および/またはハイパーメディアを含んでもよいデジタルコンテンツを含む。印刷されたおよび/またはデジタル著作物の例には、ブック、雑誌、新聞、定期刊行物、ジャーナル、参考資料、電話帳、教科書、選集、取扱説明書、会議の議事録、雛形、住所録、地図、ウェブページ等が挙げられるが、これに限定されない。故に、ブック及び/またはeBookという用語は、電子またはデジタル形式である、あらゆるコンテンツを含んでもよい。
【0008】
そのようなeBookを用いて、コンテンツを、デバイス上に提示される仮想フレームとして構造化してもよく、ユーザは、電子コンテンツの一方の仮想フレーム、すなわち「ページ」から、もう一方にめくる、または変更することができる。さらに、本明細書に記載される種々の態様および特徴は、例えばポータブルコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ポータブルゲーミングデバイス、無線電話等を含む、eBookリーダデバイスの他に、他の電子デバイスまたは電子リーダに実装されてもよいことに留意されたい。
【0009】
本明細書に記載されるユーザインターフェースは、タッチスクリーンも含む、ディスプレイの機能を利用する。表示された「ページ」にタッチすることを通して入力を生成することによって、以下に記載されるユーザインターフェースは、eBookリーダデバイスと相互作用するための直観的な機構をユーザに提供する。
例示的なeBookリーダデバイスのアーキテクチャ
【0010】
図1は、1つの可能な実装例において、ハンドヘルド専用のeBookリーダデバイス102である、例示的なデバイスのアーキテクチャ100を示す。eBookリーダデバイス102は、タッチスクリーンディスプレイ104を有する。eBookリーダデバイス102はまた、キーボード106、または専用のもしくは割り当てられた動作を有してもよい、他の種類の作動可能な要素を含んでもよい。例えば、デバイス102は、電源オン/オフボタン、選択キー、ジョイスティック、タッチパッド等を有してもよい。
【0011】
タッチスクリーンディスプレイ104は、人間が読むことが可能なフォーマットで、コンテンツをユーザに提示する。タッチスクリーンディスプレイ104に提示されるコンテンツは、電子ブック、新聞、または他の読むことが可能もしくは視認可能な資料という形態をとってもよい。例えば、タッチスクリーンディスプレイ104は、電子ブックのテキストを提供し、また、電子ブックに含まれ得る任意のイラスト、表、またはグラフィック要素を表す。タッチスクリーンディスプレイ104は、例えば指、スタイラス、または他の類似したポインティングデバイスを介して登録されたユーザ入力に応答する、タッチ感知技術を実装する。
【0012】
図1に示されるように、eBookリーダデバイス102は、ユーザインターフェースサブシステム108を含む、種々の内部構成要素を有する。そのような構成要素の例には、1つ以上のユーザ入力コントローラ110、ページめくり検出器112、ブックマーキングモジュール114、ブック絞り込みモジュール116、およびテキスト−スピーチ変換モジュール118が挙げられる。1つ以上のユーザ入力コントローラ110はまた、eBookリーダデバイス102上のタッチスクリーン104、キーボード106、および任意の他のユーザ入力要素を介したユーザ入力を捕捉するために提供される。
【0013】
いくつかの実装例において、1つ以上のユーザ入力コントローラ110は、タッチスクリーン圧力検出器120を含んでもよい。タッチスクリーン圧力検出器120は、タッチスクリーンディスプレイ104に対する圧力の存在だけでなく、タッチスクリーンディスプレイ104に印加される圧力の量も検出する。単なるオン/オフのバイナリ入力ではなく継続的に変動する入力として、圧力を検出することによって、タッチスクリーン圧力検出器120は、タッチスクリーン104による接触の方向および速度を検出することに加えて、弱いタッチと強いタッチとの差異を区別することができる。タッチスクリーン圧力検出器120は、圧力が印加されたスクリーン上の場所(すなわち、x次元およびy次元)、およびその地点に印加された圧力の量(すなわち、z次元)を検出することによって、3次元入力を提供することができる。したがって、タッチスクリーンの表面上の異なる地点(例えば、左下隅部または右上隅部)に印加された同じ圧力、ならびにタッチスクリーンの表面上の同じ地点(例えば、スクリーン上のある地点上の強い/弱い圧力)に印加された異なる圧力は、異なる入力信号を生成する。
【0014】
ユーザ入力は、持続時間によってさらに区別されてもよい。いくつかの実装例において、タッチスクリーンディスプレイ104が圧力を検出する時間の量は、異なる入力信号を生成する。接触の持続時間または時間は、別の第3の次元(すなわち、圧力の代わりに、接触の時間がz次元である)を提供するものとして考えてもよく、または時間は、圧力に加えて、第4の次元(すなわち、x次元、y次元、圧力、および時間)を提供してもよい。例えば、短時間にわたってディスプレイ104上のある位置を押すことで、ページめくりコマンドを信号送信してもよく、一方で、長時間にわたって同じ場所を押すことで、ブックマークコマンドを信号送信してもよい。さらに、短く強い圧力、短く弱い圧力、長く強い圧力、および長く弱い圧力が、全て異なるコマンドまたは入力に対応してもよい。
【0015】
単一の地点での圧力に加えて、ある領域に印加される力が、タッチスクリーン圧力検出器120によって識別可能であってもよい。いくつかの実装例において、力は、複数の地点で検出した圧力を合計することによって計算される。例えば、ユーザの親指は、親指のサイズおよび形状のため、複数の圧力センサに同時に接触する場合がある。この例では、力の量を決定するために、親指が接触する全てのセンサによって検出される圧力が合計されてもよい。
【0016】
ページめくり検出器112は、eBookリーダデバイス102上に表示されたページを変更するためのコマンドに対応する入力を検出する。該コマンドは、キーボード106上のキー、タッチスクリーンディスプレイ104を横断してスワイプさせたユーザの指等の物体、タッチスクリーンディスプレイ104上のある地点に印加された圧力等によって生成されてもよい。ページめくり機構の実施例は、図2図4を参照して以下に詳細に説明する。
【0017】
「ページ」という用語は、本明細書で使用される場合、タッチスクリーンディスプレイ104に同時に提示される、一群のコンテンツを指す。したがって、本明細書に記載される「ページ」は、コンテンツの仮想フレームとして、またはコンテンツをユーザに提示する仮想表示ウィンドウとして理解されてもよい。したがって、本明細書に記載される「ページ」は、出版された「ハード」ブックのページとは対照的に、恒久的に固定されない。その代わりに、本明細書に記載されるページは、例えば、ユーザがコンテンツをタッチスクリーンディスプレイ104に表示するための異なるフォントを選択した時に、再定義または再ページ付けされてもよい。
【0018】
ブックマーキングモジュール114は、ユーザが他のページを見た後に該ページに迅速に戻ることができるように、ページをブックマークする。いくつかの実装例において、ブックマーキングモジュール114は、ページめくり検出器112と連動して動作する。ブックマーキング機構の実施例は、図5〜7を参照して以下にさらに詳細に説明する。
【0019】
ブック絞り込みモジュール116は、ブックのサイズまたは時間ベースのパラメータに応じて、eBookリーダデバイス102に記憶された、またはそれによってアクセス可能なブックを識別して絞り込むために提供される。ブック絞り込みモジュール116は、eBookリーダデバイス上に表示するためのブックリストを順序付けて、順序付けられたリストは、ブックの長さまたは持続時間を伝えるために、視覚的要素を含んでいてもよい。ユーザ入力に応答して、ブック絞り込みモジュール116は、該リストをさらに絞り込んで、サブセットリストを形成してもよい。絞り込み機構の実施例は、図8〜12を参照して以下にさらに詳細に提供する。
【0020】
テキスト−スピーチ変換モジュール118は、タッチスクリーンディスプレイ104上に表示されるテキストを、テキストの可聴読み上げに変換する。スピーチに変換するテキストは、表示されたテキスト上を移動するユーザの指等の、タッチスクリーンディスプレイ104上またはその近くの物体によって示されてもよい。テキスト−スピーチ変換のためのユーザインターフェースの実施例は、図13を参照して以下にさらに詳細に説明する。
【0021】
図2は、タッチスクリーンユーザインターフェースを使用して、ページをめくる、ページをブックマークする、サイズに従ってブックを絞り込む、およびテキストをスピーチに変換する等の種々の動作を開始するためのプロセス200を示す。理解を容易にするために、プロセス200(ならびに、図5のプロセス500、図9の900、図12の1200、および図16の1600)は、独立したブロックとして表される別々の行為または動作として描写される。しかしながら、これらの別々に描写された行為は、それらの実行時に必ず依存する順序として解釈されるべきではない。プロセスが記載される順序は、限定するものとして解釈されることを意図したものではなく、任意の数の記載されるプロセスブロックを任意の順序で組み合わせて、該方法または代替の方法を実装してもよい。さらに、提供されたプロセスのうちの1つ以上を省略することも可能である。
【0022】
202で、コンテンツがeBookリーダデバイス102のタッチスクリーンディスプレイ104上に表示される。コンテンツは、電子文書からのテキストであってもよく、またはアイテムのリスト(例えばブックのタイトル)、または他のテキストベースの構成要素であってもよい。
【0023】
204で、物体によってタッチスクリーンディスプレイに印加された圧力が検出される。前述のように、該物体は、人間の指、スタイラス、または他の種類のポインティング機構であってもよい。1つの実装例において、タッチスクリーン圧力検出器120は、204(1)で、タッチスクリーンディスプレイ104上の物体の配置を検出し、ならびに204(2)で、該物体によってタッチスクリーンディスプレイ104に印加されている圧力の量を検出する。いくつかの場合において、物体の配置は、領域内のある地点であってもよい。他の場合において、該配置は、タッチスクリーンディスプレイを横断するスワイプとして解釈されてもよい。
【0024】
206で、タッチスクリーンディスプレイ上の物体の印加に応答して、動作が開始される。異なる方法で動作を実行するために様々な程度の圧力を利用することができる、任意の数の動作があってもよい。1つのシナリオにおいて、該動作は、電子ブックのページをめくるものであってもよい。例えば、ページめくり検出器112は、タッチスクリーンディスプレイに印加された圧力の量に応じて、1つ以上のページをめくってもよい。別のシナリオにおいて、動作は、ページをブックマークすることであってもよく、ブックマーキングモジュール114は、特定の場所に印加された圧力を、ページを一時的にブックマークするためのコマンドとして解釈する。これらの、および他のシナリオは、以下にさらに詳細に説明する。
【0025】
208で、動作の結果がタッチスクリーンディスプレイ上に表示される。実行されている動作に応じて、結果は、大きく変動する。ここで論じられるシナリオに対する例示的な結果は、新しいページまたはブックマーク済みページの再表示であり得る。
【0026】
図3は、図1に示されるeBookリーダデバイス102のタッチスクリーンディスプレイ104の代替の実装例を示す。この実装例では、圧力を感知するタッチスクリーンの代わりに、またはそれと連動して、2つ以上のマイクロホン302によって、3次元入力が生成され得る。マイクロホン302は、eBookリーダデバイス102のディスプレイ104の表面をタップする物体の音を検出し得る。物体は、スタイラス、指の爪等であってもよい。各マイクロホン302によって検出される音の相対的な音量の比較は、各マイクロホン302からの相対的な距離、したがって、ディスプレイ104の表面上の位置を計算するために使用されてもよい。2つのマイクロホンを用いて、ディスプレイの象限(例えば、右上、右下)が識別され得る。3つ以上のマイクロホン302を用いて、ディスプレイ104上のより具体的な位置が三角測量され得る。マイクロホン302は、ディスプレイ104の1つ以上の隅部またはその近くで、eBookリーダデバイス102の筐体の中に一体化されてもよい。第3次元(すなわち、z次元)は、大きい音のタップと小さい音のタップとを区別することによって決定されてもよい。大きい音のタップは、より大きい力の量と相関させることができ、小さい音のタップは、より小さい量の力と相関させることができる。全てのマイクロホン302によって検出される総音量は、タップの音の大きさを決定するために、合計されてもよい。
【0027】
これらは、いくつかの実施例に過ぎない。可能なシナリオのさらなる詳細は、図4〜19を参照して以下に提供する。しかしながら、これらの実施例は、限定的なものではなく、アーキテクチャ100は、他の構成および使用シナリオをサポートするために使用されてもよい。
【0028】
力に基づくページめくり
第1の使用シナリオにおいて、eBookリーダデバイスのページめくりは、タッチスクリーンユーザインターフェースに異なる方法で印加される圧力を感知することによって達成される。力またはジェスチャに応じて、1つ以上のページが前方または後方にめくられてもよい。実施例は、図4〜6を参照して以下に説明する。
【0029】
図4は、テキストのページをタッチスクリーンディスプレイ104上に表示する、ハンドヘルドeBookリーダデバイス102のユーザインターフェース表現400を示す。ユーザの指またはスタイラス等の物体によるタッチスクリーンディスプレイ104上の圧力は、eBookリーダデバイス102に、電子文書の異なるページを表示させ得、これは、物理的なブックのページをめくることに類似している。ページめくり検出器112は、ページめくりコマンドを実装するために、タッチスクリーンディスプレイ104によって受け取られる入力を分析してもよい。
【0030】
前述したことを想起して、本明細書に記載される「ページ」は、コンテンツの仮想フレームとして、またはコンテンツをユーザに提示する仮想表示ウィンドウとして理解されてもよいことを思い出していただきたい。eBookリーダデバイス102上に提示されて、タッチスクリーンディスプレイ104を使用してめくられるページは、関連する物理的なブックの同じハードページに直接的に対応しない場合がある。表示能力、フォントサイズ、および他の当該のパラメータに応じて、eBookリーダデバイス102上に表示される任意の所与の「ページ」は、対応するハードページよりも、多いまたは少ないテキスト/グラフィックスを含み得る。したがって、ページめくり機構112は、一方の表示フレームからもう一方に変化させるという意味でページをめくる。ページ番号302等の「ページ」の視覚的表現は、ユーザがあるページと別のページとを区別するのを援助してもよい。この実施例において、ページ番号は、「50」である。加えて、ページ番号を変更する等の、ページをめくるという視覚的表現は、そのページがめくられていることの視覚的な確認を提供してもよい。他の実装例では、ページめくりを伴うブックの表現等のグラフィック要素を、ページ番号の代わりに、またはそれと一緒に表示して、ページめくりの視覚的表現を提供してもよい。さらに、コンテンツを通してのユーザの進行を表すために、ページ番号の代わりに、進行するグラフィックを使用してもよい。また、ページめくりの指示を提供するために、音声および/または触覚フィードバックを使用してもよい。例えば、eBookの「ページ」がめくられるたびに、ブックの実際の紙のページがめくられている音を再生することができる。
【0031】
1つの実装例において、タッチスクリーンディスプレイ104の特定の領域は、圧力に応答するように構成されてもよく、よって、ユーザによって押された時に、前方または後方にページをめくる機能を開始する。図4において、スクリーンUIは、2つの領域を含む。すなわち、前方にページをめくるための領域404、および後方にページをめくるための領域406である。1つの実装例において、前方にページをめくるための領域404は、タッチスクリーンディスプレイ104の右下側に位置し、後方にページをめくるための領域406は、タッチスクリーンディスプレイ104の左下側に位置する。これらの位置において、ユーザは、両手でeBookリーダデバイス102を保持し、ユーザの右親指および左親指を使用して電子文書のページをめくることができ、これは、ユーザが物理的なペーパーバックのブックを通してどのようにページをめくるかに類似している。領域404および領域406は、ユーザの親指を収容するように適正にサイズ決定されてもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、前方にページをめくるための領域404がタッチスクリーンディスプレイ104の右半分全体を占有し、後方にページをめくるための領域406がタッチスクリーンディスプレイ104の左半分全体を占有してもよい。右側−前方と、左側−後方との間の相関は、ユーザ設定または表示される文書の言語に基づいて切り替えられてもよい。他の実装例では、前方にページをめくるための領域がタッチスクリーンディスプレイ104の底部にあり、後方にページをめくるための領域がタッチスクリーンディスプレイ104の頂部にあってもよい。領域404、406の位置は、eBookリーダデバイス102の方位に依存してもよく、よって、ユーザが、eBookリーダデバイス102を回転させた場合、ページめくり領域404、406の位置もそれに応じて移動する。
【0033】
eBookリーダデバイス102の方位は、いくつかの実装例において、デバイスの中に一体化された加速度計によって検出されてもよい。例えば、ページめくり領域404、406は、eBookリーダデバイス102を回転させた時に、タッチスクリーンディスプレイ104の右下隅部および左下隅部のままであってもよい。
【0034】
前述のように、タッチスクリーン圧力検出器120は、タッチスクリーンディスプレイ104に印加される圧力または力の量を検出する。めくられるページ数は、ページめくり領域404、406のうちの1つに与えられる圧力の量と比例していてもよい。より大きい力の量がページめくり領域404、406に印加されると、該力の量に比例して、より多くのページ数がめくられる。機械的な力が、任意の手段によってページめくり領域404、406に印加されてもよい。例えば、ユーザは、該ユーザの親指をタッチスクリーンディスプレイ104上に置いて、該ユーザの親指と該ユーザの人差し指との間でeBookリーダデバイス102を「挟持」してもよい。別の手法として、ユーザは、eBookリーダデバイス102をテーブルの上において、スタイラスで押下してもよい。
【0035】
他の実装例において、ページをめくる速度は、ページめくり領域404、406に印加される圧力の量に比例して変動してもよい。より多くの圧力によって、より速くページをめくらせ得る。めくられるページ数およびページめくりの速度は、どちらも圧力の量に比例して変動し得る。例えば、ページめくり領域404、406上のうちの1つのより大きい圧力は、より多くのページをめくらせ、かつより速くページをめくらせ得る。より多くのページ数をめくるための、および/またはより速い速度でページをめくるための力の量の閾値は、ユーザによって調整することができてもよい。例えば、ユーザは、一度に10ページをめくるために必要な力として、圧力の量を定義してもよい。ユーザはまた、例えば1分あたり60ページをめくるために必要な圧力として、圧力の量を定義してもよい。
【0036】
代替として、閾値量は、ユーザの挙動を観察することによって経時的に推定されてもよい。ユーザが、ページをめくるために圧力を印加した後に、連続して後方にページをめくった場合は、該ユーザが、印加された力に対してそれほど多くのページをめくりたくなかったと推測され得る。したがって、この次に同じ圧力が印加された時に、デバイスは、より少ないページをめくってもよい。
【0037】
長押し以外のジェスチャが、ページめくりコマンドを生成してもよい。例えば、タッチスクリーン104を横断して物体(例えば、指、スタイラス等)をスワイプすることで、ページめくりコマンドを生成してもよい。めくられるページ数は、スワイプジェスチャ中にタッチスクリーン104に対して印加される力の量に比例して増加してもよい。スワイプジェスチャを伴うページめくりは、図7を参照して以下にさらに詳細に説明する。めくられるページ数はまた、ページめくり領域404、406に対するスワイプジェスチャまたは押圧に使用される指の数に依存してもよい。例えば、1本の指が1ページをめくる、2本の指が2ページをめくる、3本の指が3ページをめくる、等である。指の数とめくられたページの数との間の代替の相関も可能である。
【0038】
いくつかの状況において、ユーザは、ユーザ入力を伴わずに次のページが表示されるように、自動ページめくりを望む場合がある。ユーザが自動めくりの前にページを読むには十分な時間であるが、次のページが表示されるまでユーザが待ち過ぎるような長い時間にしないために、自動ページめくりの速度は、以前の手動ページめくり速度の平均に基づいてもよい。例えば、表示された文書の最後の3ページにわたって、ユーザが20、21、および19秒の間隔で手動ページめくりコマンドを入力した場合、eBookリーダデバイス102は、20秒毎に自動的にページをめくり始めてもよい。いくつかの実装例では、自動ページめくりを開始するユーザ入力が必要とされる。図5は、図4に示されるデバイス102によるページめくり動作に続いて、テキストの次のページをeBookリーダデバイス102のタッチスクリーンディスプレイ104上に表示する、ユーザインターフェース表現500を示す。表示されたページの視覚的表現は、ページ番号502によって示される。この実施例において、ページ番号は「51」であるが、これは、図4に示されるページ番号「50」に対して1ページ「前方」を表す。図4から図5へのページの変化は、前方ページめくり領域404に印加された圧力に起因し、よって、タッチスクリーンディスプレイ104に対して及ぼされる力の量は、1ページをめくることと相関させられている。いくつかの実施形態において、ページめくり領域404に印加されるより大きい力の量は、一度に1ページを超えてめくる。後方にページをめくることは、類似した様式で、後方ページめくり領域406上の圧力に応答して機能する。ページを「めくっている」間、eBookリーダデバイス102および/またはディスプレイ104は、表示された画像を処理またはリフレッシュするための時間を必要とする場合がある。特に、多数のページが一度にめくられる時、ページ間の移行は、瞬間的でなくてもよい。ユーザインターフェースがめくっているページの視覚的表現を示す実施形態では、移行時間中に該視覚的表現が表示されてもよい。例えば、50ページから51ページへの変化は、自動車の走行距離計に表示される数字に類似した番号をスクロールすることによって表されてもよい。他の実施形態において、50ページは、物理的なブックにおけるページめくりを表す視覚的な技術等を通して、51ページへ視覚的に変形してもよい。
【0039】
図6は、eBookリーダデバイス102のタッチスクリーンディスプレイ104を使用してページをめくるためのプロセス600を示す。602で、電子文書の第1のページが、eBookリーダデバイス102のタッチスクリーンディスプレイ104上に表示される。これは、例えば図4のユーザインターフェース表現400で示され、ここでは、第1のページ「50」が表示されている。
【0040】
604で、タッチスクリーンディスプレイ上の領域内の加圧量が検出される。前述した実装例において、例えば、圧力は、物体によって前方ページめくり領域404または後方ページめくり領域406のいずれかに印加されてもよい。
【0041】
606で、圧力が、第1の領域に印加されたのか、第2の領域に印加されたのかの決定が行われる。第1の領域に印加された場合(例えば、606からの「第1の領域」分岐)は、608で、1つ以上のページが、第1の領域に印加された加圧量に比例して前方にめくられる。第2の領域に印加された場合(例えば、606からの「第2の領域」分岐)は、610で、1つ以上のページが、第1の領域に印加された加圧量に比例して後方にめくられる。
ブックマーク済みページへのスナップバック
【0042】
別の使用シナリオにおいて、ユーザは、1つのページをマーキングして、別のページまでめくり、そして、以前にマークしたページに戻りたいと望む場合がある。この操作は、物理的なブックでは、指をページ上に置くか、またはブックマークを挿入することによって、ユーザが戻りたいと望むページにブックマークすることによって達成され得る。図7図10を参照して以下に説明するように、類似したブックマーキングが、eBookリーダデバイス102によって達成され得る。これらのブックマーキング技術は、以下にさらに詳細に説明するように、eBookリーダデバイスのタッチスクリーンユーザインターフェースの態様を活用する。
【0043】
図7は、ページめくりコマンドを受け取りながら、テキストのページをタッチスクリーンディスプレイ104上に表示するための、eBookリーダデバイス102のユーザインターフェース表現700を示す。この実装例において、ページめくりコマンドは、タッチスクリーンディスプレイ104上またはその近くの物体によって行われるジェスチャ702によって生成される。ジェスチャ702は、タッチスクリーンディスプレイ104の表面を横断してユーザの指をスワイプするユーザによって生成されてもよい。ユーザ入力コントローラ110は、スワイプジェスチャの方向を決定してもよい。ページめくり検出器112は、受け取った入力を、前方にページをめくる、または後方にページをめくるためのコマンドとして解釈し得る。図7は、右から左に行われるジェスチャ702を示す。右から左へのジェスチャは、前方にページをめくるためのコマンドと相関させてもよい。同様に、左から右へのスワイプ動作は、後方にページをめくるためのコマンドと相関させてもよい。頂部からの底部への動作および底部から頂部への動作も、ページをめくるために使用され得る。いくつかの実装例では、スワイプジェスチャを行う物体の検出のために、タッチスクリーンディスプレイ104との直接的な接触は不要である。例えば、ユーザの手、またはスタイラス等の他の物体が、カメラに対してスクリーンを横断して移動する時に、それを光学的に追跡してもよい。付加的な、または代替の動作追跡機構として、赤外線発光ダイオードが、反射して検出器に戻る光を放射し得、よって、エミッタおよび検出器の組み合わせは、放射された光の乱れをスクリーンの近くの物体の位置と相関させることができる。さらに、いくつかの実装例において、ページめくりコマンドは、eBookリーダデバイス102の側部に沿ったボタンまたはジョイスティック等の、タッチスクリーンディスプレイの一部ではない制御の作動であってもよい。
【0044】
1つの実装例において、図7に示されるユーザインターフェース700はまた、タッチスクリーン104の規定の領域704を含んでもよく、これは、ユーザによって押された時に、現在表示されているページが、ユーザがブックマークすることを望むページであることを示す。ブックマーキングモジュール114は、規定の領域704に印加される圧力を、表示されたページに対してブックマークを設定すべきである旨の指示として解釈するように機能し得る。したがって、規定の領域704は、ページをブックマークするためのボタンとしての役割を果たす。1つの実装例において、ブックマークボタン704は、タッチスクリーンディスプレイ104の左下隅部に位置する。この構成において、ユーザは、ユーザの左手でeBookリーダデバイス102を保持しながら、ユーザの左親指でブックマークボタン704を起動させてもよい。ブックマークボタン704は、タッチスクリーンディスプレイ104上の任意の特定の形状または配置に限定されない。例えば、左利きのユーザは、ブックマークボタン704がタッチスクリーンディスプレイ104の右下隅部上にあるように、eBookリーダデバイス102を構成してもよい。いくつかの実装例において、図7で表示されているページはまた、表示されたページに対応するページ番号の視覚的表現706(例えば、「p.50」)を含んでもよい。
【0045】
図8は、ページめくりコマンドに続く、テキストのページを表示するeBookリーダデバイス102の別のユーザインターフェース表現800を示す。前述のように、ページめくりコマンドは、タッチスクリーンディスプレイ104上またはその近くの物体、ページめくり領域404、406上の圧力、キーボード106上のボタンを押すこと、他の制御のうちの1つを押すこと等によって行われるジェスチャ702に応答して、ページめくり検出器112によって処理される。この実施例において、ページ番号の視覚的表現802は、図7に示されるページ「50」から図8に示されるページ「60」まで、10ページがめくられたことを示す。
【0046】
1つの実装例において、ブックマークボタン704上の物体(例えば、指またはスタイラス)の圧力が検出されている限りは、60ページが表示される。ブックマークボタン704上の圧力がもはや検出されなくなると、eBookリーダデバイス102は、ブックマーク済みページ(この実施例では、図7に示される50ページ)を再表示する。この実装例に関して、ユーザは、eBookリーダデバイス102をユーザの左手で保持し、ユーザの左親指でブックマークボタン704を押し、そして、ユーザの右手の指をタッチスクリーンディスプレイ104を横断してスワイプすることによってページをめくってもよい。左親指を放すと、eBookリーダデバイス102は、ユーザが左親指をブックマークボタン704上に置いた時に表示されたページに「スナップバック」する。
【0047】
図9は、eBookリーダデバイス102が最初に図7に表示されていたページを再表示するが、随意に、触覚指示を伴うこのディスプレイに付随する、ユーザインターフェース表現900を示す。ページ番号の視覚的表現902は、この実施例において、テキストがページ「50」に戻ったことを示す。圧力がタッチスクリーンディスプレイ104から取り除かれた時にブックマーク済みページを再表示することは、瞬間的であっても、ほぼ瞬間的であってもよい。1つの実装例において、「スナップバック」は、付随するページをめくる視覚的表現を伴わずに起こってもよい。同じまたは異なる実装例において、触覚指示は、ブックマーク済みページの再表示に付随する。触覚指示は、物理的なブックの多数のページ数を一度にめくることに類似した、触覚フィードバックをユーザに提供する。1つの実装例において、触覚指示は、バイブレーターによって作成される振動、スピーカーによって生成される低周波音等であってもよい。触覚フィードバックは、音声フィードバックが付随してもよく、あるいはそれと置換されてもよい。
【0048】
図10は、eBookリーダデバイス102のタッチスクリーンディスプレイ104を使用して電子文書のページをブックマークするための、プロセス1000を示す。
【0049】
1002で、電子文書の第1のページが、eBookリーダデバイス102のタッチスクリーンディスプレイ104上に表示される。ディスプレイは、図6に示されるUI表現600に類似していてもよい。
【0050】
1004で、圧力がタッチスクリーンディスプレイ104上で検出される。圧力は、図7で前述したように、タッチスクリーン104の規定の領域の中で検出され得る。圧力は、物体(例えば、スタイラスまたはユーザの指)によって生じ得る。圧力は、ブックマーキングモジュール114によって、現在表示されているページをブックマークするためのコマンドとして解釈される。
【0051】
1006で、ページをめくるためのコマンドが受け取られる。このページめくりコマンドは、ページめくり検出器112によって受け取られ得る。ページをめくるためのコマンドは、1つ以上のページを前方または後方にめくり得る。ページめくりコマンドは、図4〜6でさらに詳細に前述している。
【0052】
1008で、電子文書の第2のページが、eBookリーダデバイス102上に表示される。第2のページは、1006で受け取ったページをめくるためのコマンドに応答して表示される。第2のページは、必ずしも文書のページ数が第1のページに隣り合うというわけではない。例えば、ページをめくるためのコマンドが、10ページをめくるための、または代替として、1つのページをめくるためのコマンドを10回繰り返すためのコマンドである場合、プロセス1000で表示される文書の第2のページは、1002で表示された文書の第1のページから10ページ離れたページとなる。
【0053】
1010で、タッチスクリーンディスプレイ104上で圧力がまだ検出されているかどうかの決定が行われる。1つの実装例では、ブックマークボタン704での継続した圧力の存在または不在が検出される。決定は、ブックマーキングモジュール114によって実行されてもよい。圧力がまだ検出されている(すなわち、1010からの「はい」分岐)場合、1008で、文書の第2のページが表示されたままとなる。物体の圧力がもはや検出されなくなった(すなわち、1010からの「いいえ」分岐)時、eBookリーダデバイスは、電子文書の第1のページにスナップバックして、1002で、それを表示する。図9で前述したように、電子文書の第1ページの再表示は、随意に、1012で、振動等の触覚および/または音声指示が付随してもよい。
【0054】
サイズまたは利用可能な時間に基づくブックの検索
eBookリーダデバイス102は、多数の完全なeBookを含んでいてもよい。その中に記憶されるブックの数が増加するにつれて、ブックを系統化および分類することがますます重要になる。eBookリーダデバイス102のユーザは、サイズまたは時間パラメータ(例えば、読むために利用可能な時間またはブックを読むためにかかる時間の量)に基づいて、ブックを識別したい場合がある。物理的なブックに関して、これは、単にブックを見てそのサイズを評価することによって達成され得る。しかしながら、eBookに関して、ユーザが電子文書のサイズの感覚を得ることは、さらに困難である。
【0055】
本開示のこの項は、サイズおよび/または時間パラメータに基づいて文書を検索するための、例示的な技術について論ずる。これらの検索および絞り込みパラメータは、タッチスクリーンディスプレイを介した種々のジェスチャ入力を使用して選択されてもよい。
【0056】
図11は、ブックリスト1102をeBookリーダデバイス102上に表示するための、ユーザインターフェース表現1100を示す。この実施例ではブックが示されているが、ブックリスト1102は、本明細書の説明の精神および範囲から逸脱することなく、文書の種類が混合したものを含む、他の種類の電子文書のリストを表示してもよいことに留意されたい。例えば、ブックリスト1102は、ブック、雑誌、新聞、定期刊行物、ジャーナル、参考資料、電話帳、教科書、選集、取扱説明書、会議の議事録、雛形、住所録、地図、ウェブページ等を含んでいてもよい。
【0057】
1つの実装例において、ブックリスト1102は、ブックの題名とともに、ブックの長さの視覚的インジケータ1104を含む。ブックの長さの視覚的インジケータ1104は、ブックリスト1102の中のブックの長さを表す、バーまたはカラムであってもよい。いくつかの実装例において、視覚的インジケータは、未読のままであるブックの量を示してもよい。視覚的インジケータは、バーまたはカラムに限定されず、他のブックのサイズに比例して、より大きいまたはより高い外観を呈する、ブックの3次元表現等の、他の表現を含んでもよい。この実施例において、水平バーの長さは、ブックの長さに対応する。ブックリスト1102は、ブックの長さに従って順序付けられてもよい。代替として、ブックリスト1102は、検索クエリーに対する一致の近さ、アルファベット順、日付、価格等の他の因子に基づいて順序付けられる。いくつかの状況において、ブックリスト1102は、絞り込み(例えば、検索、ユーザ選好等)に従って、そして第2にブックの長さによって順序付けられてもよい。図11の具体例では、「超長編ブック」、「短編ブック」、「中編ブック」、「長編ブック」、および「超短編ブック」に順序付けられた例示的な題名で、5つのブックが示されている。
【0058】
ユーザは、物体(例えば、指またはスタイラス)を、例えばブックの題名を示している、タッチスクリーンディスプレイ104の一部の上またはその近くに置くことによって、ブックリスト1102の中のブックのうちの1つを選択してもよい。それに応じて、ブックリスト1102のサブセットが表示される。ブックリスト1102のサブセットに含まれるブックは、ユーザによって示されたブックのサイズによって決定される。この実施例では、ユーザの指で「中編ブック」を選択しているユーザが示されている。サイズは、ブックのページ数、ブックの単語数、ブックの文字数等によって、種々の方法で決定されてもよい。
【0059】
図12は「中編ブック」の選択の後に、図11に示されるブックリスト1102のサブセット1202を表示する、ユーザインターフェース表現1200を示す。サブセットリスト1202は、サイズに基づいて順序付けられてもよい。この実施例において、サブセットリスト1202は、上から下に大きいものから小さいものの順で順序付けられる。サブセットリスト1202は、代替として、上から下に小さいものから大きいものの順で順序付けられてもよい。1つの実装例において、図11で前述したように、サブセットリスト1202は、ブックの長さの視覚的インジケータ1204を含んでもよい。
この図において、サブセットリスト1202は、選択された「中編ブック」以下のサイズを有するeBookを含む。したがって、ブック「短編ブック」および「超短編ブック」がサブセットリスト1202に含まれる。他の実装例では、選択されたブック以上のサイズを有するeBook、または次に大きいサイズもしくは次に小さいサイズであるeBookが、サブセットリスト1202に含まれてもよい。サブセットリスト1202は、ユーザによって示されたブックのサイズに基づく絞り込みの後のブックリスト1102と考えられ得る。
【0060】
別のオプションとして、ブックリスト1102に適用される絞り込みの種類は、タッチスクリーンディスプレイ104上の指示を生成する、物体の種類および/またはジェスチャの種類に依存してもよい。例えば、2本の指で図11の「中編ブック」の題名を押すことによりブックを選択することで、示されたブックよりも大きいブックを取り除くことによって、ブックリスト1102を絞り込んでもよい。対照的に、1本だけの指で図11の「中編ブック」の題名を押すことによりブックを選択することで、示されたブックよりも小さいブックを取り除くことによって、ブックリスト1102を絞り込んでもよい。さらなる例として、ブックの題名を押し、次いで上方向へのスワイプジェスチャを行うことによりブックを選択することで、示されたブックよりも小さいブックを取り除くことによって、ブックリスト1102を絞り込んでもよく、一方で、下方向へのスワイプジェスチャを行うことで、示されたブックよりも大きいブックを取り除くことによって、ブックリスト1102を絞り込んでもよい。
【0061】
図13は、eBookリーダデバイス102のタッチスクリーンディスプレイ104を使用して、電子文書のリストを絞り込むためのプロセス1300を示す。
【0062】
1302で、電子文書のリストが、eBookリーダデバイス102のタッチスクリーンディスプレイ104上でユーザに提示される。図110で前述したように、文書のリストは、文書の長さの視覚的指示を含んでもよい。リストは、順序付けされても、されなくてもよい。
【0063】
1304で、リストの中の電子文書のうちの1つに対応する指示が受け取られる。該指示は、リストの中の文書のうちの1つの題名または他の表現を表示しているタッチスクリーンディスプレイ104の一部分の上またはその近くの物体によって生成されてもよい。1つの実装例において、物体は、ユーザの指のうちの1本以上であるが、スタイラスまたは他のポインティング機構であってもよい。
【0064】
1306で、いくつかの文書を取り除いてサブセットリストを形成するためにユーザによって行われる指示に基づいて、リストが絞り込まれる。例えば図11のリスト1102からの「中編ブック」というブックの題名の選択の後に、図12のサブセットリスト1202が示される。アクション1306でのサブセットリストの作成は、異なる方法で実装されてもよい。1つの例示的な例を、サブアクション1306(1)〜(3)で図13に示す。1306(1)で、ユーザが、タッチスクリーンディスプレイ104上に列記された文書を、1本の指を使用して選択したのか、または2本の指を使用して選択したのかの決定が行われる。これは、スクリーン上の複数の圧力地点を通して検出される。ユーザが2本の指を用いた場合(すなわち、1306(1)からの「2本」分岐)、1306(2)で、示された電子文書よりも大きい電子文書が取り除かれる。ユーザが1本の指を用いた場合(すなわち、1306(1)からの「1本」分岐)、1306(3)で、示された電子文書よりも小さい電子文書が取り除かれる。
【0065】
1308で、絞り込まれたリストがタッチスクリーンディスプレイ104上でユーザに提示される。提示は、図12で前述したものに類似していてもよい。
【0066】
前述の特徴は、ユーザがブックを検索することを可能にし、かつサイズに基づいて、ブックリストを絞り込む。使用されてもよい別のパラメータは、ブックを読むために利用可能な時間、またはリーダのペースで与えられる、ブックを読むためにかかる時間である。
【0067】
図14は、ユーザが時間に基づいてブックを選択することを可能にする、eBookリーダデバイス102のユーザインターフェース表現1400を示す。この時間パラメータは、ブックを読むために利用可能な時間の量(例えば、休憩中の15分)、またはユーザがそのブックを読むためにかかりそうな時間の量(例えば、リーダの速度で15分で完了することができるブック、または記事)等の、異なる状態を表してもよい。そのような時間ベースの絞り込みについて、eBookリーダデバイス102は、ユーザの読む速度を計算する。典型的な読む速度は、ページめくりコマンド間の時間、および1ページ上に表示される単語または文字の数に基づいて計算されてもよい。したがって、ユーザがそのブックを読むためにかかる時間は、サイズに直接的に関連し、読むための時間は、サイズの代用とみなされてもよい。しかしながら、サイズとは異なり、ブックを読むためにかかる時間は、ユーザによって異なり得る。eBookリーダデバイス102は、それぞれの読む速度とそれぞれが関連付けられる、複数のユーザープロファイルを維持してもよい。
【0068】
図14において、ユーザインターフェース1400は、タッチスクリーンディスプレイ104上にグラフィカル時計1402を表す。ユーザは、ユーザの指(またはスタイラス)で、時計1402の面の周囲で時計回りの円1404にジェスチャを行うことによって、時間の量を選択する。選択された時間の量は、ユーザが時計の面に沿ってユーザの指を移動させた距離に対応する。この実施例において、ユーザは、ユーザの指を4分の1円の円弧に移動させて、15分の時間を示している。ユーザインターフェース1400はまた、選択された時間を示すために、デジタル時計1406を含んでいてもよい。この実施例において、デジタル時計1406は、0時間15分を示す。さらに、ユーザは、デジタル時間表現1406の数字を移動させることによって時間を選択してもよい。
【0069】
ユーザによって時間が入力されると、eBookリーダデバイス102は、時間パラメータに基づいて、文書の絞り込みを開始する。eBookリーダデバイス102は、示された時間の量およびユーザの読む速度に基づいて、文書サイズを決定する。この実施例では、ユーザが15分以下で読むことができる文書が識別される。eBookリーダデバイス102は、次いで、時間的制約を考慮して限定した、文書のリストを表示する。
【0070】
図15は、ユーザによって入力された時間の量に応答してブックリスト1502を提示する、eBookリーダデバイス102のユーザインターフェース表現1500を示す。ブックリスト1502は、この実施例において、超短編ブック、雑誌記事、および詩を含む。これらは、示された時間の量の範囲内(例えば、15分)で、過去の読む速度に基づいて、ユーザが読むことができるはずである、全ての品目である。当然、任意の所与の事例において、ユーザは、ユーザの典型的な読む速度よりも遅く読む場合があるので、いくつかの事例において、ユーザは、実際には、ブックリスト1502に含まれる品目を読むために、示された時間の量よりも長くかかる場合がある。
【0071】
テキスト−スピーチ変換
別の使用シナリオにおいて、ユーザは、テキストからスピーチに変換したい場合がある。図16〜18に関して以下に説明するように、ユーザは、この変換を開始するために、タッチスクリーンユーザインターフェースを伴う種々の入力技術を用いてもよい。
【0072】
図16は、テキストをスピーチに変換するための、eBookリーダデバイス102のユーザインターフェース表現1600を示す。ユーザ入力およびテキストをスピーチに変換する処理は、テキスト−スピーチ変換モジュール118によって、全体的または部分的に実行されてもよい。eBookリーダデバイス102は、テキストの可視的な表現をタッチスクリーンディスプレイ104上に表示する。ユーザは、テキストを表示しているタッチスクリーンディスプレイ104の一部分の上またはその近くに物体を置くことによって、タッチスクリーンディスプレイ104上に提示されるテキストの一部分を示してもよい。ユーザのテキスト選択を受け取ると、eBookリーダデバイス102は、テキストの言葉による表現を生成し得る。いくつかの実装例において、テキストの言葉による表現は、テキストを音読する合成された人間の声である。テキストの言葉による表現に対応する音は、ヘッドフォンジャックに接続された(または、Bluetooth(登録商標)または他の技術を介して無線で)スピーカーまたはヘッドホン等の出力デバイスによって生成されてもよい。
【0073】
テキストの言葉による表現の速度は、タッチスクリーンディスプレイ104を横断して移動する物体の速度に対応する。物体は、ユーザの指、スタイラス等のうちの1つであってもよい。言葉による表現の速度は、物体の速度が増加した時に増加してもよく、または逆に、物体の速度が減少した時に減少してもよい。いくつかの実装例において、言葉による表現の速度は、物体の瞬間的な速度ではなく、タッチスクリーンディスプレイ104上のテキストに対して移動する物体の平均速度に基づいている。例えば、ユーザが、ユーザの指をある行から次の行の始めに移動させる時に、わずかに中断する場合がある。テキストを読み上げる際の対応する中断を回避するために、テキストの表示部分の複数の単語に対して移動するユーザの指の平均速度を、読み上げ速度を決定するために使用してもよい。例えば、物体の速度の瞬間的な変化が読み上げ速度に影響を及ぼさないように、読み上げ速度は、直前の10個の単語に対する物体の平均速度に基づいてもよい。
【0074】
1つの実装例では、ハイライト領域1602によって表されるように、タッチスクリーンディスプレイ104の上またはその近くに物体を置くことによってテキストが示された時に、テキストの視覚的表現が変化する。テキストの視覚的表現の変化には、ハイライトすること、テキストの色を変化させること、テキストに下線を引くこと等が挙げられる。
【0075】
タッチスクリーンディスプレイ104の二重機能のため、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ104上に表示される単語の上で物体を押すことによって、スクリーン上に表示されるテキストの一部分を示すことが可能である。テキストの言語および書式に応じて、水平または垂直のテキストがあってもよい。ユーザの指等の物体は、一般に、テキストを読む時に、テキストの上を同じ方向に移動する。例えば、テキストがタッチスクリーンディスプレイ104上に水平に表示されている時、物体は、略水平方向に移動する。方向は、テキストの言語に応じて、右から左であっても、または左から右であってもよい。テキストが垂直に表示される時、物体は、略垂直方向に移動する。ここでも、方向は、上から下であっても、または下から上であってもよい。
【0076】
左/右および上/下等の概念は、ユーザがeBookリーダデバイス102を回転させた場合に、水平動作が垂直動作になるように、eBookリーダデバイス102の方位に依存する。いくつかの実装例において、eBookリーダデバイスは、その方位が変化した時に感知して、ディスプレイ104のテキストの配置を自動的に調整する。
【0077】
図17は、タッチスクリーンディスプレイ104上に表示されているテキスト1702をスピーチに変換するための、eBookリーダデバイス102の代替のユーザインターフェース表現1700を示す。この実装例において、言葉による表現の速度は、タッチスクリーンディスプレイ104上に表示されるプログレスバー1704に対する物体の速度に基づいてもよい。例えば、プログレスバー1704として機能するスライダバーまたは類似した表示を、テキスト1702の表示部分と一緒に提示してもよい。プログレスバー1704に沿って物体を移動させることによって、言葉による表現の速度が制御されてもよい。プログレスバーインターフェースのいくつかの実装例において、読み取り速度を設定するには、プログレスバーに対する1つの動作だけで十分である。eBookリーダデバイス102は、次いで、ユーザにプログレスバー1704に沿ってユーザの指を繰り返し移動させることを必要とせずに、テキストの表示部分1702の読み上げを継続してもよい。
【0078】
図18は、表示されたテキストの抜粋に対するテキストのスピーチへの変換を促進するために、タッチスクリーンディスプレイ104を使用するためのプロセス1800を示す。1802で、電子文書のテキストが、eBookリーダデバイス102のタッチスクリーンディスプレイ104上に表示される。
【0079】
1804で、物体が抜粋を示すためにタッチスクリーンディスプレイを横断して移動した時に該物体が検出される。物体は、リーダの指、スタイラス、または他のポインティング機構であってもよい。抜粋の視覚的表現は、リーダの選択に応じて変化してもよい。これは、例えば、領域を横断して移動しているリーダの指に応答して抜粋1602がハイライトされている図16において示されている。
【0080】
1806で、物体がタッチスクリーンディスプレイを横断して移動する速度が計算される。速度は、異なる方法で計算されてもよい。1つの手法は、テキストの抜粋の中の複数の単語(例えば、10個の単語)に対して移動する物体の平均速度を導き出すことである。
【0081】
1808で、抜粋のテキストがスピーチに変換される。さらに、言葉による表現のペースは、1806で計算された物体の速度に対応する。ディスプレイを横断する物体の速度が増加するにつれて、言葉による表現のペースが増加する。逆に、物体の速度が遅くなるにつれて、言葉による表現のペースも遅くなる。
【0082】
例示的なeBookリーダデバイス
図19は、eBookリーダサブシステム1902として実装されてもよい、選択された機能的構成要素1900を示す。極めて基本的な構成において、サブシステム1902は、タッチスクリーンディスプレイ104に出力されるeBookコンテンツを制御する、ならびにタッチスクリーンディスプレイ104が受け取るコマンドを翻訳するための、メモリ1904と、処理ユニット1906と、タッチスクリーンディスプレイモジュール1908とを含む。メモリ1904は、一般的に、eBookリーダデバイス102のオペレーティングシステム1910を含む。メモリ1904は、eBook等の1つ以上の電子文書1912を含んでもよい。
【0083】
前述のように、タッチスクリーンディスプレイ104は、デジタル形態の電子ブックのコンテンツ等のテキストまたはグラフィックコンテンツの可視的な表現を表示するために調整される。便宜上、タッチスクリーンディスプレイ104は、本明細書に記載される実装例において、略長方形の構成で示される。しかしながら、タッチスクリーンディスプレイ104は、あらゆる形状で実装されてもよく、幅に対する高さの任意の比率を有してもよいものと理解されたい。また、スタイル的または設計的な目的のために、タッチスクリーンディスプレイ104は、湾曲していても、または非直線的な形状であってもよい。
【0084】
いくつかの実装例において、タッチスクリーンディスプレイ104は、電子ペーパーディスプレイ技術を使用して実装されてもよい。一般に、電子ペーパーディスプレイは、高解像度(150dpi以上)を有し、かつ双安定であり、これは、ディスプレイに殆どまたは全く電力が供給されない時であっても、テキストまたは他の描画された画像を保持することが可能であることを意味する。電子ペーパーディスプレイ技術はまた、紙の上に印刷されたものに実質的に等しいハイコントラストも呈し得る。本明細書に記載される実装例とともに使用されてもよい、いくつかの例示的な電子ペーパーディスプレイには、双安定LCD、MEMS、コレステリック、着色、電気泳動方式等が挙げられる。使用されてもよい1つの例示的な電子ペーパーディスプレイは、E−Inkブランドのディスプレイである。
【0085】
同じまたは異なる実装例において、タッチスクリーンディスプレイ104は、可撓性ディスプレイでもよい。可撓性ディスプレイは、タッチセンサの上側に位置付けられてもよい。タッチセンサは、抵抗性タッチセンサフィルムであってもよい。可撓性ディスプレイは、プラスチック等の可撓性材料でできている保護層を含んでもよい。可撓性ディスプレイは、可撓性バックプレーン層を含んでもよい。バックプレーンはまた、プラスチック、金属、ガラス、またはポリマーベースの材料等の、可撓性材料でできていてもよい。可撓性バックプレーンは、曲げられるもの、丸められるもの、軽量なもの等であってもよい。1つの構成において、可撓性バックプレーンは、プラスチック基板上のマトリクスバックプレーンである。
【0086】
eBookリーダサブシステム108はまた、eBookリーダデバイス102が、他のコンピュータシステムまたは他のデバイスと通信することを可能にする、1つ以上の通信接続1914を含んでもよい。電子ブックおよび他のコンテンツは、プログラムモジュールとして、通信接続1914を介して、eBookリーダデバイス102へ転送されてもよい。通信接続1914は、インターネットを含む種々の種類のネットワークとの有線および無線通信をサポートする。例えば、eBookリーダデバイス102は、無線ネットワーク上での無線通信を促進するために、RF送受信機を備えていてもよい。デバイスは、例えばBluetoothまたはIR接続を介した、他のデバイスとの通信を促進する、通信接続をさらに含んでもよい。通信接続1912は、通信メディアの1つの例である。通信メディアは、一般的に、コンピュータが読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波もしくは他の搬送機構等の変調されたデータ信号の他のデータによって具現化されてもよく、かつあらゆる情報送達メディアを含む。
【0087】
タッチスクリーンディスプレイ104、キーボード106、およびeBookリーダデバイス102上の任意の他のユーザ入力要素を介して、ユーザ入力を捕捉するために、1つ以上のユーザインターフェースサブシステム108も提供される。ユーザインターフェースサブシステム108は、図1でさらに詳細に前述している。
eBookリーダサブシステム108はまた、電力制御ユニット1918と、バッテリ1920とを含む。電力制御ユニット1918は、eBookリーダデバイス102によって消費される、電力の量または電気エネルギーを動作可能に制御する。eBookリーダデバイス102によって消費される電力の量を能動的に制御することで、バッテリ1920によって貯蔵される電気エネルギーのさらに効率的な利用を達成し得る。処理ユニット1906は、計算リソースを電力制御ユニット1918に供給する。電力制御ユニット1918は、eBookリーダデバイス102によって消費される電力の正確な制御のための、クロック/タイマーをさらに含んでもよい。
【0088】
eBookリーダデバイス102は、付加的な特徴または機能を有してもよい。例えば、eBookリーダデバイス102はまた、合成されたスピーチ等の音の生成を制御するための、音声出力モジュール1922を含んでもよい。音声出力モジュール1922からの出力は、オンボードスピーカー1924またはヘッドフォンジャック等の別の出力デバイスに向けられてもよい。eBookリーダデバイス102はまた、ユーザの声等の音を記録するための、および/または図3に関して前述したようにディスプレイ上の接触地点を見つけ出すためにディスプレイ上のタップを検出するための、マイクロホン1926を含んでもよい。いくつかの実装例において、eBookリーダデバイス102はまた、eBookリーダデバイス102に触っているユーザによって検出可能である、触覚出力を作成するためのバイブレーター1928または他の出力デバイスを含んでもよい。eBookリーダデバイス102は、いくつかの実装例において、デバイスの方位を検出するための、加速度計1930を含んでもよい。また、補助ディスプレイ等の他の出力デバイス、プリンタ等が含まれてもよい。
【0089】
メモリ1904は、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体の例示的な例である。したがって、コンピュータが読み取り可能な記憶メディアには、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたはその他メモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、もしくは他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、もしくは他の磁気ストレージデバイス、または所望の情報を記憶するために使用することができ、かつeBookリーダデバイス102によってアクセスすることができるあらゆる他の媒体が挙げられるが、これに限定されない。任意のそのようなコンピュータが読み取り可能な記憶媒体は、eBookリーダデバイス102の一部でもよい。
【0090】
第1節。コンピュータに実装された方法であって、
実行可能な命令で構成される電子ブックリーダデバイスの制御下で、
コンテンツを電子ブックリーダデバイスのタッチスクリーンディスプレイ上に表示することと、
該電子ブックリーダデバイスの該タッチスクリーンディスプレイ上の物体の圧力を検出することと、
該物体と、該電子ブックリーダデバイスの該タッチスクリーンディスプレイとの接触の持続時間を検出することと、
該物体によって該タッチスクリーンディスプレイに印加される圧力の量、該タッチスクリーンディスプレイ上の該物体の配置、または該物体と該タッチスクリーンディスプレイとの該接触の持続時間のうちの少なくとも1つに応答して、動作を開始することと、
該動作の結果を該電子ブックリーダデバイスの該タッチスクリーンディスプレイ上に表示することと、
を実行することを含む、コンピュータに実装された方法。
【0091】
第2節。該物体は、指またはスタイラスのうちの1つで構成される、第1節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0092】
第3節。該検出は、該タッチスクリーンディスプレイのある領域内の圧力を感知することを含む、第1節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0093】
第4節。該検出は、該タッチスクリーンディスプレイを横断するスワイプ動作として圧力を感知することを含む、第1節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0094】
第5節。該動作は、1つ以上のページをめくることを含む、第1節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0095】
第6節。該動作は、1つ以上のページをめくることを含み、該タッチスクリーンディスプレイに印加された圧力の増加に比例して、さらに多くのページがめくられる、第1節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0096】
第7節。該動作は、1つ以上のページをめくることを含み、該接触の該持続時間に比例して、さらに多くのページがめくられる、第1節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0097】
第8節。該動作は、該圧力が印加されている間に第1のページから第2のページまで1つ以上のページをめくることと、該物体からの該圧力の除去に応じて、該第1のページを再表示することとを含む、第1節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0098】
第9節。該動作は、電子文書のリストから電子文書を選択することを含む、第1節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0099】
第10節。該動作は、ブックのサイズに従って、電子文書のリストを絞り込むことを含む、第1節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0100】
第11節。該動作は、時間ベースのパラメータに従って、電子文書のリストを絞り込むことを含む、第1節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0101】
第12節。該検出は、該テキストのある領域上の圧力を感知することを含み、該動作は、該領域の中の該テキストをスピーチに変換することを含む、第1節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0102】
第13節。該動作の該開始と連動して音声応答を生成することをさらに含む、第1節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0103】
第14節。該音声応答は、該圧力の量、該配置、または該持続時間のうちの少なくとも1つに基づいて変化する、第13節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0104】
第15節。専用の電子ブックリーダデバイスであって、
プロセッサと、
該プロセッサがアクセス可能な、メモリと、
電子文書の可視的な表現を提示するための、タッチスクリーンディスプレイであって、該タッチスクリーンディスプレイに印加された圧力を感知するための圧力検出器を有し、かつ印加されている圧力の具体的な場所を検出するように構成される、タッチスクリーンディスプレイと、
該タッチスクリーンディスプレイ上の圧力の感知に応答して、該電子文書の1つ以上のページをめくるための、ページめくり検出器と、
を備える、専用の電子ブックリーダデバイス。
【0105】
第16節。該ページめくり検出器は、該タッチスクリーンディスプレイに印加される圧力の増加に比例して、さらに多くのページをめくる、第15節に記載の専用の電子ブックリーダデバイス。
【0106】
第17節。該ページめくり検出器は、該タッチスクリーンディスプレイに印加される該圧力の持続時間の増加に比例して、さらに多くのページをめくる、第15節に記載の専用の電子ブックリーダデバイス。
【0107】
第18節。該ページめくり検出器は、該タッチスクリーンディスプレイの所定の領域に印加されている圧力に応答してページをめくる、第15節に記載の専用の電子ブックリーダデバイス。
【0108】
第19節。該ページめくり検出器は、該タッチスクリーンディスプレイを横断するスワイプ圧力に応答してページをめくる、第15節に記載の専用の電子ブックリーダデバイス。
【0109】
第20節。該メモリに記憶され、かつ文書のサイズまたは読むために利用可能な時間のうちの1つに従って電子文書のリストを識別して絞り込むために、該プロセッサによって実行可能である、ブック絞り込みモジュールをさらに備える、第15節に記載の専用の電子ブックリーダデバイス。
【0110】
第21節。該メモリに記憶され、かつ該タッチスクリーンディスプレイに印加されている連続的な圧力に応答して、該電子文書の第1のページを一時的にブックマークする一方で、該ページめくり検出器が、第2のページが表示されるように1つ以上のページをめくることを可能にするために、該プロセッサによって実行可能である、ブックマーキングモジュールであって、該圧力の除去に応じて、該第1のページの表示への復帰を引き起こす、ブックマーキングモジュールをさらに備える、第15節に記載の専用の電子ブックリーダデバイス。
【0111】
第22節。該タッチスクリーンディスプレイに印加された圧力の検出を介して、該電子文書から選択されたテキストの一部分をスピーチに変換するために、テキスト−スピーチ変換(text−to−speech:TTS)モジュールをさらに備える、第15節に記載の専用の電子ブックリーダデバイス。
【0112】
第23節。電子デバイスであって、
電子文書の可視的な表現を提示するための、タッチスクリーンディスプレイと、
プロセッサと、
該プロセッサによってアクセス可能なメモリと、
該メモリに記憶され、かつ該プロセッサによって実行されるように構成される、1つ以上のプログラムであって、
電子文書の第1のページを該タッチスクリーンディスプレイ上に表示すること、
該タッチスクリーンディスプレイ上の物体の圧力を検出すること、
該圧力に比例して該電子文書の1つ以上のページをめくること、および
該電子文書の第2のページを表示すること、のための命令を含む、1つ以上のプログラムと、
を備える、電子デバイス。
【0113】
第24節。該1つ以上のプログラムは、該物体が該タッチスクリーンディスプレイ上のある領域に印加されている間、該圧力を検出する、第23節に記載の電子デバイス。
【0114】
第25節。該1つ以上のプログラムは、該物体が該タッチスクリーンディスプレイを横断してスワイプされている間、該圧力を検出する、第23節に記載の電子デバイス。
【0115】
第26節。該圧力の増加に比例して、さらに多くのページがめくられる、第23節に記載の電子デバイス。
【0116】
第27節。該圧力に比例してめくられる該ページの数は、ユーザによって調整可能である、第26節に記載の電子デバイス。
【0117】
第28節。該圧力の増加に比例して、ページのめくられる速度が増加する、第23節に記載の電子デバイス。
【0118】
第29節。該圧力に比例する該ページのめくられる速度は、ユーザによって調整可能である、第28節に記載の電子デバイス。
【0119】
第30節。該圧力に比例した該電子文書の該1つ以上のページのめくりは、自動ページめくり速度で自動的にページをめくる、第23節に記載の電子デバイス。
【0120】
第31節。該自動ページめくり速度は、以前の手動ページめくり速度の平均に基づく、第30節に記載の電子デバイス。
【0121】
第32節。該プログラムは、該ページめくりの視覚的表現を表示するための命令をさらに含む、第23節に記載の電子デバイス。
【0122】
第33節。該視覚的表現は、ページ番号を変化させることを含む、第32節に記載の電子デバイス。
【0123】
第34節。該電子デバイスは、専用のハンドヘルド電子ブックリーダを備える、第23節に記載の電子デバイス。
【0124】
第35節。記憶された命令をその中に有する、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体であって、該命令は、電子デバイスによって実行された時に、該電子デバイスに、
タッチスクリーンディスプレイ上に提示される電子文書の可視的な表現と、
物体によって力が該タッチスクリーンディスプレイ上に及ぼされた時に1つ以上の入力信号を生成するための、力感知構成と、
該力に比例して該電子文書の前方にページをめくるための、タッチスクリーンディスプレイの第1の領域と、
該力に比例して該電子文書の後方にページをめくるための、タッチスクリーンディスプレイの第2の領域と、
を備える、ユーザインターフェースを生成させる、
コンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0125】
第36節。該物体は、指で構成される、第35節に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0126】
第37節。該第1の領域は、該タッチスクリーンディスプレイの右下隅部であり、該第2の領域は、該タッチスクリーンディスプレイの左下隅部である、第35節に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0127】
第38節。該第1の領域は、該タッチスクリーンディスプレイの右半分に位置し、該第2の領域は、該タッチスクリーンディスプレイの左半分に位置する、第35節に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0128】
第39節。該第1の領域上に及ぼされる該力に比例して、前方にめくるページの数が増加し、該第2の領域上に及ぼされる該力に比例して、後方にめくるページの数が増加する、第35節に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0129】
第40節。該第1の領域上に及ぼされる該力に比例して、前方にページをめくる速度が増加し、該第2の領域上に及ぼされる該力に比例して、後方にページをめくる速度が増加する、第35節に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0130】
第41節。該ユーザインターフェースは、該ページめくりの視覚的表現をさらに備える、第35節に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0131】
第42節。該ページめくりの該視覚的表現は、該第1の領域上に該力が及ぼされた時のページ番号の増加と、該第2の領域上に該力が及ぼされた時のページ番号の減少とを含む、第41節に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0132】
第43節。コンピュータに実装された方法であって、
電子文書のテキストをタッチスクリーンディスプレイ上に表示することと、
物体が該タッチスクリーンディスプレイを横断して移動する時に該物体を検出することであって、該物体は、表示されている該テキストの抜粋を示す、ことと、
該抜粋したテキストの言葉による表現を生成することであって、該言葉による表現の速度は、該タッチスクリーンディスプレイを横断する該物体の速度に対応する、ことと、
を含む、コンピュータに実装された方法。
【0133】
第44節。該物体は、スタイラスまたは指のうちの少なくとも1つで構成される、第43節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0134】
第45節。該電子文書は、電子ブックであり、該タッチスクリーンディスプレイは、専用の電子ブックリーダデバイスの一部として具現化される、第43節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0135】
第46節。該言葉による表現の速度は、該タッチスクリーンディスプレイを横断する該物体の速度の増加または減少に比例して、増加または減少する、第43節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0136】
第47節。電子デバイスであって、
プロセッサと、
プロセスによってアクセス可能なメモリと、
電子文書の可視的な表現を提示するための、タッチスクリーンディスプレイと、
音声出力デバイスと、
該メモリに記憶され、かつ該プロセッサによって実行されるように構成される、1つ以上のプログラムであって、
該タッチスクリーンディスプレイ上に提示される該電子文書から、テキストの指示を受け取るための命令であって、該指示は、該タッチスクリーンディスプレイに対する物体の移動によって生成される、命令と、
該テキストの言葉による表現を生成するための命令であって、該言葉による表現の速度は、該物体の速度に対応する、命令と、を含む、1つ以上のプログラムと、
を備える、電子デバイス。
【0137】
第48節。該物体は、スタイラスまたは指のうちの少なくとも1つで構成される、第47節に記載の電子デバイス。
【0138】
第49節。該物体の速度が増加すると、該言葉による表現の速度が増加する、第47節に記載の電子デバイス。
【0139】
第50節。該物体の速度が減少すると、該言葉による表現の速度が減少する、第47節に記載の電子デバイス。
【0140】
第51節。該物体の速度は、該タッチスクリーンディスプレイ上に提示される複数の単語に対して移動する該物体の平均速度である、第47節に記載の電子デバイス。
【0141】
第52節。該物体の該速度は、該タッチスクリーンディスプレイ上に提示されるプログレスバーに対して移動する該物体の速度である、第47節に記載の電子デバイス。
【0142】
第53節。該物体の該速度は、該タッチスクリーンディスプレイ上に提示される複数の文字に対して移動する該物体の平均速度である、第47節に記載の電子デバイス。
【0143】
第54節。該テキストの視覚的表現は、該テキストの該指示を受け取った時に変化する、第47節に記載の電子デバイス。
【0144】
第55節。該音声出力デバイスは、スピーカーまたはヘッドフォンジャックのうちの1つを備える、第47節に記載の電子デバイス。
【0145】
第56節。該タッチスクリーンディスプレイは、該タッチスクリーンディスプレイに印加された圧力を感知するために、圧力検出器を有し、該記電子デバイスは、該タッチスクリーンディスプレイ上の圧力の感知に応答して、該電子文書の1つ以上のページをめくるために、ページめくり検出器をさらに備える、第47節に記載の電子デバイス。
【0146】
第57節。該メモリに記憶され、かつ該タッチスクリーンディスプレイに印加されている連続的な圧力に応答して、該電子文書の第1のページを一時的にブックマークする一方で、第2のページを表示するために1つ以上のページがめくられることを可能にするために、該プロセッサによって実行可能である、ブックマーキングモジュールであって、該圧力の除去に応じて、該第1のページの表示への復帰を引き起こす、ブックマーキングモジュールをさらに備える、第47節に記載の電子デバイス。
【0147】
第58節。該電子デバイスは、専用のハンドヘルド電子ブックリーダを備える、第47節に記載の電子デバイス。
【0148】
第59節。記憶された命令をその中に有する、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体であって、該命令は、電子デバイスによって実行された時に、該電子デバイスに、
抜粋の中の単語上で物体を移動させることによって、タッチスクリーンディスプレイに表示されるテキストの該抜粋のユーザ選択を可能にすることと、
該テキストの抜粋を読み上げる音声に対応する音を生成することであって、該音声読み上げの読む速度は、該テキストの抜粋の中の該単語に対して移動する該物体の速度に基づく、ことと、
を含む、ユーザインターフェースを生成させる、
コンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0149】
第60節。該テキストが該タッチスクリーンディスプレイ上に水平に表示された時、該物体は、略水平方向に移動する、第59節に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0150】
第61節。該テキストが該タッチスクリーンディスプレイ上に垂直に表示された時、該物体は、略垂直方向に移動する、第59節に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0151】
第62節。該物体は、指またはスタイラスのうちの少なくとも1つで構成される、第59節に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0152】
第63節。該単語に対して移動する該物体の該速度は、該テキストの抜粋の中の複数の単語に対して移動する該物体の平均速度として導き出される、第59節に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0153】
第64節。該テキストの抜粋の中の該単語に対して移動する該物体の該速度が増加すると、該読み上げ速度が増加する、第59節に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0154】
第65節。該テキストの抜粋の中の該単語に対して移動する該物体の速度が減少すると、該読み上げ速度が減少する、第59節に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0155】
第66節。該抜粋は、ユーザ選択中にハイライトされる、第59節に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0156】
第67節。コンピュータに実装された方法であって、
電子文書のリストをタッチスクリーンディスプレイ上に示すことと、
該リストの中の該電子文書のうちの1つのユーザ選択の指示として、該タッチスクリーンディスプレイに印加される物体を検出することと、
電子文書の絞り込まれたリストを作成するために、該電子文書のうちの該選択された1つのサイズに基づいて、該電子文書のリストを絞り込むことと、
該電子文書の絞り込まれたリストを該タッチスクリーンディスプレイ上に示すことと、
を含む、コンピュータに実装された方法。
【0157】
第68節。該電子文書は、電子ブックで構成され、該タッチスクリーンディスプレイは、専用のハンドヘルドブックリーダデバイスの一部として具現化される、第67節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0158】
第69節。該絞り込みは、該絞り込まれたリストから該電子文書のうちの該選択された1つよりも大きい電子文書を取り除くことを含む、第67節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0159】
第70節。該絞り込みは、該絞り込まれたリストから該電子文書のうちの該選択された1つよりも小さい電子文書を取り除くことを含む、第67節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0160】
第71節。該物体は、スタイラスまたは1本以上の指のうちの少なくとも1つで構成される、第67節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0161】
第72節。該物体は、1本以上の指で構成され、該絞り込みは、
2本の指が検出された時に、該絞り込まれたリストから該電子文書のうちの該示された1つよりも大きい電子文書を取り除くことと、
1本の指が検出された時に、該絞り込まれたリストから該電子文書のうちの該示された1つよりも小さい電子文書を取り除くことと、
を含む、第67節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0162】
第73節。該電子文書の該絞り込まれたリストの該提示は、該電子文書を、該サイズに従って該タッチスクリーンディスプレイ上に視覚的に順序付けることを含む、第67節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0163】
第74節。該絞り込まれたリストの中の該電子文書のそれぞれのサイズの指示を視覚的に伝えることをさらに含む、第67節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0164】
第75節。該電子文書のうちの該選択された1つのサイズは、未読のままである該電子文書の量で構成される、第67節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0165】
第76節。コンピュータに実装された方法であって、
ユーザが、電子文書を読むために利用可能な時間を入力することを可能にする、ユーザインターフェースを示すことと、
電子文書の絞り込まれたリストを作成するために、該読むために利用可能な時間に基づいて、電子文書のリストを絞り込むことと、
該電子文書の絞り込まれたリストを表示することと、
を含む、コンピュータに実装された方法。
【0166】
第77節。該提示は、グラフィカルユーザインターフェースをタッチスクリーンディスプレイ上に提供することを含む、第76節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0167】
第78節。該提示は、アナログ時計の表現またはデジタル時計の表現のうちの少なくとも1つを表すことを含む、第76節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0168】
第79節。該アナログ時計およびデジタル時計は、タッチスクリーンディスプレイ上に表され、該読むために利用可能な時間を入力するために、該タッチスクリーンディスプレイ上の物体の印加を介して、ユーザ入力を検出することをさらに含む、第76節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0169】
第80節。該記ユーザの該利用可能な時間および読む速度の関数として、電子文書の長さを計算して、該記計算した長さに部分的に起因して、該電子文書のリストを絞り込むことをさらに含む、第76節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0170】
第81節。該長さに従って、該絞り込まれたリストの中の該電子文書を順序付けることをさらに含む、第76節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0171】
第82節。記憶されたコンピュータが読み取り可能な命令をその中に有する、1つ以上のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であって、電子デバイスによって実行された時に、
電子文書のリストを提示することと、
該リストの中の該電子文書のうちの1つの選択を受け取ることと、
該選択の受け取りに応答して、該リストのサブセットを形成するために、該電子文書のうちの該選択された1つのサイズに基づいて、該電子文書のリストを絞り込むことと、
該絞り込まれた電子文書のリストの該サブセットを提示することと、
を含む、動作を実行する、
1つ以上のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0172】
第83節。該電子文書のリストの該サブセットは、
該電子文書のうちの該選択された1つのサイズ以上のサイズを有する電子文書、または
該電子文書のうちの該選択された1つのサイズ以下のサイズを有する電子文書、
のうちの少なくとも1つを含む、第82節に記載の1つ以上のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0173】
第84節。該電子文書のリストの該サブセットは、サイズに基づいて順序付けられる、第82節に記載の1つ以上のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0174】
第85節。該サイズは、ページ数、単語数、または文字数のうちの少なくとも1つによって測定される、第82節に記載の1つ以上のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0175】
第86節。該サイズは、ユーザが該電子文書を読むためにかかる時間の関数として計算される、第82節に記載の1つ以上のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0176】
第87節。該選択の受け取りは、タッチスクリーンディスプレイに印加された物体を検出することを含む、第82節に記載の1つ以上のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0177】
第88節。該物体は、指またはスタイラスのうちの少なくとも1つで構成される、第86節に記載の1つ以上のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0178】
第89節。該物体は、1本の指または2本の指のうちの1つで構成され、該絞り込みは、1本の指が検出されたのか、2本の指が検出されたのかに応じて、該リストの異なるサブセットを形成する、第86節に記載の1つ以上のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0179】
第90節。電子デバイスであって、
プロセッサと、
プロセッサによってアクセス可能な、メモリと、
(1)電子文書の選択、または(2)時間の入力のうちの1つを示すジェスチャを受け取るための、タッチスクリーンディスプレイと、
該メモリに記憶され、かつ該ジェスチャに応答して、サイズに従って一組の電子文書を絞り込んで、電子文書の絞り込まれたリストを形成するために、該プロセッサによって実行される、絞り込みモジュールと、
を備える、電子デバイス。
【0180】
第91節。該ジェスチャは、該時間を入力するために、該タッチスクリーンディスプレイ上の時計上の表現に対して行われ、該絞り込みモジュールは、該時間内に読むことができる該電子文書のうちの1つを見つけるために、該一組の電子文書を絞り込む、第90節に記載の電子デバイス。
【0181】
第92節。該サイズは、ページ数、単語数、または文字数のうちの少なくとも1つによって測定される、第90節に記載の電子デバイス。
【0182】
第93節。該サイズは、ユーザが該電子文書の残りの未読部分を読むためにかかる時間の関数として計算される、第90節に記載の電子デバイス。
【0183】
第94節。該サイズは、ユーザが該電子文書を読むためにかかる時間の関数として計算される、第90節に記載の電子デバイス。
【0184】
第95節。該メモリは、複数のユーザアカウントを記憶し、各ユーザアカウントは、それぞれの読む速度と関連付けられる、第94節に記載の電子デバイス。
【0185】
第96節。該メモリに記憶され、かつ該タッチスクリーンディスプレイに印加されている連続的な圧力に応答して、該電子文書の第1のページを一時的にブックマークする一方で、第2のページを表示するために1つ以上のページがめくられることを可能にするために、該プロセッサによって実行可能である、ブックマーキングモジュールであって、該圧力の除去に応じて、該第1のページの表示への復帰を引き起こす、ブックマーキングモジュールをさらに備える、第90節に記載の電子デバイス。
【0186】
第97節。該タッチスクリーンディスプレイに印加された圧力の検出を介して、該電子文書から選択されたテキストの一部分をスピーチに変換するために、テキスト−スピーチ変換モジュールをさらに備える、第90節に記載の電子デバイス。
【0187】
第98節。コンピュータに実装された方法であって、
電子文書の第1のページをタッチスクリーンディスプレイ上に表示することと、
該タッチスクリーンディスプレイ上の物体の圧力を検出することと、
該電子文書のページを第2のページまでめくるためのコマンドを受け取ることと、
該物体の該圧力が検出される限りは、該電子文書の該第2のページを該タッチスクリーンディスプレイ上に表示することと、
該物体の圧力がもはや検出されなくなった時点で、該電子文書の該第1のページを再表示することと、
を含む、コンピュータに実装された方法。
【0188】
第99節。該物体は、指またはスタイラスのうちの少なくとも1つで構成される、第98節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0189】
第100節。該ページをめくるためのコマンドは、該タッチスクリーンディスプレイ上で行われるジェスチャを含む、第98節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0190】
第101節。該ページをめくるためのコマンドは、該タッチスクリーンディスプレイの一部ではない制御の作動を含む、第98節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0191】
第102節。該物体の該圧力の該検出は、該タッチスクリーンディスプレイの規定の領域の中の圧力を感知することを含む、第98節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0192】
第103節。該規定の領域は、該タッチスクリーンディスプレイの左下隅部、または該タッチスクリーンディスプレイの右下隅部のうちの1つである、第102節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0193】
第104節。該電子文書の該第1のページの該再表示に付随する、触覚指示を開始することをさらに含む、第98節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0194】
第105節。該触覚指示は、振動で構成される、第104節に記載のコンピュータに実装された方法。
【0195】
第106節。電子デバイスであって、
プロセッサと、
プロセッサによってアクセス可能な、メモリと、
電子文書の可視的な表現を提示するための、タッチスクリーンディスプレイと、
該タッチスクリーンディスプレイ上の領域に印加される圧力を検出するための、圧力検出器と、
該メモリに記憶され、かつ該タッチスクリーンディスプレイの該領域に印加されている連続的な圧力に応答して、該電子文書の第1のページを一時的にブックマークする一方で、第2のページを表示するために該電子文書の1つ以上のページをめくることを可能にするために、該プロセッサによって実行可能である、ブックマーキングモジュールであって、該圧力の除去に応じて、該第1のページの表示への復帰を引き起こす、ブックマーキングモジュールと、
を備える、電子デバイス。
【0196】
第107節。該領域は、該タッチスクリーンディスプレイの左下隅部、または該タッチスクリーンディスプレイの右下隅部のうちの1つを含む、第106節に記載の電子デバイス。
【0197】
第108節。該メモリに記憶され、かつ該電子文書のページをめくるためのコマンドとして、該タッチスクリーンディスプレイ上のジェスチャを検出するために、該プロセッサによって実行可能な、ページめくり検出器をさらに備える、第106節に記載の電子デバイス。
【0198】
第109節。該ジェスチャは、該タッチスクリーンディスプレイを横断するスワイプアクションである、第108節に記載の電子デバイス。
【0199】
第110節。該ジェスチャは、該タッチスクリーンディスプレイの別の領域に印加された圧力であり、めくられるページの数は、該別の領域に印加された圧力に比例する、第108節に記載の電子デバイス。
【0200】
第112節。該タッチスクリーンディスプレイとは無関係な制御をさらに備え、該1つ以上のページは、該制御のユーザ作動に応答してめくられる、第106節に記載の電子デバイス。
【0201】
第113節。該触覚指示は、該第1のページの該再表示に付随する、第109節に記載の電子デバイス。
【0202】
第114節。該電子デバイスは、専用のハンドヘルド電子ブックリーダを備える、第106節に記載の電子デバイス。
【0203】
第115節。該メモリに記憶され、かつ文書のサイズまたは読むために利用可能な時間のうちの少なくとも1つに従って電子文書のリストを識別して絞り込むために、該プロセッサによって実行可能である、ブック絞り込みモジュールをさらに備える、第106節に記載の電子デバイス。
【0204】
第116節。該タッチスクリーンディスプレイに印加された圧力の検出を介して、該電子文書から選択されたテキストの一部分をスピーチに変換するために、テキスト−スピーチ変換(TTS)モジュールをさらに備える、第106節に記載の電子デバイス。
【0205】
本明細書に記載される種々の命令、方法、および技術は、1つ以上のコンピュータまたは他のデバイスによって実行される、プログラムモジュール等の、コンピュータで実行可能な命令という一般的な状況において検討され得る。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するための、または特定の抽象データ型を実装するための、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含む。これらのプログラムモジュール等は、ネイティブコードとして実行されてもよく、または仮想マシンもしくは他のジャストインタイムコンパイル実行環境等でダウンロードされ実行されてもよい。典型的に、プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態における所望に応じて組み合わせられるか、または分散されてもよい。これらのモジュールおよび技術の実装は、いくつかの形態のコンピュータが読み取り可能な媒体上に記憶されてもよく、またはそれを通じて伝送されてもよい。
【0206】
結び
主題は、構造的特徴および/または方法論的動作に対して具体的な言語で記載されているが、添付の特許請求の範囲において定義される主題は、記載される特定の特徴または動作に必ずしも限定されないことを理解されたい。むしろ、特定の特徴および動作は、特許請求の範囲を実装する例示的な形態として開示される。
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