(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る検体分析装置の概略構成を示す模式図である。本発明の実施の形態1に係る検体分析装置1は、互いに同種類の2つの測定ユニット(測定部)5a、5bと、測定ユニット5a、5bの前面側に配置された検体搬送部3と、測定ユニット5a、5b及び検体搬送部3に電気的に接続されたPC(パーソナルコンピュータ)からなる制御装置12とを備えている。
【0012】
本実施の形態1では、測定ユニット5aと5bとは同種類の測定ユニットであり、同一の測定原理を用いて同一の測定項目について検体を測定する。なお、同種類とは、2つの測定ユニット5a、5bが完全に同一の測定項目について検体を測定する場合のみならず、測定ユニット5aによる複数の測定項目と測定ユニット5bによる複数の測定項目とが部分的に共通している場合も含む。以下、本実施の形態1では、測定ユニット5a、5bが血球計数装置である場合を例に挙げて説明する。なお、測定ユニット5a、5bの種類はこれに限定されるものではなく、尿分析装置、血液凝固測定装置、免疫分析装置、遺伝子増幅測定装置等であっても良いことは言うまでもない。
【0013】
また、測定ユニット5a、5bは、並列に配置されている。さらに、測定ユニット5a、5bは、それぞれ検体搬送部3が搬送するサンプルラックLに保持された検体容器Tを、筐体に設けられた取り込み口51a、51bから内部に取り込み、内蔵している吸引部(図示せず)により吸引した検体の所定の測定項目について測定する。
【0014】
実施の形態1に係る検体分析装置1の下部には、空圧源ユニット及び試薬容器を設置することが可能な試薬容器設置部2を備えている。試薬容器設置部2内には、さらに空圧源ユニットの動作により試薬容器から移送される試薬を貯留する試薬貯留部を備えており、設置スペースを増大させることなく試薬貯留部を確保している。試薬の補充は、試薬交換口21、21を介して試薬容器を引き出し、試薬容器ごと交換することで行う。
【0015】
制御装置12は、パーソナルコンピュータ(PC)等で構成されている。
図2は、本発明の実施の形態1に係る検体分析装置1の制御装置12の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、制御装置12は、CPU(制御部)121、RAM122、記憶装置123、入出力インタフェース124、ビデオインタフェース125、可搬型ディスクドライブ126、通信インタフェース127及び上述したハードウェアを接続する内部バス128で構成されている。
【0016】
CPU(制御部)121は、内部バス128を介して制御装置12の上述したようなハードウェア各部と接続されており、上述したハードウェア各部の動作を制御する制御部として機能するとともに、記憶装置123に記憶されている搬送制御プログラム100に従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。RAM122は、SRAM、SDRAM等の揮発性メモリで構成され、搬送制御プログラム100の実行時にロードモジュールが展開され、搬送制御プログラム100の実行時に発生する一時的なデータ等を記憶する。
【0017】
記憶装置123は、内蔵される固定型記憶装置(ハードディスク)、ROM等で構成されている。記憶装置123に記憶されている搬送制御プログラム100は、プログラム及びデータ等の情報を記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体80から、可搬型ディスクドライブ126によりダウンロードされ、実行時には記憶装置123からRAM122へ展開して実行される。もちろん、通信インタフェース127を介してネットワークに接続されている外部のコンピュータからダウンロードされたコンピュータプログラムであっても良い。また記憶装置123は、試薬容器又は試薬貯留部の残量を判断するための残量判断情報を記憶してある残量判断情報記憶部1231を備えている。残量判断情報記憶部1231には、例えば試薬容器が空になったと判断する境界となる試薬容器残量、試薬貯留部が空になったと判断する境界となる試薬の貯留残量等を記憶する。
【0018】
通信インタフェース127は内部バス128に接続されており、インターネット、LAN、WAN等の外部のネットワークに接続されることにより、外部のコンピュータ等とデータ送受信を行うことが可能となっている。
【0019】
入出力インタフェース124は、キーボード、マウス等の入力部12bと接続され、データの入力を受け付ける。また、ビデオインタフェース125は、CRTモニタ、LCD等の画像表示部12aと接続され、所定の画像を表示する。
【0020】
図3は、本発明の実施の形態1に係る検体分析装置1の検体搬送部3の概略構成を示す模式図である。
図3に示すように、検体搬送部3は、検体を検体分析装置1の測定ユニット5a又は5bへ供給するための第1搬送機構31と、検体を下流側の検体搬送部3へ搬送するための第2搬送機構32と、第2搬送機構32を制御する制御部300とを備えている。第1搬送機構31は、分析が行われる前の検体を収容する複数の検体容器Tを保持する複数のサンプルラックLを一時的に保持することが可能な分析前ラック保持部33と、サンプルラックLを図中の矢印に示すX方向へ水平に直線移動するラック搬送部35と、検体容器Tに貼付されたバーコードラベルのバーコード及びサンプルラックLに貼付されたバーコードラベルのバーコードを読み取るバーコード読取部36と、サンプルラックLの有無を検出するラックセンサ37と、検体容器Tの有無を検出する検体容器センサ38と、分析後ラック保持部34へサンプルラックLを送出するラック送出部39とを備えている。
【0021】
分析前ラック保持部33は、平面視において四角形をなしており、X方向の幅はサンプルラックLのX方向の幅より若干大きい。分析前ラック保持部33は、周囲の面よりも一段低く形成されており、上面に分析前のサンプルラックLを載置する。分析前ラック保持部33は、第2搬送機構32と連動しており、後述する第2搬送機構32のラック送出部322によって、第2搬送機構32からサンプルラックLが送出される。
【0022】
分析前ラック保持部33の近傍には、ラックセンサ37が取り付けられており、ラックセンサ37によってサンプルラックLの有無を検出する位置をラック検出位置33aとしている。第2搬送機構32から送出されたサンプルラックLは、ラック検出位置33aまで搬送され、搬送されたサンプルラックLがラックセンサ37により検出される。
【0023】
また、分析前ラック保持部33の両側面には、内側へ向けて突出することが可能なラック送込部33b、33bが設けてある。ラックセンサ37によりサンプルラックLが検出された場合、ラック送込部33b、33bが突出することによりサンプルラックLと係合し、係合した状態で後方(ラック搬送部35に近接する方向)へ移動することにより、サンプルラックLが後方へと移送される。ラック送込部33b、33bは、分析前ラック保持部33の下方に設けられたステッピングモータ33cによって駆動される。
【0024】
ラック搬送部35は、分析前ラック保持部33によって移送されたサンプルラックLを、X方向へと搬送する。検体容器センサ38によって検体容器Tの有無を検出する検体容器検出位置35a、及び測定ユニット5へ検体を供給するための検体供給位置35cは、ラック搬送部35によるサンプルラックLの搬送経路上に存在する。ラック搬送部35は、サンプルラックLを、検体容器検出位置35aを経由して検体供給位置35cへ搬送する。
【0025】
検体供給位置35cは、検体容器検出位置35aから検体容器T1つ分だけ搬送方向下流側に位置しており、ラック搬送部35により検体供給位置35cにサンプルラックLが搬送された場合には、測定ユニット5の図示しないハンド部が当該サンプルラックLに保持された検体容器Tを把持し、サンプルラックLから検体容器Tを取り出し、検体容器Tから検体の吸引を行うことによって、検体が測定ユニット5に供給される。ラック搬送部35は、検体供給位置35cに検体容器Tを搬送した後、検体の供給が完了し、当該検体容器TがサンプルラックLへ戻されるまでの間、サンプルラックLの搬送を停止させる。
【0026】
また、ラック搬送部35は、それぞれ独立して動作可能な第1ベルト351及び第2ベルト352の2つの環状のベルトを有している。第1ベルト351及び第2ベルト352の矢印Y方向の幅は、それぞれサンプルラックLの矢印Y方向の幅Bの半分以下となっている。第1ベルト351及び第2ベルト352は、ラック搬送部35がサンプルラックLを搬送するときにサンプルラックLの矢印Y方向の幅Bからはみ出ないように並列に配置されている。第1ベルト351及び第2ベルト352の移動方向を制御することにより、サンプルラックLはX方向に順方向のみならず逆方向にも直線移動させることが可能となっている。
【0027】
バーコード読取部36は、検体容器Tに貼付されたバーコードラベルのバーコードを読み取り、また、サンプルラックLに貼付されたバーコードラベルのバーコードを読み取る。バーコード読取部36は、図示しない回転装置によって対象の検体容器TをサンプルラックLに保持したまま水平方向に回転させながら検体容器Tの検体バーコードを読み取る。検体容器Tを回転させることにより、検体容器Tのバーコードラベルがバーコード読取部36に対して反対側に位置する場合でも、バーコードラベルをバーコード読取部36へ向けることができ、バーコード読取部36に検体容器Tの検体バーコードを読み取らせることができる。また、サンプルラックLのラックバーコードは、各サンプルラックLに固有に付されたラックIDを記録したものであり、検体の分析結果の管理等に使用される。
【0028】
ラックセンサ37及び検体容器センサ38は、接触型のセンサであり、図示しないのれん形状の接触片、光を出射する発光素子、及び受光素子をそれぞれ有している。ラックセンサ37及び検体容器センサ38は、接触片が検出対象物に接触することにより屈曲され、その結果、発光素子から出射された光が接触片により反射されて受光素子に入射する。これにより、検体容器センサ38の直下をサンプルラックLに保持された検出対象となる検体容器Tが通過する際に、接触片が検体容器Tに接触することにより屈曲され、検体容器Tを検出することができる。
【0029】
ラック送出部39は、分析後ラック保持部34の後方に、ラック搬送部35を挟んで分析後ラック保持部34に対向するように配置されており、ステッピングモータ39aの駆動力により矢印Y方向に水平に直線移動する。これにより、分析後ラック保持部34とラック送出部39との間の位置391にサンプルラックLが搬送された場合に、ラック送出部39を分析後ラック保持部34側に移動することによって、サンプルラックLを押動させて分析後ラック保持部34内に搬送することができる。このようにして、分析が完了したサンプルラックLは、第1搬送機構31から第2搬送機構32へ送出される。
【0030】
第2搬送機構32は、
図3に示すように、ラック搬送部321と、ラック送出部322と、分析後ラック保持部34とを備えている。ラック搬送部321は、X方向へ延伸しており、サンプルラックLをX方向へ水平に直線移動させることができる。ラック搬送部321は、環状のベルト321a及びステッピングモータ321bを有しており、ステッピングモータ321bの駆動力によってベルト321aをX方向へ移動させる。これにより、ベルト321aの上に載置されたサンプルラックLをX方向へ搬送することができる。
【0031】
ラック送出部322は、分析前ラック保持部33の前方に、ラック搬送部321を挟んで分析前ラック保持部33に対向するように配置されており、ステッピングモータ322aの駆動力により矢印Y方向に水平に直線移動する。これにより、分析前ラック保持部33とラック送出部322との間の位置323にサンプルラックLが搬送された場合に、ラック送出部322を分析前ラック保持部33側に移動することによって、サンプルラックLを押動させて分析前ラック保持部33内のラック検出位置33aに搬送させる。
【0032】
分析後ラック保持部34は、平面視において四角形をなしており、X方向の幅はサンプルラックLのX方向の幅より若干大きい。分析後ラック保持部34は、周囲の面よりも一段低く形成されており、上面に分析が完了したサンプルラックLが載置される。分析後ラック保持部34は、第1搬送機構31と連動しており、ラック送出部39によって、第一搬送機構31からサンプルラックLが送出される。
【0033】
分析後ラック保持部34の両側面には、内側へ向けて突出することが可能なラック送込部34b、34bが設けてある。ラック送出部39により、第一搬送機構31から送出されたサンプルラックLは、ラック検出位置34aまで搬送され、搬送されたサンプルラックLがラックセンサ40により検出された場合、ラック送込部34b、34bが突出することによりサンプルラックLと係合し、係合した状態で前方(ラック搬送部321に近接する方向)へ移動することにより、サンプルラックLが前方へと移送される。かかるラック送込部34b、34bは、分析後ラック保持部34の下方に設けられたステッピングモータ34cによって駆動される。
【0034】
検体搬送部3によるサンプルラックLの搬送は、検体搬送部3にデータ通信することが可能に接続された制御装置12により制御される。検体搬送部3は、CPU、ROM、RAM等から構成される制御部300を備えている。制御装置12は、制御部300とデータ通信を行うことにより、検体搬送部3の動作を制御することができる。
【0035】
図4は、本発明の実施の形態1に係る検体分析装置1の試薬の残量検知手段(試薬容器残量検知部又は貯留残量検知部)の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、測定ユニット5(5a、5b)には、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201から試薬が供給される。本実施の形態1では、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201と測定ユニット5(5a、5b)との間に、試薬を貯留する試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251を備えている。なお、試薬容器201には希釈液、洗浄液、及びシース液として兼用される試薬が収容されており、他の試薬容器200、200、・・・よりも収容されている液量が多い。したがって、試薬貯留部251も他の試薬貯留部250、250、・・・よりも貯留されている液量が多い。
【0036】
空圧源ユニット(移送部)252は、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251に陽圧又は陰圧を付与することにより、試薬を測定ユニット5(5a、5b)へ移送する又は試薬容器200、200、・・・、試薬容器201から試薬を移送する機能を有している。
【0037】
検知回路253は、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201、及び/又は試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251の残量が所定量以下であることを検知する。検知する方法は、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201に収容されている試薬の残量検知方法と、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251内に貯留されている試薬の残量検知方法とで、それぞれ相違する。
【0038】
例えば、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201の残量が所定量以下であることを検知する残量検知方法として、後述するフロートスイッチを用いる場合、検知回路253はフロートスイッチからの信号を受信し、測定ユニット5(5a、5b)に対して所定の信号を送信する。
【0039】
測定ユニット5(5a、5b)は、プロセッサ、メモリ等で構成される制御部500を内蔵しており、制御装置12のCPU121、検体搬送部3の制御部300とデータ通信することが可能に接続されている。制御部500は、測定ユニット5(5a、5b)の動作の制御及び試薬容器設置部2における試薬の移送の制御を行う。つまり、制御部300及び制御部500は、制御装置12のCPU121からの指示に応じて測定ユニット5(5a、5b)の動作の制御及び試薬容器設置部2における試薬の移送の制御を行う。
【0040】
図5は、本発明の実施の形態1に係る検体分析装置1の試薬供給回路の構成を示す回路図である。
図5の例では、試薬の残量検知手段としてフロートスイッチ260、260、・・・、フロートスイッチ261を用いている。
図5では、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201から、流路210、210、・・・、流路211を経由して測定ユニット5(5a、5b)へと試薬が供給される。流路210、210、・・・、流路211の中途には、それぞれチャンバを試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251として配置してある。
【0041】
検体分析装置1の起動時又は試薬容器200、200、・・・、試薬容器201の交換時には、廃液を収容する廃液チャンバ255を介して空圧源ユニット252により陰圧を付与し、バルブ275、275、・・・を開放することにより、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201から試薬を試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251へ移送する。このとき、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251内を流路210、210、・・・、流路211も含めて試薬で充填することにより気泡抜きを実行する。試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251内が流路210、210、・・・、流路211も含めて試薬で充填されているか否かは、気泡センサ270、270、・・・により気泡が検知されるか否かで判断する。
【0042】
試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251内が流路210、210、・・・、流路211も含めて試薬で充填された状態で、空圧源ユニット252によりダイヤフラムポンプ290、290、・・・を駆動することにより、試薬は試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251から測定ユニット5(5a、5b)へと移送される。測定ユニット5(5a、5b)へ移送された試薬は、ダイヤフラムポンプ290、290、・・・によって定量された後、測定試料調製部に移送され、検体と混合されることによって測定試料が調製される。なお、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201が交換された場合にも、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251から測定ユニット5(5a、5b)への試薬の移送、すなわち測定ユニット5(5a、5b)による検体の測定は継続される。
【0043】
試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251内には、フロートスイッチ260、260、・・・、フロートスイッチ261が設けてある。フロートスイッチ260又はフロートスイッチ261は、試薬貯留部250又は試薬貯留部251内に一定量の試薬が貯留されているか否かにより、オン信号又はオフ信号を出力する。試薬を試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251から測定ユニット5(5a、5b)へ移送することにより、フロートスイッチ260、260、・・・、フロートスイッチ261のフロート板が下降した場合、検体分析装置1の起動時又は試薬容器200、200、・・・、試薬容器201の交換時と同様、空圧源ユニット252により陰圧を付与し、バルブ275、275、・・・を開放することにより、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201から試薬を試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251へ移送し、下降前の位置(上端位置)にフロートスイッチ260、260、・・・、フロートスイッチ261のフロート板が復帰した時点で試薬の移送を停止させる。
【0044】
一方、試薬容器200、200、・・・試薬容器201から試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251へ試薬を移送する場合、空圧源ユニット252により陰圧を付与してから一定時間経過した後であっても、上端位置にフロートスイッチ260、260、・・・、フロートスイッチ261のフロート板が復帰しないときには、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201の残量が所定量以下であることを検知することができ、「試薬容器を交換してください。」、「試薬がありません。」等の試薬容器の交換を促すメッセージ(交換メッセージ)を制御装置12の画像表示部12aに出力する。すなわち、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201に十分な試薬が残っていない場合には、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251へ試薬を移送することができず、下降したフロートスイッチ260、260、・・・、フロートスイッチ261のフロート板が上昇しない、すなわち試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251の残量が増加しない。したがって、上端位置にフロートスイッチ260、260、・・・、フロートスイッチ261のフロート板が復帰するか否かに応じて、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201の残量が所定量以下であることを検知することができる。なお、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201の底面から試薬を吸引するように流路210、210、・・・、流路211の試薬容器200、200、・・・、試薬容器201側の先端を配置することにより、試薬容器200、200、・・・試薬容器201が空になるまで試薬を吸引することが可能となり、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201内の試薬を無駄にすることを抑制することができる。一方、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201の底面から所定の距離だけ上方から試薬を吸引するように流路210、210、・・・、流路211の試薬容器200、200、・・・、試薬容器201側の先端を配置することにより、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251に気泡が混入することを抑制することができる。
【0045】
本実施の形態1に係る検体分析装置1では、「試薬容器を交換してください。」、「試薬がありません。」等のメッセージが制御装置12の画像表示部12aに出力された時点でも、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251には、試薬が貯留されている。したがって、「試薬容器を交換してください。」、「試薬がありません。」等のメッセージが制御装置12の画像表示部12aに出力された時点では測定ユニット5(5a、5b)における測定処理を直ちに停止させる必要はなく、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251から測定ユニット5(5a、5b)への試薬の移送は継続される。試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251の残量が所定量以下であることを検知する方法として、例えば交換メッセージが出力された時点における試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251の残量から、測定ユニット5(5a、5b)にて検体を1回測定するのに必要となる試薬の量に測定回数を乗じた量を減算し、減算した結果と残量判断情報記憶部1231に記憶された試薬貯留残量とを比較する方法が挙げられる。なお、交換メッセージが出力された時点において試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251の残量は、フロートスイッチ260、260、・・・、フロートスイッチ261のフロート板の位置から算出される。
【0046】
また、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251の残量が所定量以下であることを検知する方法は、試薬容器を交換せずに測定することが可能な回数に基づいて検知する方法であっても良い。この場合、交換メッセージが出力された時点において試薬容器を交換せずに測定することが可能な回数を、残量判断情報記憶部1231に記憶しておき、「試薬容器を交換してください。」等のメッセージが制御装置12の画像表示部12aに出力された時点から、測定される都度、測定回数をカウントする。カウントした測定回数が、残量判断情報記憶部1231に記憶してある測定することが可能な回数に到達した場合、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251の残量が所定量以下であることを検知することができ、「試薬容器を交換してください(測定不可)。」等の検体の測定の停止を促すメッセージを制御装置12の画像表示部12aに出力する。なお、検体が測定される都度、記憶されている測定することが可能な回数を1ずつデクリメントし、回数が0になったときに試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251の残量が所定量以下であることを検知しても良い。
【0047】
なお、希釈液、洗浄液、及びシース液として兼用される試薬が収容されている試薬容器201は、他の試薬容器200、200、・・・よりも収容されている液量が多い。したがって、試薬貯留部251も他の試薬貯留部250、250、・・・よりも貯留されている液量が多いため、1回の測定に用いる試薬の量も多く、上述した測定回数をカウントする方法では試薬容器201の残量を精度良く検知することができないおそれもある。
【0048】
そこで、例えば測定ユニット5(5a、5b)内にも気泡センサ280、280、・・・を設けておき、気泡の発生を検知した時点で試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251の残量が所定量以下であることを検知することができるので、「試薬容器を交換してください(測定不可)。」等のメッセージを制御装置12の画像表示部12aに出力する。
【0049】
また、試薬貯留部251では、フロート板を2枚(上部に1枚、下部に1枚)備えているフロートスイッチ261を備えておき、上部のフロート板にて試薬容器201の残量が所定量以下であることを検知し、下部のフロート板にて試薬貯留部251の残量が所定量以下であることを検知しても良い。これにより、1回の測定に用いる試薬の量が多い試薬貯留部251についても、残量が所定量以下であることを高い精度で検知することができる。
【0050】
なお、カウントした測定回数が、記憶してある測定することが可能な回数に到達した場合、あるいは下部のフロート板にて試薬の液面を検出することができなくなった場合であって、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251の残量が所定量以下であることを検知することができたときには、試薬の測定ユニット5(5a、5b)への移送を停止させることが好ましい。測定するために必要な量の試薬が残っていないことから、移送自体を停止させることで、無駄に検体と混合させて測定不能な測定試料を調製するおそれがなく、貴重な検体を無駄に消費することを未然に回避することができる。
【0051】
また、制御装置12の残量判断情報記憶部1231に記憶しておくカウント数(測定することが可能な回数)は、検体搬送部3が受け入れることが可能な最大検体数以上の数であることが好ましい。この場合、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251の残量が、記憶してあるカウント数の検体を測定することが可能な量より多くなるように、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201から試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251への試薬の移送を制御しておく。検体搬送部3に測定対象の検体として受け入れることが可能な最大検体数以上、例えばカウント数を50としておくことにより、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201の残量が所定量以下であると検知して、「試薬容器を交換してください。」等のメッセージが制御装置12の画像表示部12aに出力された場合に、既に測定対象の検体として検体搬送部3に受け入れている検体については、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251に貯留されている試薬を用いて測定を完了することができる。したがって、検体搬送部3へ予め受け入れた検体については、試薬の不足によって測定が停止することを未然に回避することができるので、検体分析装置1の使用者は、検体搬送部3に測定対象として検体を受け入れた後に検体分析装置1から離れ、別の作業を実施することが容易となる。
【0052】
図6は、本発明の実施の形態1に係る制御装置12のCPU121の測定処理の制御手順を示すフローチャートである。
図6において、制御装置12のCPU121は、検体の連続測定の開始指示を受け付ける(ステップS601)。開始指示の受け付けは、例えば入力部12bを介して行われる。受け付けた開始指示は、測定ユニット5(5a、5b)の制御部500へ送信され、開始指示を受信した制御部500は、空圧源ユニット252及びバルブ275、275、・・・の動作を制御して、試薬を試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251に充填する。
【0053】
CPU121は、測定対象となる最初の検体の搬送指示を、検体搬送部3の制御部300へ送信する(ステップS602)。搬送指示を受信した検体搬送部3の制御部300は、測定対象となる検体が収容されている検体容器Tを吸引部まで搬送させる。
【0054】
CPU121は、測定の開始指示を測定ユニット5(5a、5b)の制御部500へ送信する(ステップS603)。CPU121は、測定項目に応じて必要となる試薬の移送指示を、測定ユニット5(5a、5b)の制御部500へ送信する(ステップS604)。移送指示を受信した制御部500は、空圧源ユニット252及びバルブ275、275、・・・の動作を制御して、試薬を試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251から測定ユニット5(5a、5b)へ移送する。試薬が移送された測定ユニット5(5a、5b)は、制御部500の指示に応じて、測定対象となる検体と該試薬とを混合して測定試料を調製して、所定の物性値、例えば血球数等を測定する。
【0055】
CPU121は、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201から試薬貯留部250、250、・・・試薬貯留部251に試薬を移送し(ステップS605)、フロートスイッチ260、260、・・・、フロートスイッチ261のフロート板が上端位置まで復帰するか否かに基づいて、試薬容器200、200、・・・試薬容器201の残量が所定量以下であるか否かを判断する(ステップS606)。CPU121が、残量が所定量以下であると判断した場合(ステップS606:YES)、CPU121は、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201の交換を促すメッセージ(交換メッセージ)を制御装置12の画像表示部12aに出力し(ステップS607)、該交換メッセージが出力された後に測定された検体の数、すなわち測定回数をカウントする(ステップS608)。なお、ステップS607において出力される交換メッセージには、残量判断情報記憶部1231に記憶されている、試薬容器を交換することなく測定することが可能な回数が含まれる。また、CPU121は、交換メッセージに含まれる測定することが可能な回数を、検体が測定される都度(すなわち、処理がステップS603に戻る都度)、1ずつ減少するよう、画像表示部12aを制御する。これにより、使用者は、測定することが可能な検体数をリアルタイムで把握することが可能となる。
【0056】
CPU121は、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251の残量が、残量判断情報記憶部1231に記憶してある所定量以下であるか否かを判断する(ステップS609)。すなわち、CPU121は、カウントした測定回数が残量判断情報記憶部1231に記憶されている、試薬容器を交換することなく測定することが可能な回数に到達したか否かを判断する。CPU121が、記憶してある回数に到達したと判断した場合、すなわち、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251の残量が所定量以下であると判断した場合(ステップS609:YES)、CPU121は、測定停止指示を測定ユニット5(5a、5b)の制御部500へ送信し(ステップS612)、測定の停止を促す測定停止メッセージ及び試薬容器200、200、・・・、試薬容器201の交換を促す交換メッセージを制御装置12の画像表示部12aに出力する(ステップS613)。
【0057】
CPU121が、残量が所定量より多いと判断した場合(ステップS606:NO、ステップS609:NO)、CPU121は、全ての検体について測定が完了したか否かを判断する(ステップS610)。CPU121が、まだ測定していない検体が存在すると判断した場合(ステップS610:NO)、CPU121は、測定対象となる次の検体の搬送指示を検体搬送部3の制御部300へ送信し(ステップS611)、処理をステップS603へ戻して上述した処理を繰り返す。CPU121が、全ての検体について測定が完了したと判断した場合(ステップS610:YES)、CPU121は、処理を終了する。
【0058】
以上のように本実施の形態1によれば、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251を備えることにより、同一種類の試薬を収容した試薬容器200、200、・・・、試薬容器201を複数接続しておく必要がなく、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201が空になった場合であっても試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251に貯留された試薬を用いて検体の測定を中断することなく継続することができる。また、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201が空になった時点で試薬容器200、200、・・・、試薬容器201の交換を促すメッセージが出力されるので、使用者は測定を中断することなく試薬容器を交換して試薬を補充することが可能となる。
【0059】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る検体分析装置の構成は、実施の形態1と同様であることから同一の符号を付することにより詳細な説明は省略する。本実施の形態2は、試薬容器200から試薬貯留部250への試薬の移送にポンプを用いる点で実施の形態1とは相違する。
【0060】
図7は、本発明の実施の形態2に係る検体分析装置1の試薬容器設置部2内の試薬の移送に関連する構成を概略的に示す模式図である。
図7に示すように試薬容器200と測定ユニット5(5a、5b)との間には試薬貯留部250が備えてあり、試薬容器200から試薬を移送するためのダイヤフラムポンプ71が備えてある。試薬容器200から試薬を試薬貯留部250へ移送する場合には、まずバルブ73を開放し、空圧源ユニット252によりダイヤフラムポンプ71に陰圧を付与することで、試薬容器200から試薬をダイヤフラムポンプ71へ移送する。そして、バルブ73を閉鎖し、バルブ72を開放し、空圧源ユニット252によりダイヤフラムポンプ71に陽圧を付与することで、ダイヤフラムポンプ71から試薬を試薬貯留部250へ移送する。
【0061】
次に、検体の測定時には、実施の形態1と同様に、測定ユニット5(5a、5b)に設けられたダイヤフラムポンプ290(
図8参照)に対して、空圧源ユニット252により陽圧及び陰圧を付与する。これにより、試薬貯留部250に貯留されている試薬が測定ユニット5(5a、5b)へと移送され、フロートスイッチ260のフロート板が試薬充填時の位置(上端位置)から下降する。
【0062】
一の検体の測定が完了する都度、ダイヤフラムポンプ71を駆動することで、試薬容器200から試薬を試薬貯留部250へ移送する。これにより、フロートスイッチ260のフロート板を下降前の位置、すなわち試薬充填時の位置(上端位置)に復帰させることができる。
【0063】
検知回路253は、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201が空(残量が所定量以下)になった場合、後述するフロートスイッチ260の信号を受信して、測定ユニット5(5a、5b)に所定の信号を送信する。
【0064】
図8は、本発明の実施の形態2に係る検体分析装置1の試薬供給回路の構成を示す回路図である。試薬容器200、200、・・・から、流路210、210、・・・を経由して測定ユニット5(5a、5b)へと試薬が供給される。流路210、210、・・・の中途には、それぞれチャンバを試薬貯留部250、250、・・・として配置してある。
【0065】
検体分析装置1の起動時又は試薬容器200、200、・・・の交換時には、ダイヤフラムポンプ71、71、・・・を駆動し、試薬容器200、200、・・・から試薬を試薬貯留部250、250、・・・へ移送する。
【0066】
試薬貯留部250、250、・・・内を流路210、210、・・・も含めて試薬で充填した状態で、測定ユニット5(5a、5b)内に設けられたダイヤフラムポンプ290、290、・・・を駆動することにより、試薬は試薬貯留部250、250、・・・から測定ユニット5(5a、5b)へ移送される。
【0067】
試薬貯留部250、250、・・・内には、フロートスイッチ260、260、・・・が設けてある。試薬を試薬貯留部250、250、・・・から測定ユニット5(5a、5b)へ移送することにより、フロートスイッチ260、260、・・・のフロート板が下降した場合、検体分析装置1の起動時又は試薬容器200、200、・・・の交換時と同様、ダイヤフラムポンプ71、71、・・・を駆動し、試薬容器200、200、・・・から試薬を試薬貯留部250、250、・・・へ移送し、下降前の位置(上端位置)にフロートスイッチ260、260、・・・のフロート板が復帰した時点で試薬の移送を停止させる。
【0068】
一方、試薬容器200、200、・・・から試薬貯留部250、250、・・・へ試薬を移送する場合、ダイヤフラムポンプ71、71、・・・を所定回数駆動した後であっても、上端位置にフロートスイッチ260、260、・・・のフロート板が復帰しないときには、試薬容器200、200、・・・の残量が所定量以下であることを検知することができ、「試薬容器を交換してください。」等のメッセージを制御装置12の画像表示部12aに出力する。
【0069】
「試薬容器を交換してください。」等のメッセージが制御装置12の画像表示部12aに出力された時点でも、試薬貯留部250、250、・・・には、試薬が貯留されている。したがって、「試薬容器を交換してください。」等のメッセージが制御装置12の画像表示部12aに出力された時点では測定ユニット5(5a、5b)における測定処理を直ちに停止させる必要はない。
【0070】
なお、上記実施の形態1と実施の形態2とでは、試薬の移送方法が異なるのみであり、CPU121の測定処理の制御手順に大きな差異はないので、CPU121の測定処理の制御手順の説明は省略する。
【0071】
以上のように本実施の形態2によれば、試薬貯留部250、250、・・・を備えることにより、同一種類の試薬を収容した試薬容器200、200、・・・を複数接続しておく必要がなく、試薬容器200、200、・・・が空になった場合であっても試薬貯留部250、250、・・・に貯留された試薬を用いて検体の測定を中断することなく継続することができる。また、試薬容器200、200、・・・が空になった時点で試薬容器200、200、・・・の交換を促すメッセージが出力されるので、使用者は測定を中断することなく試薬容器を交換して試薬を補充することが可能となる。
【0072】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る検体分析装置の構成は、実施の形態1と同様であることから同一の符号を付することにより詳細な説明は省略する。本実施の形態3は、流路210、210、・・・、流路211に、流体コネクタ(第二流体コネクタ)、流体コネクタ(第一流体コネクタ)、流体コネクタ(第三流体コネクタ)、流体コネクタ(第四流体コネクタ)を備える点で実施の形態1とは相違する。
【0073】
図9は、本発明の実施の形態3に係る検体分析装置1の試薬供給回路の構成を示す回路図である。
図9の例では、流路210、210、・・・、流路211において、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201と、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251との間に、流体コネクタ(第二流体コネクタ)221及び流体コネクタ(第一流体コネクタ)222が備えてある。流体コネクタ221は、ポート221a、221b、・・・、221fを有しており、流体コネクタ222は、ポート222a、222b、・・・、222fを有している。流体コネクタ221と流体コネクタ222とは着脱することが可能に接続されており、流体コネクタ221と流体コネクタ222とが接続されることにより、ポート221aとポート222aとが、ポート221bとポート222bとが、・・・、ポート221fとポート222fとが、それぞれ連通するように構成されている。
【0074】
また、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251と、ダイヤフラムポンプ290、290、・・・との間に、流体コネクタ(第三流体コネクタ)231及び流体コネクタ(第四流体コネクタ)232が備えてある。流体コネクタ231は、ポート231a、231b、・・・、231fを有しており、流体コネクタ232は、ポート232a、232b、・・・、232fを有している。流体コネクタ231と流体コネクタ232とは着脱することが可能に接続されており、流体コネクタ231と流体コネクタ232とが接続されることにより、ポート231aとポート232aとが、ポート231bとポート232bとが、・・・、ポート231fとポート232fとが、それぞれ連通するように構成されている。
【0075】
上述した構成において、フロートスイッチ260、260、・・・、フロートスイッチ261、気泡センサ270、270、・・・、バルブ275、275、・・・等の流体回路中の流体要素に障害が発生した場合、流体コネクタ221と流体コネクタ222との接続、及び流体コネクタ231と流体コネクタ232との接続をそれぞれ解除し、流体コネクタ(第二流体コネクタ)221と流体コネクタ(第三流体コネクタ)231とに挟まれた流体回路から流体要素を分離し、流体コネクタ(第一流体コネクタ)222と流体コネクタ(第四流体コネクタ)232とを直接接続することができる。流体コネクタ222と流体コネクタ232とを互いに接続した場合、ポート222aとポート232aとが、ポート222bとポート232bとが、・・・、ポート222fとポート232fとが、それぞれ連通するように構成されている。これにより、流体要素をバイパスして、測定ユニット5(5a、5b)は試薬容器200、200、・・・、試薬容器201から試薬を直接吸引することができ、検体分析装置1にて測定を継続して行うことが可能となる。なお、流体コネクタとしては、例えば実用新案登録第2531074号公報に開示されているような流体コネクタを使用すれば良い。
【0076】
以上のように本実施の形態3によれば、流路210、210、・・・、流路211において、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201と試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251との間に、流体コネクタ221及び流体コネクタ222を備え、試薬貯留部250、250、・・・、試薬貯留部251と、ダイヤフラムポンプ290、290、・・・との間に、流体コネクタ231及び流体コネクタ232を備えることにより、流体要素に障害が発生した場合であっても、流体コネクタ222と流体コネクタ232とを直接接続し、測定ユニット5(5a、5b)は、試薬容器200、200、・・・、試薬容器201から試薬を直接吸引することができる。これにより、検体分析装置1にて測定を継続して行うことが可能となる。
【0077】
その他、本発明は上記実施の形態1、2、及び3に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内であれば多種の変形、置換等が可能である。例えば、試薬容器の残量が所定量以下であることを検知するセンサとして、試薬容器自体の重量を直接計測する重量センサを用いても良いし、試薬容器内の液面の高さを検知する液面検知センサを用いても良い。また、試薬貯留部の残量が所定量以下であることを検知するため、重量センサ、液面検知センサ等を用いても良い。
【0078】
また、上記実施の形態1、2、及び3では、試薬容器から試薬貯留部への試薬の移送と、試薬貯留部から測定ユニットへの試薬の移送とを別々のダイヤフラムポンプ又は空圧源ユニットにより行っているが、一のダイヤフラムポンプにて兼用させても良い。これにより、試薬容器設置部の容量を小型化することも可能となる。
【0079】
また、上記実施の形態1、2、及び3では、同一種類の試薬を収容した試薬容器は1つだけ接続されているが、同一種類の試薬を収容した試薬容器を複数接続するようにしても良い。
【0080】
さらに、上記実施の形態1、2、及び3では、検体分析装置1の各部の動作を制御するための制御部として、制御装置12のCPU121、検体搬送部3の制御部300、測定ユニット5の制御部500を備えているが、これらを分散させることなく、一体的に一の制御部により動作を制御するよう構成しても良い。