特許第5710048号(P5710048)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5710048
(24)【登録日】2015年3月13日
(45)【発行日】2015年4月30日
(54)【発明の名称】デジタルバルブを備えたダンパー
(51)【国際特許分類】
   F16F 9/32 20060101AFI20150409BHJP
   F16F 9/46 20060101ALI20150409BHJP
   F16F 9/34 20060101ALI20150409BHJP
【FI】
   F16F9/32 N
   F16F9/46
   F16F9/34
【請求項の数】12
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2014-95719(P2014-95719)
(22)【出願日】2014年5月7日
(62)【分割の表示】特願2012-533199(P2012-533199)の分割
【原出願日】2010年9月22日
(65)【公開番号】特開2014-159877(P2014-159877A)
(43)【公開日】2014年9月4日
【審査請求日】2014年5月7日
(31)【優先権主張番号】12/573,911
(32)【優先日】2009年10月6日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505318721
【氏名又は名称】テネコ オートモティブ オペレーティング カンパニー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Tenneco Automotive Operating Company Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】レスレ,マシュー エル.
(72)【発明者】
【氏名】カスミルスキ,カール シー.
(72)【発明者】
【氏名】ペンフイゼン,イェルーン ケイ.
(72)【発明者】
【氏名】ブリーゼ,ダレル ジー.
(72)【発明者】
【氏名】キール,ダニエル ティー.
(72)【発明者】
【氏名】モーリン,トマス ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ガードナー,ジェフリー ティー.
【審査官】 村山 禎恒
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭55−114708(JP,U)
【文献】 特開平04−325304(JP,A)
【文献】 特開平05−106677(JP,A)
【文献】 特開2003−222179(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16F 9/00−9/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
緩衝器であって、
作動空間を形成する圧力管と、
スライドすることが可能なように上記圧力管内に配置され、上記作動空間を上部作動空間と下部作動空間とに分割するピストンアセンブリであって、第1の流路を定めるピストン体を含んでいるピストンアセンブリと、

上記ピストンアセンブリに取り付けられたピストンロッドアセンブリと、
上記上部作動空間および上記下部作動空間の一方から他方へと延伸する、上記第1の流路とは別の第2の流路と、
上記第2の流路を通る流体の流れを制御するデジタルバルブアセンブリとを備え、
上記第1の流路は、上記ピストン体と、当該第1の流路を通る流体の流れを制御する第1のバルブアセンブリとを通って延伸しており、
上記第1のバルブアセンブリを通る流体の流れは、当該緩衝器に対して高減衰負荷を生じ、
上記第1のバルブアセンブリおよび上記デジタルバルブアセンブリを通る流体の流れは、上記高減衰負荷よりも低い低減衰負荷を当該緩衝器に対して生じ、
上記第2の流路は上記ピストンロッドアセンブリによって定められており、
上記デジタルバルブアセンブリは上記ピストンロッドアセンブリ内に配置されており、
上記第2の流路は上記上部作動空間と上記下部作動空間との間で延伸しており、
上記上部作動空間および上記下部作動空間の上記他方が流体空間を定め、
上記デジタルバルブアセンブリが複数のデジタルバルブを含む、緩衝器。
【請求項2】
上記ピストン体を通って延伸する第3の流路と、
上記第3の流路を通る流体の流れを制御する第2のバルブアセンブリと、をさらに備える、請求項1に記載の緩衝器。
【請求項3】
上記複数のデジタルバルブが上記ピストンロッドアセンブリの軸方向に配列されている、請求項1に記載の緩衝器。
【請求項4】
上記ピストンロッドアセンブリ内に配置された回路基板をさらに備える、請求項1に記載の緩衝器。
【請求項5】
上記デジタルバルブアセンブリが、
上記上部作動空間および上記下部作動空間の一方とやり取りする流入口と、上記上部作動空間および上記下部作動空間の他方とやり取りする流出口とを有するスリーブと、
移動することが可能なように上記スリーブ内に配置されたスプールと、
上記スプールに隣接して配置されたコイルアセンブリとを備える、請求項1に記載の緩衝器。
【請求項6】
上記デジタルバルブアセンブリが複数のデジタルバルブを含む、請求項5に記載の緩衝器。
【請求項7】
上記デジタルバルブアセンブリが、
スリーブと、
移動することが可能なように上記スリーブ内に配置されたスプールと、
上記スプールに隣接して配置されたコイルアセンブリとを備える、請求項1に記載の緩衝器。
【請求項8】
緩衝器であって、
作動空間を形成する圧力管と、
上記圧力管の周囲に配置された予備管と、
上記圧力管と上記予備管との間に定められた貯蔵空間と、
上記圧力管および上記予備管に取り付けられたベースバルブアセンブリと、
スライドすることが可能なように上記圧力管内に配置され、上記作動空間を上部作動空間と下部作動空間とに分割するピストンアセンブリであって、第1の流路を定めるピストン体を含んでいるピストンアセンブリと、
上記上部作動空間および上記下部作動空間の一方から流体空間へと延伸する、上記第1の流路とは別の第2の流路と、
上記第2の流路を通る流体の流れを制御するデジタルバルブアセンブリとを備え、
上記第1の流路は、上記ピストン体と、当該第1の流路を通る流体の流れを制御する第1のバルブアセンブリとを通って延伸しており、
上記第1のバルブアセンブリを通る流体の流れは、当該緩衝器に対して高減衰負荷を生じ、
上記第1のバルブアセンブリおよび上記デジタルバルブアセンブリを通る流体の流れは、上記高減衰負荷よりも低い低減衰負荷を当該緩衝器に対して生じ、
上記第2の流路は上記ベースバルブアセンブリによって定められており、
上記デジタルバルブアセンブリは上記ベースバルブアセンブリ内に配置されており、
上記第2の流路は上記上部作動空間および上記下部作動空間の一方と上記貯蔵空間との間で延伸しており、
上記貯蔵空間は上記流体空間を定め、
上記デジタルバルブアセンブリが複数のデジタルバルブを含む、緩衝器。
【請求項9】
上記第2の流路が上記上部作動空間と上記貯蔵空間との間で延伸する、請求項8に記載の緩衝器。
【請求項10】
上記圧力管と上記予備管との間に配置された中間管と、
上記圧力管と上記中間管との間に定められた中間空間とをさらに備え、
上記第2の流路は上記中間空間と上記貯蔵空間との間で延伸する、請求項8に記載の緩衝器。
【請求項11】
上記デジタルバルブアセンブリが、
上記中間空間とやり取りする流入口と、上記貯蔵空間とやり取りする流出口とを有するスリーブと、
移動することが可能なように、上記流入口と上記流出口との間で上記スリーブ内に配置されたスプールと、
上記スプールに隣接して配置されたコイルアセンブリとを備える、請求項10に記載の緩衝器。
【請求項12】
上記デジタルバルブアセンブリが、
上記上部作動空間とやり取りする流入口と、上記貯蔵空間とやり取りする流出口とを有するスリーブと、
移動することが可能なように、上記流入口と上記流出口との間で上記スリーブ内に配置されたスプールと、
上記スプールに隣接して配置されたコイルアセンブリとを備える、請求項8に記載の緩衝器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的に、自動車のサスペンションシステム等のサスペンションシステムに使用するための、水圧式ダンパーまたは緩衝器に関する。より詳細には、本開示は、従来の受動的バルブシステムと組み合わせられることによって水圧式ダンパーの減衰特性を決定する、デジタルダンパーバルブに関する。
【背景技術】
【0002】
この節では、本開示に関する背景技術(必ずしも従来技術ではない)を提供する。
【0003】
緩衝器は、自動車のサスペンションシステムと結合して用いられることにより、運転中に発生する不要な振動を吸収する。不要な振動を吸収するために、緩衝器は、自動車におけるバネ入りの部位(車体)とバネなしの部位(サスペンション)との間に一般的に接続される。緩衝器の圧力管内にはピストンが位置しており、また上記圧力管は車の上記バネなしの部位と接続されている。上記ピストンは、上記圧力管を通って伸長するピストンロッドを通って、自動車の上記バネ入りの部位と接続されている。上記ピストンは、上記圧力管を上部作動空間と下部作動空間とに分離する。上記上部作動空間および上記作動空間はどちらも作動液で満たされている。上記ピストンは、バルブの開閉により、上記上部作動空間および上記下部作動空間の間で作動液の流れを制限することができるため、上記緩衝器が圧縮または伸長したとき、上記緩衝器は、振動を和らげる減衰力を生じることができる。上記振動は、和らげることがなければ、車の上記バネなしの部位から上記バネ入りの部位に伝わる。2管の緩衝器では、上記圧力管と予備管との間に、貯水器または貯蔵空間が定められている。上記下部作動空間と上記貯蔵空間との間には、これもまた振動を和らげる減衰力を生じるように、ベースバルブが配置されている。上記振動は、和らげることがなければ、車の上記バネなしの部位から上記バネ入りの部位に伝わる。
【0004】
上述したように、2管の緩衝器では、上記ピストンのバルブ開閉は、上記緩衝器が伸長して減衰負荷を生じたときに、上記上部作動空間と上記下部作動空間との間で減衰液の流れを制限する。上記ベースバルブの開閉は、上記緩衝器が圧縮されて減衰負荷を生じたときに、上記下部作動空間と上記貯蔵空間との間で、減衰液の流れを制限する。単管の緩衝器では、上記ピストンのバルブ開閉は、上記緩衝器が伸長または圧縮されて減衰負荷を生じたとき、上記上部作動空間と上記下部作動空間との間で、減衰液の流れを制限する。運転中、上記サスペンションシステムは、揺れ(圧縮)および反発(伸長)によって移動する。揺れ動作の間、上記緩衝器は、上記ベースバルブを通して(2管の緩衝器の場合)、または上記ピストンバルブを通して(単管の緩衝器の場合)、減衰液を移動させながら圧縮される。上記ベースバルブの上または上記ピストンの上に配置された減衰バルブは、減衰液の流れを制御する、従って生成された上記減衰力を制御する。反発動作の間、上記緩衝器は、2管の緩衝器および単管の緩衝器の両者において、上記ピストンを通して減衰液を移動させながら伸長する。上記ピストン上に配置された減衰バルブは減衰液の流れを制御する、従って発生した上記減衰力を制御する。
【0005】
2管の緩衝器では、上記ピストンおよび上記ベースバルブは、通常、複数の圧縮路および複数の伸長路を含む。2管の緩衝器では、揺れまたは圧縮動作の間、上記減衰バルブまたは上記ベースバルブは、上記ベースバルブ内の上記圧縮路を開くことによって、流体の流れを制御し、かつ減衰負荷を生じる。上記ピストン上のチェックバルブは、上記ピストン内の上記圧縮路を開くことにより、上記上部作動空間内の減衰液を置換するが、このチェックバルブは上記減衰負荷に寄与することはない。圧縮動作の間、上記ピストン上の上記減衰バルブは上記ピストンの上記圧縮路を閉じ、また上記ベースバルブ上のチェックバルブは、上記ベースバルブの上記伸長路を閉じる。2管緩衝器では、反発または伸長動作の間、上記ピストン上の上記減衰バルブは、上記ピストン内の上記伸長路を開くことによって流体の流れを制御し、かつ減衰負荷を生じる。上記ベースバルブ上のチェックバルブは、上記ベースバルブ内の上記伸長路を開くことによって上記下部作動空間内の減衰液を置換するが、このチェックバルブが上記減衰負荷に寄与することはない。
【0006】
単管緩衝器では、上記ピストンは通常、複数の圧縮路および複数の伸長路を含む。上記緩衝器はまた、従来よく知られているように、流体のロッド容積の流れを補償するための手段を含んでもよい。揺れまたは圧縮動作の間、単管の緩衝器では、上記ピストン上の上記圧縮減衰バルブは、上記ピストン内の上記圧縮路を開くことによって流体の流れを制御し、かつ減衰負荷を生じる。上記ピストン上の上記伸長減衰バルブは、揺れ動作の間、上記ピストンの上記伸長路を閉じる。反発または伸長動作の間、単管の緩衝器では、上記ピストン上の上記伸長減衰バルブは、上記ピストン内の上記伸長路を開くことによって流体の流れを制御し、かつ減衰負荷を生じる。上記ピストン上の上記圧縮減衰バルブは、反発動作の間、上記ピストンの上記圧縮路を閉じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
減衰液を排出する流れを含むバルブもあるものの、ほとんどのダンパーでは、上記減衰バルブは通常の閉/開バルブとして構成されている。この閉/開構成のために、これらの受動的バルブシステムは、車の各種作動条件に応じて発生した減衰負荷を調整するための機能が制限される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
〔要約〕
この節では、本開示の一般的な要約を提供するが、その目的の全体またはその特徴の全てを完全に開示するものではない。
【0009】
緩衝器のためのバルブアセンブリは、従来の受動的バルブアセンブリと結合して使用されるデジタルバルブアセンブリを含む。上記デジタルバルブアセンブリが閉じたとき、強固なまたは高い減衰負荷が生み出される。柔弱なまたは低い減衰負荷は、上記受動的バルブアセンブリと結合して働く上記デジタルバルブアセンブリの各種組み合わせにより達成される。
【0010】
ここに提供される説明から、さらなる適用領域が明らかになるであろう。この要約における説明および具体例は、単なる例示を目的としており、本開示の範囲を限定する意図ではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示に従うバルブ構成を含む緩衝器を有する自動車の図である。
図2図1から抜粋した、本開示に従うバルブ構成を含む2管の緩衝器の側面図(一部断面)である。
図3図2に示す緩衝器から抜粋したピストンアセンブリの拡大側面図(一部断面)である。
図4図2に示す緩衝器から抜粋したベースバルブアセンブリの拡大側面図(一部断面)である。
図5図2に示す緩衝器から抜粋したデジタルバルブアセンブリの拡大側面図(一部断面)である。
図6図2および5に示すデジタルバルブアセンブリの拡大断面斜視図である。
図7図2−6に示す緩衝器についての、力−速度のグラフである。
図8】本開示に従うバルブ構成を含んだ単管の緩衝器の側面図(一部断面)である。
図9図8に示すピストンアセンブリの拡大側面図(一部断面)である。
図10図8および9に示すデジタルバルブアセンブリの拡大断面斜視図である。
図11】緩衝器、および本開示の他の実施例に従うロッドガイドアセンブリの拡大断面図である。
図12図11に示すデジタルバルブアセンブリの拡大断面図である。
図13】本開示の他の実施例に従うピストンロッドアセンブリの拡大断面図である。
図14図13に示すデジタルバルブアセンブリの拡大断面図である。
図15】本開示の他の実施例に従う緩衝器のアセンブリの側面断面図である。
図16図15に示すデジタルバルブアセンブリの拡大断面図である。
図17図15および16に示すベースバルブアセンブリの拡大断面斜視図である。
図18】本開示の他の実施例に従うベースバルブアセンブリの断面図である。
図19図18に示すベースバルブアセンブリの拡大断面斜視図である。
図20】本開示の他の実施例に従うベースバルブアセンブリの断面図である。
図21図20に示すベースバルブアセンブリの拡大断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の説明は全くの単なる例であって、本発明、応用、および使用を限定する意図ではない。緩衝器を有するサスペンションシステムを含む車を図1に示す。各々の車は本開示のバルブアセンブリを含んでおり、一般的に参照番号10で表される。車10はリアサスペンション12、フロントサスペンション14、および車体16を含む。リアサスペンション12は横軸方向に伸長する後軸アセンブリ(図示せず)を有しており、上記後軸アセンブリは動作して後輪18の組を支えるように適合されている。上記後軸は、対となった緩衝器20および対となったバネによって、車体16に取り付けられている。同様に、フロントサスペンション14は横軸方向に伸長する前軸アセンブリ(図示せず)を含んでおり、上記前軸アセンブリは動作して前輪24の組を支えるように適合されている。上記前軸アセンブリは、対となった緩衝器26および対となったバネ28によって、車体16に取り付けられている。緩衝器20および26は、車10の上記バネ付きの部位(すなわち車体16)に対する上記バネなしの部位(すなわちフロントサスペンション12、リアサスペンション14)の相対的な動作を減衰させるように働く。車10は、前軸アセンブリおよび後軸アセンブリを有する乗用車として示されているが、緩衝器20および26は他の形式の車、もしくは他の種類の応用(非独立のフロントサスペンションおよび/または非独立のリアサスペンションを含む車、独立のフロントサスペンションおよび/または独立のリアサスペンションまたは周知技術である他のサスペンションシステムを含む車、を含むがこれに限定されない)に使用されてもよい。さらに、ここで使用される上記用語“緩衝器”は、一般的にはダンパーを意味しており、それゆえストラットおよび周知技術である他のダンパー構成を含む。
【0013】
ここで、図2を参照すると、緩衝器20が非常に詳細に示されている。図2は緩衝器20だけを示しているが、緩衝器26は、緩衝器20について後述されるバルブアセンブリの構成も含むことは理解されるであろう。緩衝器26は、車10の上記バネ付きの部位および上記バネなしの部位に対して接続されるように適合されているそのされ方のみが、緩衝器20と異なっている。緩衝器20は、圧力管30、ピストンアセンブリ32、ピストンロッド34、予備管36、およびベースバルブアセンブリ38を含む構成である。
【0014】
圧力管30は作動空間42を定める。ピストンアセンブリ32は、スライドすることが可能なように圧力管30内に配置されており、作動空間42を上部作動空間44および下部作動空間46に分割する。過大な摩擦力を生じることなしに、圧力管30に対するピストンアセンブリ32のスライド移動を可能とするとともに、下部作動空間46から上部作動空間44を封止するように、ピストンアセンブリ32と圧力管30との間には封止部48が配置されている。ピストンロッド34は、上部作動空間44を通り、かつ圧力管30の上端を閉じるロッドガイドアセンブリ50を通って、ピストンアセンブリ32に取り付けられている。ピストンアセンブリ32と対向するピストンロッド34の端部は、車10の上記バネ付きの部位に確実に適合されている。ピストンアセンブリ32内におけるバルブの開閉は、圧力管30内におけるピストンアセンブリ32の動作の間、上部作動空間44と下部作動空間46との間で流体の移動を制御する。ピストンロッド34は上部作動空間44のみを通って、下部作動空間46は通らずに伸長するため、圧力管30に対するピストンアセンブリ32の動作は、上部作動空間44に分配された流体の量と、下部作動空間46に分配された流体の量との間に差異をもたらす。上記分配された流体の量の差異は、“ロッド容量”として知られ、これはベースバルブアセンブリ38を通って流れる。
【0015】
予備管36は、圧力管30を囲うことにより、管30と36との間に位置した流体貯蔵空間52を定める。予備管36の下端部は、車10の上記バネなしの部位と接続するように適合されたベースカップ54によって閉じられている。予備管36の上端部はロッドガイドアセンブリ50に取り付けられている。ベースバルブアセンブリ38は、空間46と52との間の流体の流れを制御するように、下部作動空間46と貯蔵空間52との間に配置されている。緩衝器20が長さ方向に伸長するとき、“ロッド容積”の概念に基づき、下部作動空間46内に追加容積の流体が必要となる。そのため、前述のように、流体はベースバルブアセンブリ38を通って、貯蔵空間52から下部作動空間46へ流れる。緩衝器20が長さ方向に圧縮されるとき、流体の余りは、“ロッド容積”の概念に基づき、下部作動空間46から除去される。それ故、詳細については後述するように、流体はアセンブリ38を通って、下部作動空間46から貯蔵空間52へと流れる。
【0016】
ここで、図3を参照すると、ピストンアセンブリ32は、ピストン体60、圧縮バルブアセンブリ62、および反発バルブアセンブリ64を含む構成である。圧縮バルブアセンブリ62は、ピストンロッド34のスリーブ66に接触するように組み立てられている。ピストン体60は、圧縮バルブアセンブリ62に接触するように組み立てられており、反発バルブアセンブリ64はピストン体60に接触するように組み立てられている。ナット68は、これらの構成要素をピストンロッド34に固定している。
【0017】
ピストン体60は、複数の圧縮路70および複数の反発路72を定める。封止部48は、複数の環状の溝76と適合する複数のリブ74を含む。封止部48は、複数の環状の溝76と適合することにより、ピストンアセンブリ32のスライド動作の間、封止部48を保持する。
【0018】
圧縮バルブアセンブリ62は、保持部78、バルブディスク78、およびバネ82を備える構成である。保持部78は、一端においてスリーブ66に接しており、もう一端においてピストン体60に接している。バルブディスク80はピストン体60に接しており、反発路72は開いたままにする一方で、圧縮路70を閉じる。バネ82は、バルブディスク80がピストン体60に接触するように変位させるように、保持部78とバルブディスク80との間に配置されている。圧縮ストロークの間、下部作動空間46内の流体は加圧され、バルブディスク80に対して流体の圧力が加わることになる。バルブディスク80に対する流体の圧力がバネ82の変位負荷に打ち勝ったとき、バルブディスク80はピストン体60から離れて圧縮路70を開き、下部作動空間46から上部作動空間44へと流体が流れることを許容する。典型的には、バネ82はバルブディスク80に対して軽い負荷を加えるのみであり、圧縮バルブアセンブリ62は空間46と44との間でチェックバルブとして機能する。圧縮ストロークの間における緩衝器20の減衰特性は、“ロッド容積”の概念に基づき、下部作動空間46から貯蔵空間52への流体の流れに対応するアセンブリ38によって部分的に制御される。反発ストロークの間、圧縮路70はバルブディスク80によって閉じられる。
【0019】
反発バルブアセンブリ64は受動的バルブアセンブリと呼ばれ、スペーサー84、複数のバルブディスク86、保持部88、およびバネ90を備える構成である。スペーサー84は、ネジ山に合わせてピストンロッド34に支持され、またピストン体60とナット68との間に配置されている。スペーサー84は、バルブディスク80またはバルブディスク86を圧縮することなしにナット68を締め付けさせることを許容する一方で、ピストン体60および圧縮バルブアセンブリ62を保持する。保持部78、ピストン体60、およびスペーサー84は、スリーブ66とナット68との間において連続的で固い接続を提供することにより、スペーサー84ひいてはピストンロッド34に対してナット68を締め付け、しっかりと固定することを容易にする。バルブディスク86は、スライドするようにスペーサー84に支持されており、またピストン体60に接することにより、圧縮路70は開いたままにする一方で反発路72を閉じる。保持部88もまた、スライドするようにスペーサー84に支持され、バルブディスク86に接する。バネ90は、スペーサー84上に組み立てられており、また保持部88と、スペーサー84にネジ山を合わせて支持されるナット68との間に配置されている。バネ90は、バルブディスク86に対して当接するように保持部88を変位させるとともに、ピストン体60に対して当接するようにバルブディスク86を変位させる。バルブディスク86に流体の圧力が加わったとき、バルブディスク86は弾性的に外縁部においてたわみ、反発バルブアセンブリ64を開く。以下に説明するように、バネ90の予圧を制御し、また、これによって噴出圧を制御するように、ナット68とバネ90との間にははさみ金が配置されている。これにより、反発バルブアセンブリ64の噴出特性の調整は、圧縮バルブアセンブリ62の調整から分離している。
【0020】
反発ストロークの間、上部作動空間内の流体は加圧されていることで、バルブディスク86に対して流体の圧力が加わることになる。バルブディスク86がたわむ前に、バルブディスク86とピストン体60との間に定められた排出流路を通って流体の排出流が流れる。バルブディスク86に対する流体の圧力がバルブディスク86の曲げ負荷に打ち勝ったとき、バルブディスク86は弾性的にたわむが、このとき、反発路72を開いて、上部作動空間44から下部作動空間46へと流体が流れることを可能とする。バルブディスク86の強度および反発路の大きさが、反発時における緩衝器20の減衰特性を決定する。上部作動空間44内の流体の圧力が所定のレベルに達したとき、上記流体の圧力はバネ90の変位負荷に打ち勝って、保持部88および複数のバルブディスク86の軸周りの動作を引き起こす。保持部88およびバルブディスク86の軸周りの動作は反発路72を完全に開き、これにより多量の減衰液を通過させて、上記流体の圧力の噴出を生み出す。上記流体の圧力の噴出は、緩衝器20および/または車10の損傷を防ぐために必要とされる。
【0021】
図4を参照すると、ベースバルブアセンブリ38は、バルブ体92、圧縮バルブアセンブリ94、および反発バルブアセンブリ96を備える構成である。圧縮バルブアセンブリ94および反発バルブアセンブリ96は、ボルト98およびナット100を用いてバルブ体92に取り付けられている。ナット100を締め付けることにより、圧縮バルブアセンブリ94がバルブ体92の方へ変位する。バルブ体92は、複数の圧縮路102および複数の反発路104を定める。
【0022】
圧縮バルブアセンブリ94は、受動的バルブアセンブリと呼ばれ、ボルト98およびナット100によってバルブ体92に当接するように変位している複数のバルブディスク106を備える構成である。圧縮ストロークの間、下部作動空間46内の流体は圧力が加えられており、バルブディスク106に対して圧縮路102内の流体の圧力が加わる。バルブディスク106がたわむ前に、バルブディスク106とバルブ体92との間に定められた排出路を通って、流体の排出流が流れる。バルブディスク106に加わる流体の圧力は、前述した反発バルブアセンブリ64についての振る舞いと同様に、バルブディスク106をたわませることにより、最終的に圧縮バルブアセンブリ94を開く。圧縮バルブアセンブリ62は、下部作動空間46から上部作動空間44へと流体が流れることを許容し、圧縮バルブアセンブリ94を通って“ロッド容積”のみが流れる。緩衝器20の減衰特性は、ベースバルブアセンブリ38の圧縮バルブアセンブリ94の構成によって部分的に決定される。
【0023】
反発バルブアセンブリ96は、バルブディスク108およびバルブばね110を備える構成である。バルブディスク108はバルブ体92に接して、反発路104を閉じる。バルブばね110は、バルブディスク108をバルブ体92に当接させるように、ナット100とバルブディスク80との間に配置されている。反発ストロークの間、下部作動空間46内の流体は圧力が減少し、バルブディスク108に対して貯蔵空間52内の流体の圧力が加わることになる。バルブディスク108に対する流体の圧力がバルブばね110の曲げ負荷に打ち勝ったとき、バルブディスク108はバルブ体92から離れることによって反発路104を開き、貯蔵空間52から下部作動空間46へと流体が流れることを許容する。典型的には、バルブばね110は、バルブディスク108に対して軽い負荷を加えるのみであり、圧縮バルブアセンブリ94は、貯蔵空間52と下部作動空間46との間でチェックバルブとして働く。反発ストロークについての減衰特性は、前述のように、反発バルブアセンブリ64によって部分的に制御される。
【0024】
図5および6を参照すると、ロッドガイドアセンブリ50が非常に詳細に示されている。ロッドガイドアセンブリ50は、ロッドガイド収容部120、封止部アセンブリ122、保持部124、およびデジタルバルブアセンブリ126を備える構成である。
【0025】
ロッドガイド収容部120は、圧力管30内および予備管36内に組み立てられている。封止部アセンブリ122および保持部124はロッドガイド収容部120に組み付けられており、また予備管36は、ロッドガイドアセンブリ50を保持するため、丸められているかまたは128に示されるように形成されている。ロッドガイド収容部120内に組み立てられたブッシュ部130は、ピストンロッド34の封止も提供する一方で、ピストンロッド34のスライド動作に対応する。流路132は、以下に説明するように、ロッドガイド収容部120を通って延伸することによって、上部作動空間44とデジタルバルブアセンブリ126との間で流体同士のやり取りを許容する。
【0026】
デジタルバルブアセンブリ126は、2位置をとるバルブアセンブリであり、上記バルブアセンブリはその2位置において互いに異なる流域を有する。デジタルバルブアセンブリ126は、バルブ収容部140、スリーブ142、スプール144、バネ146、およびコイルアセンブリ148を備える構成である。バルブ収容部140は、流路132を通じて上部作動空間44とやり取りするバルブ流入口150、および貯蔵空間52と流体のやり取りを行うバルブ流出口152を定める。本実施例および後で説明する他の実施例は、デジタルバルブアセンブリ内にバネ146を含むが、バネ146を含まないデジタルバルブアセンブリを用いることも、本開示の範囲内である。バネ146を含まないデジタルバルブアセンブリは、デジタルバルブアセンブリに与えられた電力の流れまたは極性を反転させることによって、2つの位置の間で移動させられる。
【0027】
スリーブ142は、バルブ収容部140内に配置されている。スリーブ142は、バルブ流入口150とやり取りする環状の流入空間154、およびバルブ流出口152とやり取りする対となった環状の流出空間156、158を定める。
【0028】
スプール144はスリーブ142内にスライドできるように支持されており、またスリーブ142内において、スリーブ142内に配置されたコイルアセンブリ148と停止パック160との間で、軸周りに運動する。バネ146は、コイルアセンブリ148から離れ、かつ停止パック160に向かうようにスプール144を変位させる。はさみ金162は、スプール144の軸周りの動作量を制御するために、コイルアセンブリ148とスリーブ142との間に配置されている。第1のOリングは、停止パック160、スリーブ142、バルブ収容部140の間の境界を封止する。第2のOリングは、コイルアセンブリ148、スリーブ142、ロッドガイド収容部120の間の境界を封止する。
【0029】
スプール144は、環状の流入空間154と環状の流出空間156との間で流体の流れを制御する第1のフランジ164を定める。また、スプール144は、環状の流入空間154と環状の流出空間158との間で流体の流れを制御する第2のフランジ166を定める。フランジ164および166は、こうして、上部作動空間44から貯蔵空間52への流体の流れを制御する。
【0030】
スプール144の軸周りの動作を制御するため、スリーブ142内にはコイルアセンブリ148が配置されている。コイルアセンブリ148のワイヤ接続は、ロッドガイド収容部120、スリーブ142、バルブ収容部140、および/または予備管36をそれぞれ通って延伸することができる。コイルアセンブリ148に電力が供給されていないとき、第1の位置にあるデジタルバルブアセンブリ126、ピストンアセンブリ32、およびベースバルブアセンブリ38の流域によって、上記減衰特性が定められる。スプール144の動作は、デジタルバルブアセンブリを第2の位置に移動させるように、コイルアセンブリ148に電力を供給することによって制御される。コイルアセンブリ148に電力を供給し続けるか、またはデジタルバルブアセンブリ126を第2の位置に保持し、かつコイルアセンブリ148への電力供給を停止する手段を備えることによって、デジタルバルブアセンブリ126を第2の位置に保つことができる。デジタルバルブアセンブリ126を第2の位置に保持する手段は、機械的手段、磁気的手段、または周知技術である他の手段を含むことができる。一度第2の位置にあれば、コイルアセンブリ148への電力を遮断させることによって、または、コイルアセンブリ148に供給される電力の流れを反転させるかまたは極性を反転させて保持手段に打ち勝つことによって、第1の位置への移動を達成することができる。デジタルバルブアセンブリ126を通る流量は、第1の位置および第2の位置の両者において、流れ制御のための個別の設定を有する。本開示はただ1つのデジタルバルブアセンブリ126を用いて説明したが、複数のデジタルバルブアセンブリ126を用いることも本開示の範囲内である。複数のデジタルバルブアセンブリが用いられるとき、個々のデジタルバルブアセンブリ126の位置に依存して、複数のデジタルバルブアセンブリ126を通る合計流域が特定の合計流域数に設定されることができる。上記合計流域数は、2(nはデジタルバルブアセンブリ126の数)として定めることができる。例えば、4つのデジタルバルブアセンブリ126の場合、利用可能な合計流域数は2すなわち16の流域となる。
【0031】
図7は、緩衝器20についての力−速度の曲線を示す。線Aは、デジタルバルブアセンブリ126が閉じているときの排出流、かつ、固定の設定を表す。線Bは、排出流、かつ、第1の開度のデジタルバルブアセンブリ126と組み合わせた、ピストンアセンブリ32あるいはベースバルブアセンブリ38の受動的なバルブ開閉の組み合わせを表す。線Cは、排出流、かつ、第1の開度よりも大きい第2の開度のデジタルバルブアセンブリ126と組み合わせた、ピストンアセンブリ32あるいはベースバルブアセンブリ38の受動的なバルブ開閉の組み合わせを表す。線Dは、排出流、かつ、完全に開かれたデジタルバルブアセンブリ126と組み合わせた、ピストンアセンブリ32あるいはベースバルブアセンブリ38の受動的なバルブ開閉の組み合わせを表す。
【0032】
反発または伸長ストロークの間、および圧縮ストロークの間のどちらでも、流体はデジタルバルブアセンブリ126を通って流れる。反発または伸長ストロークの間、上部作動空間44内の流体には圧力が加わり、デジタルバルブアセンブリ126が開いたとき、該圧力はデジタルバルブアセンブリ126を通して流体を流れさせる。圧縮ストロークの間、流体は、“ロッド容積”の概念に基づき、ピストンアセンブリ32を通って、下部作動空間46から上部作動空間44へと流れる。デジタルバルブアセンブリ126が開いているとき、上部作動空間44と貯蔵空間52との間で開いた流路が形成される。ピストンアセンブリ32およびデジタルバルブアセンブリ126を通って、さらなる流体の流れが流れる。なぜならば、この開いた流路は、ベースバルブアセンブリ38を通る流れと比較して、貯蔵空間52への最小抵抗の流路を形成するためである。
【0033】
ここで、図8−10を参照すると、本発明に従う単管の緩衝器220が示されている。緩衝器220は、車の上記バネ付きの部位および/または上記バネなしの部位への接続の適合され方を修正することによって、緩衝器20または緩衝器26を置換することができる。緩衝器220は、圧力管230、ピストンアセンブリ232、およびピストンロッドアセンブリ234を備える構成である。
【0034】
圧力管230は作動空間242を定める。ピストンアセンブリ232は、スライドすることが可能なように圧力管230内に配置されており、また作動空間242を上部作動空間244と下部作動空間246とに分割する。封止部248は、上部作動空間244を下部作動空間246から封止しつつも不要な摩擦力を生じることなく、圧力管230に対するピストンアセンブリ232のスライド移動を許容するように、ピストンアセンブリ232と圧力管230との間に配置されている。ピストンロッドアセンブリ234はピストンアセンブリ232に取り付けられており、また上部作動空間244を通り、また上端部キャップすなわち圧力管230の上端部を閉じるロッドガイド250を通って伸長する。ロッドガイド250、圧力管230、ピストンロッドアセンブリ234の間の境界を、封止システムが封止する。ピストンアセンブリ232と対向するピストンロッドアセンブリ234の端部は、車10の上記バネ付きの部位に固く適合されている。ロッドガイド250と対向する圧力管230の端部は、車10のバネなしの部位と接続するように適合されたベースカップ254によって閉じられている。
【0035】
ピストンアセンブリ232と結合する圧縮バルブアセンブリ256は、受動的バルブアセンブリと呼ばれ、ピストンアセンブリ232の圧縮動作の間、圧力管230内において、下部作動空間246と上部作動空間244との間の流体の移動を制御する。圧縮ストロークの間、緩衝器220の減衰特性は、圧縮バルブアセンブリ256の構成によって部分的に制御される。ピストンアセンブリ232と結合した伸長バルブアセンブリ258は圧力バルブアセンブリと呼ばれ、ピストンアセンブリ232の伸長または反発動作の間、圧力管230内において、上部作動空間244と下部作動空間246との間で流体の移動を制御する。伸長または反発ストロークの間、緩衝器220の減衰特性は、伸長バルブアセンブリ258の構成によって部分的に制御される。
【0036】
ピストンロッドアセンブリ234は、上部作動空間244のみを通り、下部作動空間246は通らずに伸長するため、圧力管230に対するピストンアセンブリ232の動作は、上部作動空間244内から流出した流量と、下部作動空間246から流出した流量との間に差異を生じさせる。上記流出した流体の量の差異は、“ロッド容積”として知られていて、スライドすることが可能なように圧力管230内に配置されており、かつ下部作動空間246と補償空間260との間に位置しているピストンが、この流体の補償に対応する。典型的には、補償空間260には加圧ガスが充填されており、ピストンは、圧力管230内において、“ロッド容積”の概念に従って埋め合わせをするように移動する。
【0037】
次に、図9を参照すると、ピストンアセンブリ232は、ピストン体262、圧縮バルブアセンブリ256、および伸長バルブアセンブリ258を備える構成である。圧縮バルブアセンブリ256は、ピストンロッドアセンブリ234上でスリーブ266に接するように組み立てられている。ピストン体262は、圧縮バルブアセンブリ256に接するように組み立てられており、また伸長バルブアセンブリ258はピストン体262に接するように組み立てられている。ナット268は、これらの構成要素をピストンロッドアセンブリ234に固定する。
【0038】
ピストン体262は複数の圧縮路270および複数の反発路272を定める。封止部248は複数のリブ274を含む。複数のリブ274は、ピストンアセンブリ232のスライド動作の間、複数の環状の溝276と適合することによって封止部248を保持する。
【0039】
圧縮バルブアセンブリ256は受動的バルブアセンブリと呼ばれ、保持部278、バルブディスク280、およびバネ282を備える構成である。保持部278は、一端においてスリーブ266に当接し、もう一端においてピストン体262と当接する。バルブディスク280は、ピストン体262と当接し、また反発路272は開いたままにする一方で圧縮路270を閉じる。バネ282は、バルブディスク280がピストン体262に接するように変位するように、保持部278とバルブディスク280との間に配置されている。圧縮ストロークの間、下部作動空間246内の流体は加圧されており、バルブディスク280に流体の圧力が加わるようになる。バルブディスク280が開く前に、流体の排出流が、バルブディスク280およびピストン体262によって定められた排出路を通って流れる。バルブディスク280に加わる流体の圧力がバネ282の変位負荷に打ち勝ったとき、バルブディスク280は、ピストン体262から離れて圧縮路270を開き、下部作動空間246から上部作動空間244へと流体が流れることを可能にする。圧縮ストロークの間、緩衝器220の減衰特性は、圧縮バルブアセンブリ256によって制御される。反発ストロークの間、圧縮路270はバルブディスク280によって閉じられている。
【0040】
伸長バルブアセンブリ258は受動的バルブアセンブリと呼ばれ、スペーサー284、複数のバルブディスク286、保持部288、およびバネ290を備える構成である。スペーサー284はピストンロッドアセンブリ234にネジ山を合わせて支持されており、またピストン体262とナット268との間に配置されている。スペーサー284は、バルブディスク280またはバルブディスク286を圧縮することなくナット268を締め付けることを可能にしながら、ピストン体262および圧縮バルブアセンブリ256を保持する。保持部278、ピストン体262、およびスペーサー284は、スリーブ266とナット268との間で、連続的で強固な接続を提供することによって、スペーサー284ひいてはピストンロッドアセンブリ234にナット268を締め付け、固定することを容易にする。バルブディスク286は、スライドするようにスペーサー284に支持され、またピストン体262に当接することにより、圧縮路270は開いたままにする一方で反発路272を閉じる。保持部288も、スライドするようにスペーサー284に支持され、またバルブディスク286に当接する。バネ290はスペーサー284上に組み立てられており、また、保持部288と、スペーサー284にネジ山を合わせて支持されているナット268との間に配置されている。バネ290は、バルブディスク286に接触するように保持部288を変位させるとともに、ピストン体262に接触するようにバルブディスク286を変位させる。バルブディスク286に対して流体の圧力が加わるとき、バルブディスク286は外縁部において弾性的にたわみ、伸長バルブアセンブリ258を開く。はさみ金296は、後に詳述するように、バネ290の与圧、すなわち圧力の噴出を制御するようにナット268とバネ290との間に位置している。したがって、伸長バルブアセンブリ258の噴出特性の調整は、圧縮バルブアセンブリ256の調整から分離している。
【0041】
反発ストロークの間、上部作動空間244内の流体は加圧されており、バルブディスク286には流体の圧力が加わることになる。バルブディスク286がたわむ前に、バルブディスク286およびピストン体262によって定められた排出路を通って、流体の排出流が流れる。バルブディスク286に加わる流体の圧力がバルブディスク286の曲げ負荷に打ち勝ったとき、バルブディスク286は弾性的にたわんで反発路272を開き、上部作動空間244から下部作動空間246へと流体が流れることを可能とする。バルブディスク286の強度および反発路の大きさが、反発時における緩衝器の減衰特性を決定する。上部作動空間244内の流体の圧力が所定のレベルに達したとき、上記流体の圧力はバネ290の変位負荷に打ち勝って保持部288および複数のバルブディスク286の軸周りの動作を引き起こす。保持部288およびバルブディスク286の軸周りの動作は、反発路272を完全に開いて、多量の減衰液が通ることを可能にし、そのために、緩衝器220および/または車10の損傷を防ぐために必要な流体の圧力の噴出が生じる。
【0042】
ここで、図10を参照すると、ピストンロッドアセンブリ234が非常に詳細に示されている。ピストンロッドアセンブリ234は、ピストンロッド298およびデジタルバルブアセンブリ300を備える構成である。ピストンロッド298は中空のピストンロッドであり、デジタルバルブアセンブリ300がその中に位置する内部空間302を定める。流入路304は、ピストンロッド298の下部の支柱部分を通って延伸することによって、下部作動空間246と内部空間302との間でやり取りすることを可能とする。1つ以上の流出路306は、ピストンロッド298を通って延伸することによって、上部作動空間244と内部空間302との間でやり取りすることを可能とする。
【0043】
デジタルバルブアセンブリ300は、2位置を取るバルブアセンブリであり、上記2位置の各々において互いに異なる流域を有する。デジタルバルブアセンブリ300は、スリーブ312、複数のスプール144、複数のバネ146、複数のコイルアセンブリ148、および回路基板314を備える構成である。スリーブ312は、流入路304を通じて下部作動空間246とやり取りするバルブ流入口320、流出路306を通じて上部作動空間244とやり取りするバルブ流出口322、バルブ流入口320とやり取りする複数の環状の流入空間324、および、各流入空間324と結合し、かつその各々がバルブ流出口322とやり取りをする、対となった環状の流出空間326、328を定める。
【0044】
各スプール144は、スライドするようにスリーブ312内に支持されており、また、スリーブ312内に配置された各コイルアセンブリ148と各停止パック160との間で、スリーブ312内において軸周りに運動する。各バネ146は、コイルアセンブリ148から離れ、かつ停止パック160に向かうように、各スプール144を変位させる。各はさみ金162は、スプール144の軸周りの動作量を制御するように、各コイルアセンブリ148と各スプール144との間に配置されている。停止パック160、スリーブ142、ピストンロッド298の間の境界を、第1のOリングが封止する。コイルアセンブリ148、スリーブ142、回路基板314の間の境界を、第2のOリングが封止する。
【0045】
スプール144は、各環状の流入空間324と各環状の流出空間326との間で流体の流れを制御する第1のフランジ164を定めるとともに、各環状の流入空間324と各環状の流出空間328との間で流体の流れを制御する第2のフランジ166を定める。フランジ164および166は、こうして、上部作動空間244と下部作動空間246との間で流体の流れを制御する。
【0046】
各コイルアセンブリ148は、各スプール144の軸周りの動作を制御するように、スリーブ312内に配置されている。コイルアセンブリ148のワイヤ接続は、回路基板314へと延伸し、そしてピストンロッド298の内部空間302を通る。回路基板314は、内部空間302内において、スリーブ312直上に配置されている。Oリングは、回路基板314とピストンロッド298との間の境界を封止する。回路基板314は内部空間302内にあるように示されているが、回路基板314が緩衝器220の外部に位置することも、本開示の範囲内である。コイルアセンブリ148に電力が供給されないとき、上記減衰特性は、第1の位置にある各デジタルバルブアセンブリ300、およびピストンアセンブリ232の流域によって定められる。各スプール144の動作は、各デジタルバルブアセンブリを第2の位置に移動させるように、各コイルアセンブリ148に与えられる電力を供給することによって制御される。各コイルアセンブリ148に電力を供給し続けることによって、または、デジタルバルブアセンブリ300を第2の位置に保持し、かつ各コイルアセンブリ148への電力供給を停止するための手段を与えることによって、デジタルバルブアセンブリ300を第2の位置に保つことができる。各デジタルバルブアセンブリ300を第2の位置に保持するための手段は、機械的手段、磁気的手段、または従来技術であるその他の手段を含むことができる。一度第2の位置にあれば、第1の位置への移動は、各コイルアセンブリ148への電力を遮断することによって、または、保持手段を打ち勝つように、各コイルアセンブリ148に供給される電力の流れまたは極性を反転させることによって達成される。各デジタルバルブアセンブリ300を通る流量は、第1の位置および第2の位置の両者において、流れ制御のための個別の設定を有する。本開示は、複数のデジタルバルブアセンブリ300を用いて説明したが、1つのデジタルバルブアセンブリ300を用いることも本開示の範囲内である。複数のデジタルバルブアセンブリ300が用いられているとき、複数のデジタルバルブアセンブリ300を通る合計流域は、各デジタルバルブアセンブリ300の位置に依存して、特定の合計流域数に設定されることができる。上記特定の合計流域数は、2(nはデジタルバルブアセンブリ300の数)の流域として定められることができる。例えば、4つのデジタルバルブアセンブリ300の場合、使用可能な上記合計流域数は2または16の流域となる。
【0047】
図7に示す緩衝器20の力−速度曲線は、緩衝器220に適用することが可能である。図7に示す曲線A、B、C、およびDはデジタルバルブアセンブリ300を用いて達成されている。
【0048】
ここで、図11−12を参照すると、本開示に従うロッドガイドアセンブリ400が示されている。ロッドガイドアセンブリ400をロッドガイドアセンブリ50の代わりに使用することができる。ロッドガイドアセンブリ400は、ロッドガイド収容部420、封止部アセンブリ422、および複数のデジタルバルブアセンブリ426を備える構成である。
【0049】
ロッドガイド収容部420は、圧力管30内、および予備管36内に組み立てられている。封止部アセンブリ422は、ロッドガイド収容部420に組み付けられており、また予備管36は、ロッドガイドアセンブリ400を保持するように、丸められるかまたは428に示されるように形成されている。ロッドガイド収容部420内に組み立てられた1つ以上のブッシュ430は、ピストンロッド34の封止も提供する一方、ピストンロッド34のスライド動作に対応する。流路432は、後述するように、ロッドガイド収容部420を通って延伸することによって、上部作動空間44とデジタルバルブアセンブリ426との間で流体が流通することを可能とする。流路434は、デジタルバルブアセンブリ426と貯蔵空間52との間で流体が流通することを可能とするように、ロッドガイド収容部420を通って延伸する。複数の封止ポート436は、ピストンロッド34とブッシュ430との間で流体が流れることを可能とするように、ロッドガイド収容部420を通って延伸する。
【0050】
各デジタルバルブアセンブリ426は同じであるので、1つのデジタルバルブアセンブリ426についてのみ説明する。以下の説明は、ロッドガイドアセンブリ400で用いられる全てのデジタルバルブアセンブリに適合することは、理解されるであろう。デジタルバルブアセンブリ426は、2位置を取るバルブアセンブリであり、上記2位置の各々において互いに異なる流域を有する。デジタルバルブアセンブリ426は、スリーブ442、スプール144、バネ146、およびコイルアセンブリ148を備える構成である。スリーブ442は、ロッドガイド収容部420によって定められるバルブポート450内に配置されている。スリーブ442は、流路432とやり取りする環状の流入空間454を定めるとともに、流路434とやり取りする、対となった環状の流出空間456および458を定める。
【0051】
スプール144は、スライドするようにスリーブ442内に支持されており、スリーブ442内に配置されたコイルアセンブリ148と停止パック160との間でスリーブ442内を軸周りに運動する。バネ146は、コイルアセンブリ148から離れ、停止パック160に向かうようにスプール144を変位させる。はさみ金162は、スプール144の軸周りの動作量を制御するように、コイルアセンブリ148とスプール144との間に配置されている。第1のOリングは、停止パック160と、スリーブ442に固定された保持部460との間の境界を封止する。第2のOリングは、コイル集合アセンブリ148と、スリーブ442に固定された保持部462との間の境界を封止する。
【0052】
スプール144は、環状の流入空間454と環状の流出空間456との間で流体の流れを制御する第1のフランジ164を定めるとともに、環状の流入空間454と環状の流出空間458との間で流体の流れを制御する第2のフランジ166を定める。フランジ164および166は、こうして、上部作動空間44から貯蔵空間52への流体の流れを制御する。
【0053】
コイルアセンブリ148は、スプール144の軸周りの動作を制御するように、スリーブ442内に配置されている。コイルアセンブリ148のワイヤ接続は、ロッドガイド収容部420、スリーブ442および/または予備管36を通って延伸することができる。コイルアセンブリ148に電力が供給されないとき、上記減衰特性は、第1の位置にあるデジタルバルブアセンブリ426、ピストンアセンブリ32、およびベースバルブアセンブリ38の流域によって定められる。スプール144の動作は、デジタルバルブアセンブリを第2の位置に移動させるように、コイルアセンブリ148に電力を供給することによって制御される。コイルアセンブリ148に電力を供給し続けることによって、またはデジタルバルブアセンブリ426を第2の位置に保持し、かつコイルアセンブリ148に対する電力供給を遮断する手段を提供することによって、デジタルバルブアセンブリ426を第2の位置に保つことができる。デジタルバルブアセンブリ426を第2の位置に保持する手段は、機械的手段、磁気的手段、または従来技術であるその他の手段を含むことができる。一度第2の位置にあれば、第1の位置への移動は、各コイルアセンブリ148への電力を遮断することによって、または、保持手段に打ち勝つように、各コイルアセンブリ148に供給される流れまたは極性を反転させることによって達成される。各デジタルバルブアセンブリ426を通る流量は、第1の位置および第2の位置の両者において、流れ制御のための個別の設定を有する。本開示は複数のデジタルバルブアセンブリ426を用いて説明したが、1つのデジタルバルブアセンブリ426を用いることも本開示の範囲内である。ロッドガイドアセンブリ50と同様に、デジタルバルブアセンブリ426は、緩衝器20の伸長および圧縮ストロークの両者で減衰負荷を制御する。複数のデジタルバルブアセンブリ426が使用されているとき、複数のデジタルバルブアセンブリ426を通る合計流域は、各デジタルバルブアセンブリ426の位置に依存して、特定の合計流域数に設定されることができる。上記特定の合計流域数は、2(nはデジタルバルブアセンブリ426の数)の流域として定められることができる。例えば、4つのデジタルバルブアセンブリ426の場合、使用可能な上記合計流域数は2または16の流域となる。
【0054】
図7に示す緩衝器20の力−速度曲線は、ロッドガイドアセンブリ50の代わりにロッドガイドアセンブリ400を含むとき、緩衝器20に適用することができる。図7に示す曲線A、B、C、およびDは、デジタルバルブアセンブリ426を用いて達成される。
【0055】
封止部アセンブリ422は、チェック封止部470を含む。チェック封止部470は、封止ポート436および流路434を通ってピストンロッド34とブッシュ430との間の境界から貯蔵空間52へと流体が流れることを可能とするが、貯蔵空間52または流路434から、封止ポート436を通りピストンロッド34とブッシュ430との間の境界へと流体が流れることを禁止する。スリーブ442の上方部位、保持部462の上方は、封止ポート436から流路434ひいては貯蔵空間52に到達するまで流体が流れることを可能とする流路472を定める。
【0056】
図13および14を参照すると、本開示に従うピストンロッドアセンブリ500が示されている。ピストンロッドアセンブリ500は、ピストンロッドアセンブリ234の代わりに使用することができる。ピストンロッドアセンブリ500は、ピストンロッド508および複数のデジタルバルブアセンブリ510を備える構成である。ピストンロッド508は、内部空間512を定める中空ピストンロッドである。内部空間512内には、複数のデジタルバルブアセンブリ510が配置されている。流入路514は、ピストンロッド508の下部の支柱部分を通って延伸することによって、下部作動空間246と内部空間512との間でのやり取りを可能とする。1つ以上の流出路516が、ピストンロッド508を通って延伸することによって、上部作動空間244と内部空間512との間でのやり取りを可能とする。
【0057】
図13に示すように、複数のデジタルバルブアセンブリ510が、内部空間512内で互いに積み上げられている。各デジタルバルブアセンブリ510は同じであるので、1つのデジタルバルブアセンブリについてのみ説明する。以下の説明は、ピストンロッドアセンブリ500内の全てのデジタルバルブアセンブリ510に適用されることは理解されるであろう。
【0058】
デジタルバルブアセンブリ510は、2位置を取るバルブアセンブリであり、上記2位置の各々において互いに異なる流域を有する。デジタルバルブアセンブリ510は、スリーブ522、スプール144、バネ146、およびコイルアセンブリ148を備える構成である。複数のデジタルバルブアセンブリ510に対し、単一の回路基板524が使用される。スリーブ522は、流入路514を通して下部作動空間246とやり取りするバルブ流入口530と、流出口516を通して上部作動空間244とやり取りするバルブ流入口532と、その各々がバルブ流入口530とやり取りする環状の流入空間534と、流入空間534と結合し、かつその各々がバルブ流出口532とやり取りする、対となった環状の流出空間536、538とを定める。
【0059】
各スプール144は、スライドするようにスリーブ522内に支持されており、また、スリーブ522内に配置されたコイルアセンブリ148と停止パック160との間で、スリーブ522内を軸周りに運動する。バネ146は、コイルアセンブリ148から離れ、停止パック160に向かうようにスプール144を変位させる。はさみ金162は、スプール144の軸周りの動作量を制御するように、コイルアセンブリ148とスリーブ522との間に配置されている。第1のOリングは、停止パック160と、スリーブ522に取り付けられたワッシャー540との間の境界を封止する。第2のOリングは、コイルアセンブリ148と、スリーブ522に取り付けられたワッシャー542との間の境界を封止する。
【0060】
スプール144は、環状の流入空間534と環状の流出空間536との間で流体の流れを制御する第1のフランジ164を定めるとともに、環状の流入空間534と環状の流出空間538との間で流体の流れを制御する第2のフランジ166を定める。フランジ164および166は、こうして、上部作動空間244と下部作動空間246との間で流体の流れを制御する。
【0061】
コイルアセンブリ148は、スプール144の軸周り動作を制御するように、スリーブ522内に配置されている。コイルアセンブリ148のワイヤ接続は、回路基板524へと延伸し、そしてピストンロッド508の内部空間512を通る。回路基板524は、内部空間302内において、複数のデジタルバルブアセンブリ510の直上に配置されている。Oリングは、回路基板524とピストンロッド508との間の境界を封止する。回路基板524は内部空間512内にあるように示されているが、緩衝器220の外部に回路基板524を位置づけることも、本開示の範囲内である。
【0062】
コイルアセンブリ148に電力が供給されていないとき、上記減衰特性は、第1の位置におけるデジタルバルブアセンブリ510の流域と、ピストンアセンブリ232の流域とによって定められる。各スプール144は、デジタルバルブアセンブリ510を第2の位置に移動させるように、各コイルアセンブリ148に電力を供給することによって制御される。コイルアセンブリ148に電力を供給し続けることによって、またはデジタルバルブアセンブリ510を第2の位置に保持し、かつコイルアセンブリ148に対する電力供給を遮断する手段を提供することによって、デジタルバルブアセンブリ510を第2の位置に保つことができる。各デジタルバルブアセンブリ510を第2の位置に保持するための手段は、機械的手段、磁気的手段、または従来技術であるその他の手段を含むことができる。一度第2の位置にあれば、第1の位置への移動は、各コイルアセンブリ148への電力を遮断することによって、または、保持手段に打ち勝つように、各コイルアセンブリ148に供給される電力の流れまたは極性を反転させることによって達成される。各デジタルバルブアセンブリ510を通る流量は、第1の位置および第2の位置の両者において、流れ制御のための個別の設定を有する。本開示は複数のバルブアセンブリ510を用いて説明するが、ひとつのデジタルバルブアセンブリ510を用いることも本開示の範囲内である。複数のデジタルバルブアセンブリ510が使用されているとき、複数のデジタルバルブアセンブリ510を通る合計流域は、各デジタルバルブアセンブリ510の位置に依存して、特定の合計流域数に設定されることができる。上記特定の合計流域数は、2(nはデジタルバルブアセンブリ510の数)の流域として定められることができる。例えば、4つのデジタルバルブアセンブリ510の場合、使用可能な上記合計流域数は2または16の流域となる。
【0063】
図7に示す緩衝器20の力−速度曲線は、複数のデジタルバルブアセンブリ510と協働して緩衝器220に適用することができる。図7に示す曲線A、B、C、およびDは、デジタルバルブアセンブリ510を使用することで達成される。
【0064】
ここで、図15および16を参照して、本開示の他の実施例に従う緩衝器620を示す。緩衝器620は、緩衝器20または220と置換することができる。緩衝器620は、圧力管630、ピストンアセンブリ32、ピストンロッド34、予備管636、ベースバルブアセンブリ638、中間管640、および複数のデジタルバルブアセンブリ642を備える構成である。緩衝器620は複数のデジタルバルブアセンブリ642を有して示されているが、1つのデジタルバルブアセンブリ642を使用することも本開示の範囲内である。
【0065】
圧力管630は作動空間644を定める。ピストンアセンブリ32は、圧力管630内に、スライドするように配置されており、また作動空間644を上部作動空間646と下部作動空間648とに分割する。ピストンアセンブリ32と圧力管630との間には、上部作動空間646を下部作動空間648から封止しつつも不要な摩擦力を生じることなく、圧力管630に対するピストンアセンブリ32のスライド動作を可能とするように、封止部が配置されている。ピストンロッド34はピストンアセンブリ32に取り付けられており、また、上部作動空間646を通り、圧力管630の上端部を閉じる上部ロッドガイドアセンブリ650を通って伸長する。封止システムが、上部ロッドガイドアセンブリ650、予備管636、ピストンロッド34の境界を封止する。ピストンアセンブリ32に対向するピストンロッド34の端部は、車10のバネつきの部位に固く適合されている。ピストンロッド34は、上部作動空間646のみを通り、下部作動空間648は通らずに伸長するため、圧力管630に対するピストンアセンブリ32の伸長および圧縮動作は、上部作動空間646内から流出した流体の量と、下部作動空間648内から流出した流体の量との間に差異を引き起こす。流出した流体の量の上記差異は、“ロッド容積”として知られ、伸長動作の間、それはアセンブリ638を通って流れる。圧力管630に対するピストンアセンブリ32の圧縮動作の間、後述するように、ピストンアセンブリ32内のバルブ開閉は、下部作動空間648から上部作動空間646へと流体が流れることを可能とし、流体の流れの“ロッド容積”が、デジタルバルブアセンブリ642を通って流れ、および/または流体の流れは、ベースバルブアセンブリ638を通って流れる。
【0066】
予備管636は、圧力管630を囲うことによって、管640と636との間に位置する流体貯蔵空間652を定める。予備管636の底端部は、緩衝器620の下部により、車10のバネなし部位と接続するように適合されているベースカップ654によって閉じられている。予備管636の上端部は、中間管640に取り付けられているが、上部ロッドガイドアセンブリ650へ伸長することができる。ベースバルブアセンブリ638は、貯蔵空間652から下部作動空間648への流体の流れを制御するように、下部作動空間648と貯蔵空間652との間に配置されている。緩衝器620が長さ方向に伸長するとき、“ロッド容積”の概念に基づいて、下部作動空間648内に流体の追加容積が必要になる。従って、後述するように、ベースバルブアセンブリ638を通って、貯蔵空間652から下部作動空間648へと流体が流れる。緩衝器620が長さ方向に圧縮したとき、“ロッド容積”の概念に基づいて、余分の流体が下部作動空間648から除去されなければならない。従って、後述するように、デジタルバルブアセンブリ642および/またはベースバルブアセンブリ438を通って、下部作動空間648から貯蔵空間652へと流体が流れる。
【0067】
緩衝器20について、ピストンアセンブリ32の説明を上述したが、その実施例はここでも適用される。
【0068】
ベースバルブアセンブリ638は、ベースバルブアセンブリ38におけるバルブ体92が、ベースバルブアセンブリ638のバルブ体692によって置換されていること以外は、前述したベースバルブアセンブリ38と同様である。バルブ体692は、圧縮バルブアセンブリ94および反発バルブアセンブリ96に対するバルブ体92と同様である。バルブ体692は、後述のように、その各々が各デジタルバルブアセンブリ642に対応する複数のシリンダー端部ポート694をバルブ体692が定める点で、バルブ体92とは異なっている。
【0069】
中間管640は、上端で上部ロッドガイドアセンブリ650と接続し、また反対側の端部でバルブ体692と接続する。中間空間696は、中間管640と圧力管630との間で定められている。上部作動空間646と中間空間696とを流動性をもって接続するため、上部ロッドガイドアセンブリ650内には通路698が形成されている。
【0070】
図16および17を参照して、デジタルバルブアセンブリ642が緩衝器620の減衰特性に寄与するときの、緩衝器620の動作を説明する。前述のように、デジタルバルブアセンブリ642に対して電力が提供されていないとき、伸長ストロークの間、上記減衰特性はピストンアセンブリ32によって提供され、また圧縮ストロークの間、上記減衰特性はベースバルブアセンブリ638によって提供される。反発ストロークまたは伸長ストロークの間、圧縮バルブアセンブリ62は複数の圧縮路70を閉じ、上部作動空間646内の流体の圧力が上昇する。流体は、通路698を通り、中間空間696に入ってデジタルバルブアセンブリ642に到達するように、上部作動空間646から力を受ける。
【0071】
圧縮ストロークの間、圧縮バルブアセンブリ62が開くことにより、下部作動空間648から上部作動空間646へと流体が流れることを許容する。“ロッド容積”の概念に基づき、上部作動空間646内の流体は、上部作動空間646から、通路698を通り、中間空間696に入ってデジタルバルブアセンブリ642に到達する。
【0072】
複数のデジタルバルブアセンブリ642は同じである。そこで、1つのデジタルバルブアセンブリ642のみについて説明する。下記の説明が全てのデジタルバルブアセンブリ642に適用できることは理解されるであろう。デジタルバルブアセンブリ642は2位置を取るバルブアセンブリであり、上記2位置の各々で互いに異なる流域を有する。デジタルバルブアセンブリ642は、スリーブ742、スプール144、バネ146、およびコイルアセンブリ148を含む構成である。スリーブ742は、中間空間696とやり取りするバルブ流入口750を定めるとともに、貯蔵空間652と流体のやり取りをするバルブ流出口752を定める。
【0073】
スリーブ742は、バルブ体692のシリンダー端部ポート694内に配置されている。スリーブ742は、バルブ流入口750とやり取りする環状の流入空間754を定めるとともに、バルブ流出口752とやり取りする、対となった環状の流出空間756および758を定める。
【0074】
スプール144は、スライドするようにスリーブ742内に支持され、スリーブ742内において、スリーブ742内に配置されたコイルアセンブリ148と停止パック760との間で軸周りに運動する。バネ146は、コイルアセンブリ148から離れ、停止パック760のほうへ向かうように、スプール144を変位させる。はさみ金762は、スプール144の軸周りの動作量を制御するように、コイルアセンブリ148とスリーブ742との間に配置されている。第1のOリングは、停止パック760、スリーブ742、スリーブ742に取り付けられた第1の保持部764の間の境界を封止する。第2のOリングは、コイルアセンブリ148、スリーブ742、スリーブ742に取り付けられた第2の保持部766の間の境界を封止する。
【0075】
スプール144は、環状の流入空間754と環状の流出空間756との間で流体の流れを制御する第1のフランジ164を定めるとともに、環状の流入空間754と環状の流出空間758との間で流体の流れを制御する第2のフランジ166を定める。フランジ164および166は、こうして、中間空間696から貯蔵空間652への流体の流れを制御する。
【0076】
コイルアセンブリ148は、スプール144の軸周りの動作を制御するように、スリーブ742内に配置されている。コイルアセンブリ148のワイヤ接続は、バルブ体692、スリーブ742、ベースカップ654、および/または予備管636を通って延伸することができる。コイルアセンブリ148に対して電力が供給されていないとき、上記減衰特性は、第1の位置にあるデジタルバルブアセンブリ642、ピストンアセンブリ32、およびベースバルブアセンブリ638の流域によって定められる。スプール144の動作は、デジタルバルブアセンブリ642を第2の位置に移動させるように、コイルアセンブリ148に対して電力を供給することによって制御される。コイルアセンブリ148に対して電力を供給し続けるか、またはデジタルバルブアセンブリ642を第2の位置に保持し、かつコイルアセンブリ148への電力供給を停止する手段を備えることによって、デジタルバルブアセンブリ642を第2の位置に保つことができる。デジタルバルブアセンブリ642を第2の位置に保持する手段は、機械的手段、磁気的手段、または周知技術である他の手段を含むことができる。一度第2の位置に入ったならば、コイルアセンブリ148への電力を遮断することによって、または、コイルアセンブリ148に供給される電力の流れまたは極性を反転させて保持手段に打ち勝つことによって、第1の位置への移動を達成することができる。デジタルバルブアセンブリ642を通る流量は、第1の位置および第2の位置の両者において、流れ制御のための個別の設定を有する。本開示は複数のデジタルバルブアセンブリ642を用いて説明したが、1つのデジタルバルブアセンブリ642を用いることも本開示の範囲内である。複数のデジタルバルブアセンブリ642が使用されているとき、複数のデジタルバルブアセンブリ642を通る合計流域は、各デジタルバルブアセンブリ642の位置に依存して、特定の合計流域数に設定されることができる。上記特定の合計流域数は、2(nはデジタルバルブアセンブリ642の数)の流域として定められることができる。例えば、4つのデジタルバルブアセンブリ642の場合、使用可能な上記合計流域数は2または16の流域となる。
【0077】
図7に示す緩衝器20の力−速度曲線は、複数のデジタルバルブアセンブリ642と協同する緩衝器620に適用することが可能である。図7に示す曲線A、B、C、およびDは、デジタルバルブアセンブリ642を用いて達成される。
【0078】
図18および19を参照すると、本開示の他の実施例に従うベースバルブアセンブリ838が示されている。ベースバルブアセンブリ838は、ベースバルブアセンブリ638の代わりである。ベースバルブアセンブリ838は、バルブ体692を除き、ベースバルブアセンブリ838と同様である。ベースバルブアセンブリ638におけるバルブ体692は、ベースバルブアセンブリ838におけるバルブ体844に置換されている。バルブ体844は、その各々が各デジタルバルブアセンブリ642に対応する複数のシリンダー端部ポート846を定める。ベースバルブアセンブリ838の動作および機能は、ベースバルブアセンブリ638について前述したのと同様である。
【0079】
ここで図20および21を参照して、本開示の他の実施例に従うベースバルブアセンブリ938を示す。ベースバルブアセンブリ938はベースバルブアセンブリ638の代わりである。ベースバルブアセンブリ938は、バルブ体692およびデジタルバルブアセンブリ642を除き、ベースバルブアセンブリ638と同様である。ベースバルブアセンブリ638におけるバルブ体692は、ベースバルブアセンブリ938におけるバルブ体944と置換されており、またデジタルバルブアセンブリ642はデジタルバルブアセンブリ948に置換されている。バルブ体944は、その各々が各デジタルバルブアセンブリ948に対応する複数のシリンダー端部ポート946を定める。デジタルバルブアセンブリ948は、スリーブ742がスリーブ950によって置換されていることを除き、デジタルバルブアセンブリ642と同様である。スリーブ950は、スリーブ742のバルブ流出口752がスリーブ950のバルブ流出口952によって置換されていることを除き、スリーブ742と同様である。スリーブ742のバルブ流出口752は、スリーブ742の軸全体の長さ方向に沿って開いている。スリーブ950の流出口952は、スリーブ950の底面のみにおいて開いている。
【0080】
デジタルバルブアセンブリ948は、図20に示すように中間空間696内に配置されている。中間管640は、960に示されるように、デジタルバルブアセンブリ948を収容するように拡大されている。ベースバルブアセンブリ938の動作および機能は、ベースバルブアセンブリ638についての上述の説明と同様である。
【0081】
前述した実施例の説明は、図面および説明を目的に提供したのであり、本発明を尽くしたり、または限定したりする意図ではない。ある特定の実施例の特徴の各要素は、一般的にはその特定の実施例に限られるものではなく、適用可能である限りは交換可能であって、また、例え詳細に示したりまたは説明したりされていないとしても、選択した実施例に使用することができる。同じものはまた多様に異なっていてもよい。そのような変形は本発明から離れるものとみなされるものではなく、全てのそのような修正は本発明の範囲内に含まれることを意図している。
【0082】
〔参考形態〕
本発明の参考形態1に係る緩衝器は、作動空間を形成する圧力管と、スライドすることが可能なように上記圧力管内に配置され、上記作動空間を上部作動空間と下部作動空間とに分割し、かつ、当該ピストン体と、当該第1の流路を通る流体の流れを制御する第1のバルブアセンブリとを通って延伸する第1の流路を定めるピストン体を含んでいるピストンアセンブリと、上記上部作動空間および上記下部作動空間の1つから流体空間へと延伸する、上記第1の流路とは別の第2の流路と、上記第2の流路を通る流体の流れを制御するデジタルバルブアセンブリとを備え、上記第1のバルブアセンブリを通る流体の流れは、当該緩衝器に対して高減衰負荷を生じ、上記第1のバルブアセンブリおよび上記第2のバルブアセンブリを通る流体の流れは、上記高減衰負荷よりも低い低減衰負荷を当該緩衝器に対して生じる。
【0083】
本発明の参考形態2に係る緩衝器は、上記参考形態1において、上記ピストンアセンブリに取り付けられたピストンロッドアセンブリをさらに備え、上記第2の流路は上記ピストンロッドアセンブリによって定められており、上記デジタルバルブアセンブリは上記ピストンロッドアセンブリ内に配置されており、上記第2の流路は上記上部作動空間と上記下部作動空間との間で延伸しており、上記上部作動空間および上記下部作動空間の他方が上記流体空間を定めてもよい。
【0084】
本発明の参考形態3に係る緩衝器は、上記参考形態2において、上記ピストン体を通って延伸する第3の流路と、上記第3の流路を通る流体の流れを制御する第2のバルブアセンブリと、をさらに備えてもよい。
【0085】
本発明の参考形態4に係る緩衝器は、上記参考形態2において、上記デジタルアセンブリが複数のデジタルバルブを含んでもよい。
【0086】
本発明の参考形態5に係る緩衝器は、上記参考形態4において、上記複数のデジタルバルブが上記ピストンロッドアセンブリの軸方向に配列されていてもよい。
【0087】
本発明の参考形態6に係る緩衝器は、上記参考形態2において、上記ピストンロッドアセンブリ内に配置された回路基板をさらに備えてもよい。
【0088】
本発明の参考形態7に係る緩衝器は、上記参考形態2において、上記デジタルバルブアセンブリが、上記上部作動空間および上記下部作動空間の一方とやり取りする流入口と、上記上部作動空間および上記下部作動空間の他方とやり取りする流出口とを有するスリーブと、移動することが可能なように上記スリーブ内に配置されたスプールと、上記スプールに隣接して配置されたコイルアセンブリとを備えてもよい。
【0089】
本発明の参考形態8に係る緩衝器は、上記参考形態1において、上記デジタルアセンブリが複数のデジタルバルブを含んでもよい。
【0090】
本発明の参考形態9に係る緩衝器は、上記参考形態1において、上記圧力管の周囲に配置された予備管と、上記圧力管と上記予備管との間に定められた貯蔵空間と、上記圧力管および上記予備管に取り付けられたロッドガイドアセンブリとをさらに備え、上記第2の流路は上記ロッドガイドアセンブリによって定められており、上記デジタルバルブアセンブリは上記ロッドガイドアセンブリ内に配置されており、上記第2の流路は、上記上部作動空間および上記下部作動空間の1つと上記貯蔵空間との間で延伸し、上記貯蔵空間は上記流体空間を定めてもよい。
【0091】
本発明の参考形態10に係る緩衝器は、上記参考形態9において、上記デジタルアセンブリが複数のデジタルバルブを含んでもよい。
【0092】
本発明の参考形態11に係る緩衝器は、上記参考形態9において、上記第2の流路は上記上部作動空間と上記貯蔵空間との間で延伸してもよい。
【0093】
本発明の参考形態12に係る緩衝器は、上記参考形態11において、上記デジタルバルブアセンブリが、上記上部作動空間とやり取りする流入口と、上記貯蔵空間とやり取りする流出口とを有するスリーブと、移動することが可能なように、上記流入口と上記流出口との間で上記スリーブ内に配置されたスプールと、上記スプールに隣接して配置されたコイルアセンブリとを備えてもよい。
【0094】
本発明の参考形態13に係る緩衝器は、上記参考形態1において、上記デジタルバルブアセンブリが、スリーブと、移動することが可能なように上記スリーブ内に配置されたスプールと、上記スプールに隣接して配置されたコイルアセンブリとを備えてもよい。
【0095】
本発明の参考形態14に係る緩衝器は、上記参考形態1において、上記圧力管の周囲に配置された予備管と、上記圧力管と上記予備管との間に定められた貯蔵空間と、上記圧力管および上記予備管に取り付けられたベースバルブアセンブリとをさらに備え、上記第2の流路は上記ベースバルブアセンブリによって定められており、上記デジタルバルブアセンブリは上記ベースバルブアセンブリ内に配置されており、上記第2の流路は上記上部作動空間および上記下部作動空間の一方と上記貯蔵空間との間で延伸し、上記貯蔵空間は上記流体空間を定めてもよい。
【0096】
本発明の参考形態15に係る緩衝器は、上記参考形態14において、上記デジタルアセンブリが複数のデジタルバルブを含んでもよい。
【0097】
本発明の参考形態16に係る緩衝器は、上記参考形態14において、上記第2の流路が上記上部作動空間と上記貯蔵空間との間で延伸してもよい。
【0098】
本発明の参考形態17に係る緩衝器は、上記参考形態14において、上記圧力管と上記予備管との間に配置された中間管と、上記圧力管と上記中間管との間に定められた中間空間とをさらに備え、上記第2の流路は上記中間空間と上記貯蔵空間との間で延伸してもよい。
【0099】
本発明の参考形態18に係る緩衝器は、上記参考形態17において、上記デジタルバルブアセンブリが、上記中間空間とやり取りする流入口と、上記貯蔵空間とやり取りする流出口とを有するスリーブと、移動することが可能なように、上記流入口と上記流出口との間で上記スリーブ内に配置されたスプールと、上記スプールに隣接して配置されたコイルアセンブリとを備えてもよい。
【0100】
本発明の参考形態19に係る緩衝器は、上記参考形態14において、上記デジタルバルブアセンブリが、上記上部作動空間とやり取りする流入口と、上記貯蔵空間とやり取りする流出口とを有するスリーブと、移動することが可能なように、上記流入口と上記流出口との間で上記スリーブ内に配置されたスプールと、上記スプールに隣接して配置されたコイルアセンブリとを備えてもよい。
図1
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