【文献】
前川 徹,米国インターネット事情 クリック率が低下するバナー広告,情報処理,日本,社団法人情報処理学会,2000年 9月15日,第41巻 第9号,ページ1052-1053
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
ネットワークを介して提供する広告には課金の仕方がいくつか存在し、例えば、インプレッション保証型とクリック課金型とがある。
【0003】
インプレッション保証型は、広告主に対して所定の期間内に所定のインプレッション数(提示数)の広告提示を保証し、それが履行されることを条件に一括で課金が行われるものである。
【0004】
クリック課金型は、広告の提示だけでは課金は発生せず、広告がユーザによってクリックされて広告主の商品ページに遷移することを条件に課金が行われるものである。
【0005】
通常、インプレッション保証型はインプレッション数が多いため広告提示1回あたりの課金額は少額であるが、クリック課金型におけるクリック1回あたりの課金額は、インプレッション保証型の広告提示1回あたりの課金額よりも大幅に高い値とされている。
【0006】
従来、ページ上に設けられる広告枠は、課金のタイプが固定とされており、インプレッション保証型の広告枠にはインプレッション保証型の広告のみを表示し、クリック課金型の広告枠にはクリック課金型の広告のみを表示していた。
【0007】
なお、出願人は出願時点までに本発明に関連する公開された先行技術文献を発見することができなかった。よって、先行技術文献情報を開示していない。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。
【0016】
<構成>
図1は本発明の一実施形態にかかるシステムの構成例を示す図である。
【0017】
図1において、インターネット等のネットワーク1には、ユーザが操作するスマートフォン、携帯電話、PC(Personal Computer)等の端末装置2が複数接続されている。端末装置2は、一般的なブラウザ(Webブラウザ)21を備えている。ブラウザ21は、インターネットの標準プロトコルであるHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)等に従い、HTML(Hyper Text Markup Language)等の言語で記述されたページデータの要求・取得・表示およびフォームデータの送信等を行う機能を有している。
【0018】
また、ネットワーク1には端末装置2からの要求に応じてページ情報および広告情報を提供するページ情報/広告情報提供装置3が接続されている。
【0019】
ページ情報/広告情報提供装置3は、機能部として、広告コンテンツ格納部301とイマージェンススコア/クリックトラフィック算出部302と行動履歴格納部303とクリック指標算出部304とページ要求受付部305とページ情報生成部306と広告コンテンツタイプ決定部307と広告コンテンツ決定部308と広告リンク埋込部309とページ送信部310と広告要求受付部311と広告送信部312とを備えている。
【0020】
これらの機能部は、ページ情報/広告情報提供装置3を構成するコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のハードウェア資源上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されるものである。これらの機能部は、単一のコンピュータ上に配置される必要はなく、必要に応じて分散される形態であってもよい。
【0021】
また、ページ情報/広告情報提供装置3が利用するデータベース等として、広告DB321とES/CT(Emergence Score / Click Traffic)保持部322と行動履歴DB323とが設けられている。これらのデータベース等は、ページ情報/広告情報提供装置3を構成するコンピュータ内のHDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体上に所定のデータを体系的に保持するものである。なお、広告DB321やES/CT保持部322や行動履歴DB323は、ページ情報/広告情報提供装置3内に配置される必要はなく、他の装置上に配置してもよい。また、広告コンテンツには後述するようにインプレッション保証型とクリック課金型とがあり、両者は一般的に入稿形態が異なるため、広告DB321は広告コンテンツの型に応じて分かれていてもよい。
【0022】
ES/CT保持部322は、インプレッション保証型の広告コンテンツの全体に対する未消化になる可能性を示すイマージェンススコアのデータと、広告枠に対する広告コンテンツの許容割合を示すクリックトラフィックのデータとを保持している。
【0023】
図2は広告DB321のデータ構造例を示す図であり、「広告ID」「タイプ」「コンテンツデータ」「課金単価」「保証インプレッション数」「保証期間」「開始日時」「既表示数」等の項目(フィールド)を含んでいる。「広告ID」は、広告コンテンツを特定する情報である。「タイプ」は、広告コンテンツの種別、ここではインプレッション保証型であるかクリック課金型であるかを示す情報である。「コンテンツデータ」は、広告コンテンツのデータ本体もしくは保存場所へのリンク情報である。「課金単価」は、インプレッション保証型の場合は1回の表示あたりの課金額であり、クリック課金型の場合は1回のクリックあたりの課金額である。
【0024】
「保証インプレッション数」は、インプレッション保証型の広告コンテンツの場合の、表示することを保証する回数である。「保証期間」は、インプレッション保証型の広告コンテンツの場合の、表示を行う期間である。「開始日時」は、インプレッション保証型の広告コンテンツの場合の、表示を開始する日時である。「既表示数」は、インプレッション保証型の広告コンテンツの場合の、既に表示を行った回数である。
【0025】
図3は行動履歴DB323のデータ構造例を示す図であり、「ユーザID」「行動履歴データ」「クリック指標」等の項目を含んでいる。「ユーザID」は、ユーザを特定する情報であり、ユーザを詳細に特定できる会員IDのほか、同じブラウザからのアクセスであることを特定できるbcookie(初回のアクセス時にブラウザのクッキー情報として書き込み、以後のアクセス時に参照)等を含む。「行動履歴データ」は、当該ユーザによる閲覧およびクリックの履歴(対象となる広告コンテンツと日時情報を含む)である。「クリック指標」は、「行動履歴データ」に基づいて算出される、当該ユーザの広告に対するクリックのし易さを示す値である。
【0026】
図1に戻り、ページ情報/広告情報提供装置3の広告コンテンツ格納部301は、所定のタイミングで、広告主から提供される広告コンテンツにつき、広告IDとタイプとコンテンツデータとを広告DB321に格納する機能を有している。
【0027】
イマージェンススコア/クリックトラフィック算出部302は、所定のタイミングで、広告DB321に格納された広告コンテンツのうちのインプレッション保証型の広告コンテンツについて、個々の広告コンテンツが保証しているインプレッション数と保証している期間と既に表示した回数と残りの期間とからインプレッション数の未消化になる可能性を示すイマージェンススコアを算出するとともに、算出したイマージェンススコアからクリック課金型の広告コンテンツの許容割合を示すクリックトラフィックを算出し、ES/CT保持部322に格納する機能を有している。
【0028】
行動履歴格納部303は、端末装置2のブラウザ21によるユーザの閲覧およびクリックの行動を監視し、行動履歴DB323にユーザIDと対応付けて行動履歴データを格納する機能を有している。
【0029】
クリック指標算出部304は、定期的もしくは所定のタイミング(例えば、クリック指標が必要とされる時点等)で、行動履歴DB323を参照し、ユーザ毎に行動履歴データに基づきクリック指標を算出して行動履歴DB323に格納する機能を有している。クリック指標には、例えば、広告表示回数に対するクリック回数の比率であるCTR(Click Through Rate、Click Through Ratio)を用いる。
【0030】
ページ要求受付部305は、端末装置2のブラウザ21からページ閲覧要求を受け付ける機能を有している。
【0031】
ページ情報生成部306は、受け付けたページ閲覧要求に対応するページ情報を生成する機能を有している。生成するページには広告枠が含まれている。
【0032】
広告コンテンツタイプ決定部307は、端末装置2のブラウザ21からページ閲覧要求を受け付けた場合に、ES/CT保持部322に格納されたクリックトラフィックに基づいてインプレッション保証型の広告コンテンツとクリック課金型の広告コンテンツのいずれのタイプの広告コンテンツを配信するかを決定する機能を有している。
【0033】
広告コンテンツ決定部308は、広告コンテンツタイプ決定部307の決定したタイプの広告コンテンツを広告DB321に格納された広告コンテンツの中から決定する機能を有している。広告コンテンツの決定は、決定したタイプの広告コンテンツの中からランダムに決定する手法、消化率や優先度に基づいて決定する手法等がある。
【0034】
広告リンク埋込部309は、広告コンテンツ決定部308の決定した広告コンテンツへのリンクを、ページ情報生成部306が生成したページの広告枠に埋め込む機能を有している。リンクは、例えば、ページ情報/広告情報提供装置3のURLに広告IDをパラメータとして付加したものとなっている。なお、リンクを埋め込むことに代え、広告コンテンツのデータそのものをページ内に埋め込むようにしてもよい。
【0035】
ページ送信部310は、ページ情報を要求元の端末装置2のブラウザ21に送信する機能を有している。
【0036】
広告要求受付部311は、端末装置2のブラウザ21によりページ情報から画面をレンダリングする過程で広告枠に埋め込まれたリンクに基づいて広告コンテンツ要求を受け付ける機能を有している。広告枠に広告コンテンツのデータそのものを埋め込む場合、広告コンテンツ要求は行われない。
【0037】
広告送信部312は、広告要求受付部311が広告コンテンツ要求を受け付けた場合に、該当する広告コンテンツのデータを要求元の端末装置2のブラウザ21に送信する機能を有している。
【0038】
<動作:クリック指標に基づいてタイプを決定する場合>
図4はこの実施形態の処理例を示すシーケンス図である。
【0039】
図4において、ページ情報/広告情報提供装置3の広告コンテンツ格納部301は、所定のタイミングで、広告主から提供される広告コンテンツにつき、広告IDとタイプとコンテンツデータとを広告DB321に格納する(ステップS101)。
【0040】
その後、イマージェンススコア/クリックトラフィック算出部302は、所定のタイミングで、広告DB321に格納された広告コンテンツのうちのインプレッション保証型の広告コンテンツについて、個々の広告コンテンツが保証しているインプレッション数と保証している期間と既に表示した回数と残りの期間とからインプレッション数の未消化になる可能性を示すイマージェンススコアを算出するとともに、算出したイマージェンススコアからクリック課金型の広告コンテンツの許容割合を示すクリックトラフィックを算出し、ES/CT保持部322に格納する(ステップS102)。
【0041】
図5はイマージェンススコアおよびクリックトラフィックの算出の処理例を示す図である。
【0042】
入力データとして、広告DB321から対象となるインプレッション保証型の広告コンテンツの保証インプレッション数と保証期間と開始日時と既表示数を取得する。そして、i番目の広告コンテンツの保証インプレッション数をC
i、i番目の広告コンテンツの保証期間をT
i、i番目の広告コンテンツの既表示数をc
i、i番目の広告コンテンツの既経過時間(現在日時−開始日時)をt
iとして、図示の式から、正規化係数Zを計算し、次いでイマージェンススコアESを計算し、次いでクリックトラフィックCTを計算する。αは全体トラフィックのうちのクリック課金型の広告コンテンツが占められる割合の最大値となる係数、βはイマージェンススコアESの値を調整するための係数である。そして、イマージェンススコアESとクリックトラフィックCTを出力する。
【0043】
図4に戻り、その後、端末装置2のブラウザ21からページ閲覧要求が行われ、ページ情報/広告情報提供装置3のページ要求受付部305がそのページ閲覧要求を受け付けると(ステップS103)、ページ情報/広告情報提供装置3のページ情報生成部306は、受け付けたページ閲覧要求に対応するページ情報を生成する(ステップS104)。
【0044】
次いで、ページ情報/広告情報提供装置3の広告コンテンツタイプ決定部307は、ES/CT保持部322からクリックトラフィックを参照し(ステップS105)、インプレッション保証型の広告コンテンツとクリック課金型の広告コンテンツのいずれのタイプの広告コンテンツを配信するかを決定する(ステップS106)。例えば、クリックトラフィックの確率で抽選を行い、外れた場合にはインプレッション保証型に決定し、当たった場合にはクリック課金型に決定する。
【0045】
次いで、ページ情報/広告情報提供装置3の広告コンテンツ決定部308は、広告コンテンツタイプ決定部307の決定したタイプの広告コンテンツを広告DB321に格納された広告コンテンツの中から決定する(ステップS107)。
【0046】
次いで、ページ情報/広告情報提供装置3の広告リンク埋込部309は、広告コンテンツ決定部308の決定した広告コンテンツへのリンクを、ページ情報生成部306が生成したページの広告枠に埋め込む(ステップS108)。
【0047】
次いで、ページ情報/広告情報提供装置3のページ送信部310は、ページ情報を要求元の端末装置2のブラウザ21に送信する(ステップS109)。
【0048】
これを受け、端末装置2のブラウザ21は、ページ情報に基づいてレンダリングを行って画面の表示を行ない(ステップS110)、その過程で広告枠に埋め込まれたリンクに基づいて広告コンテンツ要求を行なう(ステップS111)。
【0049】
この広告コンテンツ要求をページ情報/広告情報提供装置3の広告要求受付部311が受け付けると、ページ情報/広告情報提供装置3の広告送信部312は、該当する広告コンテンツのデータを要求元の端末装置2のブラウザ21に送信する(ステップS112)。なお、ページを表示して、広告枠から広告リクエストのリダイレクトを広告配信サーバが受け取って配信する形態としてもよい。他の動作例についても同様である。
【0050】
<動作:クリック指標を更に考慮してタイプを決定する場合>
図6はこの実施形態の処理例を示すシーケンス図である。
【0051】
図6において、ページ情報/広告情報提供装置3の広告コンテンツ格納部301は、所定のタイミングで、広告主から提供される広告コンテンツにつき、広告IDとタイプとコンテンツデータとを広告DB321に格納する(ステップS201)。
【0052】
その後、イマージェンススコア/クリックトラフィック算出部302は、所定のタイミングで、広告DB321に格納された広告コンテンツのうちのインプレッション保証型の広告コンテンツについて、個々の広告コンテンツが保証しているインプレッション数と保証している期間と既に表示した回数と残りの期間とからインプレッション数の未消化になる可能性を示すイマージェンススコアを算出するとともに、算出したイマージェンススコアからクリック課金型の広告コンテンツの許容割合を示すクリックトラフィックを算出し、ES/CT保持部322に格納する(ステップS202)。算出の手法は
図5に示したのと同様である。
【0053】
図6に戻り、その後、ユーザの操作により端末装置2のブラウザ21によりページの閲覧やクリックが行われると(ステップS203)、ページ情報/広告情報提供装置3の行動履歴格納部303は、行動履歴DB323にユーザIDと対応付けて行動履歴データを格納する(ステップS204)。
【0054】
その後、ページ情報/広告情報提供装置3のクリック指標算出部304は、定期的もしくは所定のタイミングで、行動履歴DB323を参照し、ユーザ毎に行動履歴データに基づきクリック指標を算出して行動履歴DB323に格納する(ステップS205)。
【0055】
その後、端末装置2のブラウザ21からページ閲覧要求が行われ、ページ情報/広告情報提供装置3のページ要求受付部305がそのページ閲覧要求を受け付けると(ステップS206)、ページ情報/広告情報提供装置3のページ情報生成部306は、受け付けたページ閲覧要求に対応するページ情報を生成する(ステップS207)。
【0056】
次いで、ページ情報/広告情報提供装置3の広告コンテンツタイプ決定部307は、行動履歴DB323から当該ユーザのユーザIDをキーにしてクリック指標を参照し(ステップS208)、インプレッション保証型の広告コンテンツとクリック課金型の広告コンテンツのいずれのタイプの広告コンテンツを配信するかを仮に決定する(ステップS209)。例えば、クリック指標が所定の閾値を超えない場合はクリックされる可能性が低いため、表示するだけで課金できるインプレッション保証型に仮に決定し、クリック指標が所定の閾値を超える場合は高額の課金が期待できるクリック課金型に仮に決定する。
【0057】
次いで、クリック課金型に仮に決定された場合、ページ情報/広告情報提供装置3の広告コンテンツタイプ決定部307は、ES/CT保持部322からクリックトラフィックを参照し(ステップS210)、クリックトラフィックに基づいてインプレッション保証型の広告コンテンツとクリック課金型の広告コンテンツのいずれのタイプの広告コンテンツを配信するかを決定する(ステップS211)。例えば、クリック指標が小さいがためにインプレッション保証型となる分を見込んで、クリックトラフィックに所定値を乗じた値の確率で抽選を行い、外れた場合にはインプレッション保証型に決定し、当たった場合にはクリック課金型に決定する。
【0058】
クリック指標に基づいてインプレッション保証型に仮に決定された場合、ページ情報/広告情報提供装置3の広告コンテンツタイプ決定部307は、クリックトラフィックの参照(ステップS210)は行わずインプレッション保証型のままとする(ステップS211)。
【0059】
次いで、ページ情報/広告情報提供装置3の広告コンテンツ決定部308は、広告コンテンツタイプ決定部307の決定したタイプの広告コンテンツを広告DB321に格納された広告コンテンツの中から決定する(ステップS212)。
【0060】
次いで、ページ情報/広告情報提供装置3の広告リンク埋込部309は、広告コンテンツ決定部308の決定した広告コンテンツへのリンクを、ページ情報生成部306が生成したページの広告枠に埋め込む(ステップS213)。
【0061】
次いで、ページ情報/広告情報提供装置3のページ送信部310は、ページ情報を要求元の端末装置2のブラウザ21に送信する(ステップS214)。
【0062】
これを受け、端末装置2のブラウザ21は、ページ情報に基づいてレンダリングを行って画面の表示を行ない(ステップS215)、その過程で広告枠に埋め込まれたリンクに基づいて広告コンテンツ要求を行なう(ステップS216)。
【0063】
この広告コンテンツ要求をページ情報/広告情報提供装置3の広告要求受付部311が受け付けると、ページ情報/広告情報提供装置3の広告送信部312は、該当する広告コンテンツのデータを要求元の端末装置2のブラウザ21に送信する(ステップS217)。
【0064】
<総括>
以上説明したように、本実施形態によれば、次のような利点がある。
【0065】
(1)広告コンテンツのタイプをイマージェンススコアを反映したクリックトラフィックに基づいて決定することで、インプレッション保証型の広告コンテンツのインプレッション数の未消化を起こすことなく、インプレッション保証型の広告コンテンツとクリック課金型の広告コンテンツとを混在させることができ、広告枠の課金額を向上させることができる。
【0066】
(2)広告コンテンツのタイプの決定にあたり、更にクリック指標を考慮することで、クリックし易いユーザに対して優先的にクリック課金型の広告コンテンツを提供することができ、インプレッション保証型の広告コンテンツのインプレッション数の未消化を起こすことなく、広告枠の課金額を更に向上させることができる。
【0067】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。