(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
装置に割り当てられたサブスロットによりミリ波(mmWave)ネットワークにおいて可変ビットレート(VBR)データを送信する前記装置が、該装置に割り当てられたすべてのサブスロットでパケットを送信するための所定の期間を決定するステップであって、前記所定の期間は該所定の期間中に干渉情報を生成するための複数のビーコン期間を有する、前記決定するステップと、
前記装置の送信機が、前記割り当てられたサブスロットの一部のみによりデータを送信し、前記複数のビーコン期間中に異なるサブスロットを用いて、前記干渉情報を生成するため前記所定の期間中に前記装置に割り当てられたすべてのサブスロットのそれぞれにおいて少なくとも1つのパケットを前記ミリ波ネットワークの調整装置に送信するステップであって、前記VBRデータの送信は、前記所定の期間中に割り当てられたすべてのサブスロットの利用を要求しない、前記送信するステップと、
を有する方法。
スリープモードに入り、前記スケジューリングされた送信に基づき前記所定の期間において電力を節約し、前記所定の期間中にパケットを送信するため定期的にウェイクするステップをさらに有する、請求項1記載の方法。
装置に割り当てられたすべてのサブスロットによりパケットを送信するための所定の期間を決定するサブスロットマネージャであって、前記所定の期間は、該所定の期間中に干渉情報を生成するための複数のビーコン期間を有する、前記サブスロットマネージャと、
ミリ波(mmWave)ネットワークにおいて可変ビットレート(VBR)データを送信する送信機であって、前記送信機は、前記割り当てられたサブスロットの一部のみにより送信し、前記複数のビーコン期間中に異なるサブスロットを用いて、前記所定の期間中に当該装置に割り当てられたすべてのサブスロットのそれぞれにより少なくとも1つのパケットを前記ミリ波ネットワークの調整装置に送信し、前記VBRの送信は、前記所定の期間中に割り当てられたすべてのサブスロットの利用を要求しない、前記送信機と、
を有する装置。
【発明を実施するための形態】
【0003】
以下は、添付した図面に示される新規な実施例の詳細な説明である。しかしながら、提供される詳細さは、開示される実施例の予期される変形を限定することを意図するものでなく、請求項及び詳細な説明は、添付した請求項により規定されるような本教示の趣旨及び範囲内に属するすべての改良、均等及び置換をカバーするものである。以下の詳細な説明は、このような実施例を当業者に理解可能にすることが図られている。
【0004】
概して、正確な干渉シグネチャを生成する方法、装置及びシステムが想定される。装置の実施例は、無線通信機能を備えたラップトップ又はネットワーキング装置であってもよい。通信装置は、mmWaveネットワークの他の装置と関連付け又は接続する送信装置であってもよい。さらに、通信装置は、mmWaveネットワークの他の装置と通信し、これら他の装置の送信をスケジューリングするネットワーク調整装置であってもよい。異なるネットワークでは、調整装置や調整機能を特定するための異なる用語が使用可能である。1つの具体例は、TGadにおけるアクセスポイントである(802.11ad Task Group)。通信装置にはいくつかのサブスロットが割り当てられ、これを用いて通信装置はVBRデータを送信する。しかしながら、通信装置は、割り当てられたスロットのすべてを利用することはまれであり、サブスロットのわずかしか通常は利用しない可能性がある。近隣ネットワークの受信機など、通信装置からの送信による影響を受ける可能性のある受信装置は、干渉パターンや干渉シグネチャを生成するためチャネルをモニタする。受信装置が正確な干渉シグネチャを生成することを可能にするため、通信装置は、所定の期間内に割り当てられた各サブスロット上でデータを送信する。
【0005】
ここに開示される各種実施例は、各種アプリケーションにおいて利用されてもよい。一部の実施例は、例えば、送信機、受信機、送受信機、送信機・受信機、無線通信局、無線通信装置、無線アクセスポイント(AP)、モデム、無線モデム、パーソナルコンピュータ(PC)、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバコンピュータ、携帯コンピュータ、携帯装置、PDA(Personal Digital Assistant)装置、携帯PDA装置、ネットワーク、無線ネットワーク、LAN(Local Area Network)、無線LAN(WLAN)、MAN(Metropolitan Area Network)、無線MAN(WMAN)、WAN(Wide Area Network)、無線WAN(WWAN)、既存のIEEE802.16e,802.20.3 GPP Long Term Evolution(LTE)、当該規格の以降のバージョン、派生及び/又はLTEに従って動作する装置及び/又はネットワーク、PAN(Personal Area Network)、無線PAN(WPAN)、上記WLAN、PAN及び/又はWPANネットワークの一部であるユニット及び/又は装置、一方向及び/又は双方向無線通信システム、携帯無線電話通信システム、携帯電話、無線電話、PCS(Personal Communication System)装置、無線通信装置を内蔵するPDA装置、MIMO(Multiple Input Multiple Output)送受信機又は装置、SIMO(Single Input Multiple Output)送受信機又は装置、MISO(Multiple Input Single Output)送受信機又は装置、MRC(Multi Receiver Chain)送受信機又は装置、“スマートアンテナ”技術や複数アンテナ技術などを有する送受信機又は装置などの各種装置及びシステムに関して利用されてもよい。
【0006】
一部の実施例は、例えば、RF(Radio Frequency)、IR(Infra Red)、FDM(Frequency−Division Multiplexing)、OFDM(Orthogonal FDM)、OFDMA(Orthogonal Frequency−Division Multiple Access)、TDM(Time−Division Multiplexing)、TDMA(Time−Division Multiple Access)、E−TDMA(Extended TDMA)、CDMA(Code−Division Multiple Access)、MDM(Multi−Carrier Modulation)、DMT(Discrete Multi−Tone)、Bluetooth(RTM)、ZigBee(TM)などの1以上のタイプの無線通信信号及び/又はシステムに関して利用されてもよい。各実施例は、他の各種の装置、デバイス、システム及び/又はネットワークにおいて利用されてもよい。
【0007】
後述される特定の実施例の一部は特定の構成を備えた実施例を参照するが、当業者は、本開示の実施例と同様の問題を有する他の構成により効果的に実現されてもよいことを理解するであろう。
【0008】
WPAN通信システムが、通常10メートルを超えない相対的に短距離の装置感のデータ交換に広く利用される。現在のWPANシステムは、2〜7ギガヘルツ(GHz)周波数帯領域の周波数帯を利用し、数百Mbps(ウルトラワイドバンドシステムのための)までのスループットを実現可能である。
【0009】
60GHz帯におけるライセンスされていないスペクトルの7GHzの利用性と、無線周波数集積回路(IC)半導体技術の進歩とは、60GHz帯で動作するミリ波(mmWave)WPANシステムの開発を推進し、数Gbps(Gigabits−Per−Second)のスループットを実現する。IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.15.3c、Wireless HD Special Interest Group(SIG)、ECMA TG20などのいくつかの規格団体は、このようなmmWave WPANネットワークの規格を開発してきた。
【0010】
mmWave通信リンクは、2.4GHzや5GHz帯のリンクなどの低周波数通信リンクの通信リンクよりも、リンクバジェットに関してより多くのシステム制約を課す可能性がある。mmWave通信リンクは、長距離に対して信号を減衰させる酸素吸収と、壁や天井などの障害物を介し高い減衰を提供する短い波長との双方のため、固有のアイソレーションを有する。多くのmmWaveネットワークは、高速ポイント・ツー・ポイントデータ送信用の指向性アンテナを利用する。指向性送信を実行するmmWaveネットワーク装置は、リンクバジェット問題のための軽減を要求するより高いレンジと、より良い合計スループット及び空間再利用を実現する。ここでは、ネットワークのスペースにおいて分離される装置の送信機・受信機(TX−RX)ペアが同時に通信可能である。
【0011】
指向性アンテナの高いゲインは、限定的な(〜10dBm)送信パワーの超広帯域幅(〜2GHz)におけるSNR(Signal−to−Noise Ratio)のマージンを可能にする。また、小型の高ゲインアンテナの実現は、小さな波長(5mm)のため60GHzのWPAN装置について実現可能である。60GHzチャネルの伝搬特性は擬似的な光特性に近く、TX−RXペアの間の指向性送信は、一般に他の指向性TX−RXペア送信と干渉する確率が低い。しかしながら、あるエリアのmmWaveネットワーキング装置の個数が増加するに従って、干渉確率は増加する。さらに、mmWaveネットワーキング装置は、干渉確率を増加させる異なるタイプのアンテナを利用する可能性がある。例えば、装置は、広範なアングルをカバーする指向性アンテナパターンを利用して全方向カバレッジを提供してもよく、これは、近隣の検出及びビームステアリング決定に役立つ。さらに、mmWaveネットワーキング装置は、例えば、トレーニングなしアンテナ、セクタ化されたアンテナ、フェーズドアレイアンテナなどの他のタイプのアンテナを利用してもよい。
【0012】
一部の実施例は、IEEE802.15.3及びIEEE802.15.3b規格に基づくmmWaveネットワークシステムを提供してもよい。一部の実施例は、空間再利用やSDMA(Spatial Division Multiple Access)などのパラレルデータ送信を利用してもよい。IEEE802.15.3及び現在のIEEE802.15.3c提案によると、基本的なWPANネットワークはピコネットと呼ばれ、ピコネットコントローラ(PNC)と1以上の通信装置(DEV)とから構成される。あるいは、PNCは、ピコネット調整装置又は単にコントローラ若しくは調整装置と呼ばれてもよい。
【0013】
従来のmmWaveネットワークでは、調整装置は、一般にパラレル送信をサポートしないTDMA(Time Division Multiple Access)技術を利用してチャネル時間をスケジューリングする。特定のmmWaveネットワークの範囲内の装置と干渉する何れかの装置は、同一の調整装置により制御されてもよい。調整装置は、TDMAの基本的なタイミング分割である各スーパーフレームについてチャネル時間確保を通常実行し、ビーコンフレーム又はビーコン期間を介し時間確保を通信する。調整装置が異なるmmWaveネットワーキング装置の送信を調整するため時間確保をどのように通信可能であるかが、
図1においてより詳細に説明される。
【0014】
図1は、複数のMAC(Media Access Control)スーパーフレーム105を有する無線mmWaveネットワークを介し情報が送信されるデータ送信スキーム100を示す。各スーパーフレームは、多数のタイムスロットを有してもよい。スーパーフレーム105は、ネットワークの各種装置がネットワークの他の装置又はネットワークコントローラと連係することを可能にするための設定された長さを有してもよい。
図1に示されるように、データ送信スキーム100は、ネットワークを介し時間について連続したスーパーフレーム105を送信することを含む。各スーパーフレーム105は、ビーコン期間110、任意的な接続アクセス期間(CAP)115及びCTAP(Channel Time Allocation Period)120を有する。CTAP120は、1以上のマネージメントタイムスロット125と1以上のタイムスロット130とを有してもよい。
【0015】
スーパーフレーム105は、時間に関して繰り返される固定時間構成を有してもよい。スーパーフレーム105の特定の期間が、ビーコン期間110に記述されてもよい。実施例では、ビーコン期間110は、ビーコン期間110がどの程度の頻度により繰り返されるかに関する情報を有してもよく、これは、スーパーフレーム105の期間に効果的に対応するものであってもよい。ビーコン期間110はまた、各スロットの送信機・受信機ペアの識別情報やコントローラ又は調整装置の識別情報など、mmWaveネットワークに関する情報を含むものであってもよい。
【0016】
実施例では、調整装置は、ビーコン期間110を利用して、異なるmmWaveネットワーキング装置にマネージメント情報を送信してもよい。すべての装置に共通のビーコンフレームと、特定の装置に専用のビーコンフレーム(指向性モードにより送信される)とがあってもよい。このようなすべてのフレームは、ビーコン期間110内で送信されてもよい。CAP115は、ランダムコンテンションベースアクセスのために利用されてもよく、MACコマンド、アクノリッジメント及びデータフレーム送信に利用されてもよい。CTAP120は、スーパーフレーム105の最大部分を通常有し、調整装置によって、1つの送信しか1回に発生しないように、TDMA方式により異なるノード(DEV)の間のデータ送信に割り当てられるタイムスロットに分割されてもよい。
【0017】
調整装置は、ビーコン期間110を用いて、各自のタイムスロット130を利用するため異なるmmWaveネットワーキング装置のスケジューリングを調整してもよい。異なるmmWaveネットワーキング装置は、ビーコン期間100の間において調整装置と通信する。各装置は、0以上のタイムスロット130を受信しても良く、ビーコン期間110の間に調整装置からそれぞれのスタート時間と期間とが通知される。ビーコン期間110におけるチャネル時間割当て(CTA)フィールドは、スタート時間、パケット期間、ソース装置の識別情報(ID)、デスティネーション装置のID、及びストリームインデックスを有してもよい。ビーコン情報は、タイプ、長さ及び値を表す、しばしばTLVフォーマットと呼ばれるものを利用してもよい。この結果、各装置は、送信時間と受信時間とを知ることになる。従って、ビーコン期間110は、異なるmmWaveネットワーキング装置の送信及び受信を調整するのに利用されてもよい。
【0018】
各装置は、CTAP120の間にデータパケットを送信する。これらの装置は、それらに割り当てられたタイムスロット130を用いて、他の装置にサブスロットデータパケット135を送信する。各装置は、1以上のデータパケット135を送信し、当該パケットが受信成功したことを示す受信装置からの中間的なアクノリッジメント(ACK)フレーム140を要求し、又は遅延(グループ化された)アクノリッジメントを要求してもよい。
【0019】
高密度企業環境では、各装置の位置、アンテナタイプ及び装置の向きが、当該装置が受ける干渉レベルを決定する。具体的にmmWaveによって、(制御された)方向付けされたアンテナが実質的に利用され、これにより、ステーションAからステーションBへの送信のスロットタイムにおいて、これら2つのそれぞれがそのパートナーに向かって自分のアンテナを方向付けする。ステーションBは、ステーションAからのパケットの受信について干渉を受ける可能性があり、同じタイムスロットの間に、ステーションBはステーションCからのパケットの受信については干渉を確認しない可能性がある。この結果、受信機の干渉は特定のソースに依存したものとなるため、送信を良好に受信する異なる装置の能力は、時間について可変的であると共に、具体的なプラン毎に可変的である。TDMAシステムでは、スーパーフレームのスケジュールは、繰り返しのパターンに従う傾向がある。この結果、近隣のmmWaveネットワークによる干渉は、各チャネルタイムブロックについてある程度予測されうる。
【0020】
各種実施例では、mmWaveネットワークの調整装置は、mmWaveネットワークの各TX−RXペアの受信機からのレポートに基づき、干渉レベルを最小化する方法により送信をスケジューリングする。すなわち、調整装置は、各種受信機の認識された干渉シグネチャに基づき近隣ネットワークからの将来の干渉を予測し、当該干渉を避けるため送信を調整することが可能であってもよい。干渉装置が一定ビットレート(CBR)のトラフィックを送信しているとき、調整装置は、固定されたルーチンを用いてトラフィックをスケジューリングし、これが、干渉から調整装置のmmWaveネットワーク内の装置を保護するためスーパーフレーム間で繰り返されてもよい。
【0021】
残念ながら、可変ビットレート(VBR)を用いてデータを送信する装置を有するmmWaveネットワークは、干渉を避けるトラフィックを調整装置がスケジューリングすることを試みるのに困難を与える。装置がVBRデータを送信するとき、関連するネットワークの調整装置は、最大必要レートを可能にするため、必要とされるすべてのサブスロットをロック又は確保する。しかしながら、スロット及び/又はサブスロットの多くはめったに利用されない可能性がある。この結果、正確なノイズシグネチャを生成しようとする近隣ネットワークの受信装置は、VBR装置のめったに利用されないサブスロットの使用を検知しなくてもよい。干渉シグネチャを生成する際のスロット及びサブスロットの欠落は、VBRがめったに使用されないサブスロットを使用するときに、圧縮された無線ディスプレイなどの装置が良好に実行せず、干渉を生じさせる可能性がある。このシナリオでは、mmWaveネットワークは、一般に空のチャネルタイムの再利用を最大化することよりも高いQoSを享受する可能性がある。
【0022】
調整装置が1以上のVBRソースを有する環境において干渉を防ぐため、実施例は、調整装置が受信装置からより正確な干渉シグネチャを収集することを可能にする干渉軽減スキームを利用してもよい。調整装置は、より正確な干渉シグネチャを用いて、各種受信機の1以上によって受ける干渉を最小化又は軽減するように、送信をスケジューリングするようにしてもよい。
図2は、実施例がmmWaveネットワークにおいて干渉軽減スキームを利用する方法を示す。
【0023】
図2は、WPANなどを有するmmWaveネットワーク200を有する。mmWaveネットワーク200は、各リンクがTX−RXペアの装置を有するいくつかの一方向リンクを有してもよい。例えば、mmWaveネットワーク200は、受信装置240と送信装置210との間の第1一方向リンクと、受信装置240と送信装置220との間の第2一方向リンクとを有する。さらに、受信装置250と送信装置230との間に第3一方向リンクが存在してもよいが、これらの装置は、mmWaveネットワーク200とは別の近隣ネットワークにあってもよい。すなわち、受信装置250と送信装置230とは、mmWaveネットワーク200の装置と異なる独立した調整装置の制御下にあってもよい。
図2は受信装置240を示すが、装置は複数のリンクに加入してもよい。
【0024】
VBRソースからの干渉を軽減すようにチャネルタイムブロックをリンクに割り当てるため、調整装置は、リンク単位で各受信装置における干渉レベル又は干渉シグネチャを特定してもよい。システムの各リンクについて、受信機は、当該リンクが送信についてアクティブ又はスケジューリングされているチャネルタイムブロックを除くすべてのチャネルタイムブロック中に受ける、ノイズ強度又はパワーからなる干渉レベルを調整装置に通知してもよい。
【0025】
mmWaveネットワーク200では、調整装置は、受信装置240が送信装置210又は220との間でデータを交換するのにスケジューリングされていないすべてのチャネルタイムブロックについて、受信装置240の干渉シグネチャを生成してもよい。受信装置240により生成された干渉シグネチャに基づき、調整装置は、スケジューリングルールセットを用いて、送信装置210,220から受信装置240へのデータ送信のスケジュールを生成する。より広範には、mmWaveネットワーク200の調整装置は、mmWaveネットワーク200の受信装置により生成された干渉シグネチャを用いて、近隣ネットワークの送信からの干渉を軽減又は回避するようにして、mmWaveネットワーク200の送信装置からのデータ送信を調整する。
【0026】
受信装置240の干渉レポートは、それのアンテナ指向性に基づく干渉のレポートセット又は別の情報要素を有してもよい。例えば、受信装置240は、それのアンテナを送信装置210に向けるケースの干渉レポートセットと、それのアンテナを送信装置220に向けるケースの相次ぐレポートとを有してもよい。また、同じネットワーク内の再利用を確認することも可能である。調整装置は、同時にパラレルな送信の許可を提供してもよい。このパラレルな利用は、指向性を有するものであってもよく、受信機からのレポートに基づくものであってもよい。この場合、“インネットワーク”干渉スキームがあってもよい。調整装置は、他のレベルの情報を有してもよい。このさらなるレベルの情報は、内部ネットワーク干渉従属性の潜在的な検出を介し送信プランを生成するのに役立つ。すなわち、クロスネットワークの干渉軽減を提供する能力について規定された機構は、インネットワークソリューション又はインネットワーク再利用ソリューションの一部として利用されてもよい。同時に、これらの機構は連係のためのクロスネットワーク通信を必要としない分散化された方法により規定されるが、追加的な情報が利用されてもよい。
【0027】
以前に示唆されたように、受信装置による干渉シグネチャを生成において生じうる潜在的な問題は、近隣ネットワークがVBRを用いてデータを送信する送信装置を有してもよいという事実から生じる。サブスロットの多数がめったに利用されないとしても、調整装置のネットワークにおいてVBR送信装置を有することは問題を生じさせないかもしれない。なぜなら、関連するネットワークの調整装置は、VBRの利用を認識し、VBR送信装置に関連するすべてのサブスロットの間において他の装置からのデータ送信を防ぐようにしてもよい。
【0028】
残念なことに、近隣ネットワークの調整装置は、VBR送信装置のめったに使用されないサブスロットの潜在的な利用を必ずしも認識している必要はない。調整装置はサブスロットの1以上を重複する期間中にそれのネットワークの送信装置からの送信をスケジュールしているため、干渉シグネチャを生成する際のめったに使用されないサブスロットの欠落は、VBR送信装置が以降においてサブスロットを利用する際に問題を生じさせる可能性がある。VBR送信の干渉を軽減するため、実施例は、受信装置がより正確な干渉シグネチャを生成することを可能にするVBRトラフィックの各送信機の動作ルールを規定してもよい。実施例は受信装置がより正確な干渉シグネチャを生成することをどのように可能にするかが、
図2を参照して例示できる。
【0029】
送信装置230がVBRフローを用いて受信装置250にデータを送信すると仮定する。VBRフローは最大スループット要求を充足するため全体で128個のスロットを必要とすることをさらに仮定する。送信装置230と受信装置250とを有するネットワークの調整装置は、サブスロット33〜96及び161〜224の一定の配分を利用してもよい。調整装置による一定の配分は、受信機がより正確な干渉シグネチャを生成することを可能にすることの一部であってもよい。
【0030】
送信装置230から受信装置250へのVBRフローは、典型的には、割り当てられた128個のサブスロットよりはるかに少なくしか利用しない。例えば、送信装置230は、典型的には、合計で128個のサブスロットのうち16個のサブスロットしか利用しないかもしれない。送信装置230がサブスロット33〜40,161〜168など、合計の配分のうちの一定のサブスロットの配分を利用する場合、干渉シグネチャを生成する際の送信又はノイズについてチャネルをモニタするリモート受信装置は、めったに使用されない41〜96,169〜224に関連する期間の干渉シグネチャを特定することができないであろう。
【0031】
より正確な干渉シグネチャを生成するため、実施例は、送信装置に所定数の送信単位又はビーコン期間毎に少なくとも1回は各サブスロットを利用させるようにしてもよい。すなわち、実施例は、所定期間において少なくとも1回は各サブスロットを利用させるようにしてもよい。各サブスロットを定期的に使用させることは、受信装置が所定の期間にノイズシグネチャを生成することを可能にする。
【0032】
送信装置が各サブスロットをどのように定期的に利用するかは、実施例毎に異なるものであってもよい。一例となる実施例では、送信ステーションは、各送信単位の間に異なるサブスロットを利用して、配分されたサブスロットの間にデータを散発的に送信してもよい。例えば、送信装置230は、33〜96の第1レンジと161〜224の第2レンジとの双方についてサブスロットのすべてを用いてデータを送信するまで、第1ビーコン期間においてサブスロット33〜40,161〜168を用いてデータを送信し、第2ビーコン期間においてサブスロット41〜48,169〜176を用いてデータを送信するなどしてもよい。
【0033】
他の実施例は、6つのビーコン期間など、特定の期間においてデータ送信をモニタしてもよい。次の数回のビーコン期間において、実施例は、特定の期間の以前に使用されなかったサブスロットにおいて意図的にデータを送信する。例えば、実施例が以前の6つのビーコン期間においてサブスロット33〜96,161〜195を介しデータを送信した場合、当該実施例は、次の2回のビーコン期間において残りのサブスロット196〜224を介しデータを送信してもよい。実施例が送信すべき実データを十分有しない場合、ヌルデータによりデータストリームを補充してもよい。
【0034】
さらなる他の実施例は、特定のビーコン期間のセットにおいて利用をモニタするのでなく、トラフィックストリームにヌルデータを定期的に単に付加するようにしてもよい。例えば、実施例は、ビーコン期間1〜3において実際のアプリケーションデータを送信し、第4ビーコン期間において残りのサブスロット33〜96,161〜224の何れかを充填するためヌルデータを付加するようにしてもよい。すなわち、一部の実施例は、干渉シグネチャの生成を確保するため、ヌルデータ又は他のデータを単に送信するようにしてもよい。
【0035】
当業者が理解するように、他の実施例は、受信装置による干渉シグネチャの生成を確保するため、様々な特定の期間において様々な異なる方法によりデータを送信してもよい。例えば、一部の実施例では、送信単位は4つのビーコン期間であってもよい。他の実施例では、送信単位は8つ又は他の何れかの個数のビーコン期間であってもよい。一部の実施例は、具体的にビーコン期間にリンクされず、所定の期間に関連するようにしてもよい。一部の実施例は、サブスロットを占有するヌルデータを送信してもよい。他の実施例は、同期データ又は診断データなどの他のタイプのデータを送信してもよい。理解されるように、他の実施例の組み合わせ及び変形は多数ある。
【0036】
図3は、一例となる実施例において送信機がサブスロット配分300においてデータをどのように送信するかを示す。調整装置は、VBRフローの最大限の利用を提供するため、サブスロット0〜79を送信機に配分した。しかしながら、送信機は、80個すべてのサブスロットを継続的に必要とするとは限らない。受信機が正確な干渉シグネチャを生成することを可能にするため、送信機は、サブスロットの一部のみを利用し、各ビーコン期間に異なるサブスロットを利用するようにしてもよい。例えば、送信機は、連続するビーコン期間において順次に各サブスロットにおいてデータを送信してもよい。
【0037】
送信機は、ビーコン期間1においてサブスロット0〜7,64〜71を介しデータを送信し(要素310,330)、ビーコン期間2においてサブスロット8〜15,72〜79を介しデータを送信し(要素315,335)、ビーコン期間3においてサブスロット16〜23を介しデータを送信するなどし(要素320)、ビーコン期間8においてサブスロット56〜63を介しデータを送信する(要素350)。この結果、受信機は、既知の期間内にすべてのサブスロットを含む干渉シグネチャを効率的に検出するようにしてもよい(
図3を介し示される具体例では8つのビーコン期間)。
【0038】
図4を参照して、一実施例によるネットワーク調整装置の実施例が示される。例えば、ネットワーク調整装置400は、mmWaveネットワークにおいて受信機と干渉するVBRデータを送信する装置を有する。ネットワーク調整装置400は、プロセッサ410、メモリモジュール420、MACユニット440、物理層(PHY)ユニット450、スーパーフレーム生成モジュール441、制御フレーム生成モジュール442及びアンテナ453を有する。
【0039】
プロセッサ410は、MACユニット440の上位レイヤのコンポーネントを含む、バス430に接続される他のコンポーネントを制御する。すなわち、プロセッサ410は、MACユニット440から受信したMACサービスデータユニット(MSDU)を処理し、又は送信されるMSDUを生成し、それをMACユニット440に提供する。プロセッサ410は、ネットワーク調整装置400に割り当てられたサブスロットにおいてデータ送信を実行し、ネットワーク調整装置400が干渉シグネチャの生成について指定された期間中に割り当てられたすべてのサブスロットを利用しないとき、干渉シグネチャの生成を可能にするように、バス430に接続される他のコンポーネントを制御する。
【0040】
メモリモジュール420は、受信したMSDU又は送信用に生成されたMSDUを一時的に格納する。例えば、メモリモジュール420は、連続するビーコン期間の順次選択されたサブスロットにおける送信まで、生成されたMSDUを格納するようにしてもよい。すなわち、メモリモジュール420は、干渉シグネチャの生成を可能にするように、1以上のサブスロットにおいてネットワーク調整装置400からデータが送信されるまでデータを格納する。
【0041】
メモリモジュール420は、ROM(Read−Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、EEPROM(Electronically EPROM)、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置を有してもよい。メモリモジュール420はまた、RAM(Random−Access Memory)などの揮発性記憶装置、ハードディスクや光ディスクなどの記憶媒体、又は関連技術において周知な他の形態を有してもよい。
【0042】
MACユニット440は、送信対象のマルチメディアデータなど、プロセッサ410から提供されるMSDUにMACヘッダを付加し、MACプロトコルデータユニット(MPDU)を生成する。MACユニット440は、PHYユニット450にMPDUを送信し、PHYユニット450を介し送信されたMPDUからMACヘッダを消去する。
【0043】
上述されるように、MACユニット440により送信されるMPDUは、ビーコン期間に送信されるスーパーフレームを有してもよい。MACユニット440により送信されるMPDUは、関連付けリクエストフレーム、データスロットリクエストフレーム及び各種制御フレームを有してもよい。スーパーフレーム生成モジュール441は、
図1を参照して説明されたスーパーフレームの1つを生成し、当該スーパーフレームをMACユニット440に提供する。制御フレーム生成モジュール442は、関連付けリクエストフレーム、データスロットリクエストフレーム及び他の制御フレームを生成し、これらをMACユニット440に提供する。スーパーフレーム生成モジュール441と制御フレーム生成モジュール442とは、ネットワーク調整装置400がVBRデータのサブスロットの割当ての各サブスロットにおいてデータを送信することを可能にするように構成されてもよい。さらに、一部の実施例では、スーパーフレーム生成モジュール441と制御フレーム生成モジュール442とは、ネットワーク調整装置400が割当ての1以上のサブスロットにおいてヌルデータを送信することを可能にするフレームを生成するよう構成される。
【0044】
PHYユニット450は、PPDUを生成するためMACユニット440により提供されるMPDUにシグナルフィールド又はプリアンブルを付加する。生成されたPPDU、すなわち、データフレームは信号に変換され、サブスロットの時間にアンテナ453を介し送信される。PHYユニット450はさらに、ベースバンド信号を処理するベースバンドプロセッサ451と、ベースバンド信号から無線信号を生成し、アンテナ453を介し送信するRF(Radio Frequency)ユニット452とに分割される。より詳細には、ベースバンドプロセッサ451はフレームをフォーマット化し、チャネルを符号化し、RFユニット452はアナログ信号を増幅し、デジタル信号とアナログ信号との変換を行い、送信用の信号を変調する。PHYユニット450は、VBRデータのサブスロットの割当ての各サブスロットにおけるデータの送信を可能にするように動作する。
【0045】
一部の実施例では、システム400は、ノートブックやデスクトップコンピュータなどのmmWaveネットワークのコンピュータシステムを有してもよい。他の実施例では、システム400は、パームトップコンピュータ、PDA、モバイル計算装置などのmmWaveネットワークにおける異なるタイプの計算及び無線受信装置を有してもよい。
【0046】
図5は、mmWaveネットワークにおける受信装置のためのより正確な干渉シグネチャの生成を可能にするように、VBRデータを送信する装置500の一実施例を示す。より正確な干渉シグネチャの生成は、ネットワークにおける干渉軽減を向上させる。装置500の1以上の要素は、ハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせの形態を有してもよい。例えば、
図5に示される実施例では、装置500のモジュールは、記憶装置に格納されている命令符号化モジュールとして存在してもよい。例えば、モジュールは、60GHzネットワークにおいて通信するよう構成される計算システムの一部であるNIC(Network Interface Card)のプロセッサによって実行されるアプリケーションのソフトウェア又はファームウェア命令から構成されてもよい。すなわち、装置500は、無線ネットワーク内のステーションの要素から構成されてもよい。
【0047】
他の実施例では、装置500のモジュールの1以上は、ハードウェア専用モジュールから構成されてもよい。例えば、サブスロットマネージャ510とデータ送信機520とは共に、計算装置においてアンテナ550に接続され、メモリ要素と状態マシーンとを有する集積回路チップの一部から構成されてもよい。このような実施例では、サブスロットマネージャ510のメモリ要素は、データ送信機520の状態マシーンと連係して動作し、データ送信機520が割当てのサブスロットにおいてデータを送信するまで、データをスケジューリング及びバッファリングする。
【0048】
装置500は、サブスロットの割当てにおいてVBRデータを送信するよう構成される。例えば、装置500は、送信装置230の要素から構成されてもよい。送信装置230は、送信装置210,220と共に受信装置240とが関連付けされる他のmmWaveネットワークに隣接して設けられるmmWaveネットワークに接続又は関連付けされてもよい。VBR装置である場合、装置500は、時間セグメント毎に送信されるデータ量を変更する。例えば、時間セグメントは、フレーム又はスーパーフレームの各サブスロットが特定の期間を有することによって、サブスロットの期間であってもよい。装置500は、1サブスロットにおいてあるキロバイトのデータを送信してもよいが、他のサブスロットにおいてはより多く又は少ないデータ量を送信してもよい。
【0049】
装置500がそれのmmWaveネットワークの調整装置とのネットワーク通信リンクに関連付けすると又は生成すると、調整装置は、サブスロットの割当てを装置500に提供する。例えば、調整装置は装置500と通信し、装置500に合計で64個のサブスロットを用いて、装置500が求める最大スループット要求を充足するよう指示してもよい。調整装置は、サブスロット33〜64及び193〜224の一定の配分を確保するようにしてもよい。
【0050】
装置500が最大スループット要求を充足するのに64個のサブスロットを定期的に必要としても、装置500からのVBRフローは、典型的には、割り当てられた64個のサブスロット未満しか利用しないかもしれない。すなわち、装置500の送信要求は、連続する多数のビーコン期間において割当ての64個すべてのサブスロットのキャパシティ未満となる可能性がある。例えば、装置500は、典型的には、64個のサブスロットの割当てのうち16個のサブスロットしか使用しないかもしれない。しかしながら、装置500のアプリケーションがより高いスループットを要求するとき、装置500は、1以上のスーパーフレームにおいて割当ての64個すべてのサブスロットを用いてデータを送信してもよい。
【0051】
受信装置240などのリモート受信装置は、送信用のチャネル又はノイズをモニタし、干渉シグネチャを生成することを試みる。しかしながら、装置500がトータルの割当てのうち少数のサブスロットしか通常利用しない場合、受信装置240は、めったに使用されないサブスロットに関連する期間において干渉シグネチャを特定しない可能性がある。例えば、装置500は、サブスロット33〜40及び193〜200しか通常使用しないかもしれない。この結果、干渉シグネチャを生成する際、受信装置は、サブスロット41〜64及び201〜224に関する期間においては正確な干渉シグネチャを生成しないかもしれない。受信装置が通信チャネルのより正確な干渉シグネチャ又はノイズパターンを生成することを可能にするため、装置500は、サブスロットマネージャ510を介し所定の期間においてサブスロット33〜64及び192〜224のそれぞれにおいてデータを送信する。
【0052】
各サブスロットにおいてデータを送信するため、サブスロットマネージャ510は、装置500の割当てのサブスロットの利用状態をモニタ及び追跡する。調整装置と通信し、装置500がデータを送信する際に何れのスロットを使用すべきか決定すると、サブスロットマネージャ510は、すべてのサブスロットが定期的に使用されることを確実にするため、当該装置が経時的に利用すべきサブスロットを示す。例えば、サブスロットマネージャ510は、プロセッサとメモリとを有してもよい。サブスロットマネージャ510は、メモリにおける各サブスロットのテーブル又はリストを生成する命令を実行する。
【0053】
サブスロットマネージャ510がビーコン期間中にデータを送信するのに使用する各サブスロットについて、サブスロットマネージャ510は、各サブスロットの使用状態を追跡するためビットを設定してもよい。次のビーコン期間において、サブスロットマネージャ510は、何れのサブスロットがすでに使用されたか決定し、次の利用可能なサブスロットセットを用いてデータの送信を開始する。上記の具体例に続き、サブスロットマネージャ510は、1つのビーコン期間中にサブスロット33〜40及び193〜200においてデータを送信するためデータ送信機520と連係して動作する。データの送信が成功すると、サブスロットマネージャ510は、サブスロット33〜40及び193〜200に対応するエントリについてテーブルのビットを設定する。次のビーコン期間において、サブスロットマネージャは、サブスロット41〜48及び201〜208においてデータを送信し、対応するテーブルのエントリをマーク付けするようにしてもよい。サブスロットマネージャ510は、何れのサブスロットがすでに使用されたか決定し、すべてのスロットが使用されるまで、次に利用可能なサブスロットセットを用いてデータを送信し続けるようにしてもよい。
【0054】
所定の期間においてデータ送信機520に割当ての各サブスロットにおいてデータを送信させることは、装置500の干渉範囲内の何れかの受信装置が所定の期間において干渉シグネチャを生成することを可能にする。所定の期間の長さ及び測定は、実施例毎に異なるものであってもよい。例えば、上述された実施例の具体例では、所定の期間の長さは4つのビーコン期間に等しく、測定はビーコン期間によるものであってもよい。すなわち、サブスロット33〜40及び193〜200においてデータを送信するための1つのビーコン期間と、サブスロット41〜48及び201〜208においてデータを送信するための第2ビーコン期間と、サブスロット49〜56及び209〜216においてデータを送信するための第3ビーコン期間と、サブスロット57〜64及び217〜224においてデータを送信するための第4ビーコン期間とである。
【0055】
他の実施例では、所定の期間の測定はビーコン期間によってでなく、時間単位によるものであってもよい。例えば、測定は秒によるものであってもよく、所定の期間の長さは、一実施例では5秒に等しく、他の実施例では800ミリ秒に等しい。所定の期間の長さは、実施例に従って可変的であってもよい。当業者は、ビーコン期間又はスーパーフレームの代わりに、所定の期間を時間単位で測定することにより、所定の期間の終了がスーパーフレーム期間の中間となるようにしてもよい。このような実施例では、サブスロットマネージャ510は、例えば、クロックを用いて所定の期間の進捗を追跡するなどによって、すべてのスロットが所定の期間内に使用されることを確実にしてもよい。
【0056】
サブスロットマネージャ510は、異なる実施例では、時間とサブスロットの利用状態との双方を異なって追跡してもよい。例えば、所定の期間の始めにおいて、サブスロットマネージャ510は、すべてのサブスロットの使用ビットを0に設定し、ビーコン期間カウンタをリセットしてもよい。サブスロットマネージャ510がデータ送信機520を用いて割当てのサブスロットにおいてデータを送信するとき、サブスロットマネージャ510は、使用ビットの状態を0から1に変更してもよい。ビーコン期間が終了すると、サブスロットマネージャ510は、ビーコン期間カウンタをインクリメントする。ビーコン期間カウンタが所定のカウント値に到達するまでに、割当てのすべてのサブスロットが使用される場合、サブスロットマネージャ510は、使用ビットを1に設定したままにするが、ビーコン期間カウンタがカウント値に到達するまで、必要に応じて各種サブスロットを循環し続ける。
【0057】
あるいは、他の実施例では、サブスロットマネージャ510は、ビーコン期間カウンタが所定のカウント値に到達するまでに割当てのすべてのサブスロットが使用されると、ビーコンカウンタを0にリセットし、使用ビットのすべてを0にリセットしてもよい。すなわち、サブスロットマネージャ510が、すべてのサブスロットが所定の期間内に試用されたと判断すると、サブスロットマネージャ510は、すべてのサブスロットが次の所定の期間において使用されることを確実にするため、サイクルをリセットしてもよい。
【0058】
さらなる他の実施例では、サブスロットマネージャ510は、すべてのサブスロットの使用ビットを0に設定し、装置500のクロック信号からインクリメント信号を受信したカウンタをリセットしてもよい。サブスロットマネージャ510がデータ送信機520を用いて、割当てのサブスロットにおいてデータを送信するとき、サブスロットマネージャ510は、使用ビットの状態を0から1に変更する。時間が経過すると、カウンタは、所定の期間の終了に対応する所定のカウンタ値にインクリメントされる。ビーコン期間カウンタが所定のカウント値に到達するまでに割当てのすべてのサブスロットが使用される場合、サブスロットマネージャ510は、使用ビットを1に設定したままにするが、カウンタが所定のカウント値に到達するまで、必要に応じて各種サブスロットを循環し続ける。
【0059】
所定の期間の終了が近づくと、サブスロットマネージャ510は、割当てのすべてのサブスロットが使用されず、所定の期間の終了前までに実データを送信するのに使用されないと判断してもよい。この結果、サブスロットマネージャ510は、未使用のサブスロットにおいてヌルデータを送信してもよい。例えば、所定の期間は10回のビーコン期間であってもよい。9番目のビーコン期間においてデータを送信すると、サブスロットマネージャ510は、サブスロット33〜64がすべてビーコン期間1〜9においてデータを送信するのに使用されたと判断する。サブスロットマネージャ510は、所定の期間においてすべてのサブスロットを使用する要件を充足するため、10番目のビーコン期間においてサブスロット193〜224を用いて、実データとヌルデータとの双方を送信する。
【0060】
ある状況又は動作シナリオでは、装置500は、1以上のスーパーフレーム又はビーコン期間においてデータが送信される必要のない期間を有してもよい。異なる実施例は、このようなシナリオにおいて異なって応答するよう構成されてもよい。多くの実施例は、ヌルデータを送信する機会を取得する。例えば、サブスロットマネージャ510は、所定の期間の1/2が経過したが、サブスロットの20%しか使用されていないと判断するかもしれない。サブスロットマネージャ510は、データが送信されないビーコン期間において未使用のサブスロットの30〜60%などにおいてヌルデータを送信してもよい。
【0061】
当業者が理解するように、異なる実施例は、ほとんど無数の方法により応答するよう構成されてもよい。例えば、一部の実施例では、サブスロットマネージャ510は、平均サブスロット使用状態を決定するため、所定の複数の期間における割当ての平均サブスロット使用状態を追跡するようにしてもよい。以降の所定の期間において、サブスロットマネージャ510は、すべてのサブスロットが所定の期間の終了までにデータを送信するのに使用されたことを確実にするため、ビーコン期間の一部のサブスロットにおいてヌルデータを送信してもよい。
【0062】
例えば、サブスロットマネージャ510は、平均サブスロット使用状態が30%であると判断する。この結果、サブスロットマネージャ510は、割当てのスロット数に0.70を乗算し、結果として得られた積を所定の期間におけるビーコン期間数により除算する。サブスロットマネージャ510は、このときヌルデータの送信を平均するため、結果として得られたスロット数についてヌルデータを送信する。例えば、実施例が100個のサブスロットの割当てを有し、所定の期間が10回のビーコン期間に等しく、平均サブスロット使用状態が30サブスロットに等しい。サブスロットマネージャ510は、70サブスロットに到達するため、0.70(70%の未使用)と100とを乗算する。サブスロットマネージャ510は、70サブスロットを10により除算し、各ビーコン期間において実データに加えて割当ての7サブスロットにおいてヌルデータを送信する。
【0063】
上述されるように、サブスロットマネージャ510は、プロセッサとメモリとを有してもよい。他の実施例では、サブスロットマネージャ510は、自らプロセッサを有さず、その代わりにDRAMと接続された状態マシーンなどの他のタイプの装置を有してもよい。データ送信機520は、サブスロットマネージャ510からのデータを受け付け、送信用のデータを準備し、アンテナ550を介しデータを送信するよう構成されるハードウェアを有してもよい。例えば、
図4の実施例を参照して、データ送信機520は、他のモジュールと共に、MACユニット440、PHYユニット450、スーパーフレーム生成モジュール441及び制御フレーム生成モジュール442を有する。
【0064】
一部の実施例では、装置500は、データを送受信することが可能である。すなわち、装置500は、送受信機ネットワーキング装置の一部であってもよく、データ受信機530がまたアンテナ550又は他のアンテナに接続される。このような実施例では、サブスロットマネージャ510は、データ受信機530と連係して動作し、チャネルのサブスロット使用状態をモニタし、干渉シグネチャを生成する。このような実施例では、サブスロットマネージャ510は、干渉シグネチャを生成し、それを調整装置に送信するよう構成され、これにより、調整装置はmmWaveネットワークの他の受信機の送信をスケジューリングすることが可能である。
【0065】
他の実施例では、サブスロットマネージャ510は、調整装置が干渉シグネチャを生成することを可能にするため、調整装置にデータを送信するよう構成される。すなわち、装置500は、干渉シグネチャを生成せず、調整装置が干渉シグネチャを生成することを可能にする干渉データを調整装置に送信するようにしてもよい。例えば、各ビーコン期間後、装置500は、調整装置に装置500が通信チャネルにおいてデータ及び/又はノイズを検知したサブスロットを通知してもよい。調整装置は、いくつかのビーコン期間において各受信機の干渉データを追跡し、各受信機について干渉シグネチャを生成するようにしてもよい。
【0066】
多くの実施例では、サブスロットマネージャ510は、mmWaveネットワークの環境が低データ密度環境である場合、割当ての各サブスロットにおけるデータの送信を不可にするよう構成されてもよい。例えば、装置500の処理は、ブラウザウィンドウのウェブインタフェーススクリーンを介し設定可能であってもよい。装置のオーナーは、相対的に小さな干渉しか有さないホームネットワーク環境に装置500を配置しているかもしれない。オーナーは、設定アプリケーションが割当てのサブスロットの使用状態を確実にするよう動作するプログラムルーチン及び/又は回路を無効にすることを可能にするインタフェーススクリーンのアイテムをクリックするようにしてもよい。
【0067】
一部の実施例では、サブスロットマネージャ510は、装置500のアプリケーション要求の変更を調整するため、割当てのサブスロットの割当てを動的に変更するよう構成されてもよい。例えば、装置500は、60GHzネットワーキング装置を備えたラップトップを有してもよい。ラップトップのユーザは、オーディオ及びビデオ情報を無線テレビに送信してもよい。映画の途中で、ユーザは、例えば、720pから1080iなどに表示解像度を変更するかもしれない。720pの最大スループット要件は、1080iの最大スループット要件よりはるかに低い。この結果、ユーザが解像度設定を変更すると、サブスロットマネージャ510は、マルチメディアアプリケーションのさらなる要求を調整するため、割当てのサブスロット数を動的に増加させるようにしてもよい。サブスロットの割当ての変更に関連して、装置500は、新たな割当てのすべてのサブスロットが所定の期間内に使用されることを動的に調整及び確実にする。他の実施例はまた、サブスロット割当てサイズを動的に減少させることが可能であってもよい。
【0068】
装置500の実施例におけるモジュール数は可変的なものであってもよい。一部の実施例は、
図5に示されるものより少ないモジュールしか有さない。例えば、一実施例は、データ受信機530の機能によりデータ送信機520により実行及び/又は記載された機能を単一のモジュールに統合してもよい。さらなる実施例は、
図5に示されるより多くのモジュール又は要素を有してもよい。例えば、他の実施例は、2以上のサブスロット管理モジュール、又はビーコン追跡モジュール、チャネルモニタリングモジュール、クロックモニタリングモジュールなどの図示されないさらなるモジュールを有してもよい。当業者は、これらのモジュールにより実行される機能及びモジュールの個数が使用アプリケーションに依存して変更可能であることを理解するであろう。
【0069】
装置500は、802.11ad無線通信ネットワークのステーションのコンポーネントから構成されてもよい。デフォルトによって、無線LANのステーションは、当該ステーションがトラフィックを常に監視し続けることを意味するCAM(Constant Access Mode)により動作してもよい。装置500を内蔵するシステムが携帯電話や他のポータブル装置などのバッテリ駆動装置から構成されるときなど、電力を節約するため、装置500は、電力を節約するスリープモードに入るようにしてもよい。しかしながら、正確な干渉シグネチャが近隣の受信装置により生成されることを確実にするため、装置500は、定期的にウェイクアップされ、スリープに戻る前に割当てのすべてのサブスロットについてヌルデータを送信するよう構成されてもよい。
【0070】
さらに、装置500を有する他のシステムは、フレームを消失することなく、PAM(Polled Access Mode)と呼ばれるスリープモードに入るようにしてもよい。PAMでは、60GHzアクセスポイントが、システムがスリープモードから抜け出すまで、装置500宛のパケットをバッファリングしてもよい。アクセスポイントは、システム及び他のステーションがTIM(Traffic Information Map)と呼ばれるフレーム内において、それら宛のフレームを有する情報を送出する。クライアントは、TIMを受信し、クライアントがスリープに戻るまでクライアントのためにバッファされたフレームを受信するのに十分長く起動するようにしてもよい。配信トラフィックが利用可能である場合、アクセスポイントは、DTIM(Delivery Traffic Information Map)を送信する。正確な干渉シグネチャがこのような他のシステムにおいて生成されることを確実にするため、装置500は、定期的にウェイクアップされ、スリープに戻る前に割当てのすべてのサブスロットについてヌルデータを送信するよう構成されてもよい。
【0071】
図6は、mmWaveネットワークにおいて正確な干渉シグネチャを生成するためVBRデータを送信する処理600を示す。実施例では、ノートブックコンピュータの無線ネットワークカードなどの送信装置は、干渉シグネチャの生成を可能にするため、所定の期間の複数のサブスロットにおいてVBRデータを送信する(要素610)。例えば、装置500は、VBRデータを送信するため、サブスロット33〜96及び161〜224に割り当てられてもよい。6つのビーコン期間において、サブスロットマネージャ510は、データ送信機520がサブスロット33〜96及び161〜224の各サブスロットにおいてデータを送信することを確実にしてもよい。
【0072】
近隣mmWaveネットワークに設けられる受信装置は、所定の期間の複数のサブスロットのそれぞれにおいて、VBRデータの送信又は送信に関連する通信チャネルの少なくともノイズを検知する(要素620)。送信に基づく干渉を検知すると、実施例は、検知した送信に基づき干渉シグネチャを生成する(要素630)。例えば、受信装置は、6ビーコン期間に等しい所定の期間においてチャネルをモニタするようにしてもよい。モニタされる各ビーコン期間の各サブスロットについて、受信装置は、受信装置が6つの連続するビーコン期間において使用されたことを検知したサブスロットについてビットを設定することによって、干渉シグネチャを追跡及び生成するようにしてもよい。
【0073】
干渉シグネチャを生成すると、受信装置は、ネットワークの調整装置に干渉シグネチャを送信し、調整装置が受信機の送信をスケジューリングし、送信機からの干渉を軽減することを可能にする。他の実施例では、受信装置は、干渉シグネチャを生成しなくてもよい。例えば、受信装置は、各ビーコン期間においてチャネルをモニタし、何れのサブスロットがノイズ又は干渉を有するか決定し、以降のビーコン期間においてサブスロット使用情報を調整装置に送信する。すなわち、受信機は、サブスロット使用情報を調整装置に送信し、これに応答して、調整装置は、受信機の干渉シグネチャを構成する。
【0074】
受信装置又は調整装置の何れの装置が干渉シグネチャを生成しても、調整装置は、各種受信装置の送信をスケジューリングするときに干渉シグネチャを利用する(要素640)。受信装置の干渉を軽減するため、調整装置は、干渉シグネチャが干渉が検知されなかったことを示すサブスロットの送信をスケジューリングする。
【0075】
多くの実施例において、mmWaveネットワークの1以上の装置が、干渉シグネチャに基づき電力を節約することが可能である(要素650)。例えば、干渉シグネチャを生成し、それを調整装置に送信し、節約したサブスロットの割当てを受信すると、受信装置は、それが送信のためにスケジューリングされていない期間において1以上の回路を無効にしてもよい。受信装置は、送信回路及び/又は受信回路をオフにするか、又はおそらくスケジューリングされた送信時及び/又は受信時まで一時的にスリープモードに入るようにしてもよい。すなわち、受信装置は、送信スケジュールに基づき非アクティブ期間において電力を節約してもよい。さらに、他の実施例では、調整装置は、mmWaveネットワークの1以上の装置について電力節約期間を決定し、節約期間情報を装置に通信するようにしてもよい。
【0076】
多数の実施例では、送信装置は、干渉シグネチャ生成機能を不可又はバイパスすることが可能であってもよい(要素660)。例えば、当該機能が不可にされると、送信装置は、すべてのサブスロットが所定の期間において使用されることを確実にする代わりに、割当ての低位のエンドのサブスロットのみを用いてVBRデータを送信するようにしてもよい。送信装置は、チャネルがほとんど又はまったく干渉を有しないことを継続的に検知すると、干渉シグネチャ生成機能を自動的に不可にするようにしてもよい。あるいは、送信装置のユーザは、例えば、セットアップルーチンにおいてパラメータを設定するなどによって、当該機能を不可にしてもよい。
【0077】
他の実施例は、
図1〜6を参照して説明されるシステム及び方法を実現するためのプログラムプロダクトとして実現される。各実施例は、完全にハードウェアの実施例、完全にソフトウェアの実施例又はハードウェア要素とソフトウェア要素との双方を含む実施例の形態をとることができる。一実施例は、限定することなく、ファームウェア、レジデントソフトウェア、マイクロコードなどのソフトウェアにより実現される。
【0078】
さらに、各実施例は、コンピュータ又は何れかの命令実行システムを利用して又は接続されてプログラムコードを提供するコンピュータ利用可能又はコンピュータ可読な媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムプロダクトの形態をとることができる。説明のため、コンピュータ利用可能又はコンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスによる利用のため又は接続されてプログラムを内蔵、格納、通信、伝搬又は伝送可能な何れかの装置とすることが可能である。
【0079】
媒体は、電子、磁気、光、電磁気、赤外線又は半導体システム(装置又はデバイス)又は伝搬媒体とすることができる。コンピュータ可読媒体の具体例として、半導体若しくはソリッドステートメモリ、磁気テープ、着脱可能なコンピュータディスケット、RAM、ROM、リジッド磁気ディスク及び光ディスクがあげられる。光ディスクの現在の具体例として、CD−ROM、CD−R/W及びDVDがあげられる。
【0080】
プログラムコードを格納及び/又は実行するのに適したデータ処理システムは、システムバスを介しメモリ要素に直接的又は間接的に接続される少なくとも1つのプロセッサを有する。メモリ要素は、プログラムコードの実際の実行中に利用されるローカルメモリ、バルクストレージ及び実行中にバルクストレージからコードが抽出される必要がある回数を減少させるため少なくとも一部のプログラムコードの一時的なストレージを提供するキャッシュメモリを含むことができる。
【0081】
入出力又はI/Oデバイス(限定することなく、キーボード、ディスプレイ、ポインティングデバイスなどを含む)は仲介するI/Oコントローラを介し又は直接的にシステムに接続できる。ネットワークアダプタはまた、データ処理システムが仲介するプライベート又はパブリックネットワークを介し他のデータ処理システム、リモートプリンタ又はストレージデバイスに接続されることを可能にするため、システムに接続されてもよい。モデム、ケーブルモデム及びイーサネット(登録商標)アダプタカードは、現在利用なタイプのネットワークアダプタのほんのいくつかである。
【0082】
上述されるようなロジックは、ICチップの設計の一部であってもよい。チップデザインは、グラフィカルコンピュータプログラミング言語により作成され、コンピュータ記憶媒体(ディスク、テープ、物理ハードドライブ、ストレージアクセスネットワークなどのバーチャルハードドライブなど)に格納される。設計者がチップを製造するのに使用されるフォトリソグラフィックマスクやチップを製造しない場合、設計者は、物理的手段によって(例えば、設計を格納する記憶媒体のコピーを提供するなどによって)又は電子的に(インターネットなどを介し)、得られた設計を直接的又は間接的にこのようなエンティティに送信する。格納されている設計は、その後に典型的には、ウエハ上に形成される当該チップ設計の複数のコピーを含むフォトリソグラフィックマスクの製造に適したフォーマット(GDSIIなど)に変換される。リソフォトグラフィックマスクは、エッチング又は処理対象のウエハのエリアを画成するのに利用される。
【0083】
得られたICチップは、未処理のウエハ形態(すなわち、複数の未パッケージチップを有する単一のウエハとして)でベアダイ又はパッケージ形式により製造者によって販売可能である。この場合、チップは、単一のチップパッケージ(マザーボードや他のよりハイレベルなキャリアに添付されたリードによるプラスチックキャリアなど)又はマルチチップパッケージ(サーフェスインターコネクション又は埋め込みインターコネクションの何れか又は両方を有するセラミックキャリアなど)に搭載される。何れの場合も、チップはその後に、(a)マザーボードなどの中間製品や(b)最終製品の一部として他のチップ、個別回路要素及び/又は他の信号処理装置と統合される。最終製品は、おもちゃや他のローエンドアプリケーションからディスプレイ、キーボード若しくは他の入力デバイス及び中央プロセッサを有する先端的なコンピュータ製品までのICチップを含む何れかの製品とすることができる。
【0084】
本開示が無線mmWaveネットワークの干渉シグネチャ受信装置を生成するようにVBRデータを送信することを想定することは、本開示の利益を有する当業者に明らかであろう。詳細な説明及び図面に図示及び記載された実施例の形態は単なる具体例としてとられるべきであると理解される。以下の請求項は開示された実施例のすべての変形を含むように広く解釈されることが意図される。
【0085】
本開示がいくつかの実施例について詳細に説明されたが、添付した請求項によって規定されるような本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、各種変更、置換及び変形が可能であることが理解されるべきである。特定の実施例は複数の課題を達成してもよいが、添付した請求項の範囲内に属するすべての実施例がすべての課題を達成するとは限らない。さらに、本出願の範囲は、明細書に開示された処理、マシーン、製造物、化合物、手段、方法及びステップの特定の実施例に限定されることは意図されない。当業者が本開示から容易に理解するように、ここに開示される対応する実施例と実質的に同じ機能を実行し、又は実質的に同じ結果を達成する既存の又は以降に開発される処理、マシーン、製造物、化合物、手段、方法又はステップが利用されてもよい。従って、添付した請求項は、このような処理、マシーン、製造物、化合物、手段、方法又はステップをその範囲内に含むことが意図される。