(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5711261
(24)【登録日】2015年3月13日
(45)【発行日】2015年4月30日
(54)【発明の名称】ホームゲートウェイ無線インタフェースの干渉緩和を行うための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/41 20110101AFI20150409BHJP
H04N 21/438 20110101ALI20150409BHJP
H04H 20/08 20080101ALI20150409BHJP
H04H 20/42 20080101ALI20150409BHJP
【FI】
H04N21/41
H04N21/438
H04H20/08
H04H20/42
【請求項の数】20
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-544468(P2012-544468)
(86)(22)【出願日】2010年2月9日
(65)【公表番号】特表2013-514036(P2013-514036A)
(43)【公表日】2013年4月22日
(86)【国際出願番号】US2010000093
(87)【国際公開番号】WO2011075154
(87)【国際公開日】20110623
【審査請求日】2013年2月8日
(31)【優先権主張番号】61/286,227
(32)【優先日】2009年12月14日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】501263810
【氏名又は名称】トムソン ライセンシング
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ポール ゴザード ヌットソン
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ウェン
(72)【発明者】
【氏名】ビーユアン チャン
(72)【発明者】
【氏名】ホウ−シン チェン
【審査官】
福西 章人
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−028630(JP,A)
【文献】
特表2006−522545(JP,A)
【文献】
特開平11−088768(JP,A)
【文献】
特開2007−134896(JP,A)
【文献】
特開2004−207924(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
H04H 20/08
H04H 20/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバから第1のチャネルに対応する第1のデータを受信するステップであって、前記サーバは、前記第1のチャネルを介してテレビ番組を送信する、ステップと、
前記第1のデータをテレビ受信機のテレビ信号プロセッサに送信するステップであって、前記テレビ信号プロセッサは、前記第1のデータの受信に応答して前記第1のチャネルに同調する、ステップと、
ユーザ入力を受信するステップと、
制御信号を前記サーバに送信するステップであって、前記サーバは、前記制御信号の受信に応答して第2のチャネルを介して前記テレビ番組を送信する、ステップと、
第2のチャネルに対応する第2のデータを前記サーバから受信するステップと、
前記第2のデータを前記テレビ信号プロセッサに送信するステップであって、前記テレビ信号プロセッサは、前記第2のデータの受信に応答して前記第2のチャネルに同調する、ステップと、
を備える、リモートコントロール装置によって実行される方法。
【請求項2】
前記制御信号を送信するステップは、前記サーバと前記テレビ信号プロセッサとの間の前記第1のチャネルの干渉検出に応答して行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のチャネルは、第1のホワイトスペース周波数であり、前記第2のチャネルは、第2のホワイトスペース周波数である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記サーバは、第2の制御信号の送信に応答して前記第1のチャネルを介して第2のテレビ番組を送信する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記制御信号を送信するステップは、閾値を越える干渉レベルを示す前記テレビ受信機からの第3のデータの受信に応答して行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記制御信号を送信するステップは、ユーザがリモートコントロール装置のボタンを押すことに応答して行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記サーバは、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルにおいて同じテレビ番組を送信する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
第1のチャネルに対応する第1のデータおよび第2のチャネルに対応する第2のデータを受信するアンテナであって、前記第1のデータおよび前記第2のデータは、サーバから送信されて、前記サーバは、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルのうちの1つを介してテレビ番組を送信し、前記アンテナはさらに、第1の制御信号を前記サーバに送信するように動作し、前記サーバは、前記第1の制御信号の受信に応答して前記第1のチャネルと前記第2のチャネルとを切り替える、アンテナと、
前記第2のデータの受信に応答して第2の制御信号をテレビ信号プロセッサに送信する送信機であって、前記テレビ信号プロセッサは、前記第2の制御信号に応答して前記第2のチャネルに同調する、送信機と、
を備える、リモートコントロール装置。
【請求項9】
ユーザ入力のソースをさらに備え、前記第1の制御信号は前記ユーザ入力に応答して送信される、請求項8に記載のリモートコントロール装置。
【請求項10】
前記第1のチャネルは第1のホワイトスペース周波数であり、前記第2のチャネルは第2のホワイトスペース周波数である、請求項8に記載のリモートコントロール装置。
【請求項11】
前記サーバは、第3の制御信号を送信する前記送信機に応答して前記第1のチャネルを介して第2のテレビ番組を送信する、請求項8に記載のリモートコントロール装置。
【請求項12】
前記第1の制御信号は、閾値を越える干渉レベルを示す前記テレビ信号プロセッサからの第4の制御信号の受信に応答して送信される、請求項8に記載のリモートコントロール装置。
【請求項13】
ボタンをさらに備え、前記第1の制御信号の送信は、ユーザが前記ボタンを押すことに応答して行われる、請求項8に記載のリモートコントロール装置。
【請求項14】
前記サーバは、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルにおいて前記同じテレビ番組を送信する、請求項8に記載のリモートコントロール装置。
【請求項15】
番組データを受信する信号ソースと、
制御信号を受信するアンテナと、
前記制御信号に応答して、前記番組データを第1のホワイトスペースチャネル周波数に変調する、および前記番組データを第2のホワイトスペースチャネル周波数に変調するプロセッサと、
前記制御信号に応答して、前記番組データを前記第1のホワイトスペースチャネル周波数で送信する、および前記番組データを前記第2のホワイトスペースチャネル周波数で送信する送信機と、
を備える、ホームゲートウェイインタフェース。
【請求項16】
前記制御信号は、前記第1のホワイトスペースチャネル周波数における干渉レベルに応答して送信される、請求項15に記載のホームゲートウェイインタフェース。
【請求項17】
前記制御信号は、ユーザが前記第1のホワイトスペースチャネル周波数における干渉レベルを判定することに応答したリモートコントロール装置のボタン押下に応答して送信される、請求項15に記載のホームゲートウェイインタフェース。
【請求項18】
前記プロセッサは、前記第2のホワイトスペースチャネル周波数の周波数を示す制御データを前記リモートコントロール装置に送信する、請求項17に記載のホームゲートウェイインタフェース。
【請求項19】
前記制御信号は、前記第1のホワイトスペースチャネル周波数の干渉を検出する受信機に応答して送信される、請求項15に記載のホームゲートウェイインタフェース。
【請求項20】
前記プロセッサは、前記第2のホワイトスペースチャネル周波数の周波数を示す制御データを前記受信機に送信する、請求項19に記載のホームゲートウェイインタフェース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2009年12月14日、米国特許商標庁に仮出願された整理番号第61/286227号明細書から生じる優先権およびすべての利益を主張する。
【0002】
本発明は、ホームゲートウェイとクライアント装置との間でオーディオおよび/またはビデオ番組をワイヤレスに配信する無線ホームゲートウェイ装置およびその方法に関する。より詳細には、本発明は、ユーザ体験に応じてホワイトスペースの伝送周波数の変更を容易にすることによって干渉を緩和することに関する。
【背景技術】
【0003】
本発明は、一般に、単一のホームゲートウェイサーバを使用して、オーディオおよびビデオコンテンツを複数の表示装置に表示するための装置および方法に関する。その方法および装置は、表示装置の少なくとも1つのユーザが、信号をゲートウェイホームサーバに送り、ユーザ要求に応じて伝送周波数を変更することも可能にする。
【0004】
この節は、以下に説明する本発明のさまざまな態様が関連し得る技術のさまざまな態様を読者に紹介することを意図とする。この考察は、本発明のさまざまな態様を理解し易くするための予備知識を読者に提供するのに役立つと考えられる。従って、その説明は、この観点から読まれるべきであり、先行技術を容認するものでないことを理解されたい。
【0005】
ホワイトスペーススペクトルは、主にFMやテレビ信号帯域の使用されていない周波数帯域から成る。政府の新しい法令によって、この使用されていない帯域が無線インタフェースによって家庭内で使用できるようになった。これまでコンピュータおよびセットトップボックスは、同軸ケーブルまたはイーサネット(登録商標)ケーブルなどの、有線による伝送手段を介してコンテンツにアクセスする必要があったし、あるいは無線ネットワークおよびコードレス電話によって共有されることが多い専用周波数での送信に限られていて、その周波数は、FMおよびテレビ信号の帯域外であった。
【0006】
ホワイトスペース機器(WSD)と呼ばれる、ホワイトスペースを利用する装置は、TV局や他の無線ユーザなどの、出現している既存の信号を検出し、その後そのようなチャネルの使用を避けるように設計されている。次にWSDは、使用されていないスペクトル部、またはホワイトスペースに関する情報を送受信する。検出は、スペクトル内の信号を感知するか、またはGPSとエリア内の既知の送信機の受信機データベースとを使用することを含むことができる。データベースは、既知の送信機によってインターネット経由で更新されるか、またはWSD自身によって更新することができる。
【0007】
動作中、WSDは、使用中でない周波数帯域の許容されるスペクトルを検索できる。次にWSDは、モニタされるチャネルを表示装置または表示装置のチャネル選択を制御する装置に送信する。次に表示装置は、視聴者が送信された情報を、表示装置またはその表示装置と関連付けられた装置に搭載された標準のチューナを使用することによって見ることができるように、WSDによって表示されたチャネルに同調する。
【0008】
従来のWSD動作の問題は、伝送が、ほとんどの場合、WSDから表示装置への一方向であることである。WSDは、表示される映像の品質、RF環境騒音と関連する伝送との干渉、干渉する装置、またはマルチパス干渉を表示しない。このような問題を克服するWSDシステムを開発することが望ましい。
【発明の概要】
【0009】
上述の問題を解決するために、本発明は、ビデオコンテンツを受信して、ホワイトスペースチャネルまたは地理的位置内で使用されていないチャネルを介してビデオコンテンツを表示装置に送信する装置およびそれに関連する方法に関する。これらと他の発明の態様は、添付図面を参照して詳述される。
【0010】
一般的に、本発明は、第1のチャネルに対応する第1のデータをサーバから受信するステップであって、前記サーバは、前記第1のチャネルを介してテレビ番組を送信するステップと、前記第1のデータをテレビ信号プロセッサに送信するステップであって、前記テレビ信号プロセッサは、前記第1のデータの受信に応答して前記第1のチャネルに同調するステップと、ユーザ入力を受信するステップと、制御信号を前記サーバに送信するステップであって、前記サーバは、前記制御信号の受信に応答して第2のチャネルを介して前記テレビ番組を送信するステップと、第2のチャネルに対応する第2のデータを前記サーバから受信するステップと、前記第2のデータを前記テレビ信号プロセッサに送信するステップであって、前記テレビ信号プロセッサは、前記第2のデータの受信に応答して前記第2のチャネルに同調するステップと、を備える方法を定義する。
【0011】
発明の別の態様に従って、本発明は、第1のチャネルに対応する第1のデータおよび第2のチャネルに対応する第2のデータを受信するアンテナであって、前記第1のデータおよび前記第2のデータは、サーバから送信されることと、前記サーバは、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの1つを介してテレビ番組を送信することと、前記アンテナはさらに、第1の制御信号を前記サーバに送信する働きをすることと、前記サーバは、前記制御信号の受信に応答して前記第1のチャネルと前記第2のチャネルとを切り替えることと、前記第2のデータの受信に応答して第2の制御信号をテレビ信号プロセッサに送信する送信機であって、前記テレビ信号プロセッサは、前記第2の制御信号に応答して前記第2のチャネルに同調することと、を備えるリモート制御装置およびそれに関連する方法に関する。
【0012】
発明の別の態様に従って、本発明は、番組データを受信する信号ソースと、制御信号を受信するアンテナと、前記制御信号に応答して前記番組データを第1のホワイトスペースチャネル周波数に変調し、および前記番組データを第2のホワイトスペースチャネル周波数に変調するプロセッサと、前記制御信号に応答して前記第1のホワイトスペースチャネル周波数で前記番組データを送信し、および前記第2のホワイトスペースチャネル周波数で前記番組データを送信する送信機とを備えるホームゲートウェイインタフェースおよびそれに関連する方法に関する。
【0013】
これらと他の発明の態様は、添付図面に示した発明の好適実施形態を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
以下の発明の実施形態の説明を添付図面と併用して参照することによって、本発明の上述したものおよび他の特徴および利点、およびそれらを実現するやり方が、さらに明らかになり、本発明をよりよく理解するであろう。
【0015】
【
図1】本発明の態様を具体化する、ホワイトスペースのホームゲートウェイインタフェースシステムのブロック図である。
【
図2】本発明の態様を具体化する、複数のテレビ受信機と複数のリモート制御装置を有するホワイトスペースのホームゲートウェイインタフェースシステムのブロック図である。
【
図3】本発明に従った、ホワイトスペースのホームゲートウェイインタフェースを初期化する例示的な方法のフローチャートである。
【
図4】本発明に従った、ホームゲートウェイインタフェースの干渉を緩和する例示的な方法のフローチャートである。
【
図5】本発明の態様を具体化する、二重周波数ホワイトスペースシステムのブロック図である。
【
図6】本発明の態様を具体化する、二重周波数ホワイトスペースシステムを介したデータのパラレル伝送を示す図である。
【0016】
本明細書で説明される例示は、発明の好適実施形態を示し、そのような例示を、いかなる方法においても本発明の範囲を制限するものと解釈すべきでない。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書で説明するとおり、本発明は、ビデオコンテンツを受信して、そのコンテンツを複数の表示装置に供給する表示サーバ装置およびそれに関連する方法を提供する。そのような表示サーバは、一般にホワイトスペースチャネルと呼ばれる、使用されていない無線周波数(RF)チャネルを介したビデオおよび/またはオーディオの配信と、RFおよび赤外線(IR)リモート制御装置とのインタラクションと、リモートビデオ表示ユニットに使用可能な表示コンテンツに対する高度なユーザインタフェースアプリケーションとを含む高度な機能を含むことができる。
【0018】
本発明を、好適設計を有するものとして説明しているが、この開示の趣旨および範囲において、本発明をさらに変更することができる。従って本出願は、発明の一般的な原理を用いた発明のあらゆる変形、使用または適応を網羅することを意図とする。さらに、本出願は、本開示からのそのような発展を、本発明が関係し、かつ添付の特許請求の範囲内である周知または慣例技術の範囲にあるものとして網羅することを意図とする。
【0019】
図1では、本発明の態様を具体化するホワイトスペースのホームゲートウェイインタフェースシステムのブロック図を示す。
図1のホワイトスペースのホームゲートウェイインタフェース100システムは、ホームゲートウェイインタフェース110と、第1のパーソナルコンピュータ120と、第2のパーソナルコンピュータ130と、表示装置140と、セットトップボックス150と、リモート制御装置160と、ネットワークルータ170とから成る。
【0020】
ホームゲートウェイインタフェース110は、使用されていないRF周波数を介してオーディオおよびビデオ番組をユーザ装置に配信するのに利用される装置である。ホームゲートウェイインタフェース110は、使用されていないRF周波数を介してビデオ番組のオーディオ放送を容易にする、少なくとも1つのホワイトスペース地上波変調器を備える。ホームゲートウェイインタフェース110は、RFスペクトルを感知して、一般にホワイトスペースチャネルと呼ばれる、使用されていないRF周波数を見つけるように動作する。次にホームゲートウェイインタフェース110は、ホワイトスペース地上波変調器を使用して、要求されたオーディオまたはビデオ番組を、使用されていないRF周波数に変調する。次にホームゲートウェイインタフェース110は、この変調信号をアンテナ経由で送信する。ホームゲートウェイインタフェース110はさらに、信号処理能力を有する表示装置140またはセットトップボックス150などの受信装置、またはそれらの装置を制御する能力があるリモート制御装置160が、番組を受信するホワイトスペースチャネルに同調する働きをするように、RF周波数を示すデータを、受信装置またはリモード制御160に送信する働きをする。受信装置には伝送能力がないことが多いので、ホームゲートウェイインタフェースは、受信装置を使用し易くするために必要なすべてのデータを供給しなければならない。
【0021】
ホームゲートウェイインタフェース110は、任意の数の方法を通じて、オーディオビデオコンテンツを受信する能力を持つことができる。ホームゲートウェイインタフェースは、パーソナルコンピュータ120、130に格納された音楽またはビデオファイルなどのコンテンツにアクセスできる可能性もある。ホームゲートウェイインタフェース110は、RF伝送を通じてパーソナルコンピュータを制御するように動作する可能性もあり、そこにおいてパーソナルコンピュータ120、130は、FM伝送を受信する能力があるアンテナを備える。ホームゲートウェイインタフェース110はさらに、有線イーサネットなどの有線接続を介した、または2.4GHz、3.6GHz、および5GHz周波数帯域で無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)のコンピュータ通信を実行するIEEE802.11標準セットなどの無線接続を介した、ネットワークルータを通じてパーソナルコンピュータを制御するように動作することもある。コンテンツを、パーソナルコンピュータ120、130から同じ伝送路または異なる伝送路経由でホームゲートウェイインタフェース110に送信することができる。例えば、パーソナルコンピュータ120、130は、ホームゲートウェイインタフェース110からダイレクトRFリンク経由でコマンドを受信でき、要求されたコンテンツは、パーソナルコンピュータ120、130から有線ホームネットワーク経由でホームゲートウェイインタフェース110に送信される。ホームゲートウェイインタフェース110はさらに、ケーブルテレビシステム、光ファイバーネットワーク、衛星アンテナへの直接接続を通じて、またはATSCテレビ放送またはFM帯域の無線信号を受信する能力があるアンテナ経由で、コンテンツを受信できる。ホームゲートウェイインタフェース110は、伝送の任意の方法を通じてコンテンツを受信できるか、またはコンテンツは、メモリ、またはホームゲートウェイインタフェース自身のハードドライブに格納され得る。コンテンツを受信する方法は、本発明の動作の不可欠な要素ではなく、本発明は、コンテンツにアクセスする任意の方法を用いても同様の働きをするであろう。
【0022】
ホワイトスペースチャネルをさらに、リモートシステムへの高速データ伝送路としてパーソナルコンピュータ130に使用することができ、そのパーソナルコンピュータ130は、例えば、スタンドアロン型か、表示装置140に組み込まれるかのいずれかである。この伝送路を使用して、チャネルの競合およびWLANで直面するMACオーバーヘッドを必要とせずにコンテンツをワイヤレスにストリームし得る。ビデオをストリームするのにリンクを使用し得るし、またはATSC A−90標準を使用してデータを搬送し得る。ATSC受信機を用いてパーソナルコンピュータ130を構成することも可能であり、ホームゲートウェイインタフェース110は、ストリームデータをコンピュータのATSC受信機に送信し得る。これは、DVB−C、DVB−C2、QAMを使用したケーブルインタフェースまたは他のケーブル標準変調(
図6)を使用して実現することもあり得る。コンフィギュレーション情報を搬送することができるコンピュータへのパラレルLANインタフェース(有線または無線)があるため、コンピュータインタフェースのコンフィギュレーションは容易である。
【0023】
ホームゲートウェイインタフェース110を、家庭内のすべてのコンテンツに対するアクセスの中心点にすることができる。ホームネットワークは、ユーザに提供されたコンテンツへのアクセスを提供し、ISPは、インターネットコンテンツ、加入者向けコンテンツへのアクセスを提供し、そして他の高価値のコンテンツを、他の衛星、ケーブル、DSLまたは光ファイバーのインタフェースを介して提供することができる。リモート制御装置でアクセス可能なメニューによって、多種多様なコンテンツへのユーザアクセスが可能になる。一部のサービスプロバイダは、コンテンツの選択に役立ち、しかもリモート制御装置を通じてアクセス可能な、番組案内を有することができる。
【0024】
例示的な実施形態において、表示装置140を、ホームゲートウェイインタフェース140との通信能力がない、標準のATSCテレビ受信機にすることができる。従って、この実施形態に従ったシステムの主コンポーネントは、リモート制御装置160であり、そのリモート制御装置は、表示装置に無線経路を提供するホームゲートウェイインタフェース110のホワイトスペース地上波TV変調器と組み合わされた、システムの単純な統合装置になる。このコンフィギュレーションにおいて、ホームゲートウェイインタフェース110は、ホワイトスペース周波数か、またはWiFi、ZigBeeなどの、別の専用RF周波数のいずれかのRF信号を通じて、どのホワイトスペースチャネルを使用して家庭内のテレビ受信機に到達させるかを、リモート制御装置160に知らせる。リモート制御装置160はさらに、制御信号を表示装置140またはテレビ信号受信機に送信することによって、表示装置140またはテレビ信号受信機が、正しいホワイトスペースチャネルに同調できるように動作する。
【0025】
リモート制御装置160は、表示装置140、セットトップボックス150およびホームゲートウェイインタフェース110を制御するよう動作することができる。リモート制御装置160は、それらのコマンドをRF伝送またはIR制御信号によって送信することができる。リモート制御装置160はさらに、ホームゲートウェイインタフェース110を制御して、ホームゲートウェイインタフェース110を表示装置の画面に呼び出して、使用可能なオーディオビデオコンテンツからユーザが選択できるようにしたり、またはユーザがホームゲートウェイインタフェース110経由でインターネットにアクセスできるようにするよう動作することができる。リモート制御装置160は、ユーザに、オーディオ音量や、輝度、コントラストなどの映像特性を制御させることによって表示装置140を制御することができる。
【0026】
リモート制御装置160は、ホームゲートウェイと無線インタフェースとを連係させる。リモート制御装置からホームゲートウェイへのデータ転送速度が遅いので、特許を受けているインタフェースを使用して、リモート制御装置の電力消費を最小限にし得る。しかしながら、リモート制御装置は、標準ベースの実装としてWiFiを使用してホームゲートウェイにアクセスし得る。
【0027】
ホームゲートウェイインタフェース110は、TVチャネルを感知して、テレビ受信機にリンクさせるホワイトスペースチャネルを見つける必要がある。あるいは、位置ベースの方法を使用して、ゲートウェイが固定位置にある場合、空きチャネルを特定することができる。ホームゲートウェイインタフェース110は、どのTVチャネルが現在の認可された信号によって占有されているか、およびどのTVチャネルがホワイトスペースに使用可能であるかを確認するために地理的座標を使用し得る。
【0028】
ユーザに与えられたホワイトスペースチャネルの受信が弱い場合、リモート制御装置160は、RFチャネルを変更するボタンを提供する。これは、受信機においてマルチパスの物理的特性を変更し、ホームゲートウェイインタフェース110からテレビ受信機への受信を改善できる。単純なアンテナを受信機に使用し得るし、RFチャネルを変更する能力は、ゲートウェイからテレビ受信機へのリンクに有用である。
【0029】
図2では、本発明の態様を具体化する、複数のテレビ受信機と複数のリモート制御装置を有するホワイトスペースのホームゲートウェイインタフェースシステム200のブロック図を示す。
図2に示したシステム200は、
図1のシステムと同様であり、より多くのテレビ信号受信機230、250、270と複数の制御装置240、260、280を含むように変更されている。テレビ信号受信機230、250、270は、ホームゲートウェイ装置210からRF信号を受信する能力がある表示装置またはセットトップボックスになり得る。複数のホワイトスペースチャネルが使用可能になり得るので、単一のホームゲートウェイ装置は、複数のテレビ信号受信機230、250、270をサポートし得る。
図2のシステムのこのサイズは、典型的には、ホワイトスペースチャネルのホームゲートウェイインタフェース210が同時にサポートすることができる数によって制限される。各テレビ信号受信機230、250、270に対して、ホームゲートウェイインタフェース110は、ホワイトスペースチャネルを介してテレビ受信機に送信する能力が必要となる。これは、ホームゲートウェイインタフェース210システムの各受信機用のプラグインモジュールか、またはホームゲートウェイインタフェース210からRF信号を受信する能力がない各表示装置用のセットトップボックスによって実現され得る。セットトップボックスまたはプラグインモジュールは、典型的には、1つの表示装置のグラフィックスおよびオーディオ要件をサポートするが、セットトップボックスは、一部の処理を複数のテレビインタフェースと共有するように構成され得る。このような複数装置のセットトップボックスは、ビデオトランスポートストリームの処理、グラフィックスレンダリングおよびビデオ圧縮符号化、ATSCアジャイル変調器などの能力を備えることができる。
【0030】
ホームゲートウェイインタフェース210は、ハードドライブ220または同等のメモリ装置から、ATSC放送または衛星信号などの放送信号を受信するアンテナ212から、またはローカルエリアネットワーク接続IN1またはインターネット接続IN2を通じて、コンテンツを受信し得る。
図1のシステムのように、ゲートウェイネットワークインタフェース210は、1または複数の使用されていないホワイトスペースチャネルを介してATSC送信アンテナ214経由で、変調されたビデオまたはオーディオ番組をテレビ信号受信機に放送して、制御装置240、260、280から別のRFアンテナ216経由でデータを送信してコマンドを受信し得る。
【0031】
ホームゲートウェイインタフェース210は、特定のホワイトスペースチャネルで変調されたプログラミングが、所望のテレビ信号受信機230、250、270によって受信されて復号されるように、特定のリモート制御装置240、260、280と特定のテレビ信号受信機230、250、270との関係を確立する必要があるので、各リモート制御装置240、260、280は、単一のテレビ信号受信機230、250、270と関連付けられる。例えば、1つのリモート制御装置240が1つのテレビ信号受信機230とペアになった場合、ユーザがプログラミングを変更したい時、RF信号は、リモート制御装置240からRFアンテナ216経由でホームゲートウェイインタフェース210に送信される。ホームゲートウェイインタフェース210は、要求を処理して、テレビ信号受信機230によって受信されるホワイトスペースチャネルのコンテンツ放送を変更する。この例において、テレビ信号受信機は、同調されるRFチャネルを変更せずに、受信放送がビデオカセットレコーダのチューナを通じて変更される間、ビデオカセットレコーダに接続されたテレビ信号受信機が通常3チャネルに同調するのとほぼ同じやり方にする。しかしながら、ユーザがその時、リモート制御装置240を異なるテレビ信号受信機270まで移動して、そのテレビ信号受信機270で視聴される番組を変更しようとする場合、ホームゲートウェイインタフェースは、ユーザがリモート制御装置を移動したことを認識しないだろうし、続いてその特定のリモート制御装置240と元々のペアであるテレビ信号受信機230の表示を変更するだろう。この問題は、リモート制御がテレビ信号受信機270の受信領域である場合、IRまたはRF信号をリモート制御に送信するであろうテレビ同士の近くに装置を置くことによって克服され得る。この信号の受信に応答して、ホームゲートウェイインタフェース210が、ユーザコマンドに応答して正しいホワイトスペースチャネルでプログラミングを変更するように、リモート制御装置240は、ホームゲートウェイインタフェース210の新しいペアリングを更新する。さらに、リモート制御装置は、テレビ信号受信機230、250、270のそれぞれに置かれた受信機にRF信号を送信し、そしてテレビ信号受信機230、250、270からの応答または付属の装置を使用して、各テレビ信号受信機230、250、270からの距離を判定し得る。次にリモート制御装置240は、この情報を使用して、テレビ信号受信機230、250、270のどれがリモート制御装置240に最も近いかを判定し得ることによって、ユーザが最も視聴しそうなテレビ信号受信機を判定し、この関係をホームゲートウェイインタフェース210に送信して正しいペアリングを確立する。リモート制御装置240のIR送信機およびIR受信機とテレビ信号受信機230、250、270とを使用して、これと同じ動作を実行できる。これは、リモート制御装置230とテレビ信号受信機230、250、270とのサイト接続の回線を確保して、正しいペアリングを確立するのに役立つ。その結果、この例示的な実施形態に従って、ユーザが住居内でリモート制御装置240を持って、ホームゲートウェイインタフェース210で動作するテレビ信号受信機230、250、270を有する部屋に行き来する場合、ホームゲートウェイインタフェース210およびリモート制御装置240は、ユーザが最も視聴しそうなテレビ信号受信機230、250、270とユーザによって実行されるリモート制御装置240との間でペアリングを自動的に確立する。新しいペアリングが行われる時、このペアリングを、ユーザによって行われたリモート制御装置240のボタン押下などに応答して行うこともできる。
【0032】
リモート制御装置240は、テレビ受信機を使用するゲートウェイインタフェースのポインタとして機能することができる。必須ではないが、ポインタタイプの機能の使用は、コンピュータシステムに今日期待されている、マウスやトラックボール装置などの、ユーザインタフェースを容易にする。このようなポインタの動きを、リモート制御装置のボタンを直接押すことや、リモート制御の動きをポインタの直接の動きに変換するリモート制御装置内の運動センサによって実行することができる。無線キーボードを使用して、ホームゲートウェイとインタフェースをとることも可能である。コンピュータベースの端末機は、リモート制御装置、またはそのコンピュータ上でサポートされる任意のヒューマンインタフェース装置を使用し得る。
【0033】
システムの起動時に、リモート制御装置240、260、280は、表示装置に従属するまたはペアになる。このペアリングを確立する方法は、ゲートウェイにおいて異なる送信機に割り当てられ、今度は、異なるテレビ信号受信機230、250、270によって受信される、異なるホワイトスペースチャネルを使用し得る。最初に、ホームゲートウェイインタフェース210は、スペクトル感知および/または地理的位置のデータベースを使用して、使用可能なホワイトスペースチャネルを見つける。ホームゲートウェイインタフェース210は、その送信機にチャネルを割り当てて、固有のID番号を各チャネルに与える。ユーザがTVチャネルをサーフして、ホームゲートウェイインタフェース210のウェルカム画面を見つけると、ユーザは、ウェルカム画面のID番号をキー順でリモート制御装置240、260、280に入力する。これは、どのホワイトスペースチャネルが、各リモート制御装置240、260、280に従属するかを、ホームゲートウェイインタフェース210に知らせる。ホームゲートウェイインタフェース210は、これがホームゲートウェイインタフェース210のアクセスボタンが押される時に使用されるチャネルであるということを、リモート制御装置240、260、280に示す。テレビ信号受信機230、250、270が、ホームゲートウェイインタフェース210にワイヤレスに接続された表示になったので、ユーザは、ホームゲートウェイインタフェース210から使用可能なコンテンツにアクセスすることができる。リモート制御装置240、260、280は、「ゲートウェイモード」を選択する手段を有することができ、その場合のリモート制御装置240、260、280は、使用するどのチャネルが、RFインタフェース経由でホームゲートウェイインタフェース210に受信されたかを、テレビ信号受信機230、250、270に知らせて、リモート制御装置240、260、280は、テレビ信号受信機230、250、270を正しいホワイトスペースチャネルに同調させたまま、RFインタフェース経由でホームゲートウェイインタフェース210のコンテンツにアクセスする。このモード制御は、典型的には、どのリモート制御装置240、260、280が、例えば、衛星、ケーブル、DVD、ゲートウェイなどを制御するかを示すボタン装置の並びで実現される。このインタフェースを使用して、ユーザは、同じホワイトスペースチャネルに同調された複数のテレビ信号受信機にコンテンツを送信して、それらの受信機のすべてをリモート制御装置240、260、280で制御することができる。ゲートウェイモード以外のモードを使用して、リモート制御装置240、260、280は、従来のリモート制御機能を行うことができる。ゲートウェイモードにおいて、リモート制御装置240、260、280は、従属したホワイトスペースチャネルのコンテンツを制御するために、RFコマンドをゲートウェイに送り返す。ゲートウェイモードにおいて、リモート制御装置240、260、280は、輝度、コントラスト、音量などのTVパラメータを変更するが、チャネルは、ホームゲートウェイインタフェース210によって指示された場合のみ変更される。チャネル変更は、現在のユーザがチャネルに現れる理由で、または受信が困難なためにユーザが異なるホワイトスペースチャネルを要求した理由で開始されるだろう。
【0034】
図3では、本発明に従った、ホワイトスペースのホームゲートウェイインタフェースを初期化する例示的な方法のフローチャートを示す。
図3の方法は、ATSC放送環境で使用される
図2のホームゲートウェイインタフェース210の初期化順序300を示す。302において、電力がホームゲートウェイインタフェース、または同様の初期化イベントに加えられると、305において、ホームゲートウェイインタフェースは、第1のATSCチャネルに同調する。310において、ホームゲートウェイインタフェースは、出現しているATSC信号を検索する。315において、信号が出現している場合、325において、ホームゲートウェイインタフェースは、次のATSCチャネルに進む。315において、信号が出現していない場合、ホームゲートウェイインタフェースは、ATSCチャネルを使用可能なホワイトスペースチャネル320のリストに追加する。325において、次にホームゲートウェイインタフェースは、次のATSCチャネルに進む。次にホームゲートウェイインタフェースは、すべてのチャネルがスキャンされたかどうかを判定する。そうでない場合、ホームゲートウェイインタフェースは、ステップ305に戻って、残りのATSCチャネルのすべてに対して続行する。330において、ホームゲートウェイインタフェースが、すべてのATSCチャネルがスキャンされたと判定すると、335において、ホームゲートウェイインタフェースは、続行してホワイトスペースチャネルを使用可能なハードウェア送信機に割り当てる。ホワイトスペースチャネルが割り当てられた後、335において、次にホームゲートウェイインタフェースは、使用可能な送信機でウェルカム画面のIDを送信する。345において、次にホームゲートウェイインタフェースは、リモート制御装置からのフィードバックを待つ。次にユーザは、フィードバックを送受信できる。このフィードバックの例は、ウェルカム画面で示された数字コードなどの入力になるであろう。リモート制御装置は、このコードをリモート制御識別子と共に、ホームゲートウェイインタフェースに送信する。いったんフィードバックがリモート制御装置から受信されると、350において、リモート制御識別子は、ウェルカム画面で示された数字コードを有するホワイトスペースチャネルと関連付けられて、その関連付けられた識別子は、ホワイトスペースチャネルリストに格納される。いったんリモート制御装置がホワイトスペースチャネルと関連付けられると、355において、ホームゲートウェイインタフェースは、リモート制御装置と関連付けられた各受信機のゲートウェイウェルカムメニューを送信することによって通常の動作を開始する。
【0035】
図4では、本発明に従った、ホームゲートウェイインタフェースの干渉を緩和する例示的な方法のフローチャートを示す。
図4の方法は、
図2のホームゲートウェイシステムの干渉緩和ルーチン400を示す。所定のホワイトスペースチャネルで干渉が生じるイベントにおいて、ユーザは、ホワイトスペースチャネルの変更を可能にするキー順を押すことによって周波数変更をトリガすることができる。ゲートウェイはリモート制御装置および送信機にアクセスするので、ユーザの提案で、または干渉が検出された場合は自動的に、周波数を変更することができる。
【0036】
ホームゲートウェイインタフェースは、リモート制御装置からの伝送をモニタする。405において、干渉緩和キーが押されたことをコードが示している場合、410において、ホームゲートウェイインタフェースは、ホワイトスペースリストを調べて、その次に使用可能なホワイトスペースチャネルを探す。415において、次にホームゲートウェイインタフェースは、RF送信機の送信周波数を、その次に使用可能なホワイトスペースチャネルの送信周波数に変更する。430において、次にホームゲートウェイインタフェースは、新しいホワイトスペースチャネルを示すデータをリモート制御装置に送信する。435において、次にリモート制御装置は、このデータの受信に応答して、テレビ信号受信機のチャネルをローカルに変更する。440において、次にホームゲートウェイインタフェースは、ホワイトスペースリストを新しい割り当てに更新する。次にホームゲートウェイインタフェースは、戻ってリモート制御装置からのデータをモニタする。
【0037】
図5では、本発明の態様を具体化する、二重周波数ホワイトスペースシステムのブロック図を示す。
図5のシステムは、マイクロフォン検出のための静止時間を可能にするパラレル中断伝送を用いたシステム500を示す。ホームゲートウェイインタフェースの設計に影響を与えかねない問題は、無線マイクロフォン検出を、頻繁に、およそ数秒毎で行なう必要があることである。20dB未満の雑音レベルの信号を検出するために送信機を静かにしておく必要があるため、このことは、前の例で提案した連続的な単一チャネルリンクにとって困難になり得る。この問題に対処するために、二重送信機のホームゲートウェイインタフェースおよび二重チューナ受信機は、2つのホワイトスペースチャネル間をピンポンすることができ、2つのATSCチャネルにわたる専用ストリームチャネルを実現させることができる。交互チャネルが送信していない間、マイクロフォン感知が発生する。これによって、ピンポン伝送を処理するように設計された受信機にストリーム配信するサービスの高品質なロバストが可能になるだろう。
【0038】
パラレル伝送法を利用するホームゲートウェイインタフェース510は、使用可能な2つのホワイトスペースチャネルで、要求された信号を送信する。それぞれのチャネルは、異なる時間の断続的停止を用いて、そのチャネル周波数で、無線マイクロフォンなどの、新しい送信機の検出を試みる。ホームゲートウェイインタフェースは、交互チャネル受信機520から、有線または無線のいずれかのローカルエリアネットワーク経由で、またはリモート制御装置を通じて、コマンドおよびデータを受信し得る。
【0039】
交互チャネル受信機520は、2つのチューナを含み、それぞれのチューナは、ホームゲートウェイインタフェースによって送信されるホワイトスペースチャネルの1つに同調される。新しい送信機を検出するための断続的停止のイベントで、各チャネルが復調されて、テレビ受信機内のプロセッサが信号を容易に切り替えることができるように、各チューナを、それ自身の復調器に結合することができる。あるいは、システムは、単一の復調器と、両方のチャネルが送信するオーバーラップ期間中にチューナの出力を復調器の入力に切り替えるマルチプレクサとを装備できる。
【0040】
別の例示的な実施形態において、交互チャネル受信機520において単一のチューナのみが必要とされる。ホームゲートウェイインタフェース510における送信機は、異なるホワイトスペースチャネルに定期的に切り替えるか、または2つのホワイトスペースチャネル間をピンポンすることによって、ホームゲートウェイインタフェース510が、前の動作チャネルの無線マイクロフォンを感知できるようにする。ホームゲートウェイインタフェース510は、現在のホワイトスペースチャネルか、またはWLANなどの、第2のRFリンクのいずれかを通じて、交互チャネル受信機520にチャネル変更を知らせる。受信機が、ホワイトスペースチャネルを使用してオーディオ/ビデオコンテンツをストリームする場合、チャネル変更中に伝送が中断するかもしれない。ストリーム品質が維持されるように、第2のRFリンクを使用して、伝送の中断を補う追加データを送信することができる。あるいは、信号バッファリングを使用して、伝送の中断を補うことができる。
【0041】
交互チャネル受信機520において、WLANなどの第2の双方向RFリンクを使用して、信頼のあるデータ配信を提供することもできる。つまり、データまたはデータファイルは、ホワイトスペースチャネルを使用したATSC送信機(またはDVB T/H、QAM送信機)を通じて配信される。放送の伝送特性およびATSC伝送の受信エラーの確認不足のため、信頼のあるデータ配信を確保することができない。ATSC伝送の受信エラーのデータを再送信するか、または第2のRFリンクの容量が十分な場合、そのRFリンクで送信することができるように、第2のRFリンクを使用して、データ受信の肯定応答または否定応答を提供することができる。別の実施形態において、受信エラーのデータのFEC符号化データを、ATSC伝送または第2のRFリンクで送信することによって、エラーのデータを回復することができる。
【0042】
図6では、本発明の態様を具体化する、二重周波数ホワイトスペースシステムを介したデータのパラレル伝送600を示す。図示されたようにチャネルAは、マイクロフォン検出スロットの断続的停止の時間にわたるデータ伝送を示す。チャネルBは、チャネルaのマイクロフォン検出スロットの時間にジグザグに配列された、マイクロフォン検出スロットの異なる周波数における時間にわたる同様のデータ伝送を示す。チャネルAとチャネルBとの間の送信スロットのオーバーラップを使用して、最小信号損失を有し、および前述の方法を実装することによって処理されるチャネルを交互にすることができる。
【0043】
本発明を特定の実施形態の観点から説明してきたが、発明の範囲内において変更を行ってよいことを認識されたい。例えば、さまざまな処理ステップを別個にまたは組み合わせて実装してよいし、汎用または専用のデータ処理ハードウェアに実装してもよい。
[付記1]
サーバからの第1のチャネルに対応する第1のデータを受信するステップであって、前記サーバは、前記第1のチャネルを介してテレビ番組を送信する、ステップと、
前記第1のデータをテレビ信号プロセッサに送信するステップであって、前記テレビ信号プロセッサは、前記第1のデータの受信に応答して前記第1のチャネルに同調する、ステップと、
ユーザ入力を受信するステップと、
制御信号を前記サーバに送信するステップであって、前記サーバは、前記制御信号の受信に応答して第2のチャネルを介して前記テレビ番組を送信する、ステップと、
第2のチャネルに対応する第2のデータを前記サーバから受信するステップと、
前記第2のデータを前記テレビ信号プロセッサに送信するステップであって、前記テレビ信号プロセッサは、前記第2のデータの受信に応答して前記第2のチャネルに同調する、ステップと、
を備える、方法。
[付記2]
前記制御信号を送信するステップは、前記サーバと前記テレビ信号プロセッサとの間の前記第1のチャネルの干渉検出に応答して行われる、付記1に記載の方法。
[付記3]
前記第1のチャネルは、第1のホワイトスペース周波数であり、前記第2のチャネルは、第2のホワイトスペース周波数である、付記1に記載の方法。
[付記4]
前記サーバは、第2の制御信号の送信に応答して前記第1のチャネルを介して第2のテレビ番組を送信する、付記1に記載の方法。
[付記5]
前記制御信号を送信するステップは、閾値を越える干渉レベルを示す前記テレビ受信機からの第3のデータの受信に応答して行われる、付記1に記載の方法。
[付記6]
前記制御信号を送信するステップは、ユーザがリモートコントロールのボタンを押すことに応答して行われる、付記1に記載の方法。
[付記7]
前記サーバは、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルにおいて同じテレビ番組を送信する、付記1に記載の方法。
[付記8]
第1のチャネルに対応する第1のデータおよび第2のチャネルに対応する第2のデータを受信するアンテナであって、前記第1のデータおよび前記第2のデータは、サーバから送信されて、前記サーバは、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルのうちの1つを介してテレビ番組を送信し、前記アンテナはさらに、第1の制御信号を前記サーバに送信するように動作し、前記サーバは、前記制御信号の受信に応答して前記第1のチャネルと前記第2のチャネルとを切り替える、アンテナと、
前記第2のデータの受信に応答して第2の制御信号をテレビ信号プロセッサに送信する送信機であって、前記テレビ信号プロセッサは、前記第2の制御信号に応答して前記第2のチャネルに同調する、送信機と、
を備える、リモートコントロール装置。
[付記9]
前記第1の制御信号は前記ユーザ入力に応答して送信されるユーザ入力ソースをさらに備える、付記8に記載のリモートコントロール装置。
[付記10]
前記第1のチャネルは第1のホワイトスペース周波数であり、前記第2のチャネルは第2のホワイトスペース周波数である、付記8に記載のリモートコントロール装置。
[付記11]
前記サーバは、第3の制御信号を送信する前記送信機に応答して前記第1のチャネルを介して第2のテレビ番組を送信する、付記8に記載のリモートコントロール装置。
[付記12]
前記第1の制御信号は、閾値を越える干渉レベルを示す前記テレビ信号プロセッサからの第4の制御信号の受信に応答して送信される、付記8に記載のリモートコントロール装置。
[付記13]
前記第1の制御信号の送信は、ユーザが前記ボタンを押すことに応答して行われるボタンをさらに備える、付記8に記載のリモートコントロール装置。
[付記14]
前記サーバは、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルにおいて前記同じテレビ番組を送信する、付記8に記載のリモートコントロール装置。
[付記15]
番組データを受信する信号ソースと、
制御信号を受信するアンテナと、
前記制御信号に応答して、前記番組データを第1のホワイトスペースチャネル周波数に変調する、および前記番組データを第2のホワイトスペースチャネル周波数に変調するプロセッサと、
前記制御信号に応答して、前記番組データを前記第1のホワイトスペースチャネル周波数で送信する、および前記番組データを前記第2のホワイトスペースチャネル周波数で送信する送信機と、
を備える、ホームゲートウェイインタフェース。
[付記16]
前記制御信号は、前記第1のホワイトスペースチャネル周波数における干渉の表示に応答して送信される、付記15に記載のホームゲートウェイインタフェース。
[付記17]
前記制御信号は、ユーザ判定による前記第1のホワイトスペースチャネル周波数における干渉に応答したリモートコントロールのボタン押下に応答して送信される、付記15に記載のホームゲートウェイインタフェース。
[付記18]
前記プロセッサは、前記第2のホワイトスペースチャネル周波数の周波数を示す前記リモートコントロールに制御データを送信する、付記17に記載のホームゲートウェイインタフェース。
[付記19]
前記制御信号は、前記第1のホワイトスペースチャネル周波数の干渉を検知する受信機に応答して送信される、付記15に記載のホームゲートウェイインタフェース。
[付記20]
前記プロセッサは、前記第2のホワイトスペースチャネル周波数の周波数を示す前記受信機に制御データを送信する、付記19に記載のホームゲートウェイインタフェース。