特許第5711291号(P5711291)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5711291
(24)【登録日】2015年3月13日
(45)【発行日】2015年4月30日
(54)【発明の名称】振れ補正機能を備えた映像撮影装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 5/00 20060101AFI20150409BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20150409BHJP
   H04N 5/232 20060101ALI20150409BHJP
【FI】
   G03B5/00 J
   H04N5/225 D
   H04N5/232 Z
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-80620(P2013-80620)
(22)【出願日】2013年4月8日
(62)【分割の表示】特願2011-509400(P2011-509400)の分割
【原出願日】2009年3月31日
(65)【公開番号】特開2013-210634(P2013-210634A)
(43)【公開日】2013年10月10日
【審査請求日】2013年4月8日
(31)【優先権主張番号】10-2008-0044348
(32)【優先日】2008年5月14日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2008-0101010
(32)【優先日】2008年10月15日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2008-0128375
(32)【優先日】2008年12月17日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2009-0023717
(32)【優先日】2009年3月20日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2009-0023718
(32)【優先日】2009年3月20日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】510003586
【氏名又は名称】ハイソニック カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HYSONIC.CO.,LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】510302847
【氏名又は名称】チ,ヘ−ギョン
【氏名又は名称原語表記】JI,Hye−Kyoung
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】リュ,ジェ−ウク
(72)【発明者】
【氏名】チョン,フィ−ウォン
(72)【発明者】
【氏名】チ,ヘ−ギョン
【審査官】 荒井 良子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−138992(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/046350(WO,A1)
【文献】 特開平07−098468(JP,A)
【文献】 特開2006−079072(JP,A)
【文献】 特開平09−080563(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 5/00
H04N 5/225
H04N 5/232
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと;
上記ハウジングの内部に上下移動されるように装着されており、外側に第1コイル部材が装着された第1ブレードと;
上記第1ブレード内部に水平移動されるように装着されており、外側に第2コイル部材が装着された第2ブレードと;
上記第1ブレードの内側面と上記第2ブレードの外側面との間に配置されるマグネットと;
外側が上記ハウジングに固定され、内側が上記第1ブレードに装着され、上記第1ブレードを上下方向に弾性支持する第1弾性部材と;をさらに含むことによって構成され、
上記第1弾性部材は、
外部の電源と接続され、上記第1コイル部材と上記第2コイル部材に電力を伝達する導体層と;
上記導体層を包み込むような絶縁層と
一端が上記第1ブレードに装着され他端が上記第2ブレードに装着されて上記第2ブレードを水平方向に弾性支持する第2弾性部材と;を含んでなり、
上記第1コイル部材は上記第1コイル部材の端部が上記第1弾性部材の導体層に電気的に連結されて外部電源の供給を受け、
上記第2コイル部材は上記第2コイル部材の端部が上記第2弾性部材の他端に電気的に連結され、上記第2弾性部材の一端が上記第1弾性部材の上記導体層に電気的に連結されて外部電源の供給を受けることを特徴とする振れ補正機能を具備した映像撮影装置。
【請求項2】
上記ハウジングの下側に装着されるベースを更に含んでなり、
上記マグネットは一面が上記第1コイル部材の方向に配置され他面が上記第2コイル部材の方向に配置されて上記ベースに固着され、
上記第1コイル部材は上記第1ブレードを中心に巻き取られ、
上記第2コイル部材は上記第1コイル部材の巻取り方向と直交する方向に上記第2ブレードの側面に巻き取られることを特徴とする請求項1に記載の振れ補正機能を具備した映像撮影装置。
【請求項3】
上記第1ブレードの上側には上記第1ブレードの上下移動時に上記マグネットが挿通する貫通孔が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の振れ補正機能を具備した映像撮影装置。
【請求項4】
上記マグネットに接するヨーク部材を更に含んでなり、
上記マグネットは上記ヨーク部材の上面に接する第1マグネットと、上記ヨーク部材の下面に接する第2マグネットとを含んでなり、
上記第1マグネットと上記第2マグネットの極性は各々上下方向に形成されて上記ヨーク部材を中心に極性が上下対称となるように配置され、
上記ヨーク部材は一面が上記第1コイル部材の方向に配置され、他面が上記第2コイル部材の方向に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の振れ補正機能を具備した映像撮影装置。
【請求項5】
上記ヨーク部材には上記第2コイル部材の方向に突出して上記第2コイル部材の中心部に挿入される磁気誘導突起が形成され、上記磁気誘導突起は上記マグネットの磁場を上記第2コイル部材の方向へ誘導することを特徴とする請求項に記載の振れ補正機能を具備した映像撮影装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振れ補正機能を備えた映像撮影装置に関し、特に映像撮影装置の振れを感知してそれを補正する方向にレンズを遊動させることによって、被写体の像を鮮明に撮影できるようにする振れ補正機能を備えた映像撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、携帯電話に代表される通信端末機をはじめとする小型電子機器には映像を撮影するための小型の映像撮影装置が装着されている。これら映像撮影装置は小型で構造が簡単であるとの特徴がある。
【0003】
このような映像撮影装置の構成には、複数のレンズからなるレンズ群、レンズ群を通過した光信号を電気的な信号に変換する撮像素子などが含まれる。
ところで、映像撮影装置の付着された電子機器を把持する使用者の手が振れたり、他の外部要因によって電子機器に振動が伝えられたりすれば、映像撮影装置に振動が伝えられて被写体の映像が乱れる現象が発生する。
【0004】
このような問題のため、鮮明な画質の映像を撮影するためには支持脚を使用するべきであるが、これは携帯しにくい短所があって通常は使われていない。
かかることから、一般的な電子機器用映像撮影装置は振れによる画質低下の問題を避けることができなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するために案出されたものであって、その目的は、被写体の撮影時における振れを感知してそれを補正する方向にレンズを移動させて被写体を鮮明に撮像することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明は、ハウジング;上記ハウジングの内部に上下移動するように装着されて外側に第1コイル部材が装着された第1ブレード;上記第1ブレード内部に水平移動自在に装着されて外側に第2コイル部材が装着された第2ブレード;及び、上記第1ブレードの内側面と上記第2ブレードの外側面との間に配置されるマグネット;を更に含んでなり、上記第1コイル部材への電源印加時に発生する第1電磁場と上記マグネットで発生する磁場との相互作用により上記第1ブレードと第2ブレードは共に上下移動し、上記第2コイル部材への電源印加時に発生する第2電磁場と上記マグネットで発生する磁場との相互作用により上記第2ブレードは上記第1ブレードに対して独立して水平移動する、振れ補正機能を具備した映像撮影装置を提供する。
【0007】
上記ハウジングの下側に装着されるベースを更に含んでなり、上記マグネットは一面が上記第1コイル部材の方向に配置され、他面が上記第2コイル部材の方向に配置されて上記ベースに固着され、上記第1コイル部材は上記第1ブレードを中心に巻き取られ、上記第2コイル部材は上記第1コイル部材の巻取り方向と直交する方向に上記第2ブレードの側面に巻き取られる。
【0008】
外側が上記ハウジングに固定され内側が上記第1ブレードに装着されて上記第1ブレードを上下方向に弾性支持する第1弾性部材;を更に含んでなり、上記第1弾性部材は、外部電源に連結されて上記第1コイル部材及び上記第2コイル部材へ電源を伝達する導体層と;上記導体層を被覆する絶縁層と;を含んでなる。
【0009】
一端が上記第1ブレードに装着され他端が上記第2ブレードに装着されて上記第2ブレードを水平方向に弾性支持する第2弾性部材;を更に含んでなり、上記第1コイル部材はこの第1コイル部材の端部が上記第1弾性部材の導体層と電気的に連結されて外部電源の供給を受け、上記第2コイル部材は上記第2コイル部材の端部が上記第2弾性部材の他端と電気的に連結され、上記第2弾性部材の一端が上記第1弾性部材の上記導体層と電気的に連結されて外部電源の供給を受ける。
【0010】
上記第1ブレードの上側には上記第1ブレードの上下移動時に上記マグネットが挿通する貫通孔が形成される。
【0011】
上記マグネットに接するヨーク部材を更に含んでなり、上記マグネットは上記ヨーク部材の上面に接する第1マグネットと、上記ヨーク部材の下面に接する第2マグネットとを含んでなり、上記第1マグネットと上記第2マグネットの極性は各々上下方向に形成されて上記ヨーク部材を中心に極性が上下対称となるように配置され、上記ヨーク部材は一面が上記第1コイル部材の方向に配置されて他面が上記第2コイル部材の方向に配置される。
【0012】
上記ヨーク部材には、上記第2コイル部材の方向に突出して上記第2コイル部材の中心部に挿入される磁気誘導突起が形成され、上記磁気誘導突起は上記マグネットの磁場を上記第2コイル部材の方向へ誘導する。
【発明の効果】
【0013】
被写体の撮影時に振れが発生した時、振れを補正する方向にレンズを移動させることにより、被写体の像を鮮明に撮影できるとの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施例による映像撮影装置の斜視図である。
図2図1に示す映像撮影装置の一方向分解斜視図である。
図3図1に示す映像撮影装置の他方向分解斜視図である。
図4図1のB−Bから見た映像撮影装置の断面図である。
図5図4の動作状態を示す断面図である。
図6図4の動作状態を示す断面図である。
図7本発明の実施例による映像撮影装置の第1弾性部材の拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は本発明の実施例による映像撮影装置の斜視図、図2図1に示す映像撮影装置の一方向分解斜視図、図3図1に示す映像撮影装置の他方向分解斜視図である。図4図1のB−Bから見た映像撮影装置の断面図である。
【0016】
図1乃至図4に示されているように、ハウジング3100、第1ブレード3200、第1コイル部材3250、第2ブレード3300、第2コイル部材3350、ベース3400、マグネット3500、ヨーク部材3600、第1弾性部材3700、及び第2弾性部材3800を含んでなる。
【0017】
上記ハウジング3100は六面体形状で上下端が開放形成されて、内部に上記第1ブレード3200が上下移動するように装着される。また上記ハウジング3100の上側には上記第1弾性部材3700と上記カバー3150が装着され、下側には上記ベース3400が固着される。上記カバー3150は四角形状で中心部が上下開放形成されてレンズの入射光が通過するようにする。
【0018】
上記第1ブレード3200は六面体形状で下端が開放形成されて、上端にはレンズ(図示省略)の入射光が通過する開口孔3210が形成され、外側には上記第1コイル部材3250が装着される。
【0019】
上記第1コイル部材3250は内部に電流が流れる電線で、上記第1ブレード3200の外側面を中心に巻き取られる。この時、上記第1ブレード3200の外側角部は面取り処理されて上記第1コイル部材3250の破損が防止される。また上記第1ブレード3200の内部には上記第2弾性部材3800により上記第2ブレード3300が水平方向へ移動するように装着される。
【0020】
上記第2ブレード3300は六面体形状で中心部が上下開放形成されて内部に上記レンズが挿入配置される。また上記第2ブレード3300の側面には上記第2コイル部材3350が装着される。上記第2コイル部材3350は内部に電流が流れる細い電線で上記第1コイル部材3250の巻取り方向と直交する方向に巻き取られ、丸い中孔形に形成される。このような上記第2コイル部材3350は上記第2ブレード3300の側面に計4つ装着されて、上記レンズの光軸を中心に互いに対称となるように配置される。
【0021】
一方、上記ベース3400は上記ハウジング3100の下側に装着され、四角形状で中心部が上下開放形成される。このような上記ベース3400の上側には上記マグネット3500と上記ヨーク部材3600が固着される。上記マグネット3500は六面体形状で多数個からなり、上記第1ブレード3200を中心に互いに対称となるように配置される。
【0022】
また上記マグネット3500は上記第1ブレード3200と上記第2ブレード3300との間に装着され、一面が上記第1コイル部材3250の方向に配置されて他面が上記第2コイル部材3350の方向に配置される。
【0023】
すなわち、図4に示されているように、上記マグネット3500の一面は上記第1ブレード3200の内側面と対向して配置されて上記第1ブレード3200の外側面に装着された上記第1コイル部材3250に隣接し、上記マグネット3500の他面は上記第2コイル部材3350と対向して配置されて上記第2コイル部材3350に隣接する。
【0024】
このように上記マグネット3500は、一面が上記第1コイル部材3250方向に配置され他面が上記第2コイル部材3350方向に配置されて上記ベース3400に固着されることによって、上記第1コイル部材3250と上記マグネット3500との間隔が縮小され全体的な構造及びサイズを簡素化させる効果がある。
【0025】
また上記マグネット3500は、上記第1ブレード3200の側面に各々2個ずつ計8つからなり、後述するように上記ヨーク部材3600の上面に接する第1マグネット3510と上記ヨーク部材3600の下面に接する第2マグネット3520とでなされる。上記第1マグネット3510と上記第2マグネット3520の極性は各々上下方向に形成され、上記ヨーク部材3600を中心に極性が上下対称となるように配置される。
【0026】
すなわち、上記ヨーク部材3600の上面に接する上記第1マグネット3510の極性が上方向にS極、下方向にN極が配置され、上記ヨーク部材3600の下面に接する上記第2マグネット3520の極性は上方向にN極、下方向にS極が配置される。
【0027】
上記ヨーク部材3600は六面体形状で磁性体材質からなり、上面が上記第1マグネット3510に接し下面が上記第2マグネット3520に接して上記ベース3400の上側に固着される。また上記ヨーク部材3600は上記第1ブレード3200の側面に各々1つずつ計4つからなる。
【0028】
このような上記ヨーク部材3600は、図4に示されているように、上記第1ブレード3200と上記第2ブレード3300との間に配置され、一面が上記第1コイル部材3250方向に配置されて上記第1コイル部材3250に隣接し、他面が上記第2コイル部材3350方向に配置されて上記第2コイル部材3350に隣接する。
【0029】
このように上記マグネット3500は上記ヨーク部材3600を中心に極性が上下対称となるように配置され、上記ヨーク部材3600は一面が上記第1コイル部材3250方向に配置されて他面が上記第2コイル部材3350方向に配置されることによって、全体的な構造を簡素化させ、上記マグネット3500の磁場が上記第1コイル部材3250及び上記第2コイル部材3350に十分に伝えられて上記第1ブレード3200及び上記第2ブレード3300の移動が円滑になされるようにする。
【0030】
また上記ヨーク部材3600には上記第2コイル部材3350方向に突出して上記第2コイル部材3350の中心部に挿入される磁気誘導突起3610が形成される。
【0031】
上記磁気誘導突起3610は四角形状で上記ヨーク部材3600の幅よりも小さく形成され、上記第2コイル部材3350の中心部に挿入されて上記第2コイル部材3350の内側面に隣接する。このような上記磁気誘導突起3610は上記ヨーク部材3600の上下側に配置された上記マグネット3500で発生する磁場を上記第2コイル部材3350方向へ誘導するように働く。
【0032】
このように上記ヨーク部材3600に上記第2コイル部材3350方向に突出して上記第2コイル部材3350の中心部に挿入される磁気誘導突起3610を形成することで、上記マグネット3500の磁場の上記第2コイル部材3350方向への誘導を容易にする。
【0033】
また上記ヨーク部材3600の上面に接する上記第1マグネット3510は上記第1ブレード3200の上側面とほぼ同じ高さで配置されて上記第1ブレード3200の上側に形成された貫通孔3220に挿入される。
【0034】
上記貫通孔3220は四角形状で上記マグネット3500の幅より大きく形成されて、上記開口孔3210を中心に対称となるように配置されて、計4つが形成される。
【0035】
このように上記第1ブレード3200の上側面に上記第1ブレード3200の上下移動時に上記マグネット3500が挿通する貫通孔3220を形成することによって、上記第1ブレード3200のサイズを減らし、上記マグネット3500を回避して上記第1ブレード3200の上下移動を円滑にする効果がある。
【0036】
一方、上記第2ブレード3300には第3弾性部材3790及び上記第2弾性部材3800が装着される。上記第3弾性部材3790は四角形の薄板からなり、外側が上記ベース3400に固着され、内側が上記第2ブレード3300の下端に装着されて上記第2ブレード3300を上下方向及び水平方向に弾性支持する。
【0037】
上記第2弾性部材3800は上下に長く形成されたワイヤースプリングからなり、一端が上記第1ブレード3200の上端に結合固定され、他端が上記第2ブレード3300の下端に結合固定されて上記第2ブレード3300を上記第1ブレード3200の内部から水平方向へ移動するように弾性支持する。また上記第2弾性部材3800は電気が通じる材質からなって上記第2コイル部材3350の端部と電気的に連結される。このような上記第2弾性部材3800は上記第2ブレード3300の下端に計4つ装着されて、上記レンズの光軸を中心に互いに対称となるように配置される。また上記第1ブレード3200には上記第1弾性部材3700が装着される。
【0038】
上記第1弾性部材3700は四角形状の薄板からなり、外側が上記ハウジング3100の上側に結合固定され内側が上記第1ブレード3200の上側に結合固定される。このような上記第1弾性部材3700の外側と内側は互いに弾性的に連結されて上下方向に収縮弛緩が可能であり、上記第1ブレード3200を上記ハウジング3100の内部で上下移動するように弾性支持する。
【0039】
また上記第1弾性部材3700の側面には上記ハウジング3100の側面に折り曲げられ外部の電源に連結される端子部3750が形成され、外部電源に連結されて上記第1コイル部材3250及び上記第2コイル部材3350に電源を供給する機能を遂行する。
【0040】
具体的に、上記第1弾性部材3700は、外部電源に連結されて上記第1コイル部材3250及び上記第2コイル部材3350に電源を伝達する導体層(図示省略)と、上記導体層を覆う絶縁層とでなされる。上記導体層は上記第1コイル部材3250または上記第2弾性部材3800に電源を伝達するための多数の電気回路からなって外部電源と電気的に連結される。すなわち、上記導体層は、上記第1コイル部材3250の端部と直接連結されて外部電源を上記第1コイル部材3250に伝達し、上記第2弾性部材3800の一端と電気的に連結されて上記第2弾性部材3800の他端に連結された上記第2コイル部材3350に電源を供給する。
【0041】
具体的には、上記第1弾性部材3700は、外部の電源と接続され、上記第1コイル部材3250と、上記第2コイル部材3350に電力を伝達する導体層(図になし)と、上記導体層を包み込むような絶縁層とで構成される。すなわち、上記第1弾性部材3700は、一般的なFPCB(Flexible Printed Circuit board)であり、上記導体層は、図7に示すように、上記第2弾性部材3800の上部と半田付けで接続された銅箔パッド3710と外部電源(図になし)と接続されている銅箔パッド3720と、上記銅箔パッド3710,3720を相互に接続する回路(図になし)とで構成されるものであり、上記絶縁層は、上記回路を覆うカバーレイ(coverlay)などを意味する。ここでは4つの上記銅箔パッド3710のうち2つは、上記第1コイル部材3250の電線が直接ハンダ付け固定されて電気的に接続され、残りの2つは、上記第2弾性部材3800を介して上記第2コイル部材3350と電気的に接続されて電源を供給することになる。
【0042】
このように上記第2ブレード3300を水平方向に弾性支持する上記第2弾性部材3800の一端が上記導体層と電気的に連結され、他端が上記第2コイル部材3350の端部と電気的に連結されて上記第2コイル部材3350に外部電源を供給することによって、電源を供給する機能と上記第2ブレード3300を弾性支持する機能とを成し遂げ全体的な部品点数を減少させて構造を簡素化させ得る。
【0043】
上記絶縁層は電気が通じない材質からなり、上記導体層を覆いかぶせて上記導体層の破損を防止し、外部の電気的ノイズを遮断する。また上記絶縁層は軟性材質からなって撓み易く弾性力を持つ。
【0044】
このように上記第1ブレード3200に装着されて上記第1ブレード3200を上下に弾性支持する上記第1弾性部材3700は、外部の電源に連結されて上記第1コイル部材3250及び上記第2コイル部材3350に電源を伝達する導体層と、上記導体層を覆いかぶせる絶縁層とでなされることによって、電源を供給する機能と上記第1ブレード3200を弾性支持する機能とを両方とも遂行して全体的な部品点数を減少させて構造を簡素化させる。
【0045】
上記のような構成でなされた実施例の動作状態を説明する。
【0046】
図4図1のB−Bから見た映像撮影装置の断面図で、図5及び図6図4の動作状態を見せた断面図である。
【0047】
図4に示されているように、上記第1コイル部材3250と上記第2コイル部材3350に電源が印加される前には上記第1ブレード3200が上記第1弾性部材3700と上記第3弾性部材3790により上記ベース3400の上側に浮き上がった状態で配置され、上記第1弾性部材3700は水平状態を維持する。
【0048】
また上記第2ブレード3300は上記第1ブレード3200の内部で上記第2弾性部材3800により上記ベース3400の上側に浮き上がった状態で配置される。また上記第1コイル部材3250と上記マグネット3500の外側面との間の間隔が上記レンズの光軸を基準に左右対称を成し、上記マグネット3500の内側面と上記第2コイル部材3350との間の間隔が上記レンズの光軸を基準に左右対称を成す。
【0049】
図5に示されているように、上記第1コイル部材3250に電源が印加されれば上記第1コイル部材3250で発生する第1電磁場と上記マグネット3500で発生する磁場との相互作用により上記第1ブレード3200は上昇する。上記第1ブレード3200が上昇するにつれて上記第1ブレード3200の上側に装着された上記第1弾性部材3700は内側が上記第1ブレード3200と一緒に上昇しながら上方向に弛緩する。
【0050】
また上記第1弾性部材3700の内側に連結され、上記第1ブレード3200内部に上記第2弾性部材3800により連結された上記第2ブレード3300も、上記第1弾性部材3700の内側の上昇と共に上昇する。この時、図5に示されているように、上記第2コイル部材3350が装着された上記第2ブレード3300は左右移動無しに上下方向にのみ移動するため、上記第2コイル部材3350と上記マグネット3500の内側面との間の間隔は変わらない。
【0051】
したがって、上記第2ブレード3300の水平移動時に上記マグネット3500の磁場が上記第2ブレード3300の両側に各々配置された上記第2コイル部材3350に全て均一に伝導され上記第2ブレード3300の水平移動が円滑になされるようにする。また上記第1コイル部材3250は印加される電源の方向を反対にすれば下方向に移動することもできる。
【0052】
一方、上記第1ブレード3200が上昇した状態で上記第2コイル部材3350に電源を印加すれば、図6に示されているように、上記第2ブレード3300が上記第1ブレード3200の内部で上記第1ブレード3200に対して独立して左側に水平移動する。
【0053】
上記第2ブレード3300が左側に移動するにつれて上記第2弾性部材3800は左側に変形され、上記第2弾性部材3800は弾性復元力により上記第2ブレード3300を右側に弾性支持する。上記第2ブレード3300は上記第2コイル部材3350に印加する電流の方向によって右側または前後方向に移動可能である。
【0054】
このように上記マグネット3500を上記第1ブレード3200の内側面と上記第2ブレード3300の外側面との間に配置し、上記第1ブレード3200と上記第2ブレード3300を共に上下移動させ、上記第2ブレード3300を上記第1ブレード3200とは独立して水平移動させることによって、上記第1ブレード3200の上下移動時に上記第2ブレード3300に装着された第2コイル部材3350と上記マグネット3500との間隔が一定に維持され、上記マグネット3500の磁場が上記第2ブレード3300の両側に各々装着された上記第2コイル部材3350に全て均一に伝導されて上記第2ブレード3300の水平移動を円滑になされるようにする。
【0055】
反対に、上記第2ブレード3300の水平移動時に上記第1コイル部材3250と上記マグネット3500と間の間隔がすべて均一に維持され、上記第1ブレード3200の上下移動が円滑になされるようにする。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明の振れ補正機能を備えた映像撮影装置は、携帯端末機のような小型の電子機器に設置されて被写体の撮影時に振れが発生すればそれを補正する方向にレンズを移動させることによって、被写体の像を鮮明に撮影できるようにする。
【0057】
本発明による振れ補正機能を備えた映像撮影装置は上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想が許される範囲内で多様に変形実施可能なものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7