(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1に本実施形態に係る画像表示装置100の構成を示す。画像表示装置100はユーザが指定した画像を順次表示するスライドショーを実行する装置である。画像表示装置100は、表示パネル110と、パネル駆動部120と、制御部130と、記憶部140と、入力部150と、外部メモリインタフェース160と、バス170と、を有する。パネル駆動部120と、制御部130と、記憶部140と、入力部150と、外部メモリインタフェース160と、はそれぞれバス170に接続されており、互いに通信できるように構成されている。
【0011】
表示パネル110は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の任意のディスプレイである。この表示パネル110にはユーザが選択した画像が順次表示される。パネル駆動部120は表示パネル110を駆動するための駆動回路である。
【0012】
制御部130は画像表示装置100の全体の動作を制御する。制御部130は、時刻格納部132と、メモリ134と、領域決定部136と、画像処理部138と、を有する。時刻格納部132は時計としての機能を有して時刻情報を格納しており、制御部130からの要求に応じて現在の時刻を制御部130に出力する。メモリ134は制御部130が行う処理に必要なデータを一時的に格納する。領域決定部136はスライドショー実行時に表示画像の切り換えに係る領域の決定を行う。画像処理部138はスライドショー実行時に表示パネル110へ表示させる画像を作成する。
【0013】
記憶部140は例えばフラッシュメモリやハードディスクであり、制御プログラムや画像データ等が記憶されている。入力部150は、キーボード、ボタンスイッチ、タッチパネル等であり、ユーザの指示を取得する。外部メモリインタフェース160は外部メモリ165と接続するためのインタフェースである。ユーザは例えば画像データを外部メモリ165を介して画像表示装置100に入力することができる。外部メモリ165を介してデータの交換を行わなくても、デジタルカメラやパーソナルコンピュータ等を接続できるように構成してもよいし、無線通信によってデータの交換を行えるようにしてもよい。
【0014】
このように、例えば表示パネル110は表示領域に画像を表示する表示部として機能し、例えば制御部130は時刻情報を取得し画像を切り換えるスライドショー表示を前記表示部に実施させる制御部として機能する。
【0015】
次に、画像表示装置100の動作を説明する。
図2に制御部130が行うメインルーチンの例を示す。
ステップS1において、制御部130はユーザからの指示を取得する。
ステップS2において、制御部130はユーザからの指示により、スライドショーを実行する表示動作が選択されているか否かを判定する。ステップS2の判定において、表示動作が選択されていれば、制御部130は処理をステップS3に移す。一方、表示動作が選択されていなければ、制御部130は処理をステップS13に移す。
【0016】
ステップS3において、制御部130は第1の表示モードが選択されているか否かを判定する。この判定の結果、第1の表示モードが選択されていれば、制御部130は処理をステップS4に移す。
ステップS4において、制御部130は後述するサブルーチンである第1の表示処理を実行する。
ステップS3における判定の結果、第1の表示モードが選択されていなければ、制御部130は処理をステップS5に移す。
【0017】
ステップS5において、制御部130は第2の表示モードが選択されているか否かを判定する。この判定の結果、第2の表示モードが選択されていれば、制御部130は処理をステップS6に移す。
ステップS6において、制御部130は後述するサブルーチンである第2の表示処理を実行する。
ステップS5における判定の結果、第2の表示モードが選択されていなければ、制御部130は処理をステップS7に移す。
【0018】
ステップS7において、制御部130は第3の表示モードが選択されているか否かを判定する。この判定の結果、第3の表示モードが選択されていれば、制御部130は処理をステップS8に移す。
ステップS8において、制御部130は後述するサブルーチンである第3の表示処理を実行する。
ステップS7における判定の結果、第1の表示モードが選択されていなければ、制御部130は処理をステップS9に移す。
【0019】
ステップS9において、制御部130は第4の表示モードが選択されているか否かを判定する。この判定の結果、第4の表示モードが選択されていれば、制御部130は処理をステップS10に移す。
ステップS10において、制御部130は後述するサブルーチンである第4の表示処理を実行する。
ステップS9における判定の結果、第4の表示モードが選択されていなければ、制御部130は処理をステップS11に移す。
【0020】
ステップS11において、制御部130は第5の表示モードが選択されているか否かを判定する。この判定の結果、第5の表示モードが選択されていれば、制御部130は処理をステップS12に移す。
ステップS12において、制御部130は後述するサブルーチンである第5の表示処理を実行する。
ステップS11における判定の結果、第5の表示モードが選択されていなければ、制御部130は処理をステップS17に移す。
【0021】
以上の通り、表示動作が選択されているとき、現在選択されている第1乃至第5の表示処理のうち何れかの表示処理を実行する。
【0022】
ステップS2における判定の結果、表示動作が選択されていなければ、ステップS13において制御部130はファイル・フォルダ操作が選択されているか否かを判定する。この判定の結果、ファイル・フォルダ操作が選択されていれば、制御部130はステップS14において、サブルーチンであるファイル・フォルダ操作処理を実行する。
【0023】
ファイル・フォルダ操作処理において、制御部130は例えばユーザの指示に基づいて記憶部140や外部メモリ165に記憶されているデータの操作を行う。例えばデータを整理するためのフォルダを作成する。また、フォルダや画像データ等の、コピー、移動、削除などのファイル管理動作を行う。また、制御部130は例えば表示パネル110に表示させるための画像をユーザの指示に基づいて外部メモリ165から読み込み、記憶部140に記憶させる。また、制御部130は例えばスライドショーで表示する画像のフォルダやデータを選択する。これらファイル・フォルダ操作処理の動作は本発明と直接には関係ないので詳細な説明は省略する。
【0024】
ステップS13における判定の結果、ファイル・フォルダ操作が選択されていなければ、ステップS15において制御部130は時刻調整動作が選択されているか否かを判定する。この判定の結果、時刻調整動作が選択されていれば、制御部130はステップS16においてサブルーチンである時刻調整処理を実行する。
【0025】
時刻調整処理において、制御部130はユーザの指示に従って時刻格納部132に格納される時刻の調整を行う。時刻調整処理において、ユーザが手動で時刻の調整を行うようにしてもよいし、標準時間を電波や通信回線を介して取得して調整を行うようにしてもよい。また、ユーザからの指示がなくても一定時間間隔毎に標準時を取得して時刻調整を行うようにしてもよい。この時刻調整処理の動作は本発明と直接には関係ないので詳細な説明は省略する。
【0026】
ステップS15における判定の結果、時刻調整動作が選択されていなければ、ステップS17において、制御部130は電源を切る指示が入力されているか否かを判定する。この判定の結果、電源を切る指示が入力されていなければ、制御部130は処理をステップS1に戻す。一方、電源を切る指示が入力されていれば、制御部130は処理を終了する。
【0027】
[第1の表示処理]
制御部130によって制御される第1の表示処理について説明する。第1の表示処理では表示パネル110において画像が表示される領域である表示領域110aにおける角度を
図3のように定義する。即ち、表示領域110aの重心を中心として、表示領域110aの図面における上方向を0°として、時計回りに角度を定義する。
【0028】
第1の表示処理では、画像の重心を中心として、現在の時刻の時分のうちアナログ時計と同様の「時」を表す角度から、指定された画像に基づくモノクロの画像を、扇状に時計回りに順次広がるように表示する。「時」を表す角度とは、例えば3時を表す角度は90°であり、6時を表す角度は180°であるといった具合に、360°を12等分する角度である。
【0029】
例えば
図4に示すように画像が表示される。ここで、クロスハッチングで示されている領域は黒色の塗り潰しが表示されている領域を示しているものとする。また、線画で示されている領域はモノクロ画像が表示されている領域を示しているものとする。例えば現在の時刻が3時39分の場合、
図4に示すように、初めは真っ黒の表示であった表示領域110aに、3時を表す90°の位置から、時計回りに順次扇状にモノクロ画像が表示され、最終的には表示領域110aの全面にモノクロの画像が表示される。
【0030】
続いて現在の時刻の時分のうち「分」を表す角度から、前記指定された画像に基づくカラーの画像を、扇状に時計回りに順次広がるように表示する。「分」を表す角度とは、例えば20分を表す角度は120°であり、35分を表す角度は210°であるといった具合に、360°を60等分する角度である。例えば
図5に示すように画像が表示される。ここで、
図5において、ドットを付して濃淡を示した部分はカラー画像を表しているものとする。例えば現在の時刻が3時39分の場合、
図5に示すように、初めはモノクロ画像が表示されている表示領域110aにおいて、39分を表す234°の位置から、時計回りに順次扇状にモノクロ画像がカラー画像に変換されていき、最終的には表示領域110aの全面にカラー画像が表示される。
【0031】
以上のように画像表示を行う第1の表示処理は例えば以下のように行うことができる。制御部130で行われる第1の表示処理について、
図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0032】
ステップS101において、制御部130は制御に用いる変数t1、変数t2、変数h、変数mを全て0にリセットする。
ステップS102において、制御部130はユーザが予め指定した複数の画像のうちから次に表示パネル110に表示させる画像のデータを記憶部140又は外部メモリ165から読み込む。
【0033】
ステップS103において、制御部130はステップS102において読み込んだデータの画像のサイズを表示領域110aのサイズに合わせて調整し、調整後の画像を表すカラー画像データを作成する。作成したカラー画像データはメモリ134に格納されて必要に応じて適宜読み出される。
【0034】
ステップS104において、制御部130はカラー画像データが表す画像をモノクロ画像に変換し、変換後の画像を表すグレースケールのデータであるモノクロ画像データを作成する。作成したモノクロ画像データはメモリ134に格納されて必要に応じて適宜読み出される。
【0035】
ステップS105において、制御部130は時刻格納部132から現在の時刻を取得する。ここで、現在の時分のうち12時間制で表した「時」を変数hに代入して現在の時分のうち「分」を変数mに代入する。
【0036】
ステップS106において、制御部130の領域決定部136は表示領域110aの重心を中心として、時計回りに角度「30×h」から角度「30×h+t1」までの扇状の領域を表示領域として決定する。
【0037】
ステップS107において、制御部130の画像処理部138はステップS106で決定した表示領域内をモノクロ画像データに基づく画像とし、その他の領域を黒色に塗り潰した画像を作成する。この作成した画像を時表示画像と称する。また、時表示画像を表すデータを時表示画像データと称する。時表示画像はモノクロ画像データに基づくモノクロ画像の一部が黒色に塗りつぶされている画像となる。
ステップS108において、制御部130は時表示画像データをパネル駆動部120に出力して表示パネル110に時表示画像を表示させる。
【0038】
ステップS109において、制御部130は変数t1に(t1+1)を代入する。
ステップS110において、制御部130は変数t1が360より大きいか否かを判定する。t1が360以下のとき、制御部130は処理をステップS106に戻す。一方、t1が360より大きいとき、制御部130は処理をステップS111に進める。
【0039】
ステップS106からステップS110までのループ処理によって、
図4に示すような画像が表示される。
図4に示すように、例えば現在の時刻が3時39分の場合、3時を表す90°の位置から、時計回りに徐々に扇状にモノクロ画像が表示され、最終的には表示領域110aの全面にモノクロの画像が表示される。
【0040】
ステップS111において、制御部130の領域決定部136は表示領域110aの重心を中心として、時計回りに角度「6×m」から角度「6×m+t2」までの領域をカラー領域として決定する。
【0041】
ステップS112において、制御部130の画像処理部138はモノクロ画像データに基づく画像のうちステップS111で決定したカラー領域内の画像を、カラー画像データに基づく画像に、変更した画像を作成する。この作成した画像を分表示画像と称する。また、分表示画像を表すデータを分表示画像データと称する。分表示画像はモノクロ画像データに基づくモノクロ画像の一部がカラー画像データに基づくカラー画像に置き換えられている、モノクロ画像とカラー画像とが混在する画像となる。
ステップS113において、制御部130は分表示画像データをパネル駆動部120に出力して表示パネル110に分表示画像を表示させる。
【0042】
ステップS114において、制御部130は変数t2に(t2+1)を代入する。
ステップS115において、制御部130は変数t2が360より大きいか否かを判定する。t2が360以下のとき、制御部130は処理をステップS111に戻す。一方、t2が360より大きいとき、制御部130は処理をステップS116に進める。
【0043】
ステップS111からステップS115までのループ処理によって、
図5に示すような画像が表示される。
図5に示すように、例えば現在の時刻が3時39分の場合、39分を表す234°の位置から、時計回りに徐々に扇状にモノクロ画像がカラー画像に変換されていき、最終的には表示領域110aの全面にカラー画像が表示される。
ステップS116において、制御部130は一定の時間だけ待機する。この待機時間はユーザが表示領域110aに表示された画像を鑑賞するための時間である。
【0044】
ステップS117において、制御部130は入力部150からユーザによる操作が行われたか否かを判定する。ユーザによる操作が行われていなければ、制御部130は処理をステップS101に戻す。一方、ユーザによる操作が行われていれば、処理をメインルーチンに戻す。
【0045】
このようにして、ユーザによる操作が行われるまでの間、画像表示装置100は表示パネル110に、まず、
図4に示したように、「時」を表すようにモノクロ画像を表示し、続いて、
図5に示したように、「分」を表すようにそのモノクロ画像をカラー画像に変換して表示するという表示を、画像を変えながら繰り返し表示するというスライドショーを実行する。
【0046】
このように、表示領域及びカラー領域は表示領域のうち時間経過とともに順次面積を広げ所定時間経過後に表示領域の全領域をなす第1の領域として機能する。即ち、第1の領域である表示領域に、表示中の第1の画像(真っ黒な画像)と異なる第2の画像(モノクロ画像)を表示させることで画像切り換えを行い、さらに、第1の領域であるカラー領域に、表示中の第1の画像(モノクロ画像)と異なる第2の画像(カラー画像)を表示させることで画像切り換えを行っている。
【0047】
表示領域110aの重心から0°の方向へ伸びる線は基準線として機能する。また、例えば
図4において表示領域110aの重心から90°の方向へ伸びる線及び
図5において表示領域110aの重心から234°の方向へ伸びる線は開始線として機能する。ここでは、表示領域及びカラー領域の例として扇状の領域とし、表示領域110aの重心から伸びる線は直線であるとしているが、曲線でもよい。
【0048】
また、ステップS106乃至ステップS110の動作は時表示動作として機能し、ステップS111乃至ステップS115の動作は分表示動作として機能する。ここで、ステップS106乃至ステップS110の動作と、ステップS111乃至ステップS115の動作と、は表示領域として「時」に基づく領域を設定し、カラー領域として「分」に基づく領域を設定していることや、決定した領域に表示させる画像がモノクロ画像であるかカラー画像であるかという違いはあるが、これらの動作は同一の動作である。
【0049】
本説明では、時表示動作ではモノクロ画像を表示して分表示動作ではカラー画像を表示するとして説明したが、時表示動作でカラー画像を表示して分表示動作でモノクロ画像を表示してもよい。また、時表示動作と分表示動作の順序は逆でもよい。また、モノクロ画像において、表示領域以外の領域を黒色の塗り潰しとしている。この場合、画像が切り換わるときに表示領域110aは一度真っ黒になる。即ち、真っ黒の画像を表示して真っ黒の画像の表示領域に次のモノクロ画像を表示していく表示となる。これに対して、モノクロ画像において、表示領域以外の領域を黒色の塗り潰しでなく、前に表示されているカラー画像としてもよい。この場合、表示領域110aは真っ黒になることなく、モノクロ画像とカラー画像が次々と切り換わる表示になる。また、真っ黒な画像に代えて、その他の単一色である画像や、その他の画像としてもよい。
【0050】
[第2の表示処理]
次に、制御部130によって制御される第2の表示処理について説明する。第2の表示処理では、表示パネル110の表示領域110aにおける角度を第1の表示処理と同様に定義する。第2の表示処理では、現在の時刻の時分のうち「時」を表す角度から扇状に時計回りに順次広がるように画像が出現して「分」を表す位置から扇状に時計回りに順次狭まるように画像が消失する表示とする。
【0051】
例えば
図7に示すように画像が表示される。ここで、クロスハッチングは黒色の塗り潰しを表している。例えば現在の時刻が11時10分の場合、
図7に示すように、初めは真っ黒であった表示領域110aに、11時を表す330°の位置から、時計回りに順次扇状にカラー画像が表示され、最終的には表示領域110aの全面にカラー画像が表示される。
【0052】
一定の時間画像が表示された後、例えば
図8に示すように画像が消去される。例えば現在の時刻が11時10分の場合、
図8に示すように、初めは全面に画像が表示されている表示領域110aにおいて、10分を表す60°の位置から、時計回りに順次扇状に画像が消去され黒色に塗り潰された領域が広がっていき、最終的には表示領域110aの全面が真っ黒となる。
【0053】
以上のように画像表示を行う第2の表示処理は、例えば以下のように行うことができる。制御部130で行われる第2の表示処理について、
図9に示すフローチャートを参照して説明する。
【0054】
ステップS201において、制御部130は制御に用いる変数t1、変数t2、変数h、変数mを全て0にリセットする。
ステップS202において、制御部130は記憶部140又は外部メモリ165から次に表示パネル110に表示させる画像のデータを読み込む。
【0055】
ステップS203において、制御部130はステップS202において読み込んだデータの画像のサイズを表示領域110aのサイズに合わせて調整し、調整後の画像を表すカラー画像データを作成する。作成したカラー画像データはメモリ134に格納されて必要に応じて適宜読み出される。
ステップS204において、制御部130は時刻格納部132から現在の時刻を取得する。ここで、現在の時分のうち12時間制で表した「時」を変数hに代入して現在の時分のうち「分」を変数mに代入する。
【0056】
ステップS205において、制御部130の領域決定部136は画像領域の重心を中心として、時計回りに角度「30×h」から角度「30×h+t1」までの扇状の領域を時表示領域として決定する。
【0057】
ステップS206において、制御部130の画像処理部138は時表示領域をカラー画像データに基づく画像とし、その他の領域を黒色に塗り潰した時表示画像を作成する。なお、時表示画像を表すデータを時表示画像データと称する。
ステップS207において、制御部130は時表示画像データをパネル駆動部120に出力して表示パネル110に時表示画像を表示させる。
【0058】
ステップS208において、制御部130は変数t1に(t1+1)を代入する。
ステップS209において、制御部130は変数t1が360より大きいか否かを判定する。t1が360以下のとき、制御部130は処理をステップS205に戻す。一方、t1が360より大きいとき、制御部130は処理をステップS210に進める。
【0059】
ステップS205からステップS209までのループ処理によって、
図7に示すような画像が表示される。例えば現在の時刻が11時10分の場合、
図7に示すように、11時を表す330°の位置から、時計回りに徐々に扇状にカラー画像が表示され、最終的には表示領域110aの全面にカラー画像が表示される。
ステップS210において、制御部130は一定の時間だけ待機する。この待機時間はユーザが表示領域110aに表示された画像を鑑賞するための時間である。
【0060】
ステップS211において、制御部130の領域決定部136は画像領域の重心を中心として、時計回りに角度「6×m」から角度「6×m+t2」までの領域を黒領域として決定する。
【0061】
ステップS212において、制御部130の画像処理部138はカラー画像データに基づく画像のうちステップS211で決定した黒領域内を、黒色に塗り潰した分表示画像を作成する。なお、分表示画像を表すデータを分表示画像データと称する。
ステップS213において、制御部130は分表示画像データをパネル駆動部120に出力して表示パネル110に分表示画像を表示させる。
【0062】
ステップS214において、制御部130は変数t2に(t2+1)を代入する。
ステップS215において、制御部130は変数t2が360より大きいか否かを判定する。t2が360以下のとき、制御部130は処理をステップS211に戻す。一方、t2が360より大きいとき、制御部130は処理をステップS216に進める。
【0063】
ステップS211からステップS215までのループ処理によって、
図8に示すような画像が表示される。例えば現在の時刻が11時10分の場合、
図8に示すように、10分を表す60°の位置から、時計回りに徐々に黒色に塗りつぶされた領域が広がっていき画像が消去され、最終的には表示領域110aの全面が真っ黒となる。
【0064】
ステップS216において、制御部130は入力部150からユーザによる操作が行われたか否かを判定する。ユーザによる操作が行われていなければ、制御部130は処理をステップS201に戻す。一方、ユーザによる操作が行われていれば、処理をメインルーチンに戻す。
【0065】
このようにして、ユーザによる操作が行われるまでの間、画像表示装置100は表示パネル110に、まず、
図7に示したように、「時」を表すようにカラー画像を出現させ、一定の時間後に、
図8に示したように、「分」を表すようにそのカラー画像を消失させるという表示を、画像を変えながら繰り返し表示するというスライドショーを実行する。
【0066】
このように、時表示領域及び黒領域は時間経過とともに順次面積を広げる第1の領域として機能する。即ち、第1の領域である時表示領域又は黒領域に、表示中の第1の画像(真っ黒な画像又はカラー画像)と異なる第2の画像(カラー画像又は真っ黒な画像)を表示させることで画像切り換えを行っている。ここでは、時表示領域及び黒領域の例として扇状の領域とし、表示領域110aの重心から伸びる線は直線であるとしているが、曲線でもよい。
【0067】
また、ステップS205乃至ステップS209の動作は時表示動作として機能し、ステップS211乃至ステップS215の動作は分表示動作として機能する。ここで、ステップS211乃至ステップS215の動作は黒領域を黒色に塗り潰してカラー画像を消去すると説明したが、カラー画像のうちの黒領域の部分に真っ黒な画像を表示していることと同一である。即ち、
図9に示した処理は同じ動作に従ってユーザが指定したカラー画像と真っ黒な画像とを交互に切り換えながら表示していることに相当する。従って、ステップS205乃至ステップS209の動作と、ステップS211乃至ステップS215の動作と、は時表示領域として「時」に基づく領域を設定し、分表示領域として「分」に基づく領域を設定していることや、決定した領域に表示させる画像がカラー画像であるか黒画像であるかという違いはあるが、これらの動作は同一の動作である。
【0068】
本説明では、時分のうち時と関連付けてカラー画像を表示して分と関連付けて真っ黒な画像を表示するとして説明したが、時分のうち分と関連付けてカラー画像を表示し、一定の時間待機後に時と関連付けて真っ黒な画像を表示するように構成してもよい。また、真っ黒な画像に代えて、他の単一色の画像や、その他の画像としてもよい。また、時表示動作と分表示動作の順序は逆でもよい。
【0069】
[第3の表示処理]
次に、制御部130によって制御される第3の表示処理について説明する。第3の表示処理では表示パネル110の表示領域における角度を第1の表示処理と同様に定義する。第3の表示処理では、現在の時刻の時分のうち「時」を表す方向から画像がスライドして入ってくるように徐々に出現して「分」を表す方向へスライドして出ていくように画像が徐々に消失する表示とする。
【0070】
例えば
図10に示すような画像が表示される。ここで、クロスハッチングは、黒色の塗り潰しを表している。例えば現在の時刻が5時48分の場合、
図10に示すように、初めは真っ黒であった表示領域110aに、5時を表す150°の方向から、カラー画像がスライドしながら出現し、最終的には表示領域110aの全面にカラー画像が表示される。
【0071】
一定の時間画像が表示された後、例えば
図11に示すように画像が消去される。例えば現在の時刻が5時48分の場合、
図11に示すように、初めは全面に画像が表示されている表示領域110aにおいて、48分を表す288°の方向へスライドして出ていくように画像が徐々に消失し、最終的には表示領域110a全面が真っ黒となる。
【0072】
以上のように画像表示を行う第3の表示処理は例えば以下のように行うことができる。制御部130で行われる第3の表示処理について、
図12に示すフローチャートを参照して説明する。
【0073】
ステップS301において、制御部130は制御に用いる変数h、変数m、変数r2、変数θ1、変数θ2を0にリセットし、変数r1を初期値r0にリセットする。
ステップS302において、制御部130は記憶部140又は外部メモリ165から次に表示パネル110に表示させる画像のデータを読み込む。
【0074】
ステップS303において、制御部130はステップS302において読み込んだデータの画像のサイズを表示領域110aのサイズに合わせて調整し、調整後の画像を表すカラー画像データを作成する。作成したカラー画像データはメモリ134に格納されて必要に応じて適宜読み出される。
【0075】
ステップS304において、制御部130は時刻格納部132から現在の時刻を取得する。ここで、現在の時分のうち12時間制で表した「時」を変数hに代入して現在の時分のうち「分」を変数mに代入する。
【0076】
ステップS305において、制御部130の領域決定部136は時表示領域決定処理を実行する。時表示領域決定処理においては、例えば
図13のように座標系を設定する。この座標系は、表示パネル110の表示領域110aの重心位置を原点とし、右向きにx軸、下向きにy軸を設定する。また、ステップS303において作成したカラー画像データに基づくカラー画像310の重心位置の座標を(xi,yi)とする。また、y軸のマイナス方向、即ち表示領域110aの上方向を0°とし、時計回りに表した角度をθ1とし、原点からカラー画像310の重心位置の座標(xi,yi)までの距離をr1とする。ここで、θ1=30×hとする。また、r1は、前記時表示領域決定処理の処理回数に応じて逐次減少する変数とする。なお、r1の初期値r0は最初の時表示領域決定処理において後述する時表示領域がなくなるような値として予め定めておいてもよいし、θ1に応じて定めるようにしてもよい。
【0077】
以上のような場合に、カラー画像310の重心位置の座標を表すxiとyiとは次式で表すことができる。
xi=r1・sinθ1
yi=−r1・cosθ1
表示領域110aとカラー画像310とのサイズは既知なので、表示領域110aとカラー画像310とが重なる時表示領域320を得ることができる。また、時表示領域320内の各点に対応するカラー画像310における座標を得ることができる。このようにして、ステップS305の時表示領域決定処理において、制御部130の領域決定部136は、時表示領域320と、時表示領域320内の各点に対応するカラー画像310における座標と、を取得する。
【0078】
ステップS306において、制御部130の画像処理部138は時表示領域320を対応するカラー画像310の部分とし、その他の領域を黒色の塗り潰しとした時表示画像を作成する。なお、時表示画像を表すデータを時表示画像データと称する。
ステップS307において、制御部130は時表示画像データをパネル駆動部120に出力して表示パネル110に時表示画像を表示させる。
【0079】
ステップS308において、制御部130は変数r1に(r1−1)を代入する。
ステップS309において、制御部130は変数r1が0より小さいか否かを判定する。r1が0以上のとき、制御部130は処理をステップS305に戻す。一方、r1が0より小さいとき、制御部130は処理をステップS310に進める。
【0080】
ステップS305からステップS309までのループ処理によって、
図10に示すような画像が表示される。例えば現在の時刻が5時48分の場合、
図10に示すように、5時を表す150°の方向から、カラー画像がスライドしながら出現し、最終的には表示領域110aの全面にカラー画像が表示される。
ステップS310において、制御部130は一定の時間だけ待機する。この待機時間はユーザが表示領域110aに表示された画像を鑑賞するための時間である。
【0081】
ステップS311において、制御部130の領域決定部136は分表示領域決定処理を実行する。分表示領域決定処理においては、例えば
図13に示した座標系を用いる。カラー画像310の重心位置の座標を(xj,yj)とする。角度θ1と同様に角度θ2を定義し、原点からカラー画像310の重心位置の座標(xj,yj)までの距離をr2とする。ここで、θ2=6×mとする。また、r2は前記分表示領域決定処理の処理回数に応じて逐次増加する変数とする。
【0082】
このとき、カラー画像310の重心位置の座標を表すxjとyjとは、次式で表すことができる。
xj=r2・sinθ2
yj=−r2・cosθ2
時表示領域決定処理の場合と同様に、表示領域110aとカラー画像310とのサイズは既知なので、表示領域110aとカラー画像310とが重なる分表示領域を得ることができる。また、分表示領域内の各点に対応するカラー画像310における座標を得ることができる。このようにして、ステップS311の分表示領域決定処理において、制御部130の領域決定部136は、分表示領域と、分表示領域内の各点に対応するカラー画像310における座標と、を取得する。
【0083】
ステップS312において、制御部130の画像処理部138は分表示領域を対応するカラー画像310の部分とし、その他の領域を黒色の塗り潰しとした分表示画像を作成する。なお、分表示画像を表すデータを分表示画像データと称する。
ステップS313において、制御部130は分表示画像データをパネル駆動部120に出力して表示パネル110に分表示画像を表示させる。
【0084】
ステップS314において、制御部130は変数r2に(r2+1)を代入する。
ステップS315において、制御部130は変数r2が閾値rtより大きいか否かを判定する。ここで閾値rtは分表示領域決定処理において分表示領域がなくなるような値として予め定めておいてもよいし、θ2に応じて定めるようにしてもよい。r2がrt以下のとき、制御部130は処理をステップS311に戻す。一方、r2がrtより大きいとき、制御部130は処理をステップS316に進める。
【0085】
ステップS311からステップS315までのループ処理によって、
図11に示すような画像が表示される。例えば現在の時刻が5時48分の場合、
図11に示すように、48分を表す288°の方向へスライドして出ていくように画像が徐々に消失し、最終的には表示領域110aの全面が真っ黒となる。
【0086】
ステップS316において、制御部130は入力部150からユーザによる操作が行われたか否かを判定する。ユーザによる操作が行われていなければ、制御部130は処理をステップS301に戻す。一方、ユーザによる操作が行われていれば、処理をメインルーチンに戻す。
【0087】
このようにして、ユーザによる操作が行われるまでの間、画像表示装置100は、表示パネル110に、
図10に示したように画像を出現させたり、
図11に示したように画像を消失させたりする。即ち、まず現在の時刻の時分のうち「時」を表す方向から画像がスライドして入ってくるように徐々に画像を出現させ、一定の時間後に「分」を表す方向へ画像がスライドして出ていくように徐々に画像を消失させる表示を、画像を変えながら繰り返し表示するというスライドショーを実行する。
【0088】
このように、時表示領域及び分表示領域は、表示領域110aの重心を始点とし時刻情報に対応する方向に伸びる半直線上であり該重心との距離が時間経過とともに変化する点を重心とする重畳画像領域と、画像表示領域と、が重なり合う領域として機能する。また、時分のうち「分」を表すように画像を出現させて「時」を表すように画像を表示領域110a外に消失させてもよい。
【0089】
なお、第1乃至第3の表示処理においては、角度の定義を12時間制のアナログ時計と対応させているが、24時間制のアナログ時計と対応させてもよいことはもちろんである。
【0090】
[第4の表示処理]
次に、制御部130によって制御される第4の表示処理について説明する。第4の表示処理では、表示パネル110の表示領域110aにおける座標を
図14のように定義する。即ち、表示領域110aの左上を原点として、右方向にx軸、下方向にy軸を定義する。さらに、表示領域110aの下端が24となるように等分にy座標の値を定義し、表示領域110aの右端が60となるように等分にx座標の値を定義する。
【0091】
第4の表示処理では、現在の時分のうち「時」を表すy座標の位置でありx軸と平行な位置から下に向かって順に画像を表示し、同時に、現在の時分のうち「分」を表すx座標の位置でありy軸と平行な位置から右に向かって順に画像を表示する。
【0092】
表示領域110aの下端即ちy座標が24の位置まで画像が表示されたら、表示領域110aの上端即ちy座標が0の位置から順に現在の「時」を表すy座標の位置まで画像を表示し、同時に、表示領域110aの右端即ちx座標が60の位置まで画像が表示されたら、左端即ちx座標が0の位置から順に現在の「分」を表すx座標の位置まで画像を表示する。
【0093】
このように、現在の時分を表す位置から順にL字型に画像が出現し、最終的には表示領域110aの全面に画像が表示される。画像を消去するときも同様に、現在の時分を表す位置から順に右下方向にL字型に画像が消去される。第4の表示処理は、このような画像表示を繰り返すスライドショーを実行する。
【0094】
例えば
図15に示すように画像が表示される。ここでクロスハッチングは黒色の塗り潰しを表している。例えば現在の時刻が13時35分の場合、
図15に示すように、初めは真っ黒であった表示領域110aにおいて、13時を表す線から下に向かってに順に、及び35分を表す線から右に向かって順に、カラー画像が表示される。その結果、表示領域110aの13時の線より下側であり35分の線より右側である部分にカラー画像が徐々に表示される(
図15上から4枚目の画像)。続いて、表示領域110aの左端から右に向かって順に、及び上端から下に向かって順に、カラー画像が表示される。最終的には表示領域110aの全面にカラー画像が表示される。
【0095】
一定の時間画像が表示された後、例えば
図16に示すように画像が消去される。例えば現在の時刻が13時35分の場合、
図16に示すように、初めは全面にカラー画像が表示されていている表示領域110aにおいて、13時を表す線から下に向かって順に、及び35分を表す線から右に向かって順に、黒色に塗り潰されて画像が徐々に消去される。その結果、表示領域110aの13時の線より下側であり35分の線より右側である部分の画像が消去される(
図16上から4枚目の画像)。続いて、表示領域110aの左端から右に向かって順に、及び上端から下に向かって順に、黒色に塗り潰されて画像が消去される。最終的には表示領域110aの全面が真っ黒となる。
【0096】
以上のように画像表示を行う第4の表示処理は、例えば以下のように行うことができる。制御部130で行われる第4の表示処理について、
図17A及び
図17Bに示すフローチャートを参照して説明する。
【0097】
ステップS401において、制御部130は制御に用いる変数h、変数m、変数t1、変数t2、変数t3、変数t4、変数t5、変数t6、変数t7、変数t8、変数a1、変数a2、変数a3、変数a4を全て0にリセットする。
ステップS402において、制御部130は記憶部140又は外部メモリ165から次に表示パネル110に表示させる画像のデータを読み込む。
【0098】
ステップS403において、制御部130はステップS402において読み込んだデータの画像のサイズを、表示領域110aのサイズに合わせて調整し、調整後の画像を表すカラー画像データを作成する。作成したカラー画像データはメモリ134に格納されて必要に応じて適宜読み出される。
【0099】
ステップS404において、制御部130は時刻格納部132から現在の時刻を取得する。ここで、現在の時分のうち24時間制で表した「時」を変数hに代入して現在の時分のうち「分」を変数mに代入する。
【0100】
ステップS405において、制御部130はa1とa2とを下記式により設定する。
a1=(60−m)/C1
a2=(24−h)/C1
ここで、C1は定数である。
【0101】
ステップS406において、制御部130の領域決定部136は表示領域を決定する。ここで、表示領域はx座標がm以上(m+t1)以下であり、かつy座標が0以上(h+t2)以下である領域と、y座標がh以上(h+t2)以下であり、かつx座標が0以上(m+t1)以下である領域と、の論理和の領域である。
【0102】
ステップS407において、制御部130の画像処理部138は表示領域をカラー画像データに基づく画像とし、その他の領域を黒色に塗り潰した第1の表示画像を作成する。なお、第1の表示画像を表すデータを第1の表示画像データと称する。
ステップS408において、制御部130は第1の表示画像データをパネル駆動部120に出力して表示パネル110に第1の表示画像を表示させる。
【0103】
ステップS409において、制御部130は変数t1に(t1+a1)を代入し、変数t2に(t2+a2)を代入する。
ステップS410において、制御部130は変数t1が60より大きいか否かを判定する。t1が60以下のとき、制御部130は処理をステップS406に戻す。一方、t1が60より大きいとき、制御部130は処理をステップS411に進める。
【0104】
ステップS406からステップS410までのループ処理によって、
図15の上から1枚目から4枚目までに示すような画像が表示される。例えば現在の時刻が13時35分の場合、
図15に示すように、13時を表す線から下側であり35分を表す線より右側である領域に画像を順に表示していき、最終的には表示領域110aの13時を表す線から下側であり35分を表す線より右側である領域にカラー画像が表示される。
【0105】
ステップS411において、制御部130はa3とa4とを下記式により設定する。
a3=m/C2
a4=h/C2
ここで、C2は定数である。
【0106】
ステップS412において、制御部130の領域決定部136は表示領域を決定する。ここで、表示領域はx座標がm以上60以下である領域と、y座標がh以上24以下である領域と、x座標が0以上t3以下である領域と、y座標が0以上t4以下である領域と、の論理和の領域である。
【0107】
ステップS413において、制御部130の画像処理部138は表示領域をカラー画像データに基づく画像とし、その他の領域を黒色に塗り潰した第2の表示画像を作成する。なお、第2の表示画像を表すデータを第2の表示画像データと称する。
ステップS414において、制御部130は第2の表示画像データをパネル駆動部120に出力して表示パネル110に第2の表示画像を表示させる。
【0108】
ステップS415において、制御部130は変数t3に(t3+a3)を代入し、変数t4に(t4+a4)を代入する。
ステップS416において、制御部130は変数t3がmより大きいか否かを判定する。t3がm以下のとき、制御部130は処理をステップS412に戻す。一方、t3がmより大きいとき、制御部130は処理をステップS417に進める。
【0109】
ステップS412からステップS416までのループ処理によって、
図15の上から4枚目から6枚目までに示すような画像が表示される。例えば現在の時刻が13時35分の場合、
図15に示すように、ステップS410からステップS411に移る時点で、13時を表す線から下側であり35分を表す線より右側である表示領域に画像が表示された状態から、さらに、左から右へと順に、及び上から下へと順に、画像が表示される。最終的には表示領域110aの全面にカラー画像が表示される。
ステップS417において、制御部130は一定の時間だけ待機する。この待機時間はユーザが表示領域110aに表示された画像を鑑賞するための時間である。
【0110】
ステップS418において、制御部130の領域決定部136は黒領域を決定する。ここで、黒領域はx座標がm以上(m+t5)以下であり、かつy座標が0以上(h+t6)以下である領域と、y座標がh以上(h+t6)以下であり、かつx座標が0以上(m+t5)以下である領域と、の論理和の領域である。
【0111】
ステップS419において、制御部130の画像処理部138はカラー画像データに基づく画像のうち黒領域を黒色に塗り潰した第3の表示画像を作成する。なお、第3の表示画像を表すデータを第3の表示画像データと称する。
ステップS420において、制御部130は第3の表示画像データをパネル駆動部120に出力して表示パネル110に第3の表示画像を表示させる。
【0112】
ステップS421において、制御部130は変数t5に(t5+a1)を代入し、変数t6に(t6+a2)を代入する。
ステップS422において、制御部130は変数t5が60より大きいか否かを判定する。t5が60以下のとき、制御部130は処理をステップS418に戻す。一方、t5が60より大きいとき、制御部130は処理をステップS423に進める。
【0113】
ステップS418からステップS422までのループ処理によって、
図16の上から1枚目から4枚目までに示すような画像が表示される。例えば現在の時刻が13時35分の場合、
図16に示すように、13時を表す線より下側であり35分を表す線より右側である領域において、順に画像が消去され、最終的には表示領域110aの13時を表す線から下側であり35分を表す線より右側である領域の画像が消去されて真っ黒な表示となる。
【0114】
ステップS423において、制御部130の領域決定部136は黒領域を決定する。ここで、黒領域はx座標がm以上60以下である領域と、y座標がh以上24以下である領域と、x座標が0以上t7以下である領域と、y座標が0以上t8以下である領域と、の論理和の領域である。
【0115】
ステップS424において、制御部130の画像処理部138はカラー画像データに基づく画像のうち黒領域を黒色に塗り潰した第4の表示画像を作成する。なお、第4の表示画像を表すデータを第4の表示画像データと称する。
ステップS425において、制御部130は第4の表示画像データをパネル駆動部120に出力して表示パネル110に第4の表示画像を表示させる。
【0116】
ステップS426において、制御部130は変数t7に(t7+a3)を代入し、変数t8に(t8+a4)を代入する。
ステップS427において、制御部130は変数t7がmより大きいか否かを判定する。t7がm以下のとき、制御部130は処理をステップS423に戻す。一方、t7がmより大きいとき、制御部130は処理をステップS428に進める。
【0117】
ステップS423からステップS427までのループ処理によって、
図16の上から4枚目から6枚目までに示すような画像が表示される。例えば現在の時刻が13時35分の場合、
図16に示すように、ステップS410からステップS411に移る時点で、表示領域110aのうち13時を表す線から下側であり35分を表す線より右側である表示領域に画像が消去された状態から、さらに、左から右へと順に、及び上から下へと順に、画像が消去され、最終的に真っ黒な画像の表示となる。
【0118】
ステップS428において、制御部130は入力部150からユーザによる操作が行われたか否かを判定する。ユーザによる操作が行われていなければ、制御部130は処理をステップS401に戻す。一方、ユーザによる操作が行われていれば、処理をメインルーチンに戻す。
【0119】
このようにして、ユーザによる操作が行われるまでの間、画像表示装置100は、表示パネル110に、まず、
図15に示したように現在の時分を表すようにカラー画像を徐々に出現させ、一定の時間後に、
図16に示したように現在の時分を表すように画像を徐々に消失させるという表示を、画像を変えながら繰り返し表示するというスライドショーを実行する。
【0120】
このように、表示領域及び黒領域は時間経過とともに順次面積を広げる第1の領域として機能する。即ち、第1の領域である表示領域又は黒領域に、表示中の第1の画像(真っ黒な画像又はカラー画像)と異なる第2の画像(カラー画像又は真っ黒な画像)を表示させることで画像切り換えを行っている。ここでは、表示領域及び黒領域の例として直線によって囲まれる領域としているが、曲線によって囲まれる領域でもよい。x軸は時分の分との対応関係が定義された第2の直線軸として機能し、y軸は時分の時との対応関係が定義された第1の直線軸として機能する。また、
図15における13時や35分を示す線は開始線として機能する。
【0121】
ステップS406乃至ステップS416の動作と、ステップS418乃至ステップS427の動作と、は決定した領域に表示させる画像がカラー画像であるか黒画像であるかという違いはあるが、これらの動作は同一の動作である。即ち、
図17A及び
図17Bに示した処理は同じ動作に従って、ユーザが指定したカラー画像と真っ黒の画像とを交互に表示していることに相当する。
【0122】
ステップS418乃至ステップS427の動作は省略してもよい。その場合、ステップS406乃至ステップS416において、黒色に塗り潰している領域は前に表示されている画像とすることもできる。この場合、カラー画像が消去されることなく、次々と画像が表示されるスライドショーとなる。また、黒色の塗り潰しは、その他の色の塗り潰しや、その他の画像としてもよい。また、第1の表示処理と同様に、カラー画像とモノクロ画像を交互に表示するようにしてもよい。
【0123】
上記の説明では、L字型に画像が表示又は消去される例を示したが、「時」を表す直線と「分」を表す直線とが交差する十字状の線を開始線としてもよく、十字状に画像が表示又は消去されるようにしてもよい。
【0124】
[第5の表示処理]
次に、制御部130によって制御される第5の表示処理について説明する。第5の表示処理では、表示パネル110の表示領域における座標を第4の表示処理と同様に定義する。第5の表示処理では、現在の時分のうち「時」を表すy座標の位置でありx軸と平行な位置から下に向かって順に画像を表示し、表示領域110aの下端即ちy座標が24の位置まで画像が表示されたら、表示領域110aの上端即ちy座標が0の位置から下に向かって順に現在の「時」を表すy座標の位置まで画像を表示する。また、その後一定の時間が経過したら、現在の時分のうち「分」を表すx座標の位置でありy軸と平行な位置から右に向かって順に画像を消去し、表示領域110aの右端即ちx座標が60の位置まで消去されたら、表示領域110aの左端即ちx座標が0の位置から右に向かって順に現在の「分」を表すx座標の位置まで画像を消去する。第5の表示処理は、このような画像表示を繰り返すスライドショーを実行する。
【0125】
例えば
図18に示すように画像が表示される。ここでクロスハッチングは黒色の塗り潰しを表している。例えば現在の時刻が13時35分の場合、
図18に示すように、初めは真っ黒であった表示領域110aにおいて、13時を表す線から下に向かって順にカラー画像が表示される。y座標が24である位置まで、即ち表示領域110aの下端まで画像が表示されたとき、y座標が0即ち表示領域110aの上端から下に向かって順に13時を表す線までカラー画像が順次表示され、最終的には表示領域110aの全面にカラー画像が表示される。
【0126】
一定の時間画像が表示された後、例えば
図19に示すように画像が消去される。例えば現在の時刻が13時35分の場合、
図19に示すように、初めは全面にカラー画像が表示されている表示領域110aにおいて、35分を表す線から右に向かって順に画像が消去される。x座標が60である位置、即ち表示領域110aの右端まで画像が消去されたとき、x座標が0即ち表示領域110aの左端から右に向かって順に35分を表す線まで画像が順次消去され、最終的には表示領域110aの全面が真っ黒となる。
【0127】
以上のように画像表示を行う第5の表示処理は、例えば以下のように行うことができる。制御部130で行われる第5の表示処理について、
図20に示すフローチャートを参照して説明する。
【0128】
ステップS501において、制御部130は制御に用いる変数h、変数m、変数t1、変数t2を全て0にリセットする。
ステップS502において、制御部130は記憶部140又は外部メモリ165から次に表示パネル110に表示させる画像のデータを読み込む。
【0129】
ステップS503において、制御部130はステップS502において読み込んだデータの画像のサイズを、表示領域110aのサイズに合わせて調整し、調整後の画像を表すカラー画像データを作成する。作成したカラー画像データはメモリ134に格納されて必要に応じて適宜読み出される。
【0130】
ステップS504において、制御部130は時刻格納部132から現在の時刻を取得する。ここで、現在の時分のうち24時間制で表した「時」を変数hに代入して現在の時分のうち「分」を変数mに代入するものとする。
【0131】
ステップS505において、制御部130の領域決定部136は時表示領域を決定する。ここで、(h+t1)が24以下の場合、表示領域はy座標がh以上(h+t1)以下である領域である。(h+t1)が24より大きい場合、表示領域はy座標がh以上(h+t1)以下である領域と、y座標が0以上(h+t1−24)以下である領域と、の論理和の領域である。
【0132】
ステップS507において、制御部130の画像処理部138は時表示領域をカラー画像データとし、その他の領域を黒色の塗り潰しとした時表示画像を作成する。なお、時表示画像を表すデータを時表示画像データと称する。
ステップS508において、制御部130は時表示画像データをパネル駆動部120に出力して表示パネル110に時表示画像を表示させる。
【0133】
ステップS509において、制御部130は変数t1に(t1+C3)を代入する。ここで、C3は定数とする。
ステップS510において、制御部130は変数t1が24より大きいか否かを判定する。t1が24以下のとき、制御部130は処理をステップS505に戻す。一方、t1が24より大きいとき、制御部130は処理をステップS510に進める。
【0134】
ステップS505からステップS509までのループ処理によって、
図18に示すような画像が表示される。例えば現在の時刻が13時35分の場合、
図19に示すように、13時を表す線から下に向かって順にカラー画像が表示される。表示領域110aの下端までカラー画像が表示されたら、表示領域110aの上端から下に向かって順に13時を表す線まで画像が順次表示され、最終的には表示領域110aの全面にカラー画像が表示される。
ステップS510において、制御部130は一定の時間だけ待機する。この待機時間はユーザが表示領域110aに表示された画像を鑑賞するための時間である。
【0135】
ステップS511において、制御部130の領域決定部136は黒領域を決定する。ここで、(m+t2)が60以下の場合、黒領域はx座標がm以上(m+t2)以下である領域である。(m+t2)が60より大きい場合、黒領域はx座標がm以上(m+t2)以下である領域と、x座標が0以上(m+t2−60)以下である領域と、の論理和の領域である。
【0136】
ステップS512において、制御部130の画像処理部138はカラー画像データに基づく画像のうち黒領域を黒色に塗り潰した分表示画像を作成する。なお、分表示画像を表すデータを分表示画像データと称する。
ステップS513において、制御部130は分表示画像データをパネル駆動部120に出力して表示パネル110に分表示画像を表示させる。
【0137】
ステップS514において、制御部130は変数t2に(t2+C4)を代入する。ここで、C4は定数とする。
ステップS515において、制御部130は変数t2が60より大きいか否かを判定する。t2が60以下のとき、制御部130は処理をステップS511に戻す。一方、t2が60より大きいとき、制御部130は処理をステップS516に進める。
【0138】
ステップS511からステップS515までのループ処理によって、
図19に示すような画像が表示される。例えば現在の時刻が13時35分の場合、
図19に示すように、35分を表す線から右側へ向けて順に画像が消去される。表示領域110aの右端まで画像が消去されたとき、表示領域110aの左端から右側に向けて35分を表す線まで順に画像が消去され、最終的には表示領域110aの全面が真っ黒となる。
【0139】
ステップS516において、制御部130は入力部150からユーザによる操作が行われたか否かを判定する。ユーザによる操作が行われていなければ、制御部130は処理をステップS501に戻す。一方、ユーザによる操作が行われていれば、処理をメインルーチンに戻す。
【0140】
このようにして、ユーザによる操作が行われるまでの間、画像表示装置100は、表示パネル110に、まず、
図18に示したように現在の時分のうち「時」を表すように画像を徐々に出現させ、一定の時間後に、
図19に示したように現在の時分のうち「分」を表すように画像を徐々に消失させるという表示を、画像を変えながら繰り返し表示するというスライドショーを実行する。
【0141】
このように、時表示領域及び黒領域は時間経過とともに順次面積を広げる第1の領域として機能する。即ち、第1の領域である時表示領域又は黒領域に、表示中の第1の画像(真っ黒な画像又はカラー画像)と異なる第2の画像(カラー画像又は真っ黒な画像)を表示させることで画像切り換えを行っている。ここでは、時表示領域及び黒領域の例として直線によって囲まれる領域としているが、曲線によって囲まれる領域でもよい。また、x軸又はy軸は時刻との対応関係が定義された直線軸として機能する。また、
図15における13時や35分を示す線は開始線として機能する。
【0142】
ステップS505乃至ステップS509の動作は時表示動作として機能し、ステップS511乃至ステップS515の動作は分表示動作として機能する。ここで、時表示動作と分表示動作とでは、決定した領域に表示させる画像がカラー画像であるか黒画像であるかという違いはあるが、これらの動作は同一の動作である。即ち、
図20に示した処理は同じ動作に従って、ユーザが指定したカラー画像と真っ黒な画像とを交互に表示していることに相当する。
【0143】
本説明においては、時分のうち時と関連付けてカラー画像を表示し、分と関連付けて真っ黒な画像を表示するとして説明したが、時分のうち分と関連付けてカラー画像を表示し、一定の時間待機後に、時と関連付けて真っ黒な画像を表示するように構成してもよい。また、真っ黒な画像に代えて、他の単一色の画像や、その他の画像としてもよい。また、第1の表示処理と同様に、カラー画像とモノクロ画像を交互に表示するようにしてもよい。
【0144】
なお、本実施形態においては、画像表示装置100は第1乃至第5の表示処理を実行できるとしたが、すべて実行できなくても何れか1つ以上を実行できればよいことはもちろんである。また、各表示処理は適宜変更したり、別の表示処理と組み合わせたりすることも可能であることはもちろんである。また、第1乃至第5の表示処理を順々に実行するように構成してもよい。
【0145】
本実施形態においては、制御部130は時刻格納部132から時刻を取得するとして説明したが、画像表示装置100の外部から時刻情報を取得してもよいことはもちろんである。また、現在の時刻に限らず、他国の時刻やアラーム時刻など、時刻を表示するためであれば、本実施形態を用いることができることはもちろんである。
【0146】
本実施形態によれば、表示希望画像を次々に表示するスライドショーの動作時に、画像の切り換え方によって時刻をユーザに示すことで、表示希望画像に含まれていない時計の図などを表示領域に重畳することなく、時刻をユーザに認知させることができる。
【0147】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても、発明が解決しようとする課題の欄で述べられた課題が解決でき、かつ、発明の効果が得られる場合には、この構成要素が削除された構成も発明として抽出され得る。
【0148】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0149】
[1]
時刻と対応付けられた時刻線が定義された表示領域に画像を表示する表示部と、
時刻情報を取得し、前記表示領域に第1の画像から第2の画像へ、該時刻情報に対応する前記時刻線を開始線として切り換わる表示を前記表示部に実施させる制御部と、
を具備することを特徴とする画像表示装置。
【0150】
[2]
前記時刻線は、前記表示領域の重心を始点とする半直線であり、
前記表示領域における前記重心から前記時刻線が伸びる方向と前記時刻との間には、アナログ時計と同じ対応関係が定義されている、
ことを特徴とする[1]に記載の画像表示装置。
【0151】
[3]
前記切り換わる表示は、
前記表示領域のうち時間経過とともに順次面積を広げ所定時間経過後に前記表示領域の全領域をなす第1の領域に、前記第2の画像の該第1の領域に対応する領域を表示し、前記表示領域のうち該第1の領域以外の第2の領域に、前記第1の画像の該第2の領域に対応する領域を表示することで、
前記表示領域の全領域に表示された前記第1の画像から、該表示領域の全領域に表示された前記第2の画像へ切り換わり、
前記第1の領域は、前記表示領域において、前記表示領域の重心を始点とする半直線であって、前記時刻情報に対応する前記時刻線を前記開始線とし該重心における該開始線との成す角が時間経過とともに増加する経過線が通過する領域である、
ことを特徴とする[2]に記載の画像表示装置。
【0152】
[4]
前記時刻線は、前記表示領域において前記時刻との対応関係が定義された直線軸と垂直に交わる直線であることを特徴とする[1]に記載の画像表示装置。
【0153】
[5]
前記切り換わる表示は、
前記表示領域のうち時間経過とともに順次面積を広げ所定時間経過後に前記表示領域の全領域をなす第1の領域に、前記第2の画像の該第1の領域に対応する領域を表示し、前記表示領域のうち該第1の領域以外の第2の領域に、前記第1の画像の該第2の領域に対応する領域を表示することで、
前記表示領域の全領域に表示された前記第1の画像から、該表示領域の全領域に表示された前記第2の画像へ切り換わり、
前記第1の領域は、前記表示領域において、前記時刻情報に対応する前記時刻線を前記開始線とし該開始線と平行であって該開始線との距離が時間経過とともに変化する経過線が通過する領域である、
ことを特徴とする[4]に記載の画像表示装置。
【0154】
[6]
前記制御部は、
前記時刻情報の時分の時に対応する前記時刻線を前記開始線として、表示を切り換える時表示動作と、
前記時刻情報の時分の分に対応する前記時刻線を前記開始線として、表示を切り換える分表示動作と、
を交互に実施させる、
ことを特徴とする[1]乃至[5]のうち何れかに記載の画像表示装置。
【0155】
[7]
前記時表示動作と前記分表示動作とのうち一方における前記第1の画像又は前記第2の画像は、全面単一色である画像である、
ことを特徴とする[6]に記載の画像表示装置。
【0156】
[8]
前記時表示動作と前記分表示動作とのうち一方における前記第2の画像は、カラー画像に基づいて作成したモノクロ画像であり、
前記時表示動作と前記分表示動作とのうち他方における前記第2の画像は、前記カラー画像である、
ことを特徴とする[6]に記載の画像表示装置。
【0157】
[9]
前記時刻線は、
前記時刻の時分の時との対応関係が定義された第1の直線軸と直交する線分である第1の時刻線と、
前記第1の直線軸と直交し、前記時刻の時分の分との対応関係が定義された第2の直線軸と直交する線分である第2の時刻線と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【0158】
[1]に記載の画像表示装置。
[10]
前記切り換わる表示は、
前記表示領域のうち時間経過とともに順次面積を広げ所定時間経過後に前記表示領域の全領域をなす第1の領域に、前記第2の画像の該第1の領域に対応する領域を表示し、前記表示領域のうち該第1の領域以外の第2の領域に、前記第1の画像の該第2の領域に対応する領域を表示することで、
前記表示領域の全領域に表示された前記第1の画像から、該表示領域の全領域に表示された前記第2の画像へ切り換わり、
前記第1の領域は、
前記表示領域において、前記時刻情報の時分の時に対応する前記第1の時刻線を開始線とし該第1の時刻線と平行であって該第1の時刻線との距離が時間経過とともに変化する第1の経過線が通過する領域と、
前記表示領域において、前記時刻情報の時分の分に対応する前記第2の時刻線を開始線とし該第2の時刻線と平行であって該第2の時刻線との距離が時間経過とともに変化する第2の経過線が通過する領域と、
を含む領域である、
ことを特徴とする[9]に記載の画像表示装置。
[11]
前記第1の時刻線は、前記第1の時刻線と前記第2の時刻線との交点を一方の始点とする線分であり、
前記第2の時刻線は、前記第1の時刻線と前記第2の時刻線との交点を一方の始点とする線分であり、
前記第1の経過線は、前記第1の経過線と前記第2の経過線との交点を一方の始点とする線分であり、
前記第2の経過線は、前記第1の経過線と前記第2の経過線との交点を一方の始点とする線分である、
ことを特徴とする[10]に記載の画像表示装置。
[12]
時刻と対応付けられた時刻線が定義された表示領域に画像を表示する表示部と、
時刻情報を取得し、前記表示領域に表示された第1の画像から、アナログ時計と同じ対応関係が定義されている方向から第2の画像をスライドインさせて、該表示領域に表示された該第2の画像へ切り換わる表示、又は、前記表示領域に表示された第1の画像から、前記方向へ該第1の画像をスライドアウトさせて、該表示領域に表示された第2の画像へ切り換わる表示、を前記表示部に実施させる制御部と、
を具備することを特徴とする画像表示装置。
【0159】
[13]
前記切り換わる表示は、
前記表示領域のうち時間経過とともに順次面積を広げ所定時間経過後に前記表示領域の全領域をなす第1の領域に、前記第2の画像の該第1の領域に対応する領域を表示し、前記表示領域のうち該第1の領域以外の第2の領域に、前記第1の画像の該第2の領域に対応する領域を表示することで、
前記表示領域の全領域に表示された前記第1の画像から、該表示領域の全領域に表示された前記第2の画像へ切り換わり、
前記第1の領域は、前記表示領域の重心を始点として前記時刻情報に対応する前記方向に伸びる半直線上にあり前記重心との距離が前記時間経過とともに変化する点を重心とする重畳画像領域と、前記画像表示領域と、が重なり合う領域である、
ことを特徴とする[12]に記載の画像表示装置。
[14]
前記制御部は、
前記時刻情報の時分の時及び分のうち一方に対応する前記方向からスライドインする前記切り換わる表示と、
前記時刻情報の時分の時及び分のうち他方に対応する前記方向へスライドアウトする前記切り換わる表示と、
を交互に実施させる、
ことを特徴とする[13]に記載の画像表示装置。