(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態における技術的な解決策について、以下、本発明の実施形態の添付図面を参照して明確で十分に説明する。説明する実施形態は、明らかであろうが、本発明の実施形態の一部であってすべてではない。当業者が本発明の実施形態に基づいて、創造的な努力をすることなく得る他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0012】
図1Aは、本発明の一実施形態による、バッテリ充電方法の流れ図である。
【0013】
本発明の一実施形態は、バッテリ充電方法を提供する。
図1Aに示すように、この方法は、以下を含む。
【0014】
11. モバイル端末が、充電対象のバッテリの仕様パラメータを決定する。
【0015】
バッテリの仕様パラメータには、バッテリ容量および充電制限電圧が含まれうる。モバイル端末によって、充電対象のバッテリの仕様パラメータを決定することには、モバイル端末によって、充電対象のバッテリのバッテリ容量および/または充電制限電圧を決定することが含まれうる。
【0016】
12. モバイル端末が、仕様パラメータに対応する充電パラメータを、決定された仕様パラメータに従って決定する。
【0017】
具体的には、モバイル端末によって、仕様パラメータに対応する充電パラメータを、決定された仕様パラメータに従って決定することには、モバイル端末によって、バッテリ容量および/または充電制限電圧に対応する充電パラメータを、決定されたバッテリ容量および/または充電制限電圧に従って決定することが含まれうる。
【0018】
例えば、バッテリ容量および/または充電制限電圧と充電パラメータとの対応関係が設定されうる。対応関係は、1対1の対応関係でもよく、複数のバッテリ容量および/または充電制限電圧と1群の充電パラメータとの対応関係でもよい。このように、バッテリ容量および/または充電制限電圧が決定された後、対応する充電パラメータが決定されうる。
【0019】
したがって、代替方法として、この方法は、
仕様パラメータと充電パラメータとの対応関係を保存することをさらに含みうる。
【0020】
この場合、ステップ12では、モバイル端末によって、仕様パラメータに対応する充電パラメータを、決定された仕様パラメータに従って決定することは、具体的には、以下のことを含みうる。
【0021】
すなわち、モバイル端末によって、仕様パラメータに対応する充電パラメータを、決定された仕様パラメータ、および仕様パラメータと充電パラメータとの保存された対応関係に従って決定することである。
【0022】
本発明の実施形態では、「充電パラメータ」には、充電の各ステージにおける電流の強さ、充電終止電圧、および各ステージにおける保護のための制限時間が含まれる。
【0023】
本発明の実施形態では、バッテリ仕様パラメータが変更されると、変更されたバッテリ仕様パラメータに対応する充電パラメータが、変更されたバッテリ仕様パラメータに従って決定されうる。したがって、どのような仕様のバッテリに対しても同じ充電パラメータが使用される従来技術に比べて、本発明の実施形態は、充電パラメータを、バッテリ仕様パラメータに従って、動的に変更することができる。
【0024】
13. モバイル端末が、充電対象のバッテリを、決定された充電パラメータに従って充電する。
【0025】
バッテリが充電される前に、バッテリに対応する充電パラメータが決定される必要がある。充電パラメータが決定された後、対応する充電プロセスが、充電パラメータに従って実施されうる。
【0026】
本発明の実施形態では、バッテリの仕様パラメータが最初に決定され、次いで対応する充電パラメータが、決定された仕様パラメータに従って決定され、その結果、充電パラメータが、仕様パラメータに従って、動的に変更される。充電時間はバッテリの充電パラメータに応じて変化するので、バッテリ仕様パラメータが変更されると、充電パラメータが変更され、それに応じて充電時間が変更される。どのような仕様のバッテリに対しても統一の充電パラメータが使用される従来技術に比べて、本発明の実施形態は、充電パラメータを、仕様パラメータに従って、例えば、小容量バッテリの場合、小容量バッテリ専用の充電パラメータを使用して、また大容量バッテリの場合、大容量バッテリ専用の充電パラメータを使用して、動的に調整することができる。このように、安全を確保することができるとともに、バッテリ、特に大容量バッテリ向けに高速充電を実施することができる。明らかに、本発明の実施形態は、安全を確保しながら仕様パラメータによる適応型高速充電を実施することができ、それにより、充電時間を短縮し、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0028】
具体的には、本発明の実施形態では、仕様パラメータは、2つの方法、すなわち接触点識別法およびパラメータ法を使用することにより、決定されうる。2つの方法について、以下に説明する。
【0030】
この方法では、既に実装されている、接触点および弾性金属機構に基づいて、バッテリ信号の真理値表を識別できる接触点が加えられる。メインボードの真理値表の識別は、モバイル端末の後部カバー上の接触点によって起動され(無線周波数の真理値表での周波数帯の識別に類似)、その結果、充電器によって許可された範囲で、取り付けられたバッテリのそれぞれの仕様パラメータに従って別々の充電パラメータが実行される。
【0031】
接触点識別法が使用されるとき、ステップ11における、充電対象のバッテリの仕様パラメータを決定することは、以下のことを含みうる。すなわち、
アナログ/デジタルサンプリングによって、モバイル端末の回路基板上のサンプリングポイントのレベル値の組合せを取得することであって、そこでは、レベル値の組合せが、サンプリングポイントの組み合わせられたレベル値を指し、例えば、第1のサンプリングポイントのレベル値が1であり、第2のサンプリングポイントのレベル値および第3のポイントのレベル値が共に0である場合、回路基板上のサンプリングポイントのレベル値の組合せは1\0\0である。
【0032】
充電対象のバッテリの仕様パラメータは、レベル値の取得された組合せ、およびあらかじめ保存されたサンプルレベル真理値表におけるレベル値組合せとバッテリ仕様パラメータとの対応関係に従って決定される。
【0033】
具体的には、サンプルレベル値の組合せを、あらかじめ保存されたサンプルレベル真理値表で検索することができ、サンプルレベル値の組合せが見つかった後で、バッテリの仕様パラメータが、サンプルレベル真理値表で、レベル値組合せと仕様パラメータとの対応関係に従って決定される。
【0034】
従来技術では、バッテリが充電されるとき、バッテリの仕様パラメータはあらかじめ検出されず、どのような容量のバッテリもあらかじめ設定された充電パラメータに従って充電され、さらにバッテリ仕様パラメータが変更されるとき、充電パラメータは変更されないので、充電時間が非常に長くなる場合がある。本発明の実施形態では、仕様パラメータが最初に決定されて、異なる仕様パラメータを備えたバッテリの場合、その仕様パラメータを備えたバッテリの充電に最も適した充電パラメータが採用され、その結果、充電時間が短縮されるとともに安全が確保される。
【0035】
あるいは、アナログ/デジタルサンプリングによって、モバイル端末の回路基板上のサンプリングポイントのレベル値の組合せを取得することは、以下のことを含みうる。すなわち、
回路基板上のアナログ/デジタルサンプリングポイントに対応するレベル値を取得するために回路基板上のアナログ/デジタルサンプリングポイントのレベルを検出することであって、そこでは、回路基板が、少なくとも1つの接合点(weld)が電源に接続された状態で構成され、モバイル端末の後部カバーが、接触点が少なくとも1つの接合点に対応した状態で構成され、回路基板上のアナログ/デジタルサンプリングポイントのそれぞれの接合点がモバイル端末の後部カバー上の対応する接触点を介して接続されているとき、レベル値が高レベル1であり、回路基板上のアナログ/デジタルサンプリングポイントのそれぞれの接合点がモバイル端末の後部カバー上の対応する接触点を介して接続されていないとき、レベル値が低レベル0であり、さらに
回路基板上のサンプリングポイントのレベル値の組合せを、検出によって取得されたレベル値に従って取得することである。
【0036】
もちろん、接触点識別法を使用してバッテリの仕様パラメータを決定する場合、代替方法として、バッテリの仕様パラメータを決定する前に、この方法は、
あらかじめ設定されたサンプルレベル真理値表を保存することをさらに含むことができ、そこでは、サンプルレベル真理値表が、バッテリ仕様パラメータに対応するサンプルレベル値組合せを含む。
【0037】
サンプルレベル真理値表は、モバイル端末が工場から出荷される前に、モバイル端末に焼き付けることができる。異なるモバイル端末の場合、サンプルレベル真理値表は異なっている場合がある。共通利用を促進するため、異なる製造会社であっても、統一のサンプルレベル真理値表を採用することが好ましいであろう。
【0038】
接触点識別法について、
図1Bおよび
図1Cを参照して、以下、詳細に説明する。
図1Bに示すように、後部カバーの接触点設計におけるD\E\Fはそれぞれ、任意選択の接合点向けの金属接触点を表す。
図1Cに示すように、ハードウェアの回路基板が、6つの金属接合点A\B\CおよびG\H\Iで構成されている。3つの金属接合点A\B\Cはそれぞれ、正極に接続されている。3つの金属接合点G\H\Iはそれぞれ、グランド側に接続されている。金属接合点AおよびGは、接触点Dに対応する。金属接合点BおよびHは、接触点Eに対応する。金属接合点CおよびIは、接触点Fに対応する。通常、後部カバーが離れているか、後部カバーの接触点の位置に使用可能な金属接触点がないとき、サンプリングポイントAD_A、AD_B、およびAD_Cは、すべてグランド接続されており、またアナログ/デジタル(AD)サンプリングによって取得されたレベル値は、すべて低レベル0である。D\E\Fのうちの少なくとも1つの接触点が後部カバーに加えられてその後部カバーが取り付けられると、対応するサンプリングポイントが接続され、アナログ/デジタルサンプリングポイントのレベルが変更される。
【0039】
例えば、サンプルレベル真理値表は、Table 1(表1)に示されるようにしてもよい。
【0041】
異なるバッテリが使用されると、後部カバー上の接触点D\E\Fを確保することにより、回路基板上のサンプルレベルの変更が起動される。組み込まれた仕様パラメータが、サンプルレベルによって形成されたサンプルレベル真理値表に従って特定されうる。ソフトウェアプロセスで、保存された仕様パラメータに対応する充電パラメータを使用することによって充電が実施される。
【0042】
もちろん、本発明の実施形態では、パラメータ法もまた、仕様パラメータを決定するために使用される。詳細を以下に説明する。
【0044】
この方法では、モバイル端末が最初に、充電対象のバッテリの仕様表示パラメータを決定し、そこでは、仕様表示パラメータを使用してバッテリの仕様パラメータを示し、次いでモバイル端末が、仕様表示パラメータ、およびあらかじめ保存された仕様表示パラメータ表における仕様表示パラメータとバッテリ仕様パラメータとの対応関係に従って、バッテリの仕様パラメータを決定する。
【0045】
仕様表示パラメータは、単位時間内のあらかじめ設定された電流下のバッテリの電圧昇圧の勾配、または特定の瞬間におけるバッテリの電圧値でありうる。
【0046】
以下の説明では、仕様表示パラメータは、単位時間内のあらかじめ設定された電流下のバッテリの電圧昇圧の勾配であると仮定されている。
【0047】
定電流が充電に使用されるとき、異なる仕様パラメータを有するバッテリは、大抵の電圧間隔では単位時間内の異なる電圧昇圧を有する。したがって、この方法を使用して電圧昇圧の勾配を計算することにより、仕様パラメータが決定されうる。
【0048】
この方法が使用されるとき、モバイル端末によって、バッテリの仕様パラメータを、仕様表示パラメータ、およびあらかじめ保存された仕様表示パラメータ表における仕様表示パラメータとバッテリ仕様パラメータとの対応関係に従って決定することは、以下のことを含みうる。すなわち、
モバイル端末によって、バッテリの仕様パラメータを、電圧昇圧の勾配、およびあらかじめ保存された電圧勾配間隔表における電圧昇圧の勾配とバッテリ仕様パラメータとの対応関係に従って決定することであって、そこでは、電圧勾配間隔表が、様々なバッテリ仕様パラメータに対応する電圧昇圧の勾配間隔を含む。
【0049】
具体的には、例えば、モバイル端末は最初に、単位時間内のあらかじめ設定された電流下のバッテリの電圧昇圧の勾配を決定することができる。電圧昇圧の勾配は、単位時間内のあらかじめ設定された電流下のバッテリの電圧昇圧を単位時間で割った数値に等しい。あらかじめ設定された電流は定電流であることが好ましい。次いで、電圧昇圧の勾配が、あらかじめ保存された電圧勾配間隔表で検索され、バッテリの仕様パラメータが決定される。すなわち、単位時間内のあらかじめ設定された電流下のバッテリの電圧昇圧の勾配が決定された後、あらかじめ保存された電圧勾配間隔表における、勾配が区分される特定の勾配間隔が決定され、次いで、対応するバッテリ仕様パラメータが、勾配間隔とバッテリ仕様パラメータとの対応関係に従って決定される。
【0050】
従来技術では、バッテリが充電されるとき、バッテリの仕様パラメータはあらかじめ検出されず、どのような仕様パラメータを有するバッテリもあらかじめ設定された充電パラメータに従って充電され、さらに仕様パラメータが変更されるとき、充電パラメータは変更されないので、充電時間が長くなりすぎる場合がある。本発明の実施形態では、仕様パラメータが最初に決定されて、異なる仕様パラメータを備えたバッテリの場合、その仕様パラメータを備えたバッテリの充電に最も適した充電パラメータが採用され、その結果、充電時間が短縮されるとともに安全が確保される。
【0051】
電源切断充電状態では、モバイル端末は、無線周波数ユニットまたは他のユニットからのいかなる影響も受けることなく、決定を行うことができる。この場合、回路基板上で消費される電流は一定であり、バッテリに供給される単位時間内の電力は基本的に固定している。したがって、電源切断充電状態におけるバッテリの勾配の決定から得られる結果は、他の状態で得られる結果よりも正確である。したがって、代替方法として、単位時間内の定電流下のバッテリの電圧昇圧の勾配を決定することは、具体的には、
バッテリが電源切断充電状態であるときに、単位時間内の定電流下のバッテリの電圧昇圧の勾配を決定することを含みうる。
【0052】
具体的には、キーの組合せ(強制的なアップグレードモードにおけるキーの組合せに類似)、ウェブのバックグラウンドなどを使用して、システムが電源切断充電モードに入るようにすることができる。
【0053】
さらに、パラメータ法を使用してバッテリの仕様パラメータを決定する場合、代替方法として、バッテリの仕様パラメータを決定する前に、この方法は、
あらかじめ設定された電圧勾配間隔表を保存することをさらに含むことができ、そこでは、電圧勾配間隔表が、異なる容量のバッテリに対応する電圧昇圧の勾配間隔を含む。
【0054】
バッテリ仕様パラメータは、バッテリ容量と仮定される。主流のバッテリの容量は一般に1000mAhから4500mAhである。例えば、バッテリ容量の場合、500mAhの間隔が、勾配間隔に対応するように設定可能であり、すなわち、ある勾配間隔に対応するように1000mAhが設定され、別の勾配間隔に対応するように1500mAhが設定されるなどであり、そこでは、各勾配間隔の範囲を実験データを使用することで取得することができる。もちろん、バッテリ容量は、他のより小さい間隔またはより大きい間隔も採用することができる。
【0055】
前述の説明は、仕様表示パラメータが単位時間内のあらかじめ設定された電流下のバッテリの電圧昇圧の勾配であるという例のみに基づいて提示されていることに留意されたい。もちろん、当業者であれば、仕様表示パラメータは、例えば、特定の瞬間におけるバッテリの電圧値などの他の数値であってもよいことを容易に理解されよう。
【0056】
仕様表示パラメータが特定の瞬間におけるバッテリの電圧値であるとき、モバイル端末によって、バッテリの仕様パラメータを、仕様表示パラメータ、およびあらかじめ保存された仕様表示パラメータ表における仕様表示パラメータとバッテリ仕様パラメータとの対応関係に従って決定することは、
モバイル端末によって、バッテリの仕様パラメータを、電圧値、およびあらかじめ保存された電圧表における電圧値とバッテリ仕様パラメータとの対応関係に従って決定することを含みうる。
【0057】
具体的には、例えば、電圧表をあらかじめ保存することができ、そこでは、その電圧表が、実験または他の手段によって取得した電圧値と仕様パラメータとの対応関係を含む。特定の瞬間におけるバッテリの電圧値を取得した後、その電圧値を電圧表に保存された電圧値と比較することによって、バッテリの仕様パラメータがさらに決定されうる。
【0058】
本発明の実施形態は、仕様パラメータを決定するために、パラメータ法と接触点識別法のいずれも採用しうることに特に留意されたい。もちろん、2つの方法は、共にモバイル端末に統合することができ、仕様パラメータが要件に従って決定される。例えば、これらの方法の使用では、接触点識別法を最初に使用することができ、さらに接触点識別法が失敗したときまたはそのチェックが必要であるとき、パラメータ法が使用される。もちろん、当業者によって容易に考えられる他の方法もまた使用されうる。
【0059】
本発明の実施形態によって提供されるバッテリ充電方法は、充電時間を短縮できるだけでなく、開発者はプログラミング段階で、異なる容量のバッテリに適用可能な1組の共通ソフトウェアコードさえ設計すればよいので、開発者の作業量を大幅に削減することもできることにも留意されたい。一方で従来技術では、異なる仕様パラメータ(例えば、容量)を有するバッテリには、別々のソフトウェアコードを開発する必要がある。さらに、バッテリが充電される前にバッテリ仕様パラメータが決定されるので、使用に当たり、異なる仕様パラメータを有するバッテリを取替え用の標準付属品として使用でき、またユーザが用意するバッテリであっても使用することができる。
【0060】
本発明の実施形態によって提供されるバッテリ充電方法の技術的な解決策をよりよく理解するために、発明を実施するための形態を、2つの例示的実施形態を参照してさらに示す。2つの実施形態では、バッテリの仕様パラメータはバッテリ容量である。
【0061】
本発明の一実施形態は、バッテリ充電方法を提供する。
図2に示すように、この方法は、以下を含む。
【0062】
21. あらかじめ設定されたサンプルレベル真理値表を保存し、そこでは、サンプルレベル真理値表が、異なる容量のバッテリに対応するサンプルレベル値組合せを含む。
【0063】
22. バッテリ容量と充電パラメータとの対応関係を確立する。
【0064】
23. 回路基板上のアナログ/デジタルサンプリングポイントに対応するレベル値を取得するために回路基板上のアナログ/デジタルサンプリングポイントのレベルを検出し、そこでは、回路基板が、少なくとも1つの接合点が電源に接続された状態で構成され、モバイル端末の後部カバーが、接触点が少なくとも1つの接合点に対応した状態で構成され、回路基板上のアナログ/デジタルサンプリングポイントのそれぞれの接合点がモバイル端末の後部カバー上の対応する接触点を介して接続されているとき、レベル値が高レベル1であり、回路基板上のアナログ/デジタルサンプリングポイントのそれぞれの接合点がモバイル端末の後部カバー上の対応する接触点を介して接続されていないとき、レベル値が低レベル0である。
【0065】
24. 回路基板上のサンプリングポイントのレベル値の組合せを、検出によって取得されたレベル値に従って取得する。
【0066】
25. 保存されたサンプルレベル真理値表でレベル値の組合せを検索し、バッテリのバッテリ容量を決定する。
【0067】
26. 決定されたバッテリ容量、およびバッテリ容量と充電パラメータとの確立された対応関係に従って、バッテリ容量に対応する充電パラメータを決定する。
【0068】
27. 決定された充電パラメータに従って、充電を実施する。
【0069】
この実施形態によって提供されるバッテリ充電方法を使用することにより、バッテリのバッテリ容量が最初に決定され、次いで対応する充電パラメータが、決定されたバッテリ容量に従って決定され、その結果、充電パラメータが、バッテリ容量に従って、動的に変更される。充電時間はバッテリの充電パラメータに応じて変化するので、バッテリ容量が変更されると、充電パラメータが変更され、それに応じて充電時間が変更される。どのような容量のバッテリに対しても統一の充電パラメータが使用される従来技術に比べて、本発明の実施形態は、充電パラメータを、バッテリ容量に従って、例えば、小容量バッテリの場合、小容量バッテリ専用の充電パラメータを使用して、また大容量バッテリの場合、大容量バッテリ専用の充電パラメータを使用して、動的に調整することができる。このように、安全を確保することができるとともに、バッテリ、特に大容量バッテリ向けに高速充電を実施することができる。明らかに、本発明の実施形態は、安全を確保しながらバッテリ容量による適応型高速充電を実施することができ、それにより、充電時間を短縮し、ユーザエクスペリエンスを向上させる。別の態様では、使用に当たり、異なる容量を有するバッテリを取替え用の標準付属品として使用でき、またユーザが用意するバッテリであっても使用することができる。
【0070】
本発明の別の実施形態は、バッテリ充電方法を提供する。
図3に示すように、この方法は、以下を含む。
【0071】
31. あらかじめ設定された電圧勾配間隔表を保存し、そこでは、電圧勾配間隔表が、異なる容量のバッテリに対応する電圧昇圧の勾配間隔を含む。
【0072】
32. バッテリ容量と充電パラメータとの対応関係を確立する。
【0073】
33. バッテリが電源切断充電状態であるときに、単位時間内の定電流下のバッテリの電圧昇圧の勾配を決定し、そこでは、電圧昇圧の勾配が、単位時間内の定電流下のバッテリの電圧昇圧を単位時間で割った数値に等しい。
【0074】
34. あらかじめ保存された電圧勾配間隔表で電圧昇圧の勾配を検索し、バッテリのバッテリ容量を決定する。
【0075】
35. 決定されたバッテリ容量、およびバッテリ容量と充電パラメータとの確立された対応関係に従って、バッテリ容量に対応する充電パラメータを決定する。
【0076】
36. 決定された充電パラメータに従って、充電を実施する。
【0077】
この実施形態によって提供されるバッテリ充電方法において、バッテリのバッテリ容量が最初に決定され、次いで対応する充電パラメータが、決定されたバッテリ容量に従って決定され、その結果、充電パラメータが、バッテリ容量に従って、動的に変更される。充電時間はバッテリの充電パラメータに応じて変化するので、バッテリ容量が変更されると、充電パラメータが変更され、それに応じて充電時間が変更される。どのような容量のバッテリに対しても統一の充電パラメータが使用される従来技術に比べて、本発明の実施形態は、充電パラメータを、バッテリ容量に従って、例えば、小容量バッテリの場合、小容量バッテリ専用の充電パラメータを使用して、また大容量バッテリの場合、大容量バッテリ専用の充電パラメータを使用して、動的に調整することができる。このように、安全を確保することができるとともに、バッテリ、特に大容量バッテリ向けに高速充電を実施することができる。明らかに、本発明の実施形態は、安全を確保しながらバッテリ容量による適応型高速充電を実施することができ、それにより、充電時間を短縮し、ユーザエクスペリエンスを向上させる。別の態様では、使用に当たり、異なる容量を有するバッテリを取替え用の標準付属品として使用でき、またユーザが用意するバッテリであっても使用することができる。
【0078】
これに対応して、本発明の一実施形態は、モバイル端末40を提供する。
図4Aに示すように、モバイル端末40は、以下を備えている。
充電対象のバッテリの仕様パラメータを決定するように構成された検出器41。あるいは、バッテリの仕様パラメータにはバッテリ容量および充電制限電圧が含まれ、検出器41は、充電対象のバッテリのバッテリ容量および/または充電制限電圧を決定するように構成される。
仕様パラメータに対応する充電パラメータを、検出器41によって決定された仕様パラメータに従って決定するように構成された決定器42。決定器は、バッテリ容量および/または充電制限電圧に対応する充電パラメータを、決定されたバッテリ容量および/または充電制限電圧に従って決定するように構成されうる。
決定器によって決定された充電パラメータに従って、バッテリを充電するように構成された充電器43。
【0079】
本発明の実施形態では、バッテリの仕様パラメータが最初に決定され、次いで対応する充電パラメータが、決定されたバッテリ仕様パラメータに従って決定され、その結果、充電パラメータが、バッテリ仕様パラメータに従って、動的に変更される。充電時間はバッテリの充電パラメータに応じて変化するので、バッテリ仕様パラメータが変更されると、充電パラメータが変更され、それに応じて充電時間が変更される。どのような仕様パラメータを有するバッテリに対しても統一の充電パラメータが使用される従来技術に比べて、本発明の実施形態は、充電パラメータを、バッテリ仕様パラメータに従って、例えば、小容量バッテリの場合、小容量バッテリ専用の充電パラメータを使用して、また大容量バッテリの場合、大容量バッテリ専用の充電パラメータを使用して、動的に調整することができる。このように、安全を確保することができるとともに、バッテリ、特に大容量バッテリ向けに高速充電を実施することができる。明らかに、本発明の実施形態は、安全を確保しながら仕様パラメータによる適応型高速充電を実施することができ、それにより、充電時間を短縮し、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0080】
さらに、
図4Bに示すように、モバイル端末40は、
検出器41が充電対象のバッテリの仕様パラメータを決定する前にバッテリ仕様パラメータと充電パラメータとの対応関係を保存するように構成されたメモリ44を備えている。
【0081】
決定器42は、具体的には、
仕様パラメータに対応する充電パラメータを、検出器41によって決定された仕様パラメータ、およびバッテリ仕様パラメータと充電パラメータとの保存された対応関係に従って決定するように構成される。
【0082】
あるいは、
図4Cに示すように、検出器41は、
アナログ/デジタルサンプリングによって、モバイル端末の回路基板上のサンプリングポイントのレベル値の組合せを取得するように構成された取得ユニット411と、
バッテリの仕様パラメータを、レベル値の取得された組合せ、およびあらかじめ保存されたサンプルレベル真理値表におけるレベル値組合せとバッテリ仕様パラメータとの対応関係に従って決定するように構成された決定ユニット412とを備えることができる。
【0083】
あるいは、モバイル端末の回路基板が、少なくとも1つの接合点が電源に接続された状態で構成され、モバイル端末の後部カバーが、接触点が少なくとも1つの接合点に対応した状態で構成され、取得ユニット411が、具体的には、
回路基板上のアナログ/デジタルサンプリングポイントに対応するレベル値を取得するために回路基板上のアナログ/デジタルサンプリングポイントのレベルを検出し、そこでは、回路基板上のアナログ/デジタルサンプリングポイントのそれぞれの接合点がモバイル端末の後部カバー上の対応する接触点を介して接続されているとき、レベル値が高レベル1であり、回路基板上のアナログ/デジタルサンプリングポイントのそれぞれの接合点がモバイル端末の後部カバー上の対応する接触点を介して接続されていないとき、レベル値が低レベル0であり、さらに
回路基板上のサンプリングポイントのレベル値の組合せを、検出によって取得されたレベル値に従って取得するように構成される。
【0084】
または、代替方法として、検出器41は、
バッテリの仕様表示パラメータを決定し、
バッテリの仕様パラメータを、決定された仕様表示パラメータ、およびあらかじめ保存された仕様表示パラメータ表における仕様表示パラメータとバッテリ仕様パラメータとの対応関係に従って決定するようにさらに構成される。
【0085】
仕様表示パラメータは、単位時間内のあらかじめ設定された電流下のバッテリの電圧昇圧の勾配、または特定の瞬間におけるバッテリの電圧値でありうる。
【0086】
仕様表示パラメータが、単位時間内のあらかじめ設定された電流下のバッテリの電圧昇圧の勾配であるとき、電圧昇圧の勾配は、単位時間内のあらかじめ設定された電流下のバッテリの電圧昇圧を単位時間で割った数値に等しく、検出器41は、具体的には、
バッテリの仕様パラメータを、電圧昇圧の勾配、およびあらかじめ保存された電圧勾配間隔表における電圧昇圧の勾配とバッテリ仕様パラメータとの対応関係に従って決定し、そこでは、電圧勾配間隔表が、様々なバッテリ仕様パラメータに対応する電圧昇圧の勾配間隔を含むように構成される。
【0087】
仕様表示パラメータが特定の瞬間におけるバッテリの電圧値であるとき、検出器41は、
バッテリの仕様パラメータを、電圧値、およびあらかじめ保存された電圧表における電圧値とバッテリ仕様パラメータとの対応関係に従って決定するように構成される。
【0088】
実施形態において提供されるモバイル端末では、含まれているユニットおよびモジュールの分割部分は、機能論理に基づいていることに留意されたい。ただし、対応する機能が実装されうる限り、分割部分はそれに限定されない。さらに、機能ユニットおよび機能モジュールは、区別する目的だけのために名前が付けられており、その名前は、本発明の保護範囲を限定することは意図しない。
【0089】
前述の方法の実施形態におけるステップのすべてまたは一部がハードウェアに命令するプログラムによって実施されうることは、当業者に理解できる。プログラムは、読出し専用メモリ、磁気ディスク、またはCD-ROMなどのコンピュータ可読記憶媒体に保存されうる。
【0090】
前述の説明は、単に本発明の特定の実施形態に関するものであり、本発明の保護範囲を限定することは意図されない。本発明で開示される技術範囲内において当業者によって容易に理解される任意の相違または置換えは、本発明の保護範囲にすべて含まれるものとする。そこで、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲に記載の保護範囲の対象であるものとする。