(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、LRRK2の機能を調節し、かつパーキンソン病のようなLRRK2介在性疾患及び病状の処置に有用な化合物に関する。
【0002】
発明の背景
非常に多くの人が、パーキンソン病、レヴィ小体認知症、及びハンチントン病のような神経変性疾患に侵されている。パーキンソン病は、1000人当たり約1人が患っている慢性、進行性の運動系障害であり、遺伝性のパーキンソン病が、すべての患者の5〜10%を占めている。パーキンソン病は、中脳ドーパミン神経細胞の進行性消失によって起こり、患者に、自身の動きを指示及び制御する能力の損傷を負わせる。パーキンソン病の主な症状は、震え、硬直、動きの緩慢さ及び平衡障害である。多くのパーキンソン病患者は、また、情動的変化、記憶喪失、会話障害及び睡眠障害のようなその他の症状も経験する。
【0003】
ロイシンリッチリピートキナーゼ2タンパク質(LRRK2)をコードする遺伝子が、遺伝性のパーキンソン病との関連で同定された(Paisan-Ruiz et al., Neuron, Vol. 44(4), 2004, pp 595-600; Zimprich et al., Neuron, Vol. 44(4), 2004, 601-607)。試験管内の研究では、パーキンソン病関連の突然変異は、野生型と比べた場合、LRRK2キナーゼ活性の増加及びGTP加水分解速度の減少につながることが示されている(Guo et al., Experimental Cell Research, Vol. 313(16), 2007, pp. 3658-3670。パーキンソン病に関連する脳幹レヴィ小体及びレヴィ小体認知症に関連する皮質抗体の標識化に抗−LRRK2抗体が使用されており、LRRK2が、レヴィ小体形成及びこれらの疾患に関連する発病機序において重要な役割を果たしうることを示唆している(Zhou et al., Molecular Degeneration, 2006, 1:17 doi:10.1186/1750-1326-1-17)。LRRK2は、また、クローン病に対する感受性及びハンセン病に対する感受性の増大に関連している可能性のある遺伝子としても同定されている(Zhang et al., New England J. Med. Vol. 361 (2009) pp.2609-2618。
【0004】
LRRK2は、また、軽度認知機能障害から、アルツハイマー病(WO2007/149789);L−ドーパ誘発性ジスキネジア(Hurley et al., Eur. J. Neurosci., Vol. 26, 2007, pp. 171-177;神経細胞前駆体分化に関連するCNS疾患(Milosevic et al., Neurodegen., Vol. 4, 2009, p. 25);癌、例えば、腎臓、乳、前立腺、血液及び肺の癌ならびに急性骨髄性白血病(WO2011/038572);乳頭状腎及び甲状腺癌腫(Looyenga et al., www.pnas.org/cgi/doi/10.1073/pnas.1012500108);多発性骨髄腫(Chapman et al., Nature Vol. 471, 2011, pp. 467-472);筋萎縮性側索硬化症(Shtilbans et al., Amyotrophic Lateral Sclerosis "Early Online 2011, pp. 1-7);リウマチ性関節炎(Nakamura et al., DNA Res. Vol. 13(4), 2006, pp. 169-183);そして強直性脊椎炎(Danoy et al., PLoS Genetics, Vol. 6(12), 2010, e1001195, pp. 1-5)への移行にも関連づけられている。
【0005】
したがって、LRRK2活性を調節する上で有効な化合物及び組成物は、神経変性疾患、例えば、パーキンソン病及びレヴィ小体認知症;CNS障害、例えば、アルツハイマー病及びL−ドーパ誘発性ジスキネジア;癌、例えば、腎臓、乳、前立腺、血液、乳頭及び肺癌、急性骨髄性白血病、及び多発性骨髄腫;ならびに炎症性疾患、例えば、ハンセン病、クローン病、筋萎縮性側索硬化症、リウマチ性関節炎及び強直性脊椎炎のための処置に提供されうる。特に、その他のキナーゼ、例えば、JAK2に比べてLRRK2に選択的である、LRRK2親和性を有する化合物であって、そして神経変性障害、例えば、パーキンソン病の処置のために有効な薬物を提供しうる化合物が求められている。
【0006】
発明の概要
本発明は、式I:
【化1】
[式中、
mは、0〜3であり;
Xは、−NR
a−;−O−;又は−S(O)
r−(ここで、rは、0〜2であり、そしてR
aは、水素又はC
1−6アルキルである)であり;
R
1は、C
1−6アルキル;C
2−6アルケニル;C
2−6アルキニル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;ヒドロキシ−C
2−6アルケニル;アミノ−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルスルホニル−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルで場合により置換されているC
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルであるか;
あるいはR
1及びR
aは、それらが結合している原子と一緒になって、O、N及びSから選択される更なるヘテロ原子を場合により含みうる3〜6員環を形成してよく、そしてその環は、オキソ、ハロ又はC
1−6アルキルで場合により置換されており;
R
2は、ハロ;C
1−6アルコキシ;シアノ;C
2−6アルキニル;C
2−6アルケニル;ハロ−C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルコキシ;C
3−6シクロアルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている);C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;アセチル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルであり;
R
3は、−OR
4;ハロ;シアノ;C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルで場合により置換されているC
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルであり;
R
4は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルもしくはハロで場合により置換されているC
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルもしくはハロで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルであり;
R
5は、水素;又はC
1−6アルキルであり;
nは、0又は1であり;
R
6は、水素;C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;アミノ−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;ヘテロシクリル;又はヘテロシクリル−C
1−6アルキルであり;ここで、C
3−6シクロアルキル、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリル−C
1−6アルキルの各々は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2、3もしくは4個の基で場合により置換されていてよいか;又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって5もしくは6員環を形成してよいか;
あるいはR
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、O、N及びS(O)nから選択される更なるヘテロ原子を場合により含む3〜7員環を形成し、そしてその環は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2、3もしくは4個の基で場合により置換されているか;又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって5もしくは6員環を形成してよく;そして、
R
7は、ハロ;C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルキル;又はハロ−C
1−6アルコキシである]で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
【0007】
さらに、本発明は、式Iの化合物のすべての光学異性体、すなわち、ジアステレオ異性体、ジアステレオマー混合物、ラセミ混合物、すべてのそれらの対応する鏡像異性体及び/又は互変異性体ならびにそれらの溶媒和物を含む。
【0008】
本発明は、また、本化合物を含む医薬組成物、本化合物を使用する方法及び本化合物の調製方法も提供する。
【0009】
発明の詳細な説明
定義
特段の記載がない限り、本願(本明細書及び特許請求の範囲を含む)において用いられる下記の用語は、以下に示す定義を有する。本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用されているとき、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈からそれ以外であることが明白である場合を除き、複数の指示対象を含むことに留意しなければいけない。
【0010】
「アセチル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、基−C=O−CH
3を意味する。
【0011】
「アルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、炭素及び水素原子のみからなり、1〜12個の炭素原子を有する、一価の直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素部分を意味する。「低級アルキル」は、1〜6個の炭素原子のアルキル基、すなわち、C
1−6アルキルを指す。アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec ブチル、tert ブチル、ペンチル、n−ヘキシル、オクチル、ドデシル等を含むがこれらに限定されない。
【0012】
「アルケニル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、2〜6個の炭素原子の直鎖一価の炭化水素基又は2〜6個の炭素原子の分岐鎖一価の炭化水素基、すなわち、少なくとも1つの二重結合を含有するC
2−6アルケニル、例えば、エテニル、プロペニル等を意味する。
【0013】
「アルキニル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、2〜6個の炭素原子の直鎖一価の炭化水素基又は2〜6個の炭素原子の分岐鎖一価の炭化水素基、すなわち、少なくとも1つの三重結合を含有するC
2−6アルキニル、例えば、エチニル、プロピニル等を意味する。
【0014】
「アルキレン」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、1〜6個の炭素原子の直鎖飽和二価の炭化水素基又は3〜6個の炭素原子の分岐鎖飽和二価の炭化水素基、例えば、メチレン、エチレン、2,2−ジメチルエチレン、プロピレン、2−メチルプロピレン、ブチレン、ペンチレン等を意味する。
【0015】
「アルコキシ」及び「アルキルオキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、互換可能に使用されてよく、式−OR(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのアルキル部分である)で示される部分を意味する。アルコキシ部分の例は、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ等を含むがこれらに限定されない。
【0016】
「アルコキシアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式Ra−O−Rb−(式中、本明細書で定義したとおり、Raは、アルキルであり、そしてRbは、アルキレンである)で示される部分、例えば、C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキルを意味する。代表的なアルコキシアルキル基は、例として、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、1−メチル−2−メトキシエチル、1−(2−メトキシエチル)−3−メトキシプロピル及び1−(2−メトキシエチル)−3−メトキシプロピルを含む。
【0017】
「アルコキシアルコキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−R−R’(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR’は、アルコキシである)で示される基を意味する。
【0018】
「アルキルカルボニル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−C(O)−R(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのアルキルである)で示される部分、例えば、C
1−6アルキル−カルボニルを意味する。
【0019】
「アルコキシカルボニル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−C(O)−R(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのアルコキシである)で示される基、例えば、C
1−6アルコキシ−カルボニルを意味する。
【0020】
「アルキルカルボニルアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−R−C(O)−R’(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR’は、アルキルである)で示される基、例えば、C
1−6アルキル−カルボニル−C
1−6アルキルを意味する。
【0021】
「アルコキシカルボニルアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−R−C(O)−R’(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR’は、アルコキシである)で示される基、例えば、C
1−6アルコキシ−カルボニル−C
1−6アルキルを意味する。
【0022】
「アルコキシカルボニルアルコキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−R−C(O)−R’(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR’は、アルコキシである)で示される基、例えば、C
1−6アルコキシ−カルボニル−C
1−6アルコキシを意味する。
【0023】
「ヒドロキシカルボニルアルコキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−R−C(O)−OH(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのアルキレンである)で示される基、例えば、−C
1−6アルコキシ−カルボニル−OHを意味する。
【0024】
「アルキルアミノカルボニルアルコキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−R−C(O)−NHR’(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR’は、アルキルである)で示される基を意味する。
【0025】
「ジアルキルアミノカルボニルアルコキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−R−C(O)−NR’R”(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR’及びR”は、アルキルである)で示される基を意味する。
【0026】
「アルキルアミノアルコキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−R−NHR’(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR’は、アルキルである)で示される基を意味する。
【0027】
「ジアルキルアミノアルコキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−R−NR’R’(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR’及びR”は、アルキルである)で示される基を意味する。
【0028】
「アルキルスルホニル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−SO
2−R、(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのアルキルである)で示される部分、例えば、C
1−6アルキル−スルホニルを意味する。
【0029】
「アルキル−ヘテロシクリル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式C
1−6アルキル−R(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのヘテロシクリルである)で示される部分、例えば、C
1−6アルキル−ヘテロシクリルを意味する。
【0030】
「アルキルスルホニルアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−R’−SO
2−R”(式中、本明細書で定義したとおり、R’は、アルキレンであり、そしてR”は、アルキルである)で示される部分、例えば、C
1−6アルキルスルホニル−C
1−6アルキルを意味する。
【0031】
「アルキルスルホニルアルコキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−R−SO
2−R’(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR’は、アルキルである)で示される基を意味する。
【0032】
「アミノ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−NRR’(式中、R及びR’は、それぞれ独立に、水素又は本明細書で定義したとおりのアルキルである)で示される部分を意味する。「アミノ」は、このように「アルキルアミノ」(ここで、R及びR’のうちの一方は、アルキルであり、そして他方は、水素である)及び「ジアルキルアミノ(ここで、R及びR’は、共にアルキルである)」を含む。
【0033】
「アミノカルボニル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−C(O)−R(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのアミノである)で示される基を意味する。
【0034】
「アルコキシアミノ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−NR−OR’(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、水素又はアルキルであり、そしてR’は、アルキルである)で示される部分を意味する。
【0035】
「アルキルスルファニル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−SR(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのアルキルである)で示される部分を意味する。
【0036】
「アミノアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、基−R−R’(式中、本明細書で定義したとおり、R’は、アミノであり、そしてRは、アルキレンである)、例えば、アミノ−C
1−6アルキルを意味する。「アミノアルキル」は、アミノメチル、アミノエチル、1−アミノプロピル、2−アミノプロピル等を含む。「アミノアルキル」のアミノ部分は、アルキルで1回又は2回置換されて、それぞれ「アルキルアミノアルキル」及び「ジアルキルアミノアルキル」を生じていてよい。「アルキルアミノアルキル」は、メチルアミノメチル、メチルアミノエチル、メチルアミノプロピル、エチルアミノエチル等を含む。「ジアルキルアミノアルキル」は、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノプロピル、N−メチル−N−エチルアミノエチル等を含む。
【0037】
「アミノアルコキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、基−OR−R’(式中、本明細書で定義したとおり、R’は、アミノであり、そしてRは、アルキレンである)を意味する。
【0038】
「アルキルスルホニルアミド」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−NR’SO
2−R(式中、Rは、アルキルであり、そしてR’は、水素又はアルキルである)で示される部分を意味する。
【0039】
「アミノカルボニルオキシアルキル」又は「カルバミルアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−R−O−C(O)−NR’R”(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR’、R”は、それぞれ独立に、水素又はアルキルである)で示される基を意味する。
【0040】
「アルキニルアルコキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−R−R’(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR’は、アルキニルである)で示される基を意味する。
【0041】
「アリール」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、一、二又は三環の芳香族環からなる一価の環状芳香族炭化水素部分を意味する。アリール基は、本明細書で定義したとおり、場合により置換されうる。アリール部分の例は、フェニル、ナフチル、フェナントリル、フルオレニル、インデニル、ペンタレニル、アズレニル、オキシジフェニル、ビフェニル、メチレンジフェニル、アミノジフェニル、ジフェニルスルフィジル、ジフェニルスルホニル、ジフェニルイソプロピリデニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾフラニル、ベンゾジオキシリル、ベンゾピラニル、ベンゾオキサジニル、ベンゾオキサジノニル、ベンゾピペリジニル、ベンゾピペラジニル、ベンゾピロリジニル、ベンゾモルホリニル、メチレンジオキシフェニル、エチレンジオキシフェニル等を含むがこれらに限定されず、これらの部分は、本明細書で定義したとおり、場合により置換されていてよい。
【0042】
「アリールアルキル」及び「アラルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、互換可能に使用されてよく、基−R
aR
b(ここで、本明細書で定義したとおり、R
aは、アルキレン基であり、そしてR
bは、アリール基である)を意味する;例えば、フェニルアルキル、例えば、ベンジル、フェニルエチル、3−(3−クロロフェニル)−2−メチルペンチル等は、アリールアルキルの例である。
【0043】
「アリールスルホニル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−SO
2−R(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのアリールである)で示される基を意味する。
【0044】
「アリールオキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−R(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのアリールである)で示される基を意味する。
【0045】
「アラルキルオキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−R−R”(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR”は、アリールである)で示される基を意味する。
【0046】
「カルボキシ」又は「ヒドロキシカルボニル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、互換可能に使用されてよく、式−C(O)−OHで示される基を意味する。
【0047】
「シアノアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−R’−R”(ここで、R’は、本明細書で定義したとおりのアルキレンであり、そしてR”は、シアノ又はニトリルである)で示される部分を意味する。
【0048】
「シクロアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、一又は二環式の環からなる一価の飽和炭素環部分、例えば、C
3−6シクロアルキルを意味する。特定のシクロアルキルは、非置換であるか、又はアルキルで置換されている。シクロアルキルは、本明細書で定義したとおり、場合により置換されうる。特別の定めのない限り、シクロアルキルは、場合により1個以上の置換基で置換されていてよく、ここで、各置換基は、独立に、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、ハロ、ハロアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ又はジアルキルアミノである。シクロアルキル部分の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等(それらの部分的に不飽和の(シクロアルケニル)誘導体を含む)を含むがこれらに限定されない。
【0049】
「シクロアルキルアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−R’−R”(ここで、本明細書で定義したとおり、R’は、アルキレンであり、そしてR”は、シクロアルキルである)で示される部分、例えば、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキルを意味する。
【0050】
「シクロアルキルアルコキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−R−R’(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR’は、シクロアルキルである)で示される基を意味する。
【0051】
「シクロアルキルカルボニル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−C(O)−R(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのシクロアルキルである)で示される部分、例えば、C
3−6シクロアルキル−カルボニルを意味する。
【0052】
「ヘテロアリール」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、N、O又はSから選択される1、2又は3個の環ヘテロ原子を含有する少なくとも1個の芳香族環を有し、残る環原子はCである、5〜12個の環原子の単環式又は二環式の基(ヘテロアリール基の結合点が、芳香族環上にあることになるという理解に基づく)を意味する。ヘテロアリール環は、本明細書で定義したとおり、場合により置換されていてよい。ヘテロアリール部分の例は、場合により置換されているイミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピラジニル、チエニル、ベンゾチエニル、チオフェニル、フラニル、ピラニル、ピリジル、ピロリル、ピラゾリル、ピリミジル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾフリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチオピラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾピラニル、インドリル、イソインドリル、トリアゾリル、トリアジニル、キノキサリニル、プリニル、キナゾリニル、キノリジニル、ナフチリジニル、プテリジニル、カルバゾリル、アゼピニル、ジアゼピニル、アクリジニル等を含むがこれらに限定されず、これらの各々は、本明細書で定義したとおり、場合により置換されていてよい。
【0053】
「ヘテロアリールアルキル」又は「ヘテロアラルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−R−R’(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR’は、ヘテロアリールである)で示される基を意味する。
【0054】
「ヘテロアリールスルホニル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−SO
2−R(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのヘテロアリールである)で示される基を意味する。
【0055】
「ヘテロアリールオキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−R(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのヘテロアリールである)で示される基を意味する。
【0056】
「ヘテロアラルキルオキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−R−R”(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR”は、ヘテロアリールである)で示される基を意味する。
【0057】
用語「ハロ」、「ハロゲン」及び「ハロゲン化物」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、互換可能に使用されてよく、置換基フルオロ(F)、クロロ(Cl)、ブロモ(Br)又はヨード(I)を指す。
【0058】
「ハロアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、1つ以上の水素が、同一又は異なるハロゲンで置き換えられている、本明細書で定義したとおりのアルキル、例えば、ハロ−C
1−6アルキルを意味する。特には、フルオロ−C
1−6アルキルである。代表的なハロアルキルは、−CH
2Cl、−CH
2CF
3、−CH
2CCl
3、ペルフルオロアルキル(例えば、−CF
3)等を含む。
【0059】
「ハロアルコキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−OR(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのハロアルキル部分である)で示される部分、例えば、ハロ−C
1−6アルコキシを意味する。代表的なハロアルコキシは、ジフルオロメトキシである。
【0060】
「ヘテロシクロアミノ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、飽和環(ここで、少なくとも1個の環原子は、N、NH又はN−アルキルであり、残る環原子は、アルキレン基を形成する)を意味する。
【0061】
「ヘテロシクリル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、1、2又は3又は4個のヘテロ原子(窒素、酸素又は硫黄から選択される)を組み込んだ1〜3個の環からなる、一価の飽和部分を意味する。ヘテロシクリル環は、本明細書で定義したとおり、場合により置換されていてよい。ヘテロシクリル部分の例は、場合により置換されているピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、アゼピニル、ピロリジニル、アゼチジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、オキセタニル等を含むがこれらに限定されない。このようなヘテロシクリルは、本明細書で定義したとおり、場合により置換されていてよい。特には、モルホリニル、ピペリジニル、オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジニル、アゼチジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、[1,4]オキサゼパニル、3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクチル、2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクチル、2−オキサ−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプチル、ピリミジニル及びオキセタン−3−イルである。具体的には、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−2−イル、アゼチジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、テトラヒドロピラン−3−イル、[1,4]オキサゼパン−4−イル、3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル、2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、2−オキサ−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプタ−6−イル、ピリミジン−5−イル及びオキセタン−3−イルである。
【0062】
「ヘテロシクリルアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−R−R’(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR’は、ヘテロシクリルである)で示される部分、例えば、ヘテロシクリル−C
1−6アルキルを意味する。
【0063】
「ヘテロシクリルオキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−OR(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのヘテロシクリルである)で示される部分を意味する。
【0064】
「ヘテロシクリルアルコキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−OR−R’(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、そしてR’は、ヘテロシクリルである)で示される部分を意味する。
【0065】
「ヒドロキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、基−OHを意味する。
【0066】
「ヒドロキシアルコキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−OR(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのヒドロキシアルキルである)で示される部分を意味する。
【0067】
「ヒドロキシアルキルアミノ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−NR−R’(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、水素又はアルキルであり、そしてR’は、ヒドロキシアルキルである)で示される部分を意味する。
【0068】
「ヒドロキシアルキルアミノアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−R−NR’−R”(式中、本明細書で定義したとおり、Rは、アルキレンであり、R’は、水素又はアルキルであり、そしてR”は、ヒドロキシアルキルである)で示される部分を意味する。
【0069】
「ヒドロキシカルボニルアルキル」又は「カルボキシアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−R−(CO)−OH(ここで、Rは、本明細書で定義したとおりのアルキレンである)で示される基を意味する。
【0070】
「ヒドロキシカルボニルアルコキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−R−C(O)−OH(式中、Rは、本明細書で定義したとおりのアルキレンである)で示される基を意味する。
【0071】
「ヒドロキシアルキルオキシカルボニルアルキル」又は「ヒドロキシアルコキシカルボニルアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−R−C(O)−O−R−OH(式中、各Rは、アルキレンであり、そして同一又は異なっていてよい)で示される基を意味する。
【0072】
「ヒドロキシアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、1個以上、例えば、1、2又は3個のヒドロキシ基で置換されている、本明細書で定義したとおりのアルキル部分(但し、同一の炭素原子は、1個より多いヒドロキシ基を担持しない)、例えば、ヒドロキシ−C
1−6アルキルを意味する。代表的な例は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル、2−ヒドロキシブチル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチルエチル、2,3−ジヒドロキシブチル、3,4−ジヒドロキシブチル及び2−(ヒドロキシメチル)−3ヒドロキシプロピルを含むがこれらに限定されない。
【0073】
「ヒドロキシシクロアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、シクロアルキル基中の1、2又は3個の水素原子が、ヒドロキシ置換基で置き換えられている、本明細書で定義したとおりのシクロアルキル部分を意味する。代表的な例は、2−、3−又は4−ヒドロキシシクロヘキシル等を含むがこれらに限定されない。
【0074】
「アルコキシヒドロキシアルキル」及び「ヒドロキシアルコキシアルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、互換可能に使用されてよく、少なくとも1回ヒドロキシで、そして少なくとも1回アルコキシで置換されている、本明細書で定義したとおりのアルキルを意味する。「アルコキシヒドロキシアルキル」及び「ヒドロキシアルコキシアルキル」は、このように、例えば、2−ヒドロキシ−3−メトキシ−プロパン−1−イル等を包含する。
【0075】
「尿素」又は「ウレイド」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−NR’−C(O)−NR”R'''(式中、R’、R”及びR'''は、それぞれ独立に、水素又はアルキルである)で示される基を意味する。
【0076】
「カルバマート」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−C(O)−NR’R”(式中、R’及びR”は、それぞれ独立に、水素又はアルキルである)で示される基を意味する。
【0077】
「カルボキシ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−O−C(O)−OHで示される基を意味する。
【0078】
「スルホンアミド」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、式−SO
2−NR’R”(式中、R’及びR”は、それぞれ独立に、水素又はアルキルである)で示される基を意味する。
【0079】
「場合により置換されている」は、「アリール」、「フェニル」、「ヘテロアリール」「シクロアルキル」又は「ヘテロシクリル」部分との関連で使用される場合、このような部分が、非置換(すなわち、すべての空原子価が、水素原子で占められている)であるか、又は本明細書において関連付けたような具体的な基で置換されていてよいことを意味する。
【0080】
「脱離基」は、従来それが合成有機化学において関連づけられる意味を有する基、すなわち、置換反応条件下で置換可能(displaceable)な原子又は基を意味する。脱離基の例は、ハロゲン、アルカン−又はアリーレンスルホニルオキシ、例えば、メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、チオメチル、ベンゼンスルホニルオキシ、トシルオキシ及びチエニルオキシ、ジハロホスフィノイルオキシ、場合により置換されているベンジルオキシ、イソプロピルオキシ、アシルオキシ等を含むがこれらに限定されない。
【0081】
「モジュレーター」は、標的と相互に作用する分子を意味する。相互作用は、本明細書で定義したとおり、アゴニスト、アンタゴニスト等を含むがこれらに限定されない。
【0082】
「ニトリル」又は「シアノ」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、基−C≡Nを意味する。
【0083】
「任意の」又は「場合により」は、続いて記載される事象又は状況が、生じてもよいが、生じる必要はないこと、そしてその記載が、その事象又は状況が生じる場合と生じない場合とを含むことを意味する。
【0084】
「疾患」及び「疾患状態」は、任意の疾患、病状、症状、障害又は適応症を意味する。
【0085】
「不活性有機溶媒」又は「不活性溶媒」は、溶媒が、併せて記載される反応条件下で不活性であることを意味し、例えば、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、クロロホルム、塩化メチレン又はジクロロメタン、ジクロロエタン、ジエチルエーテル、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、tert−ブタノール、ジオキサン、ピリジン等を含む。反する定めのない限り、本発明の反応に用いられる溶媒は、不活性溶媒である。
【0086】
「薬学的に許容しうる」は、一般に安全で、非毒性であり、そして生物学上にせよそうでないにせよ望ましくないものでない医薬組成物(すなわち、組成物)を調製するのに有用であることを意味し、そして、ヒトの薬学的使用はもちろんのこと、獣医学的にも許容しうることを含む。
【0087】
化合物の「薬学的に許容しうる塩」は、本明細書で定義したとおりの薬学的に許容しうる、塩であって、親化合物の所望の薬理学的活性を有する塩を意味する。
【0088】
当然のことながら、薬学的に許容しうる塩に対するすべての言及は、同一の酸添加塩の、本明細書で定義したとおりの溶媒付加形態(溶媒和物)又は結晶形態(多形体)を含む。
【0089】
無機及び有機酸との適切な塩の例は、酢酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、塩酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタン−スルホン酸、硝酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸、コハク酸、硫酸(sulfuric acid)、硫酸(sulphuric acid)、酒石酸、トリフルオロ酢酸等を含むがこれらに限定されない。好適であるのは、ギ酸、トリフルオロ酢酸及び塩酸である。
【0090】
用語「薬学的に許容しうる担体」及び「薬学的に許容しうる補助物質」は、配合剤の他の成分と適合性のある担体及び補助物質、例えば、希釈剤又は賦形剤を指す。
【0091】
用語「医薬組成物」又は「組成物」と呼ぶものは、指定された成分を所定の量又は比率で含む生成物、及び指定された成分を指定された量で組み合わせることから直接又は間接的に生じるあらゆる生成物を包含する。それは、好ましくは、1種以上の有効成分を含む生成物及び不活性成分を含む任意の担体ならびに任意の2種以上の成分の混合、複合体形成もしくは凝集、あるいは1種以上の成分の解離又は1種以上の成分のその他の種類の反応もしくは相互作用から直接又は間接的に生じるあらゆる生成物を包含する。
【0092】
「保護基(Protective group)」又は「保護基(protecting group)」は、それが合成化学において従来使われる意味において、化学反応が他の非保護反応部位で選択的に行われうるように、多官能化合物の1つの反応部位を選択的に阻止する基を意味する。本発明の特定の工程は、反応物質中に存在する反応性の窒素及び/又は酸素原子を阻止する保護基に依存している。例えば、用語「アミノ−保護基」及び「窒素保護基」は、本明細書において互換可能に使用され、そして合成手順の間の望ましくない反応に対して窒素原子を保護することを目的としたこれらの有機基を指す。代表的な窒素保護基は、トリフルオロアセチル、アセトアミド、ベンジル(Bn)、ベンジルオキシカルボニル(カルボベンジルオキシ、CBZ)、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル(BOC)等を含むがこれらに限定されない。当業者は、除去が容易であり、かつ下記の反応に抵抗する能力のためには、どのように基を選択すればよいかが分かるであろう。
【0093】
「溶媒和物」は、化学量論又は非化学量論的量の溶媒を含有する溶媒添加形態を意味する。化合物によっては、一定モル比の溶媒分子を結晶質固体状態に捕捉し、そうして溶媒和物を形成する傾向がある。溶媒が水の場合、形成される溶媒和物は水和物であり、溶媒がアルコールの場合、形成される溶媒和物はアルコラートである。水和物は、水の1つ以上の分子と、水がH
2Oとしてその分子状態をその中で保持できる物質の1つとの組み合わせにより形成されるが、このような組み合わせは、1つ以上の水和物を形成することができる。
【0094】
「パーキンソン病」は、運動能力、言語及び/又は認知機能を低下させる中枢神経系の変性障害を意味する。パーキンソン病の症状は、例えば、筋肉の硬直、振戦、身体の動きの緩慢化(運動緩慢)及び身体の動きの損失(無動)を含む場合がある。
【0095】
「レヴィ小体病」(「レヴィ小体認知症」とも称される)、「びまん性レヴィ小体病」、「皮質(性)レヴィ小体病」は、解剖学的には、脳の中のレヴィ小体の存在によって特徴づけられる神経発生障害を意味する。
【0096】
「被検体」は、哺乳類及び非哺乳類を意味する。哺乳類は、人類;非人類霊長類、例えば、チンパンジー及びその他の類人猿及びサル種;家畜、例えば、畜牛、馬、羊、ヤギ及び豚;家畜(domestic animals)、例えば、ウサギ、犬及びネコ;齧歯類、例えば、ラット、マウス及びモルモットを含む実験動物等を含むがこれらに限定されない哺乳綱の任意の構成員を意味する。非哺乳類の例は、鳥類等を含むがこれらに限定されない。用語「被検体」は、特定の年齢又は性別を示さない。
【0097】
用語「最大半量阻害濃度」(IC
50)は、インビトロでの生物学的プロセスの50%阻害を得るために必要な特定の化合物の濃度を表す。IC
50値は、対数的にpIC
50値(−log IC
50)(ここで、より高い値が、指数関数的により高い有効性を示す)に変換することができる。IC
50値は、絶対値ではなく、実験条件、例えば、使用する濃度に依存する。IC
50値を、チェン−プルソフ(Cheng-Prusoff)式を用いて、絶対阻害定数(Ki)に変換できる(Biochem. Pharmacol. (1973) 22:3099)。用語「阻害定数」(Ki)は、特定のインヒビターの受容体に対する絶対結合親和性を表す。これは、競合結合アッセイを用いて測定され、競合リガンド(例えば、放射性リガンド)が存在していない場合は、その特定のインヒビターが受容体の50%を占めた場合の濃度に等しい。Ki値は、対数的にpKi値(−log Ki)(ここで、より高い値が、指数関数的により高い有効性を示す)に変換できる。
【0098】
「治療的有効量」は、疾患状態を処置するために被検体に投与される際、その疾患状態のためのそのような処置を有効にするのに十分である化合物の量を意味する。「治療的有効量」は、化合物、処置する疾患状態、処置する疾患の重篤度、被検体の年齢及び相対健康状態、投与の経路及び形態、担当医又は獣医の判断及びその他の要因に依存して変化する。
【0099】
変数について言及するとき、用語「本明細書で定義したとおり」及び「本明細書に記載したとおり」は、変数の広い定義、ならびに、記載がある場合、好適な、より好適な、そして最も好適な定義を参照により組み込む。
【0100】
用語「テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、本明細書で定義したとおりのアルキルを介して結合している、テトラヒドロフラニルを意味する。
【0101】
用語「テトラヒドロプラニル−C
1−6アルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、本明細書で定義したとおりのアルキルを介して結合している、テトラヒドロプラニルを意味する。
【0102】
用語「オキセタニル−C
1−6アルキル」は、単独で又はその他の基との組み合わせにおいて、本明細書で定義したとおりのアルキルを介して結合している、オキセタニルを意味する。
【0103】
「治療的有効量」は、疾患状態を処置するために被検体に投与される際、その疾患状態のためのそのような処置を有効にするのに十分である化合物の量を意味する。「治療的有効量」は、化合物、処置する疾患状態、処置する疾患の重篤度、被検体の年齢及び相対健康状態、投与の経路及び形態、担当医又は獣医の判断及びその他の要因に依存して変化する。
【0104】
変数について言及するとき、用語「上に定義したもの」及び「本明細書において定義したもの」は、変数の広い定義、ならびに、記載がある場合、特定の定義を参照により組み込む。
【0105】
疾患状態を「処置すること」又は「処置」は、とりわけ、疾患状態を阻害すること、すなわち、疾患状態又はその臨床症状の発生の阻止及び/又は疾患状態の緩和、すなわち、疾患状態又はその臨床症状の一時的な又は永久的な緩解をもたらすことを含む。
【0106】
化学反応について言及するとき、用語「処理すること」、「接触すること」及び「反応させること」は、2種以上の試薬を適切な条件下で加えるか又は混合して、指定及び/又は所望の生成物を生成することを意味する。当然のことながら、指定及び/又は所望の生成物を生成する反応は、必ずしも、最初に加えられた2つの試薬の組み合わせから直接的に生じなくてもよい、すなわち、混合物中に1つ以上の中間体が生じて、これが最終的に指定及び/又は所望の生成物の形成につながってもよい。
【0107】
命名法及び構造
一般に、本願において使用される命名法及び化学名は、CambridgeSoftTMによるChembioOfficeTMに基づく。本明細書における構造において、炭素、酸素、硫黄又は窒素原子上に出現する空原子価は、いずれも、他に指定のない限り、水素原子の存在を示す。窒素含有ヘテロアリール環が、窒素原子上の空原子価と一緒に示され、そして変数、例えば、Ra、Rb又はRcが、そのヘテロアリール環上に示される場合、かかる変数は、空原子価窒素に結合又は連結していてよい。キラル中心が、構造中に存在するが、そのキラル中心に対する具体的な立体化学が示されていない場合、キラル中心に関連する2個の鏡像異性体がその構造により包含される。本明細書において示される構造が、複数の互変異性型で存在しうる場合、すべてのかかる互変異性体が、その構造により包含される。本明細書における構造において表される原子は、かかる原子のすべての天然に存在するアイソトープを包含することが意図されている。従って、例えば、本明細書において示される水素原子は、ジュウテリウム及びトリチウムを含むことを意味し、そして炭素原子は、C13及びC14アイソトープを含むことを意味する。
【0108】
本明細書において特定したすべての特許及び刊行物は、それらの全文が参照により本明細書に組み込まれる。
【0109】
本発明の化合物
本発明は、
式I:
【化2】
[式中、
mは、0〜3であり;
Xは、−NR
a−;−O−;又は−S(O)
r−(ここで、rは、0〜2であり、そしてR
aは、水素又はC
1−6アルキルである)であり;
R
1は、C
1−6アルキル;C
2−6アルケニル;C
2−6アルキニル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;ヒドロキシ−C
2−6アルケニル;アミノ−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルスルホニル−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルで場合により置換されているC
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;テトラヒドロプラニル;テトラヒドロプラニル−C
1−6アルキル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルであるか;
あるいはR
1及びR
aは、それらが結合している原子と一緒になって、O、N及びSから選択される更なるヘテロ原子を場合により含みうる3〜6員環を形成してよく、そしてその環は、オキソ、ハロ又はC
1−6アルキルで置換されており;
R
2は、ハロ;C
1−6アルコキシ;シアノ;C
2−6アルキニル;C
2−6アルケニル;ハロ−C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルコキシ;C
3−6シクロアルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている);C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;アセチル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルであり;
R
3は、−OR
4;ハロ;シアノ;C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルで場合により置換されているC
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルであり;
R
4は、水素;C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルもしくはハロで場合により置換されているC
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルもしくはハロで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルであり;
R
5は、水素;又はC
1−6アルキルであり;
nは、0又は1であり;
R
6は、水素;C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;アミノ−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;ヘテロシクリル;又はヘテロシクリル−C
1−6アルキルであり;ここで、C
3−6シクロアルキル、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリル−C
1−6アルキルの各々は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2、3もしくは4個の基で場合により置換されていてよいか;又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成してよいか;
あるいはR
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、O、N及びS(O)
rから選択される更なるヘテロ原子を場合により含む3〜7員環を形成し、そしてその環は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;C
1−6アルキル−ヘテロシクリル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2、3もしくは4個の基で場合により置換されているか、又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成してよく;そして、
R
7は、ハロ;C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルキル;又はハロ−C
1−6アルコキシである]で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
【0110】
本発明は、式I:
[式中、
mは、0又は1であり、
Xは、−NR
a−又は−O−(ここで、R
aは水素である)であり;
R
1は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルスルホニル−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルで場合により置換されているC
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分が、テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;テトラヒドロプラニル;テトラヒドロプラニル−C
1−6アルキルで場合により置換されている)であるか;
あるいはR
1及びR
aは、それらが結合している原子と一緒になって、O及びNから選択される更なるヘテロ原子を場合により含みうる3〜6員環を形成してよく;
R
2は、ハロ;C
1−6アルコキシ;シアノ;C
1−6アルキニル;ハロ−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分が、アセチルで場合により置換されている)であり;
R
3は、−OR
4;ハロ;C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキルであり;
R
4は、水素、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキルで場合により置換されているC
3−6シクロアルキルであり;
R
5は、水素又はC
1−6アルキルであり;
nは、0又は1であり;
R
6は、水素;C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;アミノ−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;ヘテロシクリル;又はヘテロシクリル−C
1−6アルキルであり;ここで、C
3−6シクロアルキル、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリル−C
1−6アルキルの各々は、C
1−6アルキル;ハロ及びニトリルから独立に選択される1、2、3又は4個の基で場合により置換されいてよいか;
あるいはR
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、O及びNから選択される更なるヘテロ原子を場合により含む3〜7員環を形成し、そしてその環は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−ヘテロシクリル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;ヘテロシクリルから独立に選択される1、2、3もしくは4個の基で場合により置換されているか、又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成してよく;そして、
R
7は、ハロ又はC
1−6アルコキシである]で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
【0111】
本発明は、式I:
[式中、
mは、0又は1であり;
Xは、−NH−又は−O−であり;
R
1は、C
1−6アルキルであり;
R
2は、ハロ;シアノ又はハロ−C
1−6アルキルであり;
R
3は、−OR
4又はハロであり;
R
4は、C
1−6アルキルであり;
R
5は、水素であり;
nは、0であり;
R
6は、C
1−6アルキルであるか;
あるいはR
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、モルホリノ環を形成し;そして
R
7は、ハロ又はC
1−6アルコキシである]で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
【0112】
本発明は、式I:
[式中、
mは、0又は1であり、
Xは、−NH−又は−O−であり、
R
1は、メチル又はエチルであり;
R
2は、Cl、CN又はトリフルオロメチルであり;
R
3は、Cl、メトキシ、エトキシ又はイソプロポキシであり;
R
5は、水素であり;
nは、0であり;
R
6は、tert−ブチルであるか;
あるいはR
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、モルホリノ環を形成し;そして
R
7は、F又はメトキシである]で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
【0113】
本発明は、さらに、式I:
【化3】
[式中、
mは、0〜3であり;
Xは、−NR
a−;−O−;又は−S(O)
r−(ここで、rは、0〜2であり、そしてR
aは、水素又はC
1−6アルキルである)であり;
R
1は、C
1−6アルキル;C
2−6アルケニル;C
2−6アルキニル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;ヒドロキシ−C
2−6アルケニル;アミノ−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルスルホニル−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルで場合により置換されているC
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分が、C
1−6アルキルで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルであるか;
あるいはR
1及びR
aは、それらが結合している原子と一緒になって、O、N及びSから選択される更なるヘテロ原子を場合により含みうる3〜6員環を形成してよく、そしてその環は、オキソ、ハロ又はC
1−6アルキルで置換されており;
R
2は、ハロ;C
1−6アルコキシ;シアノ;C
2−6アルキニル;C
2−6アルケニル;ハロ−C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルコキシ;C
3−6シクロアルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分が、C
1−6アルキルで場合により置換されている);C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分が、C
1−6アルキルで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;アセチル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルであり;
R
3は、−OR
4;ハロ;シアノ;C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルで場合により置換されているC
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分が、C
1−6アルキルで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルであり;
R
4は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルもしくはハロで場合により置換されているC
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分が、C
1−6アルキルもしくはハロで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルであり;
R
5は、水素;又はC
1−6アルキルであり;
nは、0又は1であり;
R
6は、水素;C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;アミノ−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;ヘテロシクリル;又はヘテロシクリル−C
1−6アルキルであり;ここで、C
3−6シクロアルキル、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリル−C
1−6アルキルの各々は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2、3又は4個の基で場合により置換されていてよいか;又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって5もしくは6員環を形成してよいか;
あるいはR
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、O、N及びS(O)
nから選択される更なるヘテロ原子を場合により含む3〜7員環を形成し、そしてその環は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2、3もしくは4個の基で場合により置換されているか;又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成してよく;そして
R
7は、ハロ;C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルキル;又はハロ−C
1−6アルコキシである]で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
【0114】
式Iの特定の実施態様において、nは、0である。
【0115】
式Iの特定の実施態様において、nは、1である。
【0116】
式Iの特定の実施態様において、R
1及びR
aは、それらが結合している原子と一緒になって、O、N及びSから選択される更なるヘテロ原子を場合により含みうる3〜6員環を形成してよく、そしてその環は、オキソ、ハロ又はC
1−6アルキルで場合により置換されていてよい。
【0117】
式Iの特定の実施態様において、R
1及びR
aは、それらが結合している原子と一緒になって、5又は6員環を形成する。
【0118】
式Iの特定の実施態様において、R
1及びR
aは、それらが結合している原子と一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル又はオキサゾリジノニル(oxazoladinonyl)基を形成する。
【0119】
式Iの特定の実施態様において、R
2は、アセチルである。
【0120】
特定の実施態様において、本化合物は、式II:
【化4】
(式中、X、m、R
1、R
2、R
3、R
5及びR
7は、式Iにおいて定義したとおりである)で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
【0121】
特定の実施態様において、本化合物は、式II:
【化5】
[式中、
mは、0〜3であり;
Xは、−NR
a−;−O−;又は−S(O)
r−(ここで、rは、0〜2であり、そしてR
aは、水素又はC
1−6アルキルである)であり;
R
1は、C
1−6アルキル;C
2−6アルケニル;C
2−6アルキニル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;ヒドロキシ−C
2−6アルケニル;アミノ−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルスルホニル−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルで場合により置換されているC
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルであり;
R
2は、ハロ;C
1−6アルコキシ;シアノ;C
2−6アルキニル;C
2−6アルケニル;ハロ−C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルコキシ;C
3−6シクロアルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている);C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルであり;
R
3は、−OR
4;ハロ;シアノ;C
1−6アルキルで場合により置換されているC
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルであり;
R
4は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルで場合により置換されているC
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルであり;
R
5は、水素;又はC
1−6アルキルであり;
R
6は、水素;C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;アミノ−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;ヘテロシクリル;又はヘテロシクリル−C
1−6アルキルであり;ここで、C
3−6シクロアルキル、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリル−C
1−6アルキルの各々は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2もしくは3個の基で場合により置換されていてよいか;又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成してよいか;
あるいはR
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、O、N及びS(O)
nから選択される更なるヘテロ原子を場合により含む3〜7員環を形成し、そしてその環は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2もしくは3個の基で場合により置換されているか、又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成してよく;そして、
R
7は、ハロ;C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルキル;又はハロ−C
1−6アルコキシである]で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
【0122】
式Iの特定の実施態様において、R
1が、C
3−6シクロアルキル又はC
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキルであるとき、Xは、−O−である。
【0123】
式Iの特定の実施態様において、R
1が、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピル−C
1−6アルキル又はシクロブチル−C
1−6アルキルであるとき、Xは、−O−である。
【0124】
式I又は式IIの特定の実施態様において、mは、0〜2である。
【0125】
式I又は式IIの特定の実施態様において、mは、0又は1である。
【0126】
式I又は式IIの特定の実施態様において、mは、0である。
【0127】
式I又は式IIの特定の実施態様において、mは、1である。
【0128】
式I又は式IIの特定の実施態様において、rは、0である。
【0129】
式I又は式IIの特定の実施態様において、rは、2である。
【0130】
式I又は式IIの特定の実施態様において、Xは、−NR
a−又は−O−である。
【0131】
式I又は式IIの特定の実施態様において、Xは、−NR
aである。
【0132】
式I又は式IIの特定の実施態様において、Xは、−O−である。
【0133】
式I又は式IIの特定の実施態様において、Xは、−S(O)
n−である。
【0134】
式I又は式IIの特定の実施態様において、Xは、−NH−又は−O−である。
【0135】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
aは、水素である。
【0136】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
aは、C
1−6アルキルである。
【0137】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;アミノ−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルスルホニル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル;又はC
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキルである。
【0138】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、C
1−6アルキル;C
1−6アルキルで場合により置換されているC
3−6シクロアルキル;又はC
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている)である。
【0139】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;アミノ−C
1−6アルキル;C
1−6アルキルスルホニル−C
1−6アルキル;テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルである。
【0140】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;アミノ−C
1−6アルキル;又はC
1−6アルキルスルホニル−C
1−6アルキルである。
【0141】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、C
1−6アルキルである。
【0142】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、ハロ−C
1−6アルキルである。
【0143】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキルである。
【0144】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、アミノ−C
1−6アルキルである。
【0145】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、C
1−6アルキルで場合により置換されているC
1−6アルキルスルホニル−C
1−6アルキルである。
【0146】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、C
1−6アルキルで場合により置換されているC
3−6シクロアルキルである。
【0147】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている)である。
【0148】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、テトラヒドロフラニルである。
【0149】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;オキセタニルである。
【0150】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、オキセタン−C
1−6アルキルである。
【0151】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、メチル;エチル;n−プロピル;イソプロピル;イソブチル;3,3−ジメチルプロピル;シクロプロピル;シクロブチル;シクロペンチル;シクロヘキシル;シクロプロピルメチル;シクロブチルメチル;シクロペンチルメチル;シクロプロピルエチル;メトキシエチル;オキセタニル;又はテトラヒドロフラニルメチルである。
【0152】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、メチル;エチル;n−プロピル;イソプロピル;イソブチル;3,3−ジメチルプロピル;シクロペンチル;シクロヘキシル;シクロプロピルメチル;シクロブチルメチル;シクロペンチルメチル;シクロプロピルエチル;メトキシエチル;オキセタニル;又はテトラヒドロフラニルメチルである。
【0153】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、メチル;エチル;n−プロピル;イソプロピル;イソブチル;3,3−ジメチルプロピル;シクロペンチル;シクロヘキシル;シクロペンチルメチル;メトキシエチル;オキセタニル;又はテトラヒドロフラニルメチルである。
【0154】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、メチル;エチル;n−プロピル;イソプロピル;又はイソブチルである。
【0155】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、メチル又はエチルである。
【0156】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、メチルである。
【0157】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、エチルである。
【0158】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、シクロプロピル;シクロブチル;シクロペンチル;シクロヘキシル;シクロプロピルメチル;シクロブチルメチル;シクロペンチルメチル;又はシクロプロピルエチルである。
【0159】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
1は、シクロペンチル;シクロヘキシル;又はシクロペンチルメチルである。
【0160】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、ハロ;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルコキシ;C
3−6シクロアルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている);C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル(ここで、C
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキルで場合により置換されている);テトラヒドロフラニル;テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキル;オキセタニル;又はオキセタン−C
1−6アルキルである。
【0161】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、ハロ;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルキル;シアノ;C
2−6アルキニル;C
2−6アルケニル;C
3−6シクロアルキル;又はC
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキルである。
【0162】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、ハロ;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルキル;シアノ;C
3−6シクロアルキル;又はC
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキルである。
【0163】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、ハロ;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル;又はC
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキルである。
【0164】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、ハロ;ハロ−C
1−6アルキル;又はシアノである。
【0165】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、ハロ;又はハロ−C
1−6アルキルである。
【0166】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、ハロである。
【0167】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、C
1−6アルコキシである。
【0168】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、ハロ−C
1−6アルコキシである。
【0169】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、ハロ−C
1−6アルキルである。
【0170】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、C
3−6シクロアルキルである。
【0171】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキルである。
【0172】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、テトラヒドロフラニルである。
【0173】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキルである。
【0174】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、オキセタニルである。
【0175】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、オキセタン−C
1−6アルキルである。
【0176】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、ハロ、トリフルオロメチル又はシアノである。
【0177】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、クロロ、トリフルオロメチル又はシアノである。
【0178】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、フルオロ、クロロ又はブロモである。
【0179】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、クロロである。
【0180】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、フルオロである。
【0181】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、ブロモである。
【0182】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、トリフルオロメチルである。
【0183】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、メトキシである。
【0184】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、シアノである。
【0185】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、C
2−6アルキニルである。
【0186】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
2は、C
2−6アルケニルである。
【0187】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、−OR
4である。
【0188】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、C
1−6アルキル;又はハロ−C
1−6アルキルである。
【0189】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、ハロ;又は−OR
4である。
【0190】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、ハロ;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;C
3−6シクロアルキルオキシ;又はC
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキルオキシである。
【0191】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;C
3−6シクロアルキルオキシ;又はC
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキルオキシである。
【0192】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、ハロ;C
1−6アルコキシ;シアノ;又はハロ−C
1−6アルコキシである。
【0193】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、ハロ;C
1−6アルコキシ;又はハロ−C
1−6アルコキシである。
【0194】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、メトキシ;ハロ;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;2−ハロ−エトキシ又は2,2,2−トリハロエトキシである。
【0195】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、メトキシ;又はハロである。
【0196】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、メトキシ;クロロ;又はフルオロである。
【0197】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、メトキシである。
【0198】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、クロロである。
【0199】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、フルオロである。
【0200】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、C
1−6アルコキシ;シアノ;又はハロ−C
1−6アルコキシである。
【0201】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、C
1−6アルコキシ;又はハロ−C
1−6アルコキシである。
【0202】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、C
1−6アルコキシである。
【0203】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、メトキシである。
【0204】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、シアノである。
【0205】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、C
3−6シクロアルキルである。
【0206】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキルである。
【0207】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、テトラヒドロフラニルである。式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキルである。
【0208】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、オキセタニルである。
【0209】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
3は、オキセタン−C
1−6アルキルである。
【0210】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
4は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル;又はC
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキルである。
【0211】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
4は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;又はC
3−6シクロアルキルである。
【0212】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
4は、C
1−6アルキルである。
【0213】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
4は、ハロ−C
1−6アルキルである。
【0214】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
4は、C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキルである。
【0215】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
4は、C
3−6シクロアルキルである。
【0216】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
4は、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキルである。
【0217】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
4は、テトラヒドロフラニルである。
【0218】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
4は、テトラヒドロフラニル−C
1−6アルキルである。
【0219】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
4は、オキセタニルである。
【0220】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
4は、オキセタン−C
1−6アルキルである。
【0221】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
4は、メチル;エチル;イソプロピル;シクロプロピル;シクロブチル;シクロプロピルメチル;シクロブチルメチル;2−ハロエチル;又は2,2,2−トリハロエチルである。
【0222】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
4は、メチルである。
【0223】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5は、水素である。
【0224】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5は、C
1−6アルキルである。
【0225】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5は、メチルである。
【0226】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5は、エチルである。
【0227】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、水素である。
【0228】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、C
1−6アルキルである。
【0229】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、C
1−6アルコキシ−C
1−6アルキルである。
【0230】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、ヒドロキシ−C
1−6アルキルである。
【0231】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、アミノ−C
1−6アルキルである。
【0232】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているC
3−6シクロアルキルであるか;又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成していてよい。
【0233】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキルであり、ここで、そのC
3−6シクロアルキル部分は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているか;又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成していてよい。
【0234】
R
6がヘテロシクリルである式I又は式IIの実施態様において、かかる複素環は、アゼチジニル;ピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;モルホリニル;チオモルホリニル;3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル;2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル;又は8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであってよく;各々、本明細書で定義したとおり、場合により置換されている。
【0235】
R
6がヘテロシクリルである式I又は式IIの実施態様において、かかる複素環は、アゼチジニル;ピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;又はモルホリニルであってよく;各々、本明細書で定義したとおり、場合により置換されている、すなわち、かかるヘテロシクリルは、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているか;又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成していてよい。
【0236】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているヘテロシクリルであるか;又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成していてよい。
【0237】
R
6がヘテロシクリル−C
1−6アルキルである式I又は式IIの実施態様において、そのヘテロシクリル部分は、アゼチジニル;ピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;モルホリニル;チオモルホリニル;3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル;2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル;又は8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであってよく;各々、本明細書で定義したとおり、場合により置換されている、すなわち、かかるヘテロシクリル部分が、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているか;又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成していてよい。
【0238】
R
6がヘテロシクリル−C
1−6アルキルである式I又は式IIの実施態様において、そのヘテロシクリル部分は、アゼチジニル;ピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;又はモルホリニルであってよく;各々、本明細書で定義したとおり、場合により置換されている。
【0239】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、ヘテロシクリル−C
1−6アルキルであり、ここで、そのヘテロシクリル部分は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているか;又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成していてよい。
【0240】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、水素;メチル;エチル;イソプロピル;又はシクロプロピルである。
【0241】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、水素;メチル;エチル;イソプロピル;2−アミノ−プロピル;オキセタン−3−イル;2−メトキシ−エチル;2−ヒドロキシ−エチル;シクロプロピル;ピペリジン−4−イル;1−メチル−ピペリジン−4−イル;tert−ブチル;2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル;シクロブチル;1−メチル−シクロブチル;2−ヒドロキシ−プロピル;1−シアノ−シクロプロピル;3,3−ジフルオロ−シクロブチル;シクロプロピルメチル;3−フルオロ−シクロブチル;又は2,2−ジフルオロエチルである。
【0242】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、水素である。
【0243】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、メチルである。
【0244】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、エチルである。
【0245】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、イソプロピルである。
【0246】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、2−アミノ−プロピルである。
【0247】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、オキセタン−3−イルである。
【0248】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、2−メトキシ−エチルである。
【0249】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、2−ヒドロキシ−エチルである。
【0250】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、シクロプロピルである。
【0251】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、ピペリジン−4−イルである。
【0252】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、1−メチル−ピペリジン−4−イルである。
【0253】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、tert−ブチルである。
【0254】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピルである。
【0255】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、シクロブチルである。
【0256】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、1−メチル−シクロブチルである。
【0257】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、2−ヒドロキシ−プロピルである。
【0258】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、1−シアノ−シクロプロピルである。
【0259】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、3,3−ジフルオロ−シクロブチルである。
【0260】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、シクロプロピルメチルである。
【0261】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、3−フルオロ−シクロブチルである。
【0262】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
6は、2,2−ジフルオロエチルである。
【0263】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、O、N及びS(O)nから選択される更なるヘテロ原子を場合により含む3〜7員環を形成し、そしてその環は、C
1−6アルキル、ハロ−C
1−6アルキル、C
1−6アルコキシ、ハロ−C
1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシ−C
1−6アルキル、ハロ、ニトリル、C
1−6アルキル−カルボニル、C
1−6アルキル−スルホニル、C
3−6シクロアルキル、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル、C
3−6シクロアルキル−カルボニル又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているか、あるいはそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成していてよい。
【0264】
R
5及びR
6が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、O、N及びS(O)
nから選択される更なるヘテロ原子を場合により含む3〜7員環を形成している式I又は式IIの実施態様において、かかる環は、アゼチジニル;ピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;モルホリニル;チオモルホリニル;アゼピニル;3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル;2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル;又は8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであってよく;各々、本明細書で定義したとおりに、場合により置換されている。
【0265】
R
5及びR
6が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、O、N及びS(O)
nから選択される更なるヘテロ原子を場合により含む3〜7員環を形成している式I又は式IIの実施態様において、かかる環は、アゼチジニル;ピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;又はモルホリニルであってよく;各々、本明細書で定義したとおりに、場合により置換されている。
【0266】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、C
1−6アルキル、ハロ−C
1−6アルキル、C
1−6アルコキシ、ハロ−C
1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシ−C
1−6アルキル、ハロ、ニトリル、C
1−6アルキル−カルボニル、C
1−6アルキル−スルホニル、C
3−6シクロアルキル、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル、C
3−6シクロアルキル−カルボニル、アミノ又はヘテロシクリルから独立に選択される基で1回もしくは2回、場合により置換されているモルホリニル基を形成しているか、あるいはその2個の基が、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成していてよい。
【0267】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、C
1−6アルキル、ハロ−C
1−6アルキル、C
1−6アルコキシ、ハロ−C
1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシ−C
1−6アルキル、ハロ、ニトリル、C
1−6アルキル−カルボニル、C
1−6アルキル−スルホニル、C
3−6シクロアルキル、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル、C
3−6シクロアルキル−カルボニル、アミノ又はヘテロシクリルから独立に選択される基で1回又は2回、場合により置換されているピペリジニル基を形成しているか、あるいはその2個の基が、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成していてよい。
【0268】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、C
1−6アルキル、ハロ−C
1−6アルキル、C
1−6アルコキシ、ハロ−C
1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシ−C
1−6アルキル、ハロ、ニトリル、C
1−6アルキル−カルボニル、C
1−6アルキル−スルホニル、C
3−6シクロアルキル、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル、C
3−6シクロアルキル−カルボニル、アミノ又はヘテロシクリルから独立に選択される基で1回又は2回、場合により置換されているピペラジニル基を形成しているか、あるいはその2個の基が、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成していてよい。
【0269】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、C
1−6アルキル、ハロ−C
1−6アルキル、C
1−6アルコキシ、ハロ−C
1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシ−C
1−6アルキル、ハロ、ニトリル、C
1−6アルキル−カルボニル、C
1−6アルキル−スルホニル、C
3−6シクロアルキル、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル、C
3−6シクロアルキル−カルボニル、アミノ又はヘテロシクリルから独立に選択される基で1回又は2回、場合により置換されているピロリジニル基を形成しているか、あるいはその2個の基が、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成していてよい。
【0270】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、以下:モルホリン−4−イル;4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル;オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−2−イル;2−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル;4,4−ジメチル−ピペリジン−1−イル;3,5−ジメチル−ピペリジン−1−イル;1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピペリジン−1−イル;3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル;4−メチル−ピペリジン−1−イル;ピペリジン−1−イル;アゼチジン−1−イル;4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−イル;3−メチル−ピペリジン−1−イル;4−メトキシ−ピペリジン−1−イル;3,3−ジフルオロ−ピペリジン−1−イル;4−シアノ−ピペリジン−1−イル;4−フルオロ−ピペリジン−1−イル;3−メトキシ−ピペリジン−1−イル;4−エチル−ピペラジン−1−イル;4−アセチル−ピペラジン−1−イル;3−トリフルオロメチル−ピペリジン−1−イル;4−tert−ブチル−ピペリジン−1−イル;2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル;2−メチル−ピロリジン−1−イル;4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−イル;2−メチル−ピペリジン−1−イル;ピロリジン−1−イル;4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル;3−トリフルオロメチル−ピロリジン−1−イル;4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ピペラジン−1−イル;2−メチル−モルホリン−4−イル;2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル;2,2−ジエチル−モルホリン−4−イル;3−ヒドロキシメチル−モルホリン−4−イル;2−イソブチル−モルホリン−4−イル;2−ヒドロキシメチル−モルホリン−4−イル;3,3−ジメチル−モルホリン−4−イル;4−メチル−ピペラジン−1−イル;4−イソプロピル−ピペラジン−1−イル;ピペラジン−1−イル;3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル;(S)−3−メチル−モルホリン−4−イル;2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル;8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル;(R)−3−メチル−モルホリン−4−イル;4−シクロプロパンカルボニル−ピペラジン−1−イル;4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピペリジン−1−イル;4−シクロブチル−ピペラジン−1−イル;(R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル;4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル;3−モルホリン−4−イル−アゼチジン−1−イル;4−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル;3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル;4−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イル;4−ピペリジン−4−イル−ピペラジン−1−イル;4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−イル;3−モルホリン−4−イル−アゼチジン−1−イル;2−オキサ−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプタ−6−イル;2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル;4−メトキシ−ピペリジン−1−イル;[1,4]オキサゼパン−4−イル;2R,6S−2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル;3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−イル;3−シアノ−ピロリジン−1−イル;3,5−ジメチル−ピペラジン−1−イル;(3R,5S)−ジメチル−ピペラジン−1−イル;3−フルオロ−ピロリジン−1−イル;(S)−3−フルオロ−ピロリジン−1−イル;ピペラジン−1−イル;3,3−ジフルオロ−ピロリジン−1−イル;3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル;2,2,6,6−テトラフルオロ−モルホリン−4−イル;2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル;(S)−2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル;(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル;(3S,4S)−3,4−ジフルオロピロリジン−1−イル;3,4−ジフルオロピロリジン−1−イル;及び3−メトキシピロリジン−1−イルから選択される基を形成する。
【0271】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、以下:モルホリン−4−イル;4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル;オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−2−イル;2−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル;4,4−ジメチル−ピペリジン−1−イル;3,5−ジメチル−ピペリジン−1−イル;1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピペリジン−1−イル;3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル;4−メチル−ピペリジン−1−イル;ピペリジン−1−イル;アゼチジン−1−イル;4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−イル;3−メチル−ピペリジン−1−イル;4−メトキシ−ピペリジン−1−イル;3,3−ジフルオロ−ピペリジン−1−イル;4−シアノ−ピペリジン−1−イル;4−フルオロ−ピペリジン−1−イル;3−メトキシ−ピペリジン−1−イル;4−エチル−ピペラジン−1−イル;4−アセチル−ピペラジン−1−イル;3−トリフルオロメチル−ピペリジン−1−イル;4−tert−ブチル−ピペリジン−1−イル;2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル;2−メチル−ピロリジン−1−イル;4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−イル;2−メチル−ピペリジン−1−イル;ピロリジン−1−イル;4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル;3−トリフルオロメチル−ピロリジン−1−イル;4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ピペラジン−1−イル;2−メチル−モルホリン−4−イル;2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル;2,2−ジエチル−モルホリン−4−イル;3−ヒドロキシメチル−モルホリン−4−イル;2−イソブチル−モルホリン−4−イル;2−ヒドロキシメチル−モルホリン−4−イル;3,3−ジメチル−モルホリン−4−イル;4−メチル−ピペラジン−1−イル;4−イソプロピル−ピペラジン−1−イル;ピペラジン−1−イル;3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル;(S)−3−メチル−モルホリン−4−イル;2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル;8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル;(R)−3−メチル−モルホリン−4−イル;4−シクロプロパンカルボニル−ピペラジン−1−イル;4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピペリジン−1−イル;4−シクロブチル−ピペラジン−1−イル;(R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル;4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル;3−モルホリン−4−イル−アゼチジン−1−イル;4−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル;3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル;4−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イル;及び4−ピペリジン−4−イル−ピペラジン−1−イルから選択される基を形成する。
【0272】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、モルホリン−4−イルを形成する。
【0273】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0274】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−2−イルを形成する。
【0275】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、2−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0276】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4,4−ジメチル−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0277】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3,5−ジメチル−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0278】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0279】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イルを形成する。
【0280】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−メチル−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0281】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペリジン−1−イルを形成する。
【0282】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン−1−イルを形成する。
【0283】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0284】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3−メチル−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0285】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−メトキシ−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0286】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3,3−ジフルオロ−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0287】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−シアノ−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0288】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−フルオロ−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0289】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3−メトキシ−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0290】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−エチル−ピペラジン−1−イルを形成する。
【0291】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−アセチル−ピペラジン−1−イルを形成する。
【0292】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3−トリフルオロメチル−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0293】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−tert−ブチル−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0294】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、形成する。
【0295】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イルを形成する。
【0296】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、2−メチル−ピロリジン−1−イルを形成する。
【0297】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0298】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、2−メチル−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0299】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン−1−イルを形成する。
【0300】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イルを形成する。
【0301】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3−トリフルオロメチル−ピロリジン−1−イルを形成する。
【0302】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ピペラジン−1−イルを形成する。
【0303】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、2−メチル−モルホリン−4−イルを形成する。
【0304】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、2,6−ジメチル−モルホリン−4−イルを形成する。
【0305】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、2,2−ジエチル−モルホリン−4−イルを形成する。
【0306】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3−ヒドロキシメチル−モルホリン−4−イルを形成する。
【0307】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、2−イソブチル−モルホリン−4−イルを形成する。
【0308】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、2−ヒドロキシメチル−モルホリン−4−イルを形成する。
【0309】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3,3−ジメチル−モルホリン−4−イルを形成する。
【0310】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−メチル−ピペラジン−1−イルを形成する。
【0311】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−イソプロピル−ピペラジン−1−イルを形成する。
【0312】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペラジン−1−イルを形成する。
【0313】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルを形成する。
【0314】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、(S)−3−メチル−モルホリン−4−イルを形成する。
【0315】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルを形成する。
【0316】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルを形成する。
【0317】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、(R)−3−メチル−モルホリン−4−イルを形成する。
【0318】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−シクロプロパンカルボニル−ピペラジン−1−イルを形成する。
【0319】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0320】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−シクロブチル−ピペラジン−1−イルを形成する。
【0321】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、(R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イルを形成する。
【0322】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イルを形成する。
【0323】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3−モルホリン−4−イル−アゼチジン−1−イルを形成する。
【0324】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ピペラジン−1−イルを形成する。
【0325】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イルを形成する。
【0326】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0327】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−ピペリジン−4−イル−ピペラジン−1−イルを形成する。
【0328】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0329】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、(3−モルホリン−4−イル−アゼチジン−1−イルを形成する。
【0330】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、2−オキサ−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプタ−6−イルを形成する。
【0331】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル)を形成する。
【0332】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4−メトキシ−ピペリジン−1−イルを形成する。
【0333】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、[1,4]オキサゼパン−4−イルを形成する。
【0334】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、(2R,6S)−2,6−ジメチル−モルホリン−4−イルを形成する。
【0335】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3−ヒドロキシ−アゼチジン-1−イルを形成する。
【0336】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3−シアノ−ピロリジン−1−イルを形成する。
【0337】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3,5−ジメチル−ピペラジン−1−イルを形成する。
【0338】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、(3R,5S)−ジメチル−ピペラジン−1−イルを形成する。
【0339】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3−フルオロ−ピロリジン−1−イルを形成する。
【0340】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、(S)−3−フルオロ−ピロリジン−1−イルを形成する。
【0341】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペラジン−1−イルを形成する。
【0342】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3,3−ジフルオロ−ピロリジン−1−イルを形成する。
【0343】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イルを形成する。
【0344】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、2,2,6,6−テトラフルオロ−モルホリン−4−イルを形成する。
【0345】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イルを形成する。式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、(S)−2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イルを形成する。
【0346】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イルを形成する。
【0347】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
5及びR
6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、(3S,4S)−3,4−ジフルオロピロリジン−1−イル;3,4−ジフルオロピロリジン−1−イル;及び3−メトキシピロリジン−1−イルを形成する。
【0348】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
7は、ハロである。
【0349】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
7は、C
1−6アルキルである。
【0350】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
7は、C
1−6アルコキシである。
【0351】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
7は、ハロ−C
1−6アルキルである。
【0352】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
7は、ハロ−C
1−6アルコキシである。
【0353】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
7は、ハロ又はメトキシである。
【0354】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
7は、フルオロ、クロロ又はメトキシである。
【0355】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
7は、フルオロ又はクロロである。
【0356】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
7は、メトキシである。
【0357】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
7は、クロロである。
【0358】
式I又は式IIの特定の実施態様において、R
7は、フルオロである。
【0359】
R
5及びR
6が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜6員環を形成する式I又は式IIの実施態様において、本化合物は、式III:
【化6】
[式中、
pは、0〜2であり;
Yは、pが1又は2であるとき、−O−;−S(O)
r−;−NR
10;又は−CR
11R
12−であり;そしてpが0であるとき、Yは、−CR
11R
12−であり;
R
8及びR
9は、それぞれ独立に、水素;C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルであるか;
あるいはR
8及びR
9は、それらが結合している原子と一緒になって、5又は6員環を形成し;
R
10は、水素;C
1−6アルキル;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;ヘテロシクリル;又はヘテロシクリル−C
1−6アルキルであるか;
あるいはR
8及びR
9のうちの1つが、R
10及びそれらが結合している原子と一緒になって、5又は6員環を形成し;
R
11は、水素;C
1−6アルキル;又はハロであり;
R
12は、水素;C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;ヘテロシクリル;又はヘテロシクリル−C
1−6アルキルであるか;
あるいはR
11及びR
12は、それらが結合している原子と一緒になって、O、N及びSから選択されるヘテロ原子を場合により含む、3〜6員環を形成してよいか;
あるいはR
8及びR
9のうちの1つが、R
10及びそれらが結合している原子と一緒になって、5又は6員環を形成するか;
あるいはR
8及びR
9のうちの1つが、R
12及びそれらが結合している原子と一緒になって、5又は6員環を形成し;そして
m、r、X、R
1、R
2、R
3及びR
7は、本明細書で定義したとおりである]によって示されうる。
【0360】
式IIIの特定の実施態様において、pは、0又は1である。
【0361】
式IIIの特定の実施態様において、pは、0である。
【0362】
式IIIの特定の実施態様において、pは、1である。
【0363】
式IIIの特定の実施態様において、pは、2である。
【0364】
式IIIの特定の実施態様において、Yは、−O−;−NR
10;又は−CR
11R
12−である。
【0365】
式IIIの特定の実施態様において、Yは、−O−である。
【0366】
式IIIの特定の実施態様において、Yは、−NR
10−である。
【0367】
式IIIの特定の実施態様において、Yは、−S(O)
r−である。
【0368】
式IIIの特定の実施態様において、Yは、−CR
11R
12−である。
【0369】
式IIIの特定の実施態様において、R
8は、水素である。
【0370】
式IIIの特定の実施態様において、R
9は、水素である。
【0371】
式IIIの特定の実施態様において、R
8及びR
9は、水素である。
【0372】
式IIIの特定の実施態様において、R
8及びR
9は、水素、C
1−6アルキル又はハロである。
【0373】
式IIIの特定の実施態様において、R
8及びR
9は、それらが結合している原子と一緒になって、5又は6員環を形成する。
【0374】
式IIIの特定の実施態様において、R
8及びR
9のうちの1つは、R
10及びそれらが結合している原子と一緒になって、5又は6員環を形成する。
【0375】
式IIIの特定の実施態様において、R
8及びR
9のうちの1つは、R
12及びそれらが結合している原子と一緒になって、5又は6員環を形成する。
【0376】
式IIIの特定の実施態様において、R
10は、水素である。
【0377】
式IIIの特定の実施態様において、R
10は、C
1−6アルキルである。
【0378】
式IIIの特定の実施態様において、R
10は、ヒドロキシ−C
1−6アルキルである。
【0379】
式IIIの特定の実施態様において、R
10は、ハロ−C
1−6アルキルである。
【0380】
式IIIの特定の実施態様において、R
10は、ヒドロキシ−C
1−6アルキルである。
【0381】
式IIIの特定の実施態様において、R
10は、C
1−6アルキル−カルボニルである。
【0382】
式IIIの特定の実施態様において、R
10は、C
1−6アルキル−スルホニルである。
【0383】
式IIIの特定の実施態様において、R
10は、C
3−6シクロアルキルである。
【0384】
式IIIの特定の実施態様において、R
10は、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキルである。
【0385】
式IIIの特定の実施態様において、R
10は、C
3−6シクロアルキル−カルボニルである。
【0386】
式IIIの特定の実施態様において、R
10は、ヘテロシクリルである。
【0387】
式IIIの特定の実施態様において、R
10は、ヘテロシクリル−C
1−6アルキルである。
【0388】
式IIIの特定の実施態様において、R
11は、水素又はC
1−6アルキルである。
【0389】
式IIIの特定の実施態様において、R
11及びR
12は、水素である。
【0390】
式IIIの特定の実施態様において、R
11は、水素である。
【0391】
式IIIの特定の実施態様において、R
11は、C
1−6アルキルである。
【0392】
式IIIの特定の実施態様において、R
11は、ハロである。
【0393】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、水素である。
【0394】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、C
1−6アルキルである。
【0395】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、ハロ−C
1−6アルキルである。
【0396】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、C
1−6アルコキシである。
【0397】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、ハロ−C
1−6アルコキシである。
【0398】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、ヒドロキシである。
【0399】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、ヒドロキシ−C
1−6アルキルである。
【0400】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、ハロである。
【0401】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、ニトリルである。
【0402】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、C
1−6アルキル−カルボニルである。
【0403】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、C
1−6アルキル−スルホニルである。
【0404】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、C
3−6シクロアルキルである。
【0405】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキルである。
【0406】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、C
3−6シクロアルキル−カルボニルである。
【0407】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、アミノである。
【0408】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、ジメチルアミノである。
【0409】
式IIIの特定の実施態様において、R
12は、ヘテロシクリルである。
【0410】
R
10がヘテロシクリルである式IIIの実施態様において、かかるヘテロシクリルは、アゼチジニル;ピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;モルホリニル;チオモルホリニル;3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル;2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル;又は8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであってよく;各々は、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているか;又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成していてよい。
【0411】
R
10がヘテロシクリルである式IIIの実施態様において、かかるヘテロシクリルは、アゼチジニル;ピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;又はモルホリニルであってよく;各々、本明細書で定義したとおり、場合により置換されている。
【0412】
R
10がヘテロシクリル−C
1−6アルキルである式IIIの実施態様において、そのヘテロシクリル部分は、アゼチジニル;ピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;モルホリニル;チオモルホリニル;3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル;2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル;又は8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであってよく;各々、本明細書で定義したとおり、場合により置換されている。
【0413】
R
10がヘテロシクリル−C
1−6アルキルである、式IIIの実施態様において、そのヘテロシクリル部分は、アゼチジニル;ピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;又はモルホリニルであってよく;各々、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているか;又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成していてよい。
【0414】
R
12がヘテロシクリルである式IIIの実施態様において、かかるヘテロシクリルは、アゼチジニル;ピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;モルホリニル;チオモルホリニル;3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル;2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル;又は8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであってよく;各々、本明細書で定義したとおり、場合により置換されている。
【0415】
R
12がヘテロシクリルである式IIIの実施態様において、かかるヘテロシクリルは、アゼチジニル;ピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;又はモルホリニルであってよく;各々、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているか;又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成していてよい。
【0416】
R
12がヘテロシクリル−C
1−6アルキルである式IIIの実施態様において、そのヘテロシクリル部分は、アゼチジニル;ピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;モルホリニル;チオモルホリニル;3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル;2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル;又は8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであってよく;ここで、このヘテロシクリル部分は各々、C
1−6アルキル;ハロ−C
1−6アルキル;C
1−6アルコキシ;ハロ−C
1−6アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−C
1−6アルキル;ハロ;ニトリル;C
1−6アルキル−カルボニル;C
1−6アルキル−スルホニル;C
3−6シクロアルキル;C
3−6シクロアルキル−C
1−6アルキル;C
3−6シクロアルキル−カルボニル;アミノ;又はヘテロシクリルから独立に選択される1、2又は3個の基で場合により置換されているか;又はそれらの基のうちの2つが、それらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員環を形成していてよい。
【0417】
R
12がヘテロシクリル−C
1−6アルキルである式IIIの実施態様において、そのヘテロシクリル部分は、アゼチジニル;ピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;又はモルホリニルであってよく;各々、本明細書で定義したとおり、場合により置換されている。
【0418】
式IIIの特定の実施態様において、R
11及びR
12は、それらが結合している原子と一緒になって、O、N及びSから選択されるヘテロ原子を場合により含む3〜6員環を形成する。
【0419】
特定の実施態様において、本化合物は、より特定には、式IV:
【化7】
[式中、m、X、R
1、R
2、R
3、R
7、R
8及びR
9は、本明細書で定義したとおりである]によって示されうる。
【0420】
特定の実施態様において、本化合物は、より特定には、式V:
【化8】
[式中、m、X、R
1、R
2、R
3、R
7、R
8、R
9及びR
10は、本明細書で定義したとおりである]によって示されうる。
【0421】
特定の実施態様において、本化合物は、より特定には、式VI:
【化9】
[式中、m、X、R
1、R
2、R
3、R
7、R
8、R
9、R
11及びR
12は、本明細書で定義したとおりである]によって示されうる。
【0422】
特定の実施態様において、本化合物は、より特定には、式VII:
【化10】
[式中、m、X、R
1、R
2、R
3、R
7、R
8、R
9、R
11及びR
12は、本明細書で定義したとおりである]によって示されうる。
【0423】
特定の実施態様において、本化合物は、より特定には、式VIII:
【化11】
[式中、m、p、X、Y、R
1、R
2、R
4、R
7、R
8及びR
9は、本明細書で定義したとおりである]によって示されうる。
【0424】
特定の実施態様において、本化合物は、より特定には、式IX:
【化12】
[式中、m、X、R
1、R
2、R
4、R
7、R
8及びR
9は、本明細書で定義したとおりである]によって示されうる。
【0425】
特定の実施態様において、本化合物は、より特定には、式X:
【化13】
[式中、m、X、R
1、R
2、R
4、R
7、R
8、R
9及びR
10は、本明細書で定義したとおりである]によって示されうる。
【0426】
特定の実施態様において、本化合物は、より特定には、式XI:
【化14】
[式中、m、X、R
1、R
2、R
4、R
7、R
8、R
9、R
11及びR
12は、本明細書で定義したとおりである]によって示されうる。
【0427】
特定の実施態様において、本化合物は、より特定には、式XII:
【化15】
[式中、m、X、R
1、R
2、R
4、R
7、R
8、R
9、R
11及びR
12は、本明細書で定義したとおりである]によって示されうる。
【0428】
実施態様において、本化合物は、式XIII:
【化16】
[式中、p、X、Y、R
1、R
2、R
3、R
7、R
8及びR
9は、本明細書で定義したとおりである]によって示されうる。
【0429】
R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8、R
9、R
11及びR
12のいずれかが、アルキルであるか、又はアルキル部分を含有する場合、かかるアルキルは、好ましくは低級アルキル、すなわちC
1−6アルキルであり、そして多くの実施態様において、C
1−4アルキルであってよい。
【0430】
特定の実施態様において、本発明は、以下:
5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−ベンズアミド、
5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−2−メトキシ−ベンズアミド、
5−クロロ−N−シクロプロピル−2−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド、
((2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリノ)(2−フルオロ−5−メトキシ−4−(4−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)メタノン、
(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル(2−フルオロ−3−メトキシ−4−(4−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)メタノン、
(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル(4−(4−(エチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)メタノン、
(2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル)−[3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−メタノン、
(2−エトキシ−5−フルオロ−4−(4−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)(モルホリノ)メタノン、
(2−フルオロ−3−イソプロポキシ−4−(4−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)(モルホリノ)メタノン、
(2−フルオロ−3−イソプロポキシ−4−(4−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)(モルホリノ)メタノン、
(2−フルオロ−5−メトキシ−4−(4−(2−メトキシエトキシ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)(モルホリノ)メタノン、
(2−フルオロ−5−メトキシ−4−(4−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)(3−メトキシピロリジン−1−イル)メタノン、
(3−メトキシ−4−(5−メトキシ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)(モルホリノ)メタノン、
(4−(4−(エチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン、
(4−(4−(エチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロ−3−イソプロポキシフェニル)(モルホリノ)メタノン、
(4−(4−(エチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)(モルホリノ)メタノン、
(4−(4−(エチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)(モルホリノ)メタノン、
(4−(4−(エチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル−アミノ)−3−イソプロポキシフェニル)(モルホリノ)メタノン、
(4−(4−(エチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−イソプロポキシフェニル)(モルホリノ)メタノン、
(4−(4−(エチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)−5−フルオロ−2−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン、
(4−(4−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)(モルホリノ)メタノン、
(4−(5−ブロモ−4−メトキシピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシフェニル)(3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン、
(4−(5−クロロ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メチルフェニル)(モルホリノ)メタノン、
(4−(5−クロロ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メチルフェニル)(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン、
(4−(5−クロロ−4−(ピペリジン−1−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン、
(4−(5−クロロ−4−(ピロリジン−1−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン、
(4−(5−クロロ−4−メトキシピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシフェニル)(ピロリジン−1−イル)メタノン、
(4−(5−シクロプロピル−4−メトキシピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン、
(4−{5−クロロ−4−[(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−ピリミジン−2−イルアミノ}−3−メトキシ−フェニル)−モルホリン−4−イル−メタノン、
(4−{5−クロロ−4−[(テトラヒドロ−フラン−3−イルメチル)−アミノ]−ピリミジン−2−イルアミノ}−3−メトキシ−フェニル)−モルホリン−4−イル−メタノン、
(4−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イル)−[3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−メタノン、
(4−tert−ブチル−ピペリジン−1−イル)−[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−メタノン、
(5−クロロ−2−メトキシ−4−(4−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)(パーデュウテロモルホリノ)メタノン、
(5−クロロ−2−メトキシ−4−(4−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)(3−メトキシピロリジン−1−イル)メタノン、
(5−クロロ−4−(5−クロロ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン、
(5−フルオロ−2−メトキシ−4−(4−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)(モルホリノ)メタノン、
[2−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−5−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[2−クロロ−5−メトキシ−4−(4−メトキシ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[2−クロロ−5−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[2−フルオロ−3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[2−フルオロ−5−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[2−フルオロ−5−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−((S)−2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−メタノン、
[3−(2−フルオロ−エトキシ)−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−ブロモ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−ブロモ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−クロロ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−クロロ−4−(5−クロロ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−シクロブトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−シクロブチルメトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−シクロプロピル−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−シクロプロピルメトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−エトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−イソプロポキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−メトキシ−4−(4−メトキシ−5−プロパ−1−イニル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−メトキシ−4−(4−メトキシ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−プロパ−1−イニル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−メタノン、
[3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−(2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル)−メタノン、
[3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−ピロリジン−1−イル−メタノン、
[3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−メタノン、
[3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−(4−メトキシ−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[3−メトキシ−4−(4−ピロリジン−1−イル−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロ−5−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロ−5−メトキシ−フェニル]−((S)−2−メトキシメチル−ピロリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−エトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−イソプロポキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−クロロ−5−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロ−5−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−シクロブトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−シクロプロポキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−エトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−イソプロポキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−((R)−2,2−ジ−デュウテロ−3−メチル−モルホリン−4−イル)−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−((S)−2,2−ジ−デュウテロ−3−メチル−モルホリン−4−イル)−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(3−モルホリン−4−イル−アゼチジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピペリジン−1−イル]−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピペリジン−1−イル]−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(3−トリフルオロメチル−ピロリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−シクロブチル−ピペラジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−メトキシ−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−ブロモ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−5−クロロ−2−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−シクロブチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−シクロヘキシルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−シクロペンチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−エトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−エチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロ−5−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−エチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−イソブチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−イソプロポキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−イソプロピルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロ−5−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロ−5−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−(オキセタン−3−イルオキシ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−シクロブトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−シクロペンチルオキシ−フェニル]−(2−オキサ−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプタ−6−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−シクロペンチルオキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−シクロプロポキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−シクロプロピル−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−ジフルオロメトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−ジフルオロメトキシ−フェニル]−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−エトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−ヒドロキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−イソプロポキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(オクタヒドロ−ピリド[1,2−a]ピラジン−2−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(2−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4,4−ジメチル−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(3,5−ジメチル−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピペリジン−1−イル]−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−ピペリジン−1−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(3−メチル−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−メトキシ−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(3,3−ジフルオロ−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−フルオロ−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(3−メトキシ−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(3−トリフルオロメチル−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(2−メチル−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−ピロリジン−1−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(3−トリフルオロメチル−ピロリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(2−メチル−モルホリン−4−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(2,2−ジエチル−モルホリン−4−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(3−ヒドロキシメチル−モルホリン−4−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(2−イソブチル−モルホリン−4−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(2−ヒドロキシメチル−モルホリン−4−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(3,3−ジメチル−モルホリン−4−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−ピペラジン−1−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−((S)−3−メチル−モルホリン−4−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−((R)−3−メチル−モルホリン−4−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−シクロプロパンカルボニル−ピペラジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(3−モルホリン−4−イル−アゼチジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−[4−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル]−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−ピペリジン−4−イル−ピペラジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(2−オキサ−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプタ−6−イル)−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−トリフルオロメトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−プロポキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−プロピルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−シクロブチル−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−シクロブチル−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−シクロプロピル−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−シクロプロピル−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−フルオロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−フルオロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[4−(5−ヨード−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−ヨード−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−[5−クロロ−4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[5−クロロ−2−エトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[5−クロロ−2−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−ピペラジン−1−イル−メタノン、
[5−クロロ−2−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−(2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル)−メタノン、
[5−クロロ−2−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[5−クロロ−4−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[5−クロロ−4−(5−クロロ−4−エチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−フェニル]−(4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−フェニル]−ピペラジン−1−イル−メタノン、
[5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−フェニル]−(4−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−フェニル]−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−メタノン、
[5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−フェニル]−ピロリジン−1−イル−メタノン、
[5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−フェニル]−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−メタノン、
[5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−フェニル]−(2−ヒドロキシメチル−モルホリン−4−イル)−メタノン、
[5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−フェニル]−[1,4]オキサゼパン−4−イル−メタノン、
[5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−フェニル]−((2R,6S)−2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル)−メタノン、
[5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−フェニル]−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−イル)−メタノン、
[5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−フェニル]−((3R,5S)−ジメチル−ピペラジン−1−イル)−メタノン、
[5−エトキシ−2−フルオロ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[5−エトキシ−4−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−ブロモ−4−(2−メトキシ−エトキシ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−ブロモ−4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−2−フルオロ−5−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−ブロモ−4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−エトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−ブロモ−4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−イソプロポキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−ブロモ−4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−クロロ−4−(1−メチル−シクロブチルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロ−エチルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−クロロ−4−(2,2−ジフルオロ−エチルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−クロロ−4−(2−シクロプロピル−エチルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−クロロ−4−(2−メタンスルホニル−エチルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−クロロ−4−(2−メトキシ−エトキシ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−シクロブトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−クロロ−4−(2−メトキシ−エトキシ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−クロロ−4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−シクロブトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−クロロ−4−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−クロロ−4−(2−メトキシ−プロピルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−クロロ−4−(シクロブチルメチル−アミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−クロロ−4−(シクロペンチルメチル−アミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−クロロ−4−(シクロプロピルメチル−アミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−クロロ−4−(テトラヒドロ−フラン−3−イルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−クロロ−4−(テトラヒドロ−ピラン−3−イルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
{4−[5−クロロ−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−3−メトキシ−フェニル}−モルホリン−4−イル−メタノン、
1−(4−(5−ブロモ−4−メトキシピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−カルボニトリル、
1−[2−フルオロ−5−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンゾイル]−ピロリジン−3−カルボニトリル、
1−[3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンゾイル]−ピペリジン−4−カルボニトリル、
1−[4−(5−ブロモ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−ベンゾイル]−ピペリジン−4−カルボニトリル、
1−[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−ベンゾイル]−ピペリジン−4−カルボニトリル、
1−[5−クロロ−2−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンゾイル]−ピロリジン−3−カルボニトリル、
1−[5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−ベンゾイル]−ピペリジン−4−カルボニトリル、
1−[5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−ベンゾイル]−ピロリジン−3−カルボニトリル、
1−{2−[2−メトキシ−4−(モルホリン−4−カルボニル)−フェニルアミノ]−4−メチルアミノ−ピリミジン−5−イル}−エタノン、
1−{4−[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−ベンゾイル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン、
2−(2−メトキシ−4−(2,2,6,6−テトラフルオロモルホリン−4−カルボニル)フェニルアミノ)−4−(メチルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−(2−メトキシ−4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニルアミノ)−4−(メチルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−(4−((3S,4S)−3,4−ジフルオロピロリジン−1−カルボニル)−2−メトキシフェニルアミノ)−4−(メチルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−メトキシフェニルアミノ)−4−(メチルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−[2,5−ジメトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−1−モルホリン−4−イル−エタノン、
2−[2−メトキシ−4−(モルホリン−4−カルボニル)−フェニルアミノ]−4−メチルアミノ−ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−[2−メトキシ−4−(ピペリジン−1−カルボニル)−フェニルアミノ]−4−メチルアミノ−ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−[2−メトキシ−4−(ピロリジン−1−カルボニル)−フェニルアミノ]−4−メチルアミノ−ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−[3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−1−モルホリン−4−イル−エタノン、
2−[4−((2R,6S)−2,6−ジメチル−モルホリン−4−カルボニル)−5−フルオロ−2−メトキシ−フェニルアミノ]−4−メチルアミノ−ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−[4−((2R,6S)−2,6−ジメチル−モルホリン−4−カルボニル)−5−フルオロ−2−メトキシ−フェニルアミノ]−4−エチルアミノ−ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−[4−((R)−3−フルオロ−ピロリジン−1−カルボニル)−2−メトキシ−フェニルアミノ]−4−メチルアミノ−ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−[4−((S)−3−フルオロ−ピロリジン−1−カルボニル)−2−メトキシ−フェニルアミノ]−4−メチルアミノ−ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−[4−(3,3−ジフルオロ−アゼチジン−1−カルボニル)−2−メトキシ−フェニルアミノ]−4−メチルアミノ−ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−[4−(3,3−ジフルオロ−ピロリジン−1−カルボニル)−2−メトキシ−フェニルアミノ]−4−メチルアミノ−ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−[4−(3−フルオロ−アゼチジン−1−カルボニル)−2−メトキシ−フェニルアミノ]−4−メチルアミノ−ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−[4−(5−ブロモ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−1−モルホリン−4−イル−エタノン、
2−[4−(5−ブロモ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2,5−ジメトキシ−フェニル]−1−モルホリン−4−イル−エタノン、
2−[4−(5−クロロ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2,5−ジメトキシ−フェニル]−1−モルホリン−4−イル−エタノン、
2−[4−(5−クロロ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−1−モルホリン−4−イル−エタノン、
2−[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2,5−ジメトキシ−フェニル]−1−モルホリン−4−イル−エタノン、
2−[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−1−モルホリン−4−イル−エタノン、
2−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−2−メトキシ−フェニルアミノ]−4−メチルアミノ−ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−[5−フルオロ−2−メトキシ−4−(モルホリン−4−カルボニル)−フェニルアミノ]−4−メチルアミノ−ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−フルオロ−5−メトキシ−N−(2−メトキシ−エチル)−N−メチル−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド、
2−フルオロ−5−メトキシ−N−メチル−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド、
2−フルオロ−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−5−メトキシ−N−メチル−4−(4−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)ベンズアミド、
3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−オキセタン−3−イル−ベンズアミド、
3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ベンズアミド、
3−メトキシ−N−(2−メトキシ−エチル)−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド、
3−メトキシ−N−(2−メトキシ−エチル)−N−メチル−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド、
4−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロ−5−メトキシ−N−(2−メトキシ−エチル)−N−メチル−ベンズアミド、
4−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
4−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−N−(2−メトキシ−エチル)−N−メチル−ベンズアミド、
4−(5−クロロ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−N,N,3−トリメチルベンズアミド、
4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−ベンズアミド、
4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−N−(テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−ベンズアミド、
4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−N,N−ジメチル−ベンズアミド、
4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−N−メチル−ベンズアミド、
4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−N−オキセタン−3−イル−ベンズアミド、
4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−シクロプロピル−3−メトキシ−ベンズアミド、
4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−エチル−3−メトキシ−ベンズアミド、
4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−イソプロピル−3−メトキシ−ベンズアミド、
4−(5−シアノ−4−エチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロ−5−メトキシ−N,N−ジメチル−ベンズアミド、
4−(5−シアノ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロ−5−メトキシ−N,N−ジメチル−ベンズアミド、
4−(5−シアノ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−N,N−ジメチル−ベンズアミド、
4−(5−シアノ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−N−メチル−ベンズアミド、
4−(5−シアノ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−(2,2−ジフルオロ−エチル)−3−メトキシ−ベンズアミド、
4−(5−シアノ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−3−メトキシ−ベンズアミド、
4−(5−シアノ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N,N−ジエチル−3−メトキシ−ベンズアミド、
4−(5−シアノ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−シクロプロピルメチル−3−メトキシ−ベンズアミド、
4−(5−シアノ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−エチル−3−メトキシ−ベンズアミド、
4−(5−シアノ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−エチル−3−メトキシ−N−メチル−ベンズアミド、
4−(5−シアノ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−エチル−N−イソプロピル−3−メトキシ−ベンズアミド、
4−(5−シアノ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−イソプロピル−3−メトキシ−ベンズアミド、
4−(5−シアノ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−イソプロピル−3−メトキシ−N−メチル−ベンズアミド、
4−エチルアミノ−2−[5−フルオロ−2−メトキシ−4−(モルホリン−4−カルボニル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル、
4−メトキシ−2−[2−メトキシ−4−(モルホリン−4−カルボニル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−5−カルボニトリル、
5−クロロ−2−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ベンズアミド、
5−クロロ−2−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−オキセタン−3−イル−ベンズアミド、
5−クロロ−2−メトキシ−N,N−ジメチル−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド、
5−クロロ−4−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−N−(2−メトキシ−エチル)−ベンズアミド、
5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メトキシピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−N−メチルベンズアミド、
5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−N,N−ジメチル−ベンズアミド、
5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−N−(2−メトキシ−エチル)−ベンズアミド、
5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−N−メチル−ベンズアミド、
5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−N−オキセタン−3−イル−ベンズアミド、
5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−N−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ベンズアミド、
5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−N−(2−メトキシ−エチル)−N−メチル−ベンズアミド、
5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−N−(1−メチル−シクロブチル)−ベンズアミド、
5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−(1−シアノ−シクロプロピル)−2−メトキシ−ベンズアミド、
5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−メトキシ−ベンズアミド、
5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−2−メトキシ−N−メチル−ベンズアミド、
5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−(2−ヒドロキシ−プロピル)−2−メトキシ−ベンズアミド、
5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−N−シクロプロピル−2−メトキシ−ベンズアミド、
5−クロロ−N−(1−シアノ−シクロプロピル)−2−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド、
5−クロロ−N−(1−シアノ−シクロプロピル)−2−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド、
5−クロロ−N−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド、
5−クロロ−N−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−メトキシ−N−メチル−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド、
5−クロロ−N−シクロプロピル−4−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−ベンズアミド、
アゼチジン−1−イル−[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−メタノン、
N−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド、
N−(3−アミノプロピル)−4−(5−クロロ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシベンズアミド、
N−(3−アミノ−プロピル)−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−ベンズアミド、
N−(3−アミノ−プロピル)−5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−ベンズアミド、
N−(4,4−ジフルオロ−シクロヘキシル)−3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド、
N,N−ジエチル−3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド、
N−エチル−2−フルオロ−5−メトキシ−N−(2−メトキシ−エチル)−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド、
N−エチル−3−メトキシ−N−メチル−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド、
N−エチル−4−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロ−5−メトキシ−N−(2−メトキシ−エチル)−ベンズアミド、
N−tert−ブチル−4−(5−シアノ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−ベンズアミド及び
N−tert−ブチル−5−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−ベンズアミド
からなる群より選択される、本明細書に記載したとおりの化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
【0431】
特定の実施態様において、本発明は、以下:
[3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
(5−クロロ−2−メトキシ−4−(4−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)(パーデュウテロモルホリノ)メタノン、
(5−フルオロ−2−メトキシ−4−(4−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)(モルホリノ)メタノン、
[2−フルオロ−3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−クロロ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[3−イソプロポキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロ−5−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[4−(5−クロロ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[5−クロロ−2−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[5−クロロ−4−(4−エチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−2−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
[5−エトキシ−2−フルオロ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン、
2−(2−メトキシ−4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニルアミノ)−4−(メチルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル及び
N−tert−ブチル−4−(5−シアノ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−ベンズアミド
からなる群より選択される、本明細書に記載したとおりの化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
【0432】
特定の実施態様において、本発明は、以下:
(a)薬学的に許容しうる担体;及び
(b)請求項1記載の化合物
を含む組成物を提供する。
【0433】
特定の実施態様において、本発明は、治療活性物質としての使用のための、本明細書に記載したとおりの化合物を提供する。
【0434】
特定の実施態様において、本発明は、パーキンソン病、ハンチントン病、レヴィ小体認知症、アルツハイマー病、L−ドーパ誘発性ジスキネジア、癌又は増殖性障害、例えば、腎臓、乳、前立腺、血液、乳頭もしくは肺癌、急性骨髄性白血病又は多発性骨髄腫、あるいは炎症性疾患、例えば、ハンセン病、クローン病、筋萎縮性側索硬化症、リウマチ性関節炎及び強直性脊椎炎を処置するための方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書に記載したとおりの化合物を、それを必要とする被検体に、投与することを含む。
【0435】
特定の実施態様において、本発明は、パーキンソン病、ハンチントン病、レヴィ小体認知症、アルツハイマー病、L−ドーパ誘発性ジスキネジア、癌又は増殖性障害、例えば、腎臓、乳、前立腺、血液、乳頭もしくは肺癌、急性骨髄性白血病又は多発性骨髄腫、あるいは炎症性疾患、例えば、ハンセン病、クローン病、筋萎縮性側索硬化症、リウマチ性関節炎及び強直性脊椎炎の治療的及び/又は予防的処置のための医薬の製造のための、本明細書に記載したとおりの化合物の使用に関する。
【0436】
特定の実施態様において、本発明は、パーキンソン病、ハンチントン病、レヴィ小体認知症、アルツハイマー病、L−ドーパ誘発性ジスキネジア、癌又は増殖性障害、例えば、腎臓、乳、前立腺、血液、乳頭もしくは肺癌、急性骨髄性白血病又は多発性骨髄腫、あるいは炎症性疾患、例えば、ハンセン病、クローン病、筋萎縮性側索硬化症、リウマチ性関節炎及び強直性脊椎炎の治療的及び/又は予防的処置のための治療活性物質としての使用のための、本明細書に記載したとおりの化合物を提供する。
【0437】
特定の実施態様において、本発明は、パーキンソン病、ハンチントン病、レヴィ小体認知症、アルツハイマー病又はL−ドーパ誘発性ジスキネジアを処置するための方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書に記載したとおりの化合物を、それを必要とする被検体に投与することを含む。
【0438】
特定の実施態様において、本発明は、パーキンソン病、ハンチントン病、レヴィ小体認知症、アルツハイマー病又はL−ドーパ誘発性ジスキネジアの治療的及び/又は予防的処置のための医薬の製造のための、本明細書に記載したとおりの化合物の使用に関する。
【0439】
特定の実施態様において、本発明は、パーキンソン病、ハンチントン病、レヴィ小体認知症、アルツハイマー病又はL−ドーパ誘発性ジスキネジアの治療的及び/又は予防的処置のための治療活性物質としての使用のための、本明細書に記載したとおりの化合物を提供する。
【0440】
特定の実施態様において、本発明は、パーキンソン病を処置するための方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書に記載したとおりの化合物を、それを必要とする被検体に投与することを含む。
【0441】
特定の実施態様において、本発明は、パーキンソン病の治療的及び/又は予防的処置のための医薬の製造のための、本明細書に記載したとおりの化合物の使用に関する。
【0442】
特定の実施態様において、本発明は、パーキンソン病の治療的及び/又は予防的処置のための治療活性物質としての使用のための、本明細書に記載したとおりの化合物を提供する。
【0443】
本発明は、また、LRRK2受容体によって介在されるか又は別様にLRRK2受容体に関連する疾患又は病状を処置するための方法を提供し、該方法は、有効量の本発明の化合物を、それを必要とする被検体に投与することを含む。
【0444】
疾患は、神経変性疾患、例えば、パーキンソン病、ハンチントン病又はレヴィ小体認知症であってよい。
【0445】
疾患は、CNS障害、例えば、アルツハイマー病及びL−ドーパ誘発性ジスキネジアであってよい。
【0446】
疾患は、癌又は増殖性障害、例えば、腎臓、乳、前立腺、血液、乳頭もしくは肺癌、急性骨髄性白血病又は多発性骨髄腫であってよい。
【0447】
疾患は、炎症性疾患、例えば、ハンセン病、クローン病、筋萎縮性側索硬化症、リウマチ性関節炎及び強直性脊椎炎であってよい。
【0448】
本発明は、また、認知記憶を高めるための方法を提供し、該方法は、有効量の本発明の化合物を、それを必要とする被検体に投与することを含む。
【0449】
本発明の方法による代表的な化合物は、以下の実験的実施例に示されている。
【0450】
合成
本発明の化合物は、以下に示され記載されている例示的合成反応スキームにおいて示した様々な方法によって作成することができる。。
【0451】
これらの化合物を調製する際に使用される出発材料及び試薬は、一般に、Aldrich Chemical Co.のような商業供給者から入手可能であるか、又はFieser and Fieser's Reagents for Organic Synthesis; Wiley & Sons: New York, 1991, Volumes 1-15; Rodd's Chemistry of Carbon Compounds, Elsevier Science Publishers, 1989, Volumes 1-5 and Supplementals、及びOrganic Reactions, Wiley & Sons: New York, 1991, Volumes 1-40のような参考文献に記載の手順に従って当業者に公知の方法により調製されるかのいずれかである。下記の合成反応スキームは、本発明の化合物を合成することができる幾つかの方法を例示しているに過ぎず、また、これらの合成反応スキームに対する種々の変更を行うことができ、そしてそれらは、本願に含まれる開示内容を参考した当業者に示唆されるだろう。
【0452】
合成反応スキームの出発材料及び中間体を、所望であれば、濾過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィー等を含むがこれらには限定されない従来の技術を使用して、単離及び精製することができる。かかる材料を、物理定数やスペクトルデータを含む従来の手段を使用して特徴付けすることができる。
【0453】
反する指定がない限り、本明細書に記載した反応は、不活性雰囲気下、大気圧で、約−78℃〜約150℃の範囲、例えば、約0℃〜約125℃、又は好都合には、約室温(又は周囲温度)、例えば、約20℃の反応温度で、行ってよい。
【0454】
以下のスキームAは、式I又は式II(式中、X、m、R
1、R
2、R
3、R
5、R
6及びR
7は、本明細書で定義したとおりである)で示される特定の化合物を調製するために使用することができる1つの合成手順を例示するものである。
【化17】
【0455】
スキームAの工程1において、ジクロロピリミジン化合物aを、試薬bと反応させて、ピリミジン化合物cを得る。工程1のこの反応は、極性溶媒条件下で行ってよい。Xが−O−である本発明の実施態様において(試薬bは、アルコールである)、工程1の反応は、塩基の存在下で行ってよい。
【0456】
工程2において、ピリミジン化合物cは、アミノ安息香酸化合物dとの反応を受けて、アミノピリジン化合物eを提供する。工程2のこの反応は、極性プロトン性溶媒中、及び酸、例えば、HClの存在下で行ってよい。
【0457】
アミドカップリング反応を、工程3において行い、ここで、化合物eをアミンfと反応させて、本発明による式I又は式IIで示される化合物を得る。工程3のアミドカップリング反応は、ベンゾトリアゾール誘導体、例えば、HOBt、HOAt、DhbtOH等の存在下又は非存在下で、様々な周知のアミドカップリング試薬、例えば、カルボジイミド(例えば、DCC、DIC、EDC等)、アミニウム塩(例えば、HATU、HBTU、TBTU等)又はホスホニウム塩(例えば、BOP、PyBOP等)を利用してよい。他の実施態様において、アミド形成を、酸塩化物又は無水物中間体を使用して達成してもよい(図に示さず)。
【0458】
スキームAの手順に対する多くの変形が可能であり、そしてそれらは当業者に想到されるだろう。本発明の化合物を生成するための具体的な詳細は、以下の実施例に記載される。
【0459】
投与及び医薬組成物
本発明は、少なくとも1つの本発明の化合物あるいは個々の異性体、異性体のラセミもしくは非ラセミ混合物又はその薬学的に許容しうる塩もしくは溶媒和物を、少なくとも1種の薬学的に許容しうる担体、及び場合により、他の治療的及び/又は予防成分と一緒に含む、医薬組成物を含む。
【0460】
一般に、本発明の化合物は、治療有効量で、類似の有用性をもたらす薬剤のための許容される任意の投与形態により投与されるだろう。適切な投与量範囲は、数多くの要因、例えば、処置する疾患の重篤度、被検体の年齢及び相対健康状態、使用する化合物の有効性、投与経路及び形態、投与が目的とする適応症ならびに係わる医師の選択及び経験に応じて、典型的には1日当たり1〜500mg、例えば、1日当たり1〜100mg、そして最も好ましくは1日当たり1〜30mgである。かかる疾患を処置する当業者は、必要以上に実験を行うことなく、かつ個人的な知識及び本願の開示により、所与の疾患に対する本発明の化合物の治療有効量を確定することができるだろう。
【0461】
用語「薬学的に許容しうる賦形剤」は、医薬製品を処方する際に使用される、治療活性を有さず、かつ非毒性である任意の成分、例えば、崩壊薬、結合剤、充填剤、溶媒、緩衝剤、等張化剤、安定剤、抗酸化剤、界面活性剤、又は滑沢剤を示す。
【0462】
キラル炭素が、化学構造中に存在するときはいつでも、そのキラル炭素に関連する全ての立体異性体が、この構造により包含されるということを意図する。
【0463】
本発明は、また、医薬組成物、使用する方法、及び前述の化合物を調製する方法を提供する。
【0464】
全ての別個の実施形態は、組み合わせてもよい。
【0465】
本発明の化合物は、経口(口腔及び舌下を含む)、直腸内、鼻腔内、局所、経肺、経膣もしくは非経口(筋肉内、動脈内、髄腔内、皮下及び静脈内を含む)投与に適切なものを含む医薬配合剤として、又は吸入もしくは吹入による投与に適切な形態で投与してもよい。特定の投与方法は、一般に、苦痛の程度に従って調整できる都合のよい1日投与量レジメンを使用する経口である。
【0466】
1又は複数の本発明の化合物を、1種以上の従来の佐薬、担体又は希釈剤と一緒に、医薬組成物及び単位投薬の形態にすることができる。医薬組成物及び単位剤形は、従来の成分を従来の割合で、追加の活性化合物もしくは有効成分と共に又はなしで含むことができ、そして単位剤形は、使用されるべき1日投与量の意図される範囲に相応する任意の適切な有効量の有効成分を含有することができる。医薬組成物は、経口使用のための、固体剤(例えば、錠剤又は充填カプセル剤)、半固体剤、粉末剤、徐放性配合剤又は液体剤(例えば、溶剤、懸濁剤、乳剤、エリキシル剤又は充填カプセル剤)として;又は直腸内又は経膣投与のための坐剤の形態で;又は非経口使用のための無菌注射液剤の形態で、使用してよい。したがって、有効成分を1錠当たり約1mg、より広くは約0.01〜約100mg含有する配合剤が、適切で代表的な単位剤形である。
【0467】
本発明の化合物を、多種多様の経口投与剤形に処方することができる。医薬組成物及び剤形は、活性成分として、1もしくは複数の本発明の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩を含むことができる。薬学的に許容しうる担体は、固体又は液体のいずれかであってよい。固体形態の製剤は、粉末剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシェ剤、坐剤及び分散性顆粒剤を含む。固体担体は、希釈剤、風味剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁化剤、結合剤、保存剤、錠剤崩解剤又はカプセル化材料としても作用することができる1種以上の物質であってよい。粉末剤では、担体は、一般に、微粉化した活性成分との混合物である微粉化した固体である。錠剤では、活性成分は、一般に、必要な結合能力を有する担体と適切な割合で混合され、所望の形状及び大きさに成形される。粉末剤及び錠剤は、約1〜約70%の活性化合物を含有することができる。適切な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、乳糖、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、低融点ロウ、ココアバター等を非限定的に含む。用語「製剤」は、担体を有するか又は有しない活性成分がそれと関連する担体により周囲を囲まれているカプセル剤を提供する、担体としてのカプセル化材料を有する活性化合物の配合剤を含むことを意図している。同様に、カシェ剤及びロゼンジ剤が含まれる。錠剤、粉末剤、カプセル剤、丸剤、カシェ剤及びロゼンジ剤は、固体形態として経口投与に適切でありうる。
【0468】
経口投与に適切な他の形態は、乳剤、シロップ剤、エリキシル剤、水性液剤、水性懸濁剤を含む液体形態の製剤、又は使用の直前に液体形態の製剤に変換されることが意図されている固体形態の製剤を含む。乳剤は、溶液で、例えば、プロピレングリコール水溶液で調製することができるか、又は例えば、レシチン、ソルビタンモノオレアートもしくはアカシアのような乳化剤を含有することができる。水性液剤は、活性成分を水に溶解し、そして適切な着色料、風味料、安定剤及び増粘剤を加えることにより調製することができる。水性懸濁剤は、微粉化した活性成分を、例えば、天然又は合成ガム、樹脂、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース及び他の周知の懸濁化剤のような粘性材料と共に水に分散することにより調製することができる。固体形態の製剤は、液剤、懸濁剤及び乳剤を含み、そして活性成分に加えて、着色料、風味料、安定剤、緩衝剤、人工及び天然甘味料、分散剤、増粘剤、可溶化剤等を含有することができる。
【0469】
本発明の化合物は、非経口投与(例えば、注射、例としてはボーラス注射(bolus injection)又は持続注入による)用に処方することができ、そしてアンプル剤、充填済注射器(pre-filled syringes)、保存剤を添加した小容量注入容器又は多回投与容器中に単位用量形態で提供することができる。組成物は、油性又は水性ビヒクル中の懸濁剤、液剤又は乳剤、例えばポリエチレングリコール水溶液における液剤のような形態をとることができる。油性又は非水性担体、希釈剤、溶媒又はビヒクルの例は、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、植物油(例えば、オリーブ油)及び注射用有機エステル類(例えば、エチルオレアート)を含み、そして防腐剤、湿潤剤、乳化剤、懸濁化剤、安定化剤及び/又は分散助剤のような配合剤を含有することができる。あるいは、有効成分は、使用前に適切なビヒクル、例えば滅菌した発熱物質を含まない水を用いて構成するための、滅菌固体の無菌分離によるか又は溶液から凍結乾燥することにより得られる粉末形態であることができる。
【0470】
本発明の化合物は、軟膏剤、クリーム剤もしくはローション剤として、又は経皮パッチ剤として表皮に局所投与するために処方することができる。軟膏剤及びクリーム剤は、例えば、適切な増粘剤及び/又はゲル化剤を加え、水性又は油性基剤を用いて処方することができる。ローション剤は、水性又は油性基剤を用いて処方することができ、そして一般に、1種以上の乳化剤、安定化剤、分散剤、懸濁化剤、増粘剤又は着色剤も含有するであろう。口腔への局所投与に適する配合剤は、風味付けした基剤、通常はスクロース及びアカシア又はトラガカンタ中に活性剤を含むロゼンジ剤;不活性基剤、例えば、ゼラチン及びグリセリン又はスクロース及びアカシア中に有効成分を含む香錠;及び適切な液体担体中に有効成分を含む口内洗浄薬を含む。
【0471】
本発明の化合物は、坐剤として投与するために処方することができる。低融点ロウ、例えば、脂肪酸グリセリド又はココアバターの混合物を、最初に溶融し、そして活性成分を、例えば撹拌により均質に分散する。次に、この均質溶融混合物を、都合のよい大きさの成形型に注ぎ、放冷し、そして凝固させる。
【0472】
本発明の化合物は、経膣投与用に処方することができる。有効成分に加えて、かかる担体を含有するペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォーム又はスプレーが適切であることは、当技術分野において公知である。
【0473】
本化合物は、経鼻投与用に処方することができる。液剤又は懸濁剤を、従来手段、例えば、滴瓶、ピペット又はスプレーを用いて直接鼻腔に適用する。その配合剤は、単回又は多回投与形態で提供することができる。後者の滴瓶又はピペットの場合において、これは、液剤又は懸濁剤の適切で所定の容量を患者が投与することで、達成することができる。スプレーの場合、これは、例えば、計量噴霧スプレーポンプを用いて達成することができる。
【0474】
本発明の化合物は、特に気道に対する、鼻腔内投与を含むエアゾール投与用に処方することができる。化合物は、一般に、例えば、ほぼ5μm以下程度の小さい粒径を有するだろう。かかる粒径は、当技術分野において公知の手段、例えば、微粒子化により得ることができる。有効成分は、例えば、クロロフルオロカーボン(CFC)(例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタンもしくはジクロロテトラフルオロエタン)又は二酸化炭素、あるいは他の適切なガスのような適切な推進剤を用いた加圧パックで提供される。エアゾールは、また、レシチンのような界面活性剤を都合よく含有することができる。薬剤の用量は、計量弁により制御することができる。あるいは、有効成分は、乾燥粉末の形態で、例えば、乳糖、デンプン、デンプン誘導体(例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース)及びポリビニルピロリジン(PVP)のような適切な粉末基剤中の本化合物の粉末混合物で提供することができる。粉末担体は、鼻腔内でゲルを形成するだろう。粉末組成物は、単位用量形態で、例えば、ゼラチンのカプセルもしくはカートリッジ、又はブリスターパック内に提供してよく、これらから粉末剤が吸入器の手段により投与することができる。
【0475】
所望であれば、配合剤は、有効成分の徐放又は制御放出投与に適合するように、腸溶剤皮を用いて調製することができる。例えば、本発明の化合物は、経皮又は皮下薬剤送達装置内に処方することができる。これらの送達系は、化合物の徐放が必要であり、かつ患者の処置レジメンに対するコンプライアンスが重要である場合に有利である。経皮送達系における化合物は、多くの場合、皮膚付着固体支持体に結合されている。目的の化合物は、また、浸透向上剤、例えば、アゾン(1−ドデシルアザシクロヘプタン−2−オン)と組み合わせることができる。徐放性送達系は、手術又は注射により皮下層に皮下的に挿入される。皮下インプラントは、脂質可溶膜、例えば、シリコーンゴム又は生物分解性ポリマー、例えばポリ乳酸内に化合物を封入する。
【0476】
医薬製剤は、単位剤形であってよい。かかる形態では、製剤は、適切な量の活性成分を含有する単位用量に細分化されている。単位剤形は、パッケージ製剤であることができ、そのパッケージは、例えば、パック入り錠剤、カプセル剤、及びバイアル又はアンプル中の粉末剤のような、離散量の製剤を含有する。また、単位剤形は、それ自体カプセル剤、錠剤、カシェ剤又はロゼンジ剤であることができるか、又は適切な数のこれらのうちのいずれかのパッケージ形態であることができる。
【0477】
他の適する医薬担体及びそれらの配合剤は、Remington: The Science and Practice of Pharmacy 1995, edited by E. W. Martin, Mack Publishing Company, 19th edition, Easton, Pennsylvaniaに記載されている。本発明の化合物を含有する代表的な医薬配合剤は、以下に記載されている。
【0478】
有用性
本発明の化合物は、神経変性疾患、例えば、パーキンソン病、レヴィ小体認知症及びハンチントン病を含むLRRK2介在性疾患又は病状の処置、及び一般にそれを必要としている被検体における認知記憶の強化のために有用である。
【0479】
実施例
下記の調製例及び実施例は、当業者が本発明をより明確に理解し、そして実施できるために示されている。これらは、本発明の範囲を制限すると考えられるべきではなく、単に本発明の例示及び代表として考えられるべきである。
【0480】
特段の記載がない限り、融点(すなわちMP)を含む温度は、すべて摂氏(℃)である。当然のことながら、指定及び/又は所望の生成物を生成する反応は、必ずしも、最初に加えられた2つの試薬の組み合わせから直接的に生じなくてもよい、すなわち、混合物中に1つ以上の中間体が生じて、これが最終的に指定及び/又は所望の生成物の形成につながってもよい。
【0481】
下記の略語が、調製例及び実施例において使用される場合がある。
略語のリスト
AcOH 酢酸
AIBN 2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)
Atm. 雰囲気
(BOC)2O 二炭酸ジ−tert−ブチル
DCM ジクロロメタン/塩化メチレン
DIAD ジイソプロピルアゾジカルボキシラート
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
DME 1,2−ジメトキシエタン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DPPF 1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
Et2O ジエチルエーテル
EtOH エタノール/エチルアルコール
EtOAc 酢酸エチル
HATU 2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−−1
,1,3,3−テトラメチルウロニウムへキサフルオロホスフ
ァートメタンアルミニウム
HBTU O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テ
トラメチルウロニウムへキサフルオロホスファート
HOBT 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
RP HPLC 逆相高圧液体クロマトグラフィー
i−PrOH イソプロパノール/イソプロピルアルコール
LCMS 液体クロマトグラフ/質量分析
MeOH メタノール/メチルアルコール
MW マイクロ波
NBS N−ブロモスクシンイミド
NMP 1−メチル−2−ピロリジノン
PSI ポンド毎平方インチ
RT 室温
TBDMS tert−ブチルジメチルシリル
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
【0482】
調製例1:2−クロロ−5−フルオロ−N−メチルピリミジン−4−アミン
【化18】
撹拌子を備えた250mL容量の丸底フラスコに、5−フルオロ−2,4−ジクロロ−ピリミジン 9.0g、メタノール 40mL、及びエタノール中8M メチルアミン 15mLを加えた。反応物が熱くなり(穏やかな発熱)、そして室温で約30分間撹拌した。TLC(1:1 EtOAc:ヘプタン)及びLCMSによるチェックが、完全反応を示した。この反応物を濃縮して、粗物質 9.77gを得て、これを、35分間にわたって、DCM中1%〜10% MeOHの勾配を通すシリカカラム上で精製して、純粋な2−クロロ−5−フルオロ−N−メチルピリミジン−4−アミン 6.77gを得た。
【0483】
同一の方法を使用し、適切な市販されている置換2,4−ジクロロ−ピリミジン及びアミンを使用して、以下の表1に示されている化合物を作成した。
【表1】
【0484】
調製例2:2,5−ジクロロ−4−メトキシピリミジン
【化19】
撹拌子を備えた250mL容量の丸底フラスコに、5−クロロ−2,4−ジクロロ−ピリミジン 1g及びジエチルエーテル 15mLを加えた。この混合物を、氷浴内で0℃に冷却し、そして次にメタノール中のナトリウムメトキシド 1当量(ナトリウム 120mgをメタノール 4mLと室温で反応させることによって調製した)を徐々に加えた。この反応物を、室温で一晩撹拌し、そしてLCMSによってチェックした。白色の沈殿物を濾過し、そして固体を、冷メタノールで洗浄した。乾燥後、純粋な2,5−ジクロロ−4−メトキシピリミジン 0.98gを得て、そしてこの物質を、さらに精製することなく使用した。
【0485】
同一の方法を使用し、適切な市販されているアルコール及び適切に置換されている2,4−ジクロロ−ピリミジンを使用して、以下の表2に示されている化合物を作成した。
【表2】
【0486】
調製例3:4−(5−フルオロ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ安息香酸
【化20】
2−クロロ−5−フルオロ−N−メチルピリミジン−4−アミン 50mg、4−アミノ−3−メトキシ安息香酸 57mg、1,4−ジオキサン中4N HCl 0.1mL及びN−ブタノール 1mLの混合物を、10mL スナップトップマイクロ波バイアル(CEM社)内に入れ、そして120℃に40分間マイクロ波加熱した。反応を、LC/MSによって監視した。沈殿した固体を濾過して、4−(5−フルオロ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ安息香酸 80mgを得た。
【0487】
同一の方法を使用し、適切なアミン及び適切に置換されている2−クロロピリミジンを使用して、以下の表3に示されている化合物を作成した。
【表3】
【0488】
調製例4:4−(5−クロロ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−(ジフルオロメトキシ)安息香酸
【化21】
【0489】
DMF 20mL中のメチル 3−ヒドロキシ−4−ニトロベンゾアート 1g、炭酸セシウム 3.31gの冷却した溶液に、ジフルオロヨードメタン 1.5当量を注意深く加えた。この反応物を、室温に温まるにまかせ、そしてTLCが続いた。反応が完了したら、この混合物を濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、メチル3−(ジフルオロメトキシ)−4−ニトロベンゾアート 1.2gを得た。
【0490】
メチル 3−(ジフルオロメトキシ)−4−ニトロベンゾアート(0.9g)を、250mL容量の丸底フラスコ内に入れ、そしてエタノール 30mLに溶解した。Pd/C(0.15g、10% Pd)を、注意深く加え、そして水素のバルーンをフラスコに取り付けた。反応物を、一晩激しく撹拌した。TLCによってチェックした後、反応物を、セライトパッドを通して濾過し、そして濃縮して、メチル4−アミノ−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゾアート 0.6gを得、これをさらに精製することなく使用した。
【0491】
メチル 4−アミノ−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゾアート(70mg)、2,5−ジクロロ−N−メチルピリミジン−4−アミン、4N HCl/ジオキサン 0.1mL及びn−ブタノール 1mLを、マイクロ波バイアル内に入れた。反応物を、150℃で30分間加熱し、そしてLCMSによって監視した。この混合物を濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、純粋なメチル4−(5−クロロ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゾアート 100mgを得た。
【0492】
メチル 4−(5−クロロ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゾアート(500mg)を、THF 5mL及び水 5mLに溶解した。溶解後、水酸化リチウム 234mgを加え、そして反応物を、室温で一晩撹拌した。この混合物を、LCMSによってチェックし、そして次に1N HClで注意深く酸性化し、そして酢酸エチルで分液した。有機層を濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、4−(5−クロロ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−(ジフルオロメトキシ)安息香酸 250mgを得た。
【0493】
同様にして以下を作成した。
【表4】
【0494】
実施例1 (4−(5−フルオロ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン
【化22】
ジメチルホルムアミド 1mL中の4−(5−フルオロ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ安息香酸 100mg、モルホリン 47μL、HATU 205mg、ジイソプロピルエチルアミン 188mLの混合物を、室温で一晩撹拌した。反応を、LCMSによってチェックし、そして完了したことを見出した。この反応物を、EtOAcで希釈し、そして有機層を、飽和NaHCO3及びブラインで洗浄した。有機層を濃縮し、そして分取逆相HPLCによって精製して、(4−(5−フルオロ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン 12mgを得た。
【0495】
先の手順を使用して作成した化合物を、以下に記載するアッセイにより決定した、選択された化合物についてのプロトンNMR及びLRRK2 Ki(マイクロモル)データと共に、以下の表4に示す。
【表5】
【0496】
実施例2 [4−(5−シクロプロピル−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシ−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン
【化23】
マイクロ波管に、(4−(5−ブロモ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(56mg、0.13mmol)、カリウムシクロプロピルトリフルオロボラート(39mg、0.27mmol)、炭酸セシウム(0.13g、0.40mmol)、トルエン(1.8mL)及び水(0.2mL)を加えた。この混合物を、窒素バブリングによって15分間脱気した。次に、XPhos(6.4mg、0.013mmol)及び酢酸パラジウム(2mg、0.01mmol)を加えた。この反応物を、Biotageマイクロ波中で、140℃で20分間加熱した。反応混合物を濾過し、そして濃縮した。粗生成物を、RP−HPLCによって精製して、所望の生成物(12.6mg、25%)を得た。
【0497】
先の手順を使用して作成した更なる化合物を、先の表4に示す。
【0498】
実施例3 (4−(5−シクロブチル−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン
【化24】
マイクロ波管に、(4−(5−ブロモ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(100mg、0.24mmol)、カリウムシクロブチルトリフルオロボラート(177mg、1.1mmol)、炭酸セシウム(0.23g、0.71mmol)、トルエン(2.9mL)及び水(0.3mL)を加えた。この混合物を、窒素バブリングによって15分間脱気した。次に、ジ−(1−アダマンチル)−n−ブチルホスフィン(19mg、0.053mmol)及び酢酸パラジウム(2.6mg、0.026mmol)を加えた。反応物を密閉し、そして11℃で2時間加熱した。反応混合物を濾過し、そして濃縮した。粗生成物を、RP−HPLCによって精製して、所望の生成物(8.1mg、8.6%)を得た。
【0499】
先の手順を使用して作成した更なる化合物を、先の表4に示す。
【0500】
実施例4:1−{2−[2−メトキシ−4−(モルホリン−4−カルボニル)−フェニルアミノ]−4−メチルアミノ−ピリミジン−5−イル}−エタノン
【化25】
トルエン中の(4−(5−ブロモ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(100mg、0.24mmol)、Pd(PPh
3)
4(36mg、0.03mmol)及びトリブチルエトキシビニルスズ(0.16mL、0.47mmol)の混合物を、密閉管内で、110℃で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、そして濃縮した。反応混合物を、シリカゲルのパッドを通して濾過し(ヘプタン中0〜100% EtOAcで溶出した)、粗生成物を得た。粗生成物の精製を、逆相HPLCによって達成した(9mg、10%)。先の手順を使用して作成した更なる化合物を、先の表4に示す。
【0501】
実施例5:[3−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−プロパ−1−イニル−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン
【化26】
トルエン(5mL)中の(4−(5−ブロモ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(140mg、0.233mmol)、Pd(PPh
3)
4(50mg、0.04mmol)及びトリブチル(プロパ−1−イニル)スタンナン(0.20mL、0.66mmol)の混合物を、密閉管内で、110℃で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、そして濃縮した。粗生成物の精製を、逆相HPLCにより達成した(9mg、10%)。先の手順を使用して作成した更なる化合物を、先の表4に示す。
【0502】
実施例6:[4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−3−シクロプロピル−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン
【化27】
[3−ブロモ−4−(5−クロロ−4−メチルアミノ−ピリミジン−2−イルアミノ)−フェニル]−モルホリン−4−イル−メタノン(0.0500g、0.117mmol)、酢酸カリウム(0.0172g、0.176mmol)、炭酸ナトリウム(0.0186g、0.176mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド(0.00478g、0.00585mmol)の混合物を、秤量して、撹拌子を備えたマイクロ波バイアル内に入れた。次に、アセトニトリル(0.94mL、18mmol)及び脱気水(0.3mL、20mmol)を加え、そしてこの反応混合物を、窒素で4分間脱気し、そして次に、マイクロ波照射下、140℃に80分間加熱した。次に、この混合物を、セライトを通して濾過し、酢酸エチルで溶離し、そして真空下で濃縮した。粗生成物の精製を、逆相HPLCによって達成した。
【0503】
実施例7:5−クロロ−2−メトキシ−4−N,N−ジメチル−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド
【化28】
1,4−ジオキサン中の4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N,N−ジメチルベンズアミド(110mg、0.48mmol)、2−クロロ−4−(メチルアミノ)−5−トリフルオロメチルピリミジン(50mg、0.23mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(11mg、0.012mmol)、キサントホス(14mg、0.024mmol)及び炭酸セシウム(235mg、0.72mmol)の混合物を、100℃に2時間加熱する前に、窒素で5分間脱気した。冷却したこの混合物を、DCM(10mL)で希釈し、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、そして減圧下で濃縮乾固した。残留物を、ジエチルエーテル中でトリチュレートして、標記化合物を淡黄色の固体、45mg、47%として得た。
【0504】
先の手順を使用して作成した更なる化合物を、以下の表5に示す。
【表6】
【0505】
実施例8:5−クロロ−N−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−2−メトキシ−4−(4−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド
【化29】
1,4−ジオキサン(5mL)中の4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(2−メチル−プロパン−2−オール)−ベンズアミド(95mg、0.35mmol)、2−クロロ−4−(メチルアミノ)−5−トリフルオロメチルピリミジン(50mg、0.23mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(49mg、0.26mmol)の混合物を、100℃で18時間撹拌した。溶媒を、減圧下での蒸発によって除去し、そして残留物を、DCMとK
2CO
3水溶液で分液した。有機相を分離し、減圧下で濃縮乾固し、そしてこの粗物質をRP−HPLCによって精製して、標記化合物をクリーム色の固体、57mg、55%として得た。
【0506】
先の手順を使用して作成した更なる化合物を、以下の表6に示す。
【0507】
実施例9 (3−(2−フルオロエトキシ)−4−(4−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)(モルホリノ)メタノン
【化30】
2−メトキシエタノール(2.5mL)中の2−クロロ−N−メチル−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン(0.10g、0.47mmol)、(4−アミノ−3−(2−フルオロエトキシ)フェニル)(モルホリノ)メタノン(0.13g、0.47mmol)、トリフルオロ酢酸(0.07mL、0.9mmol)の混合物を、95℃で6時間撹拌した。この反応物を濃縮した。粗生成物を、逆相HPLCによって精製して、標記化合物(61mg、29%)を得た。先の手順を使用して作成した更なる化合物を、以下の表6に示す。
【0508】
実施例10 (2−フルオロ−3−メトキシ−4−(4−(メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)(モルホリノ)メタノン
【化31】
DCM(8mL)中の2−フルオロ−3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸(180mg、0.97mmol)の懸濁液に、モルホリン(0.17mL.1.9mmol)、DIEA(0.25mL)及びHBTU(0.4g、1.05mmol)を加えた。この反応物を、室温で18時間撹拌した。次に、反応物を、水で希釈し、そしてDCMで抽出した(3x)。合わせた抽出物を、水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、(2−フルオロ−3−メトキシ−4−ニトロフェニル)(モルホリノ)メタノン(0.20g、83%)を得た。
【0509】
エタノール中の(2−フルオロ−3−メトキシ−4−ニトロフェニル)(モルホリノ)メタノン(0.20g)及びパラジウム担持炭(0.1g、10wt%)の懸濁液を、水素下で18時間撹拌した。次に、この反応物を、セライトを通して濾過し、そして濃縮して、(4−アミノ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノンを得た。
【0510】
2−メトキシエタノール(2mL)及びTFA(0.055mL)の溶液中の、(4−アミノ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(0.18g、0.72mmol)及び2−クロロ−N−メチル−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン(0.10g、0.47mmol)の混合物を、95℃で2時間撹拌した。この反応物を濃縮し、そして逆相HPLCによって精製して、標記化合物を得た。先の手順を使用して作成した更なる化合物を、以下の表6に示す。
【表7】
【0511】
実施例11:2−[2−メトキシ−4−(モルホリン−4−カルボニル)−フェニルアミノ]−4−メチルアミノ−ピリミジン−5−カルボニトリル
【化32】
DMF(3mL)中の(4−(5−ブロモ−4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)−3−メトキシフェニル)(モルホリノ)メタノン(80mg、0.19mmol)、シアン化亜鉛(50mg、0.42mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(9mg、0.09mmol)、DPPF(11mg、0.02mmol)の混合物を、圧力管内で、105℃で18時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、そして濃縮した。粗生成物を、逆相HPLCによって精製して、標記化合物(70mg、82%)を得た。先の手順を使用して作成した更なる化合物を、以下の表7に示す。
【表8】
【0512】
酸との対応する薬学的に許容しうる塩は、当業者には既知の標準方法により、例えば、式Iで示される化合物を、例えば、ジオキサン又はTHFのような適切な溶媒に溶解し、そして適切な量の対応する酸を加えることにより、得ることができる。この生成物は通常、濾過によるか又はクロマトグラフィーにより単離することができる。式Iで示される化合物の、塩基との薬学的に許容しうる塩への変換は、かかる化合物のかかる塩基での処理により行うことができる。かかる塩を形成するための1つの可能な方法は、例えば、1/n当量の、例えば、M(OH)
n(ここで、M=金属又はアンモニウムカチオン、そしてn=水酸化物アニオンの数)のような塩基性塩の、適切な溶媒(例えば、エタノール、エタノール−水混合物、テトラヒドロフラン−水混合物)中の本化合物の溶液への添加、そして溶媒を蒸発又は凍結乾燥により除去することによる。特定の塩は、塩酸塩、ギ酸塩及びトリフルオロ酢酸塩である。具体的には、塩酸塩である。
【0513】
それらの調製法が本実施例に記載されない場合、式Iの化合物ならびに全ての中間体生成物は、同様の方法により、又は本明細書に記載の方法により調製することができる。出発物質は、市販されているか、当技術分野において公知であるか、又は当技術分野で公知の方法によるかもしくはそれと同様にして調製することができる。
【0514】
当然のことながら、本発明における一般式Iの化合物は、官能基で誘導体化して、インビボで親化合物に変換して戻ることができる誘導体を提供することもできる。
【0515】
薬理学的試験
式Iの化合物及びそれらの薬学的に許容しうる塩は、有益な薬理学的特性を持つ。本発明の化合物は、LRRK2活性の調節に関連するということが見出された。下記に示した試験に従って、化合物を調査した。
【0516】
実施例12 インビトロLRRK2 LabChipアッセイ
このアッセイを使用して、Kiapp、IC50又は%阻害値を決定することによって、LRRK2の活性を阻害することに対する化合物の有効性を決定した。ポリプロピレンプレート内で、LRRK2、蛍光標識されたペプチド基材、ATP及び試験化合物を、一緒にインキュベートした。LabChip 3000(Caliper Life Sciences)を使用して、反応後に、基材を、キャピラリー電気泳動によって2つの集団:リン酸化されたもの及び非リン酸化されたものに分離した。各々の相対量を、蛍光強度によって定量化した。LRRK2 Kiを以下の式に従って決定した:
Y=V0*(1−((x+Ki*(1+S/Km)+Et)/(2*Et)−(((x+Ki*(1+S/Km)+Et)^2−(4*Et*x))^0.5)/(2*Et)))。
表4及び本明細書の他の箇所におけるKi値は、μMで示す。
【0517】
アッセイ条件及び使用する材料は以下のとおりであった:
最終アッセイ条件:
5mM MgCl
2中のLRRK2 G2019S: 5.2nM(Invitrogen lot # 567
054A)
1mM MnCl
2中のLRRK2 G2019S: 11nM(Invitrogen lot # 56705
4A)
5mM MgCl
2中のLRRK2野生型: 15nM(Invitrogen lot # 500607
F)
5mM MgCl
2中のLRRK2 I2020T: 25nM(Invitrogen lot # 43594
)
基材:
1μM
ATP:
130μM
キナーゼ反応時間:
2時間
温度:
周囲
総容量:
20μL
ATPapp Kms:
5mM MgCl
2中のG2019S: 130μM
1mM MnCl
2中のG2019S: 1μM
5mM MgCl
2中の野生型: 80μM
5mM MgCl
2中のI2020T: 14μM
材料:
固体支持体:黒色の50μL容量ポリプロピレン384ウェルプレート(MatriCal cat # MP101-1-PP)
キナーゼ: LRRK2 G2019S(Invitrogen cat # PV4882)。
LRRK2野生型(Invitrogen cat # PV4874)。
基材: 5FAM−GAGRLGRDKYKTLRQIRQ−CONH
2
非結合プレート: 384ウェル透明V字底部ポリプロピレンプレート(Greiner cat # 781280)。
ATP: 10mM ATP(細胞シグナリング cat # 9804)。
Triton X−100: Triton X-100。
Brij−35: Brij-35(Pierce cat # 20150)。
コーティング試薬#3: Coating Reagent #3(Caliper)。
DMSO: DMSO(Sigma cat # 34869-100ML)。
完全反応緩衝剤: H
2O/25mM トリス、pH8.0/5mM MgCl
2/2mM DTT/0.01% Triton X-100。
停止液:H
2O/100mM HEPES、pH7.2/0.015% Brij-35/0.2% Coating Reagent #3/20mM EDTA。
分離緩衝剤: H
2O/100mM HEPES、pH7.2/0.015% Brij-35/0.1% Coating Reagent #3/1:200 Coating Reagent #8/10mM EDTA/5% DMSO。
【0518】
化合物プレート調製:
段階希釈用に、DMSO 34.6μLを、カラム3〜24に加えた。アッセイ対照用に、DMSO 37.5μLを、列A及びPのカラム1及び2に加えた。a、d及び25μM G−028831(スタウロスポリン) 50μLを、列B、カラム1及び2に加えた。サンプル用に:100μMで出発して、DMSO 37.5μLを、カラム1及び2に、次に10mM 化合物 12.5μLを加え;10μMで出発して、DMSO 78μLを、カラム1&2に、次に10mM 化合物 2μLを加え;そして1μMで出発して、25μM 化合物(10mM 化合物 2μL+DMSO 798μL)を、空のカラム1及び2に加えた。精密機器を使用して、1:3.16 段階希釈を実施した(「PLK_BM_段階_半対数」)。
【0519】
ATP調製:
ATPを、完全キナーゼ緩衝剤中で282.1μMに希釈した(最終濃度は、130μMであった)。
【0520】
合計及びブランク調製:
完全反応緩衝剤中、基材を4μMに希釈した。等容量の完全反応緩衝剤及び4μM 基材を合わせて、ブランクを得た。等容量の完全反応緩衝剤及び4μM 基材を合わせ、そして合わせた溶液に、2X最終LRRK2濃度を加えた。
【0521】
アッセイ手順:
50μL容量ポリプロピレンプレートに、緩衝剤/基材 5μL/ウェルを、手動でブランクウェルに加えた。Biomek FXを使用して、キナーゼ反応を開始させた(「PLK SAR 23 ATP」)。以下のものを、適切なウェルに加えた:
化合物 2μL+ATP 23μL;
アッセイプレートにおいて、化合物/ATP 5μL/ウェル;
アッセイプレートにおいて、キナーゼ/基材 5μL/ウェル;
【0522】
プレートを、暗所で2時間インキュベートした。Biomek FXを使用して、キナーゼ反応を停止させ(「PLK 停止」)、そして停止液 10μL/ウェルを、アッセイプレートに加えた。結果を、LabChip 3000で読み取った。
【0523】
Lab Chip 3000プロトコル:
LabChip 3000を、下記のジョブ設定でジョブ「LRRK2 IC50」を使用して実行した:
圧力: −1.4psi
下流電圧: −500V
上流電圧: −2350V
サンプル緩衝剤吸上げ後時間(Post sample buffer sip time): 75秒
染料緩衝剤吸上げ後時間(Post dye buffer sip time): 75秒
最終遅延時間: 200秒
【0524】
実施例13 インビトロLRRK2 Lanthascreen結合アッセイ
このアッセイを使用して、Kiapp、IC50又は%阻害値を決定することによって、LRRK2の活性を阻害することに対する化合物の有効性を決定した。384ウェルproxiplates F黒色浅型ウェルプレート中、LRRK2、Eu抗GST抗体、Alexa Fluor(登録商標)キナーゼトレーサー236及び試験化合物を、一緒にインキュベートした。
【0525】
Alexa Fluor(登録商標)「トレーサー」のキナーゼへの結合を、Eu標識抗GST抗体の添加によって検出した。トレーサー及び抗体のキナーゼへの結合は、高度のFRETをもたらすが、トレーサーのキナーゼインヒビターでの置換が、FRETの損失をもたらす。
【0526】
アッセイ条件及び使用する材料は以下のとおりであった:
最終アッセイ条件:
GST−LRRK2 G2019S 10nM
Eu抗GST抗体 2nM
キナーゼトレーサー236 8.5nM
キナーゼ反応時間: 1時間
温度: 周囲
総容量: 15μL
DMSO 1%
【0527】
材料:
384ウェルプロキシプレートF黒色浅型ウェル Perkin Elmer cat# 6008260
キナーゼ: LRRK2 G2019S Invitrogen cat # PV4882(LOT 567054A)。
Eu標識抗GST抗体 Invitrogen cat # PV5594
Alexa Fluor(登録商標)キナーゼトレーサー236 Invitrogen cat #PV5592
TRIS−HCl Sigma cat # T3253
EGTA Sigma cat # E3889
Brij−35: Sigma cat # B4184(30% w/v)
DMSO: Sigma cat # D8418
MgCl
2 Sigma cat # M9272
反応緩衝剤:H
2O/50mM トリス、pH7.4/10mM MgCl
2/1mM EGTA/0.01% Brij 35。
【0528】
化合物プレート調製:
試験化合物(10mM 原液)を1:3.16(20ul+43.2ul)で100% DMSO中に段階希釈する。12pt曲線。各々の濃度を1:33.3(3ul+97ul)で反応緩衝剤中に希釈する。5ulをアッセイプレートに乗せる。最終最大試験濃度 100uM。
【0529】
合計及びブランク調製:
反応緩衝剤中、DMSO(3%) 5ulを、合計及びブランクウェルに加え、そしてEu標識抗GST抗体(6nM) 5ulを、ブランクウェルに加えた。
【0530】
アッセイ手順:
LRRK2(30nM)/Eu標識抗GST抗体(6nM)混合物 5ulを化合物、そして合計ウェルに加える。キナーゼトレーサー(25.5nM) 5ulをすべてのウェルに加える。プレートを、プレート振盪器上で、室温で1時間インキュベートする(穏やかに振盪)。Perkin Elmer EnVision reader HTRFプロトコルで読み取った。
【0531】
データ処理:
比率:(665/620)*10000を計算する。平均バックグラウンド値をすべてのデータ点から引く。各試験値に対する対照の%を計算する。対照の% 対 化合物濃度をプロットする。Ki値を計算する(xlfit曲線当てはめ−モリソン式)。
【0532】
結果をKiとしてμMで表した。Kiに対する式:Y=V0*(1−((x+Ki*(1+S/Km)+Et)/(2*Et)−(((x+Ki*(1+S/Km)+Et)^2−(4*Et*x))^0.5)/(2*Et)))
式中、Et=4nM
kd(トレーサー)=8.5nM
トレーサー濃度(S)=8.5nM。
【0533】
実施例14 パーキンソン病動物モデル
パーキンソン病は、マウス及び霊長類において、線条体ドーパミン(DA)神経末端マーカーの損失を引き起こす、選択的黒質線条体ドーパミン作動性神経毒である、1−メチル−4−フェニルテトラヒドロピリジン(MPTP)の投与によって、再現することができる。本発明の化合物は、神経変性を誘発するMPTP、続いて一般に、Saporito et al., J. Pharmacology (1999) Vol. 288, pp. 421-427に記載されているプロトコルを使用して、パーキンソン病の処置における有効性について評価することができる。
【0534】
簡潔には、MPTPを、PBSに、2〜4mg/mLの濃度で溶解し、そしてマウス(体重20〜25gの雄C57)に、20〜40mg/kgの皮下注射をする。本発明の化合物を、ヒドロキシステアリン酸ポリエチレングリコールで可溶化し、そしてPBSに溶解する。MPTP投与の4〜6時間前に、そしてその後7日間毎日、マウスに、皮下注射によって化合物溶液 10mL/kgを投与する。最終注射の日に、マウスを屠殺し、そして中脳を遮蔽し、そしてパラホルムアルデヒド中で後固定する。線条体を、自由に切断し、秤量し、そして−70℃で保存する。
【0535】
このようにして線条体を回収し、そしてSonsalla et al., J.Pharmacol. Exp. Ther. (1987) Vol. 242, pp. 850-857に記載されているように、電気化学的検出を用いたHPLCによって、ドーパミン及びその代謝産物、ジヒドロキシフェニル酢酸及びホモバニリン酸の含有量について評価する。線条体は、また、Okunu et al., Anal Biochem (1987) Vol. 129, pp. 405-411のチロシンヒドロキシラーゼアッセイを使用して、標識チロシンのL−ドーパへのチロシンヒドロキシラーゼ介在性変換に関連する
14CO
2放出を測定することによって、評価することもできる。線条体は、さらに、White et al., Life Sci. (1984), Vol. 35, pp. 827-833に記載されているようなモノアミンオキシダーゼ−Bアッセイを使用し、そしてSaporito et al.,(1992) Vol. 260, pp. 1400-1409に記載されているようにドーパミン取り込みを監視することによって評価することもできる。
【0536】
本発明を、その特定の実施態様を参照して記載してきたが、種々の変更を行ってよく、そして本発明の真の精神及び範囲から逸脱しない限り同等物で置換してよいことが、当業者により理解されるべきである。加えて、多くの修正を、特定の状況、材料、物質の組成、方法、方法工程が本発明の目的、精神及び範囲に適合するように行ってよい。かかる修正の全ては、本明細書に添付された特許請求の範囲の範囲内であることが意図される。
【0537】
医薬組成物
式Iの化合物及び薬学的に許容しうる塩は、治療活性物質として、例えば、医薬製剤の形態で使用することができる。医薬製剤は、例えば錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の形態で、経口投与することができる。しかしながら、投与はまた、例えば、坐剤の形態で直腸的に、又は例えば、注射液剤の形態で非経口的に行うこともできる。
【0538】
式Iの化合物及びそれらの薬学的に許容しうる塩は、医薬製剤の製造ため、薬学的に不活性な無機又は有機の担体と共に加工することができる。乳糖、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩等が、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤のためのかかる担体として使用することができる。軟ゼラチンカプセル剤に適切な担体は、例えば、植物性油、ロウ、脂肪、半固体及び液体ポリオール類等である。しかしながら、活性物質の性質に応じて、軟ゼラチンカプセル剤の場合は通常、担体を必要としない。液剤及びシロップ剤の製造に適切な担体は、例えば、水、ポリオール類、グリセリン、植物油等である。坐剤に適切な担体は、例えば、天然又は硬化油、ロウ、脂肪、半液体又は液体ポリオール等である。
【0539】
さらに、医薬製剤は、薬学的に許容しうる補助物質、例えば、保存剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、着香剤、浸透圧を変化させる塩、緩衝剤、マスキング剤又は抗酸化剤を含有することができる。それらは、他の治療上有益な物質も更に含有することができる。
【0540】
式Iの化合物又はその薬学的に許容しうる塩及び治療上不活性な担体を含有する医薬も、本発明により提供され、1つ以上の式Iの化合物及び/又はその薬学的に許容しうる塩及び所望ならば1種以上の他の治療上有益な物質を、1種以上の治療上不活性な担体と共にガレヌス製剤の投与形態にすることを含む、それらの製造のための方法も、本発明により提供される。
【0541】
投与量は、広い範囲内で変えることができ、そして当然各々の特定の症例における個別の要求に適合させなければならないだろう。経口投与の場合には、成人に対する投与量は、一般式Iの化合物の1日当たり約0.01mg〜約1000mg又はその薬学的に許容しうる塩の対応する量と変化させることができる。1日投与量を、単回用量として又は分割した用量で投与してよく、さらに、必要性が示される場合、上限を超えることもできる。
【0542】
下記の実施例は、本発明を限定することなく例示し、単にその代表的なものとして役立つものである。医薬製剤は、好都合には、約1〜500mg、好ましくは1〜100mgの式Iの化合物を含有する。以下は本発明による組成物の実施例である:
【0543】
実施例A
通常の方法で、以下の組成の錠剤を製造する:
【表9】
【0544】
製造手順
1. 成分1、2、3及び4を混合し、そして精製水で顆粒化する。
2. 顆粒を50℃で乾燥する。
3. 顆粒を適切な微粉砕装置に通す。
4. 成分5を加え、そして3分間混合し;適切な成形機で圧縮する。
【0545】
実施例B−1
以下の組成のカプセル剤を製造する:
【表10】
【0546】
製造手順
1. 成分1、2及び3を適切なミキサーで30分間混合する。
2. 成分4及び5を加え、そして3分間混合する。
3. 適切なカプセルに充填する。
【0547】
式Iの化合物、乳糖及びトウモロコシデンプンを、最初にミキサーで、そして次に微粉砕機で混合する。混合物をミキサーに戻し、それにタルクを加え、そして十分に混合する。混合物を、適切なカプセル(例えば硬ゼラチンカプセル)に、機械で充填する。
【0548】
実施例B−2
以下の組成の軟ゼラチンカプセル剤を製造した:
【表11】
【0549】
【表12】
【0550】
製造手順
式Iの化合物を、他の成分の加温溶融物に溶解し、そしてこの混合物を適切な大きさの軟ゼラチンカプセルに充填する。充填された軟ゼラチンカプセル剤を、通常の手順に従って処理する。
【0551】
実施例C
以下の組成の坐剤を製造する:
【表13】
【0552】
製造手順
坐薬用錬剤をガラス又はスチール容器内で融解し、十分に混合し、そして45℃に冷却する。その後、それに微粉砕した式Iの化合物を加え、そしてそれが完全に分散するまで撹拌する。この混合物を適切な大きさの坐剤成形型に注ぎ、放置して冷却し;次に、坐剤を成形型から取り外し、そしてパラフィン紙又は金属箔で個別に包む。
【0553】
実施例D
以下の組成の注射液剤を製造する:
【表14】
【0554】
製造手順
式Iの化合物を、ポリエチレングリコール400と注射用水(一部)の混合物に溶解する。酢酸によりpHを5.0に調整する。水の残量を加えて、容量を1.0mLに調整する。その溶液を濾過し、適切な過剰量を使用してバイアルに充填し、そして滅菌する。
【0555】
実施例E
以下の組成のサッシェ剤を製造する:
【表15】
【0556】
製造手順
式Iの化合物を、乳糖、微結晶性セルロース及びカルボキシメチルセルロースナトリウムと混合し、そしてポリビニルピロリドンの水中混合物で顆粒化する。顆粒をステアリン酸マグネシウム及び風味添加剤と混合し、そしてサッシェに充填する。