(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
本体部が、正面部と左側面側ユニットと右側面側ユニットとを有する第1のブランクと、背面部と左側板部と右側板部と第2延長板部と底面部とを有する第2のブランクとから構成され、底面部の背面部とは反対側の辺部から糊代部(90)が連設され、該糊代部が、正面部の下端領域に接着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の陳列台。
第1内沿い板部において、左側面部側の辺部と第1辺部の接点から形成された第1折れ線で左側面側ユニットの展開状態において、左右方向に形成された第1折れ線が形成され、第2内沿い板部において、右側面側の辺部と第2辺部の接点から形成された第2折れ線で右側面側ユニットの展開状態において、左右方向に形成された第2折れ線が形成され、
陳列台を梱包状態とする際に、左側面側ユニットを第1折れ線を介して二つ折りとし、右側面側ユニットを第2折れ線を介して二つ折りとすることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の陳列台。
第2延長板部の第2構成部に設けられた係止部と第1延長板部に設けられた係止部の一方が第3差込み片部(127)であり、他方が該第3差込み片部を差し込むための被差込み部(K3)であることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6に記載の陳列台。
設置ユニットの商品載置板部において、後板部が連設された辺部以外の3つの辺部からフラップ部が連設され、陳列台の組立て状態において、商品載置板部から連設された各フラップ部は、本体部の内側に配置されることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7に記載の陳列台。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献1〜特許文献3に記載の構成においては、四角柱状の本体(スタンド部、スタンド形成部)と収納ケース(収納箱)とが別の構成となっていて、陳列台としての使用状態においては、収納ケースを構成する部材を四角柱状の本体の背面側に配置しておくので、収納ケースを構成する部材のためのコストが余分に掛かり、また、陳列台としての使用状態では、収納ケースを構成する部材(梱包用の部材)が邪魔となってしまう。
【0008】
また、特許文献1〜特許文献3に記載の構成においては、四角柱状の本体の側面に縦方向に折れ線を設けて、該折れ線を介して該側面を折り畳む構成であるので、四角柱状の本体を四角柱状に組み立てた状態では、該折れ線が側面に視認できてしまうので、見栄えが悪いという支障がある。
【0009】
そこで、本発明は、四角柱状の本体と収納ケースをそれぞれ設けることにより要するコストを低減するとともに、陳列台としての使用状態において、梱包用の部材が邪魔とならないとともに、四角柱状の本体の側面に折り畳み用の折れ線が形成されることによる見栄えの悪さを解消することができる陳列台を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、陳列台であって、本体部(5)と、本体部内に収納される一対の補強板部(150)と、本体部に設置される設置ユニット(130)とを有し、本体部と補強板部と設置ユニットとが、シート状のブランクにより形成され、本体部が、略方形状の外形を有する正面部(10)と、正面部の左側面側の辺部から連設された左側面側ユニットで、正面部の左側面側の辺部から連設された左側面部で、正面部側から正面部側の反対側に向けて上方に傾斜した上辺を有する左側面部(20)と、左側面部の正面部とは反対側の辺部から連設された第1差込み片部(22)と、左側面部の上辺から連設された第1内沿い板部で、左側面部の上辺における背面側の端部から形成された辺部である第1辺部を有する第1内沿い板部(26)と、第1内沿い板部の第1辺部から連設された第1フラップ部(32)と、を有し、第1内沿い板部の第1フラップ部側の端部に設置ユニットの突状部を係止するための被係止部(K1)が形成された左側面側ユニット(20A)と、正面部の右側面側の辺部から連設された右側面側ユニットで、正面部の右側面側の辺部から連設された右側面部で、正面部側から正面部側の反対側に向けて上方に傾斜した上辺を有する右側面部(40)と、右側面部の正面部とは反対側の辺部から連設された第2差込み片部(42)と、右側面部の上辺から連設された第2内沿い板部で、右側面部の上辺における背面側の端部から形成された辺部である第2辺部を有する第2内沿い板部(46)と、第2内沿い板部の第2辺部から連設された第2フラップ部(52)と、を有し、第2内沿い板部の第2フラップ部側の端部に設置ユニットの突状部を係止するための被係止部(K2)が形成された右側面側ユニット(40A)と、正面部の上辺から連設された第1延長板部(62)と、正面部の下辺から連設された底面部で、左右方向に形成された折れ線を介して折曲げ可能に形成された底面部(80)と、底面部の正面部とは反対側の辺部から連設され略方形状の外形を有する背面部で、縦方向の長さが正面部の縦方向の長さよりも長く形成された背面部(70)と、背面部の左側面側の辺部から連設された左側板部で、背面部側の端部に第1差込み片部を差し込むための被差込み部(K4)が形成され、背面部の左側面側の辺部と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された左側板部(100)と、背面部の右側面側の辺部から連設された右側板部で、背面部側の端部に第2差込み片部を差し込むための被差込み部(K5)が形成され、背面部の右側面側の辺部と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された右側板部(110)と、背面部の底面部とは反対側の辺部である上辺から連設された第2延長板部で、背面部の上辺と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された第2延長板部(122)と、を有し、第2延長板部の第2構成部と第1延長板部のそれぞれに、互いに係合する係止部が設けられ(「第2延長板部の第2構成部と第1延長板部の一方に第3差込み片部(127)が設けられ、他方に該第3差込み片部を差し込むための被差込み部(K3)が設けられ」としてもよい)、補強板部が、
互いに係合させることにより一対の補強板部を略十字状とするための切欠部(K20)を有し、設置ユニットが、組立て状態の本体部内に収納された一対の補強板部に載置する方形状の商品載置板部(132)と、商品載置板部の辺部から連設された後板部で、第1内沿い板部に形成された被係止部に係止するための第1突状部(138a)と、第2内沿い板部に形成された被係止部に係止するための第2突状部(138b)とを有する後板部(134)とを有し、第1差込み片部を左側板部の被差込み部に差し込むとともに、第2差込み片部を右側板部の被差込み部に差し込むことにより、正面部と左側面部と右側面部と背面部とで略四角柱状に形成し、第1延長板部を正面部の内側に折り返した状態で
切欠部同士を係合させて略十字状とした一対の補強板部を本体部内に収納し、第1内沿い板部を左側面部に対して折り返すとともに、第2内沿い板部を右側面部に対して折り返し、第2延長板部を背面部に対して内側に折り返して第1フラップ部及び第2フラップ部を背面部と第2延長板部とで挟んだ状態とし、設置ユニットの商品載置板部を一対の補強板部に載置するとともに、後板部の第1突状部を第1内沿い板部の被係止部に係止し、後板部の第2突状部を第2内沿い板部の被係止部に係止して設置ユニットを本体部に取り付けることにより、陳列台が組立て状態となり、陳列台の組立て状態から設置ユニットにおける第1突状部と第2突状部の係止を解除して設置ユニットを本体部から取り外し、一対の補強板部を本体部から取り出し、本体部を展開した状態で、左側面側ユニットと右側面側ユニットとを正面部に対して折り返して左側面側ユニットと右側面側ユニットとを重ねた状態とするとともに、背面部に、一対の補強板部と、商品載置板部と後板部間の折れ線を介して二つ折りとした設置ユニットとを載置し、その後、底面部を折れ線を介して内側に折り曲げた状態として背面部側に回動させ、左側板部の第1構成部を背面部に対して折り曲げるとともに左側板部の第2構成部を左側板部の第1構成部に対して折り曲げて、底面部の上側に左側板部の第2構成部を配置するとともに、右側板部の第1構成部を背面部に対して折り曲げるとともに右側板部の第2構成部を右側板部の第1構成部に対して折り曲げて、底面部の上側に右側板部の第2構成部を配置させ、正面部と左側面側ユニットと右側面側ユニットと第1延長板部とからなる本体部構成ユニットを底面部に対して回動させて左側板部の第2構成部の上面と右側板部の第2構成部の上面とに本体部構成ユニットを配置し、第2延長板部の第1構成部を背面部に対して折り曲げるとともに、第2延長板部の第2構成部を第2延長板部の第1構成部に対して折り曲げ、第2延長板部の第2構成部と第1延長板部のそれぞれに設けられた係止部を係合する(「第3差込み片部を第3差込み片部を差し込むための被差込み部に差し込む」としてもよい)ことにより、陳列台が梱包状態となることを特徴とする。
【0011】
上記第1の構成の陳列台によれば、背面部と底面部と正面部と第1延長板部と左側板部と右側板部と第2延長板部を用いて梱包した状態とすることができ、本体部の構成部材(すなわち、組立て状態を維持するために必要な部材)を梱包用の部材として利用するので、収納ケースを別途設ける必要がなく、コストを低減することができ、また、そもそも収納ケースが別途設けられないので、陳列台の使用状態(つまり、組立て状態)において、収納ケースを構成する部材が邪魔になることもない。また、背面部と底面部と正面部と第1延長板部と左側板部と右側板部と第2延長板部が梱包用の部材といえるが、これらは、略四角柱状の一部を構成するとともに、底面部、左側板部及び右側板部は、陳列台の組立て状態において見えない位置にあるので、梱包用の部材が邪魔となることがない。
【0012】
また、左側面部と右側面部と正面部と背面部は、それ自体折り畳む構成としなくても梱包状態とすることができ、よって、これらの部材に折り畳み用の折れ線が形成されないので、陳列台の使用状態において、見栄えが悪くなることがない。
【0013】
なお、上記第1の構成を以下としてもよい。すなわち、「陳列台であって、本体部(5)と、本体部内に収納される一対の補強板部(150)と、本体部に設置される設置ユニット(130)とを有し、本体部と補強板部と設置ユニットとが、シート状のブランクにより形成され、本体部が、略方形状の外形を有する正面部(10)と、正面部の左側面側の辺部から連設された左側面側ユニットで、正面部の左側面側の辺部から連設された左側面部で、正面部側から正面部側の反対側に向けて上方に傾斜した上辺を有する左側面部(20)と、左側面部の正面部とは反対側の辺部から連設された第1差込み片部(22)と、左側面部の上辺から連設された第1内沿い板部で、左側面部の上辺における背面側の端部から形成された辺部である第1辺部を有する第1内沿い板部(26)と、第1内沿い板部の第1辺部から連設された第1フラップ部(32)と、を有し、第1内沿い板部の第1フラップ部側の端部に設置ユニットの突状部を係止するための被係止部(K1)が形成された左側面側ユニット(20A)と、正面部の右側面側の辺部から連設された右側面側ユニットで、正面部の右側面側の辺部から連設された右側面部で、正面部側から正面部側の反対側に向けて上方に傾斜した上辺を有する右側面部(40)と、右側面部の正面部とは反対側の辺部から連設された第2差込み片部(42)と、右側面部の上辺から連設された第2内沿い板部で、右側面部の上辺における背面側の端部から形成された辺部である第2辺部を有する第2内沿い板部(46)と、第2内沿い板部の第2辺部から連設された第2フラップ部(52)と、を有し、第2内沿い板部の第2フラップ部側の端部に設置ユニットの突状部を係止するための被係止部(K2)が形成された右側面側ユニット(40A)と、正面部の上辺から連設された第1延長板部(62)と、正面部の下辺から連設された底面部で、左右方向に形成された折れ線を介して折曲げ可能に形成された底面部(80)と、底面部の正面部とは反対側の辺部から連設され略方形状の外形を有する背面部で、縦方向の長さが正面部の縦方向の長さよりも長く形成された背面部(70)と、背面部の左側面側の辺部から連設された左側板部で、背面部側の端部に第1差込み片部を差し込むための被差込み部(K4)が形成され、背面部の左側面側の辺部と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された左側板部(100)と、背面部の右側面側の辺部から連設された右側板部で、背面部側の端部に第2差込み片部を差し込むための被差込み部(K5)が形成され、背面部の右側面側の辺部と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された右側板部(110)と、背面部の底面部とは反対側の辺部である上辺から連設された第2延長板部で、背面部と反対側に第3差込み片部(127)を有し、背面部の上辺と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された第2延長板部(122)と、を有し、第1延長板部には、第3差込み片部を差し込むための被差込み部(K3)が形成され、補強板部が、
互いに係合させることにより一対の補強板部を略十字状とするための切欠部(K20)を有し、設置ユニットが、組立て状態の本体部内に収納された一対の補強板部に載置する方形状の商品載置板部(132)と、商品載置板部の辺部から連設された後板部で、第1内沿い板部に形成された被係止部に係止するための第1突状部(138a)と、第2内沿い板部に形成された被係止部に係止するための第2突状部(138b)とを有する後板部(134)とを有し、第1差込み片部を左側板部の被差込み部に差し込むとともに、第2差込み片部を右側板部の被差込み部に差し込むことにより、正面部と左側面部と右側面部と背面部とで略四角柱状に形成し、第1延長板部を正面部の内側に折り返した状態で
切欠部同士を係合させて略十字状とした一対の補強板部を本体部内に収納し、第1内沿い板部を左側面部に対して折り返すとともに、第2内沿い板部を右側面部に対して折り返し、第2延長板部を背面部に対して内側に折り返して第1フラップ部及び第2フラップ部を背面部と第2延長板部とで挟んだ状態とし、設置ユニットの商品載置板部を一対の補強板部に載置するとともに、後板部の第1突状部を第1内沿い板部の被係止部に係止し、後板部の第2突状部を第2内沿い板部の被係止部に係止して設置ユニットを本体部に取り付けることにより、陳列台が組立て状態となり、陳列台の組立て状態から設置ユニットにおける第1突状部と第2突状部の係止を解除して設置ユニットを本体部から取り外し、一対の補強板部を本体部から取り出し、本体部を展開した状態で、左側面側ユニットと右側面側ユニットとを正面部に対して折り返して左側面側ユニットと右側面側ユニットとを重ねた状態とするとともに、背面部に、一対の補強板部と、商品載置板部と後板部間の折れ線を介して二つ折りとした設置ユニットとを載置し、その後、底面部を折れ線を介して内側に折り曲げた状態として背面部側に回動させ、左側板部の第1構成部を背面部に対して折り曲げるとともに左側板部の第2構成部を左側板部の第1構成部に対して折り曲げて、底面部の上側に左側板部の第2構成部を配置するとともに、右側板部の第1構成部を背面部に対して折り曲げるととも右側板部の第2構成部を右側板部の第1構成部に対して折り曲げて、底面部の上側に右側板部の第2構成部を配置させ、正面部と左側面側ユニットと右側面側ユニットと第1延長板部とからなる本体部構成ユニットを底面部に対して回動させて左側板部の第2構成部の上面と右側板部の第2構成部の上面とに本体部構成ユニットを配置し、第2延長板部の第1構成部を背面部に対して折り曲げるとともに、第2延長板部の第2構成部を第2延長板部の第1構成部に対して折り曲げ、第3差込み片部を第1延長板部の被差込み部に差し込むことにより、陳列台が梱包状態となることを特徴とする。」としてもよい。
【0014】
なお、上記構成において、第3差込み片部を「係止片部」とし、第1延長板部の被差込み部を「係止片部を係止するための被係止部」としてもよい。
【0015】
また、第2には、上記第1の構成において、左側面部の上辺から連設され左側面部の上辺に沿って形成された第1帯状部が形成され、第1内沿い板部が、第1帯状部を介して左側面部の上辺から連設され、右側面部の上辺から連設され右側面部の上辺に沿って形成された第2帯状部が形成され、第2内沿い板部が、第2帯状部を介して右側面部の上辺から連設され、正面部の上辺から連設され正面部の上辺に沿って形成された第3帯状部が形成され、第1延長板部が、第3帯状部を介して正面部の上辺から連設され、背面部の上辺から連設され背面部の上辺に沿って形成された第4帯状部が形成され、第2延長板部が、第4帯状部を介して背面部の上辺から連設され、底面部が、正面部側の端部に左右方向に形成された第5帯状部を有し、第5帯状部が正面部の下辺から連設されていることを特徴とする。
【0016】
これにより、陳列台を組立て状態とする際に、第1内沿い板部を左側面部に対して折り返した状態にするのが容易となり、第2内沿い板部を右側面部に対して折り返した状態にするのが容易となり、第1延長板部を正面部に対して折り返した状態にするのが容易となり、第2延長板部を背面部に対して折り返した状態にするのが容易となり、梱包状態とする際に、正面部を底面部に対して折り返した状態にするのが容易となる。
【0017】
また、第3には、上記第1又は第2の構成において、本体部が、正面部と左側面側ユニットと右側面側ユニットとを有する第1のブランクと、背面部と左側板部と右側板部と第2延長板部と底面部とを有する第2のブランクとから構成され、底面部の背面部とは反対側の辺部から糊代部(90)が連設され、該糊代部が、正面部の下端領域に接着されていることを特徴とする。
【0018】
また、第4には、陳列台であって、本体部(5)と、本体部内に収納される一対の補強板部(150)と、本体部に設置される設置ユニット(130)とを有し、本体部が、本体部第1構成部(A1)と本体部第2構成部(A2)とを有し、本体部第1構成部と本体部第2構成部と補強板部と設置ユニットとが、シート状のブランクにより形成され、本体部第1構成部が、略方形状の外形を有する正面部(10)と、正面部の左側面側の辺部から連設された左側面側ユニットで、正面部の左側面側の辺部から連設された左側面部で、正面部側から正面部側の反対側に向けて上方に傾斜した上辺を有する左側面部(20)と、左側面部の正面部とは反対側の辺部から連設された第1差込み片部(22)と、左側面部の上辺から連設され左側面部の上辺に沿って形成された第1帯状部(24)と、第1帯状部の左側面部とは反対側の辺部から連設された第1内沿い板部で、第1帯状部の左側面部とは反対側の辺部における背面側の端部から形成された辺部である第1辺部を有する第1内沿い板部(26)と、第1内沿い板部の第1辺部から連設された第1フラップ部(32)と、を有し、第1内沿い板部の第1フラップ部側の端部に設置ユニットの突状部を係止するための被係止部(K1)が形成された左側面側ユニット(20A)と、正面部の右側面側の辺部から連設された右側面側ユニットで、正面部の右側面側の辺部から連設された右側面部で、正面部側から正面部側の反対側に向けて上方に傾斜した上辺を有する右側面部(40)と、右側面部の正面部とは反対側の辺部から連設された第2差込み片部(42)と、右側面部の上辺から連設され右側面部の上辺に沿って形成された第2帯状部(44)と、第2帯状部の右側面部とは反対側の辺部から連設された第2内沿い板部で、第2帯状部の右側面部とは反対側の辺部における背面側の端部から形成された辺部である第2辺部を有する第2内沿い板部(46)と、第2内沿い板部の第2辺部から連設された第2フラップ部(52)と、を有し、第2内沿い板部の第2フラップ部側の端部に設置ユニットの突状部を係止するための被係止部(K2)が形成された右側面側ユニット(40A)と、正面部の上辺から連設され正面部の上辺に沿って形成された第3帯状部(60)と、第3帯状部の正面部とは反対側の辺部から連設された第1延長板部(62)と、を有し、本体部第2構成部が、左右方向に形成された折れ線を介して折曲げ可能に形成され、正面部側の端部に左右方向に形成された第5帯状部を有する底面部(80)と、底面部の第5帯状部の正面部側の辺部から連設され正面部に接着された糊代部で、底面部との間の折れ線が正面部の下辺に沿って形成された糊代部(90)と、底面部の正面部とは反対側の辺部から連設され略方形状の外形を有する背面部で、縦方向の長さが正面部の縦方向の長さよりも長く形成された背面部(70)と、背面部の左側面側の辺部から連設された左側板部で、背面部側の端部に第1差込み片部を差し込むための被差込み部(K4)が形成され、背面部の左側面側の辺部と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された左側板部(100)と、背面部の右側面側の辺部から連設された右側板部で、背面部側の端部に第2差込み片部を差し込むための被差込み部(K5)が形成され、背面部の右側面側の辺部と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された右側板部(110)と、背面部の底面部とは反対側の辺部である上辺から連設され背面部の上辺に沿って形成された第4帯状部(120)と、第4帯状部の背面部とは反対側の辺部から連設された第2延長板部で、背面部の上辺と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された第2延長板部(122)と、を有し、第2延長板部の第2構成部と第1延長板部のそれぞれに、互いに係合する係止部が設けられ(「第2延長板部の第2構成部と第1延長板部の一方に第3差込み片部(127)が設けられ、他方に該第3差込み片部を差し込むための被差込み部(K3)が設けられ」としてもよい)、補強板部が、
互いに係合させることにより一対の補強板部を略十字状とするための切欠部(K20)を有し、設置ユニットが、組立て状態の本体部内に収納された一対の補強板部に載置する方形状の商品載置板部(132)と、商品載置板部の辺部から連設された後板部で、第1内沿い板部に形成された被係止部に係止するための第1突状部(138a)と、第2内沿い板部に形成された被係止部に係止するための第2突状部(138b)とを有する後板部(134)とを有し、第1差込み片部を左側板部の被差込み部に差し込むとともに、第2差込み片部を右側板部の被差込み部に差し込むことにより、正面部と左側面部と右側面部と背面部とで略四角柱状に形成し、第1延長板部を第3帯状部を介して正面部の内側に折り返した状態で
切欠部同士を係合させて略十字状とした一対の補強板部を本体部内に収納し、第1内沿い板部を第1帯状部を介して左側面部に対して折り返すとともに、第2内沿い板部を第2帯状部を介して右側面部に対して折り返し、第2延長板部を第4帯状部を介して背面部に対して内側に折り返して第1フラップ部及び第2フラップ部を背面部と第2延長板部とで挟んだ状態とし、設置ユニットの商品載置板部を一対の補強板部に載置するとともに、後板部の第1突状部を第1内沿い板部の被係止部に係止し、後板部の第2突状部を第2内沿い板部の被係止部に係止し後板部を第2延長板部の正面側に配置して設置ユニットを本体部に取り付けることにより、陳列台が組立て状態となり、陳列台の組立て状態から設置ユニットにおける第1突状部と第2突状部の係止を解除して設置ユニットを本体部から取り外し、一対の補強板部を本体部から取り出し、本体部を展開した状態で、左側面側ユニットと右側面側ユニットとを正面部に対して折り返して左側面側ユニットと右側面側ユニットとを重ねた状態とするとともに、背面部に、一対の補強板部と、商品載置板部と後板部間の折れ線を介して二つ折りとした設置ユニットとを載置し、その後、底面部を折れ線を介して内側に折り曲げた状態として背面部側に回動させ、左側板部の第1構成部を背面部に対して折り曲げるとともに左側板部の第2構成部を左側板部の第1構成部に対して折り曲げて、底面部の上側に左側板部の第2構成部を配置するとともに、右側板部の第1構成部を背面部に対して折り曲げるとともに右側板部の第2構成部を右側板部の第1構成部に対して折り曲げて、底面部の上側に右側板部の第2構成部を配置させ、本体部第1構成部を底面部に対して回動させて正面部を第5帯状部を介して底面部に対して折り返した状態とし、左側板部の第2構成部の上面と右側板部の第2構成部の上面とに本体部第1構成部を配置し、第2延長板部の第1構成部を第4帯状部を介して背面部に対して折り曲げるとともに、第2延長板部の第2構成部を第2延長板部の第1構成部に対して折り曲げ、第2延長板部の第2構成部と第1延長板部のそれぞれに設けられた係止部を係合する(「第3差込み片部を第3差込み片部を差し込むための被差込み部に差し込む」としてもよい)ことにより、陳列台が梱包状態となることを特徴とする陳列台。
【0019】
上記第4の構成の陳列台によれば、背面部と底面部と正面部と第1延長板部と左側板部と右側板部と第2延長板部を用いて梱包した状態とすることができ、本体部の構成部材(すなわち、組立て状態を維持するために必要な部材)を梱包用の部材として利用するので、収納ケースを別途設ける必要がなく、コストを低減することができ、また、そもそも収納ケースが別途設けられないので、陳列台の使用状態(つまり、組立て状態)において、収納ケースを構成する部材が邪魔になることもない。また、背面部と底面部と正面部と第1延長板部と左側板部と右側板部と第2延長板部が梱包用の部材といえるが、これらは、略四角柱状の一部を構成するとともに、底面部、左側板部及び右側板部は、陳列台の組立て状態において見えない位置にあるので、梱包用の部材が邪魔となることがない。
【0020】
また、左側面部と右側面部と正面部と背面部は、それ自体折り畳む構成としなくても梱包状態とすることができ、よって、これらの部材に折り畳み用の折れ線が形成されないので、陳列台の使用状態において、見栄えが悪くなることがない。
【0021】
また、第1帯状部〜第5帯状部が設けられているので、陳列台を組立て状態とする際に、第1内沿い板部を左側面部に対して折り返した状態にするのが容易となり、第2内沿い板部を右側面部に対して折り返した状態にするのが容易となり、第1延長板部を正面部に対して折り返した状態にするのが容易となり、第2延長板部を背面部に対して折り返した状態にするのが容易となり、梱包状態とする際に、正面部を底面部に対して折り返した状態にするのが容易となる。
【0022】
なお、上記第4の構成を以下としてもよい。すなわち、「陳列台であって、本体部(5)と、本体部内に収納される一対の補強板部(150)と、本体部に設置される設置ユニット(130)とを有し、本体部が、本体部第1構成部(A1)と本体部第2構成部(A2)とを有し、本体部第1構成部と本体部第2構成部と補強板部と設置ユニットとが、シート状のブランクにより形成され、本体部第1構成部が、略方形状の外形を有する正面部(10)と、正面部の左側面側の辺部から連設された左側面側ユニットで、正面部の左側面側の辺部から連設された左側面部で、正面部側から正面部側の反対側に向けて上方に傾斜した上辺を有する左側面部(20)と、左側面部の正面部とは反対側の辺部から連設された第1差込み片部(22)と、左側面部の上辺から連設され左側面部の上辺に沿って形成された第1帯状部(24)と、第1帯状部の左側面部とは反対側の辺部から連設された第1内沿い板部で、第1帯状部の左側面部とは反対側の辺部における背面側の端部から形成された辺部である第1辺部を有する第1内沿い板部(26)と、第1内沿い板部の第1辺部から連設された第1フラップ部(32)と、を有し、第1内沿い板部の第1フラップ部側の端部に設置ユニットの突状部を係止するための被係止部(K1)が形成された左側面側ユニット(20A)と、正面部の右側面側の辺部から連設された右側面側ユニットで、正面部の右側面側の辺部から連設された右側面部で、正面部側から正面部側の反対側に向けて上方に傾斜した上辺を有する右側面部(40)と、右側面部の正面部とは反対側の辺部から連設された第2差込み片部(42)と、右側面部の上辺から連設され右側面部の上辺に沿って形成された第2帯状部(44)と、第2帯状部の右側面部とは反対側の辺部から連設された第2内沿い板部で、第2帯状部の右側面部とは反対側の辺部における背面側の端部から形成された辺部である第2辺部を有する第2内沿い板部(46)と、第2内沿い板部の第2辺部から連設された第2フラップ部(52)と、を有し、第2内沿い板部の第2フラップ部側の端部に設置ユニットの突状部を係止するための被係止部(K2)が形成された右側面側ユニット(40A)と、正面部の上辺から連設され正面部の上辺に沿って形成された第3帯状部(60)と、第3帯状部の正面部とは反対側の辺部から連設された第1延長板部(62)と、を有し、本体部第2構成部が、左右方向に形成された折れ線を介して折曲げ可能に形成され、正面部側の端部に左右方向に形成された第5帯状部を有する底面部(80)と、底面部の第5帯状部の正面部側の辺部から連設された糊代部で、底面部との間の折れ線が正面部の下辺に沿って形成された糊代部(90)と、底面部の正面部とは反対側の辺部から連設され略方形状の外形を有する背面部で、縦方向の長さが正面部の縦方向の長さよりも長く形成された背面部(70)と、背面部の左側面側の辺部から連設された左側板部で、背面部側の端部に第1差込み片部を差し込むための被差込み部(K4)が形成され、背面部の左側面側の辺部と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された左側板部(100)と、背面部の右側面側の辺部から連設された右側板部で、背面部側の端部に第2差込み片部を差し込むための被差込み部(K5)が形成され、背面部の右側面側の辺部と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された右側板部(110)と、背面部の底面部とは反対側の辺部である上辺から連設され背面部の上辺に沿って形成された第4帯状部(120)と、第4帯状部の背面部とは反対側の辺部から連設された第2延長板部で、背面部と反対側に第3差込み片部(127)を有し、背面部の上辺と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された第2延長板部(122)と、を有し、第1延長板部には、第3差込み片部を差し込むための被差込み部(K3)が形成され、補強板部が、
互いに係合させることにより一対の補強板部を略十字状とするための切欠部(K20)を有し、設置ユニットが、組立て状態の本体部内に収納された一対の補強板部に載置する方形状の商品載置板部(132)と、商品載置板部の辺部から連設された後板部で、第1内沿い板部に形成された被係止部に係止するための第1突状部(138a)と、第2内沿い板部に形成された被係止部に係止するための第2突状部(138b)とを有する後板部(134)とを有し、第1差込み片部を左側板部の被差込み部に差し込むとともに、第2差込み片部を右側板部の被差込み部に差し込むことにより、正面部と左側面部と右側面部と背面部とで略四角柱状に形成し、第1延長板部を第3帯状部を介して正面部の内側に折り返した状態で
切欠部同士を係合させて略十字状とした一対の補強板部を本体部内に収納し、第1内沿い板部を第1帯状部を介して左側面部に対して折り返すとともに、第2内沿い板部を第2帯状部を介して右側面部に対して折り返し、第2延長板部を第4帯状部を介して背面部に対して内側に折り返して第1フラップ部及び第2フラップ部を背面部と第2延長板部とで挟んだ状態とし、設置ユニットの商品載置板部を一対の補強板部に載置するとともに、後板部の第1突状部を第1内沿い板部の被係止部に係止し、後板部の第2突状部を第2内沿い板部の被係止部に係止し後板部を第2延長板部の正面側に配置して設置ユニットを本体部に取り付けることにより、陳列台が組立て状態となり、陳列台の組立て状態から設置ユニットにおける第1突状部と第2突状部の係止を解除して設置ユニットを本体部から取り外し、一対の補強板部を本体部から取り出し、本体部を展開した状態で、左側面側ユニットと右側面側ユニットとを正面部に対して折り返して左側面側ユニットと右側面側ユニットとを重ねた状態とするとともに、背面部に、一対の補強板部と、商品載置板部と後板部間の折れ線を介して二つ折りとした設置ユニットとを載置し、その後、底面部を折れ線を介して内側に折り曲げた状態として背面部側に回動させ、左側板部の第1構成部を背面部に対して折り曲げるとともに左側板部の第2構成部を左側板部の第1構成部に対して折り曲げて、底面部の上側に左側板部の第2構成部を配置するとともに、右側板部の第1構成部を背面部に対して折り曲げるとともに右側板部の第2構成部を右側板部の第1構成部に対して折り曲げて、底面部の上側に右側板部の第2構成部を配置させ、本体部第1構成部を底面部に対して回動させて正面部を第5帯状部を介して底面部に対して折り返した状態とし、左側板部の第2構成部の上面と右側板部の第2構成部の上面とに本体部第1構成部を配置し、第2延長板部の第1構成部を第4帯状部を介して背面部に対して折り曲げるとともに、第2延長板部の第2構成部を第2延長板部の第1構成部に対して折り曲げ、第3差込み片部を第1延長板部の被差込み部に差し込むことにより、陳列台が梱包状態となることを特徴とする。」としてもよい。
【0023】
また、第5には、上記第1から第4までのいずれかの構成において、第1内沿い板部において、左側面部側の辺部と第1辺部の接点から形成された第1折れ線で左側面側ユニットの展開状態において、左右方向に形成された第1折れ線が形成され、第2内沿い板部において、右側面側の辺部と第2辺部の接点から形成された第2折れ線で右側面側ユニットの展開状態において、左右方向に形成された第2折れ線が形成され、陳列台を梱包状態とする際に、左側面側ユニットを第1折れ線を介して二つ折りとし、右側面側ユニットを第2折れ線を介して二つ折りとすることを特徴とする。このように、左側面側ユニットと右側面側ユニットとを二つ折りにするので、梱包を容易とすることができる。
【0024】
また、第6には、陳列台であって、本体部(5)と、本体部内に収納される一対の補強板部(150)と、本体部に設置される設置ユニット(130)とを有し、本体部と補強板部と設置ユニットとが、シート状のブランクにより形成され、本体部が、略方形状の外形を有する正面部(10)と、正面部の左側面側の辺部から連設された左側面側ユニットで、正面部の左側面側の辺部から連設された左側面部(20)と、左側面部の正面部とは反対側の辺部から連設された第1差込み片部(22)と、を有する左側面側ユニット(20A)と、正面部の右側面側の辺部から連設された右側面側ユニットで、正面部の右側面側の辺部から連設された右側面部(40)と、右側面部の正面部とは反対側の辺部から連設された第2差込み片部(42)と、を有する右側面側ユニット(40A)と、正面部の上辺から連設された第1延長板部(62)と、正面部の下辺から連設された底面部で、左右方向に形成された折れ線を介して折曲げ可能に形成された底面部(80)と、底面部の正面部とは反対側の辺部から連設され略方形状の外形を有する背面部で、縦方向の長さが正面部の縦方向の長さよりも長く形成された背面部(70)と、背面部の左側面側の辺部から連設された左側板部で、背面部側の端部に第1差込み片部を差し込むための被差込み部(K4)が形成され、背面部の左側面側の辺部と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された左側板部(100)と、背面部の右側面側の辺部から連設された右側板部で、背面部側の端部に第2差込み片部を差し込むための被差込み部(K5)が形成され、背面部の右側面側の辺部と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された右側板部(110)と、背面部の底面部とは反対側の辺部である上辺から連設された第2延長板部で、背面部の上辺と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された第2延長板部(122)と、を有し、第2延長板部の第2構成部と第1延長板部のそれぞれに、互いに係合する係止部が設けられ(「第2延長板部の第2構成部と第1延長板部の一方に第3差込み片部(127)が設けられ、他方に該第3差込み片部を差し込むための被差込み部(K3)が設けられ」としてもよい)、補強板部が、
互いに係合させることにより一対の補強板部を略十字状とするための切欠部(K20)を有し、設置ユニットが、組立て状態の本体部内に収納された一対の補強板部に載置する方形状の商品載置板部(132)と、商品載置板部の辺部から連設された後板部(134)とを有し、第1差込み片部を左側板部の被差込み部に差し込むとともに、第2差込み片部を右側板部の被差込み部に差し込むことにより、正面部と左側面部と右側面部と背面部とで略四角柱状に形成し、第1延長板部を正面部の内側に折り返した状態で
切欠部同士を係合させて略十字状とした一対の補強板部を本体部内に収納し、第2延長板部を背面部に対して内側に折り返し、設置ユニットの商品載置板部を一対の補強板部に載置するとともに、後板部を第2延長板部の正面側に配置して設置ユニットを本体部に取り付けることにより、陳列台が組立て状態となり、陳列台の組立て状態から設置ユニットを本体部から取り外し、一対の補強板部を本体部から取り出し、本体部を展開した状態で、左側面側ユニットと右側面側ユニットとを正面部に対して折り返して左側面側ユニットと右側面側ユニットとを重ねた状態とするとともに、背面部に、一対の補強板部と、商品載置板部と後板部間の折れ線を介して二つ折りとした設置ユニットとを載置し、その後、底面部を折れ線を介して内側に折り曲げた状態として背面部側に回動させ、左側板部の第1構成部を背面部に対して折り曲げるとともに左側板部の第2構成部を左側板部の第1構成部に対して折り曲げて、底面部の上側に左側板部の第2構成部を配置するとともに、右側板部の第1構成部を背面部に対して折り曲げるとともに右側板部の第2構成部を右側板部の第1構成部に対して折り曲げて、底面部の上側に右側板部の第2構成部を配置させ、正面部と左側面側ユニットと右側面側ユニットと第1延長板部とからなる本体部構成ユニットを底面部に対して回動させて左側板部の第2構成部の上面と右側板部の第2構成部の上面とに本体部構成ユニットを配置し、第2延長板部の第1構成部を背面部に対して折り曲げるとともに、第2延長板部の第2構成部を第2延長板部の第1構成部に対して折り曲げ、第2延長板部の第2構成部と第1延長板部のそれぞれに設けられた係止部を係合する(「第3差込み片部を第3差込み片部を差し込むための被差込み部に差し込む」としてもよい)ことにより、陳列台が梱包状態となることを特徴とする。
【0025】
上記第6の構成の陳列台によれば、背面部と底面部と正面部と第1延長板部と左側板部と右側板部と第2延長板部を用いて梱包した状態とすることができ、本体部の構成部材(すなわち、組立て状態を維持するために必要な部材)を梱包用の部材として利用するので、収納ケースを別途設ける必要がなく、コストを低減することができ、また、そもそも収納ケースが別途設けられないので、陳列台の使用状態(つまり、組立て状態)において、収納ケースを構成する部材が邪魔になることもない。また、背面部と底面部と正面部と第1延長板部と左側板部と右側板部と第2延長板部が梱包用の部材といえるが、これらは、略四角柱状の一部を構成するとともに、底面部、左側板部及び右側板部は、陳列台の組立て状態において見えない位置にあるので、梱包用の部材が邪魔となることがない。
【0026】
また、左側面部と右側面部と正面部と背面部は、それ自体折り畳む構成としなくても梱包状態とすることができ、よって、これらの部材に折り畳み用の折れ線が形成されないので、陳列台の使用状態において、見栄えが悪くなることがない。
【0027】
なお、上記第6の構成を以下としてもよい。すなわち、「陳列台であって、本体部(5)と、本体部内に収納される一対の補強板部(150)と、本体部に設置される設置ユニット(130)とを有し、本体部と補強板部と設置ユニットとが、シート状のブランクにより形成され、本体部が、略方形状の外形を有する正面部(10)と、正面部の左側面側の辺部から連設された左側面側ユニットで、正面部の左側面側の辺部から連設された左側面部(20)と、左側面部の正面部とは反対側の辺部から連設された第1差込み片部(22)と、を有する左側面側ユニット(20A)と、正面部の右側面側の辺部から連設された右側面側ユニットで、正面部の右側面側の辺部から連設された右側面部(40)と、右側面部の正面部とは反対側の辺部から連設された第2差込み片部(42)と、を有する右側面側ユニット(40A)と、正面部の上辺から連設された第1延長板部(62)と、正面部の下辺から連設された底面部で、左右方向に形成された折れ線を介して折曲げ可能に形成された底面部(80)と、底面部の正面部とは反対側の辺部から連設され略方形状の外形を有する背面部で、縦方向の長さが正面部の縦方向の長さよりも長く形成された背面部(70)と、背面部の左側面側の辺部から連設された左側板部で、背面部側の端部に第1差込み片部を差し込むための被差込み部(K4)が形成され、背面部の左側面側の辺部と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された左側板部(100)と、背面部の右側面側の辺部から連設された右側板部で、背面部側の端部に第2差込み片部を差し込むための被差込み部(K5)が形成され、背面部の右側面側の辺部と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された右側板部(110)と、背面部の底面部とは反対側の辺部である上辺から連設された第2延長板部で、背面部と反対側に第3差込み片部(127)を有し、背面部の上辺と平行な折れ線により背面部側の第1構成部と背面部側と反対側の第2構成部とに区画された第2延長板部(122)と、を有し、第1延長板部には、第3差込み片部を差し込むための被差込み部(K3)が形成され、補強板部が、
互いに係合させることにより一対の補強板部を略十字状とするための切欠部(K20)を有し、設置ユニットが、組立て状態の本体部内に収納された一対の補強板部に載置する方形状の商品載置板部(132)と、商品載置板部の辺部から連設された後板部(134)とを有し、第1差込み片部を左側板部の被差込み部に差し込むとともに、第2差込み片部を右側板部の被差込み部に差し込むことにより、正面部と左側面部と右側面部と背面部とで略四角柱状に形成し、第1延長板部を正面部の内側に折り返した状態で
切欠部同士を係合させて略十字状とした一対の補強板部を本体部内に収納し、第2延長板部を背面部に対して内側に折り返し、設置ユニットの商品載置板部を一対の補強板部に載置するとともに、後板部を第2延長板部の正面側に配置して設置ユニットを本体部に取り付けることにより、陳列台が組立て状態となり、陳列台の組立て状態から設置ユニットを本体部から取り外し、一対の補強板部を本体部から取り出し、本体部を展開した状態で、左側面側ユニットと右側面側ユニットとを正面部に対して折り返して左側面側ユニットと右側面側ユニットとを重ねた状態とするとともに、背面部に、一対の補強板部と、商品載置板部と後板部間の折れ線を介して二つ折りとした設置ユニットとを載置し、その後、底面部を折れ線を介して内側に折り曲げた状態として背面部側に回動させ、左側板部の第1構成部を背面部に対して折り曲げるとともに左側板部の第2構成部を左側板部の第1構成部に対して折り曲げて、底面部の上側に左側板部の第2構成部を配置するとともに、右側板部の第1構成部を背面部に対して折り曲げるとともに右側板部の第2構成部を右側板部の第1構成部に対して折り曲げて、底面部の上側に右側板部の第2構成部を配置させ、正面部と左側面側ユニットと右側面側ユニットと第1延長板部とからなる本体部構成ユニットを底面部に対して回動させて左側板部の第2構成部の上面と右側板部の第2構成部の上面とに本体部構成ユニットを配置し、第2延長板部の第1構成部を背面部に対して折り曲げるとともに、第2延長板部の第2構成部を第2延長板部の第1構成部に対して折り曲げ、第3差込み片部を第1延長板部の被差込み部に差し込むことにより、陳列台が梱包状態となることを特徴とする。」としてもよい。
【0028】
また、第7には、上記第1から第6までのいずれかの構成又は第6の構成において、第2延長板部の第2構成部に設けられた係止部と第1延長板部に設けられた係止部の一方が第3差込み片部(127)であり、他方が該第3差込み片部を差し込むための被差込み部(K3)であることを特徴とする。
【0029】
また、第8には、上記第1から第7までのいずれかの構成において、設置ユニットの商品載置板部において、後板部が連設された辺部以外の3つの辺部からフラップ部が連設され、陳列台の組立て状態において、商品載置板部から連設された各フラップ部は、本体部の内側に配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
本発明に基づく陳列台によれば、背面部と底面部と正面部と第1延長板部と左側板部と右側板部と第2延長板部を用いて梱包した状態とすることができ、本体部の構成部材(すなわち、組立て状態を維持するために必要な部材)を梱包用の部材として利用するので、収納ケースを別途設ける必要がなく、コストを低減することができ、また、収納ケースが別途設けられないので、陳列台の使用状態(つまり、組立て状態)において、収納ケースを構成する部材が邪魔になることもない。また、左側面部と右側面部と正面部と背面部は、それ自体折り畳む構成としなくても梱包状態とすることができ、よって、これらの部材に折り畳み用の折れ線が形成されないので、陳列台の使用状態において、見栄えが悪くなることがない。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明においては、四角柱状の本体と収納ケースをそれぞれ設けることにより要するコストを低減するとともに、陳列台としての使用状態において、梱包用の部材が邪魔とならないとともに、四角柱状の本体の側面に折り畳み用の折れ線が形成されることによる見栄えの悪さを解消することができる陳列台を提供するという目的を以下のようにして実現した。
【0033】
本発明に基づく陳列台1は、商品を載置して商品を陳列するための陳列台であり、
図1〜
図8に示すように構成され、本体部5と、本体部5内に設置される設置ユニット(「取付けユニット」としてもよい)130と、本体部5内に設置される一対の補強板部150とを有している。設置ユニット130と一対の補強板部150における各補強板部150は、それぞれ1枚のシート状のブランク(具体的には、段ボール(特に、両面段ボール)、厚紙等)により形成されている。なお、図面において、Y1−Y2方向は、X1−X2方向に直角な方向であり、Z1−Z2方向は、X1−X2方向及びY1−Y2方向に直角な方向である。
【0034】
ここで、本体部5は、
図1〜
図6に示すように構成され、
図1〜
図3に示すように、組立て時には四角筒状の筒状体を有する構成であり、
図4に示す展開状態の本体部第1構成部A1と
図5に示す展開状態の本体部第2構成部A2とから構成されている。本体部第1構成部(本体部構成ユニット)A1と本体部第2構成部A2とは、それぞれ1枚のシート状のブランク(具体的には、段ボール、厚紙等)により形成されている。なお、
図6は、本体部5の展開状態を示すが、本体部5を組立て状態とした場合の内側の面を示している。
【0035】
ここで、本体部第1構成部A1は、
図1〜
図4、
図6に示すように、正面部10と、正面部10の左側面側の辺部から連設された左側面部20と、左側面部20の正面部10側とは反対側の辺部から突出して形成された差込み片部22と、左側面部20の上辺から連設された帯状部24と、帯状部24の左側面部20側とは反対側の辺部から連設された内沿い板部26と、内沿い板部26の帯状部24側と反対側の辺部から連設されたフラップ部32と、正面部10の右側面側の辺部から連設された右側面部40と、右側面部40の正面部10側とは反対側の辺部から突出して形成された差込み片部42と、右側面部40の上辺から連設された帯状部44と、帯状部44の右側面部40側とは反対側の辺部から連設された内沿い板部46と、内沿い板部46の帯状部44側とは反対側の辺部から連設されたフラップ部52と、正面部10の上辺に沿って形成された帯状部60と、帯状部60の正面部10側とは反対側の辺部から連設された延長板部62とを有している。
【0036】
また、本体部第2構成部A2は、底面部80と、底面部80の正面部10側の辺部から連設された糊代部90と、底面部80の糊代部90側とは反対側の辺部から連設された背面部70と、背面部70の左側面側の辺部から連設された左側板部100と、背面部70の右側面側の辺部から連設された右側板部110と、背面部70の上辺から連設された帯状部120と、帯状部120の背面部70側とは反対側の辺部から連設された延長板部122とを有している。
【0037】
正面部10は、方形状を呈し(つまり、上辺と下辺は平行に形成され、左側面側の辺部と右側面側の辺部とは平行に形成され、隣接する辺部は直角に形成されていて、方形状(略方形状としてもよい)の外形を有している)、陳列台1の組立て状態において、陳列台1の正面側の側面を構成する。
【0038】
また、左側面部20は、正面部10の左側面側の辺部から折れ線C1を介して連設され、上辺が傾斜した台形形状を呈している。つまり、左側面部20の下辺は、本体部5の展開状態において、正面部10の下辺の延長線上にあり、左側面部20の背面側の辺部は左側面部20の正面側の辺部と平行に形成され、左側面部20の上辺は、正面側から背面側にいくに従い上方に傾斜した直線状の辺部となっている。
【0039】
また、差込み片部(第1差込み片部)(「係止片部」としてもよい)22は、左側面部20の正面部10とは反対側の辺部に沿って略帯状に形成されている。つまり、中央部分が最も幅広で上端と下端にいくほど若干幅狭となる帯状を呈している。また、帯状部24は、左側面部20の上辺から折れ線C11を介して該上辺に沿って帯状に形成され、内沿い板部26を左側面部20に対して折り返すのを容易にするために形成されている。
【0040】
また、内沿い板部(第1内沿い板部)26は、帯状部24の辺部から折れ線C12(折れ線C12は折れ線C11と平行である)を介して連設され、直角三角形を呈し、具体的には、帯状部24との間の辺部26aを傾斜辺とした直角三角形であり、内沿い板部26における帯状部24との間の辺部26a以外の2つの辺部26b、26cが直角をなしている。この内沿い板部26には、辺部26aと辺部26cとが接する角部から伸びた折れ線(第1折れ線)C13が形成され、この折れ線C13は、本体部第1構成部A1の展開状態において、左側面部20の下辺と平行に形成され、内沿い板部26が、折れ線C13を介して、第1構成部28と第2構成部30とに区画される。陳列台1を梱包状態とした際には、この折れ線C13を介して内沿い板部26が折曲される。また、内沿い板部26の第2構成部30には、辺部26cに沿って、設置ユニット130の後板部134の突状部138aが嵌合するための帯状の開口部(被係止部)K1が形成されている。なお、内沿い板部26において、辺部26bと折れ線C12間の角度α2は、折れ線C11と左右方向(水平方向(左側面部20の下辺の方向))の間の角度α1と同一に形成され、これにより、陳列台1の組立て状態において、辺部26bが水平となる。また、左側面部20の背面側の辺部と折れ線C11間の角度β1は、折れ線C12と折れ線C14間の角度β2と同一に形成され、これにより内沿い板部26を左側面部20に対して折り返した際に、折れ線C14が左側面部20の背面側の辺部と平行になる。なお、開口部K1の代わりに、切込み(例えば、略コ字状の切込み)により被係止部を形成してもよい。略コ字状の切込みの場合には、開口部K1を構成する四辺のうち折れ線C14の延長線上の辺部以外の三辺に切込みを形成し、フラップ部32は、内沿い板部26側に突出した方形状の突状部(該突状部とフラップ部32間には折れ線は形成されない)を有する構成となる。
【0041】
また、フラップ部(第1フラップ部)32は、内沿い板部26の辺部26cから折れ線C14を介して連設され、略台形形状を呈している。このフラップ部32は、陳列台1の組立て状態においては、背面部70の正面側の面に当接する。
【0042】
なお、正面部10の左側面側の辺部から連設された部分、すなわち、左側面部20と内沿い板部26とフラップ部32とで左側面側ユニット20Aが構成される。
【0043】
また、右側面部40は、本体部第1構成部A1の展開状態において、左側面部20と線対称(左右対称)に形成されている。すなわち、右側面部40は、正面部10の右側面側の辺部から折れ線C2を介して連設され、上辺が傾斜した台形形状を呈している。つまり、右側面部40の下辺は、本体部5の展開状態において、正面部10の下辺の延長線上にあり、右側面部40の背面側の辺部は右側面部40の正面側の辺部と平行に形成され、右側面部40の上辺は、正面側から背面側にいくに従い上方に傾斜した直線状の辺部となっている。
【0044】
また、差込み片部(第2差込み片部)(「係止片部」としてもよい)42は、右側面部40の正面部10とは反対側の辺部に沿って略帯状に形成されている。つまり、中央部分が最も幅広で上端と下端にいくほど若干幅狭となる帯状を呈している。また、帯状部44は、右側面部40の上辺から折れ線C21を介して該上辺に沿って帯状に形成され、内沿い板部46を右側面部40に対して折り返すのを容易にするために形成されている。
【0045】
また、内沿い板部(第2内沿い板部)46は、本体部第1構成部A1の展開状態において、内沿い板部26と線対称(左右対称)に形成されている。すなわち、内沿い板部46は、帯状部44の辺部から折れ線C22を介して連設され、直角三角形を呈し、具体的には、帯状部44との間の辺部46aを傾斜辺とした直角三角形であり、内沿い板部46における帯状部44との間の辺部46a以外の2つの辺部46b、46cが直角をなしている。この内沿い板部46には、辺部46aと辺部46cとが接する角部から伸びた折れ線(第2折れ線)C23が形成され、この折れ線C23は、本体部第1構成部A1の展開状態において、右側面部40の下辺と平行に形成され、内沿い板部46が、折れ線C23を介して、第1構成部48と第2構成部50とに区画される。陳列台1を梱包状態とした際には、この折れ線C23を介して内沿い板部46が折曲される。また、内沿い板部46の第2構成部50には、辺部46cに沿って、設置ユニット130の後板部134の突状部138bが嵌合するための帯状の開口部(被係止部)K2が形成されている。なお、開口部K2の代わりに、切込み(例えば、略コ字状の切込み)により被係止部を形成してもよい。略コ字状の切込みの場合には、開口部K2を構成する四辺のうち折れ線C24の延長線上の辺部以外の三辺に切込みを形成し、フラップ部52は、内沿い板部46側に突出した方形状の突状部(該突状部とフラップ部52間には折れ線は形成されない)を有する構成となる。
【0046】
また、フラップ部(第2フラップ部)52は、内沿い板部46の辺部46cから折れ線C24を介して連設され、略台形形状を呈している。このフラップ部52は、陳列台1の組立て状態においては、背面部70の正面側の面に当接する。
【0047】
なお、正面部10の右側面側の辺部から連設された部分、すなわち、右側面部40と内沿い板部46とフラップ部52とで右側面側ユニット40Aが構成される。本体部第1構成部A1の展開状態において、右側面側ユニット40Aは、左側面側ユニット20Aと線対称(左右対称)に形成されている。
【0048】
また、帯状部60は、正面部10の上辺に沿って帯状に形成され、延長板部62を正面部10に対して折り返すのを容易にするために形成されている。つまり、帯状部60は、正面部10の上辺から折れ線C3を介して連設されている。
【0049】
また、延長板部(第1延長板部)62は、帯状部60の辺部から折れ線C4(折れ線C4は折れ線C3と平行である)を介して連設され、方形状を呈し、延長板部62には、延長板部122の第2構成部126における差込み片部127を差し込むための開口部(被差込み部(被係止部としてもよい))K3が形成されている。延長板部62の横方向(左右方向)(X1−X2方向)の長さは、正面部10に対して折り返しを容易とするために、正面部10の横方向(左右方向)の長さh1よりも短く形成され、また、横方向(左右方向)に対する直角方向の長さ(帯状部60側の辺部と帯状部60側の辺部とは反対側の辺部間の長さ)h4や開口部K3の形成位置は、差込み片部127を開口部K3に差し込むことができる長さに形成されている。すなわち、
図6に示すように、本体部第1構成部A1と本体部第2構成部A2とを展開状態にした状態で、開口部K3の下端位置から正面部10の下端位置までの長さh5と延長板部122の第2構成部126の基端位置から差込み片部127の突出部127aの基端位置までの長さh6との和(h5+h6)が、背面部70の上辺から下辺までの長さh71と略同一又であるか、又は、h5+h6がh71よりも若干長く形成されている。なお、開口部K3の代わりに、切込み(例えば、略コ字状の切込み)により被差込み部(被係止部)を形成してもよい。略コ字状の切込みの場合には、開口部K3を構成する四辺のうち延長板部62の先端側の左右方向の辺部以外の三辺に切込みを形成する。つまり、左右方向の切込みと、該左右方向の切込みの両側の端部から延長板部62の先端側(帯状部60側とは反対側)に伸びた切込みにより略コ字状に被差込み部を構成する。また、開口部K3の代わりに、切欠き状とし、該切欠き状の部分(被差込み部)に差込み片部127を差し込むようにしてもよい。該切欠き状の部分の構成としては、例えば、
図4や
図6において、延長板部62の先端から形成された逆T字状の切欠きが考えられる。
【0050】
なお、本体部第1構成部A1において、正面部10の下辺と左側面部20の下辺と右側面部40の下辺とは、直線状を呈している。
【0051】
また、背面部70は、方形状を呈し(つまり、上辺と下辺は平行に形成され、左側面側の辺部と右側面側の辺部とは平行に形成され、隣接する辺部は直角に形成されていて、方形状(略方形状としてもよい)の外形を有している)、横方向(左右方向)の長さh7は、正面部10の横方向(左右方向)の長さh1と同一(略同一としてもよい)の長さに形成されている。また、背面部70の縦方向(横方向と直角方向)の長さh71は、正面部10の縦方向(Z1−Z2方向)の長さh11よりも長く形成され、左側面部20の縦方向の長さ(最大長さ)h21や右側面部40の縦方向の長さ(最大長さ)h31と略同一又は若干長く形成されている。
【0052】
また、底面部80は、背面部70の下辺から折れ線C30を介して連設され、方形状を呈し、その横方向(左右方向)の長さは、陳列台1を梱包状態とする際に、底面部80を折り返した状態で背面部70側に容易に折り返すことができるように、背面部70の横方向(左右方向)の長さよりも短く形成されている。また、底面部80の横方向とは直角方向(前後方向(Y1−Y2方向))の長さh8は、左側面部20の横方向(前後方向)の長さh2や右側面部40の横方向(前後方向)の長さh3と略同一に形成されている。底面部80は、陳列台1を組み立てた状態では、本体部5の底面を構成する。
【0053】
この底面部80には、正面部10の下辺や背面部70の下辺に対して平行な2本の折れ線が形成され、第1構成部82と、第1構成部82と折れ線C31を介して連設された第2構成部84と、第2構成部84の第1構成部82側とは反対側の辺部から折れ線C32を介して連設された帯状部86とに区画されている。帯状部86は、陳列台1を梱包状態とする際に、第2構成部84を正面部10側に容易に折り返すことができるように形成され、また、第1構成部82の左右方向と直角方向の長さh81と第2構成部84の左右方向と直角方向の長さh82とは略同一に形成されている。これにより、陳列台1を梱包状態とする際に、底面部80を折れ線C31を介して折曲した状態とした際に、折れ線C30と折れ線C32とが一致する。底面部80において、折れ線C30と折れ線C31と折れ線C32と折れ線C33とは互いに平行に形成されている。
【0054】
また、糊代部90は、底面部80の背面部70側とは反対側の辺部から折れ線C33を介して連設され、帯状の台形形状を呈している。糊代部90は、正面部10の内側の面(梱包状態では、外側の面となる)に接着され、正面部10の下辺と折れ線C33とを一致させた状態(つまり、折れ線C33は正面部10の下辺に沿って形成されている)で、正面部10の下端領域に接着されている。
【0055】
また、左側板部100は、背面部70の左側面側の辺部から折れ線C41を介して連設され、背面部70の左側面側の辺部に沿って帯状を呈し、台形形状を呈している。すなわち、左側板部100の下辺は、本体部第2構成部A2の展開状態において、背面部70の下辺の延長線上にあり、左側板部100の折れ線C41とは反対側の辺部は折れ線C41と平行に形成され、左側板部100の上辺は、正面側から背面側にいくに従い上方に傾斜した直線状の辺部となっている。
【0056】
また、左側板部100は、折れ線C41と平行な折れ線C42を介して第1構成部102と第2構成部104とに区画されている。第1構成部102の幅h91は、陳列台1の梱包状態において、折り畳んだ状態の底面部80を背面部70と第2構成部104とで挟んだ状態とできる長さに形成されている。また、右側面部100の折れ線C41側の端部位置には、折れ線C41に沿って差込み片部22を差し込むための帯状の開口部(被差込み部(被係止部としてもよい))K4が形成されている。なお、開口部K4の代わりに、切込み(例えば、略コ字状の切込み)により被差込み部を形成してもよい。略コ字状の切込みの場合には、開口部K4を構成する四辺のうち折れ線C41の延長線上の辺部以外の三辺に切込みを形成し、背面部70は、左側板部100側に突出した帯状の突状部(該突状部と背面部70間には折れ線は形成されない)を有する構成となる。
【0057】
また、右側板部110は、本体部第2構成部A2の展開状態において、左側板部100と線対称(左右対称)に形成されている。すなわち、右側板部110は、背面部70の右側面側の辺部から折れ線C51を介して連設され、背面部70の右側面側の辺部に沿って帯状を呈し、台形形状を呈している。すなわち、右側板部110の下辺は、本体部第2構成部A2の展開状態において、背面部70の下辺の延長線上にあり、右側板部110の折れ線C51とは反対側の辺部は折れ線C51と平行に形成され、右側板部110の上辺は、正面側から背面側にいくに従い上方に傾斜した直線状の辺部となっている。
【0058】
また、右側板部110は、折れ線C51と平行な折れ線C52を介して第1構成部112と第2構成部114とに区画されている。第1構成部112の幅h92は、陳列台1の梱包状態において、折り畳んだ状態の底面部80を背面部70と第2構成部104とで挟んだ状態とできる長さに形成されている。また、右側板部110の折れ線C51側の端部位置には、折れ線C51に沿って差込み片部42を差し込むための帯状の開口部(被差込み部(被係止部としてもよい))K5が形成されている。なお、開口部K5の代わりに、切込み(例えば、略コ字状の切込み)により被差込み部を形成してもよい。略コ字状の切込みの場合には、開口部K5を構成する四辺のうち折れ線C51の延長線上の辺部以外の三辺に切込みを形成し、背面部70は、右側板部110側に突出した帯状の突状部(該突状部と背面部70間には折れ線は形成されない)を有する構成となる。
【0059】
なお、左側板部100と右側板部110とは、陳列台1の梱包状態の場合に収納された設置ユニット130や補強板部150が脱落するのを防止する機能を有するが、左側板部100や右側板部110には、差込み片部を差し込むための開口部K4、K5が形成されていて、その意味では、陳列台1の組立て状態を維持するためにも機能しているといえる。
【0060】
また、帯状部120は、背面部70の上辺に沿って帯状に形成され、延長板部122を背面部70に対して折り返すのを容易にするために形成されている。つまり、帯状部120は、背面部70の上辺から折れ線C61を介して連設されている。また、延長板部(第2延長板部)122は、帯状部120の背面部70側とは反対側の辺部から折れ線C62を介して連設され、略方形状を呈し、折れ線C63を介して背面部70側の第1構成部124と、背面部70側とは反対側の第2構成部126とに区画されている。第2構成部126における帯状部120側とは反対側の辺部に一対の切欠部K11、K12が形成され、一対の切欠部K11、K12間の部分が切欠部K11の外側の辺部126a及び切欠部K12の外側の辺部126bよりも突出した形状を呈している。切欠部K11と切欠部K12間の部分で辺部126a、126bよりも突出した領域を突出部127aとする。折れ線C61と折れ線C62と折れ線C63と辺部126a、126bとは互いに平行となっている。なお、切欠部K11と切欠部K12間の片部で突出部127aを含む片部が差込み片部(第3差込み片部)127となる。差込み片部127と開口部K3(又は開口部に代わる切込み)とは、それぞれ、互いに係合する係止部であり、それぞれ第2構成部126と延長板部62が係合するための係止部となる。なお、延長板部122と延長板部62にそれぞれ設けられる係止部としては、互いに係合する構成であればよく、例えば、それぞれの先端に設けられた切欠部で互いに噛み合う切欠き部としてもよい。
【0061】
なお、正面部10と左側面部20と右側面部40と背面部70の各部材とは、それ自体折り曲げて折り畳む構成とはなっておらず、正面部10と左側面部20と右側面部40と背面部70の各部材には、折れ線は形成されていない。
【0062】
次に、設置ユニット130は、
図1、
図2、
図7に示すように構成され、商品載置板部132と、商品載置板部132の正面側の辺部から折れ線を介して連設されたフラップ部140と、商品載置板部132の左側面側の辺部から折れ線を介して連設されたフラップ部142と、商品載置板部132の右側面側の辺部から折れ線を介して連設されたフラップ部144と、商品載置板部132の背面側の辺部から折れ線を介して連設された後板部134とを有している。
【0063】
ここで、商品載置板部132は、方形状を呈し、組立て状態の本体部5の内側に配置できる大きさに形成されている。すなわち、横方向(左右方向)の長さi1は、正面部10の横方向(左右方向)の長さh1と略同一の長さ(厳密には若干短い長さ)に形成され、横方向(左右方向)と直角方向(前後方向)の長さi2は、左側面部20の横方向の長さh2や右側面部40の横方向の長さh3と略同一の長さ(厳密には若干短い長さ)に形成されている。また、長さi2は、背面部70の横方向の長さh7よりも短く形成され、商品載置板部132と後板部134間の折れ線C7を介して折曲した状態で、陳列台1の梱包状態で、背面部70と左側板部100と右側板部110とで囲まれた空間内に収納できるようになっている。
【0064】
また、後板部134は、方形状の左右に突出部138a、138bを形成した形状を呈し、方形状の後板部本体部136と、後板部本体部136の左側面側の辺部から突出した突状部(第1突状部)138aと、後板部本体部136の右側面側の辺部から突出した突状部(第2突状部)138bとを有している。突状部138a、138bは、帯状(縦長長方形状)を呈している。なお、後板部134の縦方向の長さi3は、陳列台1の組立て状態において、設置ユニット130が一対の補強板部150上に配置され、突状部138aが開口部K1に嵌合するとともに、突状部138bが開口部K2に嵌合した状態で、後板部134が、背面部70に対して正面側に折り返された延長板部122の先端側の領域に重なり、少なくとも、延長板部122の一対の切欠部K11、K12をカバーして一対の切欠部K11、K12を視認できなくすることができる長さに形成されている。また、長さi3は、長さi2よりも短く形成されている。
【0065】
次に、補強板部150は、略方形状(つまり、角部にアールが形成された方形状)の横方向の辺部(長辺)の中央から該辺部に対して直角にスリット状の切欠部K20が形成されたものであり、これにより、切欠部K20同士を係止することにより、一対の補強板部150を十字のいれこ状に組むことができる。なお、補強板部150の一対の長辺は互いに平行であり、一対の短辺は互いに平行である。また、補強板部150の横方向の長さj1は、正面部10の横方向の長さh1よりも長く形成され、組立て状態の本体部5内の空間に対角状に配置できる長さに形成されている。また、補強板部150の縦方向の長さj2は、正面部10の縦方向の長さh11よりも短く形成され、商品載置板部132を一対の補強板部150上に配置した際に、商品載置板部132が正面部10の上端よりも下方位置となる長さに形成されている。
【0066】
陳列台1の組立て状態においては、
図1〜
図3に示すように、差込み片部22が開口部K4に差し込まれ、差込み片部42が開口部K5に差し込まれて、正面部10と左側面部20と右側面部40と背面部70とで四角柱状(略四角柱状としてもよい)に形成され、正面部10と背面部70とは平行に設けられ、左側面部20と右側面部40とは平行に設けられる。また、正面部10と左側面部20と右側面部40と背面部70とにおいて、隣接する部材は直角となる。また、左側板部100は、左側面部20の内側に沿って位置し、右側板部110は、右側面部40の内側に沿って位置する。
【0067】
また、陳列台1の組立て状態においては、一対の補強板部150は、切欠部K20同士を係合することにより一対の補強板部150を交差した状態で本体部5内に収納される。その際、各補強板部150は、本体部5内で対角状に設けられる。また、延長板部62は、正面部10に対して内側に折り返された状態となり、内沿い板部26は、左側面部20に対して内側に折り返された状態となり、内沿い板部46は、右側面部40に対して内側に折り返された状態となり、延長板部122は、背面部70に対して内側に折り返された状態となる。また、フラップ部32とフラップ部52とは、背面部70と延長板部122とにより挟まれた状態となる。
【0068】
また、設置ユニット130については、商品載置板部132が、一対の補強板部150上に載置され、フラップ部140は、延長板部62の内側に沿って位置し、フラップ部142は、左側面部20及び左側板部100の内側に沿って位置し、フラップ部144は、右側面部40及び右側板部110の内側に沿って位置し、後板部134については、突状部138aが開口部K1に嵌合するとともに、突状部138bが開口部K2に嵌合して、後板部134が、延長板部122(特に、先端領域)及び背面部70の内側に沿って位置している。
【0069】
一方、陳列台1の梱包状態においては、
図9に示すように、延長板部122の差込み片部127が延長板部62の開口部K3に差し込まれた状態であり、本体部5の内部、すなわち、背面部70と、左側板部100と、右側板部110と、正面部10及び延長板部62とで囲まれた空間内に折曲した状態の設置ユニット130と一対の補強板部150が収納されている。なお、左側板部100の第2構成部104と右側板部110の第2構成部114とは、正面部10及び延長板部62の内側に配置され、第2構成部104と背面部70とで折曲した状態の底面部80を挟むとともに、第2構成部114と背面部70とで折曲した状態の底面部80を挟んだ状態となっている。また、左側面側ユニット20A(つまり、左側面部20と内沿い板部26とフラップ部32)は展開した状態で正面部10に対して折り返されるとともに、右側面側ユニット40A(つまり、右側面部40と内沿い板部46とフラップ部52)は展開した状態で正面部10に対して折り返されて、左側面側ユニット20Aと右側面側ユニット40Aとは、正面部10及び延長板部62の内側に設けられている(
図11参照)。その際、左側面側ユニット20Aと右側面側ユニット40Aとは重なった状態となっている(
図11参照)。また、左側面側ユニット20Aは、折れ線C13を介して二つ折りとされ、右側面側ユニット40Aは、折れ線C23を介して二つ折りとされる。これにより、正面部10、帯状部60及び延長板部62と背面部70との間に、左側面側ユニット20Aや右側面側ユニット40Aや設置ユニット130や一対の補強板部150が配置される。なお、
図11では、正面部10に対して左側面側ユニット20Aが折り返され、さらに、右側面側ユニット40Aが折り返されているが、正面部10に対して右側面側ユニット40Aが折り返され、さらに、左側面側ユニット20Aが折り返された状態で梱包してもよい。
【0070】
また、一対の補強板部150は、切欠部K20同士を係合した状態で、重ね合わせた状態にしておくのが好ましい。つまり、一対の補強板部150を
図15のように切欠部K20同士を係合した状態とし、さらに、一対の補強板部150を重ね合わせた状態としておく。このようにしておくことにより、一対の補強板部150を略十字状となるように互いに回動させるのみで、本体部5内に配置することができる。
【0071】
なお、陳列台1の梱包状態では、本体部5は、組立て状態において外側となる面を内側とするのが好ましい。すなわち、梱包状態で本体部5に汚れが付着した場合でも、梱包状態における外側の面を内側にして組み立てることにより汚れが外部から見えることがないので、組立て状態において外側となる面を内側とする。
【0072】
次に、陳列台1の使用状態について説明する。まず、
図9に示す梱包状態から開口部K3に差し込まれている差込み片部127を開口部K3から抜き、延長板部122を開いた状態とし、延長板部122を背面部70が設置されている面に接するようにして、延長板部122を背面部70と面一の状態とする(
図10参照)。つまり、延長板部122が背面部70と同一平面上にあるようにする。
【0073】
次に、
図11に示すように、正面部10及び延長板部62を正面部10の下辺を中心に外側に回動させて、正面部10及び延長板部62を背面部70が設置されている面に接するようにする。つまり、正面部10及び延長板部62とを背面部70と同一平面上にあるようにする。また、左側板部100と右側板部110とを背面部70に対して開いた状態とする。この状態では、左側面側ユニット20A(つまり、左側面部20と内沿い板部26とフラップ部32)は展開した状態で正面部10に対して折り返されるとともに、右側面側ユニット40A(つまり、右側面部40と内沿い板部46とフラップ部52)は展開した状態で正面部10に対して折り返されて、左側面側ユニット20Aと、右側面側ユニット40Aとは重なった状態となっている。また、設置ユニット130と一対の補強板部150は、背面部70上に配置されている。
【0074】
次に、
図12に示すように、設置ユニット130と一対の補強板部150とを取り出し、本体部5を展開した状態とする。なお、本体部5を組み立てる際には、糊代部90を内側とするために
図12に示す状態から表裏を逆にして組み立てる。
【0075】
次に、正面部10を底面部80に対して立設させるとともに、背面部70を底面部80に対して立設させ、差込み片部22を開口部K4に差し込む(つまり、差込み片部22を開口部K4に係止させる)とともに、差込み片部42を開口部K5に差し込んで(つまり、差込み片部42を開口部K5に係止させる)、正面部10と左側面部20と右側面部40と背面部70とで四角柱状(略四角柱状としてもよい)とする(
図13、
図14参照)。なお、
図13と
図14とは同じ状態を示している。
【0076】
次に、延長板部62を正面部10に対して内側に折り返した状態とした後に、切欠部K20を係合させることにより、一対の補強板部150を交差した状態として、本体部5内に収納する(
図15参照)。一対の補強板部150を本体部5内に収納した状態では、各補強板部150は本体部5内で対角状に配置される。
【0077】
次に、
図16に示すように、内沿い板部26を左側面部20に対して内側に折り返した状態にするとともに、内沿い板部46を右側面部40に対して内側に折り返した状態にする。つまり、帯状部24を左側面部20に対して折り曲げるとともに、内沿い板部26を帯状部24に対して折り曲げて、内沿い板部26を左側面部20に対して内側に折り返した状態にするとともに、帯状部44を右側面部40に対して折り曲げるとともに、内沿い板部46を帯状部44に対して折り曲げて、内沿い板部46を右側面部40に対して内側に折り返した状態にする。
【0078】
次に、
図17に示すように、延長板部122を背面部70に対して内側に折り返した状態にするとともに、設置ユニット130をフラップ部142、144を商品載置板部132に対して下方に折り曲げた状態で、内沿い板部26と内沿い板部46間に配置し、その後、商品載置板部130を取り付ける。すなわち、商品載置板部132を一対の補強板部150上に載置させて、フラップ部140が正面部10の内側に沿って配置され、フラップ部142が左側面部20の内側に沿って配置され、フラップ部144が右側面部40の内側に沿って配置されるようにし、さらに、突状部138aを開口部K1に嵌合させ、突状部138bを開口部K2に嵌合させて、後板部134を背面部70及び延長板部122の正面側に固定させる。以上のようにして、陳列台1が組み立てられる。陳列台1が組み立てられたら、商品載置板部132上に商品を載置して商品を陳列する。
【0079】
次に、陳列台1の組立て状態から梱包状態とするには、上記と逆の手順を行えばよい。すなわち、突状部138aの開口部K1への嵌合と突状部138bの開口部K2への嵌合を解除して、設置ユニット130を取り本体部5の内部から一対の補強板部150を取り出す。この状態では、本体部5は、
図13、
図14に示す状態となっている。次に、本体部5において、差込み片部22を開口部K4から抜き取るとともに、差込み片部42を開口部K5から抜き取り、差込み片部と開口部の係合を解除し、
図12に示すように、本体部5を平面上(例えば、水平面上)に展開した状態とする。その際、組立て状態における外側の面を梱包状態で内側とするために、外側の面(糊代部90が形成されていない側の面)を上側にして展開する。
【0080】
次に、
図11に示すように、左側面側ユニット20Aを正面部に対して折り返すとともに、右側面側ユニット40Aを正面部に対して折り返す。すなわち、後述のように、本体部第1構成部A1を本体部第2構成部A2側に回動させた際に、左側面側ユニット20Aと右側面側ユニット40Aとが正面部10の内側となるように、本体部5の展開状態において正面部10の上側(上面側)に左側面側ユニット20Aと右側面側ユニット40Aを折り返す。その際、左側面側ユニット20Aを折れ線C13を介して二つ折りにし、右側面側ユニット40Aを折れ線C23を介して二つ折りにして、左側面側ユニット20Aの上端部分と右側面側ユニット40Aの上端部分が突出しないようにする。つまり、左側面側ユニット20Aを折れ線C13を介して二つ折りにするには、第2構成部30を第1構成部28の外側(組立て状態では内側となる面に向けて)折り返し、右側面側ユニット40Aを折れ線C23を介して二つ折りにするには、第2構成部50を第1構成部48の外側(組立て状態では内側となる面に向けて)折り返す。特に、折れ線C13、C23は左右方向に形成されているので、左側面側ユニット20Aと右側面側ユニット40Aの突出長さを小さくすることができ、容易に梱包することができる。
【0081】
また、一対の補強板部150と設置ユニット130を背面部70上に配置する。
図11の例では、一対の補強板部150を背面部70の上面に配置し、さらに、一対の補強板部150の上面に設置ユニット130を配置しているが、設置ユニット130を背面部70の上面に配置し、さらに、設置ユニット130の上面に一対の補強板部150を配置してもよい。なお、一対の補強板部150は、切欠部K20同士を係合した状態で、重ね合わせた状態にしておくのが好ましいが、一対の補強板部150の係合を解除して、各補強板部150を配置してもよい。また、設置ユニット130は、折れ線C7を介して二つ折りにした状態で配置する。
【0082】
一対の補強板部150と設置ユニット130を背面部70上に配置したら、
図11に示すように、底面部80を折れ線C31を介して二つ折りにする。その際、二つ折りにした底面部80を一対の補強板部150の端部(底面部80側の端部)と設置ユニット130の端部(底面部80側の端部)の上側に覆い被せるようにする。
【0083】
その後、左側板部100を折れ線C41を介して背面部70に対して上側に折り曲げるとともに、第2構成部104を第1構成部102に対して折り曲げて、背面部70の左側板部100側の領域と第1構成部102と第2構成部104とを断面略コ字状になるようにする。その際、第2構成部104が、二つ折りにした底面部80の上側に覆い被せるようにする。つまり、左側板部100の第2構成部104が、底面部80の第2構成部84の上側に接するようにする。同様に、右側板部110を折れ線C51を介して背面部70に対して上側に折り曲げるとともに、第2構成部114を第1構成部112に対して折り曲げて、背面部70の右側板部110側の領域と第1構成部112と第2構成部114とで断面略コ字状になるようにする。その際、第2構成部114が、二つ折りにした底面部80の上側に覆い被せるようにする。つまり、右側板部110の第2構成部114が、底面部80の第2構成部84の上側に接するようにする。
【0084】
次に、背面部70の左側板部100側の領域と第1構成部102と第2構成部104とを断面略コ字状とし、背面部70の右側板部110側の領域と第1構成部112と第2構成部114とで断面略コ字状にした状態で、本体部第1構成部A1を底面部80と糊代部90間の折れ線C33を介して本体部第2構成部A2側に回動させることにより、
図10に示す状態となる。
【0085】
次に、延長板部122を帯状部120を介して背面部70に対して略直角に折り曲げ、さらに、第2構成部126を第1構成部124に対して折り曲げて、差込み片部127を延長板部62の開口部K3に差し込むことにより(つまり、差込み片部127を開口部K3に係止させる)、
図9に示すように、陳列台1を梱包状態とすることができる。
【0086】
なお、陳列台1の梱包状態では、左側板部100の第2構成部104と右側板部110の第2構成部114とが本体部第1構成部A1により押された状態となっているので、補強板部150や設置ユニット130は、左側板部100側や右側板部110側から脱落することがない。また、底面部80側においては、底面部80は糊代部90を介して正面部10に接着されていて、底面部80側が閉じた状態となっているので、補強板部150や設置ユニット130が、底面部80側から脱落することがなく、また、延長板部122側も差込み片部127を開口部K3に差し込むことにより閉じた状態となるので、補強板部150や設置ユニット130が、底面部80側から脱落することがない。
【0087】
以上のように、陳列台1によれば、背面部70と底面部80と正面部10と延長板部62と左側板部100と右側板部110と延長板部122を用いて梱包した状態とすることができ、本体部5の構成部材(すなわち、組立て状態を維持するために必要な部材)を梱包用の部材として利用するので、収納ケースを別途設ける必要がなく、コストを低減することができる。
【0088】
また、収納ケースが別途設けられないので、陳列台1の使用状態(つまり、組立て状態)において、収納ケースを構成する部材が邪魔になることもない。背面部70と底面部80と正面部10と延長板部62と左側板部100と右側板部110と延長板部122が梱包用の部材といえるが、陳列台1の組立て状態において、背面部70は、四角柱状の背面を構成し、底面部80は、四角柱状の底面を構成するとともに四角柱状の下端の外部から見えない位置にあり、正面部10は、四角柱状の正面を構成し、延長板部62は、正面部10の内側に折り返されて四角柱状の正面を構成し、左側板部100は、左側面部20とともに四角柱状の左側面を構成するとともに、左側面部20の内側に位置して見えない位置にあり、右側板部110は、右側面部40とともに四角柱状の右側面を構成するとともに、右側面部40の内側に位置して見えない位置にあり、延長板部122は、背面部70に対して折り返されて四角柱状の背面を構成しており、梱包用の部材が、四角柱状の一部を構成するか、あるいは、外部から見えない位置にあるので、陳列台1の組立て状態において邪魔になることがない。
【0089】
また、左側面部20と右側面部40と正面部10と背面部70の各部材は、それ自体折り畳む構成とはなっておらず、左側面部20と右側面部40と正面部10と背面部70の各部材をそれ自体折り畳む構成としなくても梱包状態とすることができるので、よって、これらの部材に折り畳み用の折れ線が形成されないので、陳列台1の使用状態において、見栄えが悪くなることがない。
【0090】
なお、上記の説明において、内沿い板部26は、左側面部20から帯状部24を介して連設され、内沿い板部46は、右側面部40から帯状部44を介して連設され、延長板部62は、正面部10から帯状部60を介して連設され、延長板部122は、帯状部120を介して背面部70に連設され、糊代部90は、帯状部86に連設されているとしたが、各帯状部の構成を省略してもよい。すなわち、内沿い板部26が左側面部20から折れ線を介して連設され、内沿い板部46が右側面部40から折れ線介して連設され、延長板部62が正面部10から折れ線を介して連設され、延長板部122が背面部70から折れ線を介して連設された構成としてもよく、また、底面部80は、帯状部86の構成を有さず、1つの折れ線により区画した構成とし、該折れ線により区画された一方の構成部が糊代部90に折れ線を介して連設した構成としてもよい。
【0091】
また、上記の説明において、本体部5は、本体部第1構成部A1と本体部第1構成部A2とから構成されている(つまり、本体部5は、2枚のシート状のブランクにより形成されている)としたが、本体部5を1枚のシート状のブランクにより形成してもよい。
【0092】
また、上記の構成において、左側面側ユニット20Aから帯状部24と内沿い板部26とフラップ部32とを削除した構成とし(つまり、左側面側ユニット20Aは、左側面部20と差込み片部22とから構成される)、右側面側ユニット40Aから帯状部44と内沿い板部46とフラップ部52とを削除した構成とし(つまり、右側面側ユニット40Aは、右側面部40と差込み片部42とから構成される)、設置ユニット130の後板部134において、突状部138a、138bを削除した構成としてもよい。その場合には、後板部134の横方向の長さを背面部70の横方向の長さと同一として、陳列台の組立て状態において、後板部134が左側面部20と右側面部40間に嵌合する構成とする。なお、延長板部122は、後板部134の背面側に配置される。
【0093】
また、延長板部122に差込み片部127が設けられ、延長板部62に開口部K3が設けられるとしたが、延長板部62の先端(帯状部60側とは反対側の端部)に差込み片部(例えば、差込み片部127と同様の構成の差込み片部)を設け、延長板部122の第2構成部126に該差込み片部を差し込む被差込み部としての開口部(例えば、開口部K3と同様の構成の開口部)又は切込みを形成してもよい。