特許第5714049号(P5714049)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5714049
(24)【登録日】2015年3月20日
(45)【発行日】2015年5月7日
(54)【発明の名称】遊技場管理システム及び遊技場管理方法
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20150416BHJP
【FI】
   A63F7/02 352F
   A63F7/02 328
【請求項の数】5
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2013-90274(P2013-90274)
(22)【出願日】2013年4月23日
(62)【分割の表示】特願2008-60244(P2008-60244)の分割
【原出願日】2008年3月10日
(65)【公開番号】特開2013-144177(P2013-144177A)
(43)【公開日】2013年7月25日
【審査請求日】2013年4月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114306
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 史郎
(72)【発明者】
【氏名】松井 利之
(72)【発明者】
【氏名】山田 堅太郎
(72)【発明者】
【氏名】関 浩章
【審査官】 ▲吉▼川 康史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−181116(JP,A)
【文献】 特開2002−143541(JP,A)
【文献】 特開2001−113012(JP,A)
【文献】 特開平10−201927(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技に使用される遊技用記録媒体の使用履歴を管理する管理装置を有する遊技場管理システムであって、
前記管理装置は、
前記遊技用記録媒体に記録された記録媒体識別情報に対応付けて、遊技用記録媒体に関連付けられた有価価値の使用履歴及び遊技によって遊技客に獲得された獲得遊技媒体の使用履歴を記憶する使用履歴記憶手段と、
前記使用履歴記憶手段に対する検索識別子として記録媒体識別情報を取得する取得手段と、
前記使用履歴記憶手段によって記憶された有価価値及び獲得遊技媒体の使用履歴の中から、前記取得手段によって検索識別子として取得された記録媒体識別情報に対応する使用履歴を検索する検索手段と、
前記検索手段によって検索された有価価値及び獲得遊技媒体の使用履歴を出力するように制御する出力制御手段と
を備えたことを特徴とする遊技場管理システム。
【請求項2】
前記使用履歴記憶手段は、前記記録媒体識別情報に対応付けて、前記遊技客が遊技した遊技機に対応付けられた識別情報、有価価値及び獲得遊技媒体の使用履歴を記憶し、
前記出力制御手段は、前記識別情報に対応付けて有価価値及び獲得遊技媒体の使用履歴を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技場管理システム。
【請求項3】
前記出力制御手段は、前記使用履歴の表示制御に際して、前記有価価値及び前記獲得遊技媒体の種別ごとに表示態様を区別して表示するように制御することを特徴とする請求項2に記載の遊技場管理システム。
【請求項4】
前記管理装置は、
前記出力制御手段によって区別表示される表示態様の設定を受け付ける設定受付手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の遊技場管理システム。
【請求項5】
遊技に使用される遊技用記録媒体の使用履歴を管理する管理装置を有する遊技場管理システムに用いる遊技場管理方法であって、
前記管理装置が、
前記遊技用記録媒体に記録された記録媒体識別情報に対応付けて、遊技用記録媒体に関連付けられた有価価値の使用履歴及び遊技により獲得された獲得遊技媒体の使用履歴を使用履歴記憶手段に格納する使用履歴格納工程と、
前記使用履歴記憶手段に対する検索識別子として記録媒体識別情報を取得する取得工程と、
前記使用履歴記憶手段によって記憶された有価価値及び獲得遊技媒体の使用履歴の中から、前記取得工程によって検索識別子として取得された記録媒体識別情報に対応する使用履歴を検索する検索工程と、
前記検索工程によって検索された有価価値及び獲得遊技媒体の使用履歴を出力するように制御する出力制御工程と
を含んだことを特徴とする遊技場管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技に使用される遊技用記録媒体の使用履歴を管理する管理装置を有する遊技場管理システム及び遊技場管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、パチンコ遊技やパチスロ遊技を提供するパチンコ店等の遊技店では、島端等に配設される計数機での遊技媒体の計数を不要化する観点から、遊技結果として投出された賞遊技媒体を持ち遊技媒体として各遊技台で計数し、カード処理ユニット(以下、CRユニットと言う)内の遊技用記録媒体(以下、プリペイドカードと言う)に関連付けておき、この持ち遊技媒体の範囲内で再貸出しを行う各台計数システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この各台計数システムにおいては、プリペイドカードにプリペイドの残額に加え、持ち遊技媒体数がプリペイドカードに記録される識別情報(プリペイドカードID)に紐付けてCRユニットと通信接続される上位装置で管理される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−229112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した各台計数システムにおいては、プリペイドカードにプリペイド残額及び持ち遊技媒体などの複数種別の価値データが関連付けられているので、これら両方の価値データを遊技に使用することができる反面、遊技客は遊技が終わってからどの種別の価値データをどのように使用したのかを把握できず、遊技店と遊技客との間でトラブルが発生するおそれがあるという問題があった。
【0006】
例えば、プリペイドカードにプリペイド残額および持ち玉数が関連付けられた遊技客の場合、プリペイド残額を使用せずに持ち玉だけを使って遊技しようとしているにもかかわらず、誤操作等によりプリペイド残額を使用して遊技媒体を借り受けてしまったならば、遊技が終了して精算時にプリペイド残額が目減りしていることに気付いた際に遊技客にとっては自身がプリペイド残額を使用していないのにその残額が使用されていると勘違いし、プリペイド残額が不当に減っていることを遊技店に主張することになるが、実際には故意でなくともプリペイド残額が使用されているため、遊技店および遊技客の両者の主張が平行線をたどり、最悪の場合にはトラブルに発展してしまう。
【0007】
そこで、本発明は、上述した従来技術による課題(問題点)を解消するためになされたものであり、遊技店と遊技客との間でのトラブルを防止することができる遊技場管理システム及び遊技場管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る遊技場管理システムは、遊技に使用される遊技用記録媒体の使用履歴を管理する管理装置を有する遊技場管理システムであって、前記管理装置は、前記遊技用記録媒体に記録された記録媒体識別情報に対応付けて、遊技用記録媒体に関連付けられた有価価値の使用履歴及び遊技によって遊技客に獲得された獲得遊技媒体の使用履歴を記憶する使用履歴記憶手段と、前記使用履歴記憶手段に対する検索識別子として記録媒体識別情報を取得する取得手段と、前記使用履歴記憶手段によって記憶された有価価値及び獲得遊技媒体の使用履歴の中から、前記取得手段によって検索識別子として取得された記録媒体識別情報に対応する使用履歴を検索する検索手段と、前記検索手段によって検索された有価価値及び獲得遊技媒体の使用履歴を出力するように制御する出力制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る遊技場管理システムは、上記の発明において、前記使用履歴記憶手段は、前記記録媒体識別情報に対応付けて、前記遊技客が遊技した遊技機に対応付けられた識別情報、有価価値及び獲得遊技媒体の使用履歴を記憶し、前記出力制御手段は、前記識別情報に対応付けて有価価値及び獲得遊技媒体の使用履歴を出力することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る遊技場管理システムは、上記の発明において、前記出力制御手段は、前記使用履歴の表示制御に際して、前記有価価値及び前記獲得遊技媒体の種別ごとに表示態様を区別して表示するように制御することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る遊技場管理システムは、上記の発明において、前記管理装置は、前記出力制御手段によって区別表示される表示態様の設定を受け付ける設定受付手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る遊技場管理方法は、遊技に使用される遊技用記録媒体の使用履歴を管理する管理装置を有する遊技場管理システムに用いる遊技場管理方法であって、前記管理装置が、前記遊技用記録媒体に記録された記録媒体識別情報に対応付けて、遊技用記録媒体に関連付けられた有価価値の使用履歴及び遊技により獲得された獲得遊技媒体の使用履歴を使用履歴記憶手段に格納する使用履歴格納工程と、前記使用履歴記憶手段に対する検索識別子として記録媒体識別情報を取得する取得工程と、前記使用履歴記憶手段によって記憶された有価価値及び獲得遊技媒体の使用履歴の中から、前記取得工程によって検索識別子として取得された記録媒体識別情報に対応する使用履歴を検索する検索工程と、前記検索工程によって検索された有価価値及び獲得遊技媒体の使用履歴を出力するように制御する出力制御工程とを含んだことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、管理装置が、遊技用記録媒体に記録された記録媒体識別情報に対応付けて、貸出対価として予め徴収された有価価値及び遊技により獲得された遊技客の獲得遊技媒体の使用履歴を記憶しておき、検索識別子として記録媒体識別情報を取得し、記憶した有価価値及び獲得遊技媒体の使用履歴の中から、検索識別子として取得した記録媒体識別情報に対応する使用履歴を検索し、検索した有価価値及び獲得遊技媒体の使用履歴を出力させるように構成したので、遊技客が遊技店で行った取引を俯瞰的に提示することができ、遊技店及び遊技客の両者の意思疎通に齟齬がある点を解消することができる結果、遊技店と遊技客との間でのトラブルを防止することが可能になるという効果が得られる。
【0014】
また、本発明によれば、記録媒体識別情報に対応付けて、遊技客が遊技した遊技機に対応付けられた識別情報、有価価値及び獲得遊技媒体の使用履歴を記憶し、識別情報に対応付けて有価価値及び獲得遊技媒体の使用履歴を出力するように構成したので、遊技機の識別情報を用いて遊技店及び会員の両者の意思疎通に齟齬がある点を解消することができる結果、重要顧客である会員とのトラブルを防止することが可能になるという効果が得られる。
【0015】
また、本発明によれば、使用履歴の表示制御に際して、有価価値及び獲得遊技媒体の種別ごとに表示態様を区別して表示させるように構成したので、遊技店側の関係者及び遊技客は、どの種別の価値データが使用されているかを一目で把握することができ、双方の状況認識を早めることができる結果、遊技店及び遊技客の両者の意思疎通に齟齬がある点を速やかに解消することが可能になるという効果が得られる。
【0016】
また、本発明によれば、区別表示される表示態様の設定を受け付けるように構成したので、遊技店側の関係者および遊技客(会員を含む)の双方が使用履歴を直感的に把握でき、双方の状況認識を効果的に早めることが可能になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施例1に係る遊技場管理システムのシステム構成を示すシステム構成図である。
図2図1に示した価値データ管理装置の構成を示す機能ブロック図である。
図3】プリペイド残額管理テーブルに記憶される情報の構成例を示す図である。
図4】持ち玉管理テーブルに記憶される情報の構成例を示す図である。
図5】貯玉管理テーブルに記憶される情報の構成例を示す図である。
図6】使用履歴管理テーブルに記憶される情報の構成例を示す図である。
図7】価値データ管理装置が受け付ける価値データの更新依頼の一例を示す図である。
図8】実施例1に係るテーブル更新処理の手順を示すフローチャートである。
図9】実施例1に係る使用履歴検索処理の手順を示すフローチャートである。
図10】表示部12に表示させる画面の一例を示す図である。
図11】価値データを分散管理させる場合の遊技場管理システムのシステム構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下の添付図面を参照して、本発明に係る遊技場管理システム(遊技場管理方法)の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係る遊技場管理システムを実施例1として説明した後に、実施例1の応用例・適用例を実施例2として説明する。
【実施例1】
【0019】
以下の実施例1では、本実施例に係る遊技場管理システムの概要および特徴、その要部となる価値データ管理装置の構成および処理の流れを順に説明する。
【0020】
[概要および特徴(実施例1)]
まず、図1を用いて、実施例1に係る価値データ管理装置を含む遊技場管理システムのシステム構成を説明し、このシステムにおける価値データ管理装置の位置付けを明確にしてから、実施例1に係る価値データ管理装置の概要および特徴を説明する。
【0021】
図1は、実施例1に係る遊技場管理システムのシステム構成を示すシステム構成図である。同図に示すように、遊技場管理システム1には、プリペイドカードに関連付けられた価値データを管理する価値データ管理装置10と、島コントローラ20と、CRユニット30と、パチンコ機40と、計数機50と、カード精算機60と、景品管理装置70と、景品払出機80と、カードリーダ81とが設けられている。
【0022】
そして、価値データ管理装置10には、島コントローラ20、カード精算機60ならびに景品管理装置70が接続されており、島コントローラ20には、各島に設置された複数のパチンコ機40にそれぞれに併設されたCRユニット30が接続されている。さらに、このCRユニット30には、パチンコ機40の各台に設けられた計数機50がそれぞれ接続されている。
【0023】
ここで、本実施例では、遊技島の端などに共用の計数機を設置するのではなく、パチンコ機40の各台に計数機50をそれぞれ配設しており、パチンコ機40での遊技により獲得された遊技客の持ち玉は、計数機50で計数されてその計数値がCRユニット30に出力される。そして、かかる各台での計数を行った上で、計数値である持ち玉の数量がプリペイドカードに関連付けて価値データ管理装置10で管理される。
【0024】
さらに、本実施例においては、遊技店に予め登録処理された遊技客(会員)にプリペイド一体型の会員カードが会員に供与され、その会員が所持するプリペイド一体型会員カードに関連付けて、プリペイド残額、持ち玉に加え、さらに貯玉の3種類の価値データが価値データ管理装置10で管理される。
【0025】
つまり、本実施例に係る価値データ管理装置10では、最大で、パチンコ玉の貸出対価として予め徴収されたプリペイド残額に併せて、持ち玉および貯玉を加えた3種類の価値データが記憶管理されることになる。
【0026】
CRユニット30は、価値データ管理装置10と各パチンコ機40との間に介在し、価値データ管理装置10に対してプリペイドカードの有価価値の残高(プリペイド残額)の問合せ、価値付け要求(加算要求)や減算要求を行うとともに、プリペイドカードにプリペイド残高がある場合にパチンコ機40に対して玉投出指示を行う装置である。
【0027】
また、CRユニット30は、価値データ管理装置10に対してプリペイドカードの持ち玉の加算要求や減算要求を行う。具体的には、遊技客がパチンコ機40での遊技によりパチンコ玉を獲得した場合には、その獲得玉が計数機50によって計数されてその計数値が出力されるので、かかる計数値を現在の持ち玉に加算するように依頼し、また、遊技客から持ち玉を使用する操作を受け付けた場合には、現在の持ち玉から使用分の玉数を減算するように依頼し、CRユニット30自身が具備する玉投出機構(図示せず)を通じて使用玉数分の持ち玉をノズルから投出する。なお、挿入中のプリペイドカードがプリペイド一体型会員カードである場合には、当該カードに関連付けられている持ち玉を減算するとともに、その持ち玉の一部または全部を貯玉残高に加算する「持ち玉貯玉」を行うこともできる。
【0028】
さらに、CRユニット30は、プリペイド一体型会員カードを受け入れて価値データ管理装置10に預け入れられた貯玉を引き落とすいわゆる再プレイの機能を有する。具体的には、会員がCRユニット30にプリペイド一体型会員カードを挿入すると、価値データ管理装置10が管理する貯玉残高から再プレイ分の玉数を減算するように依頼するとともに、パチンコ機40に対して玉投出指示を行う。
【0029】
パチンコ機40は、パチンコ玉を遊技領域に発射して遊技者がパチンコ遊技を行う装置であり、本実施例では、プリペイドカード対応のいわゆるCRパチンコ機であるものとしている。
【0030】
計数機50は、パチンコ機40の下皿の下部に設けられる計数機であり、パチンコ機40での遊技により獲得されたパチンコ玉を計数し、その計数値をCRユニット30に出力する。
【0031】
カード精算機60は、プリペイドカードに関連付けられたプリペイド残額を貨幣に精算する装置である。具体的には、遊技客によってプリペイドカードが挿入されると、そのプリペイドカードIDに対応するプリペイド残額を価値データ管理装置10に問い合わせ、その結果、プリペイド残額が存在する場合には、当該プリペイドカードIDに対応するプリペイド残額を消し込むように価値データ管理装置10に依頼するとともにそのプリペイド残額に相当する貨幣を払い出す。
【0032】
景品管理装置70は、遊技店内の景品交換カウンタに配設された景品交換用の端末装置であり、図示しない交換玉数管理テーブルを用いて、プリペイドカードに関連付けられた持ち玉と景品との交換制御を行う。この交換玉数管理テーブルは、景品ごとにその景品との交換に必要な玉数を対応付けて記憶している。そして、景品交換カウンタ内の従業員が、プリペイドカードを遊技客から受け取ると、このプリペイドカードから持ち玉をカードリーダ81で読み取るとともに、遊技客により指定された景品に対応する交換ボタンを押下し、その景品との交換に必要な玉数を持ち玉から減算する交換制御を実行させ、その後に従業員による手作業で遊技客に受け渡す。また、遊技客が特殊景品への交換を希望する場合には、従業員はこの景品管理装置70に設けられた特殊景品交換ボタンを押下し、交換玉数管理テーブルを参照して、持ち玉の数量に応じた特殊景品の払い出しを景品払出機80に指示する。なお、ここでは、持ち玉を用いた景品交換を説明したが、受付カードがプリペイド一体型会員カードである場合には、貯玉を用いた景品交換を同様に行うことができる。
【0033】
価値データ管理装置10は、後述するプリペイド残額管理テーブル15a、持ち玉管理テーブル15b及び貯玉管理テーブル15cを用いて、プリペイドカード(プリペイド一体型会員カードを含む)に関連付けられたプリペイド残額、持ち玉及び貯玉などの価値データを統括管理する管理装置である。このうち、プリペイド残額管理テーブル15aは、プリペイドカードIDにプリペイド残額を対応付けて記憶しており、持ち玉管理テーブル15bは、プリペイドカードIDに持ち玉を対応付けて記憶しており、また、貯玉管理テーブル15cは、プリペイドカードIDに貯玉を対応付けて記憶している。そして、CRユニット30、カード精算機60または景品管理装置70からプリペイド残額の更新依頼、持ち玉の更新依頼、貯玉の更新依頼または持ち玉及び貯玉の更新依頼を受け付けると、かかる更新依頼に応答して、該当するテーブル内のプリペイド残額、持ち玉数、貯玉残高或いは持ち玉数と貯玉残高を更新する。
【0034】
ここで、本実施例に係る価値データ管理装置10は、プリペイドカードIDに対応付けてプリペイド残額及び持ち玉の使用履歴を記憶しておき、検索キーワードとしてプリペイドカードIDを取得し、記憶したプリペイド残額及び持ち玉の使用履歴の中から、検索キーワードとして取得したプリペイドカードIDに対応する使用履歴を検索し、検索したプリペイド残額及び持ち玉の使用履歴を出力するように制御する点にその特徴がある。
【0035】
すなわち、本実施例では、プリペイドカードIDに対応付けてプリペイド残額、持ち玉、貯玉の使用履歴を記憶することで、プリペイド残額、持ち玉および貯玉の使用に関しての経緯を蓄積しておき、その上で、プリペイドカードIDを入力として取得すると、そのプリペイドカードIDに対応する使用履歴を検索し、その検索結果であるプリペイド残額、持ち玉、貯玉の使用履歴を出力することで、遊技客が遊技店で行った取引(例えば、入金、玉貸、精算、玉計数、持ち玉遊技、持ち玉貯玉、再プレイ、持ち玉交換、貯玉交換など)を俯瞰的に提示することができるようにしている。
【0036】
したがって、本実施例によれば、遊技客が遊技店で行った取引を俯瞰的に提示する結果、プリペイドカードに複数種別の価値データを関連付ける場合に、遊技店及び遊技客の両者の意思疎通に齟齬がある点を解消することができ、遊技店と遊技客との間でのトラブルを防止することが可能になる。
【0037】
[価値データ管理装置の構成]
続いて、図1に示した価値データ管理装置の構成について説明する。図2は、図1に示した価値データ管理装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この価値データ管理装置10は、入力部11と、表示部12と、プリンタ13と、通信I/F部14と、記憶部15と、制御部16とを有する。
【0038】
入力部11は、キーボードやマウス等の入力デバイスであり、表示部12は、液晶パネルやディスプレイ等の表示デバイスであり、プリンタ13は、印字データを紙媒体に印字処理する印字装置であり、また、通信I/F部14は、島コントローラ20、CRユニット30及び景品管理装置70との間でデータ通信を行うためのインターフェースである。
【0039】
記憶部15は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、プリペイド残額を管理するプリペイド残額管理テーブル15aと、持ち玉管理テーブル15bと、貯玉管理テーブル15cと、使用履歴管理テーブル15dとを記憶する。
【0040】
プリペイド残額管理テーブル15aは、図3に示すように、プリペイドカードIDごとにプリペイド残額を記憶したテーブルであり、持ち玉管理テーブル15bは、図4に示すように、プリペイドカードIDごとに持ち玉数を記憶したテーブルであり、また、貯玉管理テーブル15cは、図5に示すように、プリペイドカードIDごとに貯玉残高を記憶したテーブルである。なお、ここでは、プリペイド残額、持ち玉、貯玉などの価値データをそれぞれ別テーブルとして構成する例を説明したが、一部または全ての価値データを同一テーブル内で管理するようにしてもよい。また、本例では、プリペイドカードIDが5001以降のIDをプリペイド一体型会員カードに割り当てることとしている。
【0041】
使用履歴管理テーブル15dは、日付け毎に価値データの使用履歴を記憶したテーブルであり、図6に示すように、プリペイドカードIDごとにプリペイド残額、持ち玉及び貯玉などの価値データの使用履歴を記憶したテーブルである。ここで、使用履歴としては、一例として「どのカードが何時、何処で何の価値がどれだけ使用された」という履歴を蓄積しておくために、プリペイドカードが使用された時刻、使用された遊技台の台番号、取引種別、取引価値高、取引後価値高を記憶している。なお、取引種別から使用された価値データの種別が容易に判別できるため、価値データの種別の項目をテーブル内に特に設けていないが価値データの種別を項目として設けてもよい。
【0042】
図6に示した例では、プリペイドカードID「0001」の使用履歴は、2004番台に併設されたCRユニット30で12時24分に5000円の入金(価値付け)が行われた後にそのプリペイド残額のうち2000円(1000×2回)が玉貸で使用され、プリペイド残額が3000円の状態で大当たり等の賞玉が計数されて持ち玉が1700個になったことを示している。また、プリペイドカードID「0002」の使用履歴は、2001番台に併設されたCRユニット30で11時31分に5000円の入金(価値付け)が行われた後に断続的に玉貸が行われ、12時21分にはプリペイド残額を使い切って残額がゼロになったことを示している。さらに、プリペイドカードID「5005」の使用履歴は、1001番台に併設されたCRユニット30で10時25分に10000円の入金(価値付け)が行われた後にそのプリペイド残額のうち2000円(1000×2回)が玉貸で使用され、プリペイド残額が8000円の状態で大当たり等の賞玉が2回計数されて持ち玉が3500個(=1800個+1700個)になり、その後に250個の持ち玉遊技が2回行われてから1002番台の遊技台に移り、さらに250個の持ち玉遊技が2回行われ、その後は、プリペイド残額が6000円になるまで玉貸が行われたことを示している。
【0043】
制御部16は、価値データ管理装置10を全体制御する制御部であり、テーブル更新部17と、検索部18と、出力制御部19とを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行し、テーブル更新部17、検索部18及び出力制御部19にそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0044】
テーブル更新部17は、記憶部15に記憶された各種テーブル内の情報を更新する処理部であり、プリペイド残額を更新するプリペイド残額更新部17aと、持ち玉数を更新する持ち玉更新部17bと、貯玉残高を更新する貯玉更新部17cとを内在する。
【0045】
かかるテーブル更新のうち、価値データの更新、すなわちプリペイド残額管理テーブル15a、持ち玉管理テーブル15b及び貯玉管理テーブル15c内の価値データの更新は、CRユニット30、カード精算機60または景品管理装置70からの価値データの更新依頼に応答して行われるが、この更新依頼の具体的な例を図7を用いて例示列挙する。
【0046】
図7に示すように、CRユニット30におけるプリペイド残額の更新依頼としては、紙幣の挿入(入金)操作が行われた場合には、該紙幣金額分のプリペイド残額を価値付けるように依頼が行われ、玉貸し操作が行われた場合には、貸出単位金額分のプリペイド残額を減算するように依頼が行われる。
【0047】
また、CRユニット30における持ち玉の更新依頼としては、パチンコ機40によって大当たり等で投出された賞玉が計数機50によって計数された場合には、現在の持ち玉にその計数値分の持ち玉を加算するように依頼が行われ、持ち玉の使用操作が行われた場合(持ち玉遊技が行われた場合)には、現在の持ち玉から使用分の玉数を減算するように依頼が行われる。
【0048】
さらに、CRユニット30における持ち玉及び貯玉の更新依頼としては、持ち玉を貯玉に移行する操作(持ち玉貯玉操作)が行われた場合に持ち玉の一部または全部を減算するとともに減算分の玉数を貯玉残高に加算するように依頼が行われる。そして、貯玉の更新依頼としては、再プレイ操作が行われた場合に、貯玉残高から再プレイ使用分の玉数を減算するように依頼が行われる。
【0049】
景品管理装置70における持ち玉の更新依頼としては、現在の持ち玉から景品の交換玉数を減算するように依頼が行われ、また、貯玉の更新依頼としては、貯玉残高から景品の交換玉数を減算するように依頼が行われ、さらに、持ち玉及び貯玉の更新依頼としては、持ち玉を貯玉に移行する操作(持ち玉貯玉操作)が行われた場合に持ち玉の一部または全部を減算するとともに減算分の玉数を貯玉残高に加算するように依頼が行われる。
【0050】
カード精算機60におけるプリペイド残額の更新依頼としては、図示していないが、プリペイド残額を消し込むように依頼が行われる。なお、本例では、プリペイド残額の消込み依頼だけを行うこととしているが、持ち玉及び貯玉の更新依頼(持ち玉貯玉)などの他の更新依頼を行わせるようにしてもかまわない。
【0051】
このように、テーブル更新部17は、CRユニット30、景品管理装置70またはカード精算機60からプリペイド残額の更新依頼、持ち玉の更新依頼、貯玉の更新依頼または持ち玉及び貯玉の更新依頼を受け付けると、かかる更新依頼に応答して、該当するテーブル内のプリペイド残額、持ち玉数、貯玉残高或いは持ち玉数と貯玉残高をプリペイド残額更新部17a、持ち玉更新部17b及び貯玉更新部17cに更新させる。
【0052】
そして、テーブル更新部17は、更新依頼とともに受け付けたプリペイドカードIDに対応する使用履歴として、CRユニット30、景品管理装置70またはカード精算機60の台番号、当該価値データの更新が属する取引種別及び取引後の価値高を使用履歴管理テーブル15dに追加する更新を行う。
【0053】
検索部18は、使用履歴管理テーブル15d内に記憶された価値データの使用履歴を検索する処理部である。具体的には、使用履歴管理テーブル15dに記憶されたプリペイド残額、持ち玉及び貯玉などの価値データの使用履歴の中から、入力部11を介して検索キーワードとして受け付けた日付及びプリペイドカードIDに対応する使用履歴を検索する。
【0054】
出力制御部19は、表示部12及びプリンタ13の出力制御を行う処理部である。例えば、検索部18によって使用履歴の検索が行われた場合に、検索結果である価値データの使用履歴を表示部12に表示させたり、また、入力部11を介して検索結果の印刷要求を受け付けた場合には、価値データの使用履歴をプリンタ13に印字出力させる。
【0055】
[処理の流れ]
次に、本実施例に係る価値データ管理装置の処理の流れを説明する。なお、以下では、各種テーブル内におけるプリペイド残額、持ち玉、貯玉、これらの価値データの使用履歴を更新する(1)テーブル更新処理を説明してから、価値データの使用履歴を検索する(2)使用履歴検索処理を説明する。
【0056】
(1)テーブル更新処理
前述したように、ここでは、本実施例に係るテーブル更新処理について説明する。図8は、実施例1に係るテーブル更新処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、CRユニット30、カード精算機60または景品管理装置70から価値データの更新依頼を受け付けた場合に開始される。
【0057】
図8に示すように、価値データの更新依頼がプリペイド残額の更新依頼であった場合、すなわち取引種別が入金、玉貸または精算であった場合(ステップS801肯定)には、プリペイド残額更新部17aは、更新依頼とともに受け付けたプリペイドカードIDに対応するプリペイド残額を減算、加算または消込みする更新をプリペイド残額管理テーブル15aに行い(ステップS802)、テーブル更新部17は、更新を行ったプリペイドカードIDに対応する使用履歴として、CRユニット30またはカード精算機60の台番号、当該価値データの更新が属する取引種別及び取引後の価値高を使用履歴管理テーブル15dに追加する更新を行い(ステップS803)、処理を終了する。
【0058】
一方、価値データの更新依頼が持ち玉の更新依頼であった場合、すなわち取引種別が玉計数、持ち玉遊技又は持ち玉交換であった場合(ステップS804肯定)には、持ち玉更新部17bは、更新依頼とともに受け付けたプリペイドカードIDに対応する持ち玉数を減算または加算する更新を持ち玉管理テーブル15bに行い(ステップS805)、テーブル更新部17は、更新を行ったプリペイドカードIDに対応する使用履歴として、CRユニット30または景品管理装置70の台番号、当該価値データの更新が属する取引種別及び取引後の価値高を使用履歴管理テーブル15dに追加する更新を行い(ステップS803)、処理を終了する。
【0059】
また、価値データの更新依頼が持ち玉及び貯玉の更新依頼であった場合、すなわち取引種別が持ち玉貯玉であった場合(ステップS806肯定)には、持ち玉更新部17bは、更新依頼とともに受け付けたプリペイドカードIDに対応する持ち玉数を減算する更新を持ち玉管理テーブル15bに行い(ステップS807)、貯玉更新部17cは、当該プリペイドカードIDに対応する貯玉残高を加算する更新を行い(ステップS808)、テーブル更新部17は、更新を行ったプリペイドカードIDに対応する使用履歴として、CRユニット30または景品管理装置70の台番号、当該価値データの更新が属する取引種別及び取引後の価値高を使用履歴管理テーブル15dに追加する更新を行い(ステップS803)、処理を終了する。
【0060】
そして、価値データの更新依頼が貯玉の更新依頼であった場合、すなわち再プレイまたは貯玉交換であった場合(ステップS809肯定)には、貯玉更新部17cは、更新依頼とともに受け付けたプリペイドカードIDに対応する貯玉残高を減算する更新を貯玉管理テーブル15cに行い(ステップS810)、テーブル更新部17は、更新を行ったプリペイドカードIDに対応する使用履歴として、CRユニット30または景品管理装置70の台番号、当該価値データの更新が属する取引種別及び取引後の価値高を使用履歴管理テーブル15dに追加する更新を行い(ステップS803)、処理を終了する。
【0061】
(2)使用履歴検索処理
次に、本実施例に係る使用履歴検索処理について説明する。図9は、実施例1に係る使用履歴検索処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、入力部11を介してカード使用履歴の問合せ要求が行われた場合に開始される。
【0062】
図9に示すように、入力部11を介して日付及びプリペイドカードIDを検索キーワードとして受け付けると(ステップS901)、検索部18は、使用履歴管理テーブル15dに記憶されたプリペイド残額、持ち玉及び貯玉などの価値データの使用履歴の中から、入力部11を介して受け付けた日付及びプリペイドカードIDに対応する使用履歴を検索し(ステップS902)、出力制御部19は、検索部18によって検索された価値データの使用履歴を表示部12に表示させ(ステップS903)、処理を終了する。なお、使用履歴の検索結果を表示中に印刷要求を受け付けた場合には、かかる検索結果をプリンタ13に印字出力させることもできる。
【0063】
例えば、図10に示す検索開始画面100において、キーボードやマウス等を介して日付「2007年10月10日」及びプリペイドカードID「5005」を検索キーワードとして受け付けた場合には、かかる検索キーワードに該当する検索結果が検索結果画面110として表示される。この検索結果画面110においては、プリペイド残額、持ち玉及び貯玉の使用履歴がそれぞれの価値種別に対応した表示態様(例えば、色やハッチングなど)で表示され、図10の例では、プリペイド残額の使用履歴である入金及び玉貸と、持ち玉の使用履歴である玉計数及び持ち玉遊技とが区別表示されている。
【0064】
このため、プリペイドカードID「5005」を所持していた遊技客が、たとえば「玉計数が行われてからは持ち玉遊技しか行っていない。だからプリペイド残額は8000円のはずだ」と主張した場合であっても、かかる検索結果画面110を遊技客に提示すれば、誤操作等が原因で12時43分と13時1分に玉貸操作がなされており、プリペイド残額が6000円まで使用されていることを明示することができ、さらには、プリペイド残額及び持ち玉の使用履歴が区別表示されているので、遊技店の従業員及び遊技客は、検索結果画面110からどの種別の価値データが使用されているかを一目で把握することができ、双方の状況認識を早めることができる。したがって、遊技客が価値データについてクレームを付けた場合であっても、遊技店及び遊技客の両者の意思疎通に齟齬がある点を速やかに解消することができる。
【0065】
上述してきたように、本実施例に係る価値データ管理装置10によれば、プリペイドカードIDに対応付けてプリペイド残額、持ち玉及び貯玉の使用履歴を記憶しておき、検索キーワードとしてプリペイドカードIDを取得し、記憶したプリペイド残額、持ち玉及び貯玉の使用履歴の中から、検索キーワードとして取得したプリペイドカードIDに対応する使用履歴を検索し、検索したプリペイド残額、持ち玉及び貯玉の使用履歴を出力するように制御させるように構成したので、遊技客、ひいては会員が遊技店で行った取引(例えば、入金、玉貸、精算、玉計数、持ち玉遊技、持ち玉貯玉、再プレイ、持ち玉交換、貯玉交換など)を俯瞰的に提示することができ、遊技店及び遊技客の両者の意思疎通に齟齬がある点を解消することができる結果、遊技店と遊技客との間でのトラブルを防止することが可能になる。
【実施例2】
【0066】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
【0067】
(1)応用例
例えば、本発明では、出力制御部19によって検索結果画面110で区別表示される表示態様の設定を受け付けるようにしてもよい。例えば、遊技店においてプリペイド残額、持ち玉、貯玉に対応するイメージの色(プリペイドカードの色、玉箱の色、プリペイド一体型会員カードの色)等が存在するならば、プリペイド残額の使用履歴の対応色をプリペイドカードと同じ色に設定し、持ち玉の使用履歴の対応色を玉箱と同じ色に設定し、貯玉の使用履歴の対応色をプリペイド一体型会員カードと同じ色に設定しておき、各価値データの使用履歴を当該設定の対応色で表示させることにより、遊技店側の関係者および遊技客(会員を含む)の双方が使用履歴を直感的に把握でき、双方の状況認識を効果的に早めることが可能になる。
【0068】
また、上記した実施例1では、検索部18の検索キーワードとして日付及びプリペイドカードIDを受け付けることとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、プリペイドカードIDのみであってもよいし、会員の使用履歴を検索する場合にはプリペイドカードIDに代用して予め登録された会員情報(例えば、氏名や住所等)を入力させるようにしてもよい。
【0069】
なお、上記した実施例1では、検索部18によって検索された検索結果の内容全てを表示することとしたが、遊技客からクレームの対象になりやすい部分だけを抽出して表示または印刷させるようにしてもよい。例えば、プリペイド残額、持ち玉及び貯玉の全てがプリペイドカードに関連付けられている場合には、貯玉の使用には手数料を徴収されるケースも存在することから、持ち玉、貯玉、プリペイド残額の順に使用される可能性が高いため、この順番を優先順位として記憶部15等に記憶しておき、持ち玉が残っているのに貯玉またはプリペイド残額が使用された場合、貯玉が残っているのにプリペイド残額が使用された場合には、その部分の使用履歴だけを抽出して表示させたり、当該部分の表示態様だけを他の使用履歴の部分の表示態様と区別して表示させるように出力制御部19を構成してもよい。これによって、遊技店及び遊技客の意思疎通に齟齬がある部分を両者に速やかに認識させることができる。
【0070】
また、上記した実施例1では、「使用履歴検索処理」において、問合せを受け付けたプリペイドカードのIDをキーボード等で入力させる例を説明したが、価値データ管理装置10にカードリーダを接続しておいて、カードから直接プリペイドカードIDを読み取るようにしてもよい。
【0071】
また、上記実施例1では、単一の管理装置(価値データ管理装置10)内に、プリペイドカード残額管理テーブル15a、持ち玉管理テーブル15b、貯玉管理テーブル15c及び使用履歴管理テーブル15dを有し、装置内で検索して、検索結果を出力する例を説明したが、プリペイド残額、持ち玉及び貯玉の価値管理テーブルが別々の管理装置において管理され、互いに通信しながら検索するようにしてもよい。その場合、検索機能や出力機能は、少なくともいずれか1つの管理装置が有するように遊技場管理システムを構成すればよい。
【0072】
例えば、図11に示す遊技場管理システム3の例では、プリペイド残額を取り扱う管理装置としてカード情報管理装置100、持ち玉を取り扱う管理装置として持ち玉情報管理装置200、貯玉を取り扱う管理装置として会員(貯玉)管理装置300を設けておき、プリペイド残額管理テーブル15a及び使用履歴管理テーブル15dをカード情報管理装置100に記憶させ、持ち玉管理テーブル15bを持ち玉情報管理装置200に記憶させ、また、貯玉管理テーブル15cを会員(貯玉)管理装置に記憶させる。
【0073】
このようなシステム構成の場合には、持ち玉情報管理装置200によって持ち玉の更新が行われた場合、会員管理装置300によって貯玉の更新が行われた場合、あるいは持ち玉情報管理装置200及び会員管理装置300によって持ち玉及び貯玉の更新が行われた場合には、その更新情報をカード情報管理装置100に通知し、カード情報管理装置100内の使用履歴管理テーブル15dの使用履歴を更新させる必要がある。
【0074】
そして、かかる遊技場管理システム3においては、使用履歴管理テーブル15dに対する使用履歴検索処理は、カード情報管理装置100をはじめ、持ち玉管理装置200及び会員管理装置300のいずれからでも行うことができる。また、ここでは、全ての管理装置が使用履歴の検索機能及び出力機能を有することとしたが、これらの機能を全ての管理装置に設ける必要はなく、カード情報管理装置100、持ち玉管理装置200及び会員管理装置300のうち少なくとも1つの管理装置に設けるようにすればよい。
【0075】
(2)適用例
また、上記した実施例1では、本発明をパチンコ遊技に適用する例を説明したが、パチスロ遊技を対象としてさらに含めた場合又はパチスロ遊技のみを対象とした場合にも本発明を同様に適用することができる。なお、ここでは、パチンコ店及びパチスロ店に本発明を適用する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲームセンタ等の遊技施設にも同様に適用することができる。
【0076】
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0077】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0078】
以上のように、本発明に係る遊技場管理システム及び遊技場管理方法は、遊技店と遊技客との間でのトラブルを防止する場合に適している。
【符号の説明】
【0079】
1 遊技場管理システム
10 価値データ管理装置
11 入力部
12 表示部
13 プリンタ
14 通信I/F部
15 記憶部
15a プリペイド残額管理テーブル
15b 持ち玉管理テーブル
15c 貯玉管理テーブル
15d 使用履歴管理テーブル
16 制御部
17 テーブル更新部
17a プリペイド残額更新部
17b 持ち玉更新部
17c 貯玉更新部
18 検索部
19 出力制御部
20 島コントローラ
30 カード処理ユニット(CRユニット)
40 パチンコ機
50 計数機
60 カード精算機
70 景品管理装置
80 景品払出機
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11