(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5714096
(24)【登録日】2015年3月20日
(45)【発行日】2015年5月7日
(54)【発明の名称】浴室用暖房換気扇
(51)【国際特許分類】
F24D 15/00 20060101AFI20150416BHJP
F24F 7/06 20060101ALI20150416BHJP
【FI】
F24D15/00 B
F24F7/06 B
【請求項の数】4
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2013-504100(P2013-504100)
(86)(22)【出願日】2011年2月10日
(65)【公表番号】特表2013-524160(P2013-524160A)
(43)【公表日】2013年6月17日
(86)【国際出願番号】CN2011000208
(87)【国際公開番号】WO2011127741
(87)【国際公開日】20111020
【審査請求日】2012年10月10日
(31)【優先権主張番号】201010147375.2
(32)【優先日】2010年4月12日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】508123423
【氏名又は名称】広東松下環境系統有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】翁 叶帆
(72)【発明者】
【氏名】田 亮
(72)【発明者】
【氏名】袁 洪堅
(72)【発明者】
【氏名】石川 誠
【審査官】
正木 裕也
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−193263(JP,A)
【文献】
特開2004−163093(JP,A)
【文献】
特開2008−107016(JP,A)
【文献】
特開2005−090905(JP,A)
【文献】
特開2000−055390(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24D 15/00
F24F 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、羽根を装着しているモータと、ケーシングと、ケーシングの吐出口に設けられ、換気扇本体に設けられた、屋外への排気吐出口と、室内への暖風吐出口とを切り換える風路切換え板および加熱装置と、上記の羽根付きのモータ、風路切換え板および加熱装置を運行させる制御回路手段とを含む浴室用暖房換気扇であって、
風路切換え板と加熱装置は、換気扇本体の高さ方向に分離し、重ねるように設置され、
羽根中心とケーシングの舌部は、本体の中心線から舌部の延びる方向と反対方向に逸脱し、同じ側に位置し、且つ、
本体の中心線、風路切換え板の中心線、加熱装置の中心線は、水平で一致になるように設け、重ねる、ことを特徴する浴室用暖房換気扇。
【請求項2】
請求項1に記載の浴室用暖房換気扇において、
ケーシングの舌部の屈曲角は、角度が30度以下であることを特徴とする浴室用暖房換気扇。
【請求項3】
請求項1に記載の浴室用暖房換気扇において、
風路切換え板の風道長さ方向における長さと、加熱装置の長さ方向における長さとが等しいことを特徴とする浴室用暖房換気扇。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の浴室用暖房換気扇において、
制御回路手段は、反舌部側の風路外側側面部に設置されることを特徴とする浴室用暖房換気扇。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は換気扇に関し、特に、浴室用暖房換気扇に関する。
【背景技術】
【0002】
図1に示すように、フレーム110と、羽根120を装着しているモータ130と、モータ130を覆うケーシング140と、加熱装置(図示せず)と、風路切換え板160と、制御回路手段170などを含み、風路切換え板160の回転によって暖房換気扇100の暖房、換気および乾燥機能を実現する、
従来の浴室用暖房換気扇100である。
【0003】
図に示すように、通常の場合に、フレーム110は長方形に設置されており、つまり、換気扇100は、室内空気吸込口から室内暖風吐出口180までの方向が長さ方向であるように設置されている。また、室内暖風吐出口180と、屋外へ空気を排気するための排気吐出口181との2つの吐出口が設けられている。
【0004】
2つの吐出口へ排気することを実現するために、羽根120を装着しているモータ130の吐出口131に、風路切換え板160を用いて風路を切り換える。それに、室内暖風吐出口180側の風路に加熱装置が設けられる。
【0005】
図2に示すように、赤外線電球で赤外放射を射出して暖房を実現する、もう1つの種類の
従来の浴室用暖房装置190であり、このような暖房装置は、循環空気機能を有しない。これらの暖房装置は、正方形の本体上に下に向かって4つの電球を配列する。上記の送風機を設けることによって空気を循環する浴室用暖房換気扇100と比べると、浴室用暖房装置190は、小さくて精巧である
(特許文献1参照。)。
【0006】
したがって、浴室循環空気機能を有する浴室用暖房換気扇100を上記浴室用暖房装置190を基に設計された浴室内に取り付けるために,フレーム110が浴室用暖房装置190と同じ形状に設計される必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】中国実用新案公告第201028688号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような従来の浴室用暖房換気扇においては、室内空気吸込口から室内暖風吐出口までの距離を短くした場合、暖風が円滑に吹かれず、熱効率が高くない、という課題があった。
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するために、室内空気吸込口から室内暖風吐出口までの距離を短くしても暖風が円滑に吹かれ、熱効率の高い浴室用暖房換気扇を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を実現するために、本発明は、フレームと、羽根を装着しているモータと、ケーシングと、ケーシングの吐出口に設けられ、換気扇本体の吐出口を切り換える風路切換え板および加熱装置と、上記の羽根付きのモータ、風路切換え板および加熱装置を運行させる制御回路手段とを含む浴室用暖房換気扇であって、風路切換え板と加熱装置は、換気扇本体の高さ方向に分離し、重ねるように設置され、羽根中心とケーシングの舌部は、本体の中心線から逸脱し、同じ側に位置し、且つ、本体の中心線、風路切換え板の中心線、加熱装置の中心線は、水平で一致になるように設け、重ねる、ことを特徴する浴室用暖房換気扇を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、フレームと、羽根を装着しているモータと、ケーシングと、ケーシングの吐出口に設けられ、換気扇本体の吐出口を切り換える風路切換え板および加熱装置と、上記の羽根付きのモータ、風路切換え板および加熱装置を運行させる制御回路手段とを含む浴室用暖房換気扇であって、風路切換え板と加熱装置は、換気扇本体の高さ方向に分離し、重ねるように設置され、羽根中心とケーシングの舌部は、本体の中心線から逸脱し、同じ側に位置し、且つ、本体の中心線、風路切換え板の中心線、加熱装置の中心線は、水平で一致になるように設け、重ねることにしたことにより、室内空気吸込口から室内暖風吐出口までの距離を短くしても暖風が円滑に吹かれ、熱効率を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図4】同浴室用暖房換気扇の加熱装置と風路切換え板の位置
を示す側断面構成図
【発明を実施するための形態】
【0013】
図3は、本発明の浴室用暖房換気扇の
底面断面構成図である。この図は、製品をヘッドアップする時の
底面断面構成図である。
【0014】
浴室用暖房換気扇200は、フレーム210と、羽根220を装着しているモータ230と、モータ230を覆うケーシング240と、ケーシング240の吐出口243に設けられ、本体の吐出口を切り換える風路切換え板260および上記風路切換え板260により切り換えられる風路のうち1つ方向の風路に設けられる加熱装置250と、上記モータ230、風路切換え板260および加熱装置250を運行させる制御回路手段270とを含む。
【0015】
図4は、本発明の加熱装置と風路切換え板の位置
を示す側断面構成図である。風路切換え板260と加熱装置250は、本体の高さ方向に分離し、重ねるように設置されている。
【0016】
図3に戻し、羽根中心300とケーシング240の舌部241は、本体の中心線400から逸脱し、同じ側に位置するように設置されており、且つ、本体の中心線400、風路切換え板260の中心線、加熱装置250の中心線は、水平で一致になるように設け、重ねる。前記の本体の中心線400とは、フレーム210本体の外輪郭の中心線である。
【0017】
羽根中心300とケーシングの舌部241が本体の中心線400から逸脱し、同じ側に位置するように設置されているので、舌部241とケーシング240の吐出口243の頂部242との間の距離L1は、より長く設計され得るし、舌部241の末端244と風路切換え板260の端部261との間の距離L3は、より短く設計され得る。つまり、風路切換え板260をケーシング240の吐出口243と対応すれば、風路切換え板260の上記L1に対応する長さは、大きい割合を占める一方、風路切換え板260の、L1に対応する長さを除き、残りの長さL2は、小さい割合を占める。ケーシング240の吐出口243と風路切換え板260を大きくし、舌部241の下側領域の風量と上側領域の風量を均一化する効果が実現できる。
【0018】
さらに、本体の中心線400、風路切換え板260の中心線、加熱装置250の中心線が水平で一致になり、且つ重ねているので、風路切換え板260と加熱装置250は、フレーム210本体の中心に位置することができる、つまり、風路切換え板260と加熱装置250は、フレーム210本体の中心から両端へ最大限に拡張することができる。それに、風路切換え板260と加熱装置250が共に形成した、本体の中心から両端へ延長する断面が長方形である風道において、風路切換え板260の風道長さ方向における長さ、と加熱装置250の長さ方向における長さとが等しいので、ケーシング240の吐出口243からの風は、風路切換え板260の風道を経過した後、圧縮または拡大されずにそのまま加熱装置250を通り、風速の均一の効果が実現できる。以上の構造により、フレーム210がおおよそ正方形の製品に設けられ、フレーム210の吐出口のアダプター246がフレーム210の外側の中心に設置されてもよい。そうすれば、フレーム210が正方形に設けられ、従来の技術による浴室用暖房換気扇100を基に設計された浴室であっても、容易に取り付けられる。実際の施工の現場に応じて、それぞれ90度にて正方形のフレームを回転し、4つの方向で排気施工できるように実現してもよい。したがって、室内空気吸込口と室内暖風吐出口との間の距離を短くしても、風路の平滑が保持できるし、熱効率を確保できる。
【0019】
図3に示すように、ケーシング240の舌部241の屈曲角βは、角度が30度以下である。前記の舌部241の屈曲角βとは、製品をヘッドアップする時、舌部風路壁と風路切換え板260の端部261との間の風路壁と、本体に垂直な縦の直線245と成す角度である。以上の構造により、ケーシング240の吐出口243が羽根中心300からの距離が小さくなり、フレーム210の内部空間を十分に利用できる効果が得られるとともに、製品全体の構成をより小型化し、取り付け易くなる。製品の装着性が向上する。
【0020】
制御回路手段270は、反舌部側の風路外側の側面部に設置される。舌部側および反舌部側とは、羽根220の横方向の中心線310が換気扇本体を2つの部分に分け、舌部241が設けられている側が舌部側311であり、舌部241が設けられてない側が反舌部側312である。以上の構造により、制御回路手段270と風路切換え板260をL字形になって反舌部側312の風路外側側面部に設置する。そうすれば、風路切換え板260の装着位置が、ケーシング240の舌部241下側の空間を利用でき、風路切換え板260と加熱装置250の装着位置を一致させる。且つ、制御回路手段270側には、加熱装置250のワイヤ伸出部と風路切換え板260の制御電動機や、無線信号受信機などの作動装置が設けられ、制御回路手段270側に作動装置が設置されることによってワイヤが短くされ、コストが削減し、組み立て易くなり、且つ製品全体の構成がより小型化され、装着し易くなる。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明にかかる浴室用暖房換気扇は、室内空気吸込口から室内暖風吐出口までの距離を短くしても暖風が円滑に吹かれ、熱効率を高くすることができるものであり、浴室用のみならず居室・非居室用の換気装置等にも適用することができる。
【符号の説明】
【0022】
200 浴室用暖房換気扇
210 フレーム
220 羽根
230 モータ
240 ケーシング
241 舌部
242 頂部
243 吐出口
244 末端
245 直線
246 アダプター
250 加熱装置
260 風路切換え板
261 端部
270 制御回路手段
300 羽根中心
310 中心線
311 舌部側
312 反舌部側
400 本体の中心線