(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5714124
(24)【登録日】2015年3月20日
(45)【発行日】2015年5月7日
(54)【発明の名称】測定能力の報告方法及びUE
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20150416BHJP
H04W 72/08 20090101ALI20150416BHJP
【FI】
H04W72/04 111
H04W72/08
【請求項の数】5
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2013-546570(P2013-546570)
(86)(22)【出願日】2011年10月24日
(65)【公表番号】特表2014-501470(P2014-501470A)
(43)【公表日】2014年1月20日
(86)【国際出願番号】CN2011081176
(87)【国際公開番号】WO2012092792
(87)【国際公開日】20120712
【審査請求日】2013年6月28日
(31)【優先権主張番号】201110002328.3
(32)【優先日】2011年1月6日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100102842
【弁理士】
【氏名又は名称】葛和 清司
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ツォンミン
(72)【発明者】
【氏名】ドウ,ツォンダー
【審査官】
松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2010/147051(WO,A1)
【文献】
QUALCOMM Europe,System Analysis of UE Measurement Capability on frequency adjacent to intra-frequency,R2-086369,フランス,3GPP,2008年11月14日,paragraph 1-3
【文献】
Qualcomm Europe,Introduction of UE Measurement Capability on frequency adjacent to intra-frequency,R2-086368,フランス,3GPP,2008年11月14日,paragraph 10.3.3.21,10.3.3.21a
【文献】
Qualcomm Incorporated,Indication of need for measurement gaps in carrier aggregation,R2-106284,フランス,3GPP,2010年11月16日,paragraph 2
【文献】
MediaTek,Discussion on CA Capability Negotiation,R2-102211,フランス,3GPP,2010年 4月16日,paragraph 2
【文献】
Motorola,Measurement of Configured Component Carriers,R2-103170,フランス,3GPP,2010年 5月14日,paragraph 2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定能力を報告する方法であって、当該方法は、
ユーザ装置UEが自身の測定能力を基地局に報告するステップを含み、前記測定能力は、UEが1つの周波数バンド又はキャリアアグリゲーションシナリオにおいて動作する場合に、UEが異周波数及び異システム測定を実行するための測定間隔が要求されるかどうかの能力であり、
最大でn個のキャリアアグリゲーションがサポートされる場合に、キャリアアグリゲーションシナリオが、n個のキャリアがアグリゲートされるシナリオを含み、
最大でn個のキャリアアグリゲーションがサポートされる場合に、キャリアアグリゲーションシナリオが、1個のキャリア、及び/又は2個のキャリア、及び/又は3個のキャリア、……、及び/又はn−1個のキャリアがアグリゲートされるシナリオを更に含み、
UEによって報告されたUE測定能力と、キャリアアグリゲーション能力をサポートするインデックスとは、同じである、
前記方法。
【請求項2】
UEが自身の測定能力を報告する前に、基地局がUE能力照会メッセージをUEに送信するステップを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
UEが自身の測定能力を基地局に報告するとともに、自身のキャリアアグリゲーション能力を報告するステップを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
UEであって、
当該UEは、自身の測定能力を基地局に報告するように設定され、前記測定能力は、UEが1つの周波数バンド又はキャリアアグリゲーションシナリオで動作する場合、UEが異周波数及び異システム測定を実行するための測定間隔が要求されるかどうかの能力であり、
最大でn個のキャリアアグリゲーションがサポートされる場合に、キャリアアグリゲーションシナリオが、n個のキャリアがアグリゲートされるシナリオを含み、
最大でn個のキャリアアグリゲーションがサポートされる場合に、キャリアアグリゲーションシナリオが、1個のキャリア、及び/又は2個のキャリア、及び/又は3個のキャリア、……、及び/又はn−1個のキャリアがアグリゲートされるシナリオを更に含み、
UEによって報告されたUE測定能力と、キャリアアグリゲーション能力をサポートするインデックスとは、同じである、
前記UE。
【請求項5】
UEが自身の測定能力を基地局に報告することは、UEが基地局によって送信されたUE能力照会メッセージに応じて報告を行うことである、
請求項4に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルモバイル通信技術分野に関し、特に、測定能力の報告方法及びユーザ装置(UE:User Equipment)に関する。
【背景技術】
【0002】
セルラーモバイル通信システムでは、セルの再選択とハンドオーバーはその重要な機能である。セルの再選択を順調に実現するために、UEは異なるセルの信号品質に対して測定を行う必要があり、これにより適当なセルを選択して常駐する。UEは、あるセルにおいて、ネットワークとの接続を確立した後、UEは依然としてそのセルに隣接するセルの信号品質に対して測定を行う必要があり、これにより適当なセルを選択してハンドオーバーを行い、移動性の要求を満たす。
【0003】
接続状態におけるUEの測定の具体的なプロセスは、ネットワーク側が測定制御メッセージをUEに送信することを含み、ここで、当該測定制御メッセージには測定識別子(MID:Measurement Identity)、測定オブジェクト(MO:Measurement Object)、レポート構成(RC:Report Configuration)及び測定の他の関連属性を含み、UEは、測定制御メッセージにおける測定オブジェクト、レポート構成に応じて測定を実行し、且つ測定結果に基づいて測定報告を生成してネットワーク側に報告する。一般的に、各測定タスクには測定識別子、測定オブジェクト属性(例えば、キャリア周波数(キャリアの中心周波数、即ち絶対無線周波数チャネル番号(ARFCN:Absolute Radio Frequency Channel Number))、隣接セルリスト等)及びレポート構成属性(例えば、トリガーイベントがトリガー条件により(A1、A2…)定義された、イベントトリガー報告又は周期的報告、トリガー条件に関連する閾値、オフセット、トリガー時間(TTT:Time To Trigger)等)を含む。測定オブジェクトの位置するキャリア周波数に応じて、測定タスクは、同周波数測定と異周波数測定とに分けられ、即ち測定オブジェクトのキャリア周波数とサービングセルの位置するキャリア周波数(サービングセルが位置するキャリア周波数とはUEが当該サービングセルと通信する中心周波数である)とが同じであると、測定タスクは同周波数測定であり、測定オブジェクトのキャリア周波数とサービングセルの位置するキャリア周波数とが異なると、測定タスクは異周波数測定であり、異周波数測定とは、測定オブジェクトがE−UTRANの測定タスクでなく、例えば、測定オブジェクトがUMTS(Universal Mobile Telecommunication System)、CDMA2000(Code Division Multiple Access)、GERAN(GSM(登録商標) EDGE Radio Access Network)である測定タスクである。同周波数測定タスクの測定に対して、UEが直接測定を実行でき、測定間隔(measurement gap)が必要ない。異周波数及び異システム測定タスクの測定に対して、UEがネットワーク側に測定間隔を設定するように要求する必要があり、即ち所定の期間を指定して、この期間内において、UEがサービングセルとの通信を一時的に中断して異周波数及び異システムの測定を実行する。測定間隔を構成する必要がある場合、基地局がRRC再構成メッセージを介して測定間隔をUEに構成する。
【0004】
LTEでは、UEが接続状態で1つのみのセルを介して基地局と通信し、UEが異周波数及び異システム測定タスクの測定を実行する場合、基地局がUEからの能力の報告に基づいて測定間隔をUEに構成することを決定し、UEがこの測定間隔の所定時間内に、異周波数及び異システム測定を実行し、基地局はUEをスケジュールしない。
図1は関連技術においてUEが測定能力を報告するフローチャートであり、
図1に示すように、基地局はUE能力照会(UE Capability Enquiry)メッセージを介して、UEに測定能力を報告することを要求し、UEはUE能力情報(UE Capability Information)メッセージを介して自身の測定能力を基地局に報告し、それにはUEが異周波数及び異システム測定タスクの測定を実行するための測定間隔が要求されるかどうかの能力が含まれ、具体的には、UEが周波数バンドx上のある周波数に位置する場合、周波数バンドy上の周波数に位置するUEのために測定間隔が要求されるかどうかが測定され、ここで、yはxに等しくてよく、この時、UEが周波数バンドx上のある周波数に位置する場合、UEが周波数バンドx上の異周波数を測定するための測定間隔が要求されるかどうかを示す。周波数バンドとは、特定の上り及び下り周波数バンドの番号であり、例えば36.101(Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E−UTRA)、User Equipment (UE) radio transmission and reception)において表5.5−1に記載のものであり、周波数バンド1はFDDにおける上り1920MHz〜1980MHz及び下り2110MHz〜2170MHzからの周波数バンドを示す。
【0005】
モバイルユーザのために、更に高いデータ速度を提供するために、ロングタームエボリューションアドバンスド(LTE−A:Long Term Evolution Advance)システムはキャリアアグリゲーション(CA:Carrier aggregation)技術を提案し、その目的は、相応な能力を有するUEに更に大きい広帯域を提供することであり、UEのピーク値速度を向上させることにある。LTEでは、システムがサポートする最大下り伝送帯域幅は20MHzであり、一方で、キャリアアグリゲーションは、2つ又はそれ以上のコンポーネントキャリア(CC:Component Carriers)をアグリゲート(aggregate)して20MHzより大きく、且つ最大でも100MHzを超えない伝送帯域幅をサポートする。キャリアアグリゲーションは、各コンポーネントキャリアが周波数領域で連続するかどうかによって、連続的なキャリアアグリゲーションと不連続的なキャリアアグリゲーションに分けられいてもよく、このため、キャリアアグリゲーションにおいて、UEは、接続状態に入った後、同時に複数のセルを介して基地局と通信し、UEが異周波数及び異システム測定タスクの測定を実行する場合、基地局は、UEに測定間隔を構成することを決定し、UEは、この測定間隔の所定時間内に、異周波数及び異システム測定を実行し、基地局はUEをスケジュールしない。
【0006】
現在定義されている、LTE−Aがサポートするシステム内測定イベントは、
イベントA1:プライマリ又はセカンダリサービングセルの信号品質が所定閾値より高い。
イベントA2:プライマリ又はセカンダリサービングセルの信号品質が所定閾値より低い。
イベントA3:隣接セルの信号品質がプライマリサービングセルの信号品質より1所定オフセット高い。
イベントA4:隣接セルの信号品質が所定閾値より高い。
イベントA5:プライマリサービングセルの信号品質が所定閾値1より低く、隣接セルの信号品質が所定閾値2より高い。
イベントA6:隣接セルの信号品質がセカンダリサービングセルの信号品質より1所定オフセット高い。
現在定義されているLTE−Aがサポートするシステム間測定イベントは、
イベントB1:隣接セルの信号品質が所定閾値より高い。
イベントB2:プライマリサービングセルの信号品質が所定閾値1より低く、隣接セルの信号品質が所定閾値2より高い。
【0007】
キャリアアグリゲーションをサポートするために、UEの無線周波数構造は相応な要求を満たす必要がある。LTE−Aでは、UEの受信機は2種類があり、1つは単一受信機であり、20MHzを超える帯域幅をサポートし、同周波数バンド内の連続的なキャリアアグリゲーションのみをサポートする。もう1つは複数の受信機を有し、各受信機は20MHz以下の帯域幅をサポートし、同周波数バンド内の連続的なキャリアアグリゲーション及び異周波数バンド内の不連続的キャリアアグリゲーションをサポートする。UE受信機の構造体は内部実装型であり、現在の共通認識によれば、基地局のアルゴリズムがこれらの内部構造体をシールドする必要があるため、ある場合においては、基地局は、UEが異周波数及び異システム測定を実行するための測定間隔を構成する必要があるかどうかを確定できない。
図2は、1つの実施形態におけるUEの構造模式図であり、
図2に示すように、当該UEは2つの独立した受信機を有し、それぞれ20Mの帯域幅をサポートし、受信機1は周波数バンド1/2/3における動作をサポートし、受信機2は周波数バンド1/4/5における動作をサポートし、基地局がUEに周波数バンド1における1つのコンポーネントキャリアのみを構成する場合、UEは受信機1又は受信機2を動作状態に入れることができ、更に、受信機1が利用される場合、UEが周波数バンド2/3における異周波数測定を実行するための測定間隔が要求され、周波数バンド4/5における異周波数測定を実行するための測定間隔が要求されない。しかし、キャリアアグリゲーションでは、UEが接続状態に入った後、同時に複数のセルを介して源基地局と通信できるため、UEが依然としてLTEと同様の方式で報告する場合は、UEは基地局がアグリゲーションのためにUEにどのコンポーネントキャリアを構成するかを予測できないことから、全般的な状況を考えて、測定間隔が要求される場合に基地局が測定間隔を構成しないという問題を避けるため、UEは、測定を実行するために、概ねすべての周波数バンドに対して測定間隔を要求し、これによって、測定間隔がUEによって要求されない場合に、基地局は測定間隔を設定し、測定間隔の定義に基づいて、測定間隔の所定期間内に、基地局はUEをスケジュールしない一方で、基地局はUEを期間内で正確にスケジュールすることができるため、結果として、不必要な測定間隔は疑いなく大きなリソースの浪費を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これを鑑みて、本発明の主な目的は、UEの測定能力が正確に報告され、キャリアアグリゲーションシナリオにおいてUEを用いて測定を行う場合に引き起こされる可能性があるリソース浪費を避けることができる、測定能力を報告する方法及びそのためのUEを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の技術的解決法が以下のように実施される。
測定能力を報告する方法であって、ユーザ装置UEが自身の測定能力を基地局に報告するステップを含み、前記測定能力は、UEが1つの周波数バンド又はキャリアアグリゲーションのシナリオで動作する場合に、UEが異周波数及び異システム測定を実行するために、測定間隔が要求されるかどうかの能力である。
UEが自身の測定能力を基地局に報告した後には、当該方法は、UEのアグリゲーションのために構成されたキャリアが属する周波数バンド、現在構成されている測定タスクの測定オブジェクトのためのキャリア周波数が属する周波数バンド、及び、UEの測定能力に応じて、基地局がUEのために測定間隔を構成するかどうかを決定するステップを更に含む。
【0010】
UEが自身の測定能力を基地局に報告する前には、当該方法は、基地局がUE能力照会メッセージをUEに送信するステップを更に含む。
当該方法は、UEが自身の測定能力を基地局に報告するとともに、自身のキャリアアグリゲーション能力を報告するステップを更に含む。
前記UEが、付加的な測定能力を有する場合は、UEが自身の測定能力を基地局に報告することは、付加的な測定能力と組み合わせて報告を行うことである。
最大n個のキャリアアグリゲーションをサポートする場合、キャリアアグリゲーションシナリオはn個のキャリアがアグリゲートされるシナリオを含む。
最大n個のキャリアアグリゲーションをサポートする場合、キャリアアグリゲーションシナリオは、1つのキャリア、及び/又は2つのキャリア、及び/又は3つのキャリア、……、及び/又はn−1個のキャリアアグリゲートされるシナリオを更に含んでもよい。
UEによって報告されたUE測定能力は、キャリアアグリゲーション能力をサポートするインデックスと、同じである。
【0011】
UEであって、当該UEは、自身の測定能力を基地局に報告するように設定されており、前記測定能力は、UEが1つの周波数バンド又はキャリアアグリゲーションのシナリオにおいて動作する場合、異周波数及び異システム測定を実行するための測定間隔がUEに要求されるかどうかの能力である。
前記UEが自身の測定能力を基地局に報告するステップは、UEが基地局によって送信されたUE能力照会メッセージに応じて報告を行うことである。
UEは、自身の測定能力を基地局に報告するとともに、自身のキャリアアグリゲーション能力を報告するように更に設定される。
UEが付加的な測定能力を有する場合、UEが自身の測定能力を基地局に報告することは、前記付加的な測定能力と組み合わせて報告を行うことである。
【0012】
本発明の実施形態に記載の測定能力を報告する方法及びそのためのUEによれば、UEは自身の測定能力を基地局に報告し、前記測定能力は、UEが1つの周波数バンド又はキャリアアグリゲーションのシナリオにおいて動作する場合、異周波数及び異システム測定を実行するための測定間隔がUEに要求されるどうかの能力であり、基地局がUEの測定能力を取得した後、基地局は、UEのアグリゲーションのために構成したキャリアが属する周波数バンド、現在構成されている測定タスクの測定オブジェクトのためのキャリア周波数が属する周波数バンド、及び、UEの測定能力に応じて、UEのために測定間隔を構成するかどうかを決定する。本発明はUEの能力報告を拡張し、キャリアアグリゲーションにおける測定能力の内容を含み、具体的には、キャリアアグリゲーションシナリオに基づいて、この時各周波数バンドを測定するために測定間隔が要求されるどうかが報告され、基地局はこの能力に応じて測定間隔をUEに構成し、これによって必要がない場合に、基地局はUEに測定間隔を構成しなくてよいため、異周波数及び異システム測定のサービスに対する影響が低減され、UEがキャリアアグリゲーションシナリオで測定を行う場合に起こる可能性のあるリソース浪費を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】関連技術におけるUEが測定能力を報告するフローチャートである。
【
図3】本発明の実施形態の測定能力を報告する方法のフローチャートである。
【
図4】本発明の実施形態1におけるUEが測定能力を報告する、及び基地局が測定構成を行うフローチャートである。
【
図5】本発明の実施形態2におけるUEの構造模式図である。
【
図6】本発明の実施形態3におけるUEの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の基本概念は、UEが自身の測定能力を基地局に報告し、前記測定能力は、UEが1つの周波数バンド又はキャリアアグリゲーションのシナリオにおいて動作する場合、異周波数及び異システム測定を実行するための測定間隔がUEに要求されるかどうかの能力である。基地局がUEの測定能力を取得した後、UEのアグリゲーションのために構成したキャリアが属する周波数バンド、現在構成されている測定タスクの測定オブジェクトのためのキャリア周波数が属する周波数バンド、及び、UEの測定能力に応じて、基地局がUEのために測定間隔を構成するかどうかを決定する。
図3は、本発明の実施形態の測定能力を報告する方法のフローチャートであり、
図3に示すように、当該方法は下記のステップを含む:
ステップ301:UEが自身の測定能力を基地局に報告し、前記測定能力は、UEが1つの周波数バンド又はキャリアアグリゲーションのシナリオで動作する場合、異周波数及び異システム測定を実行するための測定間隔がUEに要求されるかどうかの能力である。
【0015】
ここで、UEは一般的に基地局から送信されるUE能力照会メッセージに応じて、自身の測定能力を基地局に報告し、言うまでもなく、それとともにUEは自身のキャリアアグリゲーション能力等を報告してもよい。
なお、UEが1つのみの受信機を有するシナリオにおいて、この時、連続的なキャリアアグリゲーションをサポート、即ちUEが1つの周波数バンド内でのみ動作できると、UEが特定の周波数バンド(UEがサポートする周波数バンド)で動作する場合に、各周波数バンドのために異周波数及び異システム測定を実行するための測定間隔がUEに要求されるがどうかの能力である。本発明において、異周波数は、動作周波数バンドが同じ周波数バンドにある異周波数、及び、動作周波数バンドが異なる周波数バンドにある異周波数を含む。
UEが複数の受信機を有するシナリオにおいて、UEがn個のキャリアをサポートする場合、キャリアアグリゲーションシナリオは、1つのキャリア、2つのキャリア、3つのキャリア……、n−1個のキャリア、及び、n個のキャリアがアグリゲートされるシナリオを含み、この時、UEが特定の周波数バンドで動作する場合、又は、n個のキャリアがアグリゲートされるシナリオにおいて、複数の周波数バンド上のキャリアがアグリゲートされる場合、UEは、各周波数バンドのために異周波及び数異システム測定を実行するための測定間隔が要求されるどうかの能力のみを報告してよく、UEが特定の周波数バンドで動作する場合、又は、1つのキャリア、及び/又は2つのキャリア、及び/又は3つのキャリア、……、及び/又はn−1個のキャリアがアグリゲートされるシナリオにおいて、複数の周波数バンド上のキャリアがアグリゲートされる場合、UEは、各周波数バンドのために異周波数及び異システム測定を実行するための測定間隔が要求されるかどうかの能力をさらに報告してもよい。
【0016】
なお、UEが付加的な測定能力、即ち測定を実行する独立したモジュールを有する場合、当該付加的な測定能力(即ち測定モジュールの能力)と組み合わせて測定能力を報告し、例えば、測定モジュールが周波数バンド1−7における測定をサポートする場合は、周波数バンド1−7における測定を実行するための測定間隔が要求されず、周波数バンド1/3/4/5における測定のみをサポートする場合、UEが周波数バンド1/3/4/5における測定を実行するための測定間隔が要求されず、周波数バンド2/6/7における測定を実行するための測定間隔が要求されることを報告する。
ステップ302:UEの測定能力を取得した後、基地局は、UEのアグリゲーションのために構成したキャリアが属する周波数バンド、現在構成されている測定タスクの測定オブジェクトのためのキャリア周波数が属する周波数バンド、及び、UEの測定能力に応じて、UEのために測定間隔を構成するかどうかを決定する。
【0017】
本発明は、対応するUEをさらに提供し、当該UEは自身の測定能力を基地局に報告するように設定され、前記測定能力は、UEが1つの周波数バンド又はキャリアアグリゲーションシナリオにおいて動作する場合、異周波数及び異システム測定を実行するための測定間隔がUEに要求されるかどうかの能力である。
UEが自身の測定能力を基地局に報告するステップは、UEが基地局によって送信されたUE能力照会メッセージに応じて報告を行うことである。
UEは、自身の測定能力を基地局に報告するとともに、自身のキャリアアグリゲーション能力を報告するように更に設定される。
UEが付加的な測定能力を有する場合、UEが自身の測定能力を基地局に報告するステップは、前記付加的な測定能力と組み合わせて報告を行うことである。
以下、図面及び具体的な実施形態を参照しながら、技術的解決法の実施を更に詳細に説明する。
【0018】
実施形態1
本発明の実施形態1において、UEが測定能力を報告するフローチャート及び測定構成を実行する基地局が、
図4に示される。本実施形態では、E−UTRANシステムにおいてその中心周波数がF1にあるcell1でRRC確立プロセスを完了した後、UEは接続状態にあり、F1は周波数バンド1に属し、UEは2つの独立した受信機を有し、それぞれ20Mの帯域幅をサポートし、当該UEの構造は
図2に示され、受信機1は周波数バンド1/2/3における動作をサポートし、受信機2は周波数バンド1/4/5における動作をサポートし、以下の実施形態はいずれも
図2に示すようなUEに基づく。ここでは、UEは初期設定で受信機1を用いてcell1におけるデータ通信を処理する。
基地局は、UEに能力情報を報告するように要求し、UEは自身の能力に応じて、以下のようなキャリアアグリゲーション能力情報を報告する。多くとも2つのキャリアのアグリゲーションをサポートし、ここで、第1周波数バンドと第2周波数バンドには順番がなく、第1周波数バンドと第2周波数バンドにおける周波数におけるキャリアアグリゲーションをサポートすることを記載するためだけに、実施形態1においてUEによって報告されたキャリアアグリゲーション能力が表1.1に示される。
【表1.1】
【0019】
同時に、UEは、異周波数及び異システム測定を実行するための測定間隔が要求されるかどうかの2つの部分を含む能力情報を報告し、第一に、UEが単一周波数バンドにおいて動作するシナリオにおける、UEの能力情報が表1.2に示される。
【表1.2】
【0020】
受信機1及び受信機2の両方が周波数バンド1における動作をサポートするため、UEが周波数バンド1でのみ動作する場合、UEは、初期設定で受信機1を用いて処理し(UEは内部実装に応じて、どの受信機を用いて処理するとより省電力かを評価し、受信機2を用いることが省電力である場合は、初期設定で受信機2を用いて処理し、以下同様である)、表1.2における一行目に示すように、UEは現在周波数バンド1で動作しており、受信機2が周波数バンド1/4/5における異周波数測定を実行することができるため、周波数バンド1/4/5における測定を実行するための測定間隔が要求されず、受信機2が周波数バンド2/3をサポートしないため、周波数バンド2/3の測定を実行するための測定間隔は要求されない。
第二に、UEがデュアル周波数バンドで動作するシナリオにおけるUEの能力情報は表1.3に示され、ここで、表1.3中の番号は表1.1中の番号に対応し、UEは、各組み合わせ(即ち、各番号)に対して周波数バンド1−5における異周波数及び異システム測定を実行するための測定間隔が要求されるかどうかを報告しなければならず、表1.3中のシリアル番号は報告しなくてもよく、表1.1に記載のアグリゲートされる2つのキャリアの組み合わせで直接置き換えてもよく、例えば、シリアル番号4は、(2、1)で置き換えられ、周波数バンド2における周波数、及び、周波数バンド1のキャリアアグリゲーションを実行することができる周波数を示す:
【表1.3】
【0021】
基地局は、実際の要求に応じた、RRC再構成メッセージを介してUEのために以下の測定タスクを構成し、ここで、F2は周波数バンド1に属する:
MID=1、MO=F1、RC=A3
MID=2、MO=F2、RC=A3
その一方で、UEの能力(表1.2)に応じて、基地局は、UEが周波数バンド1(F1)で動作する場合に、周波数バンド1における異周波数(F2)測定を実行するための測定間隔が要求されないことを決定するため、測定間隔をUEに構成せず、測定タスクの構成を受信した後、UEは測定タスクにおける測定を実行する。
後続で、サービス要求、及びUEの能力(即ち周波数バンド1及び周波数バンド1における異周波数セルでアグリゲーションを実行することをサポートすること)に応じて、基地局は、RRC再構成メッセージを介して、その中心周波数がF2上であるcell2でアグリゲーションを行うように構成する。
また、実際の要求に応じて、基地局は、RRC再構成メッセージを介してUEに以下のような測定タスクを更に構成し、ここで、F3は周波数バンド4に属する:
MID=3、MO=F3、RC=A3
【0022】
その一方で、UEの能力(表1.3)に応じて、基地局は、UEが周波数バンド1(F1)及び周波数バンド1(F2)でアグリゲーションを行う場合に、周波数バンド4における異周波数(F3)を測定するための測定間隔が要求されることを決定するため、基地局は、RRC再構成メッセージを介して測定間隔をUEに構成する必要が更にあり(このRRC再構成メッセージは、上記MID=3が構成されるRRC再構成メッセージと同一であってもよい)、測定タスクと測定間隔の構成を受信した後、UEは、測定間隔により特定される期間内に測定タスクMID=3の測定を実行する。
後続で、実際の要求に応じて、基地局は、RRC再構成メッセージを介してUEに以下のような測定タスクを更に構成し、ここで、F4は周波数バンド5に属する:
MID=4、MO=F4、RC=B2
その一方で、UEの能力(表1.2)に応じて、基地局は、UEが周波数バンド1(F1)と周波数バンド1(F2)でアグリゲーションを行う場合、周波数バンド5における異周波数(F4)を測定するための測定間隔が要求されることを決定するが、基地局は既に測定間隔をUEに構成しているため、この時、基地局は、測定間隔を再び構成する必要がなく、測定タスクを受信した後、UEは、測定間隔により特定される期間内に測定タスクMID=4の測定を実行する。
【0023】
実施形態2
EUTRANシステムにおけるその中心周波数がF1であるcell1でRRC確立プロセスを完了した後、UEは接続状態にあり、F1は周波数バンド1に属し、
図5は、
図4に示される本発明の実施形態2におけるUEの構造模式図であり、、UEは3つの独立した受信機を有し、それぞれ20Mの帯域幅をサポートし、UEは初期設定で受信機1を用いてcell1のデータ通信を処理する。
基地局はUEに能力情報を報告するように要求し、UEは自身の能力に応じて、以下のようなキャリアアグリゲーション能力情報を報告する。多くとも3つのキャリアのアグリゲーションをサポートし、ここで、第1周波数バンド、第2周波数バンド、及び、第3周波数バンドには特定の順番がなく、UEが第1周波数バンド、第2周波数バンド、及び、第3の周波数バンドにおける周波数でのキャリアアグリゲーションをサポートする事実を記載するだけで、実施形態2においてUEが報告した3つのキャリアアグリゲーション能力は、表2.1に示す通りである:
【表2.1】
【0024】
その一方で、UEは異周波数及び異システム測定を実行するための測定間隔が要求されるかどうかの能力情報を報告し、多くとも3つのキャリアのアグリゲーションをサポートするため、能力情報は3つの部分、即ちUEが単一キャリアで動作する場合、2つのキャリアがアグリゲートされるシナリオで動作する場合、3つのキャリアがアグリゲートされるシナリオで動作する場合の能力情報を含み、ここで、UEが単一周波数バンドで動作するシナリオにおけるUEの能力情報は(UEが単一周波数バンド5において動作する場合、UEは初期設定で受信機2を用いるて処理する)表2.2に示す通りである:
【表2.2】
【0025】
第二に、UEが2つのキャリアがアグリゲートされるシナリオにおいて動作する場合のUEの能力情報は:表2.1における能力情報は、3つのキャリアがアグリゲートされるシナリオにおいてUEが動作するシナリオに基づいているため、基地局は表2.1に基づいてどの2つの周波数バンドのキャリアかが分かるため、UEがキャリアアグリゲーション能力を報告する場合、アグリゲートされる2つのキャリアの組み合わせを報告する必要はないが、UEは測定能力を報告する場合にキャリアを認識する必要があり、実施形態2においてUEがデュアル周波数バンドで動作する場合の能力情報は、表2.3に示す通りである:
【表2.3】
【0026】
最後に、3つのキャリアがアグリゲーショトされるシナリオにおいてUEが動作する場合のUEの能力情報は、表2.4に示す通りである:
【表2.4】
【0027】
表2.4中のシリアル番号が表2.1中のそれに対応し、UEは、各組み合わせ即ち各番号に対して、いずれも周波数バンド1−7における異周波数測定を実行するための測定間隔が要求されるかどうかを報告する。なお、UEが付加的な測定能力、即ち測定を実行する独立した測定モジュールを有する場合、当該付加的な測定能力及び測定モジュールの能力に応じて報告、即ち測定モジュールが周波数バンド1−7の測定をサポートする場合、周波数バンド1−7における測定を実行するための測定間隔は要求されず、周波数バンド1/3/4/5の測定のみをサポートする場合、UEは周波数バンド1/3/4/5における測定を実行するための測定間隔が要求されないことを報告し、周波数バンド2/6/7における測定を実行するための測定間隔が要求されないことを報告する。
シナリオ1:2つのキャリアがアグリゲートされる。UEのサービス要求及び能力、即ち周波数バンド1及び周波数バンド1における異周波数セルのアグリゲーションをサポートする能力に応じて、基地局は、RRC再構成メッセージを介して、その中心周波数がF2にあるcell2でアグリゲーションを行うように構成し、ここで、F2は周波数バンド1に属する。その一方で、基地局はRRC再構成メッセージを介してUEに以下のような測定タスクを構成する:
MID=1、MO=F1、RC=A3
MID=2、MO=F2、RC=A3
MID=3、MO=F5、RC=A3
MID=4、MO=F6、RC=B2
ここで、F5は周波数バンド5に属し、F6は周波数バンド6に属する。
【0028】
UEの能力(表2.3に示すように)に応じて、UEが周波数バンド1(F1)及び周波数バンド1(F2)がアグリゲートされるシナリオにおいて動作する場合に、基地局は、UEが周波数バンド5において異周波数(F5)測定を実行するための測定間隔が要求されないことを決定し、UEが周波数バンド6において異システム(F6)測定を実行するための測定間隔が要求されないないことを決定するため、測定間隔をUEのために構成せず、測定タスクの構成を受信した後、UEは測定タスクにおける測定を実行する。
後続で、要求に応じて、基地局は、RRC再構成メッセージを介して、UEに以下のような測定タスクを更に構成し、ここで、F3は周波数バンド3に属し、F4は周波数バンド4に属する:
MID=5、MO=F3、RC=A3
MID=6、MO=F4、RC=B2
UEの能力(表2.3に示すように)に応じて、UEが周波数バンド1(F1)及び周波数バンド1(F2)がアグリゲートされるシナリオにおいて動作する場合に、基地局は、UEが周波数バンド3において異周波数(F3)測定を実行するための測定間隔が要求され、UEが周波数バンド4において異システム(F4)測定を実行するための測定間隔が要求されることを決定するため、基地局は、RRC再構成メッセージを介してUEに更に測定間隔(このRRC再構成メッセージは、上記構成MID=5/6のRRC再構成メッセージと同一でよい)を構成する必要があり、測定タスクと測定間隔の構成を受信した後、UEは、測定間隔で特定される期間内に測定タスクMID=5/6における測定を実行する。
【0029】
シナリオ2:3つのキャリアがアグリゲートされる。UEのサービス要求及び能力(表2.1に示すように)、即ち周波数バンド1、及び、周波数バンド1における異周波数セル、及び、周波数バンド5における異周波数セルにおけるアグリゲーションををサポートする能力に応じて、基地局は、RRC再構成メッセージを介して、その中心周波数がF5にあるcell3でアグリゲーションを行うように構成し、ここで、F5は周波数バンド5に属する。その一方で、基地局は新しい測定タスク構成を追加しないため、UEの能力(表2.4に示すように)に応じて、基地局は、周波数バンド1(F1)、及び、周波数バンド1(F2)、及び、周波数バンド5(F5)でアグリゲーションが実行される場合に、UEが周波数バンド3における異周波数(F3)測定を実行するための測定間隔が要求されることを決定し、UEが周波数バンド4/6における異システム(F4/6)測定を実行するための測定間隔もまた要求されるため、基地局はもとの測定間隔構成を保持し、測定タスクの構成を受信した後、UEは測定間隔で特定される期間内に測定タスクMID=4/5/6の測定を実行する。
本実施形態では、UEが3つのキャリアがアグリゲートされるシナリオにおいて動作する場合、UEは、異周波数及び異システム測定を実行するための測定間隔が要求されるかどうかの能力のみを報告してよく、UEが単一キャリア及び2つのキャリアがアグリゲートされるシナリオで動作する場合、異周波数及び異システム測定を実行するための測定間隔が要求されるかどうかの能力に対しては、表2.1中の第10〜18番目の組み合わせのように、UEによって報告されたキャリアアグリゲーション能力(表2.1に示すように)に基づいて算出でき、UEが周波数バンド1のみで動作する場合、周波数バンド1/4/5/6/7における測定を実行するための測定間隔は要求されないと示し、第4/5/6番目の組み合わせは、UEが周波数バンド1及び周波数バンド4においてアグリゲーションを行う場合、周波数バンド5/6/7における測定を実行するための測定間隔が要求されないと示す。
【0030】
実施形態3
EUTRANシステムにおけるその中心周波数がF1であるcell1でRRC確立プロセスを完了した後、UEは接続状態にあり、F1は周波数バンド1に属し、
図6は、
図5に示される本発明の実施形態3におけるUEの構造模式図であり、UEは40Mの帯域幅をサポートする1つの独立した受信機を有する。
基地局はUEに能力情報を報告するように要求し、UEは自身の能力に応じて、以下のキャリアアグリゲーション能力情報を報告する:多くとも1つのキャリアのアグリゲーションをサポートし、サポートする最大帯域幅が40MHzであり、UEが報告するキャリアアグリゲーション能力情報は表3.1に示す通りである:
【表3.1】
【0031】
その一方で、UEは異周波数及び異システム測定を実行するための測定間隔が要求されるかどうかの能力情報を更に報告し、表3.2に示す通りである:
【表3.2】
【0032】
基地局は、実際の要求に応じたRRC再構成メッセージを介して、UEに以下のような測定タスクを構成し、ここで、F2は周波数バンド1に属する:
MID=1、MO=F1、RC=A3
MID=2、MO=F2、RC=A3
その一方で、UEの能力(表3.2)、即ちUEが周波数バンド1(F1)において動作する場合に、周波数バンド1における異周波数(F2)測定を実行するための測定間隔が要求される能力に応じて、基地局は、RRC再構成メッセージを介してUEのために測定間隔(このRRC再構成メッセージは、上記構成MID=1/2のRRC再構成メッセージとが同一であってもよい)をさらに構成する必要があり、測定タスク及び測定間隔の構成を受信した後、UEは測定間隔で特定された期間内に測定タスクMID=2の測定を実行する。
後続で、UEのサービス要求及び能力(表3.1)、即ち周波数バンド1における異周波数セルで連続的なキャリアアグリゲーションを行うことをサポートする能力に応じて、基地局はRRC再構成メッセージを介して、その中心周波数がF2にあるcell2でアグリゲーションを行うように構成し、F1とF2は連続する。
【0033】
また、要求に応じて、基地局は、RRC再構成メッセージを介して、UEに以下のような測定タスクを更に構成し、ここで、F3は周波数バンド3に属する:
MID=3、MO=F3、RC=A3
その一方で、UEの能力(表3.2)、即ち周波数バンド1(F1)及び周波数バンド1(F2)においてアグリゲーションが実行される場合(F1とF2が連続するため、UEがこの時に周波数バンド1で動作する)に、周波数バンド3における異周波数(F3)測定を実行するための測定間隔が要求されるかどうかの能力に応じて、基地局はUEのために既に測定間隔を設定しているため、基地局は測定間隔を再び構成する必要がなく、測定タスクを受信した後、UEは測定間隔で特定された期間内に測定タスクMID=3の測定を実行する。
以上の説明は、本発明の好適な実施形態に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく実施されるあらゆる修正、同等の置換及び改良等は、すべて本発明の保護範囲に属する。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の実施形態はUE能力報告を拡張し、キャリアアグリゲーションにおける測定能力の内容を含み、特にキャリアアグリゲーションシナリオに基づいて、各周波数バンドを測定するには測定間隔が要求されるかを報告し、基地局はこの能力に応じて測定間隔をUEに構成することが可能であり、これによって基地局は必要がない場合にはUEに測定間隔を構成しなくてよいため、異周波数及び異システム測定のサービスに対する影響が低減され、UEがキャリアアグリゲーションシナリオにおいて測定を実行する場合に引き起こされる可能のあるリソース浪費を避けることができる。