特許第5714199号(P5714199)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5714199効率的な取引のためのユーザプロファイルおよび地理的位置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5714199
(24)【登録日】2015年3月20日
(45)【発行日】2015年5月7日
(54)【発明の名称】効率的な取引のためのユーザプロファイルおよび地理的位置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20150416BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20150416BHJP
   G06F 17/30 20060101ALI20150416BHJP
【FI】
   G06Q30/06 140G
   G06Q30/02 150
   G06F17/30 340A
   G06F17/30 310Z
【請求項の数】18
【全頁数】54
(21)【出願番号】特願2015-4414(P2015-4414)
(22)【出願日】2015年1月13日
(62)【分割の表示】特願2014-94659(P2014-94659)の分割
【原出願日】2011年3月17日
【審査請求日】2015年1月13日
(31)【優先権主張番号】61/316,527
(32)【優先日】2010年3月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/820,672
(32)【優先日】2010年6月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/820,705
(32)【優先日】2010年6月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/351,743
(32)【優先日】2010年6月4日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/894,287
(32)【優先日】2010年9月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/894,323
(32)【優先日】2010年9月30日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】506329306
【氏名又は名称】アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハーシャ ラマリンガム
(72)【発明者】
【氏名】ポール ウォルシュ
(72)【発明者】
【氏名】マイケル カール
(72)【発明者】
【氏名】バウニッシュ ラシア
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムズ チュアン
【審査官】 関 博文
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−341684(JP,A)
【文献】 特開2006−164189(JP,A)
【文献】 特開2003−090730(JP,A)
【文献】 特開2000−134147(JP,A)
【文献】 特表2007−552564(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−50/34
G06F 17/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルデバイスであって、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記1つまたは複数のプロセッサに結合された位置センサと、
前記1つまたは複数のプロセッサに結合されたメモリであり、ユーザ情報を含む前記メモリと、
前記1つまたは複数のプロセッサに結合された取引モジュールと
を備え、
前記取引モジュールは、
モバイルデバイスとの取引を行う複数のマーチャントのリストからのマーチャントの選択を受信し、
該マーチャントについての取引照合のレベルの指定を受信し、前記取引照合のレベルは、対話無し、単一の対話または複数の対話のうちの1つを含み、
前記ユーザ情報の少なくとも一部の選択を受信し、該マーチャントと共有し、
前記モバイルデバイスが該マーチャントの閾値距離内に位置するときであり、少なくとも部分的に前記位置センサによって前記モバイルデバイスの位置は決定され、前記ユーザ情報の前記一部により取引が少なくとも部分的に実装されている、とき、且つ該マーチャントについての指定された前記取引照合のレベルが受信されるときに、該マーチャントと前記モバイルデバイスとの間の該取引を開始する
ように構成されている、ことを特徴とするモバイルデバイス。
【請求項2】
前記ユーザ情報は支払情報を含み、該マーチャントと共有する前記ユーザ情報の前記一部は前記支払情報を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項3】
前記ユーザ情報は、前記モバイルデバイスのユーザが購入することを好む商品またはサービスの種類を示す嗜好情報を含み、該マーチャントと共有する前記ユーザ情報の前記一部は前記嗜好情報を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項4】
実行可能命令を伴って構成された1つ以上のコンピュータシステムの制御下で、
複数の異なるマーチャントからのマーチャントの選択を受信することと、
該マーチャントについての取引照合のレベルの指定を受信することであり、前記取引照合のレベルは、対話無し、単一の対話または複数の対話のうちの1つを含む、ことと、
ユーザ情報の選択を受信し、該マーチャントと共有することと、
モバイルデバイスが該マーチャントの閾値距離内に位置するとき、1つ以上のコンピュータシステムにより、該マーチャントと前記モバイルデバイスとの間の取引を開始することであり、該マーチャントについての指定された前記取引照合のレベルに従って前記取引は照合される、ことと、
を含む、ことを特徴とするコンピュータによって実現される方法。
【請求項5】
前記マーチャントの前記選択は前記モバイルデバイスによって実行される、ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータによって実現される方法。
【請求項6】
前記複数の異なるマーチャントは、モバイルデバイスとの取引を行う複数のマーチャントのリストを含む、ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータによって実現される方法。
【請求項7】
前記ユーザ情報は、支払情報、ホームロケーション、前記モバイルデバイスの過去の移動の地図、および/または取引履歴を含む、ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータによって実現される方法。
【請求項8】
前記取引を開始することは、前記モバイルデバイスが該マーチャントの前記閾値距離内に位置するとき、予め決定された既定の挙動に従うことを含む、ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータによって実現される方法。
【請求項9】
前記予め決定された既定の挙動はある時間間隔の後に期限切れとなる、ことを特徴とする請求項8に記載のコンピュータによって実現される方法。
【請求項10】
前記モバイルデバイスのユーザと前記モバイルデバイスとの間の単一の対話に少なくとも部分的に基づいて、前記取引を完了することをさらに含み、前記取引照合のレベルは前記単一の対話が使用されて前記取引を完了することを示す、ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータによって実現される方法。
【請求項11】
前記モバイルデバイスのユーザと前記モバイルデバイスとの間の対話無しで前記取引を完了することをさらに含み、前記取引照合のレベルは対話無しで前記取引を完了することを示す、ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータによって実現される方法。
【請求項12】
1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプロセッサによって実行される際、コンピューティングデバイスに、
複数の異なるマーチャントからのマーチャントの選択を受信することと、
該マーチャントについての取引照合のレベルの指定を受信することであり、前記取引照合のレベルは、対話無し、単一の対話または複数の対話のうちの1つを含む、ことと、
ユーザ情報の選択を受信し、該マーチャントと共有することと、
モバイルデバイスが該マーチャントの閾値距離内に位置するとき、該マーチャントと前記モバイルデバイスとの間の取引を開始することであり、該マーチャントについての指定された前記取引照合のレベルに従って前記取引は照合される、ことと、
を含む動作を実施するよう命令する、コンピュータ実行可能命令を記憶する、ことを特徴とする1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
複数の異なるマーチャントからのマーチャントの前記選択を受信することは、前記モバイルデバイスと異なるコンピューティングデバイスにおいて実行される、ことを特徴とする請求項12に記載の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
前記取引照合のレベルは、前記マーチャントを信頼されたマーチャントする指定に対応する、ことを特徴とする請求項12に記載の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記マーチャントが信頼されたマーチャントとして指定されるとき、前記マーチャントの前記取引照合のレベルは対話無しである、ことを特徴とする請求項12に記載の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記ユーザ情報は支払情報および/または嗜好情報を含む、ことを特徴とする請求項12に記載の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記取引を開始することは、前記モバイルデバイスが該マーチャントの前記閾値距離内に位置するとき、予め決定された既定の挙動に従うことを含む、ことを特徴とする請求項12に記載の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記予め決定された既定の挙動はある時間間隔の後に期限切れとなる、ことを特徴とする請求項17に記載の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、ユーザのプロファイルおよび地理的位置を用いた取引に関する。
【背景技術】
【0002】
本願は、2010年3月23日に出願された米国特許仮出願第61/316,527号、および2010年6月4日に出願された同第61/351,743号、ならびに2010年6月22日に出願された米国特許出願第12/820,672号、2010年6月22日に出願された同第12/820,705号、2010年9月30日に出願された同第12/894,287号、および2010年9月30日に出願された同第12/894,323号の利益を主張する。
【0003】
携帯電話の広範な使用およびスマートフォンの精巧さの向上は、個人用のモバイルコンピューティング能力がほぼユビキタスとなった社会を作り出している。モバイルコンピューティングデバイス用のコンテンツは、典型的に、当初デスクトップコンピュータで使用されていた技術に由来している。限られた表示能力を伴う小さいフォームファクタ、フルサイズのキーボードの欠如等のモバイルコンピューティングデバイスのいくつかの側面が、元々デスクトップコンピュータ用に設計されたコンテンツの採択の妨げになっている。それ自体の可搬性等の他の側面は、デスクトップコンピュータとは大きく異なる方法でモバイルコンピューティングデバイスを使用する、固有の機会を提供する。モバイルコンピューティングデバイスの固有の側面の全利点を生かしながら、制限を認識する、コンテンツの開発が、活発かつ成熟しつつある分野である。
【発明の概要】
【0004】
また、消費者は、オンラインショッピング等の仮想対話を益々快適に感じるようになってきている。しかしながら、現実世界とは対照的な仮想世界の相対的な利便性にも関わらず、摩擦およびセキュリティ懸念が、仮想対話の採択を依然として制限する。例えば、パスワードを記憶し、複数のアカウントを維持することは、仮想世界対話における摩擦を生み出す。加えて、匿名性および消費者とマーチャントとの間の直接対話の欠如は、潜在的なセキュリティ問題を引き起こす。したがって、取引の摩擦を排除し、セキュリティ懸念に対処する、モバイルコンピューティングデバイス専用に設計されたコンテンツは、消費者にとって大きな価値を有する。
【0005】
いくつかのマーチャントは、オンラインまたはウェブベースの店舗、ならびに現実の店舗の両方を有するが、オンラインおよび現実世界は、概して別個のものである。しかしながら、モバイルコンピューティングデバイスは、「オンライン」であることと現実の店舗にいることの両方を同時に可能にする。商品またはサービスの購入等のいくつかの取引では、消費者は、最初に、取引のオンラインまたはオフライン形式よりも、価格、利便性、および品質を主に気にする場合がある。加えて、現実世界およびオンライン世界の両方を対象とする広告ならびにマーケティング機会は、マーチャントに、潜在的消費者の興味をそそる、さらなる方法を提示し得る。したがって、オンライン存在および現実世界位置の融合は、取引を促進し、消費者およびマーチャントの両方の利益のために、広告を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】モバイルデバイスのユーザと、マーチャントと、オンライン小売店との間の効率的な取引を促進するための例証的なアーキテクチャを示す。
図2図1のモバイルデバイスをより詳細に示す。
図3図1のサーバ(単数または複数)をより詳細に示す。
図4図1のユーザ情報をより詳細に示す。
図5図1のマーチャントプロファイル、および広告データベースをより詳細に示す。
図6】モバイルデバイスのユーザとマーチャントとの間の取引を自動的に完了するための例証的なプロセスのフロー図である。
図7】モバイルデバイスユーザについての情報をマーチャントと共有することによって購入を完了するための例証的なプロセスのフロー図である。
図8】マーチャントと低摩擦(例えば、ゼロ対話または単一の対話)取引を行うようにモバイルデバイスを設定するための例証的なプロセスのフロー図である。
図9】モバイルデバイスのユーザが、マーチャントの地理的位置に到着するのを受けて、マーチャントとの取引を完了するための例証的なアーキテクチャを示す。
図10】モバイルデバイスおよびモバイルデバイスのユーザがマーチャントに到着する際、マーチャントとの取引を完了するため例証的なプロセスのフロー図である。
図11】親デバイスによって仲介される、子デバイスとマーチャントとの間の取引を行うための例証的なアーキテクチャを示す。
図12】子デバイスとマーチャントとの間の取引を完了し、取引の指示を親デバイスに伝送する、例証的なプロセスのフロー図である。
図13】モバイルデバイスのユーザの仕事日中のモバイルデバイスの時間的な地理的位置の例証的な地図を示す。
図14】時間的な地理的位置の地図からの差異に基づき、モバイルデバイスを保護するための例証的なプロセスのフロー図である。
図15】生体測定データに基づき、モバイルデバイスを保護するための例証的なプロセスのフロー図である。
図16】マーチャントまたはその付近のモバイルデバイスにマーチャント広告または販売促進を提供するための例証的なアーキテクチャを示す。
図17】マーチャントによって提出される入札に基づき、モバイルデバイス上に広告を提示するための例証的なプロセスのフロー図である。
図18】マーチャントにあるモバイルデバイスの数が閾値を超える際、モバイルデバイスに販売促進を提供するための例証的なプロセスのフロー図である。
図19】モバイルデバイスにクーポンを送信するための例証的なプロセスのフロー図である。
図20】集団グループ挙動に基づき、モバイルデバイスにクーポンを提供するための例証的なプロセスのフロー図である。
図21】ユーザログインに応えて、モバイルデバイス上のクーポンを有効化するための例証的なプロセスのフロー図である。
図22】モバイルデバイスのユーザが、特定の商品および/またはサービスを販売している、モバイルデバイスの所定の近傍内のマーチャントと選択的に対話するための例証的なアーキテクチャを示す。
図23A】近隣のマーチャントが、ユーザが関心がある商品またはサービスを販売している際、モバイルデバイスのユーザに通知するための例証的なプロセスのフロー図である。
図23B】近隣のマーチャントが、ユーザが関心がある商品またはサービスを販売している際、モバイルデバイスのユーザに通知するための例証的なプロセスのフロー図である。
図24】近隣のマーチャントおよびオンライン商品またはサービスをモバイルデバイスのユーザに推奨するための例証的なプロセスのフロー図である。
図25】モバイルデバイス上の電子文書が、モバイルデバイスがマーチャントに位置する際に有効化されるクーポンを含有する、例証的な時系列を示す。
図26】モバイルデバイスがマーチャントに位置する際に、電子文書内のクーポンを有効化するための例証的なプロセスのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
発明を実施するための形態は、添付の図面を参照して説明される。図面中、参照番号の最左桁(単数または複数)は、参照番号が最初に現れる図面を識別する。同一の参照番号の異なる図面中での使用は、同様または同一の項目を示す。
【0008】
多くの活動が、全体的にまたは部分的に、これらの活動が発生する位置によって定義される。場合によっては、位置のみに基づき、高い可能性の精度で活動を推測することができる。例えば、料金所の自動車は、そこで通行料金を支払い、通過する可能性が高く、飛行機の搭乗口の近くで待機している人は、航空券の保持者である可能性が高く、ホテルに予約を入れてある人は、ロビーに到着すると、ホテルにチェックインしに行く可能性が高い。いくつかの位置では、多くの種類の活動が推定され得るが、これらの位置でのみ発生する特定の活動が存在する。例えば、家の玄関では、多くのことが発生し得るが、ホームセキュリティシステムを作動させる、または解除することは、その位置でのみ行われる。位置認識し、ユーザがその位置で何をしている可能性があるかを予測または推測することができるモバイルコンピューティングデバイスは、いくつかの活動を自動化し、高レベルのユーザ利便性を提供することができる。
【0009】
本開示は、一部において、地理的位置および一意のユーザ識別に基づき、取引を促進することを目的とする。例えば、これらの取引には、電子商取引または任意の他の種類の取引が挙げられる。ワンクリックショッピングカート等の電子商取引における革新により、「インターネットショッピング」体験がより円滑になり、ユーザが感じる摩擦が低減された。例えば、購入を完了するために単一のボタンをクリックすることは、パスワード、住所、クレジットカード番号等を入力するより少ないステップ要する。ステップ、クリック等の削減は、取引における摩擦を低減する。現実世界における商取引は、場合によっては、電子商取引世界における取引よりさらに多くの摩擦を消費者にもたらす。例えば、購入を希望する品物を説明し、レジ係に支払いを提示し、レジ係が支払いを処理するのを待ち、最終的に所望の品物を受け取ることは、典型的な例であり、比較的高い摩擦の現実の取引である。
【0010】
モバイルデバイスからワールドワイドウェブへのアクセスは、デスクトップコンピュータからのインターネットショッピングと同様の電子商取引のためのプラットフォームを提供する。携帯電話等のモバイルコンピューティングデバイスは、多くの場合、現実世界におけるユーザの日々のやりとりにわたって、ユーザによって携帯される。これらのモバイルコンピューティングデバイスの多くは、デバイスの位置、したがって、対応するユーザの位置を判定する、グローバルポジショニングシステム(GPS)機能性を備えている。本開示は、現実世界における、消費者とマーチャントとの間のやりとりのための、摩擦のない、または場合によっては、「ゼロクリック」解決策をもたらすために、モバイルデバイスの位置認識を電子商取引の比較的低い摩擦の取引と組み合わせる。一意のユーザ識別は、特定のユーザについての情報(例えば、クレジットカードデータ)を結び付けるスレッド、ユーザと所与のモバイルコンピューティングデバイスとの間のリンク、およびユーザが所与のマーチャントと有することを希望する関係(例えば、ゼロクリック購入の選択)を提供する。
【0011】
マーチャントには、たとえば顧客との取引に従事する、商品またはサービスの販売者等であるが、これに限定されない、任意の人または法人が挙げられる。例えば、政府は、政府サービス、特権、および/または権利を提供するという状況では、マーチャントであり得る。また、オンライン小売店にも、商品またはサービスの販売者である、任意の人または法人が挙げられるが、オンライン小売店は、電子通信ネットワーク上で顧客との遠隔取引に従事する(例えば、ウェブサイトベースの小売店であるが、これに限定されない)。単一の企業が、ウェブ存在および現実の店舗の両方を有する場合があり、そのため、同一の企業の側面を、オンライン小売店およびマーチャントとして分類することができる。
【0012】
インターネット(または他のネットワーク)への無線接続を提供するモバイルデバイスは、いわゆる「モバイルウェブ」にアクセスすることを可能にする。モバイルウェブは、コーヒー店、公園、空港、ショッピングモール、または十分な無線信号が存在する任意の他の位置からアクセスすることがきる。モバイルウェブによれば、インターネットへのアクセスはもはや、職場、図書館、寮室、ならびにコンピュータおよびインターネット接続を伴う場所に限定されない。モバイルウェブへのアクセスを提供するモバイルデバイスの多くは、また、グローバルポジショニングシステム(GPS)または他の種類の位置感知技術も備えている。したがって、モバイルデバイスによってアクセスされるインターネットは、モバイルデバイスの特定の地域的な位置または「地理的位置」に「存在する」と考えることができる。したがって、モバイルデバイスのユーザに提示される、インターネットからの(またはローカル記憶デバイス等の別のソースからの)コンテンツは、モバイルデバイスの地理的位置によって異なり得る。
【0013】
本開示は、一部において、モバイルデバイスのユーザに情報を提供することを目的とする。例えば、ユーザが購入することを希望し得る商品またはサービスが、近隣のマーチャントで販売されている場合、その情報がユーザに提供されてもよい。モバイルデバイスを携帯するユーザについての情報の1つのソースは、オンライン小売店ウェブサイトから行われた過去の購入、ユーザによって選択される品物の購入予定リスト、ユーザが頻繁に閲覧している、または最近閲覧したウェブページ等の情報を含有することができる、そのユーザのウェブ上のアイデンティティであってもよい。ウェブ上のアイデンティティは、ユーザがどのような種類の商品および/またはサービスを所望するかを示唆し得、モバイルデバイスの地理的位置は、便利な近隣の現実のマーチャントを示唆し得る。また、このウェブ上のアイデンティティおよび物理的位置の組み合わせは、ユーザに、オンライン小売店の代わりに近隣のマーチャントから商品またはサービスを購入することを示唆するために使用されてもよい。
【0014】
本開示は、さらなる部分において、地理的位置に基づき、コンテンツへの追加のアクセスを提供することを目的とする。コンテンツは、ユーザに、特定の地理的位置に行く(ユーザのモバイルデバイスと共に)金銭的奨励を提供する、クーポン等の販売促進であってもよい。地理的位置は、例えば、店舗内でのみ入手可能であるクーポンを作製することによって、潜在的顧客を店舗に連れてくることを希望するマーチャントであってもよい。クーポンは、マーチャントによって販売される商品および/もしくはサービスに関連してもよく、またはオンライン小売店によって販売される商品および/もしくはサービスに関連してもよい。また、コンテンツは、ユーザが複数の位置(例えば、いくつかのマーチャント)に行き、それらの位置のそれぞれでサーバもしくは他のコンピュータにログインまたはチェックインした後に提供されてもよい。
【0015】
説明される技法は、多数の方法で、および多数の状況において実現されてもよい。以下により詳細に説明されるように、例示の実現および状況が、以下の図面を参照して提供される。しかしながら、以下の実現形態および状況は、多くの可能な実現形態および状況の例証であることが理解される。
【0016】
例証的な環境およびシステムアーキテクチャ
図1は、代表的なユーザ102が、マーチャント106と対話するために、モバイルデバイス104を採用する、例証的なアーキテクチャ100を示す。マーチャント106は、マーチャントサーバ108と、販売時点情報管理デバイス110(例えば、「キャッシュレジスタ」)とを備えてもよい。いくつかの実現形態では、いくつかの販売時点情報管理デバイス110に1つのマーチャントサーバ108が存在してもよい。また、マーチャントサーバ108は、マーチャント106とモバイルデバイス104との間の対話を管理する、マーチャントアプリケーションも含んでもよい。マーチャントアプリケーションは、販売時点情報管理取引、オンライン取引、広告のプロビジョニング、販売促進、クーポン、情報等を規制する、アプリケーションを含んでもよい。また、マーチャントサーバ108は、過去の、または潜在的な将来の顧客についての顧客情報も記憶してもよい。いくつかの実現形態では、顧客情報は、顧客についての個人的な情報、顧客の嗜好等の情報を含んでもよい。
【0017】
モバイルデバイス104は、携帯電話、個人用デジタル補助装置(PDA)、ラップトップコンピュータ、ネットブック、電子書籍リーダ、個人用メディアプレーヤ(PMP)、携帯型ゲームシステム、自動車のナビゲーションシステム等を含むが、これらに限定されない、任意の数のモバイルデバイスとして実現されてもよい。デバイス104は、位置認識型であるか、または他のエンティティがデバイス104の位置を判定することができるように、別のエンティティ(例えば、サーバコンピュータ)に情報を提供することができる。地球の表面上の位置、または「地理的位置」は、GPS衛星等の衛星112によってデバイスに提供されてもよい。代替として、無線アンテナ114等からの無線信号が、無線アンテナ114の既知の場所に対するデバイス104の地理的位置を判定するために使用されてもよい。例えば、ネットワークアクセスポイント(例えば、WiFiホットスポット)に基づき、またはマーチャント106等の既知の位置からの位置表示信号ブロードキャストから、地理的位置を計算する等、地理的位置を判定するための他の技術および方法もまた、本開示の範囲内であると想定される。
【0018】
デバイス104およびマーチャント106は、ネットワーク116に接続してもよい。ネットワーク116は、ケーブルネットワーク、ローカルエリアネットワーク、パーソナルエリアネットワーク、広域ネットワーク、インターネット、無線ネットワーク、アドホックネットワーク、メッシュネットワーク、および/または同様のもの等の複数の異なる種類のネットワークのうちの任意の1つまたは組み合わせを含んでもよい。いくつかの実現形態では、衛星112および/または無線アンテナ114は、モバイルデバイス104にネットワーク接続性ならびに地理的位置を提供してもよい。例えば、無線アンテナ114は、モバイルデバイス104に、世界共通の次世代携帯電話システム−2000標準(「3Gネットワーク」)または世界共通の次世代携帯電話システムアドバンスド標準(「4Gネットワーク」)に従うネットワークアクセスを提供してもよい。他の実現形態は、衛星112等の地理的位置データの1つのソースと、WiFiホットスポット等のネットワーク接続性の別個のソースとを含んでもよい。マーチャント106は、有線または無線接続等の任意の好適な機構を使用して、マーチャントサーバ108を通してネットワーク116に接続してもよい。
【0019】
また、1つ以上のサーバ118も、ネットワーク116に接続され、モバイルデバイス104とマーチャント106との間の対話を管理するように構成されてもよい。いくつかの実現形態では、モバイルデバイス104とマーチャント106との間の対話のすべてまたはその一部は、サーバ118またはネットワーク116を通過することなく、直接通信リンク120を通してもよい。直接通信リンク120は、無線伝送(例えば、IEEE 802.11、ブルートゥース)、赤外線信号、無線周波数識別(RFID)、磁力(例えば、クレジットカード上に使用されるような磁気ストリップ)、人間オペレータへのデバイス104上へのコードの表示、もしくはマーチャント106のスキャニングデバイス、ならびに/またはモバイルデバイス104とマーチャント106との間で情報を直接渡す、任意の他の方法によって実現されてもよい。
【0020】
サーバ(単数または複数)118は、ユーザ情報122、マーチャントプロファイル124、広告(「アド」)データベース126、および/または他のデータストアを含む、複数のデータストアを収容するか、ないしはそれらへの接続を有してもよい。一般的に、ユーザ情報122は、モバイルデバイス104と関連付けられるユーザ102についての情報を含有する。ユーザ情報122は、ユーザ102とマーチャント106との間の効率的かつ個人化された対話を可能にする。マーチャントプロファイル124は、一般的に、ユーザ102が対話しているマーチャント106を含む、1つ以上のマーチャントについての情報を含有する。マーチャント106とユーザ102との間の対話の種類は、マーチャント106からデバイス104に提供される広告、ならびにユーザ102がマーチャント位置にいる際のマーチャント106からの商品および/またはサービスの購入を含む。関連広告を生成するための情報は、広告データベース126内に含有されてもよい。ユーザが購入することに関心がある商品および/またはサービスについての情報が、ユーザ情報122内に含有されてもよい。データストアのそれぞれは、以下により詳細に記載される。
【0021】
また、サーバ(単数または複数)118は、正確なユーザ情報122、マーチャントプロファイル124、広告データベース126、および他の情報が、正しいエンティティ(例えば、ユーザ102および/または販売時点情報管理デバイス110)と正確に、相互に関連付けられていること確認するために、モバイルデバイス104および/またはマーチャント106からのログイン情報を比較する認証モジュール124を備えてもよい。認証モジュール124は、以下により詳細に記載される。
【0022】
また、1つ以上のオンライン小売店128も、ネットワーク116に接続されてもよい。オンライン小売店(単数または複数)128は、現実のマーチャント位置を有することなく、ネットワーク116上で商品および/またはサービスを販売してもよい。モバイルデバイス104、マーチャント106、サーバ(単数または複数)118、およびオンライン小売店(単数または複数)126のそれぞれは、ネットワーク116上で相互と通信してもよい。1つの企業または店舗は、オンライン小売店128および複数の地理的位置に位置する1つ以上のマーチャント106の両方を有してもよい。
【0023】
例証的なモバイルデバイス
図2は、図1のモバイルデバイス104の略図である。モバイルデバイス104は、1つ以上のプロセッサ202と、メモリ204とを含む。メモリは、ひいてはユーザ識別子208および/またはユーザ情報210を含有し得る、ユーザ識別モジュール206を含有してもよい。また、メモリ204は、取引モジュール212と、セキュリティモジュール214と、電子文書216と、クーポン有効化モジュール218とも含有してもよい。ユーザ識別子208は、モバイルデバイス104のユーザ102を一意に識別する、一意の数またはコードであってもよい。このユーザ識別子208は、ユーザ102がオンライン小売店128等と対話するために使用するものと同一のユーザ識別子208であってもよい。いくつかの実現形態では、ユーザ識別子208は、設定手順中に、ユーザ名およびパスワードを入力することによって等、ユーザ102によってモバイルデバイス104に入力されてもよい。他の実現形態では、ユーザ識別子208は、モバイルデバイス104のハードウェア内に含まれてもよい。例えば、ユーザ102がデバイス104を購入する際に、モバイルデバイス104の一意のシリアル番号が、ユーザ名およびパスワードとリンク付けされてもよい。さらなる実施例として、デバイス104内の取り外し可能なSIMカード上の加入者識別モジュール(SIM)が、ユーザ識別子208を含有してもよい。本実施例では、ユーザ識別208は、SIMカードを移動させることによる、デバイス間の識別子であってもよい。
【0024】
また、デバイス104は、メモリ204内にローカルに記憶されたユーザ情報210も含有してもよい。この情報は、ユーザ102が設定可能であってもよく、支払い情報、自宅位置、および/もしくはデバイス104の過去の移動の地図、過去の取引履歴、ならびに/またはユーザ102に関連する任意の他の情報を含むことができる。
【0025】
取引モジュール212は、モバイルデバイス104がマーチャント位置に位置する時を認識してもよく、それに応えて、マーチャント106との取引を促進してもよい。取引は、一部において、ユーザ情報210に基づいてもよい。取引モジュール212は、マーチャント106から情報(例えば、マーチャント名および要求された支払い)を受信し、ユーザ102についての対応する情報(例えば、支払い情報およびユーザ識別208)を提供するために、標準通信プロトコルを確立するように、適切なアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を用いて構成されてもよい。いくつかの実現形態では、取引モジュール212は、ウェブサイトからダウンロードすることによって等、ユーザ102がユーザのデバイス104上にインストールし得る、ソフトウェアアプリケーションである。他の実現形態では、取引モジュール212は、モバイルデバイス104の製造業者もしくは小売店によって予めインストールされてもよく、および/または一種のファームウェアもしくはハードウェアとして、モバイルデバイス104に組み込まれてもよい。取引モジュール212は、ユーザ102とマーチャント106との間の取引を促進するように、ユーザ識別208、ユーザ情報210、地理的位置等の間を調整する。
【0026】
モバイルデバイス104のゼロクリック購入のためのプラットフォームとしての機能を果たす能力を考えると、承認されていない料金請求を防止するために、セキュリティを提供する必要性が存在する。セキュリティモジュール214は、モバイルデバイス104の機能性を制限し、適切な状況においてセキュリティ事象を開始することによって、この必要性に対処する。セキュリティモジュール214は、ユーザ102を認証し、他の人がモバイルデバイス104を使用するのを防止するように、パスワードおよび/または生体測定情報等のログイン情報を処理してもよい。また、セキュリティモジュール214は、以下により詳細に説明されるように、購入パターンおよび/もしくは移動パターン等の挙動を分析し、異常な挙動は詐欺または承認されていない活動を示唆し得ると推測し、したがってデバイス機能性を制限してもよい。
【0027】
また、メモリ204は、電子文書216も含有してもよい。電子文書216は、ワードプロセッサー文書、スプレッドシート文書、電子メール、ウェブページ、電子書籍等のコンピューティングデバイスによってアクセスされる、任意の種類の電子文書であってもよい。以下に記載されるいくつかの実現形態では、電子文書216は、クーポンを含んでもよい。クーポンは、1つ以上のマーチャントと関連付けられてもよい。
【0028】
本明細書で使用される場合、「本」および/または「電子書籍」という用語は、印刷著作物の電子またはデジタル表現、ならびにテキスト、マルチメディア、ハイパーテキスト、および/またはハイパーメディアを含み得るデジタルコンテンツを含む。印刷および/またはデジタル著作物の例には、本、雑誌、新聞、定期刊行物、機関紙、参考図書、電話帳、教科書、選集、取扱説明書、ミーティングの議事録、帳票、住所氏名録、地図、ウェブページ等が挙げられるが、これらに限定されない。したがって、本および/または電子書籍という用語は、電子またはデジタル形式の任意のコンテンツを含んでもよい。
【0029】
いくつかの実現形態では、モバイルデバイス104は、ユーザ102がそのマーチャントに存在する間、オンラインまたはマーチャント106とのいずれかの取引を促進し得る。取引は、取引を開始し、支払うために、モバイルデバイス104を使用して、完全に完了されてもよい。デジタルまたは電子クーポンが、モバイルデバイス104に時折提供されてもよい。これらのクーポンは、ユーザが購入を行う際、モバイルデバイス104のユーザ102に割引を提供してもよい。
【0030】
クーポン有効化モジュール218は、地理的位置および/または他の要因に基づき、クーポンの使用および引き換えを規制してもよい。クーポン有効化モジュール218は、モバイルデバイス104がマーチャント106に位置する際、クーポンを有効化してもよい。有効化の前、クーポン有効化モジュール218は、クーポンのすべてまたは一部をユーザ102から隠蔽してもよい。例えば、電子文書214を読んでいるユーザは、ユーザがモバイルデバイス104を特定のマーチャント106内に持ち込まない限り、その電子文書214内に含まれるクーポンを見ることができなくてもよい。他の実施例では、ユーザ102は、電子文書214がクーポンを含有することは知っているが、ユーザ102およびモバイルデバイス104がマーチャント106にあるまで、割引額またはクーポンの他の側面を閲覧することができなくてもよい。
【0031】
また、モバイルデバイス104は、1つ以上の入力および出力デバイス220も含む。出力デバイスは、同様に入力デバイスとして機能する、タッチスクリーンディスプレイを含む、1つ以上のディスプレイデバイス222を備えてもよい。加速度計224は、モバイルデバイス104の回転または振動を検出する。加速度計224は、軽く叩く、振る、ねじることによって、および/または加速度計224が検出することができる動きを行うことによって入力をモバイルデバイス104に通信する、ユーザ102にとって便利な機構であり得る。また、モバイルデバイス104は、静止画像または映像を撮影することができるカメラ226も含んでもよい。モバイルデバイス104内のアンテナ228は、無線信号を送信し、無線アンテナ114および衛星112等のソースから受信してもよい。アンテナ228は、いくつかの実現形態では、マーチャント106に位置する販売時点情報管理デバイス110と無線信号を交換することによって等、マーチャント106と直接通信してもよい。デバイス104は、例えば、モバイルデバイス104が電話として機能する実現において使用される、マイクロフォンおよびスピーカ等の他の入力/出力デバイス230をさらに備えてもよい。
【0032】
いくつかの実現形態では、また、モバイルデバイス104は、カレンダー/時計232、位置センサ234、およびネットワークインターフェース236も含んでもよい。カレンダー/時計232は、時間、日付、ならびに時間データおよび日付データから導くことができる他のデータを計算してもよい。いくつかの実現形態では、カレンダー/時計232は、例えば、日付に基づき、デバイス104の現在の位置での日長を判定するために、位置センサ234と通信してもよい。これは、デバイス104が、時間、日付、および地理的位置に基づき、日中であるか夜間であるかを判定することを可能にすることができる。
【0033】
また、カレンダー/時計232および位置センサ234は、多数の時間点で、デバイス104がどこに位置するかのログを作成するためにも通信してもよい。時間−場所データのログは、経時的かつ異なる日付を通したデバイスの移動を示す地図に編成されてもよい。この地図は、例えば、ユーザ情報210の一部として、メモリ204内に記憶されてもよい。位置センサ234は、地球を周回する衛星のグローバルポジショニングシステムを含むが、これに限定されない、モバイルデバイス104にその地理的位置を知らせる、任意の種類のシステムを含む。代替として、位置センサは、無線信号三角測量(例えば、無線アンテナ信号強度に基づく三角測量)によって、地理的位置を判定してもよい。
【0034】
ネットワークインターフェース236は、ネットワーク116と無線で通信するために構成されてもよい。ネットワークインターフェース236は、ネットワーク通信のための任意の標準プロトコルを使用してもよい。ネットワークインターフェース236は、高速無線ネットワーク通信が可能であってもよい。いくつかの実現形態では、ネットワークインターフェース236は、データを送信し、ネットワーク116から受信するためにアンテナ228を使用してもよい。さらなる実現形態では、ネットワークインターフェース236は、位置センサ234(例えば、最も近いネットワークアクセスポイント)に情報を提供してもよく、位置センサ234は、これからモバイルデバイス104の位置を推測または計算することができる。いくつかの実現形態では、クーポン有効化モジュール218は、ネットワークインターフェース236を介してマーチャント106から受信される信号に応えて、クーポンを有効化してもよい。他の実現形態では、クーポン有効化モジュール218は、モバイルデバイス104がクーポンと関連付けられるマーチャントの所定の近傍内にある際、クーポンを有効化してもよい。
【0035】
例証的なサーバ
図3は、図1のサーバ(単数または複数)118の略図である。1つ以上のサーバ118は、単一のコンピューティングデバイス、複数のサーバを備えるサーバファーム、分散ネットワーク、クラウドコンピューティング構成、および/または同様のものとして実現されてもよい。サーバ(単数または複数)118は、1つ以上のプロセッサ302と、メモリ304とを備える。メモリ304は、図2のモバイルデバイス104と関連付けられる同一のユーザ識別子(1)208を含有してもよい。いくつかの実現形態では、メモリ304は、本明細書ではユーザID(N)306と表される、数千またはさらには数百万の別個のユーザ識別子を含有してもよく、ここで、Nは、1より大きい任意の数である。各ユーザ識別子は、それぞれのモバイルデバイスと関連付けられてもよい。
【0036】
ユーザ識別子208は、モバイルデバイス104を介してサーバ(単数または複数)118と対話しているユーザ102を表す。認証モジュール124は、モバイルデバイス104から到来する通信がユーザ識別子208と関連付けられるべきか否かを判定する。いくつかの実現形態では、承認は、例えば、サーバ(単数または複数)118の認証モジュール124とモバイルデバイス104のセキュリティモジュール214との間のハンドシェイキングまたは他の照合を伴ってもよい。認証モジュール124は、マーチャント106/またはオンライン小売店126のアイデンティティを同様に認証してもよい。強固なデータセキュリティを提供することは、モバイルデバイス104およびマーチャント106の両方からの詐欺取引を回避し得る。
【0037】
また、サーバ(単数または複数)118は、取引モジュール308も含んでもよい。いくつかの実現形態では、サーバ(単数または複数)118上の取引モジュール308は、モバイルデバイス104上の取引モジュール212と同様である。ユーザ102とマーチャント106との間の取引は、デバイスの地理的位置がマーチャントの地理的位置と合致するか、もしくはその閾値距離内にある際に、取引モジュール212および308のいずれかまたは両方によって促進されてもよい。取引モジュール308は、マーチャント106およびモバイルデバイス104の両方と情報を交換するために、APIを用いて構成されてもよい。いくつかの実現形態では、マーチャント106に公開されるAPIは、未承認のマーチャントがシステムにアクセスすることを防止して、データセキュリティを改善するように規制されてもよい。モバイルデバイス104に公開されるAPIは、一般的なものであっても特定のデバイスハードウェアおよびオペレーティングシステム向けにカスタマイズされたものであってもよい。APIの複数のセットを提供することは、サーバ(単数または複数)118が、そうでなければ情報を交換することができない、モバイルデバイス104とマーチャント106との間の通信を翻訳することを可能にし得る。
【0038】
サーバ(単数または複数)118上に記憶される地図310は、マーチャント106の地理的位置を含有してもよい。特定のマーチャント106と特定の地理的位置との間の相関関係は、モバイルデバイスが、地図310内のそのマーチャント106と関連付けられる地理的位置またはその付近に位置するために、モバイルデバイス104がマーチャント106またはその付近に位置するということを推測するために使用されてもよい。また、地図310は、それぞれのユーザ識別子208〜306と関連付けられたモバイルデバイス104のそれぞれの地理的位置についてのリアルタイムな情報も含有してもよい。この情報から、システムに属するモバイルデバイス104が所与のマーチャント位置にいくつ存在するかを判定することが可能であり得る。また、所与のモバイルデバイス104の近傍内の他のモバイルデバイス104を識別することも可能であり得る。例えば、地図310は、ユーザの友達(または少なくとも友達のモバイルデバイス)が隣のマーチャントにいることを示してもよい。
【0039】
また、サーバ(単数または複数)118は、マーチャント106から、またはその代行からモバイルデバイス104に送信される広告を介して、広告を促進してもよい。場合によっては、入札モジュール312は、モバイルデバイス104上に広告を掲載する特権に対する入札を受信し、処理してもよい。ユーザ102は、広告を受信し、モバイルデバイス104の地理的位置およびユーザ情報122に基づき、関連広告が提示されることを選択してもよい。入札は、任意の既知の入札システムないしは別の方法に従って構造化されてもよい。サーバ118のオペレータは、マーチャント106によって支払われる広告収入を最大にするように入札を構造化してもよい。
【0040】
また、サーバ(単数または複数)118は、通知モジュール314も含んでもよい。いくつかの実現形態では、サーバ(単数または複数)118上の通知モジュール314は、電子メール、テキスト、または同様のメッセージの形態で、モバイルデバイス104に通知を提供する。通知は、ユーザ102が関心がある商品および/またはサービスと、モバイルデバイス104の地理的位置の所定の近傍内のマーチャント106によって提供される商品および/またはサービスとの間に合致が存在する際に、送信されてもよい。いくつかの実現形態では、通知モジュール314は、近隣のユーザ102がマーチャント106によって提供される商品またはサービスに関心があり得ることをマーチャントに通知する通知を、マーチャント106に送信してもよい。
【0041】
サーバ(単数または複数)118上に記憶される推奨モジュール314は、モバイルデバイス104に推奨を提供してもよい。推奨は、モバイルデバイス104のユーザ102に、ユーザ102が関心を有し得る商品またはサービスを販売する近隣のマーチャント106を示唆してもよい。また、推奨モジュール314は、ユーザ102に対して、クーポンまたはそのような形態で割引を提供する近隣のマーチャント106を識別してもよい。いくつかの実現形態では、また、推奨モジュール314は、オンライン小売店128によって販売される商品またはサービスも推奨してもよい。オンライン小売店128の推奨は、近隣のマーチャント106の推奨と共に提供されてもよい。マーチャント106およびオンライン小売店128によって販売される商品ならびに/またはサービスによって、関係は、競合または提携のうちの1つであってもよい。競合であると見なされる関係では、推奨モジュール316は、ユーザ102に、近隣のマーチャント106およびオンライン小売店128の両方が同一の商品またはサービスを販売することを通知してもよい。しかしながら、補完的であると見なされる関係では、オンライン小売店128は、近隣のマーチャント106から入手可能ではないが、そのマーチャント106によって販売される商品もしくはサービスを向上させる、または補完し得るものを提供してもよい。
【0042】
また、サーバ(単数または複数)118は、マーチャント106またはその代行からモバイルデバイス104に送信される通信(例えば、通知、推奨等)を介して、広告を促進してもよい。例えば、サーバ(単数または複数)118を制御する事業体は、マーチャント106および/またはオンライン小売店128に、通知モジュール314から送信される通知および/または推奨モジュール316から送信される推奨に含まれる特権の料金を請求することによって、収入を生み出してもよい。サーバ(単数または複数)118内の支払いモジュール318は、マーチャント106および/またはオンライン小売店128から支払いを受信し、処理してもよい。支払いは、サーバ(単数または複数)118を制御する事業体によって支払いとして受け入れられるが、標準通貨ではない、「仮想」通貨またはポイントの形態であってもよい。ユーザ102は、サーバ(単数または複数)118によって提供される通知および推奨を受信することを選択してもよい。支払いモジュール318によって受信される支払いは、定額料金、単位毎料金として構造化されてもよく、または様々なマーチャント106および/もしくはオンライン小売店128間での入札によって判定されてもよい。サーバ118のオペレータは、マーチャント106および/またはオンライン小売店128によって支払われる収入を最大にするように、支払いシステムを構造化してもよい。
【0043】
図4は、サーバ(単数または複数)118内に含まれてもよい、または接続されてもよい、ユーザ情報122を含むデータストアである。ユーザ情報122は、モバイルデバイス104上のユーザ情報210と同一の記憶される情報の一部またはすべてを含有してもよい。いくつかの実現形態では、サーバ(単数または複数)118上に記憶されるユーザ情報122は、例えば、モバイルデバイス104を紛失もしくは損傷した場合に、モバイルデバイス104上のユーザ情報210をバックアップまたは回復するために使用されてもよい。
【0044】
ユーザ情報122は、図3に示されるユーザ識別子208〜306のそれぞれと関連付けられる、別個のデータを提供してもよい。例えば、ユーザID(1)208は、支払い情報402、ユーザプロファイル404、取引記録406、信用があるマーチャントのリスト408、およびユーザが関心がある品物のリスト410と関連付けられてもよい。支払い情報402は、クレジットカードもしくはデビットカード番号、銀行口座情報、電子支払いシステム情報、および/または同様のもの等を含んでもよい。ユーザプロファイル404は、ユーザ嗜好、関心事および趣味のリスト、ユーザ102が受信すると選択した通信および/または取引の種類の指示、結婚仲介サービスの嗜好等の個人情報、およびユーザ102と関連付けられる任意の他の種類の情報、ならびにユーザのユーザID(1)208を含有してもよい。取引記録406は、販売者(例えば、マーチャント106またはオンライン小売店128)のアイデンティティ、時間、地理的位置、および取引の件名を含む、過去の取引履歴のリストを含有してもよい。
【0045】
ユーザ102は、信用があるマーチャント408として、システムに参加するすべてのマーチャントから、これらのマーチャントのうちのいくつかのサブセットを選択してもよい。いくつかの実現形態では、ユーザがマーチャントと取引を行う際はいつでも、ユーザは、ユーザがそのマーチャントを信用があるマーチャントのリストに追加することを希望するか否かを質問されてもよい。この信用があるマーチャントとしての地位は、ユーザ情報122の一部であってもよい。信用があるマーチャントとしての地位は、マーチャント106が、ユーザのモバイルデバイス104を介してユーザ102と取引を行うことを可能にしてもよい。また、信用があるマーチャントとしての地位は、信用があるマーチャントリストに含まれていない他のマーチャントと比較して、モバイルデバイス104を使用した電子取引を完了するためにユーザ102から要求される対話の量を減少させてもよい。信用があるマーチャント408のリスト内で、異なるマーチャントは、ユーザ102によって異なる信用レベルが与えられてもよい。例えば、最も信用があるマーチャントとの取引は、単にユーザ102(およびモバイルデバイス104)がマーチャント106の位置に入ることによって自動的に完了されてもよい。
【0046】
ユーザ102がそのような「ゼロクリック」取引の使用を望まない他のマーチャント106に対して、ユーザ102は、取引を完了するために、ユーザ102とモバイルデバイス104との間のいくつかの最小限の対話を要求する、より低いレベルの信用を示唆してもよい。これは、「ワンクリック」対話と考えられ得るが、その特定の対話は、「クリック」以外の何かである場合がある。ユーザ102がさらにより低いレベルの信用と関連付ける他のマーチャントに対して、ユーザ102は、モバイルデバイス104がマーチャント106との取引を完了することができるようになる前に、パスワードおよびログインの入力等、2回以上のクリックを要求してもよい。
【0047】
ユーザが関心がある品物のリスト410は、ユーザ102が購入することを希望し得る商品および/またはサービスのリストを提供してもよい。ユーザの要望は、ユーザがある商品またはサービスへの関心を明確に、または黙示的に示唆した、ユーザ102による過去の活動から推測されてもよい。例えば、以前に閲覧した商品および/またはサービスのリスト412は、ユーザ102がウェブブラウザまたは別のフォーマットで以前に閲覧した、それらのウェブページまたは商品/サービス説明を追跡してもよい。ユーザ102がユーザ自身で生成した購入予定リスト414のコンテンツを閲覧することによって、ユーザの関心のより確定的な示唆が判定されてもよい。ユーザ102は、複数のオンライン小売店128上、個人用ウェブサイト等の別の位置上等で購入予定リストを確立し、異なる購入予定リストのすべてが、ユーザ情報120の一部として記憶される購入予定リスト414に統合されてもよい。オンラインショッピングカート416のコンテンツを閲覧することによって、ユーザ102が何を購入する可能性が高いかのより強力な示唆が判定されてもよい。ショッピングカート416は、ユーザ102がオンライン小売店128から購入を開始したが終了していない、商品またはサービスを表し得。いくつかのオンライン小売店128では、ユーザ102が固定期間内に購入を完了しない場合、ショッピングカートが消滅する場合があるが、他のオンライン小売店128では、仮想ショッピングカートは、無期限に存続し得る。ユーザ102は、様々なオンライン小売店128で、それぞれが1つ以上の商品またはサービスを含有する、複数のショッピングカートを有することができる。ユーザ情報120内に含まれるショッピングカート416は、複数の異なるオンライン小売店128からの個々のショッピングカートの集約を表してもよい。
【0048】
図5は、サーバ(単数または複数)118内に含まれるか、またはそれに接続されてもよい、マーチャントプロファイル124と、広告データベース126とを含む、複数のデータストアを示す。マーチャントプロファイル124は、マーチャントの現実の位置の地理的位置500、マーチャント106によって販売される商品および/またはサービス502、マーチャントによって提供される販売促進504、マーチャントの批評および評定506、ならびにモバイルデバイス104との取引(例えば、受け入れられるクレジットカードの種類)を促進するために使用され得る、マーチャントについての他のデータ508等のマーチャントについての情報を含有する。地理的位置500は、サーバ(単数または複数)118上に記憶される地図310を作成するために使用されるデータのうちの1つのソースであり得る。地理的位置500は、モバイルデバイス104がマーチャント位置の「付近」または所定の近傍内にあるかを判定するために使用されるデータのうちの1つのソースであり得る。いくつかの実現形態では、地理的位置500は、緯度および経度等の座標として記憶され、GPSによって判定される緯度および経度等のモバイルデバイス104の座標と比較されてもよい。マーチャント106で入手可能である商品および/もしくはサービス502は、リアルタイムもしくはほぼリアルタイムの在庫品目のリストであってもよく、または識別される商品および/もしくはサービス502は、マーチャント106が、現在の入手可能性に関わらず、通常販売しているものを示唆してもよい。
【0049】
販売促進504は、マーチャントによって提供される商品もしくはサービスのクーポンまたは割引等を含んでもよい。販売促進504は、例えば、マーチャントを信用があるマーチャントと指定したユーザ102に割引を与えてもよい。また、販売促進504は、異なるマーチャントで使用可能であってもよい。例えば、マーチャントは、ユーザが競合他社の店舗に入る際に、モバイルデバイス104のユーザ102にクーポンを提供してもよい。さらなる実施例として、第1のマーチャントでログインまたはチェックインすることによって、ユーザは、第2の異なるマーチャントで引き換え可能な販売促進を受信してもよい。第1のマーチャントは、第2のマーチャントで販売促進を提供することと関連付けられる費用のうちの一部またはすべてを支払ってもよい。販売促進504は、例えば、そのユーザ102のユーザ情報120に基づき、ユーザ102に割引を与えてもよい。例えば、マーチャント106は、モバイルデバイス104のユーザ102に、ユーザの購入予定リスト414に含まれる品物のクーポンを提供してもよい。クーポンは、固定割引または割合割引を提供してもよい。例えば、クーポンは、受領者に、$50以上の任意の購入に対して$20の固定値引きを提供してもよい。代替として、クーポンは、50%割引を提供してもよい。同様に、クーポンは、1つ買うと1つ無料、2つ買うと3つ目は無料、または購入される品物の数に関連する同様の種類の割引を提供してもよい。
【0050】
専門の編集者もしくは批評家によって、または何人かのユーザからの投票もしくはグループ評定によって、マーチャントの批評および評定506が提供されてもよい。
【0051】
また、マーチャントとモバイルデバイス104との間の通信は、広告も含んでもよい。モバイルデバイス104は、マーチャント106から送信される広告を表示するための指定ウィンドウまたは広告ボックスを伴う、ユーザインターフェースを有してもよい。広告データベース126は、広告コンテンツ510を、地理的位置512およびマーチャント情報514と関連付けて記憶する。広告は、位置センサ234を含み得るモバイルデバイス104を標的としているため、広告コンテンツ510は、位置関連広告を提供するために、1つ以上の地理的位置512と関連付けられる。例えば、モバイルデバイス104を携帯するユーザ102がマーチャントの小売店舗のうちの1つの地理的位置に接近する際、マーチャントの広告が現れてもよい。例えば、ユーザがコーヒー店に接近する際、そのコーヒー店は、ユーザがコーヒー店の付近またはコーヒー店内にいる際に、割引された1杯のコーヒーの広告または販売促進を供給してもよい。
【0052】
広告コンテンツ510は、モバイルデバイス104がマーチャントから所定の距離にある際に現れてもよい。いくつかの実現形態では、所定の距離は、自動車で移動している人が、歩いている人よりマーチャントから遠い距離で広告コンテンツ510を受信し得るように、モバイルデバイス104が移動している速度に依存してもよい。いくつかの実現形態では、広告の表示は、モバイルデバイス104が移動している速度に基づいて無効化されてもよい。この特長は、モバイルデバイス104の速度が速度閾値を超える際に、広告を遮断することによって、または少なくともモバイルデバイスをサイレントモードにすることによって、運転手の注意を逸らすことを防止することができる。マーチャント情報514は、広告コンテンツ510を供給するマーチャントを指定してもよい。これは、他のマーチャントからの広告を提供することを抑制する一方で、そのユーザ102が関心を示した(明確に、または黙示的に)マーチャントからの広告を提供するように、ユーザ102のユーザプロファイル404と併せて使用されてもよい。また、マーチャント情報514は、マーチャントが、「落札」してマーチャントの広告をユーザのモバイルデバイス上に表示するために入札する意思がある最大額を示唆する、入札額も含有してもよい。この入札額は、入札モジュール312によって、どの広告コンテンツ510を所与のモバイルデバイス104上に表示するかを判定するために使用されてもよい。
【0053】
マーチャントとモバイルデバイスとの間の例証的な取引
図6は、動作602で、ユーザ情報をデバイスと関連付けることを含む、プロセス600を例証する。ユーザ情報は、例えば、図1に例証されるユーザ情報122を含んでもよい。いくつかの実現形態では、デバイスは、図1の例証的なモバイルデバイス104であってもよい。ユーザ情報をデバイスと関連付けることは、ユーザのアイデンティティをデバイスと結び付け、ある電子取引においてデバイスがユーザを表すことを可能にする。次に、動作604で、デバイスの位置が判定される。上述のように、位置は、図1および図2に例証されるように地理的位置を判定する、位置センサ230によって判定されてもよい。
【0054】
次いで、動作606は、位置をマーチャントと相関させる。マーチャントは、例えば、その敷地内またはその近接で無線ネットワーク接続を提供してもよく、接続は、マーチャントを識別することができる。そうすることによって、そのネットワーク接続を使用する各デバイスは、その現在の位置をマーチャントにおけるものであると認識することができる。いくつかの実現形態では、デバイスは、加えて、または代替として、GPSによって提供される緯度および経度等の理論上の位置を認識してもよい。デバイスの緯度および経度をマーチャント位置と合致させるために、マーチャント位置の地図608が使用されてもよい。デバイスの地理的位置を識別することはできるが、しかしながら、その地理的位置は、いかなるマーチャント位置とも相関されていない場合がある、位置が存在し得る。例えば、デバイスは、いくつかのマーチャントの付近の通り上であるが、それらのマーチャントのいずれにも位置していない場合がある。
【0055】
判定点610で、デバイスがマーチャントに位置するか否かが判定される。場合によっては、この判定には、デバイスがマーチャント内にあるか否かを判定することを含んでもよく、一方、他の場合では、これは、デバイスがマーチャントの所定の距離内にあるか否かを判定することを含んでもよい。いいえの場合、プロセス600は、「いいえ」の経路を辿り、動作604に戻る。このループは、デバイスがマーチャントに位置するまで継続的に繰り返されてもよい。デバイスがマーチャントに位置する際、プロセス600は、判定点612への「はい」の経路を辿る。
【0056】
判定点612で、このマーチャントとの取引が自動化されているか否かが判定される。例えば、ユーザは、ユーザが、特定の種類のマーチャントとの特定の種類の取引を自動的に完了することを望むことを決定してもよい。そのような状況では、ユーザは、ユーザのモバイルデバイスの自動取引機能性を有効化してもよい。しかしながら、他のマーチャントについて、または他の種類の取引については、ユーザは、取引の詳細を指定する、または取引に肯定的に合意する等、より多くの対話を所望してもよい。このマーチャントとのこの取引が自動化されていない場合、プロセス600は、「いいえ」の経路を辿り、動作604に戻る。取引が自動化されている場合、プロセス600は、動作614への「はい」の経路を辿る。
【0057】
動作614で、場合によっては、デバイスのユーザとマーチャントとの間の取引が自動的に完了される。ユーザがマーチャントに位置する際のこの取引の自動完了は、ユーザに摩擦のない体験をもたらす。位置認識のモバイルコンピューティングデバイスとの連結は、ゼロクリック取引を可能にする。
【0058】
例証的な一実施例として、ユーザは、地元のコーヒー店のユーザのプリペイドカード(または他の支払い手段)をモバイルデバイスと関連付けることができる。ユーザは、このコーヒー店でのユーザの嗜好飲物はトールサイズのラテであると追加で設定することができる。この情報は、ユーザ情報210等のモバイルデバイス上、またはユーザ情報122等のネットワーク上のどこかに記憶されてもよい。地元のコーヒー店は、多くの店舗を有してもよく、各店舗位置は、一意の緯度および経度の座標と関連付けられてもよい。ユーザのモバイルデバイスを携帯するユーザが店舗位置のうちのいずれかに到着する際、デバイスは、地元のコーヒー店と対応するそれらの座標を認識し、ユーザによって指定される取引を実現する。本実施例では、ユーザは、ユーザが地元のコーヒー店位置のうちの1つに入る時は常に、トールサイズのラテを購入するために、モバイルデバイスがユーザのプリペイドカードを使用することを指定することができる。ユーザは、ユーザの財布を開くことなく、またはさらには口頭で注文することなく、カウンターまで直接歩き、ユーザのトールサイズのラテを受け取ることができる。これは、摩擦のない取引である。この実施例は、いくつかの変形をとり得る。例えば、マーチャントは、ユーザの身分証明(例えば、運転免許証)を示すこと、ユーザと関連付けられるパスワードを口頭で述べること等をユーザに要求してもよい。または、ユーザは、電話もしくはテキストメッセージを受信してもよく、これらの通信チャネルのうちの1つを介した取引の完了を確認してもよい。
【0059】
別の例証的な実施例として、マーチャントは、それ自体が位置認識およびモバイルデバイスと通信する能力を伴う移動体である、救急車であってもよい。ユーザ情報122および/または210の一部は、ユーザについての医療情報を含有してもよい。この情報は、暗号化され、所定のAPIを通してのみ入手可能であるか、ないしは別の方法で、救急車等の医療サービスを提供する「マーチャント」にのみ公開されるように制限されてもよい。救急車の地理的位置およびモバイルデバイスの地理的位置が同一である際、そのモバイルデバイスからの医療情報が、救急車内の医療サービス提供者に自動的に提供されてもよい。その医療情報は、救急医療師が、救急車内に実際にいる人が医療情報と関連付けるのに正確なユーザであることを確認することができるように、ユーザの写真を潜在的に含有することができる。この医療情報は、例えば、ユーザの医療履歴、ユーザがアレルギーのある薬剤等を含んでもよく、したがって、緊急事態の場合において、救急医療師がユーザを適切に処置することを可能にする。
【0060】
また、モバイルデバイス104は、ユーザ102がマーチャント106の地理的位置またはその付近にいない際にさえも、マーチャントとの取引を促進してもよい。例えば、オンラインデーティング/結婚仲介サービス等のいくつかのマーチャントは、ユーザと関連性がある物理的位置を有さない場合がある。この種類のマーチャントに対して、販売時点情報管理デバイス110は、マーチャントサーバ108のサーバ自体またはコンポーネントであり得る。そのような場合では、ユーザ102は、レストラン等の別のマーチャントと関連付けられる地理的位置にいるが、オンラインマーチャントと対話してもよい。
【0061】
オンラインデーティングの実現形態では、取引は、ユーザ102のマーチャント106に対する地理的位置というよりはむしろ、あるユーザの別のユーザに対する地理的位置に依存してもよい。例えば、オンラインデーティングサービスの会員は、オンラインデーティングサービスのマーチャントサーバが会員のそれぞれのモバイルデバイスの地理的位置を入手可能にすることを選択してもよい。マーチャントサーバは、2つのモバイルデバイスが相互の閾値距離内にあるか否か、および2人のユーザがデーティングサービスによって合致すると判定されるか否か(例えば、合致は、少なくとも一部において、ユーザプロファイル404等のユーザ情報122上で定義されてもよい)を判定してもよく、取引は、モバイルデバイスのうちの一方または両方とオンラインデーティングサービスとの間で開始されてもよい。取引は、ユーザのうちの1人が、「会員合致」である他方のユーザに連絡することを要求することによって応答し得る、「会員合致」の通知を含んでもよい。連絡要求を受信する他方のユーザは、連絡要求を受け入れてもよく、連絡要求を断ってもよく、または連絡要求を無視してもよい。連絡要求が受け入れられる場合、オンラインデーティングサービスは、2人のユーザ間の仲介される連絡を可能にしてもよい。いくつかの実現形態では、2人のユーザ間の通信は、オンラインデーティングサービス(例えば、オンラインデーティングサービスのマーチャントサーバ)を通さなければならないように、直接連絡先情報が秘密にされてもよい。
【0062】
図7は、マーチャントでデバイスの存在を検出すること702を含む、プロセス700を例証する。検出は、モバイルデバイス、マーチャント、図1に例証されるサーバ(単数または複数)118等のネットワークコンポーネント、またはこれらの組み合わせによって実施されてもよい。例えば、モバイルデバイスの地理的位置を三角測量するために、3つの携帯電話タワーからのモバイルデバイスの距離が使用されてもよく、その地理的位置は、モバイルデバイスがマーチャントに存在することを検出するために使用されてもよい。デバイスがマーチャントに存在するという指示は、状況依存性であってもよい(例えば、これは、近辺密集度に依存し得る)。例えば、多くの店が相互に直接隣接する、密集した近辺内では、「存在」は、狭い空間境界、およびモバイルデバイスが30秒、10分、または1時間等の期間、その境界内に留まるという要件によって定義されてもよい。時間要件は、実際には、ユーザはマーチャントの傍を単に通り過ぎているだけである際に、モバイルデバイスが「存在する」と誤って検出することを防止し得る。他の状況では、例えば、誰もいない高速上の料金所で、モバイルデバイスは、ユーザデバイスの速度および軌跡に基づき、依然として数百ヤード離れているが、料金所に存在すると指定されてもよい。これは、モバイルデバイスが、料金所に接近する車両が大幅に速度を低下させることを必要とすることなく、料金所のゲートを開かせるのに間に合うように、通行料金を支払うことを可能にし得る。
【0063】
判定点704で、マーチャントがユーザにとって信用があるマーチャントであるか否かが判定される。判定は、一部において、図4に例証される信用があるマーチャントのリスト408に基づいてもよい。マーチャントが信用があるマーチャントである際、プロセス700は、「はい」の経路に沿って動作706に進む。動作706で、ユーザデバイスは、マーチャントにログインする。ログインは、図2図3、および図4に例証されるユーザ識別子208を使用して完了されてもよい。
【0064】
動作708で、デバイスユーザについての情報がマーチャントと共有される。情報は、支払い情報710、嗜好情報712、およびユーザ識別子714を含んでもよい。いくつかの実現形態では、この動作においてマーチャントに提供されるユーザ識別子714は、同一の上述のユーザ識別子208であってもよい。他の実現形態では、動作708におけるユーザ識別子714は、この特定のマーチャント用の一意のユーザ識別子714、ユーザ識別子714の代用である「ニックネーム」、または他の識別子等、異なってもよい。情報は、図1に例証されるもの等のマーチャントの販売時点情報管理デバイス110と共有されてもよい。嗜好情報712は、どんな種類の商品またはサービスをデバイスユーザが購入することを好むかを示唆してもよい。コーヒー店の実施例に戻ると、嗜好情報712は、ユーザが、そのコーヒー店にいる際にトールサイズのラテを購入することを希望することを示唆してもよい。料金所の実施例では、嗜好情報712は、ユーザが自動車よりはむしろオートバイを運転し、したがって、オートバイの適切な通行料金を支払うことを希望することを示唆してもよい。いくつかの実現形態では、モバイルデバイスは、単に、ユーザ識別子714をマーチャントに提供してもよく、マーチャントは、図1に例証されるネットワーク116等の通信ネットワークから、ユーザ識別子714に結び付けられている他の情報(例えば、支払い情報、嗜好情報等)を取り出してもよい。
【0065】
次に、動作716で、ユーザとマーチャントとの間の購入が完了される。購入は、支払い情報402を使用して完了されてもよい。また、購入は、嗜好情報712を使用して完了されてもよく、その場合、いくつかの実現形態では、それはモバイルデバイスがマーチャントで検出される際に、ユーザ嗜好情報712によって示唆される商品またはサービスが自動的に購入されるように、購入を自動化するために使用され得る。他の実現形態では、動作716での購入の完了は、ユーザとモバイルデバイスとの間の単一の対話のみを伴ってもよい。例えば、ユーザは、モバイルデバイスの数字キーパッドまたはタッチスクリーンディスプレイ上のソフトキー上で特定の番号を押すことを必要としてもよい。加えて、単一の対話は、モバイルデバイス上のマイクロフォンに向かって話すこと、またはモバイルデバイス内部の加速度計を有効化するためにモバイルデバイスを振ることを含んでもよい。一方、いくつかの取引は、複数の対話を伴ってもよい。
【0066】
しかしながら、判定点704で、マーチャントが信用があるマーチャントとして認識されない場合、プロセス700は、「いいえ」の経路に沿って動作718に進む。動作718で、ユーザは、このマーチャントでの購入を進めるか否か、およびどのように進めるかに関して問い合わせられる。例えば、ユーザは、この信用がないマーチャントと対話することを拒否してもよい。代替として、ユーザは、信用があるマーチャントではないが、マーチャントにログインすることを選択し、購入の完了に進んでもよい。
【0067】
図8は、上述の方法のうちの1つ以上でマーチャントと対話するように、モバイルデバイスを設定するためのプロセス800を例証する。ユーザは、動作802で、マーチャントのリストからマーチャントを選択してもよい。マーチャントのリストは、この電子商取引のシステムに参加することを選択するマーチャントを含んでもよい。この選択は、モバイルデバイス上で、または選択されたマーチャントのリストがモバイルコンピューティングデバイスに送信される別のコンピューティングデバイス上で実施されてもよい。動作804で、選択されたマーチャントのうちの1つ以上に、取引照合のレベルが指定される。取引照合のレベルは、必ずしも上述の信用レベルに対応する必要はない。ユーザは、ユーザが取引照合を用いて取引を完了し得る(およびしたがって、ユーザがユーザのモバイルデバイスとの対話なく自動的に取引を完了することを希望する)特定のマーチャントを指定してもよい。このレベル取引照合が好適であり得る実施例は、とりわけ、コーヒー店および料金所である。他のマーチャントについて、ユーザは、取引を照合するためにいくつかの肯定的なステップをとることを希望する場合があり、したがって、取引を照合するためにモバイルデバイスとの単一の対話(またはそれ以上)が使用されることを指定する。これは、比較的高価な商品またはサービスを販売する、信用があるマーチャントに対して望ましい場合がある。例えば、ユーザは、獣医のサービスを支払うためにユーザのモバイルデバイスを使用することを希望し得るが、その取引を照合するモバイルデバイス上での少なくとも単一の対話なく、ユーザのアカウントに$1,000の料金を請求されることを望まない。他のマーチャントについて、2つ以上の対話を要求する取引照合のレベルを指定することが可能であってもよい。このより高いレベルの照合は、モバイルデバイス上で2つのキーを押すことから、パスワードを入力すること、およびカード番号等の支払い情報を提供することを含む、複雑なログインプロセスまで、いかなるものであってもよい。
【0068】
動作806で、ユーザ情報をマーチャントと共有することが選択される。ユーザ情報は、図1に示されるユーザ情報122および/もしくは図2に示されるユーザ情報210のうちにいずれかまたはすべてを含んでもよい。例えば、ユーザ識別子208をマーチャントと共有することは、マーチャントが、ユーザ識別子208によってそのモバイルデバイスを認識することを可能にする。加えて、ユーザは、異なる情報を異なるマーチャントと共有することを選択してもよい。例えば、クレジットカード情報が、あるマーチャントと共有され得、一方、銀行口座情報が、異なるマーチャントと共有される。
【0069】
次に、動作808で、モバイルデバイスがマーチャントにある際、マーチャントとモバイルデバイスとの間で取引が開始される。取引は、動作804で示唆される取引照合のレベルに従って照合されてもよい。上述のように、いくつかの実現形態では、これは、ユーザとモバイルデバイスとの間でのゼロ対話810を含んでもよく、他の実現形態では、これは、ユーザとモバイルデバイスとの間での単一の対話812(またはそれ以上)を含んでもよい。モバイルデバイスを前もって設定することで、モバイルデバイスがマーチャント位置に存在する際の既定の挙動を確立することができる。いくつかの実現形態では、この設定情報は、24時間等のある長さの時間の後に期限が切れてもよい。期限が切れると、取引照合のレベルは、あらゆるマーチャントへの完全なログインを要求するようにリセットされてもよく、またはいくつかの実現形態では、要求される対話の数が、漸増的に引き上げられてもよい(例えば、ゼロ対話マーチャントは今、モバイルデバイスとの単一の対話を要求し、単一の対話マーチャントは今、モバイルデバイスとの少なくとも2つの対話を要求する等)。他の実現形態では、設定情報は、期限が切れず、むしろ、ユーザが変更を行うまで存続されてもよい。
【0070】
図9は、ユーザが後でマーチャント106に到着する際に完了される取引を開始するために、代表的なユーザ102がデバイス902を採用する、例証的なアーキテクチャ900を示す。図6図8に既に示されたプロセスは、概して、ユーザ102がマーチャント106と同一の位置にいる際に開始される取引に関連する。しかしながら、アーキテクチャ900は、ユーザ102がある場所かつある時点で取引を開始し、次いで後で、マーチャント106に到着するのを受けて、取引を完了し得る、状況にさらに適用可能である。
【0071】
ユーザは、デバイス902との対話を通して取引904を開始してもよい。デバイス902は、モバイルデバイス104であってもよく、またはこれは、電話、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、シンクライアント、セットトップボックス、ゲーム機等の異なるコンピューティングもしくは通信デバイスであってもよい。デバイス902は、ネットワーク906に直接または間接的に接続されてもよい。ネットワーク906は、図1に例証されるネットワーク116と同一のネットワークであってもよい。ユーザ識別子208は、取引904と関連付けられる。ユーザ識別子208は、マーチャント106が取引904を正確なユーザと合致させることを可能にする。その取引を開始することは、その取引をマーチャント106の取引キューに入れてもよい。いくつかの実現形態では、この取引キューは、図1に例証されるマーチャントサーバ108上で維持されてもよい。取引キューは、1杯のコーヒー(ユーザがコーヒー店に到着する際に引き渡される)の先行注文またはホテルの予約(ユーザがホテルにチェックインすることで確認される)等を含有することができる。取引は、ある期間(例えば、数分間または数日間)、取引キュー内に保たれてもよいが、また、即座またはほぼ即時の実現形態も可能である。
【0072】
ユーザ102は、後で、ユーザのモバイルデバイス104を伴ってマーチャント106に到着する。また、図2に例証されるように、モバイルデバイス104は、ユーザ識別子208とも関連付けられ得ることを思い起こされたい。いくつかの実現形態では、衛星112は、マーチャント106の地理的位置と比較する、または合致させることができる、地理的位置をモバイルデバイス104に提供する。マーチャントの位置にある際、モバイルデバイス104およびマーチャント106のコンピュータシステムは、通信経路908上で直接、またはネットワーク906を介して間接的に通信することができる。マーチャント106は、ユーザ識別子208と関連付けられるモバイルデバイス104がマーチャント位置に存在する際、取引904を取り出すために、ネットワーク906にアクセスしてもよい。マーチャント106によってモバイルデバイス104に提供される情報は、ユーザ102によって、取引904を完了するために使用されてもよい。いくつかの実現形態では、取引を完了することは、ユーザが料金を請求され、続いて保護された位置910へのアクセスを得ることを伴ってもよい。保護された位置910は、ホテルの部屋、飛行機、人の家、職場、国境内、または入場が規制されている任意の他の地理的位置を含んでもよい。保護された位置910への入場は、ユーザ102に個人化されたコードによって提供されてもよい。個人化されたコードは、ユーザ情報122内に記憶されてもよい。例えば、コードは、ユーザ102が、アクセスがキーパッド上等でのコードの入力を要求する際にいつでも再使用することを希望する、一連の番号および文字であってもよい。さらなる実施例として、コードは、少なくとも一部において、ユーザ102からの生体測定データに基づいてもよい。生体測定データは、図14に関して以下により詳細に記載される。いくつかの実現形態では、このコードは、マーチャント106がユーザ識別子208のみは受信するが、ユーザの個人化されたコードにアクセスすることはできないように、マーチャント106から隠されてもよい。
【0073】
例えば、ユーザは、ユーザの家庭用コンピュータからホテルの予約を行ってもよい。予約は、ユーザのユーザ識別子と共に、通信ネットワークを通じて、ホテルのコンピュータシステムに伝送される。ある時間(例えば、数日)後、ユーザがホテルに到着し、ユーザのモバイルデバイスがホテルの地理的位置で検出される際、予約を取り出すために、ユーザのモバイルデバイス内に含有されるユーザ識別子が使用される。同様にユーザのユーザ識別子に結び付けられたクレジットカード等による支払いを確認した後、ホテルは、ユーザのモバイルデバイスに、ユーザの部屋番号を含有するテキストメッセージまたは他の通信を送信する。これは、受付でまったく立ち止まることなく、ユーザがロビーを通ってエレベータへ歩いている間に起こってもよい。いったんユーザの部屋で、ドアの外でユーザのモバイルデバイスの存在がホテル内の無線通信ネットワークによって検出されると、ドアが自動的に開錠されてもよい。部屋の鍵は、ホテルの部屋内で提供されてもよい。また、ユーザ識別子もユーザプロファイルに結び付けられている(かつユーザがユーザのユーザプロファイルをホテルと共有することを選択している)実現形態では、例えば、ホテルの従業員にユーザが好む種類のチョコレートを枕上に置くよう命令することによって、ホテルでのユーザの宿泊客体験をカスタマイズするために、ユーザプロファイルが使用されてもよい。商品の購入と同様に、システムは、サービスの購入の摩擦のない体験を提供することができる。
【0074】
さらなる実施例として、本明細書に説明されるアーキテクチャおよびシステムは、入国管理事務所および国境セキュリティに適用することができる。この状況では、取引904は、入国を許可することであってもよい。最初に、異なる国に旅行することを希望する人は、見込まれる旅についてのユーザ情報をコンピューティングデバイス902に入力し、その情報を取引904ならびに見込まれる旅行者のユーザ識別子208と関連付けてもよい。いくつかの実現形態では、ユーザ識別子208として、パスポート番号を使用することができる。出向国内の入国管理事務所に到着すると、旅行者によって携帯されるモバイルデバイス104は、この人が到着し、入国を要求しているということを、入国管理事務所当局に信号で送信してもよい。いくつかの実現形態では、ユーザ識別子208は、ユーザ102が、ユーザらが他の国へ旅行する際に持参するよう命令される携帯電話等のモバイルデバイス104と関連付けられてもよい。他の実現形態では、モバイルデバイス104は、ユーザのパスポートに入国ビザとして付着される小型の電子デバイスであってもよい。さらに他の実現形態では、パスポート自体が、モバイルデバイス104を備えてもよく、パスポート内のRFIDが、ユーザ識別子208であってもよい。このシステムは、入国管理事務所取引が前もって部分的に完了されることを可能にすることによって、ならびに人が入国点に位置する際に人および対応する情報を自動的に識別することによって、人が入国する処理と関連付けられる摩擦を低減し得る。
【0075】
図10は、ユーザがマーチャントの地理的位置に到着する際に、ユーザとマーチャントとの間の取引を完了するためのプロセス1000を例証する。動作1002で、ユーザとマーチャントとの間で取引が開始される。取引の開始は、空間および時間において、取引の完了から分離されてもよいが、しかしながら、そのような分離は、必ずしも必要ではない。
【0076】
マーチャントの地理的位置に到着すると、モバイルデバイスは、動作1004において、マーチャントで検出される。検出は、モバイルデバイスによってブロードキャストされる信号がマーチャントの受信器によって拾われる実現等、直接であってもよい。代替として、検出は、間接的であってもよく、またはモバイルデバイスの現在の地理的位置をマーチャントの地理的位置と相関させることによって推測されてもよい。動作1006で、ユーザの存在がマーチャントに通信される。通信は、マーチャントが取引にアクセスすることをトリガしてもよい。
【0077】
動作1008で、マーチャントにユーザ情報が提供されてもよい。ユーザ情報は、モバイルデバイスのメモリから直接提供されてもよく、またはネットワークもしくは他の遠隔データソースからユーザ情報を取り出すために、モバイルデバイスと関連付けられるユーザ識別子が使用されてもよい。前述のように、ユーザ情報は、支払い情報、ユーザプロファイル等を含んでもよい。ユーザプロファイルは、マーチャントが取引を修正するために使用する、ユーザ嗜好を含んでもよい。ユーザ嗜好は、飛行機上の窓側もしくは通路側座席、ホテル内の喫煙もしくは禁煙部屋等を含んでもよい。次に、動作1010で、ユーザとマーチャントとの間の取引が完了される。完了は、支払いを徴収すること、予約を確認すること、購入を行うこと等を含んでもよい。
【0078】
取引の完了に続き、動作1012で、マーチャントは、取引の完了を確認するメッセージをモバイルデバイスに送信してもよい。メッセージは、取引の領収書であってもよく、あるいはいくつかの実現形態では、これは、ホテルの部屋もしくは飛行機等の保護された位置にアクセスするのに必要なコードまたは他の情報であってもよい。例えば、メッセージは、モバイルデバイスの画面上に表示させ、ユーザが飛行機に搭乗する際に従来の機器によってスキャンさせることができる、搭乗券バーコードを含んでもよい。他の実現形態では、メッセージは、モバイルデバイスに追加の機能性を提供する、電子トークンであってもよい。例えば、電子トークンは、モバイルデバイスが、ドアを開き、保護された位置へのアクセスを得るために使用され得る信号(例えば、ガレージドアオープナーと類似する)をブロードキャストすることを可能にしてもよい。
【0079】
例証的な親および子デバイス
図11は、親子関係を有する2つのデバイスが、マーチャントとの取引を完了するために対話する、例証的なアーキテクチャ1100を示す。本実施例は、親/子の状況における技法を説明するが、これらの技法は、雇用者/従業員の状況、教師/学生の状況、成人した子供/高齢の親、および/または任意の他の状況に同様に適用されてもよい。この関係は、概して、コンピューティングデバイス間の主従関係と考えられてもよい。子1102は、子デバイス1104のユーザである。子デバイス1104は、子デバイス1104へのユーザのログインまたは認証に基づき、所与のユーザ(すなわち、子1102)と関連付けられてもよい。いくつかの実現形態では、ログインは、子1104のユーザ情報122と結び付けられてもよく、したがって、子1102が使用する任意のデバイスに、同一の機能および親が課す制限を提供する。子デバイス1104は、図1に例証されるデバイス104と同様のモバイルデバイスであってもよい。いくつかの実現形態では、子デバイス1104は、単純なユーザインターフェース、制限された機能、大きいボタン、鮮やかな色を用いて設計されてもよく、および/または別の方法で若いユーザに適合されてもよい。親1106は、親デバイス1108と対話する。親1106および親デバイス1108は、図1に例証されるユーザ102およびモバイルデバイス104と同様であってもよい。しかしながら、親デバイス1108は、デスクトップコンピュータ等の非モバイルデバイスであってもよい。本明細書では、「親」および「子」と指定されるが、2人のユーザは、上述のように、親子関係以外の関係を有してもよい。しかしながら、以下により詳細に説明されるように、親デバイス1108は、子デバイス1104に対する制限された制御および/または監視機能性を有してもよい。この2つのデバイス間の階層関係は、雇用状況ならびに家族状況において実現されてもよい。
【0080】
衛星112および無線アンテナ114は、図1に示されるものと同一である。子デバイス1104は、その地理的位置を認識する、または別の事業体が、この地理的位置を追跡することができる。地理的位置情報は、上述のように、衛星112、無線アンテナ114、および/または代替のソースによって提供されてもよい。子デバイス1104および親デバイス1108は、少なくとも1つの通信接続を共有する。いくつかの実現形態では、携帯電話等の2つのデバイスは、無線アンテナ114を介して通信してもよい。同一の、または異なる実現形態では、2つのデバイスは、インターネット等のネットワーク1110への接続を有してもよい。ネットワーク1110は、図1に示されるネットワーク116と同一であってもよい。他の実現形態では、これは、子に好適であると見なされるコンテンツおよび接続のみに制限されたネットワーク116のサブセット等の異なるネットワークであってもよい。
【0081】
また、マーチャント106も、その上で子デバイス1104または親デバイス1108のいずれかと情報が共有され得る、ネットワーク1110への接続を有してもよい。子デバイス1104は、ネットワーク1110を通じてマーチャント106と通信してもよく、および/または直接通信リンク1112上でマーチャント106と直接通信してもよい。直接通信リンク1112は、図1に例証される直接通信リンク120と同様であってもよい。
【0082】
図12は、子デバイスとマーチャントとの間の取引を完了し、取引の指示を親デバイスに伝送するためのプロセス1200を例証する。動作1202で、子デバイスの地理的位置が判定される。子デバイスの地理的位置は、図10に示される衛星112または無線アンテナ114を参照して判定されてもよい。次に、動作1204で、子デバイスの地理的位置は、マーチャントと相関される。相関は、例えば、子デバイスの地理的位置をマーチャント位置の地図と比較する等、上述の機構のいずれかを通して達成されてもよい。動作1206で、デバイスのユーザとマーチャントとの間で取引が開始される。取引は、いくつかの実現形態では、自動的に開始されてもよく、または他の実現形態では、取引は、開始の前に、子デバイスのユーザからの1つ以上の入力を伴ってもよい。
【0083】
動作1208で、取引の指示が親デバイスに伝送される。指示は、子デバイスとマーチャントとの間の取引の詳細について、親デバイスのユーザに通知してもよい。いくつかの実現形態では、指示は、親デバイスにリアルタイムに提供されてもよい。子デバイスの取引の記録またはログが、親デバイスのユーザによるアクセスのために維持されてもよい。ログは、開始された、完了された、および/または拒否された取引の任意の組み合わせを記憶してもよい。いくつかの実現形態では、ログは、図4に例証される取引記録406と同様であってもよい。ログは、親または子のいずれかのユーザ識別子と関連付けて記憶されてもよい。親が子によって行われる取引に対して実施することを希望する制御のレベルによって、取引を完了するために、親デバイスから子デバイスへの親の承認が必要であり得る。親の承認の要件は、取引の性質に依存してもよい。例えば、親は、子が親の承認なく本を購入することは可能にするが、菓子の購入には親の承認を要求するようにシステムを構成してもよい。加えて、または代替として、親の承認の要件は、取引の価格(すなわち、ドル価格)、子デバイスの地理的位置、および/または他の要因に依存してもよい。一実現形態では、親は、子に予算(金銭または他の測定基準の観点から)を提供してもよく、予算内である場合、子は承認を要求されなくてもよいが、予算を超える取引には、承認が要求され得る。親の承認が要求される状況では、指示は、親が取引を承認するか、または拒否するかのいずれかによって応答することの要求を含んでもよい。
【0084】
判定点1210で、親の承認が要求されるか否かが判定される。親の承認が要求されない場合、プロセス1200は、「いいえ」の経路に沿って動作1212に進む。動作1212で、子デバイスとマーチャントとの間の取引が完了される。いくつかの実現形態では、取引は、部分的に、子と関連付けられるユーザプロファイルに基づいて完了されてもよい。さらに、同一の、または異なる実現形態では、親と関連付けられるユーザプロファイルもまた、どのように取引が完了されるかに影響し得る。例えば、子が、子が菓子店舗に入ると、特定の菓子を自動的に購入することを希望することを示唆した場合、子のユーザプロファイルのその部分が、その種類の菓子の購入を完了するために使用されてもよい。親と関連付けられるユーザプロファイルは、とりわけ、菓子購入を完了するための支払い情報のソースに使用されてもよい。
【0085】
親の承認が要求される場合、プロセス1200は、判定点1210から「はい」の経路に沿って判定点1214に進む。判定点1214で、親の承認が与えられたか否かが判定される。例えば、親が親デバイスと対話することによって、親の承認が与えらる場合、プロセス1200は、「はい」の経路に沿って動作1212に進み、取引が完了される。しかしながら、承認が拒否される場合、プロセス1200は、「いいえ」の経路に沿って動作1216に進み、取引は終了される。取引の終了は、子デバイスおよび/またはマーチャントにメッセージが送信されるという結果をもたらしてもよい。
【0086】
モバイルデバイスのセキュリティ
図13は、モバイルデバイスのユーザの仕事日中のモバイルデバイスの時間的な地理的位置の例証的な地図1300を示す。デバイスが典型的にどこに位置するか、およびデバイスがそれらの位置にいつあるかの地図を作成することによって、それらのパターンからの差異は、デバイスが盗難された、または置き忘れられた可能性があるということを示唆するためのトリガとしての機能を果たし、デバイスをシャットダウンする、またはデバイスを用いて購入を完了するために、パスワードを要求する等のセキュリティ事象を開始することができる。この種類のセキュリティ機能は、ユーザが問題が存在することをまさに認識する前に、デバイス自体によって自動的に実現されてもよい。モバイルデバイスは、これらのセキュリティ特長を実現するために、図2に例証されるセキュリティモジュール214を含んでもよい。
【0087】
ユーザは、ユーザの仕事日を、固定の地理的位置を有するユーザの自宅で開始してもよい。典型的にユーザ、具体的にはユーザのモバイルデバイスは、約6:00PMから約7:00AMまで自宅にあり得、これは、ユーザの仕事日の第1の時間的な地理的位置1302を構成し得る。自宅からの通勤は、約7:00AM〜約7:30AMまで道路に沿って運転して通勤することを伴い得る。ユーザの自動車は、同様にユーザのユーザ識別子208と関連付けら、したがって、同様に、ユーザの時間的な地理的位置の地図を構築するのに寄与する、搭載型ナビゲーションシステム等の追加のデバイスを含んでもよい。ユーザは、ユーザデバイスのシステムが、単一の固定場所ではなく、むしろ一連の地理的位置および一連の時間点であるにも関わらず、この時間的な地理的位置1304を認識し得るように、通勤に毎日同一の路線を使用してもよい。中心街に到着した後、ユーザの1日は、約7:30AM〜約7:45AMに駐車場からユーザの職場まで歩くことを含む、別の時間的な地理的位置1308を含み得る。職場にいる間、ユーザおよびユーザデバイスは、約7:45AMから約12:00PMまで、職場内を動き回るが、職場の地理的位置に留まり得る。これは、別の時間的な地理的位置1310である。
【0088】
昼食時間まで、このユーザの典型的な平日のスケジュールは、ほぼ一定であり得る。しかしながら、昼食中、ユーザは、ここではレストランA、レストランB、およびレストランCと示される、様々なレストランと関連付けられる様々な地理的位置に移動する場合がある。ユーザは、一般的に、約12:10PMから約12:50PMまで、レストランのうちの1つの店内に存在し得る。この時間的な地理的位置1312は、明確に確定された時間ではあるが、曖昧に画定された位置を有してもよい。例えば、職場から歩いて10分以内の任意の地理的位置が、昼食時間中のこのユーザの典型的な平日の移動の一部であると見なされてもよい。昼食後、ユーザは、職場に戻り得る。職場は、午前中と同一の地理的位置であるが、期間は異なり、そのため、約1:00PMから約5:00PMまで職場内にいることは、このユーザの仕事日の地図内に、さらに別の時間的な地理的位置1314を作成する。
【0089】
ユーザは、職場からの帰宅で通る、2つ以上の路線を有し得る。冬期の間、例えば、ユーザは、より直接的な道路を通って帰宅し、職場を約5:10PMに出て、自宅に約6:00PMに到着し得る。これは、通勤路を表す時間的な地理的位置1304と同様の空間および時間の範囲に及ぶ、時間的な地理的位置1314を作成する。夏期は、このユーザは、景色のいい路線を通って帰宅し得る。夏期の帰宅路は、冬期の帰宅路とは完全に、または一部において異なる地理的位置を有し得る。また、夏期の帰宅路は、ユーザが職場を5:10PMに出る一方、6:10PMまで自宅に到着しないというように、より長くかかり得る。これは、冬期の帰宅路を表す時間的な地理的位置1314に対する代替の時間的な地理的位置1316を作成する。モバイルデバイスのセキュリティ設定によって、モバイルデバイスは、ユーザがどの路線を通って帰宅しようと、夏期の半ば中に冬期の道路を使用する場合にさえ、セキュリティ事象をトリガしなくてもよい。代替として、より厳しいセキュリティ設定が適用される場合、冬期のさなかに夏期の道路を通ることは、セキュリティ事象をトリガし得るが、3月中旬中は、モバイルデバイスは、セキュリティ事象をトリガすることなく、ユーザがいずれかの道路を通ることを容認してもよい。
【0090】
モバイルデバイスが使用され、移動される際の時間、日付、および地理的位置を記録することによって、セキュリティシステム、例えば、セキュリティモジュール214が、何が空間および時間を通した典型的な移動であるかを学習することが可能である。このユーザの「地理的位置シグネチャ」を、一連の時間−位置データ点として、データファイル内に記憶することができる。これらのデータ点のうちのいくつかまたはすべては、モバイルデバイスの過去の地理的位置および時間情報を含有する、多次元の地図を作成するために、共に階層化されてもよい。
【0091】
図14は、時間的な地理的位置の地図からの差異に基づき、モバイルデバイスを保護するためのプロセス1400を例証する。動作1402で、モバイルデバイスの地理的位置が検出される。動作1404で、地理的位置が検出される際の時間点が記録される。次に、動作1406で、地理的位置が、地理的位置が検出された時間点と関連付けられて記憶される。この地理的位置および時間点の組み合わせは、時間的な地理的位置である。時間的な地理的位置データ点は、モバイルデバイス104のメモリ容量、モバイルデバイス104が移動している速度等に基づき、様々なレベルの粒度を用いて記録されてもよい。時間的な地理的位置データ点を記録する粒度は、30秒毎または10分毎等の規則的な頻度で発生してもよい。いくつかの実現形態では、このデータは、図2に示されるモバイルデバイス104のメモリ204内に記憶されてもよい。時間的な地理的位置データは、他の場所の中でもとりわけ、同様に上記の図2に示されるユーザ情報210として、またはセキュリティモジュール214内に記憶されてもよい。
【0092】
地図が、動作1408で、複数の時間的な地理的位置に基づき、モバイルデバイスの経時的な移動から作成される。上で示したように、これは、緯度次元、経度次元、時間次元、および日付次元で構成される、多次元の地図であってもよい。また、地図に追加および/または代替の次元を含むことも可能である。この地図は、より多くの量のデータが蓄積されるにつれて、より詳細かつ潜在的により有用になり得る。例えば、ユーザがモバイルデバイスを最初に購入した際、モバイルデバイスが、ユーザの「通常の」時間的な地理的地図から離れたか否かを検出することは不可能である場合がある。ユーザが、ユーザが非典型的である(すなわち、「地図を離脱している」)道を移動していることを知っている場合、ユーザは、時間的な地理的位置データ点の記録を手動でオフにしてもよい。これは、地図の精度を改善するというよりはむしろ低下させ得るデータの地図への包含を防止し得る。
【0093】
モバイルデバイスが盗難されたか否か、置き忘れられたか否か、またはそうでなければ不当な場所に不当な時間にあるか否かを検出するために、判定点1410は、モバイルデバイスの現在の時間的な地理的位置を地図と比較し、現在の時間的な地理的位置が地図から閾値量より多く異なるか否かを判定してもよい。いくつかの実現形態では、この比較は、少なくとも一部において、人工知能、ヒューリスティクス、またはファジィ論理の使用を通して達成されてもよい。いくつかの実現形態では、閾値は、モバイルデバイスのユーザによって構成可能であってもよい。また、分析は、ユーザがユーザの通常の地図とは異なる外出をスケジュールしたか否かを調べるために、ユーザのカレンダーまたはスケジュール情報を利用してもよい。カレンダー情報は、ユーザ情報210内に含まれ、セキュリティモジュール214に提供されてもよい。
【0094】
差異の量が閾値量未満である際、プロセス1400は、モバイルデバイスが地図から極端に変化したか否かを再度問い合わせるために、「いいえ」の経路に沿って進み、判定点1410に戻る。このループは、継続的に、定期的に、または不規則に繰り返されてもよい。このループを繰り返す頻度は、一部において、モバイルデバイス104のプロセッサの能力、モバイルデバイス104が移動している速度、および/または他の要因に基づいてもよい。例えば、判定点1410で分析を実施する頻度は、モバイルデバイス104が歩行速度で移動している際により低くなり得、頻度は、モバイルデバイス104が高速道路速度で移動している際(例えば、自動車内にある間)により高くなり得る。
【0095】
また、閾値量は、少なくとも一部において、モバイルデバイスの同一の地理的位置または付近内の他のモバイルデバイスの存在に基づいてもよい。例えば、ユーザは、休暇中、ユーザの確立した地図とは異なり得る。しかしながら、休暇中、ユーザは、自己のモバイルデバイスを有する場合がある、ユーザの家族と共に旅行する場合がある。一実現形態では、家族(または、さらなる実施例として、同僚)のモバイルデバイスが、相互と関連付けられてもよい。一種の関連付けは、上記の図8に例証される親子関係である。これらの他のモバイルデバイスの存在は、閾値を調整するために使用されてもよい。また、他のデバイスの不在も、閾値を調整するために使用されてもよい。例えば、モバイルデバイスが他のモバイルデバイスが近隣にない限り特定の地理的位置内で滅多に見られない場合、それらのデバイスの不在は、ユーザの地図からの差異となり得る。例えば、親と関連付けられるモバイルデバイスは、時折、子がサッカーをしている夕刻にサッカー競技場に位置し得る。しかしながら、それらの夕刻は、子のモバイルデバイスもまた、サッカー競技場にある。例えば、ユーザがユーザのモバイルデバイスをサッカー競技場に忘れた場合、いったん子のモバイルデバイスがサッカー競技場の地理的位置を離れると、セキュリティ事象がトリガされ得る。他のモバイルデバイスの存在または不在は、時間的な地理的位置地図の追加の次元を構成し得る。
【0096】
プロセス1400に戻ると、現在の時間的な地理的位置が閾値量を超えて異なる際、プロセス1400は、「はい」の経路に沿って判定点1412に進む。判定点1412で、閾値は、モバイルデバイスと同一の地理的位置内の他のモバイルデバイスの存在に基づいて調整されてもよい。閾値が調整される際、プロセス1400は、調整された閾値に基づいて再評価するために、「はい」の経路に沿って進み、判定点1410に戻る。差異の閾値量が調整されない場合、プロセス1400は、「いいえ」の経路に沿って動作1414に進み、セキュリティ事象を開始する。セキュリティ事象は、モバイルデバイスをシャットダウンすること、モバイルデバイスの現在の位置を含む、別のデバイスへの自動電話発呼またはテキストメッセージを開始すること、モバイルデバイスを使用することができる前に、パスワードの入力を要求すること等を含んでもよい。ユーザ102は、例えば、ユーザ102が新しい場所に赴いており(または新しい時間に赴いており)、かつ「誤検知」セキュリティ事象を回避することを希望する場合、セキュリティ事象を手動でオフにしてもよい。
【0097】
図15は、生体測定データに基づき、デバイスを保護するためのプロセス1500を例証する。少なくとも一部において、生体測定データに基づき、セキュリティを提供することは、モバイルデバイスの正当なユーザ以外の誰かが、例えば、マーチャントとの未承認の取引を行うことによって、モバイルデバイスを悪用する機会を最小限にすることができる。ゼロ対話取引体験を提供することとユーザのアイデンティティを検証することとの間のバランスを取るために、ゼロ対話取引特長を使用し続けるために、生体測定データが、1時間に1回または1日に1回等、定期的に(または任意の定期的または不規則な時間に)求められてもよい。代替として、ユーザが単一の対話を用いて取引を行う実現形態では、生体測定データを入力することは、その単一の対話を含んでもよい。
【0098】
動作1502で、モバイルデバイスのセンサから、生体測定データが受信される。図2に例証されるモバイルデバイス104等の多くのモバイルデバイスは、生体測定データを受信することを含む、複数の目的に使用され得る入力デバイスを備えている。例えば、モバイルデバイス104は、カメラ222を含んでもよい。また、モバイルデバイスは、マイクロフォン1504も含んでもよい。他の実現形態では、生体測定データを収集する入力デバイスは、指紋スキャナ1506等の生体測定データを収集するため専用に使用されてもよい。他の種類の生体測定データを収集するために使用される汎用入力デバイスおよび/または専用生体測定データ入力デバイスもまた、本開示の範囲内であると想定される。
【0099】
次に、動作1508で、生体測定データが分析される。いくつかの実現形態では、生体測定データは、モバイルデバイス自体の上に存在するプロセッサおよびソフトウェアによって分析されてもよい。本実現形態は、モバイルデバイスが、ネットワークまたは他のコンピューティングデバイスにアクセスすることを必要とすることなく、ユーザのアイデンティティの単独型確認を提供することを可能にし得る。他の実現形態では、生体測定データは、分析のために、モバイルデバイスから別のコンピューティングデバイスに送信されてもよい。本実現形態は、モバイルおよび潜在的に低能力のデバイス上で容易に実現することができるものよりも、より高度かつコンピュータに対する負荷のより高い生体測定データを分析するための技法を可能にし得る。生体測定データの分析は、アナログ入力をデジタルデータに変換してもよく、または指紋等のデータの複雑なセットをハッシュコードのような比較的単純な一連のデータに変換してもよい。生体測定データの分析は、受信されるデータの種類に適合されてもよい。例えば、人の顔の写真を撮影することによって生体測定データを収集するためにカメラ222が使用される場合、その写真は、顔認識技法を使用して分析されてもよい。代替として、音声のサンプルを記録するためにマイクロフォン1504が使用される場合、そのデータは、音声認識技法を使用することによって分析されてもよい。追加レベルのセキュリティのために、例えば、人の顔の写真を撮影し、その人の音声を記録し、次いで生体測定データの両方のセットを分析すること等、複数の種類の生体測定データが共に使用されてもよい。
【0100】
判定点1510で、生体測定データの入力の分析が、モバイルデバイスと関連付けられる記憶された生体測定データと合致するか否かについての判定が行われる。例えば、指紋スキャンから生成されるハッシュコードを、ユーザがモバイルデバイスを設定している間にユーザが入力した、記憶されたハッシュコードと比較することができる。いくつかの実現形態では、比較に使用される記憶された生体測定データは、モバイルデバイスのローカルに記憶される。生体測定データは、例えば、図2に示されるユーザ情報210の一部として記憶されてもよい。この場合も同様に、これは、モバイルデバイスが単独型分析を提供することを可能にし得る。他の実現形態では、記憶された生体測定データは、例えば、図4に例証されるユーザプロファイル404の一部として、モバイルデバイスから遠隔に記憶されてもよい。生体測定データを遠隔に記憶することは、モバイルデバイス上のメモリ空間を節約し得、未承認の人が紛失した、または盗難されたモバイルデバイスから生体測定データを抽出することを防止することによって、より優れたセキュリティを提供し得る。
【0101】
生体測定データの分析が記憶された生体測定データと合致する際、プロセス1500は、「はい」の経路に沿って進み、動作1512で、モバイルデバイスの機能へのアクセスを与える。機能は、モバイルデバイス上で利用可能である、またはそれによって実現される、任意の種類の動作特長、データ等を含んでもよい。例えば、マーチャントとの取引を開始し、完了する能力は、一種の機能である。電話を掛ける能力は、携帯電話デバイス上の機能の一種である。特定のモバイルデバイスを個々のユーザのアイデンティティと関連付けることは、別の種類の機能である。例えば、図3に例証されるサーバ(単数または複数)118等のネットワークサーバは、少なくとも一部において、生体測定データを使用するログインに基づき、ネットワーク上に記憶されるユーザID(1)208をモバイルデバイスのシリアル番号と関連付けてもよい。本実現形態では、ユーザは、複数のモバイルデバイスと対話することができ、さらに、各デバイスを、ユーザの一意のユーザ識別子208、ならびに図4に示される支払い情報402、ユーザプロファイル404、および信用があるマーチャント(単数または複数)のリスト408等のそのユーザ識別子208に結びつけられる他のものとつなげた状態にすることができる。
【0102】
判定点1510で、分析された生体測定データが、記憶された生体測定データと合致しないと判定される場合、プロセス1500は、「いいえ」の経路に沿って進み、動作1514で、セキュリティ事象を開始してもよい。セキュリティ事象は、シャットダウンしてモバイルデバイス上のすべての記憶されたデータの削除を完了することから、警告メッセージがモバイルデバイス上に表示されることまで、いかなるものであってもよい。いくつかの実現形態では、セキュリティ事象は、モバイルデバイスの機能を、追加の料金が発生しない機能等に制限してもよい。他の種類のセキュリティ事象は、モバイルデバイスの現在の位置を通信する電子メールを送信すること、または電話を掛けることを含んでもよい。動作1514でのセキュリティ事象は、図14に例証される動作1414でトリガされるセキュリティ事象と同一であっても異なってもよい。
【0103】
セキュリティ事象は、時間的な地理的位置地図からの差異または生体測定ログインの失敗の他に、他の機構によってトリガされてもよい。いくつかの実現形態では、ユーザは、モバイルデバイスの遠隔から、セキュリティ事象を手動で開始することが可能であってもよい。これを達成するいくつかの機構には、電話番号に発呼すること、電子メールを送信すること、ウェブページからコマンドを入力すること等を含む。ウェブページは、モバイルデバイスの現在の地理的位置、ならびに過去の取引データ等を示す、そのモバイルデバイスのセキュリティウェブページであってもよい。例えば、ユーザが、ユーザのモバイルデバイスが紛失した、または盗難されたと疑う場合、そのユーザは、特定の電話番号に発呼し、コードを入力することができ、次いで、信号がネットワーク上で、かつブロードキャストでモバイルデバイスに送信され、モバイルデバイスを一時的にシャットダウンさせてもよい。他の実現形態では、セキュリティ事象を開始するために、異なるトリガが使用されてもよい。それらのトリガのうちのいくつかには、金融取引、例えば、モバイルデバイスを使用して大きい購入が開始される際にアラートメッセージを送信することを含む。
【0104】
広告および販売促進
図16は、マーチャント広告または販売促進を、マーチャントまたはその付近にあるモバイルデバイスに提供するための例証的なアーキテクチャ1600を示す。また、上述のモバイル電子商取引の特長を提供するモバイルデバイスも、そのモバイル電子商取引を推進するために、マーチャントが広告をするのに望ましい標的であり得る。アーキテクチャ1600では、複数のマーチャントが、マーチャント(1)1602、マーチャント(2)1604、およびマーチャント(N)1606として示され、図中、Nは、3以上の任意の数字であってもよい。マーチャントは、サーバ(単数または複数)118に入札1608を提出してもよい。入札1608は、それぞれのマーチャントが、モバイルデバイスに広告1610が送信されるようにするために支払う意思がある金額を示唆してもよい。広告1610は、図5に例証されるように、広告データベース126によって供給されてもよい。
【0105】
広告1610を受信する1人のユーザ102および1つのモバイルデバイス104は、図1に例証されるものと同一であってもよい。それぞれが各自のモバイルデバイス1614を有する、他のユーザ1612が存在してもよい。2人のユーザおよび2つのモバイルデバイスのみが図16に示されているが、任意の数のユーザおよびモバイルデバイスが、このアーキテクチャ内に存在してもよく、広告1610の適切な受信者であってもよいことが理解される。
【0106】
モバイルデバイス104および1614のそれぞれは、衛星112または他のソースから、地理的位置情報を受信してもよい。それぞれのモバイルデバイス104および1614は、異なるソース(例えば、一方のモバイルデバイスは無線アンテナ、および他方のモバイルデバイスはWiFiホットスポット)から地理的位置情報を受信してもよい。モバイルデバイス104および1614の地理的位置は、図5に例証される広告コンテンツ510と関連付けられる地理的位置(単数または複数)512と合致されてもよい。これは、モバイルデバイス104および1614に、位置関連広告を提供することができる。
【0107】
図17は、マーチャントによって提出された入札に基づき、デバイス上に広告を提示するためのプロセス1700を例証する。動作1702で、モバイルデバイスの地理的位置の指示が受信される。地理的位置は、図16に示される衛星112を参照して判定されてもよい。動作1704で、モバイルデバイスのユーザの広告嗜好が判定される。システムは、ユーザが広告を受信することを肯定的に選択するまで、ユーザが広告を受信しないように構成されてもよい。ユーザ嗜好情報は、図4に例証されるユーザプロファイル404等のユーザプロファイルの一部であってもよい。また、広告嗜好は、ユーザが広告を受信する意思がある広告のカテゴリおよびマーチャントを指定してもよい。いくつかの実現形態では、信用があるマーチャント(単数または複数)のリスト408が、広告をユーザに送信することができるマーチャントを決定してもよい。広告嗜好は、任意の他の種類のユーザ情報を含んでもよい。例えば、ユーザ情報は、ユーザとマーチャントとの間の過去の取引についての情報を含んでもよい。これは、例えば、ユーザが過去に購入し、再度購入することを希望し得る品物(例えば、トールサイズのラテ)について、またはユーザが同様に購入することを希望し得る関連する品物(例えば、貴方は昼食にチリドッグを購入しました、私たちの近隣の薬局で制酸剤を購入したいですか?)について、ユーザに伝えることによって、標的広告を作成するために使用されてもよい。
【0108】
次に、動作1706で、モバイルデバイスの地理的位置、およびユーザの広告嗜好に基づき、マーチャントが特定される。特定されるマーチャントは、モバイルデバイスから指定距離内のマーチャントのみを含んでもよい。これは、広告の見込まれるソースを、モバイルデバイスの地理的位置に近接して位置するマーチャントのみに限定することができる。例えば、ユーザがレストランが立ち並ぶ通りを歩いている場合、その通り沿いのレストランは、モバイルデバイス上に広告をする資格を有する場合があるが、街の向こう側に位置するレストランは、資格を有さない場合がある。マーチャントがモバイルデバイスに近接していると識別される閾値または半径は、広告の種類に基づいて変化してもよい。例えば、レストラン広告は、レストランの地理的位置の1/4マイル内のモバイルデバイスにのみ送信されてもよい。しかしながら、ホテル広告は、ホテルの地理的位置の5マイル内のモバイルデバイスを伴うユーザに送信されてもよい。加えて、広告は、レストラン広告は、夕食時間前の数時間内に、より一般的であるか、またはより大きい地理的地域を網羅し得、ホテル広告は、早朝はより大きい地理的地域を網羅するが、夜になるにつれて、地理的焦点を徐々に狭くし得るというように、時間によって区別されてもよい。
【0109】
少なくとも地理的位置および広告嗜好に基づき、いったんマーチャントのプールが特定されると、動作1708で、それらのマーチャントから入札が受信される。入札は、図3に例証される入札モジュール312によって受信され、処理されてもよい。入札のそれぞれは、マーチャントが入札している異なる要因、ならびに最大入札額、入札額の範囲、または他の入札特徴を含んでもよい。例えば、マーチャントは、過去にそのマーチャントから購入を行ったユーザのモバイルデバイス上に広告を掲載するために、より高い額を入札してもよい。さらなる実施例として、マーチャントは、マーチャントにより近いモバイルデバイス上に広告を掲載するために、より多く入札し、マーチャントからより遠く離れているモバイルデバイス上に広告を掲載するために、より少なく入札してもよい。
【0110】
動作1710で、広告が選択される。選択される広告は、入札額、ユーザ嗜好、および例えば、マーチャントが、入札額を支払うのに十分な金銭を広告アカウントに有しているか否か等の他の要因に基づいて判定されてもよい。いくつかの実現形態では、選択される広告を決定する落札入札は、最大金額と関連付けられる入札であってもよい。また、例えば、最高入札者が第2の最高入札者による入札額を支払う等の他の入札または競売取り決めも可能である。
【0111】
次に、動作1712で、選択された広告がモバイルデバイス上に提示される。広告は、図5および図16に例証される広告データベース126から供給されてもよい。より具体的には、広告は、図5に例証される広告コンテンツ510に基づいて生成されてもよい。広告は、モバイルデバイス上に、バナーとして、専用広告ウィンドウ内等に提示されてもよい。いくつかの実現形態では、広告は、ユーザが広告に対応するマーチャントの位置を容易に識別することができるように、地図と統合されてもよい。広告は、可変の期間、モバイルデバイス上に留まってもよい。いくつかの広告は、1分間等の固定時間の後に期限が切れてもよい。また、広告は、モバイルデバイスがマーチャントの付近の地理的位置を離れる際、そのマーチャントの広告が異なる広告に切り替えられるように、モバイルデバイスの地理的位置に基づいて期限が切れてもよい。
【0112】
図18は、マーチャントにあるデバイスの数が閾値を超える際、デバイスに販売促進を提供するためのプロセス1800を例証する。広告は、マーチャントの長所を売り込む情報を含有してもよく、または広告はまた、クーポンもしくはユーザがマーチャントを訪問することを奨励し得る一種の販売促進も含んでもよい。マーチャントは、大量の人をマーチャントの店舗を出入りするように推進することを所望し、多くのユーザが同じ時間にマーチャントの店舗に入ってくることを奨励するように、販売促進を構造化することを選択し得る。これはまた、忙しく、活気のあるマーチャントの特定の雰囲気またはムードにも寄与し得る。これらの種類の販売促進を「ウイルスのように」または直接ユーザからユーザに広めるために、モバイルデバイス上のソーシャルネットワーキング機能性が使用されてもよい。
【0113】
動作1802で、モバイルデバイスのそれぞれによって提供される地理的位置情報に基づき、マーチャントにあるモバイルデバイスの数が判定される。例えば、各モバイルデバイスは、衛星または他のシステムに基づき、その自己の地理的位置を検出し、複数のモバイルデバイスの地理的位置がマーチャントの地理的位置と相関される地図310内に含まれるように、その情報をサーバ(単数または複数)118に公開することができる。モバイルデバイスの数は、その地理的位置に存在する一意のユーザの数を表し得る。
【0114】
次に、判定点1804で、マーチャントにあるモバイルデバイスの数が閾値数と比較される。閾値数は、例えば、マーチャントがその敷地上に有することを望む人の数として、マーチャントによって設定されてもよい。本実現形態では、閾値は、整数であってもよい。閾値数は、少なくとも一部において、マーチャントにある、マーチャントが信用があるマーチャントと指定されるモバイルデバイスの数に基づいてもよい。例えば、マーチャントが、ユーザがこのマーチャントを信用があるマーチャントと指定することを期待して、新規ユーザを連れてくることを希望する場合、閾値は、例えば、存在するすべてのモバイルデバイスのうちの3分の1より多くがこのマーチャントを信用があるマーチャントと指定しない際に、閾値が超えられるというように、比率として設定されてもよい。マーチャントにあるモバイルデバイスの数が閾値数を超える際、プロセス1800は、判定点1804から「はい」の経路に沿って動作1806に進み、ユーザに販売促進を提供する。販売促進は、マーチャントで入手可能である商品またはサービスの割引であってもよい。販売促進は、マーチャントに存在するすべてのユーザに提供されてもよく、またはサブセットにのみ提供されてもよい。例えば、上顧客に報酬を与えるために、過去にこのマーチャントと取引を行ったユーザのモバイルデバイスに、クーポンが送信されてもよい。
【0115】
販売促進は、モバイルデバイスと関連付けられるユーザ情報に基づき、モバイルデバイスのユーザのそれぞれに個人化されてもよい。この使用する情報は、図2に例証されるユーザ情報210または図4に例証されるユーザ情報122と同一であってもよい。例えば、コーヒー店では、各ユーザは、ユーザが好物の飲料であると示唆したコーヒー飲料の1ドル引きのクーポンを受信してもよい。また、販売促進を個人化するために、他のユーザ情報が分析されてもよい。クーポンは、後の時点での割引を提供することによって(例えば、このクーポンは、明日から10日間有効である)、または地理的位置別の割引を提供することによって(例えば、このクーポンは、私たちの他の店舗のうちの1つでご使用ください)、ユーザがマーチャントに戻ることを奨励してもよい。また、クーポンは、次にそのユーザがそのマーチャントと取引を行う時に、クーポンが自動的に適用されるように、ユーザ識別と関連付けられてもよい。
【0116】
しかしながら、マーチャントにあるモバイルデバイスの数が閾値を超えない場合、プロセス1800は、「いいえ」の経路に沿って動作1808に進み、モバイルデバイスにメッセージを送信してもよい。メッセージは、閾値を超えるためには、あといくつのデバイスがマーチャントに存在しなければならないかの通知であってもよい。これは、閾値が超えられ、全員が販売促進を受信するように、ユーザが、ユーザのモバイルデバイスを用いて、ユーザの友達にこのマーチャント位置に来るように電話またはテキストすることを促すことによる、バイラルマーケティングのソースとなり得る。そのモバイルデバイスのユーザがユーザの地理的位置をマーチャントに公開することを選択する際にのみ、モバイルデバイスがマーチャントの地理的位置にあると数えられる実現形態では、これは、販売促進を受信するために、寡黙なユーザがこの情報を共有するよう促し得る。集団挙動に対して販売促進を提供することによって「仲間からの圧力」効果を利用する、多くの他の実現もまた可能である。
【0117】
また、モバイルデバイスの数によって示唆される大きい数の顧客が、マーチャントおよび/またはユーザにとって望ましくない場合も存在し得る。したがって、一実現形態では、「広告」は、いくつのモバイルデバイスがマーチャントに存在するか、およびどの程度でこの数が最大または閾値数を超えているかについての通知を含んでもよい。例えば、レストランは、レストランが有する座席より多くのモバイルデバイスが、その地理的位置に存在することを報告してもよい。この情報によって、ユーザは、ユーザが、そのレストランでテーブルが空くのを待たなければならない可能性があるということを予め警告されてもよい。別の実施例として、航空会社は、これらのユーザに、便がオーバーブッキング状態であることを通知するために、まだ空港にない(または搭乗口の閾値距離内にない)、搭乗予定のユーザのモバイルデバイスを特定してもよい。本実現形態は、より遅い便に乗るという提案を(おそらく、アップグレード等と引き換えに)、その提案を利用する可能性が最も高い顧客に提供するために、ユーザ情報122(例えば、便予約)と併せて、地理的位置を使用してもよい。これらの場合では、判定点1804からのプロセスフローが、ユーザデバイスの数が閾値数を超える場合にメッセージが送信されることに切り替えられてもよい。
【0118】
動作1808でメッセージを送信した後、プロセス1800は、動作1802に戻り、マーチャントにあるデバイスの数を再度判定してもよい。これは、閾値が超えられるまで、または販売促進期間が終了する期間まで繰り返してもよい。図16に例証されるプロセスは、プロセス1800と組み合わせられてもよい。例えば、マーチャントは、販売促進を含む広告を送信する権利に対して入札してもよい。
【0119】
位置に基づくクーポン
図19は、モバイルデバイスに地理的に関連するクーポンを提供するためのプロセス1900を例証する。クーポンは、マーチャントからモバイルデバイスに送信される、一種の販売促進または広告を表す。地理的関連クーポンは、クーポンを受け入れるマーチャントが近隣に位置する際、特定の位置に関連すると考えることができる。ユーザが、すべての入手可能であるクーポンではなく、ユーザの現在の位置に関連するクーポンを提示される場合、クーポンを選択し、使用することと関連付けられる摩擦が、最小化される。マーチャントの地域的な近傍と組み合わせられたクーポンを使用することによって、割引を受信することの奨励は、そうでなければマーチャントを迂回し得るユーザが立ち寄り、購入を行うことを促し得る。
【0120】
動作1902で、図1に示されるサーバ118等のコンピューティングデバイスは、モバイルデバイスの地理的位置に関連する、1つ以上のクーポンの要求を受信し得る。いくつかの実現形態では、モバイルデバイスのユーザは、例えば、「クーポンを送信」ボタンを押すことによって、通信を開始してもよい。他の実現形態では、通信は、モバイルデバイスによって自動的に開始されてもよい。例えば、ユーザは、そのようなクーポンが入手可能になる際に、地理的関連クーポンを受信する意欲を予め示唆していてもよい。
【0121】
動作1904で、モバイルデバイスの地理的位置が判定される。地理的位置は、図2の位置センサ230によって、例えば、GPS技術を使用して判定されてもよい。
【0122】
動作1906で、図4に示されるユーザプロファイル404等のユーザプロファイルが、例えば、サーバ118によってアクセスされてもよい。ユーザプロファイルは、ユーザが以前に関心を示した商品またはサービスの購入予定リスト等のユーザについての情報を含有してもよい。購入予定リストは、ユーザがユーザ自身に購入することを希望する物のリストであってもよく、または購入予定リストは、他の人のために買うショッピングリストもしくは贈り物のリストであってもよい。また、ユーザプロファイルは、図4に示される取引記録406等の取引記録を含有してもよい。取引記録は、ユーザが以前に購入した商品またはサービスを特定し得る。
【0123】
動作1908で、マーチャントから、モバイルデバイスにクーポンを送信する特権に対する入札が受信されてもよい。クーポンは、広告の形態として機能してもよく、モバイルデバイスにクーポンを送信することを希望するマーチャントは、クーポンを送信する料金を請求されてもよい。いくつかの実現形態では、最高入札額のマーチャントが、モバイルデバイスにクーポンを送信することを許可されてもよい。
【0124】
動作1910で、地理的に関連するクーポンがモバイルデバイスに送信されるように選択される。選択は、モバイルデバイスの地理的位置1912に基づいてもよい。選択されるクーポンは、モバイルデバイスの現在の位置の比較的近隣のマーチャント位置で引き換え可能であるため、地理的に関連する。上述のように、「付近」の概念は、マーチャント位置の所定の近傍内のモバイルデバイスの存在によって判定されてもよい。
【0125】
いくつかの実現形態では、また、他の要因も、クーポンを選択するために使用されてよい。例えば、クーポンは、クーポンが有効である、限られた時間範囲を有してもよい。レストランのクーポンは、日曜日から木曜日までのみ有効であり得る。コーヒー店のクーポンは、11:00AMの後にのみ有効であり得る。したがって、ユーザは、クーポンを使用するためには、適地(すなわち、地理的位置)に適時にいなければならない場合がある。したがって、地域的制限または時間的制限のいずれかのために近い将来使用することができないクーポンをユーザに送信することは、ユーザにとって不満であり、かつ限定的使用である場合がある。したがって、また、動作1910は、地理的関連クーポンが有効な期間1914に基づき、地理的関連クーポンを選択してもよい。
【0126】
加えて、地理的に関連するクーポンを選択して、モバイルデバイスに送信するために、ユーザプロファイル1916が使用されてもよい。ユーザプロファイルが購入予定リストを含む場合、購入予定リストに含まれている商品またはサービスのクーポンが選択されてもよい。同様に、ユーザプロファイル1916が取引記録を含む場合、モバイルデバイスに送信されるクーポンは、取引記録に基づいてもよい。例えば、取引記録に記録されている過去の購入に基づき、ユーザが何を将来買う可能性が高いかについての推測が行われてもよい。したがって、取引記録に基づき、ユーザにとって関心がある可能性が高い商品またはサービスのクーポンが選択されてもよい。
【0127】
また、モバイルデバイスに送信するクーポンの選択は、動作1908でマーチャントから受信される入札1918に基づいてもよい。例えば、モバイルデバイスが競合するマーチャントの付近にある場合、それらのマーチャントは、自分たちのクーポンをモバイルデバイスに送信し、競合他社がクーポンを送信することを防止することを希望する場合がある。したがって、入札1908は、モバイルデバイスに送信するクーポンの選択で使用される追加の要因であり得る。いくつかの実現形態では、落札マーチャントは、ユーザがクーポンを実際に引き換えるまで、入札額を支払わない場合がる。モバイルデバイスに送信するクーポンを選択するために、上記の要因(例えば、地理的位置1912、期間1914、ユーザプロファイル1916、および/または入札1918)の任意の組み合わせが使用されてもよい。
【0128】
動作1920で、選択された地理的関連クーポンがモバイルデバイスに送信される。クーポンは、例えば、図1に示される無線アンテナ114から信号として無線で送信されてもよい。
【0129】
図20は、集団グループ挙動に基づき、モバイルデバイスにクーポンを提供するためのプロセス2000を例証する。上述のように、マーチャントは、より多い(またはより少ない)顧客がマーチャント位置に来ることを所望する場合がある。挙動を奨励する一方法は、集団またはグループ挙動に基づき、クーポンを提供することによるものである。例えば、モバイルデバイスの数が閾値を超える場合、クーポンは、マーチャント位置にあるすべてのモバイルデバイスに入手可能にされてもよいが、クーポンは、その閾値が到達されるまで、モバイルデバイスのいずれにも提供されなくてもよい。
【0130】
動作2002で、モバイルデバイスがマーチャントの所定の近傍内にあることが判定される。所定の近傍内の存在の判定は、上述のものと同様であってもよい。
【0131】
動作2004で、モバイルデバイスが所定の近傍内にあるという判定に応答して、モバイルデバイスに通知が送信される。通知は、ユーザがアクションを実施することの要求、およびクーポンがモバイルデバイスに送信される前に、同様にアクションを実施しなければならない、マーチャントの所定の近傍内のモバイルデバイスの他のユーザの閾値数の指示を含んでもよい。アクションは、図1に示されるネットワーク116等の通信ネットワーク上で維持されるアカウントにログインすることであってもよい。ログインは、ユーザが存在し、クーポンを受信する準備が整っているという信号であってもよい。ユーザは、例えば、サーバ118またはマーチャントサーバ108にログインしてもよい。マーチャントで購入を行う、友達にマーチャントに来るよう招待するメッセージを送信する等の他のアクションが要求されてもよい。
【0132】
また、通知は、クーポンの説明も含んでもよい。例えば、通知は、10人がこのコーヒー店に来て、彼らのアカウントにログインする場合、全員が1杯のコーヒーの1ドル引きのクーポンを受信することを示唆してもよい。
【0133】
判定点2006で、通知が制限時間を含むか否かが判定される。いくつかの実現形態では、ユーザがアクションを実施しなければならない制限時間が存在してもよい。そのような実現形態では、動作2004で送信される通知はまた、制限時間の指示も含んでもよい。判定点2006で、通知が制限時間を含まない場合、プロセス2000は、「いいえ」の経路に沿って進み、動作2008を継続する。通知が制限時間を含む場合、プロセス2000は、「はい」の経路に沿って判定点2014に進む。
【0134】
動作2008で、そのアクションを実施した所定の近傍内のユーザの数が判定される。アクションが、ウェブベースのサービスまたはアカウントにログインすることである場合、サービスまたはアカウントを管理する事業体は、ログインに基づき、ユーザの数を数えてもよい。
【0135】
判定点2010で、アクションを実施した所定の近傍内のユーザの数が、動作2004で送信された通知内に提供された閾値数と比較されてもよい。閾値より少ない数がアクションを実施したと判定される場合、プロセス2000は、「いいえ」の経路に沿って進み、所定の近傍内の何人のユーザがアクションを実施したかを再度判定するために、動作2008に戻る。
【0136】
ユーザの数が閾値を超える場合、プロセス2000は、「はい」の経路に沿って動作2012に進む。動作2012で、マーチャントで引き換え可能なクーポンが、アクションを実施したユーザのモバイルデバイスに送信される。
【0137】
判定点2006に戻ると、通知が制限時間を示唆する際、プロセス2000は、「はい」の経路に沿って判定点2014に進む。判定点2014で、制限時間の期限が切れているか否かが判定される。制限時間が明確な終了の期間を有する場合、いったんその時間に到達すると、クーポンはそれ以上ユーザに送信されない。したがって、制限時間の期限が切れたと判定される場合、プロセス2000は、「はい」の経路に沿って動作2016に進み、プロセス2000は終了する。
【0138】
クーポンが送信される時間が依然として開始していないか、または現在進行中であるかのいずれかであるために、依然として制限時間の期限が切れていない場合、プロセス2000は、「いいえ」の経路に沿って動作2018に進む。
【0139】
動作2018で、制限時間内にアクションを実施した所定の近傍内のユーザの数が判定される。
【0140】
判定点2020で、制限時間内にそのアクションを実施した所定の近傍内のユーザの数が、閾値数と比較される。閾値より少ない数がアクションを実施した際、プロセス2000は、「いいえ」の経路に沿って進み、制限時間内にアクションを実施した所定の近傍内のユーザの数が再度判定される、動作2018に戻る。
【0141】
閾値より多い数のユーザがアクションを実施した場合、プロセス2000は、「はい」の経路に沿って、動作2012に進み、そこではマーチャントで引き換え可能なクーポンが、制限時間内にアクションを実施したユーザのモバイルデバイスに送信される。
【0142】
図21は、モバイルデバイスのユーザがサーバまたは他のコンピューティングデバイスにログインするのに応えて、モバイルデバイス上でクーポンを有効化するためのプロセス2100を例証する。いくつかの実現形態では、ユーザは、前もってクーポンを選択し、ユーザのモバイルデバイスにダウンロードすることを希望し得る。これを行う一方法は、ユーザが、デスクトップコンピュータ、またはモバイルデバイスとは異なる場合がある、いくつかの他のコンピューティングデバイスから、アカウントにアクセスし、次いでモバイルデバイスにプッシュされる、またはユーザの一意の識別子と関連付けられ、後でモバイルデバイスから取り出されるクーポンを選択することを伴ってもよい。
【0143】
動作2102で、ユーザのログインの認証情報が受信される。ログイン認証情報は、モバイルデバイスから、またはデスクトップコンピュータ等の別のコンピューティングデバイスから入力されてもよい。いくつかの実現形態では、また、ログイン認証情報は、特別な特権を有するグループにおける会員資格を示唆してもよく、ないしは別の方法で、グループの会員ではないユーザに提供されるものとは異なるクーポンを受信することができる。例えば、会員資格が要求される店舗(例えば、Costco、Bi−Mart等)で引き換え可能なクーポンは、会員であるユーザにのみ送信され得る。また、ユーザのログイン認証情報は、ユーザの取引記録とも関連付けられてもよい。
【0144】
動作2104で、例えば、図4に示される広告データベース126等のネットワークアクセス可能なデータベース上で入手可能な複数のクーポンが、ユーザに提示されてもよい。ネットワークアクセス可能なデータベースは、インターネットを通してアクセス可能であり、ウェブページとしてユーザインターフェース内に提示されてもよい。他の実現形態では、ネットワークアクセス可能なデータベースは、携帯電話サービス提供者によって運営されるネットワーク等の限定されたネットワークから使用可能であるアプリケーションストア(またはこの場合では、「クーポンストア」)のように実現されてもよい。
【0145】
動作2106で、マーチャントで引き換え可能なクーポンの複数のクーポンからのユーザによる選択が受信される。また、ユーザは、1回に2つ以上のクーポンを選択してもよい。
【0146】
動作2108で、クーポンの未有効化版がモバイルデバイスに送信されてもよい。未有効化版は、クーポンのプレースホルダまたは簡略表現であってもよい。これは、小さいファイルサイズを有するが、また、クーポン自体を一意に識別することによって特徴付けられ得る。また、未有効化版は、クーポンが引き換えられるために必要なすべての情報を伴う完全なクーポンを提供するが、クーポンを有効化するためのコード、トークン、キー、または同様のデータが提供されるまで、クーポンを遮断するか、ないしは別の方法で未有効化することによって実現されてもよい。
【0147】
動作2110で、モバイルデバイス上に未有効化版が存在するクーポンが特定されてもよい。ユーザがユーザのデバイスに既にダウンロードしており、いったん有効化されると使用することができる、クーポンのリストを作成することと考えられてもよい。
【0148】
動作2112で、動作2110で特定される未有効化クーポンのうちの1つがユーザに推奨されてもよい。推奨は、モバイルデバイスの地理的位置、ユーザの取引記録等の任意の数の要因に基づいてもよい。ユーザは、どのクーポンをユーザが有し、モバイルデバイス上で利用可能であるかを忘れる場合がある、またはユーザは、ユーザがクーポンを既にダウンロードしたマーチャントが近隣にあることに気付かない場合がある。クーポンをユーザに推奨することにより、ユーザがユーザのクーポンを十分に活用することを助けることができる。
【0149】
動作2114で、モバイルデバイスがマーチャントの所定の近傍内に位置する間に、モバイルデバイスからログイン認証情報が受信される。例えば、マーチャント(またはマーチャントの正面の駐車場)に到着した後、ユーザは、クーポンにアクセスするため、マーチャントにユーザが到着したことを通知するため、または別の理由のために、ユーザのログイン認証情報を手動で入力してもよい。いくつかの実現形態では、ユーザは、モバイルデバイスがマーチャントの所定の近傍に入る際にメッセージを自動的に送信するように、モバイルデバイスを設定してもよい。ユーザログイン認証情報を自動的に提供することによって、クーポンを引き換えることに関係する摩擦が低減され得る。
【0150】
動作2116で、現在の時間が判定される。現在の時間は、図2に示されるカレンダー/時計228によって判定されてもよい。いくつかの実現形態では、現在の時間は、動作2114においてログイン認証情報が受信される際の時間であってもよい。
【0151】
判定点2118で、モバイルデバイスのログイン認証情報を受信する時間が、所定の時間と比較されてもよい。ログイン認証情報を受信する時間が所定の時間と合致する際、プロセス2100は、「はい」の経路を辿り、動作2120に進む。ログイン認証情報を受信する時間が所定の時間と合致しない際、プロセス2100は、その「いいえ」の経路を辿り、動作2116に戻り、現在の時間を再判定する。ログイン認証情報を提供することが、時間を判定する働きをする実現形態では、ユーザは、現在の時間をリセットするために、ログイン認証情報を再入力または再伝送する必要がある場合がある。
【0152】
動作2120で、クーポンを有効化するデータが、モバイルデバイスに伝送される。データは、コード、トークン、キー等であってもよい。いったん有効化されると、ユーザは、モバイルデバイスのディスプレイ上に示される視覚画像(例えば、バーコードまたは従業員が販売時点情報管理端末に入力する別のコード)のいずれかとしてマーチャントに提示することによって、クーポンを使用することを選択してもよく、またはいくつかの実現形態では、クーポンは、ユーザがモバイルデバイスを使用して購入を行う際に自動的に適用されてもよい。
【0153】
地理的位置に基づく例証的な通知および推奨
図22は、代表的なユーザ102がモバイルデバイス104上で近隣のマーチャントについての情報を受信する、例証的なアーキテクチャ2200を示す。ユーザ102およびユーザのモバイルデバイス104は、ここでは、マーチャント(1)2202、マーチャント(2)2204、およびマーチャント(3)2206として表される、いくつかのマーチャントの付近に位置し得る。マーチャントは、図1に示されるマーチャント106と同様であってもよい。モバイルデバイス104の位置は、図2に示される位置センサ230によって判定されてもよい。例えば、衛星112は、モバイルデバイス104にグローバルポジショニング情報を提供してもよい。様々なマーチャント2202、2204、および2206の位置は、モバイルデバイス104に直接提供されてもよく(例えば、無線電波伝送によって)、またはサーバ(単数または複数)118上で入手可能であるマーチャントプロファイル122内に記憶される地理的位置500として含まれてもよい。本実現形態では、サーバ(単数または複数)118は、ユーザ102のマーチャント2202、2204、および2206との相対的近傍を判定するために、マーチャントの地理的位置2202、2204、および2206をモバイルデバイス104の地理的位置と比較してもよい。
【0154】
「付近」の概念は、ユーザ102およびモバイルデバイス104を中心とする円2208等の所定の近傍によって判定されてもよい。半径で表され得る円2208の寸法は、モバイルデバイス104の地理的位置、ユーザ102によって設定されるユーザ嗜好、モバイルデバイス104によって受信される無線信号の強度、または他の要因に基づいて変化し得る。また、円2208の寸法は、経時的に変化し得、ユーザ102とモバイルデバイス104との間の対話の本質に基づいて変化し得る。ここでは、円2208として例証されるが、モバイルデバイス104に対する所定の近傍は、任意の形状を有してもよい。例えば、ユーザ102が、通りが規則的な格子パターンに配設される都会の環境にいる場合、形状は、正方形または長方形であってもよい。
【0155】
円2208の位置または円が中心とする点は、いくつかの実現形態では、モバイルデバイス104の現在の位置ではなく、固定位置に基づいてもよい。例えば、ユーザ102は、ユーザの自宅、職場、または他の住所を提供してもよい。ユーザ102は、この固定位置の周囲で頻繁に買物をし得、また、この固定位置に頻繁に戻り得る。したがって、いくつかの実現形態では、ユーザ102は、ユーザのモバイルデバイス104が別の地理的位置にある際にさえ、ユーザの自宅、職場等の付近のマーチャントで有用であるクーポンの通知を受信してもよい。
【0156】
また、アーキテクチャ2200は、モバイルデバイス104の所定の近傍の外側にある、マーチャント(4)2210およびマーチャント(5)2212も示す。いくつかの実現形態では、これらのマーチャント2210および2212についての情報は、マーチャント2210および2212は、遠すぎると見なされるため、ユーザ102に提供されなくてもよい。3つのマーチャント2202、2204、および2206が所定の近傍内にあるように示され、2つのマーチャント2210および2212が所定の近傍の外側にあるように示されているが、これらの数は、例証にすぎず、任意の数のマーチャント(ゼロを含む)が、所定の近傍の内側または外側にあってもよい。
【0157】
マーチャント2202、2204、2206、2210、および2212のそれぞれは、そのマーチャントによって販売される商品/サービス502と関連付けられてもよい。入手可能である具体的な商品/サービスは、サーバ(単数または複数)118によって、それぞれのマーチャント2202、2204、2206、2210、および2212のそれぞれのマーチャントプロファイル122を参照して特定されてもよい。
【0158】
また、サーバ(単数または複数)118は、図4に示されるユーザ情報120へのアクセスを有してもよい。モバイルデバイス104と関連付けられるユーザ識別子208、およびそのユーザのユーザ情報120は、サーバ(単数または複数)118が、ユーザが関心がある品物のリスト408を様々なマーチャントによって販売される商品および/またはサービス502と比較することを可能にし得る。合致が存在し、かつ合致するマーチャントが円2208またはモバイルデバイス104の所定の近傍内にある際、ユーザ102は、合致を通知されてもよい。
【0159】
また、1つ以上のオンライン小売店126は、サーバ(単数または複数)118と通信状態にあってもよく、またはモバイルデバイス104と通信状態にあってもよい。いくつかの実現形態では、サーバ(単数または複数)118は、オンライン小売店(単数または複数)126によって提供される商品および/もしくはサービスを、近隣のマーチャント2202、2204、および2206によって提供される商品ならびに/もしくはサービス502と比較し、オンライン小売店(単数または複数)126からの提供物ならびに近隣のマーチャント2202、2204、および2206からの提供物のいずれかまたは両方を含む推奨を、ユーザ102に対して行ってもよい。
【0160】
通知、推奨、または通信の形態でユーザ102に提供される情報は、近隣のマーチャント2202、2204、および2206が、他の現実のマーチャントならびにオンライン小売店128と競合する、ユーザ102に対して特売を行う、一種の広告であってもよい。例えば、近隣のマーチャント2202、2204、および2206は、現実の販売を推進することを試みるために、取引記録406またはユーザが関心がある品物のリスト410等の「オンライン世界」からのデータを使用してもよい。代替として、マーチャント2202、2204、および2206は、販売している商品および/またはサービスのリスト、ならびにクーポン等の販売促進を、図1および図5に示されるマーチャントプロファイル124等のオンラインリポジトリに提出してもよい。オンラインリポジトリ(例えば、マーチャントプロファイル122に接続されたサーバ(単数または複数)108)は、どのユーザがマーチャント2202、2204、および2206に関する販売促進または通知を受信するかを判定するために、ユーザの特徴を分析してもよい。逆に、オンライン小売店128は、自己の品物についての情報が、地元のマーチャント2202、2204、および2206の品物502についての情報と共に送信されるようにしてもよい。オンライン小売店128がより低い価格を提供することができる場合、これは、ユーザ102が現実のマーチャントから購入を行うことを阻止し得る。モバイルデバイス104の地理的位置およびユーザ情報120を利用する、オンライン小売店とオフラインマーチャントとの間の他の種類の競合および提携関係が、以下に記載される。
【0161】
図23Aおよび図23Bは、マーチャントで入手可能である品物についての通知を、モバイルデバイスのユーザに送信するためのプロセス2300を例証する。動作2302で、モバイルデバイスからユーザの識別子が受信される。ユーザの識別子は、図2図4に示されるユーザ識別子208と同一または同様であってもよい。
【0162】
動作2304で、ユーザが関心のある品物が特定されてもよい。どの品物がユーザにとって関心があるかの特定は、ユーザの識別子に基づいてもよい。ユーザが関心のある品物は、ユーザが以前に閲覧した商品および/もしくはサービスのリスト、商品および/もしくはサービスの購入予定リスト、ユーザが有するオンライン小売店のショッピングカート内に含まれている商品および/もしくはサービスのリスト、ユーザと関連付けられるユーザプロファイル内で識別される品物、またはユーザの関心についての情報の別の同様のソースであってもよい。ユーザプロファイルは、図4に示されるユーザプロファイル404と同様であってもよい。例えば、ユーザはまた、関心がある商品および/またはサービスのカテゴリを手動で選択してもよく、これらのカテゴリは、ユーザプロファイルの一部として記憶されてもよい。また、ユーザプロファイルは、ソーシャルネットワークまたは友達のリストに結び付けられてもよく、ユーザが関心がある品物は、友達もしくはソーシャルネットワーク連絡先によって購入された品物を含む、品物または関心から推測されてもよい。また、ユーザプロファイルは、ソーシャルネットワークを管理するウェブサイト等の外部ソースから部分的に、または全面的に取り込まれてもよい。ユーザの識別子は、ソーシャルネットワーク(または他の)サイト上のユーザのアカウントへのアクセスを提供してもよく、したがって、外部ユーザプロファイルへのアクセスを提供してもよい。
【0163】
動作2306で、モバイルデバイスの地理的位置が判定される。地理的位置は、図2に示される位置センサ230によって判定されてもよい。
【0164】
動作2308で、モバイルデバイスの地理的位置の所定の近傍内にあるマーチャント(単数または複数)が特定される。マーチャント(単数または複数)は、マーチャント位置の地図を参照し、地図をモバイルデバイスの地理的位置と比較して、モバイルデバイスと様々なマーチャントとの間の距離を判定することによって特定されてもよい。所定の近傍は、図22に示されるように、ユーザの周囲に円を形成する、半径等の距離であってもよい。
【0165】
動作2310で、動作2304で特定された品物が、動作2308で識別されたマーチャントによって提供される品物と比較される。逆に、動作2308でマーチャントによって提供される品物が、動作2304で特定された品物と比較されてもよい。このようにして、マーチャントは、マーチャントが提供する品物が、ユーザが関心がある品物のうちのいずれかと同様であるか否かを識別してもよい。提供される品物は、マーチャントの在庫品目内の任意の商品および/またはサービスを含んでもよい。
【0166】
一実現形態では、動作2312で、マーチャントの地理的位置およびマーチャントの現在在庫がある品物が、マーチャントから受信されてもよい。例えば、マーチャントは、図5に示されるマーチャントプロファイル124等のマーチャントプロファイルに盛り込むために、マーチャントの地理的位置および現在の在庫品目のリストをサーバに提出してもよい。上述のサーバ(単数または複数)118等のサーバは、ユーザの情報のいずれもマーチャントに公表することなく、ユーザが関心のある品物およびマーチャントの在庫品目を比較してもよい。これは、ユーザが、情報をマーチャントに知られることなく、近隣のマーチャントがユーザの関心に合致する、または関連する品物を提供している時を知るという利益を享受することを可能にし得る。
【0167】
別の実現形態では、動作2314で、ユーザが関心がある品物のリストがマーチャントに提供される。比較は、マーチャントによって実施されてもよく、次いで、動作2316で、マーチャントから応答が受信されてもよい。ユーザおよびサーバのいずれかまたは両方が、応答を受信してもよい。応答は、マーチャントがユーザの関心と合致する品物を有するか否かによって、「はい」または「いいえ」を示唆してもよい。また、応答は、マーチャントからユーザが関心がある品物を識別したソース(例えば、サーバ)への支払いまたは支払い確約も示唆してもよい。ユーザが関心がある品物を直接マーチャントに提供することは、サーバに要求することなく、リストをマーチャントの在庫品目と比較することを可能にし得る。これは、モバイルデバイスが、マーチャントと直接通信することはできるが、モバイルデバイスが、サーバと通信するためのネットワーク接続にアクセスすることができない際に適切であり得る。
【0168】
比較を行うために使用される技法に関わらず、動作2318で、マーチャントが、ユーザが関心がある品物またはユーザが関心がある品物に関連する品物を提供するか否かが判定される。例えば、野球のボールが、ユーザが関心のある品物である場合、直接合致ではないが、バットまたはグローブもまた、ユーザが関心があり得ると推測され得る。合致が存在しない場合、プロセス2300は、「いいえ」の経路に沿って進み、動作2306に戻る。モバイルデバイスが移動すると、異なるマーチャントがモバイルデバイスの所定の近傍内となり、これらの新しいマーチャントのうちの1つが、ユーザが関心のある品物を提供し得る。マーチャントがユーザが関心がある品物を提供する場合、プロセス2300は、「はい」の経路に沿って進む。プロセス2300の続く部分は、図23B上に示されている。
【0169】
動作2320で、動作2318からの判定の通知が生成される。通知は、合致が存在することを単に述べてもよい。しかしながら、通知はまた、ユーザが関心のあるどの品物がマーチャントによって提供されるか、どの近隣のマーチャントがその品物を販売するか、マーチャントへの地図、商品もしくはサービスの価格、商品もしくはサービスに利用可能であるいずれかのクーポンまたは割引、クーポンもしくは割引の引き換え期間、1人当たりが入手可能である品物の最大数、および/あるいは他の情報等も特定してもよい。
【0170】
動作2308で複数のマーチャントが特定される際、通知は、それらのマーチャントのリストまたは地図を含んでもよい。特定されたマーチャントが比較的近隣(例えば、100ヤード以内)にある場合、通知は、マーチャントまでの距離を示す、マーチャントのリストであってもよい。特定されたマーチャントが遠く離れている(例えば、5マイル以内)場合、通知は、マーチャントの位置を示す地図を含んでもよい。また、通知は、ユーザが価格を容易に比較することができるように、マーチャントでの品物の価格も含んでもよい。
【0171】
動作2322で、マーチャントに連絡するか、または連絡しないかの決定が行われる。この決定は、ユーザの識別子と関連付けられるユーザプロファイルまたはユーザについての他の種類の情報に基づいてもよい。マーチャントが連絡されない際、プロセス2300は、「いいえ」の経路に沿って動作2324に進む。
【0172】
動作2324で、動作2320で生成された通知がモバイルデバイスに送信される。例えば、動作2304で特定された品物は、ユーザがクリスマスまたは別の祝日のためのショッピングリスト上に有する商品および/またはサービスのリストであり得る。ユーザがユーザのモバイルデバイスと共にショッピングモールを通って移動する際、モバイルデバイスは、ユーザに、ユーザのショッピングリストからのどの品物がどの店舗にあるかを伝える、一連の通知を受信してもよい。これは、ユーザが、ユーザのリスト上の品物を迅速に見つけ、購入することを可能にし得、また、この技法は、ユーザが、リスト上の品物の最低価格を有するマーチャントを見つけることも可能にし得る。
【0173】
動作2322で、マーチャントに連絡するという決定が行われる場合、プロセス2300は、「はい」の経路に沿って動作2326に進む。動作2326で、動作2320で生成された通知がマーチャントに送信される。いったんマーチャントがユーザが関心がある品物を提供すると通知されると、マーチャントは、販売を行うことを期待して、モバイルデバイスのユーザに連絡することを希望し得る。ユーザに連絡するという決定は、マーチャントの入手可能であり、かつ未使用の在庫品目に基づいてもよい。例えば、マーチャントがスパまたはレストランのようなサービス提供者である場合、マーチャントは、比較的固定の料金を有し、したがって、未使用の収容能力を最小限にすることについて関心がある場合がある。マーチャントは、マーチャントの余剰収容能力または余剰在庫品目に基づき、何人のユーザに連絡するか、およびどれだけ積極的にユーザが関心がある品物を販売促進するかを決定してもよい。
【0174】
動作2328で、マーチャントから支払いが受信されてもよい。支払いは、例えば、図1および図3に示されるサーバ(単数または複数)118等、プロセス2300を実現するサーバによって受信されてもよい。支払いは、図3に示される支払いモジュール318によって受信され、処理されてもよい。支払いを受信するのに応答して、プロセス2300は、動作2324に進み、モバイルデバイスに通知を送信してもよい。支払い額は、複数のマーチャント間での入札プロセスを通して導き出されてもよい。例えば、モバイルデバイスの所定の近傍内の2つ以上のマーチャントが、同一の商品またはサービスを販売する際、それらのマーチャントのそれぞれが、競合入札を行ってもよく、落札入札を有するマーチャントが、動作2324でモバイルデバイスに送信される通知内に含まれてもよい。
【0175】
また、動作2324で送信されるモバイルデバイスへの通知に、ユーザが関心がある商品またはサービスのうちの1つのクーポンも含まれてもよい。マーチャントは、ユーザがユーザの関心と合致する商品またはサービスを購入することを促すために、通知内にクーポンが含まれるようにすることを選択してもよい。ユーザの関心は、図4に示されるユーザ情報120から判定されてもよい。いくつかの実現形態では、ユーザの関心を推測するために、ユーザ情報に対して、データマイニング技法が適用されてもよい。例えば、ユーザの関心が、ユーザがオンラインマーチャントと確立したオンラインショッピングカートから導出される場合、マーチャントは、商品またはサービスの価格をオンライン小売店によって提供される価格以下に下げるクーポンを提供してもよい。オンライン小売店は、マーチャントがオンライン小売店に販売の「獲得」に対する報酬を支払う場合にのみ、オンラインショッピングカートの中身およびそれらのショッピングカート内の品物の価格をマーチャントに公表することを選択してもよい。例えば、オンライン小売店の利幅が特定の商品の販売に対して1ドルの利潤を生む場合、オンライン小売店は、1ドルの手数料と交換に、ショッピングカート情報をマーチャントに提供してもよい。また、手数料は、ユーザがマーチャントから商品を実際に購入するか否かを条件としてもよい。いくつかの実現形態では、マーチャントからオンライン小売店への支払いは、サーバ(単数または複数)118によって仲介されてもよい。
【0176】
上述のように、通知はまた、ユーザが関心がある品物と合致する品物を有するマーチャントの位置を示す地図であってもよい。例えば、マーチャント位置の地図上の各指示は、合致する、または同様の品物のリスト、品物の価格、ユーザがモバイルデバイスで入手可能であるクーポンまたは待遇の識別等、そのマーチャントについての追加情報を提供してもよい(例えば、ポップアップウィンドウ内に)。
【0177】
図24は、近隣の現実のマーチャントについての情報と共に、オンライン購入の推奨を提供するためのプロセス2400を例証する。動作2402で、ユーザの識別子がモバイルデバイスから受信される。図23に示される動作2302と同様に、ユーザの識別子を受信することは、ユーザについての情報をモバイルデバイスと関連付けるように機能することができる。
【0178】
動作2404で、モバイルデバイスの所定の近傍内にあるマーチャントの推奨の要求が受信される。いくつかの実現形態では、要求は、モバイルデバイスのユーザによって手動で、例えば、ユーザが「近隣のマーチャントを推奨」ボタンを押すのに応えて送信されてもよい。他の実現形態では、要求は、モバイルデバイスによって自動的に伝送されてもよい。
【0179】
動作2406で、モバイルデバイスの地理的位置が判定される。地理的位置は、図2に示される位置センサ230によって判定されてもよい。
【0180】
動作2408で、同様にモバイルデバイスのユーザに割引を提供する、モバイルデバイスの所定の近傍内のマーチャントが特定される。割引は、動作2402で受信されたユーザの識別子と関連付けられる属性に基づいてもよい。例えば、ユーザが特定のマーチャントでの割引を受信するグループの会員である場合、ユーザ会員が所定の近傍内にいる場合に、そのマーチャントが特定されてもよい。マーチャントがユーザの自宅または職場の住所の近隣にある場合、ユーザの連絡先情報が、割引の資格を判定するソースであり得る。同様に、ユーザが所有するクレジットカードの種類またはクレジットの点数等のユーザの金融情報は、ユーザに、一般に入手可能ではない割引へのアクセスを提供し得る。モバイルデバイスの所定の近傍内の2つ以上のマーチャントが、モバイルデバイスのユーザに割引を提供する際、所定の近傍内の複数のマーチャントが特定されてもよい。例えば、地図内に、マーチャントの位置を示す「フラグ」または「ピン」を伴う地図を生成するために、複数のマーチャントのそれぞれの地理的位置が使用されてもよい。この地図は、ユーザが、複数のマーチャントに移動すること、およびそれらから選択することができるように、ユーザのモバイルデバイスに送信されてもよい。
【0181】
いくつかの実現形態では、マーチャント(単数または複数)は、ユーザの取引記録406に基づいて特定されてもよい。例えば、取引記録406は、ユーザが既存の関係を有するマーチャントを特定し得る。また、取引記録406は、ユーザが以前にクーポンを使用した、ないしは別の方法で割引を受けたマーチャントも特定し得る。
【0182】
他の実現形態では、マーチャントは、ユーザが関心がある商品および/またはサービスのリスト410に基づいて特定されてもよい。このリスト410は、ユーザが以前に閲覧した商品および/もしくはサービスのリスト、商品および/もしくはサービスの購入予定リスト、ユーザと関連付けられるショッピングカート内の商品および/もしくはサービスのリスト、またはユーザのユーザプロファイル内の情報から直接もしくは間接的に導出されるリスト等、図4に示される、任意の種類のリストであってもよい。例えば、ユーザの関心は、ユーザがユーザのモバイルデバイスからオンラインシステムにログインしたマーチャントを特定することによって推測されてもよい。
【0183】
さらなる実現形態では、マーチャントは、そのマーチャントの評定または批評2410に基づいて特定されてもよい。評定および批評2410は、図5に示されるマーチャントプロファイル122からの評定および批評506と同一であってもよい。例えば、高いランク(例えば、4つ星または5つ星ランク)のマーチャントのみが特定される資格を有してもよい。また、マーチャントを特定するための評定および/または批評2410の使用は、ソーシャルネットワーキングを評定および批評2410のソースとして利用してもよい。したがって、ユーザのソーシャルネットワークの他の人からの評定および/または批評2410が、マーチャントを特定するために使用される評定および批評2410のソース、または唯一のソースであってもよい。
【0184】
動作2412で、マーチャントの推奨がモバイルデバイスに送信される。いくつかの実現形態では、推奨は、図3に示されるサーバ(単数または複数)118の推奨モジュール310によって生成され、送信されてもよい。推奨は、近隣のマーチャントおよびユーザに割引を提供するマーチャントの両方についての情報をユーザに提供する。
【0185】
マーチャントの推奨は、所定の近傍内の複数のマーチャントがユーザによって指定される基準と合致する場合、マーチャントのリスト2414を含んでもよい。また、推奨に、他のユーザからもたらされるマーチャントの評定または批評2410、専門家の批評等も添付されてもよい。また、評定および批評2410は、推奨内に含まれてもよい。動作2408で、マーチャントを特定するために評定および批評2410が使用されない場合、ユーザは、推奨を評価する際に評定および批評2410を考慮し得る。また、推奨は、マーチャントへの道順2416も含んでもよい。いくつかの実現形態では、マーチャントのクーポン2418が推奨に含まれてもよい。クーポン2418は、ユーザ識別子と関連付けられる割引を超える追加の割引を提供してもよい。また、動作2410で送信される推奨は、上記の特長の任意の組み合わせも含んでもよい。
【0186】
動作2420で、また、オンライン小売店から入手可能である商品またはサービスの推奨もモバイルデバイスに送信される。この推奨は、推奨モジュール316によって生成されてもよい。オンラインで入手可能である商品またはサービスの推奨は、ユーザがオンライン小売店から商品またはサービスを購入することを促す広告であってもよい。オンラインで入手可能である商品またはサービスは、動作2410で推奨されるマーチャントによって提供される商品および/またはサービスと競合できるものであり得る。換言すれば、ユーザは、近隣のマーチャントの商品またはサービスをどこで購入するべきかについての情報、および同一もしくは同様の商品またはサービスをオンライン小売店からどのように購入するべきかについての情報を提供されてもよい。
【0187】
いくつかの実現形態では、オンライン小売店は、推奨がモバイルデバイスに送信されるようにするために、広告料を(例えば、サーバ(単数または複数)118を運営する事業体に)支払ってもよい。逆に、また、マーチャントは、潜在的オンライン競合他社の推奨がマーチャントの推奨に便乗されることを制限するために、料金を支払う機会を提供されてもよい。例えば、マーチャントは、マーチャントが動作2412で送信される推奨内に含まれる際、動作2420で送信されるオンライン商品またはサービスの推奨が、そのマーチャントのオンライン店舗からのものを推奨するように、「競合相手」オンラインマーチャントの指定リストを除くいずれかのオンラインマーチャントからのものを推奨するように、ないしは別の方法でその動作2420で提供される推奨に影響を及ぼすように、要求してもよい。また、オンライン小売店およびマーチャントは、動作2420で提供される推奨の制御を相互と競合してもよい、またはそれに対して入札してもよい。
【0188】
他の実現形態では、オンライン小売店から入手可能である商品またはサービスは、マーチャントによって提供される商品および/もしくはサービスに対して補完的であると見なされた商品またはサービスであってもよい。ユーザ、マーチャント、オンライン小売店、サーバ、または任意の他の事業体は、どの商品および/またはサービスが補完的であるかについての判定を行い得る。
【0189】
地理的位置に基づく例証的な販売促進
図25は、モバイルデバイス104がマーチャント106にある際のクーポンまたは他の販売促進の有効化を示す、例証的な時系列2500を示す。ユーザが特定のマーチャント106に位置する際にのみ、ユーザ102がクーポンを引き換えることができるように、クーポンまたは他の販売促進は、特定の地理的位置と結び付けられてもよい。これは、ユーザが、クーポンを有効化し、引き換えることを希望し得るため、マーチャント106への客足を推進し得る。クーポンがマーチャント106によって販売される商品および/またはサービスとは関連しない場合にさえ、ユーザがいったんマーチャント106にいると、商品および/またはサービスを購入する可能性があるため、これは、マーチャント106に利益を提供する場合がある。
【0190】
時間1で、モバイルデバイスは、図2に示されるように、メモリ内に記憶された電子文書216を有する。いくつかの実現形態では、この電子文書216は、電子本または電子書籍であってもよい。電子文書216は、文書内に未有効化クーポン2502を含む。未有効化クーポン2502は、電子文書212のテキストまたは他のコンテンツの一部として含まれてもよい。また、未有効化クーポン2502は、電子文書212に添付されるか、ないしは別の方法で付け加えられてもよい。また、未有効化クーポン2502は、電子文書212内に含まれない、単独型製品として提供されてもよい。
【0191】
ユーザ102およびモバイルデバイス104が、マーチャント106に位置しない場合、未有効化クーポン2502は、未有効化状態のままであり得る。クーポンの未有効化/有効化状態は、図2に示されるモバイルデバイス104のクーポン有効化モジュール214によって規制されてもよい。いくつかの実現形態では、未有効化クーポン2502は、モバイルデバイス104がマーチャント106に位置するまで、モバイルデバイス104のユーザ102から隠蔽されてもよい。他の実現形態では、クーポンの1つ以上の側面のみが隠蔽される。代替として、モバイルデバイス104がマーチャント106に位置しない際にさえ、クーポンのすべての側面がユーザ102に公表されてもよい。未有効化クーポン2502が、電子文書212無しで、それ自体で提供される場合、未有効化クーポン2502の存在は、ユーザ102から完全に隠蔽され得ないが、「待遇」またはクーポンの特定の性質は、隠蔽されてもよい。例えば、ユーザは、ユーザが特定のマーチャントからの未有効化クーポン2502を有することを分かることはできるが、何のためのクーポンであるか、または割引の大きさを知らない場合がある。好奇心が、この種類の部分的に隠されたクーポンを提供するマーチャントへの客足を推進する場合がある。
【0192】
クーポンが完全に隠蔽されるいくつかの実現形態では、クーポンは、ユーザに予期しない報酬を与える、驚かせるものまたは「イースターエッグ」のように機能してもよい。いったんある人がクーポンの存在を発見すると、この情報は、非公式に、または「ウイルスのように」広まってもよく、追加の人に、電子文書212を取得するさらなる奨励をもたらすことができる。クーポンのいくつかの側面のみが隠蔽される実現形態では、クーポンを引き換えることができるマーチャントがユーザ102に公開されてもよいが、割引額等の他の詳細は、隠蔽された状態のままであってもよい。
【0193】
時間2で、ユーザ102およびモバイルデバイス104がマーチャント106に到着すると、クーポンは、有効化クーポン2504になってもよい。また、有効化は、時間に結び付けられてもよい。クーポンは、現在の時間が未有効化クーポン2502によって指定される時間と合致しない限り、有効化クーポン2504にならなくてもよい。例えば、反復商売を促すために、クーポンは、次の日まで有効化されなくてもよい。したがって、いくつかの実現形態では、未有効化クーポン2502が有効化クーポン2504になるためには、時間および場所の両方が指定される通りでなければならない。
【0194】
クーポンの有効化は、モバイルデバイス104が販売時点情報管理デバイス110から、またはネットワーク116から信号を受信することによって実現されてもよい。また、有効化は、クーポン有効化モジュール214によって単独で、または位置センサ230および/もしくはカレンダー/時計228等のモバイルデバイス104の他のコンポーネントと併せて実現されてもよい。位置センサ230が、モバイルデバイス104の地理的位置がマーチャントの地理的位置106に対応することを判定し、クーポン有効化モジュール214が、クーポンを有効化してもよい。特定の期間中のみ有効であるクーポンでは、また、カレンダー/時計228が、現在の時間がクーポンの引き換えに指定される期間内であるか否かを判定してもよい。この時点で、隠蔽されていたクーポンのいかなる側面もユーザ102に公表されてよい。
【0195】
図26は、電子文書内のクーポンを有効化し、使用するための例証的なプロセス2600を示す。動作2602で、クーポンを含有する電子文書が、モバイルデバイスにダウンロードされてもよい。電子文書およびクーポンの相対的な認識される価値に依存して、モバイルデバイスのユーザは、主に電子文書を受信するために、または主にクーポンを受信するために、ダウンロードを開始することを選択し得る。
【0196】
動作2604で、モバイルデバイスがマーチャントに位置しない場合、クーポンのすべてまたは一部が隠蔽されてもよい。これは、クーポンの価値をマーチャントでのユーザの存在と結び付け得る。したがって、例えば、コーヒー店は、それらの人がコーヒー店から何かを買うことを期待して、クーポンを引き換えるために人をコーヒー店に連れてくるために、クーポンが電子書籍内に掲載されるようにするために、支払ってもよい。
【0197】
動作2606で、メモリ内にクーポンを含有する電子文書を記憶するモバイルデバイスが、マーチャントにあるか否かが判定される。モバイルデバイスは、モバイルデバイスがマーチャントの所定の近傍内にある場合、マーチャント「に」あると見なされてもよい。また、モバイルデバイスは、モバイルデバイスがマーチャントから信号を受信する際、マーチャントにあると判定されてもよい。信号は、単距離上でのみ伝送される、「ハートビート」または「ピング」であってもよい。モバイルデバイスがマーチャントにある場合、プロセス2600は、動作2608への「はい」の経路を辿る。モバイルデバイスがマーチャントにない場合、プロセス2600は、「いいえ」の経路を辿り、動作2604に戻り、クーポンのすべてまたは一部が隠蔽された状態のままであり得る。
【0198】
動作2608で、隠蔽されていたクーポンのいずれの部分もユーザに公表されてもよい、または示されてもよい。動作2610で、モバイルデバイスがマーチャントにある場合、クーポンは、有効化される。いくつかの実現形態では、モバイルデバイスのクーポン有効化モジュール214が、クーポンを有効化してもよい。クーポンは、動作2606において、モバイルデバイスがマーチャントに位置することを判定するのに応えて有効化されてもよい。また、クーポンは、マーチャント2612からの信号に応えて有効化されてもよい。
【0199】
動作2614で、モバイルデバイスのユーザから、商品またはサービスの購入の一部としてクーポンを使用するというコマンドが受信される。コマンドは、クーポンを使用するという明示的なコマンドであってもよく、またはコマンドは、クーポンが購入の取引が行われる際に自動的に適用されるという点で、黙示的であってもよい。取引は、クーポンが有効化されたマーチャントと同一のマーチャント2616での商品またはサービスの購入であってもよく、またはオンライン小売店2618との取引であってもよい。オンライン小売店2618との取引は、モバイルデバイスを使用することによって完了されてもよい。
【0200】
有効化クーポンがマーチャント2616で引き換えられる場合、有効化クーポンは、マーチャントの販売時点情報管理デバイスに提示することができる、バーコード等の機械可読コードとして、電子文書内に現れてもよい。また、有効化クーポンは、割引を受けるためにユーザがマーチャントの従業員に示す、もしくは伝えることができる、コードまたはパスフレーズであってもよい。
【0201】
クーポンは、マーチャントで有効化されるが、オンライン小売店2618で引き換え可能である実現形態では、オンライン小売店で有効化クーポンを使用するために、モバイルデバイスは、マーチャント内からネットワークに接続してもよい。有効化クーポンは、いったん有効化されると、モバイルデバイスが後でマーチャントを離れる場合にさえ、有効化された状態のままであってもよく、または他の実現形態では、有効化クーポンは、いったんモバイルデバイスがもはやマーチャントに位置しないと、未有効化クーポンに戻ってもよい。
【0202】
むすび
上述のこれらのプロセスは、ブロックの集合として、ハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせで実現することができる一連の動作を表す、論理フローグラフで例証される。ソフトウェアの状況では、ブロックは、1つ以上のプロセッサによって実行される際、列挙される動作を実施する、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体上に記憶される、コンピュータ実行可能命令を表す。一般的に、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実施する、または特定の抽象データ型を実現する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含む。動作が説明される順序は、制限として解釈されるべきではなく、任意の数の説明されるブロックを、プロセスを実現するように、任意の順序で、および/または並列で組み合わせることができる。
【0203】
主題は、構造的特長および/または方法的行為に固有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義される主題は、説明される具体的な特長または行為に必ずしも限定されないことが理解される。むしろ、具体的な特長および行為は、特許請求の範囲を実現する例証的な形態として開示される。
【要約】
【課題】地理的位置およびユーザ識別子を使用して、摩擦のない取引を提供するための技法を提供する。
【解決手段】モバイルデバイスの位置に基づき、ユーザの位置を確定する。ユーザとマーチャントとの間の取引は、モバイルデバイスの地理的位置およびユーザ識別子に基づき、ユーザからの入力を用いず、または最小の入力を用いて完了することができる。モバイルデバイスがマーチャントに到着する際、以前に開始された取引が完了される。加えて、複数のデバイス間に、親子または同様の関係が確立されてもよい。モバイルデバイスベースのセキュリティが、生体測定識別および通常の移動パターンからの差異の計算によって提供されてもよい。広告が、モバイルデバイスの付近のマーチャントからの入札に基づき、モバイルデバイスに送信されてもよい。閾値数より多いモバイルデバイスが同一のマーチャントに位置する際、モバイルデバイスに、販売促進が送信されてもよい。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23A
図23B
図24
図25
図26