【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、例えば、以下を提供する:
(項目1A)
遠位端および近位端を有する柔軟なポート本体;ならびに
該柔軟なポート本体に作動可能に関連するフィルタであって、通気ガス中に存在する粒子状汚染物質を保持または処理するように構成されている、フィルタ、
を備える、腹腔鏡ポートデバイス。
(項目2A)
上記柔軟なポート本体の上記遠位端と上記近位端との間に延びる管腔をさらに備える、上記項目に記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目3A)
上記フィルタが、上記柔軟なポート本体全体にわたって配置された濾過剤を含む、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目4A)
上記フィルタが、上記管腔内に配置された濾過剤を含む、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目5A)
上記管腔と作動可能に接続された弁をさらに備える、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目6A)
上記弁が動的に調節可能な開口部を内部に有する、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目7A)
上記弁が、上記管腔を通る通気ガスの流れを選択的に調節する、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目8A)
上記弁が手で作動される、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目9A)
上記弁が逆止弁である、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目10A)
上記弁が電気で作動される弁である、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目11A)
上記弁が制御ユニットに作動可能に接続されている、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目12A)
上記制御ユニットが内視鏡により送信された画像を分析するように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目13A)
上記制御ユニットが上記通気ガスの流量を調節するように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目14A)
上記柔軟な本体が発泡体材料から形成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
【0008】
本発明はさらに、以下を提供する:
(項目1B)
遠位端および近位端を有する柔軟なポート本体であって、該ポート本体を通って延びる管腔を有する、柔軟なポート本体;ならびに
該管腔内に配置された濾過剤であって、通気ガス中に存在する粒子状汚染物質を保持または処理するように構成されている、濾過剤、
を備える、腹腔鏡ポートデバイス。
(項目2B)
上記ポート本体を通って延びる第二の管腔をさらに備え、該第二の管腔は、外科手術用器具が該ポート本体を横断することを可能にするように構成されている、上記項目に記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目3B)
上記柔軟な本体が発泡体材料から形成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目4B)
上記ポート本体を通って延びる複数のさらなる管腔をさらに備え、該さらなる管腔は、複数の外科手術用器具が該ポート本体を同時に横断することを可能にするように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目5B)
柔軟なポート本体;および
該ポート本体と一体的に形成された濾過剤であって、通気ガス中に存在する粒子状汚染物質を保持または処理するように構成されている、濾過剤、
を備える、腹腔鏡ポートデバイス。
(項目6B)
上記ポート本体を通って延びる管腔をさらに備え、該管腔は、外科手術用器具が該ポート本体を横断することを可能にするように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目7B)
上記柔軟な本体が発泡体材料から形成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目8B)
上記ポート本体を通って延びる複数のさらなる管腔をさらに備え、該さらなる管腔は、複数の外科手術用器具が該ポート本体を同時に横断することを可能にするように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目9B)
上記濾過剤により占められた管腔と作動可能に接続された弁をさらに備える、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目10B)
上記弁が動的に調節可能な開口部を内部に有する、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目11B)
上記弁が、上記管腔を通る通気ガスの流れを選択的に調節する、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目12B)
上記弁が手で作動される、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目13B)
上記弁が逆止弁である、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目14B)
上記弁が電気で作動される弁である、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目15B)
上記弁が制御ユニットに作動可能に接続されている、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目16B)
上記制御ユニットが内視鏡により送信された画像を分析するように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目17B)
上記制御ユニットが上記通気ガスの出力流量を調節するように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
(項目18B)
上記管腔が小さい直径寸法を有するように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の腹腔鏡ポートデバイス。
【0009】
(摘要)
腹腔鏡ポートデバイスは、遠位端および近位端を有する柔軟なポート本体を備え、この柔軟なポート本体は、この柔軟なポート本体を通って延びる管腔を有する。この管腔は、通気ガス中に存在する粒子状汚染物質を保持または処理するように構成された、濾過剤を有する。この腹腔鏡ポートデバイスは、この管腔と作動可能に接続された弁をさらに備えて、この管腔を通る通気ガスの流れを選択的に調節する。
【0010】
(要旨)
外科手術用装置が本明細書中に開示され、この外科手術用装置は、身体の膜を横断し、そして通気ガスの濾過を可能にする。腹腔鏡ポートデバイスは、遠位端および近位端を有するポート本体を備え、このポート本体は、このポート本体を通って延びる管腔を有する。少なくとも1つの管腔は、通気ガス中に存在する粒子状汚染物質を保持するように構成された濾過剤によって実質的に占められ得、そして必要に応じて、このポート本体を通って延びる第二の管腔は、外科手術用器具がこのポート本体を横断することを可能にするように構成される。
【0011】
1つの実施形態において、この外科手術用装置は、濾過剤により占められた少なくとも1つの管腔に流体的に結合された弁をさらに備える。この弁は、内部に動的に調節可能な開口部を規定して、この少なくとも1つの管腔を通る流体または気体の流量を調節する。この弁は、このポート本体と一体的な構成要素であっても、このポート本体から独立した構成要素であってもよい。この弁は、このポート本体内に配置されても、このポート本体の外側に配置されてもよい。
【0012】
特定の実施形態において、この弁は、手で操作される。別の実施形態において、この弁は、電気で作動され、制御信号を介して制御ユニットにより駆動される。この制御ユニットは、この弁に、その開口部を動的に調節して、濾過剤で占められた管腔を通る流量を調節することを指示する。
【0013】
さらなる実施形態において、この外科手術用装置は、ワークステーションを備え、このワークステーションは、上で議論された制御ユニット、および表示ユニットを備える。この外科手術用装置は、腹腔鏡ポートデバイスを通して挿入された通気器具および内視鏡、ならびに上で議論された弁をさらに備える。このワークステーションは、この通気器具に、通気供給源の入力流量を調節することを指示するように構成される。このワークステーションはまた、この弁に、この弁を通る流体または気体の流量を調節することを指示するように構成される。このワークステーションはさらに、内視鏡により伝達される画像を受信し、表示し、そして分析するように構成され、これによって、この分析に基づいて、それに従って通気デバイスおよび弁に指示を送信する。
【0014】
この外科手術用装置は、ポート本体を備える内視鏡ポートデバイスであり得ることがさらに想定され、このポート本体は、通気ガス中に存在する粒子状汚染物質を保持するように構成された濾過剤、および必要に応じて、外科手術用器具がこのポート本体を横断することを可能にするように構成された、このポート本体を通って延びる管腔から実質的に構成される。
【0015】
本開示の種々の実施形態が、図面を参照しながら本明細書中で以下に記載される。