【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、例えば、以下を提供する:
(項目1)
対向する1対の顎部材を備えるエンドエフェクタアセンブリであって、該顎部材のうちの少なくとも一方は、
支持ベース;
電気顎リード線;
該電気顎リード線に結合されたシーリングプレートであって、該シーリングプレートは、ステンレス鋼層および少なくとも1つの圧電センサを有する、シーリングプレート;ならびに
該支持ベースと該シーリングプレートとの間に配置された絶縁プレート、
を備える、エンドエフェクタアセンブリ。
(項目2)
上記絶縁プレートがフレキシブル回路であり、該フレキシブル回路は、
プラスチック基板;および
少なくとも1つの端子が結合されている回路トレースであって、該少なくとも1つの端子は、上記少なくとも1つの圧電センサに結合されている、回路トレース、
を備える、上記項目に記載のエンドエフェクタアセンブリ。
(項目3)
上記端子が、端子トレースを介してコントローラに作動可能に結合されるように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載のエンドエフェクタアセンブリ。
(項目4)
上記圧電センサが、上記シーリングプレートに対して隆起しており、そして上記顎部材の対向するシーリングプレート間に間隙を作製するように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載のエンドエフェクタアセンブリ。
(項目5)
組織をシールするための電気外科器具であって、該電気外科器具は、
ハウジングであって、該ハウジングから延びる少なくとも1つのシャフトを有する、ハウジング;
該ハウジングに作動可能に結合されたハンドルアセンブリ;
該少なくとも1つのシャフトの遠位端に配置されたエンドエフェクタアセンブリであって、該エンドエフェクタアセンブリは、対向する1対の顎部材を備え、該顎部材のうちの少なくとも一方は、
支持ベース;
電気顎リード線;
該電気顎リード線に結合されたシーリングプレートであって、該シーリングプレートは、ステンレス鋼層および少なくとも1つの圧電センサを有する、シーリングプレート;ならびに
該支持ベースと該シーリングプレートとの間に配置された絶縁プレート、
を備える、エンドエフェクタアセンブリ、
を備える、電気外科器具。
(項目6)
上記絶縁プレートが、フレキシブル回路であり、該フレキシブル回路が、
プラスチック基板;および
少なくとも1つの端子が結合されている回路トレースであって、該少なくとも1つの端子は、上記少なくとも1つの圧電センサに結合されている、回路トレース、
を備える、上記項目に記載の電気外科器具。
(項目7)
上記端子が、端子トレースを介してコントローラに作動可能に結合されるように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の電気外科器具。
(項目8)
上記圧電センサが、上記シーリングプレートに対して隆起しており、そして上記顎部材の対向するシーリングプレート間に間隙を作製するように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の電気外科器具。
(項目9)
エンドエフェクタアセンブリのための顎部材を構築する方法であって、該方法は、
ステンレス鋼層をシーリングプレートに形成することによって、シーリングプレートを作製する工程;
第一のマスクを該ステンレス鋼層に付着させる工程であって、該第一のマスクは、該ステンレス鋼層の一部分を露出させる、工程;
ステンレス鋼層の該露出した部分をエッチングして、少なくとも1つの穴を該ステンレス鋼層に作製し、そして該マスクを除去する工程;
プラスチック基板を提供することと;
伝導層を該プラスチック基板に接着させることと;
第二のマスクを該伝導層に付着させることであって、該第二のマスクは、少なくとも1つの回路トレースおよび少なくとも1つの端子の輪郭を描くように、該伝導層の一部分を露出させる、ことと;
該伝導層の露出した部分をエッチングして該マスクを除去することと、
によって、絶縁プレートを作製する工程;
支持ベースを提供する工程;
該絶縁プレートを該支持ベースに取り付ける工程;
該シーリングプレートの該少なくとも1つの穴が該絶縁プレートの該少なくとも1つの端子の上に重なるように、該シーリングプレートを該絶縁プレートの頂部に取り付ける工程;ならびに
圧電センサを該絶縁プレートの該少なくとも1つの端子に結合させる工程、
を包含する、方法。
(項目10)
上記圧電センサが、上記シーリングプレートの上記少なくとも1つの穴の中に配置される、上記項目に記載の方法。
(項目11)
上記圧電センサが、上記シーリングプレートに対して隆起しており、そして上記顎部材の対向するシーリングプレート間に間隙を作製するように構成されている、上記項目のうちのいずれかに記載の方法。
【0006】
(摘要)
電気外科器具と一緒に使用するためのエンドエフェクタアセンブリが提供される。このエンドエフェクタアセンブリは、対向する1対の顎部材を有する。これらの顎部材のうちの1つ以上は、支持ベース、電気顎リード線、およびこの電気顎リード線に結合されたシーリングプレートを備える。このシーリングプレートは、ステンレス鋼層および1つ以上の圧電センサを有する。この顎部材はまた、この支持ベースとこのシーリングプレートとの間に配置された絶縁プレートを備える。
【0007】
(要旨)
本開示の1つの実施形態において、対向する1対の顎部材を備えるエンドエフェクタアセンブリが提供される。これらの顎部材のうちの1つ以上は、支持ベース、電気顎リード線、およびこの電気顎リード線に結合されたシーリングプレートを備える。このシーリングプレートは、ステンレス鋼層および1つ以上の圧電センサを有する。この顎部材はまた、この支持ベースとこのシーリングプレートとの間に配置された絶縁プレートを備える。
【0008】
この絶縁プレートは、プラスチック基板および回路トレースを有するフレキシブル回路であり、この回路トレースには、1つ以上の端子が結合されている。これらの1つ以上の端子は、1つ以上の圧電センサに結合されている。この端子は、端子トレースを介してコントローラに作動可能に結合され得る。
【0009】
本開示の別の実施形態において、組織をシールするための電気外科器具が提供される。この電気外科器具は、ハウジング(少なくとも1つのシャフトがこのハウジングから延びている)、このハウジングに作動可能に結合されたハンドルアセンブリ、この少なくとも1つのシャフトに作動可能に結合されてこのシャフトを回転させるように構成された回転アセンブリ、およびこの少なくとも1つのシャフトの遠位端に配置されて対向する1対の顎部材を備えるエンドエフェクタアセンブリを備え得る。これらの顎部材のうちの1つ以上は、支持ベース、電気顎リード線、およびこの電気顎リード線に結合されたシーリングプレートを備える。このシーリングプレートは、ステンレス鋼層および1つ以上の圧電センサを有する。この顎部材はまた、この支持ベースとこのシーリングプレートとの間に配置された絶縁プレートを備える。
【0010】
この絶縁プレートは、プラスチック基板および回路トレースを有するフレキシブル回路であり、この回路トレースには、1つ以上の端子が結合されている。これらの1つ以上の端子は、1つ以上の圧電センサに結合されている。この端子は、端子トレースを介してコントローラに作動可能に結合され得る。
【0011】
なお別の実施形態において、エンドエフェクタアセンブリのための顎部材を構築する方法が提供される。この方法は、ステンレス鋼層をシールプレートに形作ることによってシールプレートを作製する工程、第一のマスクをこのステンレス鋼層に付着させる工程であって、この第一のマスクは、このステンレス鋼層の一部分を露出させる、工程、ステンレス鋼層のこの露出した部分をエッチングして1つ以上の穴をこのステンレス鋼層に作製し、そしてこのマスクを除去する工程を包含する。絶縁プレートがまた、プラスチック基板を提供する工程、伝導層をこのプラスチック基板に接着する工程、第二のマスクをこの伝導層に付着させる工程であって、この第二のマスクが、1つ以上の回路トレースおよび1つ以上の端子の輪郭を描くようにこの伝導層の一部分を露出させる、工程、この伝導層の露出した部分をエッチングする工程、ならびにこのマスクを除去する工程によって、作製される。支持ベースが提供され、そしてこの絶縁プレートがこの支持ベースに取り付けられ、そしてこのシールプレートの1つ以上の穴がこの絶縁プレートの1つ以上の端子の上に重なるように、このシールプレートがこの絶縁プレートの頂部に取り付けられる。圧電センサが、この絶縁プレートの少なくとも1つの端子に結合される。この圧電センサは、このシールプレートの1つ以上の穴の中に配置される。
【0012】
本開示の上記および他の局面、特徴、および利点は、添付の図面に関連して読まれる場合に、以下の詳細な説明を考慮すると、明らかになる。