(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
該置換基を有していてもよいピリジン-3-イルにおける置換基が、低級アルキルで置換されていてもよい複素環基である請求項7に記載の含窒素複素環化合物またはその薬理学的に許容される塩。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、上記式(I)で表される化合物を、化合物(I)という。他の式番号の化合物についても同様である。
式(I)の各基の定義において、
(i)低級アルキルならびにフッ素置換低級アルキルおよび低級アルコキシにおける低級アルキル部分としては、例えば炭素数1〜10の直鎖状または分枝鎖状のアルキルが挙げられ、より具体的には、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル、n-ノニル、n-デシル等が挙げられる。
(i-1)低級アルケニルとしては、例えば炭素数2〜10の直鎖状または分枝鎖状のアルケニルが挙げられ、より具体的にはビニル、アリル、1-プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル等が挙げられる。
(i-2)低級アルキニルとしては、例えば炭素数2〜10の直鎖状または分岐鎖状のアルキニルが挙げられ、より具体的にはエチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニル等が挙げられる。
【0016】
(ii)シクロアルキルとしては、例えば炭素数3〜10のシクロアルキルが挙げられ、より具体的には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロデシル、ノルアダマンチル、アダマンチル、ビシクロ[2,2,1]ヘプチル、ビシクロ[2,2,2]オクチル、ビシクロ[3,3,0]オクチル、ビシクロ[3,3,1]ノニル等が挙げられる。
【0017】
(iii)アリールとしては、例えば単環性または2つ以上の環が縮合した縮環性のアリール等が挙げられ、より具体的には、環構成炭素原子数が6から14のアリール、例えば、フェニル、ナフチル、インデニル、アントラニル等が挙げられる。
(iv)複素環基としては、例えば芳香族複素環基、脂肪族複素環基等が挙げられる。
【0018】
該芳香族複素環基としては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を含む5員または6員の単環性芳香族複素環基、3〜8員の環が縮合した二環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を含む二環性芳香族複素環基、3〜8員の環が縮合した三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を含む三環性芳香族複素環基等が挙げられ、より具体的にはフリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリジル-1-オキシド、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアゾリル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾロピリミジニル、チアゾロピリミジニル、ピロロピリジル、ピロロピリミジニル、イミダゾピリジル、イミダゾピリミジニル、トリアゾロピリジル、トリアゾロピリミジニル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル等が挙げられる。このうち、二環性芳香族複素環基としては、好ましくは、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアゾリル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾロピリミジニル、チアゾロピリミジニル、ピロロピリジル、ピロロピリミジニル、イミダゾピリジル、イミダゾピリミジニル、トリアゾロピリジル、トリアゾロピリミジニル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル等が挙げられる。
【0019】
該脂肪族複素環基としては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を含む5員または6員の単環性脂肪族複素環基、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を含む縮環性脂肪族複素環基等が挙げられ、より具体的にはアジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジノ、ピペリジニル、キヌクリジニル、アゼパニル、1,2,5,6-テトラヒドロピリジル、1,2-ジヒドロピリジル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピラゾリニル、オキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ-2H-ピラニル、5,6-ジヒドロ-2H-ピラニル、1,4-ジオキサニル、1,3-ジオキサニル、テトラヒドロ-2H-チオピラニル、テトラヒドロ-2H-チオピラニル-1,1-ジオキシド、テトラヒドロ-2H-チオピラニル-1-オキシド、オキサゾリジニル、モルホリノ、モルホリニル、チオキサゾリジニル、チオモルホリニル、2H-オキサゾリル、2H-チオキサゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリジニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロベンゾチオキサゾリル、3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジニル、2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシニル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、テトラヒドロキノリル、テトラヒドロイソキノリル、クロマニル、チオクロマニル、テトラヒドロキノキサリニル、テトラヒドロキナゾリニル等が挙げられる。
(v)ハロゲンは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子の各原子を意味する。
【0020】
(x)置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよい低級アルキニル、および置換基を有していてもよいシクロアルキルにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜置換可能な数の、好ましくは1〜3の、
(x-a)ハロゲン、
(x-b)ヒドロキシ、
(x-c)シアノ、
(x-d)カルボキシ、
(x-e)置換基を有していてもよい低級アルコキシカルボニル(該置換基を有していてもよい低級アルコキシカルボニルにおける置換基としては、例えば、置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、スルファニル、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、シクロアルキル、アリール、脂肪族複素環基、芳香族複素環基、低級アルコキシ、シクロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、低級アルカノイルオキシ、アロイルオキシ、低級アルキルスルファニル、-NR
XR
Y(式中、R
XおよびR
Yは同一または異なって、水素原子、低級アルキル、シクロアルキル、アリール、芳香族複素環基、アラルキル、低級アルカノイル、アロイル、低級アルコキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニル等を表す)、低級アルカノイル、アロイル、低級アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、低級アルキルカルバモイル、ジ低級アルキルカルバモイル等からなる群から選ばれる置換基が挙げられる)、
(x-f)置換基を有していてもよいシクロアルキル[該置換基を有していてもよいシクロアルキルにおける置換基としては、例えば、置換数1〜3のオキソ、ハロゲン、ヒドロキシ、スルファニル、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、低級アルキル、トリフルオロメチル、シクロアルキル、アリール、脂肪族複素環基、芳香族複素環基、低級アルコキシ、シクロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、低級アルカノイルオキシ、アロイルオキシ、低級アルキルスルファニル、-NR
X1R
Y1(式中、R
X1およびR
Y1は同一または異なって、水素原子、低級アルキル、シクロアルキル、アリール、芳香族複素環基、アラルキル、低級アルカノイル、アロイル、低級アルコキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニル等を表す)、低級アルカノイル、アロイル、低級アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、低級アルキルカルバモイル、ジ低級アルキルカルバモイル等からなる群から選ばれる置換基が挙げられる]、
(x-g)置換基を有していてもよい低級アルコキシ[該置換基を有していてもよい低級アルコキシにおける置換基としては、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルコキシカルボニル(x-e)における置換基の例示で挙げた基等が挙げられる]、
(x-h)置換基を有していてもよいアリール(該置換基を有していてもよいアリールにおける置換基としては、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、スルファニル、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、低級アルキル、トリフルオロメチル、シクロアルキル、脂肪族複素環基、芳香族複素環基、低級アルコキシ、シクロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、低級アルカノイルオキシ、アロイルオキシ、低級アルキルスルファニル、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニル、-NR
X2R
Y2(式中、R
X2およびR
Y2は同一または異なって、水素原子、低級アルキル、シクロアルキル、アリール、芳香族複素環基、アラルキル、低級アルカノイル、アロイル、低級アルコキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニル等を表す)、低級アルカノイル、アロイル、低級アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、低級アルキルカルバモイル、ジ低級アルキルカルバモイル等からなる群から選ばれる置換基が挙げられる)、
(x-i)置換基を有していてもよい複素環基{該置換基を有していてもよい複素環基における置換基としては、例えば、前記置換基を有していてもよいアリール(x-h)における置換基の例示で挙げた基等に加え、該置換基を有していてもよい複素環基の複素環基が脂肪族複素環基のときは、例えば、オキソ等も挙げられる}、
(x-j)-NR
31R
32{式中、R
31およびR
32は、同一または異なって、水素原子、低級アルコキシカルボニル、低級アルケニル、低級アルキニル、低級アルカノイル、置換基を有していてもよい低級アルキル(該置換基を有していてもよい低級アルキルにおける置換基としては、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルコキシカルボニル(x-e)における置換基の例示で挙げた基等が挙げられる)、置換基を有していてもよいシクロアルキル
(該置換基を有していてもよいシクロアルキルにおける置換基としては、例えば、前記置換基を有していてもよいシクロアルキル(x-f)における置換基の例示で挙げた基等が挙げられる)、置換基を有していてもよいアリール(該置換基を有していてもよいアリールにおける置換基としては、例えば、前記置換基を有していてもよいアリール(x-h)における置換基の例示で挙げた基等が挙げられる)、置換基を有していてもよい複素環基(該置換基を有していてもよい複素環基における置換基としては、例えば、前記置換基を有していてもよい複素環基における置換基(x-i)における置換基の例示で挙げた基等が挙げられる)を表す}、
(x-k)-CONR
33R
34{式中、R
33およびR
34は、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル(該置換低級アルキルにおける置換基としては、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルコキシカルボニル(x-e)における置換基の例示で挙げた基等が挙げられる)、置換基を有していてもよいシクロアルキル(該置換基を有していてもよいシクロアルキルにおける置換基としては、例えば、前記置換基を有していてもよいシクロアルキル(x-f)における置換基の例示で挙げた基等が挙げられる)、低級アルカノイル等を表すか、またはR
33およびR
34が隣接する窒素原子と一緒になって含窒素複素環基を形成する}、
(x-l)置換基を有していてもよい低級アルキルスルホニル(該置換基を有していてもよい低級アルキルスルホニルにおける置換基としては、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルコキシカルボニル(x-e)における置換基の例示で挙げた基等が挙げられる)、
(x-m)トリ低級アルキルシリルオキシ等
からなる群から選ばれる置換基が挙げられる。
なお、置換基を有していてもよいシクロアルキルにおける置換基としては、上記に加え、例えば低級アルキル等も挙げられる。
【0021】
(xi)置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいピリジル、置換基を有していてもよいピリジン-3-イル、置換基を有していてもよい二環性芳香族複素環基および置換基を有していてもよい複素環基における置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の、
(xi-a)ハロゲン、
(xi-b)ヒドロキシ、
(xi-c)シアノ、
(xi-d)ホルミル、
(xi-e)カルボキシ、
(xi-f)置換基を有していてもよい低級アルコキシカルボニル(該置換基を有していてもよい低級アルコキシカルボニルにおける置換基は、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルキル等における置換基(x)の例示で挙げた基等が挙げられる)、
(xi-g)置換基を有していてもよい低級アルキル(該置換基を有していてもよい低級アルキルにおける置換基は、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルキル等における置換基(x)の例示で挙げた基等が挙げられる)、
(xi-h)置換基を有していてもよい低級アルコキシ(該置換基を有していてもよい低級アルコキシにおける置換基は、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルキル等における置換基(x)の例示で挙げた基等が挙げられる)、
(xi-i)置換基を有していてもよい低級アルカノイル(該置換基を有していてもよい低級アルカノイルにおける置換基は、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルキル等における置換基(x)の例示で挙げた基等が挙げられる)、
(xi-j)置換基を有していてもよい低級アルキルスルファニル(該置換基を有していてもよい低級アルキルスルファニルにおける置換基は、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルキル等における置換基(x)の例示で挙げた基等が挙げられる)、
(xi-k)置換基を有していてもよい低級アルキルスルフィニル(該置換基を有していてもよい低級アルキルスルフィニルにおける置換基は、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルキル等における置換基(x)の例示で挙げた基等が挙げられる)、
(xi-l)置換基を有していてもよい低級アルキルスルホニル(該置換基を有していてもよい低級アルキルスルホニルにおける置換基は、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルキル等における置換基(x)の例示で挙げた基等が挙げられる)、
(xi-m)置換基を有していてもよいアリール(該置換基を有していてもよいアリールにおける置換基は、例えば、前記置換基を有していてもよいアリール(x-h)における置換基の例示で挙げた基等が挙げられる)、
(xi-n)置換基を有していてもよい複素環基(該置換基を有していてもよい複素環基における置換基は、例えば前記置換基を有していてもよい複素環基における置換基(x-i)の例示で挙げた基等が挙げられる)、
(xi-o)-NR
35R
36{式中、R
35およびR
36は、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル(該置換基を有していてもよい低級アルキルにおける置換基は、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルキル等における置換基(x)の例示で挙げた基等が挙げられる)、置換基を有していてもよい低級アルカノイル(該置換基を有していてもよい低級アルカノイルにおける置換基は、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルキル等における置換基(x)の例示で挙げた基等が挙げられる)、置換基を有していてもよい低級アルコキシカルボニル(該置換基を有していてもよい低級アルコキシカルボニルにおける置換基は、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルキル等における置換基(x)の例示で挙げた基等が挙げられる)、カルバモイル、置換基を有していてもよい低級アルキルカルバモイル(該置換基を有していてもよい低級アルキルカルバモイルにおける置換基は、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルキル等における置換基(x)の例示で挙げた基等が挙げられる)、置換基を有していてもよいジ低級アルキルカルバモイル(該置換基を有していてもよいジ低級アルキルカルバモイルにおける置換基は、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルキル等における置換基(x)の例示で挙げた基等が挙げられる)、置換基を有していてもよいアリール(該置換基を有していてもよいアリールにおける置換基は、例えば前記置換基を有していてもよいアリール(x-h)における置換基の例示で挙げた基等が挙げられる)等を表す}、
(xi-p)-CONR
37R
38{式中、R
37およびR
38は、同一または異なって水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル(該置換基を有していてもよい低級アルキルにおける置換基は、例えば、前記置換基を有していてもよい低級アルキル等における置換基(x)の例示で挙げた基等が挙げられる)、置換基を有していてもよいアリール(該置換基を有していてもよいアリールにおける置換基は、例えば前記置換基を有していてもよいアリール(x-h)における置換基の例示で挙げた基等が挙げられる)等を表すか、またはR
37およびR
38が隣接する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい含窒素複素環基(該隣接する窒素原子と一緒になって形成される置換基を有していてもよい含窒素複素環基における置換基は、例えば前記置換基を有していてもよい複素環基(x-i)における置換基の例示で挙げた基等が挙げられる)を形成する}、
(xi-q)置換基を有していてもよいシクロアルキル(該置換基を有していてもよいシクロアルキルにおける置換基は、例えば前記置換基を有していてもよいシクロアルキル等における置換基(x-f)の例示で挙げた基等が挙げられる)等からなる群から選ばれる置換基等が挙げられる。
【0022】
なお、置換基を有していてもよい複素環基における置換基は、例えば、置換数1〜3の前記(xi-a)〜(xi-q)で例示された基に加え、後記(xi-r)、(xi-s)、(xi-t)等も挙げられる。
(xi-r)オキソ、
(xi-s)-O(CR
39R
40)
nO-(式中、R
39およびR
40は、同一または異なって水素原子、低級アルキル等を表し、nは1〜3の整数を表し、末端の2つの酸素原子は、該複素環基上の同一炭素原子上で結合する)、
(xi-t)置換基を有していてもよいシクロアルキルカルボニル(該置換基を有していてもよいシクロアルキルカルボニルにおける置換基としては、例えば置換数1〜3のハロゲン、アミノ、ヒドロキシ等が挙げられる)
【0023】
(xii)フッ素置換低級アルキルとしては、例えば、置換数1〜置換可能な数のフッ素で置換された低級アルキル等が挙げられ、より具体的には、トリフルオロメチル、(1-フルオロ-1-メチル)エチル、1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル等が挙げられる。
【0024】
前記(x)〜(xii)で例示された基において、
低級アルキルならびに低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニル、低級アルカノイル、低級アルカノイルオキシ、低級アルキルカルバモイル、ジ低級アルキルカルバモイル、低級アルキルスルファニル、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニルおよびトリ低級アルキルシリルオキシの低級アルキル部分は前記低級アルキル(i)と同義であり、ジ低級アルキルカルバモイルにおける2つの低級アルキル部分およびトリ低級アルキルシリルオキシの3つの低級アルキル部分は、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
低級アルケニルは前記(i-1)低級アルケニルと同義であり、
低級アルキニルは前記(i-2)低級アルキニルと同義であり、
シクロアルキルならびにシクロアルコキシおよびシクロアルキルカルボニルにおけるシクロアルキル部分は前記シクロアルキル(ii)と同義であり、
アリールならびにアリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アラルキルオキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アロイルおよびアロイルオキシのアリール部分は前記アリール(iii)と同義であり、
アラルキル、アラルキルオキシおよびアラルキルオキシカルボニルにおけるアルキレン部分は前記低級アルキル(i)の例示で挙げた基から水素原子を一つ除いたアルキレン基が挙げられる。
ハロゲンは前記ハロゲン(v)と同義であり、
複素環基は前記複素環基(iv)と同義であり、脂肪族複素環基は、前記複素環基(iv)の例示で挙げた脂肪族複素環基を意味し、芳香族複素環基は前記複素環基(iv)の例示で挙げた芳香族複素環基を意味する。
隣接する窒素原子と一緒になって形成される含窒素複素環基は、例えば少なくとも1個の窒素原子を含む5員または6員の単環性複素環基(該単環性複素環基は、他の窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい)、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で少なくとも1個の窒素原子を含む縮環性複素環基(該縮環性複素環基は、他の窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい)等が挙げられ、より具体的にはアジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジノ、アゼパニル、ピロリル、イミダゾリジニル、イミダゾリル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、オキサゾリジニル、2H-オキサゾリル、チオキサゾリジニル、2H-チオキサゾリル、モルホリノ、チオモルホリニル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソインドリル、インドリル、イソインドリル、テトラヒドロキノリル、テトラヒドロイソキノリル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロベンゾチオキサゾリル、ベンゾイミダゾリジニル、ベンゾイミダゾリル、ジヒドロインダゾリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ピロロピリジル、ピロロピリミジニル、イミダゾピリジル、プリニル等が挙げられる。
【0025】
化合物(I)の薬理学的に許容される塩としては、薬理学的に許容される酸付加塩、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付加塩等が挙げられる。酸付加塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩;酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、乳酸塩等の有機酸塩が挙げられ、金属塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩、亜鉛塩等が挙げられ、アンモニウム塩としては、例えば、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム等の塩が挙げられ、有機アミン付加塩としては、例えば、モルホリン、ピペリジン等の付加塩が挙げられ、アミノ酸付加塩としては、例えば、リジン、グリシン、フェニルアラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸等の付加塩が挙げられる。
【0026】
本発明で使用される化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩の1種以上を、(1)in vitroの系において細胞等に添加した場合、または(2)哺乳類等の生体に投与すると、該化合物またはその薬理学的に許容される塩を投与しない場合と比較して、in vitroの系または生体においてキヌレニン産生が抑制される。すなわち化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、キヌレニンの産生を抑制する作用を有し、従ってキヌレニンの上昇を抑制する作用を有する。化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、優れたキヌレニン産生抑制作用を有することから、例えば、IDOおよび/またはキヌレニンが関与する疾患の予防または治療に有用である。化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、特に、キヌレニン産生に関わる疾患、例えば、局所または全身のキヌレニン量が上昇するような、キヌレニン産生に関わる疾患の予防または治療剤、およびキヌレニン産生抑制剤の有効成分として好適なものである。具体的には、例えば、癌(腫瘍)、免疫性疾患、神経変性疾患、感染症等の疾患の予防または治療剤の有効成分として好適なものである。
【0027】
「治療」とは、症状または疾病および/またはその付随する症候を緩和し、または治癒すること、および緩和することを意味するものとする。また、「予防」とは、症状または疾病およびその付随する症候の発症を遅延し、または防止すること、または、対象が症状若しくは疾病を発症するリスクを低減することを意味する。
【0028】
IDOおよび/またはキヌレニン産生に関わる疾患としては、例えば癌(腫瘍)、免疫性疾患、神経変性疾患、感染症等が挙げられる。
【0029】
癌(腫瘍)としては、例えば造血器腫瘍、多発性骨髄腫、乳癌、卵巣癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマ、脳腫瘍等が挙げられる。化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、中でも、胃癌、乳癌等の癌の予防または治療に好適である。
【0030】
免疫性疾患としては、例えば、後天性免疫不全症候群(AIDS)、気管支喘息、花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、クローン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、移植片対宿主病等が挙げられる。
神経変性疾患としては、例えばAIDS認知症、アルツハイマー病、うつ病等が挙げられる。
【0031】
感染症としては、例えばウイルス感染症、細菌感染症、真菌感染症、クラミジア感染症、リケッチア感染症等が挙げられる。
【0032】
上記化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、中でも、癌(腫瘍)等の予防または治療剤の有効成分として特に好適である。
【0033】
次に化合物(I)の製造法について説明する。
また、以下に示す製造法において、定義した基が実施方法の条件下で変化するか、または方法を実施するのに不適切な場合、有機合成化学で常用される保護基の導入および脱離方法(例えば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス第3版(Protective Groups in Organic Synthesis third edition)、グリーン(T. W. Greene)著、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド(John Wiley & Sons Inc.)(1999年))等を用いることにより、目的化合物を得ることができる。また、必要に応じて置換基導入等の反応工程の順序を変えることもできる。
【0034】
化合物(I)は、例えば以下の製造法1〜5に従い製造することができる。
【0037】
(式中、R
1、R
3、R
6、R
7、R
8、R
9、R
10およびR
11はそれぞれ前記と同義であり、Z
1 およびZ
2は、それぞれ同一または異なって塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホニルオキシ、p-トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ等の脱離基を表す)
【0038】
工程1
化合物(Va-1)は、化合物(IIIa-1)を、無溶媒で、または反応に不活性な溶媒中、1〜10 当量、好ましくは1当量の化合物(IV)と、1〜100当量、好ましくは1〜5当量の適当な塩基の存在下、-10℃〜200℃ の間の温度で、好ましくは30℃〜180℃ の間の温度で、5分間〜72時間反応させることにより製造することができる。
【0039】
反応に不活性な溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N-ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N-メチルピロリドン(NMP)、ピリジン、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、アセトニトリル等が挙げられ、これらを単独で、または混合して用いることができ、中でもDMSOまたはDMFが好ましい。
【0040】
適当な塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert-ブトキシド等の金属アルコキシド;n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、tert-ブチルリチウム等の有機金属塩基;リチウムジイソプロピルアミド(LDA) 、リチウムヘキサメチルジシラザン(LiHMDS)等の金属アミド;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属塩;ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデ-7-セン(DBU)、1,5-ジアザビシクロ[4,3,0]ノネ-5-エン(DBN) 、N,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP)、N-メチルモルホリン等の有機塩基;アンバーリストA-21(ロームアンドハース社製)、AG1-X8(バイオラッド社製)、ポリビニルピリジン、モルホリノメチルポリスチレン等の固体塩基等が挙げられ、中でも、アルカリ金属水素化物、アルカリ金属塩等が好ましく、水素化ナトリウム、炭酸カリウム等がより好ましい。
【0041】
化合物(IIIa-1)は、例えば市販品として、または公知の方法(例えば、WO2003/059893、ジャーナル・オブ・メディスナル・ケミストリー(Journal of Medicinal Chemistry)、第24巻、93-101頁(1981年)等に記載の方法等)に従って得ることができる。
化合物(IV)は、例えば市販品として得ることができる。
【0042】
工程2
化合物(I)は、化合物(Va-1)を、無溶媒で、または反応に不活性な溶媒中、1〜100当量の、好ましくは1〜10当量の適当な塩基の存在下、1〜20当量の、好ましくは1〜4当量の化合物(VI)と、-20℃〜200℃の間の温度で、好ましくは室温〜80℃の間の温度で、5分間〜72時間反応させることにより製造することができる。
【0043】
反応に不活性な溶媒としては、例えばTHF、ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、DMF、DMA、NMP、ピリジン、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、アセトニトリル等が挙げられ、これらを単独で、または混合して用いることができ、中でもTHFまたはDMFが好ましい。
【0044】
適当な塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert‐ブトキシド等の金属アルコキシド;n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、tert-ブチルリチウム等の有機金属塩基;LDA、LiHMDS等の金属アミド;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属塩;ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DBU、DBN、DMAP、N-メチルモルホリン等の有機塩基;アンバーリストA-21(ロームアンドハース社製)、AG1-X8(バイオラッド社製)、ポリビニルピリジン、モルホリノメチルポリスチレン等の固体塩基等が挙げられ、中でも、アルカリ金属水素化物、金属アルコキシド等が好ましく、水素化ナトリウム、カリウムtert-ブトキシド等がより好ましい。
【0045】
化合物(VI) は、公知の方法(例えば、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ(Journal of the American Chemical Society)、第111巻、393頁(1989年)等)により、または、市販品として得ることができる。
【0048】
(式中、R
1、R
3、R
6、R
7、R
8、R
9、R
10、R
11、Z
1およびZ
2はそれぞれ前記と同義である)
工程1
化合物(VIIa-1)は、化合物(IIIa-1)を用い、製造法1の工程2と同様の操作を行うことにより製造することができる。
【0049】
工程2
化合物(I)は、化合物(VIIa-1)を用い、製造法1の工程1と同様の操作を行うことにより製造することができる。
【0052】
(式中、R
1、R
3、R
6、R
7、R
8、R
9、R
10、R
11およびZ
2はそれぞれ前記と同義であり、Z
3は、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホニルオキシ、p-トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ等の脱離基を表す)
【0053】
工程1
化合物(Va-2)は、化合物(IIIa-2)を、無溶媒で、または反応に不活性な溶媒中、1〜10 当量、好ましくは1当量の化合物(VIII)と、1〜100当量、好ましくは1〜5当量の適当な塩基の存在下、-10℃〜200℃の間の温度で、好ましくは30℃〜180℃の間の温度で、5分間〜72時間反応させることにより製造することができる。
【0054】
反応に不活性な溶媒としては、例えばTHF、ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、DMF、DMA、DMSO、NMP、ピリジン、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、アセトニトリル等が挙げられ、これらを単独で、または混合して用いることができ、中でもDMSO、DMF等が好ましい。
【0055】
適当な塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert-ブトキシド等の金属アルコキシド;n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、tert-ブチルリチウム等の有機金属塩基;LDA、LiHMDS等の金属アミド;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属塩;ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DBU、DBN、DMAP、N-メチルモルホリン等の有機塩基;アンバーリストA-21(ロームアンドハース社製)、AG1-X8(バイオラッド社製)、ポリビニルピリジン、モルホリノメチルポリスチレン等の固体塩基等が挙げられ、中でも、アルカリ金属水素化物が好ましく、水素化ナトリウム等がより好ましい。
【0056】
化合物(IIIa-2)は、例えば市販品として、または公知の方法(例えば、US3898216、WO2010124826等に記載の方法等)に従って得ることができる。
化合物(VIII)は、例えば市販品として得ることができる。
【0057】
工程2
化合物(I)は、化合物(Va-2)を、無溶媒で、または反応に不活性な溶媒中、1〜100当量の、好ましくは1〜10当量の適当な塩基の存在下、1〜20当量の、好ましくは1〜4当量の化合物(VI)と、-20℃〜200℃の間の温度で、好ましくは室温〜80℃の間の温度で、5分間〜72時間反応させることにより製造することができる。
【0058】
反応に不活性な溶媒としては、例えばTHF、ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、DMF、DMA、NMP、ピリジン、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、アセトニトリル等が挙げられ、これらを単独で、または混合して用いることができ、中でもTHF、DMF等が好ましい。
【0059】
適当な塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の金属アルコキシド;n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、tert-ブチルリチウム等の有機金属塩基;LDA、LiHMDS等の金属アミド;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属塩;ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DBU、DBN、DMAP、N-メチルモルホリン等の有機塩基;アンバーリストA-21(ロームアンドハース社製)、AG1-X8(バイオラッド社製)、ポリビニルピリジン、モルホリノメチルポリスチレン等の固体塩基等が挙げられ、中でも、アルカリ金属水素化物、金属アルコキシド等が好ましく、水素化ナトリウム、カリウムtert-ブトキシド等がより好ましい。
【0062】
(式中、R
1、R
3、R
6、R
7、R
8、R
9、R
10、R
11、Z
2および Z
3はそれぞれ前記と同義である)
工程1
化合物(IXa-1)は、化合物(IIIa-2)を用い、製造法3の工程2と同様の操作を行うことにより製造することができる。
【0063】
工程2
化合物(I)は、化合物(IXa-1)を用い、製造法3の工程1と同様の操作を行うことにより製造することができる。
【0066】
(式中、R
1、R
3、R
6、R
7、R
8、R
9、R
10、R
11、Z
2およびZ
3はそれぞれ前記と同義である)
工程1
化合物(XIIa-1)は、化合物(IIIa-3)を用い、製造法3の工程2と同様の操作を行うことにより製造することができる。
【0067】
工程2
化合物(XIa-1)は、化合物(XIIa-1)を用い、無溶媒で、または反応に不活性な溶媒中、-20℃〜200℃の間の温度で、好ましくは室温〜80℃の間の温度で、5分間〜72時間、化合物(XIIa-1)に対して10〜100重量%の還元剤で処理することにより製造することができる。
【0068】
反応に不活性な溶媒としては、例えば、水、酢酸、塩酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸、メタノール、エタノール、プロパノール、THF、ジオキサン、エーテル、1,2-ジメトキシエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、DMF、DMA、NMP、ピリジン等が挙げられ、これらを単独で、または混合して用いることができ、中でも水、酢酸またはそれらの組み合わせが好ましい。
還元剤としては、例えば、鉄(0)、スズ(0)、二塩化スズ(II)、二塩化スズ(II)・二水和物、亜鉛、ハイドロサルファイトナトリウム等が挙げられ、中でも、鉄(0)等が好ましい。
【0069】
工程3
化合物(I)は、化合物(XIa-1)を用い、製造法3の工程1と同様の操作を行うことにより製造することができる。
【0070】
製造法6
化合物(I)のうち、−C(R
3)(R
6)(R
7)に不斉を有する化合物(I)のエナンチオマーは、製造法1〜5で得られる化合物(I)を光学活性カラムを用いたクロマトグラフィーに付すことにより得ることができる。また、製造法2で得られる化合物(VIIa-1)、製造法4で得られる化合物(IXa-1)、または製造法5で得られる化合物(XIIa-1)を光学活性カラムを用いたクロマトグラフィーに付して、対応するエナンチオマーを得た後に、それぞれの製造法の次工程に付すことによっても得ることができる。
さらに製造法1〜5において化合物(VI)のエナンチオマーを用いることによっても得ることができる。化合物(VI)のエナンチオマーは、市販品として得られるか、または公知の方法 (例えば、WO98/42643等) に記載の方法により得ることができる。
上記製造法における生成物の単離、精製は、通常の有機合成で用いられる方法、例えば濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、結晶化、各種クロマトグラフィー等を適宜組み合わせて行うことができる。また、中間体においては、特に精製することなく次の反応に供することも可能である。
【0071】
化合物(I)には、立体異性体、位置異性体、幾何異性体、光学異性体(エナンチオマー)等の異性体が存在し得るが、可能な異性体および該異性体のいかなる比率における混合物も本発明に包含され、使用される。
【0072】
化合物(I)の塩を取得したい場合には、化合物(I)が塩の形で得られるときはそのまま精製すればよく、また遊離の形で得られるときは適当な溶媒に、化合物(I)を溶解または懸濁し、酸または塩基等を加えて塩を形成させればよい。
【0073】
また、化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、水または各種溶媒との付加物の形で存在することもあるが、それら付加物も本発明に包含され、使用される。
【0074】
以下、第1表に本発明で用いられる化合物の具体例を示すが、本発明の範囲はこれらの化合物に限定されることはない。以下の第1表中の化合物は、後述する各実施例で製造されたものである。
なお、以下の表において、Meはメチルを表し、Prはプロピルを表す。
【0075】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【0076】
次に、化合物(I)の薬理作用について試験例で説明する。
【0077】
試験例1:キヌレニン産生抑制活性
ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー (J. Biol. Chem.) 、263巻、2041〜2048頁(1988年)の方法に変更を加えて行った。ヒト胃がん由来細胞株KATO-IIIの培養には10 vol%のFBS(GIBCO、10091-148、lot.665285)を添加したRPMI 1640 (GIBCO、11875)を用いた。試験薬物のDMSO溶液1μLを199μLの培地で希釈し、384ウェルプレートの各ウェルに10μLずつ加えた。次いで、31.25 ng/mLとなるようIFN-γ(Sigma、I-3265)を添加した培地にて50000個/mLで懸濁したKATO-IIIを40μL各ウェルに加え(2000個/ウェル)、37℃、5%CO
2存在下で96時間培養した。なおDMSOの最終濃度は、このアッセイで測定するキヌレイン量に単独で影響を与えないように0.1 vol%以下とした。この培養の後、各ウェルに10μL の30 w/v% トリクロロ酢酸水溶液を加え、65℃で30分間インキュベートした。このプレートを2500×gで5分間遠心作業に供した後、上清15μLを別の384ウェルプレートに回収した。回収した上清に15μLの2 w/v% p-ジメチルアミノベンズアルデヒド酢酸溶液を加え、65℃で20分間インキュベートした後に、480 nmにおける吸光度を測定した。
【0079】
Sample:試験薬物を含むDMSO溶液を添加し、IFN-γで細胞を処理したウェルの吸光度値
Blank:試験薬物を含まないDMSOのみを添加し、IFN-γで細胞を処理したウェルの吸光度値
Control:試験薬物を含まないDMSOのみを添加し、IFN-γで細胞を処理しないウェルの吸光度値
【0080】
その結果、例えば化合物番号3〜4, 6〜8, 11〜17, 19, 21〜33, 40〜55, 64〜79, 64A, 64Bおよび68Aの化合物は、10 μmol/Lの濃度で80%以上の阻害率を示した。
すなわち、本発明の化合物(I)は、キヌレニン産生抑制活性を有することが分かった。
【0081】
本アッセイではKATO-III細胞をIFN-γで処理してIDOの発現を誘導し、培地中のキヌレインを定量している。培地中のキヌレイン濃度は細胞内のIDO酵素活性に比例して増加することが知られている(例えば、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー (J. Biol. Chem.)、263巻、2041〜2048頁 (1988年))。本発明における化合物は、キヌレニン産生抑制作用を示した。IDO阻害剤によりキヌレニン産生が抑制されることが知られている。(例えば、ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスチゲーション(J Clin Invest.)、117巻、5号、1147〜1154頁 (1988年))。このことから、化合物(I)もIDOを阻害する作用を有していると推測される。
【0082】
また、キヌレニン産生抑制作用および/またはIDO阻害作用を示す化合物は抗腫瘍剤、抗AIDS剤、抗AIDS認知症剤、抗アルツハイマー病剤、抗うつ剤等として有用であることが知られている(例えば、ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスチゲーション(J Clin Invest.)、117巻、1147〜1154頁(2007年)、ジャーナル・オブ・ヴィロロジー(J Virol.)、81巻、11593〜11603頁(2007年)、ニューロパソロジー・アンド・アプライド・ニューロ・バイオロジー(Neuropathol Appl Neurobiol.)、31巻、395〜404頁(2005年)、ニューロサイエンス・レターズ(Neurosci Lett.)、187巻、9〜12頁(1995年)、ニューロサイコファーマコロジー(Neuropsychopharmacology)、33巻、2341〜2351頁 (2008年))。さらに免疫賦活作用を示すことも知られている(例えば、ネーチャー・イミュノロジー(Nat. Immunol.)、2巻、64〜68頁 (2001年))。従って、本発明における化合物(I)は、抗腫瘍剤、抗AIDS剤、抗AIDS認知症剤、抗アルツハイマー病剤、抗うつ剤、免疫賦活剤等として有用である。
【0083】
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、その薬理作用、投与目的等に応じ、そのままで、あるいは各種の製薬形態で使用することができる。本発明の製薬組成物は、通常、活性成分として有効な量の化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩を薬理学的に許容される担体と均一に混合して製造できる。この担体は投与に対して好ましい製剤の形態に応じて、広い範囲の形態をとることができる。これらの製薬組成物は、経口的または注射等の非経口的投与に対して適する単位服用形態にあることが好ましい。
【0084】
錠剤の調製にあたっては、例えば乳糖、マンニット等の賦形剤;デンプン等の崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤;ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース等の結合剤;ショ糖脂肪酸エステル、ソルビット脂肪酸エステル等の界面活性剤等を常法により用いることができる。錠剤1個あたり1〜200 mgの活性成分を含有する錠剤が好適である。
【0085】
注射剤の調製にあたっては、水、生理食塩水;オリーブ油、落花生油等の植物油;オレイン酸エチル、プロピレングリコール等の溶剤;安息香酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、ウレタン等の可溶化剤;食塩、グルコース等の等張化剤;フェノール、クレゾール、p-ヒドロキシ安息香酸エステル、クロロブタノール等の保存剤;アスコルビン酸、ピロ亜硫酸ナトリウム等の抗酸化剤等を常法により用いることができる。
【0086】
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、経口的または非経口的(例:注射剤等)に投与可能であり、その有効用量および投与回数は投与形態、患者の年齢、体重、症状等により異なるが、通常一日当たり、0.01〜100 mg/kgを投与するのが好ましい。
【0087】
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩を投与する対象としては、上述したようなキヌレニン産生に関わる疾患の患者が好ましい。中でも、癌(腫瘍)、神経変性疾患、感染症、免疫性疾患等の患者が好適であり、癌(腫瘍)等の患者がより好適である。これらの疾患の患者は、公知の診断方法によって選択することができる。また、該疾患の発症を予防するために、上記化合物を、該疾患を発症する可能性がある哺乳類に投与することもできる。化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩、またはこれを含有する組成物は、ヒト、ヒト以外の哺乳動物(例:マウス、ラット、ハムスター、モルモット、ウサギ、ネコ、イヌ、ブタ、ウシ、ウマ、ヒツジ、サル等)に対して、経口的または非経口的に投与することができる。
【0088】
以下、実施例および参考例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0089】
プロトン核磁気共鳴スペクトル(
1H-NMR)においては、化合物および測定条件によっては交換性水素が明瞭には観測されないことがある。尚、シグナルの多重度の表記としては通常用いられるものを用いるが、brとは見かけ上、巾広いシグナルであることを表す。
【0090】
下記参考例および実施例中の各化合物の機器データは、以下の機器によって測定した。
1H-NMR:JEOL JNM-EX270(270 MHz)またはJEOL JNM-AL300(300 MHz)
MS:JEOL SX-102AQQ(FAB法)、JEOL JMS-DX303(FAB法)、Micromass Quattro(APCI法)またはMicromass LCT(ESI、APCI法)
特に断りのない限り濃度を示す%は、質量%を意味し、溶媒比は、容量比を意味する。
なお、各化合物の命名はケム・バイオ・ドロー Ver. 11.0 (ケンブリッジソフト社) を用いて行った。
【0091】
参考例1
N-(3-クロロキノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド(化合物A1)
2,3-ジクロロキノキサリン(5.00 g, 25.1 mmol)およびプロパン-1-スルホンアミド(3.09 g, 25.1mmol)をDMSOに溶解させ、炭酸カリウム(3.47 g, 25.1 mmol)を加え、150℃で1時間撹拌した。反応混合物に1%酢酸水溶液を加え、室温で3時間撹拌し、生じた固体を濾取し、水で洗浄後、ジイソプロピルエーテルを加えてスラリー精製を行い、化合物A1 (6.01 g, 収率84%)を得た。
【0092】
参考例2
N-(3-クロロキノキサリン-2-イル)ブタン-1-スルホンアミド(化合物A2)
参考例1に準じて、2,3-ジクロロキノキサリンおよびブタン-1-スルホンアミドより、化合物A2を得た。
【0093】
参考例3
N-(3-クロロキノキサリン-2-イル)-2-メチルプロパン-1-スルホンアミド(化合物A3)
参考例1に準じて、2,3-ジクロロキノキサリンおよび2-メチルプロパン-1-スルホンアミドより、化合物A3を得た。
【0094】
参考例4
N-(3-クロロキノキサリン-2-イル)-1-シクロプロピルメタンスルホンアミド (化合物A4)
参考例1に準じて、2,3-ジクロロキノキサリンおよび1-シクロプロピルメチルスルホンアミドより、化合物A4を得た。
【0095】
参考例5
N-(3-クロロキノキサリン-2-イル)-N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)プロパン-1-スルホンアミド(化合物A5)
参考例1で得られる化合物A1 (1.22 g, 4.28 mmol)をジクロロメタン(12.0 mL)に溶解させ、ジイソプロピルエチルアミン(1.5 mL, 8.6 mmol)および 2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド (1.10 mL, 6.40 mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)で精製を行い、化合物A5 (1.68 g, 収率94%)を得た。
【0096】
参考例6
N-(3-クロロキノキサリン-2-イル)-N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ブタン-1-スルホンアミド(化合物A6)
参考例5に準じて、参考例2で得られる化合物A2 (1.00 g, 3.34 mmol)より、化合物A6 (1.08 g, 収率75%)を得た。
【0097】
参考例7
N-(3-クロロキノキサリン-2-イル)-N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-2-メチルプロパン-1-スルホンアミド(化合物A7)
参考例5に準じて、参考例3で得られる化合物A3 (500 mg, 1.67 mmol)より、化合物A7 (434 mg, 60 %)を得た。
【0098】
参考例8
N-(3-クロロキノキサリン-2-イル)-1-シクロプロピル-N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)メタンスルホンアミド (化合物A8)
参考例5に準じて、参考例4で得られる化合物A4 (300 mg, 1.01 mmol)より、化合物A8 (425 mg, 98 %)を得た。
【0099】
参考例9
2-クロロ-3-((1-メチルシクロプロピル)(ピリジン-3-イル)メトキシ)キノキサリン (化合物A9)
工程1
トルエン(12 mL)に、n-ブチルリチウム(2.76 mol/L, n-へキサン溶液, 4.14 mL, 11.4 mmol)および3-ブロモピリジン(1.00 mL, 10.4 mmol)のトルエン(4.0 mL)溶液を-78℃で滴下した後、同温度で30分間撹拌した。得られた懸濁液にTHF(4.0 mL)を加え、-78℃で15分間撹拌した後、メタクロレイン(1.03 mL, 12.5 mmol)を加え、ゆっくりと室温まで昇温させながら1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル=3/7) で精製を行い、2-メチル-1-(ピリジン-3-イル)プロパ-2-エン-1-オール (1.08 g, 収率70%)を得た。
工程2
工程1で得られた2-メチル-1-(ピリジン-3-イル)プロパ-2-エン-1-オール (1.04 g, 6.95 mmol)をジクロロメタン(40.0 mL)に溶解させ、ジエチル亜鉛(1.09 mol/L、n-へキサン溶液, 31.9 mL, 34.7 mmol)およびジヨードメタン(2.80 mL, 34.7 mmol)を-10℃で滴下した後、0℃で2.5時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/7)で精製を行い、(1-メチルシクロプロピル)(ピリジン-3-イル)メタノール (888 mg, 収率78%)を得た。
工程3
工程2で得られた(1-メチルシクロプロピル)(ピリジン-3-イル)メタノール (130 mg, 0.796 mmol)および2,3-ジクロロキノキサリン(190 mg, 0.956 mmol)をTHF(5.0 mL)に溶解させ、60%水素化ナトリウム(油性, 38.2 mg, 0.956 mmol)を加え、50℃で1.5時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=17/3)で精製を行い、化合物A9 (147 mg, 収率57%)を得た。
【0100】
参考例10
2-クロロ-3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(4-(メチルスルホニル)フェニル)エトキシ)キノキサリン(化合物A10)
工程1
4-(メチルスルホニル)ベンズアルデヒド(500 mg, 2.71 mmol)をTHF(10.0 mL)に溶解させ、(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(0.602 mL, 4.07 mmol)およびフッ化テトラブチルアンモニウム(1.0 mol/L THF溶液, 0.136 mL, 0.136 mmol)を加え、室温で1時間撹拌した後、1 mol/L 塩酸を加え、室温で5分間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製を行い、2,2,2-トリフルオロ-1-(4-(メチルスルホニル)フェニル)エタノール(454 mg, 収率66%)を得た。
工程2
参考例9の工程3に準じて、工程1で得られた2,2,2-トリフルオロ-1-(4-(メチルスルホニル)フェニル)エタノール(454 mg, 1.78 mmol)より、化合物A10 (244 mg, 収率32%)を得た。
【0101】
参考例11
5-(1-(3-クロロキノキサリン-2-イルオキシ)-2,2,2-トリフルオロエチル)ピコリノニトリル (化合物A11)
工程1
6-ブロモ-3-ピリジンカルボキシアルデヒド(1.03 g, 5.54 mmol), エチレングリコール (370 μL, 6.65 mmol),およびAmberlyst 15 (200 mg)をトルエン (100 mL)に懸濁させ、窒素雰囲気下、Dean-Starkトラップを用いて生じる水を除去しながら、12時間加熱還流した。反応混合物を濾過した後、ろ液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル=7/3)で精製し、2-ブロモ-5-(1,3-ジオキソラン-2-イル)ピリジン (895 mg, 収率70%)を得た。
工程2
工程1で得られた2-ブロモ-5-(1,3-ジオキソラン-2-イル)ピリジン (895 mg, 3.89 mmol), シアン化亜鉛 (1.14 g, 5.83 mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム (899 mg, 0.778 mmol)をDMF (30 ml)に溶解させ、窒素雰囲気下、80℃で12時間攪拌した。反応混合物を濃縮後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル=7/3)で精製し、5-(1,3-ジオキソラン-2-イル) ピコリノニトリル (506 mg, 収率74%)を得た。
工程3
工程2で得られた5-(1,3-ジオキソラン-2-イル) ピコリノニトリル (478 mg, 2.71 mmol)をTHF (5.0 mL)に溶解させ、窒素雰囲気下、室温で1 mol/L塩酸 (5.0 mL)を加えた。同温度で16時間攪拌した後、50℃で13時間攪拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、5-ホルミルピコリノニトリル (364 mg, 収率100%)を得た。
工程4
参考例10の工程1に準じて、工程3で得られた5-ホルミルピコリノニトリル (364 mg, 2.76 mmol)より、5-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシエチル) ピコリノ二トリル(455 mg, 収率82%)を得た。
工程5
参考例9の工程3に準じて、工程3で得られた5-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシエチル) ピコリノニトリル (424 mg, 2.10 mmol)より、化合物A11 (292 mg, 収率38%)を得た。
【0102】
参考例12
2-(5-(1-(3-クロロキノキサリン-2-イルオキシ)-2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-オール (化合物A12)
工程1
参考例10の工程1に準じて、6-ブロモニコチンアルデヒド (3.00 g, 16.1 mmol)より、1-(6-ブロモピリジン-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノール (3.69 g, 収率90%)を得た。
工程2
工程1で得られた1-(6-ブロモピリジン-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノール (300 mg, 1.17 mmol)をn-プロパノール(3.0 mL)およびDMF(3.0 mL)に溶解させ、塩化[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)・ジクロロメタン錯体 (85.6 mg, 0.117 mmol)、1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン (130 mg, 0.234 mmol)およびトリエチルアミン (1.63 mL, 11.7 mL)を加え、一酸化炭素雰囲気下、80℃で18時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)および分取薄層クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製を行い、プロピル 5-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシエチル)ピコリネート (284 mg, 収率92%)を得た。
工程3
工程2で得られたプロピル 5-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシエチル)ピコリネート (284 mg, 1.08 mmol)をTHF(5.0 mL)に溶解させ、臭化メチルマグネシウム(0.93 mol/L THF溶液, 5.80 mL, 5.39 mmol)を-78℃で滴下し、ゆっくりと室温まで昇温させながら1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製を行い、2-(5-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシエチル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-オール (222 mg, 収率87%)を得た。
工程4
参考例9の工程3に準じて、工程3で得られた2-(5-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシエチル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-オール (162 mg, 0.615 mmol)より、化合物A12 (179 mg, 収率73%)を得た。
【0103】
参考例13
2-クロロ-3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(5-(メチルスルホニル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン (化合物A13)
工程1
3,5-ジブロモピリジン(1.00 g, 4.22 mmol)をジエチルエーテル(42.0 mL)に溶解させ、n-ブチルリチウム (2.76 mol/L , n-へキサン溶液, 1.61 mL, 4.43 mmol)を-78℃で滴下し、同温度で30分間撹拌した。更にDMF(0.98 mL, 12.7 mmol)を加え、ゆっくりと室温まで昇温させながら3時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=7/3)で精製を行い、5-ブロモニコチンアルデヒド (314 mg, 40%)を得た。
工程2
参考例10の工程1に準じて、工程1で得られた5-ブロモニコチンアルデヒド (314 mg, 1.69 mmol)より、1-(5-ブロモピリジン-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノール (390 mg, 収率90%)を得た。
工程3
工程2で得られた1-(5-ブロモピリジン-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノール (390 mg, 1.52 mmol)をピリジン(2.0 mL)に溶解させ、無水酢酸(2.0 mL)を加え、室温で18時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)および分取薄層クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製を行い、1-(5-ブロモピリジン-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエチルアセテート (429 mg, 収率95%)を得た。
工程4
工程3で得られた1-(5-ブロモピリジン-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエチルアセテート (429 mg, 1.44 mmol)をDMSO(3.0 mL)に溶解させ、メタンスルフィン酸ナトリウム (176 mg, 1.73 mmol), ヨウ化銅(I) (41.1 mg, 0.216 mmol), L-プロリン(49.7 mg, 0.432 mmol)および炭酸水素ナトリウム(36.3 mg, 0.432 mg)を加え、95℃で72時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をメタノール(10.0 mL)に溶解させ、炭酸カリウム(597 mg, 4.32 mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/7)で精製を行い、2,2,2-トリフルオロ-1-(5-(メチルスルホニル)ピリジン-3-イル)エタノール (61.4 mg, 収率17%)を得た。
工程5
参考例9の工程3に準じて、工程4で得られた2,2,2-トリフルオロ-1-(5-(メチルスルホニル)ピリジン-3-イル)エタノール (61.4 mg, 0.241 mmol)より、化合物A13(69.1 mg, 収率69%)を得た。
【0104】
参考例14
2-メチル-1-(ピリジン-3-イル)プロパン-1,2-ジオール (化合物A14)
工程1
ニコチンアルデヒド (1.00 mL, 9.66 mmol)をジクロロメタン(20 mL)に溶解させ、トリメチルシリルシアニド(0.129 mL, 9.66 mmol)およびヨウ化トリフェニルメチルホスホニウム(437 mg, 0.966 mmol)を加え、室温で18時間撹拌した。反応混合物に水を加え、ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=7/3)で精製を行い、2-(ピリジン-3-イル)-2-(トリメチルシリルオキシ)アセトニトリル (650 mg, 33%)を得た。
工程2
工程1で得られた2-(ピリジン-3-イル)-2-(トリメチルシリルオキシ)アセトニトリル (650 mg, 3.15 mmol)に10% 塩化水素/メタノール溶液(6.5 mL)を加え、室温で4時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル100%)で精製を行い、メチル 2-ヒドロキシ-2-(ピリジン-3-イル)アセテート (415 mg, 収率79%)を得た。
工程3
工程2で得られたメチル 2-ヒドロキシ-2-(ピリジン-3-イル)アセテート (415 mg, 2.48 mmol)をTHF(3.0 mL)に溶解させ、臭化メチルマグネシウム(0.87 mol/L THF溶液, 14.3 mL, 12.4 mmol)を0℃で滴下し、ゆっくりと室温まで昇温させながら2時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精製を行い、化合物A14 (206 mg, 収率50%)を得た。
【0105】
参考例15
2,2-ジメチル-1-(ピリジン-3-イル)プロパン-1-オール (化合物A15)
参考例9の工程1に準じて、3-ブロモピリジン(1.00 mL, 10.4 mmol)およびピバルアルデヒド(1.36 mL, 12.5 mmol)より、 化合物A15 (1.58 mg, 収率92%)を得た。
【0106】
参考例16
1-シクロプロピル-1-(ピリジン-3-イル)メタノール (化合物A16)
参考例9の工程1に準じて、3-ブロモピリジン(1.00 mL, 10.4 mmol)およびシクロプロパンカルバルデヒド(0.934 mL, 12.5 mmol)より、化合物A16 (1.25 mg, 収率81%)を得た。
【0107】
参考例17
2-フルオロ-2-メチル-1-(ピリジン-3-イル)プロパン-1-オール (化合物A17)
工程1
参考例9の工程1に準じて、3-ブロモピリジン(3.00 mL, 31.1 mmol)およびイソブチルアルデヒド(3.41 mL, 37.3 mmol)より、2-メチル-1-(ピリジン-3-イル)プロパン-1-オール (2.43 g, 収率52%)を得た。
工程2
工程1で得られた2-メチル-1-(ピリジン-3-イル)プロパン-1-オール (2.16 g, 14.3 mmol)をジクロロメタン(60.0 mL)に溶解させ、二酸化マンガン(107 g)を加え、室温で7時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製を行い、2-メチル-1-(ピリジン-3-イル)プロパン-1-オン (1.72 g, 収率81%)を得た。
工程3
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド (1.0 mol/L THF溶液, 13.8 mL, 13.8 mmol)に、工程2で得られる2-メチル-1-(ピリジン-3-イル)プロパン-1-オン (1.72 g, 11.5 mmol)のTHF溶液(20 mL)を、-78℃でゆっくり滴下し、同温度で30分間撹拌した。更にN-フルオロベンゼンスルホンイミド(4.36 g, 13.8 mmol)を加え、ゆっくりと室温まで昇温させながら1.5時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製を行い、2-フルオロ-2-メチル-1-(ピリジン-3-イル)プロパン-1-オン (1.73 g, 収率89%)を得た。
工程4
工程3で得られた2-フルオロ-2-メチル-1-(ピリジン-3-イル)プロパン-1-オン (1.73 g, 10.3 mmol)をメタノール(30.0 mL)に溶解させ、水素化ホウ素ナトリウム(584 mg, 15.4 mmol)を加え、0℃で30分間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)および分取薄層クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/7)で精製を行い、化合物A17 (1.54 g, 収率89%)を得た。
【0108】
参考例18
1-(ピリジン-3-イル)ペンタン-1-オール (化合物A18)
ニコチンアルデヒド (0.500 mL, 4.83 mmol)をTHF(7.0 mL)に溶解させ、-78℃でn-ブチルリチウム (2.76 mol/L , n-へキサン溶液, 2.63 mL, 7.25 mmol) を加え、同温度で10分間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製を行い、化合物A18 (597 mg, 収率75%)を得た。
【0109】
参考例19
1-(ピリジン-3-イル)プロパン-1-オール (化合物A19)
臭化エチルマグネシウム(1.0 mol/L, THF溶液, 3.18 mL, 3.18 mmol)に、0℃で、ニコチンアルデヒド (0.200 mL, 0.12 mmol)のTHF溶液(2.0 mL)をゆっくり加えた。同温度で1時間撹拌後、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (クロロホルム/メタノール=9/1)で精製し、化合物A19 (194 mg, 収率67%)を得た。
【0110】
参考例20
2,2-ジフルオロ-1-(ピリジン-3-イル)エタノール (化合物A20)
工程1
トルエン(7.0 mL)に、n-ブチルリチウム(2.76 mol/L n-へキサン溶液, 2.60 mL, 7.19 mmol)および3-ブロモピリジン(1.00 mL, 10.4 mmol)のトルエン(2.5 mL)溶液を-78℃で滴下した後、同温度で30分間撹拌した。得られた懸濁液にTHF(4.0 mL)を加え、-78℃で15分間撹拌した後、2,2-ジフルオロ-N-メトキシ-N-メチルアセトアミド (1.00 g, 7.19 mmol)を加え、ゆっくりと室温まで昇温させながら3時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/7)で精製を行い、2,2-ジフルオロ-1-(ピリジン-3-イル)エタノン (868 mg, 収率91%)を得た。
工程2
参考例17の工程4に準じて、工程1で得られた2,2-ジフルオロ-1-(ピリジン-3-イル)エタノン (864 mg, 5.50 mmol)より、化合物A20 (724 mg, 収率83%)を得た。
【0111】
参考例21
1-(ピリジン-3-イル)エタノール (化合物A21)
参考例17の工程4に準じて、1-(ピリジン-3-イル)エタノン (0.500 mL, 4.56 mmol)より、化合物A21 (724 mg, 収率83%)を得た。
【0112】
参考例22
1-(ピリジン-3-イル)ブタン-1-オール (化合物A22)
参考例9の工程1に準じて、3-ブロモピリジン(1.00 mL, 10.4 mmol)およびn-ブチルアルデヒド(1.13 mL, 12.5 mmol)より、化合物A22 (403 mg, 収率27%)を得た。
【0113】
参考例23
フェニル(ピリジン-3-イル)メタノール (化合物A23)
参考例17の工程4に準じて、フェニル(ピリジン-3-イル)メタノン (0.500 mL, 2.73 mmol)より、化合物A23 (425 mg, 収率84%)を得た。
【0114】
参考例24
2,2,2-トリフルオロ-1-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)エタノール (化合物A24)
参考例10の工程1に準じて、イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-カルバルデヒド (258 mg, 1.77 mmol)より、化合物A24 (224 mg, 収率59%)を得た。
【0115】
参考例25
2,2,2-トリフルオロ-1-(6-メチルピリジン-3-イル)エタノール (化合物A25)
参考例10の工程1に準じて、6-メチルニコチンアルデヒド (1.72 g, 14.2 mmol)より、化合物A25 (2.25 g, 収率83%)を得た。
【0116】
参考例26
2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-3-イル)エタノール (化合物A26)
1-(6-ブロモピリジン-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノール (98.6 mg, 0.385 mmol)を1,4-ジオキサン(2.0 mL)に溶解させ、1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール (120 mg, 0.578 mmol), 炭酸セシウム(188 mg, 0.578 mmol), トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(5.3 mg, 0.0058 mmol), トリシクロへキシルホスフィン(3.9 mg, 0.0139 mmol)および水(0.2 mL)を加え、80℃で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=19/1)で精製を行い、化合物A26 (94.5 mg, 収率95%)を得た。
【0117】
参考例27
2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)エタノール (化合物A27)
工程1
6-クロロニコチンアルデヒド (300 mg, 2.12 mmol)をDMF(5.0 mL)に溶解させ、ナトリウムチオメトキシド(178 mg, 2.54 mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製を行い、6-(メチルチオ)ニコチンアルデヒド (239 mg, 74%)を得た。
工程2
参考例10の工程1に準じて、工程1で得られた6-(メチルチオ)ニコチンアルデヒド (238 mg, 1.55 mmol)より、化合物A27(326 mg, 収率94%)を得た。
【0118】
参考例28
2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-4-イル)エタノール (化合物A28)
参考例10の工程1に準じて、イソニコチンアルデヒド (1.22 g, 4.28 mmol) より、化合物A28 (1.68 g, 94%)を得た。
ESIMS m/z: 178 (M + H)
+.
【0119】
参考例29
1-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノール (化合物A29)
参考例10の工程1に準じて、2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-カルバルデヒド (503 mg, 3.06 mmol) より、化合物A29 (639 mg, 収率89 %)を得た。
【0120】
参考例30
2,2,2-トリフルオロ-1-(2-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)エタノール (化合物A30)
工程1
参考例28で得られる化合物A28 (1.00 g, 5.65 mmol)を無水酢酸(5.0 mL)およびピリジン(5 mL)に溶解させ、室温で1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をジクロロメタン (10.0 mL)に溶解させ、0℃で65%メタクロロ過安息香酸(650 mg, 2.82 mmol)を加えた。室温で3時間撹拌した後、反応混合物に20%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10/1)で精製を行い、4-(1-アセトキシ-2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン 1-オキシド (1.09 g, 収率82%)を得た。
工程2
実施例43に準じて、工程1で得られた4-(1-アセトキシ-2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン 1-オキシド (197 mg, 0.838 mmol) より、1-(2-アミノピリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエチルアセテート (53.2 mg, 収率27%)を得た。
工程3
工程2で得られた1-(2-アミノピリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエチルアセテート (53.2 mg, 0.227 mmol)をn-ブタノール(2 mL)に溶解させ、ブロモアセトン (0.042 mL, 0.45 mmol)を加え、130℃で24時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をメタノール (2.0 mL)に溶解した。炭酸カリウム (31.4 mg, 0.227 mmol)を加え、室温にて18時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=5/1)で精製を行い、化合物A30 (20.7 mg, 収率40%)を得た。
ESIMS m/z: 218 (M + H)
+.
【0121】
参考例31
2,2,2-トリフルオロ-1-(2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)エタノール (化合物A31)
参考例10の工程1に準じて、2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルバルデヒド (200 mg, 1.30 mmol) より、化合物A31 (245 mg, 収率84 %)を得た。
ESIMS m/z: 225 (M + H)
+.
【0122】
参考例32
1-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノール (化合物A32)
参考例10の工程1に準じて、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-カルバルデヒド (510 mg, 3.40 mmol) より、化合物A32 (614 mg, 収率82 %)を得た。
【0123】
参考例33
tert-ブチル 6-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシエチル)-1H-インダゾール-1-カルボキシレート (化合物A33)
工程1
1H-インダゾール-6-カルバルデヒド (231 mg, 1.75 mmol) をジクロロメタン(3.0 mL)に懸濁させ、二炭酸ジ-tert-ブチル(0.45 mL, 1.9 mmol)および4-ジメチルアミノピリジン(18.4 mg, 0.151 mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製を行い、tert-ブチル 6-ホルミル-1H-インダゾール-1-カルボキシレート (389 mg, 収率90%)を得た。
工程2
参考例10の工程1に準じて、工程1で得られたtert-ブチル 6-ホルミル-1H-インダゾール-1-カルボキシレート (389 mg, 1.58 mmol) より、化合物A33(278 mg, 収率56%)を得た。
ESIMS m/z: 317 (M + H)
+.
【0124】
参考例34
tert-ブチル 5-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシエチル)-1H-インダゾール-1-カルボキシレート (化合物A34)
参考例33に準じて、tert-ブチル 5-ホルミル-1H-インダゾール-1-カルボキシレート (193 mg, 1.32 mmol) より、 化合物A34 (235 mg, 収率2工程56%)を得た。
ESIMS m/z: 317 (M + H)
+.
【0125】
参考例35
2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリミジン-5-イル)エタノール (化合物A35)
参考例10の工程1に準じて、ピリミジン-5-カルバルデヒド (300 mg, 2.46 mmol) より、化合物A35 (342 mg, 収率69 %)を得た。
ESIMS m/z: 179 (M + H)
+.
【0126】
参考例36
2,2,2-トリフルオロ-1-(2-メチルピリミジン-5-イル)エタノール (化合物A36)
参考例10の工程1に準じて、2-メチルピリミジン-5-カルバルデヒド (500 mg, 4.09 mmol) より、化合物A36 (672 mg, 収率85 %)を得た。
ESIMS m/z: 193 (M + H)
+.
【0127】
参考例37
N-(3-クロロキノキサリン-2-イル)-2-メトキシ-N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)エタンスルホンアミド (化合物A37)
工程1
1-ブロモ-2-メトキシエタン (2.00 mL, 21.3 mmol) を水 (16 mL) に懸濁させ、亜硫酸ナトリウム(2.95 g, 23.4 mmol) を加え、24時間加熱還流した。反応混合物の溶媒を減圧下で留去し、残渣をクロロホルムでスラリー精製し、白色固体 (6.11 g) を得た。白色固体に塩化チオニル (15.5 mL, 213 mmol) およびDMF (0.082 mL, 1.06 mmol) を加え、100℃で3時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下で留去した後、クロロホルムを加え、不溶物をろ過し、ろ液の溶媒を減圧下で留去した。得られた残渣に25%アンモニア水溶液(10 mL)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下で留去した後、クロロホルムを加え、不溶物を濾別し、ろ液の溶媒を減圧下で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル= 3/7) で精製を行い、2-メトキシエタンスルホンアミド (1.36 g, 収率46%) を得た。
工程2
参考例1に準じて、工程1で得られた2-メトキシエタンスルホンアミド (308 mg, 2.21 mmol) より、N-(3-クロロキノキサリン-2-イル)-2-メトキシエタンスルホンアミド (537 mg, 収率80 %) を得た。
工程3
参考例5に準じて、工程2で得られるN-(3-クロロキノキサリン-2-イル)-2-メトキシエタンスルホンアミド (1.00 g, 3.31 mmol) より、化合物A37 (1.38 g, 収率96 %) を得た。
【0128】
参考例38
3-(5-(1-(3-クロロキノキサリン-2-イルオキシ)-2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イル)-5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール (化合物A38)
工程1
参考例11の工程2に準じて、参考例43の工程1で得られる2-ブロモ-5-(ジエトキシメチル)ピリジン(1.89 g, 7.27 mmol) より、5-(ジエトキシメチル)ピコリノ二トリル (884 mg, 収率59 %) を得た。
工程2
工程1で得られた5-(ジエトキシメチル)ピコリノ二トリル (230 mg, 1.12 mmol) をエタノール (5 mL) に溶解させ、50%ヒドロキシルアミン水溶液 (0.368 g, 5.58 mmol) を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、得られた白色固体をピリジン (5 mL) に溶解させ、塩化アセチル(0.396 mL, 5.58 mmol) を加え、100℃で12時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下で留去した後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル= 3/7)で精製を行い、6-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ニコチンアルデヒド (200 mg, 収率95%) を得た。
工程3
参考例10の工程1に準じて、工程2で得られた6-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ニコチンアルデヒド (200 mg, 1.05 mmol) より、2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ピリジン-3-イル)エタノール (189 mg, 収率69 %) を得た。
工程4
参考例9の工程3に準じて、工程3で得られた2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ピリジン-3-イル)エタノール (189 mg, 0.729 mg) より、化合物A38 (146 mg, 収率48%) を得た。
【0129】
参考例39
2-クロロ-3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン (化合物A39)
工程1
参考例26に準じて、1-(6-ブロモピリジン-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノール (1.00 g, 3.91 mmol)および1-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(1.12 mg, 5.86 mmol) より、2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ピリジン-3-イル)エタノール (777 mg, 収率77%)を得た。
工程2
参考例9の工程3に準じて、工程1で得られた2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ピリジン-3-イル)エタノール (100 mg, 0.389 mg)より、化合物A39 (144 mg, 収率88%)を得た。
【0130】
参考例40
2-クロロ-3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン (化合物A40)
参考例9の工程3に準じて、参考例43の化合物A43 (406 mg, 1.57 mmol) より、化合物A40 (528 mg, 収率80%) を得た。
【0131】
参考例41
2-クロロ-3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン (化合物A41)
工程1
2-メチル-1H-イミダゾール (575 mg, 7.00 mmol) をDMSO (5 mL) に溶解させ、0℃にて60%水素化ナトリウム(油性) (323 mg, 8.08 mmol) を加え、室温で30分間撹拌した後、6-クロロニコチン酸エチル (1.00 g, 5.39 mmol) を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (クロロホルム/メタノール= 97/3) で精製を行い、6-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ニコチン酸エチル (455 mg, 収率37%) を得た。
工程2
水素化リチウムアルミニウム (164 mg, 4.33 mmol) をTHF (5 mL) に懸濁させ、工程1で得られた6-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ニコチン酸エチル (455 mg, 1.96 mmol) のTHF (5 mL) 溶液を0℃で加え、0℃で30分間撹拌した。反応混合物に水 (0.146 mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液 (0,146 mL)、および水 (0.492 mL) を順次加え、室温で1時間撹拌した後、反応混合物をセライトを用いてろ過した。ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (クロロホルム/メタノール= 97/3) で精製を行い、(6-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-3-イル)メタノール (341 mg, 収率92%) を得た。
工程3
工程2で得られた(6-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-3-イル)メタノール (340 mg, 1.80 mmol) をジクロロメタン (5 mL) に溶解させ、デス-マーチンペルヨージナン (915 mg, 2.16 mmol) を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、および飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、室温で1時間撹拌した後、ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (クロロホルム/メタノール= 19/1)で精製を行い、6-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ニコチンアルデヒド (292 mg, 収率87%) を得た。
工程4
参考例10の工程1に準じて、工程2で得られた6-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ニコチンアルデヒド (292 mg, 1.56 mmol) より、2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-3-イル)エタノール (272 mg, 収率68 %) を得た。
工程5
参考例9の工程3に準じて、工程4で得られた2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-3-イル)エタノール (72.0 mg, 0.280 mg) より、化合物A41 (104 mg, 収率89%) を得た。
【0132】
参考例42
1-(4-(1-(3-クロロキノキサリン-2-イルオキシ)-2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イル)エタノン (化合物A42)
工程1
参考例10の工程1に準じて、2-ブロモイソニコチンアルデヒド (9.90 g, 53.2 mmol) より、1-(2-ブロモピリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノール (7.96 g, 収率58%) を得た。
工程2
工程1で得られた1-(2-ブロモピリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノール (5.00 g, 19.5 mmol) をジクロロメタン (50 mL) に溶解させ、氷冷下、トリエチルアミン (10.2 mL, 73.2 mmol)、およびトリフルオロメタンスルホン酸tert-ブチルジメチルシリル (7.41 mL, 32.3 mmol)を加え、室温で9.5時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル= 4/1) で精製を行い、2-ブロモ-4-(1-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン (6.43 g, 収率89%) を得た。
工程3
トルエン (9 mL) に、n-ブチルリチウム (2.66 mol/L n-へキサン溶液, 1.12 mL, 2.97 mmol) および工程2で得られた2-ブロモ-4-(1-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン (1.00 g, 2.70 mmol) のトルエン溶液 (3.0 mL) を-78℃で滴下した後、同温度で30分間撹拌した。得られた溶液にTHF (3.0 mL) を加え、-78℃で30分間撹拌した後、N-メトキシ-N-メチルアセトアミド (1.38 mL, 13.5 mmol) を加え、ゆっくりと室温まで昇温させながら2時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製を行い、1-(4-(1-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イル)エタノン (645 mg, 収率72%) を得た。
工程4
工程3で得られた1-(4-(1-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン-2-イル)エタノン (645 mg, 1.93 mmol) をTHF (6 mL) に溶解させ、フッ化テトラブチルアンモニウム (1.0 mol/L THF溶液, 0.556 mL, 0.556 mmol) を加え、室温にて1時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル= 1/1) で精製を行い、1-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシエチル)ピリジン-2-イル)エタノン (406 mg, 収率96%) を得た。
工程5
参考例9の工程3に準じて、工程4で得られた1-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシエチル)ピリジン-2-イル)エタノン (350 mg, 1.60 mmol) より、化合物A42 (227 mg, 収率37%) を得た。
【0133】
参考例43
2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ピリジン-3-イル)エタノール (化合物A43)
工程1
6-ブロモニコチンアルデヒド (2.00 g, 10.8 mmol) をエタノール (60 mL) に溶解させ、オルトギ酸トリエチル (5.37 mL, 32.3 mmol) およびp-トルエンスルホン酸・1水和物 (102 mg, 0.538 mmol) を加え、2時間加熱還流した。反応混合物の溶媒を減圧下で留去した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル= 9/1) で精製を行い、2-ブロモ-5-(ジエトキシメチル)ピリジン (2.59 g, 収率92%) を得た。
工程2
工程1で得られた2-ブロモ-5-(ジエトキシメチル)ピリジン (1.00 g, 3.84 mmol) をTHF (10 mL) に溶解させ、トリメチルシリルアセチレン (1.09 mL, 7.69 mmol)、ヨウ化銅(I) (37.0 mg, 0.192 mmol)、塩化(ビストリフェニルホスフィン)パラジウム(II) (135 mg, 0.192 mmol)、およびトリエチルアミン (1.07 mL, 7.69 mmol) を加え、70℃で6時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下で留去した後、水および酢酸エチルを加え、セライトを用いてろ過し、ろ液を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル= 9/1) で精製を行い、5-(ジエトキシメチル)-2-((トリメチルシリル)エチニル)ピリジン(1.07 g)を得た。得られた5-(ジエトキシメチル)-2-((トリメチルシリル)エチニル)ピリジンをメタノール (10 mL) に溶解させ、炭酸カリウム (1.06 g, 7.69 mmol) を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下で留去した後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル= 4/1) で精製を行い、5-(ジエトキシメチル)-2-エチニルピリジン (703 mg, 収率89%) を得た。
工程3
工程2で得られる5-(ジエトキシメチル)-2-エチニルピリジン (1.41 g, 6.87 mmol) をtert-ブタノール (10 mL) に溶解させ、ピバル酸アジドメチル (1.08 g, 6.87 mmol)、水(10 mL)、硫酸銅(II)・5水和物 (86.0 mg, 0.343 mmol)、およびアスコルビン酸ナトリウム (408 mg, 0.343 mmol) を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル= 4/1) で精製を行い、ピバル酸(4-(5-(ジエトキシメチル)ピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル) メチル(2.27 g, 収率91%) を得た。
工程4
工程3で得られたピバル酸(4-(5-(ジエトキシメチル)ピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル (1.96 g, 5.41 mmol) をメタノール (12 mL) に溶解させ、1 mol/L水酸化ナトリウム水溶液 (11.9 mL, 11.9 mmol) を加え、室温で5分間撹拌した。反応混合物に1 mol/L塩酸 (11.9 mL) および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、5-(ジエトキシメチル)-2-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ピリジン (1.34 g, 収率100%) を得た。
工程5
工程4で得られた5-(ジエトキシメチル)-2-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ピリジン (1.34 g, 5.40 mmol) をアセトニトリル (25 mL) に溶解させ、炭酸カリウム (2.24 g, 5.40 mmol)、およびヨードメタン (0.405 mL, 6.48 mmol) を加え、室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル= 4/1) で精製を行い、5-(ジエトキシメチル)-2-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ピリジン (698 mg, 収率49%) を得た。
工程6
工程5で得られた5-(ジエトキシメチル)-2-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ピリジン (672 mg, 2.56 mmol) をTHF (6.5 mL) に溶解させ、1 mol/L塩酸 (6.40 mL, 6.40 mmol) を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル= 7/3) で精製を行い、6-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ニコチンアルデヒド (473 mg, 収率98%) を得た。
工程7
参考例10の工程1に準じて、工程6で得られた6-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ニコチンアルデヒド (453 mg, 2.41 mmol) より、化合物A43 (672 mg, 収率85 %) を得た。
【0134】
参考例44
2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(オキサゾール-5-イル)ピリジン-3-イル)エタノール (化合物A44)
工程1
トルエン (3 mL) に、n-ブチルリチウム (2.6 mol/L, n-へキサン溶液, 0.94 mL, 2.43 mmol) および参考例42の工程1で得られた2-ブロモ-5-(ジエトキシメチル)ピリジン (575 mg, 2.21 mmol) のトルエン (2 mL) 溶液を-78℃で滴下した後、-78℃で30分間撹拌した。得られた懸濁液にTHF (2 mL) を加え、-78℃で30分間撹拌した後、DMF (0.51 mL, 6.63 mmol) を加え、ゆっくりと室温まで昇温させながら30分間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル= 9/1) で精製を行い、5-(ジエトキシメチル)ピコリンアルデヒド (149 mg, 収率32%) を得た。
工程2
工程1で得られた5-(ジエトキシメチル)ピコリンアルデヒド (148 mg, 0.707 mmol) をメタノール(5 mL)に溶解させ、トルエン-4-スルホニルメチルイソシアニド (345 mg, 1.77 mmol)、および炭酸カリウム (244 mg, 1.77 mmol) を加え、室温で8時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル= 7/3) で精製を行い、5-(5-(ジエトキシメチル)ピリジン-2-イル)オキサゾール (161 mg, 収率92%) を得た。
工程3
参考例43の工程6に準じて、工程2で得られた5-(5-(ジエトキシメチル)ピリジン-2-イル)オキサゾール (160 mg, 0.647 mmol) より、6-(オキサゾール-5-イル)ニコチンアルデヒド (98.1 mg, 収率88 %) を得た。
工程4
参考例10の工程1に準じて、工程3で得られた6-(オキサゾール-5-イル)ニコチンアルデヒド (98.2 mg, 0.564 mmol) より、化合物A44 (124 mg, 収率90 %) を得た。
【0135】
参考例45
1-(1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノール (化合物A45)
工程1
2-メチル-1H-イミダゾール-5-カルボアルデヒド (1.00 g, 9.08 mmol) をDMF (10 mL) に溶解させ、氷冷下、炭酸カリウム (2.51 g, 18.2 mmol)、およびp-トルエンスルホン酸メチル (2.06 mL, 13.6 mmol) を加え、室温にて6時間攪拌した。反応混合物に1 mol/L水酸化ナトリウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、1 mol/L水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (クロロホルム/メタノール= 19/1) で精製を行い、1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-5-カルボアルデヒド (180 mg, 収率16%) を得た。
工程2
参考例10の工程1に準じて、工程1で得られた1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-5-カルボアルデヒド (180 mg, 1.45 mmol) より、化合物A45 (232 mg, 85%) を得た。
【0136】
参考例46
1-(5-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシエチル)チアゾール-2-イル)エタノン(化合物A46)
工程1
参考例10の工程1に準じて、2-ブロモチアゾール-5-カルボアルデヒド (1.20 g, 6.25 mmol) より、1-(2-ブロモチアゾール-5-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノール (413 mg, 25%) を得た。
工程2
参考例42の工程2に準じて、工程1で得られた1-(2-ブロモチアゾール-5-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノール (413 mg, 1.58 mmol) より、2-ブロモ-5-(1-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-2,2,2-トリフルオロエチル)チアゾール (524 mg, 88%) を得た。
工程3
工程2で得られた2-ブロモ-5-(1-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-2,2,2-トリフルオロエチル)チアゾール (515 mg, 1.37 mmol) をTHF (5 mL) に溶解させ、n-ブチルリチウム (1.65 mol/L, n-へキサン溶液, 1.24 mL, 2.05 mmol) を-78℃で滴下した後、-78℃で30分間撹拌した。反応混合物にN-メトキシ-N-メチルアセトアミド (1.38 mL, 13.7 mmol) のTHF溶液 (1 mL) を加え、-78℃で2時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製を行い、1-(5-(1-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-2,2,2-トリフルオロエチル)チアゾール-2-イル)エタノン (437 mg, 94%) を得た。
工程4
工程3で得られた1-(5-(1-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-2,2,2-トリフルオロエチル)チアゾール-2-イル)エタノン (356 mg, 1.05 mmol) をTHF (3 mL) に溶解させ、酢酸 (0.072 mL, 1.26 mmol)、およびフッ化テトラブチルアンモニウム (1.0 mol/L, THF溶液, 1.26 mL, 1.26 mmol) を加え、室温にて1時間攪拌した。反応混合物に飽和炭酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製を行い、化合物A46 (214 mg, 91%) を得た。
【0137】
参考例47
3-クロロ-6-ヨード-2-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン(化合物A47)
工程1
参考例10の工程1に準じて、ニコチンアルデヒド (9.00 mL, 95.4 mmol) より、2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-3-イル)エタノール (16.6 g, 収率99 %) を得た。
工程2
2,3-ジクロロ-6-ニトロキノキサリン(4.00 g, 16.4 mmol) をTHF (200 mL) に溶解させ、-78 ℃に冷却し、工程1で得られた2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-3-イル)エタノール (3.05 g, 17.2 mmol)、および水素化ナトリウム (1.31 g, 32.8 mmol) を加え、-78 ℃にて撹拌し、1時間かけて-30 ℃までゆっくり昇温させた。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル=1/0〜3/2) で精製を行い、3-クロロ-6-ニトロ-2-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン(3.98 g, 収率63%) を得た。
ESIMS m/z: 385 (M + H)
+.
工程3
工程2で得られた3-クロロ-6-ニトロ-2-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン(975 mg, 2.53 mmol) をエタノール (19.5 mL)、および水 (9.75 mL) の混合溶媒に溶解させ、鉄(0) (425 mg, 7.60 mmol)、および塩化アンモニウム (68.0 mg, 1.27 mmol) を加え、80 ℃にて1時間撹拌した。反応混合物をセライトを用いてろ過して、ろ液を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル=1/0〜0/1) で精製を行い、3-クロロ-2-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-6-アミン (555 mg, 収率62%) を得た。
ESIMS m/z: 355 (M + H)
+.
工程4
工程3で得たれた3-クロロ-2-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-6-アミン (2.00 g, 5.64 mmol) を2.0 mol/L 塩酸 (50.0 mL) に溶解させ、0 ℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム (506 mg, 7.33 mmol) を加え、0 ℃にて10分間撹拌した。反応混合物に尿素 (508 mg, 8.46 mmol) を加え、0 ℃にて10分間撹拌し、ヨウ化カリウム (2.34 g, 14.1 mmol) を水 (10.0 mL) に溶解させたものをゆっくり加え、室温にて30分間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル=1/0〜3/2) で精製を行い、化合物A47 (868 mg, 収率33%) を得た。
ESIMS m/z: 466 (M + H)
+.
【実施例1】
【0138】
N-(3-(2-ヒドロキシ-2-メチル-1-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド(化合物1)
参考例1で得られる化合物A1 (235 mg, 0.821 mmol)および参考例14で得られる化合物A14 (206 mg, 1.23 mmol)をTHF(5 mL)に溶解させ、60%水素化ナトリウム(油性, 82.1 mg, 2.05 mmol)を加え、50℃で9時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル100%)で精製を行い、化合物1 (279 mg, 収率82%)を得た。
ESIMS m/z: 417 (M + H)
+.
【実施例2】
【0139】
3-(2-ヒドロキシ-2-メチル-1-(3-(プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)プロピル)ピリジン 1-オキシド(化合物2)
実施例1で得られる化合物1 (89.6 mg, 0.215 mmol)をジクロロメタン(5.0 mL)に溶解させ、65%メタクロロ過安息香酸(85.7 mg, 0.323 mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣を分取薄層クロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=9/1)で精製を行い、化合物2 (47.7 mg, 収率51%)を得た。
ESIMS m/z: 433 (M + H)
+.
【実施例3】
【0140】
N-(3-(2,2-ジメチル-1-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物3)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (200 mg, 0.700 mmol)および参考例15で得られる化合物A15 (173 mg, 1.05 mmol)より、化合物3 (189 mg, 収率65%)を得た。
ESIMS m/z: 415 (M + H)
+.
【実施例4】
【0141】
3-(2,2-ジメチル-1-(3-(プロピルスルホンアミド) キノキサリン-2-イルオキシ) プロピル) ピリジン1-オキシド(化合物4)
実施例2に準じて、実施例3で得られる化合物3 (134 mg, 0.323 mmol)より、化合物4 (135 mg, 収率97%)を得た。
ESIMS m/z: 431 (M + H)
+.
【実施例5】
【0142】
N-(3-(シクロプロピル(ピリジン-3-イル)メトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物5)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (200 mg, 0.700 mmol)および参考例16で得られる化合物A16 (157 mg, 1.05 mmol)より、化合物5 (209 mg, 収率75%)を得た。
ESIMS m/z: 399 (M + H)
+.
【実施例6】
【0143】
3-(シクロプロピル(3-(プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)メチル)ピリジン 1-オキシド (化合物6)
実施例2に準じて、実施例5で得られる化合物5 (140 mg, 0.351 mmol)より、化合物6 (135 mg, 収率93%)を得た。
ESIMS m/z: 415 (M + H)
+.
【実施例7】
【0144】
N-(3-(2-フルオロ-2-メチル-1-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物7)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (200 mg, 0.700 mmol)および参考例17で得られる化合物A17 (178 mg, 1.05 mmol)より、化合物7 (274 mg, 収率93%)を得た。
ESIMS m/z: 419 (M + H)
+.
【実施例8】
【0145】
3-(2-フルオロ-2-メチル-1-(3-(プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)プロピル)ピリジン 1-オキシド (化合物8)
実施例2に準じて実施例7で得られる化合物7 (194 mg, 0.464 mmol)より、化合物8 (197 mg, 収率98%)を得た。
ESIMS m/z: 435 (M + H)
+.
1H-NMR (300 MHz, CDCl
3, δ): 1.12 (t, J = 7.7 Hz, 3H), 1.39-1.64 (m, 6H), 1.93-2.05 (m, 2H), 3.77 (s, 2H), 6.26 (d, J = 20.2 Hz, 1H), 7.28-7.89 (m, 6H), 8.57 (dd, J = 1.8, 4.8 Hz, 1H), 8.77 (d, J = 1.8 Hz, 1H).
【実施例9】
【0146】
N-(3-(ピリジン-3-イルメトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物9)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (100 mg, 0.350 mmol) および3-ピリジンメタノール (57.3 mg, 0.525 mmol)より、化合物9 (102 mg, 収率81%)を得た。
ESIMS m/z: 359 (M + H)
+.
【実施例10】
【0147】
3-((3-(プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)メチル)ピリジン 1-オキシド (化合物10)
実施例2に準じて、実施例9で得られる化合物9 (53.1 mg, 0.148 mmol)より、化合物10 (51.0 mg, 収率92%)を得た。
ESIMS m/z: 375 (M + H)
+.
【実施例11】
【0148】
N-(3-(1-(ピリジン-3-イル)ペンチルオキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物11)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (150 mg, 0.525 mmol および参考例18で得られる化合物A18 (130 mg, 0.787 mmol)より、化合物11 (202 mg, 収率93%)を得た。
ESIMS m/z: 415 (M + H)
+.
【実施例12】
【0149】
3-(1-(3-(プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)ペンチル)ピリジン 1-オキシド (化合物12)
実施例2に準じて、実施例11で得られる化合物11 (102 mg, 0.246 mmol)より、化合物12 (81.5 mg, 収率77%)を得た。
ESIMS m/z: 431 (M + H)
+.
【実施例13】
【0150】
N-(3-((1-メチルシクロプロピル)(ピリジン-3-イル)メトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物13)
参考例9で得られる化合物A9 (147 mg, 0.451 mmol)およびプロパン-1-スルホンアミド(61.1 mg, 0.496 mol)をDMSO(3.0 mL)に溶解させ、炭酸カリウム(68.6 mg, 0.496 mmol)を加え、150℃で1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=7/3)で精製を行い、化合物13 (136 mg, 収率73%)を得た。
ESIMS m/z: 413 (M + H)
+.
【実施例14】
【0151】
3-((1-メチルシクロプロピル)(3-(プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)メチル)ピリジン 1-オキシド (化合物14)
実施例2に準じて、実施例13で得られる化合物13 (100 mg, 0.242 mmol)より、化合物14 (84.5 mg, 収率81%)を得た。
ESIMS m/z: 429 (M + H)
+.
【実施例15】
【0152】
N-(3-(1-(ピリジン-3-イル)プロポキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物15)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (150 mg, 0.525 mmol) および参考例19で得られる化合物A19 (103 mg, 0.752 mmol)より、化合物15 (163 mg, 収率80%)を得た。
ESIMS m/z: 387 (M + H)
+.
【実施例16】
【0153】
3-(1-(3-(プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)プロピル)ピリジン 1-オキシド (化合物16)
実施例2に準じて、実施例15で得られる化合物15(100 mg, 0.259 mmol)より、化合物16 (95.6 mg, 収率92%)を得た。
ESIMS m/z: 402 (M + H)
+.
【実施例17】
【0154】
N-(3-(2,2-ジフルオロ-1-(ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物17)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (150 mg, 0.525 mmol)および参考例20で得られる化合物A20 (121 mg, 0.760 mmol)より、化合物17 (159 mg, 収率74%)を得た。
ESIMS m/z: 409 (M + H)
+.
【実施例18】
【0155】
3-(2,2-ジフルオロ-1-(3-(プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)エチル)ピリジン 1-オキシド (化合物18)
実施例2に準じて、実施例17で得られる化合物17 (100 mg, 0.245 mmol)より、化合物18 (97.5 mg, 収率96%)を得た。
ESIMS m/z: 424 (M + H)
+.
【実施例19】
【0156】
N-(3-(1-(ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物19)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (150 mg, 0.525 mmol) および参考例21で得られる化合物A21 (96.7 mg, 0.787 mmol)より、化合物19 (128 mg, 収率65%)を得た。
ESIMS m/z: 373 (M + H)
+.
【実施例20】
【0157】
3-(1-(3-(プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)エチル)ピリジン 1-オキシド (化合物20)
実施例2に準じて、実施例19で得られる化合物19 (73.3 mg, 0.197 mmol)より、化合物20 (87.3 mg, 収率100%)を得た。
ESIMS m/z: 389 (M + H)
+.
【実施例21】
【0158】
N-(3-(1-(ピリジン-3-イル)ブトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物21)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (150 mg, 0.525 mmol) および参考例22で得られる化合物A22 (119 mg, 0.787 mmol)より、化合物21 (179 mg, 収率85%)を得た。
ESIMS m/z: 401 (M + H)
+.
【実施例22】
【0159】
3-(1-(3-(プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)ブチル)ピリジン 1-オキシド (化合物22)
実施例2に準じて、実施例21で得られる化合物21 (120 mg, 0.300 mmol)より、化合物22 (112 mg, 収率81%)を得た。
ESIMS m/z: 417 (M + H)
+.
【実施例23】
【0160】
N-(3-(フェニル(ピリジン-3-イル)メトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物23)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (150 mg, 0.525 mmol) および参考例23で得られる化合物A23 (144 mg, 0.787 mmol)より、化合物23 (155 mg, 収率100%)を得た。
ESIMS m/z: 435 (M + H)
+.
【実施例24】
【0161】
3-(フェニル(3-(プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)メチル)ピリジン 1-オキシド (化合物24)
実施例2に準じて、実施例23で得られる化合物23 (97.7 mg, 0.225 mmol)より、化合物24 (89.8 mg, 収率89%)を得た。
ESIMS m/z: 451 (M + H)
+.
【実施例25】
【0162】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(4-(メチルスルホニル)フェニル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物25)
実施例13に準じて、参考例10で得られる化合物A10(100 mg, 0.240 mmol)より、化合物25 (59.2 mg, 収率49%)を得た。
ESIMS m/z: 504 (M + H)
+.
【実施例26】
【0163】
N-(3-(1-(6-シアノピリジン-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物26)
実施例13に準じて、参考例11で得られる化合物A11 (133 mg, 0.362 mmol)より、化合物26 (23.5 mg, 収率14%)を得た。
ESIMS m/z: 452 (M + H)
+.
【実施例27】
【0164】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物27)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (66.1 mg, 0.231 mmol) および参考例24で得られる化合物A24 (50.0 mg, 0.231 mmol)より、化合物27 (82.4 mg, 収率77%)を得た。
ESIMS m/z: 467 (M + H)
+.
【実施例28】
【0165】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)ブタン-1-スルホンアミド (化合物28)
実施例1に準じて、参考例2で得られる化合物A2 (69.2 mg, 0.231 mmol) および参考例24で得られる化合物A24 (50.0 mg, 0.231 mmol)より、化合物28 (69.6 mg, 収率63%)を得た。
ESIMS m/z: 480 (M + H)
+.
【実施例29】
【0166】
2-メチル-N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物29)
実施例1に準じて、参考例3で得られる化合物A3 (69.2 mg, 0.231 mmol) および参考例24で得られる化合物A24 (50.0 mg, 0.231 mmol)より、化合物29 (60.4 mg, 収率55%)を得た。
ESIMS m/z: 480 (M + H)
+.
【実施例30】
【0167】
1-シクロプロピル-N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)メタンスルホンアミド (化合物30)
実施例1に準じて、参考例4で得られる化合物A4 (68.8 mg, 0.231 mmol) および参考例24で得られる化合物A24 (50.0 mg, 0.231 mmol)より、化合物30 (102 mg, 収率92%)を得た。
ESIMS m/z: 478 (M + H)
+.
【実施例31】
【0168】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物31)
工程1
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-メチルピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド(化合物B1)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (703 mg, 2.46 mmol) および参考例25で得られる化合物A25 (470 mg, 2.46 mmol)より、化合物B1 (690 mg, 収率64%)を得た。
工程2
2-メチル-5-(2,2,2-トリフルオロ-1-(3-(プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)エチル)ピリジン 1-オキシド(化合物B2)
実施例2に準じて、工程1で得られた化合物B1 (690 mg, 1.57 mmol)より、化合物B2(707 mg, 収率99%)を得た。
工程3
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物31)
工程2で得られた化合物B2 (103 mg, 0.226 mmol)を無水酢酸 (1.0 mL)に懸濁させ、100℃で1.5時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られる残渣をメタノール(2.0 mL)に溶解させ、炭酸カリウム(93.7 mg, 0.678 mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)および分取薄層クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製を行い、化合物31 (30.8 mg, 収率30%)を得た。
ESIMS m/z: 457 (M + H)
+.
1H-NMR (300 MHz, CDCl
3, δ): 1.12 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.93-2.06 (m, 2H), 3.49-3.78 (m, 3H), 4.79 (s, 2H), 6.79 (brs, 1H), 7.35-7.98 (m, 6H), 8.83 (d, J = 1.8 Hz, 1H).
【実施例32】
【0169】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物32)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (59.1 mg, 0.207 mmol)および参考例26で得られる化合物A26 (53.2 mg, 0.207 mmol)より、化合物32 (48.9 mg, 収率47%)を得た。
ESIMS m/z: 507 (M + H)
+.
【実施例33】
【0170】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)ブタン-1-スルホンアミド (化合物33)
実施例1に準じて、参考例2で得られる化合物A2 (62.1 mg, 0.207 mmol) および参考例26で得られる化合物A26 (53.2 mg, 0.207 mmol)より、化合物33 (52.8 mg, 収率49%)を得た。
ESIMS m/z: 521 (M + H)
+.
1H-NMR (300 MHz, CDCl
3, δ): 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.46-1.59 (m, 2H), 1.89-1.99 (m, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 6.78 (brs, 1H), 7.48-7.95 (m, 8H), 8.79 (d, J = 1.8 Hz, 1H).
【実施例34】
【0171】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物34)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (218 mg, 0.763 mmol) および参考例27で得られる化合物A27 (170 mg, 0.763 mmol)より、化合物34 (278 mg, 収率77%)を得た。
ESIMS m/z: 473 (M + H)
+.
【実施例35】
【0172】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(メチルスルホニル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物35)
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(メチルスルフィニル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物36)
実施例34で得られる化合物34 (222 mg, 0.470 mmol)をジクロロメタン(5.0 mL)に溶解させ、メタクロロ過安息香酸(67.8 mg, 1.17 mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液および水を加え、ジクロロメタンで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=1/1)で精製を行い、化合物35 (114 mg, 収率48%)と、化合物36 (110 mg, 収率48%)を得た。
化合物35: ESIMS m/z: 505 (M + H)
+.
1H-NMR (300 MHz, CDCl
3, δ): 1.13 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 1.94-2.04 (m, 2H), 3.25 (s, 3H), 4.12 (brs, 2H), 6.87 (brs, 1H), 7.56-7.30 (m, 6H), 9.00 (s, 1H).
化合物36: ESIMS m/z: 489 (M + H)
+.
【実施例36】
【0173】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物37)
実施例13に準じて、参考例12で得られる化合物A12 (83.1 mg, 0.209 mmol)より、化合物37 (63.0 mg, 収率61%)を得た。
ESIMS m/z: 490 (M + H)
+.
【実施例37】
【0174】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)ブタン-1-スルホンアミド (化合物38)
実施例1に準じて、参考例2で得られる化合物A2 (195 mg, 0.650 mmol) および参考例27で得られる化合物A27 (145 mg, 0.650 mmol)より、化合物38 (179 mg, 収率57%)を得た。
ESIMS m/z: 487 (M + H)
+.
【実施例38】
【0175】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)ブタン-1-スルホンアミド (化合物39)
実施例13に準じて、参考例12で得られる化合物A12 (98.5 mg, 0.248 mmol)より、化合物39 (67.9 mg, 収率55%)を得た。
ESIMS m/z: 499 (M + H)
+.
【実施例39】
【0176】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(メチルスルホニル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)ブタン-1-スルホンアミド (化合物40),
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(メチルスルフィニル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)ブタン-1-スルホンアミド (化合物41)
実施例35に準じて、実施例37で得られる化合物38 (149 mg, 0.306 mmol)より、化合物40 (70.6 mg, 収率44%)と、化合物41(85.1 mg, 収率55%)を得た。
化合物40: ESIMS m/z: 519 (M + H)
+.
化合物41: ESIMS m/z: 503 (M + H)
+.
【実施例40】
【0177】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-4-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物42)
工程1
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-4-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)-N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)プロパン-1-スルホンアミド(化合物B3)
実施例1に準じて、参考例5 で得られる化合物A5 (258 mg, 0.621 mmol)および参考例28で得られる化合物A28 (100 mg, 0.565 mmol)より、化合物B3(251 mg, 収率80%)を得た。
ESIMS m/z: 557 (M + H)
+.
工程2
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-4-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物42)
工程1で得られた化合物B3 (48.9 mg, 0.0880 mmol)をトリフルオロ酢酸(1.0 mL)に溶解させ、室温で20分間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製を行い、化合物42 (38.6 mg, 収率100%)を得た。
ESIMS m/z: 427 (M + H)
+.
【実施例41】
【0178】
4-(2,2,2-トリフルオロ-1-(3-(プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)エチル)ピリジン 1-オキシド (化合物43)
実施例2に準じて、実施例40で得られる化合物42 (58.5 mg, 0.137 mmol)より、化合物43 (41.0 mg, 収率68%)を得た。
ESIMS m/z: 443 (M + H)
+.
1H-NMR (270 MHz, CDCl
3, δ): 1.14 (t, J = 7.7 Hz, 3H), 1.93-2.07 (m, 2H), 3.72-3.86 (m, 2H), 6.55-6.76 (m, 1H), 7.42-7.96 (m, 6H), 8.24 (d, J = 7.0 Hz, 2H).
【実施例42】
【0179】
N-(3-(1-(2-シアノピリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物44)
工程1
4-(2,2,2-トリフルオロ-1-(3-(N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)エチル)ピリジン 1-オキシド(化合物B4)
実施例2に準じて、実施例40の工程1で得られる化合物B3 (205 mg, 0.368 mmol)より、化合物B4(185 mg, 収率88 %)を得た。
ESIMS m/z: 573 (M + H)
+.
工程2
N-(3-(1-(2-シアノピリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)-N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)プロパン-1-スルホンアミド(化合物B5)
工程1で得られる化合物B4 (210 mg, 0.367 mmol)をジクロロメタン(4 mL)に溶解させ、トリメチルシリルシアニド (0.25 mL, 1.8 mmol)およびジメチルカルバモイルクロリド (0.17 mL, 1.8 mmol)を加え、24時間加熱還流した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製を行い、化合物B5(218 mg, 収率100%)を得た。
工程3
N-(3-(1-(2-シアノピリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物44)
実施例40の工程2の方法に準じて、工程2で得られた化合物B5(41.0 mg, 0.0700 mmol)より、化合物44 (27.7 mg, 収率87%)を得た。
ESIMS m/z: 452 (M + H)
+.
1H-NMR (270 MHz, CDCl
3, δ): 1.15 (t, J = 7.7 Hz, 3H), 1.95-2.08 (m, 2H), 3.81 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 6.64-6.79 (m, 1H), 7.32-7.96 (m, 6H), 8.83 (d, J = 5.1 Hz, 1H).
【実施例43】
【0180】
N-(3-(1-(2-アミノピリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物45)
実施例42の工程1で得られる化合物B4(200 mg, 0.349 mmol)をベンゾトリフルオリド(10 mL)に懸濁させ、tert-ブチルアミン (0.19 mL, 1.7 mmol)、およびp-トルエンスルホン酸無水物 (228 mg, 0.698 mmol)を加え、室温にて18時間攪拌した。反応混合物にtert-ブチルアミン (0.19 mL, 1.7 mmol)およびp-トルエンスルホン酸無水物 (228 mg, 0.698 mmol)を加え、室温にてさらに18時間攪拌した。さらに、反応混合物にtert-ブチルアミン (0.19 mL, 1.7 mmol)およびp-トルエンスルホン酸無水物 (228 mg, 0.698 mmol)を加え、室温にてさらに18時間攪拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をベンゾトリフルオリド(2.0 mL)およびトリフルオロ酢酸(2.0 mL)に溶解し、70℃で18時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=1/10)で精製を行い、化合物45 (83.2 mg, 収率54%)を得た。
ESIMS m/z: 442 (M + H)
+.
1H-NMR (270 MHz, CDCl
3, δ): 1.13 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 1.96-2.06 (m, 2H), 4.55-4.59 (m, 2H), 6.69 (s, 1H), 6.58-6.70 (m, 1H), 6.83 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.42-7.73 (m, 4H), 8.13 (d, J = 5.3 Hz, 1H).
【実施例44】
【0181】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-4-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)ブタン-1-スルホンアミド (化合物46)
工程1
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-4-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)-N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ブタン-1-スルホンアミド(化合物B6)
実施例1に準じて、参考例6で得られる化合物A6 (1.08 g, 2.52 mmol)および参考例28で得られる化合物A28 (405 mg, 2.29 mmol)より、化合物B6 (410 mg, 収率31%)を得た。
工程2
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-4-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)ブタン-1-スルホンアミド (化合物46)
実施例40の工程2の方法に準じて、工程1で得られた化合物B6 (160 mg, 0.280 mmol)より、化合物46 (91.8 mg, 収率74%)を得た。
ESIMS m/z: 441 (M + H)
+.
【実施例45】
【0182】
4-(1-(3-(ブチルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)-2,2,2-トリフルオロエチル)ピリジン 1-オキシド (化合物47)
実施例2に準じて、実施例44で得られる化合物46 (54.0 mg, 0.123 mmol)より、化合物47 (35.4 mg, 収率63%)を得た。
ESIMS m/z: 457 (M + H)
+.
【実施例46】
【0183】
N-(3-(1-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物48)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (67.1 mg, 0.235 mmol)および参考例29で得られる化合物A29 (50.0 mg, 0.214 mmol)より、化合物48 (77.6 mg, 収率75%)を得た。
ESIMS m/z: 484 (M + H)
+.
【実施例47】
【0184】
N-メチル-N-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-(3-(プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)エチル)ピリジン-2-イル)アセタミド (化合物49)
工程1
N-メチル-N-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-(3-(N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)エチル)ピリジン-2-イル)アセタミド(化合物B7)
N-メチルアセトアミド(0.097 mL, 1.30 mmol) をジクロロメタン (1.0 mL) に溶解させ、0℃で2,6-ルチジン(0.30 mL, 2.5 mmol)および二塩化オキサリル(0.11 mL, 1.30 mmol) を加えた。同温度にて15分間攪拌した後、実施例42の工程1で得られる化合物B4 (145 mg, 0.253 mmol)のジクロロメタン溶液(1.0 mL)を加え、室温にて更に18時間攪拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=1/10)で精製を行い、化合物B7(157 mg, 収率99%)を得た。
ESIMS m/z: 628 (M + H)
+.
工程2
N-メチル-N-(4-(2,2,2-トリフルオロ-1-(3-(プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)エチル)ピリジン-2-イル)アセタミド (化合物49)
実施例40の工程2の方法に準じて、工程1で得られた化合物B7 (157 mg, 0.250 mmol)より化合物49 (98.8 mg, 収率79%)を得た。
ESIMS m/z: 498 (M + H)
+.
1H-NMR (270 MHz, CDCl
3, δ): 1.13 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.95-2.07 (m, 2H), 2.18 (s, 3H), 3.44 (s, 3H), 3.80 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 6.76 (q, J = 6.6 Hz, 1H), 7.31-7.94 (m, 6H), 8.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H).
【実施例48】
【0185】
1-シクロプロピル-N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-4-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)メタンスルホンアミド (化合物50)
実施例40の方法に準じて、参考例8で得られる化合物A8 (55.8 mg, 0.130 mmol)および参考例28で得られる化合物A28 (21.0 mg, 0.119 mmol)より、化合物50 (33.5 mg, 収率2工程64%)を得た。
ESIMS m/z: 439 (M + H)
+.
【実施例49】
【0186】
2-メチル-N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-4-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物51)
実施例40の方法に準じて、参考例7で得られる化合物A7 (61.5 mg, 0.143 mmol)および参考例28で得られる化合物A28 (23.0 mg, 0.130 mmol)より、化合物51 (37.3 mg, 収率2工程66%)を得た。
ESIMS m/z: 441 (M + H)
+.
【実施例50】
【0187】
N-(3-(1-(2-シアノピリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)ブタン-1-スルホンアミド (化合物52)
実施例42の方法に準じて、実施例44の工程1で得られる化合物B6 (89.7 mg, 0.157 mmol)より、化合物52 (51.6 mg, 収率3工程70 %)を得た。
ESIMS m/z: 466 (M + H)
+.
【実施例51】
【0188】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(2-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物53)
実施例40に準じて、参考例5で得られる化合物A5 (35.8 mg, 0.0860 mmol)および参考例30で得られる化合物A30 (18.0 mg, 0.0780 mmol)より、化合物53 (7.2 mg, 収率2工程40%)を得た。
ESIMS m/z: 480 (M + H)
+.
【実施例52】
【0189】
N-(3-(1-(2-(1H-イミダゾ−ル-1-イル)ピリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物54)
工程1
N-(3-(1-(2-(1H-イミダゾ−ル-1-イル)ピリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)-N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)プロパン-1-スルホンアミド(化合物B8)
実施例42の工程1で得られる化合物B4 (137 mg, 0.240 mmol) をトルエン (2.4 mL) に懸濁させ、1,1’-スルホニルジイミダゾール (190 mg, 0.960 mmol)を加え、6日間加熱還流した。反応混合物に1 mol/L 水酸化ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル100%)で精製を行い、化合物B8 (19.3 mg, 収率13%)を得た。
工程2
N-(3-(1-(2-(1H-イミダゾ−ル-1-イル)ピリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物54)
実施例40の工程2の方法に準じて、工程1で得られた化合物B8 (17.0 mg, 0.0270 mmol)より、化合物54 (13.1 mg, 97%)を得た。
ESIMS m/z: 493 (M + H)
+.
【実施例53】
【0190】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物55)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (81.0 mg, 0.282 mmol)および参考例31で得られる化合物A31 (57.5 mg, 0.256 mmol)より、化合物55 (37.0 mg, 収率31%)を得た。
ESIMS m/z: 474 (M + H)
+.
【実施例54】
【0191】
N-(3-(1-(2-(1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ピリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物56)
工程1
N-(3-(1-(2-(1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ピリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)-N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)プロパン-1-スルホンアミド(化合物B9)
実施例42の工程2で得られる化合物B5 (90.5 mg, 0.156 mmol) を50%ヒドロキシルアミン水溶液 (1.0 mL)およびエタノール (1.0 mL) に溶解させ、室温にて30分間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をオルトギ酸トリエチル (1.0 mL) に溶解させ、100℃にて23時間攪拌した後、130℃にてさらに18時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製を行い、化合物B9 (67.7 mg, 収率70%)を得た。
工程2
N-(3-(1-(2-(1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ピリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物56)
実施例40の工程2の方法に準じて、工程1で得られた化合物B9 (67.7 mg, 0.108 mmol)より、化合物56 (34.0 mg, 収率64%)を得た。
ESIMS m/z: 495 (M + H)
+.
【実施例55】
【0192】
N-(3-(1-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物57)
実施例1に準じて、参考例1で得られる化合物A1 (138 mg, 0.482 mmol)および参考例32で得られる化合物A32 (96.4 mg, 0.438 mmol)より、化合物57 (65.0 mg, 収率32%)を得た。
ESIMS m/z: 470 (M + H)
+.
【実施例56】
【0193】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(2-(メチルアミノ)ピリミジン-5-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物58)
工程1
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)-N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)プロパン-1-スルホンアミド(化合物B10)
実施例1に準じて、参考例5で得られる化合物A5 (106 mg, 0.254 mmol)および参考例31で得られる化合物A31 (51.8 mg, 0.231 mmol)より、化合物B10(132 mg, 95%)を得た。
ESIMS m/z: 604 (M + H)
+.
工程2
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(2-(メチルアミノ)ピリミジン-5-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)-N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)プロパン-1-スルホンアミド(化合物B11)
工程1で得られた化合物B10 (51.0 mg, 0.0840 mmol) をジクロロメタン (1.0 mL)に溶解させ、0℃にて65%メタクロロ過安息香酸(38.9 mg, 0.169 mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をTHF (1.0 mL) に溶解させ、メチルアミン (2 mol/L, THF溶液, 1.0 mL)を加え、室温にて18時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製を行い、化合物B11(44.3 mg, 収率89%)を得た。
ESIMS m/z: 587 (M + H)
+.
工程3
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(2-(メチルアミノ)ピリミジン-5-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物58)
実施例40の工程2の方法に準じて、工程2で得られた化合物B11(44.3 mg, 0.076 mmol)より、化合物58 (25.0 mg, 収率73%)を得た。
ESIMS m/z: 457 (M + H)
+.
【実施例57】
【0194】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(1H-インダゾール-6-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物59)
工程1
tert-ブチル 6-(2,2,2-トリフルオロ-1-(3-(N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)プロピルスルホンアミド)キノキサリン-2-イルオキシ)エチル)-1H-インダゾール-1-カルボキシレート(化合物B12)
実施例40の工程1の方法に準じて、参考例5で得られる化合物A5 (72.3 mg, 0.174 mmol)および参考例33で得られる化合物A33 (50.0 mg, 0.158 mmol)より、化合物B12(74.9 mg, 収率68%)を得た。
工程2
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(1H-インダゾール-6-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物59)
工程1で得られた化合物B12(74.9 mg, 0.108 mmol)をジクロロメタン(1 mL)に溶解させ、0℃でトリエチルシラン(0.52 mL, 3.2 mmol)およびトリフルオロ酢酸(0.25 mL, 3.2 mmol)を加え、室温で18時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水を加え、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製を行い、化合物59 (40.3 mg, 収率80%)を得た。
ESIMS m/z: 466 (M + H)
+.
【実施例58】
【0195】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(1H-インダゾール-5-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物60)
実施例57に準じて、参考例5で得られる化合物A5 (72.3 mg, 0.174 mmol)および参考例34で得られる化合物A34 (50.0 mg, 0.158 mmol)より、化合物60 (34.8 mg, 収率2工程69%)を得た。
ESIMS m/z: 466 (M + H)
+.
【実施例59】
【0196】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリミジン-5-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物61)
実施例40に準じて、参考例5で得られる化合物A5 (84.5 mg, 0.203 mmol)および参考例35で得られる化合物A35 (32.8 mg, 0.184 mmol)より、化合物61(63.6 mg, 収率2工程81%)を得た。
ESIMS m/z: 428 (M + H)
+.
【実施例60】
【0197】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(2-メチルピリミジン-5-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物62)
実施例40に準じて、参考例5で得られる化合物A5 (124 mg, 0.298 mmol)および参考例36で得られる化合物A36 (52.0 mg, 0.271 mmol)より、化合物62 (57.9 mg, 収率2工程77%)を得た。
ESIMS m/z: 442 (M + H)
+.
【実施例61】
【0198】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(5-(メチルスルホニル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物63)
実施例13に準じて、参考例13から得られる化合物A13 (69.0 mg, 0.165 mmol)より、化合物63 (42.9 mg, 収率52%)を得た。
ESIMS m/z: 505 (M + H)
+.
【実施例62】
【0199】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物64、64Aおよび64B)
実施例1に準じて、参考例1で得られた化合物A1 (656 mg, 2.30 mmol)、および参考例43で得られた化合物A43 (593 mg, 2.30 mmol) より、化合物64 (451 mg, 収率39%) を得た。
実施例66と同様にして化合物64を分取高速液体クロマトグラフィーで分離することにより、エナンチオマーである化合物64Aおよび化合物64Bを得た。なお、保持時間が小さい化合物を化合物64B、保持時間が大きい化合物を化合物64Aとした。
化合物64 : ESIMS m/z: 508 (M + H)
+.
化合物64A : ESIMS m/z: 508 (M + H)
+.
化合物64B : ESIMS m/z: 508 (M + H)
+.
【実施例63】
【0200】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(オキサゾール-5-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物65)
実施例1に準じて、参考例1で得られた化合物A1 (72.0 mg, 0.251 mmol)、および参考例44で得られた化合物A44 (61.4 mg, 0.251 mmol)より、化合物65 (23.0 mg, 収率18%)を得た。
ESIMS m/z: 494 (M + H)
+.
【実施例64】
【0201】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物66)
実施例13に準じて、参考例38で得られた化合物A38 (143 mg, 0.339 mmol) より、化合物66 (54.5 mg, 収率32%) を得た。
ESIMS m/z: 509 (M + H)
+.
【実施例65】
【0202】
2-メトキシ-N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)エタンスルホンアミド (化合物67)
実施例13に準じて、参考例39で得られた化合物A39 (144 mg, 0.343 mmol) より、化合物67 (108 mg, 収率59%) を得た。
ESIMS m/z: 523 (M + H)
+.
【実施例66】
【0203】
2-メトキシ-N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)エタンスルホンアミド (化合物68、68Aおよび68B)
実施例13に準じて、参考例40で得られた化合物A40 (528 mg, 1.26 mmol) より、化合物68 (449 mg, 収率68%) を得た。
化合物68 (980 mg)を分取高速液体クロマトグラフィー[CHIRALPAK(登録商標)IC(ダイセル化学工業)、粒子径 5 μm、2 cm (内径)×25 cm (長さ)、クロロホルム 100%、流速5.7 mL/min、カラムオーブン温度40℃、検出波長 304 nm]で分離することにより、エナンチオマーである化合物68A (440 mg)および化合物68B (450 mg)が、それぞれ得られた。なお、保持時間が16分である化合物を化合物68A、保持時間が30分である化合物を化合物68Bとした。
化合物68: ESIMS m/z: 524 (M + H)
+.
化合物68A: ESIMS m/z: 524 (M + H)
+.
化合物68B: ESIMS m/z: 524 (M + H)
+.
【実施例67】
【0204】
2-メトキシ-N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)エタンスルホンアミド (化合物69)
実施例13に準じて、参考例41で得られた化合物A41 (104 mg, 0.248 mmol) より、化合物69 (23.9 mg, 収率18%) を得た。
ESIMS m/z: 523 (M + H)
+.
【実施例68】
【0205】
N-(3-(1-(1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド(化合物70)
実施例1に準じて、参考例1で得られた化合物A1 (82.0 mg, 0.286 mmol)、および参考例45で得られた化合物A45 (52.8 mg, 0.272 mmol) より、化合物70 (38.9 mg, 32%) を得た。
ESIMS m/z: 444 (M + H)
+.
【実施例69】
【0206】
N-(3-(1-(2-アセチルチアゾール-5-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物71)
工程1
N-(3-(1-(2-アセチルチアゾール-5-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)-N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)プロパン-1-スルホンアミド(化合物B13)
実施例1に準じて、参考例5で得られた化合物A5 (105 mg, 0.253 mmol)、および参考例46で得られた化合物A46 (51.7 mg, 0.230 mmol) より、化合物B13 (55.8 mg, 40%) を得た。
工程2
N-(3-(1-(2-アセチルチアゾール-5-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物71)
実施例40の工程2に準じて、工程1で得られた化合物B13 (55.8 mg, 0.092 mmol) より、化合物71 (43.2 mg, 99%) を得た。
ESIMS m/z: 475 (M + H)
+.
【実施例70】
【0207】
N-(3-(1-(2-アセチルピリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)-2-メトキシエタンスルホンアミド (化合物72)
実施例13に準じて、参考例42で得られた化合物A42 (211 mg, 0.552 mmol)、および参考例37の工程1で得られた2-メトキシエタンスルホンアミド (115 mg, 0.828 mmol) より、化合物72 (78.1 mg, 29%) を得た。
ESIMS m/z: 485 (M + H)
+.
【実施例71】
【0208】
2-メトキシ-N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(オキサゾール-5-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)エタンスルホンアミド (化合物73)
工程1
2-メトキシ-N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(オキサゾール-5-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)-N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)エタンスルホンアミド(化合物B14)
実施例1に準じて、参考例37で得られた化合物A37 (156 mg, 0.360 mmol) および参考例44で得られた化合物A44 (80.0 mg, 0.328 mmol) より、化合物B14 (193 mg, 92%) を得た。
工程2
2-メトキシ-N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(オキサゾール-5-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)エタンスルホンアミド (化合物73)
実施例40の工程2に準じて、工程1で得られた化合物B14 (193 mg, 0.302 mmol) より、化合物73 (146 mg, 95%) を得た。
ESIMS m/z: 510 (M + H)
+.
【実施例72】
【0209】
N-(3-(1-(2-アセチルチアゾール-5-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)-2-メトキシエタンスルホンアミド (化合物74)
工程1
N-(3-(1-(2-アセチルチアゾール-5-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)-2-メトキシ-N-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)エタンスルホンアミド(化合物B15)
実施例1に準じて、参考例5で得られた化合物A5 (109 mg, 0.253 mmol) および参考例46で得られた化合物A46 (51.7 mg, 0.230 mmol) より、化合物B15 (93.0 mg, 48%) を得た。
工程2
N-(3-(1-(2-アセチルチアゾール-5-イル)-2,2,2-トリフルオロエトキシ)キノキサリン-2-イル)-2-メトキシエタンスルホンアミド (化合物74)
実施例40の工程2に準じて、工程1で得られた化合物B15 (143 mg, 0.230 mmol) より、化合物74 (55.4 mg, 49%) を得た。
ESIMS m/z: 491 (M + H)
+.
【実施例73】
【0210】
N-(3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物75および76)
実施例66と同様にして実施例32で得られた化合物32を、分取高速液体クロマトグラフィーで分離することにより、エナンチオマーである化合物75,および76を得た。なお、保持時間が小さい化合物を化合物75、保持時間が大きい化合物を化合物76とした。
化合物75: ESIMS m/z: 507 (M + H)
+.
化合物76: ESIMS m/z: 507 (M + H)
+.
【実施例74】
【0211】
N-(7-ヨード-3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物77)
実施例13に準じて、参考例47で得られた化合物A47 (222 mg, 1.81 mmol) より、化合物77 (725 mg, 収率73%) を得た。
ESIMS m/z: 553 (M + H)
+;
1H-NMR (270 MHz, CDCl
3, δ): 1.13 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.93-2.05 (m, 2H), 3.66-3.85 (m, 2H), 6.76 (q, J = 6.5 Hz, 1H), 7.35-7.47 (m, 2H), 7.73-7.85 (m, 1H), 7.94 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.22-8.34 (m, 1H), 8.69 (dd, J = 4.9, 1.8 Hz, 1H), 8.87 (d, J = 1.8 Hz, 1H).
【実施例75】
【0212】
N-(7-シアノ-3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物78)
実施例74で得られた化合物77 (41.0 mg, 0.074 mmol) をDMA (1.60 mL) に溶解させ、シアン化亜鉛 (21.8 mg, 1.11 mmol)、亜鉛 (1.17 mg, 0.018 mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム (2.72 mg, 0.003 mmol)、および1,1'-ビス(ジフェイルホスフィノ)フェロセン (2.67 mg, 0.005 mmol) を加え、120 ℃にて1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、セライトを用いてろ過し、ろ液を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル=1/0〜2/3) にて精製し、化合物78 (14.0 mg, 収率42%) を得た。
ESIMS m/z: 452 (M + H)
+;
1H-NMR (270 MHz, CDCl
3, δ): 1.14 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.93-2.09 (m, 2H), 3.68-3.84 (m, 2H), 6.79 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 7.42 (dd, J = 7.9, 4.9 Hz, 1H), 7.69-7.85 (m, 2H), 7.95 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.19-8.28 (m, 1H), 8.71 (dd, J = 4.9, 1.8 Hz, 1H), 8.88 (d, J = 1.8 Hz, 1H).
【実施例76】
【0213】
N-(7-エチニル-3-(2,2,2-トリフルオロ-1-(ピリジン-3-イル)エトキシ)キノキサリン-2-イル)プロパン-1-スルホンアミド (化合物79)
実施例74で得られた化合物77 (70.0 mg, 0.127 mmol) をDMF (2.00 mL) に溶解させ、トリメチルシリルアセチレン (0.089 mL, 0.634 mmol)、トリエチルアミン (0.088 mL, 0.634 mmol)、ヨウ化銅(I) (9.66 mg, 0.051 mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム (29.3 mg, 0.025 mmol) を加え、120 ℃にて30分間撹拌した。反応混合物に水を加え、セライトを用いてろ過し、ろ液を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル=1/0〜2/3) にて精製した。得られた精製物を、THF (1.80 mL) に溶解させ、フッ化テトラブチルアンモニウム (1.0 mol/L, THF溶液0.107 mL, 0.107 mmol) を加え、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、ろ液の溶媒を減圧下で留去し、得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル=1/0〜1/1) にて精製し、化合物79 (25.7 mg, 収率46%) を得た。
ESIMS m/z: 451 (M + H)
+;
1H-NMR (270 MHz, CDCl
3, δ): 1.13 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 1.92-2.07 (m, 2H), 3.20 (s, 1H), 3.69-3.84 (m, 2H), 6.78 (q, J = 6.0 Hz, 1H), 7.32-7.50 (m, 1H), 7.55-7.72 (m, 2H), 7.95 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.00-8.08 (m, 1H), 8.45-9.10 (m, 2H).
【実施例77】
【0214】
常法により、次の組成からなる錠剤を調製した。化合物3、40 g、乳糖286.8 gおよび馬鈴薯澱粉60 gを混合し、これにヒドロキシプロピルセルロースの10%水溶液120 gを加えた。得られた混合物を常法により練合し、造粒して乾燥させた後、整粒し打錠用顆粒とした。これにステアリン酸マグネシウム1.2 gを加えて混合し、径8 mmの杵をもった打錠機(菊水社製RT-15型)で打錠を行って、錠剤(1錠あたり活性成分20 mgを含有する)を得た。
【実施例78】
【0215】
常法により、次の組成からなる注射剤を調製した。化合物8、1 gを注射用蒸留水に添加して混合し、さらに塩酸および水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを7に調整した後、注射用蒸留水で全量を1000 mLとした。得られた混合液をガラスバイアルに2 mLずつ無菌的に充填して、注射剤(1バイアルあたり活性成分2 mgを含有する)を得た。
処方 化合物8 2 mg
塩酸 適量
水酸化ナトリウム水溶液 適量
注射用蒸留水 適量
2.00 mL