特許第5714741号(P5714741)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5714741
(24)【登録日】2015年3月20日
(45)【発行日】2015年5月7日
(54)【発明の名称】ガラス分離装置
(51)【国際特許分類】
   B09B 5/00 20060101AFI20150416BHJP
   B09B 3/00 20060101ALI20150416BHJP
【FI】
   B09B5/00 ZZAB
   B09B3/00 Z
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-87972(P2014-87972)
(22)【出願日】2014年4月22日
【審査請求日】2014年4月22日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595142336
【氏名又は名称】株式会社環境保全サービス
(74)【代理人】
【識別番号】100093148
【弁理士】
【氏名又は名称】丸岡 裕作
(72)【発明者】
【氏名】狩野 公俊
【審査官】 大島 彰公
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−181321(JP,A)
【文献】 特開2006−219315(JP,A)
【文献】 特開2014−069110(JP,A)
【文献】 特開2012−239974(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B09B 5,3
Thomson Innovation
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状のガラスに樹脂を含むシートを付着させた処理物からガラスを分離するガラス分離装置において、
上記処理物を挾持し回転させられて該処理物を搬送するとともに該処理物のガラスを圧潰する一対の圧潰ローラと、
該圧潰ローラから搬送された処理物のシート側を支持し回転させられて該処理物を搬送する支持ローラと、
該支持ローラに対向して設けられるとともに外周面に複数の凸部が突設させられ、回転させられて上記処理物の圧潰されたガラスのガラス片に上記凸部を当接させて該ガラス片を掻き落す掻落しローラとを備え、
上記支持ローラの回転速度をVaとし、掻落しローラの回転速度をVbとしたとき、Va<Vbに設定し、
上記掻落しローラの凸部を、該掻落しローラの軸線に沿い角部のある断面矩形状の棒状に形成し、外周面に等角度間隔で複数設け、
上記支持ローラ及び掻落しローラを、一対の圧潰ローラに対して、処理物の搬送経路が湾曲するように設け、
上記一対の圧潰ローラの外周面に、夫々、先端が尖った破砕歯を行列状に設けるとともに、一方の圧潰ローラの破砕歯の軸方向の位相と、他方の圧潰ローラの破砕歯の軸方向の位相とをずらし、
上記処理物のシート側の圧潰ローラの回転速度をSaとし、処理物のガラス側の圧潰ローラの回転速度をSbとしたとき、Sa<Sbに設定したことを特徴とするガラス分離装置。
【請求項2】
上記支持ローラにも、掻落しローラと同様の凸部を設けたことを特徴とする請求項1記載のガラス分離装置。
【請求項3】
上記支持ローラと掻落しローラの組を複数組設けたことを特徴とする請求項1または2記載のガラス分離装置。
【請求項4】
上記一対の圧潰ローラの組を複数組設けたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載のガラス分離装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池モジュール,液晶テレビ,プラズマテレビ等の機器に使用されるガラスをリサイクルするために、これらからガラスを分離して取出すガラス分離装置に係り、特に、これらの機器から取出され板状のガラスに樹脂を含むシートが付着させられた処理物から当該ガラスを分離して取り出すガラス分離装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、例えば、太陽電池モジュールは、板状のガラスに樹脂を含むシートが付着させられこれを金属製の枠体で囲繞して構成されている。シートは、主には太陽電池素子が製膜された樹脂製の保護材及びこれをガラスに接着する充填材からなる。また、保護材の背面には電力の端子ボックスや配線用のケーブルが取り付けられている。そして、寿命がくるなどして使用しなくなった太陽電池モジュールは、廃棄されるが、近年、リサイクルすることも行われている。この場合には、端子ボックスや配線用のケーブルを取り外すとともに、枠体を取り外して、所要部材をリサイクルする。また、板状のガラスに樹脂を含むシートが付着したものからは、ガラスを分離してこれをリサイクルし、残物は溶融するなどして所要の金属などを取り出してリサイクルする等している。
【0003】
ところで、板状のガラスに樹脂を含むシートが付着したものからガラスを分離するのは、シートが充填材で接着されていることから容易ではなく、これを容易に処理できる装置が開発されている。従来、この種のガラス分離装置としては、例えば、特開2011−173099号公報(特許文献1)に掲載されたものが知られている。
この従来のガラス分離装置は、図9に示すように、板状のガラスGにシートSが付着させられた処理物Wをコンベア100で搬送するとともに、この搬送過程で、先ず、破砕歯群が設けられたトップローラ101と、外周面が平坦なボトムローラ102とで挟んで破砕し(図9(a)の破砕工程)、次に、この処理物Wにヒータ103を載せて充填材を軟化し(図9(b)の軟化工程)、その後、ブレード104の刃先でシートSからガラスGの破片(ガラス片Gaという)を削り取っていく(図9(c)の分離工程)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−173099号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来のガラス分離装置にあっては、
(1)ヒータ103により加熱して充填材を軟化させるようにしているので、充填材が分離し易くなるまで軟化させるのに時間が掛かる。
(2)このヒータ103による軟化工程を設けているので、その分、工数が増すことから処理効率が悪い。
(3)また、ヒータ103を設けるので、それだけ、装置も大型化してしまい、コスト高になる。
(4)更に、加熱し温めることで充填材の粘度が増し、この充填材がガラス片Gaに付着し易くなって、かえって分離性を損ねる。
(5)また、破砕工程で、処理物Wを、破砕歯群が設けられたトップローラ101と、外周面が平坦なボトムローラ102とで挟んで破砕しているが、ボトムローラ102の外周面は平坦なので、ガラスGに入るひびが不十分になり、細分化しにくい。
等の問題があった。
【0006】
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、軟化工程を設けることなく、シートからガラスを容易に分離できるようにし、分離のスピード化を図って、分離効率の向上を図るとともに、装置を小型化できるようにしてコストダウンを図ったガラス分離装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するため、本発明のガラス分離装置は、板状のガラスに樹脂を含むシートを付着させた処理物からガラスを分離するガラス分離装置において、上記処理物を挾持し回転させられて該処理物を搬送するとともに該処理物のガラスを圧潰する一対の圧潰ローラと、該圧潰ローラから搬送された処理物のシート側を支持し回転させられて該処理物を搬送する支持ローラと、該支持ローラに対向して設けられるとともに外周面に複数の凸部が突設させられ、回転させられて上記処理物の圧潰されたガラスのガラス片に上記凸部を当接させて該ガラス片を掻き落す掻落しローラとを備えた構成としている。
【0008】
これにより、処理物は、先ず、圧潰ローラでそのガラスが圧潰されて搬送されるとともに、圧潰されたガラスのガラス片はシートに付着したまま搬送される。そして、処理物は支持ローラに支持されて更に搬送されるが、支持ローラに対向する掻落しローラが回転しているので、この掻落しローラの複数の凸部がガラス片に当接してこれを掻き落す。このため、従来のように、ヒータで加熱してブレードでガラス片を削り取らなくても、シートからガラスを容易に分離できるようになり、分離のスピード化を図ることができ、分離効率の向上を図ることができる。また、装置も小型化できるようになり、コストダウンを図ることができる。
【0009】
そして、必要に応じ、上記支持ローラの回転速度をVaとし、掻落しローラの回転速度をVbとしたとき、Va<Vbに設定した構成としている。これにより、掻落しローラの複数の凸部をガラス片に頻繁に当接させることができ、掻落しを確実に行うことができるようになる。
【0010】
また、必要に応じ、上記掻落しローラの凸部を、該掻落しローラの軸線に沿い角部のある断面矩形状の棒状に形成し、外周面に等角度間隔で複数設けた構成としている。処理物の幅方向に亘ってガラス片を一時に掻き落すことができ、ガラス片の掻き落し効率が向上させられる。また、凸部は角部があるのでガラス片に引っ掛かり易く、そのため、ガラス片の掻落しを確実に行うことができる。そして、必要に応じ、上記支持ローラ及び掻落しローラを、一対の圧潰ローラに対して、処理物の搬送経路が湾曲するように設けた構成としている。それだけ、ガラス片がシートから分離し易くなる。
【0011】
更に、必要に応じ、上記支持ローラにも、掻落しローラと同様の凸部を設けた構成としている。支持ローラの凸部と掻落しローラの凸部とで処理物を瞬時に挟んでガラス片に衝撃を与えることができ、より一層掻落しを確実に行うことができるようになる。
【0012】
更にまた、必要に応じ、上記支持ローラと掻落しローラの組を複数組設けた構成としている。掻落しの頻度が増し、より一層確実にガラス片の掻落しができるようになる。
【0013】
また、必要に応じ、上記一対の圧潰ローラの外周面に、夫々、先端が尖った破砕歯を行列状に設けるとともに、一方の圧潰ローラの破砕歯の軸方向の位相と、他方の圧潰ローラの破砕歯の軸方向の位相とをずらした構成としている。これにより、ガラスを細かく圧潰することができ、掻落しローラでの掻落しを確実にすることができる。
【0014】
そして、必要に応じ、上記処理物のシート側の圧潰ローラの回転速度をSaとし、該処理物のガラス側の圧潰ローラの回転速度をSbとしたとき、Sa<Sbに設定した構成としている。これにより、ガラス側の圧潰ローラの破砕歯をガラスに頻繁に当接させることができ、より一層ガラスを細かく圧潰することができ、掻落しローラでの掻落しを確実にすることができる。
【0015】
更にまた、必要に応じ、上記一対の圧潰ローラの組を複数組設けた構成としている。圧潰の頻度が増し、より一層確実にガラスを細かく圧潰することができるようになる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、圧潰ローラで処理物のガラスを圧潰し、それから、掻落しローラの複数の凸部によりガラス片を掻き落すので、従来のように処理物をヒータで加熱してブレードでガラス片を削り取らなくても、シートからガラスを容易に分離できるようになり、それだけ、分離のスピード化を図ることができ、分離効率の向上を図ることができる。また、ヒータを用いなくても良いことから装置も小型化できるようになり、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施の形態に係るガラス分離装置を示す図である。
図2】本発明の実施の形態に係るガラス分離装置の圧潰ローラの組を示す斜視図である。
図3】本発明の実施の形態に係るガラス分離装置の圧潰ローラの組を示す部分断面図である。
図4】本発明の実施の形態に係るガラス分離装置の支持ローラと掻落しローラの組を示す斜視図である。
図5】本発明の実施の形態に係るガラス分離装置の掻落しローラを示す図である。
図6】本発明の実施の形態に係るガラス分離装置の作用を示し、(a)は圧潰ローラの組による処理物の圧潰状態を示す図、(b)は掻落しローラによるガラス片の掻落し状態を示す図である。
図7】本発明の別の実施の形態に係るガラス分離装置を示す図である。
図8】本発明のまた別の実施の形態に係るガラス分離装置を示す図である。
図9】従来のガラス分離装置の一例をその作用とともに示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係るガラス分離装置について詳細に説明する。
図1及び図6に示すように、実施の形態に係るガラス分離装置Kは、例えば、不要になった太陽電池モジュールから取出され、板状のガラスGに樹脂を含むシートSが付着させられた処理物Wから、ガラスGを分離するものである。
【0019】
実施の形態に係るガラス分離装置Kは、図1に示すように、機台1を備え、この機台1の上部には、処理物Wが投入される投入口2が形成されている。3は処理物WをそのガラスG側を支持して搬送し投入口2に投入するローラコンベアである。
また、図1乃至図3図6に示すように、投入口2の後流側には、処理物Wを挾持し回転させられて処理物Wを搬送するとともに、この処理物WのガラスGを圧潰する一対の圧潰ローラ10が設けられている。図3に示すように、この一対の各圧潰ローラ10の外周面には、夫々、先端が尖った破砕歯11が行列状に設けられている。一方の圧潰ローラ10の破砕歯11の軸方向の位相と、他方の圧潰ローラ10の破砕歯11の軸方向の位相とは、破砕歯11のピッチをPとしたとき、0.5Pずらしてあり、一方の圧潰ローラ10の破砕歯11と他方の圧潰ローラ10の破砕歯11とが交互に噛合するように、各圧潰ローラ10は機台1に軸支されている。
【0020】
また、一対の各圧潰ローラ10は、夫々、図示外の電動モータにより駆動させられるチェーン伝動機構などの個別の駆動機構により回転させられる。そして、この駆動機構により、処理物WのシートS側の圧潰ローラ10の回転速度をSaとし、処理物WのガラスG側の圧潰ローラ10の回転速度をSbとしたとき、Sa<Sbに設定されている。
【0021】
更に、図1図4乃至図6に示すように、圧潰ローラ10の後流側において、機台1には、圧潰ローラ10から搬送された処理物WのシートS側を支持し回転させられて処理物Wを搬送する支持ローラ30と、この支持ローラ30に対向して設けられるとともに外周面に複数の凸部41が突設させられ、回転させられて処理物Wの圧潰されたガラスGのガラス片Gaに凸部41を当接させてガラス片Gaを掻き落す掻落しローラ40とが軸支されている。掻落しローラ40の凸部41は、掻落しローラ40の軸線に沿い角部のある棒状に形成され、実施の形態では断面矩形状に形成され、掻落しローラ40の外周面に等角度間隔で複数設けられている。
【0022】
また、支持ローラ30にも、掻落しローラ40と同様の凸部31が設けられている。即ち、支持ローラ30の外周面には複数の凸部31が突設させられており、この凸部31は、支持ローラ30の軸線に沿い角部のある棒状に形成され、実施の形態では断面矩形状に形成され、支持ローラ30の外周面に等角度間隔で複数設けられている。
【0023】
また、支持ローラ30及び掻落しローラ40の軸方向は、圧潰ローラ10の軸方向と平行になっており、支持ローラ30の軸及び掻落しローラ40の軸は、支持ローラ30の凸部31と掻落しローラ40の凸部41とのクリアランスが調整可能になるように、互いに近接離間可能に機台1に設けられている。更に、支持ローラ30及び掻落しローラ40は、夫々、図示外の電動モータにより駆動させられるチェーン伝動機構などの駆動機構により個別に回転させられる。そして、この駆動機構により、支持ローラ30の回転速度をVaとし、掻落しローラ40の回転速度をVbとしたとき、Va<Vbに設定されている。更に、支持ローラ30及び掻落しローラ40は、一対の圧潰ローラ10に対して、処理物Wの搬送経路が湾曲するように設けられているとともに、処理物Wが垂直方向に沿って搬送されるように設けられている。
【0024】
支持ローラ30の軸及び掻落しローラ40の後流側には、図1に示すように、シートS及びガラス片Gaを受けて振動によりガラス片Gaを落下させる振動部50が設けられている。この振動部50の下側には、掻落しローラ40で掻き落とされて落下してくるガラス片Ga、及び、振動部50から落下してくるガラス片Gaを受けるガラス片貯留部51が設けられている。また、振動部50の下側には、ガラス片Gaが落下させられた後のシートSを受けて外部のシート貯留部52に搬送するコンベア53が設けられている。
【0025】
従って、この実施の形態に係るガラス分離装置Kにより、太陽電池モジュールから取出された処理物WからガラスGを分離するときは、以下のようになる。処理物Wをローラコンベア3に載せて搬送し、投入口2から投入すると、処理物Wは、先ず、圧潰ローラ10でそのガラスGが圧潰されて搬送されるとともに、圧潰されたガラスGのガラス片GaはシートSに付着したまま搬送される。この場合、一対の圧潰ローラ10の外周面には、夫々、先端が尖った破砕歯11が行列状に設けられ、一方の圧潰ローラ10の破砕歯11の軸方向の位相と、他方の圧潰ローラ10の破砕歯11の軸方向の位相とがずれているので、これにより、ガラスGは細かく圧潰されていく。また、処理物WのシートS側の圧潰ローラ10の回転速度Saと処理物WのガラスG側の圧潰ローラ10の回転速度Sbとの関係が、Sa<Sbに設定されているので、ガラスG側の圧潰ローラ10の破砕歯11をガラスGに頻繁に当接させることができ、より一層ガラスGを細かく圧潰することができる。
【0026】
そして、処理物Wは支持ローラ30に支持されて更に搬送されるが、支持ローラ30に対向する掻落しローラ40が回転しているので、この掻落しローラ40の複数の凸部41がガラス片Gaに当接してこれを掻き落す。このため、従来のように、ヒータで加熱してブレードでガラス片Gaを削り取らなくても、シートSからガラスGを容易に分離できるようになり、分離のスピード化を図ることができ、分離効率の向上を図ることができる。また、装置も小型化できるようになり、コストダウンを図ることができる。
【0027】
また、この場合、支持ローラ30の回転速度Vaと掻落しローラ40の回転速度Vbとの関係が、Va<Vbに設定されているので、掻落しローラ40の複数の凸部41をガラス片Gaに頻繁に当接させることができ、掻落しを確実に行うことができるようになる。また、掻落しローラ40の凸部41が掻落しローラ40の軸線に沿い角部のある棒状に形成されているので、処理物Wの幅方向に亘ってガラス片Gaを一時に掻き落すことができ、ガラス片Gaの掻き落し効率が向上させられる。また、凸部41は角部があるのでガラス片Gaに引っ掛かり易く、そのため、ガラス片Gaの掻落しを確実に行うことができる。
【0028】
更に、支持ローラ30にも、掻落しローラ40と同様の凸部31が設けられているので、支持ローラ30の凸部31と掻落しローラ40の凸部41とで処理物Wを瞬時に挟んでガラス片Gaに衝撃を与えることができ、より一層掻落しを確実に行うことができるようになる。更にまた、支持ローラ30及び掻落しローラ40は、一対の圧潰ローラ10に対して、処理物Wの搬送経路が湾曲するように設けられているので、それだけ、ガラス片GaがシートSから分離し易いとともに、処理物Wが垂直方向に沿って搬送されるように設けられているので、ガラス片Gaが落下し易くなっている。
【0029】
掻落しローラ40で掻き落とされたガラス片Gaは落下してガラス片貯留部51に受けられて貯留されていく。また、処理物Wは振動部50に受けられ、この振動部50においても振動によりガラス片Gaは落下させられ、ガラス片貯留部51に受けられて貯留されていく。また、ガラス片Gaが落下させられた後のシートSはコンベア53に受けられて搬送され外部のシート貯留部52に貯留される。そして、このように処理物Wから分離されたガラス片Gaは、リサイクルに供される。
【0030】
図7には、本発明の別の実施の形態に係るガラス分離装置Kを示している。これは、上記のガラス分離装置Kと略同様に構成されるが、上記と異なって、一対の圧潰ローラ10の組を複数組(実施の形態では2組)設けている。圧潰の頻度が増し、より一層確実にガラスGを細かく圧潰することができるようになる。そのため、掻落しローラ40での掻落しをより一層確実にすることができる。
【0031】
図8には、本発明のまた別の実施の形態に係るガラス分離装置Kを示している。これは、上記のガラス分離装置Kと略同様に構成されるが、上記と異なって、一対の圧潰ローラ10の組を複数組(実施の形態では2組)設けるとともに、支持ローラ30と掻落しローラ40の組を複数組(実施の形態では2組)設けている。また、一対の圧潰ローラ10の組、及び、支持ローラ30と掻落しローラ40の組は、処理物Wの搬送経路が蛇行して垂直方向に沿って搬送されるように設けられている。従って、圧潰ローラ10での圧潰の頻度が増し、より一層確実にガラスGを細かく圧潰することができるようになるとともに、掻落しローラ40での掻落しの頻度が増し、より一層確実にガラス片Gaの掻落しができるようになる。また、処理物Wは蛇行して搬送されるので、それだけ、ガラス片Gaが分離し易くなる。
【0032】
尚、上記実施の形態において、圧潰ローラ10の組の数、及び、支持ローラ30と掻落しローラ40の組の数は、上述した数に限定されるものではなく、3以上設ける等、適宜変更して差支えない。また、圧潰ローラ10,支持ローラ30及び掻落しローラ40の形状も上述したものに限定されるものではなく、適宜変更して差支えない。更に、上記実施の形態では、処理物Wとして、太陽電池モジュールのガラスGの場合で説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、液晶テレビやプラズマテレビ等の機器に使用されるガラスに適用してよいことは勿論である。
【符号の説明】
【0033】
K ガラス分離装置
G ガラス
Ga ガラス片
S シート
W 処理物
1 機台
2 投入口
10 圧潰ローラ
11 破砕歯
30 支持ローラ
31 凸部
40 掻落しローラ
41 凸部
50 振動部
51 ガラス片貯留部
52 シート貯留部
【要約】
【課題】 軟化工程を設けることなく、シートからガラスを容易に分離できるようにし、分離のスピード化を図って、分離効率の向上を図るとともに、装置を小型化できるようにしてコストダウンを図る。
【解決手段】 板状のガラスGに樹脂を含むシートSを付着させた処理物WからガラスGを分離するもので、処理物Wを挾持し回転させられて処理物Wを搬送するとともに、処理物WのガラスGを圧潰する一対の圧潰ローラ10と、圧潰ローラ10から搬送された処理物WのシートS側を支持し回転させられて処理物Wを搬送する支持ローラ30と、支持ローラ30に対向して設けられるとともに外周面に複数の凸部41が突設させられ、回転させられて処理物Wの圧潰されたガラスGのガラス片Gaに凸部41を当接させてガラス片Gaを掻き落す掻落しローラ40とを備えた。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9