(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5714766
(24)【登録日】2015年3月20日
(45)【発行日】2015年5月7日
(54)【発明の名称】組合せ秤
(51)【国際特許分類】
G01G 19/387 20060101AFI20150416BHJP
【FI】
G01G19/387 E
【請求項の数】5
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-244654(P2014-244654)
(22)【出願日】2014年12月3日
【審査請求日】2014年12月17日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208444
【氏名又は名称】大和製衡株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086737
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 和秀
(72)【発明者】
【氏名】菊池 孝平
【審査官】
森 雅之
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭62−168431(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01G 19/387
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の周囲に配置されると共に、被計量物が供給される複数のホッパを備え、前記各ホッパのゲートを開閉する駆動部及び前記ホッパに供給される被計量物の重量を計量する計量部が、前記筐体内に収納される組合せ秤であって、
圧縮空気の供給によって前記筐体内の空気を換気するエジェクタを備え、
前記エジェクタは、前記筐体に連通接続された吸引ポートを有し、前記筐体内の空気を吸引排出する、
ことを特徴とする組合せ秤。
【請求項2】
前記筐体内に空気を供給するエアパージ手段を備える、
請求項1に記載の組合せ秤。
【請求項3】
前記筐体の内圧が大気圧より高くなるように、前記エアパージ手段が前記筐体に供給する空気圧を、前記エジェクタが前記筐体から吸引する空気圧より高く設定する、
請求項2に記載の組合せ秤。
【請求項4】
コンプレッサからの圧縮空気の一部が、前記エジェクタに供給される一方、前記コンプレッサからの圧縮空気の他の一部が、前記エアパージ手段に供給される、
請求項2または3に記載の組合せ秤。
【請求項5】
前記筐体は、中空構造の基台に、中空構造の脚を介して連結支持され、
前記エジェクタは、前記基台の内部に収納配置され、前記エジェクタの吸引ポートと前記筐体内とが、前記脚の内部を挿通するチューブを介して連通接続される、
請求項1ないし4のいずれか一項に記載の組合せ秤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の食品などの被計量物を所定量ずつ計量する組合せ秤に係り、詳しくは、熱対策を施した組合せ秤に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に組合せ秤は、供給された被計量物を分散フィーダによって放射状に振動分散し、分散された被計量物を、複数のリニアフィーダによって外方に向けて直線的に振動搬送し、各リニアフィーダの終端にそれぞれ臨む複数の供給ホッパに供給する。各供給ホッパは、ゲートを開放して下方にそれぞれ位置する複数の計量ホッパに供給し、複数の計量ホッパに供給された被計量物の重量を種々に組合せた組合せ重量が、所定重量範囲となる計量ホッパの組合せを選択し、選択した計量ホッパのゲートを開放して集合シュート等を介して被計量物を下方の包装機等に排出する。
【0003】
上記各フィーダの加振機構、上記各ホッパのゲートを開閉する駆動部及び計量ホッパに供給される被計量物の重量を検出する重量センサを含む計量部等は、組合せ秤中央の中空構造のセンター筐体内に収納されている。
【0004】
このセンター筐体は、被計量物や異物等が侵入しないように密閉構造とされており、駆動部等からの発熱、あるいは、高温の被計量物からの熱によってセンター筐体の内部温度が上昇して、重量センサ等が熱的影響を受け、計量値が不安定になるといった問題がある。
【0005】
このような問題に対処するために、例えば、特許文献1、あるいは、特許文献2に示されているように、センター筐体の内部を強制的に換気冷却したり、あるいは、特許文献3に示されるように、ペルチェ素子を利用してセンター筐体を直接に冷却することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6−317454号公報
【特許文献2】特開2001−255199号公報
【特許文献3】特開2014−134423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2では、換気用に電動ファンを用いるので、ファンモータが発熱源になるのみならず、防水仕様では、ファンモータの配線系の防水を確実なものにしておく必要がある。
【0008】
また、特許文献3では、ペルチェ素子の設置部位周辺は効率よく冷却することができるのであるが、筐体内部の上部などに熱気が滞留しやすく、筐体内部を全体的に冷却するためには、換気用にファンを別途備える必要があり、設備コストが高いものとなる。
【0009】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、ファンを用いることなく筐体内部を効率よく換気冷却して、熱的な悪影響を受けることの少ない精度の高い計量を行うことができる組合せ秤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明では次のように構成している。
【0011】
(1)本発明に係る組合せ秤は、筐体の周囲に配置されると共に、被計量物が供給される複数のホッパを備え、前記各ホッパのゲートを開閉する駆動部及び前記ホッパに供給される被計量物の重量を計量する計量部が、前記筐体内に収納される組合せ秤であって、圧縮空気の供給によって前記筐体内の空気を換気するエジェクタを備え
、前記エジェクタは、前記筐体に連通接続された吸引ポートを有し、前記筐体内の空気を吸引排出する。
【0012】
本発明によると、工場等に設置されている既存のコンプレッサなどからの圧縮空気をエジェクタに供給するだけで、筐体の内部の熱気を換気することができる。特に、エジェクタは、防水のための電気配線が不要であるとともに、比較的小型で設置スペースの小さい機器であるために、既存の装置への取付けが容易となる。
【0014】
本発明によると、筐体内からの熱気を吸引排出して換気することができる。
【0015】
(
2)本発明の他の実施態様では、前記筐体内に空気を供給するエアパージ手段を備える。
【0016】
この実施態様によると、筐体内からの熱気の吸引排出が容易となり、効率の良い換気冷却を行うことができる。
【0017】
(
3)本発明の更に他の実施態様では、前記筐体の内圧が大気圧より高くなるように、前記エアパージ手段が前記筐体に供給する空気圧を、前記エジェクタが前記筐体から吸引する空気圧より高く設定する。
【0018】
この実施態様によると、筐体内からの熱気の吸引排出が容易になるのみならず、筐体の内圧が大気圧より高いので、筐体内への塵埃の侵入や洗浄時の水の浸入を効果的に防止することができ、防水仕様として好適である。
【0019】
(
4)本発明の好ましい実施態様では、コンプレッサからの圧縮空気の一部が、前記エジェクタに供給される一方、前記コンプレッサからの圧縮空気の他の一部が、前記エアパージ手段に供給される。
【0020】
この実施態様によると、換気冷却用の駆動源を単一のコンプレッサで済ますことができ、しかも、コンプレッサは、多くの工場で清掃その他の用途のために装備されていることが多いので、送気用の配管構造に少し改造を加えるだけで筐体内の換気冷却に有効に活用することができる。
【0021】
(
5)本発明の他の実施態様では、前記筐体は、中空構造の基台に、中空構造の脚を介して連結支持され、前記エジェクタは、前記基台の内部に収納配置され、前記エジェクタの吸引ポートと前記筐体内とが、前記脚の内部を挿通するチューブを介して連通接続される。
【0022】
この実施態様によると、組合せ秤の基台や脚の内部空間を有効に活用して、換気冷却構造をコンパクトに組み付けることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ファンを用いることなく筐体内部を効率よく換気冷却して、熱的な悪影響を受けることの少ない精度の高い計量を行うことができる組合せ秤を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】
図1は本発明の一実施形態の組合せ秤の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施形態に係る組合せ秤の全体正面図であり、
図2は、その概略縦断面図である。
【0027】
この組合せ秤は、その中心上方から図示されていない供給装置から落下供給される被計量物を、所定重量ずつ計量して図示しない包装機に投入するものである。
【0028】
図2に示すように、組合せ秤の中央には、中空構造の筐体であるセンター筐体1が、中央部が上下に貫通開口された中空構造の基台2に、複数本の脚3を介して連結支持されている。このセンター筐体1の上部に、図示されていない供給装置の終端から落下供給される被計量物を振動によって放射状に分散させる分散フィーダ4が設けられている。また、分散フィーダ4の周囲には、分散搬送された被計量物を振動によって外方に向けて直進搬送する複数のリニアフィーダ5が円形に配設されている。
【0029】
各リニアフィーダ5の終端下方には、供給ホッパ6、及び、計量ホッパ7がそれぞれ対応して設けられ、これらリニアフィーダ5、供給ホッパ6、および、計量ホッパ7を一連とする複数の計量モジュールが、センター筐体1の周囲に円形に配設されている。
【0030】
各計量ホッパ7の下方には、所定重量範囲となるように組合せ選択された計量ホッパ7から排出される被計量物を集めるための集合シュート8が配設されると共に、集合シュート8の下方には、集合シュート8から滑落した被計量物を集める漏斗状の集合ファンネル9が配置され、更にその下方に、集合ファンネル9で集められた被計量物を一旦受け止め貯留した後、包装機側からの排出要求信号に応答してゲートが開放作動する集合ホッパ10が配置されている。
【0031】
センター筐体1の内部は、仕切り板11によって上下に区画されており、上部区画には、分散フィーダ4を振動駆動する加振機構12と、各リニアフィーダ5をそれぞれ振動駆動する加振機構13とが配備されている。また、下部区画には、各供給ホッパ6と各計量ホッパ7のゲートをそれぞれ開閉する複数の駆動部としての駆動ユニット、各計量ホッパ7の被計量物の重量を計量するためのロードセル等の重量センサを含む計量部、などの計量/駆動ユニット14が収納されている。
【0032】
また、詳細な構造は図示されていないが、供給ホッパ6は、センター筐体1の外側にフック方式で脱着自在に支持されると共に、ゲート開閉用のリンク機構が駆動ユニットの作動アームなどに係合方式で連動連結され、供給ホッパ6を取り外して洗浄することができるようになっている。また、計量ホッパ7も、フック方式で脱着自在に重量センサに支持されると共に、ゲート開閉用のリンク機構が駆動ユニットの作動アームなどに係合方式で連動連結され、計量ホッパ7を取り外して洗浄することができるよう構成されている。
【0033】
そして、ゲート開閉用の駆動ユニットや重量センサ等は、センター筐体1の外周面に形成された開口から組み付けられ、パッキン、シールワッシャー、等で水密状に封止されて防水仕様とされている。
【0034】
なお、この例の各計量ホッパ7には、交互に開閉作動する内外のゲート15a,15bが備えられると共に、その下方に集合シュート8が内側と外側とに対応して配設されている。つまり、計量ホッパ7における内側ゲート15aの開放によって排出された被計量物は、内側の集合シュート8(A)で流下案内され、計量ホッパ7における外側ゲート15bの開放によって排出された被計量物は、外側の集合シュート8(B)で流下案内されるようになっている。
【0035】
また、集合ファンネル9も、内側の集合ゲート8(A)に対応した内側集合ファンネル9(A)、外側の集合シュート8(B)に対応した一対の外側集合ファンネル9(B)とから構成されており、
図3に示すように、一対の外側集合ファンネル9(B)は、内側集合ファンネル9(A)を囲むように配設されている。
【0036】
また、集合ホッパ10も、内側集合ファンネル9(A)に対応した内側集合ホッパ10(A)と、一対の外側集合ファンネル9(B)に対応した一対の外側集合ホッパ10(B)とで構成され、包装機側からの排出要求信号に応答して、内側集合ホッパ10(A)のゲートと一対の外側集合ホッパ10(B)のゲートが交互に開放作動すると共に、一対の外側集合ホッパ10(B)のゲートは同時に開放作動するようになっている。
【0037】
このように、集合シュート8、集合ファンネル9、および、集合ホッパ10をそれぞれ内外2系統に構成して被計量物の集合及び排出を行うことで、被計量物の計量排出サイクルを短縮して計量処理能力を高めている。
【0038】
この組合せ秤は、例えば、缶詰めにされる湯がいたコーン、などの加熱された高温の食品を被計量物として計量処理する場合に好適な防水仕様に構成されている。
【0039】
すなわち、この組合せ秤は、高温の被計量物からの熱によってセンター筐体1内の各種機器が悪影響を受けることを抑制するために、以下のようにしてセンター筐体1内の換気冷却を行うようにしている。
【0040】
図2に示すように、センター筐体1を連結支持する基台2の内部に、エジェクタ16が収納配備されている。
図4の原理構成図に示すように、エジェクタ16は、吸気室17内においてノズル18とディフューザー19とが適当間隔をもって対向配備されている。供給ポート20から供給した圧縮空気をノズル18に吹き込むことで、高速の空気流がノズル18から噴出されてディフューザー19に送り込まれ、この空気の流動によって静負圧が発生して吸気室17が真空となる。そして、この静負圧と空気の粘性によって、ディフューザー19に流入する空気噴流に周囲の空気が引き込まれる。これによって、供給ポート20から供給された圧縮空気と吸気室17に連通する吸引ポート21から吸い込まれた空気がディフューザー19を通って排気ポート22から排出されるようになっている。
【0041】
この例においては、供給ポート20は、
図2に示すように、コンプレッサ23に、第1エアーユニット24を介して連通接続され、吸気ポート21は、中空構造の脚3に挿通したチューブ25を介してセンター筐体1に連通され、チューブ25の開口端が、センター筐体1の下部区画の適所において、結束バンドなどによって図示しないコード等に結束固定されている。
【0042】
コンプレッサ23からの圧縮空気を、第1エアーユニット24を介してエジェクタ16に供給することで、センター筐体1内の空気を吸引して排出するよう構成されている。
【0043】
また、コンプレッサ23から送出される圧縮空気の一部が、第2エアーユニット26に供給されると共に、この第2エアーユニット26から導出されたチューブ27が、脚3の内部を通してセンター筐体1における上部区画に連通接続され、センター筐体1に第2エアーユニット26からの外冷気を押し込むエアパージ手段が構成されている。エアパージ手段は、コンプレッサ23、第2エアーユニット26及びチューブ27を備えている。
【0044】
このようにエジェクタ16及びその配管を構成するチューブ25,27等を、組合せ秤の基台2及び脚3の内部空間を有効に利用してコンパクトに組付けることができる。
【0045】
前記第1,第2エアーユニット24,26には、フィルタとレギュレータが備えられており、フィルタによって除塵及び除湿すると共に、レギュレータの調節によってエジェクタ16への供給圧、及び、パージ圧を任意に設定することができるようになっている。
【0046】
センター筐体1における仕切り板11の複数箇所には、透孔28が設けられており、センター筐体1の上部区画に供給された外冷気は、透孔28を介して下部区画に広く拡散供給され、計量/駆動ユニット14の周囲に供給される。
【0047】
以上のように、コンプレッサ23からの圧縮空気をエジェクタ16に供給してセンター筐体1内の空気を吸引排出する一方、センター筐体1内へエアパージ手段を構成するコンプレッサ23からの空気を供給するので、センター筐体1内の駆動ユニット等の発熱や高温の被計量物からの熱によって上昇したセンター筐体1内の空気が、低温の空気によって効率よく換気され、センター筐体1内の温度上昇が防止され、これによって、重量センサ等が熱の影響を受けて計量値が不安定になったりするのを防止することができる。
【0048】
しかも、多くの工場等に備えられているコンプレッサからの圧縮空気を利用するので、コンプレッサの送気用の配管構造に少し改造を加えるだけでセンター筐体1の換気を行うことが可能となり、熱源となるファンモータを有する換気ファンを必要としない。
【0049】
更に、この組合せ秤は、上記のように防水仕様であり、エジェクタ16の吸引による負圧とエアパージによる正圧とがバランスして、全体としてセンター筐体1の内圧が大気圧より高くなるように、第1,第2エアーユニット24,26による圧力調節が行われている。すなわち、第2エアーユニット26からセンター筐体1に供給する空気圧が、エジェクタ16がセンター筐体1から吸引する吸引ポート21の空気圧より高くなるように調節される。
【0050】
このようにセンター筐体1の内圧が、大気圧より高くなっているので、センター筐体1内への塵埃や洗浄の際の水の浸入を防止することができる。
【0051】
また、組合せ秤の稼働運転時以外もエアパージ手段から乾燥した空気を、センター筐体1内に供給しておくことによって、センター筐体1内の結露を防止することができる。
【0052】
[他の実施形態]
本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
【0053】
(1)防水及び防塵のために、センター筐体1の内圧を大気圧より高く設定することが望ましいが、少なくとも大気圧に維持できるだけでもよい。
【0054】
(2)上部区画に供給された冷外気を下部区画に分散供給する透孔28は、下部区画における機器14の発熱箇所に向けて形成することが望ましい。
【0055】
(3)エジェクタ16を複数台装備して、センター筐体1内の空気を複数箇所から吸引排出してもよく、あるいは、容量の大きい単一のエジェクタ16から複数本のチューブ25を分岐導出して、センター筐体1内の空気を複数箇所から吸引排出してもよい。
【符号の説明】
【0056】
1 センター筐体
2 基台
3 脚
4 分散フィーダ
5 リニアフィーダ
6 供給ホッパ
7 計量ホッパ
8 集合シュート
9 集合ファンネル
10 集合ホッパ
16 エジェクタ
21 吸引ポート
23 コンプレッサ
25 チューブ
【要約】
【課題】筐体の周囲に配置されると共に、被計量物が供給される複数のホッパを備え、前記各ホッパのゲートを開閉する駆動部及び前記ホッパに供給される被計量物の重量を計量する計量部が、前記筐体内に収納される組合せ秤において、ファンを用いることなく筐体内部を効率よく換気冷却して、熱的な悪影響を受けることの少ない精度の高い計量を行うことができるようにする。
【解決手段】圧縮空気の供給によってセンター筐体1内の空気を換気するエジェクタ16を備え、センター筐体1内とエジェクタ16の吸引ポート21とを連通接続している。
【選択図】
図2