特許第5715246号(P5715246)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5715246
(24)【登録日】2015年3月20日
(45)【発行日】2015年5月7日
(54)【発明の名称】真空バルブを製造する方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 30/24 20060101AFI20150416BHJP
   B65D 81/20 20060101ALI20150416BHJP
【FI】
   B65D30/24 Z
   B65D81/20 B
【請求項の数】1
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-515254(P2013-515254)
(86)(22)【出願日】2011年5月25日
(65)【公表番号】特表2013-530106(P2013-530106A)
(43)【公表日】2013年7月25日
(86)【国際出願番号】KR2011003838
(87)【国際公開番号】WO2011159036
(87)【国際公開日】20111222
【審査請求日】2012年12月13日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0057083
(32)【優先日】2010年6月16日
(33)【優先権主張国】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】506355659
【氏名又は名称】ロールパック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【弁理士】
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(72)【発明者】
【氏名】ソ ジェ−ワン
(72)【発明者】
【氏名】キム クン−ジャ
【審査官】 八木 誠
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2006/075758(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D30/24−30/26、81/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央に円形の開口が形成されているベースと、
前記ベースと可撓性フィルムとの間で開口を覆い、前記可撓性フィルムに接着されている密閉膜と、
前記密閉膜と前記ベースの間に配置されるオイル層と、
接着層により前記ベースの上面及び密閉膜に接着される前記可撓性フィルムと、を含み、
前記密閉膜およびオイル層は前記開口を中心に長方形に配置され、
前記密閉膜およびオイル層の短辺の長さは前記開口の直径より大きく、
前記可撓性フィルムは開き位置に移動可能で、前記可撓性フィルムが開き位置にある時、前記可撓性フィルムに接着された前記密閉膜が前記開口を開き、前記密閉膜と前記ベースの間に空気通路が形成され、前記開口の内部と外部が疎通する真空バルブを製造する方法であって、
可撓性フィルムより面積の小さい密閉膜を前記可撓性フィルムの中央部に接着する段階と、
ベースに開口を形成する段階と、
前記開口が形成された前記ベースにオイル層を形成する段階と、
前記密閉膜が接着された可撓性フィルムと、前記開口が形成されたベースとを接着する段階と、を含み、
前記密閉膜は前記開口を覆う位置に合わせられることを特徴とする真空バルブを製造する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は保存容器に用いられるバルブに関し、具体的には、容器の内部から空気を抜くことができ、その後、容器の内部に空気が流入されないようにするバルブに関する。
【背景技術】
【0002】
保存容器として、折り畳むことができ、中に保存されている品物を取り出すことができ、柔軟で、空気が漏れないビニール袋が用いられ、これは品物が袋の内部に挿入される開口部及び空気を排出するバルブを含む。使用者は、開口部を通じて袋の中に品物を位置させた後、開口部を密閉してからバルブを介して空気を排出する。これにより、空気が排出された保存容器は、圧縮パックのように、その中に含まれた品物が相当圧縮されて移動させやすくなり、より小さい保存空間を必要とするようになる。
【0003】
折り畳むことができ、中に保存されている品物を取り出すことができる保存容器は、保存容器から空気を除去することにより保存された品物の圧縮が可能であるという点、及び空気が除去されて有害な生物体の成長及びかびの発生を抑制するという点で有利な効果を有する。
【0004】
このような保存容器には図1のような保存容器がある。保存容器は容器4と、バルブ6と、対向する端部で互いに絡み合って結合される1対の突出ファスナーストリップを含むファスナー8とを含む。
【0005】
容器4の一面はバルブ6を設けるために穴(図1には図示されない)を有し、一般的に、容器はナイロン層とポリエチレンシート層の間に挿入されたポリエチレンが混合された突出層で構成されることができる。しかし、容器に入れる物質との相互作用を防止するために容器の構成物質は変更してよい。
【0006】
使用中、1つ以上の物質(不図示)を、ファスナー8が開いている間、即ち、かみ合うことができるファスナーストリップの間から容器4の内部に位置させることができる。保存される品物または物質が容器内部に位置された後、容器4の入口はファスナーストリップを押すことで密封させることができる。
【0007】
ファスナー8を密閉することにより、容器4の内部は密封される。これにより、容器4の内部の空気を一方向バルブ6を介して容器の外に吸い出して排出することができる。空気は、家庭用または産業用真空清掃機のような従来の真空生成源を用いてバルブ6を介して容器4の外に排出されることができる。バルブ6とファスナー8は、真空生成源が除去された後容器4の内部の真空状態を維持する。
【0008】
図1に示されたように、バルブ6は一定形状を有する構造物で形成されており、このような一定形状を有する構造物の場合、空気を抜き取る構成を有し、空気が疎通しないように防ぐ状態を維持しなければならないため、バルブの構成が複雑である上、バルブの構成によって体積が増加し、空間を多く占めるため、製作コストが高く、容器に装着することも困難であるという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、真空保存容器に用いられるバルブの構成が簡単で、かつ容器に装着でき、真空保持能力に優れ、製作が容易である真空バルブ及びこれを製造する方法を提供することである。。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明は、開口が形成されているベースと、
上記ベースと可撓性フィルムとの間で開口を覆い、上記可撓性フィルムに接着されている密閉膜と、接着層により上記ベースの上面及び密閉膜に接着される可撓性フィルムとを含み、上記可撓性フィルムは開き位置に移動可能で、上記可撓性フィルムが開き位置にある時、可撓性フィルムに接着された上記密閉膜が開口を開き、上記密閉膜と上記ベースの間に空気通路が形成されて容器の内部と外部が疎通される真空バルブとを含む。
【0011】
このとき、上記密閉膜と上記ベースの間にはオイル層が配置されていてもよい。
【0012】
上記と異なって、上記接着層はベースの縁に沿って位置する帯状であってよい。
【0013】
また、上記可撓性フィルムは、開き位置で外側に曲がることができ、上記可撓性フィルムはOPP(oriented poly propylene)あるいはPET(polyethylen terephthalate)材質で形成されてよい。
【0014】
また、本発明は、可撓性フィルムより面積の小さい密閉膜を可撓性フィルムの中央部に接着する段階と、ベースに開口を形成する段階と、密閉膜が接着された可撓性フィルムと、開口が形成されたベースを接着する段階とを含み、上記密閉膜は上記開口を覆う位置に合わせられる真空バルブを製造する方法を提供する。
【0015】
ここで、上記ベースに開口を形成する段階後に、開口が形成されたベースにオイル層を形成する段階を行ってよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明は上述した構成により、簡単な構成でも真空保持能力に優れた真空バルブを提供することができる。
【0017】
また、本発明は堅い材料を用いないため、バルブにより容器が損傷することを防ぐ上、保管空間も最小化することができる。
【0018】
また、本発明の真空バルブを製造する方法は、製造工程が簡単である上、少ない製造費用でも性能に優れた真空バルブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】従来技術のバルブ付容器の斜視図である。
図2】本発明による実施例の斜視図である。
図3】本発明による実施例の分解斜視図である。
図4】可撓性フィルムが閉じ位置にあるとき、図2のA−A線に沿って切開した断面図である。
図5】可撓性フィルムが開き位置にあるとき、図2のA−A線に沿って切開した断面図である。
図6】可撓性フィルムが閉じ位置にあるとき、図2のB−B線に沿って切開した面図である。
図7】可撓性フィルムが開き位置にあるとき、図2のB−B線に沿って切開した面図である。
図8】本発明の実施例を製造する方法を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下では、添付の図面を参照し、本発明の実施例について説明する。しかし、本発明はここで説明する実施例に限定されず、当業者には、本発明の要旨を変えない範囲内で変形され実施されることができることは自明である。
【0021】
本発明の実施例は、マイクロメーター単位の厚さを有する薄いフィルム及び接着層の結合であるため、可視的にはその厚さが分からないが、本発明に対する理解を助けるために、図2〜7には各層及び接着層の分布を誇張して示している。
【0022】
図2及び図3に示されているように、真空バルブ100は容器表面170上にベース150が接着層160により接着されており、容器表面170、接着層160及びベース150には開口180が形成されている。
【0023】
本実施例は、真空バルブ100が容器表面170に付着されている状態に基づいて説明しているが、真空バルブ100が生産される際には、容器表面170の代りに離型紙が付着されて生産され、容器に貼り付ける前に離型紙は除去され、接着層160が容器表面170に付着される。
【0024】
ベース150の開口180の周辺部にはオイル層140が塗布されており、オイル層にもベースと同様に開口180が形成されている。オイル層140上には密閉膜130が配置されている。オイル層140と密閉膜130の周辺には接着層120が位置し、この接着層120により、密閉膜130と可撓性フィルム110、ベース150と可撓性フィルム110が接着される。
【0025】
この実施例は、上記のようなフィルムと膜の積層構造により、構造が簡単で、かつ真空状態を形成及び保持することができるバルブを提供することができる。
【0026】
この実施例における開口180はベース150の中央に位置し、密閉膜130及びオイル層140は開口180を中心に長方形に配置される。従って、密閉膜130とオイル層140の両端からベースの端まで接着層120が帯状を有するようになる。ベース150の端の接着層120が帯状を有することにより、開口180を通過する空気の疎通通路が形成されることができる。
【0027】
ベース150の厚さは、必要に応じて決めることができるが、この実施例では、約200μmの厚さで形成され、ベースに比べて相対的に薄く可撓性フィルム110及び密閉膜130が形成される。可撓性フィルム110及び密閉膜130の場合、後述するように、開き位置及び閉じ位置で移動できなければならないため、材料の性質によって変形可能な適正厚さに設定されることができる。例えば、可撓性フィルム110及び密閉膜130はPET(polyethylen terephthalate)樹脂で約25μmの厚さで形成したり、可撓性フィルム110をOPP(oriented poly propylene)樹脂で約40μmの厚さで形成することができる。
【0028】
図4図7には本発明の真空バルブの作動が示されている。本発明の実施例において、可撓性フィルム110及びこれに接着されている密閉膜130は、開き位置と閉じ位置との間で移動できる。
【0029】
図4及び図6に示されているように、外力がない状態で、開口180の周辺の上面にはオイル層140、密閉膜130、接着層120、可撓性フィルム110が積層されているが、ベース150の外側の端には接着層120と可撓性フィルム110のみが積層されている。従って、開口180の周辺は、端より、中に密閉膜130とオイル層140をさらに含んでいるため、開口180は外力がない状態で密閉膜130により塞がれる。このときを可撓性フィルム110が閉じ位置にあるという。また、ベース150と密閉膜130はオイル層140を介して接しており、ベース150と密閉膜130はオイル層140の粘性により2次的に密封される。図5に示されているように、閉じ位置では、開口180の空気は外部に疎通できない。
【0030】
特に、本発明は閉じ状態で開口180を密閉膜130が塞いでいるだけでなく、密閉膜130とベース150との間にはオイル層140が配置されており、閉じ状態では空気の移動を完全に防ぐことができる。
【0031】
図5に示されているように、真空生成源の空気吸入部を、バルブ100を囲むように容器表面170に密着させて、真空バルブの外側から空気を吸い込む場合、可撓性フィルム110における、接着層120により連結されていない密閉膜130とオイル層140の位置する部分が真空生成源の吸い込む力によって外側に膨れ上がる。このとき、図7に示されているように、オイル層140はベース150と密閉膜130とに分かれ、この分離されたオイル層140の間に開口180とバルブの外部が互いに疏通できる通路が形成される。
【0032】
図5及び図7にはオイル層140が均一に分けられるものを示したが、オイル層140は一面にだけ残留したり、不均一に分かれることもできる。
【0033】
本発明における真空生成源は、従来の何れかの真空生成源を用いてもよく、真空生成源の構造は真空清掃機のように周知の事実であるため、説明を省略する。
【0034】
可撓性フィルム110と密閉膜130は接着されているため、一緒に外側に脹れ上がる。これにより、密閉膜130とオイル層140が密封状態ではなくなる。密閉膜130とオイル層140間の通路に空気が疏通できるため、容器の内部にある空気は開口180及び上記通路により真空生成源に吸い取られ、容器の内部が真空となることができる。
【0035】
真空生成源の作動を止めると、可撓性フィルム110を引っ張る力がなくなるため、可撓性フィルム110は弾性復元力あるいは容器内部の圧力低下によって元の状態、即ち、閉じ位置に戻り、可撓性フィルム110に付着された密閉膜130は再び開口180を覆い、ベース150と密閉膜130との間のオイル層140の粘性によって再び密封される。
【0036】
従って、本発明は簡単な構造であるが、その作用に優れたバルブを提供することができる。
【0037】
次に、本発明の真空バルブを製造する方法について説明する。
【0038】
可撓性フィルム110、密閉膜130、ベース150はロールにより供給され、可撓性フィルム110に接着層120を形成した後、合紙機を利用して密閉膜130を可撓性フィルム110の中央部にセンター合紙する(段階200)。可撓性フィルム110の中央部とは、個別バルブを基準として中央部を意味する。また、可撓性フィルム110、接着層120、密閉膜130が接着されているものを「上板」という。
【0039】
ベース150にトムソン機を利用して開口180を形成し、開口の周辺に、ラベル印刷機を利用してラベル印刷部にオイルを塗布した後、下板に転写してオイル層140を形成させる(段階210)。このようにオイル層140とベース150が形成されているものを「下板」という。
【0040】
下板の開口180を中心に上板の密閉膜130が下板の開口180を覆う位置に位置を合わせて上板を覆った後、製品の外郭をトムソン作業し、真空バルブ100を製造する(段階220)。
【0041】
単品の真空バルブ100を容器に接合させるために、ベース150の下面に接着層160を形成した後、離面紙を付着することができ、使用する際、離面紙を除去してから容器に接着層160を付着させればよい。
【0042】
上記のような製作方法により、本発明は構造が簡単で、性能に優れたバルブを新しい別途の装置なく、簡単な工程で、安く製作することができる。
【符号の説明】
【0043】
100 真空バルブ
110 可撓性フィルム
120 接着層
130 密閉膜
140 オイル層
150 ベース
160 接着層
170 容器表面
180 開口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8