(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5715294
(24)【登録日】2015年3月20日
(45)【発行日】2015年5月7日
(54)【発明の名称】L型フック回し
(51)【国際特許分類】
B25B 13/48 20060101AFI20150416BHJP
B25B 31/00 20060101ALI20150416BHJP
【FI】
B25B13/48 F
B25B31/00
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2014-226911(P2014-226911)
(22)【出願日】2014年11月7日
【審査請求日】2014年11月11日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511220175
【氏名又は名称】上野 泰明
(72)【発明者】
【氏名】上野泰明
【審査官】
亀田 貴志
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭60−146669(JP,U)
【文献】
特開2013−043277(JP,A)
【文献】
米国特許第03113479(US,A)
【文献】
特表平10−505547(JP,A)
【文献】
特開平08−229854(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25B 13/00 − 23/00
B25B 31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属製の素材からなる筒状のL型フック回し本体(1)を、正面から見て右側面を、右開放部(1−1)、中間から右側の外側を本体側の雄ネジ(1−2)、中間から右側の下部には、L部(3−3)を入れる長方形の穴(1−3)をそれぞれ設け、カバー部(2)側にも、正面から見て右側面には、カバー部の開放部(2−1)、右側の内側にはカバー部側の雌ネジ(2−2)をそれぞれ設け、L型フック回し本体(1)にL型フックをセットして、カバー部(2)を左側の本体側に右に回転させてネジで固定するため、L型フックは外れない事を特徴とするL型フック回し。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フックを壁側にねじ込む時,指を保護すると同時に曲がらずに真っ直ぐ入り易く、且つ作業がしやすいフック回しに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、L型フックを壁にねじ込む事は、指が痛くL型のため力が不均等に働き、思うように作業が出来ず困っているが、しかし工具として市販されていない。
特許文献1、特開2013−043277公報(L型フツク回し)に記載はあるが構造の違いが大きい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−043277公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
L型フックを、壁にねじ込む時、細い金属の先が指にあたり、指が痛い。
また、L型のため不均等に力がかかり簡単には入らない。
特に高所にねじ込む時は、時間がかかり危険率も高い。何とか壁側にねじ込む事は出来ないものか昔から頭を悩ませて来た。これは解決しなければならない課題である。
本発明は、その課題を解決するために発明したものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
課題を解決する手段として本発明は、以下の構成とした。
金属製の素材からなる筒状のL型フック回し本体(1)を、正面から見て
右側面を、
右開放部(1−1)、中間から右側の外側を本体側の雄ネジ(1−2)、右側の下部には、L部(3−3)を、入れる
長方形の穴(1−3)をそれぞれ設けた。(
図2「A」)
【0006】
カバー部(2)側にも、正面から見て
右側面にはカバーの開放部(2−1)、右側内部にカバー部側の雌ネジ(2−2)をそれぞれ設けた。(
図2「B」)
要な箇所にL型フック(3)のネジ部(3−2)の先端を壁側にあてて、右回転させる。ネジ込みが完了したら、L型フック回し本体(1)を一方の手で押さえ、カバー部(2)を他方の手で左回転させて、L型フックから外し作業が完了となる。
【0007】
使用方法として、
図3に記載した通り「A」L型フック回し本体(1)に、L型フック(3)をセットして、「B」のカバー部(2)を左側の本体側にネジで固定して、必要な箇所にL型フック(3)のネジ部(3−2)の先端を壁側にあてて、右回転させる。ネジ込みが完了したら、L型フック回し本体(1)を一方の手で押さえ、カバー部(2)を他方の手で左回転させて、L型フックから外し作業が完了となる。
【発明の効果】
【0008】
本発明は下記の効果を有する。
(1)L型フック回しを、Tの字にして使用するため力が均等に働く。
(2)直接L型フックをねじ込むと大変指が痛く、指に傷をつけることもあったがその心配がなくなった。
(3)特にL型フックの場合は、不均等に力が働き、入り辛く、曲がりやすいという困難さがあったがその心配がない。高所作業も辛さが半減した。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】L型フック回しにL型フックを入れた状態の説明図
【
図3】「A」本体側にL型フックを入れた説明図 「B」カバー部説明図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下,発明の実施形態について説明する。
金属製の素材からなる筒状のL型フック回し本体(1)を、正面から見て右側面を、右開放部(1−1)、また中間から右側の外側を本体側の雄ネジ(1−2)、中間から右側の下部には、L部(3−3)を入れる
長方形の穴(1−3)をそれぞれ設けた。
(
図2「A」)
【0011】
筒状のL型フック回し本体(1)に、L型フック(3)を入れて壁にねじ込みを開始しても、L型フック回し(1)とL型フック(3)が、ずれて使用困難になるため、カバー部(2)側にも、正面から見て
右側面にはカバーの開放部(2−1)、右側内部にはカバー部側の雌ネジ(2−2)をそれぞれ設けて、L型フックがずれない構造にした。((
図2「A」「B」)
【0012】
使用方法として、L型フック回し本体(1)にL型フックをセットして、カバー部(2)を左側の本体側にネジで固定し、必要な箇所にL型フックのネジ部(3−2)の先端を壁側にあてて、右回転させる。
ネジ込みが完了したら、L型フック回し本体(1)を一方の手で押さえ、カバー部(2)を他方の手で左回転させて、壁にねじ込んだL型フック(3)から外して作業を完了とする事が出来る。
特に、高所作業の場合は、身の安全を守るために均等に力がかかり、且つL型フック(3)が、L型フック回し(1)から外れないことが安全のため重要と考える。
また、L型フック回し本体(1)の右開放部(1−1)、カバー部(2)の右開放部(2−2)は内部を点検する為に使用する。
【符号の説明】
【0013】
(1) L型フック回し本体
(1−1) 本体の右開放部
(1−2) 本体側の雄ネジ
(1−3) L型部を入れる
長方形の穴
(2) カバー部
(2−1) カバー部の右開放部
(2−2) カバー部側の雌ネジ
(3) L型フック
(3−1) フックストッパー
(3−2) ネジ部
(3−3) L型部
【要約】
【課題】
L型フックを、壁にねじ込む時、細い金属の先が指にあたり、指が痛い。また、L型
のため不均等に力がかかり簡単には入らない。
特に高所にねじ込む時は、時間がかかり危険率も高い。このL型フックを回すために
L型フック回しをTの字にして、力が均等にかかるようにしたL型フック回しを提
供する。
【解決手段】
金属製の素材からなる筒状のL型フック回し本体を、正面から見て
右側面を、右開放部、中間から右側の外側を本体側の雄ネジ、右側の下部には、L部を入れる
長方形の穴をそれぞれ設け、カバー部側にも、正面から見て
右側面にはカバーの開放部、右側
の内部には 、カバー部側の雌ネジを設け、L型フックが外れない事を特徴とする。
【選択図】 図 2