【文献】
FREIS ET AL.,Hair care active ingredients - cosmetic properties and methods for evaluating their efficacy,SKIN CARE FORUM, vol. 27, November 2001
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載のヘアトリートメント組成物であって、前記発毛物質が、Water、Panax Ginseng Root Extract、Arginine、Acetyl Tyrosine、Arctium Majus Root Extract、Hydrolyzed Soy Protein、Polyquaternium−11、PEG−12 Dimethicone、Calcium Pantothenate、Zinc Gluconate、Niacinamide、Ornithine HCl、Citrulline、Glucosamine HCl及びBiotinの混合物である前記ヘアトリートメント組成物。
【背景技術】
【0002】
髪の成長は、多集団の消費者にとって商業上の関心事である。男性の脱毛または薄毛は、1つの市場区分にとって課題であり、第2の市場区分は、禿げてはいないが、髪が濃く、豊かであるようにみえる必要がある人々である。男性の脱毛症について、この区分で販売されている全ての製品が医薬製品ではないが、主な製品は医薬品である。
【0003】
先行技術は、髪の健康および成長を促進するためのハーブベースの組成物における最新技術を明らかにする、整髪組成物を開示している多くの特許を含む。
【0004】
米国特許第604111号は、頭皮を清潔にし、頭皮を弛緩させ、刺激し、頭皮を冷まし、髪に艶を与える、マウンテンセージ、グリセリン、ミゾカクシのチンキ剤、ウチワサボテンの実のジュース、トウガラシのチンキ剤、オリーブ油およびアルコールのヘアトニックを開示している。
【0005】
US2007/0036742は、緑茶など植物抽出物の混合物を含む、抜け毛の予防または減少のための組成物を開示している。
【0006】
US6232302は、髪の成長を高めるための、解重合フカン硫酸塩を含む組成物を開示している。
【0007】
システイン、リジンおよび糖タンパク質を含む組成物が、毛髪学的使用のために、EP1089704に開示されている。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の組成物は、発毛物質を含む。好ましくは、発毛物質は、以下:大豆のスルホペプチド、アミノ酸、グルタミン、グルタミン酸、加水分解タンパク質抽出物から好ましくは選択されたタンパク質生合成刺激物質、特に好ましくは大豆のスルホペプチドおよびアミノ酸、特にチロシン、アルギニン、オルニチンおよびシトルリンの相乗的発毛混合物を含む。
【0012】
相乗的発毛混合物は、グルコサミン、L−フコース、フコースに富む多糖、キシロース、ビタミンC、エリオボトリア・ヤポニカ(Eriobotrya japonica)抽出物、N−アセチルグルコサミン、硫酸グルコサミン、リゾリン脂質、プロタミンおよびそれらの混合物からなる群から選択される、グリコサミノ生成剤を含んでもよい。特に好ましくは、グルコサミンである。
【0013】
相乗的発毛混合物は、細胞栄養調節物質、特にビタミンB群、カルニチン、コエンザイムQ10、クレアチン、タウリン、アセチルカルニチンおよびそれらの混合物を含んでもよい。特に好ましくは、ビタミンB群、特にPP、B5およびビオチンである。
【0014】
相乗的発毛混合物は、微小循環促進物質を含んでもよく、好ましい促進物質は、パナクス・ギンセング(Panax Ginseng)抽出物、アルクチウム・マジュス(Arctium Majus)抽出物、酸化窒素、ナイアシン、カフェイン、ギンコ・ビローバ(ginko biloba)抽出物、二環式モノテルペンジオール、αリポ酸、キシメニン酸、プロアントシアニジン、アルギニンおよびそれらの混合物である。特に好ましくは、パナクス・ギンセング抽出物、アルクチウム・マジュス抽出物である。
【0015】
混合物が、少なくとも1つの健康な頭皮のタンパク質生合成刺激物質、少なくとも1つのグリコサミノ生成剤、少なくとも1つの細胞栄養調節物質および少なくとも1つの微小循環促進物質である、上記活性物質の群から少なくとも1つの成分を含むと好ましい。特に好ましい相乗的発毛混合物は、CognisのTrichogen(登録商標)、特にTrichogen(登録商標)Veg LS 8960として知られている。
【0016】
相乗的発毛混合物のレベルは、好ましくは全組成物の0.001から20wt%、より好ましくは全組成物の0.1から15wt%、最も好ましくは全組成物の0.2から10wt%である。
【0017】
ふけ防止剤は、亜鉛ピリチオン、オクトピロックス、クリンバゾール、ケトコナゾールおよびそれらの混合物からなる群から選択される。アゾールベースのふけ防止剤が好ましく、特にクリンバゾールが好ましい。
【0018】
したがって、ふけ防止剤は、好ましくは25℃で本発明の組成物に可溶である。
【0019】
ふけ防止のレベルは、好ましくは全組成物の0.005から5wt%、より好ましくは0.01から3wt%である。
【0020】
好ましくは、発毛物質とふけ防止物質の比は、1:1から100:1、より好ましくは2:1から50:1、最も好ましくは5:1から30:1である。
【0021】
本発明の組成物が抗炎症剤をさらに含むと好ましい。好ましくは、抗炎症剤は、ヒソップ抽出物、ターメリック抽出物、アルニカ抽出物、ヤナギの樹皮抽出物、セスキテルペン抽出物、サリチル酸およびそれらの混合物からなる群から選択される。特に好ましい抗炎症剤は、サリチル酸である。
【0022】
本発明によるヘアトリートメント組成物の最終製品形態は、例えば、適切には、シャンプー、コンディショナー、スプレー、ムース、ジェル、オイル、クリーム、ワックスまたはローションであってよい。特に好ましい製品形態は、リーブオン製品である(適用後すぐに洗い流さずに、好ましくは少なくとも1時間、より好ましくは少なくとも5時間そのままにしておく製品)。ヘアエッセンスなどのヘアトリートメント製品のように、洗髪後使用型コンディショナーが好ましい(特にリーブイン)。
【0023】
適用される製品の量は、製品の形態によって変化するが、通常、同じタイプの製品の使用について業界に認められた方法に従う。代表的な適用手順は、処置が必要な領域に製剤を1日1回または2回適用することおよび数時間の間製剤を適所につけたままにすることを含む。
【0024】
コンディショナー組成物は、通常、美容上許容され、髪への局所的適用に適している、1種または複数のコンディショニング界面活性剤を含む。
【0025】
適切なコンディショニング界面活性剤は、陽イオン界面活性剤から選択され、単一物または混合物で使用される。
【0026】
本発明の組成物に有用な陽イオン界面活性剤は、本発明の水性組成物に溶解されたとき正に帯電している、アミノまたは第4級アンモニウム親水性部分を含有する。
【0027】
本発明のコンディショナー組成物に最も好ましい陽イオン界面活性剤は、アルキル鎖長がC
16からC
22である、モノアルキル第4級アンモニウム化合物である。
【0028】
適切な陽イオン界面活性剤の例は、第4級アンモニウム化合物、特にトリメチル第4級化合物を含む。
【0029】
好ましい第4級アンモニウム化合物は、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(BTAC)、塩化セチルピリジニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、塩化テトラエチルアンモニウム、塩化オクチルトリメチルアンモニウム、塩化ドデシルトリメチルアンモニウム、塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化オクチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化デシルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ジドデシルジメチルアンモニウム、塩化ジオクタデシルジメチルアンモニウム、塩化獣脂トリメチルアンモニウム、塩化ココトリメチルアンモニウム、塩化PEG−2オレイルアンモニウムおよびこれらの塩(その塩素がハロゲン、(例えば、臭化物)、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェートニトレート、サルフェートまたはアルキルサルフェートによって置換されている。)を含む。さらに適切な陽イオン界面活性剤は、CTFA指定のクオタニウム−5、クオタニウム−31およびクオタニウム−18を有する物質を含む。任意の前述の物質の混合物もまた適切であり得る。本発明のヘアコンディショナーに使用するために特に有用な陽イオン界面活性剤は、市販の塩化セチルトリメチルアンモニウム、例えば、ClariantのGenamin(登録商標)CTACである。
【0030】
第1級、第2級および第3級脂肪族アミンの塩もまた、適切な陽イオン界面活性剤である。
【0031】
本発明のコンディショナーにおいて、陽イオン界面活性剤のレベルは、好ましくは全組成物の0.01から10、より好ましくは0.05から5、最も好ましくは0.1から2wt%である。
【0032】
本発明のコンディショナー組成物は、好ましくは脂肪族物質を追加的に含む。「脂肪族物質」とは、脂肪族アルコール、アルコキシル化脂肪族アルコール、脂肪酸、グリセリド、グリセロール、植物不けん化物またはそれらの混合物を意味する。
【0033】
または、アルキル鎖に約12から約18個の炭素原子を有するプロポキシル化脂肪族アルコールは、脂肪族アルコール自体に代えてまたは加えて使用できる。適切な例は、エチレングリコールセチルエーテル、ポリオキシエチレン(2)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(4)セチルエーテルおよびそれらの混合物を含む。
【0034】
本発明のコンディショナーにおける脂肪族アルコール物質のレベルは、適切には0.01から15、好ましくは0.1から10およびより好ましくは0.1から5wt%である。陽イオン界面活性剤対脂肪族アルコールの重量比は、適切には、10:1から1:10、好ましくは4:1から1:8、最適には1:1から1:7、例えば1:3である。
【0035】
好ましい実施形態において、ヘアトリートメント組成物は、特にそれがシャンプー組成物である場合、0.1から5wt%の懸濁化剤をさらに含む。
【0036】
本発明の組成物は、コンディショニング性能を高めるため、シリコーンコンディショニング剤の乳化液滴を含有し得る。
【0037】
適切なシリコーンは、ポリジオルガノシロキサン、特にCTFA指定のジメチコンを有するポリジメチルシロキサンを含む。また、本発明の組成物(特にシャンプーおよびコンディショナー)に使用するために適切であるのは、CTFA指定のジメチコノールを有する、ヒドロキシル末端基を有するポリジメチルシロキサンである。また、本発明の組成物に使用するために適切であるのは、例えばWO96/31188に記載されているように、軽度の架橋結合を有するシリコーンゴムである。
【0038】
本発明のシャンプーおよびコンディショナーに含まれるためのさらに好ましい種類のシリコーンは、アミノ官能基である。
【0039】
シリコーンの総量は、好ましくは全組成物の0.01から10%wt、より好ましくは0.3から5であり、最も好ましくは0.5から3wt%が適切なレベルである。
【0040】
本発明による組成物はまた、分散した、非揮発性で、水に不溶性の油状コンディショニング剤を含んでもよい。
【0041】
「不溶性」とは、物質が25℃、0.1%(w/w)の濃度で水(蒸留されたまたは同等の)に可溶性でないことを意味する。
【0042】
適切な油状または脂肪族物質は、炭化水素油脂、脂肪族エステルおよびそれらの混合物から選択される。
【0043】
本発明の組成物はまた、ヘアケアに適切な補助剤を含有してもよい。通常、このような成分は、全組成物の2wt%まで、好ましくは1wt%までのレベルで個別に含まれる。
【0044】
適切なヘアケア補助剤は、アミノ酸、糖類およびセラミドを含む。
スタイリングポリマー
存在するのであれば、ヘアスタイリングポリマーは好ましくは、0.001重量%から10重量%、より好ましくは0.1重量%から10重量%、例えば1重量%から8重量%の量で本発明の組成物に存在する。
【0045】
ヘアスタイリングポリマーはよく知られている。適切なヘアスタイリングポリマーは、ポリマーを陽イオン性、陰イオン性、両性または非イオン性にする部分を含有する市販のポリマーを含む。適切なヘアスタイリングポリマーは、例えば、ブロックコポリマーおよびグラフトコポリマーを含む。ポリマーは合成であっても、天然由来であってもよい。
【0046】
シャンプー組成物は好ましくは、美容上許容され、髪への局所的適用に適している、1種または複数のクレンジング界面活性剤を含む。さらに界面活性剤は、乳化剤として存在してもよい。
【0047】
適切なクレンジング界面活性剤は、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双性イオン界面活性剤およびそれらの混合物から選択される。クレンジング界面活性剤は乳化剤と同じ界面活性剤であってもよく、または異なっていてもよい。
【0048】
本発明によるシャンプー組成物は、典型的には、美容上許容され、髪への局所的適用に適している、1種または複数の陰イオン性クレンジング界面活性剤を含む。
【0049】
適切な陰イオン性クレンジング界面活性剤の例は、アルキル硫酸エステル、アルキルエーテル硫酸エステル、アルカリルスルホン酸エステル、アルカノイルイセチオン酸エステル、アルキルコハク酸エステル、アルキルスルホコハク酸エステル、N−アルキルサルコシン酸エステル、アルキルリン酸エステル、アルキルエーテルリン酸エステル、アルキルエーテルカルボン酸エステル、およびα−オレフィンスルホン酸エステル、特にそれらのナトリウム、マグネシウム、アンモニウムおよびモノ−、ジ−およびトリエタノールアミン塩である。本発明のシャンプー組成物に使用するための、典型的な陰イオン性クレンジング界面活性剤は、オレイルスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸アンモニウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウリルイセチオン酸ナトリウムおよびN−ラウリルサルコシン酸ナトリウムを含む。最も好ましい陰イオン性界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(n)EO(式中、nは1から3の範囲である。)、ラウリル硫酸アンモニウムおよびラウリルエーテル硫酸アンモニウム(n)EO(式中、nは1から3の範囲である。)である。
【0050】
本発明のシャンプー組成物における陰イオン性クレンジング界面活性剤の総量は、通常、5から30、好ましくは6から20、より好ましくは8から16wt%である。
【0051】
場合によって、シャンプー組成物は、0から8、好ましくは1から4wt%の範囲の量で含まれ得る、共界面活性剤、好ましくは両性または双性イオン界面活性剤を含み得る。
【0052】
両性および双性イオン界面活性剤の例は、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン(スルタイン)、アルキルグリシネート、アルキルカルボキシグリシネート、アルキルアンホプロピオネート、アルキルアンホグリシネート、アルキルアミドプロピルヒドロキシスルタイン、アシルタウレートおよびアシルグルタメートを含み、これらにおけるアルキル基およびアシル基は8から19個の炭素原子を有している。本発明のシャンプーに使用するための典型的な両性および双イオン界面活性剤は、ラウリルアミンオキシド、ココジメチルスルホプロピルベタイン、好ましくはラウリルベタイン、コカミドプロピルベタインおよびコカムホプロピオン酸ナトリウムを含む。
【0053】
別の好ましい共界面活性剤は、非イオン性界面活性剤であり、これは0から8wt%、好ましくは2から5wt%の範囲の量で含まれ得る。
【0054】
例えば、本発明のシャンプー組成物に含まれ得る代表的な非イオン性界面活性剤は、脂肪族(C
8−C
18)の第一級または第二級の直鎖状または分枝鎖状のアルコールまたはフェノールのアルキレンオキシド、通常はエチレンオキシドとの縮合生成物を含み、通常は6から30個のエチレンオキシド基を有している。
【0055】
本発明のシャンプー組成物に含まれ得るさらなる非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグリコシド(APG)である。典型的には、APGは、1つまたは複数のグリコシル基のブロックに(場合によっては架橋基を介して)結合されたアルキル基を含むものである。好ましいAPGは以下の式によって定義される:
RO−(G)
n
(式中、Rは分枝鎖状または直鎖状のC
5からC
20のアルキル基またはアルケニル基であり、Gは糖基であり、nは1から10である。)。
【0056】
場合によって、シャンプー組成物は、0.01から10wt%、より好ましくは0.05から5wt%、最も好ましくは0.05から2wt%の範囲の量で含まれる1種または複数の陽イオン性共界面活性剤を含むこともできる。有用な陽イオン性界面活性剤は、コンディショナー組成物に関して以下に記載される。
【0057】
本発明のシャンプー組成物における界面活性剤(任意の共界面活性剤および/または任意の乳化剤を含む)の総量は、通常、5から50wt%、好ましくは5から30wt%、より好ましくは10から25wt%である。
【0058】
陽イオン性ポリマーは、シャンプーのコンディショニング性能を高めるため、本発明の組成物における好ましい成分である。
【0059】
適切な陽イオン性窒素ポリマーは、CTFA Cosmetic Ingredient Directory、第3版に記載されている。
【0060】
陽イオン性コンディショニングポリマーは、通常、0.01から5wt%、好ましくは0.05から1wt%、より好ましくは0.08から0.5wt%のレベルで本発明の組成物に存在する。
【0061】
本発明を以下の非限定的実施例によってさらに明らかにする。
【実施例】
【0062】
髪の成長は、以下の活動周期に従う:成長期(成長状態)、退行期(過渡状態/退行状態)、休止期(休止)、続いて成長期の再開。休止期の状態は約3カ月続く。この状態が進むにつれて、毛包に毛髪繊維を固定する強度がしだいに低下し、最終的に抜け毛となる(外生状態)。この段階での主な生化学活性はタンパク質分解の1つであり、これによって、毛包の構造に毛髪繊維を固定するタンパク質は分解される(Paus&Krejic−Papa、J Dermatol Sci 1994年、7巻、202−209頁;Krejic−Papaら、J Invest Derm、106巻、557頁)。これらの酵素は、プロテアーゼのセリンプロテアーゼファミリー由来である。トリプシンはセリンプロテアーゼである。
【0063】
以下の実験は、髪が抜け落ちる(外生)過程に関係するセリンプロテアーゼについて、モデルとしてトリプシンを使用する。トリプシンなどのセリンプロテアーゼの活性の阻害に成功すると、外生の開始が遅れ、髪が抜け落ちる量が減少すると考えられている。
【0064】
EnzChekプロテアーゼアッセイ(E6639、Molecular Probes)をトリプシン活性を測定するために使用した。
クリンバゾールおよびTrichogen(トリプシン阻害)との相乗効果の実施例
【0065】
(実施例1)
【0066】
【表1】
【0067】
(実施例2)
【0068】
【表2】
【0069】
(実施例3)
【0070】
【表3】
【0071】
(実施例4)
【0072】
【表4】
【0073】
(実施例5)
【0074】
【表5】
【0075】
(実施例6)
【0076】
【表6】
【0077】
上の表は、クリンバゾールがトリプシン活性に対して何の効果(またはおそらくプラス効果)もないことを示す。Trichogen(登録商標)は、トリプシン活性に対する阻害効果を有する。驚くべきことに、Trichogenおよびクリンバゾールの組合せは、酵素の相乗的阻害を提供した。
【0078】
この機能をさらに裏付けるために、臨床試験を行った。この試験において、1日おきに、洗髪し、コンディショニングした後に、5wt%Trichogen(登録商標)と0.5wt%クリンバゾールの溶液7mlを髪に適用した。乾燥/スタイリングの間、その溶液を頭皮につけたままにした。12および16週間処置後、髪の抜け落ちが著しく減少したことが、試験により示された。
シャンプー
【0079】
【表7】
【0080】
コンディショナー:
【0081】
【表8】
Lexamine S13(Inolex Chemical Companyの)は、ステアラミドプロピルジメチルアミンである。
Ganamin BTLF(Clariantの)は、塩化ベヘントリモニウムである。
Laurex CS(Abright and Wilsonの)は、セテアリルアルコールである。
【0082】
リーブオン美容液
【0083】
【表9】
Carbopol Ultrez 20(Noveonの)は、疎水的に改質された、架橋アクリレートコポリマー(アクリレート/C10−30アルキルアクリレートクロスポリマー)である。
Rhodasurf L790(Rhodiaの)は、ポリオキシエチレン7ラウリルアルコール(ラウレス−7)である。
Eumulgin L (Cognisの)は、PPG−1−PEG−9ラウリルグリコールエーテルである。