(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2では、携帯電話などを利用して駐車場の予約をすることのみに留まる。したがって、例えば、その駐車場が満車の場合は、予約を成立させることはできないため、利用者は駐車場の場所を確保することはできない。しかし、例えば、駐車場が満車時に、駐車場の管理システムが、利用者やその周辺のユーザに、満車にさせている車両の利用を働きかけることで、駐車中の車両を出庫させ、これから利用する利用者が、駐車場を利用することができるようになるのではないかという点に、本発明では着目した。
【0007】
そこで、本発明では、予約する駐車場が満車であっても、利用者が予約をすることが可能となる駐車場予約システム、駐車場予約方法及び駐車場予約プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の
システムは、以下のような解決手段を備える。
(1)
カーシェアリング用の車両を駐車するための駐車場予約システムであって、駐車場予約装置と駐車場管理サーバとが互いに通信可能に接続さ
れ、前記駐車場予約装置が、ユーザからの操作に応じて、所定の駐車場を決定する駐車場決定手段と、前記決定した駐車場が、所定時間に満車であるか否かを、前記駐車場管理サーバに問合せる問合手段と、を備え、前記駐車場管理サーバが、前記駐車場が所定時間に満車であるか否かを判断する満車判断手段と、前記駐車場が所定時間に満車であると判断した場合に、当該駐車場からの出庫を要求する出庫要求データを、
前記駐車場の領域ごとに設けられた駐車状況、駐車中の車種、駐車開始時間、予定出庫時間を含んだ駐車場利用スケジュールに基づいて、通信可能に接続された所定の端末に送信する出庫要求データ送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
すなわち、駐車場予約装置と駐車場管理サーバとが互いに通信可能に接続された駐車場予約システムにおいて、駐車場予約装置がユーザからの操作に応じて所定の駐車場を決定し、決定した駐車場が、所定時間に満車であるか否かをサーバに問合せる。これに応じて駐車場管理サーバが、駐車場が所定時間に満車であるか否かを判断し、駐車場が所定時間に満車であると判断した場合に、当該駐車場からの出庫を要求する出庫要求データを、通信可能に接続された所定の端末に送信する。したがって、予約する駐車場が満車であっても満車と判明後にその駐車場を利用している他人に出庫を要求することで、要求が成立すれば、駐車場を予約確保することができる。
【0010】
(2) 上記駐車場予約システムは、さらに以下のような解決手段を備えることができる。前記駐車場予約装置の駐車場決定手段は、ユーザから行き先となる目的地を受付けることで、当該目的地周辺の駐車場を、前記所定の駐車場とすることで、駐車場を決定することを特徴とする。
【0011】
したがって、ユーザからは、行き先となる目的地の入力を受付けるだけで、駐車場の予約を受け付けることが可能である。
【0012】
(3) 上記駐車場予約システムは、さらに以下のような解決手段を備えることができる。前記駐車場管理サーバの出庫要求データ送信手段は、予め当該駐車場管理サーバに登録され、当該駐車場のスペースを確保する業務を行う移動担当者と対応付けられた端末に対し、前記出庫要求データを送信することを特徴とする。
【0013】
したがって、駐車場のスペースを確保する業務を行う移動担当者に対して、予約された駐車場に駐車中の車両の出庫を要求することが可能である。
【0014】
(4) 上記駐車場予約システムは、さらに以下のような解決手段を備えることができる。前記駐車場管理サーバの出庫要求データ送信手段は、予め当該駐車場管理サーバに登録され、当該駐車場に駐車中の車両の利用希望者と対応付けられた端末に対して、前記出庫要求データを送信することを特徴とする。
【0015】
したがって、駐車場に駐車中の車両の利用希望者に対し、予約された駐車場に駐車中の車両の出庫を要求することが可能である。
【0016】
(5) 上記駐車場予約システムは、さらに以下のような解決手段を備えることができる。前記駐車場管理サーバの出庫要求データ送信手段は、当該駐車場に駐車中の車両を利用している駐
車利用者と対応付けられた端末に対して、前記出庫要求データを送信することを特徴とする。
【0017】
したがって、駐車場に駐車中の車両を利用している駐車利用者に対して、予約された駐車場に駐車中の車両の出庫を要求することが可能である。
【0018】
(6) 上記駐車場予約システムは、さらに以下のような解決手段を備えることができる。前記駐車場管理サーバの出庫要求データ送信手段は、
前記駐車場利用スケジュールに含まれる予定出庫時間より早めの出庫要求に
応じて出庫した場合に料金を割引するデータを
、前記駐車利用者と対応付けられた端末に対して、送信することを特徴とする。
【0019】
したがって、出庫要求の対応として、出庫した場合に、料金割引をするが可能である。
【0020】
(7)
カーシェアリング用の車両を駐車するための駐車場予約装置と駐車場管理サーバとが互いに
通信可能に接続された駐車場予約システムが実行する方法であって、前記駐車場予約装置が、ユーザからの操作に応じて、所定の駐車場を決定する駐車場決定ステップと、前記決定した駐車場が、所定時間に満車であるか否かを、前記駐車場管理サーバに問合せる問合ステップと、を実行し、前記駐車場管理サーバが、前記駐車場が所定時間に満車であるか否かを判断する満車判断ステップと、前記駐車場が所定時間に満車であると判断した場合に、当該駐車場からの出庫を要求する出庫要求データを、
前記駐車場の領域ごとに設けられた駐車状況、駐車中の車種、駐車開始時間、予定出庫時間を含んだ駐車場利用スケジュールに基づいて、通信可能に接続された所定の端末に送信する出庫要求データ送信ステップと、を実行することを特徴とする。
【0021】
したがって、予約する駐車場が満車であっても、満車と判明後に、他人にその利用している駐車場の出庫を要求することで、要求が成立すれば、駐車場を予約確保することができる方法を提供することができる。
【0022】
(8)
カーシェアリング用の車両を駐車するための駐車場予約装置と駐車場管理サーバとが互いに通信可能に接続された駐車場予約システに実行させる
、プログラムであって、前記駐車場予約装置に、ユーザからの操作に応じて、所定の駐車場を決定する駐車場決定ステップ、前記決定した駐車場が、所定時間に満車であるか否かを、前記駐車場管理サーバに問合せる問合せステップ、を実行させるための駐車場予約装置用プログラムと、前記駐車場管理サーバに、前記駐車場が所定時間に満車であるか否かを判断する満車判断ステップ、前記駐車場が所定時間に満車であると判断した場合に、当該駐車場からの出庫を要求する出庫要求データを、
前記駐車場の領域ごとに設けられた駐車状況、駐車中の車種、駐車開始時間、予定出庫時間を含んだ駐車場利用スケジュールに基づいて、通信可能に接続された所定の端末に送信する出庫要求データ送信ステップ、を実行させるための駐車場管理サーバ用プログラムと、を備えたことを特徴とする。
【0023】
したがって、予約する駐車場が満車であっても、満車と判明後に、その駐車場を利用している他人に駐車場の出庫を要求することで、要求が成立すれば、駐車場を予約確保することができるシステム用プログラムを提供することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、予約する駐車場が満車であっても、利用者が予約をすることが可能となる駐車場予約システム、駐車場予約方法及び駐車場予約プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ図番号を付している。
【0027】
[駐車場予約システムの全体構成]
図1は、駐車場予約システム1の全体構成を示す図である。駐車場予約システム1は、車両100に搭載された駐車場予約装置10と、公衆回線網3と、駐車場管理サーバ200と、複数の車両が駐車するための駐車場であるカーステーション500(「ABC駐車場」)と、を含む。ここでは、説明のために、駐車場とは、一の車両が駐車される一の領域(
図1では、No.1と記載された領域のみ)を意味し、カーステーション500は、個々の駐車場が複数集まった駐車全体の領域(
図1では、No.1〜No.3全ての領域)とする。ここで、下記で説明するように、駐車場予約装置10が決定する駐車場は、一の車両が駐車される一の領域であってもよいが、一般的には、カーステーション500の場所(すなわち、複数の駐車場が集まった駐車スペース全体の領域)を意味する。
【0028】
さらに、駐車場予約システム1は、駐車場を利用している駐車利用者27が所有する駐車利用者端末20と、車両の移動により駐車場のスペースを確保する業務を行う移動担当者37が所有する移動担当者端末30と、車両の利用を希望する利用希望者47が所有する利用希望者端末40とを含む。駐車場予約装置10、駐車場管理サーバ200、駐車利用者端末20、移動担当者端末30及び、利用希望者端末40は、公衆回線網3を介して、有線、無線を問わず、通信可能に接続されている。
【0029】
図1の例では、車両100を運転者が遠隔より運転して、駐車場予約装置10に目的地を指定して、カーステーション500(ABC駐車場)に駐車すると決定した場合に、駐車場No.1からNo.3の全てが満車であるため、駐車場管理サーバ200が、駐車利用者端末20、移動担当者端末30及び、利用希望者端末40に出庫要求データを送信することを想定している。
【0030】
図2に基づいて、駐車場予約システム1の構成要素について説明する。
駐車場予約装置10は、駐車場を予約するための装置であって、通常、車両に搭載される。駐車場予約装置10は、カー・ナビゲーション・システムであってもよいし、スマートフォン、携帯電話、ノートパソコン、電子書籍端末、スレート端末等であってもよい。すなわち、駐車場予約装置10は、制御部11、データ記憶部12,データ通信部13,タッチパネル部14、GPS部15を備えていれば、家庭用電化製品、業務用電化製品、携帯端末、業務用端末のいずれであってもよい。
【0031】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、データ通信部13として、無線対応通信デバイスを備え、データ記憶部12として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等のいずれか又は双方を備える。さらに、タッチパネル部14として、画像を表示する液晶モニタ等の表示部を備え、ユーザからの入力を受付けるタッチパネルや音声入力等の入力部を備える。
【0032】
GPS部15は、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信することが可能な装置であって、制御部11との恊働により、GPS衛星までの距離を算出することで、地球上の位置(緯度、経度)を算出することが可能な装置である。
【0033】
データ記憶部12には、車両を目的地へ誘導する地図データが記憶されている。制御部11は、データ記憶部12に記憶された地図データに基づいて、GPS部15が算出した現在位置を参照し、目的地へ車両を誘導する。ここで、データ記憶部12に地図データを記憶せず、駐車場予約装置10と通信可能に接続された地図サーバ(図示せず)から地図データを受信して、制御部11が車両を誘導してもよい。
【0034】
駐車場予約装置10は、これらのハードウェアの協働により、駐車場予約受付手段及び、問合手段を実現する。
【0035】
駐車場管理サーバ200は、カーステーション500の駐車場を管理するサーバである。
図1では、カーステーション500(「ABC駐車場」)が一つしか図示されていないが、複数のカーステーション500を駐車場管理サーバ200で管理可能であってよい。駐車場管理サーバ200は、制御部201、データ記憶部202,データ通信部203,駐車場データベース250、登録会員データベース270を備える。
【0036】
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、データ通信部203として、無線対応通信デバイスを備え、データ記憶部202として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等のいずれか又は双方を備える。
【0037】
駐車場データベース250は、カーステーションに駐車中の車両の利用状況を管理するためのデータベースであって、各カーステーション500から取得される駐車場の利用データを管理する装置である。例えば、
図7に示すような駐車場利用スケジュールが駐車場データベース250に記憶され、管理される。
【0038】
登録会員データベース270は、カーシェアリングを利用するユーザである会員が登録されているデータベースである。登録会員は、駐車利用者、移動担当者、利用希望者が少なくとも含まれ、会員には、会員を識別するIDが登録される。会員を識別するIDとその会員が使用する端末が対応付けて。登録会員データベース270に記憶されている。
【0039】
制御部201は、適宜、駐車場データベース250、登録会員データベース270にアクセスし、後述する各処理を実行する。
【0040】
駐車場管理サーバ200は、これらのハードウェアの協働により、満車判断手段及び、出庫要求データ送信手段を実現する。
【0041】
駐車利用者端末20は、駐車場予約装置10が予約した駐車場を利用している駐車場利用者のための端末であって、スマートフォン、携帯電話、ノートパソコン、電子書籍端末、スレート端末等であってよい。すなわち、駐車利用者端末20は、制御部21、データ記憶部22,データ通信部23,タッチパネル部24、GPS部25を備えれば、家庭用電化製品、業務用電化製品、携帯端末、業務用端末のいずれであってもよい。
【0042】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、データ通信部23として、無線対応通信デバイスを備え、データ記憶部22として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等のいずれか又は双方を備える。さらに、タッチパネル部24として、画像を表示する液晶モニタ等の表示部を備え、ユーザからの入力を受付けるタッチパネルや音声入力等の入力部を備える。
【0043】
GPS部25は、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信することが可能な装置であって、制御部21との恊働により、GPS衛星までの距離を算出することで、地球上の位置(緯度、経度)を算出することが可能な装置である。GPS部25で算出された位置は、駐車場管理サーバ200に、会員IDとともに対応付けて、逐次、記憶されることが望ましい。
【0044】
駐車利用者端末20は、これらのハードウェアの協働により、各種の手段を実現する。
【0045】
移動担当者端末30は、駐車場に駐車されている車両を移動することで、駐車スペースを確保する移動担当者のための端末である。駐車利用者端末20と同様に、スマートフォン、携帯電話、ノートパソコン、電子書籍端末、スレート端末等であってよい。移動担当者端末30は、駐車利用者端末20とは使用用途が異なるが、端末のハードウェア構成は同じである。
【0046】
利用希望者端末40は、カーシェアリングを利用する駐車利用者のための端末である。利用希望者端末40は、駐車利用者端末20と同様に、スマートフォン、携帯電話、ノートパソコン、電子書籍端末、スレート端末等であってよい。利用希望者端末40は、駐車利用者端末20とは使用用途が異なるが、端末のハードウェア構成は同じであるため制御部41等の説明を省略する。
【0047】
[出庫要求基本処理]
次に、
図3を参照して、駐車場予約装置10と駐車場管理サーバ200が実行する出庫要求基本処理について説明する。
【0048】
最初に、駐車場予約装置10は、駐車場の利用を希望するユーザから、行き先である目的地の入力を受付ける(ステップS01)。駐車場予約装置10は、ユーザから目的地の入力を受付けるまでは、本処理の処理待ちとなるため、ステップS02に移行しない(ステップS01:「NO」)。
【0049】
駐車場予約装置10は、車両を利用するユーザから、行き先である目的地の入力を受付けた場合(ステップS01:「YES」)は、当該車両100が電気自動車である場合には、充電池の確認処理を行う(ステップS02)。すなわち、この入力された目的地まで、燃料電池の充電が充分であるか否かを確認する。この充電が充分であるか否かを確認した結果に基づいて、駐車場予約装置10は、駐車場の場所と駐車開始時間を決定する(ステップS03)。
【0050】
例えば、駐車場予約装置10が、目的地までの充電が充分でないと判断した場合は、目的地までの経路上の所定の充電ステーションを駐車場と決定する。この充電ステーションまでの到着時間と出発する時刻により、駐車開始時間が決定される。一方、駐車場予約装置10が、目的地までの充電が充分であると判断した場合は、目的地の周辺の駐車場を検索し、検索結果から、駐車場を決定してもよい。この決定された駐車場までの到着時間と出発する時刻により、駐車開始時間が決定される。
【0051】
一方、当該車両100が、電気自動車やハイブリッド自動車等の充電池により駆動しない自動車である場合には、ステップS02をスキップして実行しなくてよい。
【0052】
なお、ステップS03の処理は、駐車場予約装置10と通信可能なサーバとの恊働により、駐車場、駐車開始時間が決定されてもよい。すなわち、駐車場予約装置10が、カー・ナビゲーション・システムではなく、スマートフォン等の場合では、目的地を入力してもスマートフォン単独で目的地の周辺の駐車場を検索できない場合も多い。そこで、スマートフォンが通信可能に接続されたサーバに、目的地周辺の駐車場の検索要求をして、サーバからその検索結果を得て、駐車場、駐車開始時間が決定されてもよい。
【0053】
次に、駐車場予約装置10は、決定された駐車場が、駐車開始時間に予約できるか否かを駐車場管理サーバ200に問合せる(ステップS04)。これに応じて、駐車場管理サーバ200は、決定された駐車場の駐車開始時間における空き検索を行う(ステップS05)。
【0054】
駐車場管理サーバ200の駐車場データベースには、
図7に示すような駐車場利用スケジュールが記憶されている。駐車場利用スケジュールは、駐車場となるカーステーション500ごとに設けられたテーブルであって、駐車場の領域ごとに設けられたエリア番号と、そのエリアの駐車状況と、その車両の車種と、充電状況と、駐車開始時間と、予定出庫時間とで構成される。
【0055】
駐車場管理サーバ200は、決定された駐車場の駐車開始時間における空き検索を、駐車場利用スケジュールを参照して行い、空き(空車スペース)があるか否かを判断する(ステップS06)。
【0056】
駐車場管理サーバ200は、空きがあると判断した場合(ステップS06:「YES」)は、当該車両が駐車開始時刻に空きがあるエリア番号の駐車場を利用するとして、駐車場利用スケジュールを更新する。そして、駐車場管理サーバ200は、予約成立の旨を駐車場予約装置10に通知し、駐車場予約装置10はこれを受信する(ステップS07)。そして、駐車場予約装置10は、予約が成立したことと、駐車開始時間を、ユーザに通知する(ステップS14)。
【0057】
一方、駐車場管理サーバ200は、空きがないと判断した場合(ステップS06:「NO」)は、予約不成立の旨を駐車場予約装置10に送信(ステップS08)し、後述する利用希望者通信処理(ステップS09)、移動担当者通信処理(ステップS10)、駐車利用者通信処理(ステップS11)を実行する。
【0058】
これらの処理(ステップS09〜S11)により、駐車場管理サーバ200が所定の端末から承諾データを、所定の時間内に受信した場合(ステップS12:「YES」)は、その承諾データに示される駐車開始時間で、予約が成立する。そして、駐車場予約装置10は、予約が成立したことと、駐車開始時間を、ユーザに通知する(ステップS14)。
【0059】
ステップS09からS11において、駐車場管理サーバ200は、駐車利用者端末20、移動担当者端末30、利用希望者端末40のいずれかから、承諾データを受信する。そして、駐車場管理サーバ200は、受信した承諾データに含まれるその者が承諾した出庫時間を、駐車開始時間とする。すなわち、出庫を承諾した時間が、ユーザにとっては駐車の開始が可能な時間となる。そして、この承諾データを駐車場予約装置10に送信する。
【0060】
ステップS09からS11により、駐車場管理サーバ200が所定の端末から承諾データを、所定の時間内に受信しなかった場合(ステップS12:「NO」)は、現時点では予約が不成立であると判断して、ステップS03に処理を戻し、再度、駐車場、駐車開始時間を決定する。この際に、ユーザに、目的地周辺の駐車場の空きがなく、かつ、ステップS09からS11の処理により、駐車場に駐車している車両を出庫させることも不可能であるため、目的地の変更を促したり、目的地よりもやや離れた地点への駐車の許可を促すようにメッセージを表示してもよい。
【0061】
[利用希望者通信処理]
図4を参照して、出庫要求基本処理のステップS09における、利用希望者通信処理について説明する。駐車場管理サーバ200は、駐車場予約装置10から決定された駐車場の周辺にいる利用希望者を検索する(ステップS20)。すなわち、利用希望者端末40のGPS部45は、逐次、利用希望者端末40の位置を、駐車場管理サーバ200に送信しており、この利用希望者端末40の位置と決定された駐車場の位置を比較し、この駐車場の周辺にいる利用希望者端末40を検索する。
【0062】
駐車場管理サーバ200は、利用希望者を検索できた場合(ステップS21:「YES」)は、ステップS22に処理を移し、利用希望者を検索できなかった場合(ステップS21:「NO」)は、処理を終了し、次の、移動担当者通信処理に処理を移す(ステップS10)。
【0063】
駐車場管理サーバ200は、利用希望者の属性を確認する(ステップS22)。利用希望者の属性は、駐車場管理サーバ200に登録IDと対応付けて記憶されている利用希望者の利用条件を示す情報であって、例えば、利用希望者が利用する時間帯、曜日、車種の条件、充電状況、などである。これらの属性を、駐車場予約装置10から予約があった時間帯、曜日と比較し、かつ、駐車場予約装置10から予約があった駐車場に駐車している車両の車種、充電状況と比較する。そして、これらの属性が満たされる利用希望者のみを抽出しておく。
【0064】
次に、駐車場管理サーバ200は、利用希望者に車両を利用させるために提示する料金を決定する(ステップS23)。すなわち、利用希望者が、この駐車場に駐車している車両を出庫させるために、駐車場管理サーバ200が、利用希望者に利用を促す料金を決定する。料金の決定は、予め設定された料金を参照して決定してよい。例えば、駐車場予約装置10が決定した駐車開始時間後に出庫できる場合と、駐車開始時間前に出庫できる場合とで、異なる料金を決定してもよい。すなわち、駐車場予約装置10が決定した駐車開始時間前に出庫できる場合は、駐車開始時間後に出庫できる場合よりも、利用料金を安くする。また、先で抽出された利用希望者が少ないときは、車両が利用される可能性が低いことから、料金をさらに安くしてもよい。
【0065】
次に、駐車場管理サーバ200は、利用希望者に車両を出庫してほしい時間(提示時間)を決定する(ステップS24)。すなわち、利用希望者が、駐車場予約装置10が決定した駐車開始時間に、決定された駐車場の周辺にいると判断できる場合には、駐車開始時間が提示時間として決定される。利用希望者が決定された駐車場の周辺ではなく、やや離れた場所にいる場合は、駐車開始時間よりも少し遅れた時間を提示時間として決定してよい。
【0066】
次に、駐車場管理サーバ200は、上記で決定した料金と、提示時間に基づいて、出庫要求データを生成し、先に抽出した全ての利用希望者端末40に送信する(ステップS25)。
【0067】
出庫要求データは、出庫を要求する提示時間と、利用希望者が利用する料金と、駐車場予約装置10が決定した駐車場の情報と、から構成される。出庫要求データに、出庫を希望する駐車場のエリア番号と、そのエリア番号に駐車している車種や充電状況が含まれてもよい。
【0068】
図9、
図10に示すように、利用希望者である登録ID:「KEN」は、出庫要求データをメール配信等で利用希望者端末40より受信し、駐車場の情報、車種、充電状況を確認する。これに応じて、利用希望者は、
図10に示す「承諾」、「断る」等のアイコンを操作する。
図10では、一例として、13時50分が、駐車場管理サーバ200が決定した提示時間である。利用希望者が「承諾」のアイコンを操作した場合は、利用希望者端末40が、提示された提示時間で、利用希望者が出庫することを承諾した旨を示す承諾データを駐車場管理サーバ200に送信する。
【0069】
これに対して、利用希望者が、
図10に示す「3分遅れた時間なら承諾できる」、「5分遅れた時間なら承諾できる」等のアイコンを操作した場合には、提示時間より、対応する時間を遅らせて、利用希望者が出庫することを承諾した旨を示す承諾データを駐車場管理サーバ200に送信する。例えば、「3分遅れた時間なら承諾できる」のアイコンを操作した場合は、提示時間より3分遅らせて、利用希望者が出庫することを承諾した旨を示す承諾データを駐車場管理サーバ200に送信する。
【0070】
次に、駐車場管理サーバ200は、承諾データを利用希望者端末40から受信した場合(ステップS26:「YES」)には、ステップS27に処理を移す。駐車場管理サーバ200は、承諾データを利用希望者端末40から受信しない場合(ステップS26:「NO」)には、本処理を終了して、次の、移動担当者通信処理に処理を移す(ステップS10)。
【0071】
なお、駐車場管理サーバ200は、承諾データを複数の利用希望者端末40から受信した場合は、提示料金が一番高くても承諾した利用希望者を採用してもよい。採用しなかった他の利用希望者の利用希望者端末40には、先に申し込みが入ったことを通知するメッセージを送信してもよい。
【0072】
次に、駐車場管理サーバ200は、駐車場予約装置10に承諾データを送信(ステップS27)して、処理を終了する。
【0073】
[移動担当者通信処理]
図5を参照して、出庫要求基本処理のステップS10における、移動担当者通信処理について説明する。駐車場管理サーバ200は、駐車場予約装置10から決定された駐車場の周辺にいる移動担当者を検索する(ステップS30)。すなわち、移動担当者端末30のGPS部35は、逐次、移動担当者端末30の位置を、駐車場管理サーバ200に送信しており、この移動担当者端末30の位置と決定された駐車場の位置を比較し、この駐車場の周辺にいる移動担当者端末30を検索する。
【0074】
駐車場管理サーバ200は、移動担当者を検索できた場合(ステップS31:「YES」)は、ステップS32に処理を移し、移動担当者を検索できなかった場合(ステップS31:「NO」)は、処理を終了し、次の、駐車利用者通信処理に処理を移す(ステップS11)。
【0075】
駐車場管理サーバ200は、移動担当者の属性を確認する(ステップS32)。移動担当者の属性は、駐車場管理サーバ200に登録IDと対応付けて記憶されている移動担当者の移動を行う条件を示す情報であって、例えば、移動担当者が移動を行う時間帯、曜日などである。これらの属性を、駐車場予約装置10から予約があった時間帯、曜日と比較する。そして、これらの属性が満たされる移動担当者のみを抽出しておく。
【0076】
次に、駐車場管理サーバ200は、移動担当者に車両を移動させるために提示する料金を決定する(ステップS33)。すなわち、移動担当者がこの駐車場に駐車している車両を出庫するために、駐車場管理サーバ200が、移動担当者に労働対価として妥当な料金を決定する。料金の決定は、予め設定された料金を参照して決定してよい。例えば、駐車場予約装置10が決定した駐車開始時間後に出庫できる場合と、駐車開始時間前に出庫できる場合とで、異なる料金を決定してもよい。すなわち、駐車場予約装置10が決定した駐車開始時間前に出庫できる場合は、駐車開始時間後に出庫できる場合よりも、提示する料金を安くする。また、先で抽出された移動担当者が少ないときは、車両を移動してくれる可能性が低いことから、料金をさらに安くしてもよい。
【0077】
次に、駐車場管理サーバ200は、移動担当者に車両を出庫してほしい時間(提示時間)を決定する(ステップS34)。すなわち、移動担当者が、駐車場予約装置10が決定した駐車開始時間に、決定された駐車場の周辺にいると判断できる場合には、駐車開始時間が提示時間として決定される。移動担当者が決定された駐車場の周辺ではなく、やや離れた場所にいる場合は、駐車開始時間よりも少し遅れた時間を提示時間として決定してよい。
【0078】
次に、駐車場管理サーバ200は、上記で決定した料金と、提示時間に基づいて、出庫要求データを生成し、先に抽出した全ての移動担当者端末30に送信する(ステップS35)。
【0079】
出庫要求データは、出庫を要求する提示時間と、移動担当者に移動してもらう賃金である移動料金と、駐車場予約装置10が決定した駐車場の情報と、から構成される。出庫要求データに、出庫してもらいたい駐車場のエリア番号と、そのエリア番号に駐車している車種が含まれていてもよい。
【0080】
図11、
図12に示すように、移動担当者である登録ID:「SUM」は、出庫要求データをメール配信等で移動担当者端末30より受信し、駐車場の情報、車種、提示時間を確認する。メッセージとしては、「ABCカーステーションに、13:50(10分後)までに行って、No.3の車をXYZカーステーションまで、移動していただけませんか?移動時間は、車で約15分です。」と表示される。移動する場所の地図と、移動担当者の現在地が、移動担当者端末30に表示されてよい。
【0081】
これに応じて、移動担当者は、
図12に示す「承諾」、「断る」等のアイコンを操作する。
図12では、一例として、13時50分が、駐車場管理サーバ200が決定した提示時間である。移動担当者が「承諾」のアイコンを操作した場合は、移動担当者端末30が、提示された提示時間で、移動担当者が出庫することを承諾した旨を示す承諾データを駐車場管理サーバ200に送信する。
【0082】
これに対して、移動担当者が、
図12に示す「3分遅れた時間なら承諾できる」、「5分遅れた時間なら承諾できる」等のアイコンを操作した場合には、提示時間より、対応する時間を遅らせて、移動担当者が出庫することを承諾した旨を示す承諾データを駐車場管理サーバ200に送信する。例えば、「3分遅れた時間なら承諾できる」のアイコンを操作した場合は、提示時間より3分遅らせて、移動担当者が出庫することを承諾した旨を示す承諾データを駐車場管理サーバ200に送信する。
【0083】
次に、駐車場管理サーバ200は、承諾データを移動担当者端末30から受信した場合(ステップS36:「YES」)には、ステップS37に処理を移す。駐車場管理サーバ200は、承諾データを移動担当者端末30から受信しない場合(ステップS36:「NO」)には、本処理を終了して、次の、駐車利用者通信処理に処理を移す(ステップS11)。
【0084】
なお、駐車場管理サーバ200は、承諾データを複数の移動担当者端末30から受信した場合は、提示料金が一番安くても承諾してくれた移動担当者を採用してもよい。採用しなかった移動担当者の移動担当者端末30には、先に申し込みが入ったことを通知するメッセージを送信してもよい。
【0085】
次に、駐車場管理サーバ200は、駐車場予約装置10に承諾データを送信(ステップS37)して、処理を終了する。
【0086】
[駐車利用者通信処理]
図6を参照して、出庫要求基本処理のステップS11における、駐車利用者通信処理について説明する。駐車場管理サーバ200は、駐車場予約装置10から決定された駐車場の周辺にいる駐車利用者を検索する(ステップS40)。すなわち、駐車利用者端末20のGPS部23は、逐次、端末の位置を、駐車場管理サーバ200に送信しており、この端末の位置と決定された駐車場の位置を比較し、この駐車場の周辺にいる駐車利用者端末20を検索する。
【0087】
駐車場管理サーバ200は、駐車利用者を検索できた場合(ステップS41:「YES」)は、ステップS42に処理を移し、駐車利用者を検索できなかった場合(ステップS41:「NO」)は、処理を終了し、承諾データは受信できなかったとして、次の、駐車場予約装置10のステップS12に処理を移す。
【0088】
駐車場管理サーバ200は、駐車利用者の属性を確認する(ステップS42)。駐車利用者の属性とは、駐車場管理サーバ200に登録IDと対応付けて記憶されている駐車利用者が、駐車中に、出庫要求データを受信するか否かを判断するための情報である。この属性を確認し、属性が満たされる駐車利用者のみを抽出しておく。
【0089】
次に、駐車場管理サーバ200は、駐車利用者に早めの出庫を促すために提示する料金を決定する(ステップS43)。すなわち、この駐車場に駐車している車両を早めに出庫させるために、駐車場管理サーバ200が、駐車利用者に妥当な料金(この時間までに、この駐車場に駐車した駐車料金を、予定よりも早めの出庫を依頼するということで、所定額だけ割引した料金を提示する等)を決定する。料金の決定は、予め設定された料金を参照して決定してよい。例えば、駐車場予約装置10が決定した駐車開始時間後に出庫できる場合と、駐車開始時間前に出庫できる場合とで、異なる料金を決定してもよい。すなわち、駐車場予約装置10が決定した駐車開始時間前に出庫できる場合は、駐車開始時間後に出庫できる場合よりも、提示する料金を安くする。また、先で抽出された駐車利用者が少ないときは、車両が出庫する可能性が低いことから、料金をさらに安くしてもよい。
【0090】
次に、駐車場管理サーバ200は、駐車利用者に車両を出庫してほしい時間(提示時間)を決定する(ステップS44)。すなわち、駐車利用者が、駐車場予約装置10が決定した駐車開始時間に、決定された駐車場の周辺にいると判断できる場合には、駐車開始時間が提示時間として決定される。駐車利用者が決定された駐車場の周辺ではなく、やや離れた場所にいる場合は、駐車開始時間よりも少し遅れた時間を提示時間として決定してよい。
【0091】
次に、駐車場管理サーバ200は、上記で決定した料金と、提示時間に基づいて、出庫要求データを生成し、先に抽出した全ての駐車利用者端末20に送信する(ステップS45)。
【0092】
出庫要求データは、出庫を要求する提示時間と、駐車利用者に提示する料金と、駐車場予約装置10が決定した駐車場の情報と、から構成される。出庫要求データに、出庫してもらいたい駐車場のエリア番号が含まれていてもよい。
【0093】
図8に示すように、駐車利用者である登録ID:「TOM」は、出庫要求データをメール配信等で駐車利用者端末20より受信し、提示時間を確認する。これに応じて、駐車利用者は、
図8に示す「承諾」、「断わる」等のアイコンを操作する。
図8では、一例として、13時50分が、駐車場管理サーバ200が決定した提示時間である。駐車利用者が「承諾」のアイコンを操作した場合は、駐車利用者端末20が、提示された提示時間で、駐車利用者が出庫することを承諾した旨を示す承諾データを駐車場管理サーバ200に送信する。
【0094】
これに対して、駐車利用者が、
図8に示す「3分遅れた時間なら承諾できる」、「5分遅れた時間なら承諾できる」等のアイコンを操作した場合には、提示時間より、対応する時間を遅らせて、駐車利用者が出庫することを承諾した旨を示す承諾データを駐車場管理サーバ200に送信する。例えば、「3分遅れた時間なら承諾できる」のアイコンを操作した場合は、提示時間より3分遅らせて、駐車利用者が出庫することを承諾した旨を示す承諾データを駐車場管理サーバ200に送信する。
【0095】
次に、駐車場管理サーバ200は、承諾データを駐車利用者端末20から受信した場合(ステップS46:「YES」)には、ステップS47に処理を移す。駐車場管理サーバ200は、承諾データを駐車利用者端末20から受信しない場合(ステップS46:「NO」)には、本処理を終了して、承諾データは受信できなかったとして、駐車場予約装置10のステップS12に処理を移す。
【0096】
なお、駐車場管理サーバ200は、承諾データを複数の駐車利用者端末20から受信した場合は、提示料金が一番安くても承諾してくれた駐車利用者を採用してもよい。採用しなかった駐車利用者の駐車利用者端末20には、先に申し込みが入ったことを通知するメッセージを送信してもよい。
【0097】
次に、駐車場管理サーバ200は、駐車場予約装置10に承諾データを送信(ステップS47)して、処理を終了する。
【0098】
なお、駐車利用者が、利用する駐車場を予約する際に、駐車してから所定時間経過後に、出庫要求データを受信してもよい旨を予め登録可能であってよい。このような態様によれば、駐車場予約装置10は、優先的に、出庫要求データを送信する駐車利用者端末20を選択することが可能である。
【0099】
なお、カーステーション500が、機械式駐車場の場合に、決定された提示時間に、駐車された車両100を、出庫口に誘導し、出庫場所に移動するように構成されていてもよい。
【0100】
なお、利用希望者端末40、移動担当者端末30、駐車利用者端末20への出庫要求データの送信は、メールやショートメッセージで送信してもよいが、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)への投稿であったり、つぶやき等の情報発信であってもよい。
【0101】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU,サーバ、装置,各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0102】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。