(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5715650
(24)【登録日】2015年3月20日
(45)【発行日】2015年5月13日
(54)【発明の名称】特に液体製品に用いられる柔軟な容器
(51)【国際特許分類】
B65D 33/38 20060101AFI20150423BHJP
B65D 75/58 20060101ALI20150423BHJP
【FI】
B65D33/38
B65D75/58
【請求項の数】8
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2012-552333(P2012-552333)
(86)(22)【出願日】2011年1月27日
(65)【公表番号】特表2013-519593(P2013-519593A)
(43)【公表日】2013年5月30日
(86)【国際出願番号】EP2011051132
(87)【国際公開番号】WO2011098360
(87)【国際公開日】20110818
【審査請求日】2013年1月11日
(31)【優先権主張番号】MI2010A000205
(32)【優先日】2010年2月11日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】508218822
【氏名又は名称】ゴグリオ ソシエタ ペル アチオニ
【氏名又は名称原語表記】GOGLIO S.P.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ゴグリオ,フランコ
【審査官】
柳本 幸雄
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−040281(JP,A)
【文献】
実開昭62−122041(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 33/38
B65D 75/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状、ペースト状の製品などに用いられる柔軟な材質の容器(1、1’)であって、前記容器の二つの対向する側部(4、5)に連結された直線状の上部接合部(7)によって上部が封止されることにより、前記容器の端部である上部角(8)の各々が構成され、前記上部角(8)の少なくとも1つの近傍の、前記容器の前記二つの対向する側部(4、5)の上に、接合部(10、11)が形成され、各接合部(10、11)は、前記容器を対称に分ける面において接合しており、前記上部角(8)の近傍においてV字形状の頂点を形成していることを特徴とする容器(1、1’)。
【請求項2】
前記接合部(10、11)によって、前記容器の対応する前記上部角(8)が平坦になっていることを特徴とする請求項1に記載の容器(1、1’)。
【請求項3】
前記直線状の上部接合部(7)が、前記容器の液面に近接して設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の容器(1、1’)。
【請求項4】
対向する接合部(10、11)の対が、前記容器の前記上部角(8)の各々に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の容器(1、1’)。
【請求項5】
前記上部角(8)が切断されることによって形成され、前記対向する接合部(10、11)の対によって規定される開口部(12)から、前記製品が注ぎ出されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の容器(1、1’)。
【請求項6】
前記対向する接合部(10、11)の対を含んで切断されることを特徴とする請求項5に記載の容器(1、1’)。
【請求項7】
直立型であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の容器(1、1’)。
【請求項8】
平行六面体形状をなしていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の容器(1、1’)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に液状、ペースト状の製品、あるいはそれに類似するもの(特に飲料、果物ジュース、ヨーグルトなどの食品)に用いられる柔軟な容器に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、本発明に係る容器は、直立型の容器であってもよい。直立型の容器は、補強された支持底部を備え、容器が内容物で満たされた場合に自立する。その支持底部から2つの側部が直立しており、熱接合により上端部および側端部が接合されている。あるいは、本発明に係る容器は、三角形の下部および上部の蓋によって「密封成形」された平行六面体の容器であってもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
商業上利用されている液体用容器のうち、上述したタイプのいずれかの容器では、液面から容器の上部接合部まで一定の距離があり、容器内の上部に空間がある。そのため容器が柔らかくなり、容器の上に物を置くこと、および/または、容器を積み重ねることができない。
【0004】
このような容器の開封は、通常、上述の上部接合部の角を切ること、または容器に刻まれた切れ込みを裂くことにより行われる。
【0005】
これは一般に、開封時に液体の制御されていない状態で注ぎ出される事態を招き、開封後に、液体を保管することを保証できない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、上記の課題を解決することであり、特に、液体製品のための容器、または少なくとも一部が液状、ペースト状である製品等を収容する容器であって、製品を制御された状態で注ぎ出すこと、および、開封後に容器内に残留している製品の保管を保証できる容器を提供することである。
【0007】
本発明の他の目的は、自立可能な容器を提供し、複数の容器を積み重ねて保管および/または輸送を可能とすることである。
【0008】
これらの目的は、添付された独立請求項1の特徴を有する、本発明に係る容器によって達成される。
【0009】
本発明の有利な形態は、従属請求項に記載されている。
【0010】
実質的に、本発明に係る容器は、直立型または平行六面体型であり、液面に平行な直線状の上部接合部を備えている。また、本発明に係る容器は、上部の二つの角の少なくとも1つであって、上述の直線状の上部接合部の近傍に、2つの側部接合部を備えている。当該側部接合部は、容器の中央線において接合しており、V字形状を形成している。V字形状の頂点は、上述の直線状の上部接合部の端部である。
【発明の効果】
【0011】
上述の直線状の上部接合部を液面に近接して形成することで、容器内の上部空間を最小限に縮小し、容器を自立可能になる。これにより、複数の容器を積み重ねることができる。
【0012】
本発明の他の特徴は以下の詳細な説明で明らかになるであろう。この説明は、添付の図面に示された制限的でない例を単に用いることによって参照される。添付の図面において、同一または対応する部位には、同一の符号が用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】本発明に係る直立型の容器の
図1と反対の角度からの斜視図である。
【
図4】前述の図に示す容器の開封後の使用中の図である。
【
図5】「密封成形」型の平行六面体の、本発明に係る容器の透視図である。
【
図7】
図5に示す本発明に係る容器の側面図である。
【
図8】
図5に示す本発明に係る容器の底面図である。
【
図9】異なる封入接合部を有する、
図5に示す本発明に係る容器の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
まず最初に、
図1から4を参照する。いわゆる直立型(すなわち自立した)容器(入れ物)1が示されている。容器1は、周辺接合部3を有する支持底部2を備えている。周辺接合部3は、容器の底面の縁に沿って伸びており、2つの対向する側部領域3’に沿って上方に伸びている。
【0015】
二つの対向する側部4、5は底部3から上方に伸び、接合部6に連結されている。接合部6は、容器の対向する二つの側端に沿って延びている。容器の上部は、直線状、または横断状の上部接合部7によって閉じられている。上部接合部7は、上述の側部の接合部6の間を伸びている。
【0016】
容器内の残余の上部空間を縮小するために、直線状の上部接合部7は容器1の内容物の液面と近接するように成形されている。したがって、容器はより強固になり、上に積み重ねられた他の容器の重量を支えることができる。
【0017】
容器1の構成材料は、通常は柔軟な多層の紙であり、内側の層を熱接合することができる。
【0018】
本発明の本質的な特徴によれば、対向する側部4、5上の、側部6と上部接合部7との交点により決まる容器の二つの対向する上部角の近傍には、側部接合部10、11の対が、側部4、5それぞれが重ね合わされた領域の間に形成される。これらの側部接合部10、11の対は、容器外面から前方および上方にななめに傾いて容器の中心線に接合しており、容器の対応する上部角8の近傍にV字形状の頂点を形成している。
【0019】
図示される実施例において、側部接合部10、11の対は、容器1の上部角8の両方に形成されている。しかしながら、側部接合部10、11の対が、これらの角の一方のみに形成されていてもよいことは明らかである。
【0020】
図4は、容器1が開封され内容物を注いでいる状態を概略的に示している。実際には、側部接合部10、11の対の端部を含む容器の上部角8を切断することで形成された開口部12から、液体13が注ぎ出される。
【0021】
側部接合部10、11の対により、容器の上部角8に近い部分が平坦になる。このため、切断して開口部12を形成したときに、内容物が注ぎ出されることはない。
図4に概略的に示すように、対向する側部4、5を押した場合にのみ、制御された状態で注ぎ出される。
【0022】
側部4、5を押す圧力がなくなったときには、液体は零れ落ちることなく容器内部に吸いもどされる。たとえ開封後の容器が保管されている場合でも、容器が押さえつけられない限り、内容物の液体がこぼれることはない。
【0023】
図5から8は、参照番号1’で示される容器を示しており、当該容器は、
図1から4の容器と同一の革新的な特徴を有している。
【0024】
この場合、容器は実質的に平行六面体形状をなしており、いわゆる「密封成形」型である。容器は、熱接合可能な内側の層を有する細長い多層シートから周知の方法で製造することができる。通常は垂直に位置するスピンドルに沿って熱接合を行い、縦方向の接合部6’によって閉じられる。接合部6’は、成形された容器の側部に垂直に形成され、第1の横方向の接合部によって下方に閉じられた管状部分を形成する。容器が内容物で満たされた後に、管状部分は切断され、上述の上部接合部7を構成する追加の横方向の接合部によって、上部が閉じられる。底部の横方向の接合部3では、三角形の折り目20が周知の方法で形成される。
【0025】
図1から4の容器の場合と同様に、直線状の上部接合部7が、容器内部の上部空間を縮小するように、液面に近接して形成され、側部接合部10、11の対は、容器の上部角8の近傍にV字形状の頂点を形成する。
【0026】
容器1’の液体の放出および保持については、
図1における容器1を参照して説明したものとまったく同様である。
【0027】
図9の実施形態は、縦方向の接合部6’が容器1’’における垂直な縁20に位置しており、「ひれ状」に曲げられて他の直交する縁に位置する角21に接合している点で、
図5から8の実施形態と異なっている。
【0028】
本発明は、既に説明され添付の図に示された特定の実施例に限定されない。本発明は、当業者の能力の範囲内で、本発明の目的を逸脱することなく、添付の請求項に規定される範囲内において、多数の細かい変更を加えてもよい。