特許第5715690号(P5715690)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5715690
(24)【登録日】2015年3月20日
(45)【発行日】2015年5月13日
(54)【発明の名称】複素環式化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 213/75 20060101AFI20150423BHJP
   A61K 31/44 20060101ALN20150423BHJP
   A61P 35/00 20060101ALN20150423BHJP
   A61P 35/02 20060101ALN20150423BHJP
【FI】
   C07D213/75CSP
   !A61K31/44
   !A61P35/00
   !A61P35/02
【請求項の数】7
【全頁数】35
(21)【出願番号】特願2013-515439(P2013-515439)
(86)(22)【出願日】2011年10月3日
(65)【公表番号】特表2013-538785(P2013-538785A)
(43)【公表日】2013年10月17日
(86)【国際出願番号】JP2011073165
(87)【国際公開番号】WO2012046825
(87)【国際公開日】20120412
【審査請求日】2013年4月11日
(31)【優先権主張番号】61/389,393
(32)【優先日】2010年10月4日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000206956
【氏名又は名称】大塚製薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中川 崇
(72)【発明者】
【氏名】坂元 誠
(72)【発明者】
【氏名】山口 和也
(72)【発明者】
【氏名】寺内 悠樹
(72)【発明者】
【氏名】白倉 将道
(72)【発明者】
【氏名】原田 康男
(72)【発明者】
【氏名】小島 裕
(72)【発明者】
【氏名】住田 卓美
【審査官】 早乙女 智美
(56)【参考文献】
【文献】 特表2001−522834(JP,A)
【文献】 特表2010−505762(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/066784(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 213/75
A61K 31/44
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の一般式(1)によって表される化合物又はその塩:
[式1]
【化1】

[式中、
は、ハロゲン原子、アリール基、アリールオキシ基、又は1つ若しくは複数のハロゲン原子で場合により置換されている低級アルキル基を表し、
は、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、又は低級アルコキシ基を表し、
mは、1から3の整数を表し、
ただし、mが2又は3を表す場合、Rは同一又は異なる]。
【請求項2】
が水素原子を表す、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項3】
がハロゲン原子を表す、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項4】
が低級アルキル基を表す、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項5】
が低級アルコキシ基を表す、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項6】
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド、
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド、
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2−フルオロ−N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド、
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド、
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド、
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2−フルオロ−N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド]、
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド、
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド、
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド、
2−フルオロ−N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド、
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2−フルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、及び
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項7】
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド、
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド、
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2−フルオロ−N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド、
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド、
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド、
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2−フルオロ−N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド、
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド、
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド、
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド、
2−フルオロ−N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド、
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2−フルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド、
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド塩酸塩、
2−フルオロ−N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド塩酸塩、
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド塩酸塩、
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド塩酸塩、
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩、
2−フルオロ−N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド塩酸塩、
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩、
2−フルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩、及び
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド塩酸塩
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複素環式化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
1940年代に世界で初めてナイトロジェンマスタードが抗癌剤として臨床的に用いられて以来、多数の抗癌剤が今までに開発されている。実際、例えば、5−フルオロウラシルなどの代謝拮抗薬、アドリアマイシンなどの抗腫瘍性の抗生物質、シスプラチンなどの白金錯体、及びビンデシンなどの植物由来の制癌剤が臨床使用に供されている。
【0003】
しかし、これら制癌剤の殆どは正常細胞に対しても細胞毒性であるので、これらには消化器障害、骨髄抑制、及び脱毛症などの重大な副作用がある。副作用のため、これらの適用範囲は限られており、さらに、治療効果自体はほとんどの場合部分的で短い。
【0004】
人体における薬物の薬物動態は代謝に対する感受性によって大きく影響を受けるので、治療効果及び副作用に加えて代謝安定性は薬物にとって重要な必要条件の1つである。さらに、薬物中に含まれる薬学上の有効成分の貯蔵安定性は、その商業的使用にとって重要である。したがって、薬物候補の代謝安定性及び貯蔵安定性を評価することは重要である。
【0005】
新しい制癌剤の開発はなされているが、満足な結果はいまだに得られていない。特許文献1、2、及び3は、それぞれ、線維化抑制作用、抗腫瘍作用、及びSTAT3/5活性化抑制作用を有するある種の化合物を開示している。しかし、本出願において特に開示する化合物は、これら特許文献において特に開示したものと異なり、本出願の化合物が抗腫瘍作用を有するか否かは知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】WO/2006/014012
【特許文献2】WO/2007/066784
【特許文献3】WO/2008/044667
【特許文献4】JP2001−89412
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、副作用が少なく抗腫瘍効果を有するだけでなく、薬物に適する代謝安定性及び貯蔵安定性をも有する化合物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上述の目的を達成することを視野に入れて集中的に研究を行った。その結果、本発明者らは、以下の一般式(1)によって表される化合物及びその塩は、副作用が少なく優れた抗腫瘍効果を有し、薬物に適する代謝安定性及び貯蔵安定性を有することを見出した。したがって、これらは様々な癌のタイプを処置又は予防するための医薬上の薬物として有用である。癌の例には、性−ステロイドホルモン関連の癌(例えば、前立腺癌、乳癌、卵巣癌、子宮癌、精巣癌)、及び固形癌(例えば、肺癌、大腸癌、膀胱癌、甲状腺癌、食道癌、肝臓癌、脳腫瘍、膵臓癌、胃癌、メラノーマ)、及び血液の癌(例えば、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、リンパ腫)が含まれる。本明細書における「癌」の語は「腫瘍」を含む。本発明は所見に基づいて達成された。
【0009】
より詳しくは、本発明は、項目1において示す医薬上の薬物を提供する。
【0010】
項目1:以下の一般式(1)によって表される化合物又はその塩:
【化1】

[式中、
は、ハロゲン原子、アリール基、アリールオキシ基、又は1つ若しくは複数のハロゲン原子で場合により置換されている低級アルキル基を表し、
は、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、又は低級アルコキシ基を表し、
mは、1から3の整数を表し、
ただし、mが2又は3を表す場合、Rは同一又は異なる]。
【0011】
項目2:Rが水素原子を表す、項目1に記載の化合物又はその塩。
【0012】
項目3:Rがハロゲン原子を表す、項目1に記載の化合物又はその塩。
【0013】
項目4:Rが低級アルキル基を表す、項目1に記載の化合物又はその塩。
【0014】
項目5:Rが低級アルコキシ基を表す、項目1に記載の化合物又はその塩。
【0015】
項目6:
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド、
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2−フルオロ−N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド、
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド、
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド、
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2−フルオロ−N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド、
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド、
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド、
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド、
2−フルオロ−N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド、
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2−フルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、及び
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド
からなる群から選択される、項目1に記載の化合物又はその塩。
【0016】
項目7:
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド、
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド、
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2−フルオロ−N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド、
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド、
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド、
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2−フルオロ−N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド、
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド、
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド、
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド、
2−フルオロ−N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド、
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2−フルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド、
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド塩酸塩、
2−フルオロ−N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド塩酸塩、
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド塩酸塩、
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド塩酸塩、
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩、
2−フルオロ−N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩、
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド塩酸塩、
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩、
2−フルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩、及び
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド塩酸塩
からなる群から選択される、項目1に記載の化合物。
【0017】
項目8:項目1から7までのいずれか1つに記載の一般式(1)によって表される化合物又はその塩を含む医薬組成物、及び薬理学的に許容される担体。
【0018】
項目9:癌を予防及び/又は処置するための、項目8に記載の医薬組成物。
【0019】
項目10:医薬組成物において用いるための、項目1から7までのいずれか一つに記載の一般式(I)によって表される化合物又はその塩。
【0020】
項目11:医薬組成物としての、項目1から7までのいずれか1つに記載の一般式(1)によって表される化合物又はその塩の使用。
【0021】
項目12:医薬組成物を生成するための、項目1から7までのいずれか1つに記載の一般式(1)によって表される化合物又はその塩の使用。
【0022】
項目13:項目1から7までのいずれか1つに記載の一般式(1)によって表される化合物又はその塩を、それを必要とする患者に投与することを含む、癌を予防及び/又は処置する方法。
【発明を実施するための形態】
【0023】
一般式(1)において示す個々の基の具体的な例は以下の通りである。
【0024】
低級アルコキシ基の例には、炭素原子1個から6個を有する直鎖又は分枝アルコキシ基、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、tert-ブトキシ基、ペンチルオキシ基、及びヘキシルオキシ基が含まれる。
【0025】
低級アルキル基の例には、炭素原子1個から6個を有する直鎖又は分枝アルキル基、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基、ペンチル基、及びヘキシル基が含まれる。
【0026】
1個又は複数のハロゲン原子で場合により置換されている低級アルキル基の例には、上記に記載した低級アルキル基の他に、1個から3個のハロゲン原子によって置換されていてよい炭素原子1個から6個を有する直鎖又は分枝アルキル基、例えば、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、フルオロメチル基、ヨードメチル基、ジフルオロメチル基、ジブロモメチル基、ジクロロメチル基、2−クロロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、3−クロロプロピル基、2,3−ジクロロプロピル基、4,4,4−トリクロロブチル基、4−フルオロブチル基、5−クロロペンチル基、3−クロロ−2−メチルプロピル基、5−ブロモへキシル基、及び5,6−ジブロモヘキシル基が含まれる。
【0027】
ハロゲン原子の例には、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、及びヨウ素原子が含まれる。
【0028】
アリール基の例には、CからC10芳香族基、例えば、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、o−トリル基、m−トリル基、及びp−トリル基が含まれる。
【0029】
アリールオキシ基の例には、CからC10アリールオキシ基、例えば、フェノキシ、1−ナフチルオキシ、及び2−ナフチルオキシが含まれる。
【0030】
好ましい1つの例は、
が、アリール基、アリールオキシ基、又は1つ若しくは複数のハロゲン原子によって場合により置換されている低級アルキル基を表し、
が、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、又は低級アルコキシ基を表し、
mが、整数1を表す、
一般式(1)によって表される化合物又はその塩である。
【0031】
別の好ましい例は、
がハロゲン原子を表し、
が、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、又は低級アルコキシ基を表し、
mが、1から3の整数を表し、
ただし、mが2又は3を表す場合、Rが同一又は異なる、
一般式(1)によって表される化合物又はその塩である。
【0032】
さらに別の好ましい例は、
が、ハロゲン、又は1個若しくは複数のハロゲン原子で場合により置換されている低級アルキル基を表し、
が、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、又は低級アルコキシ基を表し、
mが、整数2を表し、
ただし、Rが同一又は異なる、
一般式(1)によって表される化合物又はその塩である。
【0033】
表1は、本明細書を通して用いられる略語を列挙したものである。
【0034】
【表1-1】

【表1-2】
【0035】
本発明による化合物を生成するための方法を以下に記載する。
【0036】
一般式(1)によって表される本発明の複素環化合物又はその塩は、本明細書の実施例及び参考例に基づき、技術的知識を用いて、当業者によって容易に生成され得る。例えば、複素環化合物又はその塩は、以下の反応式において示すプロセスに従って生成され得る。
【0037】
[反応式1]
【化2】

[式中、R、R、及びmは上記と同じであり、Pはアミノ保護基である]。
【0038】
化合物(1)は、化合物(2)を脱保護に曝すことによって生成され得る。脱保護のための条件はアミノ保護基Pの種類に応じて異なるが、脱保護が進行する限り特に限定されない。例えば、脱保護は、T.W. Green、Protective Groups in Organic Synthesis、第4版、John Wiley & Sons,Inc.、696〜926頁において記載されている方法に従って行われ得る。
【0039】
Pがtert−ブトキシカルボニルである場合、脱保護は、化合物(2)1モル当たり1.0モルから100.0モルの酸の存在下、不活性な溶媒中において行われ得る。
【0040】
酸の例には、塩酸及び硫酸などの無機酸、並びにTFA及びメタンスルホン酸などの有機酸が含まれる。
【0041】
用いられる溶媒は、溶媒が反応を阻害せず、出発原料をある範囲までその中に溶解させるのであれば、特に限定されない。溶媒の好ましい例には、AcOEt、MeOH、EtOH、1,4−ジオキサン、塩化メチレン、クロロホルム、イソプロパノール、DMF、及びNMPが含まれる。
【0042】
反応は、通常、−10℃から100℃、好ましくは0℃から50℃の温度で行われ、通常、0.5時間から50時間、好ましくは1時間から20時間で完了する。
【0043】
出発化合物(2)を調製するための反応式AからCを、以下において詳しく説明する。
[反応式A]
【化3】

[式中、R及びPは上記と同じであり、Xは脱離基である]。
【0044】
化合物(5)は、化合物(3)を化合物(4)と反応させることによってやはり生成され得る。反応は、塩基の存在下又は非存在下、不活性な溶媒中又はいかなる溶媒なしで行われ得る。
【0045】
によって表される脱離基の例には、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、場合によりハロゲン化されているC1〜6アルキルスルホニルオキシ(例えば、メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、トリクロロメタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシなど)、C1〜6アルキル基(例えば、メチル、エチルなど)、C1〜6アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシなど)、及びニトロ基)、ハロアシルオキシ(例えば、トリクロロアセトキシ、トリフルオロアセトキシなど)の群から選択される1つから3つの置換基によって場合により置換されているアリールスルホニルオキシ(例えば、C6〜10アリールスルホニルオキシ(例えば、フェニルスルホニルオキシ、ナフチルスルホニルオキシ)などが含まれる。具体的な例には、フェニルスルホニルオキシ、m−ニトロフェニルスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、トリクロロアセトキシ、トリフルオロアセトキシなどが含まれる。
【0046】
不活性な溶媒の例には、水;エーテル、例えば、ジオキサン、THF、EtO、ジエチレングリコールジメチルエーテル、及びエチレングリコールジメチルエーテル;芳香族炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、及びキシレン;ハロゲン化炭化水素、例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、及び四塩化炭素;低級(C1〜6)アルコール、例えば、MeOH、EtOH、及びイソプロパノール;ケトン、例えば、アセトン、及びメチルエチルケトン;極性溶媒、例えば、DMF、DMSO、ヘキサメチルリン酸トリアミド、及びアセトニトリル;並びにこれらの混合物が含まれる。
【0047】
塩基として広範囲の公知の塩基が用いられ得る。塩基の例には、無機塩基、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、及び水酸化リチウム;アルカリ金属炭酸塩、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸リチウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、及び炭酸水素カリウム;アルカリ金属、例えば、ナトリウム及びカリウム;金属アミド、例えば、ナトリウムアミド;金属水素化物、例えば、水素化ナトリウム、及び水素化カリウム;アルカリ金属アルコキシド、例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、及びカリウムエトキシド、並びに有機塩基、例えば、EtN;DIPEA;トリプロピルアミン;ピリジン;キノリン;DBN;DBU;及びDABCOが含まれる。これらの塩基は、単独で、又は2つ以上の組合せにおいて用いられ得る。
【0048】
上記の反応は、必要に応じて、反応促進剤として働くアルカリ金属ヨウ化物、例えば、ヨウ化カリウム又はヨウ化ナトリウムを反応系に加えることによって行われ得る。
【0049】
化合物(4)は、通常、化合物(3)1モル当たり少なくとも0.5モル、好ましくは1モルから5モルの量において用いられる。
【0050】
塩基は、通常、化合物(3)1モル当たり、0.5モルから10モル、好ましくは1モルから6モルの量において用いられる。
【0051】
反応は、通常、0℃から250℃、好ましくは0℃から200℃の温度で行われ、通常、1時間から80時間で完了する。
【0052】
[反応式B]
【化4】

[式中、R及びPは上記と同じである]。
【0053】
ステップ1
化合物(6)は、化合物(5)をメチル化試薬と反応させることによって生成され得る。反応は、塩基の存在下又は非存在下、不活性な溶媒中又はいかなる溶媒なしで行われ得る。
【0054】
メチル化試薬の例には、ヨードメタン、硫酸ジメチル、炭酸ジメチル、トリフルオロメタンスルホン酸メチル、メチルフルオロスルホネート(methylfluorosulfonate)などが含まれる。
【0055】
不活性な溶媒の例には、水;エーテル、例えば、ジオキサン、THF、EtO、ジエチレングリコールジメチルエーテル、及びエチレングリコールジメチルエーテル;芳香族炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、及びキシレン;ハロゲン化炭化水素、例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、及び四塩化炭素;低級(C1〜6)アルコール、例えば、MeOH、EtOH、及びイソプロパノール;ケトン、例えば、アセトン、及びメチルエチルケトン;極性溶媒、例えば、DMF、DMSO、ヘキサメチルリン酸トリアミド、及びアセトニトリル;並びにこれらの混合物が含まれる。
【0056】
塩基として広範囲の公知の塩基が用いられ得る。塩基の例には、無機塩基、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、及び水酸化リチウム;アルカリ金属炭酸塩、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸リチウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、及び炭酸水素カリウム;アルカリ金属、例えば、ナトリウム及びカリウム;金属アミド、例えば、ナトリウムアミド;金属水素化物、例えば、水素化ナトリウム、及び水素化カリウム;アルカリ金属アルコキシド、例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、及びカリウムエトキシド、並びに有機塩基、例えば、EtN;DIPEA;トリプロピルアミン;ピリジン;キノリン;DBN;DBU;及びDABCOが含まれる。これらの塩基は、単独で、又は2つ以上の組合せにおいて用いられ得る。
【0057】
メチル化剤は、通常、化合物(5)1モル当たり、0.9モルから10モル、好ましくは1モルから5モルの量において用いられる。
【0058】
塩基は、通常、化合物(5)1モル当たり、0.5モルから10モル、好ましくは1モルから5モルの量において用いられる。
【0059】
反応は、通常、−10℃から100℃、好ましくは0℃から80℃の温度で行われ、通常、0.5時間から48時間、好ましくは1時間から24時間で完了する。
【0060】
ステップ2
化合物(7)は、化合物(6)を還元することによって生成され得る。還元は、触媒の水素化還元剤の存在下、不活性な溶媒中で行われ得る。
【0061】
触媒の水素化還元剤の例には、パラジウムブラック、パラジウム炭素、酸化白金、白金黒、及びラネーニッケルが含まれる。
【0062】
不活性な溶媒の例には、カルボン酸、例えば、ギ酸、及び酢酸;エーテル、例えば、ジオキサン、THF、EtO、ジエチレングリコールジメチルエーテル、及びエチレングリコールジメチルエーテル;エステル、例えば、酢酸メチル、AcOEt、及び酢酸イソプロピル;並びに低級(C1〜6)アルコール、例えば、MeOH、EtOH、及びイソプロパノールが含まれる。
【0063】
反応は、通常、大気圧から約20atm、好ましくは大気圧から10atmの水素雰囲気中で;又はギ酸、ギ酸アンモニウム、シクロヘキセン、若しくはヒドラジン水和物などの水素供与体の存在下で行われ得る。
【0064】
触媒の水素化還元剤は、通常、化合物(6)をベースにして0.1重量%から40重量%、好ましくは1重量%から20重量%の量で用いられる。
【0065】
反応は、通常、−30℃から100℃、好ましくは0℃から60℃の温度で行われる。
【0066】
[反応式C]
【化5】

[式中、R、R、m、及びPは上記と同じであり、Xは、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素)並びにヒドロキシなどの脱離基である]。
【0067】
化合物(2)は、化合物(7)を化合物(8)と反応させることによって生成され得る。
【0068】
がハロゲン原子である場合、反応は、塩基の存在下又は非存在下、不活性な溶媒中で行われ得る。
【0069】
不活性な溶媒の例には、水;エーテル、例えば、ジオキサン、THF、EtO、ジエチレングリコールジメチルエーテル、及びエチレングリコールジメチルエーテル;エステル、例えば、酢酸メチル、AcOEt、及び酢酸イソプロピル;芳香族炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、及びキシレン;ハロゲン化炭化水素、例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、及び四塩化炭素;低級(C1〜6)アルコール、例えば、MeOH、EtOH、及びイソプロパノール;ケトン、例えば、アセトン、及びメチルエチルケトン;極性溶媒、例えば、DMF、DMSO、ヘキサメチルリン酸トリアミド、及びアセトニトリル;並びにこれらの混合物が含まれる。
【0070】
塩基として広範囲の公知の塩基が用いられ得る。塩基の例には、無機塩基、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、及び水酸化リチウム;アルカリ金属炭酸塩、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸リチウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、及び炭酸水素カリウム;アルカリ金属、例えば、ナトリウム及びカリウム;金属アミド、例えば、ナトリウムアミド;金属水素化物、例えば、水素化ナトリウム、及び水素化カリウム;アルカリ金属アルコキシド、例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、及びカリウムエトキシド;並びに有機塩基、例えば、EtN;DIPEA;トリプロピルアミン;ピリジン;キノリン;DBN;DBU;及びDABCOが含まれる。これらの塩基は、単独で、又は2つ以上の組合せにおいて用いられ得る。
【0071】
この反応において、化合物(8)は、通常、化合物(7)1モル当たり、少なくとも0.5モル、好ましくは1モルから5モルの量において用いられる。
【0072】
塩基は、通常、化合物(5)1モル当たり、0.5モルから10モル、好ましくは1モルから5モルの量において用いられる。
【0073】
反応は、通常、−10℃から100℃、好ましくは0℃から80℃の温度で行われ、通常、5分から48時間、好ましくは0.5時間から24時間で完了する。
【0074】
がヒドロキシである場合、化合物(2)は、公知のアミド結合形成反応に従って、化合物(7)を化合物(8)と反応させることによって生成され得る。公知のアミド結合形成反応のための条件が、このアミド形成反応において容易に用いられ得る。例えば、以下の反応方法:(i)化合物(8)をアルキルハロホルメートと反応させて酸無水物の混合物を形成し、次いで酸無水物の混合物を化合物(7)と反応させる、酸無水物の混合の方法;(ii)化合物(8)を活性化エステル、例えば、フェニルエステル、p−ニトロフェニルエステル、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、若しくは1−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステルに変換する、又はベンズオキサゾリン−2−チオンと活性化アミドに変換し、次いで活性化エステル若しくはアミドを化合物(7)と反応させる、活性化エステル方法;(iii)活性化剤の存在下、化合物(7)を化合物(8)との縮合反応に曝す、活性化剤の使用;並びに(iv)他の方法、例えば、無水酢酸などの脱水剤を用いて、化合物(8)をカルボン酸無水物に変換し、次いでカルボン酸無水物を化合物(7)と反応させる方法、化合物(8)のC1〜6アルコールとのエステルを化合物(7)と高圧高温で反応させる方法、並びに化合物(8)の酸ハロゲン化物、即ちカルボン酸ハロゲン化物を化合物(7)と反応させる方法を用いることができる。
【0075】
一般に、酸無水物の混合の方法(i)は、塩基の存在下又は非存在下、不活性な溶媒中で行われ得る。
【0076】
不活性な溶媒の例には、ハロゲン化炭化水素、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、及び四塩化炭素;芳香族炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、及びキシレン;エーテル、例えば、EtO、ジイソプロピルエーテル、THF、及びジメトキシエタン;エステル、例えば、酢酸メチル、AcOEt、及び酢酸イソプロピル;非プロトン性極性溶媒、例えば、DMF、ジメチルスルホキシド、及びヘキサメチルリン酸トリアミド、;並びにこれらの混合物が含まれる。
【0077】
塩基の例には、有機塩基、例えば、EtN、トリメチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、DIPEA、ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン、DBN、DBU、及びDABCO;無機塩基、例えば、炭酸塩、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、及び炭酸水素カリウム;金属水酸化物、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び水酸化カルシウム;金属水素化物、例えば、水素化カリウム及び水素化ナトリウム;金属、例えば、カリウム及びナトリウム;金属アミド、例えば、ナトリウムアミド;並びに、金属アルコキシド、例えば、ナトリウムメトキシド及びナトリウムエトキシドが含まれる。
【0078】
酸無水物の混合の方法において使用可能なアルキルハロホルメートの例には、メチルクロロホルメート、メチルブロモホルメート、エチルクロロホルメート、エチルブロモホルメート、及びイソブチルクロロホルメートが含まれる。この方法において、化合物(7)、アルキルホルメート、及び化合物(8)を等モル量において用いるのが好ましいが、アルキルハロホルメート及び化合物(8)は、各々、化合物(7)1モル当たり0.5モルから2モルの量においてやはり用いられ得る。
【0079】
反応は、通常、−20℃から150℃、好ましくは10℃から50℃で行われ、通常、5分から30時間、好ましくは10分から25時間で完了する。
【0080】
縮合反応が活性化剤の存在下で行われる方法(iii)は、塩基の存在下又は非存在下、不活性な溶媒中で行われ得る。
【0081】
不活性な溶媒の例には、ハロゲン化炭化水素、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、及び四塩化炭素;芳香族炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、及びキシレン;エーテル、例えば、EtO、ジイソプロピルエーテル、THF、及びジメトキシエタン;エステル、例えば、酢酸メチル、AcOEt、及び酢酸イソプロピル;非プロトン性極性溶媒、例えば、DMF、ジメチルスルホキシド、及びヘキサメチルリン酸トリアミド;並びにこれらの混合物が含まれる。
【0082】
塩基の例には、有機塩基、例えば、EtN、DIPEA、トリメチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、N−エチルジイソプロピルアミン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン、DBN、DBU、及びDABCO;無機塩基、例えば、炭酸塩、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、及び炭酸水素カリウム;金属水酸化物、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び水酸化カルシウム;金属水素化物、例えば、水素化カリウム及び水素化ナトリウム;金属、例えば、カリウム及びナトリウム;金属アミド、例えば、ナトリウムアミド;並びに、金属アルコキシド、例えば、ナトリウムメトキシド及びナトリウムエトキシドが含まれる。
【0083】
活性化剤の例には、ジシクロヘキシルカルボジイミド、WSC、DEPC、DMT−MM、トリフェニルホスフィン、ジフェニルホスフィニルクロリド、フェニル−N−フェニルホスホラミドクロリデート(phenyl−N−phenylphosphoramide chloridate)、クロロリン酸ジエチル、シアノリン酸ジエチル、ジフェニルリン酸(diphenylphosphoric azide)、及び塩化ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド、及びカルボニルジイミダゾールが含まれる。適切な量の活性化剤は、通常、化合物(8)1モル当たり、少なくとも0.9モル、好ましくは1モルから5モルである。
【0084】
活性化剤と一緒に添加物を用いることができる。添加物の例には、HOAT、HOBTなどが含まれる。
【0085】
反応は、通常、−20℃から180℃、好ましくは0℃から150℃で行われ、通常、5分から90時間で完了する。
【0086】
他の方法(iv)の1つとして上記で言及した、化合物(7)の酸ハロゲン化物を化合物(8)と反応させる方法を用いる場合、反応は、塩基の存在下、不活性な溶媒中で行われ得る。塩基の例には、広範囲の公知の塩基、例えば、酸無水物の混合の方法(i)に使用可能な塩基と同様のものなどが含まれる。上記で言及した溶媒の他に、不活性な溶媒の例には、アルコール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、プロパノール、ブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、エチルセロソルブ、及びメチルセロソルブ;アセトニトリル;ピリジン;アセトン;及び水が含まれる。化合物(7)の、化合物(8)の酸ハロゲン化物に対する割合は限定されず、広範囲から適切に選択され得る。通常、例えば、化合物(8)の酸ハロゲン化物1モル当たり、少なくとも0.9モル、好ましくは1モルから5モルの化合物(7)を用いるのが適切である。
【0087】
反応は、通常、−20℃から180℃、好ましくは0℃から150℃で行われ、通常、5分から30時間で完了する。
【0088】
上記で言及した反応式の各々に示した出発化合物及び中間化合物を、反応に適用する前に必要な場合は、公知の方法によって適切な保護基で官能基を保護し、反応の完了後に公知の方法によって保護基を脱保護に供することができる。
【0089】
さらに、溶媒和物(例えば、水和物、エタノレート(ethanolate)など)を、各反応式に示す出発原料化合物及び目的化合物に加える形態における化合物が、各々の式において含まれる。
【0090】
本発明による化合物(1)は、立体異性体及び光学異性体を含む。
【0091】
各反応式によって表される出発原料化合物及び目的化合物は、好適な塩の形態において用いられ得る。各ステップにおいて得られる目的化合物は、単離せずに次のステップにおいて用いることができる。
【0092】
上記の反応式に従って得られた目的化合物の各々を、例えば、反応混合物を冷却した後、粗製反応生成物を分離するためのろ過、濃縮、抽出などの単離手順を行い、次いで粗製反応生成物を、カラムクロマトグラフィー、再結晶などの一般的な精製手順に供することによって、単離し、反応混合物から精製することができる。
【0093】
本発明の化合物の中で、塩基性基を有するものは、一般的な薬学的に許容される酸と共に塩を容易に形成することができる。このような酸の例には、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸、及び他の無機酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酪酸、及び他の有機酸などが含まれる。
【0094】
本発明の化合物の中で、酸性基を有するものは、薬学的に許容される塩基性化合物と反応させることによって塩を容易に形成することができる。このような塩基性化合物の例には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどが含まれる。
【0095】
本発明の化合物において、1つ又は複数の原子が、1つ又は複数の同位体の原子で置換されていてよい。同位体の原子の例には、重水素(H)、トリチウム(H)、13C、14N、18Oなどが含まれる。
【0096】
以下は、有効成分として本発明の化合物を含む医薬製剤の説明である。
【0097】
このような医薬製剤は、通例用いられる賦形剤又は添加剤、例えば、充填剤、増量剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤などを用いて、本発明の化合物を通例の医薬製剤に製剤化することによって得られる。
【0098】
このような医薬製剤の形態は、治療の目的に従って様々な形態から選択することができる。典型的な例には、錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤など)などが含まれる。
【0099】
錠剤を形成するために、例えば、ラクトース、白糖、塩化ナトリウム、グルコース、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、及び他の添加剤;水、エタノール、プロパノール、単シロップ、グルコース溶液、デンプン溶液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、シェラック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン、及び他の結合剤;乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、寒天粉末、ラミナラン粉末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタンの脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、ラクトース、及び他の崩壊剤;白糖、ステアリン、カカオ脂、硬化油、及び他の崩壊阻止剤;四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム、及び他の吸収促進剤;グリセリン、デンプン、及び他の湿潤剤;デンプン、ラクトース、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸、及び他の吸着剤;精製タルク、ステアレート、ホウ酸粉末、ポリエチレングリコール、及び他の滑沢剤を含む、あらゆる様々な公知の担体を用いることができる。
【0100】
このような錠剤は、例えば、糖衣錠、ゼラチンコーティング錠、腸溶錠、フィルムコーティング錠、二層又は多層錠などを調製するために、必要に応じて通常のコーティング材料でコーティングされ得る。
【0101】
丸剤を形成するために、例えば、グルコース、ラクトース、デンプン、カカオ脂、水添植物油、カオリン、タルク、及び他の添加剤;アラビアゴム粉末、トラガカント粉末、ゼラチン、エタノール、及び他の結合剤;ラミナラン、寒天、及び他の崩壊剤などを含む、あらゆる様々の公知の担体を用いることができる。
【0102】
坐剤を形成するために、例えば、ポリエチレングリコール、カカオ脂、高級アルコール、高級アルコールのエステル、ゼラチン、半合成グリセリドなどを含む、あらゆる様々な公知の担体を用いることができる。
【0103】
注射剤を形成するために、液剤、乳剤、又は懸濁剤は滅菌され、好ましくは血液と等張になされる。液剤、乳剤、又は懸濁剤を調製するために、あらゆる様々な公知の広く用いられている賦形剤を用いることができる。このような賦形剤の例には、水、エタノール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタンの脂肪酸エステルなどが含まれる。この場合、医薬製剤は、等張溶液を調製するのに十分な量の塩化ナトリウム、グルコース、又はグリセリンを含むことができ、通例の可溶化剤、緩衝剤、無痛化剤などを含むことができ、さらに、必要であれば、着色剤、保存剤、香味剤、甘味剤など、及び/又は他の医薬を含むことができる。
【0104】
医薬製剤における本発明の化合物の割合は限定されず、広範囲から適切に選択することができる。医薬製剤が、1重量%から70重量%の割合の本発明の化合物を含むのが通例好ましい。
【0105】
本発明による医薬製剤の投与経路は限定されず、製剤は、製剤の形態、患者の年齢及び性別、疾患の状態、並びに他の状態に適する経路によって投与することができる。例えば、錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、及びカプセル剤は経口投与される。注射剤は、単独で、又はグルコース溶液、アミノ酸溶液などの通例の注射用輸液と混合して静脈内に投与され、或いは、必要に応じて、筋肉内、皮内、皮下、又は腹腔内に単独で投与される。坐剤は直腸内に投与される。
【0106】
医薬製剤の投与量は、使用方法、患者の年齢及び性別、疾患の重症度、及び他の状態に従って適切に選択され、通例、単回又は分割投与量において、0.001mg/kg体重/日から100mg/kg体重/日、好ましくは0.001mg/kg体重/日から50mg/kg体重/日である。
【0107】
投与量は様々な状態に応じて変化するので、上記の範囲より低い投与量で十分なことがあり、又は上記の範囲より高い投与量が必要とされることがある。
【実施例】
【0108】
本発明において用いられる化合物の製造実施例を以下に示し、これらの化合物の薬理学試験の結果をその後に示す。
【0109】
(参考例1)
{3−メトキシ−4−[(5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}カルバミン酸tert−ブチルの生成
2−メトキシ−4−ニトロフェノール(3.22g)、二炭酸ジ−tert−ブチル(4.16g)、及びパラジウム炭素(5重量%、2.03g)のEtOH(100mL)中混合液を、水素雰囲気下、40℃で5時間撹拌した。混合液をセライトのパッドを通してろ過し、ろ液を減圧下で濃縮して褐色の油状物を得た。この油状物をDMF(80mL)中に溶解した。この溶液に、2−クロロ−5−ニトロピリジン(3.02g)及び炭酸カリウム(3.95g)を加えた。室温で1時間及び50℃で3時間撹拌した後、混合液をセライトのパッドを通してろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残渣をAcOEt及び水中で希釈し、AcOEtで抽出した。有機層を水、NaCl飽和水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣にEtO/アセトンを加え、混合液を室温で一夜撹拌した。得られた沈殿物をろ過によって回収し、ろ液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/AcOEt=9/1から3/1)によって精製した。これらを合わせて、淡黄色固体の表題化合物(5.44g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.53 (9H, s), 3.76 (3H, s), 6.54 (1H, s), 6.76 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 6.99-7.06 (2H, m), 7.43 (1H, s), 8.44 (1H, dd, J = 9.0, 2.7 Hz), 9.00-9.02 (1H, m).
【0110】
(参考例2)
{3−メチル−4−[(5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}カルバミン酸tert−ブチルの生成
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)カルバミン酸tert−ブチル(5.00g)のDMF(50ml)溶液に、2−クロロ−5−ニトロピリジン(3.91g)及び炭酸カリウム(4.64g)を加えた。80℃で4時間撹拌後、混合液を減圧下で濃縮した。残渣をAcOEt及び水中で希釈し、AcOEtで抽出した。有機層を水、NaCl飽和水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣にEtOを加え、混合液を室温で2時間撹拌した。得られた沈殿物をろ過によって回収して、褐色粉末状の表題化合物(6.04g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.52 (9H, s), 2.12 (3H, s), 6.49 (1H, brs), 6.98 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.99 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.21 (1H, dd, J = 8.5, 2.7 Hz), 7.39 (1H, s), 8.46 (1H, dd, J = 9.0, 2.9 Hz), 9.03 (1H, d, J = 2.9 Hz).
【0111】
(参考例3)
{3−メトキシ−4−[(5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}メチルカルバミン酸tert−ブチルの生成
{3−メトキシ−4−[(5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}カルバミン酸tert−ブチル(4.42g)のDMF(80mL)溶液に、0℃で、NaH(油中60%、0.51g)を加えた。0℃で10分間撹拌した後、ヨードメタン(1.91g)を加え、混合液を室温で1時間撹拌した。混合液を氷水中に注ぎ、AcOEtで抽出した。有機層を水、NaCl飽和水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥した。溶媒を減圧下で除去して、褐色油状の表題化合物(4.80g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.49 (9H, s), 3.30 (3H, s), 3.74 (3H, s), 6.87 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 6.96-7.05 (2H, m), 7.09 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.45 (1H, dd, J = 9.0, 2.7 Hz), 9.02 (1H, d, J = 2.4 Hz).
以下の化合物を、好適な出発原料を用いて、参考例3におけるのと実質的に同じ方法で生成した。
【0112】
(参考例4)
{3−フルオロ−4−[(5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}メチルカルバミン酸tert−ブチル
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.49 (9H, s), 3.30 (3H, s), 7.07-7.24 (4H, m), 8.51 (1H, dd, J = 9.0, 2.7 Hz), 9.01 (1H, d, J = 2.7 Hz).
【0113】
(参考例5)
メチル{3−メチル−4−[(5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}カルバミン酸tert−ブチルの生成
NaH(油中60%、640mg)のDMF(50mL)懸濁液に、0℃で、{3−メチル−4−[(5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}カルバミン酸tert−ブチル(5.00g)を加えた。0℃で10分間撹拌した後、ヨードメタン(3.08g)を加え、混合液を3時間撹拌した。混合液を氷水中に注ぎ、AcOEtで抽出した。有機層を水、NaCl飽和水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥した。溶媒を減圧下で除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン/AcOEt=6/1から1/1)によって精製して、白色固体の表題化合物(4.35g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.48 (9H, s), 2.14 (3H, s), 3.28 (3H, s), 7.01 (1H, dd, J = 9.2, 0.6 Hz), 7.02 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.15 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 7.18-7.23 (1H, br m), 8.47 (1H, dd, J = 9.2, 2.8 Hz), 9.04 (1H, dd, J = 2.7, 0.5 Hz).
【0114】
(参考例6)
メチル{4−[(5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}カルバミン酸tert−ブチルの生成
NaH(油中60%、1.22g)のTHF(30mL)懸濁液に、0℃で、{4−[(5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}カルバミン酸tert−ブチル(7.77g)を加えた。0℃で10分間撹拌した後、ヨードメタン(4.33g)を加え、混合液を室温で3時間撹拌した。混合液を氷水中に注ぎ、AcOEtで抽出した。有機層を水、NaCl飽和水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥した。溶媒を減圧下で除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/AcOEt=2/1)によって精製して、淡黄色固体の表題化合物(6.30g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.48 (9H, s), 3.30 (3H, s), 7.03 (1H, dd, J = 9.0, 0.5 Hz), 7.11-7.13 (2H, m), 7.31-7.34 (2H, m), 8.48 (1H, dd, J = 9.0, 2.7 Hz), 9.05 (1H, d, J = 2.7 Hz).
【0115】
(参考例7)
{4−[(5−アミノピリジン−2−イル)オキシ]−3−メトキシフェニル}メチルカルバミン酸tert−ブチルの生成
{3−メトキシ−4−[(5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}メチルカルバミン酸tert−ブチル(4.80g)及びパラジウム炭素(5重量%、1.36g)のEtOH(100mL)中混合液を、水素雰囲気下40℃で2時間撹拌した。混合液をセライトのパッドを通してろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/AcOEt=3/2から3/7)によって精製して、黄色油状の表題化合物(3.58g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.46 (9H, s), 3.26 (3H, s), 3.46 (2H, brs), 3.77 (3H, s), 6.73-6.82 (2H, m), 6.88-6.93 (1H, m), 7.00 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.07 (1H, dd, J = 8.5, 2.9 Hz), 7.66 (1H, d, J = 2.9 Hz).
【0116】
(参考例8)
{4−[(5−アミノピリジン−2−イル)オキシ]−3−メチルフェニル}メチルカルバミン酸tert−ブチルの生成
メチル{3−メチル−4−[(5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}メチルカルバミン酸tert−ブチル(4.35g)及びパラジウム炭素(10重量%、620mg)のAcOEt(80mL)中混合液を、水素雰囲気下45℃で3時間撹拌した。混合液をセライトのパッドを通してろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン/AcOEt=1/1から3/7)によって精製して、白色固体の表題化合物(3.55g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.46 (9H, s), 2.19 (3H, s), 3.24 (3H, s), 3.52 (2H, brs), 6.68 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.02 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 7.05 (1H, dd, J = 8.5, 2.9 Hz), 7.08-7.13 (1H, br m), 7.68 (1H, d, J = 2.9 Hz).
【0117】
(参考例9)
{4−[(5−アミノピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}メチルカルバミン酸tert−ブチルの生成
メチル{4−[(5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}カルバミン酸tert−ブチル(3.28g)及びパラジウム炭素(10重量%、328mg)のEtOH(30mL)中混合液を、水素雰囲気下50℃で4時間撹拌した。混合液をセライトのパッドを通してろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/AcOEt=2/1)によって精製して、淡黄色固体の表題化合物(2.79g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.44 (9H, s), 3.24 (3H, s), 3.54 (2H, brs), 6.76 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.99-7.02 (2H, m), 7.08 (1H, dd, J = 8.5, 2.9 Hz), 7.17-7.19 (2H, m), 7.72 (1H, d, J = 2.9 Hz).
【0118】
(参考例10)
{4−[(5−アミノピリジン−2−イル)オキシ]−3−フルオロフェニル}メチルカルバミン酸tert−ブチルの生成
{3−フルオロ−4−[(5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}メチルカルバミン酸tert−ブチル(2.79g)のEtOH(57mL)中溶液をアルゴンでパージし、次いで白金炭素(5重量%、担持活性炭、湿潤、DegussaタイプF101 ra/w)(0.6g)で処理した。次いで反応混合液をH雰囲気下に配置し、40℃で2時間、激しく撹拌した。反応混合液をセライトのパッドを通してろ過し、ろ液を減圧下で濃縮して、白色粉末状の表題化合物(2.59g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.45 (9H, s), 3.25 (3H, s), 3.48 (2H, brs), 6.82 (1H, d, J = 8.7 Hz), 6.98-7.03 (1H, m), 7.07-7.15 (3H, m), 7.64 (1H, dd, J = 3.1, 0.6 Hz).
【0119】
(参考例11)
[3−フルオロ−4−({5−[(4−フェノキシベンゾイル)アミノ]ピリジン−2−イル}オキシ)フェニル]メチルカルバミン酸tert−ブチルの生成
{4−[(5−アミノピリジン−2−イル)オキシ]−3−フルオロフェニル}メチルカルバミン酸tert−ブチル(0.5g)及びトリエチルアミン(0.36mL)のAcOEt(12mL)溶液に、0℃で、4−フェノキシベンゾイルクロリド(390mg)のAcOEt(5mL)溶液を加え、次いで、結果として生じた混合液を0℃で10分間撹拌した。得られた沈殿物を分離し、HO及びEtOで洗浄して、白色粉末状の表題化合物(0.53g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.48 (9H, s), 3.27 (3H, s), 7.01 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.03-7.23 (6H, m), 7.05 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.36-7.43 (2H, m), 7.77 (1H, s), 7.84 (2H, d, J= 8.8 Hz), 8.19 (1H, d, J = 2.2 Hz), 8.22 (1H, dd, J = 8.7, 2.8 Hz).
以下の化合物を、好適な出発原料を用いて、参考例11におけるのと実質的に同じ方法で生成した。
【0120】
(参考例12)
[4−({5−[(ビフェニル−4−イルカルボニル)アミノ]ピリジン−2−イル}オキシ)−3−フルオロフェニル]メチルカルバミン酸tert−ブチル
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.48 (9H, s), 3.27 (3H, s), 7.03-7.08 (1H, m), 7.03 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.14 (1H, d, J = 11.7 Hz), 7.17 (1H, t, J = 8.7 Hz), 7.38-7.52 (3H, m), 7.61-7.65 (2H, m), 7.72 (2H, d, J= 8.5 Hz), 7.87 (1H, s), 7.95 (2H, d, J= 8.5 Hz), 8.23 (1H, d, J = 2.2 Hz), 8.27 (1H, dd, J = 8.7, 2.8 Hz).
【0121】
(参考例13)
{3−フルオロ−4−[(5−{[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ}ピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}メチルカルバミン酸tert−ブチル
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.48 (9H, s), 3.26 (3H, s), 6.96-7.18 (4H, m), 7.73 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.97 (2H, d, J = 8.1 Hz), 8.15 (1H, s), 8.20 (1H, dd, J = 8.9, 2.8 Hz), 8.22 (1H, s).
【0122】
(参考例14)
{3−フルオロ−4−[(5−{[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ}ピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}メチルカルバミン酸tert−ブチル
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.48 (9H, s), 3.28 (3H, s), 7.04 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.07 (1H, s), 7.14 (1H, d, J = 10.0 Hz), 7.18 (1H, t, J = 8.7 Hz), 7.49 (1H, d, J = 11.7 Hz), 7.61 (1H, d, J = 8.3 Hz), 8.21 (1H, dd, J = 8.9, 2.8 Hz), 8.27 (1H, d, J = 2.7 Hz), 8.28-8.38 (2H, m).
【0123】
(参考例15)
[3−フルオロ−4−({5−[(2,3,4−トリフルオロベンゾイル)アミノ]ピリジン−2−イル}オキシ)フェニル]メチルカルバミン酸tert−ブチル
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.48 (9H, s), 3.28 (3H, s), 7.03-7.08 (1H, m), 7.03 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.12-7.21 (3H, m), 7.89-7.99 (1H, m), 8.11-8.18 (1H, m), 8.17 (1H, dd, J = 8.8, 2.7 Hz), 8.25 (1H, d, J = 2.7 Hz).
【0124】
(参考例16)
メチル[3−メチル−4−({5−[(4−フェノキシベンゾイル)アミノ]ピリジン−2−イル}オキシ)フェニル]カルバミン酸tert−ブチル
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.47 (9H, s), 2.17 (3H, s), 3.26 (3H, s), 6.88 (1H, dd, J = 8.8, 0.8 Hz), 6.98 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.03-7.09 (5H, m), 7.12-7.16 (1H, br m), 7.18-7.22 (1H, m), 7.37-7.42 (2H, m), 7.84-7.86 (3H, m), 8.18-8.22 (2H, m).
【0125】
(参考例17)
[4−({5−[(ビフェニル−4−イルカルボニル)アミノ]ピリジン−2−イル}オキシ)−3−メチルフェニル]メチルカルバミン酸tert−ブチル
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.47 (9H, s), 2.17 (3H, s), 3.26 (3H, s), 6.89 (1H, d, J = 9.0 Hz), 6.99 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.08 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 7.12-7.17 (1H, br m), 7.40-7.42 (1H, m), 7.46-7.50 (2H, m), 7.62-7.64 (2H, m), 7.70-7.72 (2H, m), 7.94-7.97 (2H, m), 7.97-8.00 (1H, br m), 8.22-8.26 (2H, m).
【0126】
(参考例18)
メチル{3−メチル−4−[(5−{[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ}ピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}カルバミン酸tert−ブチルの生成
{4−[(5−アミノピリジン−2−イル)オキシ]−3−メチルフェニル}メチルカルバミン酸tert−ブチル(0.5g)及びEtN(0.32mL)のAcOEt(15mL)溶液に、0℃で、4−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド(237mL)をゆっくりと加え、次いで、結果として生じた混合液を室温で30分間撹拌した。この溶液にAcOEt(10mL)及び水(10mL)を加え、混合液をAcOEtで抽出した。有機層をNaHCO飽和水溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。ヘキサン(20mL)を加えた後、溶液を激しく撹拌した。得られた沈殿物を回収し、白色固体の表題化合物(700mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.47 (9H, s), 2.13 (3H, s), 3.24 (3H, s), 6.86 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.95 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.01-7.08 (1H, m), 7.12 (1H, s), 7.73 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.98 (2H, d, J = 7.8 Hz), 8.06-8.31 (1H, br m), 8.17 (1H, d, J= 8.8 Hz), 8.26 (1H, d, J = 2.7 Hz).
以下の化合物を、好適な出発原料を用いて、参考例18におけるのと実質的に同じ方法で生成した。
【0127】
(参考例19)
{4−[(5−{[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ}ピリジン−2−イル)オキシ]−3−メチルフェニル}メチルカルバミン酸tert−ブチル
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.47 (9H, s), 2.18 (3H, s), 3.27 (3H, s), 6.91 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.00 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.10 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 7.13-7.19 (1H, br m), 7.49 (1H, d, J = 11.7 Hz), 7.61 (1H, d, J = 8.3 Hz), 8.18 (1H, dd, J = 8.8, 2.8 Hz), 8.29-8.36 (3H, m).
【0128】
(参考例20)
メチル[4−({5−[(4−フェノキシベンゾイル)アミノ]ピリジン−2−イル}オキシ)フェニル]カルバミン酸tert−ブチル
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.46 (9H, s), 3.26 (3H, s), 6.94 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.03-7.09 (6H, m), 7.18-7.25 (3H, m), 7.37-7.43 (2H, m), 7.84-7.87 (3H, m), 8.21 (1H, dd, J = 8.8, 2.7 Hz), 8.25 (1H, d, J = 2.7 Hz).
【0129】
(参考例21)
[4−({5−[(ビフェニル−4−イルカルボニル)アミノ]ピリジン−2−イル}オキシ)フェニル]メチルカルバミン酸tert−ブチル
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.46 (9H, s), 3.26 (3H, s), 6.96 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.07-7.10 (2H, m), 7.23-7.25 (2H, m), 7.40-7.42 (1H, m), 7.46-7.50 (2H, m), 7.62-7.64 (2H, m), 7.71-7.73 (2H, m), 7.95-7.97 (3H, m), 8.26 (1H, dd, J = 8.8, 2.6 Hz), 8.30 (1H, d, J = 2.6 Hz).
【0130】
(実施例1)
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミドの生成
[3−フルオロ−4−({5−[(4−フェノキシベンゾイル)アミノ]ピリジン−2−イル}オキシ)フェニル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(0.53g)をTFA(4mL)中に溶解し、室温で5分間撹拌した。混合液を減圧下で濃縮し、残渣をAcOEt中に溶解した。氷冷した5MのNaOHを加えてpHを12に調節し、混合液をAcOEtで抽出した。有機層を水及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をEtO中に溶解し、溶液を1日撹拌した。得られた沈殿物を回収し、EtOで洗浄して、白色粉末状の表題化合物(0.29mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.83 (3H, s), 3.78 (1H, brs), 6.35-6.44 (2H, m), 6.96 (1H, d, J = 9.3 Hz), 6.99-7.09 (5H, m), 7.17-7.22 (1H, m), 7.36-7.43 (2H, m), 7.68 (1H, s), 7.84 (2H, d, J = 8.9 Hz), 8.16-8.23 (2H, m).
以下の化合物を、好適な出発原料を用いて、実施例1におけるのと実質的に同じ方法で生成した。
【0131】
(実施例2)
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド
融点:190.0〜190.5℃(分解)
【0132】
(実施例3)
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.82 (3H, s), 6.32-6.46 (2H, m), 6.91-7.06 (2H, m), 7.74 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.89 (1H, s), 7.97 (2H, d, J = 8.1 Hz), 8.19 (1H, dd, J = 8.7, 2.7 Hz), 8.20 (1H, s).
【0133】
(実施例4)
2−フルオロ−N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.83 (3H, d, J= 5.1 Hz), 3.80 (1H, d, J = 4.9 Hz), 6.36-6.46 (2H, m), 6.98 (1H, d, J= 8.8 Hz), 7.03 (1H, t, J = 8.7 Hz), 7.49 (1H, d, J = 11.7 Hz), 7.60 (1H, d, J = 7.3 Hz), 8.17 (1H, dd, J = 8.8, 2.7 Hz), 8.26 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.27-8.35 (2H, m).
【0134】
(実施例5)
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.83 (3H, s), 3.81 (1H, brs), 6.35-6.45 (2H, m), 6.97 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.03 (1H, t, J = 8.7 Hz), 7.10-7.19 (1H, m), 7.88-7.98 (1H, m), 8.12 (1H, brs), 8.13 (1H, dd, J = 8.8, 2.7 Hz), 8.24 (1H, d, J = 2.7 Hz).
【0135】
(実施例6)
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.10 (3H, s), 2.83 (3H, s), 3.63 (1H, brs), 6.47 (1H, dd, J = 8.5, 2.7 Hz), -6.50 (1H, d, J = 2.4 Hz ), 6.82 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.89 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.03-7.08 (4H, m), 7.17-7.22 (1H, m), 7.38-7.41 (2H, m), 7.79 (1H, brs), 7.83-7.85 (2H, m), 8.15 (1H, dd, J = 8.8, 2.8 Hz), 8.18 (1H, d, J = 2.4 Hz).
【0136】
(実施例7)
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.11 (3H, s), 2.83 (3H, s), 3.63 (1H, brs), 6.47 (1H, dd, J = 8.4, 2.8 Hz), 6.50 (1H, d, J = 2.8 Hz), 6.83 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.39-7.41 (1H, m), 7.46-7.49 (2H, m), 7.61-7.64 (2H, m), 7.69-7.71 (2H, m), 7.91 (1H, brs), 7.92-7.95 (2H, m), 8.19 (1H, dd, J= 8.8, 2.8 Hz), 8.22 (1H, d, J= 2.4 Hz).
【0137】
(実施例8)
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミドの生成
メチル{3−メチル−4−[(5−{[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ}ピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}カルバミン酸tert−ブチル(0.60g)のCHCl(1mL)中溶液に、0℃で、TFA(3.32mL)を3回に分けて加えた。0℃で30分間撹拌後、混合液を減圧下で濃縮し、残渣をAcOEt中に溶解した。氷冷した2MのNaOH(10mL)を加え、混合液をAcOEtで抽出した。有機層を水及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。EtO(20mL)を加えた後、溶液を激しく撹拌した。得られた沈殿物を回収し、沈殿物をEt2O/AcOEt/ヘキサンから再結晶させて、白色粉末状の表題化合物(0.44g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.09 (3H, s), 2.83 (3H, s), 3.64 (1H, s), 6.46 (1H, dd, J = 8.5, 2.9 Hz), 6.49 (1H, d, J = 2.9 Hz), 6.83 (1H, d, J = 9.0 Hz), 6.88 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.92-8.01 (3H, m), 8.14 (1H, dd, J = 8.9, 2.8 Hz), 8.21 (1H, d, J = 2.7 Hz).
以下の化合物を、好適な出発原料を用いて、実施例8におけるのと実質的に同じ方法で生成した。
【0138】
(実施例9)
2−フルオロ−N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.11 (3H, s), 2.84 (3H, s), 3.65 (1H, brs), 6.48 (1H, dd, J = 8.4, 2.8 Hz), 6.51 (1H, d, J = 2.4 Hz), 6.84 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.48 (1H, d, J = 11.7 Hz), 7.60 (1H, d, J = 8.1 Hz), 8.13 (1H, dd, J = 8.8, 2.8 Hz), 8.27 -8.34 (3H m).
【0139】
(実施例10)
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.84 (3H, s), 6.61-6.64 (2H, m), 6.86 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.96-6.99 (2H, m), 7.03-7.07 (4H, m), 7.18-7.21 (1H, m), 7.38-7.41 (2H, m), 7.80 (1H, brs), 7.83-7.85 (2H, m), 8.15 (1H, dd, J = 8.8, 2.8 Hz), 8.20 (1H, d, J = 2.8 Hz).
【0140】
(実施例11)
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.84 (3H, s), 6.62-6.64 (2H, m), 6.87 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.98-6.99 (2H, m), 7.40-7.41 (1H, m), 7.46-7.49 (2H, m), 7.61-7.64 (2H, m), 7.69-7.71 (2H, m), 7.90 (1H, brs), 7.93-7.95 (2H, m), 8.19 (1H, dd, J = 8.8, 2.6 Hz), 8.24 (1H, d, J = 2.6 Hz).
【0141】
(実施例12)
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミドの生成
{4−[(5−アミノピリジン−2−イル)オキシ]−3−メトキシフェニル}メチルカルバミン酸tert−ブチル(0.60g)及びトリエチルアミン(0.26g)のAcOEt(10mL)溶液に、0℃で、4−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド(0.38g)を加えた。混合液を室温で1時間撹拌した。混合液を水中に注ぎ、AcOEtで抽出した。有機層を水、NaCl飽和水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/AcOEt=9/1から7/3)によって精製して黄色非結晶粉末を得た。この粉末をCHCl(10mL)中に溶解し、TFA(1mL)を加えた。混合液を室温で2時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去した後、残渣をNaHCO飽和水溶液中に注ぎ、AcOEtで抽出した。有機層を水、NaCl飽和水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/AcOEt=7/3から3/7)によって精製して、無色油状の表題化合物(0.42g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.84 (3H, s), 3.73 (3H, s), 6.20 (1H, dd, J = 8.5, 2.7 Hz), 6.25 (1H, d, J = 2.7 Hz), 6.89 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.95 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.94-8.02 (3H, m), 8.11-8.22 (2H, m).
以下の化合物を、好適な出発原料を用いて、実施例12におけるのと実質的に同じ方法で生成した。
【0142】
(実施例13)
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.84 (3H, s), 3.73 (3H, s), 3.74 (1H, s), 6.18-6.27 (2H, m), 6.88 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.94-6.98 (1H, m), 7.01-7.09 (4H, m), 7.17-7.22 (1H, m), 7.36-7.43 (2H, m), 7.72-7.87 (3H, m), 8.11-8.18 (2H, m).
【0143】
(実施例14)
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド
融点:161.4〜161.8℃
【0144】
(実施例15)
2−フルオロ−N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.86 (3H, s), 3.65-3.85 (1H, brm), 3.75 (3H, s), 6.22 (1H, dd, J = 8.5, 2.7 Hz), 6.28 (1H, d, J = 2.4 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.97 (1H, d, J =8.5 Hz), 7.48 (1H, d, J = 11.7 Hz), 7.60 (1H, d, J = 8.1 Hz), 8.12 (1H, dd, J = 8.8, 2.7 Hz), 8.24-8.35 (3H, m).
【0145】
(実施例16)
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.86 (3H, s), 3.68-3.78 (4H, m), 6.22 (1H, dd, J = 8.5, 2.7 Hz), 6.27 (1H, d, J = 2.4 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.97 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.10-7.19 (1H, m), 7.89-7.97 (1H, m), 8.06-8.16 (2H, m), 8.24 (1H, d, J = 2.7 Hz).
【0146】
(実施例17)
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.11 (3H, s), 2.83 (3H, s), 3.57-3.72 (1H, m), 6.48 (1H, dd, J = 8.5, 2.9 Hz), 6.51 (1H, d, J = 2.9 Hz), 6.83 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.10-7.19 (1H, m), 7.87-7.96 (1H, m), 8.07-8.12 (1H, m), 8.12-8.21 (1H, m), 8.23-8.28 (1H, m).
【0147】
(実施例18)
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.84 (3H, s), 6.61-6.63 (2H, m), 6.87 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.94-6.97 (2H, m), 7.73-7.75 (2H, m), 7.97-7.99 (2H, m), 8.04 (1H, brs), 8.14 (1H, dd, J = 8.8, 2.6 Hz), 8.23 (1H, d, J = 2.6 Hz).
【0148】
(実施例19)
2−フルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.85 (3H, s), 3.70 (1H, brs), 6.63-6.65 (2H, m), 6.88 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.98-7.00 (2H, m), 7.49 (1H, d, J = 12.0 Hz), 7.60 (1H, dd, J = 8.3, 1.0 Hz), 8.14 (1H, dd, J = 8.8, 2.8 Hz), 8.28-8.34 (3H, m).
【0149】
(実施例20)
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミドの生成
tert−ブチル{4−[(5−アミノピリジン−2−イル)オキシ]フェニル}メチルカーバメート(0.50g)及びトリエチルアミン(0.32g)のAcOEt(10mL)溶液に、0℃で、2,3,4−トリフルオロベンゾイルクロリド(0.37g)を加えた。混合液を室温で1時間撹拌した。混合液を水中に注ぎ、AcOEtで抽出した。有機層を水、NaCl飽和水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をCHCl(10mL)中に溶解し、TFA(3mL)を加えた。室温で2時間撹拌した後、混合液をNaHCO飽和水溶液中に注ぎ、AcOEtで抽出した。有機層を水、NaCl飽和水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/AcOEt=2/1)によって精製して、白色固体の表題化合物(0.55g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.84 (3H, s), 3.71 (1H, brs), 6.62-6.65 (2H, m), 6.87 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.97-6.99 (2H, m), 7.11-7.18 (1H, m), 7.89-7.95 (1H, m), 8.10 (1H, dd, J = 8.8, 2.7 Hz), 8.14-8.17 (1H, br m), 8.27 (1H, d, J = 2.7 Hz).
【0150】
(実施例21)
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド塩酸塩の生成
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド(0.34g)のEtOH(7mL)溶液に、0℃で、6MのHCl(0.14mL)を加えた。結果として生じた混合液を0℃で撹拌した。得られた沈殿物をEtOH/HOから再結晶させて、白色粉末の表題化合物(0.28g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.76 (3H, s), 6.60-6.69 (1H, m), 6.70-6.80 (1H, m), 7.06 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.08-7.17 (5H, m), 7.20-7.26 (1H, m), 7.43-7.49 (2H, m), 8.01 (2H, d, J = 9.4 Hz), 8.18 (1H, dd, J = 8.8, 2.7 Hz), 8.41 (1H, d, J = 2.2 Hz), 10.35 (1H, s).
以下の化合物を、好適な出発原料を用いて、実施例21におけるのと実質的に同じ方法で生成した。
【0151】
(実施例22)
2−フルオロ−N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.77 (3H, s), 6.66-6.76 (1H, m), 6.77-6.88 (1H, m), 7.10 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.17 (1H, t, J = 8.9 Hz), 7.75 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.87-7.95 (2H, m), 8.17 (1H, dd, J = 9.0, 2.7 Hz), 8.38 (1H, d, J = 2.4 Hz), 10.78 (1H, s).
【0152】
(実施例23)
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド塩酸塩
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.78 (3H, s), 6.70-6.81 (1H, m), 6.82-6.94 (1H, m), 7.10 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.19 (1H, t, J = 8.8 Hz), 7.44-7.54 (1H, m), 7.56-7.65 (1H, m), 8.16 (1H, dd, J = 8.8, 2.7 Hz), 8.37 (1H, d, J = 2.4 Hz), 10.70 (1H, s).
【0153】
(実施例24)
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩の生成
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(0.30g)のEtOH(3mL)溶液に、0℃で、6MHCl水溶液(0.13mL)を加えた。結果として生じた混合液を0℃で撹拌した。得られた沈殿物をEtOH/HOから再結晶させて、白色粉末状の表題化合物(0.20g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.14 (3H, s), 2.91 (3H, s), 7.11 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.17 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 7.36-7.43 (1H, m), 7.93 (2H, d, J = 8.3 Hz), 8.19 (2H, d, J = 8.1 Hz), 8.25 (1H, dd, J = 8.9, 2.8 Hz), 8.48 (1H, d, J = 2.4 Hz), 10.71 (1H, s).
以下の化合物を、好適な出発原料を用いて、実施例24におけるのと実質的に同じ方法で生成した。
【0154】
(実施例25)
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド塩酸塩
融点:222.9〜225.4℃(分解)
【0155】
(実施例26)
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド塩酸塩
融点:202.2〜202.3℃
【0156】
(実施例27)
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩
融点:217.6〜218.2℃
【0157】
(実施例28)
2−フルオロ−N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩
融点:197.0〜198.1℃
【0158】
(実施例29)
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド塩酸塩
融点:207.1〜209.8℃
【0159】
(実施例30)
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.90 (3H, s), 7.12 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.23-7.24 (2H, m), 7.42-7.44 (2H, m), 7.92-7.94 (2H, m), 8.18-8.20 (2H, m), 8.26 (1H, dd, J = 8.8, 2.6 Hz), 8.54 (1H, d, J = 2.6 Hz), 10.73 (1H, s).
【0160】
(実施例31)
2−フルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.89 (3H, s), 7.11 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.20-7.22 (2H, m), 7.37-7.39 (2H, m), 7.75 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.90-7.94 (2H, m), 8.20 (1H, dd, J = 8.8, 2.6 Hz), 8.46 (1H, d, J = 2.6 Hz), 10.83 (1H, s).
【0161】
(実施例32)
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド塩酸塩(1:1)の生成
2,3,4−トリフルオロ−N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ベンズアミド(0.55g)のEtOH(10mL)溶液に、室温で、6MのHCl(0.27mL)を加えた。結果として生じた混合液を室温で撹拌した。得られた沈殿物をろ過によって回収して、白色粉末状の表題化合物(0.35g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.89 (3H, s), 7.11 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.20-7.23 (2H, m), 7.38-7.40 (2H, m), 7.47-7.52 (1H, m), 7.58-7.64 (1H, m), 8.18 (1H, dd, J = 8.8, 2.7 Hz), 8.45 (1H, d, J = 2.7 Hz), 10.75 (1H, s).
以下の化合物は、好適な出発原料を用いて、実施例21におけるのと実質的に同じ方法で生成することができる。
【0162】
(実施例33)
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド塩酸塩
【0163】
(実施例34)
N−{6−[2−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩
【0164】
(実施例35)
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド塩酸塩
【0165】
(実施例36)
N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド塩酸塩
【0166】
(実施例37)
2−フルオロ−N−{6−[2−メチル−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド塩酸塩
【0167】
(実施例38)
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}−4−フェノキシベンズアミド塩酸塩
【0168】
(実施例39)
N−{6−[4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド塩酸塩
【0169】
(実施例40)
N−{6−[2−メトキシ−4−(メチルアミノ)フェノキシ]ピリジン−3−イル}ビフェニル−4−カルボキサミド塩酸塩
【0170】
薬理学的試験
癌細胞に対する抗増殖効果(in vitro)
ヒト肝癌細胞(HuH−7)の増殖阻害を、Skehan P.ら(J Natl Cancer Inst.、1990年7月4日、82巻(13):1107〜12頁)の方法に基づき、スルホローダミンB法によって決定した。この研究では、HuH−7細胞を、96ウエルマイクロプレート中10%ウシ胎児血清を含むDMEM培地上に接種した。5%二酸化炭素の存在下、37℃で24時間インキュベートした後、試験化合物を加え、細胞をさらに5日間インキュベートした。インキュベート後、トリクロロ酢酸溶液を加えて最終濃度を10%とし、細胞を4℃で1時間放置して固定した。次いで、細胞を水で洗浄して培地及びトリクロロ酢酸を除去し、空気乾燥した。乾燥した細胞を、スルホローダミンBで染色するまで4℃で貯蔵した。各ウエルに0.4%スルホローダミンBを含む1%酢酸溶液を加え、室温で20分から30分間放置した。上清を廃棄した後、各ウエルを1%酢酸溶液で洗浄し、撹拌しながら10mMTris(tris−(ヒドロキシメチル)アミノメタン)溶液を加えて、細胞中に取り込まれた色素を溶出した。次いで、測定波長492nm及び参照波長690nmで光学密度を決定し、差を計算した。各ウエルにおける細胞増殖活性を、試験ウエルにおけるODから、細胞を含まない対照ウエルにおけるODを差し引くことによって決定した値(492nmと690nmにおける吸光度の間の差)と定義した。
【0171】
試験化合物の50%阻害濃度(IC50(nM))を、試験化合物を含むウエルにおける細胞増殖活性を、試験化合物を含まない対照の細胞増殖活性と比べることによって決定した。
【0172】
結果を表2に示す。
【0173】
【表2】
【0174】
肝ミクロソームにおける代謝安定性の試験
この研究では、0.22mg/mLの肝ミクロソーム222.5μLを各試験管に分配し、100μMの試験化合物2.5μLをそれらに加えた。次いで、この混合液22.5μLを、0分試料としてアセトニトリルをスパイクしたIS500μLに分割し、残渣を37℃で5分間、プレインキュベートした。10mMのNADH/NADPH22.5μLを加えることによって反応を開始し、10分後及び20分後、反応混合液25μLを、アセトニトリルをスパイクしたIS500μLに分割した。試料を遠心分離し(5700rpm、4℃、10分)、上清をLC/MS/MSによって分析した。残存パーセントの対数vsインキュベーション時間の関係(−k)からの直線回帰の傾きを計算し、固有クリアランス(CLint)を、以下の等式を用いて計算した。
【数1】
【0175】
結果を表3に示す。
【0176】
【表3】
【0177】
安定性試験
長期間安定性試験を行わないで化合物の安定性を推定するために、溶解した化合物の安定性を、熱ストレス及び酸ストレスの条件下で評価した。
【0178】
試験化合物約0.005gを移動相50mL中に溶解し、この溶液を試験溶液として用いた。溶液を褐色ガラスバイアル中に入れ、試験期間の間、70℃で貯蔵した。以下の条件による液体クロマトグラフィー下、以下の指示されたサンプリング点で、各試料溶液20μLで試験を行った。溶液中で検出された全ピーク面積における試験化合物のピーク面積の残存率(%)を、自動積分法によって決定した。操作条件は以下の通りであった。検出器:紫外線吸収光度計(波長254nm);カラムA:液体クロマトグラフィー用オクタデシルシラン処理したシリカゲルを充填した、内径約4mm及び長さ約15cmのステンレススチール製カラム(粒子径5um);カラム温度:約40℃の恒温;移動相:水、アセトニトリル、及びトリフルオロ酢酸(500:500:1)の混合液;流速:1mL/分;測定時間:25分;サンプリング点:0日目、1日目、及び3日目。試験化合物のピーク面積の残存率(%)は以下の通りに計算する。化合物のピーク面積/溶液中に検出された全ピーク面積×100。
上記の方法によって、実施例30などのいくつかの代表的な化合物は優れた貯蔵安定性を有することが確認された。