(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態におけるオーダエントリシステムの全体構成を示すシステム図である。本実施形態におけるオーダエントリシステムには、オーダステーション10(情報処理装置)、POS端末11、キッチンプリンタ12、キッチンディスプレイ13、複数の無線アクセスユニット14(14−1,…,14−n)、及び複数のハンディターミナル16(16−1,16−2,16−3,…,16−m)が設けられている。
【0010】
オーダステーション10は、例えばLAN(Local Area Network)15を介して、POS端末11、キッチンプリンタ12、キッチンディスプレイ13、及び無線アクセスユニット14と接続され、相互にデータ通信することができる。ハンディターミナル16は、無線アクセスユニット14と無線通信が可能であり、無線アクセスユニット14を通じてオーダステーション10とデータ通信することができる。
【0011】
オーダステーション10は、オーダエントリシステム全体を制御するもので、ハンディターミナル16において入力された情報を受信して管理し、必要に応じてPOS端末11、キッチンプリンタ12、キッチンディスプレイ13、ハンディターミナル16に各種情報を送信する。ハンディターミナル16から受信されるデータには、注文品を示す注文商品データや顧客を撮影した顧客画像データを含む顧客管理データが含まれる。
【0012】
POS端末11は、チェックアウトカウンタに設置され、顧客との間で会計処理をするための端末である。
キッチンプリンタ12は、厨房の内部にいる調理担当者に注文されたメニュー品目を指示するためのもので、オーダステーション10から受信した注文商品データに応じた内容の伝票(調理指示伝票)を印刷する。調理指示伝票には、例えばオーダステーション10から受信した顧客情報を同時に印刷することもできる。なお、図示していないが、キッチンプリンタ12とは別にカスタマチェックプリンタを設けることもできる。カスタマチェックプリンタは、接客係に注文されたメニュー品目を指示するためのもので、オーダステーション10から受信した注文商品データと共に顧客情報を同時に印刷することもできる。
【0013】
キッチンディスプレイ13は、厨房の内部にいる調理担当者や接客エリアにいる接客係が注文商品や顧客情報を確認するためのもので、オーダステーション10から受信した注文商品データや顧客情報等を表示する。
【0014】
無線アクセスユニット14(14−1,…,14−n)は、複数の接客係が携帯するハンディターミナル16(16−1,16−2,16−3,…,16−m)と店内の何れの場所においても無線通信が可能となるように、ホールの天井等に複数箇所に分散して設置される。
【0015】
ハンディターミナル16は、接客係が顧客から受けた注文品を示す注文商品データをエントリするための端末である。ハンディターミナル16は、テーブルを特定するテーブル番号と対応付けて、メニュー品目を特定するメニューコード及びその数量とで構成される注文商品データを入力可能である。また、ハンディターミナル16は、テーブルに座っている顧客を撮影し、この撮影された画像から切り出された顧客画像データ)を記録して表示させることが可能である。この顧客画像データと注文商品データとを関連付けて記録することで、顧客画像を表示させて商品を注文した顧客を確認することができるようになる。ハンディターミナル16は、入力された注文商品データや顧客画像データを、無線アクセスユニット14を介してオーダステーション10に送信する。
【0016】
次に、ハンディターミナル16の詳細な構成について説明する。
図2(a)(b)(c)は、本実施形態におけるハンディターミナル16の使用していない状態の外観構成を示す図である。
図2(a)は、ハンディターミナル16の平面図、
図2(b)は、ハンディターミナル16の左側面図、
図2(c)は、ハンディターミナル16の上面図である。
図4は、操作状態のハンディターミナル16の平面図である。
図3は、本実施形態におけるハンディターミナル16の使用状態の外観構成を示す図である。
【0017】
ハンディターミナル16は、本体ユニット(第1ユニット)21と開閉ユニット(第2ユニット)22とがヒンジ23によって回動自在に連結されて構成される。ヒンジ23は、本体ユニット21と開閉ユニット22の操作面が対向された閉状態と、本体ユニット21と開閉ユニット22の操作面が開放された開状態とに状態を変更させることができる。
【0018】
図3に示すように、本体ユニット21の操作面には、タッチスクリーンディスプレイ25が設けられている。タッチスクリーンディスプレイ25は、LCDとタッチパネルとが積層一体化されており、各種情報を表示すると共にタッチ操作に応じたデータを入力することができる。また、開閉ユニット22の操作面には、キーボード26が設けられている。キーボード26は、商品別の複数の商品キーや確定キー、ハンディターミナル16を各種動作モードに設定するためのモードキー等が設けられている。
【0019】
また、本体ユニット21の上端には、
図2(b)(c)に示すように、カメラユニット24が設けられている。カメラユニット24は、接客係がハンディターミナル16を持って操作している状態、例えばタッチスクリーンディスプレイ25を45°程度傾斜させた状態で使用している場合に、正面方向が撮影範囲となるように取り付けられている。カメラユニット24は、店内のテーブルに着席している顧客を含む画像を撮影するために使用される。
【0020】
図4は、本実施形態におけるハンディターミナル16の機能構成を示すブロック図である。
ハンディターミナル16は、全体を制御するCPU30と、情報処理プログラムを含む各種プログラムや固定的なデータ予め記憶するROM31と、ワークエリア等として使用されるRAM32とがバスラインを介して接続されて構成されている。また、CPU30には、バスラインを介して、カメラユニット24、表示コントローラ34、タッチパネルコントローラ35、キーボードコントローラ36、及び無線通信ユニット33が接続されている。
【0021】
CPU30は、ROM31に記録されたプログラムを実行することにより各部を制御して各種の機能を実現する。CPU30は、キーボード26の操作により接客係からの指示を入力するだけでなく、各種動作モードに応じてタッチスクリーンディスプレイ25(LCD37)に操作ボタンを表示し、この操作ボタン(タッチパネル38)へのタッチ操作に応じて各種の指示を入力することができる。
【0022】
カメラユニット24は、接客係によるタッチスクリーンディスプレイ25あるいはキーボード26に対する操作に応じて、CPU30の制御のもとで画像を撮影して画像データを入力する。カメラユニット24により撮影された画像データからは、CPU30の処理によって顧客画像データが切り出される。
【0023】
表示コントローラ34は、表示用画像データに基づいてLCD37を駆動制御し、表示用画像データに応じた画像を、タッチスクリーンディスプレイ25を構成するLCD37に表示させる。タッチパネルコントローラ35は、タッチスクリーンディスプレイ25を構成するタッチパネル38からの入力信号を取り込む。
キーボードコントローラ36は、キーボード26からのキー入力信号を取り込む。
無線通信ユニット33は、ハンディターミナル16との無線通信を制御する。
【0024】
次に、本実施形態におけるオーダステーション10について説明する。
図5は、本実施形態におけるオーダステーション10の機能構成を示すブロック図である。
【0025】
オーダステーション10は、全体を制御するCPU40と、情報処理プログラムを含む各種プログラムや固定的なデータ予め記憶するROM41と、ワークエリア等として使用されるRAM42とがバスラインを介して接続されて構成されている。また、CPU40には、バスラインを介して、入出力コントローラ45、記録装置43、通信インタフェースユニット44が接続されている。
【0026】
CPU40は、ROM41あるいは記録装置43に記録されたプログラムを実行することにより各部を制御して各種の機能を実現する。
【0027】
入出力コントローラ45は、表示用画像データに基づいてLCD46を駆動制御し、表示用画像データに応じた画像をLCD46に表示させ、また、キーボード47からの入力信号を取り込む。
【0028】
記録装置43は、ハードディスクやフラッシュメモリ等のデータ書き換え可能な記録媒体にデータを記録するもので、ハンディターミナル16から受信された注文商品データや顧客情報、あるいは各種プログラムやデータ等を記録する。
【0029】
通信インタフェースユニット44は、POS端末11、キッチンプリンタ12、キッチンディスプレイ13、キッチンプリンタ12、POS端末11、及び無線アクセスユニット14との間でのデータ通信を制御する。
【0030】
図6は、本実施形態におけるハンディターミナル16に記録されたテーブルデータの一例を示す図である。
テーブルデータは、店舗内に設置されている各テーブルについて、テーブルに予め決められた固有のテーブル番号と対応付けて、座席数、座席配置、テーブルレイアウト画像データ等が対応付けて設定されている。テーブルデータは、ハンディターミナル16によって顧客画像データを取得し、顧客画像をタッチスクリーンディスプレイ25(LCD37)において表示するために使用されるデータである。
【0031】
座席数は、テーブル毎に決められた顧客が着席可能な数を示すデータである。
【0032】
座席配置は、テーブル形状に応じた座席数分の顧客の位置を示すデータである。例えば、矩形状の6人掛けのテーブルの場合には、長辺側にそれぞれ3人の顧客が配置されることを示す。座席配置のデータを参照することで、カメラユニット24によって撮影された画像中から顧客画像を切り出し、各顧客画像のテーブルに対する配置を決定することができる。
【0033】
テーブルレイアウト画像データは、顧客画像を表示する際に、テーブルの何れの位置に顧客が配置されているかを分かり易くするために表示するテーブルの形状を表すデータである。
【0034】
図7は、本実施形態におけるハンディターミナル16に記録される顧客管理データの一例を示す図である。
顧客管理データは、ハンディターミナル16によって入力されるデータであり、ハンディターミナル16に記録されると共にオーダステーション10に送信されて記録される。顧客管理データは、店舗内に設置されているテーブル毎(カメラユニット24によって画像が撮影される場所毎))に、テーブルに予め決められた固有のテーブル番号と対応付けて、座席位置、顧客画像データ、顧客特徴データ、注文商品データ等が対応付けて設定される。
【0035】
座席位置は、テーブルに着席している各顧客の位置を示すデータである。座席位置は、カメラユニット24により撮影された画像データから顧客画像データを切り出す際に検出したり、あるいは接客係によるタッチスクリーンディスプレイ25あるいはキーボード26への操作により指定される。
【0036】
顧客画像データは、カメラユニット24により撮影された画像データから顧客毎に切り出される画像データである。
【0037】
顧客特徴データは、接客係によるタッチスクリーンディスプレイ25あるいはキーボード26への操作により入力されるデータあり、顧客を識別するための特徴(顧客特徴)を示す。顧客特徴としては、性別、年代、服の色、髪型などの様々な項目毎について指定できるものとする。なお、顧客画像データによって個々の顧客を識別可能であるため、顧客特徴データの入力については任意に実行可能であるものとする。
【0038】
注文商品データは、顧客が注文した商品を示すデータであり、顧客毎に分類して設定される。すなわち、注文商品データは、座席位置及び顧客画像データと関連付けて、顧客管理データに設定される。
【0039】
なお、ハンディターミナル16は、接客係の操作によって入力された顧客管理データを記録しておくだけでなく、オーダステーション10にも送信する。また、ハンディターミナル16は、オーダステーション10から送信された顧客管理データ、すなわち他のハンディターミナル16によって入力された顧客管理データを受信して記録することができる。例えば、ハンディターミナル16−1は、ハンディターミナル16−2によって入力された顧客管理データを、オーダステーション10を介して受信することができる。これにより、ハンディターミナル16−1を携帯している接客係は、ハンディターミナル16−2を携帯する接客係が担当しているテーブルの顧客についての応対も、オーダステーション10から受信した顧客管理データを利用してすることができる。
【0040】
図8は、本実施形態におけるオーダステーション10に記録されたターミナル管理データの一例を示す図である。
ターミナル管理データは、各ハンディターミナル16(16−1,16−2,16−3,…,16−m)が何れのテーブルについての顧客管理データを記録しているか管理するためのデータであり、ハンディターミナル16を識別するための固有のハンディターミナルコードと対応付けて、それぞれのハンディターミナル16が記録している顧客管理データに対応するテーブル番号が設定されている。
【0041】
オーダステーション10は、ハンディターミナル16との顧客管理データの送受信に応じてターミナル管理データを更新し、またターミナル管理データを参照して、ハンディターミナル16に記録された顧客管理データの更新や削除を指示する。
【0042】
次に、本実施形態におけるハンディターミナル16の動作について、
図9、
図10、及び
図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。
図9〜
図11に示すフローチャートは、新規顧客を登録して注文を受けるための動作を示している。
ハンディターミナル16のCPU30は、キーボード26(あるいはタッチスクリーンディスプレイ25)の操作により新規顧客の登録が要求されると(ステップA1のYes)、新規登録モードに移行して登録対象とするテーブルのテーブル番号の入力を受け付ける。
【0043】
CPU30は、テーブル番号が入力されると(ステップA3のYes)、テーブル番号に対応するテーブルデータを読み出し(ステップA4)、顧客管理データの該当するテーブル番号に対応付けて各座席位置にダミーデータをセットする(ステップA5)。例えば、テーブルデータのテーブル番号1の座席数が6席である場合、顧客管理データには、テーブル番号1と対応付けて、6座席分のダミーデータをセットする。
【0044】
ここで、CPU30は、撮影モードを起動して、カメラユニット24による画像の撮影を開始する(ステップA6)。CPU30は、カメラユニット24により撮影されたスルー画像をLCD37において表示させる。接客係は、LCD37に表示されるスルー画像を見ながら、テーブルに着席した全ての顧客が撮影範囲に含まれるようにハンディターミナル16(カメラユニット24)の向きを調整することができる(ステップA8のNo)。
【0045】
ここで、キーボード26に設けられた所定のキーにより撮影実行(シャッターオン)が指示されると(ステップA8のYes)、CPU30は、カメラユニット24により撮影された画像データをもとに、撮影画像をLCD37に表示する(ステップA9)。接客係は、LCD37に表示された撮影画像によって、顧客の顔部分が撮影されているかを確認することができる。その結果、顧客の顔部分が撮影されていない場合には撮影画像をキャンセルして、再度、前述と同様にして撮影することができる(ステップA10のNo)。
【0046】
図12は、タッチスクリーンディスプレイ25(LCD37)に表示された撮影画像の一例を示している。
図12に示す例では、3名の顧客を含む画像が撮影されている。
【0047】
ここで、接客係によって撮影画像を承認する指示が入力されると(ステップA10のYes)、CPU30は、撮影画像から顧客画像を切り出すための切り出し処理を実行する(ステップA11)。本実施形態の切り出し処理では、例えば、人間の顔のパターン(目、鼻、口等の形状と配置)に基づいて撮影画像から顔画像を抽出し、この抽出された顔画像及び頭部の画像を顧客画像として切り出すものとする。例えば、
図12に示す破線で示す矩形枠の部分が顧客画像として切り出されるものとする。
【0048】
なお、顧客画像(顔画像)を抽出する処理は、既存の他の画像処理を利用することも可能である。また、顧客画像として切り出す範囲は、顔画像(及び頭部)に限るものではなく、上半身の一部を含むように切り出しても良い。上半身を含むように切り出すことにより、顧客の顔だけでなく顧客が着ている服(色や形状)などを顧客画像から確認することができるようになる。
【0049】
CPU30は、顧客画像の切り出し処理が完了すると、顧客画像、テーブルの座席配置、撮影位置等に基づいて、各顧客画像に対応する座席位置を判別する(ステップA12)。例えば、撮影画像中の顧客画像の配置関係(上下左右)、テーブルに相当する画像に対する顧客画像の位置、接客係がハンディターミナル16を持つ高さやテーブルに対する位置により特定される撮影位置をもとにして、各顧客画像に対応する座席位置を算出する。
【0050】
CPU30は、顧客管理データの判別された座席位置のダミーデータに代えて、顧客画像(顔画像)データを記録する(ステップA13)。CPU30は、顧客画像を予め決められたサイズに補正し(ステップA14)、テーブルレイアウト画像データをもとに表示されるテーブルレイアウト画像と共に、補正された顧客画像を座席位置に応じてLCD37に表示する(ステップA15)。
【0051】
図13は、テーブルレイアウト画像と共に、座席位置と対応付けて顧客画像が表示された例を示している。
図13に示すように、テーブルの形状を表す画像と共に顧客画像を表示することにより、各顧客と顧客画像との対応を容易に識別することが可能となる。
【0052】
ここで、CPU30は、操作メニューを表示して、次の処理の指示を受け付ける(ステップA16)。操作メニューでは、テーブルレイアウト画像と共に表示された顧客画像の修正や顧客特徴の入力、商品注文モードへの移行などを指示することができる。
【0053】
ここで、タッチスクリーンディスプレイ25に対して、テーブルレイアウト画像と共に表示された顧客画像を移動させる操作、すなわち顧客画像にタッチしたまま移動させる(ドラッグ)操作がされた場合には(ステップA17のYes)、CPU30は、移動操作に応じて顧客画像の表示位置を変更する(ステップA18)。つまり、顧客画像について判別された座席位置が正しくなかった場合には、接客係の操作によって顧客画像の座席位置を任意に修正することができる。CPU30は、顧客画像の表示位置の変更に応じて、顧客管理データの座席位置と顧客画像データとの対応関係を補正する(ステップA19)。ここで、操作メニューから登録確定が指示されると(ステップA26のYes)、CPU30は、顧客画像の登録を終了する。
【0054】
一方、操作メニューから顧客画像の削除指定がされた場合(ステップA20のYes)、CPU30は、タッチスクリーンディスプレイ25に対するタッチ操作により選択された顧客画像を削除対象として設定する(ステップA21)。例えば、撮影画像に不要な人物の画像、例えば隣のテーブルに着席していた他の顧客の画像が含まれていた場合に、この顧客の画像が切り出されて顧客画像として表示される場合がある。こうした場合、接客係は、表示された顧客画像から不要な顧客画像をタッチ操作によって任意に選択することができる。ここでは、複数の顧客画像を一括して削除対象として選択することもできる。
【0055】
ここで、操作メニューから登録確定が指示されると(ステップA26のYes)、CPU30は、削除対象として設定された顧客画像データを顧客管理データから削除して顧客画像の登録を終了する。
【0056】
また、操作メニューから仮確定が指示されると(ステップA22のYes)、CPU30は、テーブルレイアウト画像と共に修正後の顧客画像を座席位置に応じて表示する(ステップA23)。すなわち、接客係が顧客画像の移動や不要な顧客画像が削除された後の状態を確認できるようにする。ここで、操作メニューから登録確定が指示されると(ステップA26のYes)、CPU30は、顧客画像の登録を終了する。
【0057】
なお、全ての顧客の顧客画像が撮影できなかった場合には、再度、顧客を撮影して顧客画像を入力することもできる。操作メニューから再度撮影実行が指示されると(ステップA24のYes)、CPU30は、前述した撮影処理、すなわちステップA6〜A26の処理を再度実行する。ただし、再度の撮影処理では、仮確定されている顧客画像データと座席位置との関係については変更せず、ダミーデータがセットされたままの座席位置に該当する顧客画像データを取り込むものとする。
【0058】
なお、再度の撮影処理においても、前述したように切り出された全ての顧客画像を接客係に提示し、不要な顧客画像を選択させるようにしても良い。
また、前述した説明では、不要な顧客画像を選択するようにしているが、必要な顧客画像を選択して、その他を削除対象として設定するようにしても良い。
ここで、操作メニューから登録確定が指示されると(ステップA26のYes)、CPU30は、顧客画像の登録を終了する。
【0059】
ところで、操作メニューから顧客特徴入力が指示された場合(ステップA27のYes)、CPU30は、顧客特徴入力用のメニュー画面を表示して、顧客特徴の指定を受け付けることができる。顧客特徴は、例えば、接客係が顧客を見て判断できる特徴であり、接客係の主観に基づいてメニュー画面から該当する特徴が指定されるものとする。顧客特徴としては、例えば性別、年代、服の色、髪型、体格などについて該当するものが指定されるものとする。
【0060】
CPU30は、タッチスクリーンディスプレイ25に表示された顧客画像がタッチ操作により選択された後(ステップA28のYes)、メニュー画面から顧客特徴が指定されると(ステップA29)、顧客管理データ中の選択された顧客画像データ(座席位置)と対応付けて顧客特徴を顧客特徴データとして設定する(ステップA30)。
【0061】
こうして、顧客特徴を顧客画像データと対応付けて顧客管理データに設定しておくことで、顧客画像だけでは顧客の識別が困難である場合などに、必要に応じて顧客特徴を表示できるようになり、確実に顧客を識別することができる。
【0062】
ここで、操作メニューから顧客登録の終了が指示されると(ステップA31のYes)、CPU30は、最初に入力されたテーブル番号と対応付けて、顧客毎に座席位置、顧客画像データ、顧客特徴データとが関連付けられた顧客管理データを記録する(ステップA32)。また、CPU30は、無線通信ユニット33を通じて、オーダステーション10に対して新規追加された顧客管理データを送信する(ステップA33)。オーダステーション10は、ハンディターミナル16から受信した顧客管理データを記録する。
【0063】
CPU30は、確定された顧客管理データに基づいて、テーブルレイアウト画像と確定された顧客画像を座席位置に応じてLCD37に表示する(ステップA34)。ここで、顧客登録の処理を終了することもできるし、引き続いて商品の注文を受け付けることも可能である。
【0064】
顧客登録の処理を終了し、接客係が別の作業に移った後、再度、同じテーブルの顧客からの注文を受け付ける場合には、テーブル番号が入力される。CPU30は、テーブル番号が入力されると(
図9、ステップA2)、顧客管理データに基づいて、テーブルレイアウト画像と顧客画像を座席位置に応じてLCD37に表示する(ステップA34)。
【0065】
テーブルレイアウト画像と顧客画像とが表示された状態において注文商品が指示されると、CPU30は、商品注文モードに移行する(ステップA35のYes)。ここでは、注文を受け付ける対象とする顧客画像がタッチ操作により選択された後(ステップA36)、キーボード26への操作により注文された商品が指定されると(ステップA37)、CPU30は、顧客管理データにおいて、顧客(座席位置、顧客画像データ)と対応付けて注文商品データを記録していく(ステップA38)。
【0066】
CPU30は、入力された注文商品データに応じて、顧客に対応付けた商品名をLCD37に表示させる(ステップA39)。
図17には、顧客に対応付けて注文された商品名を表示した一例を示している。
図17に示す例では、テーブルの右側に座った顧客が「Aセット」と「赤ワイン」を1個ずつ注文したことを示している。
【0067】
他の顧客についても同様にして、顧客画像がタッチされることにより注文受け付けの対象とする顧客として設定し、キーボード26の操作によって入力された注文商品を示す注文商品データを順次、顧客と対応付けて顧客管理データに設定していく(ステップA36〜A39)。
【0068】
こうして、顧客からの注文受付が完了して注文確定が指示されると(ステップA40)、CPU30は、注文商品データを含む顧客管理データを、オーダステーション10に対して無線通信ユニット33を通じて送信する(ステップA41)。オーダステーション10は、ハンディターミナル16から受信した顧客管理データが既に受信済みであれば(同じテーブル番号の顧客管理データが記録済み)、この顧客管理データに含まれる注文商品データを新たに受信された注文商品データに応じて更新する。
【0069】
このようにして、本実施形態におけるハンディターミナル16では、顧客を撮影した画像から顧客画像を切り出してタッチスクリーンディスプレイ25に表示し、顧客画像と対応付けて注文を受け付けることができる。顧客画像と注文商品とが関連付けられるため、何れの顧客がどの商品を注文したか容易に認識することができるようになる。
【0070】
なお、前述した説明では、顧客画像と注文商品とを関連付けるとしているが、顧客画像とは顧客特徴データの他、他の情報を顧客情報として関連付けて記録できるようにしても良い。例えば、接客係に通知された特別な要望やクレーム、連絡事項、接客係が気がついた他の接客係に周知した方が良い情報などを、タッチスクリーンディスプレイ25あるいはキーボード26の操作によって入力可能とすることで、顧客画像と対応付けて顧客管理データとして、ハンディターミナル16及びオーダステーション10において記録することも可能である。
【0071】
次に、本実施形態におけるハンディターミナル16の通常使用時の動作について、
図14、
図15、及び
図16に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0072】
ハンディターミナル16の通常使用時では、例えば、テーブル番号を入力することにより、そのテーブル番号に対応して記録された顧客管理データの確認(注文商品データを含む)、顧客の追加登録、座席位置の変更のための処理をすることができる。CPU30は、操作メニューをLCD37に表示して、タッチスクリーンディスプレイ25に対するタッチ操作により各処理を実行する。
【0073】
ハンディターミナル16のCPU30は、テーブル番号が入力され(ステップB1のYes)、キーボード26(あるいはタッチスクリーンディスプレイ25)の操作により確認要求が指示されると(ステップB2のYes)、確認モードに移行し、入力されたテーブル番号に対応する顧客管理データが記録されているかを判別する。
【0074】
ここで、テーブル番号に対応する顧客管理データが記録されている場合(ステップB3のYes)、CPU30は、テーブル番号に応じた顧客管理データを読み出して(ステップB7)、テーブルレイアウト画像と座席位置に応じて配置された顧客画像をLCD37に表示する(ステップB8)。これにより、確認の対象として指定したテーブルの顧客と座席位置を顧客画像によって確認することができる。
【0075】
ここで、注文商品の確認要求が指示され(ステップB9)、確認の対象としてテーブル全体が指定されると(ステップB10のYes)、CPU30は、該当テーブルの全ての顧客の注文商品データを読み出してLCD37に表示する(ステップB11)。なお、顧客管理データに設定されている注文商品データは、まだ配膳が完了していない注文商品を確認できるようになっている(後述する処理によって顧客管理データが更新される)。
【0076】
一方、確認の対象として顧客画像が選択されると(ステップB12のYes)、CPU30は、該当する顧客の注文商品データを読み出してLCD37に表示する(ステップB13)。
図17には、顧客が注文した商品名を表示した一例を示している。
図17に示す例では、テーブルの右側に座った顧客が「Aセット」と「赤ワイン」を1個ずつ注文しており、まだ配膳が完了していないことを示している。
【0077】
ところで、確認対象として入力されたテーブル番号の顧客管理データが記録されていない場合(ステップB3のNo)、すなわち顧客の新規登録の処理をしていないハンディターミナル16の場合には、CPU30は、オーダステーション10に対して、入力されたテーブル番号に該当する顧客管理データの送信を要求する(ステップB4)。
【0078】
CPU30は、無線通信ユニット33を通じて、顧客管理データを受信すると、他のテーブルの顧客管理データと共に記録する(ステップB5)。以下、前述と同様にして、予め顧客管理データが記録されていた場合と同様の処理を行う(ステップB7〜B13)。
【0079】
これにより、ハンディターミナル16を用いて、各テーブルにおいて注文された(配膳されていない)商品を任意のタイミングで確認することができる。
【0080】
次に、顧客追加登録が指示されると(ステップB14のYes)、CPU30は、入力されたテーブル番号に対応する顧客管理データへの新規顧客追加のための処理を実行する(ステップB16〜B26)。なお、別のテーブル番号の入力を受け付けて、顧客追加の対象とするテーブルを変更することもできる(ステップB15)。
【0081】
ステップB16〜B26の処理は、
図9のステップA4〜A15に示す顧客の新規登録時と同様の処理を実行するものとして詳細な説明を省略する。
【0082】
CPU30は、テーブルレイアウト画像データをもとに表示されるテーブルレイアウト画像と共に、再度撮影された画像から切り出された顧客画像を座席位置に応じてLCD37に表示する(ステップB26)。撮影時に、少なくとも追加しようとする顧客の顔画像を撮影することにより、この顧客についての顧客画像が表示される。
【0083】
ここで、追加する顧客画像がタッチ操作によって選択されると(ステップB27)、CPU30は、テーブルレイアウト画像と共に、既存の顧客画像に新規の顧客画像を追加して、それぞれの座席位置に応じてLCD37に表示する(ステップB26)。なお、再度撮影された画像から切り出された顧客画像のうち追加対象として選択されなかった顧客画像については全て削除するものとする。また、追加する顧客画像の座席位置が既存の顧客画像の座席位置と重複する場合には、仮に空いている座席位置と対応付けて表示するものとする。
【0084】
ここで、タッチスクリーンディスプレイ25に対して、テーブルレイアウト画像と共に表示された顧客画像を移動させる操作、すなわち顧客画像にタッチしたまま移動させる(ドラッグ)操作がされた場合には(ステップB29のYes)、CPU30は、移動操作に応じて顧客画像の表示位置を変更する(ステップB30)。つまり、追加する顧客画像の座席位置が既存の顧客画像の座席位置と重複する場合や、顧客の追加によって既存の顧客の座席位置が変更された場合には、接客係の操作によって顧客画像の座席位置を任意に修正することができる。CPU30は、顧客管理データに新規の顧客画像データを座席位置と対応付けて追加すると共に、修正操作に応じて、必要に応じて顧客管理データの座席位置と顧客画像データとの対応関係を補正する(ステップB31)。ここで、操作メニューから確定が指示されると(ステップB32のYes)、CPU30は、顧客画像の追加登録を終了し、顧客管理データに応じて、テーブルレイアウト画像と共に修正後の顧客画像を座席位置に応じて表示する(ステップB33)。
【0085】
ここで、操作メニューから顧客特徴入力が指示された場合、CPU30は、顧客特徴入力用のメニュー画面を表示して、顧客特徴の指定を受け付けて記録することができる(ステップB34)。この顧客特徴入力処理は、
図10のステップA27〜A31と同様の処理を実行するものとして詳細な説明を省略する。これにより新規に追加された顧客についても顧客特徴を任意に記録することができる。
【0086】
CPU30は、修正後の顧客管理データを記録し(ステップB35)、無線通信ユニット33を通じて、オーダステーション10に対して修正された顧客管理データを送信する(ステップB36)。オーダステーション10は、ハンディターミナル16から受信した顧客管理データを記録する。
【0087】
さらに、注文商品が指示されると、CPU30は、商品注文モードに移行し(ステップB37)、追加された顧客からの注文や他の顧客からの注文を受け付けることができる(ステップB38)。この注文受け付け処理は、
図11のステップA35〜A40と同様にして実行されるものとして詳細な説明を省略する。
【0088】
なお、テーブルレイアウト画像と座席位置に応じて配置された顧客画像が表示されている状態において(ステップB8)、顧客画像を移動させる操作(ドラッグ操作)がされた場合には(ステップB29のYes)、CPU30は、移動操作に応じて顧客画像の表示位置を変更すると共に顧客管理データを補正する(ステップB30,B31)。すなわち、顧客が座席位置を移動した場合には、接客係がその都度顧客管理データの座席位置と顧客画像データとの関係を修正することが可能となっている。
【0089】
このようにして、ハンディターミナル16の通常使用時では、テーブル番号を指定することにより、該当するテーブルの顧客管理データについて、顧客管理データの確認(注文商品データを含む)、顧客の追加登録、座席位置の変更のための処理を任意に実行することができる。
【0090】
次に、ハンディターミナル16とオーダステーション10との連携について説明する。
図18は、ハンディターミナル16のオーダステーション10からの受信に応じた処理を示すフローチャート、
図19は、オーダステーション10の処理を示すフローチャートである。
【0091】
オーダステーション10(CPU40)は、ハンディターミナル16から未登録のテーブル番号に対応する顧客管理データを受信すると(ステップD1のYes)、この新規の顧客管理データを記録装置43に記録する(ステップD2)。オーダステーション10は、ターミナル管理データにおいて、顧客管理データの送信元であるハンディターミナル16を識別するハンディターミナルコードと対応付けて、受信した顧客管理データに対応するターミナル番号を設定する。
【0092】
さらに、オーダステーション10は、この新規の顧客管理データ(テーブル番号)についての注文商品データを受信すると(ステップD3のYes)、注文商品データを顧客管理データに記録すると共に、顧客管理データ(注文商品データ)をキッチンプリンタ12及びキッチンディスプレイ13に送信する(ステップD4)。
【0093】
キッチンプリンタ12は、オーダステーション10から受信した顧客管理データ(注文商品データ)に基づいて、例えば厨房の内部にいる調理担当者のために調理指示伝票を印刷する。なお、キッチンプリンタ12では、注文商品のリストだけでなく、顧客画像を含む顧客情報を印刷させることができる。顧客情報(顧客画像、顧客特徴等)を注文商品と共に印刷することで、商品を注文した顧客を確実に認識することができる。
【0094】
また、キッチンディスプレイ13は、オーダステーション10から受信した顧客管理データに基づいて、調理担当者や接客係のために注文された商品のリストを表示する。なお、キッチンディスプレイ13では、注文商品のリストだけでなく、顧客画像を含む顧客情報を表示させることができる。顧客情報(顧客画像、顧客特徴等)を注文商品と共に表示することで、商品を配膳する際に配膳先とする顧客を確実に認識することができる。
【0095】
なお、キッチンディスプレイ13に表示された注文商品のうち接客係により顧客に配膳が完了した商品(あるいは厨房から提供済みの商品)については、消し込み(リストからの削除)の操作が行われる。キッチンディスプレイ13は、消し込みの操作がされた商品をオーダステーション10に通知する。
【0096】
また、オーダステーション10は、ハンディターミナル16からテーブル番号の指定と共に顧客管理データの送信要求を受信すると(ステップD5のYes)、該当するテーブル番号の顧客管理データを、要求元のハンディターミナル16に送信する(ステップD6)。
【0097】
また、オーダステーション10は、顧客管理データが更新された場合、例えばハンディターミナル16における新規顧客の追加や注文商品の追加、キッチンディスプレイ13における消し込み操作などがあった場合には(ステップD7のYes)、該当する顧客管理データ(注文商品データ)を更新して、顧客管理データ(注文商品データ)をキッチンプリンタ12及びキッチンディスプレイ13に送信する(ステップD9)。消し込み操作があった場合には、注文商品データについて配膳済みであることを示すデータを付加する。
【0098】
また、オーダステーション10は、ターミナル管理データを参照して、更新された顧客管理データを記録しているハンディターミナル16を判別し、このハンディターミナル16に対して更新された顧客管理データ(更新データ)を送信する。
【0099】
ハンディターミナル16は、オーダステーション10から更新された顧客管理データ(更新データ)を受信すると(
図18、ステップC1のYes)、該当するテーブル番号の顧客管理データを更新する(ステップC2)。
【0100】
また、オーダステーション10は、POS端末11からテーブル番号の指定と共に会計要求が受信されると(ステップD10のYes)、該当するテーブル番号の顧客管理データをPOS端末11に送信する(ステップD11)。POS端末11は、オーダステーション10から受信した顧客管理データをもとに会計に必要なデータを表示して、顧客との間で会計処理のための操作が行われる。ここでは、注文品や金額などのデータを表示するだけでなく、顧客毎に注文商品データをリスト表示して合計金額を表示すると共に顧客画像を表示するようにしても良い。会計処理をする接客係は、表示された顧客画像を見て、会計をする顧客を確認することができる。
【0101】
POS端末11は、会計処理が終了した顧客管理データ(テーブル番号)をオーダステーション10に通知する。オーダステーション10は、この通知に応じて記録装置43に記録していた該当する顧客管理データを削除すると共に、ターミナル管理データを参照して、会計処理が終了したテーブル番号の顧客管理データを記録しているハンディターミナル16に対して、該当する顧客管理データの削除を指示する(ステップD12)。
【0102】
ハンディターミナル16は、オーダステーション10からテーブル番号と共に削除指示を受信すると(
図18、ステップC3のYes)、指定されたテーブル番号の顧客管理データ(顧客画像データを含めて)削除する(ステップC4)。
【0103】
こうして、会計処理が完了したテーブルの顧客管理データについては、顧客画像データを含めて確実に削除することができるので、顧客画像を店内だけの利用に制限して、個人情報の漏洩等を確実に回避することができる。
【0104】
このようにして、本実施形態におけるハンディターミナル16では、顧客画像と注文商品データを含む顧客情報とを関連付けて記録して、任意に表示して確認することができるので、顧客と顧客から取得した情報の関連を容易に把握することが可能となる。
【0105】
なお、前述した説明では、ハンディターミナル16のカメラユニット24により撮影された画像から顧客画像を切り出す処理をハンディターミナル16内で実行しているが、オーダステーション10において実行させるようしても良い。この場合、ハンディターミナル16は、顧客を含む画像を撮影すると、無線通信ユニット33を通じて画像データをオーダステーション10に送信する。
【0106】
オーダステーション10は、ハンディターミナル16から受信した画像データについて、前述と同様の処理によって顧客毎に顧客画像を切り出して、それぞれの座席位置を算出する。オーダステーション10は、算出された座席位置と、それぞれに対応する顧客画像データをハンディターミナル16に送信する。ハンディターミナル16は、オーダステーション10から受信した顧客画像データをもとに、テーブルレイアウト画像と共に顧客画像を表示することができる。
【0107】
オーダステーション10は、ハンディターミナル16において顧客情報と対応付けられた顧客情報(注文商品データ、顧客特徴データ等)を受信すると、前述と同様にして、顧客画像と関連付けて顧客情報を記録する。
【0108】
このようにして、処理負担の大きい画像処理をオーダステーション10において実行させることにより、ハンディターミナル16の処理負担を軽減することが可能となる。このため、ハンディターミナル16に要求される性能を下げてコストダウンを図ることができる。
【0109】
また、前述した説明では、タッチスクリーンディスプレイ25(LCD37)に表示される顧客画像は、予め決められたサイズによって表示されるとしているが、例えば拡大表示の指示に応じて、タッチ操作により指定された顧客画像を拡大表示して、画像の詳細を確認できるようにしても良い。
【0110】
また、前述した説明では、レストラン等で使用されるハンディターミナル16を例にして説明しているが、その他の携帯型電子機器により実現することが可能である。この電子機器には、カメラユニットと、カメラユニットにより撮影された画像を処理する機能(プロセッサ、メモリ等)が搭載されていれば良い。
【0111】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。