特許第5716132号(P5716132)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5716132多重ノードシステムにおけるチャネル状態情報送信方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5716132
(24)【登録日】2015年3月20日
(45)【発行日】2015年5月13日
(54)【発明の名称】多重ノードシステムにおけるチャネル状態情報送信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20150423BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20150423BHJP
   H04J 11/00 20060101ALI20150423BHJP
【FI】
   H04W24/10
   H04W72/04 111
   H04J11/00 Z
   H04W72/04 136
【請求項の数】8
【全頁数】35
(21)【出願番号】特願2014-512769(P2014-512769)
(86)(22)【出願日】2012年5月25日
(65)【公表番号】特表2014-519279(P2014-519279A)
(43)【公表日】2014年8月7日
(86)【国際出願番号】KR2012004181
(87)【国際公開番号】WO2012165820
(87)【国際公開日】20121206
【審査請求日】2013年11月20日
(31)【優先権主張番号】61/490,602
(32)【優先日】2011年5月27日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】カン, ジ ウォン
(72)【発明者】
【氏名】チョン, ジン ヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム, キ テ
(72)【発明者】
【氏名】キム, ス ナム
(72)【発明者】
【氏名】イム, ビン チョル
(72)【発明者】
【氏名】パク, スン ホ
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−78019(JP,A)
【文献】 Research In Motion, UK Limited,Downlink CSI Feedback for Low-Power Nodes,3GPP R1-111662,3GPP,2011年 5月 9日
【文献】 LG Electronics,Discussions on CSI feedback enhancement,3GPP R1-111788,3GPP,2011年 5月 9日
【文献】 3GPP TS 36.213 V10.1.0,3GPP,2011年 3月
【文献】 Texas Instruments,CSI reporting based on restricted measurements in Rel-10,3GPP R1-110263,3GPP,2011年 1月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
H04J11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器ためのチャネル状態情報送信する方法であって、前記方法は、
周期的チャネル状態情報リポートを特定する上位階層信号を受信することと、
複数のチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)を受信することと
前記複数のCSI−RSの各々を測定することによりチャネル状態情報を生成することと、
前記上位階層信号に基づいて前記生成されたチャネル状態情報を送信することと
を含み、
前記上位階層信号は、前記周期的チャネル状態情報リポートに対する複数の設定を含み、
前記生成されたチャネル状態情報を送信するために使われるアップリンクサブフレームを指示するインデックスが、前記周期的チャネル状態情報リポートに対する複数の設定の各々に対して設定される、方法。
【請求項2】
前記生成されたチャネル状態情報は、前記アップリンクサブフレームのPUCCH(physical uplink control channel)を介して送信される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記周期的チャネル状態情報リポートに対する複数の設定の各々は、第1のインデックスと第2のインデックスを含み
前記第1のインデックス及び前記第2のインデックスの各々は、前記生成されたチャネル状態情報送信することができるサブフレームに対する周期及びサブフレームオフセット値を指示する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第1のCSI−RSが第1のダウンリンクサブフレームで受信され、第2のCSI−RSが第2のダウンリンクサブフレームで受信される場合、前記第1のCSI−RSに対するチャネル状態情報は、前記第1のインデックスによって指示される第1のアップリンクサブフレームを介して送信され、前記第2のCSI−RSに対するチャネル状態情報は、前記第2のインデックスによって指示される第2のアップリンクサブフレームを介して送信される請求項3に記載の方法。
【請求項5】
無線信号を送受信するように構成されるRF(adio requency)部と、
前記RF部と連結されるプロセッサ
を含むユーザ機器(UE)であって、
前記プロセッサは
周期的チャネル状態情報リポートを特定する上位階層信号を受信することと、
複数のチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)を受信することと
前記複数のCSI−RSの各々を測定することによりチャネル状態情報を生成することと、
前記上位階層信号に基づいて前記生成されたチャネル状態情報を送信することと
を実行するように構成され、
前記上位階層信号は、前記周期的チャネル状態情報リポートに対する複数の設定を含み、
前記生成されたチャネル状態情報を送信するために使われるアップリンクサブフレームを指示するインデックスが、前記周期的チャネル状態情報リポートに対する複数の設定の各々に対して設定される、UE
【請求項6】
前記生成されたチャネル状態情報は、前記アップリンクサブフレームのPUCCH(physical uplink control channel)を介して送信される請求項5に記載のUE
【請求項7】
前記周期的チャネル状態情報リポートに対する複数の設定の各々は、第1のインデックスと第2のインデックスを含み
前記第1のインデックス及び前記第2のインデックスの各々は、前記生成されたチャネル状態情報送信することができるサブフレームに対する周期及びサブフレームオフセット値を指示する請求項5に記載のUE
【請求項8】
第1のCSI−RSが第1のダウンリンクサブフレームで受信され、第2のCSI−RSが第2のダウンリンクサブフレームで受信される場合、前記第1のCSI−RSに対するチャネル状態情報は、前記第1のインデックスによって指示される第1のアップリンクサブフレームを介して送信され、前記第2のCSI−RSに対するチャネル状態情報は、前記第2のインデックスによって指示される第2のアップリンクサブフレームを介して送信される請求項7に記載のUE
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関し、より詳しくは、多重ノードシステムにおいて、端末がチャネル状態情報を送信する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、無線通信ネットワークのデータ送信量が益々増加している。その理由は、M2M(Machine−to−Machine)通信及び高いデータ送信量を要求するスマートフォン、タブレットPCなど、多様なデバイスの出現及び普及のためである。要求される高いデータ送信量を満たすために、より多くの周波数帯域を効率的に使用する搬送波集約(carrier aggregation)技術、コグニティブ無線(cognitive radio)技術などと限定された周波数内でデータ容量を高めるために、多重アンテナ技術、多重基地局協力技術などが最近浮かび上がっている。
【0003】
また、無線通信ネットワークは、ユーザ周辺にアクセスすることができるノード(node)の密度が高まる方向に進化している。ここで、ノードとは、分散アンテナシステム(distributed antenna system、DAS)から一定間隔以上離れたアンテナ又はアンテナグループを意味するが、このような意味に限定されるものではなく、さらに広い意味で使われることもできる。即ち、ノードは、ピコセル基地局(PeNB)、ホーム基地局(HeNB)、RRH(remote radio head)、RRU(remote radio unit)、中継器などになることもできる。このような高い密度のノードを備えた無線通信システムは、ノード間の協力により高いシステム性能を示すことができる。即ち、各ノードが独立的な基地局(Base Station(BS)、Advanced BS(ABS)、Node−B(NB)、eNode−B(eNB)、Access Point(AP)等)として動作して互いに協力しない時より、各ノードが一つの制御局により送受信の管理を受けて一つのセルに対するアンテナ又はアンテナグループのように動作する場合、さらに優れたシステム性能を示すことができる。以下、複数のノードを含む無線通信システムを多重ノードシステムという。
【0004】
多重ノードシステムでは、端末に信号を送信するノードが端末別に異なってもよく、複数個設定されてもよい。このとき、各ノード別に互いに異なる参照信号(reference signal)を送信することができる。この場合、端末は、複数の参照信号を利用して各ノード間に対するチャネル状態を測定し、チャネル状態情報を周期的にフィードバックすることができる。この場合、チャネル状態情報をフィードバックする無線リソースを端末に割り当てる方式が問題となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多重ノードシステムにおいて、チャネル状態情報送信方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一側面において、端末のチャネル状態情報送信方法が提供される。前記方法は、チャネル状態情報を送信することができるPUCCH(physical uplink control channel)リソースが複数個設定され、複数個の参照信号を受信し、前記複数個の参照信号の各々を測定してチャネル状態情報を生成し、及び前記複数個の参照信号の各々に対するチャネル状態情報を前記複数個のPUCCHリソースを介して送信することを特徴とする。
【0007】
前記複数個の参照信号の各々は、互いに異なるノードから受信し、前記互いに異なるノードは、一つの基地局により制御されるノードである。
【0008】
前記複数個のPUCCHリソースは、上位階層信号を介して受信する複数個のPUCCH設定情報を介して設定される。
【0009】
前記複数個のPUCCH設定情報の各々は、前記チャネル状態情報を送信する周期と前記チャネル状態情報を送信するサブフレームオフセット値を指示するインデックスである。
【0010】
前記複数個のPUCCH設定情報は、前記チャネル状態情報を送信する第1の周期と前記チャネル状態情報を送信する第1のサブフレームオフセット値を指示する第1のインデックスと前記第2のサブフレームオフセット値を含み、前記第2のサブフレームオフセット値は、前記第1のサブフレームオフセット値との差分値として与えられる。
【0011】
前記複数個のPUCCHリソースは、互いに異なるアップリンクサブフレームに位置する。
【0012】
前記複数個のPUCCHリソースは、上位階層信号を介して受信する複数個のPUCCHリソースインデックスを介して設定され、前記複数個のPUCCHリソースは、同一アップリンクサブフレーム内に位置して互いに重ならない。
【0013】
前記複数個のPUCCHリソースインデックスを介して前記チャネル状態情報を送信するPUCCHに使われる直交シーケンスインデックス、循環シフトインデックス、及び物理的リソースインデックスを決定する。
【0014】
他の側面において、端末が提供される。前記端末は、無線信号を送受信するRF部;及び、前記RF部に連結されるプロセッサ;を含み、前記プロセッサは、チャネル状態情報を送信することができるPUCCH(physical uplink control channel)リソースが複数個設定され、複数個の参照信号を受信し、前記複数個の参照信号の各々を測定してチャネル状態情報を生成し、及び前記複数個の参照信号の各々に対するチャネル状態情報を前記複数個のPUCCHリソースを介して送信することを特徴とする。
【0015】
前記複数個の参照信号の各々は、互いに異なるノードから受信し、前記互いに異なるノードは、一つの基地局により制御されるノードである。
【0016】
前記複数個のPUCCHリソースは、上位階層信号を介して受信する複数個のPUCCH設定情報を介して設定される。
【0017】
前記複数個のPUCCH設定情報の各々は、前記チャネル状態情報を送信する周期と前記チャネル状態情報を送信するサブフレームオフセット値を指示するインデックスである。
【0018】
前記複数個のPUCCH設定情報は、前記チャネル状態情報を送信する第1の周期と前記チャネル状態情報を送信する第1のサブフレームオフセット値を指示する第1のインデックスと前記第2のサブフレームオフセット値を含み、前記第2のサブフレームオフセット値は、前記第1のサブフレームオフセット値との差分値として与えられる。
【0019】
前記複数個のPUCCHリソースは、互いに異なるアップリンクサブフレームに位置する。
【0020】
前記複数個のPUCCHリソースは、上位階層信号を介して受信する複数個のPUCCHリソースインデックスを介して設定され、前記複数個のPUCCHリソースは、同一アップリンクサブフレーム内に位置して互いに重ならない。
【0021】
前記複数個のPUCCHリソースインデックスを介して前記チャネル状態情報を送信するPUCCHに使われる直交シーケンスインデックス、循環シフトインデックス、及び物理的リソースインデックスを決定する。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
端末のチャネル状態情報送信方法において、
チャネル状態情報を送信することができるPUCCH(physical uplink control channel)リソースが複数個設定され、
複数個の参照信号を受信し、
前記複数個の参照信号の各々を測定してチャネル状態情報を生成し、及び
前記複数個の参照信号の各々に対するチャネル状態情報を前記複数個のPUCCHリソースを介して送信することを特徴とする方法。
(項目2)
前記複数個の参照信号の各々は、互いに異なるノードから受信し、前記互いに異なるノードは、一つの基地局により制御されるノードであることを特徴とする項目1に記載の方法。
(項目3)
前記複数個のPUCCHリソースは、上位階層信号を介して受信する複数個のPUCCH設定情報を介して設定されることを特徴とする項目1に記載の方法。
(項目4)
前記複数個のPUCCH設定情報の各々は、前記チャネル状態情報を送信する周期と前記チャネル状態情報を送信するサブフレームオフセット値を指示するインデックスであることを特徴とする項目3に記載の方法。
(項目5)
前記複数個のPUCCH設定情報は、前記チャネル状態情報を送信する第1の周期と前記チャネル状態情報を送信する第1のサブフレームオフセット値を指示する第1のインデックスと前記第2のサブフレームオフセット値を含み、前記第2のサブフレームオフセット値は、前記第1のサブフレームオフセット値との差分値として与えられることを特徴とする項目3に記載の方法。
(項目6)
前記複数個のPUCCHリソースは、互いに異なるアップリンクサブフレームに位置することを特徴とする項目3に記載の方法。
(項目7)
前記複数個のPUCCHリソースは、上位階層信号を介して受信する複数個のPUCCHリソースインデックスを介して設定され、前記複数個のPUCCHリソースは、同一アップリンクサブフレーム内に位置して互いに重ならないことを特徴とする項目1に記載の方法。
(項目8)
前記複数個のPUCCHリソースインデックスを介して前記チャネル状態情報を送信するPUCCHに使われる直交シーケンスインデックス、循環シフトインデックス、及び物理的リソースインデックスを決定することを特徴とする項目7に記載の方法。
(項目9)
無線信号を送受信するRF部;及び、
前記RF部に連結されるプロセッサ;を含み、
前記プロセッサは、チャネル状態情報を送信することができるPUCCH(physical uplink control channel)リソースが複数個設定され、複数個の参照信号を受信し、前記複数個の参照信号の各々を測定してチャネル状態情報を生成し、及び前記複数個の参照信号の各々に対するチャネル状態情報を前記複数個のPUCCHリソースを介して送信することを特徴とする端末。
(項目10)
前記複数個の参照信号の各々は、互いに異なるノードから受信し、前記互いに異なるノードは、一つの基地局により制御されるノードであることを特徴とする項目9に記載の端末。
(項目11)
前記複数個のPUCCHリソースは、上位階層信号を介して受信する複数個のPUCCH設定情報を介して設定されることを特徴とする項目9に記載の端末。
(項目12)
前記複数個のPUCCH設定情報の各々は、前記チャネル状態情報を送信する周期と前記チャネル状態情報を送信するサブフレームオフセット値を指示するインデックスであることを特徴とする項目11に記載の端末。
(項目13)
前記複数個のPUCCH設定情報は、前記チャネル状態情報を送信する第1の周期と前記チャネル状態情報を送信する第1のサブフレームオフセット値を指示する第1のインデックスと前記第2のサブフレームオフセット値を含み、前記第2のサブフレームオフセット値は、前記第1のサブフレームオフセット値との差分値として与えられることを特徴とする項目11に記載の端末。
(項目14)
前記複数個のPUCCHリソースは、互いに異なるアップリンクサブフレームに位置することを特徴とする項目11に記載の端末。
(項目15)
前記複数個のPUCCHリソースは、上位階層信号を介して受信する複数個のPUCCHリソースインデックスを介して設定され、前記複数個のPUCCHリソースは、同一アップリンクサブフレーム内に位置して互いに重ならないことを特徴とする項目9に記載の端末。
(項目16)
前記複数個のPUCCHリソースインデックスを介して前記チャネル状態情報を送信するPUCCHに使われる直交シーケンスインデックス、循環シフトインデックス、及び物理的リソースインデックスを決定することを特徴とする項目15に記載の端末。
【発明の効果】
【0022】
多重ノードシステムにおける各ノードは、互いに異なる参照信号を送信することができる。このとき、端末に複数のノードが割り当てられることができる。この場合、端末は、複数の参照信号を測定して周期的チャネル状態情報をフィードバックすることができる。このとき、従来と違って、端末に複数のアップリンク制御チャネルを送信することができる複数のリソースを割り当てる。端末は、複数の周期的チャネル状態情報を効率的にフィードバックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】多重ノードシステムの例を示す。
図2】3GPP LTEにおけるFDD(Frequency Division Duplex)無線フレームの構造を示す。
図3】3GPP LTEにおけるTDD(Time Division Duplex)無線フレーム(radio frame)構造を示す。
図4】一つのダウンリンクスロットに対するリソースグリッド(resource grid)を示す例示図である。
図5】ダウンリンクサブフレーム構造の一例を示す。
図6】アップリンクサブフレームの構造を示す。
図7】リソースインデックスと物理的リソースのマッピングの一例を示す。
図8】ノーマルCPで、CRSのマッピングを示す。
図9】ノーマルCPで、CSI−RS設定0に対するCSI−RSのマッピングを示す。
図10】一つの端末が測定しなければならない複数のCSI−RSを例示する。
図11】同一サブフレームで送信される複数のCSI−RSが同一端末に設定される例を示す。
図12】本発明の一実施例に係る端末のCSI送信方法を示す。
図13】端末に設定された複数のCSI−RSに対するCSIを複数のサブフレームに存在する複数のPUCCHを介して送信する例を示す。
図14】同一端末に設定された複数のCSI−RSに対するCSIを同一サブフレームの複数のPUCCHでフィードバックする一例を示す。
図15】同一端末に設定された複数のCSI−RSに対するCSIを同一サブフレームの複数のPUCCHでフィードバックする他の例を示す。
図16】基地局及び端末を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier−frequency division multiple access)などのような多様な多重接続方式(multiple access scheme)に使われることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現されることができる。TDMAは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM(登録商標) Evolution)のような無線技術で具現されることができる。OFDMAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術で具現されることができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E−UTRAを使用するE−UMTS(EvolvedUMTS)の一部であり、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(Advanced)は、LTEの進化である。
【0025】
図1は、多重ノードシステムの例を示す。
【0026】
図1を参照すると、多重ノードシステムは、基地局及び複数のノードを含む。
【0027】
図1において、ノードは、マクロ基地局、ピコセル基地局(PeNB)、ホーム基地局(HeNB)、RRH(remote radio head)、中継器、分散されたアンテナなどを意味する。このようなノードは、ポイント(point)とも呼ばれる。
【0028】
多重ノードシステムにおいて、全てのノードが一つの基地局コントローラにより送受信の管理を受けて個別ノードが一つのセルの一部のように動作する場合、このシステムは、一つのセルを形成する分散アンテナシステム(distributed antenna system、DAS)と見なすことができる。分散アンテナシステムにおいて、個別ノードは、別途のノードIDを与えられることもでき、別途のノードIDなしにセル内の一部アンテナ集団のように動作することもできる。即ち、分散アンテナシステム(distributed antenna system、DAS)は、アンテナ(即ち、ノード)がセル(cell)内の多様な位置に分散されて配置され、このようなアンテナを基地局が管理するシステムを意味する。分散アンテナシステムは、基地局のアンテナがセル中央に集中して配置される点が従来の集中アンテナシステム(Centralized antenna system、CAS)と異なる。
【0029】
多重ノードシステムにおいて、個別ノードが個別的なセルIDを有し、スケジューリング及びハンドオーバを実行する場合、これは多重セル(例えば、マクロセル/フェムトセル/ピコセル)システムと見なすことができる。このような多重セルがカバレッジによって重なる形態で構成される場合、これを多重階層ネットワーク(multi−tier network)という。
【0030】
図2は、3GPP LTEにおけるFDD(Frequency Division Duplex)無線フレームの構造を示す。このような無線フレーム構造をフレーム構造タイプ1という。
【0031】
図2を参照すると、FDD無線フレーム(radio frame)は、10個のサブフレーム(subframe)で構成され、一つのサブフレームは、2個の連続するスロット(slot)で構成される。一つのサブフレームの送信にかかる時間をTTI(transmission time interval)という。無線フレームの時間長さT=307200*T=10msであり、20個のスロットで構成される。スロットの時間長さTslot=15360*T=0.5msであり、0〜19のナンバが付けられる。各ノード又は基地局が端末に信号を送信するダウンリンクと、端末が各ノード又は基地局に信号を送信するアップリンクとは、周波数領域で区分される。
【0032】
図3は、3GPP LTEにおけるTDD(Time Division Duplex)無線フレーム(radio frame)構造を示す。このような無線フレーム構造をフレーム構造タイプ2という。
【0033】
図3を参照すると、TDD無線フレームは、10msの長さを有し、5msの長さを有する二つの半フレーム(half−frame)で構成される。また、一つの半フレームは、1msの長さを有する5個のサブフレームで構成される。一つのサブフレームは、アップリンクサブフレーム(UL subframe)、ダウンリンクサブフレーム(DL subframe)、特殊サブフレーム(special subframe)のうちいずれか一つに指定される。一つの無線フレームは、少なくとも一つのアップリンクサブフレームと少なくとも一つのダウンリンクサブフレームとを含む。一つのサブフレームは、2個の連続するスロット(slot)で構成される。例えば、一つのサブフレームの長さは1msであり、一つのスロットの長さは0.5msである。
【0034】
特殊サブフレームは、アップリンクサブフレームとダウンリンクサブフレームとの間でアップリンク及びダウンリンクを分離させる特定区間(period)である。一つの無線フレームには少なくとも一つの特殊サブフレームが存在し、特殊サブフレームは、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(Guard Period)、UpPTS(Uplink Pilot Time Slot)を含む。DwPTSは、初期セル探索、同期化又はチャネル推定に使われる。UpPTSは、基地局におけるチャネル推定と端末のアップリンク送信同期を合わせるときに使われる。保護区間は、アップリンクとダウンリンクとの間にダウンリンク信号の多重経路遅延のためアップリンクで発生する干渉を除去するための区間である。
【0035】
FDD及びTDD無線フレームにおいて、一つのスロットは、時間領域(time domain)で複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含み、周波数領域で複数のリソースブロック(resource block、RB)を含む。OFDMシンボルは、3GPP LTEがダウンリンクでOFDMAを使用するため、一つのシンボル区間(symbol period)を表現するためのものであり、多重接続方式によってSC−FDMAシンボルのように他の用語で呼ばれることもある。リソースブロックは、リソース割当単位であり、一つのスロットで複数の連続する副搬送波を含む。
【0036】
無線フレームの構造は、例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数又はサブフレームに含まれるスロットの数、スロットに含まれるOFDMシンボルの数は多様に変更されることができる。
【0037】
図4は、一つのダウンリンクスロットに対するリソースグリッド(resource grid)を示す例示図である。
【0038】
図4を参照すると、一つのダウンリンクスロットは、時間領域(time domain)で複数のOFDMシンボルを含む。ここで、一つのダウンリンクスロットは、7OFDMAシンボルを含み、一つのリソースブロック(RB)は、周波数領域で12副搬送波(subcarrier)を含むことを例示的に記述するが、これに制限されるものではない。
【0039】
リソースグリッド上の各要素(element)をリソース要素(resource element)といい、一つのリソースブロック(RB)は、12×7個のリソース要素を含む。ダウンリンクスロットに含まれるリソースブロックの数NDLは、セルで設定されるダウンリンク送信帯域幅(bandwidth)に従属する。前述したダウンリンクスロットに対するリソースグリッドは、アップリンクスロットにも適用されることができる。
【0040】
図5は、ダウンリンクサブフレーム構造の一例を示す。
【0041】
図5を参照すると、サブフレームは連続する2個のスロットを含む。サブフレーム内の第1のスロットの前方部の最大3OFDMシンボルは、ダウンリンク制御チャネルが割り当てられる制御領域(control region)であり、残りのOFDMシンボルは、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)が割り当てられるデータ領域である。
【0042】
ダウンリンク制御チャネルには、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)などが含まれる。サブフレームの1番目のOFDMシンボルで送信されるPCFICHは、サブフレーム内で制御チャネルの送信に使われるOFDMシンボルの数(即ち、制御領域の大きさ)に対する情報を伝送する。PDCCHを介して送信される制御情報をダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)という。DCIは、アップリンクリソース割当情報、ダウンリンクリソース割当情報、及び任意のUEグループに対するアップリンク送信パワー制御命令(Transmit Power Control Command)などを示す。DCIは、多様なフォーマットを有する。DCIフォーマット0は、PUSCHスケジューリングのために使われる。DCIフォーマット0を介して送信される情報(フィールド)は、下記の通りである。
【0043】
1)DCIフォーマット0とDCIフォーマット1Aを区分するためのフラグ(0の場合、DCIフォーマット0を指示し、1の場合、DCIフォーマット1Aを指示する)、2)ホッピングフラグ(1ビット)、3)リソースブロック指定及びホッピングリソース割当、4)変調及びコーディングスキーム及び冗長バージョン(redundancy version)(5ビット)、5)新たなデータ指示子(1ビット)、6)スケジューリングされたPUSCHに対するTPC命令(2ビット)、7)DM−RSのための循環シフト(3ビット)、8)ULインデックス、9)ダウンリンク指定インデックス(TDDにのみ)、10)CQI要求などである。もし、DCIフォーマット0において、情報ビットの個数がDCIフォーマット1Aのペイロードサイズより小さい場合には、DCIフォーマット1Aとペイロードサイズが同じになるように‘0’はパディングされる。
【0044】
DCIフォーマット1は、一つのPDSCHコードワードスケジューリングに使われる。DCIフォーマット1Aは、一つのPDSCHコードワードの簡単な(compact)スケジューリング又はランダムアクセス過程に使われる。DCIフォーマット1Bは、プリコーディング情報を含み、一つのPDSCHコードワードに対する簡単なスケジューリングに使われる。DCIフォーマット1Cは、一つのPDSCHコードワードに対する非常に簡単なスケジューリング(very compacts cheduling)に使われる。DCIフォーマット1Dは、プリコーディング及び電力オフセット情報を含み、一つのPDSCHコードワードに対する簡単なスケジューリングに使われる。DCIフォーマット2は、閉ループMIMO動作のためのPDSCH指定のために使われる。DCIフォーマット2Aは、開ループMIMO動作のためのPDSCH指定のために使われる。DCIフォーマット3は、2ビットの電力調整を介してPUCCH及びPUSCHに対するTPC命令を送信するために使われる。DCIフォーマット3Aは、1ビットの電力調整を介してPUCCH及びPUSCHに対するTPC命令を送信するために使われる。
【0045】
PHICHは、アップリンクデータのHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)に対するACK(Acknowledgement)/NACK(Not−Acknowledgement)信号を伝送する。即ち、端末が送信したアップリンクデータに対するACK/NACK信号は、PHICH上に基地局により送信される。
【0046】
PDSCHは、制御情報及び/又はデータが送信されるチャネルである。端末は、PDCCHを介して送信される制御情報をデコーディングしてPDSCHを介して送信されるデータを読み取ることができる。
【0047】
図6は、アップリンクサブフレームの構造を示す。
【0048】
アップリンクサブフレームは、周波数領域で制御領域(control region)とデータ領域(data region)とに分けられることができる。制御領域には、アップリンク制御情報(uplink control information、UCI)が送信されるためのPUCCH(Physical Uplink Control Channel)が割り当てられる。データ領域は、アップリンクデータ及び/又はアップリンク制御情報が送信されるためのPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)が割り当てられる。このような意味で、制御領域はPUCCH領域ということができ、データ領域はPUSCH領域ということができる。上位階層で指示される設定情報によって、端末は、PUSCHとPUCCHの同時送信をサポートし、又はPUSCHとPUCCHの同時送信をサポートしない。
【0049】
PUSCHは、トランスポートチャネル(transport channel)であるUL−SCH(Uplink Shared Channel)にマッピングされる。PUSCH上に送信されるアップリンクデータは、TTI中に送信されるUL−SCHのためのデータブロックであるトランスポートブロック(transport block)である。前記トランスポートブロックは、ユーザ情報である。または、アップリンクデータは、多重化された(multiplexed)データである。多重化されたデータは、UL−SCHのためのトランスポートブロックとアップリンク制御情報が多重化されたものである。例えば、アップリンクデータに多重化されるアップリンク制御情報には、CQI(channel quality indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、HARQ(hybrid automatic repeat request)、ACK/NACK(acknowledgement/not−acknowledgement)、RI(Rank Indicator)、PTI(precoding type indication)などがある。このようにアップリンク制御情報がアップリンクデータと共にデータ領域で送信されることをUCIのピギーバック(piggyback)送信という。PUSCHではアップリンク制御情報のみ送信されることもできる。
【0050】
一つの端末に対するPUCCHは、サブフレームでリソースブロック対(RB pair)で割り当てられる。リソースブロック対に属するリソースブロックは、第1のスロットと第2のスロットの各々で互いに異なる副搬送波を占める。PUCCHに割り当てられるリソースブロック対に属するリソースブロックが占める周波数は、スロット境界(slot boundary)を基準に変更される。これをPUCCHに割り当てられるRB対がスロット境界で周波数がホッピングされた(frequency−hopped)という。端末がアップリンク制御情報を時間によって互いに異なる副搬送波を介して送信することによって、周波数ダイバーシティ(diversity)利得を得ることができる。
【0051】
PUCCHは、フォーマット(format)によって多様な種類の制御情報を伝送する。PUCCHフォーマット1は、スケジューリング要求(SR;Scheduling Request)を伝送する。このとき、OOK(On−Off Keying)方式が適用されることができる。PUCCHフォーマット1aは、一つのコードワード(codeword)に対してBPSK(Binary Phase Shift Keying)方式に変調されたACK/NACK(Acknowledgement/Non−Acknowledgement)を伝送する。PUCCHフォーマット1bは、2個のコードワードに対してQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式に変調されたACK/NACKを伝送する。PUCCHフォーマット2は、QPSK方式に変調されたCQI(Channel Quality Indicator)を伝送する。PUCCHフォーマット2aと2bは、CQIとACK/NACKを伝送する。PUCCHフォーマット3は、QPSK方式に変調され、複数のACK/NACK、SRを伝送することができる。
【0052】
各PUCCHフォーマットは、PUCCH領域にマッピングされて送信される。例えば、PUCCHフォーマット2/2a/2bは、端末に割り当てられた帯域の境界のリソースブロック(図6において、m=0,1)にマッピングされて送信される。混合PUCCHリソースブロック(mixed PUCCH RB)は、前記PUCCHフォーマット2/2a/2bが割り当てられるリソースブロックに前記帯域の中心方向に隣接したリソースブロック(例えば、m=2)にマッピングされて送信されることができる。SR、ACK/NACKが送信されるPUCCHフォーマット1/1a/1bは、m=4又はm=5であるリソースブロックに配置されることができる。CQIが送信されるPUCCHフォーマット2/2a/2bに使われることができるリソースブロックの数(N(2)RB)は、ブロードキャスティングされる信号を介して端末に指示されることができる。
【0053】
全てのPUCCHフォーマットは、各OFDMシンボルでシーケンスの循環シフト(cyclic shift、CS)を使用する。循環シフトされたシーケンスは、基本シーケンス(base sequence)を特定CS量(cyclic shift amount)ほど循環シフトさせて生成される。特定CS量は、循環シフトインデックス(CS index)により指示される。
【0054】
基本シーケンスr(n)を定義した一例は、以下の数式の通りである。
【0055】
【数1】
ここで、uはルートインデックス(root index)であり、nは要素インデックスであり、0≦n≦N−1、Nは基本シーケンスの長さである。b(n)は、3GPP TS 36.211 V8.7.0の5.5節で定義されている。
【0056】
シーケンスの長さは、シーケンスに含まれる要素(element)の数と同じである。uは、セルID(identifier)、無線フレーム内のスロット番号などにより定められることができる。基本シーケンスが周波数領域で一つのリソースブロックにマッピング(mapping)されるとする時、一つのリソースブロックが12副搬送波を含むため、基本シーケンスの長さNは12となる。異なるルートインデックスによって異なる基本シーケンスが定義される。
【0057】
基本シーケンスr(n)を以下の数式2のように循環シフトさせ、循環シフトされたシーケンスr(n,Ics)を生成することができる。
【0058】
【数2】
ここで、Icsは、CS量を示す循環シフトインデックスである(0≦Ics≦N−1)。
【0059】
基本シーケンスの可用(available)循環シフトインデックスは、CS間隔(CS interval)によって基本シーケンスから得る(derive)ことができる循環シフトインデックスを意味する。例えば、基本シーケンスの長さが12であり、CS間隔が1の場合、基本シーケンスの可用循環シフトインデックスの総個数は12となる。または、基本シーケンスの長さが12であり、CS間隔が2の場合、基本シーケンスの可用循環シフトインデックスの総数は6となる。直交シーケンスインデックスi、循環シフトインデックスIcs、及びリソースブロックインデックスmは、PUCCHを構成するために必要なパラメータであり、PUCCH(又は、端末)を区分するときに使われるリソースである。
【0060】
3GPP LTEにおいて、端末がPUCCHを構成するための前記3個のパラメータを取得するために、リソースインデックス(PUCCHリソースインデックスとも呼ばれる)n(1)PUCCH、n(2)PUCCHが定義される。ここで、n(1)PUCCHは、PUCCHフォーマット1/1a/1bのためのリソースインデックスであり、n(2)PUCCHは、PUCCHフォーマット2/2a/2bのためのリソースインデックスである。リソースインデックスn(1)PUCCH=nCCE+N(1)PUCCHに定義され 、nCCEは、対応するDCI(即ち、対応するPDCCHの1番目のCCEインデックス)の送信に使われる1番目のCCEの番号であり、N(1)PUCCHは、基地局が端末に上位階層メッセージを介して知らせるパラメータである。より具体的には下記のように与えられる。
【0061】
【化1】
(2)PUCCHは、端末特定的に与えられ、半静的にRRCのような上位階層信号により設定される。LTEでは‘CQI−ReportConfig’というRRCメッセージに含まれて与えられる。
【0062】
端末は、リソースインデックスn(1)PUCCH、n(2)PUCCHを利用して直交シーケンスインデックス、循環シフトインデックスなどを決定する。
【0063】
端末は、リソースインデックスにマッピングされる物理的リソースを利用してPUCCHを送信する。
【0064】
図7は、リソースインデックスと物理的リソースのマッピングの一例を示す。
【0065】
端末は、リソースインデックスに基づいてリソースブロックインデックスmを計算し、PUCCHフォーマットによって物理的リソースを割り当てた後、PUCCHを送信する。各端末別に割り当てられるリソースインデックスとマッピングされる物理的リソースブロックとの間には下記のような関係がある。
【0066】
【化2】
多重ノードシステムにおいて、各ノード別に又はノードグループ別に互いに異なる参照信号を送信することができる。まず、参照信号に対して説明する。
【0067】
LTE Rel−8では、チャネル測定とPDSCHに対するチャネル推定のために、CRS(cell specific reference signal)を使用する。
【0068】
図8は、ノーマルCPで、CRSのマッピングを示す。
【0069】
図8を参照すると、複数のアンテナを使用する多重アンテナ送信の場合、各アンテナ毎にリソースグリッドが存在し、各アンテナのための少なくとも一つの参照信号がそれぞれのリソースグリッドにマッピングされることができる。各アンテナ別参照信号は、参照シンボルで構成され、図8において、Rpは、アンテナポートpの参照シンボルを示す(p∈{0,1,2,3})。R0〜R3は、互いに重複するリソース要素にマッピングされない。
【0070】
一つのOFDMシンボルで、各Rpは、6副搬送波間隔に位置することができる。サブフレーム内のR0の数とR1の数は同じであり、R2の数とR3の数は同じである。サブフレーム内のR2、R3の数はR0、R1の数より少ない。Rpは、p番アンテナを除いた他のアンテナを介してはいずれの送信にも使われない。
【0071】
LTE−Aでは、チャネル測定、PDSCHに対するチャネル推定のために、CRSと別途にCSI−RS(channel status information reference signal)が使われることができる。以下、CSI−RSに対して説明する。
【0072】
CSI−RSは、CRSと違って、異種ネットワーク環境を含む多重セル環境でセル間干渉(inter−cell interference、ICI)を減らすために最大32個の互いに異なる設定が存在する。
【0073】
CSI−RSに対する設定は、セル内のアンテナポート数によって互いに異なり、隣接セル間に可能の限り互いに異なる設定になるように与えられる。CSI−RSは、CPタイプによって区分され、フレーム構造タイプ(フレーム構造タイプ1は、FDD、フレーム構造タイプ2は、TDD)によってフレーム構造タイプ1、フレーム構造タイプ2の両方ともに適用される設定と、フレーム構造タイプ2にのみ適用される設定と、に区分される。
【0074】
CSI−RSは、CRSと違って、最大8アンテナポートまでサポートし、アンテナポートpは{15}、{15,16}、{15,16,17,18}、{15,...,22}がサポートされる。即ち、1個、2個、4個、8個のアンテナポートをサポートする。副搬送波間の間隔Δfは、15kHzに対してのみ定義される。
【0075】
CSI−RSに対するシーケンスrl,ns(m)は、以下の数式のように生成される。
【0076】
【数3】
前記数式3において、nは、無線フレーム内におけるスロットナンバであり、lは、スロット内におけるOFDMシンボルナンバである。c(i)は、疑似ランダムシーケンス(pseudo random sequence)であり、cinitで各OFDMシンボルで開始される。NIDcellは、物理階層セルIDを意味する。
【0077】
CSI−RSを送信するように設定されたサブフレームにおいて、参照信号シーケンスrl,ns(m)は、アンテナポートpに対する参照シンボルとして使われる複素値変調シンボルak,l(p)にマッピングされる。
【0078】
l,ns(m)とak,l(p)の関係は、以下の数式の通りである。
【0079】
【数4】
前記数式4において、(k′,l′)とnは、後述する表1及び表2で与えられる。CSI−RSは、(n mod2)が後述する表1及び表2の条件を満たすダウンリンクスロットで送信されることができる(modは、モジュラー演算を意味する。即ち、nを2で割った残りを意味する)。
【0080】
以下の表は、ノーマルCPに対するCSI−RS設定を示す。
【0081】
【表1】
以下の表は、拡張CPに対するCSI−RS設定を示す。
【0082】
【表2】
CSI−RSを含むサブフレームは、以下の数式を満たさなければならない。
【0083】
【数5】
また、CSI−RSは、以下の表3の条件を満たすサブフレームで送信されることができる。
【0084】
以下の表3は、デューティサイクルと関連したCSI−RSサブフレーム設定を示す。nは、システムフレームナンバである。
【0085】
【表3】
前記表3において、‘CSI−RS−SubframeConfig’、即ち、ICSI−RSは、上位階層により与えられる値であり、CSI−RSサブフレーム設定を示す。TCSI−RSは、セル特定的サブフレーム設定周期を示し、ΔCSI−RSは、セル特定的サブフレームオフセットを示す。CSI−RSは、CQI/CSIフィードバックによって5つのデューティサイクルをサポートし、各セルで互いに異なるサブフレームオフセットを有して送信されることができる。
【0086】
図9は、ノーマルCPで、CSI−RS設定0に対するCSI−RSのマッピングを示す。
【0087】
図9を参照すると、2個のアンテナポート、例えば、p={15,16}、{17,18}、{19,20}、{21,22}に対して連続する2個の同一リソース要素を使用してCSI−RSを送信し、OCC(orthogonal cover code)を使用して送信する。
【0088】
複数のCSI−RS設定が与えられたセルで使用可能であり、端末がnon−zero送信電力を仮定する一つのCSI−RS設定と端末がzero送信電力を仮定するCSI−RS設定を一つ以上又はないように設定することができる。
【0089】
CSI−RSは、下記の場合に送信されない。
【0090】
1.フレーム構造タイプ2の特別サブフレーム(special subframe)
2.同期化信号、PBCH、SIBと衝突される場合
3.ページングメッセージが送信されるサブフレーム
集合Sの任意のアンテナポートに対するCSI−RSの送信に使われるリソース要素(k,l)は、同一スロットで任意のアンテナポートに対するPDSCHの送信に使われない。また、前記リソース要素(k,l)は、同一スロットで前記Sを除いた他の任意のアンテナポートに対するCSI−RS送信に使われない。ここで、集合Sに含まれるアンテナポートは、{15,16}、{17,18}、{19,20}、{21,22}である。
【0091】
前述したCSI−RSの送信に必要なパラメータは、1.CSI−RSポートナンバ、2.CSI−RS設定情報、3.CSI−RSサブフレーム設定(ICSI−RS)、4.サブフレーム設定周期(TCSI−RS)、5.サブフレームオフセットΔCSI−RS等であり、このようなパラメータは、セル特定的であり、上位階層(higher layer)シグナリングを介して与えられる。
【0092】
基地局は、前述したCRS、CSI−RSのような参照信号を、多重ノードシステムにおいて、端末が各ノードを識別するように適用することができる。
【0093】
端末は、参照信号を測定してチャネル状態情報(channel state information:CSI)を生成した後、基地局又はノードにフィードバック又はリポーティングすることができる。チャネル状態情報は、CQI、PMI、RIなどを含む。
【0094】
チャネル状態情報を送信する方式は、周期的送信(periodic transmission)と非周期的送信(aperiodic transmission)とがある。周期的送信は、普通PUCCHを介して送信されるが、PUSCHを介して送信されることもできる。非周期的送信は、基地局がより精密なチャネル状態情報が必要の場合、端末に要求して実行される。非周期的送信は、PUSCHを介して実行される。PUSCHを使用するため、より容量が大きくて詳細なチャネル状態リポーティングが可能である。周期的送信と非周期的送信が衝突すると、非周期的送信のみが送信される。
【0095】
非周期的CSIフィードバックは、基地局の要求がある場合に実行される。基地局は、端末が接続する場合、ランダムアクセス応答グラント(random access response grant)を端末に送信する時、CSIフィードバックを要求することができる。または、接続した端末にアップリンクスケジューリング情報を送るDCIフォーマットを使用してCSIフィードバックを要求することもできる。CSIフィードバックを要求するCSI要求フィールドは、1ビット又は2ビットで構成される。1ビットの場合、‘0’であると、CSIリポートがトリガリング(triggering)されず、‘1’であると、CSIリポートがトリガリングされる。2ビットの場合は、以下の表の通りである。
【0096】
【表4】
CSI要求フィールドによりCSIリポートが活性化されると、端末は、DCIフォーマット0で指定したPUSCHリソースを介してCSIをフィードバックする。このとき、リポーティングモードによってフィードバックするCSIが決定される。例えば、リポーティングモードによって、広帯域CQI、端末選択的CQI、上位階層設定CQIのうちいずれのCQIをフィードバックするかが決定される。また、CQIと共に、フィードバックするPMIの種類も決定される。PUSCHリポーティングモードは、上位階層メッセージを介して半静的に設定され、その一例は、以下の表5の通りである。
【0097】
【表5】
PDCCHを介してトリガリングされることによって送信される非周期的CSIフィードバックと違って、周期的CSIフィードバックは、上位階層メッセージを介して半静的に設定される。周期的CSIフィードバックの周期NpdとサブフレームオフセットNOFFSET,CQIは、‘cqi−pmi−ConfigIndex’(即ち、ICQI/PMI)というパラメータを介して上位階層メッセージ(例えば、RRCメッセージ)で端末に伝達される。このパラメータ(ICQI/PMI)と周期、サブフレームオフセットの関係は、FDDの場合、表6の通りであり、TDDの場合、表7の通りである。
【0098】
【表6】
【0099】
【表7】
周期的なPUCCHリポーティングモードは、以下の表の通りである。
【0100】
【表8】
端末は、チャネル状態情報、例えば、CQIをフィードバックするために特定リソース領域の参照信号を測定しなければならない。CQIを生成するために測定しなければならないリソースをCQI参照リソースという。端末がアップリンクサブフレームnでCQIをフィードバックすると仮定する。このとき、CQI参照リソースは、周波数領域でCQI値に関連した周波数帯域に対応されるダウンリンク物理的リソースブロックのグループに定義され、時間領域で一つのダウンリンクサブフレームn−nCQI_refに定義される。
【0101】
周期的CQIフィードバックにおいて、nCQI_refは、有効なダウンリンクサブフレームに対応される4以上の値のうち最小値である。非周期的CQIフィードバックにおいて、nCQI_refは、対応されるCQI要求を含むアップリンクDCIフォーマットを含む有効なダウンリンクサブフレームを指示する。
【0102】
非周期的CQIフィードバックにおいて、ダウンリンクサブフレームn−nCQI_refがランダムアクセス応答グラント(Random Access Response Grant)に含まれているCQI要求を含むサブフレーム以後に受信される場合、nCQI_refは4であり、ダウンリンクサブフレームn−nCQI_refは、有効なダウンリンクサブフレームに対応される。
【0103】
ダウンリンクサブフレームは、下記の条件を満たす場合、有効なダウンリンクサブフレームと見なされる。
【0104】
1.端末にダウンリンクサブフレームに設定され、2.送信モード9を除き、MBSFN(multicast−broadcast single frequency network)サブフレームではなく、3.DwPTSフィールドの長さが7680T以下ではなく、4.端末のために設定された測定ギャップに該当しないべきである。
【0105】
もし、CQI参照リソースのための有効なダウンリンクサブフレームがない場合、アップリンクサブフレームnでCQIフィードバックは省略される。
【0106】
レイヤ領域(layer domain)で、CQI参照リソースは、該当CQI値を条件としたRI、PMI値により定義される。
【0107】
CQI参照リソースで、端末は、CQIインデックスを誘導するために、下記のような仮定下に動作する。
【0108】
1.CQI参照リソースで、最初の3OFDMシンボルは、制御信号により占有される。
【0109】
2.CQI参照リソースでPSS(primary synchronization signal)、SSS(secondary synchronization signal)又はPBCH(physical broadcast channel)により使われるリソース要素はない。
【0110】
3.CQI参照リソースで非MBSFN(non−MBSFN)サブフレームのCP長さを仮定。
【0111】
4.冗長バージョン0
以下の表は、CQI参照リソースのために仮定されるPDSCHの送信モードを示す。
【0112】
【表9】
送信モード9及びそのフィードバックリポーティングモードで、端末は、CSI−RSのみに基づいてCQIを計算するためのチャネル測定を実行する。その以外の送信モード及び該当リポーティングモードではCRSに基づいてCQIを計算するためのチャネル測定を実行する。
【0113】
端末がフィードバックするCQIインデックスとその解析は、以下の表の通りである。
【0114】
【表10】
前述したように、従来の周期的CQIフィードバック又はリポーティング方法は、基地局が上位階層信号を介して周期的CQIフィードバックの周期(Npd)とサブフレームオフセット(NOFFSET,CQI)を‘cqi−pmi−ConfigIndex’(即ち、ICQI/PMI)というパラメータを介して半静的に設定する。その後、端末は、CQI参照リソースでCRS又はCSI−RSを測定して前記パラメータ(即ち、ICQI/PMI)により設定されたアップリンクサブフレームのPUCCHを介してCQIを送信する。このとき、端末は、一つの参照信号を測定して一つのPUCCHを介してCQIを送信することを前提にする。しかし、多重ノードシステムでは、端末に複数のノード又はノードグループが割り当てられることができ、各ノード又はノードグループ別に互いに異なる参照信号を使用することができる。この場合、端末は、複数の参照信号を測定し、各参照信号に対するCSI(例えば、CQI)をリポーティングしなければならない。
【0115】
図10は、一つの端末が測定しなければならない複数のCSI−RSを例示する。
【0116】
図10を参照すると、端末にCSI−RS#0、CSI−RS#1が設定されることができる。CSI−RS#0は、ノード#Nが送信するCSI−RSであり、CSI−RS#1は、ノード#Mが送信するCSI−RSである。
【0117】
CSI−RS#0の送信周期とCSI−RS#1の送信周期は、同じである。例えば、CSI−RS#0は、サブフレームn+10mで送信されることができる(mは、0又は自然数)。CSI−RS#1は、サブフレームn+1+10mで送信されることができる。
【0118】
図10に示したように、同一端末に互いに異なるサブフレームで送信されるCSI−RSが設定されることができる。しかし、これに制限されるものではない。即ち、同一端末に同一サブフレームで送信される複数のCSI−RSが設定されることもできる。
【0119】
図11は、同一サブフレームで送信される複数のCSI−RSが同一端末に設定される例を示す。
【0120】
図11を参照すると、サブフレームnではCSI−RS#0、1が送信される。CSI−RS#0は、ノード#Nが送信するCSI−RSであり、CSI−RS#1は、ノード#Mが送信するCSI−RSである。
【0121】
前述したように、同一端末に複数のCSI−RSが設定される場合、端末がCSIを送信する方式が問題となる。
【0122】
図12は、本発明の一実施例に係る端末のCSI送信方法を示す。
【0123】
図12を参照すると、端末は、PUCCH設定情報又はPUCCHリソースインデックスを介して複数のPUCCHリソースが設定される(S110)。
【0124】
PUCCH設定情報又はPUCCHリソースインデックスは、RRCメッセージのような上位階層信号を介して受信することができ、CSIを送信するPUCCHリソースを半静的に設定することができる。
【0125】
端末は、複数の参照信号を受信する(S120)。端末は、複数のノード又はノードグループから送信される複数の参照信号を受信することができる。参照信号は、CSI−RSであり、各CSI−RSの設定が異なってもよい。
【0126】
端末は、複数の参照信号を測定して各参照信号に対するCSIを生成する(S130)。CSIは、CQIであるが、これに制限されるものではなく、RI、PMIなどが含まれることができることは自明である。
【0127】
端末は、各参照信号に対するCSIを前記複数のPUCCHリソースを介して送信する(S140)。
【0128】
以下、端末がPUCCH設定情報又はPUCCHリソースインデックスを介して複数のPUCCHリソースが設定され、CSIを送信する過程を詳細に説明する。
【0129】
PUCCH設定情報は、例えば、前述した‘cqi−pmi−ConfigIndex’(即ち、ICQI/PMI)である。基地局は、複数のICQI/PMIを同一端末に設定することができる。その後、端末は、各ICQI/PMIによって決定される周期的CSIフィードバックの周期NpdとサブフレームオフセットNOFFSET,CQIに該当するアップリンクサブフレームのPUCCHを介してCSIを送信することができる。即ち、互いに異なるサブフレームに複数のPUCCHリソースが設定される。
【0130】
または、基地局は、既存の方法のように一つのICQI/PMIを端末に提供し、追加的なPUCCHに対するサブフレームオフセットNOFFSET,CQIをシグナリングすることもできる。例えば、基地局がICQI/PMI_1とNOFFSET,CQI_2をシグナリングすることができる。この場合、端末は、ICQI/PMI_1により周期的CSIフィードバックの周期Npd_1とサブフレームオフセットNOFFSET,CQI_1を決定する。ICQI/PMI_1により定められたアップリンクサブフレームをサブフレーム1とする時、前記サブフレーム1を基準としたサブフレームオフセット値をNOFFSET,CQI_2を介して知ることができる。端末は、サブフレーム1を基準にサブフレームオフセット値ほど離隔されたサブフレーム2を介して追加的なPUCCHを送信することができる。追加的に提供されるサブフレームオフセットNOFFSET,CQI_2は、NOFFSET,CQI_1と同一形式に与えられることもでき、ICQI/PMI_1によるサブフレームオフセットNOFFSET,CQI_1との差分値として与えられることもできる。即ち、‘cqi−pmi−ConfigIndex’(ICQI/PMI)に含まれているCSIフィードバック周期をP、サブフレームオフセット値をN0、追加的なサブフレームオフセット値をN1とする時、追加的なサブフレームオフセット値を介して同一周期Pを有し、サブフレームオフセット値でN0+N1値を有する周期的CSIフィードバックを端末に要求することができる。
【0131】
図13は、端末に設定された複数のCSI−RSに対するCSIを複数のサブフレームに存在する複数のPUCCHを介して送信する例を示す。端末に複数のICQI/PMI又は一つのICQI/PMIと追加的なサブフレームオフセット値を介して複数のPUCCHリソースが半静的に設定される状態である。
【0132】
図13を参照すると、端末は、サブフレームn+10m(mは、0又は自然数)で受信したCSI−RSに対するCSIをサブフレームn+4+10mのPUCCHを介してフィードバックする。また、サブフレームn+1+10mで送信されるCSI−RSに対するCSIは、サブフレームn+6+10mのPUCCHを介してフィードバックする。このように、複数のPUCCHを介して各CSI−RSに対するCSIをリポーティングすることができる。
【0133】
図13において、CSIをリポーティングする複数のPUCCHが互いに異なるサブフレームに存在する場合を例示したが、これに制限されるものではない。即ち、複数のPUCCHが同一サブフレームに存在することもできる。この場合、基地局は、複数のPUCCHリソースインデックス(n(2)PUCCH)を端末に提供することができる。端末立場では同一サブフレーム内で複数のPUCCHを送信するために、基地局から複数のPUCCHリソースインデックスを受信しけなればならない。
【0134】
例えば、基地局は、端末に2個の互いに異なるPUCCHリソースインデックス(n(2)PUCCH_1、n(2)PUCCH_2)を上位階層信号を介して指定することができる。2個のPUCCHリソースインデックスは、順に、リソースブロックインデックスm=0、m=1に該当するPUCCHを指定すると仮定する。その後、端末は、m=0に該当するPUCCH(即ち、n(2)PUCCH_1により指示されるPUCCH)を介してはCSI−RS#0に対するCSIをフィードバックし、m=1に該当するPUCCH(即ち、n(2)PUCCH_2により指示されるPUCCH)を介してはCSI−RS#1に対するCSIをフィードバックすることができる。
【0135】
図14は、同一端末に設定された複数のCSI−RSに対するCSIを同一サブフレームの複数のPUCCHでフィードバックする一例を示す。
【0136】
図14を参照すると、端末は、サブフレームn+10m(mは、0又は自然数)で複数のCSI−RSを受信することができる。端末は、サブフレームn+4+10mで前記複数のCSI−RSの各々に対するCSIを互いに異なるPUCCHを介して送信することができる。
【0137】
図15は、同一端末に設定された複数のCSI−RSに対するCSIを同一サブフレームの複数のPUCCHでフィードバックする他の例を示す。
【0138】
図15を参照すると、端末は、サブフレームn+10m、n+1+10m(mは、0又は自然数)で複数のCSI−RSを受信することができる。端末は、サブフレームn+5+10mで前記複数のCSI−RSの各々に対するCSIを互いに異なるPUCCHを介して送信することができる。
【0139】
本発明は、内容の理解のために、多重ノードシステムを例示したが、これに制限されるものではない。即ち、本発明は、任意のシステムで多重CSI−RS設定を適用する場合に使用することができる。また、CSIの例として、主にCQIを説明したが、RI、PMIなども適用可能であることはもちろんである。
【0140】
図16は、基地局及び端末を示すブロック図である。
【0141】
基地局100は、プロセッサ(processor)110、メモリ(memory)120)、及びRF部(RF(radio frequency) unit)130を含む。プロセッサ110は、提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。プロセッサ110は、端末にPUCCH設定情報又はPUCCHリソースインデックスを介して複数のPUCCHリソースを設定する。そして、制御する複数のノードのうち少なくとも2個以上のノードを介して端末に参照信号(例えば、CSI−RS)を送信する。その後、端末から各参照信号に対する周期的CSIを直接受信し、又は特定ノードを介して受信することができる。このような周期的CSIは、基地局のスケジューリングに活用されることができる。メモリ120は、プロセッサ110と連結され、プロセッサ110を駆動するための多様な情報を格納する。RF部130は、プロセッサ110と連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。RF部130は、有線で基地局100に連結された複数のノードで構成されることができる。
【0142】
端末200は、プロセッサ210、メモリ220、及びRF部230を含む。プロセッサ210は、前述した機能及び方法を実行する。例えば、プロセッサ210は、基地局又はノードからRRCメッセージのような上位階層信号を介してチャネル状態情報を送信することができるPUCCH(physical uplink control channel)リソースが複数個設定される。このようなPUCCHリソースは、周期的CSIを送信することができるリソースである。また、プロセッサ210は、複数個の参照信号が割り当てられたノードから受信し、複数個の参照信号の各々を測定してチャネル状態情報を生成する。その後、前記複数個の参照信号の各々に対するチャネル状態情報を複数個のPUCCHリソースを介して送信する。端末に複数個のPUCCHリソースが設定される方法及び複数のPUCCHリソースを介して周期的CSIを送信する方法は前述の通りである。メモリ220は、プロセッサ210と連結され、プロセッサ210を駆動するための多様な情報を格納する。RF部230は、プロセッサ210と連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0143】
プロセッサ110、210は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、データ処理装置及び/又はベースバンド信号及び無線信号を相互変換する変換器を含むことができる。メモリ120、220は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納装置を含むことができる。RF部130、230は、無線信号を送信及び/又は受信する一つ以上のアンテナを含むことができる。実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリ120、220に格納され、プロセッサ110、210により実行されることができる。メモリ120、220は、プロセッサ110、210の内部又は外部にあり、よく知られた多様な手段によりプロセッサ110、210と連結されることができる。
【0144】
本発明は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合せで具現されることができる。ハードウェア具現において、前述した機能を遂行するためにデザインされたASIC(application specific integrated circuit)、DSP(digital signal processing)、PLD(programmable logic device)、FPGA(field programmable gate array)、プロセッサ、制御器、マイクロプロセッサ、他の電子ユニット又はこれらの組合せで具現されることができる。ソフトウェア具現において、前述した機能を遂行するモジュールで具現されることができる。ソフトウェアは、メモリユニットに格納されることができ、プロセッサにより実行される。メモリユニットやプロセッサは、当業者によく知られた多様な手段を採用することができる。
【0145】
以上、本発明の好ましい実施例に対して詳細に記述したが、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、請求範囲に定義された本発明の精神及び範囲を外れない限り、本発明を多様に変形又は変更して実施可能であることを知ることができる。したがって、本発明の実施例の変更は、本発明の技術を外れることができない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16