特許第5717060号(P5717060)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5717060ディスプレイドライバー及びそれを備えたドライバーモジュール及びディスプレイ装置、及び信号伝送方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5717060
(24)【登録日】2015年3月27日
(45)【発行日】2015年5月13日
(54)【発明の名称】ディスプレイドライバー及びそれを備えたドライバーモジュール及びディスプレイ装置、及び信号伝送方法
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/20 20060101AFI20150423BHJP
   G09G 3/36 20060101ALI20150423BHJP
【FI】
   G09G3/20 612K
   G09G3/20 633H
   G09G3/20 633G
   G09G3/20 623R
   G09G3/36
【請求項の数】16
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2009-229658(P2009-229658)
(22)【出願日】2009年10月1日
(65)【公開番号】特開2010-92047(P2010-92047A)
(43)【公開日】2010年4月22日
【審査請求日】2012年9月28日
(31)【優先権主張番号】10-2008-0097941
(32)【優先日】2008年10月7日
(33)【優先権主張国】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】金 年泰
(72)【発明者】
【氏名】鄭 地云
(72)【発明者】
【氏名】姜 盛晧
(72)【発明者】
【氏名】鄭 順美
【審査官】 小川 浩史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−72440(JP,A)
【文献】 特開平8−106075(JP,A)
【文献】 特開平9−149018(JP,A)
【文献】 特開2003−168973(JP,A)
【文献】 特表2002−517790(JP,A)
【文献】 特開2001−109437(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/20−3/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1クロックを受信するとともに、前記第1クロックの周波数と異なる周波数を有する第2クロックを生成し、かつ、該生成された前記第2クロックを多数のディスプレイドライバーのそれぞれに伝送するためのクロック発生器と、
データを受信するとともに、該受信されたデータを変換し、かつ、該変換されたデータが、前記第1クロックに基づいて、前記多数のディスプレイドライバーのそれぞれにポイントツーポイント(point−to−point)方式で分配させるデータ処理部とを具備し、
クロックラインを介してマルチドロップ形態で前記第1クロックより低速の前記第2クロックを提供されるようにタイミングコントローラと接続された前記多数のディスプレイドライバーは、第1周波数を有するクロックを受信するとともに、前記第1周波数と異なる第2周波数を有する多重位相クロックに変換して出力し、前記出力された前記多重位相クロックに基づいてデータをプロセッシングし、前記第2周波数は、前記データをプロセッシングする場合のデータ変換レートが、フルデータレート(full data rate)の場合に前記データレートと同一であり、ハーフデータレート(half data rate)の場合に前記データレートの1/2であり、クォーターデータレート(quarter data rate)の場合に前記データレートの1/4である
ことを特徴とするドライバーモジュール
【請求項2】
前記データは、ホスト(host)またはメモリから出力される
ことを特徴とする請求項1に記載のドライバーモジュール
【請求項3】
前記クロック発生器は、前記第1クロックの周波数より低い周波数を有する前記第2クロックを生成するとともに、該生成された第2クロックを前記多数のディスプレイドライバーのそれぞれにマルチドロップ方式で伝送する
ことを特徴とする請求項1に記載のドライバーモジュール
【請求項4】
前記クロック発生器は、前記第1クロックの周波数の1/N倍(Nは自然数、N≧2)である周波数を有する前記第2クロックを生成する
ことを特徴とする請求項3に記載のドライバーモジュール
【請求項5】
第1クロックを受信するとともに、前記第1クロックの周波数と異なる周波数を有する第2クロックを生成し、かつ、該生成された第2クロックを多数のディスプレイドライバーのそれぞれにマルチドロップ方式で伝送するためのクロック発生器と、
データを受信するとともに、該受信されたデータを変換し、かつ、該変換されたデータが、前記第1クロックに基づいて、前記多数のディスプレイドライバーに分配させるデータ処理部とを具備し、
クロックラインを介してマルチドロップ形態で前記第1クロックより低速の前記第2クロックを提供されるようにタイミングコントローラと接続された前記多数のディスプレイドライバーは、第1周波数を有するクロックを受信するとともに、前記第1周波数と異なる第2周波数を有する多重位相クロックに変換して出力し、前記出力された前記多重位相クロックに基づいてデータをプロセッシングし、前記第2周波数は、前記データをプロセッシングする場合のデータ変換レートが、フルデータレート(full data rate)の場合に前記データレートと同一であり、ハーフデータレート(half data rate)の場合に前記データレートの1/2であり、クォーターデータレート(quarter data rate)の場合に前記データレートの1/4である
ことを特徴とするドライバーモジュール
【請求項6】
第1周波数を有するクロックを受信するとともに、前記第1周波数と異なる第2周波数を有する多重位相クロックに変換して出力するクロック再発生器と、
前記クロック再発生器から出力された前記多重位相クロックに基づいてデータをプロセッシングするデータ変換部とを具備し、
クロックラインを介してマルチドロップ形態でマスタクロックより低速のクロックを提供されるようにタイミングコントローラと接続され
前記多重位相クロックに基づいてデータをプロセッシングし、前記第2周波数は、前記データをプロセッシングする場合のデータ変換レートが、フルデータレート(full data rate)の場合に前記データレートと同一であり、ハーフデータレート(half data rate)の場合に前記データレートの1/2であり、クォーターデータレート(quarter data rate)の場合に前記データレートの1/4である
ことを特徴とするディスプレイドライバー。
【請求項7】
前記クロック再発生器は、位相同期ループ(Phase Locked Loop;PLL)である
ことを特徴とする請求項6に記載のディスプレイドライバー。
【請求項8】
前記第1周波数は、データレートより低く、かつ、前記第2周波数は、前記第1周波数より高い
ことを特徴とする請求項6に記載のディスプレイドライバー。
【請求項9】
前記第2周波数は、前記データ変換部がデータをプロセッシングする場合のデータ変換レートに対応して決定される
ことを特徴とする請求項6に記載のディスプレイドライバー。
【請求項10】
ディスプレイパネルにデータを伝送するための多数のディスプレイドライバーと、
データレートより低い第1周波数を有するクロックを生成するとともに、該生成された前記クロックを前記多数のディスプレイドライバーのそれぞれに伝送するタイミングコントローラと、
前記タイミングコントローラから出力された前記クロックが、前記多数のディスプレイドライバーのそれぞれにマルチドロップ方式で伝送されるように連結されたクロックラインとを具備し、
クロックラインを介してマルチドロップ形態でマスタクロックより低速の前記クロックを提供されるように前記タイミングコントローラと接続された前記多数のディスプレイドライバーは、前記第1周波数を有するクロックを受信するとともに、前記第1周波数と異なる第2周波数を有する多重位相クロックに変換して出力し、前記出力された前記多重位相クロックに基づいてデータをプロセッシングし、前記第2周波数は、前記データをプロセッシングする場合のデータ変換レートが、フルデータレート(full data rate)の場合に前記データレートと同一であり、ハーフデータレート(half data rate)の場合に前記データレートの1/2であり、クォーターデータレート(quarter data rate)の場合に前記データレートの1/4である
ことを特徴とするドライバーモジュール。
【請求項11】
前記多数のディスプレイドライバーのそれぞれは、
前記第1周波数を有するクロックを受信するとともに、前記第1周波数と異なる第2周波数を有する多重位相クロックに変換して出力するクロック再発生器と、
前記クロック再発生器から出力された前記多重位相クロックに基づいてデータをプロセッシングするデータ変換部とを具備する
ことを特徴とする請求項10に記載のドライバーモジュール。
【請求項12】
多数のゲートラインと多数のデータラインとの交差点に形成された多数のピクセルを含むディスプレイパネルと、
前記多数のデータラインにデータとクロックとを伝送してイメージをディスプレイするように、前記ディスプレイパネルを駆動する多数のディスプレイドライバーと、
データレートより低い第1周波数を有するクロックを生成するとともに、該生成された前記クロックを前記多数のディスプレイドライバーに伝送するタイミングコントローラと、
前記タイミングコントローラから出力されたクロックが、前記多数のディスプレイドライバーのそれぞれにマルチドロップ方式で伝送されるように連結されたクロックラインとを具備し、
前記クロックラインを介してマルチドロップ形態でマスタクロックより低速の前記クロックを提供されるように前記タイミングコントローラと接続された前記多数のディスプレイドライバーは、前記第1周波数を有するクロックを受信するとともに、前記第1周波数と異なる第2周波数を有する多重位相クロックに変換して出力し、前記出力された前記多重位相クロックに基づいてデータをプロセッシングし、前記第2周波数は、前記データをプロセッシングする場合のデータ変換レートが、フルデータレート(full data rate)の場合に前記データレートと同一であり、ハーフデータレート(half data rate)の場合に前記データレートの1/2であり、クォーターデータレート(quarter data rate)の場合に前記データレートの1/4である
ことを特徴とするディスプレイ装置。
【請求項13】
前記多数のディスプレイドライバーのそれぞれは、
前記第1周波数を有するクロックを受信するとともに、前記第1周波数と異なる第2周波数を有する多重位相クロックに変換して出力するクロック再発生器と、
前記クロック再発生器から出力された前記多重位相クロックに基づいてデータをプロセッシングするデータ変換部とを具備する
ことを特徴とする請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
第1クロックを受信するとともに、該受信された第1クロックと周波数が異なる第2クロックをタイミングコントローラが生成する段階と、
前記第2クロックを多数のディスプレイドライバーにマルチドロップ(multi−drop)方式で提供する段階とを具備し、
クロックラインを介してマルチドロップ形態で前記第1クロックより低速の前記第2クロックを提供されるように前記タイミングコントローラと接続された前記多数のディスプレイドライバーは、第1周波数を有するクロックを受信するとともに、前記第1周波数と異なる第2周波数を有する多重位相クロックに変換して出力し、前記出力された前記多重位相クロックに基づいてデータをプロセッシングし、前記第2周波数は、前記データをプロセッシングする場合のデータ変換レートが、フルデータレート(full data rate)の場合に前記データレートと同一であり、ハーフデータレート(half data rate)の場合に前記データレートの1/2であり、クォーターデータレート(quarter data rate)の場合に前記データレートの1/4である
ことを特徴とするタイミングコントローラとディスプレイドライバーとの間の信号伝送方法。
【請求項15】
前記タイミングコントローラとディスプレイドライバーとの間の信号伝送方法は、ディスプレイのためのデータを受信する段階と、
受信された前記データを前記第1クロックに基づいて、前記多数のディスプレイドライバーに伝送する段階とをさらに具備する
ことを特徴とする請求項14に記載のタイミングコントローラとディスプレイドライバーとの間の信号伝送方法。
【請求項16】
受信された前記データを前記第1クロックに基づいて、前記多数のディスプレイドライバーに伝送する段階は、
受信された前記データをポイントツーポイント方式で前記多数のディスプレイドライバーに伝送する
ことを特徴とする請求項15に記載のタイミングコントローラとディスプレイドライバーとの間の信号伝送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイミングコントローラ、ディスプレイドライバー及びそれを備えたドライバーモジュール及びディスプレイ装置、及びタイミングコントローラとディスプレイドライバーとの間の信号伝送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近のディスプレイパネル(display panel)は、次第に大型化されており、ディスプレイドライバーICもさらに多くのチャンネルを集積化している趨勢である。高い解像度と高速のフレーム(frame)速度を支援するためには、ディスプレイドライバーICとタイミングコントローラ(timing controller)との間のデータ伝送速度を現在の100〜200Mbpsから500〜2000Mbps水準に高めなければならない。しかし、従来の方式を利用する場合、データの伝送速度を増加させるのに限界があり、オーバーヘッド(overhead)が増加し、電力消耗及びPCB(Printed Circuit Board)レイヤ数が増加する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−072440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が果たそうとする課題は、ディスプレイ装置に含まれたタイミングコントローラとディスプレイドライバーとの間に効率的に信号を伝送できるようにする装置を提供することである。
【0005】
また、本発明が果たそうとする他の課題は、前記の装置を備えたドライバーモジュール及びディスプレイ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の構成によるタイミングコントローラは、第1クロックを受信するとともに、前記第1クロックの周波数と異なる周波数を有する第2クロックを生成し、かつ、該生成された前記第2クロックを多数のディスプレイドライバーのそれぞれに伝送するためのクロック発生器と、データを受信するとともに、該受信された前記データを変換し、該変換された前記データが、前記第1クロックに基づいて、前記多数のディスプレイドライバーのそれぞれにポイントツーポイント(point to point)方式で分配させるデータ処理部とを具備することができる。前記データは、ホスト(host)またはメモリのうち少なくとも一つから出力される。
【0007】
前記クロック発生器は、前記第1クロックの周波数より低い周波数を有する前記第2クロックを生成するとともに、該生成された第2クロックを前記多数のディスプレイドライバーのそれぞれにマルチドロップ(multi drop)方式で伝送してもよい。前記クロック発生器は、前記第1クロックの周波数の1/N倍(Nは自然数、N≧2)である周波数を有する前記第2クロックを生成することができる。
【0008】
本発明の他の構成によるタイミングコントローラは、第1クロックを受信するとともに、前記第1クロックの周波数と異なる周波数を有する第2クロックを生成し、かつ、該生成された前記第2クロックを多数のディスプレイドライバーのそれぞれにマルチドロップ方式で伝送するためのクロック発生器と、データを受信するとともに、該受信された前記データを変換し、かつ、該変換された前記データが、前記第1クロックに基づいて、前記多数のディスプレイドライバーに分配させるデータ処理部とを具備してもよい。
【0009】
本発明の構成によるディスプレイドライバーは、第1周波数を有するクロックを受信するとともに、前記第1周波数と異なる第2周波数を有する多重位相クロックに変換して出力するクロック再発生器と、前記クロック再発生器から出力された前記多重位相クロックに基づいてデータをプロセッシングするデータ変換部とを具備することができる。前記クロック再発生器は、位相同期ループ(Phase Locked Loop:以下、PLL)であってもよい。前記第1周波数は、データレートより低く、かつ、前記第2周波数は、前記第1周波数より高い。前記第2周波数は、データプロセッシングモードに基づいて決定されてもよい。
【0010】
本発明の構成によるドライバーモジュールは、ディスプレイパネルにデータを伝送するための多数のディスプレイドライバーと、データレートより低い第1周波数を有するクロックを生成するとともに、該生成された前記クロックを前記多数のディスプレイドライバーのそれぞれに伝送するタイミングコントローラと、前記タイミングコントローラから出力された前記クロックが、前記多数のディスプレイドライバーのそれぞれにマルチドロップ方式で伝送されるように連結されたクロックラインとを具備することができる。前記多数のディスプレイドライバーのそれぞれは、前記第1周波数を有するクロックを受信するとともに、前記第1周波数と異なる第2周波数を有する多重位相クロックに変換して出力するクロック再発生器と、前記クロック再発生器から出力された前記多重位相クロックに基づいてデータをプロセッシングするデータ変換部とを具備してもよい。
【0011】
本発明の構成によるディスプレイ装置は、多数のゲートライン、多数のデータライン、及び前記ゲートライン及び前記データラインの交差点に形成された多数のピクセルを含むディスプレイパネルと、前記データラインにデータ及びクロックを伝送してイメージをディスプレイするように、前記ディスプレイパネルを駆動する多数のディスプレイドライバーと、データレートより低い第1周波数を有するクロックを生成するとともに、該生成された前記クロックを前記多数のディスプレイドライバーに伝送するタイミングコントローラと、前記タイミングコントローラから出力されたクロックが、前記多数のディスプレイドライバーのそれぞれにマルチドロップ方式で伝送されるように連結されたクロックラインとを具備することができる。
【0012】
前記多数のディスプレイドライバーのそれぞれは、前記第1周波数を有するクロックを受信するとともに、前記第1周波数と異なる第2周波数を有する多重位相クロックに変換して出力するクロック再発生器と、前記クロック再発生器から出力された前記多重位相クロックに基づいてデータをプロセッシングするデータ変換部とを具備してもよい。
【0013】
本発明の構成によるタイミングコントローラとディスプレイドライバーとの間の信号伝送方法は、第1クロックを受信するとともに、該受信された前記第1クロックと周波数が異なる第2クロックに変換する段階と、前記第2クロックを多数のディスプレイドライバーにマルチドロップ方式で提供する段階とを具備することができる。
【0014】
前記タイミングコントローラとディスプレイドライバーとの間の信号伝送方法は、ディスプレイのためのデータを受信する段階と、該受信された前記データを前記第1クロックに基づいて、前記多数のディスプレイドライバーに伝送する段階とをさらに具備してもよい。受信された前記データを前記第1クロックに基づいて、前記多数のディスプレイドライバーに伝送する段階は、受信された前記データをポイントツーポイント方式で前記多数のディスプレイドライバーに伝送してもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の構成によるディスプレイ装置は、従来の方式で比べてクロックライン数を最小にすることができる。また、本発明の構成によるディスプレイ装置は、PCBレイヤ数を減らしてもよい。また、本発明の構成によるディスプレイ装置は、EMIを減少させて電力消耗及び素子面積を最小にすることができる。そして、本発明の構成によるディスプレイ装置は、ディスプレイ動作時に発生するオーバーヘッドを最小化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態によるディスプレイモジュールの概略的なブロック図である。
図2】本発明の実施形態によるタイミングコントローラの概略的なブロック図である。
図3】本発明の実施形態によるディスプレイドライバーの概略的なブロック図である。
図4】本発明の実施形態によるディスプレイ装置の概略的なブロック図である。
図5】本発明の実施形態によるデータプロセッシング過程を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の詳細な説明で引用される図面をより十分に理解するために、各図面の簡単な説明が提供される。
【0018】
以下、添付した図面を参照して、本発明を詳しく説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態によるドライバーモジュール(driver module)の構成を示すブロック図である。本実施形態では、ディスプレイドライバーの例としてソースドライバー(source drive)10を例示しているが、これに限定されず、本実施形態によるディスプレイドライバーは、多様なディスプレイ方式(例えば、LCD、PDP、CRT、CDT、HDTV、OLED、フレキシブル(flexible)ディスプレイなど)を駆動することができるあらゆるドライバーを具備してもよい。
【0020】
本実施形態によるドライバーモジュールは、タイミングコントローラ20、多数のソースドライバー(10−1、10−2、..10−N)、及び前記タイミングコントローラ20から出力されたクロックCLKを多数のソースドライバー(10−1、10−2、..10−N)に提供するためのクロックライン30を具備してもよい。
【0021】
本実施形態によるタイミングコントローラ20は、低速のクロックCLKを各ソースドライバー(10−1、10−2、..10−N)にマルチドロップ形態で提供することができる。図1に示されたように、タイミングコントローラ20から出力されるクロックCLKは、クロックライン30を介して各ソースドライバー(10−1、10−2、..10−N)に提供されることができる。また、タイミングコントローラ20から出力されるクロックCLKは、データレート(data rate)と異なる周波数を有してもよい。実施形態によって、タイミングコントローラ20から出力されるクロックCLKの周波数は、データレートよりさらに低いことがある(例えば、クロックCLKの周波数=データレート×1/N、Nは自然数、N≧2)。
【0022】
この際、タイミングコントローラ20は、システム(図示せず)から受信されたマスタクロックMCLKの周波数を低めて出力する回路(例えば、クロックディバイダー(clock divider)など)を具備してもよい。タイミングコントローラ20の内部構成及び動作については、図2を参照して説明する。
【0023】
PCB上のクロックライン数を最小にするために、マルチドロップ方式で多数のソースドライバーに高速のクロックを提供しようとすれば、データ伝送速度の限界があってもよいために、これを克服するための方法として低速のクロックCLKが各ソースドライバー(10−1、10−2、..10−N)に提供されることができる。
【0024】
また、タイミングコントローラ20から出力された各データ(D01、D11、D02、D12、...D0N、D1N)は、データバス(data bus)を介してポイントツーポイント方式で各ソースドライバー(10−1、10−2、..10−N)に伝達され、各データ(D01、D11、D02、D12、...D0N、D1N)を受信した各ソースドライバー(10−1、10−2、..10−N)は、ディスプレイパネル(図示せず)に各データを伝送して表現しようとするイメージをディスプレイさせる。
【0025】
タイミングコントローラ20から出力された各データ(D01、D11、D02、D12、...D0N、D1N)は、データラインを介して各ソースドライバー(10−1、10−2、..10−N)に伝送することができる。本実施形態によるデータは、1ペア(1−pair)、2ペア(2−pair)またはマルチペア(multi−pair)方式で伝送されることができ、前記伝送方式は、アプリケーション(application)によって異なってもよい。例えば、データレートが増加する場合、マルチペア伝送方式を使うことができる。図1は、2ペアにN個のディスプレイドライバーが一つのPCBに配された場合を例示する。
【0026】
また、前記データは、RGBデータ、制御信号、スイッチング信号、電荷共有情報、極性情報、水平同期開始信号、ラインラッチ信号などを具備してもよい。また、前記データは、シリアライゼーション(serialization、直列化)方式を用いてデータラインを介して順次に伝送されることができ、または二つ以上のデータラインを介して伝送することができる。
【0027】
周波数が低くなったクロックCLKを受信した各ソースドライバー(10−1、10−2、..10−N)は、受信された各データ(D01、D11、D02、D12、...D0N、D1N)を復元するのに適するようにクロックCLKの周波数または位相のうち少なくとも一つを変換するクロック再発生器11を具備してもよい。例えば、クロック再発生器11は、位相同期ループ(PLL)であってもよい。位相同期ループは、周波数変調された信号からベースバンド(base−band)信号を安定的に抽出するのに使われるフィードバックシステム(feedback system)であって、出力信号の位相を受信信号の位相に同期させる位相同期回路の一例である。
【0028】
位相同期ループ11は、位相比較器、低域通過フィルター、及び電圧制御発振器を備え、本実施形態によるクロック再発生器11は、入力信号の周波数を可変させて出力するか、または多重位相クロックを生成して出力する回路の一例である。位相同期ループ11は、アナログPLL、デジタルPLL、またはデジタルプロセッシング(processing)PLLのうち何れか一つであってもよい。また、位相同期ループ11は、第1周波数を有するクロックを受信して、前記第1周波数と異なる第2周波数を有する多重位相クロックに変換して出力することができる。
【0029】
前記ソースドライバー10は、クロック再発生器11によって遂行された周波数または位相のうち少なくとも一つの変換に基づいてデータをプロセッシングできる。該プロセッシングされたデータは、ディスプレイドライバー内部のロジック(logic)によって解析され、それぞれ必要な制御信号とイメージデータ(例えば、RGBデータ)とに分離されてもよい。前記ソースドライバー10内部の細部的な動作については、図3を参照して説明する。実施形態によって、最後のソースドライバー10−Nに連結されたクロックライン30が縦断されることができる。
【0030】
図2は、本実施形態によるタイミングコントローラ20の概略的なブロック図である。図1及び図2を参照して説明すれば、本実施形態によるタイミングコントローラ20は、クロック発生器21及びデータ処理部22を具備してもよい。クロック発生器21は、ホストからデータレートに相応する周波数を有するマスタクロックMCLKを受信して、マスタクロックMCLKの周波数を低め、周波数が低められたクロックCLKを多数のディスプレイドライバー(10−1、10−2、..10−N)のそれぞれに伝送してもよい。
【0031】
より具体的に、前記クロック発生器21は、マスタクロックMCLKの周波数を逓倍して、該逓倍されたクロックFCLKを出力するPLL23及び前記PLL23から出力されたクロックFCLKを分周して、該分周されたクロックCLKを出力するクロックディバイダー24を具備してもよい。実施形態によって、前記クロックディバイダー24の分周率は、前記PLL23の逓倍率より高く設定されることができるので、前記クロック発生器21から出力されるクロックCLKは、前記マスタクロックLCLKより低い周波数を有してもよい。
【0032】
また、前記PLL23から出力されるクロックFCLKは、前記データ処理部22に伝送され、前記データ処理部22は、前記マスタクロックMCLKまたは前記PLL23から出力されたクロックFCLKのうち少なくとも一つに基づいてデータDATAをプロセッシングできる。
【0033】
前記データ処理部22は、ディスプレイパネルの仕様に合うようにデータDATAを変換(例えば、伝送単位の再設定など)し、該変換されたデータD0i及びD1iが、各ドライバー(10−1、10−2、..10−N)にポイントツーポイント方式で分配させる。前記データDATAは、ホストから出力され、実施形態によって、外部メモリ装置から出力されることもある。
【0034】
図2に示されたデータD0i及びD1i(iは自然数、1≦i≦N)は、図1で各ソースドライバー(10−1、10−2、..10−N)に提供されるデータ(D01、D11、D02、D12、...D0N、D1N)を概略的に示したものである。
【0035】
前記データ処理部22から出力されたデータD0i及びD1iは、マスタクロックMCLKまたは前記PLL23から出力されるクロックFCLKのうち少なくとも一つのクロックに基づいて、各ソースドライバー(10−1、10−2、..10−N)に伝送することができる。または実施形態によって、前記各クロックMCLK及びFCLKではない他のクロックに同期してデータD0i及びD1iが伝送することもできる。また、クロック発生器21は、周波数が低くなったクロックCLKを各ディスプレイドライバー(10−1、10−2、..10−N)にマルチドロップ方式で伝送してもよい。
【0036】
ホストからデータDATAとともに伝達されるマスタクロックMCLKは、データレート(例えば、1Gbps)に相応する周波数(1GHz)を有してもよい。しかし、クロックライン数を減少させるために、マルチドロップ方式で各ディスプレイドライバー(10−1、10−2、..10−N)にクロックCLKを提供しようとすれば、データ伝送速度の限界があるので、本実施形態では、クロックディバイダー21によってマスタクロックMCLKの周波数を低めて出力することができる。
【0037】
低められた周波数CLKは、実施形態によって多様であり、例えば、1Gbpsであるデータレートに相応する周波数を1/10に減らすクロックディバイダー21では、100MhzのクロックCLKを出力することができる。また、データ処理部22は、ホストから出力されたデータDATAが、各ソースドライバー(10−1、10−2、..10−N)にポイントツーポイント方式で分配されるように、前記データDATAをプロセッシングできる。図2では、データD0i、D1iが、2ペア方式で伝送される例を示すが、本発明の実施形態はこれに限定されない。
【0038】
図3は、本実施形態によるディスプレイドライバー10の概略的なブロック図である。本実施形態によるディスプレイドライバー10は、クロック再発生器11及びデータ変換部14を具備してもよい。前記クロック再発生器11は、第1周波数を有するクロックCLKを受信して、第1周波数と異なる第2周波数を有する多重位相クロックCLK’に変換することができる。
【0039】
前記データ変換部14は、クロック再発生器11から出力された多重位相クロックCLK’に基づいてデータD0i及びD1iをプロセッシングできる。また、データ変換部14は、多重位相クロックCLK’のうちデータD0i及びD1iとのスキュー(skew)を最小化する少なくとも一つのクロックを選択して、該選択されたクロックCLK’’を出力するデスキューイングユニット(deskewing unit)12、及びデスキューイングユニット12から出力されたクロックCLK’’に基づいて、前記デスキューイングユニット12から出力されたデータD0i’及びD1i’をデシリアライジングするデシリアライジングユニット(deserializing unit)13を具備してもよい。
【0040】
前記デスキューイングユニット12から出力されたデータD0i’及びD1i’は、前記ディスプレイドライバーの入力データD0i及びD1iと同一であり、または実施形態によって異なることもある。実施形態によって、前記第1周波数は、データレートよりさらに低く、前記第2周波数は、前記第1周波数よりさらに高い。
【0041】
また、実施形態によって、前記第1周波数は、前記データレートの1/N倍(Nは自然数、N≧2)であり、前記第2周波数は、前記第1周波数のM倍(Mは自然数、N≧2)であってもよい。
【0042】
図1ないし図3を参考して説明すれば、前記ディスプレイドライバー10は、前記タイミングコントローラ20から出力されたクロックCLK及びデータD0i及びD1iを受信することができる。図3では、データD0i及びD1iが、2ペア方式で伝達され、各データD0i及びD1iは、差動信号として表現される例を示す。
【0043】
前記タイミングコントローラ20からデータレートよりさらに低い第1周波数を有するクロックCLKを受信したクロック再発生器11は、受信されたクロックCLKを第1周波数と異なる第2周波数を有する多重位相クロックCLK’に変換して出力することができる。例えば、クロック再発生器11は、位相同期ループ(PLL)として具現可能である。前記第2周波数は、データ変換部14のデータプロセッシングモード(data processing mode)に基づいて決定されてもよい。
【0044】
例えば、データ変換部14が、フルデータレート(full data rate)でデータをプロセッシングする場合、前記第2周波数は、前記データレートと同一であってもよい。同様に、データ変換部14が、ハーフデータレート(half data rate)でデータをプロセッシングする場合、前記第2周波数は、前記データレートの1/2であってもよい。また、データ変換部14が、クォーターデータレート(quarter data rate)でデータをプロセッシングする場合、前記第2周波数は、前記データレートの1/4であってもよい。
【0045】
実施形態によって、クロック再発生器11は、遅延同期ループ(DLL)として具現可能であり、この場合、入力されたクロックCLKの周波数と同一な多重位相クロックCLK’を出力することができる。多重位相クロックCLK’の個数は、実施形態によって異なり、例えば、10個の多重位相クロックCLK’を生成する場合、それぞれのクロックは、隣接したクロックと36°(360/10=36)の位相差を有する。
【0046】
また、前記デスキューイングユニット12は、多重位相クロックCLK’のうちデータD0i、D1jとのスキューを最小化する少なくとも一つのクロックCLK’’を選択して出力することができる。前記デスキューイングユニット12から出力されたクロックCLK’’は、デシリアライジングユニット13に伝送され、デシリアライジングユニット13は、デスキューイングユニット12から出力されたクロックCLK’’に基づいてデータD0i’及びD1i’をデシリアライジングできる。
【0047】
図3では、前記データ変換部14に含まれたデスキューイングユニット12とデシリアライジングユニット13との動作が順次に遂行される例を示したが、実施形態によって、デスキューイングプロセッシングとデシリアライジングプロセッシングとが同時に遂行されることもある。図3では、一つのクロックポートからクロックが出力されて二つのデシリアライジングユニット13に伝送されると示したが、実施形態によって、二つ以上のクロックポートを介して伝送することもできる。
【0048】
前記デシリアライジングユニット13によってデータD0i’及びD1i’は、所定の大きさ(例えば、8、10、または12ビット)を有するデータdata_1及びdata_2の単位としてデシリアライジングされることができる。
【0049】
図3では、データD0i、D1iが、2ペア方式で伝送される例を示したために、二つのデスキューイングブロック及び二つのデシリアライジングブロックを含むように図示したが、デスキューイングブロック及びデシリアライジングブロックの個数は、実施形態によって異なってもよい。
【0050】
入力されたデータD0i’及びD1i’は、前記デスキューイングユニット12から出力されたクロックCLK’’に基づいてデシリアライジングユニット13でデシリアライジングされ、該デシリアライジングされたデータdata_1及びdata_2は、対応するクロックBCLK1及びBCLK2とともにディスプレイパネル(図示せず)に伝送することができる。
【0051】
各クロックBCLK1及びBCLK2は、デシリアライジングされた各データdata_1及びdata_2と同期し、各クロックBCLK1及びBCLK2は、デスキューイングユニット12から出力されたクロックCLK’’に基づいて生成されることができる。または実施形態によって、各クロックBCLK1及びBCLK2は、デスキューイングユニット12から出力されたクロックCLK’’と同一であるかも知れない。
【0052】
図4は、本発明の実施形態によるディスプレイ装置100の構成を示すブロック図である。本発明の実施形態によるディスプレイ装置100は、ディスプレイパネル40、多数のソースドライバー10、タイミングコントローラ20及びクロックライン30を具備してもよい。前記ソースドライバー10は、ディスプレイパネル40にデータとクロックとを伝送してイメージをディスプレイするようにディスプレイパネル40を駆動させる。
【0053】
タイミングコントローラ20は、データレートより低い第1周波数を有するクロックCLKを生成し、該生成されたクロックCLKを各ソースドライバー10に伝送してもよい。また、タイミングコントローラ20から出力されたクロックCLKが、各ソースドライバー10にマルチドロップ方式で伝送されるようにクロックライン30が連結されることができる。
【0054】
前述したように、タイミングコントローラ20は、ホストからデータレートに相応する周波数を有するマスタクロックMCLKを受信してマスタクロックMCLKの周波数を低め、周波数が低められたクロックCLKを各ソースドライバー10にマルチドロップ方式で伝送する。
【0055】
図4では、N個のソースドライバー10を含む例を示し、ソースドライバー10は、複数個の集積回路で構成することができる。ゲートドライバー50は、タイミングコントローラ20から出力されるゲート信号GSに基づいて、ディスプレイパネル40のゲートラインを順次にスキャニング(scanning)する。ゲート信号GSは、ゲートドライバー50を駆動させることができるあらゆる信号を具備してもよい。
【0056】
ディスプレイパネル40は、多数のゲートラインと、多数のゲートラインと交差する多数のデータラインと、前記多数のゲートラインと前記多数のデータラインとの交差点に形成された多数のピクセル(pixel)とを具備してもよい。
【0057】
前記ピクセルは、マトリックス(matrix)構造に配置されることができ、各ピクセルは、ゲートラインとデータラインとにゲート電極及びソース電極がそれぞれ連結される薄膜トランジスタT1と、薄膜トランジスタのドレーン電極に連結される液晶キャパシタCLC及びストレージキャパシタCSTとを具備してもよい。
【0058】
このような構造で、ゲートドライバー50によってゲートラインが順次に選択され、該選択されたゲートラインにゲートオン(on)電圧がパルス(pulse)形態に印加されれば、ゲートラインに連結されたピクセルの薄膜トランジスタがターンオン(turnon)され、引き続き、前記ソースドライバー10によって各データラインにピクセル情報を含む電圧が印加される。この電圧は、当該ピクセルの薄膜トランジスタを経て液晶キャパシタCLCとストレージキャパシタCSTとに印加され、液晶キャパシタCLC及びストレージキャパシタCSTが駆動されることによって、所定のディスプレイ動作がなされる。
【0059】
タイミングコントローラ20は、ゲートドライバー50に所定のゲート信号GSを伝送することができ、前記制御信号は、例えば、垂直同期開始信号、ゲート出力信号、及び出力イネーブル信号などを具備してもよい。
【0060】
また、図4では、タイミングコントローラ20が、ソースドライバー10またはゲートドライバー50と分離されている例を示したが、実施形態によって、タイミングコントローラ20は、ディスプレイドライバー10またはゲートドライバー50とともに一つのチップに形成されることもできる。または、タイミングコントローラ20、ディスプレイドライバー10、及びゲートドライバー50が一つのチップに形成される。
【0061】
図5は、本発明の実施形態によるデータプロセッシング過程を説明するフローチャートである。図1ないし図5を参照すれば、タイミングコントローラ20は、ホストから出力されるマスタクロックMCLKを受信して、該受信されたクロックMCLKの周波数を低める(S505)。例えば、タイミングコントローラ20は、クロックディバイダー21を含んで周波数ダウン(down)動作を遂行してもよい。
【0062】
次いで、タイミングコントローラ20は、周波数が低められたクロックCLKを各ディスプレイドライバー(10−1、10−2、..10−N)にマルチドロップ方式で伝送する(S510)。該伝送されたクロックCLKを受信した各ソースドライバー(10−1、10−2、..10−N)は、受信されたクロックCLKを異なる周波数を有する多重位相クロックCLK’に変換する(S515)。例えば、各ソースドライバー(10−1、10−2、..10−N)は、位相同期ループ(PLL)を含んで周波数変換動作を遂行してもよい。
【0063】
次いで、各ソースドライバー(10−1、10−2、..10−N)は、多重位相クロックCLK’のうち少なくとも一つに基づいてデータD0i及びD1iとのスキューを最小化する(S520)。この際、データD0i及びD1iとのスキューを最小化する少なくとも一つのクロックCLK’’が選択されてもよい。
【0064】
次いで、選択されたクロックCLK’’に基づいてデータD0i’及びD1i’をデシリアライジング(deserializing)する(S525)。各ソースドライバー(10−1、10−2、..10−N)から出力されたデータdata_1及びdata_2及び各クロックBCLK1及びBCLK2は、ディスプレイパネルに伝送されてイメージをディスプレイするのに使われる。
【0065】
本発明は、図面に示された一実施形態を参考にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明の装置と方法は、タイミングコントローラ、ディスプレイドライバー、及びディスプレイ装置に使われる。
【符号の説明】
【0067】
10:ソースドライバー
11:クロック再発生器
20:タイミングコントローラ
21:クロック発生器
22:データ処理部
図1
図2
図3
図4
図5