特許第5717295号(P5717295)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5717295
(24)【登録日】2015年3月27日
(45)【発行日】2015年5月13日
(54)【発明の名称】ブックカバー
(51)【国際特許分類】
   B42D 3/18 20060101AFI20150423BHJP
【FI】
   B42D3/18 D
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2011-259535(P2011-259535)
(22)【出願日】2011年11月9日
(65)【公開番号】特開2013-99914(P2013-99914A)
(43)【公開日】2013年5月23日
【審査請求日】2014年11月10日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511288913
【氏名又は名称】阿部 久美
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】特許業務法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】阿部 久美
【審査官】 砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭56−163563(JP,U)
【文献】 実開平6−20064(JP,U)
【文献】 仏国特許発明第720580(FR,A)
【文献】 特開2004−98665(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42D 3/04
B42D 3/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本に装着するブックカバーであって、
本の表紙に装着されるカバー本体と、
前記カバー本体が本の表紙に装着された状態を保持するための複数の面ファスナーとを備え、
前記カバー本体は、互いに対向し且つ互いに平行な第1の辺及び第2の辺と、前記第1の辺と前記第2の辺のうちそれらの長手方向における同じ側の一端部同士を繋ぐ第3の辺と、前記第1の辺と前記第2の辺のうち前記第3の辺によって繋がれた側と反対側の端部同士を繋ぐ第4の辺とを持つシートが前記第1の辺及び前記第2の辺に直交する第1折返し線に沿って折り返され、当該シートのうち前記第1折返し線から前記第3の辺側の部位である折返し部が当該シートのうち前記第1折返し線から前記第4の辺側の部位である基部上に重なる形状に形成され、
前記折返し部は、当該折返し部の前記第3の辺と前記基部の前記第4の辺との間に前記基部が当該折返し部によって覆われていない余白部が形成されるように前記基部上に重ねられており、
前記複数の面ファスナーには、前記カバー本体の前記折返し部に取り付けられた第1面ファスナー及び第2面ファスナーと、前記カバー本体の前記余白部に取り付けられた第3面ファスナー及び第4面ファスナーとが含まれ、
前記第1面ファスナーは、前記折返し部のうち前記基部側と反対側を向く面の前記第1の辺側の端部にその第1の辺に沿って延びるように設けられ、
前記第2面ファスナーは、前記折返し部のうち前記基部側と反対側を向く面の前記第2の辺側の端部にその第2の辺に沿って延びるように設けられ、
前記第3面ファスナーは、前記第1面ファスナーに対して着脱可能な面ファスナーであり、前記余白部のうち当該余白部が前記第1折返し線に平行な第2折返し線に沿って前記折返し部上に折り返されたときに前記第1面ファスナー上に重なる箇所に設けられ、
前記第4面ファスナーは、前記第2面ファスナーに対して着脱可能な面ファスナーであり、前記余白部のうち当該余白部が前記第2折返し線に沿って前記折返し部上に折り返されたときに前記第2面ファスナー上に重なる箇所に設けられ、
前記余白部が前記折返し部上に折り返された状態の前記カバー本体のうち前記第1の辺側の端部は、前記第2の辺側へ折り返されてその内側に本の表表紙と裏表紙のうちの一方の表紙を保持し、そのカバー本体のうち前記第2の辺側の端部は、前記第1の辺側へ折り返されてその内側に本の表表紙と裏表紙のうちの他方の表紙を保持し、当該カバー本体のうちそれら両端部の間に位置する部位は、本の表表紙から背表紙を経て裏表紙へ亘る部位を覆う、ブックカバー。
【請求項2】
前記折返し部は、前記第1折返し線の延びる方向における当該折返し部の両端からそれぞれ内側へ特定の範囲において当該折返し部と前記基部との間に本の表紙が挿し込まれるのを許容する状態で前記基部と固定されている、請求項1に記載のブックカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、様々な大きさの本に装着することができ、摩擦や汚れから本を守ることができるブックカバーに関するものである。
【背景技術】
従来、本を保護するためのブックカバーとして、各種大きさの本に対応した専用のサイズのものが用いられてきた。しかし、この場合には、本の大きさが異なる毎にその本に対応したサイズのブックカバーを用意する必要があり、使用者にとって多くの出費を強いるなど効率的とは言えなかった。
書店等では、紙製のブックカバーで本の大きさに合わせてサイズを調節できるものが本の販売時に配布されているが、このブックカバーは、見栄えが良くないとともに、耐久性が低く、長期間の使用に耐えられるものではない。
そこで、下記特許文献1には、上記のような問題点を解消可能なブックカバーの一例が開示されている。
この特許文献1に開示されたブックカバーは、当該ブックカバーの上下左右の端部を折り返すことによって、装着する本のサイズに合わせることができるようになっており、また、その素材として布製や皮製のシートを採用することによって見栄え及び耐久性を向上させている。また、このブックカバーは、矩形状のシートに折り返し部を固定するための面ファスナー又はマグネットを取り付けたものであり、簡素な構成で形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】特開2004−98665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に示されたブックカバーでは、本の表紙の保持性に不安があり、本の表紙に対するブックカバーのずれや外れが生じる虞がある。
具体的には、上記ブックカバーでは、本への装着時に、当該ブックカバーの縦方向の寸法が本の縦方向の寸法に合うように当該ブックカバーの上下の端部を折り返した後、そのブックカバーの左右の端部を折り返すようになっている。そして、その左右の端部の折り返された部分が、その内部に本の表紙が挿し込まれる挿し込み部になると考えられる。しかし、この構成では、挿し込み部内に本の表紙が挿し込まれた状態でその表紙を上下に移動させるような力が当該表紙に掛かると、徐々に挿し込み部内に表紙の上下方向へのずれを許容するような隙間が生じ、その結果、当該挿し込み部における表紙の保持が緩み、当該表紙がブックカバーに対してずれたりブックカバーから外れたりする虞がある。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡略な構成で、多様な本のサイズに合わせてサイズ調節が可能であり、且つ、確実に本の表紙をホールドして本の表紙のずれや外れを防止することが可能なブックカバーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるブックカバーは、本に装着するブックカバーであって、本の表紙に装着されるカバー本体と、前記カバー本体が本の表紙に装着された状態を保持するための複数の面ファスナーとを備え、前記カバー本体は、互いに対向し且つ互いに平行な第1の辺及び第2の辺と、前記第1の辺と前記第2の辺のうちそれらの長手方向における同じ側の一端部同士を繋ぐ第3の辺と、前記第1の辺と前記第2の辺のうち前記第3の辺によって繋がれた側と反対側の端部同士を繋ぐ第4の辺とを持つシートが前記第1の辺及び前記第2の辺に直交する第1折返し線に沿って折り返され、当該シートのうち前記第1折返し線から前記第3の辺側の部位である折返し部が当該シートのうち前記第1折返し線から前記第4の辺側の部位である基部上に重なる形状に形成され、前記折返し部は、当該折返し部の前記第3の辺と前記基部の前記第4の辺との間に前記基部が当該折返し部によって覆われていない余白部が形成されるように前記基部上に重ねられており、前記複数の面ファスナーには、前記カバー本体の前記折返し部に取り付けられた第1面ファスナー及び第2面ファスナーと、前記カバー本体の前記余白部に取り付けられた第3面ファスナー及び第4面ファスナーとが含まれ、前記第1面ファスナーは、前記折返し部のうち前記基部側と反対側を向く面の前記第1の辺側の端部にその第1の辺に沿って延びるように設けられ、前記第2面ファスナーは、前記折返し部のうち前記基部側と反対側を向く面の前記第2の辺側の端部にその第2の辺に沿って延びるように設けられ、前記第3面ファスナーは、前記第1面ファスナーに対して着脱可能な面ファスナーであり、前記余白部のうち当該余白部が前記第1折返し線に平行な第2折返し線に沿って前記折返し部上に折り返されたときに前記第1面ファスナー上に重なる箇所に設けられ、前記第4面ファスナーは、前記第2面ファスナーに対して着脱可能な面ファスナーであり、前記余白部のうち当該余白部が前記第2折返し線に沿って前記折返し部上に折り返されたときに前記第2面ファスナー上に重なる箇所に設けられ、前記余白部が前記折返し部上に折り返された状態の前記カバー本体のうち前記第1の辺側の端部は、前記第2の辺側へ折り返されてその内側に本の表表紙と裏表紙のうちの一方の表紙を保持し、そのカバー本体のうち前記第2の辺側の端部は、前記第1の辺側へ折り返されてその内側に本の表表紙と裏表紙のうちの他方の表紙を保持し、当該カバー本体のうちそれら両端部の間に位置する部位は、本の表表紙から背表紙を経て裏表紙へ亘る部位を覆う。
このブックカバーでは、基部の余白部を第2折返し線に沿って折返し部上に折り返したときにその余白部を折返し部上に重ねる量(第2折返し線に直交する方向における重ね幅)を調節して第1の辺及び第2の辺の方向におけるカバー本体の寸法を本の縦方向の寸法に合うように調節することができるとともに、第3面ファスナーと第1面ファスナーとの結合及び第4面ファスナーと第2面ファスナーとの結合によりその寸法を調節した状態を維持することができる。このため、上記のように余白部を折返し部上に折り重ねた状態のカバー本体の第1の辺側の端部の内側で本の表表紙と裏表紙のうち一方の表紙を保持して上下方向にずれたり外れたりしないようにすることができ、そのカバー本体を背表紙側に折り返し、当該カバー本体の第2の辺側の端部をさらに折り返した部分の内側に他方の表紙を挿し込んでその表紙が上下方向にすれたり外れたりしないようにすることができる。また、カバー本体のうち前記一方の表紙が挿し込まれた前記第1の辺側の端部の折返し量と、前記他方の表紙が挿し込まれた前記第2の辺側の端部の折返し量とを調節することによって、本の表表紙から背表紙を経て裏表紙へ亘る部分の寸法に合うようにカバー本体の寸法を調節することができる。以上のように、このブックカバーでは、多様な本のサイズに合わせてカバー本体のサイズ調節が可能であるとともに、確実に本の表紙をホールドして本の表紙のずれや外れを防止することができる。また、このブックカバーは、シートを上記のように折り返して形成されたカバー本体に第1〜第4面ファスナーを取り付けただけの構成であるため、簡略な構成で形成することができる。
上記ブックカバーにおいて、前記折返し部は、前記第1折返し線の延びる方向における当該折返し部の両端からそれぞれ内側へ特定の範囲において当該折返し部と前記基部との間に本の表紙が挿し込まれるのを許容する状態で前記基部と固定されていることが好ましい。
この構成によれば、本の一方の表紙を第1折返し線の延びる方向における折返し部の一方の端部と基部との間に挿し込み、基部の余白部を折返し部上に折り返して本の縦方向の寸法に合わせてカバー本体のサイズ調節をするときに、折返し部が基部に固定されていない場合に比べて、手間を削減することができる。具体的には、折返し部が基部に固定されていない場合には、折返し部が基部に対してずれて折返し部の折り返し量が変化する場合があるため、カバー本体のサイズ調節時にその折返し部の折返し量も調節する必要があるが、本構成によれば、折返し部が基部に固定されているので、そのような折返し部の折返し量の調節が不要であり、カバー本体のサイズ調節の手間を削減することができる。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡略な構成で、多様な本のサイズに合わせてサイズ調節が可能であり、且つ、確実に本の表紙をホールドして本からのずれや外れを防止することが可能なブックカバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図1】 本発明の一実施形態によるブックカバーの正面図である。
図2図1に示したブックカバーの余白部を折り返して、第1と第3の面ファスナー同士、第2と第4の面ファスナー同士をそれぞれ結合させた状態を示す図である。
図3図2に示した面ファスナー同士を結合させた状態のブックカバーの斜視図である。
図4】 本に対するブックカバーの装着時に折返し部と基部との間に本の一方の表紙を挿し込んだ状態を示す図である。
図5図2に示した面ファスナー同士を貼り合わせた状態のブックカバーの斜視図である。
図6図1に示したブックカバーに対する本の装着手順の一例を示す図であり、本の一方の表紙をカバー本体の第1の辺側の端部内に挿入した状態を示す図である。
図7図6の状態から余白部を折り返して、第1面ファスナーに第3面ファスナーを結合させ、第2面ファスナーに第4面ファスナーを結合させた状態を示す図である。
図8図7の状態から本をブックカバーに装着途中の状態であり、ブックカバーに一方の表紙を挿入したまま本を第2の辺側へ反転させた状態を示す図である。
図9図8の状態から本をさらに第2の辺側へ反転させた状態を示す図である。
図10】 カバー本体の第2の辺側の端部内に本のもう一方の表紙を挿入した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
まず、図1図5を参照して、本発明の一実施形態によるブックカバーの構成について説明する。
本実施形態によるブックカバーは、本の汚損等を防止するために本の表表紙、背表紙及び裏表紙にかけての部分に装着するものであり、装着する本のサイズに合わせて自由にサイズ調節することができるように構成されている。
具体的には、本実施形態によるブックカバーは、図1に示すように、カバー本体2と、第1面ファスナー4と、第2面ファスナー6と、第3面ファスナー8と、第4面ファスナー10とを有する。
カバー本体2は、矩形状の1枚のシートを折り畳んで形成される。このカバー本体2の素材としてのシートには、布地、天然皮革や合成皮革からなるシート、塩化ビニル等の樹脂材料からなるシート、その他、ある程度の柔軟性を有する材料からなるシートが採用される。カバー本体2の素材としてのシートは、その外縁を構成する4つの辺を有する。具体的には、当該シートは、互いに対向し且つ互いに平行な第1の辺2a及び第2の辺2bと、それら両辺2a,2bに対して直交する方向に延びるとともに互いに対向し且つ互いに平行な第3の辺2c及び第4の辺2dとを有する。第3の辺2cは、第1の辺2aと第2の辺2bの長手方向における同じ側の一端部同士を繋ぐ辺である。第4の辺2dは、第1の辺2aと第2の辺2bのうち第3の辺2cによって繋がれた一端部と反対側の端部同士を繋ぐ辺である。そして、カバー本体2は、図1に示すように、このシートが第1の辺2a及び第2の辺2bに直交する第1折返し線2eに沿って折り返され、当該シートのうち第1折返し線2eから第3の辺2c側の部位である折返し部2fが当該シートのうち第1折返し線2eから第4の辺2d側の部位である基部2g上に重なる形状に形成されている。この形状に形成されたカバー本体2では、第3の辺2cは、第4の辺2dに対して平行に配置されている。また、折返し部2fは、当該折返し部2fの第3の辺2cと基部2gの第4の辺2dとの間に基部2gが当該折返し部2fによって覆われていない余白部2hが形成されるように基部2g上に重ねられている。
また、折返し部2fは、第1折返し線2eの延びる方向における当該折返し部2fの両端からそれぞれ内側へ特定の範囲において当該折返し部2fと基部2gとの間に本の表紙が挿し込まれるのを許容する状態で基部2gに固定されている。具体的には、折返し部2fは、第1折返し線2eの延びる方向における当該折返し部2fの両端の間の中央の位置で基部2gに固定されている。より詳しくは、折返し部2fは、基部2gに縫い付けることによって固定されており、前記中央の位置には、第1折返し線2eに直交する方向に延び、折返し部2fを基部2gに縫い付ける縫い目2jが設けられている。この縫い目2jは、折返し部2fのうち基部2gに向き合う面と反対側の面に露出している。
第1〜第4面ファスナー4,6,8,10は、カバー本体2が本の表紙に装着された状態を保持するためのものである。具体的には、第1〜第4面ファスナー4,6,8,10は、カバー本体2を本の表紙に装着するときに図2に示すように基部2gの余白部2hを折返し部2f上に折り重ねたときにその折り重ねた余白部2hと折返し部2fとを結合してその折り重ねた状態を保持する。
第1面ファスナー4と第2面ファスナー6は、図1に示すように、折返し部2fのうち基部2gに向き合う面と反対側の面に取り付けられている。第1面ファスナー4は、第1折返し線2eの延びる方向における折返し部2fの両端のうち第1の辺2a側に位置する端部に設けられ、第1の辺2aに沿って第1折返し線2e近傍の位置から第3の辺2c近傍の位置まで延びている。第2面ファスナー6は、第1折返し線2eの延びる方向における折返し部2fの両端のうち第2の辺2b側に位置する端部に設けられ、第2の辺2bに沿って第1折返し線2e近傍の位置から第3の辺2c近傍の位置まで延びている。
第3面ファスナー8は、第1面ファスナー4と着脱可能な面ファスナーであり、第4面ファスナー10は、第2面ファスナー6と着脱可能な面ファスナーである。第3面ファスナー8は、余白部2hのうち当該余白部2hが第1折返し線2eに平行な第2折返し線2iに沿って折返し部2f上に折り返されたときに第1面ファスナー4上に重なる箇所に取り付けられており、第4面ファスナー10は、余白部2hのうち当該余白部2hが第1折返し線2eに平行な第2折返し線2iに沿って折返し部2f上に折り返されたときに第2面ファスナー6上に重なる箇所に取り付けられている。具体的には、第3面ファスナー8は、余白部2hが第2折返し線2iに沿って折り返されたときに折返し部2f上に重なる面のうち第1の辺2aと第4の辺2dとの間の角部に設けられており、第4面ファスナー10は、余白部2hが第2折返し線2iに沿って折り返されたときに折返し部2f上に重なる面のうち第2の辺2bと第4の辺2dとの間の角部に設けられている。
余白部2hが折返し部2f上に折り返されて第3面ファスナー8が第1面ファスナー4に結合されるとともに第4面ファスナー10が第2面ファスナー6に結合された状態では、カバー本体2(ブックカバー)は、図3に示すように扁平した筒状となる。そして、この状態のカバー本体2のうち第1の辺2a側の端部は、第2の辺2b側へ折り返されてその内側に本の表表紙と裏表紙のうちの一方の表紙を保持し(図4参照)、そのカバー本体2のうち第2の辺2b側の端部は、図5に示すように第1の辺2a側へ折り返されてその内側に本の表表紙と裏表紙のうちの他方の表紙を保持する(図10参照)。また、カバー本体2のうちそれら第1の辺2a側及び第2の辺2b側の両端部の間に位置する部位は、本の表表紙から背表紙を経て裏表紙へ亘る部位を覆う。
次に、図6図10を参照して、本発明の一実施形態によるブックカバーの本への装着方法について説明する。
本実施形態によるブックカバーを本へ装着するときには、まず、図6に示すように、本の表紙側が天面となるように本を開いた状態で、その本の表表紙と裏表紙のうちの一方の表紙をカバー本体2の第1の辺2a側に位置する基部2gと折返し部2fの端部同士の間に挿し込む。このとき、前記一方の表紙の上縁が折返し部2fと基部2gとの境界部(第1折返し線2eの位置に相当)の内側に当たるように配置する。
次に、図7に示すように、カバー本体2の余白部2hを第2折返し線2iに沿って折返し部2f上に折り返す。このとき、余白部2hを折り返した状態でカバー本体2の第1の辺2aに沿う方向の内寸が前記一方の表紙の縦方向の寸法に合うように余白部2hの折返し量を調節して、たるみやズレが生じないようにする。すなわち、第1の辺2aに沿う方向における第2折返し線2iの位置、換言すれば第1折返し線2eと第2折返し線2iとの間の距離は、本の縦方向の寸法に応じて異なる。そして、余白部2hの折返し量を調節した状態で第3面ファスナー8を第1面ファスナー4に結合させ、第4面ファスナー10を第2面ファスナー10に結合させる。
次に、図8に示すように本を閉じてブックカバー側に反転させることにより、カバー本体2の第1の辺2a側の端部を本の前記一方の表紙が挿し込まれた状態で第2の辺2b側へ折り返し、さらに、図9に示すように本を第2の辺2b側へ反転させてブックカバー(カバー本体2)が本の前記一方の表紙から背表紙を経て他方の表紙へ亘る面に沿うように当該ブックカバーを本に巻き付ける。
最後に、図10に示すように、カバー本体2の第2の辺2b側の端部を折り返してその端部の内側に本の前記他方の表紙を挿し込む。なお、ここでのカバー本体2の第2の辺2b側の端部の折返し量(折返し幅)と、上記の第1の辺2a側の端部の折返し量とを調節することによって、本の表表紙から背表紙を経て裏表紙に亘る部分の寸法に合うようにブックカバーのサイズ調節を行う。
以上のようにして、ブックカバーが本に装着される。
本実施形態のブックカバーでは、基部2gの余白部2hを第2折返し線2iに沿って折返し部2f上に折り返したときにその余白部2hを折返し部2f上に重ねる量(第2折返し線2iに直交する方向における重ね幅)を調節して第1の辺2a及び第2の辺2bの方向におけるカバー本体2の寸法を本の縦方向の寸法に合うように調節することができるとともに、第3面ファスナー8と第1面ファスナー4との結合及び第4面ファスナー10と第2面ファスナー6との結合によりその寸法を調節した状態を維持することができる。このため、余白部2hを折返し部2f上に折り重ねた状態のカバー本体2の第1の辺2a側の端部の内側で本の表表紙と裏表紙のうち一方の表紙を保持して上下方向にずれたり外れたりしないようにすることができ、そのカバー本体2を背表紙側に折り返し、当該カバー本体2の第2の辺2b側の端部をさらに折り返した部分の内側に他方の表紙を挿し込んでその表紙が上下方向にすれたり外れたりしないようにすることができる。また、カバー本体2のうち一方の表紙が挿し込まれた第1の辺2a側の端部の折返し量と、他方の表紙が挿し込まれた第2の辺2b側の端部の折返し量とを調節することによって、本の表表紙から背表紙を経て裏表紙へ亘る部分の寸法に合うようにカバー本体2の寸法を調節することができる。以上のように、本実施形態のブックカバーでは、多様な本のサイズに合わせてカバー本体2のサイズ調節が可能であるとともに、確実に本の表紙をホールドして本の表紙のずれや外れを防止することができる。
また、本実施形態のブックカバーは、シートを上記のように折り返して形成されたカバー本体2に第1〜第4面ファスナー4,6,8,10を取り付けるだけで形成されているため、簡略な構成で形成することができる。
また、本実施形態のブックカバーでは、折返し部2fは、第1折返し線2eの延びる方向における当該折返し部2fの両端からそれぞれ内側へ特定の範囲において当該折返し部2fと基部2gとの間に本の表紙が挿し込まれるのを許容する状態で基部2gと固定されているため、本の一方の表紙を第1折返し線2eの延びる方向における折返し部2fの一方の端部と基部2gとの間に挿し込み、基部2gの余白部2hを折返し部2f上に折り返して本の縦方向の寸法に合わせてカバー本体2のサイズ調節をするときに、折返し部2fが基部2gに固定されていない場合に比べて、手間を削減することができる。具体的には、折返し部2fが基部2gに固定されていない場合には、折返し部2fが基部2gに対してずれて折返し部2fの折り返し量が変化する場合があるため、カバー本体2のサイズ調節時にその折返し部2fの折返し量も調節する必要があるが、本実施形態によれば、折返し部2fが基部2gに固定されているので、そのような折返し部2fの折返し量の調節が不要であり、カバー本体2のサイズ調節の手間を削減することができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内において種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、カバー本体2の折返し部2fを基部2gに縫い付けることによって固定したが、基部2gに対する折返し部2fの固定の形態は、このような形態に限定されない。例えば、接着による固定や、ホック又はボタン等の固定部材による固定を、基部2gに対する折返し部2fの固定に採用してもよい。また、折返し部2fは、基部2gに固定されていなくてもよい。
また、折返し部2fを基部2gに対して固定する箇所は、第3の辺2cと第4の辺2dとの間の中心位置に限定されない。例えば、第3の辺2cと第4の辺2dとの間の中心位置から第3の辺2c側又は第4の辺2d側へ多少ずれた位置において折返し部2fが基部2gに対して固定されていてもよい。
【符号の説明】
2 カバー本体
2a 第1の辺
2b 第2の辺
2c 第3の辺
2d 第4の辺
2e 第1折返し線
2f 折返し部
2g 基部
2h 余白部
2i 第2折返し線
2j 縫い目
4 第1面ファスナー
6 第2面ファスナー
8 第3面ファスナー
10 第4面ファスナー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10