以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
まず、
図1〜
図5を参照して、本発明の一実施形態によるブックカバーの構成について説明する。
本実施形態によるブックカバーは、本の汚損等を防止するために本の表表紙、背表紙及び裏表紙にかけての部分に装着するものであり、装着する本のサイズに合わせて自由にサイズ調節することができるように構成されている。
具体的には、本実施形態によるブックカバーは、
図1に示すように、カバー本体2と、第1面ファスナー4と、第2面ファスナー6と、第3面ファスナー8と、第4面ファスナー10とを有する。
カバー本体2は、矩形状の1枚のシートを折り畳んで形成される。このカバー本体2の素材としてのシートには、布地、天然皮革や合成皮革からなるシート、塩化ビニル等の樹脂材料からなるシート、その他、ある程度の柔軟性を有する材料からなるシートが採用される。カバー本体2の素材としてのシートは、その外縁を構成する4つの辺を有する。具体的には、当該シートは、互いに対向し且つ互いに平行な第1の辺2a及び第2の辺2bと、それら両辺2a,2bに対して直交する方向に延びるとともに互いに対向し且つ互いに平行な第3の辺2c及び第4の辺2dとを有する。第3の辺2cは、第1の辺2aと第2の辺2bの長手方向における同じ側の一端部同士を繋ぐ辺である。第4の辺2dは、第1の辺2aと第2の辺2bのうち第3の辺2cによって繋がれた一端部と反対側の端部同士を繋ぐ辺である。そして、カバー本体2は、
図1に示すように、このシートが第1の辺2a及び第2の辺2bに直交する第1折返し線2eに沿って折り返され、当該シートのうち第1折返し線2eから第3の辺2c側の部位である折返し部2fが当該シートのうち第1折返し線2eから第4の辺2d側の部位である基部2g上に重なる形状に形成されている。この形状に形成されたカバー本体2では、第3の辺2cは、第4の辺2dに対して平行に配置されている。また、折返し部2fは、当該折返し部2fの第3の辺2cと基部2gの第4の辺2dとの間に基部2gが当該折返し部2fによって覆われていない余白部2hが形成されるように基部2g上に重ねられている。
また、折返し部2fは、第1折返し線2eの延びる方向における当該折返し部2fの両端からそれぞれ内側へ特定の範囲において当該折返し部2fと基部2gとの間に本の表紙が挿し込まれるのを許容する状態で基部2gに固定されている。具体的には、折返し部2fは、第1折返し線2eの延びる方向における当該折返し部2fの両端の間の中央の位置で基部2gに固定されている。より詳しくは、折返し部2fは、基部2gに縫い付けることによって固定されており、前記中央の位置には、第1折返し線2eに直交する方向に延び、折返し部2fを基部2gに縫い付ける縫い目2jが設けられている。この縫い目2jは、折返し部2fのうち基部2gに向き合う面と反対側の面に露出している。
第1〜第4面ファスナー4,6,8,10は、カバー本体2が本の表紙に装着された状態を保持するためのものである。具体的には、第1〜第4面ファスナー4,6,8,10は、カバー本体2を本の表紙に装着するときに
図2に示すように基部2gの余白部2hを折返し部2f上に折り重ねたときにその折り重ねた余白部2hと折返し部2fとを結合してその折り重ねた状態を保持する。
第1面ファスナー4と第2面ファスナー6は、
図1に示すように、折返し部2fのうち基部2gに向き合う面と反対側の面に取り付けられている。第1面ファスナー4は、第1折返し線2eの延びる方向における折返し部2fの両端のうち第1の辺2a側に位置する端部に設けられ、第1の辺2aに沿って第1折返し線2e近傍の位置から第3の辺2c近傍の位置まで延びている。第2面ファスナー6は、第1折返し線2eの延びる方向における折返し部2fの両端のうち第2の辺2b側に位置する端部に設けられ、第2の辺2bに沿って第1折返し線2e近傍の位置から第3の辺2c近傍の位置まで延びている。
第3面ファスナー8は、第1面ファスナー4と着脱可能な面ファスナーであり、第4面ファスナー10は、第2面ファスナー6と着脱可能な面ファスナーである。第3面ファスナー8は、余白部2hのうち当該余白部2hが第1折返し線2eに平行な第2折返し線2iに沿って折返し部2f上に折り返されたときに第1面ファスナー4上に重なる箇所に取り付けられており、第4面ファスナー10は、余白部2hのうち当該余白部2hが第1折返し線2eに平行な第2折返し線2iに沿って折返し部2f上に折り返されたときに第2面ファスナー6上に重なる箇所に取り付けられている。具体的には、第3面ファスナー8は、余白部2hが第2折返し線2iに沿って折り返されたときに折返し部2f上に重なる面のうち第1の辺2aと第4の辺2dとの間の角部に設けられており、第4面ファスナー10は、余白部2hが第2折返し線2iに沿って折り返されたときに折返し部2f上に重なる面のうち第2の辺2bと第4の辺2dとの間の角部に設けられている。
余白部2hが折返し部2f上に折り返されて第3面ファスナー8が第1面ファスナー4に結合されるとともに第4面ファスナー10が第2面ファスナー6に結合された状態では、カバー本体2(ブックカバー)は、
図3に示すように扁平した筒状となる。そして、この状態のカバー本体2のうち第1の辺2a側の端部は、第2の辺2b側へ折り返されてその内側に本の表表紙と裏表紙のうちの一方の表紙を保持し(
図4参照)、そのカバー本体2のうち第2の辺2b側の端部は、
図5に示すように第1の辺2a側へ折り返されてその内側に本の表表紙と裏表紙のうちの他方の表紙を保持する(
図10参照)。また、カバー本体2のうちそれら第1の辺2a側及び第2の辺2b側の両端部の間に位置する部位は、本の表表紙から背表紙を経て裏表紙へ亘る部位を覆う。
次に、
図6〜
図10を参照して、本発明の一実施形態によるブックカバーの本への装着方法について説明する。
本実施形態によるブックカバーを本へ装着するときには、まず、
図6に示すように、本の表紙側が天面となるように本を開いた状態で、その本の表表紙と裏表紙のうちの一方の表紙をカバー本体2の第1の辺2a側に位置する基部2gと折返し部2fの端部同士の間に挿し込む。このとき、前記一方の表紙の上縁が折返し部2fと基部2gとの境界部(第1折返し線2eの位置に相当)の内側に当たるように配置する。
次に、
図7に示すように、カバー本体2の余白部2hを第2折返し線2iに沿って折返し部2f上に折り返す。このとき、余白部2hを折り返した状態でカバー本体2の第1の辺2aに沿う方向の内寸が前記一方の表紙の縦方向の寸法に合うように余白部2hの折返し量を調節して、たるみやズレが生じないようにする。すなわち、第1の辺2aに沿う方向における第2折返し線2iの位置、換言すれば第1折返し線2eと第2折返し線2iとの間の距離は、本の縦方向の寸法に応じて異なる。そして、余白部2hの折返し量を調節した状態で第3面ファスナー8を第1面ファスナー4に結合させ、第4面ファスナー10を第2面ファスナー10に結合させる。
次に、
図8に示すように本を閉じてブックカバー側に反転させることにより、カバー本体2の第1の辺2a側の端部を本の前記一方の表紙が挿し込まれた状態で第2の辺2b側へ折り返し、さらに、
図9に示すように本を第2の辺2b側へ反転させてブックカバー(カバー本体2)が本の前記一方の表紙から背表紙を経て他方の表紙へ亘る面に沿うように当該ブックカバーを本に巻き付ける。
最後に、
図10に示すように、カバー本体2の第2の辺2b側の端部を折り返してその端部の内側に本の前記他方の表紙を挿し込む。なお、ここでのカバー本体2の第2の辺2b側の端部の折返し量(折返し幅)と、上記の第1の辺2a側の端部の折返し量とを調節することによって、本の表表紙から背表紙を経て裏表紙に亘る部分の寸法に合うようにブックカバーのサイズ調節を行う。
以上のようにして、ブックカバーが本に装着される。
本実施形態のブックカバーでは、基部2gの余白部2hを第2折返し線2iに沿って折返し部2f上に折り返したときにその余白部2hを折返し部2f上に重ねる量(第2折返し線2iに直交する方向における重ね幅)を調節して第1の辺2a及び第2の辺2bの方向におけるカバー本体2の寸法を本の縦方向の寸法に合うように調節することができるとともに、第3面ファスナー8と第1面ファスナー4との結合及び第4面ファスナー10と第2面ファスナー6との結合によりその寸法を調節した状態を維持することができる。このため、余白部2hを折返し部2f上に折り重ねた状態のカバー本体2の第1の辺2a側の端部の内側で本の表表紙と裏表紙のうち一方の表紙を保持して上下方向にずれたり外れたりしないようにすることができ、そのカバー本体2を背表紙側に折り返し、当該カバー本体2の第2の辺2b側の端部をさらに折り返した部分の内側に他方の表紙を挿し込んでその表紙が上下方向にすれたり外れたりしないようにすることができる。また、カバー本体2のうち一方の表紙が挿し込まれた第1の辺2a側の端部の折返し量と、他方の表紙が挿し込まれた第2の辺2b側の端部の折返し量とを調節することによって、本の表表紙から背表紙を経て裏表紙へ亘る部分の寸法に合うようにカバー本体2の寸法を調節することができる。以上のように、本実施形態のブックカバーでは、多様な本のサイズに合わせてカバー本体2のサイズ調節が可能であるとともに、確実に本の表紙をホールドして本の表紙のずれや外れを防止することができる。
また、本実施形態のブックカバーは、シートを上記のように折り返して形成されたカバー本体2に第1〜第4面ファスナー4,6,8,10を取り付けるだけで形成されているため、簡略な構成で形成することができる。
また、本実施形態のブックカバーでは、折返し部2fは、第1折返し線2eの延びる方向における当該折返し部2fの両端からそれぞれ内側へ特定の範囲において当該折返し部2fと基部2gとの間に本の表紙が挿し込まれるのを許容する状態で基部2gと固定されているため、本の一方の表紙を第1折返し線2eの延びる方向における折返し部2fの一方の端部と基部2gとの間に挿し込み、基部2gの余白部2hを折返し部2f上に折り返して本の縦方向の寸法に合わせてカバー本体2のサイズ調節をするときに、折返し部2fが基部2gに固定されていない場合に比べて、手間を削減することができる。具体的には、折返し部2fが基部2gに固定されていない場合には、折返し部2fが基部2gに対してずれて折返し部2fの折り返し量が変化する場合があるため、カバー本体2のサイズ調節時にその折返し部2fの折返し量も調節する必要があるが、本実施形態によれば、折返し部2fが基部2gに固定されているので、そのような折返し部2fの折返し量の調節が不要であり、カバー本体2のサイズ調節の手間を削減することができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内において種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、カバー本体2の折返し部2fを基部2gに縫い付けることによって固定したが、基部2gに対する折返し部2fの固定の形態は、このような形態に限定されない。例えば、接着による固定や、ホック又はボタン等の固定部材による固定を、基部2gに対する折返し部2fの固定に採用してもよい。また、折返し部2fは、基部2gに固定されていなくてもよい。
また、折返し部2fを基部2gに対して固定する箇所は、第3の辺2cと第4の辺2dとの間の中心位置に限定されない。例えば、第3の辺2cと第4の辺2dとの間の中心位置から第3の辺2c側又は第4の辺2d側へ多少ずれた位置において折返し部2fが基部2gに対して固定されていてもよい。